JP2009048118A - カムフォロアおよびレンズ鏡枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡枠に衝撃力が作用した場合、枠部材に固定されるカムフォロアが上記枠部材から離脱しにくく、また、枠部材を破損する可能性も少ないレンズ鏡枠を提供する。
【解決手段】レンズ鏡枠は、光軸方向に進退移動する枠部材である第一群枠4と、ストレート中空穴14cを有する軸部14aおよび該軸部と一体の摺接部14bを有し、該軸部を介して第一群枠4に固定されるカムフォロア14と、カムフォロア14の摺接部14bと摺接するカム溝3cを有し、第一群枠4に対し相対移動する回転枠3とを具備しており、カムフォロア14の中空穴14cは、軸部14aを貫通し、摺接部14bの内部まで達している。そして、上記軸部は、第一群枠4の軸穴4fに圧入、固着される。
【選択図】図4

Description

本発明は、枠部材を進退移動させるためのカム(溝)と係合するカムフォロア、および、該カムフォロアを適用するレンズ鏡枠の構造に関する。
従来のレンズ鏡枠として、カム溝とカムフォロアにより枠部材を光軸方向に進退駆動するものがある。例えば、特許文献1に開示されたレンズ鏡筒には、カム枠に設けられたカム溝と該カム溝に摺動可能に嵌入する移動枠部材に固着されたカムフォロアとが設けられており、カム枠の回転に伴って移動枠部材が進退駆動される。上記カムフォロアは、上記カム溝との摺接し、テーパ面で形成される摺接部と、移動枠部材の軸穴に対して圧入、または、接着により嵌入固着される中実の軸部とを有している。
特開2000−131588号公報
上述した従来のレンズ鏡枠は、例えば、カメラにズームレンズとして組み込まれたとき、撮影状態にて上記レンズ鏡枠の前群レンズ用枠部材がカメラ外装体より前方に繰り出された状態になる。該カムフォロアを金属製とし、上記移動枠部材が合成樹脂製として、上記カメラを万一落下させ、上記前群レンズ用枠部材を障害物に当接させてしまった場合、当然ながら上記カム溝および上記カムフォロアに光軸O方向に沿った衝撃力(外力)が作用する。該カムフォロアの軸部が嵌入する上記軸穴に上記衝撃力による応力が生じ、上記衝撃力の大きさによっては、該カムフォロアが離脱したり、該軸穴が破損したりすることもあり得る。従って、上記カムフォロアの軸部および軸穴を長くする必要があり、結果として枠部材が大きくなり、レンズ鏡枠が大型化する。
図8は、上記従来のレンズ鏡枠におけるカム溝とカムフォロアまわりの断面を示しており、カム枠51のカム溝51aには移動枠52側のカムフォロア53が摺動可能に嵌入している。そして、所定の衝撃力(外力)F0 が上記レンズ鏡枠に作用したときの移動枠の軸穴における応力集中の状態をコンピュータ解析し、該軸穴まわりに生じる応力の分布が合わせて示されている。
詳しくは、カムフォロア53は、カム溝51aに摺接するテーパ状面からなる摺接部53aと中実の軸部53bとからなり、軸部53bは、移動枠52の軸穴52aに嵌入固着されている。上記コンピュータ解析によると、衝撃力F0 が作用した場合、図8に示すように軸部53bの外力が作用する側には応力a1 〜a7 が生じ、その反対側には応力a3 〜a8 が生じる。なお、各領域範囲の応力aNは、N=1からN=8の順序で徐々に小さくなる応力値を示している。軸穴52aの外力が作用する側の口元である嵌入口部52aaの近傍の応力集中の度合いが大きい。この応力集中により大きくカムフォロア53が軸穴52から離脱したり、軸穴を破損することが危惧される。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、進退機構にカムフォロアを適用するものにあって、レンズ鏡枠に衝撃力が作用した場合、枠部材に固定されるカムフォロアが上記枠部材から離脱しにくく、また、枠部材を破損する可能性も少ないカムフォロア、および、レンズ鏡枠を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のカムフォロアは、レンズ鏡枠のためのカムフォロアにおいて、鏡枠の枠部材に固定されるための中空の軸部と、上記軸部が固定された枠に対し相対移動する他の枠部材のカム、若しくは、溝に摺接する上記中空の軸部と一体の摺接部とを有する。
本発明の請求項2に記載のカムフォロアは、請求項1に記載のカムフォロアにおいて、上記中空の軸部の中空部は、上記摺接部の内部まで達している。
本発明の請求項3に記載のカムフォロアは、請求項1に記載のカムフォロアにおいて、上記軸部は、テーパの中空形状を有している。
本発明の請求項4に記載のレンズ鏡枠は、移動する第1の枠部材と、中空の軸部と該軸部と一体の摺接部とを有し、該軸部を上記第1の枠部材に固定されたカムフォロアと、上記カムフォロアの上記摺接部と摺接して上記第1の枠部材に対し相対移動する第2の枠部材とを有する。
本発明の請求項5に記載のレンズ鏡枠は、請求項4に記載のレンズ鏡枠において、上記軸部は、テーパの中空形状を有している。
本発明によれば、レンズ鏡枠に衝撃力が作用した場合でも枠部材を破損する可能性が少ないカムフォロア、および、レンズ鏡枠を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態のレンズ鏡枠の分解斜視図である。図2は、上記レンズ鏡筒のテレ状態での光軸に沿った断面図である。図3は、上記レンズ鏡枠に適用されるカムフォロアの断面図である。図4は、上記レンズ鏡枠のカム溝/カムフォロアまわりの光軸に沿った拡大断面図であり、該レンズ鏡枠に所定の衝撃力F0 が作用したときの移動枠の軸穴における応力集中の状態をコンピュータ解析し、該軸穴まわりに生じる応力の分布を合わせて示している。
本実施形態のレンズ鏡枠1は、ズーム駆動系による変倍駆動が可能なレンズ鏡枠であり、図1,2に示すようカメラ本体に固定支持されるに固定枠2と、固定枠2内に回転、かつ、進退可能な嵌入支持される第二の枠部材である回転枠3と、回転枠3内に支持され、第一群レンズ6を保持する第一の枠部材である第一群枠4と、第一群枠4内に支持され、第二群レンズ8を保持する第二群枠7と、回転枠3に支持され、第一,二群枠4,7の回転を規制するためのフロートキー11とを有している。
なお、以下の各実施形態を含む説明において、撮影レンズ(第一,二群レンズ)の光軸をOとし、光軸O方向の被写体側を前方、結像側を後方とする。
固定枠2は、円筒形状の枠部材であり、内周部に雌ヘリコイド2aと、光軸O方向に沿った2つの直進溝2bとが設けられている。また、固定枠2には光軸O方向に沿った回転軸を有する駆動ギヤ13が組み込まれており、前端内周部には回転枠3の外周と摺動する防塵、防水、遮光の機能を有するシールリング16が嵌入されている。
回転枠3は、円筒形状の樹脂製枠部材であり、後端外周部に固定枠2の雌ヘリコイド2aと螺合する雄ヘリコイド3aおよび駆動ギヤ13と噛合するギヤ部3bが重畳して設けられ、また、内周部に光軸O方向に対して斜行する2組各3本のカム(溝)であるカム溝3c,3d(図1には各1本のみが図示されている)が設けられている。カム溝3c,3dは、成型時の型抜きのために必要な傾斜面を有する有底の溝である(図4)。また、回転枠3の前端内周部には第一群枠4の外周と摺動する防塵、防水、遮光の機能を有するシールリング17が嵌入されている。
回転枠3は、駆動ギヤ13によりギヤ部3bを介して回転駆動され、固定枠2に対して回動しながら雌ヘリコイド2a、雄ヘリコイド3aを介して光軸O方向に進退移動する。
第一群枠4は、円筒形状の樹脂製枠部材であり、回転枠3の内周部に相対回動可能、かつ、進退可能な状態で嵌入される。この第一群枠4は、前側の本体部4aと後側のカムフォロア保持部4bとからなる。第一群枠4の内部にはレンズ保持枠5が固着されており、該レンズ保持枠5には、第一群レンズ6およびフォーカシング駆動ユニット9,シャッタユニット10が組み込まれている(図2)。
カムフォロア保持部4bの外周面と本体部4aの外周面の間には段差部4eが設けられている。カムフォロア保持部4bにはカムフォロア嵌入用の軸穴4fが設けられている(図4)。該軸穴4fの側方には、第二群枠7のカムフォロア15を挿通させるための切欠部4dが配されている。
さらに、第一群枠4の内周部にはフロートキー11が摺動可能に嵌入する光軸O方向に沿った真直のガイド溝4cが設けられ、さらに、該内周部に第二群枠7の回転を規制するための真直のガイド溝(図示せず)が設けられる。
カムフォロア保持部4bの外周部に固着される3本のカムフォロア14(図1には1本のみ図示する)は、金属製のカムフォロアであり、カムフォロア嵌入用軸穴4fに圧入(または接着)により固着される中空の軸部14aと、回転枠3のカム溝3cに摺接するテーパ状摺接面を形成する摺接部14bと、フランジ部14dとを有している。軸部14aは、内部にストレート状中空穴14cが設けられ、薄肉状態になっている。中空穴14cは、軸部14aおよび摺接部14bを貫通している(図3)。なお、フランジ部14dは、必ずしも必要ではない。
第二群枠7は、円筒形状の樹脂製枠部材であり、第一群枠4の内周部に回転規制、かつ、進退可能な状態で嵌入される。この第二群枠7は内周部に第二群レンズ8を保持しており、外周部には3本のカムフォロア15が配されている。カムフォロア15は、回転枠3のカム溝3dに摺動可能な状態で係合する。
フロートキー11は、中央開口部を有する円環部から光軸O方向前方に延出する2つの突起状キー11cと、上記円環部から外周側に突状の2つのガイド突起11bとを有しており、さらに、上記円環部には周方向のガイドリング12が固着されている。
このフロートキー11は、回転枠3の後端部に相対回転可能状態でガイドリング12を回転枠3の周方向ガイド溝(図示せず)に嵌入させ、ガイド突起11bを固定枠2の直進溝2bに摺動可能に嵌入させて組み付けられる。したがって、回転枠3が回転しながら光軸O方向に進退移動した場合、フロートキー11は、固定枠2によって回動規制された状態で回転枠3とともに光軸O方向に直進移動する。
フロートキー11のキー11cは、第一群枠4のガイド溝4cに摺動可能に嵌入する。したがって、第一群枠4は、フロートキー11により固定枠2に対して回動が規制された状態で回転枠3に嵌入支持され、回転枠3の回動にともなってカム溝3cにより光軸O方向に進退駆動される。一方、第二群枠7も第一群枠4の内部にて回動が規制された状態で支持され、回転枠3のカム溝3dにより光軸O方向に進退駆動される。
上述した本実施形態のレンズ鏡枠1が組み込まれたカメラが非撮影状態にあるときは、回転枠3,第一群枠4は、ともに固定枠2の内部に繰り込まれた沈胴状態にある。カメラを撮影可能な状態とするため、駆動ギヤ13を所定の方向に回転駆動させると、回転枠3が回転しながら固定枠2から光軸O方向前方に繰り出される。第一群枠4は、回動規制状態で回転枠3よりも前方の撮影可能な位置まで繰り出される。第二群枠7は、第一群枠4の内部にて撮影可能な位置に移動する。以後、レンズ鏡枠1は、必要に応じて駆動ギヤ13により各ズーミング位置に進退駆動され、撮影が実行される。
本実施形態のレンズ鏡枠1は、上述したようにカメラが撮影可能状態にあるとき、第一群枠4は前方に突出した繰り出し位置に移動している。万一、カメラをレンズ鏡枠側(前方側)を下方にして落下させた場合、第一群枠4の前端面が地面等の障害物に突き当たり、レンズ鏡枠1は、光軸O方向の衝撃力(外力)F0 を受ける。上記外力F0 は、カムフォロア14の軸部14aと第一群枠4の軸穴4fとの嵌合部に作用する。
コンピュータ解析による上記衝撃力F0 作用時における応力の分布図である図4に示すように、図8の従来の中実のカムフォロア53を適用した場合と比較して軸穴4fの外力が作用する側の口元である嵌入口部4faの近傍の応力集中の度合いが緩和されている。なお、図4の各領域範囲の応力aN(N=1〜8)は、前述した図8における応力aNと同一の値を示し、N=1からN=8にむけて徐々に小さくなる応力値である。
このようにカムフォロア14を適用した場合、応力集中度合いが小さくなるのは上記衝撃力F0 を受けたとき、前述した従来の中実の軸部をもつカムフォロア53に比較して軸部14aが中空であってその部分が弾性変形して上記衝撃力を緩和するためである。
上述したように本実施形態のレンズ鏡枠1においては、第一群枠4の軸穴4fに固着されるカムフォロア14の軸部14aが薄肉のストレートの中空軸である。従って、レンズ鏡枠1が衝撃力を受けた場合、軸穴4fの弾性変形に加えて軸部14aも弾性変形することにより上記衝撃力が緩和され、軸部14aが嵌入固着される第一群枠4の軸穴4fの応力集中が減り、軸穴4fまわりの強度が確保され、カムフォロア14の離脱や軸穴4fの破損が防止できる。結果として軸穴4fの長さを減らすことも可能となるので第一群枠4の外径を減らしてレンズ鏡枠のコンパクト化が実現できる。
次に、本発明の第二の実施形態のカムフォロアについて、図5,6を用いて説明する。
図5は、本実施形態のカムフォロアの断面図である。図6は、本実施形態のカムフォロアを適用したレンズ鏡枠のカム溝/カムフォロアまわりの光軸に沿った拡大断面図であって、該レンズ鏡枠に所定の衝撃力F0 が作用したときの移動枠の軸穴における応力集中の状態をコンピュータ解析し、該軸穴まわりに生じる応力の分布を示している。
本実施形態のカムフォロアを適用するレンズ鏡枠は、該カムフォロア以外、第一の実施形態のレンズ鏡枠1と同様の構成を有している。従って、同一構成の部材には同一の符号を付し、以下、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態のカムフォロア24は、金属製のカムフォロアであり、カムフォロア嵌入用軸穴4fに圧入(または接着)により固着される中空の軸部24aと、回転枠3のカム溝3cに摺接するテーパ状摺接面を形成する摺接部24bと、フランジ部24dとを有している。軸部24aの内部にテーパ状中空穴24cが設けられ、軸端に向けて徐々に薄肉になっている。そして、摺接部24bの内部には中空穴24cと連通し、貫通するストレート状中空穴24dとが設けられている(図5,6)。なお、フランジ部24dは、必ずしも必要ではない。
カムフォロア24を適用するレンズ鏡枠が組み込まれたカメラにおいても撮影可能状態にあるとき、第一群枠4は前方に突出した繰り出し位置に移動している。万一、カメラをレンズ鏡枠側(前方側)を下方にして落下させた場合、第一群枠4の前端面が地面等の障害物に突き当たり、レンズ鏡枠は、光軸O方向の衝撃力(外力)F0 を受ける。上記外力F0 は、カムフォロア24の軸部24aと第一群枠4の軸穴4fとの嵌合部に作用する。
上記外力F0 作用時におけるコンピュータ解析である図6の応力の分布図に示されるように、本実施形態のカムフォロア24を適用すると、図8に示した従来の中実のカムフォロア53を適用した場合、さらに、図3のカムフォロア14を適用した場合と比較しても軸穴4fの外力が作用する側の嵌入口部4faの近傍の応力集中の度合いがさらに小さくなっている。なお、図6の各領域範囲の応力aNは、前述した図8の応力aNと同一の値を示し、N=1からN=8にむけて徐々に小さくなる。
このようにカムフォロア24を適用した場合、応力集中度合いがさらに小さくなるのは軸部24a内部がテーパ状中空穴24cが形成されており、その部分が弾性変形し、上記衝撃力がさらに緩和されやすくなっているためである。
上述したように本実施形態のカムフォロア24を適用したレンズ鏡枠によれば、第一群枠4の軸穴4fに固着されるカムフォロア24の軸部24aをテーパ状中空穴24cをもつ中空軸とすることから、レンズ鏡枠が衝撃力を受けた場合、軸部24aが比較的弾性変形しやすく、上記衝撃力がさらに吸収されやすくなっている。従って、軸部24aが嵌入固着される第一群枠4の軸穴4fの応力集中がさらに減少する。従って、軸穴4fまわりが強度が確保され、カムフォロア24の離脱や軸穴4fの破損が防止できる。同時に軸穴4fの長さを減らすことが可能となるので第一群枠4の外径を減らしてレンズ鏡枠のコンパクト化が実現できる。
次に、本発明の第三の実施形態のカムフォロアについて、図7の該カムフォロアの断面図を用いて説明する。
本実施形態のカムフォロアを適用するレンズ鏡枠は、該カムフォロア以外、第一の実施形態のレンズ鏡枠1と同様の構成を有している。従って、同一構成の部材には同一の符号を付し、以下、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態のカムフォロア34は、金属製のカムフォロアであり、第一群枠4のカムフォロア嵌入用軸穴4fに圧入(または接着)により固着される中空の軸部34aと、回転枠3のカム溝3cに摺接するテーパ状摺接面を形成する摺接部34bとからなる。軸部34aの内部には段付きの中空穴34c,34dが設けられ、軸端部は、薄肉状態になっている(図7)。
カムフォロア34を適用するレンズ鏡枠が組み込まれたカメラにおいても撮影可能状態にあるとき、第一群枠4は前方に突出した繰り出し位置に移動している。万一、カメラをレンズ鏡枠側(前方側)を下方にして落下させた場合、第一群枠4の前端面が地面等の障害物に突き当たり、レンズ鏡枠は、光軸O方向の衝撃力(外力)F0 を受ける。上記外力F0 は、カムフォロア34の軸部34aと第一群枠4の軸穴4fとの嵌合部に作用する。
本実施形態のカムフォロア34を適用したレンズ鏡枠においても第一群枠4の軸穴4fに固着されるカムフォロア34の軸部34aが段付きの中空穴34c,34dをもつ中空軸であることから、レンズ鏡枠が衝撃力を受けた場合、軸穴4fの弾性変形に加えて、軸部34aが弾性変形することにより上記衝撃力が吸収され、軸部34aが嵌入固着される第一群枠4の軸穴4fの応力集中が減るので、軸穴4fまわりが強度が確保され、カムフォロア34の離脱や軸穴4fの破損が防止できる。従って、軸穴4fの長さを減らすことが可能となるので第一群枠4の外径を減らしてレンズ鏡枠のコンパクト化が実現できる。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明によるカムフォロアおよびレンズ鏡枠は、レンズ鏡枠に衝撃力が作用した場合、枠部材に固定されるカムフォロアが上記枠部材から離脱しにくく、また、枠部材を破損する可能性も少ないカムフォロア、または、レンズ鏡枠として利用することができる。
図1は、本発明の第一の実施形態のレンズ鏡枠の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒のテレ状態での光軸に沿った断面図である。 図1のレンズ鏡枠に適用されるカムフォロアの断面図である。 図1のレンズ鏡枠のカム溝/カムフォロアまわりの光軸に沿った拡大断面図であって、所定の衝撃力が作用したときの移動枠の軸穴における応力集中の状態をコンピュータ解析し、該軸穴まわりに生じる応力の分布を合わせて示した図である。 本発明の第二の実施形態のカムフォロアの断面図である。 図5のカムフォロアを適用するレンズ鏡枠のカム溝/カムフォロアまわりの光軸に沿った拡大断面図であって、所定の衝撃力が作用したときの移動枠の軸穴における応力集中の状態をコンピュータ解析し、該軸穴まわりに生じる応力の分布を合わせて示している。 本発明の第三の実施形態のカムフォロアの断面図である。 従来のレンズ鏡枠のカム溝/カムフォロアまわりの光軸に沿った拡大断面図であって、所定の衝撃力が作用したときの移動枠の軸穴における応力集中の状態をコンピュータ解析し、該軸穴まわりに生じる応力の分布を合わせて示している。
符号の説明
3 …回転枠(第二の枠部材,枠部材)
3c…カム溝(カム,溝)
4 …第一群枠(第一の枠部材)
14,24,34…カムフォロア
14a,24a,34a…軸部
14b,24b,34b…摺接部
14c…ストレート状中空穴(中空部)
24c…テーパ状中空穴(テーパの中空形状部)
34c,34d…段付き中空穴(中空部)

Claims (5)

  1. レンズ鏡枠のためのカムフォロアにおいて、
    上記レンズ鏡枠の枠部材に固定されるための中空の軸部と、
    上記軸部が固定された枠に対し相対移動する他の枠部材のカム、若しくは、溝に摺接する上記中空の軸部と一体の摺接部と、
    を有することを特徴とするカムフォロア。
  2. 上記中空の軸部の中空部は、上記摺接部の内部まで達していることを特徴とする請求項1に記載のカムフォロア。
  3. 上記軸部は、テーパの中空形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のカムフォロア。
  4. 移動する第1の枠部材と、
    中空の軸部と該軸部と一体の摺接部とを有し、該軸部を上記第1の枠部材に固定されたカムフォロアと、
    上記カムフォロアの上記摺接部と摺接して上記第1の枠部材に対し相対移動する第2の枠部材と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡枠。
  5. 上記軸部は、テーパの中空形状を有していることを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡枠。
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