JP4159486B2 - ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4159486B2
JP4159486B2 JP2004029533A JP2004029533A JP4159486B2 JP 4159486 B2 JP4159486 B2 JP 4159486B2 JP 2004029533 A JP2004029533 A JP 2004029533A JP 2004029533 A JP2004029533 A JP 2004029533A JP 4159486 B2 JP4159486 B2 JP 4159486B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
moving cylinder
cylinder
lens
group moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004029533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004258649A (ja
Inventor
博 野村
伊広 山崎
功 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2004029533A priority Critical patent/JP4159486B2/ja
Publication of JP2004258649A publication Critical patent/JP2004258649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4159486B2 publication Critical patent/JP4159486B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明は、ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造に関する。
物体側から順に、少なくとも第1、第2、第3のレンズ群を有し、変倍時には、第1、第3レンズ群を一体に移動させるズームレンズ系が知られている。このズームレンズ系を搭載した鏡筒では、収納長を短縮するため、収納時には、第1、第3レンズ群の一体移動関係を解いて第1レンズ群を第2レンズ群及び第3レンズ群に接近移動させる構造が知られている。一般的には、第2レンズ群と第3レンズ群との間に、両者を離間する方向に付勢する圧縮ばねを挿入し、変倍時(撮影領域)では、この圧縮ばねによる離隔端に第3レンズ群を後退させて第1レンズ群との一体移動関係を作り、収納時にはこの圧縮ばねを圧縮して第3レンズ群を第2レンズ群(及び第1レンズ群)に接近させていた(例えば、特許文献1)。
実公平7−53056号公報
しかし、レンズ鏡筒の構造を工夫することにより、収納長のさらなる短縮を図ることが可能である。
本発明は、このような1、3群一体移動型のズームレンズ系を搭載したズームレンズ鏡筒において、従来に比べて一層の収納長の短縮を可能とすることを目的とする。
本発明のズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造は、物体側から順に、少なくとも第1、第2、第3のレンズ群を有し、変倍時に、第1、第3レンズ群を一体に移動させ、収納時には、第1、第3レンズ群を接近させるズームレンズ系用のレンズ鏡筒であって、第1レンズ群を支持し光軸方向に直進案内された1群移動筒:第2レンズ群を支持し光軸方向に直進案内された2群移動筒;この1群移動筒と2群移動筒を独立した軌跡で光軸方向に移動させるカム機構;1群移動筒との最大離隔位置を規制し接近を自由に光軸方向に直進案内された、第3レンズ群を支持した3群移動筒;及び上記3群移動筒を1群移動筒から離間する方向に移動付勢するばね手段;を備えたズームレンズ鏡筒において、さらに、第2レンズ群を固定した2群枠;及び上記2群移動筒に、前進端を規制して光軸方向移動可能に支持され、上記2群枠を螺合させた中間筒部材;を有し、上記2群移動筒に径方向内向きの内方フランジを形成するとともに、上記2群枠に径方向外向きの外方フランジを形成し、上記ばね手段を、この中間筒部材と3群移動筒との間に作用させることにより、撮影領域では、上記ばね手段によって前方に付勢された上記中間筒部材を上記内方フランジの後面に当接することにより、上記2群枠の前進端を規制し、収納位置では、上記ばね手段の付勢力に抗して、上記1群移動筒が上記外方フランジを後方に押圧することにより、上記2群枠が上記中間筒部材と共に後退することを特徴とする。
上記2群移動筒に径方向内向きの内方フランジを形成するとともに、上記2群枠に径方向外向きの外方フランジを形成し、撮影領域では、上記ばね手段によって前方に付勢された上記中間筒部材が上記内方フランジの後面に当接することにより、上記2群枠の前進端が規制され、収納位置では、上記ばね手段の付勢力に抗して、上記1群移動筒が上記外方フランジを後方に押圧することにより、上記2群枠が上記中間筒部材と共に後退するのが好ましい。
第2レンズ群をズーミング調整群とし、上記中間筒部材に対する螺合位置の調整後、該中間筒部材に固定されるようにすることができる。
本発明によれば、1、3群一体移動型のズームレンズ系を搭載したズームレンズ鏡筒において、従来に比べて一層の収納長の短縮が可能となる。
最初に、図1について、本実施形態のズームレンズ鏡筒を適用するズームレンズ光学系を説明する。このズームレンズ系は、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群L1、負のパワーの第2レンズ群L2、正のパワーの第3レンズ群L3、及び正のパワーの第4レンズ群L4からなるバリフォーカルレンズ系である。変倍は、第1から第3レンズ群L1〜L3で行い、変倍に伴う焦点移動を第4レンズ群L4で補正する。変倍時に第1レンズ群L1と第3レンズ群L3は一定間隔を保って一緒に移動する。第4レンズ群L4は同時にフォーカス群である。図1は、ズーミング軌跡と収納時の軌跡の両方を描いている。なお、厳密には、バリフォーカスレンズ系は変倍に伴って焦点移動が生じるレンズ系、ズームレンズ系は焦点移動が生じないレンズ系として定義されているが、本実施形態では、上記バリフォーカルレンズ系をズームレンズ系の一種として扱い、さらに以下の説明では上記バリフォーカルレンズ系をズームレンズ系と呼ぶ。
図1から図19について、本実施形態のズームレンズ鏡筒の全体構造を説明する。カメラボディに固定される固定筒11には、例えば図8に示すように、その内周面に雌ヘリコイド11aと、光軸と平行な方向の直進案内溝11bとが形成されている。この固定筒11の雌ヘリコイド11aには、図9に示すように、カムヘリコイド環12の後端部に形成した雄ヘリコイド12aが螺合する。雄ヘリコイド12aの山部には平歯車12bが形成されており、この平歯車12bが、固定筒11の内面凹部11c(図3)に位置させて回動自在に支持した駆動ピニオン13(図15参照)と常時噛み合う。従って、カムヘリコイド環12は、駆動ピニオン13及び平歯車12bを介して回動すると、雄ヘリコイド12aと雌ヘリコイド11aに従って光軸方向に移動する。本実施形態のズームレンズ鏡筒は、このカムヘリコイド環12が光軸を中心とする唯一の回動部材である。
カムヘリコイド環12の外周には、直進案内環14が嵌まっている。この直進案内環14はその後端部外面に径方向の直進案内突起14aを有し、後端部の内面にバヨネット突起14b(図4)を有する。直進案内突起14aは、固定筒11の直進案内溝11bに相対移動自在に嵌まっており、バヨネット突起14bは、カムヘリコイド環12の雄ヘリコイド12a(平歯車12b)の直前に形成した周方向溝12cに相対回転自在に嵌まっている。従って直進案内環14は、回転せずに光軸方向にカムヘリコイド環12と一緒に移動する。
カムヘリコイド環12の外周面には、図4、図9、図16に示すように、第1レンズ群L1を支持した1群移動筒15用のカム溝C15と、飾り筒16用のカム溝C16が形成されており、内周面には、第2レンズ群L2を支持した2群移動筒17用のカム溝C17(図19参照)が形成されている。1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16は僅かに形状が相違し、それぞれ周方向に離隔させて3本ずつ形成され、2群用カム溝C17は同一基礎軌跡が周方向及び光軸方向に離隔させて6本形成されている。1群移動筒15、飾り筒16、2群移動筒17はそれぞれ光軸方向に直進案内されており、これらの1群用カム溝C15、飾り筒用カム溝C16、2群用カム溝C17に従って、カムヘリコイド環12の回転に伴って光軸方向に進退する。
これらの直進案内関係を説明する。1群移動筒15は、図4、図5に示すように、外筒15X、内筒15Y及びこの外筒15Xと内筒15Yの先端部を接続したフランジ壁15Zを有する断面コ字状をなしており、外筒15Xと内筒15Yの間に、カムヘリコイド環12が位置している。外筒15Xの後端部には、カムヘリコイド環12の1群用カム溝C15に嵌まるカムフォロア15aが固定されている。内筒15Yの先端部には、図8、図9に示すように、第1レンズ群L1を固定した1群枠24が螺合固定されている。1群枠24は、第1レンズ群L1を光軸方向に位置調整してズーミング調整する際に用いることができる。
固定筒11に直進案内されている直進案内環14の内周面には、光軸と平行な直進案内溝14c(図9)が略120゜間隔で形成されており、この直進案内溝14cに、外筒15Xの後端部から径方向に突出させた直進案内突起15bが嵌まっている。1群移動筒15の外筒15Xには、組立用溝15cの後端部に幅の狭い直進案内溝15d(図16)が形成されており、この直進案内溝15dに、外筒15Xと直進案内環14の間に位置する飾り筒16に固定した直進案内キー16aが位置している。1群移動筒15と飾り筒16の光軸方向の相対移動距離(1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の形状の違い)は、僅かであり、直進案内溝15dの光軸方向の長さもこれに対応して短い。直進案内キー16aには一体に、飾り筒用カム溝C16に嵌まるカムフォロア16bが設けられている。
1群移動筒15と飾り筒16との間には、圧縮コイルばね19(図3から図5参照)が挿入されている。この圧縮コイルばね19は、1群移動筒15を後方に、飾り筒16を前方に移動付勢して、1群用カム溝C15とカムフォロア15aの間、及び飾り筒用カム溝C16とカムフォロア16bの間のバックラッシュをとる作用をする。
また、1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16は、図16に示すように、撮影位置と比較して収納位置においては飾り筒16を1群移動筒15に対して前方に出し、バリアブロック30(図8)のバリアと第1レンズ群L1との干渉を防ぐように僅かに形状を異ならせて設定されている。より詳細には、図16に示すように、1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の光軸方向距離Qは、準備区間(収納位置からバリアが全開するまでの区間)の方がズーム区間(ワイド端位置からテレ端位置の区間)より大きくなるように1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の形状が設定されている。即ち、準備区間では全区間においてQ=Q1であるが、バリア全開位置OP1を所定量通過した位置OP2(すなわち、レンズL1とバリアとが干渉しない位置から)から、上記距離Qは徐々に小さくなり、ワイド端位置においてQ=Q2(<Q1)となる。そしてズーム区間では、その全区間においてQ=Q2となる。図3に示す収納位置において、1群移動筒15の前端部のフランジ壁15Zと、その前方に位置する飾り筒16のフランジ壁との間のクリアランスc1は、図4または図5に示す撮影状態における両フランジ壁間のクリアランスよりも大きく形成されているのが分かる。別言すると、撮影位置においては、バリアブロック30を第1レンズ群L1に接近させることで、バリアブロック30によるケラレを防止している。バリアブロック30は、飾り筒16の前端部に支持されており、該バリアブロック30のすぐ後方に位置させたバリア開閉環31(図9)を収納位置近傍においてカムヘリコイド環12によって回転させることで、バリアの開閉を行う。このようなバリア開閉環31の回転運動でバリアブロック30の開閉を行うバリア機構は周知である。なお、本実施形態では、ズーム区間において距離Qを一定の値(=Q2)となるように1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の形状を設定しているが、焦点距離に応じて距離Qが変化するようにしてもよく、準備区間における距離Qよりもズーム区間における距離Qを大きくなるように構成してもよい。
また、飾り筒用カム溝C16は、その前端部が開放されており、飾り筒16のカムフォロア16bは、特定の組立位置において、その開放端C16a(図16)から該カム溝C16内に挿入される。1群用カム溝C15についても、同様に前端開放端C15aから1群移動筒15のカムフォロア15aが挿入される。
1群移動筒15の内筒15Yには、その内周面に光軸と平行な方向の直進案内突起15f(図6、図7)が形成されており、2群移動筒17には、この直進案内突起15fが相対摺動自在に嵌まる光軸と平行な方向の直進案内溝17aが形成されている。直進案内突起15fにはその中心部に、光軸と平行な方向の吊り溝15eが形成されており、この吊り溝15eの後端部は閉じられている(図17、図18参照)。2群移動筒17には、カムヘリコイド環12の2群用カム溝C17に嵌まるカムフォロア17cが形成されている。
2群移動筒17の内周には、第3レンズ群L3を支持した3群移動筒18が位置している。この3群移動筒18には、2群移動筒17の直進案内溝17aに内側から相対摺動自在に嵌まる光軸と平行な直進案内突起18aが形成されている。この直進案内突起18aの中心部には、吊り溝15eに嵌まる直進キー18b(図11、図17、図18)が形成されている。図11に示すように、3群移動筒18には、第3レンズ群L3の前方に位置させてシャッタブロック20が挿入され、抑え環20aで固定されている。そして、この3群移動筒18(抑え環20a)と2群移動筒17との間には、圧縮コイルばね21が挿入されていて、常時、2群移動筒17に対して3群移動筒18を後方に移動付勢している。この3群移動筒18の後方への移動端は、直進キー18bが1群移動筒15の吊り溝15eの後端部に当接する位置で規制される。すなわち、撮影状態においては、直進キー18bが1群移動筒15の吊り溝15eの後端部に当接した状態が維持され、第1レンズ群L1と第3レンズ群L3との相対間隔が一定となる。ズームレンズ鏡筒が撮影状態から収納状態へ変化する際には、第3レンズ群L3(3群移動筒18)が機械的な後退端に達した後、第1レンズ群L1が1群用カム溝C15に従ってさらに後退すると、圧縮コイルばね21が撓んで第1レンズ群L1が第3レンズ群L3に接近する(図1参照)。直進キー18bは頭部が膨らんでいて、吊り溝15eからの脱落が防止されている。
圧縮コイルばね21は、直接2群移動筒17に作用させてもよい(第2レンズ群L2は2群移動筒17に固定してもよい)が、図示実施形態では、収納長の一層の短縮を図るため、2群移動筒17に対して第2レンズ群L2を後退可能としている。図12、図13はその構成を示すもので、2群移動筒17には、先端部に内方フランジ17dを有する筒状部17eが形成されており、この筒状部17eには光軸と平行で後端及び前端が開放された直進案内溝17fが、周方向に等角度間隔で3本形成されている。筒状部17eには、中間筒部材25に形成したフランジ部25aが嵌っており、フランジ部25aの外周面に周方向に等角度間隔で突設した径方向外向きの3本の案内突起25dが、対応する直進案内溝17fに後方からそれぞれ嵌められている。このため、中間筒部材25は2群移動筒17に対して、光軸回りの相対回転が規制され、光軸方向にのみ相対移動可能であり、フランジ部25aの前面が内方フランジ17dの後面に当接するまで前方へ移動できる。第2レンズ群L2は、2群枠26に固定されており、この2群枠26の雄ねじ26bが中間筒部材25の内周に形成された雌ねじ25eに螺合されている。従って、光軸回りの回転が規制された中間筒部材25に対して2群枠26を回転させることで、第2レンズ群L2の光軸方向の位置を調整(ズーミング調整)することができ、調整後は、接着剤穴25bから接着剤を滴下することで、2群枠26を中間筒部材25に固定することができる。2群移動筒17の内方フランジ17dの前端面と2群枠26の外方フランジ26aとの間には、調整代を含めた隙間c2(図13)が存在する。圧縮コイルばね21は、中間筒部材25に作用しており、常時は(撮影状態では)、中間筒部材25はフランジ部25aが内方フランジ17dに当接する位置に保持される。つまり、第2レンズ群L2の位置は撮影状態では2群用カム溝C17によって制御される一方、収納時には、2群枠26が1群枠24の後端によって機械的に後方に押されることで、外方フランジ26aが内方フランジ17dに当接する位置まで後退でき、隙間c2分収納長の短縮ができる。
中間筒部材25には、遮光枠27が支持されている。遮光枠27は、環状の遮光部27aと、この環状遮光部27aから略120゜間隔で前方に延びる保持脚27bと、保持脚27bの先端部を外方に曲折した抜け止めフック部27cとを有しており、中間筒部材25には、この抜け止めフック部27cが嵌まる遮光部材保持穴25cが形成されている(図12)。そして、遮光枠27と2群枠26の間には、円錐コイルばね28が挿入されていて、遮光枠27を常時後方に移動付勢している。この遮光枠27は、鏡筒を収納するとき、遮光枠27が機械的な後退端に達すると、円錐コイルばね28を撓ませて2群枠26に接近する。遮光部材保持穴25cの光軸方向長は、環状遮光部27aが第2レンズ群L2に当接できるように設定されている。
円錐コイルばね28はさらに、2群枠26を回転させて行うズーミング調整時のバックラッシュ取りの作用をする。ズーミング調整は、画像位置を観察しながら、第2レンズ群L2の光軸方向位置を調整して行う調整であり、2群枠26の中間筒部材25(2群移動筒17)に対するバックラッシュを除去することにより、正確な調整ができる。
第4レンズ群L4は4群枠22に固定されている。第4レンズ群L4は前述のように、バリフォーカルレンズ系の焦点移動を補正する役割と、フォーカスレンズ群としての役割をもっており、パルスモータ23によって進退制御される。すなわち、パルスモータ23の駆動軸はねじ軸23aであり、このねじ軸23aに回転を規制されたナット部材23bが螺合している。ナット部材23bは、ばね手段Sによって、常時4群枠22の足部22aに当接する方向に移動付勢されており、4群枠22は、ガイドバー22bによって回転を規制されている。よって、パルスモータ23を駆動すると、4群枠22(第4レンズ群L4)が光軸方向に進退する。パルスモータ23は、焦点距離情報及び被写体距離情報に応じて制御される。
従って、上記構成の本ズームレンズ鏡筒は、駆動ピニオン13を介してカムヘリコイド環12を回転させると、直進案内されている1群移動筒15、飾り筒16、2群移動筒17がカム溝C15、C16、C17に従って光軸方向に移動する。3群移動筒18は、1群移動筒15が収納位置から前進して直進キー18bが吊り溝15eの後端部に当接すると、1群移動枠15と一緒に移動する。また第4レンズ群L4は焦点距離情報に応じて制御されるパルスモータ23によって位置制御され、バリフォーカルレンズ系の焦点移動の補正が行われる。その結果、図1のようなズーミング軌跡が得られる。また、パルスモータ23は、被写体距離情報によっても制御され、フォーカシング動作が実行される。
このように本実施形態では、物体側から順に、第1レンズ群L1(第1のレンズ群)、第2レンズ群L2(第2のレンズ群)、第3レンズ群(第3のレンズ群)L3、及び第4レンズ群L4を有し、変倍は第1レンズ群L1から第3レンズ群L3で行い、この際、第1レンズ群L1と第3レンズ群L3を一体に移動させている。そして、第1レンズ群L1を支持し、カムヘリコイド環12の外側に位置する1群移動筒15のカムフォロア15aをカムヘリコイド環12のカム溝C15に、第2レンズ群L2を支持し、カムヘリコイド環12の内側に位置する2群移動筒17のカムフォロア17cをカムヘリコイド環12のカム溝C17にそれぞれ係合させ、1群移動筒15を直進案内環14によって直進案内し、1群移動筒15の内筒15Yによって2群移動筒17を直進案内している。
1群移動筒15のカムフォロア15aとカムヘリコイド環12のカム溝C15は、1群移動筒15を光軸方向に移動させるためのカム機構の構成要素であり、2群移動筒17のカムフォロア17cとカムヘリコイド環12のカム溝C17は、2群移動筒17を光軸方向に移動させるためのカム機構の構成要素である。
また、直進案内溝17fと案内突起25dの関係によって2群移動筒17に光軸方向に直進案内された中間筒部材25の雌ねじ25eに、第2レンズ群L2を固定した2群枠26の雄ねじ26bを螺合し、螺合位置の調整後に接着剤で2群枠26を中間筒部材25に固定している。さらに、カムヘリコイド環12の内周側に2群移動筒17の後方に位置するように配設した3群移動筒18の直進キー18bを、内筒15Yの吊り溝15eに移動自在に嵌合することにより、3群移動筒18を1群移動筒15によって直進案内しており、直進キー18bが吊り溝15eの後端部に当接したときに、1群移動筒15と3群移動筒18の間の距離が最大となるようにしている。
そして、中間筒部材25と3群移動筒18の間には、両者を離れる方向に付勢する圧縮コイルばね(ばね手段)21を縮設してあり、撮影領域では、圧縮コイルばね21によって前方に付勢された中間筒部材25が2群移動筒17の内方フランジ17dの後面に当接することにより、中間筒部材25の2群移動筒17に対する前進端を規制し、内方フランジ17dと2群枠26の外方フランジ26aとの間に隙間c2を形成する。一方、収納時には、1群移動筒15が2群枠26の外方フランジ26aを後方に押圧し、圧縮コイルばね21の付勢力に抗して、2群枠26を中間筒部材25と共に後方に移動させてズームレンズ鏡筒の収納長の短縮を図っている。なお、本実施形態においては、図3に示すように、1群移動筒15は、収納時に2群枠26の外方フランジ26aの後面が内方フランジ17dの前面に当接する直前の位置(すなわち当接しない位置)に停止するように構成されており、2群移動筒17は1群移動筒15による押圧力の影響を受けない。したがって、第1移動筒15と第2移動筒17は、カムヘリコイド環12の回転動作に伴って円滑に光軸方向の進退動作できる。
図1から図19で説明したズームレンズ鏡筒は、本発明の圧縮収納構造を適用した一例であり、カム環がヘリコイドカム環であると否とを問わず、カム環とレンズ支持筒を有するズームレンズ鏡筒一般に適用できるのは明らかである。
本発明によるズームレンズ鏡筒を適用するズームレンズ系のズーミング基礎軌跡を示す図である。 同ズームレンズ系の構成レンズ群とそのレンズ枠を示す半切斜視図である。 本発明の一実施形態によるズームレンズ鏡筒の収納状態における上半断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のワイド端無限遠撮影状態における上半断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のテレ端無限遠撮影状態における下半断面図である。 図3のVI-VI線に沿う断面図である。 図3のVII-VII線に沿う断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の一部の分解斜視図である。 同別の部分の分解斜視図である。 1群移動筒回りの分解斜視図である。 3群移動筒回りの分解斜視図である。 2群移動筒回りの分解斜視図である。 2群移動筒回りの上半断面図である。 固定筒に支持するパルスモータ回りの背面から見た分解斜視図である。 同固定筒と第4レンズ群回りの分解斜視図である。 カムヘリコイド筒の1群用カム溝と飾り筒用カム溝の展開図である。 1群移動筒、2群移動筒及び3群移動筒の直進案内関係を示す展開図である。 同拡大展開図である。 カムヘリコイド環の2群用カム溝の形状を示す展開図である。
符号の説明
C15 1群用カム溝(カム機構)
C16 飾り筒用カム溝
C17 2群用カム溝(カム機構)
L1 第1レンズ群(第1のレンズ群)
L2 第2レンズ群(第2のレンズ群)
L3 第3レンズ群(第3のレンズ群)
L4 第4レンズ群
S ばね手段
11 固定筒
11a 雌ヘリコイド
11b 直進案内溝
11c 内面凹部
12 カムヘリコイド環
12a 雄ヘリコイド
12a1 山
12a2 谷
12b 平歯車
12b1 谷
12c 周方向溝
12d 直進ガイド溝
12e ギヤヘリコイド突起
12f 後方延長部
12f1 傾斜境界面
12f2 軸方向境界面
12f3 周方向境界面
12g ギヤヘリコイド突起
12g1 切欠
12g2 傾斜境界面
12g3 軸方向境界面
12g4 周方向境界面
12g5 突部
13 駆動ピニオン
14 直進案内環
14a 直進案内突起
14b バヨネット突起
14c 直進案内溝
15 1群移動筒
15a カムフォロア(カム機構)
15b 直進案内突起
15c 組立用溝
15d 直進案内溝
15e 吊り溝
15f 直進案内突起
15X 外筒
15Y 内筒
15Z フランジ壁
16 飾り筒
16a 直進案内キー
16b カムフォロア
17 2群移動筒
17a 直進案内溝
17c カムフォロア(カム機構)
17d 内方フランジ
17e 筒状部
17f 直進案内溝
18 3群移動筒
18a 直進案内突起
18b 直進キー
19 圧縮コイルばね
20 シャッタブロック
20a 抑え環
21 圧縮コイルばね(ばね手段)
22 4群枠
22a 足部
22b ガイドバー
23 パルスモータ
23a ねじ軸
23b ナット部材
24 1群枠
25 中間筒部材
25a フランジ部
25b 接着剤穴
25c 遮光部材保持穴
25d 案内突起
25e 雌ねじ
26 2群枠
26a 外方フランジ
26b 雄ねじ
27 遮光枠
27a 環状遮光部
27b 保持脚
27c 抜け止めフック部
28 円錐コイルばね
30 バリアブロック
31 バリア開閉環

Claims (2)

  1. 物体側から順に、少なくとも第1、第2、第3のレンズ群を有し、変倍時に、第1、第3レンズ群を一体に移動させ、収納時には、第1、第3レンズ群を接近させるズームレンズ系用のレンズ鏡筒であって、
    第1レンズ群を支持し光軸方向に直進案内された1群移動筒:
    第2レンズ群を支持し光軸方向に直進案内された2群移動筒;
    この1群移動筒と2群移動筒を独立した軌跡で光軸方向に移動させるカム機構;
    1群移動筒との最大離隔位置を規制し接近を自由に光軸方向に直進案内された、第3レンズ群を支持した3群移動筒;及び
    上記3群移動筒を1群移動筒から離間する方向に移動付勢するばね手段;
    を備えたズームレンズ鏡筒において、さらに、
    第2レンズ群を固定した2群枠;及び
    上記2群移動筒に、前進端を規制して光軸方向移動可能に支持され、上記2群枠を螺合させた中間筒部材;
    を有し、
    上記2群移動筒に径方向内向きの内方フランジを形成するとともに、上記2群枠に径方向外向きの外方フランジを形成し、
    上記ばね手段を、この中間筒部材と3群移動筒との間に作用させることにより、撮影領域では、上記ばね手段によって前方に付勢された上記中間筒部材を上記内方フランジの後面に当接することにより、上記2群枠の前進端を規制し、収納位置では、上記ばね手段の付勢力に抗して、上記1群移動筒が上記外方フランジを後方に押圧することにより、上記2群枠が上記中間筒部材と共に後退することを特徴とするズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造。
  2. 請求項1記載のズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造において、第2レンズ群はズーミング調整群であり、上記中間筒部材に対する螺合位置の調整後、該中間筒部材に固定されるズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造。
JP2004029533A 2003-02-06 2004-02-05 ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造 Expired - Fee Related JP4159486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029533A JP4159486B2 (ja) 2003-02-06 2004-02-05 ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029644 2003-02-06
JP2004029533A JP4159486B2 (ja) 2003-02-06 2004-02-05 ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004258649A JP2004258649A (ja) 2004-09-16
JP4159486B2 true JP4159486B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=33133717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004029533A Expired - Fee Related JP4159486B2 (ja) 2003-02-06 2004-02-05 ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4159486B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4789659B2 (ja) * 2006-03-14 2011-10-12 富士フイルム株式会社 レンズ鏡筒及びカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004258649A (ja) 2004-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7507040B2 (en) Retractable lens system
US6819502B2 (en) Structure of a zoom lens barrel
US7212352B2 (en) Cam mechanism of a lens barrel
US7546029B2 (en) Retractable lens system
US6954314B2 (en) Cam mechanism of a lens barrel
JP4959407B2 (ja) レンズ駆動装置、ズームレンズ駆動装置およびカメラ
US6853500B2 (en) Retracting mechanism of a zoom lens barrel
JP2006337564A (ja) レンズ鏡筒のばね張設構造
US7373082B2 (en) Light shielding structure of a zoom lens barrel
US6919995B2 (en) Light shielding structure of a retractable lens barrel
JP4657850B2 (ja) ズームレンズ鏡筒の遮光構造
US6888685B2 (en) Retracting mechanism of a zoom lens barrel
US6963455B2 (en) Lens barrel
JP4050239B2 (ja) ズームレンズの鏡筒構造
JP4159486B2 (ja) ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造
US6956705B2 (en) Structure of a lens barrel
JP5525971B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮像装置
JP4348205B2 (ja) レンズ鏡筒
JP4130963B2 (ja) 沈胴式レンズ鏡筒の遮光構造
JP4177274B2 (ja) レンズ鏡筒構造
JP4159487B2 (ja) ズームレンズ鏡筒の圧縮収納構造
JP2741239B2 (ja) ズームレンズ鏡胴
JP2007206710A (ja) レンズ鏡筒
JP2010008634A (ja) レンズ鏡筒
JP5905290B2 (ja) 沈胴式レンズ鏡筒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050323

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140725

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees