JP2006337564A - レンズ鏡筒のばね張設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 引張ばねの組付作業性に優れたレンズ鏡筒のばね張設構造を提供する。
【解決手段】 光軸方向に相対移動可能で少なくとも一方が光学部材を支持する一対の相対移動部材と、該一対の相対移動部材を接近する方向に付勢する付勢手段を有するレンズ鏡筒において、付勢手段が、コイル部と、該コイル部の両端に設けた一対のフック部を有する引張コイルばねからなり、一対の相対移動部材の少なくとも一方に、コイル部の軸線に沿う方向の引張コイルばねの接近移動によりフック部と係合し、該係合状態では、引張コイルばねの軸線方向への移動力によってはフック部との係合を解除しないばね掛け部と、このばね掛け部にフック部が係合しているとき、引張コイルばねのコイル部の径方向移動を規制する倒れ防止部を備えたばね張設構造。
【選択図】 図18

Description

本発明は、レンズ鏡筒におけるバックラッシュ除去用のばね張設構造に関する。
可動部材の摺動部分には構造上遊び(バックラッシュ)が不可欠であるが、バックラッシュは同時に可動部材の移動精度に影響するため、様々なバックラッシュ除去構造が提案されている。例えば、レンズ鏡筒において、レンズ群枠などの相対移動可能な一対の部材を、引張ばねを用いて互いの接近方向へ付勢してガタ取りを行う構造が知られている。
引張ばねは、その両端のフック部が組付対象のばね掛け部に係合されるまでは不安定で外れやすい状態にあるため、従来は、両側のフック部を同時にばね掛け部に掛けたり、先にばね掛け部に掛けた片側のフック部を接着固定したりするなどして、外れないように工夫していた。しかし、このような組み付け手法は手間がかかるものであり、より作業性に優れた手法が望まれている。
本発明は、レンズ鏡筒において引張ばねの組付作業性に優れたばね張設構造を提供することを目的とする。
本発明は、光軸方向に相対移動可能で少なくとも一方が光学部材を支持する一対の相対移動部材と、該一対の相対移動部材を接近する方向に付勢する付勢手段を有するレンズ鏡筒において、付勢手段が、コイル部と、該コイル部の両端に設けた一対のフック部を有する引張コイルばねからなり、一対の相対移動部材の少なくとも一方に、コイル部の軸線に沿う方向の引張コイルばねの接近移動によりフック部と係合し、該係合状態では、引張コイルばねの軸線方向への移動力によってはフック部との係合を解除しないばね掛け部と、このばね掛け部にフック部が係合しているとき、引張コイルばねのコイル部の径方向移動を規制する倒れ防止部を備えたことを特徴としている。
ばね掛け部には、引張コイルばねをばね掛け部に接近させたときフック部に当接し、該ばね掛け部を乗り越えるようにフック部を径方向へ弾性変形させる変形ガイド面を形成するとよい。この場合、倒れ防止部は、少なくとも変形ガイド面によるフック部の弾性変形方向へ向けてのコイル部の移動を規制することが好ましい。
ばね掛け部にはさらに、変形ガイド面の作用によってフック部がばね掛け部を乗り越えて係合したとき、該フック部の径方向移動を規制する脱落防止爪を備えることが望ましい。
相対移動部材に設ける倒れ防止部は、ばね掛け突起を囲む円筒状面であることが望ましい。また、倒れ防止部を有する相対移動部材が環状体である場合、倒れ防止部は、この環状体の内周面に沿って形成されていることが好ましい。
フック部を円環状の丸フックとし、ばね掛け部を、該丸フックに対して四箇所で内接する矩形断面形状として形成することにより、フック部とばね掛け部の係合安定性を高めることができる。
引張コイルばねと、該引張コイルばねに対応するばね掛け部及び倒れ防止部とを、光軸を囲む周方向に位置を異ならせてそれぞれ複数設けると、相対移動部材の支持精度を向上させることができる。
本発明のばね張設構造は特に、ズームレンズを構成するレンズ群を支持する一対の相対移動部材に対して好適である。
また、本発明は、一対の相対移動部材が共通のカム環の回転によってそれぞれ光軸方向へ相対移動される構造において、より有効である。
以上の本発明によれば、組み付け途中で引張ばねが不用意に外れることがなく組付作業性にすぐれたレンズ鏡筒のばね張設構造を得ることができる。
[レンズ鏡筒全体の説明]
本発明を適用したズームレンズ鏡筒40の側断面を図1ないし図3に示す。ズームレンズ鏡筒40はデジタルカメラに搭載されており、図1は、ズームレンズ鏡筒40が不図示のカメラボディ内に収納(沈胴)された状態であり、図2はワイド端、図3はテレ端の撮影状態である。
ズームレンズ鏡筒40の撮影光学系は、物体側から順に第1レンズ群L1、シャッタS、絞りA、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、ローパスフィルタ18、CCD20を備えている。撮影状態において、これらの各光学要素は共通の撮影光軸Z上に位置する(図2、図3)。ズーミングは、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2を撮影光軸Zに沿って所定の軌跡で進退させることによって行い、フォーカシングは同方向への第3レンズ群L3の移動で行う。なお、以下の説明中で光軸方向という記載は、撮影光軸Zと平行な方向を意味している。また、以下の説明中での前後方向とは撮影光軸Zに沿う方向を意味し、被写体側を前方、像面側を後方とする。
固定環16はカメラボディ内に固定されており、この固定環16の後部にCCD支持板17が固定されている。CCD支持板17はCCD20を保持しており、CCD20の前部には、防塵用のパッキン19を挟んでローパスフィルタ18が保持されている。
第3レンズ群L3を保持する3群レンズ枠6は、ガイド軸6aを介して撮影光軸Zと平行な方向に直進案内されており、フォーカスモータ31によって前後に進退移動させることができる。ガイド軸6aの前端部と後端部はそれぞれ、固定環16とCCD支持板17に固定されている。
固定環16の上部には、ズームギヤユニット30が支持されている。ズームギヤユニット30はズームギヤ29と減速ギヤボックスから構成されており、減速ギヤ列を介して、ズームモータ29の駆動力をズームギヤ29aに伝える。ズームギヤ29aは、撮影光軸Zと平行なズームギヤ軸29bによって固定環16に枢着されている。
図10に示すように、固定環16の内周面には、撮影光軸Zと平行な直進案内溝16a、撮影光軸Zに対して傾斜する内面ヘリコイド16b、内面ヘリコイド16bと平行な斜行溝16c、及び各斜行溝16cの前端部に連通する周方向への回転ガイド溝16dが形成されている。内面ヘリコイド16bは、回転ガイド溝16dが設けられた固定環16前部の領域には形成されていない。
図8に示すように、ヘリコイド環15は、斜行溝16c及び回転ガイド溝16dに係合するフランジ部15aと、内面ヘリコイド16bに螺合する外面ヘリコイド15bとを外周面に有している。一部の外面ヘリコイド15b上には、ズームギヤ29aと螺合する環状ギヤ15cが形成されている。従って、ズームギヤ29aから環状ギヤ15cへ回転力が与えられたときヘリコイド環15は、内面ヘリコイド16bと外面ヘリコイド15bが螺合関係にある状態では回転しながら光軸方向へ進退し、外面ヘリコイド15bの後端部が内面ヘリコイド16bの前端部を越えるまで前方に移動すると、外面ヘリコイド15bが内面ヘリコイド16bから外れ、回転ガイド溝16dとフランジ部15aの係合関係によって周方向回転のみを行う。斜行溝16cは、内面ヘリコイド16bと外面ヘリコイド15bが螺合している状態においてフランジ部15aと固定環16の干渉を防ぐための逃げ溝である。
ヘリコイド環15の内周面に形成した回転伝達凹部15dに対し、第1繰出筒14の後端部から後方に突設した回転伝達突起14aが嵌入されている。回転伝達凹部15dと回転伝達突起14aはそれぞれ、周方向に位置を異ならせて3箇所設けられており、周方向位置が対応するそれぞれの回転伝達突起14aと回転伝達凹部15dは、光軸方向への相対摺動は許容し、周方向への相対回動は規制するように(回転伝達可能に)結合されている。すなわち、第1繰出筒14とヘリコイド環15は一体に回転する。第1繰出筒14とヘリコイド環15の間には、互いを光軸方向での離間方向へ付勢する3つの離間付勢ばね28が設けられている。それぞれの離間付勢ばね28は、ヘリコイド環15の前端部に開口するばね収納孔15fに収納されている。
第1繰出筒14の内周面には、内径方向に突出する内径突起14bと、周方向溝14cと、撮影光軸Zと平行な3本の回転伝達溝14dとが形成されている。内径突起14bは、周方向に位置を異ならせて複数が設けられている。回転伝達溝14dは、3つの回転伝達突起14aに対応する周方向位置に形成されており、その後端部は、回転伝達突起14aを貫通して後方へ向け開口されている。また、ヘリコイド環15の内周面には周方向溝15eが形成されている。
一体に回転する第1繰出筒14とヘリコイド環15の内側には、直進案内環13が支持される。直進案内環13の外周面には光軸方向の後方から順に、外径方向へ突出する3つの直進案内突起13aと、それぞれ周方向に位置を異ならせて複数設けた外径突起13b及び13cと、周方向溝13dとが形成されている。直進案内突起13aは、直進案内環13の外周面の後端部に設けた環状フランジ13eから、さらに外径方向に向けて突設されている。直進案内環13は、直進案内突起13aを直進案内溝16aに係合させることで、固定環16に対し光軸方向に直進案内される。第1繰出筒14は、周方向溝14cを外径突起13cに係合させ、かつ内径突起14bを周方向溝13dに係合させることで、直進案内環13に対して相対回動可能に結合される。ヘリコイド環15も、周方向溝15eを外径突起13bに係合させることで、直進案内環13に対して相対回動可能に結合される。
直進案内環13には、内周面と外周面を貫通する3つのローラガイド溝13fが形成されている。各ローラガイド溝13fは、光軸方向の前後端に周方向溝部を有し、この前後の周方向溝部を撮影光軸Zに対して傾斜するリード溝部で接続した形状となっている。それぞれのローラガイド溝13fに対し、カム環9の外周面に設けたガイドローラ26が嵌まっている。ガイドローラ26はさらに、ローラガイド溝13fを貫通して第1繰出筒14の回転伝達溝14dに嵌まっている。図5や図6に示すように、各回転伝達溝14dの前端部付近には、付勢板ばね24に3箇所設けたローラ押圧片24aが嵌っている。付勢板ばね24は、ローラガイド溝13fのうち前方の周方向溝部内にガイドローラ26が位置するときに、ローラ押圧片24aによってガイドローラ26を後方へ押圧し、ガイドローラ26とローラガイド溝13fの間のバックラッシュを取る。
以上の構造から、固定環16に対する、カム環9、直進案内環13、第1繰出筒14、ヘリコイド環15の動作態様が理解される。すなわち、図1及び図4に示す鏡筒沈胴状態において、ズームモータ29によってズームギヤ29aを鏡筒繰出方向に回転駆動すると、内面ヘリコイド16bと外面ヘリコイド15bの関係によってヘリコイド環15が回転しながら前方に繰り出される。ヘリコイド環15と第1繰出筒14は、直進案内環13を介して間接的に結合されているため、ヘリコイド環15が回転繰出されると、第1繰出筒14も同方向に回転しながら前方に繰り出され、直進案内環13はヘリコイド環15及び第1繰出筒14と共に前方へ直進移動する。また、第1繰出筒14の回転力は回転伝達溝14dとガイドローラ26を介してカム環9に伝達される。ガイドローラ26はローラガイド溝13fにも嵌まっているため、直進案内環13に対してカム環9は、ローラガイド溝13fのリード溝部の形状に従って回転しながら前方に繰り出される。直進案内環13自体も第1繰出筒14及びヘリコイド環15と共に前方に直進移動しているため、結果としてカム環9には、ローラガイド溝13f(リード溝部)に従う回転繰出分と、直進案内環13の前方への直進移動分とを合わせた光軸方向移動量が与えられる。
以上の回転繰出動作は外面ヘリコイド15bと内面ヘリコイド16bが螺合している間行われ、このときフランジ部15aは斜行溝16c内を移動している。ヘリコイド環15が図2及び図5に示すワイド端撮影位置の近くまで繰り出されると、外面ヘリコイド15bと内面ヘリコイド16bの螺合が解除されて、フランジ部15aが斜行溝16cから回転ガイド溝16d内へ入る。すると、ヘリコイドによる回転繰出力が作用しなくなるため、ヘリコイド環15と第1繰出筒14は、フランジ部15aと回転ガイド溝16dの係合関係によって光軸方向の一定位置で回動のみを行うようになる。また、フランジ部15aが斜行溝16cから回転ガイド溝16d内へ入るのとほぼ同時に、ガイドローラ26はローラガイド溝13fのリード溝部から前方の周方向溝部に入る。すると、カム環9に対しても前方への移動力が与えられなくなり、カム環9は第1繰出筒14の回転に応じて一定位置で回動のみ行うようになる。
ズームギヤ29aを鏡筒沈胴方向に回転駆動させると、以上と逆の動作が行われる。そして、ガイドローラ26がローラガイド溝13fのリード溝部から後方の周方向溝部に入るまでヘリコイド環15に回転を与えると、各部材が図1及び図4に示す収納位置まで後退する。
続いて、カム環9を介して駆動される部分の構造を説明する。図8に示すように、直進案内環13の内周面には、撮影光軸Zと平行な第1直進案内溝13gと第2直進案内溝13hが、それぞれ周方向に位置を異ならせて形成されている。第1直進案内溝13gに対し、2群直進案内板10に設けた直進案内突起10a(図8)が摺動可能に係合している。第2直進案内溝13hに対しては、第2繰出筒12の後端部外周面に突設した直進案内突起12a(図10)が摺動可能に係合している。したがって、第2繰出筒12と2群直進案内板10はいずれも、直進案内環13を介して光軸方向に直進案内されている。
2群直進案内板10は、カム環9に対して、相対回転可能かつ光軸方向に一体に移動するように結合されており、前方へ向けて突出する3つの直進案内キー10bを有している。直進案内キー10bは、カム環9の内側に支持された2群移動環(相対移動部材)8の直進案内溝8a(図9)に係合しており、2群移動環8を光軸方向に直進案内している。カム環9の内周面には2群カム溝9aが形成されており、2群カム溝9aに対して、2群移動環8の外周面に突設したカムフォロア8bが係合している。2群移動環8は2群直進案内板10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環9が回転すると、2群カム溝9aの形状に従って、2群移動環8が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
2群移動環8は、撮影光軸Zと平行な軸である退避支持軸5a(図9)を介して2群レンズ枠5を軸支し、2群レンズ枠5に第2レンズ群L2が保持されている。退避支持軸5aは撮影光軸Zから偏心した位置にあり、2群レンズ枠5は、退避支持軸5aを回動中心として、第2レンズ群L2の光軸を撮影光軸Zと一致させる挿入位置(図2及び図3)と、第2レンズ群L2を撮影光軸Zの上方に退避させた退避位置(図1)との間で回動することができ、挿入位置へ向けてばね付勢されている。2群レンズ枠5は、光軸方向には2群移動環8と一体に移動する。CCD支持板17には2群レンズ枠5に係合可能な位置にカム突起17a(図8)が前方に向けて突設されており、2群移動環8が像面方向に移動してCCD支持板17に接近すると、カム突起17aが2群レンズ枠5を押圧して、ばね付勢力に抗して退避位置に回動させる。
第2繰出筒12の内周面には、光軸方向へ向けて直進案内溝12b(図10)が形成されており、直進案内溝12bに対して、第3繰出筒(相対移動部材)11の後端部付近の外周面に形成した係合突起11a(図9)が摺動可能に嵌合している。すなわち、第3繰出筒11は、直進案内環13と第2繰出筒12を介して光軸方向に直進案内されている。第2繰出筒12は、カム環9に対して相対回転可能かつ光軸方向には一体に移動するように結合されている。一方、第3繰出筒11は、内径方向に突出するカムフォロア25を、カム環9の外周面に形成した1群カム溝9bに摺動可能に嵌合させており、カム環9の回転に応じて所定の軌跡で光軸方向に前後移動される。
第3繰出筒11の内側には、1群支持環23を介して1群レンズ枠4を支持している。1群レンズ枠4は第1レンズ群L1を保持しており、その外周面に形成した調整ねじ4aが、1群支持環23の内周面に形成した調整ねじ23aに螺合している。1群レンズ枠4と1群支持環23の結合体は第3繰出筒11の内側に光軸方向へ移動可能に支持されており、半環状の抜止リング3によって1群支持環23と1群レンズ枠4の光軸方向位置規制を行っている。
第1レンズ群L1を支持する第3繰出筒11と、第2レンズ群L2を支持する2群移動環8は、一対の接近付勢ばね(付勢手段、引張コイルばね)27によって、光軸方向において互いに接近するように付勢されている。
第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間には、シャッタSと絞りAを有するシャッタユニット7が支持されている。シャッタユニット7は、2群移動環8の内側に固定されている。
第3繰出筒11の前端部付近にはバリヤ支持環21が設けられており、このバリヤ支持環21を介してレンズバリヤ22が支持されている。レンズバリヤ22は、撮影光軸Zから偏心した軸によって回転駆動される一対の板状部材からなり、図1の鏡筒沈胴状態には撮影開口を閉じて第1レンズ群L1を保護し、図2及び図3撮影時には開かれる。
以上の構造からなるズームレンズ鏡筒40は次のように動作する。なお、カム環9が収納位置から定位置回転状態に繰り出される段階までは既に説明しているので簡潔に述べる。図1の鏡筒沈胴状態では、ズームレンズ鏡筒40はカメラボディ内に格納されている。この鏡筒沈胴状態においてカメラのメインスイッチをオンすると、ズームモータ29が鏡筒繰出方向に駆動されてズームギヤ29aが回転し、ヘリコイド環15と第1繰出筒14の結合体が外面ヘリコイド15bと内面ヘリコイド16bに従って回転繰出される。直進案内環13は、第1繰出筒14及びヘリコイド環15と共に前方に直進移動する。このとき、第1繰出筒14から回転力が付与されるカム環9は、直進案内環13の前方への直進移動分と、該直進案内環13との間に設けたリード構造(ガイドローラ26、ローラガイド溝13fのリード溝部)による繰出分との合成移動を行う。ヘリコイド環15とカム環9が前方の所定位置まで繰り出されると、それぞれの回転繰出構造(ヘリコイド、リード)の機能が解除されて周方向回転のみを行うようになる。
カム環9が回転すると、その内側では、2群直進案内板10を介して直進案内された2群移動環8が、カムフォロア8bと2群カム溝9aの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。図1の鏡筒沈胴状態では、2群移動環8内の2群レンズ枠5は、CCD支持板17に突設したカム突起17aの作用によって、撮影光軸Zから上方へ離脱した退避位置に保持されており、該2群レンズ枠5は、2群移動環8がズーム領域まで繰り出される途中でカム突起17aから離れて、ばね付勢力によって第2レンズ群L2の光軸を撮影光軸Zと一致させる挿入位置に回動する。以後、ズームレンズ鏡筒40を再び沈胴状態にさせるまで、2群レンズ枠5は挿入位置に保持される。
また、カム環9が回転すると、カム環9の外側では、第2繰出筒12を介して直進案内された第3繰出筒11が、カムフォロア25と1群カム溝9bの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、撮像面(CCD20の受光面)に対する第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の繰出位置はそれぞれ、前者が、固定環16に対するカム環9の前方移動量と、該カム環9に対する第3繰出筒11のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、固定環16に対するカム環9の前方移動量と、該カム環9に対する2群移動環8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群L1と第2レンズ群L2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Z上を移動することにより行われる。図1の沈胴状態から鏡筒繰出動作を行うと、まず図2に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ29を鏡筒繰出方向に駆動させると、図3に示すテレ端の繰出状態となる。
図2と図3から分かるように、本実施形態のズームレンズ鏡筒40は、ワイド端では第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が大きく、テレ端では、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2が互いの接近方向に移動して間隔が小さくなる。この第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の空気間隔の変化は、2群カム溝9aと1群カム溝9bの軌跡によって与えられるものである。テレ端とワイド端の間のズーム領域では、カム環9、第1繰出筒14及びヘリコイド環15は、前述の定位置回転のみを行い、光軸方向へは進退しない。
ズーム領域では、被写体距離に応じてフォーカスモータ31を駆動することにより、第3レンズ群L3が撮影光軸Zに沿って移動してフォーカシングが実行される。
カメラのメインスイッチをオフすると、ズームモータ29が鏡筒沈胴方向に駆動され、ズームレンズ鏡筒40は上記の繰出動作とは逆の収納動作を行い、図1の沈胴状態になる。この沈胴位置への移動の途中で、2群レンズ枠5がカム突起17aによって退避位置に回動され、2群移動環8と共に後退する。ズームレンズ鏡筒40が沈胴状態まで達すると、第2レンズ群L2は、光軸方向において第3レンズ群L3、ローパスフィルタ18及びCCD20と同位置に格納される(鏡筒の径方向に重なる)。この沈胴時の第2レンズ群L2の退避構造によってズームレンズ鏡筒40の収納長が短くなり、カメラの厚みを小さくすることが可能となっている。
[本発明の特徴部分の説明]
ズームレンズ鏡筒40では、第1レンズ群L1を保持する1群レンズ枠4が、1群支持環23を介して第3繰出筒11により支持されており、第2レンズ群L2を保持する2群レンズ枠5が、2群移動環8により支持されている。2群移動環8と第3繰出筒11はそれぞれ、撮影状態においてカム環9のカム溝9a、9bの案内によって光軸方向に進退される部材であり、以下に説明する構造によってカム環9との間のバックラッシュ取りを行っている。
図11に示すように、第3繰出筒11は内周面に環状のフランジ11bを有し、このフランジ11bには、第3繰出筒11の中心軸をに挟んだ略対称位置に一対のばね掛け突起11cが設けられている。それぞれのばね掛け突起11cは、第3繰出筒11の外径側から内径側に向けて突設され、その先端部が光軸方向前方に曲げられた鉤状をなしている。
図12ないし図14に示すように、2群移動環8は内周面に環状のフランジ8cを有し、このフランジ8cから光軸方向後方に向けて、一対のばね収納円筒部8dが形成されている。一対のばね収納円筒部8dは、2群移動環8の内周面に沿う位置に設けられており、それぞれのばね収納円筒部8dの内側は、円筒状の倒れ規制面(倒れ防止部)8fを有する収納空間8eになっている。収納空間8eの前端部はフランジ8cを貫通して光軸方向前方へ向け開放されており、収納空間8eの後端部も光軸方向後方へ向けて開放されている。ばね収納円筒部8d(倒れ規制面8f)の中心軸は、撮影光軸Zと略平行である。
ばね収納円筒部8dの内部には、2群移動環8の中心軸側から外径方向へ向けてばね掛け突起(ばね掛け部)32が立設されている。図14ないし図19に示すように、ばね掛け突起32は、ばね収納円筒部8dの内壁面に接続する基部32aと、該基部32a上に設けた角柱状の頭部32bを有する。頭部32bは、光軸方向後方に突出する脱落防止爪32cと、前方に突出する係合案内突部32dを有している。係合案内突部32dのうち2群移動環8の外径側に向く領域には、傾斜当接面(変形ガイド面)32eが形成されている。傾斜当接面32eは、光軸方向前方から後方へ進むにつれて徐々に2群移動環8の中心軸側から外径側に近付く傾斜面であり、係合案内突部32dの側断面形状は、この傾斜当接面32eを斜辺とした直角三角形のような形をしている(図15ないし図19参照)。ばね掛け突起32の頭部32bはさらに、傾斜当接面32eに続く径方向の最外縁部に、倒れ規制面8fに対向する外縁面32fを有している。外縁面32fは、ばね収納円筒部8dの軸線と略平行な面であり、外縁面32fと、倒れ規制面8fのうち該外縁面32fに対向する領域との間には、図15に符号Wで示す一定幅の間隔が確保されている。この外縁面32fの後端部に前述の脱落防止爪32cが設けられており、脱落防止爪32cから基部32a側に向けて径方向面32gが形成されている。径方向面32gは、2群移動環8の径方向を向く平面である。
ばね収納円筒部8dとその内部のばね掛け突起32は、2群移動環8の周方向に位置を異ならせて一対が設けられている。一対のばね掛け突起32の周方向位置は、第3繰出筒11に設けた一対のばね掛け突起11cの周方向位置に対応しており、この一対のばね掛け突起32と一対のばね掛け突起11cの間に、一対の接近付勢ばね27が張設される。接近付勢ばね27は、円筒状のコイル部27aの両端部に一対のフック部27bを有する引張コイルばねである。図15ないし図19に示すように、接近付勢ばね27のコイル部27aの外径サイズは、ばね収納円筒部8dの倒れ規制面8fの内径サイズよりも若干小さく、該コイル部27aを収納空間8e内に挿入することができる。一対のフック部27bは、コイル部27aの両端部の一巻きを略直角に曲げ起こして形成された丸フックであり、図15ないし図19に示すように、各フック部27bは、コイル部27aの径方向の略中央に位置している。
ズームレンズ鏡筒40の製造工程や修理時の組み立て作業において一対の接近付勢ばね27を張設するときには、まず、各接近付勢ばね27を2群移動環8側に組み付けておき、続いて第3繰出筒11側に取り付けるとよい。その具体的手順を説明する。接近付勢ばね27を2群移動環8へ組み付ける際には、図15に示すように、コイル部27aの軸線がばね収納円筒部8dの軸線と略一致するように接近付勢ばね27の向きを整えた上で、2群移動環8の前端側から後端側へ向けて、接近付勢ばね27をばね収納円筒部8dの収納空間8eへ挿入していく。接近付勢ばね27が挿入方向へ所定量移動されると、ばね収納円筒部8dの収納空間8e内に一方のフック部27bが進入し、図16に示すように、この進入されたフック部27bの先端部が、ばね掛け突起32の傾斜当接面32eに当接する。傾斜当接面32eは、接近付勢ばね27の挿入方向(光軸方向後方)へ進むほど2群移動環8の外径方向への突出量を大きくする傾斜面である。よって、図16に示す傾斜当接面32eとフック部27bの当接状態から接近付勢ばね27の挿入を続けると、傾斜当接面32eの形状に沿ってフック部27bを外径方向に押し出す分力が作用し、図17に示すように、フック部27bが弾性変形して該フック部27bの先端部付近が外縁面32f上に乗り上げる。このとき、フック部27bの弾性変形の反作用として、コイル部27aを撓ませようとする力が作用するが、図17の状態ではコイル部27aの一部もばね収納円筒部8d(収納空間8e)内に進入しており、該コイル部27aの外周部が倒れ規制面8fに当て付くことにより、コイル部27aの径方向移動(撓み)は制限される。よって、コイル部27aを座屈させることなく、ばね収納円筒部8dへの接近付勢ばね27の挿入作業を行うことができる。
さらに接近付勢ばね27の挿入を続けると、フック部27bが弾性変形された状態を維持しつつ、該フック部27bの先端部が外縁面32f上を摺動し、やがて図18に示すように、フック部27bの先端部が脱落防止爪32cにかかる位置まで達する。図18の状態は、接近付勢ばね27が収納空間8eに対して最も奥まで挿入された状態であり、係合案内突部32dの先端部がコイル部27aの内側に若干入り込んでいる。この状態で基部32aがコイル部27aに干渉しないようにするべく、基部32aと係合案内突部32dの間には段差が設けられている。接近付勢ばね27を図18の位置から若干量押し込むと、図19に示すように、フック部27bの先端部が脱落防止爪32cを乗り越えて、頭部32bの後端側の径方向面32gに係合する。脱落防止爪32cの後端部には、フック部27bを径方向面32gとの係合方向に移動させやすくするための傾斜面(面取り)が形成されている。そして、フック部27bが径方向面32gに係合すると、外縁面32f側(外径方向)へのフック部27bの移動が脱落防止爪32cによって規制され、フック部27bが外れなくなる。このとき、図20に示すように、ばね掛け突起32の頭部32bは、環状をなすフック部27bの内周部に対して、傾斜当接面32e両側の2つの角部と、径方向面32g両側の2つの角部の計4箇所で内接する。このように複数箇所で内接させることにより、フック部27bが安定し、ばね掛け突起32から外れにくくなる。
図19及び図20に示す係合状態では、接近付勢ばね27に対してコイル部27aの軸線方向への移動力を与えても、ばね掛け突起32の頭部32bとフック部27bの係合は解除されない。例えば、ばね掛け突起32における径方向面32gは、傾斜当接面32eのようにフック部27bを弾性変形させる分力を生じさせる形状ではない。そのため、ばね収納円筒部8dから抜き取る方向(図19の左方)への移動力を接近付勢ばね27に与えても、フック部27bが脱落防止爪32cを乗り越えて外縁面32f側に外れることがない。
図19及び図20の係合状態ではさらに、接近付勢ばね27のコイル部27aを囲む倒れ規制面8fによって、該コイル部27aの径方向への移動を規制している。倒れ規制面8fが存在しないと仮定した場合、接近付勢ばね27のコイル部27aを図19の下方に向けて撓ませることによって、フック部27bとばね掛け突起32の係合が外れる可能性がある。これに対し、倒れ規制面8fを設けることで、このようなコイル部27aの変形を規制し、フック部27bとばね掛け突起32の係合状態を維持させることができる。ばね掛け突起32から接近付勢ばね27を取り外すためには、フック部27bを図19の右方へ引っ張りながら同図中の下方へ弾性変形させて脱落防止爪32cを乗り越えさせるという手順が必要であり、意図的に外そうとしない限り、フック部27bが脱落することはない。
すなわち、2群移動環8に対して接近付勢ばね27を組み付ける際には、一方のフック部27bを先頭にして接近付勢ばね27をばね収納円筒部8d内に挿入していくだけで、フック部27bとばね掛け突起32を自動的に係合させることができる。そして、フック部27bとばね掛け突起32が一旦係合した後は、この係合が不用意に外れることがないので、フック部27bの脱落を防ぐために接着したり手で押さえておいたりする手間が不要となる。
以上のようにして2群移動環8に一対の接近付勢ばね27を組み付けた後、2群移動環8のばね掛け突起32に係合されていない側のフック部27bを、第3繰出筒11のばね掛け突起11cに係合させる。フック部27bをピンセットなどの器具でつまみ、フランジ11bを越える位置まで前方に引っ張ることで、フック部27bをばね掛け突起11cへ係合させることができる。こうして2群移動環8と第3繰出筒11の間に張設された接近付勢ばね27は、第3繰出筒11を光軸方向後方に付勢して、カムフォロア25と1群カム溝9bの間のバックラッシュを取り、2群移動環8を光軸方向前方に付勢して、カムフォロア8bと2群カム溝9aの間のバックラッシュを取り、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の位置精度を向上させる。
以上のように、本実施形態によるばね張設構造によれば、2群移動環8と第3繰出筒11の間に、引張コイルばねである接近付勢ばね27を極めて容易に張設することができる。特に、接着などの手間をかけることなく、2群移動環8に対して先に接近付勢ばね27を組み付けておき、その後で第3繰出筒11へのばね掛け作業を行うことができるので、組付工程の自由度が増す。
但し、本発明は図示実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて変更が可能である。例えば、図示実施形態では、ばね収納円筒部8dの倒れ規制面8fが、接近付勢ばね27のコイル部27aの外周面全体を覆う完全円筒形状となっているが、ばね掛け突起32からのフック部27bの脱落を防ぐためには、少なくとも、図15ないし図19における図中下方へのコイル部27aの移動を規制する領域があれば足りる。つまり、倒れ規制面8fを、外縁面32fに対向する側の一部領域にのみに形成された部分円筒面とすることも可能である。さらに、円筒面に限らず、平面やその他の形状の倒れ規制面を採用することも可能である。
また、図示実施形態では、図20のように、ばね掛け突起32の4つの角部をフック部27bに内接させているが、フック部とばね掛け突起の当接部分の形状は、これとは異ならせることもできる。例えば、図20において径方向面32gに相当する部分を、フック部27bの内周面に沿う円弧(円筒)面にして、フック部27bとの係合面積を大きくして係合安定性の向上を図ってもよい。
また、図示実施形態では、接近付勢ばね27の組付作業性を向上させるためのばね収納円筒部8dやばね掛け突起32が、2群移動環8に設けられているが、第3繰出筒11側において同様の構造を設けてもよい。
また、図示実施形態では、周方向に位置を異ならせて2つの接近付勢ばね27が配されているが、本発明において、引張コイルばねと、該引張コイルばねに対応するばね掛け部及び倒れ防止部の数は2つに限定されるものではない。なお、支持安定性の観点から、引張コイルばね、ばね掛け部、倒れ防止部はそれぞれ、図示実施形態のように、周方向に位置を異ならせて複数設けることが好ましい。
また、本発明は図示実施形態のようなズームレンズ鏡筒に好適であるが、単焦点タイプのレンズ鏡筒に適用しても前掲の効果を得ることができる。
本発明を適用した沈胴式のズームレンズ鏡筒の沈胴状態を示す側断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のワイド端撮影状態の側断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のテレ端撮影状態の側断面図である。 沈胴状態におけるズームレンズ鏡筒の一部を拡大した側断面図である。 ワイド端におけるズームレンズ鏡筒の一部を拡大した側断面図である。 テレ端におけるズームレンズ鏡筒の一部を拡大した側断面図である。 ズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図7の一部を拡大した分解斜視図である。 図7の別の一部を拡大した分解斜視図である。 図7のさらに別の一部を拡大した分解斜視図である。 第3繰出筒と接近付勢ばねを拡大して示す前方斜視図である。 2群移動環と接近付勢ばねを拡大して示す前方斜視図である。 2群移動環の後方斜視図である。 一対のばね掛け突起を結ぶ位置を断面で示した2群移動環の拡大斜視図である。 2群移動環に対する接近付勢ばねの組み付け手順を示す、ばね収納円筒部とばね掛け突起付近の側断面図である。 図15の状態から接近付勢ばねを挿入し、フック部が傾斜当接面に当接した状態を示す側断面図である。 図16の状態から接近付勢ばねの挿入を続け、傾斜当接面の案内によってフック部が径方向に弾性変形された状態を示す側断面図である。 図17の状態からさらに接近付勢ばねを挿入し、フック部の先端部が脱落防止爪まで達した状態を示す側断面図である。 図18に続いて、接近付勢ばねのフック部が脱落防止爪を乗り越えて、ばね掛け突起の径方向面に係合した状態を示す側断面図である。 図19のXX-XX断面線に沿う、接近付勢ばねのフック部とばね掛け突起の係合状態を示す断面図である。
4 1群レンズ枠
5 2群レンズ枠
6 3群レンズ枠
7 シャッタユニット
8 2群移動環(相対移動部材)
8a 直進案内溝
8b フォロア突起
8c フランジ
8d ばね収納円筒部
8e 収納空間
8f 倒れ規制面(倒れ防止部)
9 カム環
9a 2群カム溝
9b 1群カム溝
10 2群直進案内板
11 第3繰出筒(相対移動部材)
11a 係合突起
11b フランジ
11c ばね掛け突起
12 第2繰出筒
13 直進案内環
14 第1繰出筒
15 ヘリコイド環
16 固定環
17 CCD支持板
18 ローパスフィルタ
20 CCD
23 1群支持環
24 付勢板ばね
25 カムフォロア
26 ガイドローラ
27 接近付勢ばね(付勢手段、引張コイルばね)
27a コイル部
27b フック部
28 離間付勢ばね
29 ズームモータ
30 ズームギヤユニット
31 フォーカスモータ
32 ばね掛け突起(ばね掛け部)
32a 基部
32b 頭部
32c 脱落防止爪
32d 係合案内突部
32e 傾斜当接面(変形ガイド面)
32f 外縁面
32g 径方向面
40 ズームレンズ鏡筒
A 絞り
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
S シャッタ
Z 撮影光軸

Claims (10)

  1. 光軸方向に相対移動可能で少なくとも一方が光学部材を支持する一対の相対移動部材と、該一対の相対移動部材を接近する方向に付勢する付勢手段を有するレンズ鏡筒において、
    上記付勢手段は、コイル部と、該コイル部の両端に設けた一対のフック部を有する引張コイルばねからなり、
    一対の相対移動部材の少なくとも一方に、
    上記コイル部の軸線に沿う方向の引張コイルばねの接近移動によりフック部と係合し、該係合状態では、引張コイルばねの軸線方向への移動力によってはフック部との係合を解除しないばね掛け部と;
    該ばね掛け部に上記フック部が係合しているとき、引張コイルばねのコイル部の径方向移動を規制する倒れ防止部と;
    を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒のばね張設構造。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、上記ばね掛け部は、引張コイルばねをばね掛け部に接近させたときフック部に当接し、該ばね掛け部を乗り越えるようにフック部を径方向へ弾性変形させる変形ガイド面を備えているレンズ鏡筒のばね張設構造。
  3. 請求項2記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、上記ばね掛け部はさらに、引張コイルばねのフック部が該ばね掛け部を乗り越えて係合したとき、該フック部の径方向移動を規制する脱落防止爪を備えているレンズ鏡筒のばね張設構造。
  4. 請求項2または3記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、上記倒れ防止部は、少なくとも上記変形ガイド面によるフック部の弾性変形方向へのコイル部の移動を規制するレンズ鏡筒のばね張設構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、上記倒れ防止部は、上記ばね掛け突起を囲む円筒状面であるレンズ鏡筒のばね張設構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、倒れ防止部を有する相対移動部材は環状体であり、倒れ防止部は、この環状体の内周面に沿って形成されているレンズ鏡筒のばね張設構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、フック部は円環状をなす丸フックであり、ばね掛け部は、該丸フックに対して4つの角部で内接する矩形断面形状を有するレンズ鏡筒のばね張設構造。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、上記引張コイルばねと、該引張コイルばねに対応するばね掛け部及び倒れ防止部はそれぞれ、光軸を囲む周方向に位置を異ならせて複数設けられているレンズ鏡筒のばね張設構造。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、上記一対の相対移動部材はそれぞれ、ズームレンズを構成するレンズ群を支持しているレンズ鏡筒のばね張設構造。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒のばね張設構造において、上記一対の相対移動部材は、共通のカム環の回転によってそれぞれ光軸方向へ相対移動されるレンズ鏡筒のばね張設構造。

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