JP4562375B2 - レンズ鏡筒の回転環支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒の回転環支持構造に関し、特に回転環のバックラッシュ除去構造に関する。
可動部材の摺動部分には構造上遊び(バックラッシュ)が不可欠であるが、バックラッシュは同時に可動部材の移動精度に影響するため、様々なバックラッシュ除去構造が提案されている。例えば、レンズ群を光軸方向に移動させるためのカム環等の回転環を、鏡筒収納位置から撮影領域になるまでは前方に繰り出すタイプのレンズ鏡筒が知られている。
以上のような回転環のバックラッシュ取りを行うための機構は、構造が複雑になりがちであった。よって本発明は、レンズ鏡筒における回転環のバックラッシュ、特に使用状態におけるバックラッシュを簡単かつコンパクトで安価な構造によって除去することを目的とする。
本発明によるレンズ鏡筒の回転環支持構造は、環状部材;該環状部材の内側に、軸線方向に相対移動可能かつ一体に回動するように支持された第一と第二の回転環状体;該第一または第二の回転環状体を介して支持される光学要素;環状部材に形成され軸線方向の前後を向く一対の周方向面;第一の回転環状体に周方向に位置を異ならせて設けられ、軸線方向への凹部を有する複数の径方向突部;第二の回転環状体に周方向に位置を異ならせて設けられ、第一の回転環状体の複数の径方向突部の凹部に収納可能な複数の収納突部;第一の回転環状体の複数の径方向突部のそれぞれに形成され、環状部材における一対の周方向面の一方に接する第一の摺接面;第二の回転環状体の複数の収納突部のそれぞれに形成され、環状部材における一対の周方向面の他方に接する第二の摺接面;及び、第一の回転環状体と第二の回転環状体を軸線方向における反対方向に付勢して、第一と第二の摺接面を一対の周方向面の一方と他方に当接させる付勢手段;を備え、第一と第二の回転環状体が、環状部材に対して回転しながら軸線方向に移動する回転進退状態と、該回転進退による前後少なくとも一方の移動端で軸線方向に移動せず回転する定位置回転状態とに切り換え可能であり、定位置回転状態では、第一と第二の摺接面が一対の周方向面の一方と他方に当接することを特徴としている。これにより、定位置回転状態で第一と第二の回転環状体の間のバックラッシュが除去されて良好な光学性能を発揮することができる。また、第一と第二の回転環状体における第一と第二の摺接面が周方向において重なる領域内にあるため、スペース効率にも優れている。
一対の周方向面は、環状部材の内周面に形成した周方向溝の対向壁面として形成されすることができる。この場合、第一と第二の摺接面は周方向溝内に挿入され、付勢手段によって該周方向溝の対向壁面の一方と他方に当て付けられる。
付勢手段は、第一と第二の回転環状体の間に設けた少なくとも一つのばねであるとよい。より詳細には、第一と第二の回転環状体の対向端面間に設けた少なくとも一つの圧縮コイルばねであることが好ましい。
第一の回転環状体の径方向突部と第二の回転環状体の収納突部それぞれ、周方向に略等間隔で3つ設けられることが好ましい
第一と第二の回転環状体回転進退を案内する構造として、該第一と第二の回転環状体の少なくとも一方の外周面と環状部材の内周面とに雄ヘリコイドと雌ヘリコイドを形成し、該雄ヘリコイドと雌ヘリコイドの螺合により第一と第二の回転環状体を駆動させ、かつ定位置回転状態に切り換わるときには該雄ヘリコイドと雌ヘリコイドの螺合が解除されるようにするとよい。
ヘリコイドによる進退機構を用いる態様では、環状部材の内周面の雌ヘリコイドの形成領域上に、該雌ヘリコイドの形成方向と平行で上記周方向面に接続する少なくとも一つの無ヘリコイド領域を形成し、ヘリコイドの螺合状態では第一と第二の摺接面が該無ヘリコイド領域に対応して位置されるようにすることが好ましい。例えば、第一の回転環状体の外周面からの第一の摺接面の突出量を雄ヘリコイドよりも大きくすることで該第一の摺接面と周方向面の係合量(接触面積)を大きくし、第一と第二の回転環状体の定位置回転時の安定性を図ることが可能であるが、この場合、第一の摺接面と環状部材側の雌ヘリコイドの干渉を考慮する必要がある。ここで管状部材の内周面に雌ヘリコイドと略平行な斜行溝として無ヘリコイド領域を形成し、ヘリコイドの螺合状態では第一の摺接面が該斜行溝内に進入するように構成することにより、第一の摺接面と雌ヘリコイドの干渉を防ぐことができる。
本発明のレンズ鏡筒ではさらに、第一と第二の回転環状体の内側に軸線方向へ直進移動可能に支持された直進環を有し、第一と第二の回転環状体はそれぞれ、この直進環に対して、光軸方向には遊嵌する回転案内機構を介して相対回転可能かつ軸線方向に共に移動するように結合されているとよい。
本発明をズームレンズ鏡筒に適用する場合、第一と第二の回転環状体を介して支持される光学要素を、該第一と第二の回転環状体の回転により光軸方向に相対移動する少なくとも2つの可動レンズ群とし、第一と第二の摺接面が一対の周方向面に当接する状態で第一と第二の回転環状体が回転するときに、該少なくとも2つの可動レンズ群の光軸方向の相対移動によって変倍動作が行われるようにするとよい。
以上の本発明によれば、レンズ鏡筒における回転環のバックラッシュを、簡単かつコンパクトで安価な構造によって除去することができる。
[ズームレンズ鏡筒の全体の説明]
まず、図1ないし図19について、本実施形態のズームレンズ鏡筒71の全体構造を説明する。図6及び図7に示すように、ズームレンズ鏡筒71はデジタルカメラ70に搭載されており、撮影光学系は、物体側から順に、第1レンズ群LG1、シャッタS及び絞りA、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタ(フィルタ類)LG4及びCCD(固体撮像素子)60からなっている。撮影光学系の光軸はZ1である。この撮影光軸Z1は、ズームレンズ鏡筒71の外観を構成する各環状部材の回転中心軸(以下、鏡筒中心軸Z0と呼ぶ)と平行であり、かつ該鏡筒中心軸Z0に対して下方に偏心している。ズーミングは、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を撮影光軸Z1方向に所定の軌跡で進退させることによって行い、フォーカシングは同方向への第3レンズ群LG3の移動で行う。なお、以下の説明中で「光軸方向」という記載は、特に断りがなければ撮影光軸Z1と平行な方向を意味している。
図6及び図7に示すように、カメラボディ72内に固定環22が固定され、この固定環22の後部にCCDホルダ21が固定されている。CCDホルダ21上にはCCDベース板62を介してCCD60が支持され、CCD60の前部に、フィルタホルダ73とパッキン61を介してローパスフィルタLG4が支持されている。フィルタホルダ73は、CCDホルダ21の一部として一体に形成されている。CCDホルダ21の後部には、画像や撮影情報を表示するLCD20が設けられている。
固定環22内には、第3レンズ群LG3を保持するAFレンズ枠(3群レンズ枠)51が光軸方向に直進移動可能に支持されている。すなわち、固定環22とCCDホルダ21には、撮影光軸Z1と平行な一対のAFガイド軸52、53の前端部と後端部がそれぞれ固定されており、このAFガイド軸52、53に対してそれぞれ、AFレンズ枠51に形成したガイド孔51a、51bが摺動可能に嵌まっている。本実施形態では、AFガイド軸52とガイド孔51aのクリアランスよりもAFガイド軸53とガイド孔51bのクリアランス大きくなっている。すなわち、AFガイド軸52が主たる(厳密な精度を出す)ガイド軸で、AFガイド軸53はサブ(回り止め)のガイド軸である。また、AFモータ160のドライブシャフトに形成した送りねじに対し、AFナット54が螺合している。図1に示すように、AFナット54は回転規制突起54aを有し、AFレンズ枠51は光軸方向へのガイド溝51mを有し、回転規制突起54aがガイド溝51mに対して摺動可能に嵌まっている。AFレンズ枠51はさらに、AFナット54の後方に位置するストッパ突起51nを有する。AFレンズ枠51は、AF枠付勢ばね55によって前方へ付勢されており、ストッパ突起51nがAFナット54に当て付くことによってAFレンズ枠51の前方移動端が決定される。そしてAFナット54が光軸方向後方へ移動したときに、AFレンズ枠51はAFナット54に押圧されて後方へ移動される。以上の構造により、AFモータ160のドライブシャフトを正逆に回転させると、AFレンズ枠51が光軸方向に進退される。なお、AFレンズ枠51を直接に(AFナット54によらずに)押圧して、AF枠付勢ばね55に抗して後方へ移動させることも可能である。
図5に示すように、固定環22の上部には、ズームモータ150と減速ギヤボックス74が支持されている。減速ギヤボックス74は内部に減速ギヤ列を有し、ズームモータ150の駆動力をズームギヤ28に伝える。ズームギヤ28は、撮影光軸Z1と平行なズームギヤ軸29によって固定環22に枢着されている。ズームモータ150とAFモータ160は、固定環22の外周面に配設したレンズ駆動制御FPC(フレキシブルプリント回路)基板75を介して、カメラの制御回路140(図19)により制御される。
固定環22の内周面には、雌ヘリコイド22a、撮影光軸Z1と平行な3本の直進案内溝22b、雌ヘリコイド22aと平行な3本の斜行溝22c、及び各斜行溝22cの前端部に連通する周方向への回転摺動溝22dが形成されている。回転摺動溝22dは固定環22の前端部付近に形成され、この回転摺動溝22dの直後の前方環状領域22zには雌ヘリコイド22aが形成されていない(図8参照)。
ヘリコイド環18は、雌ヘリコイド22aに螺合する雄ヘリコイド18aと、斜行溝22c及び回転摺動溝22d内に位置される回転摺動突起18bとを外周面に有している(図4、図9)。雄ヘリコイド18a上には、撮影光軸Z1と平行なギヤ歯を有するスパーギヤ部18cが形成されており、スパーギヤ部18cはズームギヤ28に対して螺合する。従って、ズームギヤ28からスパーギヤ部18cへ回転力が与えられたとき、ヘリコイド環18は、雌ヘリコイド22aと雄ヘリコイド18aが螺合関係にある状態では回転しながら光軸方向へ進退し、ある程度前方に移動すると、雄ヘリコイド18aが雌ヘリコイド22aから外れ、回転摺動溝22dと回転摺動突起18bの係合関係によって鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向回転のみを行う。
斜行溝22cは、雌ヘリコイド22aと雄ヘリコイド18aが螺合する段階で回転摺動突起18bと固定環22の干渉を避けるために形成された逃げ溝であり、図28に示すように、斜行溝22cは雌ヘリコイド22aの底部よりも深くなっている。雌ヘリコイド22aは、各斜行溝22cを挟む一対のヘリコイド山の周方向間隔が他のヘリコイド山の周方向間隔よりも広くなっており、雄ヘリコイド18aは、この周方向間隔の広いヘリコイド山に係合するべく、回転摺動突起18bの後方に位置する3つのヘリコイド山18a-Wが他のヘリコイド山よりも周方向に幅広になっている。
固定環22にはさらに、その外周面と回転摺動溝22dとを貫通するストッパ挿脱孔22eが形成され、このストッパ挿脱孔22eに対し、撮影領域を越えるヘリコイド環18の回動を規制するための分解ストッパ26が着脱可能となっている。
ヘリコイド環18の前端部内周面に形成した回転伝達凹部18d(図4、図10)に対し、第3外筒15の後端部から後方に突設した回転伝達突起15a(図11)が嵌入されている。回転伝達凹部18dと回転伝達突起15aはそれぞれ、周方向に位置を異ならせて3箇所設けられており、周方向位置が対応するそれぞれの回転伝達突起15aと回転伝達凹部18dは、鏡筒中心軸Z0に沿う方向への相対摺動は可能に結合し、該鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向には相対回動不能に結合されている。すなわち、第3外筒15とヘリコイド環18は一体に回転する。また、ヘリコイド環18には、回転摺動突起18bの内径側の一部領域を切り欠いて嵌合凹部18eが形成されており、該嵌合凹部18eに嵌合する嵌合突起15bは、回転摺動突起18bが回転摺動溝22dに係合するとき、同時に回転摺動溝22dに係合する(図6の鏡筒上半断面参照)。
第3外筒15とヘリコイド環18の間には、互いを光軸方向での離間方向へ付勢する3つの離間方向付勢ばね25が設けられている。離間方向付勢ばね25は圧縮コイルばねからなり、その後端部がヘリコイド環18の前端部に開口するばね挿入凹部18fに収納され、前端部が第3外筒15のばね当付凹部15cに当接している。この離間方向付勢ばね25によって、回転摺動溝22dの前側壁面に向けて嵌合突起15bを押圧し、かつ回転摺動溝22dの後側壁面に向けて回転摺動突起18bを押圧することで、固定環22に対する第3外筒15とヘリコイド環18の光軸方向のバックラッシュが除去される。
第3外筒15の内周面には、内径方向に突設された相対回動案内突起15dと、鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝15eと、撮影光軸Z1と平行な3本のローラ嵌合溝15fとが形成されている(図4、図11)。相対回動案内突起15dは、周方向に位置を異ならせて複数設けられている。ローラ嵌合溝15fは、回転伝達突起15aに対応する周方向位置に形成されており、その後端部は、回転伝達突起15aを貫通して後方へ向け開口されている。また、ヘリコイド環18の内周面には鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝18gが形成されている(図4、図10)。この第3外筒15とヘリコイド環18の結合体の内側には直進案内環14が支持される。直進案内環14の外周面には光軸方向の後方から順に、外径方向へ突出する3つの直進案内突起14aと、それぞれ周方向に位置を異ならせて複数設けた相対回動案内突起14b及び14cと、鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝14dとが形成されている(図4、図12)。直進案内環14は、直進案内突起14aを直進案内溝22bに係合させることで、固定環22に対し光軸方向に直進案内される。また第3外筒15は、周方向溝15eを相対回動案内突起14cに係合させ、相対回動案内突起15dを周方向溝14dに係合させることで、直進案内環14に対して相対回動可能に結合される。周方向溝15eと相対回動案内突起14c、周方向溝14dと相対回動案内突起15dはそれぞれ、光軸方向には若干相対移動可能なように遊嵌している。さらにヘリコイド環18も、周方向溝18gを相対回動案内突起14bに係合させることで、直進案内環14に対して相対回動可能に結合される。周方向溝18gと相対回動案内突起14bは光軸方向には若干相対移動可能なように遊嵌している。
直進案内環14には、内周面と外周面を貫通する3つのローラ案内貫通溝14eが形成されている。各ローラ案内貫通溝14eは、図12に示すように、周方向へ向け形成された平行な前後の周方向溝部14e-1、14e-2と、この両周方向溝部14e-1及び14e-2を接続するリード溝部14e-3とを有する。それぞれのローラ案内貫通溝14eに対し、カム環11の外周面に設けたカム環ローラ32が嵌まっている。カム環ローラ32は、ローラ固定ねじ32aを介してカム環11に固定されており、周方向へ位置を異ならせて3つ設けられている。カム環ローラ32はさらに、ローラ案内貫通溝14eを貫通して第3外筒15内周面のローラ嵌合溝15fに嵌まっている。各ローラ嵌合溝15fの前端部付近には、ローラ付勢ばね17に設けた3つのローラ押圧片17aが嵌っている(図11)。ローラ押圧片17aは、カム環ローラ32が周方向溝部14e-1に係合するときに該カム環ローラ32に当接して後方へ押圧し、カム環ローラ32とローラ案内貫通溝14e(周方向溝部14e-1)との間のバックラッシュを取る。
以上の構造から、固定環22からカム環11までの繰り出しの態様が理解される。すなわち、ズームモータ150によってズームギヤ28を鏡筒繰出方向に回転駆動すると、雌ヘリコイド22aと雄ヘリコイド18aの関係によってヘリコイド環18が回転しながら前方に繰り出される。ヘリコイド環18と第3外筒15はそれぞれ、周方向溝14d、15e及び18gと相対回動案内突起15d、14c及び14bの係合関係によって、直進案内環14に対して相対回動可能かつ回転軸方向(鏡筒中心軸Z0に沿う方向)へは共に移動するように結合されているため、ヘリコイド環18が回転繰出されると、第3外筒15も同方向に回転しながら前方に繰り出され、直進案内環14はヘリコイド環18及び第3外筒15と共に前方へ直進移動する。また、第3外筒15の回転力はローラ嵌合溝15fとカム環ローラ32を介してカム環11に伝達される。カム環ローラ32はローラ案内貫通溝14eにも嵌まっているため、直進案内環14に対してカム環11は、リード溝部14e-3の形状に従って回転しながら前方に繰り出される。前述の通り、直進案内環14自体も第3外筒15及びヘリコイド環18と共に前方に直進移動しているため、結果としてカム環11には、リード溝部14e-3に従う回転繰出分と、直進案内環14の前方への直進移動分とを合わせた光軸方向移動量が与えられる。
以上の繰出動作は雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aが螺合している間行われ、このとき回転摺動突起18bは斜行溝22c内を移動している。ヘリコイド環18と第3外筒15が所定量繰り出されると、雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aの螺合が解除されて、やがて回転摺動突起18bと嵌合突起15bが斜行溝22cから回転摺動溝22d内へ入る。すると、ヘリコイドによる回転繰出力が作用しなくなるため、ヘリコイド環18及び第3外筒15は、回転摺動突起18b及び嵌合突起15bと回転摺動溝22dとの係合関係によって光軸方向の一定位置で回動のみを行うようになる。また、回転摺動突起18bが斜行溝22cから回転摺動溝22d内へ入るのとほぼ同時に、カム環ローラ32は貫通ガイド溝14eの周方向溝部14e-1に入る。するとカム環11に対しても前方への移動力が与えられなくなり、カム環11は第3外筒15の回転に応じて一定位置で回動のみ行うようになる。
ズームギヤ28を鏡筒収納方向に回転駆動させると、以上と逆の動作が行われる。カム環ローラ32がローラ案内貫通溝14eの周方向溝部14e-2に入るまでヘリコイド環18に回転を与えると、以上の各鏡筒部材が図7に示す位置まで後退する。
続いて、カム環11より先の構造を説明する。直進案内環14の内周面には、撮影光軸Z1と平行な3つの第1直進案内溝14f及び6つの第2直進案内溝14gが、それぞれ周方向に位置を異ならせて形成されている。第1直進案内溝14fは、6つのうち3つの第2直進案内溝14gの両側に位置する一対の溝部からなっており、この3つの第1直進案内溝14fに対し、2群直進案内環10に設けた3つの股状突起10a(図3、図15)が摺動可能に係合している。一方、第2直進案内溝14gに対しては、第2外筒13の後端部外周面に突設した6つの直進案内突起13a(図2、図17)が摺動可能に係合している。したがって、第2外筒13と2群直進案内環10はいずれも、直進案内環14を介して光軸方向に直進案内されている。
2群直進案内環10は、第2レンズ群LG2を支持する2群レンズ移動枠8を直進案内するための部材であり、第2外筒13は、第1レンズ群LG1を支持する第1外筒12を直進案内するための部材である。
まず第2レンズ群LG2の支持構造を説明する。2群直進案内環10は、3つの股状突起10aを接続するリング部10bから前方へ向けて、3つの直進案内キー10cを突出させている(図3、図15)。図6及び図7に示すように、リング部10bの外縁部は、カム環11の後端部内周面に形成した周方向溝11eに対し相対回転は可能で光軸方向の相対移動は不能に係合しており、直進案内キー10cはカム環11の内側に延出されている。各直進案内キー10cは、撮影光軸Z1と平行な一対のガイド面を側面に有しており、このガイド面を、カム環11の内側に支持された2群レンズ移動枠8の直進案内溝8aに係合させることによって、2群レンズ移動枠8を軸方向に直進案内している。直進案内溝8aは、2群レンズ移動枠8の外周面側に形成されている。
なお、2群直進案内環10には周方向に位置を異ならせて直進案内キー10cが3つ設けられているが、そのうちひとつの直進案内キー10c-Wは、後述する露出制御用FPC(フレキシブルプリント回路)基板77の支持部材を兼ねるために、残る2つの直進案内キー10cよりも周方向に幅広になっている。幅広の直進案内キー10c-Wには、リング部10bとの接続部分近傍を一部切り欠いて径方向へ貫通するPWB通し孔10dが形成されており、図6に示すように、露出制御用フレキシブルPWB77は、該PWB通し孔10dを通してリング部10bの後方から直進案内キー10c-Wの外周面側へ延出され、直進案内キー10c-Wの先端部で後方に折り曲げられている。これに対応して、3つの直進案内溝8aのうちひとつは、幅広の直進案内キー10c-Wが係合可能な幅広の直進案内溝8a-Wとなっている。該直進案内溝8a-Wの中央部は、露出制御用フレキシブルPWB77を通すことが可能な貫通部になっており、この貫通部の両側に直進案内キー10c-Wを支持するための有底部が形成されている。これに対し、残る2つの直進案内溝8aはいずれも、2群レンズ移動枠8の外周面側に形成された有底溝となっている。2群レンズ移動枠8と2群直進案内環10は、直進案内キー10c-Wが直進案内溝8a-Wに係合可能な特定の回転位相でのみ組み合わせることができる。
カム環11の内周面には2群案内カム溝11aが形成されている。図14に示すように、2群案内カム溝11aは、光軸方向及び周方向に位置を異ならせた前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2からなっている。前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2はいずれも、同形状の基礎軌跡αをトレースして形成されたカム溝であるが、それぞれが基礎軌跡α全域をカバーしているのではなく、前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2では基礎軌跡α上に占める領域の一部が異なっている。基礎軌跡とは、ズーム領域及び収納用領域を含む全ての鏡筒使用領域(使用領域)と、鏡筒の組立分解用領域とを含む概念上のカム溝形状である。つまり、鏡筒使用領域とはこのカム溝形状によって2群レンズ移動枠8の移動が制御されうる領域のことであり、組立分解領域と区別する意味で用いられている。また、ズーム領域とは、鏡筒使用領域の中でも特にワイド端とテレ端の間の移動を制御するための領域であり、収納用領域と区別する意味で用いられている。カム環11には、一対の前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2を1グループとした場合、周方向に等間隔で3グループの2群案内カム溝11aが形成されている。
2群案内カム溝11aに対して、2群レンズ移動枠8の外周面に設けた2群用カムフォロア8bが係合している。2群案内カム溝11aと同様に2群用カムフォロア8bも、光軸方向及び周方向に位置を異ならせた一対の前方カムフォロア8b-1と後方カムフォロア8b-2を1グループとして周方向に等間隔で3グループが設けられており、各前方カムフォロア8b-1は前方カム溝11a-1に係合し、各後方カムフォロア8b-2は後方カム溝11a-2に係合するように光軸方向及び周方向の間隔が定められている。
2群レンズ移動枠8は2群直進案内環10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、2群案内カム溝11aに従って、2群レンズ移動枠8が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
2群レンズ移動枠8の内側には、第2レンズ群LG2を保持する2群レンズ枠6が支持されている。2群レンズ枠6は、一対の2群レンズ枠支持板36、37に対し、2群回動軸33を介して軸支されており、2群枠支持板36、37が支持板固定ビス66によって2群レンズ移動枠8に固定されている。2群回動軸33は撮影光軸Z1と平行でかつ撮影光軸Z1に対して偏心しており、2群レンズ枠6は、2群回動軸33を回動中心として、第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影用位置(図6)と、第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1から偏心した退避光軸Z2へと変位させる収納用退避位置(図7)とに回動することができる。2群レンズ移動枠8には、2群レンズ枠6を上記撮影用位置で回動規制する回動規制ピン35が設けられていて、2群レンズ枠6は、2群レンズ枠戻しばね39によって該回動規制ピン35との当接方向へ回動付勢されている。軸方向押圧ばね38は、2群レンズ枠6の光軸方向のバックラッシュ取りを行う。
2群レンズ枠6は、光軸方向には2群レンズ移動枠8と一体に移動する。CCDホルダ21には2群レンズ枠6に係合可能な位置にカム突起21a(図4)が前方に向けて突設されており、図7のように2群レンズ移動枠8が収納方向に移動してCCDホルダ21に接近すると、該カム突起21aの先端部に形成したカム面が、2群レンズ枠6に係合して上記の収納用退避位置に回動させる。
続いて第1レンズ群LG1の支持構造を説明する。直進案内環14を介して光軸方向に直進案内された第2外筒13の内周面には、周方向に位置を異ならせて3つの直進案内溝13bが光軸方向へ形成されており、各直進案内溝13bに対し、第1外筒12の後端部付近の外周面に形成した3つの係合突起12aが摺動可能に嵌合している(図2、図17及び図18参照)。すなわち、第1外筒12は、直進案内環14と第2外筒13を介して光軸方向に直進案内されている。また、第2外筒13は後端部付近の内周面に、周方向へ向かう内径フランジ13cを有し、この内径フランジ13cがカム環11の外周面に設けた周方向溝11cに摺動可能に係合することで、第2外筒13は、カム環11に対して相対回転可能かつ光軸方向の相対移動は不能に結合されている。一方、第1外筒12は、内径方向に突出する3つの1群用ローラ(カムフォロア)31を有し、それぞれの1群用ローラ31が、カム環11の外周面に3本形成した1群案内カム溝11bに摺動可能に嵌合している。
第1外筒12内には、1群調整環2を介して1群レンズ枠1が支持されている。1群レンズ枠1には第1レンズ群LG1が固定され、その外周面に形成した雄調整ねじ1aが、1群調整環2の内周面に形成した雌調整ねじ2aに螺合している。この調整ねじの螺合位置を調整することよって、1群レンズ枠1は1群調整環2に対して光軸方向に位置調整可能となっている。
1群調整環2は外径方向に突出する一対の(図2には一つのみを図示)ガイド突起2bを有し、この一対のガイド突起2bが、第1外筒12の内周面側に形成した一対の1群調整環ガイド溝12bに摺動可能に係合している。1群調整環ガイド溝12bは撮影光軸Z1と平行に形成されており、該1群調整環ガイド溝12bとガイド突起2bの係合関係によって、1群調整環2と1群レンズ枠1の結合体は、第1外筒12に対して光軸方向の前後移動が可能になっている。第1外筒12にはさらに、ガイド突起2bの前方を塞ぐように、1群抜止環3が抜止環固定ビス64によって固定されている。1群抜止環3のばね受け部3aとガイド突起2bとの間には、圧縮コイルばねからなる1群付勢ばね24が設けられ、該1群付勢ばね24によって1群調整環2は光軸方向後方に付勢されている。1群調整環2は、その前端部付近の外周面に突設した係合爪2cを、1群抜止環3の前面(図2に見えている側の面)に係合させることによって、第1外筒12に対する光軸方向後方への最大移動位置が規制される(図6の上半断面参照)。一方、1群付勢ばね24を圧縮させることによって、1群調整環2は光軸方向前方に若干量移動することができる。
第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間には、シャッタSと絞りAを有するシャッタユニット76が支持されている。シャッタユニット76は、2群レンズ移動枠8の内側に支持されており、シャッタSと絞りAは、第2レンズ群LG2との空気間隔が固定となっている。シャッタユニット76を挟んだ前後位置には、シャッタSと絞りAを駆動する2つのアクチュエータ131、132(図19)が、それぞれ一つずつ配置されており、シャッタユニット76からはこれらアクチュエータをカメラの制御回路140と接続するための露出制御FPC(フレキシブルプリント回路)基板77が延出されている。なお、露出制御用フレキシブルFPC77は、実際には図6における下半断面(ワイド端)の位置には存在しないが、他の部材との位置関係を分かりやすくするために図示している。
第1外筒12の前端部には、シャッタSとは別に、非撮影時に撮影開口を閉じて撮影光学系(第1レンズ群LG1)を保護するためのレンズバリヤ機構が設けられる。レンズバリヤ機構は、鏡筒中心軸Z0に対して偏心した位置に設けた回動軸を中心として回動可能な一対のバリヤ羽根104及び105と、該バリヤ羽根104、105を閉じ方向に付勢する一対のバリヤ付勢ばね106と、鏡筒中心軸Z0を中心として回動可能で所定方向の回動によってバリヤ羽根104、105に係合して開かせるバリヤ駆動環103と、該バリヤ駆動環103をバリヤ開放方向に回動付勢するバリヤ駆動環付勢ばね107と、バリヤ羽根104、105とバリヤ駆動環103の間に位置するバリヤ押さえ板102とを備えている。バリヤ駆動環付勢ばね107の付勢力はバリヤ付勢ばね106の付勢力よりも強く設定されており、ズームレンズ鏡筒71がズーム領域(図6)に繰り出されているときには、バリヤ駆動環付勢ばね107がバリヤ駆動環103をバリヤ開放用の角度位置に保持して、バリヤ付勢ばね106に抗してバリヤ羽根104、105が開かれる。そしてズームレンズ鏡筒71がズーム領域から収納位置(図7)へ移動する途中で、カム環11のバリヤ駆動環押圧面11d(図3、図13)がバリヤ駆動環103をバリヤ開放方向と反対方向に強制回動させ、バリヤ駆動環103がバリヤ羽根104、105に対する係合を解除して、該バリヤ羽根104、105がバリヤ付勢ばね106の付勢力によって閉じられる。レンズバリヤ機構の前部は、バリヤカバー101(化粧板)によって覆われている。
以上の構造のズームレンズ鏡筒71の全体的な繰出及び収納動作を、図6、図7及び図19を参照して説明する。図19は、ズームレンズ鏡筒71の主要な部材の関係を概念的に示したものであり、各部材の符号の後の括弧内の「S」は固定部材、「L」は光軸方向の直線移動のみ行う部材、「R」は回転のみ行う部材、「RL」は回転しながら光軸方向に移動する部材であることをそれぞれ意味している。また、括弧内に二つの記号が併記されている部材は、繰出時及び収納時にその動作態様が切り換わることを意味している。
カム環11が収納位置から定位置回転状態に繰り出される段階までは既に説明しているので簡潔に述べる。図7の鏡筒収納状態では、ズームレンズ鏡筒71はカメラボディ72内に完全に格納されており、カメラ70の前面は、ズームレンズ鏡筒71が突出しないフラット形状になっている。この鏡筒収納状態からズームモータ150によりズームギヤ28を繰出方向に回転駆動させると、ヘリコイド環18と第3外筒15の結合体がヘリコイド(雄ヘリコイド18a、雌ヘリコイド22a)に従って回転繰出される。直進案内環14は、第3外筒15及びヘリコイド環18と共に前方に直進移動する。このとき、第3外筒15により回転力が付与されるカム環11は、直進案内環14の前方への直進移動分と、該直進案内環14との間に設けたリード構造(カム環ローラ32、リード溝部14e-3)による繰出分との合成移動を行う。ヘリコイド環18とカム環11が前方の所定位置まで繰り出されると、それぞれの回転繰出構造(ヘリコイド、リード)の機能が解除されて、鏡筒中心軸Z0を中心とした周方向回転のみを行うようになる。
カム環11が回転すると、その内側では、2群直進案内環10を介して直進案内された2群レンズ移動枠8が、2群用カムフォロア8bと2群案内カム溝11aの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。図7の鏡筒収納状態では、2群レンズ移動枠8内の2群レンズ枠6は、CCDホルダ21に突設したカム突起21aの作用によって撮影光軸Z1から上方へ偏心した収納用退避位置に保持されており、第2レンズ群LG2が退避光軸Z2位置にあった。そして、2群レンズ枠6は、2群レンズ移動枠8がズーム領域まで繰り出される途中でカム突起21aから離れて、2群レンズ枠戻しばね39の付勢力によって第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影用位置(図6)に回動する。以後、ズームレンズ鏡筒71を再び収納位置に移動させるまでは、2群レンズ枠6は撮影用位置に保持される。
また、カム環11が回転すると、該カム環11の外側では、第2外筒13を介して直進案内された第1外筒12が、1群用ローラ31と1群案内カム溝11bの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、撮像面(CCD受光面)に対する第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出位置はそれぞれ、前者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第1外筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群レンズ移動枠8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Z1上を移動することにより行われる。図7の収納位置から鏡筒繰出を行うと、まず図6の下半断面に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ150を鏡筒繰出方向に駆動させると、同図の上半断面に示すテレ端の繰出状態となる。図6から分かるように、本実施形態のズームレンズ鏡筒71は、ワイド端では第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間隔が大きく、テレ端では、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの接近方向に移動して間隔が小さくなる。このような第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の空気間隔の変化は、2群案内カム溝11aと1群案内カム溝11bの軌跡によって与えられるものである。このテレ端とワイド端の間のズーム領域(ズーミング使用領域)では、カム環11、第3外筒15及びヘリコイド環18は、前述の定位置回転のみを行い、光軸方向へは進退しない。
ズーム領域では、被写体距離に応じてAFモータ160を駆動することにより、第3レンズ群LG3(AFレンズ枠51)が撮影光軸Z1に沿って移動してフォーカシングがなされる。
ズームモータ150を鏡筒収納方向に駆動させると、ズームレンズ鏡筒71は、前述の繰り出し時とは逆の収納動作を行い、カメラボディ72の内部に完全に格納される収納位置(図7)まで移動される。この収納位置への移動の途中で、2群レンズ枠6がカム突起21aによって収納用退避位置に回動され、2群レンズ移動枠8と共に後退する。ズームレンズ鏡筒71が収納位置まで移動されると、第2レンズ群LG2は、光軸方向において第3レンズ群LG3やローパスフィルタLG4と同位置に格納される(鏡筒の径方向に重なる)。この収納時の第2レンズ群LG2の退避構造によってズームレンズ鏡筒71の収納長が短くなり、図7の左右方向におけるカメラボディ72の厚みを小さくすることが可能となっている。
デジタルカメラ70は、ズームレンズ鏡筒71に連動するズームファインダを備えている。ズームファインダは、ファインダギヤ30をスパーギヤ部18cに噛合させてヘリコイド環18から動力を得ており、該ヘリコイド環18がズーム領域において前述の定位置回転を行うと、その回転力を受けてファインダギヤ30が回転する。ファインダ光学系は、対物窓81a、第1の可動変倍レンズ81b、第2の可動変倍レンズ81c、プリズム81d、接眼レンズ81e、接眼窓81fを有し、第1と第2の可動変倍レンズ81b、81cをファインダ対物系の光軸Z3に沿って所定の軌跡で移動させることで変倍を行う。ファインダ対物系の光軸Z3は、撮影光軸Z1と平行である。可動変倍レンズ81b及び81cの保持枠83、84は、ガイドシャフト85、86(図6及び図7では重なって一本に見えている)によって光軸Z3方向に移動可能に直進案内され、かつ光軸Z3と平行な回動中心軸で回動可能なカムギヤ90(図5)によって移動力が与えられるようになっている。このカムギヤ90とファインダギヤ30の間に減速ギヤ列が設けられており、ファインダギヤ30が回転するとカムギヤ90が回転され、その結果として可動変倍レンズ81b、81cが進退する。以上のズームファインダの構成要素は、図5に示すファインダユニット80としてサブアッシされ、固定環22の上部に取り付けられる。
[本発明の特徴部分の説明]
以上のようにズームレンズ鏡筒71では、図7の鏡筒収納状態から図6の使用状態(ズーム領域)に至る途中までは、ヘリコイド環(第一の回転環状体)18と第3外筒(第二の回転環状体)15を前方へ回転繰出させ、使用状態においてはヘリコイド環18と第3外筒15を光軸方向に移動させることなく定位置で回転させる。このヘリコイド環18と第3外筒15の支持構造、特に撮影状態における固定環(環状部材)22に対するバックラッシュ取りの構造について、図20以下を参照して説明する。
先に説明した通り、第3外筒15とヘリコイド環18は、回転伝達突起15aを回転伝達凹部18dに係合させることによって回転方向には一体に回動するように結合され、回転伝達突起15aが回転伝達凹部18dに係合する回転位相では同時に、回転摺動突起(径方向突部)18bの内径部分に形成した嵌合凹部18eに対して嵌合突起(収納突部)15bが嵌合する(図30、図31参照)。回転伝達突起15a、嵌合突起15bがそれぞれ回転伝達凹部18d、嵌合凹部18eに係合する第3外筒15とヘリコイド環18の回転位相では、ヘリコイド環18の前端部に形成したばね挿入凹部18f内に収納された離間方向付勢ばね(付勢手段)25が、第3外筒15の後端部のばね当付凹部15cに対応して位置される。
ヘリコイド環18と第3外筒15はまた、相対回動案内突起(回転案内機構)14b、14c及び15dと周方向溝(回転案内機構)18g、15e及び14dとの嵌合関係によって、それぞれが直進案内環(直進環)14に対して相対回転可能に結合されている。図32ないし図35に示すように、各相対回動案内突起14b、14c及び15dと各周方向溝18g、15e及び14dは、光軸方向には遊嵌しており、ヘリコイド環18と第3外筒15はそれぞれ、直進案内環14に対して光軸方向へ若干量移動可能になっている。つまり、ヘリコイド環18と第3外筒15は、直進案内環14を介することで光軸方向への完全な分割が規制されているが、同時に光軸方向への若干量の相対移動は可能となっている。この直進案内環14に対する光軸方向への遊び量(クリアランス)は、第3外筒15側よりもヘリコイド環18側の方が大きく取られている。
第3外筒15とヘリコイド環18が直進案内環14に対して相対回転可能に結合するとき、ばね当付凹部15cとばね挿入凹部18fの光軸方向の間隔は離間方向付勢ばね25の自由長よりも狭くなり、離間方向付勢ばね25は、圧縮された状態で第3外筒15とヘリコイド環18の対向端面間に保持される。圧縮された離間方向付勢ばね25はその復元力によって、第3外筒15とヘリコイド環18を互いの離間方向、すなわち第3外筒15を光軸方向前方、ヘリコイド環18を光軸方向後方に付勢する。
図24ないし図28に示すように、固定環22の内周面に形成した3つの斜行溝(無ヘリコイド領域)22cはそれぞれ、周方向に離間して対向する一対の対向斜行面22c-A、22c-Bを有し、ヘリコイド環18の3つの回転摺動突起18bはそれぞれ、対向斜行面22c-A、22c-Bに対向する一対の端部斜面18b-A、18b-Bを有している。斜行溝22cの対向斜行面22c-A、22c-Bは、雌ヘリコイド22aのヘリコイド山と平行な方向に向けて形成されていて、回転摺動突起18bの端部斜面18b-A、18b-Bは、各対向斜行面22c-A、22c-Bに干渉しない形状となっている。具体的には、図28のように雄ヘリコイド(進退機構)18aと雌ヘリコイド(進退機構)22aが螺合しているときには、斜行溝22cの対向斜行面22c-A及び22c-Bが回転摺動突起18bの端部斜面18b-A及び18b-Bを挟着(係合)しないようになっている。なお、1つの回転摺動突起18bのみは、鏡筒ストッパ26に当接させるために、端部斜面18b-Aの一部を切り欠いて光軸と並行なストッパ当接面18b-Eが形成されている。
斜行溝22cに続く3つの回転摺動溝(周方向溝)22dではそれぞれ、光軸方向に離間して対向する一対の平行な回転案内面(周方向面)22d-A、22d-Bが対向壁面として形成され、ヘリコイド環18側の3つの回転摺動突起18bはそれぞれ、回転案内面22d-A、22d-Bに摺接可能な前方摺動面18b-Cと後方摺動面(第一の摺接面)18b-Dを有している。図31に示すように、嵌合突起15bを収納する嵌合凹部18eは、各回転摺動突起18bの前方摺動面18b-C側を一部切り欠いて形成されている。また、嵌合突起15bの前面は、該嵌合突起15bが嵌合凹部18eに収納された状態で回転案内面22d-Aに対向する摺接面(第二の摺接面)15b-Aとなっている。
図20及び図24に示す鏡筒収納状態では、ヘリコイド環18の回転摺動突起18bは固定環22の斜行溝22c内に位置しており、端部斜面18b-A、18b-Bがそれぞれ対向斜行面22c-A、22c-Bに対してわずかに離間した状態で対向している。この鏡筒収納状態では、雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aが螺合状態にある。したがって、スパーギヤ部18cに噛合するズームギヤ28によって鏡筒繰出方向(図20の上方)の回転をヘリコイド環18に与えると、ヘリコイド環18は、雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aの関係によって光軸方向前方(同図左方)に移動する。このヘリコイド環18の回転繰出時には、回転摺動突起18bは斜行溝22c内を移動するため、回転摺動突起18bが固定環22の雌ヘリコイド22aに対して干渉することはない。
回転摺動突起18bが斜行溝22c内に位置するとき、嵌合突起15bの光軸方向位置は斜行溝22cによる規制を受けない。また、回転摺動突起18bでは、対向斜行面22c-A及び22c-Bが斜行溝22cの対向斜行面22c-A及び22c-Bに対向しているが、前方摺動面18b-C及び後方摺動面18b-Dは斜行溝22cによる光軸方向の位置規制を受けない。よって、離間方向付勢ばね25の付勢力によって互いの離間方向に付勢された第3外筒15とヘリコイド環18は、図34及び図35に示すように、前述の各相対回動案内突起(14b、14c及び15d)と各周方向溝(18g、15e及び14d)の間のクリアランスに応じて光軸方向に若干量離間されている。この状態では、離間方向付勢ばね25の圧縮度が低いので付勢力の作用は弱く、第3外筒15とヘリコイド環18の光軸方向間隔は比較的ルーズに保たれているが、回転摺動突起18bが斜行溝22c内に位置する間は収納位置から撮影状態(ズーム領域)に至る途中であって撮影は行わないので、実用上問題はない。むしろ、コンパクトカメラのズームレンズ鏡筒では、電源オフ時を含めて鏡筒収納状態であることの方が撮影状態に比して多い(時間的に長い)ので、本実施形態の離間方向付勢ばね25のように、撮影状態以外では強い負荷を与えない方が経年劣化等のおそれが少なく好ましい。また、収納位置から撮影状態までの繰出に際しての抵抗も小さく抑えることができる。
回転摺動突起18bは、斜行溝22cの最前部まで移動すると、斜行溝22cから脱して回転摺動溝22d内に入る。雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aは、この時点で互いの螺合を解除するように、光軸方向の形成領域が設定されている。具体的には、固定環22の内周面上では、回転摺動溝22dの形成領域とその背後の前方環状領域22zが雌ヘリコイド22aを有しておらず、前方環状領域22zの光軸方向への幅は、光軸方向への雄ヘリコイド18aの形成領域よりも大きくなるように設定されている。一方、ヘリコイド環18の外周面上では、回転摺動突起18bが回転摺動溝22dに係合するとき、その後方の雄ヘリコイド18aが上記の前方環状領域22z内に位置する(重なる)ように、雄ヘリコイド18aと回転摺動突起18bの光軸方向間隔が定められている。したがって、回転摺動突起18bが回転摺動溝22dに係合する時点で雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aの螺合が解除され、回転するヘリコイド環18に対して光軸方向への繰出力が作用しなくなる。以後は、鏡筒繰出方向へのズームギヤ28の回転に応じて、ヘリコイド環18は周方向への回転のみを行うようになる。図21に示すように、ズームギヤ28は、ヘリコイド環18が定位置回転に以降した後もスパーギヤ部18cとの噛合を維持しており、回転繰出時に引き続いてヘリコイド環18に対して回転を与えることができる。
ヘリコイド環18が定位置回転を行うようになり、回転摺動突起18bが回転摺動溝22d内を若干進んだ図21及び図25の状態が、ズームレンズ鏡筒71のワイド端である。図32に示すように、回転摺動突起18bが回転摺動溝22d内に移動すると、回転摺動突起18bと同じ周方向位置にある嵌合突起15bも同時に回転摺動溝22d内に収納され、離間方向付勢ばね25の付勢力によって、嵌合突起15bの摺接面15b-Aが前方の回転案内面22d-Aに押し付けられ、回転摺動突起18bの後方摺動面18b-Dが後方の回転案内面22d-Bに押し付けられる。回転摺動溝22dの前後の回転案内面22d-A、22d-Bの光軸方向の間隔は、回転摺動突起18bと嵌合突起15bが斜行溝22c内に位置するときよりも該回転摺動突起18bと嵌合突起15bを光軸方向に強制的に接近させるように設定されており、これに応じて離間方向付勢ばね25の圧縮度が高まり、嵌合突起15bと回転摺動突起18bには鏡筒収納時よりも強い付勢力が作用する。以後、回転摺動突起18bと嵌合突起15bの両方が回転摺動溝22dに係合する間は、離間方向付勢ばね25の付勢力によって嵌合突起15bと回転摺動突起18bが互いに突っ張り合う状態となり、固定環22に対する第3鏡筒15とヘリコイド環18の光軸方向位置が安定する。つまり、光軸方向にガタのない状態で支持される。
第3外筒15とヘリコイド環18の結合体をワイド端から繰出方向に回転させると、嵌合突起15b(摺接面15b-A)と回転摺動突起18b(後方摺動面18b-D)は、それぞれが当接する回転案内面22d-A、22d-Bの案内を受けて回転摺動溝22dの終端方向に移動し、やがて図22及び図26に示すテレ端位置に達する。ワイド端からテレ端までの間は、嵌合突起15b及び回転摺動突起18bと回転摺動溝22dの係合が維持されているので、ヘリコイド環18と第3外筒は固定環22に対する光軸方向移動が規制され、回転のみを行う。
また、ヘリコイド環18が定位置回転を行うとき、カム環ローラ32がローラ案内貫通溝14eの周方向溝部14e-1内に位置しているため、カム環11も直進案内環14に対して光軸方向には移動せずに定位置で回転する。すなわち、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2は、2群案内カム溝11aと1群案内カム溝11bのズーム領域に従って所定の軌跡で光軸方向に相対移動し、ズーミングが行われる。
第3外筒15とヘリコイド環18をテレ端よりもさらに繰出方向に回転させ、図23及び図27に示すように回転摺動突起18bが回転摺動溝22dの終端部に達すると、第3外筒15、第2外筒13及び第1外筒12などを固定環22から前方に抜き取ることが可能な鏡筒分解状態となる。但し、ストッパ挿脱孔22eに鏡筒ストッパ26を装着しているときには、図29に示すように、1つの回転摺動突起18bのストッパ当接面18b-Eが鏡筒ストッパ26に当接して当該分解位置への回動が規制されるので、鏡筒ストッパ26を取り外さない限り鏡筒分解状態にはならない。
第3外筒15とヘリコイド環18をテレ端から鏡筒収納方向(図22の下方)に回転させると、回転摺動突起18bと嵌合突起15bが、回転摺動溝22d内を斜行溝22c側へ移動する。この間、先のワイド端からテレ端への移動時と同様に、嵌合突起15bと回転摺動突起18bはそれぞれ離間方向付勢ばね25によって対向する回転案内面22d-A、22d-Bに押し付けられており、第3外筒15とヘリコイド環18は光軸方向へのガタを生じることなく一体に回転する。
図21及び図25のワイド端位置を過ぎてさらに収納方向の回転を継続すると、回転摺動突起18bの端部斜面18b-Bが斜行溝22cの対向斜行面22c-Bに当接する。すると、ヘリコイド環18を対向斜行面22c-Bに沿って光軸方向後方へ移動させる分力が生じ、回転繰出時とは逆に、ヘリコイド環18は回転しながら光軸方向後方へ移動を始める。回転摺動突起18bと斜行溝22cの関係によってヘリコイド環18が光軸方向後方に若干量移動すると、雄ヘリコイド18aが雌ヘリコイド22aに再び螺合し、以後は雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aの螺合関係により、図20及び図24の収納位置になるまでヘリコイド環18の回転収納動作が行われる。第3鏡筒15は、ヘリコイド環18と直進案内環14の作用によって、ヘリコイド環18と同様の回転収納動作を行い、回転摺動突起18bと共に嵌合突起15bが斜行溝22c内を移動する。
回転摺動突起18bが回転摺動溝22dから斜行溝22c内に移動すると、嵌合突起15bと回転摺動突起18bが回転摺動溝22dによる光軸方向の位置規制を受けない状態になるので、第3外筒15とヘリコイド環18は、光軸方向位置が厳密に定められた撮影状態での関係(図32及び図33)から、直進案内環14に対する遊嵌によって光軸方向位置が定められる関係(図34及び図35)に戻る。この時点では、ズームレンズ鏡筒71は既に撮影状態ではなくなっているので、第3外筒15とヘリコイド環18光軸方向の位置決めは厳密なものでなくてよい。
ヘリコイド環18及び第3鏡筒15が光軸方向後方へ移動すると、直進案内環14も共に後方へ移動し、該直進案内環14に支持されるカム環11も後方へ移動される。また、ヘリコイド環18が定位置回転から回転収納動作に切り換わるとき、カム環ローラ32が周方向溝部14e-1からリード溝部14e-3内に移動して、カム環11は直進案内環14に対して回転しながら光軸方向後方へ相対移動する。
以上のように、本実施形態のズームレンズ鏡筒71では、回転繰出(収納)動作と定位置回転動作の両方を行う回転部材を光軸方向に若干量相対移動可能な第3外筒15とヘリコイド環18に分けた上で、この第3外筒15とヘリコイド環18を離間方向付勢ばね25によって離間方向に付勢して、撮影状態ではヘリコイド環18の回転摺動突起18bと第3外筒15の嵌合突起15bを、共通の回転摺動溝22dの反対側の対向端面に押し付けることで固定環22に対する光軸方向のバックラッシュ取りを行っている。回転摺動溝22dや回転摺動突起18bは、ヘリコイド環18に回転繰出動作と定位置回転動作を択一して与えるための駆動機構(支持機構)を構成しており、この駆動機構の構成部をバックラッシュ取りにも利用することで、部品点数を少なく抑えることができる。
また、離間方向付勢ばね25は、常に一体に回動する第3外筒15とヘリコイド環18の間に保持されているので、固定環22近傍にバックラッシュ取り用の付勢部材を配設するための特別なスペースを必要としない。また、嵌合突起15bが嵌合凹部18eに収納されるため、第3外筒15とヘリコイド環18における結合部分のスペース効率にも優れている。
また、離間方向付勢ばね25による負荷が大きくなるのは、回転摺動突起18bと嵌合突起15bの両方が回転摺動溝22dに係合する撮影時だけであり、鏡筒収納位置などの非撮影時には離間方向付勢ばね25の圧縮度が低いので、鏡筒繰出の初期段階での摺動抵抗が小さく抑えられ、耐久性にも優れている。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、図示実施形態では、図21のワイド端から図22のテレ端まで、ヘリコイド環18及び第3外筒15の定位置回転によってズーミングを行わせているが、ヘリコイド環18及び第3外筒15の定位置回転時にズーミングではなくフォーカシングなどを行わせるなどして、単焦点のレンズ鏡筒として構成することできる。
また、実施形態ではヘリコイド環18と第3外筒15のバックラッシュの除去に関わる係合部分である回転摺動突起18b、嵌合突起15b、回転摺動溝22dは、周方向に位置を異ならせて3箇所設けられているものとしたが、その数は3つ以外であってもよい。また、バックラッシュ除去用の付勢手段も、実施形態における3つの離間方向付勢ばね25という形態には限定されない。
また、実施形態では、ヘリコイド環18と第3外筒15側に突部として設けた回転摺動突起18bと嵌合突起15b摺接面として後方摺動面18b-Dと摺接面15b-Aを形成する一方、固定環22側に凹部として形成した回転摺動溝22dの一対の対向壁面を、該摺接面を受ける周方向面としている。前述の通り、該構造はバックラッシュ除去構造と駆動機構が兼用されるため、構成が簡略化されて好ましいものである。しかし、本発明における摺接面と周方向面の態様はこれに限定されるものではなく、例えば、溝の対向壁面という形態をとらない周方向面を用いることも可能である。
また本発明のレンズ鏡筒は、レンズ群の駆動の形態を実施形態と異ならせることも可能である。例えば、実施形態では、ヘリコイド環18と固定環22の関係に加えて、さらに直進案内環14とカム環11の間にも、該カム環11に回転繰出動作と定位置回転動作を選択して与える機構(ローラ案内貫通溝14eとカム環ローラ32)が設けられている。これによりカム環11には、ヘリコイド環18による回転繰出量に加えて、直進案内環14に対するカム環11自身の回転繰出量も付与されるので、収納位置から使用状態までのカム環11の繰出量を大きくすることができる。しかし、直進案内環14とカム環11の間の回転繰出機構を省略し、カム環11に対しヘリコイド環18による繰出量のみを与えるような態様であっても、本発明は適用可能である。
本発明の実施形態に係るズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒における、第1レンズ群の支持機構に関する要素の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒における、第2レンズ群の支持機構に関する要素の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒における、固定環からカム環までの繰出機構に関する要素の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒に、ズームモータとファインダユニットを加えた完成状態の斜視図である。 本発明を適用したズームレンズ鏡筒を搭載したカメラの、ワイド端とテレ端の使用状態を示す縦断面図である。 同カメラの鏡筒収納状態の縦断面図である。 固定環の展開平面図である。 ヘリコイド環の展開平面図である。 ヘリコイド環の内周面側の構成要素を透視して示す展開平面図である。 第3外筒の展開平面図である。 直進案内環の展開平面図である。 カム環の展開平面図である。 ヘリコイド環の内周面側の2群案内カム溝を透視して示す展開平面図である。 直進案内環の展開平面図である。 2群レンズ移動枠の展開平面図である。 第2外筒の展開平面図である。 第1外筒の展開平面図である。 本実施形態のズームレンズ鏡筒の主要な構成要素の動作関係を概念的に示す図である。 鏡筒収納状態におけるヘリコイド環、第3外筒及び固定環の関係を示す展開平面図である。 ワイド端におけるヘリコイド環、第3外筒及び固定環の関係を示す展開平面図である。 テレ端におけるヘリコイド環、第3外筒及び固定環の関係を示す展開平面図である。 鏡筒分解状態におけるヘリコイド環、第3外筒及び固定環の関係を示す展開平面図である。 鏡筒収納状態におけるヘリコイド環の回転摺動突起の位置を示す、固定環の展開平面図である。 ワイド端におけるヘリコイド環の回転摺動突起の位置を示す、固定環の展開平面図である。 テレ端におけるヘリコイド環の回転摺動突起の位置を示す、固定環の展開平面図である。 鏡筒分解状態におけるヘリコイド環の回転摺動突起の位置を示す、固定環の展開平面図である。 図24のXXVIII-XXVIII断面線に沿うヘリコイド環と固定環の断面図である。 第3外筒とヘリコイド環の結合部分の一部を拡大して示す斜視図である。 図29から鏡筒ストッパを除いた状態の斜視図である。 図30の状態から第3外筒とヘリコイド環を光軸方向に分割した状態を示す斜視図である。 図6の撮影状態の上半断面(ワイド端)の一部を拡大して示す断面図である。 図6の撮影状態の下半断面(テレ端)の一部を拡大して示す断面図である。 図7の鏡筒収納状態の上半断面の一部を拡大して示す断面図である。 図7の鏡筒収納状態の下半断面の一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群(光学要素、可動レンズ群)
LG3 第3レンズ群
LG4 ローパスフィルタ
S シャッタ
A 絞り
Z0 鏡筒中心軸(軸線、回動中心軸)
Z1 撮影光軸
Z2 退避光軸
Z3 ファインダ対物系の光軸
1 1群レンズ枠
1a 雄調整ねじ
2 1群調整環
2a 雌調整ねじ
2b ガイド突起
2c 係合爪
3 1群抜止環
3a ばね受け部
6 2群レンズ枠
8 2群レンズ移動枠
8a 直進案内溝
8b 2群用カムフォロア
8b-1 前方カムフォロア
8b-2 後方カムフォロア
10 2群直進案内環
10a 股状突起
10b リング部
10c 直進案内キー
11 カム環
11a 2群案内カム溝
11a-1 前方カム溝
11a-2 後方カム溝
11b 1群案内カム溝
11c 11e 周方向溝
11d バリヤ駆動環押圧面
12 第1外筒
12a 係合突起
12b 1群調整環ガイド溝
13 第2外筒
13a 直進案内突起
13b 直進案内溝
13c 内径フランジ
14 直進案内環(直進環)
14a 直進案内突起
14b 14c 相対回動案内突起(回転案内機構)
14d 周方向溝(回転案内機構)
14e ローラ案内貫通溝
14e-1 14e-2 周方向溝部
14e-3 リード溝部
14f 第1直進案内溝
14g 第2直進案内溝
15 第3外筒(第二の回転環状体)
15a 回転伝達突起
15b 嵌合突起(収納突部
15b-A 摺接面(第二の摺接面)
15c ばね当付凹部
15d 相対回動案内突起(回転案内機構)
15e 周方向溝(回転案内機構)
15f ローラ嵌合溝
17 ローラ付勢ばね
17a ローラ押圧片
18 ヘリコイド環(第一の回転環状体)
18a 雄ヘリコイド(進退機構)
18b 回転摺動突起(径方向突部
18b-A 18b-B 端部斜面
18b-C 前方摺動面
18b-D 後方摺動面(第一の摺接面)
18b-E ストッパ当接面
18c スパーギヤ部
18d 回転伝達凹部
18e 嵌合凹部
18f ばね挿入凹部
18g 周方向溝(回転案内機構)
21 CCDホルダ
21a カム突起
22 固定環(環状部材)
22a 雌ヘリコイド(進退機構)
22b 直進案内溝
22c 斜行溝
22c-A 22c-B 対向斜行面
22d 回転摺動溝(周方向溝)
22d-A 22d-B 回転案内面(周方向面)
22e ストッパ挿脱孔
22z 前方環状領域
24 1群付勢ばね
25 離間方向付勢ばね(付勢手段)
26 鏡筒ストッパ
28 ズームギヤ
29 ズームギヤ軸
30 ファインダギヤ
31 1群用ローラ(カムフォロア)
32 カム環ローラ(カムフォロア)
32a ローラ固定ねじ
33 2群回動軸
35 回動規制ピン
36 37 2群レンズ枠支持板
38 軸方向押圧ばね
39 2群レンズ枠戻しばね
51 AFレンズ枠(3群レンズ枠)
52 53 AFガイド軸
54 AFナット
55 AF枠付勢ばね
60 CCD(固体撮像素子)
61 パッキン
62 CCDベース板
64 抜止環固定ビス
66 支持板固ビス
71 ズームレンズ鏡筒
72 カメラボディ
73 フィルタホルダ
74 減速ギヤボックス
75 レンズ駆動制御FPC基板
76 シャッタユニット
77 露出制御FPC基板
80 ファインダユニット
81a 対物窓
81b 81c 可動変倍レンズ
81d プリズム
81e 接眼レンズ
81f 接眼窓
83 84 保持枠
85 86 ガイドシャフト
90 カムギヤ
101 バリヤカバー
102 バリヤ押さえ板
103 バリヤ駆動環
104 105 バリヤ羽根
106 バリヤ付勢ばね
107 バリヤ駆動環付勢ばね
140 制御回路
150 ズームモータ
160 AFモータ

Claims (10)

  1. 環状部材;
    該環状部材の内側に、軸線方向に相対移動可能かつ一体に回動するように支持された第一と第二の回転環状体;
    該第一または第二の回転環状体を介して支持される光学要素;
    上記環状部材に形成した軸線方向の前後を向く一対の周方向面
    上記第一の回転環状体に周方向に位置を異ならせて設けられ、軸線方向への凹部を有する複数の径方向突部;
    上記第二の回転環状体に周方向に位置を異ならせて設けられ、上記複数の径方向突部の凹部に収納可能な複数の収納突部;
    上記第一の回転環状体の複数の径方向突部のそれぞれに形成され、上記一対の周方向面の一方に接する第一の摺接面;
    上記第二の回転環状体の複数の収納突部のそれぞれに形成され、上記一対の周方向面の他方に接する第二の摺接面;及び
    上記第一の回転環状体と第二の回転環状体を軸線方向における反対方向に付勢して、上記第一と第二の摺接面を上記一対の周方向面の一方と他方に当接させる付勢手段;
    を備え、
    上記第一と第二の回転環状体は、上記環状部材に対して回転しながら軸線方向に移動する回転進退状態と、該回転進退による前後少なくとも一方の移動端で軸線方向に移動せず回転する定位置回転状態とに切り換え可能であり、該定位置回転状態で上記第一と第二の摺接面が上記一対の周方向面の一方と他方に当接することを特徴とするレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記一対の周方向面は、上記環状部材の内周面に形成した周方向溝の対向壁面として形成され、上記第一と第二の摺接面は、上記付勢手段によって該周方向溝の対向壁面の一方と他方に当接されるレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  3. 請求項1または2記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記付勢手段は、上記第一と第二の回転環状体の間に設けた少なくとも一つのばねからなるレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  4. 請求項3記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記付勢手段は、上記第一と第二の回転環状体の対向端面間に設けた少なくとも一つの圧縮コイルばねからなるレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記第一の回転環状体の径方向突部と上記第二の回転環状体の収納突部それぞれ周方向に略等間隔で3つ設けられているレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記第一と第二の回転環状体の少なくとも一方の外周面と上記環状部材の内周面とに形成された雄ヘリコイドと雌ヘリコイドを有し、該雄ヘリコイドと雌ヘリコイドの螺合により第一と第二の回転環状体の上記回転進退動作が与えられ、上記定位置回転状態では該雄ヘリコイドと雌ヘリコイドの螺合が解除されるレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  7. 請求項記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記環状部材の内周面の雌ヘリコイドの形成領域上に、該雌ヘリコイドの形成方向と平行で上記周方向面に接続する少なくとも一つの無ヘリコイド領域が形成され、ヘリコイドの螺合状態では上記第一と第二の摺接面が該無ヘリコイド領域に対応して位置されるレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  8. 請求項記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記第一の摺接面は上記第一の回転環状体の外周面からの突出量が上記雄ヘリコイドよりも大きく、上記無ヘリコイド領域は該雌ヘリコイドと略平行な斜行溝であり、ヘリコイドの螺合状態では上記第一の摺接面が該斜行溝内に進入するレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記第一と第二の回転環状体の内側に上記軸線方向へ直進移動可能に支持された直進環を有し、第一と第二の回転環状体はそれぞれ、光軸方向には遊嵌する回転案内機構を介して該直進環と相対回転可能かつ軸線方向に共に移動するように結合されているレンズ鏡筒の回転環支持構造。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の回転環支持構造において、上記光学要素は、上記第一と第二の回転環状体の回転により光軸方向に相対移動する少なくとも2つの可動レンズ群であり、上記第一と第二の摺接面が上記一対の周方向面に当接した状態で第一と第二の回転環状体が回転するときに、該少なくとも2つの可動レンズ群の光軸方向の相対移動によって変倍動作が行われるレンズ鏡筒の回転環支持構造。
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