JP4504697B2 - レンズ鏡筒の直進案内機構 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒における直進案内機構に関する。
レンズ鏡筒において、光軸方向へ直進案内される2つ以上の部材を有する場合、その直進案内構造は一般に直進案内用の部材を単一の経路で順番に受け継いでいくようになっている。例えば、外周面と内周面の両方に設けたカム溝によって外径側と内径側の可動要素を個別に移動させる両面カム環が知られている。この種のカム繰出装置では、外径側と内径側の可動要素はそれぞれ両面カム環の回転軸と平行な方向へ直進案内されているが、直進案内される側の可動要素はカム環の外径側と内径側に位置しているのに対し、直進案内を行う側の部材(以下、直進案内部材)はカム環の外径側に位置している。このような場合に、従来では基準となる直進案内部材が外径側の可動要素を直進案内し、外径側の可動要素が内径側の可動要素を直進案内するという単一経路の直進案内構造がとられていた。
以上のような単一経路の直進案内構造では、直進移動される2つの可動要素(例えば、上記の両面カム環を用いた例では、カム環外径側の可動要素と内径側の可動要素)の間における相対移動スピードが速い場合に、直進案内のための抵抗が大きくなるおそれがあった。特に、可動要素を進退させる駆動力がカム環のような回転部材によって与えられる場合に、直進案内部での抵抗が大きくなりやすい。また、単一経路の直進案内構造では、2つの可動要素のうち、直進案内の基本となる部材に対して間接的に直進案内される側の可動要素を高精度にガイドすることが難しかった。したがって本発明は、レンズ鏡筒の直進案内機構において、可動要素に対する直進案内精度の向上と駆動時の抵抗軽減を図ることを目的とする。
本発明のレンズ鏡筒の直進案内機構は、外周面と内周面の両方にそれぞれ少なくとも一つのカム溝を有する両面カム環;第1の光学要素を支持し、両面カム環の径方向外側に位置し該両面カム環の外面カム溝に係合する少なくとも一つのカムフォロアを有する外側可動環;2の光学要素を支持し、両面カム環の径方向内側に位置し該両面カム環の内面カム溝に係合する少なくとも一つのカムフォロアを有する内側可動環;外側可動環を光軸方向に直進案内する第1の直進案内環;内側可動環を光軸方向に直進案内する第2の直進案内環;及び、第1と第2の直進案内環がそれぞれ摺動可能に係合する光軸と平行な直進案内部を内周面に有する回転不能な共用直進案内環;を備えたことを特徴としている。
第1の直進案内環は外側可動環よりも径方向外側に位置し、共用直進案内環は第1の直進案内環よりも径方向外側に位置しているとよい。
共用直進案内環は、第1の直進案内環と第2の直進案内環が個別に係合する少なくとも一対の直進案内部を備えていることが好ましい。具体的には、第1の直進案内環と第2の直進案内環はそれぞれ外径方向に突出する少なくとも一つの直進案内突起(第1と第2の直進案内突起)を備え、共用直進案内環の直進案内部には、これらの直進案内突起がそれぞれ摺動可能に係合する光軸と平行な第1と第2の直進案内溝を形成するとよい。この第1の直進案内溝と第2の直進案内溝はそれぞれ周方向に位置を異ならせて複数設けられることが好ましい。
第1の直進案内溝と第2の直進案内溝の一方は、他方を挟む周方向の両側位置に一対設けられていることが好ましい。この場合、第1の直進案内突起と第2の直進案内突起のうち一方は、この一対の直進案内溝に対して、他方の直進案内溝を跨いで同時に係合するように形成されていることが好ましい。
第1の直進案内環は、光軸と平行な少なくとも一つの直進案内溝を内周面に有し、外側可動環は、この直進案内溝に対して摺動可能に係合する少なくとも一つの直進案内突起を外周面に有することが好ましい。
また、第2の直進案内環は、光軸と平行な方向に延出された少なくとも一つの直進案内キーを有し、内側可動環は、この直進案内キーが摺動可能に係合する少なくとも一つの直進案内溝を有していることが好ましい。
2の直進案内環は、両面カム環の光軸方向後端部に相対回転可能かつ光軸方向へ相対移動不能に支持されるリング部を有していることが好ましい。
共用直進案内環は、それ自身が固定環に対して光軸方向に直進移動可能に支持されていてもよい。
本発明は、例えば、外側可動環が支持する第1の光学要素と内側可動環が支持する第2の光学要素がそれぞれ可動レンズ群であるズームレンズ鏡筒に好適である。
本発明はまた、外周面と内周面の両方にカム溝を有する両面カム環;この両面カム環の径方向外側に位置し該両面カム環の外周面のカム溝に係合するカムフォロアを有する、第1の光学要素を支持した外側可動環;両面カム環の径方向内側に位置し該両面カム環の内周面のカム溝に係合するカムフォロアを有する、第2の光学要素を支持した内側可動環;両面カム環の径方向外側に位置し、光軸と平行な直進案内部を内周面に有する回転不能な共用直進案内環;及び、この共用直進案内環の直進案内部によってそれぞれが直接に光軸方向に直進案内され、それぞれが上記外側可動環と内側可動環を個別に光軸方向へ直進案内する第1と第2の直進案内伝達部材を備えたことを特徴としている。
以上のように本発明によれば、複数の可動要素を有するレンズ鏡筒において、可動要素に対する直進案内精度の向上と駆動時の抵抗軽減を達成することができる。
以下、図示実施形態に基づき本発明を説明する。なお、部材を識別しやすくするために、一部の図面では部材毎に外形線の太さを異ならせたり、線種を異ならせている。また断面図中には、実際には周方向の異なる位置にあるが、作図上、同一断面上に表している箇所もある。
[ズームレンズ鏡筒の全体の説明]
まず、図1ないし図19について、本実施形態のズームレンズ鏡筒71の全体構造を説明する。図6及び図7に示すように、ズームレンズ鏡筒71はデジタルカメラ70に搭載されており、撮影光学系は、物体側から順に、第1レンズ群LG1、シャッタS及び絞りA、第2レンズ群LG2、第3レンズ群LG3、ローパスフィルタ(フィルタ類)LG4及びCCD(固体撮像素子)60からなっている。撮影光学系の光軸はZ1である。この撮影光軸Z1は、ズームレンズ鏡筒71の外観を構成する各環状部材の回動中心軸(以下、鏡筒中心軸Z0と呼ぶ)と平行であり、かつ該鏡筒中心軸Z0に対して下方に偏心している。ズーミングは、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2を撮影光軸Z1方向に所定の軌跡で進退させることによって行い、フォーカシングは同方向への第3レンズ群LG3の移動で行う。なお、以下の説明中で「光軸方向」という記載は、特に断りがなければ撮影光軸Z1と平行な方向を意味している。
図6及び図7に示すように、カメラボディ72内に固定環22が固定され、この固定環22の後部にCCDホルダ21が固定されている。CCDホルダ21上にはCCDベース板62を介してCCD60が支持され、CCD60の前部に、フィルタホルダ73とパッキン61を介してローパスフィルタLG4が支持されている。フィルタホルダ73は、CCDホルダ21の一部として一体に形成されている。CCDホルダ21の後部には、画像や撮影情報を表示するLCD20が設けられている。
固定環22内には、第3レンズ群LG3を保持するAFレンズ枠(3群レンズ枠)51が光軸方向に直進移動可能に支持されている。すなわち、固定環22とCCDホルダ21には、撮影光軸Z1と平行な一対のAFガイド軸52、53の前端部と後端部がそれぞれ固定されており、このAFガイド軸52、53に対してそれぞれ、AFレンズ枠51に形成したガイド孔51a、51bが摺動可能に嵌まっている。本実施形態では、AFガイド軸52とガイド孔51aのクリアランスよりもAFガイド軸53とガイド孔51bのクリアランス大きくなっている。すなわち、AFガイド軸52が主たる(厳密な精度を出す)ガイド軸で、AFガイド軸53はサブ(回り止め)のガイド軸である。また、AFモータ160のドライブシャフトに形成した送りねじに対し、AFナット54が螺合している。図1に示すように、AFナット54は回転規制突起54aを有し、AFレンズ枠51は光軸方向へのガイド溝51mを有し、回転規制突起54aがガイド溝51mに対して摺動可能に嵌まっている。AFレンズ枠51はさらに、AFナット54の後方に位置するストッパ突起51nを有する。AFレンズ枠51は、AF枠付勢ばね55によって前方へ付勢されており、ストッパ突起51nがAFナット54に当て付くことによってAFレンズ枠51の前方移動端が決定される。そしてAFナット54が光軸方向後方へ移動したときに、AFレンズ枠51はAFナット54に押圧されて後方へ移動される。以上の構造により、AFモータ160のドライブシャフトを正逆に回転させると、AFレンズ枠51が光軸方向に進退される。なお、AFレンズ枠51を直接に(AFナット54によらずに)押圧して、AF枠付勢ばね55に抗して後方へ移動させることも可能である。
図5に示すように、固定環22の上部には、ズームモータ150と減速ギヤボックス74が支持されている。減速ギヤボックス74は内部に減速ギヤ列を有し、ズームモータ150の駆動力をズームギヤ28に伝える。ズームギヤ28は、撮影光軸Z1と平行なズームギヤ軸29によって固定環22に枢着されている。ズームモータ150とAFモータ160は、固定環22の外周面に配設したレンズ駆動制御FPC(フレキシブルプリント回路)基板75を介して、カメラの制御回路140(図19)により制御される。
固定環22の内周面には、雌ヘリコイド22a、撮影光軸Z1と平行な3本の直進案内溝22b、雌ヘリコイド22aと平行な3本の斜行溝22c、及び各斜行溝22cの前端部に連通する周方向への回転摺動溝22dが形成されている。回転摺動溝22dは固定環22の前端部付近に形成され、この回転摺動溝22dの直後の前方環状領域22zには雌ヘリコイド22aが形成されていない(図8参照)。
ヘリコイド環18は、雌ヘリコイド22aに螺合する雄ヘリコイド18aと、斜行溝22c及び回転摺動溝22d内に位置される回転摺動突起18bとを外周面に有している(図4、図9)。雄ヘリコイド18a上には、撮影光軸Z1と平行なギヤ歯を有するスパーギヤ部18cが形成されており、スパーギヤ部18cはズームギヤ28に対して螺合する。従って、ズームギヤ28からスパーギヤ部18cへ回転力が与えられたとき、ヘリコイド環18は、雌ヘリコイド22aと雄ヘリコイド18aが螺合関係にある状態では回転しながら光軸方向へ進退し、ある程度前方に移動すると、雄ヘリコイド18aが雌ヘリコイド22aから外れ、回転摺動溝22dと回転摺動突起18bの係合関係によって鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向回転のみを行う。
斜行溝22cは、雌ヘリコイド22aと雄ヘリコイド18aが螺合する段階で回転摺動突起18bと固定環22の干渉を避けるために形成された逃げ溝であり、斜行溝22cは雌ヘリコイド22aの底部よりも深くなっている。雌ヘリコイド22aは、各斜行溝22cを挟む一対のヘリコイド山の周方向間隔が他のヘリコイド山の周方向間隔よりも広くなっており、雄ヘリコイド18aは、この周方向間隔の広いヘリコイド山に係合するべく、回転摺動突起18bの後方に位置する3つのヘリコイド山18a-Wが他のヘリコイド山よりも周方向に幅広になっている。
固定環22にはさらに、その外周面と回転摺動溝22dとを貫通するストッパ挿脱孔22eが形成され、このストッパ挿脱孔22eに対し、撮影領域を越えるヘリコイド環18の回動を規制するための分解ストッパ26が着脱可能となっている。
ヘリコイド環18の前端部内周面に形成した回転伝達凹部18d(図4、図10)に対し、第3外筒15の後端部から後方に突設した回転伝達突起15a(図11)が嵌入されている。回転伝達凹部18dと回転伝達突起15aはそれぞれ、周方向に位置を異ならせて3箇所設けられており、周方向位置が対応するそれぞれの回転伝達突起15aと回転伝達凹部18dは、鏡筒中心軸Z0に沿う方向への相対摺動は可能に結合し、該鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向には相対回動不能に結合されている。すなわち、第3外筒15とヘリコイド環18は一体に回転する。また、ヘリコイド環18には、回転摺動突起18bの内径側の一部領域を切り欠いて嵌合凹部18eが形成されており、該嵌合凹部18eに嵌合する嵌合突起15bは、回転摺動突起18bが回転摺動溝22dに係合するとき、同時に回転摺動溝22dに係合する(図6の鏡ズームレンズ鏡筒上半断面参照)。
第3外筒15とヘリコイド環18の間には、互いを光軸方向上での離間方向へ付勢する3つの離間方向付勢ばね25が設けられている。離間方向付勢ばね25は圧縮コイルばねからなり、その後端部がヘリコイド環18の前端部に開口するばね挿入凹部18fに収納され、前端部が第3外筒15のばね当付凹部15cに当接している。この離間方向付勢ばね25によって、回転摺動溝22dの前側壁面に向けて嵌合突起15bを押圧し、かつ回転摺動溝22dの後側壁面に向けて回転摺動突起18bを押圧することで、固定環22に対する第3外筒15とヘリコイド環18の光軸方向のバックラッシュが除去される。
第3外筒15の内周面には、内径方向に突設された爪状の相対回動案内突起15dと、鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝15eと、撮影光軸Z1と平行な3本のローラ嵌合溝15fとが形成されている(図4、図11)。相対回動案内突起15dは、周方向に位置を異ならせて複数設けられている。ローラ嵌合溝15fは、回転伝達突起15aに対応する周方向位置に形成されており、その後端部は、回転伝達突起15aを貫通して後方へ向け開口されている。また、ヘリコイド環18の内周面には鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝18gが形成されている(図4、図10)。この第3外筒15とヘリコイド環18の結合体の内側には直進案内環14が支持される。直進案内環14の外周面には光軸方向の後方から順に、外径方向へ突出する3つの直進案内突起14aと、それぞれ周方向に位置を異ならせて複数設けた爪状の相対回動案内突起14b及び14cと、鏡筒中心軸Z0を中心とする周方向溝14dとが形成されている(図4、図12)。直進案内環14は、直進案内突起14aを直進案内溝22bに係合させることで、固定環22に対し光軸方向に直進案内される。また第3外筒15は、周方向溝15eを相対回動案内突起14cに係合させ、相対回動案内突起15dを周方向溝14dに係合させることで、直進案内環14に対して相対回動可能に結合される。周方向溝15eと相対回動案内突起14c、周方向溝14dと相対回動案内突起15dはそれぞれ、光軸方向には若干相対移動可能なように遊嵌している。さらにヘリコイド環18も、周方向溝18gを相対回動案内突起14bに係合させることで、直進案内環14に対して相対回動可能に結合される。周方向溝18gと相対回動案内突起14bは光軸方向には若干相対移動可能なように遊嵌している。
直進案内環14には、内周面と外周面を貫通する3つのローラ案内貫通溝14eが形成されている。各ローラ案内貫通溝14eは、図12に示すように、周方向へ向け形成された平行な前後の周方向溝部14e-1、14e-2と、この周方向溝部14e-1及び14e-2を接続するリード溝部14e-3とを有する。それぞれのローラ案内貫通溝14eに対し、カム環11の外周面に設けたカム環ローラ32が嵌まっている。カム環ローラ32は、ローラ固定ねじ32aを介してカム環11に固定されており、周方向へ位置を異ならせて3つ設けられている。カム環ローラ32はさらに、ローラ案内貫通溝14eを貫通して第3外筒15内周面のローラ嵌合溝15fに嵌まっている。各ローラ嵌合溝15fの前端部付近には、ローラ付勢ばね17に設けた3つのローラ押圧片17aが嵌っている(図11)。ローラ押圧片17aは、カム環ローラ32が周方向溝部14e-1に係合するときに該カム環ローラ32に当接して後方へ押圧し、カム環ローラ32とローラ案内貫通溝14e(周方向溝部14e-1)との間のバックラッシュを取る。
以上の構造から、固定環22からカム環11までの繰り出しの態様が理解される。すなわち、ズームモータ150によってズームギヤ28を鏡筒繰出方向に回転駆動すると、雌ヘリコイド22aと雄ヘリコイド18aの関係によってヘリコイド環18が回転しながら前方に繰り出される。ヘリコイド環18と第3外筒15はそれぞれ、周方向溝14d、15e及び18gと相対回動案内突起15d、14c及び14bの係合関係によって、直進案内環14に対して相対回動可能かつ回転軸方向(鏡筒中心軸Z0に沿う方向)へは共に移動するように結合されているため、ヘリコイド環18が回転繰出されると、第3外筒15も同方向に回転しながら前方に繰り出され、直進案内環14はヘリコイド環18及び第3外筒15と共に前方へ直進移動する。また、第3外筒15の回転力はローラ嵌合溝15fとカム環ローラ32を介してカム環11に伝達される。カム環ローラ32はローラ案内貫通溝14eにも嵌まっているため、直進案内環14に対してカム環11は、リード溝部14e-3の形状に従って回転しながら前方に繰り出される。前述の通り、直進案内環14自体も第3外筒15及びヘリコイド環18と共に前方に直進移動しているため、結果としてカム環11には、リード溝部14e-3に従う回転繰出分と、直進案内環14の前方への直進移動分とを合わせた光軸方向移動量が与えられる。
以上の繰出動作は雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aが螺合している間行われ、このとき回転摺動突起18bは斜行溝22c内を移動している。ヘリコイド環18と第3外筒15が所定量繰り出されると、雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド22aの螺合が解除されて、やがて回転摺動突起18bと嵌合突起15bが斜行溝22cから回転摺動溝22d内へ入る。すると、ヘリコイドによる回転繰出力が作用しなくなるため、ヘリコイド環18及び第3外筒15は、回転摺動突起18b及び嵌合突起15bと回転摺動溝22dとの係合関係によって光軸方向の一定位置で回動のみを行うようになる。また、回転摺動突起18bが斜行溝22cから回転摺動溝22d内へ入るのとほぼ同時に、カム環ローラ32はローラ案内貫通溝14eの周方向溝部14e-1に入る。するとカム環11に対しても前方への移動力が与えられなくなり、カム環11は第3外筒15の回転に応じて一定位置で回動のみ行うようになる。
ズームギヤ28を鏡筒収納方向に回転駆動させると、以上と逆の動作が行われる。カム環ローラ32がローラ案内貫通溝14eの周方向溝部14e-2に入るまでヘリコイド環18に回転を与えると、以上の各鏡筒部材が図7に示す位置まで後退する。
続いて、カム環11より先の構造を説明する。直進案内環14の内周面には、撮影光軸Z1と平行な3つの第1直進案内溝14f及び6つの第2直進案内溝14gが、それぞれ周方向に位置を異ならせて形成されている。第1直進案内溝14fは、6つのうち3つの第2直進案内溝14gの両側に位置する一対の溝部からなっており、この3つの第1直進案内溝14fに対し、2群直進案内環10に設けた3つの股状突起10a(図3、図15)が摺動可能に係合している。一方、第2直進案内溝14gに対しては、第2外筒13の後端部外周面に突設した6つの直進案内突起13a(図2、図17)が摺動可能に係合している。したがって、第2外筒13と2群直進案内環10はいずれも、直進案内環14を介して光軸方向に直進案内されている。
2群直進案内環10は、第2レンズ群LG2を支持する2群レンズ移動枠8を直進案内するための部材であり、第2外筒13は、第1レンズ群LG1を支持する第1外筒12を直進案内するための部材である。
まず第2レンズ群LG2の支持構造を説明する。2群直進案内環10は、3つの股状突起10aを接続するリング部10bから前方へ向けて、3つの直進案内キー10cを突出させている(図3、図15)。図6及び図7に示すように、リング部10bの外縁部は、カム環11の後端部内周面に形成した周方向溝11eに対し相対回転は可能で光軸方向の相対移動は不能に係合しており、直進案内キー10cはカム環11の内側に延出されている。各直進案内キー10cは、撮影光軸Z1と平行な一対のガイド面を側面に有しており、このガイド面を、カム環11の内側に支持された2群レンズ移動枠8の直進案内溝8aに係合させることによって、2群レンズ移動枠8を軸方向に直進案内している。直進案内溝8aは、2群レンズ移動枠8の外周面側に形成されている。
なお、2群直進案内環10には周方向に位置を異ならせて直進案内キー10cが3つ設けられているが、そのうちひとつの直進案内キー10c-Wは、後述する露出制御用のFPC(フレキシブルプリント回路)基板77の支持部材を兼ねるために、残る2つの直進案内キー10cよりも周方向に幅広になっている。幅広の直進案内キー10c-Wには、リング部10bとの接続部分近傍を一部切り欠いて径方向へ貫通するFPC通し孔10dが形成されており、図6に示すように、露出制御FPC基板77は、該FPC通し孔10dを通してリング部10bの後方から直進案内キー10c-Wの外周面側へ延出され、直進案内キー10c-Wの先端部で後方に折り曲げられている。これに対応して、3つの直進案内溝8aのうちひとつは、幅広の直進案内キー10c-Wが係合可能な幅広の直進案内溝8a-Wとなっている。該直進案内溝8a-Wの中央部は、露出制御FPC基板77を通すことが可能な貫通部になっており、この貫通部の両側に直進案内キー10c-Wを支持するための有底部が形成されている。これに対し、残る2つの直進案内溝8aはいずれも、2群レンズ移動枠8の外周面側に形成された有底溝となっている。2群レンズ移動枠8と2群直進案内環10は、直進案内キー10c-Wが直進案内溝8a-Wに係合可能な特定の回転位相でのみ組み合わせることができる。
カム環11の内周面には2群案内カム溝11aが形成されている。図14に示すように、2群案内カム溝11aは、光軸方向及び周方向に位置を異ならせた前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2からなっている。前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2はいずれも、同形状の基礎軌跡αをトレースして形成されたカム溝であるが、それぞれが基礎軌跡α全域をカバーしているのではなく、前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2では基礎軌跡α上に占める領域の一部が異なっている。基礎軌跡とは、ズーム領域及び収納用領域を含む全ての鏡筒使用領域(使用領域)と、鏡筒の組立分解用領域とを含む概念上のカム溝形状である。つまり、鏡筒使用領域とはこのカム溝形状によって2群レンズ移動枠8の移動が制御されうる領域のことであり、組立分解領域と区別する意味で用いられている。また、ズーム領域とは、鏡筒使用領域の中でも特にワイド端とテレ端の間の移動を制御するための領域であり、収納用領域と区別する意味で用いられている。カム環11には、一対の前方カム溝11a-1と後方カム溝11a-2を1グループとした場合、周方向に等間隔で3グループの2群案内カム溝11aが形成されている。
2群案内カム溝11aに対して、2群レンズ移動枠8の外周面に設けた2群用カムフォロア8bが係合している。2群案内カム溝11aと同様に2群用カムフォロア8bも、光軸方向及び周方向に位置を異ならせた一対の前方カムフォロア8b-1と後方カムフォロア8b-2を1グループとして周方向に等間隔で3グループが設けられており、各前方カムフォロア8b-1は前方カム溝11a-1に係合し、各後方カムフォロア8b-2は後方カム溝11a-2に係合するように光軸方向及び周方向の間隔が定められている。
2群レンズ移動枠8は2群直進案内環10を介して光軸方向に直進案内されているため、カム環11が回転すると、2群案内カム溝11aに従って、2群レンズ移動枠8が光軸方向へ所定の軌跡で移動する。
2群レンズ移動枠8の内側には、第2レンズ群LG2を保持する2群レンズ枠6が支持されている。2群レンズ枠6は、一対の2群レンズ枠支持板36、37に対し、2群回動軸33を介して軸支されており、2群枠支持板36、37が支持板固定ビス66によって2群レンズ移動枠8に固定されている。2群回動軸33は撮影光軸Z1と平行でかつ撮影光軸Z1に対して偏心しており、2群レンズ枠6は、2群回動軸33を回動中心として、第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影用位置(図6)と、第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1から偏心した退避光軸Z2へと変位させる収納用退避位置(図7)とに回動することができる。2群レンズ移動枠8には、2群レンズ枠6を上記撮影用位置で回動規制する回動規制ピン35が設けられていて、2群レンズ枠6は、2群レンズ枠戻しばね39によって該回動規制ピン35との当接方向へ回動付勢されている。軸方向押圧ばね38は、2群レンズ枠6の光軸方向のバックラッシュ取りを行う。
2群レンズ枠6は、光軸方向には2群レンズ移動枠8と一体に移動する。CCDホルダ21には2群レンズ枠6に係合可能な位置にカム突起21a(図4)が前方に向けて突設されており、図7のように2群レンズ移動枠8が収納方向に移動してCCDホルダ21に接近すると、該カム突起21aの先端部に形成したカム面が、2群レンズ枠6に係合して上記の収納用退避位置に回動させる。
続いて第1レンズ群LG1の支持構造を説明する。直進案内環14を介して光軸方向に直進案内された第2外筒13の内周面には、周方向に位置を異ならせて3つの直進案内溝13bが光軸方向へ形成されており、各直進案内溝13bに対し、第1外筒12の後端部付近の外周面に形成した3つの係合突起12aが摺動可能に嵌合している(図2、図17及び図18参照)。すなわち、第1外筒12は、直進案内環14と第2外筒13を介して光軸方向に直進案内されている。また、第2外筒13は後端部付近の内周面に、周方向へ向かう内径フランジ13cを有し、この内径フランジ13cがカム環11の外周面に設けた周方向溝11cに摺動可能に係合することで、第2外筒13は、カム環11に対して相対回転可能かつ光軸方向の相対移動は不能に結合されている。一方、第1外筒12は、内径方向に突出する3つの1群用ローラ(カムフォロア)31を有し、それぞれの1群用ローラ31が、カム環11の外周面に3本形成した1群案内カム溝11bに摺動可能に嵌合している。
第1外筒12内には、1群調整環2を介して1群レンズ枠1が支持されている。1群レンズ枠1には第1レンズ群LG1が固定され、その外周面に形成した雄調整ねじ1aが、1群調整環2の内周面に形成した雌調整ねじ2aに螺合している。この調整ねじの螺合位置を調整することよって、1群レンズ枠1は1群調整環2に対して光軸方向に位置調整可能となっている。
1群調整環2は外径方向に突出する一対の(図2には一つのみを図示)ガイド突起2bを有し、この一対のガイド突起2bが、第1外筒12の内周面側に形成した一対の1群調整環ガイド溝12bに摺動可能に係合している。1群調整環ガイド溝12bは撮影光軸Z1と平行に形成されており、該1群調整環ガイド溝12bとガイド突起2bの係合関係によって、1群調整環2と1群レンズ枠1の結合体は、第1外筒12に対して光軸方向の前後移動が可能になっている。第1外筒12にはさらに、ガイド突起2bの前方を塞ぐように、1群抜止環3が抜止環固定ビス64によって固定されている。1群抜止環3のばね受け部3aとガイド突起2bとの間には、圧縮コイルばねからなる1群付勢ばね24が設けられ、該1群付勢ばね24によって1群調整環2は光軸方向後方に付勢されている。1群調整環2は、その前端部付近の外周面に突設した係合爪2cを、1群抜止環3の前面(図2に見えている側の面)に係合させることによって、第1外筒12に対する光軸方向後方への最大移動位置が規制される(図6の上半断面参照)。一方、1群付勢ばね24を圧縮させることによって、1群調整環2は光軸方向前方に若干量移動することができる。
第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間には、シャッタSと絞りAを有するシャッタユニット76が支持されている。シャッタユニット76は、2群レンズ移動枠8の内側に支持されており、シャッタSと絞りAは、第2レンズ群LG2との空気間隔が固定となっている。シャッタユニット76を挟んだ前後位置には、シャッタSと絞りAを駆動する2つのアクチュエータ131、132(図19)が、それぞれ一つずつ配置されており、シャッタユニット76からはこれらアクチュエータをカメラの制御回路140と接続するための露出制御FPC基板77が延出されている。なお、露出制御FPC基板77は、実際には図6における下半断面(ワイド端)の位置には存在しないが、他の部材との位置関係を分かりやすくするために図示している。
第1外筒12の前端部には、シャッタSとは別に、非撮影時に撮影開口を閉じて撮影光学系(第1レンズ群LG1)を保護するためのレンズバリヤ機構が設けられる。レンズバリヤ機構は、鏡筒中心軸Z0に対して偏心した位置に設けた回動軸を中心として回動可能な一対のバリヤ羽根104及び105と、該バリヤ羽根104、105を閉じ方向に付勢する一対のバリヤ付勢ばね106と、鏡筒中心軸Z0を中心として回動可能で所定方向の回動によってバリヤ羽根104、105に係合して開かせるバリヤ駆動環103と、該バリヤ駆動環103をバリヤ開放方向に回動付勢するバリヤ駆動環付勢ばね107と、バリヤ羽根104、105とバリヤ駆動環103の間に位置するバリヤ押さえ板102とを備えている。バリヤ駆動環付勢ばね107の付勢力はバリヤ付勢ばね106の付勢力よりも強く設定されており、ズームレンズ鏡筒71がズーム領域(図6)に繰り出されているときには、バリヤ駆動環付勢ばね107がバリヤ駆動環103をバリヤ開放用の角度位置に保持して、バリヤ付勢ばね106に抗してバリヤ羽根104、105が開かれる。そしてズームレンズ鏡筒71がズーム領域から収納位置(図7)へ移動する途中で、カム環11のバリヤ駆動環押圧面11d(図3、図13)がバリヤ駆動環103をバリヤ開放方向と反対方向に強制回動させ、バリヤ駆動環103がバリヤ羽根104、105に対する係合を解除して、該バリヤ羽根104、105がバリヤ付勢ばね106の付勢力によって閉じられる。レンズバリヤ機構の前部は、バリヤカバー101(化粧板)によって覆われている。
以上の構造のズームレンズ鏡筒71の全体的な繰出及び収納動作を、図6、図7及び図19を参照して説明する。図19は、ズームレンズ鏡筒71の主要な部材の関係を概念的に示したものであり、各部材の符号の後の括弧内の「S」は固定部材、「L」は光軸方向の直線移動のみ行う部材、「R」は回転のみ行う部材、「RL」は回転しながら光軸方向に移動する部材であることをそれぞれ意味している。また、括弧内に二つの記号が併記されている部材は、繰出時及び収納時にその動作態様が切り換わることを意味している。
カム環11が収納位置から定位置回転状態に繰り出される段階までは既に説明しているので簡潔に述べる。図7の鏡筒収納状態では、ズームレンズ鏡筒71はカメラボディ72内に完全に格納されており、カメラ70の前面は、カメラボディ72からズームレンズ鏡筒71が突出しないフラット形状になっている。この鏡筒収納状態からズームモータ150によりズームギヤ28を繰出方向に回転駆動させると、ヘリコイド環18と第3外筒15の結合体がヘリコイド(雄ヘリコイド18a、雌ヘリコイド22a)に従って回転繰出される。直進案内環14は、第3外筒15及びヘリコイド環18と共に前方に直進移動する。このとき、第3外筒15により回転力が付与されるカム環11は、直進案内環14の前方への直進移動分と、該直進案内環14との間に設けたリード構造(カム環ローラ32、リード溝部14e-3)による繰出分との合成移動を行う。ヘリコイド環18とカム環11が前方の所定位置まで繰り出されると、それぞれの回転繰出構造(ヘリコイド、リード)の機能が解除されて、鏡筒中心軸Z0を中心とした周方向回転のみを行うようになる。
カム環11が回転すると、その内側では、2群直進案内環10を介して直進案内された2群レンズ移動枠8が、2群用カムフォロア8bと2群案内カム溝11aの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。図7の鏡筒収納状態では、2群レンズ移動枠8内の2群レンズ枠6は、CCDホルダ21に突設したカム突起21aの作用によって撮影光軸Z1から上方へ偏心した収納用退避位置に保持されており、第2レンズ群LG2が退避光軸Z2位置にあった。そして、2群レンズ枠6は、2群レンズ移動枠8がズーム領域まで繰り出される途中でカム突起21aから離れて、2群レンズ枠戻しばね39の付勢力によって第2レンズ群LG2の光軸を撮影光軸Z1と一致させる撮影用位置(図6)に回動する。以後、ズームレンズ鏡筒71を再び収納位置に移動させるまでは、2群レンズ枠6は撮影用位置に保持される。
また、カム環11が回転すると、該カム環11の外側では、第2外筒13を介して直進案内された第1外筒12が、1群用ローラ31と1群案内カム溝11bの関係によって光軸方向に所定の軌跡で移動される。
すなわち、撮像面(CCD受光面)に対する第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の繰出位置はそれぞれ、前者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する第1外筒12のカム繰出量との合算値として決まり、後者が、固定環22に対するカム環11の前方移動量と、該カム環11に対する2群レンズ移動枠8のカム繰出量との合算値として決まる。ズーミングは、この第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの空気間隔を変化させながら撮影光軸Z1上を移動することにより行われる。図7の収納位置から鏡筒繰出を行うと、まず図6の下半断面に示すワイド端の繰出状態になり、さらにズームモータ150を鏡筒繰出方向に駆動させると、同図の上半断面に示すテレ端の繰出状態となる。図6から分かるように、本実施形態のズームレンズ鏡筒71は、ワイド端では第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の間隔が大きく、テレ端では、第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2が互いの接近方向に移動して間隔が小さくなる。このような第1レンズ群LG1と第2レンズ群LG2の空気間隔の変化は、2群案内カム溝11aと1群案内カム溝11bの軌跡によって与えられるものである。このテレ端とワイド端の間のズーム領域(ズーミング使用領域)では、カム環11、第3外筒15及びヘリコイド環18は、前述の定位置回転のみを行い、光軸方向へは進退しない。
ズーム領域では、被写体距離に応じてAFモータ160を駆動することにより、第3レンズ群LG3(AFレンズ枠51)が撮影光軸Z1に沿って移動してフォーカシングがなされる。
ズームモータ150を鏡筒収納方向に駆動させると、ズームレンズ鏡筒71は、前述の繰り出し時とは逆の収納動作を行い、カメラボディ72の内部に完全に格納される収納位置(図7)まで移動される。この収納位置への移動の途中で、2群レンズ枠6がカム突起21aによって収納用退避位置に回動され、2群レンズ移動枠8と共に後退する。ズームレンズ鏡筒71が収納位置まで移動されると、第2レンズ群LG2は、光軸方向において第3レンズ群LG3やローパスフィルタLG4と同位置に格納される(鏡筒の径方向に重なる)。この収納時の第2レンズ群LG2の退避構造によってズームレンズ鏡筒71の収納長が短くなり、図7の左右方向におけるカメラボディ72の厚みを小さくすることが可能となっている。
デジタルカメラ70は、ズームレンズ鏡筒71に連動するズームファインダを備えている。ズームファインダは、ファインダギヤ30をスパーギヤ部18cに噛合させてヘリコイド環18から動力を得ており、該ヘリコイド環18がズーム領域において前述の定位置回転を行うと、その回転力を受けてファインダギヤ30が回転する。ファインダ光学系は、対物窓81a、第1の可動変倍レンズ81b、第2の可動変倍レンズ81c、プリズム81d、接眼レンズ81e、接眼窓81fを有し、第1と第2の可動変倍レンズ81b、81cをファインダ対物系の光軸Z3に沿って所定の軌跡で移動させることで変倍を行う。ファインダ対物系の光軸Z3は、撮影光軸Z1と平行である。可動変倍レンズ81b及び81cの保持枠83、84は、ガイドシャフト85、86(図6及び図7では重なって一本に見えている)によって光軸Z3方向に移動可能に直進案内され、かつ光軸Z3と平行な回動中心軸で回動可能なカムギヤ90(図5)によって移動力が与えられるようになっている。このカムギヤ90とファインダギヤ30の間に減速ギヤ列が設けられており、ファインダギヤ30が回転するとカムギヤ90が回転され、その結果として可動変倍レンズ81b、81cが進退する。以上のズームファインダの構成要素は、図5に示すファインダユニット80としてサブアッシされ、固定環22の上部に取り付けられる。
[本発明の特徴部分の説明]
ズームレンズ鏡筒71において、第1レンズ群(第1の光学要素、可動レンズ群)LG1を支持する第1外筒(外側可動環)12と第2レンズ群(第2の光学要素、可動レンズ群)LG2を支持する2群レンズ移動枠(内側可動環)8とをそれぞれ光軸方向へ直進案内するための直進案内構造の断面図を、図20ないし図22に示した。図20がワイド端、図21がテレ端、図22が収納状態である。これらの断面図では、直進案内に関係する部材にのみハッチングを付しているが、回転部材のうちカム環11のみは視認しやすくするために破線のハッチングを付している、また図中には、実際には周方向の異なる位置にあるが、作図上、同一断面上に表している箇所もある。
図20ないし図22から分かるように、カム環11は、第1外筒12に所定の移動軌跡を与えるための1群案内カム溝11bを外周面に有し、2群レンズ移動枠8に所定の移動軌跡を与えるための2群案内カム溝11aを内周面に有する両面カム溝タイプのカム環である。これに応じて第1外筒12は鏡筒の径方向においてカム環11の外側に位置し、2群レンズ移動枠8はカム環11の内側に位置している。一方、第1外筒12と2群レンズ移動枠8を直進案内するための直進案内環(共用直進案内環)14は、カム環11の外側に位置している。
本実施形態では、このような位置関係にある直進案内環14、第1外筒12及び2群レンズ移動枠8の間の直進案内構造として、第1外筒12用の直進案内部材である第2外筒(第1の直進案内環、第1の直進案内伝達部材)13と、2群レンズ移動枠8用の直進案内部材である2群直進案内環(第2の直進案内環、第2の直進案内伝達部材)10の両方を直進案内環14に直接ガイドさせている。第2外筒13は、径方向においてカム環11と直進案内環14の間に位置しており、その外周面に設けた6つの直進案内突起13aを各々対応する第1直進案内溝(直進案内部、第2の直進案内溝)14fに係合させて直進案内環14による直進案内を受け、内周面に3箇所形成した直進案内溝13bのそれぞれに係合突起(直進案内突起)12aを係合させることで第1外筒12に対する直進案内を行っている。一方、2群直進案内環10は、カム環11の外側に位置する直進案内環14からカム環11の内側に位置する2群レンズ移動枠8に直進案内を受け渡すために、リング部10bをカム環11の後方に位置させ、該リング部10bから外径方向に向けて第2直進案内溝(直進案内部、第1の直進案内溝)14gに係合する3つの股状突起(直進案内突起)10aを延出し、該リング部10bの内径から光軸方向前方に向けて、直進案内溝8aに係合する3つの直進案内キー10cを延出させている。
本実施形態と同様の条件、すなわち両面カム溝タイプのカム環(11)の外側と内側にそれぞれ直進案内を受ける2つの可動要素(第1外筒12、2群レンズ移動枠8)があり、かつ基準となる直進案内部材(直進案内環14)がカム環の外側にあるような場合に、従来のレンズ鏡筒では、基準となる直進案内部材に直進案内されるサブの直進案内部材(本実施形態の第2外筒13に相当)をカム環の外側に設け、この外側のサブの直進案内部材により直進案内される可動要素(第1外筒12に相当)に、カム環内側の可動要素(2群レンズ移動枠8に相当)を直進案内するための直進案内部を設けていた。換言すれば、カム環の外側から内側へ、単一の経路で直進案内が受け渡される構造になっていた。このような直進案内構造では、カム環外側の可動要素と内側の可動要素の光軸方向における相対移動スピードが速い場合に、直進案内のための抵抗が大きくなるおそれがあった。また、カム環の内側に位置する可動要素の直進案内は、外側の可動要素を介していわば間接的に行われるので、特にカム環内側の可動要素を高精度に直進案内することが難しかった。
これに対し、本実施形態のズームレンズ鏡筒71では、カム環外側の第1外筒12を直進案内するための第2外筒13と、カム環内側の2群レンズ移動枠8を直進案内するための2群直進案内環10の両方を直進案内環14の直進案内溝14f、14gに係合させ、両者が共通の直進案内環14から直接に直進案内を受けるような内外2系統の分岐状の直進案内構造としたので、以上のような不具合を回避することができる。また、2群直進案内環10と第2外筒13という2つの部材に対して同時に直進案内を与える直進案内環14は、逆に、その直進案内用の係合関係によって2群直進案内環10と第2外筒13の2部材から補強を受けていることにもなり、強度を確保しやすくなっている。特に、直進案内環14は、径方向に貫通するローラ案内貫通溝14eを有している関係上、径サイズに比して実際の周面積が小さい部材であるので、このように直進案内構造を利用して強度を確保することが効果的である。
また、直進案内環14において、2群直進案内環10を直進案内するための第1直進案内溝14fと第2外筒13を直進案内するための第2直進案内溝14gはそれぞれ周方向に位置を異ならせて設けられているが、それぞれの第1直進案内溝14fは、第2直進案内溝14gの両側に隣接される一対の平行溝として形成されている。つまり、各第1直進案内溝14fは、第2直進案内溝14gの両側壁部を利用して形成されている。このようにすることにより直進案内部の構造が簡略化され、直進案内環14単体としての強度も損なわれにくくなっている。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、図示実施形態では、2群直進案内環10と第2外筒13を直進案内するための第2直進案内溝14gと第1直進案内溝14fを別の溝部としているが、共通の直進案内溝によって2つの直進案内環の直進案内を行うことも可能である。
また、直進案内構造における係合部分の形状は、任意に設定することができる。例えば、実施形態における2群直進案内環10の股状突起10aは、2群直進案内環10全体として見た場合にはリング部10bから外径方向に突出する凸部であるが、該股状突起10aの先端部はその中央が凹状になっている。これに対応して、股状突起10aが係合する直進案内環14側では、第1直進案内溝14fを個別に見れば凹状溝であるが、図25に表れているように、股状突起10aの先端凹部に係合する台形断面状の凸状のレール部が一対の第1直進案内溝14fの間に形成されているとみなすこともできる。つまり、直進案内環14の内周面に形成する直進案内部は、溝状であってもよいし凸レール状であってもよい。
本発明を適用したズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒における、第1レンズ群の支持機構に関する要素の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒における、第2レンズ群の支持機構に関する要素の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒における、固定環から第3外筒までの繰出機構に関する要素の分解斜視図である。 図1のズームレンズ鏡筒に、ズームモータとファインダユニットを加えた完成状態の斜視図である。 本発明を適用したズームレンズ鏡筒を搭載したカメラの、ワイド端とテレ端の使用状態を示す縦断面図である。 同カメラの鏡筒収納状態の縦断面図である。 固定環の展開平面図である。 ヘリコイド環の展開平面図である。 ヘリコイド環の内周面側の構成要素を透視して示す展開平面図である。 第3外筒の展開平面図である。 直進案内環の展開平面図である。 カム環の展開平面図である。 カム環の内周面側の2群案内カム溝を透視して示す展開平面図である。 直進案内環の展開平面図である。 2群レンズ移動枠の展開平面図である。 第2外筒の展開平面図である。 第1外筒の展開平面図である。 本実施形態のズームレンズ鏡筒の主要な構成要素の動作関係を概念的に示す図である。 本実施形態のズームレンズ鏡筒のワイド端における直進案内構造を示す上半断面図である。 ズームレンズ鏡筒のテレ端における直進案内構造を示す上半断面図である。 ズームレンズ鏡筒の収納状態における直進案内構造を示す上半断面図である。 カム環を挟んで位置する第1外筒と2群直進案内環の関係を示す、直進案内環を取り外して斜め前方から見た斜視図である。 図23に直進案内環を追加して第1外筒を鏡筒分解位置まで繰り出した状態を示す、斜め前方から見た斜視図である。 図23の状態を斜め後方から見た斜視図である。
符号の説明
A 絞り
LG1 第1レンズ群(第1の光学要素、可動レンズ群)
LG2 第2レンズ群(第2の光学要素、可動レンズ群)
LG3 第3レンズ群
LG4 ローパスフィルタ
S シャッタ
Z0 鏡筒中心軸
Z1 撮影光軸
Z2 退避光軸
Z3 ファインダ対物系の光軸
1 1群レンズ枠
1a 雄調整ねじ
2 1群調整環
2a 雌調整ねじ
2b ガイド突起
2c 係合爪
3 1群抜止環
3a ばね受け部
6 2群レンズ枠
8 2群レンズ移動枠(内側可動環)
8a 直進案内溝
8b 2群用カムフォロア
8b-1 前方カムフォロア
8b-2 後方カムフォロア
10 2群直進案内環(第2の直進案内環、第2の直進案内伝達部材)
10a 股状突起(直進案内突起)
10b リング部
10c 直進案内キー
11 カム環(両面カム環)
11a 2群案内カム溝
11a-1 前方カム溝
11a-2 後方カム溝
11b 1群案内カム溝
11c 11e 周方向溝
11d バリヤ駆動環押圧面
12 第1外筒(外側可動環)
12a 係合突起(直進案内突起)
12b 1群調整環ガイド溝
13 第2外筒(第1の直進案内環、第1の直進案内伝達部材)
13a 直進案内突起
13b 直進案内溝
13c 内径フランジ
14 直進案内環
14a 直進案内突起
14b 相対回動案内突起
14c 相対回動案内突起
14d 周方向溝
14e ローラ案内貫通溝
14e-1 周方向溝部
14e-2 周方向溝部
14e-3 リード溝部
14f 第1直進案内溝(直進案内部、第2の直進案内溝)
14g 第2直進案内溝(直進案内部、第1の直進案内溝)
15 第3外筒
15a 回転伝達突起
15b 嵌合突起
15c ばね当付凹部
15d 相対回動案内突起
15e 周方向溝
15f ローラ嵌合溝
17 ローラ付勢ばね
17a ローラ押圧片
18 ヘリコイド環
18a 雄ヘリコイド
18b 回転摺動突起
18c スパーギヤ部
18d 回転伝達凹部
18e 嵌合凹部
18f ばね挿入凹部
18g 周方向溝
21 CCDホルダ
21a カム突起
22 固定環
22a 雌ヘリコイド
22b 直進案内溝
22c 斜行溝
22d 回転摺動溝
22e ストッパ挿脱孔
22z 前方環状領域
24 1群付勢ばね
25 離間方向付勢ばね
26 分解ストッパ
28 ズームギヤ
29 ズームギヤ軸
30 ファインダギヤ
31 1群用ローラ
32 カム環ローラ
32a ローラ固定ねじ
33 2群回動軸
35 回動規制ピン
36 37 2群レンズ枠支持板
38 軸方向押圧ばね
39 2群レンズ枠戻しばね
51 AFレンズ枠(3群レンズ枠)
52 53 AFガイド軸
54 AFナット
55 AF枠付勢ばね
60 CCD(固体撮像素子)
61 パッキン
62 CCDベース板
64 抜止環固定ビス
66 支持板固定ビス
70 デジタルカメラ
71 ズームレンズ鏡筒
72 カメラボディ
73 フィルタホルダ
74 減速ギヤボックス
75 レンズ駆動制御FPC基板
76 シャッタユニット
77 露出制御FPC基板
80 ファインダユニット
81a 対物窓
81b 81c 可動変倍レンズ
81d プリズム
81e 接眼レンズ
81f 接眼窓
83 84 保持枠
85 86 ガイドシャフト
90 カムギヤ
101 バリヤカバー
102 バリヤ押さえ板
103 バリヤ駆動環
104 105 バリヤ羽根
106 バリヤ付勢ばね
107 バリヤ駆動環付勢ばね
140 制御回路
150 ズームモータ
160 AFモータ

Claims (13)

  1. 外周面と内周面の両方にそれぞれ少なくとも一つのカム溝を有する両面カム環;
    第1の光学要素を支持し、上記両面カム環の径方向外側に位置し該両面カム環の外面カム溝に係合する少なくとも一つのカムフォロアを有する外側可動環;
    2の光学要素を支持し、上記両面カム環の径方向内側に位置し該両面カム環の内面カム溝に係合する少なくとも一つのカムフォロアを有する内側可動環;
    上記外側可動環を光軸方向に直進案内する第1の直進案内環;
    上記内側可動環を光軸方向に直進案内する第2の直進案内環;及び
    上記第1と第2の直進案内環がそれぞれ摺動可能に係合する光軸と平行な直進案内部を内周面に有する回転不能な共用直進案内環;
    を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記第1の直進案内環は外側可動環の径方向外側に位置し、上記共用直進案内環は第1の直進案内環の径方向外側に位置しているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  3. 請求項1または2記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記共用直進案内環は、第1の直進案内環と第2の直進案内環が個別に係合する少なくとも一対の直進案内部を備えているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  4. 請求項3記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記第1の直進案内環は外径方向に突出する少なくとも一つの第1の直進案内突起を備え、第2の直進案内環は外径方向に突出する少なくとも一つの第2の直進案内突起を備え、
    上記共用直進案内環の直進案内部は、第1の直進案内環の直進案内突起が摺動可能に係合する光軸と平行な第1の直進案内溝と、第2の直進案内環の直進案内突起が摺動可能に係合する光軸と平行な第2の直進案内溝をそれぞれ少なくとも一つ備えているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  5. 請求項4記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記第1の直進案内溝と第2の直進案内溝はそれぞれ周方向に位置を異ならせて複数設けられているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  6. 請求項4または5記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、第1の直進案内溝と第2の直進案内溝の一方は、他方を挟む周方向の両側位置に一対設けられているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  7. 請求項6記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記第1の直進案内突起と第2の直進案内突起の一方は、上記一対の直進案内溝に対して、他方の直進案内溝を跨いで同時に係合しているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記第1の直進案内環は、光軸と平行な少なくとも一つの直進案内溝を内周面に有し、外側可動環は、この直進案内溝に対して摺動可能に係合する少なくとも一つの直進案内突起を外周面に有しているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記第2の直進案内環は、光軸と平行な方向に延出された少なくとも一つの直進案内キーを有し、内側可動環は、この直進案内キーが摺動可能に係合する少なくとも一つの直進案内溝を有しているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記第2の直進案内環は、上記両面カム環の光軸方向後端部に相対回転可能かつ光軸方向へ相対移動不能に支持されるリング部を有しているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、移動しない固定環を備え、上記共用直進案内環は、該固定環により光軸方向に直進移動可能に支持されているレンズ鏡筒の直進案内機構。
  12. 請求項ないし11のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒の直進案内機構において、上記外側可動環が支持する第1の光学要素と上記内側可動環が支持する第2の光学要素はそれぞれ可動レンズ群であり、両面カム環の回転に応じて該第1と第2の可動レンズ群が光軸方向に所定の軌跡で移動するレンズ鏡筒の直進案内機構。
  13. 外周面と内周面の両方にカム溝を有する両面カム環;
    上記両面カム環の径方向外側に位置し該両面カム環の外周面のカム溝に係合するカムフォロアを有する、第1の光学要素を支持した外側可動環;
    上記両面カム環の径方向内側に位置し該両面カム環の内周面のカム溝に係合するカムフォロアを有する、第2の光学要素を支持した内側可動環;
    上記両面カム環の径方向外側に位置し、光軸と平行な直進案内部を内周面に有する回転不能な共用直進案内環;及び
    この共用直進案内環の直進案内部によってそれぞれが直接に光軸方向に直進案内され、それぞれが上記外側可動環と内側可動環を個別に光軸方向へ直進案内する第1と第2の直進案内伝達部材;
    を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒の直進案内機構。
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