JP2002214503A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JP2002214503A
JP2002214503A JP2001009307A JP2001009307A JP2002214503A JP 2002214503 A JP2002214503 A JP 2002214503A JP 2001009307 A JP2001009307 A JP 2001009307A JP 2001009307 A JP2001009307 A JP 2001009307A JP 2002214503 A JP2002214503 A JP 2002214503A
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JP
Japan
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optical system
zoom
photographing optical
lens
focal length
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2001009307A
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English (en)
Inventor
Sumio Kawai
澄夫 川合
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる仕様又は異なる構成の撮影光学系を同一
のレンズ駆動機構を用いて選択的に構成し得るズームレ
ンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】撮影光学系を有するズームレンズ鏡筒にお
いて、撮影光学系が所定の焦点距離に設定されていると
きに、その設定された焦点距離に応じて撮影光学系を焦
点調節動作のために案内する複数の第1の案内手段(カ
ム環4c)と、第1の案内手段に連続して形成されかつ
交互に配されており撮影光学系の一部を変倍動作のため
に案内する複数の第2の案内手段(カム環4c)とを有
し、撮影光学系の変倍範囲を超えて第1の案内手段及び
/又は第2の案内手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ズームレンズ鏡
筒、詳しくは複数の光学系からなり、変倍動作及び焦点
調節動作を同一の駆動機構を用いて自在に行ない得るよ
うに構成したズームレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真撮影等を行なう写真撮影
装置等(以下、カメラという)において、所望の被写体
像を結像させるための撮影光学系であって、撮影倍率を
自在に変更し得るように構成されたいわゆるズームレン
ズシステムが一般的に実用化されている。
【0003】このようなズームレンズシステムは、複数
のレンズ群(光学系)等によって構成され、各レンズ群
のそれぞれを光軸に沿う方向へと所定量だけ移動させる
ことによって、所望の変倍動作(ズーム動作という)を
実現すると共に、焦点調節動作(合焦動作又はフォーカ
ス動作という)をも行ない得るように構成されているの
が普通である。
【0004】そのために、従来のズームレンズシステム
においては、複数のレンズ群のそれぞれが複数のレンズ
枠部材等によって保持されるように構成されていて、こ
れらの複数のレンズ枠部材は、それぞれが光軸に沿う方
向に所定量だけ移動し得るように構成されている。そし
て、各レンズ枠部材は、カム枠等の駆動機構等によっ
て、所定の焦点距離に応じた所定の位置または所望の被
写体に応じた所定の焦点位置を設定する所定の位置に配
置されるように構成した、いわゆるズームレンズ鏡筒か
らなるものが一般的に実用化されている。
【0005】そして、このような従来のズームレンズ鏡
筒においては、複数のレンズ群を駆動するための駆動手
段についての提案が、従来より種々なされており、また
様々な駆動手段が実用化されている。
【0006】例えば、特開平8−146296号公報に
よって開示されているズームレンズ鏡筒は、第1レンズ
群と第2レンズ群と第3レンズ群とからなる3群駆動の
ズームレンズ鏡筒であって、変倍領域(ズーム領域)に
連設する焦点調節領域(フォーカス領域)を有するカム
手段によってズーム駆動機構を構成したものである。
【0007】そして、設定される光学系の焦点距離が広
角側にあるときには、焦点調節動作によって3つのレン
ズ群を同一量だけ繰り出すようにした、いわゆる全体繰
り出し動作を行なうようにする一方、望遠側に設定され
た場合における焦点調節動作では、第2レンズ群のみを
駆動して駆動量を小さくする機構を採用している。
【0008】したがって、上記特開平8−146296
号公報に開示されている手段によれば、光学系の焦点距
離を広角側に設定したときには、焦点調節動作を全体繰
り出し動作として繰り出し量を抑えると共に、光学系の
性能を劣化させずより高精度な焦点調節動作を確保する
ことができる駆動方式としている。
【0009】その一方で、設定される光学系の焦点距離
を望遠側としたときには、一つのレンズ群のみを駆動さ
せることで焦点調節動作のレンズ繰り出し量をより少な
くすることで、レンズ駆動枠の大型化を防止することが
できるというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
8−146296号公報によって開示されている手段で
は、設定し得る焦点距離範囲が異なるものや光学系の構
成の異なるもの等の各種のズームレンズ鏡筒に対応する
ためには、各ズームレンズ鏡筒の仕様毎にレンズ駆動枠
や各駆動機構等を新たに設計及び製作する必要があると
いう問題点がある。
【0011】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、異なる仕様又は
異なる構成の撮影光学系を同一の駆動機構を用いて選択
的に構成することができるようにしたズームレンズ鏡筒
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるズームレンズ鏡筒は、撮影光学系
を有するズームレンズ鏡筒において、上記撮影光学系が
所定の焦点距離に設定されているときに、その設定され
た焦点距離に応じて上記撮影光学系を焦点調節動作のた
めに案内する複数の第1の案内手段と、この第1の案内
手段に連続して形成されかつ交互に配されており、上記
撮影光学系の一部を変倍動作のために案内する複数の第
2の案内手段とを有し、上記撮影光学系の変倍範囲を超
えて上記第1の案内手段及び/又は第2の案内手段が設
けられていることを特徴とする。
【0013】また、第2の発明によるズームレンズ鏡筒
は、第1の撮影光学系と第2の撮影光学系とに対応し得
るズームレンズ鏡筒であって、上記第1・第2の撮影光
学系が所定の焦点距離に設定されたときに、その設定さ
れた焦点距離に応じて上記第1・第2の撮影光学系を焦
点調節動作のために案内する複数の第1の案内手段と、
この第1の案内手段に連続して形成されかつ交互に配さ
れており、上記第1・第2の撮影光学系の一部を変倍動
作のために案内する複数の第2の案内手段とを有し、上
記第1の撮影光学系を使用する際には、上記複数の第1
・第2の案内手段の第1の領域を使用することにより、
上記第1の撮影光学系の変倍範囲内で使用可能となり、
上記第2の撮影光学系を使用する際には、上記複数の第
1・第2の案内手段の第2の領域を使用することによ
り、上記第2の撮影光学系の変倍範囲内で使用可能とな
ることを特徴とする。
【0014】そして、第3の発明によるズームレンズ鏡
筒は、第1の撮影光学系の一部を構成するレンズ群を保
持する第1のレンズ保持枠と、第2の撮影光学系の一部
を構成するレンズ群を保持する第2のレンズ保持枠とを
択一的に選択可能なズームレンズ鏡筒であって、上記第
1の撮影光学系もしくは上記第2の撮影光学系が所定の
焦点距離に設定されているときに、その設定された焦点
距離に応じて上記第1のレンズ保持枠もしくは上記第2
のレンズ保持枠のいずれかを焦点調節動作のために案内
する複数の第1の案内手段と、この第1の案内手段に連
続して形成されかつ交互に配されており、上記第1の撮
影光学系もしくは上記第2の撮影光学系の変倍動作のた
めに上記第1のレンズ保持枠もしくは上記第2のレンズ
保持枠のいずれかを案内する第2の案内手段とを有し、
上記第1の案内手段及び上記第2の案内手段との結合部
近傍において、上記第2の撮影光学系が所定の焦点距離
を採り得るように設定され、上記第1の案内手段上で上
記第1の撮影光学系が所定の焦点距離を採り得るように
設定されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の一実施形態のズー
ムレンズ鏡筒を示す断面図であって、本ズームレンズ鏡
筒において設定し得る最短焦点距離(広角端・ワイド
端)に設定されている状態を示している。
【0016】本実施形態のズームレンズ鏡筒は、例えば
写真撮影等を行なうカメラ等に適用されるものである。
そして、本ズームレンズ鏡筒は、所定の範囲内において
焦点距離、即ち撮影倍率を段階的に変更し得るように構
成されたものである。具体的には、本ズームレンズ鏡筒
は、2つのレンズ枠を有する2群駆動形式のズームレン
ズ鏡筒であって、2つのレンズ枠にそれぞれ保持される
各レンズ群が互いのレンズ間隔を変化させながら光軸に
沿う方向に移動することで変倍動作(ズーム動作)を行
なうように構成されているものである。
【0017】本ズームレンズ鏡筒は、以下に示すように
構成されている。即ち、図1に示すように第1レンズ群
21を保持する第1レンズ枠1と、第2レンズ群22を
保持する第2レンズ枠2と、後述する駆動源(モーター
10)や駆動力伝達機構等を保持すると共に、本ズーム
レンズ鏡筒が適用されるカメラ等の固定部(図示せず)
に固定され、当該ズームレンズ鏡筒の各構成部材を内部
に保持する固定枠3と、第1レンズ枠1及び第2レンズ
枠2とを相対的に移動させ各レンズ枠1・2の配置を変
位させるためのカム環4と、第1レンズ枠1及び第2レ
ンズ枠2とが直進方向、即ち第1レンズ群21及び第2
レンズ群22等からなる撮影光学系の光軸に沿う方向に
のみ移動し得るように各レンズ枠1・2の回動を規制す
る直進環5等の各鏡筒部材と、カム環4を駆動する駆動
源であるモーター10と、このモーター10の回転駆動
力をカム環4へと伝達するギアー列等からなる駆動力伝
達機構(詳細は後述する)等によって構成されている。
【0018】固定枠3の内周面にはヘリコイド3aが形
成されている。一方、カム環4の後端寄りの外周面上に
おける所定の位置にはヘリコイド4aが形成されてい
る。そして、固定枠3の内側にカム環4が配置されてい
る。このとき、固定枠3のヘリコイド3aとカム環4の
ヘリコイド4aとは互いに螺合している。
【0019】直進環5は、断面が環状に形成されるリン
グ部5cと、このリング部5cから前方に向けて撮影光
学系の光軸に沿う方向に延出する第2の直進キー5b
と、リング部5cの後方に連設された部位の端部が外周
側に延出して形成される第1の直進キー5a等によって
形成されている。
【0020】この直進環5は、カム環4の内周側に配置
されており、当該直進環5のリング部5cは、カム環4
の内周面に設けられる嵌合溝4eに嵌合している。これ
により直進環5は、カム環4に対して光軸を中心として
回転自在であって、光軸方向に対してはカム環4と一体
的に移動可能となっている。
【0021】また、第1の直進キー5aは、固定枠3の
内周面側の後端寄りの部位であって、光軸に沿う方向に
形成される直進溝3bに嵌合している。これにより直進
環5は、固定枠3に対して相対的に回転する動作が規制
されている。したがって、当該直進環5は直進方向、即
ち光軸に沿う方向にのみ移動し得るようになっている。
【0022】上述したようにカム環4の後端寄りの外周
面上の所定の位置には、ヘリコイド4aが形成されてい
る。図2は、カム環4を展開して示す展開図であって、
当該カム環4の外周面上に設けられるヘリコイド4aと
ギアー部4dを含む一部分を示している。なお、図2に
おいて、矢視Aで示す別掲図は矢印A方向から見た際の
矢視図を、矢視Bで示す別掲図は矢印B方向から見た際
の矢視図を、それぞれ示すものである。
【0023】図2に示すようにカム環4のヘリコイド4
a(矢視Bを参照)には、同一の部分にギアー部4d
(矢視Aを参照)が設けられている。そして、このギア
ー部4dは、図1に示すように固定枠3の所定の位置に
回動自在に軸支されている第1歯車6と噛合している。
これにより、所定の駆動力伝達機構を介して第1歯車6
へと伝達されるモーター10からの回転駆動力は、当該
第1歯車6からカム環4へと伝達されるようになってい
る。
【0024】第1レンズ枠1の後端寄りの外周側には、
ヘリコイド1aが形成されている。これに対応するよう
に、カム環4の内周面の所定の位置には複数のヘリコイ
ド4bが形成されている。そして、第1レンズ枠1のヘ
リコイド1aとカム環4のヘリコイド4bとは螺合して
いる。
【0025】また、第2レンズ枠2の後端寄りの外周側
には、円周に沿って等間隔に3つのカムピン2aが植設
されている。これに対応してカム環4の内周面における
所定の位置には、カムピン2aと同数の、つまり三本の
カム溝4cが所定の形状で形成されている。そして、第
2レンズ枠2の3つのカムピン2aは、カム環4の各カ
ム溝4cにそれぞれ係合している。
【0026】一方、第2レンズ枠2の後端寄りの外周側
には、所定の位置に直進溝2bが設けられている。この
直進溝2bには、直進環5の第2の直進キー5bが摺動
自在に係合している。これにより、第2レンズ枠2は、
直進環5に対して直進方向、即ち光軸に沿う方向にのみ
移動するように回動方向への動作が規制されている。
【0027】他方、第1レンズ枠1の内周面には、光軸
に沿う方向に直進溝1bが形成されている。そして、上
述の直進環5の第2の直進キー5bは、第1レンズ枠1
の直進溝1bにも嵌合している。したがって、これによ
り第1レンズ枠1も直進環5に対して直進方向、即ち光
軸に沿う方向にのみ移動するように回動方向への動作が
規制されている。
【0028】駆動力伝達機構は、駆動源であるモーター
10の駆動軸10cの一端側に固設されるピニオンギア
ー10aと、このピニオンギアー10aに噛合する大ギ
アー9aと後述する第3歯車8の大ギアー8aに噛合す
る小ギアー9bとからなる二段歯車である第4歯車9
と、この第4歯車9の小ギアー9bに噛合する大ギアー
8aと後述する第2歯車7に噛合する小ギアー8bとか
らなる二段歯車である第3歯車8と、この第3歯車8の
小ギアー8bに噛合する平歯車である第2歯車7と、こ
の第2歯車7及びカム環4の後端部に設けられるギアー
部4dに共に噛合する第1歯車6等によって構成されて
いる。これによってモーター10の駆動力は、カム環4
へと伝達されるようになっている。
【0029】第4歯車9の一方の面には、カム環4の変
位量を検出するための手段の一部を構成する検出部とな
る複数の反射板9cが所定の位置に配置されており、こ
の反射板9cに対向する所定の位置には、投光素子及び
受光素子とからなる第1の位置検出器であるフォトリフ
レクタ(PRという)12が配置されている。したがっ
て、第4歯車9の大ギアー9aは、カム環4の変位量に
対応して変位する検出部材の役目をしており、この検出
部材を含み、反射板9c及びPR12等の構成部材によ
って、カム環4の変位量を検出するための検出手段を構
成している。
【0030】なお、第4歯車9において反射板9cが配
設される面は、光を殆ど反射しないような表面処理が施
されており、反射板9cの設けられている部位以外で
は、投光素子から出射される光が反射しないようになっ
ている。したがって、PR12の投光素子から出射され
る光は、反射板9cがPR12の投光素子に対向する所
定の位置に配置されたときにのみ反射され、その反射光
は、PR12の受光素子によって受光されるようになっ
ている。
【0031】第4歯車9は、上述したようにモーター1
0の駆動力によって回動するようになっており、その駆
動力は、最終的にはカム環4を駆動し、当該カム環4を
回動方向に変位させるようになっている。つまり、第4
歯車9は、カム環4の変位量に対応して変位するように
なっている。したがって、第4歯車9に設けられる反射
板9c(検出部)をPR12によって検出することによ
り、当該ズームレンズ鏡筒の変倍動作時における各レン
ズ枠1・2のズームポイントの粗動位置の検出を行なう
ことができるようになっている。
【0032】一方、モーター10の駆動軸10cの他端
側には、羽根車10bが固設されており、当該駆動軸1
0cの回転に伴って羽根車10bも回転するようになっ
ている。この羽根車10bの円周方向には、等間隔に切
り欠き部が設けられている。そして、この羽根車10b
の切り欠き部が、第2の位置検出器11を構成する投光
素子及び受光素子との間の所定の空間に配置されてい
る。したがって、第2の位置検出器11は、羽根車10
bの切り欠き部を検出することによって、焦点調節動作
が実行される場合の各レンズ枠1・2の微動位置の検出
をする。
【0033】図3は、本実施形態のズームレンズ鏡筒に
おけるカム環を展開して示す概念図であって、(A)は
カム環を展開した場合のカム溝及びヘリコイドの概略的
な形状を示し、(B)は第1の位置検出器(PR12)
と第2の位置検出器(11)との各出力信号のタイミン
グを示す(A)に対応させたタイミングチャートであ
る。なお、図3(A)においては、カム溝4c及びヘリ
コイド4bの中心位置を実線で示している。また、参考
として、連続的な変倍動作を行ない得るように設定した
場合に想定されるカム溝の形状を二点鎖線で示してい
る。
【0034】また、図4は、図3(A)に示すカム環の
一部、即ちA−A線に沿う断面図であって、ヘリコイド
4b及びカム溝4cの断面を示している。
【0035】図4に示すようにカム環4のヘリコイド4
bは、その断面が略台形状に形成されており、かつ内周
側(図面においては上方)に向けて突出するネジ部から
なるものである。このヘリコイド4bは、上述したよう
に第1レンズ枠1のヘリコイド1aに螺合するものであ
る。
【0036】また、カム環4のカム溝4cは、その断面
が略台形状からなる溝によって形成されており、上述し
たように、このカム溝4cには、これに対応する形状か
らなる第2レンズ枠2のカムピン2aが係合するように
なっている。
【0037】ヘリコイド4bのネジ部は、図3(A)に
示す符号H3で示す位置において、その案内方向(ヘリ
コイドリード)が変化している。この符号H3で示す点
を、ヘリコイド4bの変曲点という。
【0038】なお、符号S1で示す領域は、第1レンズ
枠1を組み立てしやすくするために設けられるヘリコイ
ドリードの領域であって、カム環4の最端部の所定の位
置H1と鏡筒が最も繰り込んだ収納位置(沈胴位置)H
2との間の領域である。この領域S1は、後述する領域
S2におけるヘリコイド4bの延長線上に配置されてい
る。
【0039】領域S2は、第1レンズ枠1に保持される
第1レンズ群21(光学系)を、その収納位置と使用位
置との範囲内で案内を行なうための領域であり、カム環
4のヘリコイド4bによって規定される。
【0040】領域Z(=領域E1〜E5)は、焦点調節
動作及び変倍動作のために第1・第2レンズ群21・2
2を案内するための領域であって、カム環4のヘリコイ
ド4b及びカム溝4cによって規定される。
【0041】そして、領域S2と領域Z(領域E1〜E
5)との連結部となる符号H3の位置が上述の変曲点と
して規定されることになる。
【0042】ここで、図5は、本ズームレンズ鏡筒にお
ける第1レンズ枠の一部を展開した展開図であって、当
該第1レンズ枠1のヘリコイド1aの変曲点近傍の詳細
を示している。
【0043】第1レンズ枠1のヘリコイド1aは、上述
したようにカム環4のヘリコイド4bに嵌合するように
なっている。ヘリコイド4bは、所定の位置(変曲点H
3)でそのヘリコイドリードが変化するように形成され
ている。第1レンズ枠1のヘリコイド1aは、その形状
がヘリコイド4bに対応するように形成されている。
【0044】即ち、図5に示すようにヘリコイド1aを
形成するヘリコイド壁1aaは、カム環4の領域S1及
びS2に対応するヘリコイドである。また、ヘリコイド
壁1abは、カム環4の変倍領域(ズーム領域)Zに対
応するヘリコイドネジ部を形成している。
【0045】図3(A)に戻って、符号S2で示す領域
は、本ズームレンズ鏡筒がカメラ本体の内部における所
定の位置に収納されている状態(沈胴状態という)から
撮影動作を行ない得る所定の状態(撮影準備状態)に設
定されるまでの間のヘリコイドリードの領域である。し
たがって、この領域S2においては、所定の沈胴動作が
行なわれることになる。つまり、この領域S2では、各
レンズ枠等を精密に制御する必要はないものと考えられ
る。このことから、ヘリコイドリードの傾斜角度は比較
的急な角度に設定されており、これにより、沈胴動作時
の迅速な繰り出し及び繰り込み動作を確保すると同時
に、より少ない空間にヘリコイドを設置し、よってズー
ムレンズ鏡筒自身の小型化に寄与している。
【0046】そして、図3(A)において、符号H1は
ヘリコイド4bのヘリコイドリードの始点を示し、この
始点H1はカム環4の最端部に設けられる。また符号H
2は、撮影準備のための繰り出し動作が行なわれる実際
の始点であって、当該ズームレンズ鏡筒における完全な
沈胴状態が確保される状態に相当する位置を示す点であ
る。
【0047】また、符号H3は、上述したようにヘリコ
イドリードの変曲点を示し、本ズームレンズ鏡筒が沈胴
状態から撮影準備状態へと変位する際に用いられる領域
S2のヘリコイドリードから変倍動作時に用いられる領
域Zで示されるヘリコイドリードへと切り換わる際の実
際の切り換え点を示している。
【0048】図3(A)において、符号Cはカム溝4c
においてズームレンズ鏡筒が最も繰り込んだ沈胴位置を
示し、符号Wは変倍動作が行なわれる領域Zの始点であ
って、撮影準備状態に設定された際の始点ともなってい
る。そして、この符号Wにおいては、最も短焦点寄り
(広角端)の位置を示している。また、符号Tは撮影準
備状態における最も長焦点寄り(望遠端)の位置を示し
ている。したがって、本ズームレンズ鏡筒においては、
符号Wから符号Tまでの間の範囲内で変倍動作が行なわ
れるように設定されている。
【0049】さらに、図3(A)において、符号Zn
(n=1〜5の整数)は、段階的な変倍動作が行なわれ
る際の各ズーム領域を示し、符号F(n=1〜6の整
数)は各ズーム領域において焦点調節動作が行なわれる
際の各フォーカス領域を示している。
【0050】上述したように、本実施形態のズームレン
ズ鏡筒は、連続的な変倍動作を行なうものではなく、所
定の範囲内(領域Z;符号W〜符号Tの範囲内)におい
て、段階的に焦点距離が変位するように設定されてい
て、予め決められた複数の焦点距離にのみ設定し得るよ
うに構成されている。つまり、図3(A)に示す符号W
・f1・f2・f3・f4・Tの各位置に相当する焦点
距離にのみに、順次段階的に設定し得るようになってい
る。なお、以下の説明において、図3(A)の符号W・
f1・f2・f3・f4・Tの各位置をズームポイント
というものとする。
【0051】そして、ズームポイントWに相当する焦点
距離(最短焦点距離)に設定したときの焦点調節領域
(フォーカス領域)は符号F1で示し、ズームポイント
Wから次に設定し得る焦点距離を示す符号f1へと変倍
動作を行なうための変倍領域を符号Z1で示している。
これと同様に、符号F2・F3・F4・F5・F6及び
符号Z2・Z3・Z4・Z5は、順次以下のように設定
される。即ち、ズームポイントf1に相当する焦点距離
に設定したときの焦点調節領域を符号F2で示し、ズー
ムポイントf1から次に設定し得る焦点距離を示すズー
ムポイントf2へと変倍動作を行なうための変倍領域を
符号Z2で示している。
【0052】ズームポイントf2に相当する焦点距離に
設定したときの焦点調節領域を符号F3で示し、ズーム
ポイントf2から次に設定し得る焦点距離を示すズーム
ポイントf3へと変倍動作を行なうための変倍領域を符
号Z3で示している。
【0053】ズームポイントf3に相当する焦点距離に
設定したときの焦点調節領域を符号F4で示し、ズーム
ポイントf3から次に設定し得る焦点距離を示すズーム
ポイントf4へと変倍動作を行なうための変倍領域を符
号Z4で示している。
【0054】ズームポイントf4に相当する焦点距離に
設定したときの焦点調節領域を符号F5で示し、ズーム
ポイントf4から次に設定し得る焦点距離を示すズーム
ポイントTへと変倍動作を行なうための変倍領域を符号
Z5で示している。
【0055】そして、ズームポイントTに相当する焦点
距離に設定したときの焦点調節領域を符号F6で示して
いる。
【0056】よって、実際にズームレンズ鏡筒が各ズー
ムポイント間を変位する際に駆動される変倍駆動範囲
は、E1(F1+Z1)・E2(F2+Z2)・E3
(F3+Z3)・E4(F4+Z4)・E5(F5+Z
5)となる。また、沈胴位置CからズームポイントWま
で変位する際に駆動される沈胴駆動範囲(領域)が符号
S2で示される。
【0057】第2レンズ枠2のカムピン2aが嵌合する
カム溝4cは、図3(A)に示すように所定の形態の階
段状に形成されており、これによって段階的に所定の焦
点距離に設定されるようになっている。この場合におい
て、当該カム環4によって各レンズ枠1・2が所定の位
置に配置されることにより、所定の焦点距離が設定され
るようになっている。さらに、各焦点距離が設定されて
いる状態において、それぞれ焦点調節動作を行ない得る
ようになっている。
【0058】そして、本ズームレンズ鏡筒においては、
変位させるべき焦点距離の間隔が略等間隔となるよう
に、つまり各変倍領域におけるカム環4の回転量が一定
となるようにカム溝4cの形状が設定されている。
【0059】本実施形態のズームレンズ鏡筒は、上述し
たように予め決められた複数の焦点距離にのみ設定され
るように構成しており、その設定し得る焦点距離は、6
つの位置(ズームポイントW・f1・f2・f3・f4
・T)が規定されている。
【0060】そして、沈胴位置である符号Cから最短焦
点距離位置におけるズームポイントWへと移動するため
の領域S2と、各ズームポイント間の各領域E1・E2
・E3・E4・E5とに対応するカム環4の駆動量、即
ち回転角度が一定となるように、カム環4のカム溝4c
が形成されている。つまり、各領域S2・E1・E2・
E3・E4・E5の関係は、S2=E1=E2=E3=
E4=E5となっている。
【0061】上述したように、本実施形態のズームレン
ズ鏡筒における各ズームポイントW・f1・f2・f3
・f4・Tは、第4歯車9に設けられる反射板9cをP
R12によって検出するように構成されている。したが
って、各領域S2・E1・E2・E3・E4・E5にお
いて変位させる際のカム環4の駆動量を一定とするため
には、反射板9cを第4歯車9の円周上に一つ配置する
か、又は円周方向の等分位置に複数配置すればよい。本
実施形態においては、図6に示すように第4歯車9の円
周上において角度略180度離した二つの反射板9cを
配置している(詳細は後述する)。これにより、カム環
4が沈胴位置Cと各ズームポイントW・f1・f2・f
3・f4・Tに相当する所定の位置に配置されたときに
は、図3(B)に示すようにPR12の出力信号が発生
するようになっている。また、符号Cから符号Tまでの
間では、カム環4の回転に応じて位置検出器11の出力
信号が連続的に発生するようになっている。
【0062】図6は、本ズームレンズ鏡筒の駆動力伝達
機構における第4歯車9の平面図であって、当該第4歯
車9の一方の面に設けられる複数の反射板9cの配置を
示している。
【0063】第4歯車9の一方の面には、上述したよう
に複数の反射板9c(本実施形態では二つ)がそれぞれ
所定の位置に設けられている。この反射板9cは、所定
の固定部材(図示せず)に固設されるPR12(図1参
照)に対向する位置であって、第4歯車9の一方の面の
同一円周上において、対称となる所定の位置にそれぞれ
配置されている。これにより、第4歯車9が回転し二つ
の反射板9cの何れかがPR12に対向する位置に配置
されたときにのみ、当該PR12の投光素子からの出射
光を反射するようになっている。そして、この二つの反
射板9cは、上述の図3(A)に示す沈胴位置Cと、各
ズームポイントに対応するようになっている。
【0064】なお、本実施形態においては、ズームポイ
ントを検出するために設けられる第1の位置検出器とし
てフォトリフレクタ(PR12)を採用しているが、こ
れに限ることはなく、次に示すような手段を用いてもよ
い。例えば第4歯車9の一方の面に、所定のバターンを
磁石(磁気)や着磁パターンを備えさせ、この磁力や着
磁パターンを検出し得る磁気検出器等を使用する手段等
である。
【0065】また、これとは別に、例えば接片や導電パ
ターンを用いたスイッチ機構を用いて構成する手段や、
反射板9cに代えて第4歯車9の所定の位置(反射板9
cに対応する位置)に所定の形状・サイズの複数の孔部
を設け、この第4歯車9を挟んでPR12に対向する所
定の位置に、フォトインタラプタ(PI)等の受光手段
を設けて構成する手段でもよい。
【0066】またさらに、第4歯車9の所定の位置に複
数の孔部を設け、これら複数の孔部以外の部分について
は、高い光反射率となるような表面処理を施し、これを
フォトリフレクタにて検出する手段等、さまざまな手段
が考えられる。
【0067】このように構成された本実施形態のズーム
レンズ鏡筒においては、レンズ駆動枠(カム環4)とこ
れによって駆動されるレンズ枠(第1レンズ枠1・第2
レンズ枠2)の駆動機構等の構成を変更することなく複
数種類の異なる仕様又は構成の異なる撮影光学系を選択
的に配置して、異なる仕様の複数のズームレンズ鏡筒を
構成することができるようになっている。
【0068】ここで、例えば第1・第2レンズ群21A
・22Aからなる撮影光学系によって設定し得る焦点距
離の変倍範囲がf=25mm〜50mmとなるようにし
た第1の撮影光学系Aと、第1・第2レンズ群21B・
22Bからなる撮影光学系によって設定し得る焦点距離
の変倍範囲が焦点距離f=21mm〜63mmとなるよ
うにした第2の撮影光学系Bとの二つの撮影光学系のい
ずれか一方を選択的に本ズームレンズ鏡筒に配置するこ
とによって、二種類のズームレンズ鏡筒を構成する場合
を考えてみる。
【0069】図7は、本実施形態のズームレンズ鏡筒に
おけるレンズ駆動枠(カム環)が、第1の撮影光学系A
と第2の撮影光学系Bの二種類の撮影光学系に対応し得
ることを示す図であって、カム環4を展開して示した場
合のヘリコイド4b及びカム溝4cを示す概念図であ
る。
【0070】図7において、第1の撮影光学系Aによっ
てズームレンズ鏡筒を構成する場合において、カム環4
に対して変位する第1・第2レンズ群21A・22Aの
位置を二点鎖線で示している。この場合において、符号
Afは、カム環4に対して変位する際の第1レンズ群2
1Aの位置を示し、符号Arは、カム環4に対して変位
する際の第2レンズ群22Aの位置を示している。
【0071】これに対して、第2の撮影光学系Bによっ
てズームレンズ鏡筒を構成する場合において、カム環4
に対して変位する第1・第2レンズ群21B・22Bの
位置を実線で示している。この場合において、符号Bf
は、カム環4に対して変位する際の第1レンズ群21B
の位置を示し、符号Brは、カム環4に対して変位する
際の第2レンズ群22Bの位置を示している。
【0072】また、図7において、第2レンズ群22A
が変位する位置によって形成される線分Arを、当該撮
影光学系の光軸に沿う方向であってかつ当該ズームレン
ズ鏡筒の後方に向けて平行移動させ、第2レンズ群22
Aの変位する位置によって形成される線分Arの端点を
符号WArで示し、第2レンズ群22Bの変位する位置
によって形成される線分Brの端点を最短焦点距離に対
応するズームポイントWbとして示し、線分Arを光軸
方向に平行移動させて点WArをズームポイントWbに
合致させたときに想定される第2レンズ群22Bの変位
する位置を示す線分Ar’(ダッシュ)を点線で示して
いる。
【0073】そして、図7において、第1の撮影光学系
の第2レンズ群22Aのカム溝4c上における複数のズ
ームポイントを示す符号Wb・f1b・f2b・f3b
・f4b・Tbは、図3(A)における符号W・f1・
f2・f3・f4・Tで示す各ズームポイントに対応し
ている。
【0074】図7に示すように、第1レンズ群21Aが
変位する位置により形成される線分Afは、第1レンズ
群21Bの位置が変位する位置により形成される線分B
fに対して光軸方向における位置及び傾きが異なるよう
に設定されている。
【0075】また、第2レンズ群22Aが変位する位置
により形成される線分Arも同様に、第2レンズ群22
Bの位置が変位する位置により形成される線分Brに対
して光軸方向における位置及び傾きが異なるように設定
されている。
【0076】なお、本実施形態のズームレンズ鏡筒(上
述の図1〜図7参照)は、通常の場合には、第2の撮影
光学系を用いた構成とし、これを基準として構成されて
いる。したがって、ヘリコイド4bは、線分Bfに一致
するように形成されている。また、第2レンズ群22B
のズームポイントWb・f1b・f2b・f3b・f4
b・Tbは、線分Br上に存在するように設定されてお
り、カム溝4cは図7に示すような階段状に形成されて
いる。
【0077】このように形成されたヘリコイド4b及び
カム溝4cを有するカム環4を用いて、第1の撮影光学
系(第1レンズ群21A・第2レンズ群22A)を適用
する場合を、以下に説明する。
【0078】まず、図7において、第2レンズ群22A
が変位する位置により形成される線分Arを光軸方向に
平行移動させ、線分Arの端点WArが、カム溝4cに
おける最短焦点距離となるズームポイントWbに重なる
線分Ar’を想定する。この線分Ar’によって示され
る状態は、第2レンズ枠2Aにより保持される第2レン
ズ群22Aを光軸方向に所定量Δd(図7・図8)だけ
平行移動させることによって容易に規定することができ
る。次に、その結果想定される線分Ar’を用いて第1
の撮影光学系の場合のズームポイントWaを規定する。
【0079】そのためには、まず第1レンズ群21A
(第1の撮影光学系)の変位位置による線分Afの最短
焦点距離に対応する点WAfを光軸に対して直交する方
向に平行移動させる(図7の符号X参照)。すると、あ
る点において第2レンズ群21B(第2の撮影光学系)
の変位位置による線分Bfと交差することになる。この
交点、即ち線分Bf上の所定のポイントを第1の撮影光
学系における最短焦点距離に対応するズームポイントW
Afとして規定する。
【0080】次に、こうして規定されたズームポイント
WAfを光軸に沿う方向であって、カム溝4cに向けて
移動させたときに、当該カム溝4c上で交差する点が第
1の撮影光学系におけるカム溝4c側のズームポイント
Waとなる。このズームポイントWaは、第2の撮影光
学系により構成した場合における本ズームレンズ鏡筒の
フォーカス領域F1bの範囲内に設定されることにな
る。
【0081】その他のズームポイントf1a・f2a・
f3a・f4aについても同様にして設定することがで
きる。
【0082】このようにして、カム溝4c上におけるズ
ームポイントWa・f1a・f2a・f3a・f4aが
規定されると、各ズームポイントに応じたフォーカス領
域(例えば78のF1a等)と、これに連続して形成さ
れるズーム領域(例えば図7のZ1等)とが規定され
る。こうして規定された領域、即ち第1の撮影光学系を
使用する際のカム溝4c(第1・第2の案内手段)にお
ける領域を第1の領域とする。
【0083】一方、カム溝4c上におけるズームポイン
トWb・f1b・f2b・f3bb・f4b・Tによっ
て規定されるフォーカス領域(例えば図7のF1b等)
と、これに連続して形成されるズーム領域(例えば図7
のZ1等)は、即ち第2の撮影光学系を使用する際のカ
ム溝4c(第1・第2の案内手段)における第2の領域
となる。なお、本実施形態においては、この第2の領域
はカム溝4cの形状により規定される領域そのものであ
る。
【0084】ところで、第1の撮影光学系を構成する第
2レンズ群22Aの変倍に伴う軌跡を線分Arから線分
Ar'となるように光軸方向にΔdだけ平行移動してい
るが、このΔdだけ平行移動することに対する補間方法
について、以下に説明する。
【0085】図8は、本実施形態のズームレンズ鏡筒に
おいて、第1の撮影光学系と第2の撮影光学系とに対応
させた際のカム環と、このカム環によって回動自在に保
持される第2レンズ枠の一部を示す縦断面図である。
【0086】図8においては、仕様の異なる撮影光学系
をそれぞれ保持する第2レンズ枠2A・2Bを同一のカ
ム環4に対して配置した際の状態を上半部と下半部とに
分けて示している。
【0087】即ち、図8における下半部は、第1の撮影
光学系を構成するレンズ群のうちの一部である第2レン
ズ群22Aを保持する第1の形態となる第1のレンズ保
持枠としての第2レンズ枠2Aを示している。また、図
8における上半部は、第2の撮影光学系を構成するレン
ズ群のうちの一部である第2レンズ群22Bを保持する
第2の形態となる第2のレンズ保持枠としての第2レン
ズ枠2Bを示している。
【0088】そして、この場合において、第2レンズ枠
2A・2Bの形状は、それぞれに保持される第1・第2
の撮影光学系(第2レンズ群22A・22B)に応じて
異なる形態となっている。その結果、第2レンズ枠2A
・2Bが例えば最短焦点距離に応じた所定の位置にある
ときに、各第2レンズ枠2A・2Bに保持される第2レ
ンズ群22A・22Bが配置される位置は異なるよう設
定される。つまり、第2レンズ枠2Aとカム環4とを組
み立てた場合において、第2レンズ枠2Aを最短焦点距
離に応じた所定の位置となるように設定したときの第2
レンズ群22Aが配置される位置と、第2レンズ枠2B
とカム環4とを組み立てた場合において、第2レンズ枠
2Bを同様に最短焦点距離に応じた所定の位置に設定し
たときの第2レンズ枠2Bが配置される位置とは、図8
において符号Δdで示す分だけの差が光軸方向において
生じる。
【0089】しかし、この場合においても、各第2レン
ズ枠2A・2Bに形成されカム環4のカム溝4cに対応
するカムピン2aの構成と、当該カムピン2aのカム溝
4cに対する相対的な位置関係(図示せず)は、両者が
全く同様の形態となるようにしている。
【0090】このようにして第2レンズ枠2Aにおける
カムピン2aから第2レンズ群22Aまでの距離と、第
2レンズ枠2Bにおけるカムピン2aから第2レンズ群
22Bまでの距離との差をΔdだけ設けるように構成さ
れている。よって、図8において第1の撮影光学系を用
いた際にズームポイントWaとなる位置にある時の実際
に第2レンズ群22Aが採り得る光軸方向の位置は、線
分Ar上の点WArと同様となる。そして、この時の第
1レンズ群21Aの光軸方向の位置は点WAfで示す位
置と同様となる。このように第1レンズ群21Aと第2
レンズ群22Aとの光軸方向の位置関係は光学的な性能
を満足するように規定することができる。
【0091】なお、図示を省略しているが、カム環4と
第1レンズ枠との関係も同様に設定されており、第1・
第2の撮影光学系(第1レンズ群)を保持する各第1レ
ンズ枠のヘリコイド1aと、これに螺合するカム環4の
ヘリコイド4bとの相対的な位置関係は、両者が全く同
様の形態となるようにしている。そして、本実施形態に
おいては、各第1レンズ枠のヘリコイド1aと第1レン
ズ群21A・21Bとの位置関係も同様となるように設
定されている。
【0092】このような構成によって一つの駆動機構で
あるのに関らず、2つの撮影光学系のそれぞれを選択的
に配置することで、異なる複数種類のズームレンズ鏡筒
を構成することできるのである。
【0093】そして、各ズームポイント位置は、第4歯
車9の反射板9cとPR12によって出力されるエンコ
ーダ信号を受けて位置検出器11から出力される出力パ
ルスの計数(カウント数)によって設定される。つま
り、出力パルスが設定された所定の計数に至ったときに
モーター10の回転駆動を停止させることで、各レンズ
枠を所望のズームポイントに配置させるようにしてい
る。
【0094】なお、二つの異なる撮影光学系を選択的に
配置するような構成とするために、本実施形態において
は、各撮影光学系に応じた所定の計数値を予め記憶させ
たEEPROM等の記憶媒体をズームレンズ鏡筒内の所
定の位置に配設し、この記憶媒体に記憶させた情報を、
構成しようとする撮影光学系に応じて変更する(書き換
える)ことによって所定の計数値を設定するようにして
いる。これによって、本ズームレンズ鏡筒において、構
成しようとする撮影光学系に応じた各レンズ群の位置制
御を適切に行なうようにしている。
【0095】次に、本実施形態のズームレンズ鏡筒にお
ける作用を、以下に説明する。まず、本ズームレンズ鏡
筒が適用されるカメラの主電源操作部材(図示せず)を
操作することにより、当該カメラを使用し得る状態、即
ち電源オン状態にする。これを受けて、本カメラを制御
する所定の制御回路(図示せず)は、モーター10の回
転制御を開始する。
【0096】このようにして、モーター10が回転駆動
されると、その回転駆動力は、駆動力伝達機構を介して
カム環4に伝達され、当該カム環4を所定の方向に回転
させる。即ち、モーター10の回転駆動力は、その出力
軸である駆動軸10cからピニオンギアー10aへと伝
達され、このピニオンギアー10aから第4歯車9の大
ギアー9a及び小ギアー9b・第3歯車8の大ギアー8
a及び小ギアー8b・第2歯車7・第1歯車6を介して
カム環4のギアー部4dへと伝達される。これにより、
カム環4は所定の方向に回転する。
【0097】上述したようにカム環4のヘリコイド4a
は、固定枠3のヘリコイド3aに嵌合している。したが
って、当該カム環4が所定の方向に回転すると、当該カ
ム環4は、ヘリコイド4aとヘリコイド3aとの条に沿
って回転しながら前方に繰り出される。
【0098】カム環4の内周側には直進環5が配設され
ており、この直進環5は、カム環4に対し光軸を中心に
回転自在であって、光軸方向には一体的に移動するよう
にカム環4に保持されている。この場合において、直進
環5の第1の直進キー5aは、固定枠3の直進溝3bに
嵌合している。これにより、直進環5が回動することを
規制している。したがって、カム環4及び直進環5は、
一体的に光軸に沿う方向へと同量だけ移動することにな
る。
【0099】一方、カム環4のヘリコイド4bには、第
1レンズ枠1のヘリコイド1aが噛合している。また、
第1レンズ枠1の直進溝1bは、直進環5の第2の直進
キー5bに嵌合している。したがって、これによりカム
環4が所定の方向、例えばレンズ繰出方向へと回転駆動
されると、第1レンズ枠1は、直進溝1bと直進環5の
第2の直進キー5bとの嵌合により回動することを規制
されながら、ヘリコイド1aとカム環4のヘリコイド4
bとの噛合によりカム環4に対して光軸に沿う方向に直
進繰り出しされることになる。
【0100】他方、カム環4のカム溝4cには、第2レ
ンズ枠2のカムピン2aが係合している。また、第2レ
ンズ枠2の直進溝2bは、直進環5の第2の直進キー5
bに嵌合している。したがって、これによりカム環4が
所定の方向、例えばレンズ繰出方向へと回転駆動される
と、第2レンズ枠2は、直進溝2bと直進環5の第2の
直進キー5bとの嵌合により回動することを規制されな
がら、カムピン2aとカム環4のカム溝4cとの係合に
よりカム環4に対して光軸に沿う方向に直進繰り出しさ
れることになる。
【0101】つまり、電源オフ状態にあるときには、本
ズームレンズ鏡筒は沈胴状態となっており、この状態に
あるときにカメラの電源がオン状態にされると、これを
受けて上述の作用がなされ、その結果、カム環4が回転
しながら前方に繰り出される。これに連動して第1レン
ズ枠1と第2レンズ枠2とはそれぞれが直進繰り出しさ
れることになる。そして、撮影準備状態となる所定の位
置(図3(A)の符号Wで示す位置)で停止する。この
ような動作が、図3(A)の領域S2で示す範囲内で行
なわれる。そして、その結果、本ズームレンズ鏡筒は、
設定し得る最短焦点距離となるように設定される(図3
(A)において、広角端;ワイド位置を示すズームポイ
ントW参照)。
【0102】次いで、この状態において、本ズームレン
ズ鏡筒の変倍動作を行なうための所定の操作部材(図示
せず)を操作することにより、所望の変倍動作(ズーム
動作)が行なわれる。
【0103】即ち、変倍動作のための操作部材(ズーム
操作部材という)を操作すると、これにより発生した所
定の指示信号が制御回路へと伝達さる。これを受けて制
御回路は、モーター10を所定の方向へと回転させる制
御を実行する。
【0104】モーター10の回転駆動力は、上述したよ
うに駆動力伝達機構を介してカム環4を所定の方向に回
転させ、第1レンズ枠1及び第2レンズ枠2をそれぞれ
回転させる。このとき、第2レンズ枠2は、設定された
所定の形状のカム溝4c(図3参照)に従って直進繰り
出しさる。この場合において、各ズームポイントW・f
1・f2・f3・f4・Tとなったときには、PR12
の出力信号が発生する。したがって、制御回路は、この
PR12の出力信号とズーム操作部材からの出力信号と
を監視しながらモーター10の駆動制御を行なって、第
1レンズ枠1及び第2レンズ枠2が所望する位置に配置
されるように制御する。
【0105】例えば、ズーム操作部材を操作して短焦点
側から長焦点側へと変倍動作をさせるべく、当該ズーム
操作部材を継続して操作している場合において、ズーム
ポイントf1を通過する時に発生するPR12の出力信
号を検出した後、ズーム操作部材からの出力信号がオフ
状態にされたことを制御回路が確認すると、当該制御回
路は、次のズームポイントf2において発生するPR1
2の出力信号を受けて、モーター10の駆動を停止させ
る制御を行なう。これにより、本ズームレンズ鏡筒は、
ズームポイントf2に相当する所定の焦点距離となるよ
うに設定されるのである。
【0106】そして、このズームポイントf2におい
て、焦点調節動作を行なうための所定の操作部材、例え
ばシャッターレリースボタンの第1段目の操作を行なう
ことにより、焦点調節動作が実行される。このときに各
レンズ枠1・2は、図3(A)の領域F3の範囲内で移
動することになる。
【0107】なお、本実施形態のズームレンズ鏡筒が第
1の撮影光学系Aによって構成される場合には、図8に
示すズームポイントWa・f1a・f2a・f3a・f
4aにおいて焦点距離を設定することができるようにな
る。この場合には、各ズームポイントは、カム溝4cに
おけるフォーカス領域上に設定される。
【0108】また、本実施形態のズームレンズ鏡筒が第
2の撮影光学系Bによって構成される場合には、図8に
示すズームポイントWb・f1b・f2b・f3b・f
4b・Tbにおいて焦点距離を設定することができるよ
うになる。この場合には、各ズームポイントは、カム溝
4cにおけるズーム領域とフォーカス領域との結合部近
傍に設定される。
【0109】このことから判るように、第1の撮影光学
系Aを採用した場合には、第2の撮影光学系Bを採用し
た場合に比べて設定し得るズームポイントが、一点だけ
少ない構成となる。つまり、カム環4のカム溝4cのフ
ォーカス領域F(第1の案内手段)及びズーム領域Z
(第2の案内手段)は、第1の撮影光学系Aの変倍範囲
を超えて設けられている。
【0110】このように第1の撮影光学系Aを用いた場
合、図3(A)に示す領域Z5及び領域F6とが不使用
領域となり、その他の領域が第1の領域である使用領域
となる。そして、本実施形態の場合、第2の撮影光学系
Bを用いた場合、図3(A)に示す領域Zが第2の領域
である使用領域となる。
【0111】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、異なる仕様又は異なる構成の撮影光学系を同一の駆
動機構を用いて選択的に構成することができるようにし
たので、撮影光学系の性能を維持しながら、より簡単な
構成でかつ安価に、複数種類のズームレンズ鏡筒を提供
することができる。
【0112】また、撮影光学系の駆動機構自体を単純な
構成としているので、部品点数も少なく、その管理も容
易となる。これらのことから、効率的な製造工程とする
ことができ、よって製造コストの低減化に寄与すること
ができる。
【0113】なお、上述の一実施形態においては、第1
レンズ枠21を変位させる手段としてのヘリコイド4b
をヘリコイドネジによって構成するようにしているが、
これに限ることはなく、例えばヘリコイドネジに代えて
カム手段で構成し、第1レンズ枠21(第1レンズ群
1)の変位形態が非線形となるようにしてもよい。
【0114】また、本実施形態においては、第2レンズ
枠22(第2レンズ群2)は、装填調節動作時には、カ
ム環4に対して相対的に移動することのないように構成
しているが、これに限ることはなく、例えばカムにリー
ド角を設け、第2レンズ枠22とカム環4とが相対的に
光軸方向に移動するようにしてもよく、また非線形に移
動させるようにしてもよい。
【0115】さらには、本実施形態においては、各ズー
ムポイント間の間隔がカム環4の回転方向において略等
間隔となるように設定しているが、これに限ることはな
く、非等間隔となるような設定としてもよい。
【0116】また、本実施形態においては、第1の撮影
光学系を使用する場合において、フォーカス領域及びズ
ーム領域の長焦点距離寄りの一部が不使用領域となって
いるが、この不使用領域は、短焦点距離寄りの一部とな
るように設定してもよい。この場合において、撮影光学
系の沈胴状態にある位置から最短撮影距離に設定される
撮影準備状態となる位置に変位させるとすると、撮影光
学系の第2レンズ群22は、図8において符号f1a又
は符号f1bで示す位置まで繰り出されることになる。
【0117】また同様に、不使用領域を短焦点距離寄り
の一部と長焦点距離寄りの一部との双方に設定するよう
に構成してもよい。
【0118】一方、本発明を利用することにより、例え
ば同一の撮影光学系を使用するズームレンズ鏡筒におい
て、フォーカス領域及びズーム領域を最長焦点距離寄り
あるいは最短焦点距離寄りとなるように設定することも
考えられる。
【0119】この場合においては、例えば長焦点距離寄
りの領域では、第1レンズ群と第2レンズ群との配置間
隔が狭まることになるが、通常の大きさのシャッターを
第1レンズ群の後部に配置し、最長焦点距離位置に不使
用領域を設けることで第1レンズ群と第2レンズ群との
間隔を確保した形態のズームレンズ鏡筒を構成すること
ができる一方、第1レンズ枠の同様の位置に小型(薄
型)形態のシャッターを配置することで、長焦点距離側
の端部におけるフォーカス領域及びズーム領域を使用す
るようにした別の形態の構成とすることができる。この
場合には、第1レンズ群と第2レンズ群とを駆動するカ
ム手段は同一の元であるので、カム手段の構成を簡単な
ものとすることができる。
【0120】[付記]上記発明の実施形態により、以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0121】(1) 第1の撮影光学系と第2の撮影光
学系とに対応し得るズームレンズ鏡筒であって、上記第
1・第2の撮影光学系が所定の焦点距離にあるとき、そ
れぞれの焦点距離に対応して上記第1・第2の撮影光学
系が有するレンズ群を焦点調節動作のために案内し得る
複数の第1の案内手段と、この第1の案内手段に連続し
て形成され、かつ交互に配される上記第1・第2の撮影
光学系の一部を変倍動作のために案内し得る複数の第2
の案内手段と、を有し、上記第1の撮影光学系を使用す
る際には、上記複数の第1の案内手段と第2の案内手段
との第1の領域を使用することにより、上記第1の撮影
光学系が有する変倍範囲内で使用可能となり、上記第2
の撮影光学系を使用する際には、上記複数の第1の案内
手段と第2の案内手段との第2の領域を使用することに
より、上記第2の撮影光学系が有する変倍範囲内で使用
可能となるズームレンズ鏡筒。
【0122】(2) 付記(1)に記載のズームレンズ
鏡筒において、上記第2の領域は、上記複数の第1の案
内手段と第2の案内手段との一部の領域であり、上記第
1の領域は上記第2の領域の少なくとも一部を含み、か
つ上記第2の領域に含まれない領域をも含む。
【0123】(3) 付記(2)に記載のズームレンズ
鏡筒において、上記第1の領域は、上記第2の領域の少
なくとも一部を含み、かつ上記第2の領域を望遠側へ延
長するように設定されている。
【0124】(4) 付記(2)に記載のズームレンズ
鏡筒において、上記第1の領域は、上記第2の領域の少
なくとも一部を含み、かつ上記第2の領域を広角側へ延
長するように設定されている。
【0125】(5) 付記(1)に記載のズームレンズ
鏡筒において、上記第2の領域は、上記複数の第1の案
内手段と第2の案内手段との一部の領域であり、上記第
1の領域は上記複数の第1の案内手段と第2の案内手段
との全ての領域である。
【0126】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、異な
る仕様又は異なる構成の撮影光学系を同一のレンズ駆動
機構を用いて選択的に構成することができるようにした
ズームレンズ鏡筒を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のズームレンズ鏡筒を
示す断面図。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒におけるカム環の展開
図であって、カム環の外周面側の一部を示す図。
【図3】図1のズームレンズ鏡筒におけるカム環の展開
図であって、カム溝及びヘリコイドの形状を示す図。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図。
【図5】図1のズームレンズ鏡筒における第1レンズ枠
の展開図の一部であって、当該第1レンズ枠のヘリコイ
ドの詳細を示す図。
【図6】図1のズームレンズ鏡筒の駆動力伝達機構にお
ける第4歯車の平面図であって、当該第4歯車に設けら
れる複数の反射板の配置を示す図。
【図7】図1のズームレンズ鏡筒におけるレンズ駆動枠
(カム環)が第1の撮影光学系と第2の撮影光学系の二
種類の撮影光学系に対応し得ることを示す図であって、
カム環を展開して示した場合のヘリコイド及びカム溝を
示す概念図。
【図8】図1のズームレンズ鏡筒において、第1の撮影
光学系と第2の撮影光学系とに対応させた際のカム環と
第2レンズ枠の一部を示す縦断面図。
【符号の説明】
1……第1レンズ枠 1a……ヘリコイド 1b……直進溝 2……第2レンズ枠 2A……第2レンズ枠(第1の撮影光学系を保持する第
1のレンズ保持枠) 2B……第2レンズ枠(第2の撮影光学系を保持する第
2のレンズ保持枠) 2a……カムピン 2b……直進溝 3……固定枠 3a……ヘリコイド 3b……直進溝 4……カム環 4a……ヘリコイド 4b……ヘリコイド 4c……カム溝(第1の案内手段;第2の案内手段) 4d……ギアー部 4e……嵌合溝 5……直進環 5a……第1の直進キー 5b……第2直進キー 5c……リング部 6……第1歯車 7……第2歯車 9……第4歯車(検出部材) 9a……大ギアー(検出部材) 9c(1〜6)……反射板(検出部) 10……モーター 10a……ピニオンギアー 10b……羽根車 10c……駆動軸 11……第2の位置検出器 12……第1の位置検出器(フォトリフレクタ;PR;
検出手段) 21……第1レンズ群(撮影光学系) 21A……第1レンズ群(第1の撮影光学系) 22A……第2レンズ群(第1の撮影光学系) 21B……第2レンズ群(撮影光学系) 21B……第2レンズ群(第1の撮影光学系) 22B……第2レンズ群(第2の撮影光学系)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系を有するズームレンズ鏡筒
    において、 上記撮影光学系が所定の焦点距離に設定されているとき
    に、その設定された焦点距離に応じて上記撮影光学系を
    焦点調節動作のために案内する複数の第1の案内手段
    と、 この第1の案内手段に連続して形成されかつ交互に配さ
    れており、上記撮影光学系の一部を変倍動作のために案
    内する複数の第2の案内手段と、 を有し、 上記撮影光学系の変倍範囲を超えて上記第1の案内手段
    及び/又は第2の案内手段が設けられていることを特徴
    とするズームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 第1の撮影光学系と第2の撮影光学系
    とに対応し得るズームレンズ鏡筒であって、 上記第1・第2の撮影光学系が所定の焦点距離に設定さ
    れたときに、その設定された焦点距離に応じて上記第1
    ・第2の撮影光学系を焦点調節動作のために案内する複
    数の第1の案内手段と、 この第1の案内手段に連続して形成されかつ交互に配さ
    れており、上記第1・第2の撮影光学系の一部を変倍動
    作のために案内する複数の第2の案内手段と、を有し、 上記第1の撮影光学系を使用する際には、上記複数の第
    1・第2の案内手段の第1の領域を使用することによ
    り、上記第1の撮影光学系の変倍範囲内で使用可能とな
    り、 上記第2の撮影光学系を使用する際には、上記複数の第
    1・第2の案内手段の第2の領域を使用することによ
    り、上記第2の撮影光学系の変倍範囲内で使用可能とな
    ることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 第1の撮影光学系の一部を構成するレ
    ンズ群を保持する第1のレンズ保持枠と、第2の撮影光
    学系の一部を構成するレンズ群を保持する第2のレンズ
    保持枠とを択一的に選択可能なズームレンズ鏡筒であっ
    て、 上記第1の撮影光学系もしくは上記第2の撮影光学系が
    所定の焦点距離に設定されているときに、その設定され
    た焦点距離に応じて上記第1のレンズ保持枠もしくは上
    記第2のレンズ保持枠のいずれかを焦点調節動作のため
    に案内する複数の第1の案内手段と、 この第1の案内手段に連続して形成されかつ交互に配さ
    れており、上記第1の撮影光学系もしくは上記第2の撮
    影光学系の変倍動作のために上記第1のレンズ保持枠も
    しくは上記第2のレンズ保持枠のいずれかを案内する第
    2の案内手段と、 を有し、 上記第1の案内手段及び上記第2の案内手段との結合部
    近傍において、上記第2の撮影光学系が所定の焦点距離
    を採り得るように設定され、上記第1の案内手段上で上
    記第1の撮影光学系が所定の焦点距離を採り得るように
    設定されていることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004258636A (ja) * 2003-02-03 2004-09-16 Pentax Corp レンズ鏡筒の直進案内機構

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JP4504697B2 (ja) * 2003-02-03 2010-07-14 Hoya株式会社 レンズ鏡筒の直進案内機構

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