JP3557639B2 - 沈胴式ズームカメラ、及びこれに用いられる鏡筒装置 - Google Patents

沈胴式ズームカメラ、及びこれに用いられる鏡筒装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、撮影倍率を変えることができると共に、撮影倍率の変更に伴ってファインダ倍率も変えることができるズームカメラに関し、特に、最も被写体側のレンズが、本体内に納まっている沈胴位置と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに移動可能な沈胴式ズームカメラ、及びこれに用いられる鏡筒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の沈胴式ズームカメラとしては、例えば、図9に示すようなものがある。この沈胴式ズームカメラは、撮影倍率を変えることができると共に、撮影倍率の変更に伴ってファインダー倍率及びストロボ照射角度も変えることができ、且つ、最も被写体側の第1レンズが、本体内に納まっている沈胴位置と、沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに移動可能なものである。この沈胴式ズームカメラは、カメラ本体に対して光軸と平行な方向に相対移動可能に設けられているレンズ支持筒(同図中には示されていない。)と、カメラ本体に対して光軸回りに相対回転可能に設けられているカム筒2と、カム筒2を回転させる駆動モータ1と、カム筒2の回転に伴ってファインダ120に変倍動作をさせると共にストロボ130に照射角変更動作をさせる変倍・変角機構5とを備えている。
【0003】
カム筒2には、このカム筒2の回転に伴って沈胴位置から最小倍率位置を経て最大倍率位置にレンズ支持筒を移動させるためのカム3が形成されていると共に、この外周に円周方向に伸びるギヤ4が形成されている。
変倍・変角機構5は、カム筒2のギヤ4に係合するギヤ群6と、このギヤ群6の動作により揺動する変倍・変角用カム体7と、ファインダー120の移動レンズ121,122及びストロボ本体131を光軸と平行な方向へ移動するよう案内する案内軸116,117とを有して構成されている。変倍・変角用カム体7には、ファインダー120の移動レンズ121,122を支持するレンズ支持軸126,127が係合するファインダ変倍用カム7a,7bと、ストロボ本体131の支持軸134が係合するストロボ照射角変更用カム7cとが形成されている。
【0004】
この従来技術において、沈胴位置の状態から撮影可能な状態(最低倍率位置から最高倍率位置迄の間の状態)にする場合、駆動モータ1を駆動させて、カム筒2を回転させる。このカム筒2の回転に伴い、レンズ支持筒が沈胴位置から最低倍率位置迄移動する一方で、変倍・変角用カム体7が揺動して、ファインダー120の移動レンズ121,122及びストロボ本体131が光軸と平行な方向に移動する。また、撮影可能な状態で、駆動モータ1を駆動してカム筒2を回転させると、レンズ支持筒が最低倍率位置と最高倍率位置との間で移動する一方で、変倍・変角用カム体7が揺動して、ファインダー120の移動レンズ121,122及びストロボ本体131が光軸と平行な方向に移動し、撮影倍率に対応したファインダ倍率になると共に、同じく撮影倍率に対応したストロボ照射角になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術では、撮影可能な状態において変倍・変角動作すれば十分なファインダやストロボが、沈胴位置から最低倍率位置までの間の移動に対しても、変倍・変角動作してしまう。具体的には、レンズ支持筒の沈胴位置から最低倍率位置までの間の移動に対しても、変倍・変角用カム体7が揺動して、ファインダー120の移動レンズ121,122及びストロボ本体131が移動することになる。このように、撮影不可能な状態においても、ファインダ120及びストロボ130が変倍・変角動作してしまうため、ファインダ120の移動レンズ121,122の移動範囲、及びストロボ本体131の移動範囲が大きくなると共に、これらの移動を確保する変倍・変角用カム体7も大きくなり、カメラ全体が大型化するという問題点がある。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、カメラ全体の小型化を図ることができる沈胴式ズームカメラ、及びこれに用いられる鏡筒装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための沈胴式ズームカメラは、
撮影倍率を変えることができると共に、撮影倍率の変更に伴ってファインダ倍率も変えることができるズームカメラであって、
鏡筒には、最も被写体側に第1レンズが納められ、該第1レンズよりも撮像媒体側に第2レンズが納められ、該第1レンズ及び該第2レンズは、両レンズが最も撮像媒体側に位置し且つ該第1レンズが本体内に納まっている沈胴位置と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに移動可能な沈胴式ズームカメラにおいて、
前記鏡筒は、前記第1レンズを支持し前記本体に対して光軸と平行な方向に相対移動可能に設けられている第1レンズ支持筒と、前記第2レンズを支持し前記本体に対して光軸と平行な方向に相対移動可能に設けられている第2レンズ支持筒と、該本体に対して光軸回りに相対回転可能に設けられている沈胴カム筒と、該本体に対して光軸回りに相対回転可能に該沈胴カム筒よりも被写体側に設けられているズームカム筒と、前記沈胴カム筒に対して光軸と平行な方向に移動可能に設けられている移動駒とを有し、
前記移動駒には、光軸に対して放射方向に突出した駒従動突起部が形成され、
前記第1レンズ支持筒には、光軸に対して放射方向に突出した第1従動突起部が形成され、
前記第2レンズ支持筒には、光軸に対して放射方向に突出し、前記第2レンズを沈胴位置から前記最少倍率位置の直前に至らしめるまでの間において光軸と平行な方向に移動する前記移動駒と接触している第2従動突起部が形成され、
前記沈胴カム筒には、前記第1レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間で前記第1従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状の第1カム部と、前記駒従動突起部が係合し且つ前記第2レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間で前記光軸に対してスパイラル状で、該第2レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間以外の間で前記光軸に対して垂直な方向に環状の駒カム部とが形成され、
前記ズームカム筒には、前記第1レンズを前記最低倍率位置から前記最大倍率位置に移動させる間で前記第1従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状の第1カム部と、前記第2レンズを前記最少倍率位置から前記最大倍率位置に移動させる間で前記第2従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状の第2カム部とが形成され、
前記第1レンズを前記沈胴位置から少なくとも前記最小倍率位置の直前まで移動させることができる範囲で、前記沈胴カム筒を回転させると共に、該第1レンズを少なくとも該最小倍率位置から前記最大倍率位置まで移動させることができる範囲で、前記ズームカム筒を回転させるカム筒回転機構と、
前記ズームカム筒の回転のみに伴って前記ファインダに変倍動作させる変倍機構と、
を備えていることを特徴とするものである。
前記目的を達成するための鏡筒装置は、
第1レンズ及び第2レンズが収められ、両レンズが最も撮像媒体側に位置している沈胴位置と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに移動可能な鏡筒装置において、
前記第1レンズを支持する第1レンズ支持筒と、前記第2レンズを支持する第2レンズ支持筒と、前記第1レンズ支持筒に支持されている前記第1レンズを前記沈胴位置から前記最小倍率位置の直前まで移動させることができる範囲で光軸回りに回転する沈胴カム筒と、該沈胴カム筒の回転を伴わずに、光軸回りに回転して前記第1レンズ及び前記第2レンズを少なくとも前記最小倍率位置から前記最大倍率位置まで移動させるズームカム筒と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
沈胴位置の状態では、第1レンズ支持筒に形成されている第1従動突起部は、固定筒の第1直進案内部と沈胴カム筒の第1カム部とに係合している。また、移動駒に形成されている駒従動突起部は、沈胴カム筒の駒カム部のうち、スパイラル状に形成されている部分の駒カム部に係合している。さらに、第2レンズ支持筒に形成されている第2従動突起は、移動駒に接触していると共に、固定筒の第2直進案内部に係合している。この沈胴位置の状態において、カム筒回転機構を動作させると、沈胴カム筒が回転する。沈胴カム筒が回転すると、これに形成されているカムの位置も変わるため、これらのカムに係合している第1従動突起部及び駒従動突起部は、光軸と平行な方向成分を含む方向へ移動する。駒従動突起部が光軸と平行な方向成分を含む方向に移動すると、これに接触している第2従動突起部も光軸と平行な方向成分を含む方向に移動する。この際、第1従動突起部及び第2従動突起部は、固定筒の第1直進案内部、第2直進案内部にも、それぞれ係合しているので、これらの直進案内部に案内されて、光軸と平行な方向へ移動する。このように、第1従動突起部及び第2従動突起部が光軸と平行な方向へ移動する結果、第1レンズ及び第2レンズも、光軸と平行な方向へ移動する。
【0009】
沈胴カム筒が回転して、第1レンズ及び第2レンズが最小倍率位置直前まで至ると、沈胴カム筒の第1カム部に係合していた第1従動突起部は、ズームカム筒の第1カム部に乗り移る。また、移動駒に接触していた第2従動突起部は、移動駒から離れ、ズームカム筒の第2カム部に係合する。そして、最少倍率位置の状態になると、カム筒回転機構が、ズームカム筒を回転させ始める。このズームカム筒の回転で、前述同様、第1従動突起部及び第2従動突起部が、それぞれ対応するカム部及び直進案内部に案内されて、第1レンズ及び第2レンズは最大倍率位置までの間で光軸と平行な方向に移動する。
【0010】
ところで、変倍機構は、ズームカム筒の回転のみに従ってファインダに変倍動作させる。このため、ファインダの変倍機構は、ズームカム筒が回転する最小倍率位置の状態から最大倍率位置の状態までの間で、ファインダに変倍動作させることになる。換言すれば、ズームカム筒の回転のみで動作するファインダ変倍機構、さらにこの変倍機構で変倍動作するファインダは、撮影不可能な沈胴位置の状態から最小倍率位置直前の状態までの間は動作しない。従って、ファインダ自体の可動部分の動作ストローク、及びこのファインダの変倍機構の可動部分の動作ストロークを短くすることができ、カメラ全体の小型化を図ることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明に係る沈胴式ズームカメラの一実施例について、図1〜図8を用いて説明する。
本実施例の沈胴式ズームカメラは、図1に示すように、カメラ本体とカメラ本体内に沈胴可能な鏡筒装置とを有して構成されている。
【0012】
鏡筒装置内には、被写体側より順に、1群レンズ15、2群前レンズ23、2群後レンズ27、3群レンズ36が納められている。鏡筒装置は、1群レンズ15の前に配されている絞り環85と、1群レンズ15を支持する1群レンズ支持筒10と、シャッタ膜21を有すると共に2群前レンズ23を支持するシャッタブロック20と、2群後レンズ27をレンズ支持環26を介して支持する防振ユニット25と、3群レンズ36を支持するヘリコイド環34と、ヘリコイド環34を光軸回りに回転させつつ光軸Cと平行な方向に移動させるフォーカスユニット30と、本体ベース102に固定されている固定筒40と、2群後レンズ27を支持する防振ユニット25に対して光軸Cと平行な方向に1群レンズ筒10が相対移動した際の間隙を遮蔽するための遮光筒87と、固定筒40の外周に光軸回りに回転可能に設けられているズームカム筒60及び沈胴カム筒50と、これらズームカム筒60及び沈胴カム筒50を回転させるカム筒回転機構70と、ズームカム筒60の内周側と固定筒40の外周側との間に配され光軸Cと平行な方向に移動可能に設けられているリフトコマ80と、ズームカム筒60と沈胴カム筒50とのうち一方のカム筒の回転に伴って他方のカム筒が回転しないよう他方のカム筒の回転を拘束するカム筒回転拘束機構90とを有して構成されている。
【0013】
絞り環85は、1群レンズ15に入射する光をある程度絞れるように、1群レンズ支持筒10に固定されている。シャッタブロック20は、ビス22により防振ユニット25に固定されている。防振ユニット25は、いわゆる手振れを防ぐために、レンズ支持環26ごと2群後レンズ27を光軸Cに対して直角方向へ移動させる機構(図示されていない。)を有している。3群レンズ36を支持するヘリコイド環34の外周には、雄ヘリコイド35が形成され、フォーカスユニット30の内周には、この雄ヘリコイド35に螺合する雌ヘリコイド31が形成されている。フォーカスユニット30は、ヘリコイド環34と共に3群レンズ36を光軸回りに回転させつつ、光軸Cと平行な方向に移動させる機構を有している。
【0014】
1群レンズ支持筒10は、その最もフィルム側に、放射方向(光軸Cから遠ざかる方向)に突出した1群用フォロアピン11が形成されている。また、防振ユニット25にも、その最もフィルム側に、放射方向に突出した2群用フォロアピン28が形成されている。さらに、フォーカスユニット30にも、その最も被写体側に、放射方向に突出した3群用フォロアピン32が形成されている。各フォロアピン11,28,32は、その基部側が円筒部12a,29a,33aを形成し、その先端側がテーパ部12b,29b,33bを形成している。
【0015】
固定筒40には、図1及び図4に示すように、1群用フォロアピン11、2群用フォロアピン28、3群用フォロアピン32の移動をそれぞれ光軸Cと平行な方向に案内する直進案内孔41,42,43が形成されている。各直進案内孔41,42,43は、光軸Cと平行な方向に長く、且つその移動距離が最も長い1群レンズ15の移動距離に対応した長さの長孔になっている。各直進案内孔41,42,43には、対応するフォロアピン11,28,32が挿通されている。各フォロアピン11,28,32は、その円筒部12a,29a,33aが直進案内孔41,42,43の内面に摺接し、そのテーパ部12b,29b,33bが直進案内孔41,42,43から固定筒40の外周側に突出している。固定筒40には、ズームカム筒60及び沈胴カム筒50の光軸Cと平行な方向への移動を規制するために、そのフィルム側端部に外周方向に突出した鍔44が形成され、その被写体側端部にリング46が設けられている。
【0016】
ズームカム筒60は、そのフィルム側の板厚が薄くなっている。また、沈胴カム筒50は、その被写体側の板厚が薄くなっている。ズームカム筒60と沈胴カム筒50とは、両者の板厚が薄くなっているところ相互で重なり合っている。ズームカム筒60及び沈胴カム筒50には、図1及び図4に示すように、各フォロアピン11,28,32のテーパ部12b,29b,33bが係合するカム51,61,62,63が形成されている。各カム51,61,62,63は、光軸Cに対して基本的にスパイラル状を成している。
【0017】
ズームカム筒60のカム61,62,63としては、その板厚が厚い部分(被写体側の部分=インナーカム部64)に形成されているインナーカム(筒の内周側に形成され、溝底を有するカム)61a,62a,63aと、その板厚が薄い部分(フィルム側の部分=スルーカム部65)に形成されているスルーカム(筒の内周側から外周側へ貫通しているカム)61b,62b,63bとがある。このインナーカム61a,62a,63aとスルーカム61b,62b,63bとは、1つのフォロアピン11,28,32が係合するよう、両者の端部でつながって、1つのカム61,62,63を形成している。1群用フォロアピン11が係合する1群用カム61は、その端から端まで光軸Cに対してスパイラルになるよう形成されている。また、3群用フォロアピン32が係合する3群用カム63は、インナーカム部64においては、完全に光軸Cに対してスパイラル方向に伸び、スルーカム部65においては、被写体側が光軸Cに対してスパイラル方向に伸び、フィルム側で光軸Cに対して垂直方向に伸びている。なお、この光軸Cに対して垂直方向に伸びているカム63の部分を垂直部63cとする。2群用フォロアピン28が係合する2群用カム62は、インナーカム部64およびスルーカム部65において、光軸Cに対してスパイラル方向に伸びている。但し、2群用カム62は、スルーカム部65において、被写体側の一部にのみしか形成されていない。ズームカム筒60のスルーカム部65には、リフトコマ80が入り込み、これを光軸Cと平行な方向に移動させるためのリフトコマ収納部66が形成されている。このリフトコマ収納部66は、2群用カム62のフィルム側端部と接続されている。リフトコマ80には、光軸Cに対して放射方向に突出するフォロアピン81が形成されている。
【0018】
沈胴カム筒50には、リフトコマ80のフォロアピン81が係合するインナーカム52、及び1群用フォロアピン11が係合する1群用カム51が形成されている。このインナーカム52は、光軸Cに対して垂直な方向に伸びている垂直部52bと光軸Cに対して斜めの方向に伸びている斜め部52aとを有している。沈胴カム筒50の被写体側端部には、被写体側に突出した爪53が形成されている。一方、ズームカム筒60の厚さが変わる段差部67aには、沈胴カム筒50の爪53が入り込む切欠き67が形成されている。この切欠き67と爪53とは、沈胴カム筒50とズームカム筒60との相対的な回転を確保する一方で、沈胴カム筒50とズームカム筒60との一体的な回転を確保するためのものである。ズームカム筒60には、その外周側で且つ段差部67aに円周方向に伸びるセクタギヤ68が形成されている。また、沈胴カム筒50にも、その外周側で且つ被写体側端部に円周方向に伸びるセクタギヤ54が形成されている。両セクタギヤ54,68の円周方向の位置関係については、本実施例の動作を説明する際に説明する。
【0019】
ズームカム筒60及び沈胴カム筒50の外周側には、これらの筒50,60を光軸回りに回転させるため、これらセクタギヤ54,68に係合するカム筒駆動ギヤ71、このカム筒駆動ギヤ71に係合する他のギヤ72、及びこのギヤ72を回転させる駆動モータ73が設けられている。カム筒回転機構70は、これらセクタギヤ54,68、ギヤ71,72、及びカム筒駆動モータ73で構成されている。カム筒駆動モータ73の駆動軸には、図3に示すように、スリット円板161が取付けられており、このスリット円板161を臨むようにフォトインタラプタ162が設けられている。このフォトインタラプタ162は、スリット円板161の一方の側に発光部を有し、スリット円板161の他方の側に受光部を有しており、発光部からの光がスリット円板161のスリットを通って受光部で受光される回数により、カム筒駆動モータ73の駆動量を検出できるようになっている。すなわち、このスリット板161及びフォトインタラプタ162が、カム筒駆動モータ73の駆動量を検出する駆動量検出センサ160を構成している。
【0020】
ズームカム筒60及び沈胴カム筒50の外周側には、さらに、沈胴カム筒50の爪53がズームカム筒60の切欠き67の端部に当接せず、両カム筒50,60が相対回転可能な際に、一方のカム筒の回転に対して他方のカム筒がこの回転に伴って回転しないようにするための回転拘束機構90が設けられている。
【0021】
この回転拘束機構90としては、ズームカム筒60の回転を拘束するズームカム筒用90bと沈胴カム筒50の回転を拘束する沈胴カム筒用90aとがある。回転拘束機構90a,90bは、略コの字型を成し、その一端に係止端92a,92bが形成され、その他端にカムフォロア端93a,93bが形成されている回転拘束レバー91a,91bと、この回転拘束レバー91a,91bの係止端92a,92bが係止される被係止部55a,69bと、回転拘束レバー91a,91bのカムフォロア端93a,93bが当接する回転拘束用カム69a,55bと、回転拘束レバー91a,91bを揺動可能に支持する揺動軸94a,94bと、回転拘束レバー91a,91bのカムフォロア端93a,93bが回転拘束用カム69a,55bに当接する方向で且つ係止端92a,92bが被係止部55a,69bから遠ざかる方向に回転拘束レバー91a,91bを付勢するバネ95a,95bとを有して構成されている。ズームカム筒用90bは、その回転拘束用カム55bが沈胴カム筒50の外周面に形成され、その被係止部69bがズームカム筒60の外周に形成されている。また、沈胴カム筒用90aは、その回転拘束用カム69aがズームカム筒60の外周面に形成され、その被係止部55aが沈胴カム筒50の外周面に形成されている。なお、図4においては、回転拘束機構90の動作を理解しやすくするために模式的に描いているが、実際には、図1及び図8に示すように、回転拘束レバー91は、両カム筒50,60に跨るよう光軸Cと平行な方向に伸び、その揺動軸95も光軸Cと平行な方向に伸びている。但し、これらの図面では、ズームカム筒用90bと沈胴カム筒用90aとのうち、一方しか描いていない。
【0022】
沈胴カム筒50の外周側には、この沈胴カム筒50の回転基準位置を検出して、カム筒駆動モータ73の駆動量をリセットするためのリセットスイッチ165が設けられている。また、沈胴カム筒50の外周には、回転基準位置を示すための基準位置検出用凸部59が形成されている。
【0023】
なお、以上の鏡筒装置において、リフトコマ80、リフトコマ収納部66、各レンズ15,23,36を支持している部材の各フォロアピン11,28,32、これらのピン11,28,32が係合するカム51,61,62,63は、図中、1個しか描いていないが、ガタのない動作を確保するため、現実には、それぞれ3個づつ設けられている。また、固定筒40の1群用直進案内孔41、2群用直進案内孔42、3群用直進案内孔43も、各フォロアピン11,28,32の数量に対応して、3個づつ形成されている。
【0024】
本体は、図1に示すように、各駆動部分を制御するための制御回路150と、本体の後部に有する本体ベース102と、本体ベース102や鏡筒装置を覆う本体カバー101と、フィルム105の装填のための裏蓋103と、フィルム105を本体ベース102に押し付ける圧板104と、図8に示すように、変倍可能なファインダー120と、照射角変更可能なストロボ130と、鏡筒装置の動作に伴ってファインダー120の変倍動作及びストロボ130の照射角変更動作を行う変倍・変角機構110と、その他、図示されていない、フィルム巻き上げ機構と、フィルム巻き戻し機構等とを備えている。
【0025】
制御回路150は、図3に示すように、カム筒駆動モータ73の駆動量をカウントするためのカウンタ151と、カム筒駆動モータ73の駆動量が所定の量になるようにカム筒駆動モータ73を制御するカム筒駆動制御部152と、フォーカスユニット30の駆動量を制御するフォーカス制御部153とを有している。カム筒駆動制御部152には、本実施例のカメラの諸機能を起動させ撮影可能な状態にするためのメインスイッチ154からの信号と、操作者が撮影倍率を設定するためのズームスイッチ155からの信号とが入力するようになっている。また、本実施例のカメラは、いわゆるオートフォーカスカメラであり、被写体との距離を検出する距離検出部159からの信号がフォーカス制御部153に入力するようになっている。
【0026】
ファインダー120は、図8に示すように、本体カバー101に対して移動可能な移動レンズ121,122と、本体カバー101に対して固定されている固定レンズ123と、視野枠124と、接眼レンズ125とを有して構成されている。また、ストロボ130は、ストロボ本体131と、ストロボ本体131よりも被写体側に配されているブリネルレンズ(図示されていない。)とを有して構成されている。ストロボ本体131は、発光体132と、これを覆うストロボカバー133とを有している。ストロボカバー133には、カムフォロア軸134が設けられている。ファインダー120の移動レンズ121,122は、カムフォロア軸126,127に支持されている。
【0027】
変倍・変角機構110は、ズームカム筒60のセクタギヤ68と、このセクタギヤ68に係合する変倍・変角用ギヤ群111,112,113と、このギヤ群111,112,113の動作により揺動する変倍・変角用カム体114と、変倍・変角用カム体114の揺動軸115と、ファインダー移動レンズ121,122及びストロボ本体131を光軸Cと平行な方向へ移動するよう案内する案内軸116,117とを有して構成されている。変倍・変角用カム体114は、扇形を成し、その要部分に、揺動軸115が設けられている。扇形の変倍・変角用カム体114には、その円弧に該当する部分に、ギヤ群111,112,113のうちの一のギヤ113に係合するギヤ114dが形成されている。さらに、扇形の変倍・変角用カム体114には、このカム体114の揺動に伴って移動レンズ121,122及びストロボ本体131を移動させるためのカム114a,114b,114cが形成されている。このカムとしては、移動レンズ121,122のカムフォロア軸126,127の端部が挿入されるファインダ変倍用カム114a,114bと、ストロボ本体131のカムフォロア軸134の端部が挿入されるストロボ照射角変更用カム114cとを有している。ファインダ変倍用案内軸116及びストロボ照射角変更用案内軸117は、共に光軸Cと平行に本体カバー101に固定されている。ファインダ変倍用案内軸116は、移動レンズ121,122のカムフォロア軸126,127に貫通しており、ストロボ照射角変更用案内軸117は、ストロボカバー133に貫通している。
【0028】
次に、本実施例の沈胴式ズームカメラの動作について説明する。
図1及び図4に示すように、沈胴位置の状態では、鏡筒装置全体が本体カバー101内に納まっている。この際、1群用フォロアピン11、2群用フォロアピン28、3群用フォロアピン32は、それぞれ、最もフィルム側に位置している。具体的には、図4に示すように、1群用フォロアピン11は、沈胴カム筒50に形成されている1群用カム51の最もフィルム側に位置し、2群用フォロアピン28は、ズームカム筒60に形成されているリフトコマ収納部66内に位置し、3群用フォロアピン32は、ズームカム筒60に形成されている3群用カム63の垂直部63cに位置している。また、リフトコマ80も、ズームカム筒60のリフトコマ収納部66内における最もフィルム側に位置している。このリフトコマ80は、その被写体側端面と2群用フォロアピン28のテーパ部29aとが接触している。また、カム筒駆動ギヤ71は、沈胴カム筒50の外周に形成されているセクタギヤ54のみに係合し、ズームカム筒60の外周に形成さているセクタギヤ68には、係合していない。
【0029】
また、沈胴カム筒回転拘束レバー91aの係止端92aは、沈胴カム筒50の被係止部55aに係止されておらず、ズームカム筒回転拘束レバー91bの係止端92bは、ズームカム筒60の被係止部69bに係止されている。さらに、沈胴カム筒50の爪53は、ズームカム筒60の切欠き67の端に至っていない。従って、ズームカム筒60は、本体に対して回転できず、沈胴カム筒50は、本体に対して回転できる状態になっている。
【0030】
この沈胴位置の状態で、操作者がメインスイッチ154を押すと、カム筒駆動制御部152から駆動モータ73に信号が出力され、駆動モータ73が駆動する。なお、ここでは、説明を簡単にするために、カム筒駆動制御部152からの信号は、駆動モータ73に出力されることにしているが、実際には、駆動モータ73と電源(図示されていない。)との間に設けられているスイッチング素子(図示されていない。)に出力される。すると、図4に示すように、カム筒駆動モータ73の駆動で回転するカム筒駆動ギヤ71は、沈胴カム筒50のセクタギヤ54のみに係合しているので、沈胴カム筒50のみが光軸回りに回転する(同図中、A方向)。この沈胴カム筒50の回転で、沈胴カム筒50に形成されているリフトコマ用カム52及び1群用カム51の位置も本体に対して相対的に移動する。この1群用カム51の移動により、1群用カム51に係合している1群用フォロアピン11は、光軸Cと平行な方向成分を有する方向へ移動しようとする。この際、1群用フォロアピン11は、その円筒部12aが固定筒40の1群用直進案内孔41に係合しているため、光軸Cと平行な方向に移動する。このため、1群レンズ支持筒10が光軸Cと平行な方向に移動し始める。また、リフトコマ用カム52の移動により、このカム52の斜め部52aに係合したリフトコマ80のフォロアピン81は、光軸Cと平行な方向成分を含む方向へ移動しようとする。ところで、リフトコマ80は、リフトコマ収納部66により、光軸Cと平行な方向へ移動するよう規制されているため、リフトコマ80は、光軸Cと平行な方向に移動する。このリフトコマ80の移動により、このリフトコマ80に当接している2群用フォロアピン28も光軸Cと平行な方向成分を含む方向に移動しようとする。この際、2群用フォロアピン28は、その円筒部29aが固定筒40の2群用直進案内孔42に係合しているため、光軸Cと平行な方向に移動する。このため、2群レンズ23,27を支持しているシャッタブロック20及び防振ユニット25も、光軸Cと平行な方向に移動し始める。
【0031】
すなわち、沈胴位置の状態において、駆動モータ73が駆動し始めると、沈胴カム筒50のみが回転して、1群レンズ15及び2群レンズ23,27が光軸Cと平行な方向へ移動する。なお、3群レンズ36は、3群用フォロアピン32が回転する沈胴カム筒50のカムに係合していないので、まったく移動しない。
【0032】
この状態から、さらに駆動モータ73が駆動すると、図5に示すように、沈胴カム筒50の爪53がズームカム筒60の切欠き67の端に当接して、ズームカム筒60も沈胴カム筒50と共に回転し始める。この際、沈胴カム筒50の1群用カム51の被写体側端部と、ズームカム筒60の1群用カム61のフィルム側端部との位置が一致し、1群用フォロアピン11が沈胴カム筒50の1群用カム51からズームカム筒60の1群用カム61へ乗り移ることが可能になる。なお、ズームカム筒60の回転を拘束していたズームカム筒用回転拘束レバー91bの係止端92bは、この直前に、沈胴カム筒50の被係止部69bから外れ、ズームカム筒60も本体に対して回転可能な状態になる。これは、回転拘束レバー91bのカムフォロア端93bが、沈胴カム筒50に形成されているズームカム筒回転拘束用カム55bの段上部分から段下部分に当接するようになるため、このカムフォロア端93bに対して揺動軸94bを中心として対称の位置に位置している係止端92bがズームカム筒60から遠ざかる方向に移動するからである。
【0033】
また、沈胴状態から沈胴カム筒50の爪53がズームカム筒60の切欠き67の端に当接するまでの間に、リミットスイッチ165は、沈胴カム筒50の外周に形成されている基準位置検出用凸部59に当接して、OFF状態からON状態になり、制御回路150のカウンタ151が「0」にリセットされる。カウンタ151は、その後、カム筒駆動モータ73の駆動量を検出する駆動量検出センサ160からのパルス数をカウントアップして行く。
【0034】
沈胴カム筒50の爪53がズームカム筒60の切欠き67の端に当接して、ズームカム筒60も沈胴カム筒50と共に回転し始めると、カム筒駆動ギヤ71は、ズームカム筒60のセクタギヤ68にも係合するようになる。この際、リフトコマ80は、リフトコマ収納部66の最も被写体側に位置することになり、リフトコマ80に当接していた2群用フォロアピン(今までリフトコマ収納部66内に位置していた。)28は、ズームカム筒60の2群用カム62bに移る。また、ズームカム筒60が回転し始めることで、ズームカム筒60に形成されている3群用カム63の位置も、本体に対して相対的に移動し始める。ところで、3群用フォロアピン32は、3群用カム63の垂直部63cに位置しているため、ズームカム筒60が回転し始めても、まったく移動しない。また、1群用フォロアピン11は、沈胴カム筒50の3群用カム63の移動に伴って、さらに光軸Cと平行な方向に進み、ズームカム筒60に近づいてゆく。
【0035】
そして、さらに、駆動モータ73が駆動し、ズームカム筒60及び沈胴カム筒50が回転すると、図6及び図2に示すように、1群用フォロアピン11は、沈胴カム筒50の1群用カム51からズームカム筒60の1群用カム61に乗り移る。また、2群用フォロアピン28は、ズームカム筒60のスルーカム部65の2群用カム62bからインナーカム部64の2群用カム62aに移る。さらに、3群用フォロアピン32は、3群用カム63の垂直部63cからその斜め部に移る。また、カム筒駆動ギヤ71は、沈胴カム筒50のセクタギヤ54から外れ、ズームカム筒60のセクタギヤ68にのみ係合するようになる。この状態は、撮影可能な最小倍率を確保可能な最小倍率位置の状態で、制御回路150は、カウンタ151のカウント数から最小倍率位置の状態になったことを認識する。すると、制御回路150のカム筒駆動制御部152からの指示で、カム筒駆動モータ73は停止する。なお、この最小倍率位置の状態になる直前で、沈胴カム筒回転拘束レバー91aの係止端92aが、沈胴カム筒50の被係止部55aに係止され、沈胴カム筒50は、本体に対して回転不能な状態になる。
【0036】
ところで、沈胴カム筒50の爪53がズームカム筒60の切欠き67の端に当接して、ズームカム筒60と沈胴カム筒50とが共に回転し始めてから、最小倍率位置の状態になるまでの間は、多数の動作が行われ、カム筒50,60の回転角は大きいようであるが、実際には、この間のカム筒50,60の回転角は僅かで、最小倍率位置の状態に至る直前で、以上の多数の動作が行われている。
【0037】
最小倍率位置の状態で、撮影者が他の倍率を所望して、ズームスイッチ155を操作すると、再び、制御回路150のカム筒駆動制御部152からの指示で駆動モータ73が駆動し始める。カム筒駆動ギヤ71は、ズームカム筒60のセクタギヤ68にのみ係合しているので、駆動モータ73の駆動でズームカム筒60のみが回転し始める。このズームカム筒60の回転で、ズームカム筒60に形成されている1群用カム61、2群用カム62、3群用カム63の位置が、本体に対して相対的に移動して、これらのカム61,62,63に係合しているフォロアピン11,28,32が光軸Cと平行な方向へ移動する。このフォロアピン11,28,32の移動により、1群レンズ15を支持している1群レンズ支持筒10、2群レンズ23,27を支持しているシャッタブロック20及び防振ユニット25、3群レンズ36を支持しているフォーカスユニット30が光軸Cと平行な方向へ移動し、撮影者が所望した倍率を得ることができるようになる。制御回路150は、カウンタ151のカウント数から、間接的に撮影者が所望した倍率を得ることができるようになったことを認識すると、カム筒駆動制御部152からの指示で駆動モータ73の駆動を停止させと共に、フォーカス制御部153からの指示でフォーカスユニット30を駆動させる。フォーカスユニット30が駆動すると、ヘリコイド環34が回転して、3群レンズ36は光軸回りに回転しつつ光軸Cと平行な方向へ僅かに移動し、焦点調節がなされる。
【0038】
最大倍率を得る場合には、図7に示すように、1群用フォロアピン11、2群用フォロアピン28、3群用フォロアピン32は、各カム61,62,63の最も被写体側に位置することになり、各レンズ15,23,27,36も、最も被写体側に位置することになる。但し、3群レンズ36は、3群用フォロアピン32が3群用カム63の最も被写体側に位置していても、焦点調節のため、フォーカスユニット30の駆動により、最も被写体側に位置していない場合があることは言うまでもない。
【0039】
次に、最小倍率位置の状態から沈胴位置の状態への繰込動作について説明する。
この繰込動作は、以上の繰出動作の逆の動作と基本的に同一である。但し、1点だけ異なる動作がある。2群用フォロアピン28は、繰出動作の際、リフトコマ80の移動により被写体側へ移動することができたが、繰込動作の際は、リフトコマ80が移動してもフィルム側へ移動することができない。そこで、この場合、図1に示すように、1群レンズ支持筒10のフィルム側端部14で、2群用フォロアピン28が形成されている防振ユニット25をフィルム側へ押して、2群用フォロアピン28をフィルム側へ移動させている。
【0040】
次に、ファインダ120の変倍動作及びストロボ130の照射角変更動作について、図8を用いて説明する。
ズームカム筒60が回転すると、ズームカム筒60のセクタギヤ68に係合している変倍・変角用ギヤ群111,112,113が回転する。このギヤ群111,112,113の回転により、変倍・変角用カム体114が揺動軸115を中心として揺動する。この変倍・変角用カム体114の揺動で、変倍・変角用カム体114に形成されているファインダ変倍用カム114a,114bと照射角変更用カム114cの位置が本体に対して相対移動し、これらのカム114a,114b,114cに係合しているファインダ移動レンズ121,122のカムフォロア軸126,127及びストロボ130のカムフォロア軸134とが光軸と平行な方向成分を含む方向に移動しようとする。この際、ファインダ移動レンズ121,122のカムフォロア軸1269,127は、ファインダ変倍用案内軸116に案内され、ストロボ本体131がストロボ照射角変更用案内軸117に案内されるため、ファインダ移動レンズ121,122及びストロボ本体131は光軸と平行な方向へ移動し、撮影倍率に対応したファインダ倍率及びストロボ照射角度になる。
【0041】
ここで、カム筒50,60の回転について簡単に整理する。沈胴カム筒50のセクタギヤ54は、沈胴位置の状態から最小倍率位置直前の状態になる迄の間に形成されている。また、ズームカム筒60のセクタギヤ68は、最小倍率位置直前の状態から最大倍率位置の状態になる迄の間に形成されている。このため、これらセクタギヤ54,68に係合するカム筒駆動ギヤ71の回転に対して、沈胴位置の状態から最小倍率位置の状態になる際には、当初、沈胴カム筒50のみが回転し、最小倍率位置の直前の状態になると、沈胴カム筒50とズームカム筒60とが回転する。また、最小倍率位置の状態から最大倍率位置の状態になる際には、ズームカム筒60のみが回転する。すなわち、ズームカム筒60は、最小倍率位置の直前の状態から最大倍率位置の状態までの間で回転する。
【0042】
ところで、変倍・変角機構110は、ズームカム筒60の回転により動作する。このため、ファインダ移動レンズ121,122とストロボ本体131とは、撮影不可能な沈胴位置の状態から最小倍率位置直前の状態までの間では移動せず、最小倍率位置直前の状態から最大倍率位置の状態までの間で移動する。従って、本実施例では、ファインダ移動レンズ121,122とストロボ本体131の移動距離や、変倍・変角用カム体114の揺動範囲が小さくなると共に、変倍・変角用カム体114の各カムの長さが短くなり、カメラ全体の小型化を図ることができる。
【0043】
一般的に、2つの筒50,60を別々に回転させようとすると、それぞれに独立した駆動源を設けてしまうことが通例である。しかしながら、本実施例では、それぞれの筒50,60の外周にセクタギヤ54,68を形成し、且つ、各筒50,60を回転させたい状態に併せて、それぞれのセクタギヤ54,68の形成領域を定めているので、これらセクタギヤ54,68に係合する1個のギヤ71を1個の駆動源73で回転させることで、2つの筒50,60を別々に回転させることができる。従って、カム筒を2分割したことで、2つの駆動源を設ける必要はなく、カム筒回転機構70回りが大型化することはない。
また、本実施例では、2分割したカム筒相互が部分的に重なり合うようにしているので、2つのカム筒50,60相互間を完全に遮光することができる。なお、本実施例の場合、各レンズの移動範囲の位置や、ズームカム筒60と沈胴カム筒50との相対回転でリフトコマ80を移動させる関係上、必然的に、2つのカム筒50,60相互が部分的に重なり合ってしまうが、光学設計上で、このような制約を受けない場合であっても、完全な遮光を実現すべく、2つのカム筒50,60相互を部分的に重ね合わせることが好ましい。
【0044】
また、本実施例では、ズームカム筒60のインナーカム部63では、ここに形成されているカムが溝底を有するインナーカム61a,62a,63aとして形成させているため、ズームカム筒60の剛性があまり低下せず、ここにカムフォロアピン11,18,32に当接しても、インナーカム61a,62a,63aはほとんど変形せず、カムフォロアピン11,18,32を正確な位置に案内することができる。一方、ズームカム筒60のスルーカム部64では、ここの部分の厚さの関係上、ここに形成されているカムがスルーカムとして形成されているものの、スルーカム部64は、その外側から沈胴カム筒50で押え付けられているため、ここの剛性もあまり低下せず、このスルーカム部64に形成されているのスルーカム61b,62b,63bもあまり変形しない。また、沈胴カム筒50のカムも、インナーカム51として形成されているため、ここに係合するフォロアピン11を正確な位置に案内することができる。
【0045】
さらに、本実施例では、カム筒回転拘束機構90を設けたので、一方のカム筒を回転させ、且つ他方のカム筒を停止させておく状態において、一方のカム筒の回転で他方のカム筒が回転することはなく、一方のカム筒から他方のカム筒にフォロアピン11が移動する際の両カム筒の回転角位相ズレを防ぐことができる。また、一般的には、2つのカム筒50,60の回転に対して、それぞれ駆動量検出用センサ及びリセットスイッチを設けることが通例である。しかしながら、本実施例では、カム筒回転拘束機構90により両カム筒の回転角の位相関係を確実に確保することができるため、それぞれ別々に回転する2つのカム筒50,60に対して、1つの駆動量検出センサ160、及び1つのリセットスイッチ165で対応することができる。
【0046】
なお、本実施例では、沈胴カム筒50の外周の特定位置に基準位置検出用凸部59を形成し、そこにリミットスイッチ165を配したが、これらは、あくまでも駆動量検出センサ165より把握されるカム筒50,60の回転量の基準位置を認識するためのものであるから、これらをズームカム筒60側に設けてもよいことは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】
本発明では、沈胴位置の状態から最小倍率位置直前の状態迄の間は、沈胴カム筒の回転によりレンズを移動させ、最小倍率位置から最大倍率位置の状態迄の間は、ズームカム筒の回転のみでレンズを移動させている。このため、ズームカム筒の回転のみで動作するファインダの変倍機構、さらにこの変倍機構で変倍動作するファインダは、撮影不可能な沈胴位置の状態から最小倍率位置直前の状態までの間は動作しない。従って、本発明によれば、ファインダ自体の可動部分の動作ストローク、及びこのファインダの変倍機構の可動部分の動作ストロークを短くすることができ、カメラ全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の沈胴式ズームカメラの断面図(沈胴位置の状態)である。
【図2】本発明に係る一実施例の沈胴式ズームカメラの鏡筒部の断面図(最小倍率位置の状態)である。
【図3】本発明に係る一実施例の制御回路の機能ブロック図である。
【図4】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカム筒の展開図(沈胴位置の状態)である。
【図5】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカム筒の展開図(沈胴位置と最小倍率位置との中間位置における状態)である。
【図6】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカム筒の展開図(最小倍率位置の状態)である。
【図7】本発明に係る一実施例の沈胴カム筒とズームカム筒の展開図(最大倍率位置の状態)である。
【図8】本発明に係る一実施例の沈胴式ズームカメラの要部展開斜視図である。
【図9】従来の沈胴式ズームカメラの要部展開斜視図である。
【符号の説明】
10…1群レンズ支持筒、11…1群用フォロアピン、15…1群レンズ、20…シャッタブロック、23…2群前レンズ、25…防振ユニット、27…2群後レンズ、28…2群用フォロアピン、30…フォーカスユニット、32…3群用フォロアピン、36…3群レンズ、40…固定筒、41…1群用直進案内孔、42…2群用直進案内孔、43…3群用直進案内孔、50…沈胴カム筒、51…(沈胴カム筒の)1群用インナーカム、52…リフトコマ用カム、53…爪、54…(沈胴カム筒の)セクタギヤ、55a…(沈胴カム筒の)被係止部、55b…ズームカム筒回転拘束用カム、59…基準位置検出用凸部、60…ズームカム筒、61…(ズームカム筒の)1群用カム、61a…1群用インナーカム、61b…1群用スルーカム、62…2群用カム、62a…2群用インナーカム、62b…2群用スルーカム、63…3群用カム、63a…3群用インナーカム、63b…3群用スルーカム、64…インナーカム部、65…スルーカム部、66…リフトコマ収納部、67…切欠き、68…(ズームカム筒の)セクタギヤ、69a…沈胴カム筒回転拘束用カム、69b…(ズームカム筒の)被係止部、70…カム筒回転機構、71…カム筒駆動ギヤ、73…駆動モータ、80…リフトコマ、81…リフトコマフォロアピン、90…カム筒回転拘束機構、90a…沈胴カム筒回転拘束機構、90b…ズームカム筒回転拘束機構、91a,91b…回転拘束レバー、92a,92b…係止端、93a,93b…カムフォロア端、101…本体カバー、102…本体ベース、103…裏蓋、105…フィルム、110…変倍・変角機構、114…変倍・変角用カム体、114a,114b…ファインダ変倍用カム、114c…ストロボ照射角変更用カム、120…ファインダ、121,122…移動レンズ、125…接眼レンズ、130…ストロボ、131…ストロボ本体、132…発光体、133…ストロボカバー、150…制御回路、151…カウンタ、152…カム筒駆動量制御部、153…フォーカス制御部、154…メインスイッチ、155…ズームスイッチ、160…駆動量検出センサ、161…スリット円板、162…フォトインタラプタ、165…リミットスイッチ。

Claims (4)

  1. 撮影倍率を変えることができると共に、撮影倍率の変更に伴ってファインダ倍率も変えることができるズームカメラであって、
    鏡筒には、最も被写体側に第1レンズが納められ、該第1レンズよりも撮像媒体側に第2レンズが納められ、該第1レンズ及び該第2レンズは、両レンズが最も撮像媒体側に位置し且つ該第1レンズが本体内に納まっている沈胴位置と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに移動可能な沈胴式ズームカメラにおいて、
    前記鏡筒は、前記第1レンズを支持し前記本体に対して光軸と平行な方向に相対移動可能に設けられている第1レンズ支持筒と、前記第2レンズを支持し前記本体に対して光軸と平行な方向に相対移動可能に設けられている第2レンズ支持筒と、該本体に対して光軸回りに相対回転可能に設けられている沈胴カム筒と、該本体に対して光軸回りに相対回転可能に該沈胴カム筒よりも被写体側に設けられているズームカム筒と、前記沈胴カム筒に対して光軸と平行な方向に移動可能に設けられている移動駒とを有し、
    前記移動駒には、光軸に対して放射方向に突出した駒従動突起部が形成され、
    前記第1レンズ支持筒には、光軸に対して放射方向に突出した第1従動突起部が形成され、
    前記第2レンズ支持筒には、光軸に対して放射方向に突出し、前記第2レンズを沈胴位置から前記最少倍率位置の直前に至らしめるまでの間において光軸と平行な方向に移動する前記移動駒と接触している第2従動突起部が形成され、
    前記沈胴カム筒には、前記第1レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間で前記第1従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状の第1カム部と、前記駒従動突起部が係合し且つ前記第2レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間で前記光軸に対してスパイラル状で、該第2レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間以外の間で前記光軸に対して垂直な方向に環状の駒カム部とが形成され、
    前記ズームカム筒には、前記第1レンズを前記最低倍率位置から前記最大倍率位置に移動させる間で前記第1従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状の第1カム部と、前記第2レンズを前記最少倍率位置から前記最大倍率位置に移動させる間で前記第2従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状の第2カム部とが形成され、
    前記第1レンズを前記沈胴位置から少なくとも前記最小倍率位置の直前まで移動させることができる範囲で、前記沈胴カム筒を回転させると共に、該第1レンズを少なくとも該最小倍率位置から前記最大倍率位置まで移動させることができる範囲で、前記ズームカム筒を回転させるカム筒回転機構と、
    前記ズームカム筒の回転のみに伴って前記ファインダに変倍動作させる変倍機構と、
    を備えていることを特徴とする沈胴式ズームカメラ。
  2. 照射角度の変更が可能なストロボを備え、
    前記変倍機構は、前記ズームカム筒の回転に伴い前記ストロボにも変角動作させることができるよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の沈胴式ズームカメラ。
  3. 第1レンズ及び第2レンズが収められ、両レンズが最も撮像媒体側に位置している沈胴位置と、該沈胴位置よりも被写体側で撮影可能な最低倍率位置と、該最低倍率位置よりもさらに被写体側で撮影可能な最高倍率位置とに移動可能な鏡筒装置において、
    前記第1レンズを支持する第1レンズ支持筒と、前記第2レンズを支持する第2レンズ支持筒と、前記第1レンズ支持筒に支持されている前記第1レンズを前記沈胴位置から前記最小倍率位置の直前まで移動させることができる範囲で光軸回りに回転する沈胴カム筒と、該沈胴カム筒の回転を伴わずに、光軸回りに回転して前記第1レンズ及び前記第2レンズを少なくとも前記最小倍率位置から前記最大倍率位置まで移動させるズームカム筒と、
    を備えていることを特徴とする鏡筒装置。
  4. 前記沈胴カム筒の回転で被写体側に移動して、前記第2レンズ支持筒に支持されている前記第2レンズを前記沈胴位置から前記最小倍率位置の直前まで移動させる移動駒を備え、
    前記第2レンズ支持筒には、光軸に対して放射方向に突出した第2従動突起が形成され、
    前記移動駒には、光軸に対して放射方向に突出した駒従動突起部が形成され、
    前記沈胴カム筒には、前記駒従動突起部が係合し且つ前記第2レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間で前記光軸に対してスパイラル状で、該第2レンズを前記沈胴位置から前記最低倍率位置に至らしめる直前までの間以外の間で前記光軸に対して垂直な方向に環状の駒カム部が形成され、
    前記ズームカム筒には、前記第2レンズを前記最少倍率位置から前記最大倍率位置に移動させる間で前記第2従動突起部が係合可能で且つ前記光軸に対してスパイラル状の第2カム部とが形成され、
    前記第2レンズが前記最小倍率位置の直前から前記沈胴位置まで移動する際には、前記沈胴カム筒の回転で撮像媒体側へ移動する前記第1レンズ支持筒により、前記第2レンズ支持筒が撮像媒体側へ移動することを特徴とする請求項3記載の鏡筒装置。
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