JP4050239B2 - ズームレンズの鏡筒構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ズームレンズの鏡筒構造に関し、特に回転駆動されるカム環により、最も物体側に位置するレンズ群を支持した第1レンズ群枠を光軸方向に進退させる鏡筒構造に関する。
ズームレンズ鏡筒では、回転駆動されるカム環により、最も物体側に位置するレンズ群を支持した第1レンズ群枠を移動させることが広く行われている。第1レンズ群枠は、例えば、第1レンズ群より後方に位置する第2レンズ群でズーム調整を行う場合には、調整のための開口を設けるのが普通であり、別部材としての遮光飾り筒をその外周面に設けるのが一般的である(例えば、特許文献1)。
特開2001−215385号公報
この遮光飾り筒は従来、単純に第1レンズ群枠に固定されており、上記開口を塞ぐ以外に機能がなかった。
本発明は、従来、単純に第1レンズ群枠に固定されていた遮光飾り筒を多機能化したズームレンズの鏡筒構造を提供することを目的とする。
本発明のズームレンズの鏡筒構造は、回転駆動されるカム環;このカム環の外周に位置し光軸方向に直進案内された、ズームレンズ系の最も前方のレンズ群を支持する第1レンズ群枠;この第1レンズ群枠の外周に位置する遮光飾り筒;及び上記カム環の外周面に形成された、上記第1レンズ群枠に設けたカムフォロアと係合するレンズ群枠用カム溝と、上記遮光飾り筒に設けたカムフォロアと係合する飾り筒用カム溝;を備え、上記遮光飾り筒のカムフォロアは、第1レンズ群枠に形成した光軸と平行な直進案内溝を通って上記飾り筒用カム溝に係合しており、上記レンズ群枠用カム溝と飾り筒用カム溝は、ズームレンズの撮影領域では、第1レンズ群枠と遮光飾り筒を同一の軌跡で光軸方向に移動させる形状をなしていることを特徴としている。
上記レンズ群枠用カム溝と係合する上記カムフォロアと、上記飾り筒用カム溝と係合する上記カムフォロアとが光軸方向に並んでいるのが好ましい。
さらに、上記遮光飾り筒の前端部でバリアを支持するとともに、収納領域では撮影領域に比べて、上記遮光飾り筒を第1レンズ群枠に対して前方に位置させて、収納領域で上記バリアを上記第1レンズ枠に支持されたレンズ群より前方に位置させるのが好ましい。
さらに、上記第1レンズ群枠は、外筒、内筒及び該外筒と内筒の先端部を接続したフランジ壁とを有し、この外筒と内筒との間にカム環が位置しているのが良好である。
さらに、第1レンズ群枠の内筒内面に、光軸方向に直進案内された第2レンズ群枠が支持されており、上記第1レンズ群枠には、この第2レンズ群枠に支持された第2レンズ群の光軸方向位置を調整するための開口を形成するのが好ましい。
第1レンズ群枠と遮光飾り筒との間に、第1レンズ群枠に対して遮光飾り筒を前進させる方向に付勢するばね手段を介在させるのが良い。
本発明によれば、従来は遮光機能しか有していなかった遮光飾り筒を多機能化することができる。
最初に、図1について、本実施形態のズームレンズ鏡筒を適用するズームレンズ光学系を説明する。このズームレンズ系は、物体側から順に、正のパワーの第1レンズ群L1、負のパワーの第2レンズ群L2、正のパワーの第3レンズ群L3、及び正のパワーの第4レンズ群L4からなるバリフォーカルレンズ系である。変倍は、第1から第3レンズ群L1〜L3で行い、変倍に伴う焦点移動を第4レンズ群L4で補正する。変倍時に第1レンズ群L1と第3レンズ群L3は一定間隔を保って一緒に移動する。第4レンズ群L4は同時にフォーカス群である。図1は、ズーミング軌跡と収納時の軌跡の両方を描いている。なお、厳密には、バリフォーカスレンズ系は変倍に伴って焦点移動が生じるレンズ系、ズームレンズ系は焦点移動が生じないレンズ系として定義されているが、本実施形態では、上記バリフォーカルレンズ系をズームレンズ系の一種として扱い、さらに以下の説明では上記バリフォーカルレンズ系をズームレンズ系と呼ぶ。
図1から図19について、本実施形態のズームレンズ鏡筒の全体構造を説明する。カメラボディに固定される固定筒11には、例えば図8に示すように、その内周面に雌ヘリコイド11aと、光軸と平行な方向の直進案内溝11bとが形成されている。この固定筒11の雌ヘリコイド11aには、図9に示すように、カムヘリコイド環12の後端部に形成した雄ヘリコイド12aが螺合する。雄ヘリコイド12aの山部には平歯車12bが形成されており、この平歯車12bが、固定筒11の内面凹部11c(図3)に位置させて回動自在に支持した駆動ピニオン13(図15参照)と常時噛み合う。従って、カムヘリコイド環12は、駆動ピニオン13及び平歯車12bを介して回動すると、雄ヘリコイド12aと雌ヘリコイド11aに従って光軸方向に移動する。本実施形態のズームレンズ鏡筒は、このカムヘリコイド環12が光軸を中心とする唯一の回動部材である。
カムヘリコイド環12の外周には、直進案内環14が嵌まっている。この直進案内環14はその後端部外面に径方向の直進案内突起14aを有し、後端部の内面にバヨネット突起14b(図4)を有する。直進案内突起14aは、固定筒11の直進案内溝11bに相対移動自在に嵌まっており、バヨネット突起14bは、カムヘリコイド環12の雄ヘリコイド12a(平歯車12b)の直前に形成した周方向溝12cに相対回転自在に嵌まっている。従って直進案内環14は、回転せずに光軸方向にカムヘリコイド環12と一緒に移動する。
カムヘリコイド環12の外周面には、図4、図9、図16に示すように、第1レンズ群L1を支持した1群移動筒15用のカム溝C15と、飾り筒16用のカム溝C16が形成されており、内周面には、第2レンズ群L2を支持した2群移動筒17用のカム溝C17(図19参照)が形成されている。1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16は僅かに形状が相違し、それぞれ周方向に離隔させて3本ずつ形成され、2群用カム溝C17は同一基礎軌跡が周方向及び光軸方向に離隔させて6本形成されている。1群移動筒15、飾り筒16、2群移動筒17はそれぞれ光軸方向に直進案内されており、これらの1群用カム溝C15、飾り筒用カム溝C16、2群用カム溝C17に従って、カムヘリコイド環12の回転に伴って光軸方向に進退する。
これらの直進案内関係を説明する。1群移動筒15は、図4、図5に示すように、外筒15X、内筒15Y及びこの外筒15Xと内筒15Yの先端部を接続したフランジ壁15Zを有する断面コ字状をなしており、外筒15Xと内筒15Yの間に、カムヘリコイド環12が位置している。外筒15Xの後端部には、カムヘリコイド環12の1群用カム溝C15に嵌まるカムフォロア15aが固定されている。内筒15Yの先端部には、図8、図9に示すように、第1レンズ群L1を固定した1群枠24が螺合固定されている。1群枠24は、第1レンズ群L1を光軸方向に位置調整してズーミング調整する際に用いることができる。
固定筒11に直進案内されている直進案内環14の内周面には、光軸と平行な直進案内溝14c(図9)が略120゜間隔で形成されており、この直進案内溝14cに、外筒15Xの後端部から径方向に突出させた直進案内突起15bが嵌まっている。1群移動筒15の外筒15Xには、組立用溝15cの後端部に幅の狭い直進案内溝15d(図16)が形成されており、この直進案内溝15dに、外筒15Xと直進案内環14の間に位置する飾り筒16に固定した直進案内キー16aが位置している。1群移動筒15と飾り筒16の光軸方向の相対移動距離(1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の形状の違い)は、僅かであり、直進案内溝15dの光軸方向の長さもこれに対応して短い。直進案内キー16aには一体に、飾り筒用カム溝C16に嵌まるカムフォロア16bが設けられている。
1群移動筒15と飾り筒16との間には、圧縮コイルばね19(図3から図5参照)が挿入されている。この圧縮コイルばね19は、1群移動筒15を後方に、飾り筒16を前方に移動付勢して、1群用カム溝C15とカムフォロア15aの間、及び飾り筒用カム溝C16とカムフォロア16bの間のバックラッシュをとる作用をする。
また、1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16は、図16に示すように、撮影位置と比較して収納位置においては飾り筒16を1群移動筒15に対して前方に出し、バリアブロック30(図8)のバリアと第1レンズ群L1との干渉を防ぐように僅かに形状を異ならせて設定されている。より詳細には、図16に示すように、1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の光軸方向距離Qは、準備区間(収納位置からバリアが全開するまでの区間)の方がズーム区間(ワイド端位置からテレ端位置の区間)より大きくなるように1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の形状が設定されている。即ち、準備区間では全区間においてQ=Q1であるが、バリア全開位置OP1を所定量通過した位置OP2(すなわち、レンズL1とバリアとが干渉しない位置から)から、上記距離Qは徐々に小さくなり、ワイド端位置においてQ=Q2(<Q1)となる。そしてズーム区間では、その全区間においてQ=Q2となる。図3に示す収納位置において、1群移動筒15の前端部のフランジ壁15Zと、その前方に位置する飾り筒16のフランジ壁との間のクリアランスc1は、図4または図5に示す撮影状態における両フランジ壁間のクリアランスよりも大きく形成されているのが分かる。別言すると、撮影位置においては、バリアブロック30を第1レンズ群L1に接近させることで、バリアブロック30によるケラレを防止している。バリアブロック30は、飾り筒16の前端部に支持されており、該バリアブロック30のすぐ後方に位置させたバリア開閉環31(図9)を収納位置近傍においてカムヘリコイド環12によって回転させることで、バリアの開閉を行う。このようなバリア開閉環31の回転運動でバリアブロック30の開閉を行うバリア機構は周知である。なお、本実施形態では、ズーム区間において距離Qを一定の値(=Q2)となるように1群用カム溝C15と飾り筒用カム溝C16の形状を設定しているが、焦点距離に応じて距離Qが変化するようにしてもよく、準備区間における距離Qよりもズーム区間における距離Qを大きくなるように構成してもよい。
また、飾り筒用カム溝C16は、その前端部が開放されており、飾り筒16のカムフォロア16bは、特定の組立位置において、その開放端C16a(図16)から該カム溝C16内に挿入される。1群用カム溝C15についても、同様に前端開放端C15aから1群移動筒15のカムフォロア15aが挿入される。
1群移動筒15の内筒15Yには、その内周面に光軸と平行な方向の直進案内突起15f(図6、図7)が形成されており、2群移動筒17には、この直進案内突起15fが相対摺動自在に嵌まる光軸と平行な方向の直進案内溝17aが形成されている。直進案内突起15fにはその中心部に、光軸と平行な方向の吊り溝15eが形成されており、この吊り溝15eの後端部は閉じられている(図17、図18参照)。2群移動筒17には、カムヘリコイド環12の2群用カム溝C17に嵌まるカムフォロア17cが形成されている。
2群移動筒17の内周には、第3レンズ群L3を支持した3群移動筒18が位置している。この3群移動筒18には、2群移動筒17の直進案内溝17aに内側から相対摺動自在に嵌まる光軸と平行な直進案内突起18aが形成されている。この直進案内突起18aの中心部には、吊り溝15eに嵌まる直進キー18b(図11、図17、図18)が形成されている。図11に示すように、3群移動筒18には、第3レンズ群L3の前方に位置させてシャッタブロック20が挿入され、抑え環20aで固定されている。そして、この3群移動筒18(抑え環20a)と2群移動筒17との間には、圧縮コイルばね21が挿入されていて、常時、2群移動筒17に対して3群移動筒18を後方に移動付勢している。この3群移動筒18の後方への移動端は、直進キー18bが1群移動筒15の吊り溝15eの後端部に当接する位置で規制される。すなわち、撮影状態においては、直進キー18bが1群移動筒15の吊り溝15eの後端部に当接した状態が維持され、第1レンズ群L1と第3レンズ群L3との相対間隔が一定となる。ズームレンズ鏡筒が撮影状態から収納状態へ変化する際には、第3レンズ群L3(3群移動筒18)が機械的な後退端に達した後、第1レンズ群L1が1群用カム溝C15に従ってさらに後退すると、圧縮コイルばね21が撓んで第1レンズ群L1が第3レンズ群L3に接近する(図1参照)。直進キー18bは頭部が膨らんでいて、吊り溝15eからの脱落が防止されている。
圧縮コイルばね21は、直接2群移動筒17に作用させてもよい(第2レンズ群L2は2群移動筒17に固定してもよい)が、図示実施形態では、収納長の一層の短縮を図るため、2群移動筒17に対して第2レンズ群L2を後退可能としている。図12、図13はその構成を示すもので、2群移動筒17には、先端部に内方フランジ17dを有する筒状部17eが形成されており、この筒状部17eには光軸と平行で後端及び前端が開放された直進案内溝17fが、周方向に等角度間隔で3本形成されている。筒状部17eには、中間筒部材25に形成したフランジ部25aが嵌っており、フランジ部25aの外周面に周方向に等角度間隔で突設した径方向外向きの3本の案内突起25dが、対応する直進案内溝17fに後方からそれぞれ嵌められている。このため、中間筒部材25は2群移動筒17に対して、光軸回りの相対回転が規制され、光軸方向にのみ相対移動可能であり、フランジ部25aの前面が内方フランジ17dの後面に当接するまで前方へ移動できる。第2レンズ群L2は、2群枠26に固定されており、この2群枠26の雄ねじ26bが中間筒部材25の内周に形成された雌ねじ25eに螺合されている。従って、光軸回りの回転が規制された中間筒部材25に対して2群枠26を回転させることで、第2レンズ群L2の光軸方向の位置を調整(ズーミング調整)することができ、調整後は、接着剤穴25bから接着剤を滴下することで、2群枠26を中間筒部材25に固定することができる。2群移動筒17の内方フランジ17dの前端面と2群枠26の外方フランジ26aとの間には、調整代を含めた隙間c2(図13)が存在する。圧縮コイルばね21は、中間筒部材25に作用しており、常時は(撮影状態では)、中間筒部材25はフランジ部25aが内方フランジ17dに当接する位置に保持される。つまり、第2レンズ群L2の位置は撮影状態では2群用カム溝C17によって制御される一方、収納時には、2群枠26が1群枠24の後端によって機械的に後方に押されることで、外方フランジ26aが内方フランジ17dに当接する位置まで後退でき、隙間c2分収納長の短縮ができる。
中間筒部材25には、遮光枠27が支持されている。遮光枠27は、環状の遮光部27aと、この環状遮光部27aから略120゜間隔で前方に延びる保持脚27bと、保持脚27bの先端部を外方に曲折した抜け止めフック部27cとを有しており、中間筒部材25には、この抜け止めフック部27cが嵌まる遮光部材保持穴25cが形成されている(図12)。そして、遮光枠27と2群枠26の間には、円錐コイルばね28が挿入されていて、遮光枠27を常時後方に移動付勢している。この遮光枠27は、鏡筒を収納するとき、遮光枠27が機械的な後退端に達すると、円錐コイルばね28を撓ませて2群枠26に接近する。遮光部材保持穴25cの光軸方向長は、環状遮光部27aが第2レンズ群L2に当接できるように設定されている。
円錐コイルばね28はさらに、2群枠26を回転させて行うズーミング調整時のバックラッシュ取りの作用をする。ズーミング調整は、画像位置を観察しながら、第2レンズ群L2の光軸方向位置を調整して行う調整であり、2群枠26の中間筒部材25(2群移動筒17)に対するバックラッシュを除去することにより、正確な調整ができる。
第4レンズ群L4は4群枠22に固定されている。第4レンズ群L4は前述のように、バリフォーカルレンズ系の焦点移動を補正する役割と、フォーカスレンズ群としての役割をもっており、パルスモータ23によって進退制御される。すなわち、パルスモータ23の駆動軸はねじ軸23aであり、このねじ軸23aに回転を規制されたナット部材23bが螺合している。ナット部材23bは、ばね手段Sによって、常時4群枠22の足部22aに当接する方向に移動付勢されており、4群枠22は、ガイドバー22bによって回転を規制されている。よって、パルスモータ23を駆動すると、4群枠22(第4レンズ群L4)が光軸方向に進退する。パルスモータ23は、焦点距離情報及び被写体距離情報に応じて制御される。
従って、上記構成の本ズームレンズ鏡筒は、駆動ピニオン13を介してカムヘリコイド環12を回転させると、直進案内されている1群移動筒15、飾り筒16、2群移動筒17がカム溝C15、C16、C17に従って光軸方向に移動する。3群移動筒18は、1群移動筒15が収納位置から前進して直進キー18bが吊り溝15eの後端部に当接すると、1群移動枠15と一緒に移動する。また第4レンズ群L4は焦点距離情報に応じて制御されるパルスモータ23によって位置制御され、バリフォーカルレンズ系の焦点移動の補正が行われる。その結果、図1のようなズーミング軌跡が得られる。また、パルスモータ23は、被写体距離情報によっても制御され、フォーカシング動作が実行される。
このように本実施形態では、回転駆動されるカムヘリコイド環(カム環)12の外周側に、第1レンズ群L1を支持する1群移動筒(第1レンズ群枠)15と飾り筒(遮光飾り筒)16とを配置している。1群移動筒15は、カムヘリコイド環12の外側に位置する外筒15X、カムヘリコイド環12の内側に位置する内筒15Y及び外筒15Xと内筒15Yの先端部を接続するフランジ壁15Zとを具備しており、1群移動筒15と飾り筒16の間には圧縮コイルばね(ばね手段)19が縮設されている。さらに、カムヘリコイド環12の外周面に形成されたカム溝(レンズ群枠用カム溝)C15に1群移動筒15のカムフォロア15aを嵌合し、1群移動筒15を直進案内環14で直進案内している。また、飾り筒16の直進案内キー16aが1群移動筒15の直進案内溝15d内に位置し、直進案内キー16aに設けたカムフォロア16bを、カムヘリコイド環12の外周面に形成されたカム溝(飾り筒用カム溝)C16に嵌合し、飾り筒16を1群移動筒15で直進案内している。そして、図16に示すように、ズームレンズの撮影領域(ズーミング領域)では、カム溝C15とカム溝C16は同一形状となっているので、撮影領域では、飾り筒16は1群移動筒15と同一の軌跡で光軸方向に移動して、1群移動筒15を保護すると共に、1群移動筒15の剛性を補強する。また、飾り筒16を直進案内する機構としては、1群移動筒15に比較的短い長さの直進案内溝15dを設けるだけで済むので、ズームレンズ鏡筒の光軸方向寸法の小型化(薄型化)が図れる。
さらに、収納領域ではカム溝15とカム溝C16の形状は異なっており、収納領域では撮影領域に比べて、飾り筒16を1群移動筒15に対して前方に移動させて、飾り筒16で支持したバリアが第1レンズ群L1に接触しないようにしている。
また、外筒15Xと内筒15Yには、径方向に重合する調整用孔(開口)15X1、15Y1をそれぞれ穿設してあり(図4及び図8から図10参照)、飾り筒16をカムヘリコイド環12に取り付ける前に(飾り筒16で1群移動筒15の外周面を覆う前に)、図4に示すように、1群移動筒15と2群移動筒17をワイド端まで移動させて、1群移動筒15の調整用孔15X1、15Y1に図示を省略した工具を挿入し、この工具により、中間筒部材25に対して2群枠26を回転させることで、第2レンズ群L2の光軸方向の位置を調整(ズーミング調整)することができ、調整後、接着剤穴25bから接着剤を滴下することで、2群枠26を中間筒部材25に固定できる。
上述したように本実施形態の飾り筒16は、1群移動筒15に設けた調整用孔15X1、15Y1を覆い隠す遮光機能だけでなく、第1移動筒15のバックラッシュを除去する機能、バリアブロック30を支持する機能、及び、収納時に撮影時よりも1群移動筒15に対して前方に移動することによりバリアと第1レンズ群L1の接触を防止する機能をも具備しており、従来の飾り筒16に比べて多くの機能を具備するものとなっている。
本発明のズームレンズの鏡筒構造は、カム環がヘリコイドカム環であると否とを問わず、カム環とレンズ支持筒を有するズームレンズ鏡筒一般に適用できるのは明らかである。
本発明によるズームレンズ鏡筒を適用するズームレンズ系のズーミング基礎軌跡を示す図である。 同ズームレンズ系の構成レンズ群とそのレンズ枠を示す半切斜視図である。 本発明の一実施形態によるズームレンズ鏡筒の収納状態における上半断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のワイド端無限遠撮影状態における上半断面図である。 同ズームレンズ鏡筒のテレ端無限遠撮影状態における下半断面図である。 図3のVI-VI線に沿う断面図である。 図3のVII-VII線に沿う断面図である。 同ズームレンズ鏡筒の一部の分解斜視図である。 同別の部分の分解斜視図である。 1群移動筒回りの分解斜視図である。 3群移動筒回りの分解斜視図である。 2群移動筒回りの分解斜視図である。 2群移動筒回りの上半断面図である。 固定筒に支持するパルスモータ回りの背面から見た分解斜視図である。 同固定筒と第4レンズ群回りの分解斜視図である。 カムヘリコイド筒の1群用カム溝と飾り筒用カム溝の展開図である。 1群移動筒、2群移動筒及び3群移動筒の直進案内関係を示す展開図である。 同拡大展開図である。 カムヘリコイド環の2群用カム溝の形状を示す展開図である。
符号の説明
C15 1群用カム溝(レンズ群枠用カム溝)
C16 飾り筒用カム溝(飾り筒用カム溝)
C17 2群用カム溝
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
S ばね手段
11 固定筒
11a 雌ヘリコイド
11b 直進案内溝
11c 内面凹部
12 カムヘリコイド環(カム環)
12a 雄ヘリコイド
12b 平歯車
12c 周方向溝
12d 直進ガイド溝
13 駆動ピニオン
14 直進案内環
14a 直進案内突起
14b バヨネット突起
14c 直進案内溝
15 1群移動筒(第1レンズ群枠)
15a カムフォロア
15b 直進案内突起
15c 組立用溝
15d 直進案内溝
15e 吊り溝
15f 直進案内突起
15X 外筒
15X1 調整用孔(開口)
15Y 内筒
15Y1 調整用孔(開口)
15Z フランジ壁
16 飾り筒(遮光飾り筒)
16a 直進案内キー
16b カムフォロア
17 2群移動筒
17a 直進案内溝
17c カムフォロア
17d 内方フランジ
17e 筒状部
17f 直進案内溝
18 3群移動筒
18a 直進案内突起
18b 直進キー
19 圧縮コイルばね(ばね手段)
20 シャッタブロック
20a 抑え環
21 圧縮コイルばね
22 4群枠
22a 足部
22b ガイドバー
23 パルスモータ
23a ねじ軸
23b ナット部材
24 1群枠
25 中間筒部材
25a フランジ部
25b 接着剤穴
25c 遮光部材保持穴
25d 案内突起
25e 雌ねじ
26 2群枠
26a 外方フランジ
26b 雄ねじ
27 遮光枠
27a 環状遮光部
27b 保持脚
27c 抜け止めフック部
28 円錐コイルばね
30 バリアブロック
31 バリア開閉環


Claims (6)

  1. 回転駆動されるカム環;
    このカム環の外周に位置し光軸方向に直進案内された、ズームレンズ系の最も前方のレンズ群を支持する第1レンズ群枠;
    この第1レンズ群枠の外周に位置する遮光飾り筒;及び
    上記カム環の外周面に形成された、上記第1レンズ群枠に設けたカムフォロアと係合するレンズ群枠用カム溝と、上記遮光飾り筒に設けたカムフォロアと係合する飾り筒用カム溝;
    を備え、
    上記遮光飾り筒のカムフォロアは、第1レンズ群枠に形成した光軸と平行な直進案内溝を通って上記飾り筒用カム溝に係合しており、
    上記レンズ群枠用カム溝と飾り筒用カム溝は、ズームレンズの撮影領域では、第1レンズ群枠と遮光飾り筒を同一の軌跡で光軸方向に移動させる形状をなしていることを特徴とするズームレンズの鏡筒構造。
  2. 請求項1記載のズームレンズの鏡筒構造において、上記レンズ群枠用カム溝と係合する上記カムフォロアと、上記飾り筒用カム溝と係合する上記カムフォロアとが光軸方向に並んでいるズームレンズの鏡筒構造。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズの鏡筒構造において、上記遮光飾り筒の前端部でバリアを支持するとともに、収納領域では撮影領域に比べて、上記遮光飾り筒を第1レンズ群枠に対して前方に位置させて、収納領域で上記バリアを上記第1レンズ枠に支持されたレンズ群より前方に位置させたズームレンズの鏡筒構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載のズームレンズの鏡筒構造において、上記第1レンズ群枠は、外筒、内筒及び該外筒と内筒の先端部を接続したフランジ壁とを有し、この外筒と内筒との間にカム環が位置しているズームレンズの鏡筒構造。
  5. 請求項記載のズームレンズの鏡筒構造において、第1レンズ群枠の内筒内面に、光軸方向に直進案内された第2レンズ群枠が支持されており、上記第1レンズ群枠には、この第2レンズ群枠に支持された第2レンズ群の光軸方向位置を調整するための開口が形成されているズームレンズの鏡筒構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載のズームレンズの鏡筒構造において、第1レンズ群枠と遮光飾り筒との間には、第1レンズ群枠に対して遮光飾り筒を前進させる方向に付勢するばね手段が介在しているズームレンズの鏡筒構造。
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