JP4906284B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Description
また、上記従来の他のレンズ鏡筒においては、第1レンズ群の後方に設けられた遮光部材が、第1レンズ群と第2レンズ群とが接近したときに、第1レンズ群のレンズに後方から係合して遮光するようになっているため、第1レンズ群と第2レンズ群とが相対的に離隔したときには、遮光することができない。また、遮光部材は、弾性変形するように特殊な形状に形成されているため、製造が困難であり、コストが高くなる要因となっていた。
この構成によれば、レンズ保持筒は、そのフォロワピンがガイド筒のガイド溝により光軸方向に案内されつつカム溝によりカム作用を受けて光軸方向に移動する。この際、レンズ保持筒は、カム筒に設けられた環状フランジ部の開口を挿通する前方筒部が縮径され環状段差部を介して後方筒部が拡径された形状になっていると共に後方筒部の外周面がガイド筒の内周面に密接した状態で移動するため、環状フランジ部の開口とレンズ保持筒との隙間(相対的な移動を得るために構造上必要とされる隙間)から侵入してきた外光は、この環状段差部により反射されて積極的に遮光され、内部への侵入が確実に防止される。このように、専用の遮光部材を設けるのではなく、レンズ保持筒に環状段差部を一体的に設けるだけで遮光できるため、構造の簡略化、部品点数の削減等を達成でき、又、従来のような遮光部材による摺動抵抗もなく、円滑な駆動動作が得られる。
特に、フォロワピンが挿入されるガイド筒のガイド溝は光軸方向に伸長するため、このガイド溝を介して外光が侵入する虞があるが、環状段差部をフォロワピンの近傍でかつ光軸方向の前方に設けることにより、環状段差部による遮光作用とフォロワピンによる遮光作用との相乗効果により、ガイド溝から後方に侵入しようとする外光を確実に遮光することができる。
この構成によれば、光軸方向の前方から眺めたとき、カム筒の環状フランジ部の開口(内周縁)が、レンズ保持筒の環状段差部の領域に重なり合っている、すなわち、レンズ保持筒の前方筒部の外周面と後方筒部の外周面との間に位置するため、この環状フランジ部とレンズ保持筒の隙間を通過した外光を、より積極的に環状段差部にて反射させることができ、より確実に遮光することができる。
この構成によれば、最も前方(最も被写体側)に位置する最前のレンズ群に、上記環状段差部をもつレンズ保持筒が含まれるため、レンズ鏡筒に外光が侵入する経路の最も上流側で、外光を確実に遮光することができる。
図1ないし図7は、本発明に係るレンズ鏡筒を組み込んだレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面図、図2は装置の断面図、図3はレンズ保持筒を示す図、図4はレンズ鏡筒の一部を示す部分拡大断面図、図5はレンズ保持筒の駆動機構を示す部分断面図、図6及び図7は装置の断面図である。
そして、第1レンズ群40は、カム筒30が回動してカム溝33がフォロワピン42にカム作用を及ぼすことにより、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。また、駆動機構80が起動することにより、レンズ保持筒41に対してレンズ枠43が光軸方向Lにおいて相対的に前進及び後退する。
前方筒部41aは、図4に示すように、その外周面が環状フランジ部35の開口35aと径方向において所定の隙間D1をなすように縮径して、すなわち、開口35aの内径よりも小さい外径をなすように形成されている。
後方筒部41bは、図4に示すように、その外周面が環状フランジ部35の開口35aと径方向において隙間を殆ど生じないように、すなわち、開口35aの内径と同等の外径をなすように拡径して形成されている。
環状段差部41cは、図4に示すように、前方筒部41aと後方筒部41bの境に形成されるものであり、フォロワピン42の近傍でかつ光軸方向Lの前方側に位置付けられている。
特に、ここでは、環状段差部41cがフォロワピン42の近傍で光軸方向Lの前方側に設けられているため、フォロワピン42が後述するガイド筒60のガイド溝61に挿入されていても、環状段差部41cによる遮光作用とフォロワピン42による遮光作用との相乗効果により、ガイド溝61から後方に侵入しようとする外光を確実に遮光することができる。
レンズ枠43は、図5に示すように、レンズ保持筒41に移動自在に支持される円筒部43a、円筒部43aから延出し後述するガイドシャフト87に摺動自在に連結される連結部43b、後述するナット85を受けるナット受け部43c、掛止片43d等を備えている。
すなわち、ガイド筒60は、レンズ保持筒41のフォロワピン42を受け入れて光軸方向Lに案内する3つのガイド溝61、レンズ枠51のフォロワピン52を受け入れて光軸方向Lに案内する3つのガイド溝62、カム筒30の内周面30bに形成された環状溝に掛止される掛止爪63、後端部に形成された固定用のフランジ64等を備えている。
尚、ここでは、ガイド溝61,62は、切り欠かれて光軸方向Lに伸長する長孔形状に形成されているが、カム筒30の内周面30bと協働して溝形状を画定するものである。
すなわち、DCモータ71が回転すると、歯車72を含む歯車列を介して、カム筒30が固定筒20に対して相対的に回転する。そして、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、光軸方向Lにおいてそれぞれ繰り出し(前方に移動し)又は繰り込んで(後方に移動し)、図2に示す非撮影時の沈胴位置から、図6に示す広角端位置を経て図7に示す望遠端撮影位置までの間を移動し、幅広い撮影が行えるようにズーミングを行う。
ここでは、カム筒の内側に光軸方向Lの前方から後方に向けて配列された複数のレンズ群(第1レンズ群40、第2レンズ群50)のうち、最も前方に位置する第1レンズ群40(最前のレンズ群)に含まれるレンズ保持筒41に対して、遮光機能をなす環状段差部41cを設けたことにより、レンズ鏡筒内に外光が侵入する経路の最も上流側で、外光を確実に遮光することができる。
これにより、隙間D1から侵入してきた外光は、環状段差部41c´の幅広い面により反射されて積極的に遮光され、内部への侵入がより確実に防止される。
また、上記実施形態においては、環状段差部41c,41c´を、フォロワピン42の前方近傍に設けた場合を示したが、これに限定されるものではなく、フォロワピン42から前方に離れた位置に設けてもよい。
また、上記実施形態においては、光軸方向Lにおいて最も前方に位置するレンズ群40に含まれるレンズ保持筒41に環状段差部41c,41c´を設けた場合を示したが、これに限定されるものではなく、後方に位置するレンズ群に含まれるレンズ保持筒に対して環状段差部を設けても、さらに後方に配置されたCCD12に対して外光が侵入するのを防止できる。
G1,G2 レンズ
10 ベース
11 ガラスフィルタ
12 CCD
20 固定筒
21 カム溝
30 カム筒
30b 内周面
31 フォロワピン
33,34 カム溝
35 環状フランジ部
35a,35a´ 開口
40 第1レンズ群(最前のレンズ群)
41 レンズ保持筒
41a,41a´ 前方筒部
41b 後方筒部
41c,41c´ 環状段差部
42 フォロワピン
43 レンズ枠
50 第2レンズ群
51 レンズ枠
52 フォロワピン
60 ガイド筒
61,62 ガイド溝
70 駆動機構
71 DCモータ
80 駆動機構
81 ステッピングモータ
Claims (3)
- 回転により光軸方向にカム作用を及ぼすカム溝を有すると共に光軸方向の前端に縮径した開口を画定する環状フランジ部を有するカム筒、前記カム筒の内側に配置されてレンズを保持すると共に前記カム溝に係合するフォロワピンを有するレンズ保持筒、前記レンズ保持筒の回転を規制するべく前記カム筒と前記レンズ保持筒の間に配置されて前記フォロワピンを光軸方向に案内するガイド溝を有するガイド筒、を備えたレンズ鏡筒であって、
前記レンズ保持筒は、前記カム筒の開口を挿通する前方筒部の外周面を後方筒部の外周面よりも縮径させるように形成する環状段差部を有し、
前記環状段差部は、前記フォロワピンの近傍で光軸方向の前方側に設けられ、
前記後方筒部の外周面は、前記ガイド筒の内周面に密接した状態で移動自在に形成されている、
ことを特徴とするレンズ鏡筒 - 前記環状フランジ部の開口は、前記レンズ保持筒の後方筒部の外周面の外径よりも小さい内径に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記カム筒には、光軸方向の前方から後方に向けて複数のレンズ群が配列され、
前記レンズ保持筒は、最前のレンズ群に含まれる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
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