JPH1184198A - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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- JPH1184198A JPH1184198A JP23741297A JP23741297A JPH1184198A JP H1184198 A JPH1184198 A JP H1184198A JP 23741297 A JP23741297 A JP 23741297A JP 23741297 A JP23741297 A JP 23741297A JP H1184198 A JPH1184198 A JP H1184198A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- frame
- group
- lens barrel
- cam
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Abstract
(57)【要約】
【課題】鏡筒の外径を小さくしつつ、鏡筒の光線の漏れ
を防止することが可能なレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】本発明のレンズ鏡筒は、光軸方向に移動す
る1群レンズ枠28と、この鏡枠に対して相対的に接離
する2群レンズ枠36と、上記1群レンズ枠28および
2群レンズ枠36間の漏光を阻止する遮光部材44とを
有しており、上記遮光部材44は、上記1群,2群レン
ズ枠が近接したときに、光軸方向に変曲部を形成する弾
性体であって、上記遮光部材44により上記1群および
2群レンズ枠間の漏光が阻止される。
を防止することが可能なレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】本発明のレンズ鏡筒は、光軸方向に移動す
る1群レンズ枠28と、この鏡枠に対して相対的に接離
する2群レンズ枠36と、上記1群レンズ枠28および
2群レンズ枠36間の漏光を阻止する遮光部材44とを
有しており、上記遮光部材44は、上記1群,2群レン
ズ枠が近接したときに、光軸方向に変曲部を形成する弾
性体であって、上記遮光部材44により上記1群および
2群レンズ枠間の漏光が阻止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光部材を有する
レンズ鏡筒に関する。
レンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ鏡筒の遮光構造として提案
された実開平6−2309号公報に開示のものは、光軸
方向の距離が変化する2つのレンズ枠の間にベローズを
配設することによって、上記2つのレンズ枠の間の光線
の漏れ防止を行うものであった。
された実開平6−2309号公報に開示のものは、光軸
方向の距離が変化する2つのレンズ枠の間にベローズを
配設することによって、上記2つのレンズ枠の間の光線
の漏れ防止を行うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
実開平6−2309号公報に開示のものは、鏡筒の径方
向にベローズの収納用スペ−スが必要となっており、鏡
筒の径の大型化が避けられない構造となっていた。
実開平6−2309号公報に開示のものは、鏡筒の径方
向にベローズの収納用スペ−スが必要となっており、鏡
筒の径の大型化が避けられない構造となっていた。
【0004】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたもので、鏡筒の外径を小さくしつつ、鏡筒の光
線の漏れを防止することが可能なレンズ鏡筒を提供する
ことを目的とする。
なされたもので、鏡筒の外径を小さくしつつ、鏡筒の光
線の漏れを防止することが可能なレンズ鏡筒を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の請求
項1記載のレンズ鏡筒は、光軸方向に移動する第1の鏡
枠部材と、この第1の鏡枠部材に対して相対的に接離す
る第2の鏡枠部材と、上記第1、および、第2の鏡枠部
材間の漏光を阻止する遮光部材とを有するレンズ鏡筒に
おいて、上記遮光部材は、上記第1、および、第2の鏡
枠部材が近接したときに、上記光軸方向に変曲部を形成
する弾性体であり、上記遮光部材により上記第1、およ
び、第2の鏡枠部材間の漏光が阻止される。
項1記載のレンズ鏡筒は、光軸方向に移動する第1の鏡
枠部材と、この第1の鏡枠部材に対して相対的に接離す
る第2の鏡枠部材と、上記第1、および、第2の鏡枠部
材間の漏光を阻止する遮光部材とを有するレンズ鏡筒に
おいて、上記遮光部材は、上記第1、および、第2の鏡
枠部材が近接したときに、上記光軸方向に変曲部を形成
する弾性体であり、上記遮光部材により上記第1、およ
び、第2の鏡枠部材間の漏光が阻止される。
【0006】本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請
求項1に記載のレンズ鏡筒において、上記遮光部材は、
上記第1の鏡枠部材が保持するレンズの外周部に係合し
ており、上記遮光部材により上記第1、および、第2の
鏡枠部材間の漏光が阻止される。
求項1に記載のレンズ鏡筒において、上記遮光部材は、
上記第1の鏡枠部材が保持するレンズの外周部に係合し
ており、上記遮光部材により上記第1、および、第2の
鏡枠部材間の漏光が阻止される。
【0007】本発明の請求項3載のレンズ鏡筒は、請求
項2に記載のレンズ鏡筒において、上記遮光部材は、上
記レンズの撮影光線の絞り機能を有しており、上記遮光
部材により上記第1、および、第2の鏡枠部材間の漏光
を阻止し、さらに、撮影光線の絞りを行う。
項2に記載のレンズ鏡筒において、上記遮光部材は、上
記レンズの撮影光線の絞り機能を有しており、上記遮光
部材により上記第1、および、第2の鏡枠部材間の漏光
を阻止し、さらに、撮影光線の絞りを行う。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1,図2,図3は、本
発明の第1の実施の形態であるレンズ鏡筒の各状態での
中央縦断面図であり、図1は鏡筒がカメラ本体内に収納
された沈胴状態、図2は、撮影可能な広角端でのフォー
カス群無限遠合焦状態、図3は、撮影可能な望遠端での
フォーカス群無限遠合焦状態をそれぞれ示している。ま
た、図4は、上記レンズ鏡筒のズーム動作時における上
記各レンズ群の動きの概略を示した図である。図5,
6,7は、上記レンズ鏡筒の分解斜視図を3つの図に分
けて示したものである。図8(A),(B)は、移動板
駆動用送りネジ回りを示す断面図であり、図8(A)
は、沈胴状態での断面図、図8(B)は、撮影可能状態
での断面図を示している。図9は、1,2,3レンズ群
枠の支持部周りの断面図である。図10は、立体カムへ
のレンズ群枠当て付け状態を示す断面図である。図11
は、1群レンズ枠とシャッタ地板の間の展開断面図であ
る。図12(A),(B)は、遮光部材の側面図(半断
面図)と正面図である。図13は、図1の部分拡大図で
あって、本レンズ鏡筒の先端下部分断面を示す。
実施の形態について説明する。図1,図2,図3は、本
発明の第1の実施の形態であるレンズ鏡筒の各状態での
中央縦断面図であり、図1は鏡筒がカメラ本体内に収納
された沈胴状態、図2は、撮影可能な広角端でのフォー
カス群無限遠合焦状態、図3は、撮影可能な望遠端での
フォーカス群無限遠合焦状態をそれぞれ示している。ま
た、図4は、上記レンズ鏡筒のズーム動作時における上
記各レンズ群の動きの概略を示した図である。図5,
6,7は、上記レンズ鏡筒の分解斜視図を3つの図に分
けて示したものである。図8(A),(B)は、移動板
駆動用送りネジ回りを示す断面図であり、図8(A)
は、沈胴状態での断面図、図8(B)は、撮影可能状態
での断面図を示している。図9は、1,2,3レンズ群
枠の支持部周りの断面図である。図10は、立体カムへ
のレンズ群枠当て付け状態を示す断面図である。図11
は、1群レンズ枠とシャッタ地板の間の展開断面図であ
る。図12(A),(B)は、遮光部材の側面図(半断
面図)と正面図である。図13は、図1の部分拡大図で
あって、本レンズ鏡筒の先端下部分断面を示す。
【0009】図1〜3,図5〜7に示すように、本レン
ズ鏡筒は、主に、上記第1レンズ群11を支持する第1
の鏡枠部材である1群レンズ枠28と、第2レンズ群1
2を支持する第2の鏡枠部材である2群レンズ枠36
と、第3レンズ群13を支持する3群レンズ枠38と、
第4レンズ群14を支持する4群レンズ枠26と、レン
ズ鏡筒の沈胴状態から撮影可能状態(広角端〜望遠端状
態)への切り換え時に移動する移動枠16および移動板
15と、ズーミング時に回動駆動される回転枠24と、
カム枠22と、ガイド枠23と、1群レンズ枠28を支
持する1群ズーム枠25と、ズーミング時に第2レンズ
群12、第3レンズ群13の群間隔を変化させるための
立体カム27と、セクタ47と、セクタ駆動用ソレノイ
ド64等が装着されるシャッタ地板29と、フォーカス
駆動用のフォーカシングモータ30とを具備している。
ズ鏡筒は、主に、上記第1レンズ群11を支持する第1
の鏡枠部材である1群レンズ枠28と、第2レンズ群1
2を支持する第2の鏡枠部材である2群レンズ枠36
と、第3レンズ群13を支持する3群レンズ枠38と、
第4レンズ群14を支持する4群レンズ枠26と、レン
ズ鏡筒の沈胴状態から撮影可能状態(広角端〜望遠端状
態)への切り換え時に移動する移動枠16および移動板
15と、ズーミング時に回動駆動される回転枠24と、
カム枠22と、ガイド枠23と、1群レンズ枠28を支
持する1群ズーム枠25と、ズーミング時に第2レンズ
群12、第3レンズ群13の群間隔を変化させるための
立体カム27と、セクタ47と、セクタ駆動用ソレノイ
ド64等が装着されるシャッタ地板29と、フォーカス
駆動用のフォーカシングモータ30とを具備している。
【0010】本レンズ鏡筒の撮影光学系として、前方
(被写体側)より上記第1レンズ群11、第2レンズ群
12、第3レンズ群13、第4レンズ群14が配設され
ているが、図4に示すように上記第1レンズ群11と第
3レンズ群13は、広角端より望遠端に至る間、レンズ
鏡筒内を一体的に移動する。第2レンズ群12は、上記
第1レンズ群11と第3レンズ群13に対して相対的な
位置を変化させながら移動する。また、第4レンズ群1
4は、上記第3レンズ群13に対して相対的に移動する
ようになっている。
(被写体側)より上記第1レンズ群11、第2レンズ群
12、第3レンズ群13、第4レンズ群14が配設され
ているが、図4に示すように上記第1レンズ群11と第
3レンズ群13は、広角端より望遠端に至る間、レンズ
鏡筒内を一体的に移動する。第2レンズ群12は、上記
第1レンズ群11と第3レンズ群13に対して相対的な
位置を変化させながら移動する。また、第4レンズ群1
4は、上記第3レンズ群13に対して相対的に移動する
ようになっている。
【0011】以下、図1,図5などを参照して、各部の
構成について詳細な説明を行う。移動枠16は、その後
端部が移動板15に固定されている。また、移動板15
には、カメラ本体17に固定された板60と、カメラ本
体17に固定された軸受け18に挟持された軸19に対
して軸方向に移動可能に嵌合するスリーブ20が固定さ
れている(図8参照)。さらに、移動板15には、カメ
ラ本体17と、カメラ本体17に固定された軸受け18
にて回転自在に挟持された送りネジ21に螺合するネジ
部15Aが一体的に設けられている。送りネジ21の後
端部には、送りネジ21を駆動するためのギヤ45が同
軸的、一体的に配設されている。
構成について詳細な説明を行う。移動枠16は、その後
端部が移動板15に固定されている。また、移動板15
には、カメラ本体17に固定された板60と、カメラ本
体17に固定された軸受け18に挟持された軸19に対
して軸方向に移動可能に嵌合するスリーブ20が固定さ
れている(図8参照)。さらに、移動板15には、カメ
ラ本体17と、カメラ本体17に固定された軸受け18
にて回転自在に挟持された送りネジ21に螺合するネジ
部15Aが一体的に設けられている。送りネジ21の後
端部には、送りネジ21を駆動するためのギヤ45が同
軸的、一体的に配設されている。
【0012】上記移動板15とカメラ本体17の開口部
の間には、撮影光以外の光がカメラ本体17の開口部に
回り込むのを防ぐための伸縮自在な遮光ゴム51が配置
されている。また、移動枠16の前端部には、後述する
回転枠24の溝24Aと嵌合する爪16Dが形成されて
いる。
の間には、撮影光以外の光がカメラ本体17の開口部に
回り込むのを防ぐための伸縮自在な遮光ゴム51が配置
されている。また、移動枠16の前端部には、後述する
回転枠24の溝24Aと嵌合する爪16Dが形成されて
いる。
【0013】回転枠24は、移動枠16の外周に光軸回
りに回転可能に嵌合し、また、上記爪16Dと溝24A
との嵌合により光軸方向の位置が規制されている。ま
た、回転枠24の外周には、鏡筒をズーミング駆動する
ためのギヤであるギヤ24Cが一体的に形成されてい
る。
りに回転可能に嵌合し、また、上記爪16Dと溝24A
との嵌合により光軸方向の位置が規制されている。ま
た、回転枠24の外周には、鏡筒をズーミング駆動する
ためのギヤであるギヤ24Cが一体的に形成されてい
る。
【0014】さらに、回転枠24の外周にはキー溝24
Dが形成されており、撮影可能状態では、カメラ本体1
7に固定されたキー35と嵌合する。回転枠24の内周
には、後述するカム枠22の突起22Aと光軸方向に移
動可能に嵌合する直進溝24Eが形成されている。回転
枠24の前端部内周には、遮光ゴム50が固定され、回
転枠24と後述するガイド枠23の間からの光漏れや、
水、ごみ等の浸入を防いでいる。
Dが形成されており、撮影可能状態では、カメラ本体1
7に固定されたキー35と嵌合する。回転枠24の内周
には、後述するカム枠22の突起22Aと光軸方向に移
動可能に嵌合する直進溝24Eが形成されている。回転
枠24の前端部内周には、遮光ゴム50が固定され、回
転枠24と後述するガイド枠23の間からの光漏れや、
水、ごみ等の浸入を防いでいる。
【0015】カム枠22には、その後端部に3箇所のカ
ムフォロア22Bが形成されており、移動枠16の内周
に形成されたカム溝16Bが嵌合する。また、カム枠2
2の外周には、後述する1群ズーム枠25の3箇所のカ
ムフォロア25Aと嵌合する3本のカム溝22Cが設け
られ、後述する立体カム27のキー部27Aと光軸方向
に移動可能に嵌合するキー溝22Dが設けられている。
さらに、カム枠22の内周には後述する4群レンズ枠2
6の2箇所のカムフォロア26Aと嵌合する2本のカム
溝22Eが形成されている。
ムフォロア22Bが形成されており、移動枠16の内周
に形成されたカム溝16Bが嵌合する。また、カム枠2
2の外周には、後述する1群ズーム枠25の3箇所のカ
ムフォロア25Aと嵌合する3本のカム溝22Cが設け
られ、後述する立体カム27のキー部27Aと光軸方向
に移動可能に嵌合するキー溝22Dが設けられている。
さらに、カム枠22の内周には後述する4群レンズ枠2
6の2箇所のカムフォロア26Aと嵌合する2本のカム
溝22Eが形成されている。
【0016】ガイド枠23は、その後端部に突起23A
が形成されており、移動枠16の内周に設けられた直進
溝16Cと嵌合している。そして、ガイド枠23は、移
動枠16の内周と径方向で嵌合しており、また、上述の
ように突起23Aと直進溝16Cとが嵌合していること
から、移動枠16に対し光軸O方向にのみ移動可能とな
っている。また、ガイド枠23には、後端部に溝23B
が形成され、カム枠22の外周に配設された爪部22F
と嵌合しており、カム枠22に対し光軸回りの回転方向
のみ相対運動が可能である。
が形成されており、移動枠16の内周に設けられた直進
溝16Cと嵌合している。そして、ガイド枠23は、移
動枠16の内周と径方向で嵌合しており、また、上述の
ように突起23Aと直進溝16Cとが嵌合していること
から、移動枠16に対し光軸O方向にのみ移動可能とな
っている。また、ガイド枠23には、後端部に溝23B
が形成され、カム枠22の外周に配設された爪部22F
と嵌合しており、カム枠22に対し光軸回りの回転方向
のみ相対運動が可能である。
【0017】また、ガイド枠23の内周には、後述する
1群ズーム枠25の後端部に設けられた3箇所の爪25
Bに対して光軸方向に移動可能に嵌合する3本の直進溝
23Cが形成されている。そして、ガイド枠23の内周
前端部には遮光ゴム52が固定され、ガイド枠23と1
群ズーム枠25の間からの光漏れや水、ゴミなどの浸入
を防いでいる。
1群ズーム枠25の後端部に設けられた3箇所の爪25
Bに対して光軸方向に移動可能に嵌合する3本の直進溝
23Cが形成されている。そして、ガイド枠23の内周
前端部には遮光ゴム52が固定され、ガイド枠23と1
群ズーム枠25の間からの光漏れや水、ゴミなどの浸入
を防いでいる。
【0018】1群ズーム枠25には、その後端部にカム
フォロア25A、および爪25Bが形成されており、そ
れぞれ、カム枠22のカム溝22Cと、ガイド枠23の
直進溝23Cと嵌合している。また、1群ズーム枠25
には1群レンズ11を保持する1群レンズ枠28が固定
されているが、1群ズーム枠25と1群レンズ11の間
には、ゴムリング63が配設され、その弾性を利用して
1群レンズ11を固定し、また、水やゴミの浸入を防い
でいる。
フォロア25A、および爪25Bが形成されており、そ
れぞれ、カム枠22のカム溝22Cと、ガイド枠23の
直進溝23Cと嵌合している。また、1群ズーム枠25
には1群レンズ11を保持する1群レンズ枠28が固定
されているが、1群ズーム枠25と1群レンズ11の間
には、ゴムリング63が配設され、その弾性を利用して
1群レンズ11を固定し、また、水やゴミの浸入を防い
でいる。
【0019】1群レンズ枠28には、シャッタ地板2
9、回転軸に回転検出用スリット48が固着されたフォ
ーカシングモータ30等が固定されている。また、図1
1の展開断面図に示すように、1群レンズ枠28とシャ
ッタ地板29の間には、2,3群レンズ枠のガイド軸3
1,フォーカシング駆動系ギヤ列32,フォーカシング
駆動ネジ33,フォーカシング駆動ナット34が挟持さ
れている。また、フォーカシングモータ30の回転を検
出するフォトインタラプタ(図示せず)と後述するセク
タ47を開閉するアクチュエータであるソレノイド64
がシャッタ地板29に固定されている(図6参照)。
9、回転軸に回転検出用スリット48が固着されたフォ
ーカシングモータ30等が固定されている。また、図1
1の展開断面図に示すように、1群レンズ枠28とシャ
ッタ地板29の間には、2,3群レンズ枠のガイド軸3
1,フォーカシング駆動系ギヤ列32,フォーカシング
駆動ネジ33,フォーカシング駆動ナット34が挟持さ
れている。また、フォーカシングモータ30の回転を検
出するフォトインタラプタ(図示せず)と後述するセク
タ47を開閉するアクチュエータであるソレノイド64
がシャッタ地板29に固定されている(図6参照)。
【0020】また、1群レンズ枠28と2群レンズ枠3
6の間には、屈曲可能な部分44Eを有する遮光部材4
4が配設され、1,2群レンズ枠間から外側に光が漏れ
ることを防いでいる。また、遮光部材44の先端部44
Cは、撮影光線の絞りとして機能する。
6の間には、屈曲可能な部分44Eを有する遮光部材4
4が配設され、1,2群レンズ枠間から外側に光が漏れ
ることを防いでいる。また、遮光部材44の先端部44
Cは、撮影光線の絞りとして機能する。
【0021】2群レンズ枠36は、図9に示すように、
第2レンズ群12を保持しており、固着されたスリーブ
61を介して、ガイド軸31に軸吊り状態で支持されて
いる。また、3群レンズ枠38は、第3レンズ群13を
保持し、3群レンズ枠38に固定されたスリーブ62に
よって、2群レンズ枠36と同様にガイド軸31に軸吊
り状態で支持されている。
第2レンズ群12を保持しており、固着されたスリーブ
61を介して、ガイド軸31に軸吊り状態で支持されて
いる。また、3群レンズ枠38は、第3レンズ群13を
保持し、3群レンズ枠38に固定されたスリーブ62に
よって、2群レンズ枠36と同様にガイド軸31に軸吊
り状態で支持されている。
【0022】立体カム27は、1群レンズ枠28の外周
に光軸回りの回転方向および光軸方向に移動可能に嵌合
しおり、第2レンズ群12、第3レンズ群13の群間隔
をズーミング時に変化させる。
に光軸回りの回転方向および光軸方向に移動可能に嵌合
しおり、第2レンズ群12、第3レンズ群13の群間隔
をズーミング時に変化させる。
【0023】そして、図6,11に示すように、2群レ
ンズ枠36と1群レンズ枠28との間には、付勢手段で
ある圧縮バネ37が配設され、2群レンズ枠36の3つ
のカムフォロア36Aを立体カム27に当て付けてい
る。そして、立体カム27は、2群レンズ枠36を介し
て圧縮バネ37の力で3群レンズ枠38の3本の腕部3
8Aに当て付いている。そして、3群レンズ枠38は、
2群レンズ枠36、立体カム27を介して、圧縮バネ3
7の力でフォーカシング駆動ナット34に当て付いてい
る。
ンズ枠36と1群レンズ枠28との間には、付勢手段で
ある圧縮バネ37が配設され、2群レンズ枠36の3つ
のカムフォロア36Aを立体カム27に当て付けてい
る。そして、立体カム27は、2群レンズ枠36を介し
て圧縮バネ37の力で3群レンズ枠38の3本の腕部3
8Aに当て付いている。そして、3群レンズ枠38は、
2群レンズ枠36、立体カム27を介して、圧縮バネ3
7の力でフォーカシング駆動ナット34に当て付いてい
る。
【0024】また、図6,10に示すように2群レンズ
枠36と3群レンズ枠38の間で、圧縮バネ37位置の
光軸Oに対する対称位置には付勢手段である引っ張りバ
ネ39が配設され、2群レンズ枠36のカムフォロア3
6Aを立体カム27に、さらに、立体カム27を3群レ
ンズ枠38の腕部38Aに当て付けている。上述のよう
に圧縮バネ37と、引っ張りバネ39を作用させること
により、2群レンズ枠36の3つのカムフォロア36A
は、確実に立体カム27に当て付き、2群レンズ枠36
が正しい姿勢で保持される。
枠36と3群レンズ枠38の間で、圧縮バネ37位置の
光軸Oに対する対称位置には付勢手段である引っ張りバ
ネ39が配設され、2群レンズ枠36のカムフォロア3
6Aを立体カム27に、さらに、立体カム27を3群レ
ンズ枠38の腕部38Aに当て付けている。上述のよう
に圧縮バネ37と、引っ張りバネ39を作用させること
により、2群レンズ枠36の3つのカムフォロア36A
は、確実に立体カム27に当て付き、2群レンズ枠36
が正しい姿勢で保持される。
【0025】4群レンズ枠26は、図1等に示すように
第4レンズ群14を保持している。そして、同じく、4
群レンズ枠46には軸40が光軸Oに平行に固定されて
いる。その軸40がシャッタ地板29の穴29Aと光軸
方向に移動可能に嵌合し、4群レンズ枠26は、シャッ
タ地板29に対し、軸吊り状態で支持される。4群レン
ズ枠26とシャッタ地板29の間には圧縮バネ43が配
設され、4群レンズ枠26と一体的に形成されたカムフ
ォロア26Aをカム枠22のカム溝22Eに当て付けて
いる。
第4レンズ群14を保持している。そして、同じく、4
群レンズ枠46には軸40が光軸Oに平行に固定されて
いる。その軸40がシャッタ地板29の穴29Aと光軸
方向に移動可能に嵌合し、4群レンズ枠26は、シャッ
タ地板29に対し、軸吊り状態で支持される。4群レン
ズ枠26とシャッタ地板29の間には圧縮バネ43が配
設され、4群レンズ枠26と一体的に形成されたカムフ
ォロア26Aをカム枠22のカム溝22Eに当て付けて
いる。
【0026】シャッタ地板29の後端面には、撮影光学
系を通過する撮影光束が入射する開口部29Bを遮蔽ま
たは開放することによって光量を制限する複数のセクタ
47と、このセクタを保持するカバー46が配設されて
いる。
系を通過する撮影光束が入射する開口部29Bを遮蔽ま
たは開放することによって光量を制限する複数のセクタ
47と、このセクタを保持するカバー46が配設されて
いる。
【0027】以上のように構成された本実施の形態のレ
ンズ鏡筒の沈胴状態から撮影可能状態に移行する撮影準
備動作と、ズーミング動作、さらに、フォーカシング動
作について、以下に説明する。まず、図示しないカメラ
の電源スイッチがオンされると、カメラ本体内に設けら
れている駆動手段(図示せず)によって、送りネジ21
に固定されているギヤ45に対して回転駆動力が伝達さ
れ、送りネジ21が回転する(図8参照)。
ンズ鏡筒の沈胴状態から撮影可能状態に移行する撮影準
備動作と、ズーミング動作、さらに、フォーカシング動
作について、以下に説明する。まず、図示しないカメラ
の電源スイッチがオンされると、カメラ本体内に設けら
れている駆動手段(図示せず)によって、送りネジ21
に固定されているギヤ45に対して回転駆動力が伝達さ
れ、送りネジ21が回転する(図8参照)。
【0028】送りネジ21が回転すると、送りネジ21
と螺合するネジ部15Aに駆動力が伝達され、移動板1
5が、光軸O方向に移動する。軸受け18と、スリーブ
20が当て付いた時点で送りネジ21の回転を停止さ
せ、次に、カメラ本体内に設けられている駆動手段(図
示せず)によって、回転枠24のギヤ24Cに対して、
回転駆動力を伝達する。
と螺合するネジ部15Aに駆動力が伝達され、移動板1
5が、光軸O方向に移動する。軸受け18と、スリーブ
20が当て付いた時点で送りネジ21の回転を停止さ
せ、次に、カメラ本体内に設けられている駆動手段(図
示せず)によって、回転枠24のギヤ24Cに対して、
回転駆動力を伝達する。
【0029】回転枠24が所定の角度、約10度だけ回
転すると、回転枠24のキー溝24Dがカメラ本体17
に固定されたキー35と嵌合し、回転枠24の姿勢が、
上記キー35によって規制される。この状態でレンズ鏡
筒は撮影可能なズーム広角端の状態にセットされ、撮影
準備動作は、完了する。
転すると、回転枠24のキー溝24Dがカメラ本体17
に固定されたキー35と嵌合し、回転枠24の姿勢が、
上記キー35によって規制される。この状態でレンズ鏡
筒は撮影可能なズーム広角端の状態にセットされ、撮影
準備動作は、完了する。
【0030】撮影準備完了後、ズーミング動作を行う際
には、カメラ本体内に設けられている駆動手段(図示せ
ず)によって、回転枠24のギヤ24Cに対して回転駆
動力が伝達され、回転枠24を回転駆動する。回転枠2
4の内周に形成された直進溝24Eは、カム枠22の突
起22Aと光軸方向に移動可能に嵌合しているので、回
転枠24の回転に伴ってカム枠22も連動して回転す
る。
には、カメラ本体内に設けられている駆動手段(図示せ
ず)によって、回転枠24のギヤ24Cに対して回転駆
動力が伝達され、回転枠24を回転駆動する。回転枠2
4の内周に形成された直進溝24Eは、カム枠22の突
起22Aと光軸方向に移動可能に嵌合しているので、回
転枠24の回転に伴ってカム枠22も連動して回転す
る。
【0031】また、カム枠22のカムフォロア22B
は、移動枠16の内周のカム溝16Bと嵌合しているの
で、上記カム枠22は、移動枠16のカム溝16Bによ
り光軸O方向に移動する。すなわち、回転枠24の回転
に伴って、カム枠22は、回転しながら光軸O方向に移
動する。
は、移動枠16の内周のカム溝16Bと嵌合しているの
で、上記カム枠22は、移動枠16のカム溝16Bによ
り光軸O方向に移動する。すなわち、回転枠24の回転
に伴って、カム枠22は、回転しながら光軸O方向に移
動する。
【0032】カム枠22の光軸O方向への移動に連動し
て、カム枠22に対し光軸O回りの回転運動のみが可能
に支持されたガイド枠23も光軸方向に移動する。ガイ
ド枠23の突起23Aと、移動枠16の直進溝16Cと
の嵌合により、ガイド枠23は光軸O回りの回転方向の
位置は規制されているため、ガイド枠23は回転しな
い。
て、カム枠22に対し光軸O回りの回転運動のみが可能
に支持されたガイド枠23も光軸方向に移動する。ガイ
ド枠23の突起23Aと、移動枠16の直進溝16Cと
の嵌合により、ガイド枠23は光軸O回りの回転方向の
位置は規制されているため、ガイド枠23は回転しな
い。
【0033】1群ズーム枠25は、カムフォロア25A
を介してカム枠22のカム22Cと嵌合し、また、爪2
5Bを介してガイド枠23の直進溝23Cと嵌合してい
るので、カム枠22の回転によって、光軸O方向に移動
する。この1群ズーム枠25の移動に伴って、1群レン
ズ枠28,シャッタ地板29,2群レンズ枠36,3群
レンズ枠38,立体カム27が光軸O方向に移動する。
を介してカム枠22のカム22Cと嵌合し、また、爪2
5Bを介してガイド枠23の直進溝23Cと嵌合してい
るので、カム枠22の回転によって、光軸O方向に移動
する。この1群ズーム枠25の移動に伴って、1群レン
ズ枠28,シャッタ地板29,2群レンズ枠36,3群
レンズ枠38,立体カム27が光軸O方向に移動する。
【0034】また、立体カム27は、カム枠22に対
し、キー部27Aによって回転方向位置を規制されてい
るので、カム枠22の回転に連動して、光軸O回りに回
転をする。この立体カム27の回転に連動して、立体カ
ム27に当て付いている2群レンズ枠36が光軸O方向
に移動し、第2レンズ群12と、第3レンズ群13の間
隔を変化させる。
し、キー部27Aによって回転方向位置を規制されてい
るので、カム枠22の回転に連動して、光軸O回りに回
転をする。この立体カム27の回転に連動して、立体カ
ム27に当て付いている2群レンズ枠36が光軸O方向
に移動し、第2レンズ群12と、第3レンズ群13の間
隔を変化させる。
【0035】4群レンズ枠26は、シャッタ地板29に
対し、光軸O方向に移動可能に軸吊り状態で支持され、
また、カムフォロア26Aで、カム枠22の内周のカム
溝22Eに当て付いているので、カム枠22の回転によ
り、第3レンズ群38と第4レンズ群との間隔を変えつ
つ光軸O方向に移動する。
対し、光軸O方向に移動可能に軸吊り状態で支持され、
また、カムフォロア26Aで、カム枠22の内周のカム
溝22Eに当て付いているので、カム枠22の回転によ
り、第3レンズ群38と第4レンズ群との間隔を変えつ
つ光軸O方向に移動する。
【0036】上述のようにして、回転枠24の回転動作
に連動して、移動枠16の内周のカム16B,カム枠2
2の外周面のカム22C,内周面のカム22Eおよび立
体カム27のカムの形状にしたがって、第1群レンズ1
1、第2群レンズ12、第3群レンズ13、第4群レン
ズ14が光軸方向に移動され、ズーミングが行われる。
に連動して、移動枠16の内周のカム16B,カム枠2
2の外周面のカム22C,内周面のカム22Eおよび立
体カム27のカムの形状にしたがって、第1群レンズ1
1、第2群レンズ12、第3群レンズ13、第4群レン
ズ14が光軸方向に移動され、ズーミングが行われる。
【0037】次に、フォーカシングが行う際には、ま
ず、フォーカシングモータ30を回転させる。フォーカ
シングモータ30の回転制御は、スリット48の回転に
伴うフォトインタラプタ(図示しない)の出力を図示し
ないCPU等により処理され、実行される。
ず、フォーカシングモータ30を回転させる。フォーカ
シングモータ30の回転制御は、スリット48の回転に
伴うフォトインタラプタ(図示しない)の出力を図示し
ないCPU等により処理され、実行される。
【0038】フォーカシングモータ30の回転駆動力
は、フォーカシング駆動系ギヤ列32により、フォーカ
シング駆動ネジ33に伝達される(図11参照)。フォ
ーカシング駆動ネジ33には、フォーカシング駆動ナッ
ト34がシャッタ地板29に対し回転方向位置が規制さ
れた状態で螺合しており、フォーカシング駆動ネジ33
の回転に連動して、前進動作をする。フォーカシング駆
動ナット34には、3群レンズ枠38が当て付いている
ため、フォーカシング駆動ナット34の前進動作に伴
い、3群レンズ枠38が光軸方向に移動する。
は、フォーカシング駆動系ギヤ列32により、フォーカ
シング駆動ネジ33に伝達される(図11参照)。フォ
ーカシング駆動ネジ33には、フォーカシング駆動ナッ
ト34がシャッタ地板29に対し回転方向位置が規制さ
れた状態で螺合しており、フォーカシング駆動ネジ33
の回転に連動して、前進動作をする。フォーカシング駆
動ナット34には、3群レンズ枠38が当て付いている
ため、フォーカシング駆動ナット34の前進動作に伴
い、3群レンズ枠38が光軸方向に移動する。
【0039】3群レンズ枠38が光軸方向に移動する
と、圧縮バネ37、引っ張りバネ39の力量で3群レン
ズ枠38の腕部38Aに当て付いてる立体カム27、お
よび、立体カム27に当て付いている2群レンズ枠36
が同様に光軸O方向に移動する。そして、2群レンズ枠
36と、3群レンズ枠38は、ズーミングで決定された
互いの間隔を変えることなく、フォーカシング調節移動
量だけ光軸O方向へ一体となって移動する。図9には、
広角端時のフォーカス最至近合焦時の2群レンズ枠3
6,2群レンズ12,遮光部材44の位置、形状の概略
が点線で示されている。
と、圧縮バネ37、引っ張りバネ39の力量で3群レン
ズ枠38の腕部38Aに当て付いてる立体カム27、お
よび、立体カム27に当て付いている2群レンズ枠36
が同様に光軸O方向に移動する。そして、2群レンズ枠
36と、3群レンズ枠38は、ズーミングで決定された
互いの間隔を変えることなく、フォーカシング調節移動
量だけ光軸O方向へ一体となって移動する。図9には、
広角端時のフォーカス最至近合焦時の2群レンズ枠3
6,2群レンズ12,遮光部材44の位置、形状の概略
が点線で示されている。
【0040】次に、本実施の形態の要部である遮光構造
について説明する。遮光部材44は、前述したように2
群レンズ枠36と1群レンズ枠28との間に設けられ、
1群レンズ枠28と、2群レンズ枠36との間の撮影光
路の周囲を完全に遮光することにより、この部分より光
が漏れて、その漏洩光がカメラ本体17の開口部に達し
てフィルムを不用意に露光させてしまうことを防いでい
る。遮光部材44は、反射率の低い、黒色のシリコンゴ
ムで成形されている。その形状は、図12(A),
(B)の側面図(半断面図)と正面図に示される。
について説明する。遮光部材44は、前述したように2
群レンズ枠36と1群レンズ枠28との間に設けられ、
1群レンズ枠28と、2群レンズ枠36との間の撮影光
路の周囲を完全に遮光することにより、この部分より光
が漏れて、その漏洩光がカメラ本体17の開口部に達し
てフィルムを不用意に露光させてしまうことを防いでい
る。遮光部材44は、反射率の低い、黒色のシリコンゴ
ムで成形されている。その形状は、図12(A),
(B)の側面図(半断面図)と正面図に示される。
【0041】図13に示すように遮光部材44の後端部
は、第2レンズ群12の前端のレンズの外周と嵌合し、
レンズ面に接着されている。そして、遮光部材44は、
その前端部外周は、1群レンズ枠28の内周に嵌合し、
嵌合部の前端の5箇所の凸44A(図12(A),
(B)参照)が第1群レンズ11によって規制され、こ
の後端44Bが1群レンズ枠の内周のリブ28Aにて規
制された状態で取り付けられている。そして、中央部分
は屈曲可能な部分44Eを形成している。また、図12
(A)に示すように断面部の形状は逆Jの字状になって
いる。
は、第2レンズ群12の前端のレンズの外周と嵌合し、
レンズ面に接着されている。そして、遮光部材44は、
その前端部外周は、1群レンズ枠28の内周に嵌合し、
嵌合部の前端の5箇所の凸44A(図12(A),
(B)参照)が第1群レンズ11によって規制され、こ
の後端44Bが1群レンズ枠の内周のリブ28Aにて規
制された状態で取り付けられている。そして、中央部分
は屈曲可能な部分44Eを形成している。また、図12
(A)に示すように断面部の形状は逆Jの字状になって
いる。
【0042】遮光部材44は、ズーミング、または、フ
ォーカシング動作に際して、次のように作用する。すな
わち、ズーミング時には、前述したように立体カム27
が光軸回りに回転し、その回転に連動して2群レンズ枠
36が光軸方向に移動する。この状態でも、図3に示す
ように遮光部材44の屈曲可能な部分44Eが略U字状
に屈曲し、1群レンズ枠28と、2群レンズ枠36の間
の遮光状態が保たれる。フォーカシング時にも同様に遮
光部材44の屈曲可能な部分44Eが図9に破線で示し
たように略U字状に屈曲し、1群レンズ枠28と、2群
レンズ枠36の間の遮光状態が保たれる。
ォーカシング動作に際して、次のように作用する。すな
わち、ズーミング時には、前述したように立体カム27
が光軸回りに回転し、その回転に連動して2群レンズ枠
36が光軸方向に移動する。この状態でも、図3に示す
ように遮光部材44の屈曲可能な部分44Eが略U字状
に屈曲し、1群レンズ枠28と、2群レンズ枠36の間
の遮光状態が保たれる。フォーカシング時にも同様に遮
光部材44の屈曲可能な部分44Eが図9に破線で示し
たように略U字状に屈曲し、1群レンズ枠28と、2群
レンズ枠36の間の遮光状態が保たれる。
【0043】また、ズーミング時およびフォーカシング
時に、第1レンズ群11、第2レンズ群12、遮光部材
44で囲まれた空間の空気が円滑に抜けることができる
ように、空気抜きの経路が確保されている必要がある
が、この遮光部材44では、図13に示すように遮光部
材44の前側の開口部の周囲に隙間44Dを設け、空気
が抜ける経路を確保している。
時に、第1レンズ群11、第2レンズ群12、遮光部材
44で囲まれた空間の空気が円滑に抜けることができる
ように、空気抜きの経路が確保されている必要がある
が、この遮光部材44では、図13に示すように遮光部
材44の前側の開口部の周囲に隙間44Dを設け、空気
が抜ける経路を確保している。
【0044】上述したように本第1の実施の形態のレン
ズ鏡筒によると、遮光部材44の位置規制をレンズを用
いて行っているので、遮光部材44の位置規制のための
特別の部位や形状を最小限にすることができ、鏡筒を小
型化することができる。
ズ鏡筒によると、遮光部材44の位置規制をレンズを用
いて行っているので、遮光部材44の位置規制のための
特別の部位や形状を最小限にすることができ、鏡筒を小
型化することができる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態のレンズ
鏡筒について説明する。図14は、本発明の第2の実施
の形態のレンズ鏡筒の沈胴状態での中央断面図である。
本実施の形態のレンズ鏡筒は、前記第1の実施の形態に
対して、第1レンズ群11のない3群式ズームレンズ鏡
筒であることが異なっている。その他の構成、作用は同
一であり、ここでは差異のみを説明する。
鏡筒について説明する。図14は、本発明の第2の実施
の形態のレンズ鏡筒の沈胴状態での中央断面図である。
本実施の形態のレンズ鏡筒は、前記第1の実施の形態に
対して、第1レンズ群11のない3群式ズームレンズ鏡
筒であることが異なっている。その他の構成、作用は同
一であり、ここでは差異のみを説明する。
【0046】すなわち、前記第1の実施の形態において
は、遮光部材の前端部の位置規制をレンズを用いて行っ
たが、本第2の実施の形態においては、外装部材25′
を用いて位置規制を行い、上記外装部材25′とその内
側の部材28′によって屈曲可能な部分を持つ遮光部材
71を挟み込んで保持している。このような構成を成す
本第2の実施の形態のレンズ鏡筒においても、前記第1
の実施の形態と同等の効果が期待できる。
は、遮光部材の前端部の位置規制をレンズを用いて行っ
たが、本第2の実施の形態においては、外装部材25′
を用いて位置規制を行い、上記外装部材25′とその内
側の部材28′によって屈曲可能な部分を持つ遮光部材
71を挟み込んで保持している。このような構成を成す
本第2の実施の形態のレンズ鏡筒においても、前記第1
の実施の形態と同等の効果が期待できる。
【0047】(付記)上述の本発明の実施の形態に基づ
いて、以下に示す構成を得ることができる。すなわち、 (1) 光軸方向に移動するレンズ群と、上記レンズ群
の移動に追従して屈曲する遮光部材と、を有することを
特徴とするレンズ鏡筒。
いて、以下に示す構成を得ることができる。すなわち、 (1) 光軸方向に移動するレンズ群と、上記レンズ群
の移動に追従して屈曲する遮光部材と、を有することを
特徴とするレンズ鏡筒。
【0048】(2) 光軸方向に移動する少なくとも2
つのレンズ群と、上記レンズ群間の撮影光路の周囲を囲
み、上記レンズ群の移動に追従して屈曲する遮光部材
と、を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
つのレンズ群と、上記レンズ群間の撮影光路の周囲を囲
み、上記レンズ群の移動に追従して屈曲する遮光部材
と、を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
【0049】(3) 光軸方向に移動するレンズ群と、
上記レンズ群の移動に追従して上記光軸方向に一つの変
曲部を形成しつつ屈曲する遮光部材と、を有することを
特徴とするレンズ鏡筒。
上記レンズ群の移動に追従して上記光軸方向に一つの変
曲部を形成しつつ屈曲する遮光部材と、を有することを
特徴とするレンズ鏡筒。
【0050】(4) レンズ群を含み、上記レンズ群の
光軸方向に移動する第1の鏡枠部材と、上記第1移動部
材に対して相対的に接離する第2の鏡枠部材と、上記第
1、および、第2の鏡枠部材が近接したときに、上記光
軸方向に1つの変曲部を形成する弾性体からなる上記第
1、および、第2の鏡枠部材間の漏光を阻止する遮光部
材と、を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
光軸方向に移動する第1の鏡枠部材と、上記第1移動部
材に対して相対的に接離する第2の鏡枠部材と、上記第
1、および、第2の鏡枠部材が近接したときに、上記光
軸方向に1つの変曲部を形成する弾性体からなる上記第
1、および、第2の鏡枠部材間の漏光を阻止する遮光部
材と、を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
【0051】(5) 上記遮光部材の少なくとも一部が
上記レンズの外周部に固定されている付記1乃至4のレ
ンズ鏡筒。
上記レンズの外周部に固定されている付記1乃至4のレ
ンズ鏡筒。
【0052】(6) 上記遮光部材が絞りを兼ねている
付記1乃至4のレンズ鏡筒。
付記1乃至4のレンズ鏡筒。
【0053】(7) 上記遮光部材がレンズに接着され
ている付記1乃至4のレンズ鏡筒。
ている付記1乃至4のレンズ鏡筒。
【0054】(8) 上記遮光部材の端面が、段差を有
する少なくとも2つの面で構成された付記1乃至4のレ
ンズ鏡筒。
する少なくとも2つの面で構成された付記1乃至4のレ
ンズ鏡筒。
【0055】(9) 上記遮光部材の一部に、隙間を設
けた付記1乃至4のレンズ鏡筒。
けた付記1乃至4のレンズ鏡筒。
【0056】(10) 上記遮光部材の一部に、空気抜
き部を設けた付記1乃至4のレンズ鏡筒。
き部を設けた付記1乃至4のレンズ鏡筒。
【0057】(11) 上記遮光部材は、上記第1及び
第2の鏡枠部材が近接したときに、上記光軸方向にU字
形を形成し、離反したときにJ字形を形成する付記4の
レンズ鏡筒。
第2の鏡枠部材が近接したときに、上記光軸方向にU字
形を形成し、離反したときにJ字形を形成する付記4の
レンズ鏡筒。
【0058】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒によ
ると、レンズ鏡筒の径方向に形成する遮光部材の収納ス
ペースを薄くできるので、レンズ鏡筒の小型化が可能と
なる。
ると、レンズ鏡筒の径方向に形成する遮光部材の収納ス
ペースを薄くできるので、レンズ鏡筒の小型化が可能と
なる。
【0059】本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒による
と、請求項1に記載の発明の効果に加えて、遮光部材を
固定するための部材が不要となるので、レンズ鏡筒をさ
らに小型化できる。
と、請求項1に記載の発明の効果に加えて、遮光部材を
固定するための部材が不要となるので、レンズ鏡筒をさ
らに小型化できる。
【0060】本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒による
と、請求項2に記載の発明の効果に加えて、絞り用の部
材が不要となる。
と、請求項2に記載の発明の効果に加えて、絞り用の部
材が不要となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態であるレンズ鏡筒の
沈胴状態での中央縦断面図。
沈胴状態での中央縦断面図。
【図2】図1のレンズ鏡筒の広角端ズーム状態での中央
縦断面図。
縦断面図。
【図3】図1のレンズ鏡筒の望遠端ズーム状態での中央
縦断面図。
縦断面図。
【図4】図1のレンズ鏡筒のズーム動作時における各レ
ンズ群の動きの概略を示した図。
ンズ群の動きの概略を示した図。
【図5】図1のレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図6】図1のレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図7】図1のレンズ鏡筒の分解斜視図の一部。
【図8】図1のレンズ鏡筒における移動板駆動用送りネ
ジ回りを示す断面図であり、図8(A)は、レンズ鏡筒
沈胴状態での断面、図8(B)は、レンズ鏡筒撮影可能
状態での断面を示している。
ジ回りを示す断面図であり、図8(A)は、レンズ鏡筒
沈胴状態での断面、図8(B)は、レンズ鏡筒撮影可能
状態での断面を示している。
【図9】図1のレンズ鏡筒における1,2,3レンズ群
枠の支持部周りの断面図。
枠の支持部周りの断面図。
【図10】図1のレンズ鏡筒における立体カムへのレン
ズ群枠当て付け状態を示す断面図
ズ群枠当て付け状態を示す断面図
【図11】図1のレンズ鏡筒における1群レンズ枠とシ
ャッタ地板の間の展開断面図。
ャッタ地板の間の展開断面図。
【図12】図1のレンズ鏡筒における遮光部材の形状を
示す図であって、図12(A)は側面図、図12(B)
は正面図である。
示す図であって、図12(A)は側面図、図12(B)
は正面図である。
【図13】図1のレンズ鏡筒の部分拡大図。
【図14】本発明の第2の実施の形態であるレンズ鏡筒
の沈胴状態での中央縦断面図。
の沈胴状態での中央縦断面図。
28……1群レンズ枠(第1の鏡枠部材) 36……2群レンズ枠(第2の鏡枠部材) 44,71……遮光部材
Claims (3)
- 【請求項1】 光軸方向に移動する第1の鏡枠部材と、
この第1の鏡枠部材に対して相対的に接離する第2の鏡
枠部材と、上記第1、および、第2の鏡枠部材間の漏光
を阻止する遮光部材とを有するレンズ鏡筒において、 上記遮光部材は、上記第1、および、第2の鏡枠部材が
近接したときに、上記光軸方向に変曲部を形成する弾性
体であることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 上記遮光部材は、上記第1の鏡枠部材が
保持するレンズの外周部に係合していることを特徴とす
る請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 【請求項3】 上記遮光部材は、上記レンズの撮影光線
の絞り機能を有することを特徴とする請求項2に記載の
レンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23741297A JPH1184198A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23741297A JPH1184198A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | レンズ鏡筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1184198A true JPH1184198A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17014994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23741297A Pending JPH1184198A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1184198A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6742940B2 (en) | 2001-08-30 | 2004-06-01 | Nikon Corporation | Shading device and lens barrel |
JP2007034069A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Nidec Copal Corp | レンズ鏡筒 |
JP2007316302A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Olympus Corp | 光学素子 |
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1997
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