JP4572914B2 - レンズの移動機構 - Google Patents

レンズの移動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4572914B2
JP4572914B2 JP2007179854A JP2007179854A JP4572914B2 JP 4572914 B2 JP4572914 B2 JP 4572914B2 JP 2007179854 A JP2007179854 A JP 2007179854A JP 2007179854 A JP2007179854 A JP 2007179854A JP 4572914 B2 JP4572914 B2 JP 4572914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
groove
cylinder
grooves
lens frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007179854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007249250A (ja
Inventor
栄一 加辺
充史 三沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007179854A priority Critical patent/JP4572914B2/ja
Publication of JP2007249250A publication Critical patent/JP2007249250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4572914B2 publication Critical patent/JP4572914B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

本発明はレンズの移動機構に係り、特に複数の移動レンズをカム機構によって前後移動させてズーミングを行うレンズの移動機構に関する。
特許文献1に開示されたズームレンズは、カム筒の端面にカム溝に連通するカムピン挿入溝を形成し、この挿入溝を介してカム溝に移動レンズ枠のカムピンを嵌合させることにより、移動レンズ枠の組立性を向上させている。
図12は、カムピン挿入溝1、2が形成されたカム筒3の一例を示す展開図である。同図に示すカム筒3は、1群レンズ枠の3本のカムピン(図示せず)が嵌合される3本のカム溝4と、2群レンズ枠の3本のカムピン(図示せず)が嵌合される3本のカム溝5とがそれぞれ120°間隔で形成された沈胴式のカム筒である。
前記カム筒3にレンズ枠を組み付ける場合には、まず、2群レンズ枠の3本のカムピンを、3本のカムピン挿入用溝2を介して3本のカム溝に嵌合する。次に、1群レンズ枠のカムピンを、3本のカムピン挿入用溝1を介して3本のカム溝4に嵌合する。以上で2群レンズ及び1群レンズ枠が、カム筒3に組み付けられる。
前記カム筒3によれば、カム筒3をWIDE〜TELEまでの範囲で回動させると、1群レンズ枠と2群レンズ枠とが非線形形状のカム溝4A、5Aに沿って光軸方向に前後移動するので、ズーミングを行うことができる。そして、カム筒3をTELE位置から沈胴位置に向けて回動させると、1群レンズ枠と2群レンズ枠とが直線溝4B、5Bに沿って光軸の後方に移動してカメラ本体に沈胴し、また、カム筒3を沈胴位置からTELE位置に向けて回動させると、1群レンズ枠と2群レンズ枠とが直線溝4B、5Bに沿って光軸の前方に移動してカメラ本体から繰り出され、TELE位置に保持される。
実公平7−10325号公報
しかしながら、図12に示すズームレンズのカム筒3は、移動レンズ群の数Aと移動レンズ枠のカムピンの本数Bに対応した6(A×B)本のカム溝4、5が形成されているので、カム溝4、5の本数が多くなり、カム溝4、5の設計(プログラム)や加工等に手間がかかるという欠点があった。
また、前記カム筒3は、6本のカムピン挿入溝1、2が形成されているので、その分だけカム筒3の展開長が長くなり、カム筒3が大径化するという欠点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カム溝の本数を少なくしてカム筒の製作を容易にすると共にカム筒の小型化を図ることができるレンズの移動機構を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、3本の直進溝が内周面に等間隔で形成された固定筒と、該固定筒の外周部に回動自在に設けられると共に3本のカム溝が等間隔で形成されたカム筒と、前記固定筒の前記3本の直進溝及び前記カム筒の前記3本のカム溝に嵌合される3本のカムピンが突設されると共に前記カム筒の回動に伴い前記3本のカム溝及び前記3本の直進溝に沿って光軸方向に前後移動する複数の移動レンズ枠とを備えたレンズの移動機構であって、前記カム筒の端面には、前記移動レンズ枠の前記3本のカムピンを前記3本のカム溝に挿入するための3本の挿入溝が形成され、前記固定筒の端面には、前記移動レンズ枠の前記3本のカムピンを前記3本の直進溝に挿入するための3箇所の開口端が形成され、前記カム筒を回動させて前記カム溝の前記3本の挿入溝が、前記固定筒の前記3本の直進溝の前記3箇所の開口端と合致した位置で、最初の移動レンズ枠の3本のカムピンを、前記3本の挿入溝及び前記3箇所の開口端を介して前記3本のカム溝及び前記3本の直進溝に嵌合させたのち、前記カム筒を同一方向に120°回動させて前記カム溝の前記3本の挿入溝が、前記固定筒の前記3本の直進溝の前記3箇所の開口端と合致した位置で、次の移動レンズ枠の3本のカムピンを、前記3本の挿入溝及び前記3箇所の開口端を介して前記3本のカム溝及び前記3本の直進溝に嵌合させた時に所定の光学性能を有し、前記3本の各々のカム溝は、前記最初の移動レンズ枠用の第1のカム溝と、前記次の移動レンズ枠用の第2のカム溝とからなり、前記第1のカム溝と前記第2のカム溝とは、前記カム筒の同一回転方向に沿って連通されていることを特徴としている。
本発明によれば、まず、カム筒を回動させてカム溝が固定筒の直進溝と合致した位置で、最初の移動レンズ枠のカムピンを前記カム溝及び直進溝に嵌合させる。次に、カム筒を所定の方向に回動させていくと、前記最初の移動レンズ枠はカム溝と直進溝とにガイドされてカム筒に収納されていく。そして、カム筒を所定角度回動させてカム溝が固定筒の直進溝と合致した位置で、次の移動レンズ枠のカムピンを前記カム溝及び直進溝に嵌合させて、次の移動レンズ枠をカム筒に取り付ける。この時、本発明は、最初の移動レンズ枠に保持された移動レンズと、次の移動レンズ枠に保持された移動レンズとによって、所定の焦点距離でピントが合った状態になる。したがって、本発明は、最初の移動レンズ枠用のカム溝を、次の移動レンズ枠用のカム溝として共用したので、カム溝の本数を削減することができ、また、カム筒を小型化することができる。
請求項2記載の発明は、前記カム筒をモータで回動させるようにしたものである。即ち、請求項1記載の発明のカム筒は、手動で回動させるものであっても良い。
本発明に係るレンズの移動機構によれば、カム筒に最初に取り付けられる移動レンズ枠用のカム溝を、次に取り付けられる移動レンズ枠用のカム溝として共用したので、カム溝の本数を削減することができる。これにより、本発明は、カム筒の製作が容易になり、また、カム筒を小型化することができる。
以下添付図面に従って本発明に係るレンズの移動機構の好ましい実施の形態を詳述する。
図1〜図3は、デジタルカメラ等の電子カメラのレンズ鏡胴10の断面図であり、図1はカメラ本体12に対するレンズ鏡胴10の沈胴位置を示す断面図、図2はレンズ鏡胴10のTELE端位置を示す断面図、図3はレンズ鏡胴10のWIDE端位置を示す断面図である。
図1〜図3に示すように、前記電子カメラは、カメラ本体12とレンズ鏡胴10とが一体型のカメラであり、未使用時にはレンズ鏡胴10が図1に示す沈胴位置に移動され、使用時にはフォーカス、及びズーム倍率に応じてレンズ鏡胴10が図2、図3の如くカメラ本体12から繰り出される。
前記レンズ鏡胴10は主として、固定筒14、カム筒16、カム筒駆動モータ18、移動筒(移動レンズ枠に相当)20、1群レンズ22、ピント微調整機構24、及び2群レンズ26等から構成される。1群レンズ22は、1群レンズ枠28に保持され、また、2群レンズ26は、2群レンズ枠(移動レンズ枠)30にそれぞれ保持されている。
前記レンズ鏡胴10は、1群レンズ22と2群レンズ26とを前記カム筒16によって光軸L方向に前後移動させて焦点距離を変えるメカニカルコンペンセーションタイプのズームレンズであり、このズームレンズの結像位置にはCCD32が設けられている。前記CCD32は、カメラ本体12に固定されたフレーム34に取り付けられている。このCCD32に結像された被写体像は、CCD32によって電気信号に変換された後、カメラ本体12に内蔵された図示しない画像処理装置によって画像信号に変換される。そして、前記画像信号は、カメラ本体12に内蔵された図示しない液晶表示パネル駆動回路を経由して、液晶表示パネルに画像として表示されたり、カメラ本体12に着脱自在に装着されたメモリカード等の外部記憶媒体に記憶されたりする。
前記固定筒14は、CCD32と同様にフレーム34に取り付けられている。また、固定筒14の内周面には光軸方向に直進溝15が形成され、この直進溝15に、移動筒20に突設されたカムピン36、及び2群レンズ枠30に突設されたカムピン38がそれぞれ嵌合されている。図1〜図3では前記カムピン36、38をそれぞれ1本のみ図示したが、前記カムピン36、38は図7に示すように、移動筒20及び2群レンズ枠30の外周部に等間隔(120°間隔)で3本ずつ突設され、これに対応して直進溝15も等間隔で3本形成されている。これにより、移動筒20と2群レンズ枠30は、3本のカムピン36、38を介して直進溝15に安定して支持されるので、光軸Lに対して倒れることなく前後移動することができる。
前記カムピン36、38は図1〜図3に示すように、前記直進溝15を貫通してカム筒16のカム溝40、42に嵌合される。カム溝40、42は、移動筒20と2群レンズ枠30の移動軌跡に応じて決定される非線形形状に形成されており、このカム溝40、42の形状に沿って移動筒20と2群レンズ枠30とが移動されることによりズーミングが行われる。このカム溝40、42については後述する。
前記カム筒16は、固定筒14の外周部に回動自在に設けられている。また、カム筒16の図1〜図3上左側外周面にはギア44が形成され、このギア44に駆動力伝達ギア46が噛合されている。駆動力伝達ギア46は回転軸48を介して減速ギアトレイン50の図示しない出力側ギアに連結され、この減速ギアトレイン50の図示しない入力側ギアが前記カム筒駆動モータ18の出力軸に連結されている。したがって、カム筒駆動モータ18を駆動すると、その駆動力が減速ギアトレイン50から駆動力伝達ギア46に伝達されて、カム筒16が回転される。これにより、移動筒20と2群レンズ枠30とが直進溝15にガイドされながらカム溝40、42の形状に沿って移動するのでズーミングが行われる。なお、前記カム筒16には、カム筒16の回転位置を検出するエンコーダ52が取り付けられている。
前記ピント微調整機構24は、1群レンズ22を光軸L方向に微小量移動させてピントの微調整を行うための機構であり、主としてモータ54、検出対象部材56、及びフォトインタラプタ58等から構成されている。
前記1群レンズ枠28の外周面には図に示すように、雄ねじ60が形成されている。この雄ねじ60は、移動筒20の内周面に形成された雌ねじ62に螺合されている。これにより、1群レンズ枠28が光軸Lを中心に回動されると、前記雄ねじ60と雌ねじ62の作用によって1群レンズ枠28が光軸L方向に前後移動する。この1群レンズ枠28(1群レンズ22)の移動によってピントの微調整が行われる。
前記1群レンズ枠28の外周には、検出対象部材56が配置されている。この検出対象部材56は図4、図5に示すように、環状に形成された本体56Aと羽根56Bとから構成されている。前記本体56Aの内周面にはキー57、57が対向して形成され、このキー57、57は1群レンズ枠28の外周面に光軸L方向に形成されたキー溝29、29に嵌合されている。このキー57とキー溝29との嵌合作用によって、前記検出対象部材56は、1群レンズ枠28と共に回動可能で1群レンズ枠28に対して光軸L方向に移動することができる。
また、前記本体56Aは図4に示すように、本体56Aと1群レンズ枠28との間に嵌入されたウェーブワッシャ64の付勢力によって、移動筒20の内周面に形成されたフランジ66に押圧当接されている。これによって、検出対象部材56は、光軸L方向に対する位置ズレが規制されるので、1群レンズ枠28の回動時においても光軸Lと直交する同一平面内で回動することができる。なお、1群レンズ枠28は自身の回動によって前後移動するが、前記検出対象部材56は前後移動しない。検出対象部材56は、ウェーブワッシャ64で位置ズレが規制され、また、キー57とキー溝29とによって1群レンズ枠28に対する前後移動が許容されているからである。
検出対象部材56の本体56Aの外周面には、ギア68が形成されている。このギア68は駆動力伝達ギア70に噛合され、この駆動力伝達ギア70は減速ギアトレイン72(図1〜図5では1枚のギア72のみ図示)を介してモータ54の出力軸55に連結されている。したがって、モータ54を駆動すると、その駆動力が減速ギアトレイン72から駆動力伝達ギア70に伝達されるので、検出対象部材56が光軸Lを中心に回動する。これにより、検出対象部材56の回転力が、前記キー57とキー溝29と介して1群レンズ枠28に伝達するので、1群レンズ枠28が光軸L方向に前後移動し、1群レンズ22によるピントの微調整が行われる。
検出対象部材56の本体56Aの外周面には、羽根56Bが突出形成されている。この羽根56Bは、フォトインタラプタ58によって実際に検出される検出対象物である。前記フォトインタラプタ58は、前記羽根56Bを検出することにより1群レンズ枠28(1群レンズ22)のホームポジションを検出する非接触式スイッチであり、その本体58Aの凹部側面に発光素子59Aと受光素子59Bとが対向して設けられている。したがって、本体58Aの凹部に前記羽根56Bが進入すると、発光素子59Aからの光線が羽根56Bに遮られて受光素子59Bで受光されなくなるので、この時の1群レンズ22の位置を、ホームポジションとして取得している。このホームポジションを基準として前記1群レンズ22が前後移動される。
図6は、前記カム筒16の展開図である。
同図に示すカム筒16は、その表面に1群レンズ22用の3本のカム溝40、40、40と、2群レンズ26用の3本のカム溝42、42、42が形成されている。前記カム溝40は、カム筒16の円周方向に120°間隔で形成されると共に、ズーミングを行うための非線形形状のカム溝40Aと、1群レンズ22を沈胴させるための直線溝40Bとから形成されている。また、前記カム溝42も同様に、カム筒16の円周方向に120°間隔で形成されると共に、ズーミングを行うための非線形形状のカム溝42Aと、2群レンズ26を沈胴させるための直線溝42Bとから形成されている。
ところで、前記カム溝40とカム溝42とは、カム溝40の終端部40Cと、カム溝42の始端部42Cとが連通されて、カム溝40とカム溝42とが1本のカム溝で形成されている。したがって、前記カム筒16には、3本のカム溝が形成されている。ここで、図12に示した従来のカム筒3と比較すると、このカム筒3に形成されたカム溝4、5は6本なので、図6のカム筒16によれば、カム溝の本数が半分に削減されている。
よって、前記カム筒16によれば、6本のカム溝4、5を製作する必要があった従来のカム筒3と比較して、3本のカム溝を製作するだけで良いので、カム筒16の製作が容易になる。また、前記カム筒16によれば、カム溝40とカム溝42とを連通した分の長さ(図12上においてL×2の長さ)だけ、カム筒16の展開長を従来のカム筒3よりも短くできるので、カム筒16を小型化することができる。したがって、このカム筒16を適用すれば、レンズ鏡胴10の小型化が図られ、ひいてはカメラの小型化を図ることができる。
一方、図6に示すように前記カム溝40には、カムピン挿入溝41が形成されている。これらの挿入溝41は図7に示すように、カム筒16の端面に開口されている。したがって、移動枠20のカムピン36や、2群レンズ枠30のカムピン38を前記挿入溝41を介してカム溝40、42に嵌合することができる。
次に、前記レンズ鏡胴10の組立手順について図7〜図9を参照しながら説明する。
まず、図7において、固定筒14の外周部にカム筒16を挿入し、固定筒14にカム筒16を回転自在に装着する。次に、カム筒16をモータ18で回転していき、カム筒16の挿入溝41、41、41が固定筒14の直進溝15、15、15に合致した位置でカム筒16の回転を停止する。次いで、2群レンズ枠30のカムピン38、38、38を図8に示すように、前記直進溝15、15、15の開口端15A、15A、15Aに合わせた後、2群レンズ枠30をカム筒16に向けて押し込む。これにより、前記カムピン38、38、38は、前記開口端15A、15A、15Aから前記挿入溝41、41、41を介してカム溝40、40、40に嵌合される。なお、この時、前記カムピン38、38、38は、前記直進溝15、15、15にも嵌合される。これによって、2群レンズ枠30が固定筒14とカム筒16に組み付けられる。
次に、カム筒16をモータ18で同方向に回転していき、カム筒16の挿入溝41、41、41が固定筒14の直進溝15、15、15に次に合致した時に、即ち、カム筒16を図8の位置から120°回転させた時にカム筒16の回転を停止する。この間、前記2群レンズ枠30は、図6に示すカム溝40にガイドされて光軸Lの後方に移動されていき、そして、カム筒16が120°回転して停止した時にカム溝42のWIDE端位置に位置する。
この状態において図9に示すように、移動枠20のカムピン36、36、36を、直進溝15、15、15の開口端15A、15A、15Aに合わせた後、移動枠20をカム筒16に向けて押し込む。これにより、前記カムピン36、36、36は、開口端15A、15A、15Aから挿入溝41、41、41を介してカム溝40、40、40に嵌合される。この時、前記カムピン36、36、36は、前記直進溝15、15、15にも嵌合される。これによって、移動枠20が固定筒14とカム筒16に組み付けられ、そして、この組み付け位置において前記移動枠20は図6に示すWIDE端位置に位置する。この位置において、前記2群レンズ枠30もWIDE端位置に位置しているので、前記レンズ鏡胴10は、移動枠20を組み付けた位置でWIDEの特性を有する。したがって、このレンズ鏡胴10によれば、移動枠20を組み付けるとWIDEの特性を有するので、ズーミング設定が容易になる。以上で、レンズ鏡胴10の組み立てが終了する。
このように組み立てられたレンズ鏡胴10によれば、カム筒16を図6に示すWIDE〜TELEまでの範囲で回動させると、移動枠20と2群レンズ枠30とが非線形形状のカム溝40A、42Aに沿って光軸方向に前後移動するので、ズーミングを行うことができる。そして、カム筒16をTELE位置から沈胴位置に向けて回動させると、移動枠20と2群レンズ枠30とが直線溝40B、42Bに沿って光軸Lの後方に移動してカメラ本体12に沈胴する。
図10は、第2の実施の形態に係るカム筒16Aの展開図であり、図6に示した第1の実施の形態に係るカム筒16と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図6のカム筒16に対する図10のカム筒16Aの相違点は、カム筒16Aにカム溝42の沈胴用直進溝を形成していない点である。即ち、図10のカム筒16Aは、沈胴しないカム筒16Aである。このカム筒16Aも前記カム筒16と同様に、カム溝40とカム溝42とが1本のカム溝で形成されているので、カム筒16Aの製作が容易になり、また、カム溝40とカム溝42とを連通した分の長さだけカム筒16Aを小型化することができる。
図11は、参考例に係るカム筒16Bの展開図であり、図6に示した第1の実施の形態に係るカム筒16と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図6のカム筒16に対する図11のカム筒16Bの相違点は、連通溝41Aをカム筒16Bに形成した点である。連通溝41は、挿入溝41とカム溝42の始端部42Cとを連通する溝であり、光軸Lと平行に形成されると共にカムピン38が挿通可能な大きさに形成されている。
次に、前記カム筒16Bに対する2群レンズ枠30と移動枠20との組付方法について説明する。
まず、カム筒16Bを回転していき、カム筒16の挿入溝41、41、41が固定筒14の直進溝15、15、15(図7参照)に合致した位置でカム筒16の回転を停止する。
次いで、2群レンズ枠30のカムピン38、38、38を直進溝15、15、15の開口端15A、15A、15Aに合わせた後、2群レンズ枠30をカム筒16に向けて押し込む。これにより、前記カムピン38、38、38は、前記開口端15A、15A、15Aから前記挿入溝41、41、41、及び前記連通溝41A、41A、41Aを介してカム溝42、42、42に嵌合される。これにより、2群レンズ枠30がカム筒16に組み付けられる。
そして、この状態で、移動枠20のカムピン36、36、36を、直進溝15、15、15の開口端15A、15A、15Aに合わせた後、移動枠20をカム筒16に向けて若干量押し込む。これにより、前記カムピン36、36、36が、開口端15A、15A、15Aから挿入溝41、41、41を介してカム溝40、40、40に嵌合される。これによって、移動枠20が固定筒14とカム筒16に組み付けられる。
したがって、前記カム筒16Bによれば、2群レンズ枠30と移動枠20とを同時に組み付けることができるので、組立性を向上させることができる。
また、前記カム筒16Bも前記カム筒16と同様に、カム溝40とカム溝42とが1本のカム溝で形成されているので、カム筒16Bの製作が容易になり、また、カム溝40とカム溝42とを連通した分の長さだけカム筒16Bを小型化することができる。
なお、本実施の形態では、2群構成のレンズ鏡胴10について説明したが、3群構成のレンズ鏡胴でも本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、1つのレンズ枠(例えば移動枠20)に3本のカムピン36を突設しているので、カム筒16に3本のカム溝40を形成したが、カムピン36が1本であればカム溝40は1本で良い。即ち、カム溝40は、カムピン36の本数に対応した本数に形成すれば良い。
更に、本実施の形態では、電子カメラに適用されたレンズの移動機構について説明したが、これに限られるものではなく、写真フイルムを使用するカメラのレンズにも適用することができる。
また、本実施の形態では、カム筒をモータで回動させるカメラについて説明したが、手動で回動させるカメラに適用しても良い。
本実施の形態のレンズの移動機構が適用されたレンズ鏡胴の沈胴位置における状態を示した断面図 図1に示したレンズ鏡胴のTELE端位置の状態を示した断面図 図1に示したレンズ鏡胴のWIDE端位置の状態を示した断面図 図1に示したレンズ鏡胴のピントの微調整機構を示す断面図 図1に示したレンズ鏡胴のピントの微調整機構を示す正面図 第1の実施の形態のカム筒の展開図 図1に示したレンズ鏡胴の組立斜視図 図1に示したレンズ鏡胴の組立斜視図 図1に示したレンズ鏡胴の組立斜視図 第2の実施の形態のカム筒の展開図 参考例のカム筒の展開図 従来のカム筒の展開図
符号の説明
10…レンズ鏡胴
14…固定筒
16…カム筒
20…移動筒
22…1群レンズ
26…2群レンズ
28…1群レンズ枠
36、38…カムピン
40、42…カム溝

Claims (2)

  1. 3本の直進溝が内周面に等間隔で形成された固定筒と、該固定筒の外周部に回動自在に設けられると共に3本のカム溝が等間隔で形成されたカム筒と、前記固定筒の前記3本の直進溝及び前記カム筒の前記3本のカム溝に嵌合される3本のカムピンが突設されると共に前記カム筒の回動に伴い前記3本のカム溝及び前記3本の直進溝に沿って光軸方向に前後移動する複数の移動レンズ枠とを備えたレンズの移動機構であって
    前記カム筒の端面には、前記移動レンズ枠の前記3本のカムピンを前記3本のカム溝に挿入するための3本の挿入溝が形成され、
    前記固定筒の端面には、前記移動レンズ枠の前記3本のカムピンを前記3本の直進溝に挿入するための3箇所の開口端が形成され、
    前記カム筒を回動させて前記カム溝の前記3本の挿入溝が、前記固定筒の前記3本の直進溝の前記3箇所の開口端と合致した位置で、最初の移動レンズ枠の3本のカムピンを、前記3本の挿入溝及び前記3箇所の開口端を介して前記3本のカム溝及び前記3本の直進溝に嵌合させたのち、
    前記カム筒を同一方向に120°回動させて前記カム溝の前記3本の挿入溝が、前記固定筒の前記3本の直進溝の前記3箇所の開口端と合致した位置で、次の移動レンズ枠の3本のカムピンを、前記3本の挿入溝及び前記3箇所の開口端を介して前記3本のカム溝及び前記3本の直進溝に嵌合させた時に所定の光学性能を有し、
    前記3本の各々のカム溝は、前記最初の移動レンズ枠用の第1のカム溝と、前記次の移動レンズ枠用の第2のカム溝とからなり、前記第1のカム溝と前記第2のカム溝とは、前記カム筒の同一回転方向に沿って連通されていることを特徴とするレンズの移動機構。
  2. 前記カム筒は、モータによって回転駆動されることを特徴とする請求項1記載のレンズの移動機構。
JP2007179854A 2007-07-09 2007-07-09 レンズの移動機構 Expired - Fee Related JP4572914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179854A JP4572914B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 レンズの移動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179854A JP4572914B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 レンズの移動機構

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25553398A Division JP4003310B2 (ja) 1998-09-09 1998-09-09 レンズの移動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007249250A JP2007249250A (ja) 2007-09-27
JP4572914B2 true JP4572914B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=38593530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007179854A Expired - Fee Related JP4572914B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 レンズの移動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4572914B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019092921A1 (ja) * 2017-11-09 2019-05-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンズ鏡筒

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03125312U (ja) * 1990-03-28 1991-12-18

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5810707A (ja) * 1981-07-13 1983-01-21 Olympus Optical Co Ltd レンズ群移動機構を有するレンズ鏡筒
JP2844594B2 (ja) * 1987-06-04 1999-01-06 株式会社ニコン ズームレンズ鏡筒
JPH05249360A (ja) * 1992-01-08 1993-09-28 Olympus Optical Co Ltd ズームレンズ鏡筒
JPH05241058A (ja) * 1992-02-28 1993-09-21 Canon Inc カメラのレンズ枠移動機構
JP3206199B2 (ja) * 1993-03-31 2001-09-04 株式会社ニコン レンズ鏡筒
JP3311449B2 (ja) * 1993-12-27 2002-08-05 オリンパス光学工業株式会社 レンズ鏡筒
JPH07191252A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Canon Inc カメラ
JP3416317B2 (ja) * 1995-02-02 2003-06-16 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒及びそれを用いた光学機器
JP3428765B2 (ja) * 1995-03-07 2003-07-22 富士写真光機株式会社 レンズ鏡筒
JP3597291B2 (ja) * 1996-01-26 2004-12-02 コニカミノルタフォトイメージング株式会社 移動機構
JPH09243895A (ja) * 1996-03-11 1997-09-19 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ保持枠の付勢装置
JP3827260B2 (ja) * 1996-09-04 2006-09-27 富士写真フイルム株式会社 ズームレンズ装置
JPH10123396A (ja) * 1996-10-15 1998-05-15 Nikon Corp レンズ鏡筒とカム筒
JP4056619B2 (ja) * 1997-06-09 2008-03-05 オリンパス株式会社 ズームレンズ鏡筒

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03125312U (ja) * 1990-03-28 1991-12-18

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007249250A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3312345B2 (ja) コンバータレンズを内蔵したレンズ鏡胴
US8004774B2 (en) Lens apparatus and image-pickup apparatus
JP4953874B2 (ja) レンズ鏡胴、撮像装置および情報端末装置
JP4194569B2 (ja) 光学機器
US8134784B2 (en) Lens apparatus capable of performing extension/retraction operation with respect to image pickup apparatus body and image pickup apparatus having the same
JP2006337694A (ja) レンズ鏡筒
JP2007034013A (ja) レンズ鏡筒
JPH11211965A (ja) ズームレンズ鏡筒
US7038859B2 (en) Lens barrel and imaging device
JP2003090947A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP4572914B2 (ja) レンズの移動機構
US5982566A (en) Zoom lens barrel
JP4953969B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP4003310B2 (ja) レンズの移動機構
US7099573B2 (en) Zoom lens camera, and a rotation transfer mechanism
US6246834B1 (en) Lens barrel
JP5125999B2 (ja) レンズ鏡筒及びそれを備えた撮像装置
US6956705B2 (en) Structure of a lens barrel
JP2004184599A (ja) レンズ鏡胴
US9182568B2 (en) Lens barrel
JP2006023604A (ja) レンズ鏡胴及び撮影装置
JP3994427B2 (ja) レンズ鏡胴のレンズ枠移動機構
JP2004205678A (ja) 鏡筒駆動機構
JP3194113B2 (ja) レンズの移動装置
JP2005077425A (ja) レンズ鏡筒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100604

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100614

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees