JP3311449B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP3311449B2
JP3311449B2 JP33013893A JP33013893A JP3311449B2 JP 3311449 B2 JP3311449 B2 JP 3311449B2 JP 33013893 A JP33013893 A JP 33013893A JP 33013893 A JP33013893 A JP 33013893A JP 3311449 B2 JP3311449 B2 JP 3311449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ鏡筒、より詳し
くは、複数のレンズ群を光軸方向に進退自在に配置した
レンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、固定枠の内側に収納されたカ
ム枠を回動させて、レンズ群の保持枠を光軸方向に移動
させることによりズーミングを行うレンズ鏡筒は、種々
のものが提案されている。
【0003】このようなものの一例として、特開昭53
−102030号公報には、固定枠を2つ有し、第1レ
ンズ群を回動摺動させて、その回動分でカム枠を駆動し
て他のレンズ群を駆動させるものが記載されている。
【0004】また、実公昭50−14511号公報に
は、固定枠と、この固定枠のカムに沿って回動しつつ移
動するカム枠と、このカム枠により駆動される枠とを備
え、この枠の回転止めを上記固定枠に設けたレンズ鏡筒
が記載されている。
【0005】このように種々のものが提案されているズ
ームレンズ鏡筒において、小型化を図るために、沈胴状
態でのレンズ鏡筒の長さを短くしようとすると、レンズ
群の移動量が増えて、それだけ長いカム枠が必要になっ
ている。
【0006】また、特開平3−180822号公報に記
載のもののように、長さの短いカム枠を用いてレンズ鏡
筒の沈胴時の長さを短くしようとすると、鏡枠ユニット
をある位置まで繰り出す機構と、その位置から繰り出し
完了位置まで繰り出すための機構との2つの機構が必要
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭53−102030号公報に記載のものでは、構造
が複雑で多くの部品が必要であり、さらには、カム枠は
摺動しないために、レンズ移動量はカム枠の長さで決ま
ってしまうことになる。
【0008】また、上記実公昭50−14511号公報
に記載のものでは、固定枠に直進溝とカム枠用カムを設
けているために、カム配置に規制を受ける。
【0009】さらに、移動量の増したレンズ群を沈胴さ
せるために軸方向に長いカム枠を用いた場合には、レン
ズの移動量とカム枠の長さのバランスを失うと、レンズ
は鏡枠に収納したが、カム枠が鏡枠から突出したままと
なってしまうことになる。
【0010】また、上記特開平3−180822号公報
に記載のもののように、カム枠を短くして、レンズを収
納したときに該カム枠もレンズ鏡筒に収まるようにした
場合には、レンズ繰り出しに2つの機構が必要となり、
ズームレンズ鏡筒の構成が複雑になってしまう。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、少ない枠部材の構成で、光軸方向への大きな変位
量を実現することができるレンズ鏡筒を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるレンズ鏡筒は、固定枠と、この固定
枠の内周にて光軸方向に進退自在に配置された複数のレ
ンズ群と、この複数のレンズ群の内の少なくとも一つの
レンズ群を保持するレンズ保持枠と、上記固定枠の内周
非線型なカム部を含むカム手段でカム結合し、該固定
枠に対して回動されることにより光軸方向に進退される
カム枠と、上記レンズ保持枠の固定枠に対する回動を規
制するため上記光軸方向には移動せず固定されたキー部
材と、上記カム枠とレンズ保持枠との間に設けられ、上
記カム枠の固定枠に対する回動によって上記レンズ保持
枠を光軸方向に進退させるカム機構と、上記カム枠の内
周面に設けられた内歯ギヤーと、上記光軸方向には移動
せず固定され、上記内歯ギヤーに駆動源からの駆動力を
伝達して上記カム枠を光軸周りに回動させる、光軸方向
に延び上記内歯ギヤーと常時噛み合い回動するピニオン
ギヤーと、を具備することを特徴とする。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の一実施例のレンズ鏡筒をカメラ本
体に取り付ける構成を示した斜視図であり、図3はカメ
ラの縦断面図である。
【0015】この実施例のカメラは、カメラ本体74
と、このカメラ本体74の前面側にビス76を後方側か
ら螺合することにより固定した、ミラー75aおよびフ
ァインダ75bを有する前板75と、この前板75の前
方となる位置にビス72を螺合することによりカメラ本
体74に固定するとともに、前面側にレンズユニット7
3を固定しているレンズ鏡筒全体の強度補強を行うレン
ズ板46と、上記カメラ本体74に凸部77aを介して
当接するように後方側から嵌合した後カバー77と、上
記レンズ板46に凸部78aを介して当接するように前
面側から嵌合した前カバー78とを備えて要部を構成さ
れている。
【0016】図1は本実施例のズームレンズ鏡筒を光軸
方向に引き伸ばして示した分解斜視図、図4はレンズ保
持枠の要部の詳細を示す分解斜視図である。
【0017】ズームレンズ鏡筒は、光軸に沿って前方側
(被写体側)から順に、1群レンズを保持している1群
枠38、2群レンズを保持している2群枠1、3群レン
ズを保持している3群枠5、4群レンズを保持している
4群枠13、5群レンズを保持している5群枠19を有
している。
【0018】上記2群枠1,3群枠5,4群枠13,5
群枠19の外周側にはカム枠24が配置され、このカム
枠24の外側には上記1群枠38をねじ部39を介して
螺合している第1ズーム枠31が配置され、さらにこの
第1ズーム枠31の外周側には固定枠34が配置されて
いて、この固定枠34は上記レンズ板46に固定して取
り付けられている。
【0019】上記2群枠1は、その周面の周方向の3等
分位置に、外方に向かって3本のピン3を一体に突設
し、このピン3に対して光軸方向前方側(被写体側)で
周方向の等分位置に突起部30が3つが設けられ、ま
た、光軸に平行にはキー溝4を設け、さらにロッド2を
接着している。
【0020】上記3群枠5は、両端にスリーブ6を有す
る略円筒形状の軸受7,8,9を周方向の3等分位置に
それぞれ配設し、これらの内の軸受8には光軸方向後方
側(カメラ本体側)に突出する突起部23を設け、この
突起部23に外径方向に突設したピン12を一体的に設
けている。さらにこの3群枠5には、周方向に沿って上
記軸受7と軸受8の間になる位置に、光軸方向後方側に
延出するガイド突起10を設け、上記軸受8と軸受9の
間になる位置に光軸方向後方側に延出するガイド突起1
1を設けている。
【0021】上記4群枠13は、その周面から外径方向
にピン15を一体的に突設するとともに、同周面には回
転止めのための溝部16を刻設していて、さらに光軸に
平行に前方側に向かうロッド14を接着している。ま
た、この4群枠13には、絞りを調整するためのモータ
17が取り付けられており、このモータ17からは帯状
の基板18が延出している。
【0022】上記5群枠19は、ピン22を外径方向に
一体的に突出するとともに、回転止めのための溝部20
が設けられていて、さらに光軸に平行に前方に向かうロ
ッド21が接着されている。
【0023】上記カム枠24は、その内周面にカム機構
を構成する数本の有底カム26が刻設された円筒状部材
であり、同内周面の光軸後方側(撮影者側)の端部には
周方向に部分的な内歯ギヤー29が設けられている。ま
た、カム枠24の外周面には、やはりカム機構を構成す
る数本の有底カム25が刻設されるとともに、エンコー
ダ28が貼設され、光軸後方側の端部から3本のピン2
7を一体的に突設している。
【0024】上記第1ズーム枠31は、その内周面に3
本の直進溝33を周方向の3等分位置にそれぞれ刻設
し、同内周面からは3本のピン50を一体に突設すると
ともに、後方側の端部からは略矩形状の突起部49を軸
方向に延出していて、この突起部49には該第1ズーム
枠31と別体でピン32が設けられている。また、該第
1ズーム枠31の内周面には、ピン51,52が突設さ
れている。
【0025】上記固定枠34は、内周面にカム112を
有する円筒状部材であり、光軸方向の前方側の端部にリ
ング36を嵌合し、外周にはフォトリフレクタ(PR)
48を有する基板35が貼設されている。さらに、該固
定枠34の光軸方向の後端面からは、周方向に沿って数
本のボス37が突設されている。
【0026】また、上記1群枠38は、その光軸前方側
の周面に、第1ズーム枠31へ取り付けるためのねじ部
39が刻設されている。
【0027】上記レンズ板46は、4隅に孔47を穿設
した板状部材でなり、光軸に垂直な方向の細い遮光溝4
1が多数刻設されたキー40と、光軸方向に延びたピニ
オンギヤー43が取り付けられているキー42とが、該
レンズ板46の前方側の面に対して垂直になるように取
り付けられている。また、上記レンズ板46には、駆動
源たるズームモータ45と、このズームモータ45の駆
動力を伝達するためのギヤー列を有する第2ギヤーボッ
クス44が取り付けられており、このギヤー列の最終ギ
ヤーは、上記キー42に取り付けられているピニオンギ
ヤー43と噛合している。
【0028】次に、上記各レンズ保持枠の位置合わせに
ついて説明する。上記3群枠5は、軸受8にロッド2を
挿通することで2群枠1に対して軸方向に移動可能とな
っていて、さらに軸受7,9が半径方向の規制を行うこ
とで、2群枠1に対して半径方向の位置が定まる。
【0029】また、上記4群枠13は、ロッド14を軸
受7に挿通することで3群枠5に対して軸方向に移動可
能となっていて、さらに溝部16とガイド突起11が嵌
合することで3群枠5に対して半径方向の位置が定ま
る。
【0030】上記5群枠19は、ロッド21を軸受9に
挿通することで3群枠5に対して軸方向に移動可能とな
っていて、さらに溝部20とガイド突起10が嵌合する
ことで3群枠5に対して半径方向の位置が定まる。
【0031】すなわち、4群枠13,5群枠19は3群
枠5に対して位置が決まり、この3群枠5は2群枠1に
対し位置が決まることで、各レンズ保持枠の位置合わせ
を行っている。
【0032】また、他の枠部材についての位置合わせ
は、次のように行う。カム枠24は、その内周面のカム
26にピン3,12,15,22を係合することで、上
記2群枠1,3群枠5,4群枠13,5群枠19に対し
て半径方向の位置が決まる。
【0033】さらに、カム枠24は、カム25に第1ズ
ーム枠31のピン50を係合することにより、また2群
枠1は、突起部30を第1ズーム枠31の直進溝33に
係合することにより、それぞれ第1ズーム枠31に対し
て半径方向の位置を決めている。1群枠38は、ねじ部
39を該第1ズーム枠31の先端部に螺合することで位
置が決まっている。
【0034】また、カム枠24は、ピン27を固定枠3
4のカム112に係合することにより、固定枠34に対
して半径方向の位置が決まっている。
【0035】上記固定枠34は、ボス37をレンズ板4
6に嵌合することにより位置が決まり、キー40が2群
枠1のキー溝4に嵌合することにより、2群枠1の光軸
周りの回転が規制されるようになっている。
【0036】次に、図5を参照して、レンズ板46に取
り付けられたズームギヤーの構成を説明する。レンズ鏡
筒を固定するためのレンズ板46の前面(図5では下
面)には、2群枠1が光軸周りに回転するのを規制する
上記キー40と、カム枠24を回転させるための軸長の
ピニオンギヤー43を配設している。また、レンズ板4
6の後面(図5では上面)には、ズームモータ45と、
遊星歯車機構を3段含む第1ギヤーボックス241と、
外歯車の列を含む第2ギヤーボックス44とが配設され
ている。
【0037】ズームモータ45は、その出力軸に取り付
けられたピニオンギヤーを太陽歯車として、第1ギヤー
ボックス241中で初段の遊星歯車機構を構成してい
る。
【0038】上記第1ギヤーボックス241中の最終段
のキャリアと、第2ギヤーボックス44中の外歯車とが
噛合し、ギヤー235を介して、周方向に沿って複数の
スリットが穿設された円板237を後面に回動一体に有
するギヤー236と噛合している。
【0039】また、上記ギヤー235は、同軸で径の異
なるギヤー243をその前面に一体に設けていて、ま
た、上記ギヤー236は、同軸で径の異なるギヤー24
4をレンズ板46を挟んで反対側の前面に別体で設けて
いる。そして、これらギヤー243とギヤー244が噛
合し、さらにこのギヤー244は、軸長の上記ピニオン
ギヤー43の基端部に設けた径の異なるギヤー242と
噛合している。
【0040】また、上記円板237を挟み込むようにし
てコの字形のフォトインタラプタ(PI)239が配設
されていて、このフォトインタラプタ239にはフレキ
シブル基板238が取り付けられている。
【0041】ズームモータ45が回転すると、第1ギヤ
ーボックス241中の遊星歯車機構が駆動し、続いて第
2ギヤーボックス44中のギヤー列が駆動する。さら
に、ギヤー235を介してギヤー236,円板237が
回転する。
【0042】フォトインタラプタ239を円板237の
スリットが通過するときには、光が透過されてフレキシ
ブル基板238に信号が流れる。一方、円板237のス
リットでない部分が通過するときには、光が遮られてフ
レキシブル基板238には信号が流れない。したがっ
て、円板237が回転すると、フレキシブル基板238
にはパルス波が流れるようになっている。
【0043】一方、上記ギヤー235の回転に伴いギヤ
ー243が回転すると、ギヤー244を介してギヤー2
42が回転し、これに伴い、軸長のピニオンギヤー43
が回転駆動される。
【0044】このピニオンギヤー43は、図1に示すよ
うに、カム枠24の内歯ギヤー29と噛合していて、こ
のカム枠24のピン27は固定枠34のカム112と係
合しているので、ピニオンギヤー43が回転すると、カ
ム枠24が光軸周りに回動しながらカム112に沿って
前方へ移動する。
【0045】また、2群枠1,3群枠5,4群枠13,
5群枠19は、キー42により光軸周りの回転を規制さ
れているために、回動することなくカム枠24の内周面
のカム26に沿って前後に移動する。
【0046】固定枠34に貼設された基板35のフォト
リフレクタ48には、発光素子と受光素子が設けられて
いて、発光素子から射出された光がカム枠24の外周面
で反射して受光素子に入るようになっている。カム枠2
4に設けられたエンコーダ28は、該カム枠24の周面
の他の部分に比べて光の反射率が大きいものとなってい
て、このエンコーダ28がフォトリフレクタ48に対応
する位置を通過すると、該フォトリフレクタ48から出
力される信号が変化するようになっている。
【0047】カム枠24が回動して、エンコーダ28の
一端28aがフォトリフレクタ48を通過するときをW
+1(ワイド(WIDE)端から数パルス後)とし、エ
ンコーダ28の他端28bがフォトリフレクタ48を通
過するときをT−1(テレ(TELE)端から数パルス
手前)とし、これらを上記フォトインタラプタ239の
リセット位置とする。
【0048】沈胴からワイド端またはテレ端へのズーミ
ング、およびスタンダード(STD)からワイド端また
はテレ端へのズーミングの際は、必ずフォトインタラプ
タ239のリセット位置を通過させて、バックラッシに
よるフォトインタラプタ239のパルスのバラつきをな
くすことにより、正確な位置でカム枠24が停止するよ
うにズーミングを行うようになっている。
【0049】図6は、第1ズーム枠31に設けられたレ
ンズ駆動ユニット157,ねじ枠142,1群枠38を
光軸方向に引き伸ばして示した分解斜視図である。図示
のように、ねじ枠142の前方には外周にねじ部39を
有する1群枠38が配設されるとともに、該ねじ枠14
2の後方にはレンズ駆動ユニット(LDユニット)15
7を内周面側に取り付けた第1ズーム枠31が配設され
ている。
【0050】上記ねじ枠142は、その内周面の先端部
に周方向に沿ったねじ部143を刻設し、同内周面の後
端部には周方向に沿って所定範囲で内ギヤー144を設
けていて、さらに外周面の後端部には周方向に沿ってヘ
リコイド145が刻設されている。また、該ねじ枠14
2は、上記内ギヤー144の終端部近傍に2つの突起部
146,147を突設し、これらの内の一方の突起部1
47はねじ枠142の内径方向に凸となるように、他方
の突起部146はねじ枠142の光軸後方に凸となるよ
うに設けられている。
【0051】一方、第1ズーム枠31の内周面に取り付
けられているレンズ駆動ユニット157は、駆動源たる
モータ153と、このモータ153からの駆動力を減速
させるギヤー列を内蔵するギヤーボックス149と、こ
のギヤーボックス149の出力が伝達されるギヤー15
2とを有してなり、上記モータ153にはLDフレキシ
ブル基板(レンズ駆動用フレキシブル基板)155が取
り付けられている。さらに、上記レンズ駆動ユニット1
57は、第1ズーム枠31の前方側へ軸方向に沿って突
出された突起部156を有している。
【0052】また、上記第1ズーム枠31は、内周面の
前方側に周方向に沿ったヘリコイド151が刻設されて
いて、このヘリコイド151の一縁部に内径方向に凸と
なる突起部150を設け、さらには上記LDフレキシブ
ル基板155をガイドするための腕部154が内側に設
けられている。
【0053】上記1群枠38は、そのねじ部39をねじ
枠142のねじ部143に螺合することにより該ねじ枠
142に取り付けられていて、さらに、このねじ枠14
2は、ヘリコイド145を第1ズーム枠31のヘリコイ
ド151に螺合することで該第1ズーム枠31に取り付
けられている。
【0054】この図6に示したような構成において、フ
ォーカシング動作を行うと、モータ153が駆動され
て、ギヤーボックス149内のギヤー列を介してギヤー
152が回転する。このギヤー152とねじ枠142の
内ギヤー144が噛合しているために、同ギヤー152
が回転するとねじ枠142が回転してヘリコイド151
に沿って光軸方向に移動し、1群枠38も操り出されて
フォーカシングが行われる。
【0055】フォーカシングが至近である場合には、ね
じ枠142は矢印B方向へ回転し、突起部147と第1
ズーム枠31の突起部156が当接してストッパとして
働くようになっている。また、フォーカシングが無限遠
である場合には、ねじ枠142は矢印A方向へ回転し、
突起部146と突起部150が当接してストッパとして
働くようになっている。
【0056】上述のレンズ駆動ユニット157の詳細
を、図7に示す。レンズ駆動ユニット157は、駆動源
たるモータ153と、このモータ153の出力軸に取り
付けられたピニオンギヤー175と、このピニオンギヤ
ー175と噛合する2つのギヤー181,174と、こ
のギヤー174からの駆動力を伝達するための遊星歯車
機構を2段用いたギヤーボックス149と、このギヤー
ボックス149の出力が伝達されるものであって、上記
ねじ枠142を回転させるためのギヤー152と、上記
ギヤー181の図中下面側に設けられた、周方向に沿っ
て複数のスリット176bが穿設された円板176と、
この円板176を上下で挟み込むように配設されたコの
字形のフォトインタラプタ177とを有してなってい
る。
【0057】また、上記LDフレキシブル基板155
は、その一端部が2つに分岐していて、一方の端部15
5bがフォトインタラプタ177に取り付けられ、他方
の端部155aがモータ153に取り付けられている。
このLDフレキシブル基板155は、レンズ駆動ユニッ
ト157から周方向に延出された腕部154に取り付け
られて支持されている。
【0058】このようなレンズ駆動ユニット157を駆
動する際には、まず上記LDフレキシブル基板155を
介してモータ153に電力を伝達し、モータ153が回
転すると、ピニオンギヤー175によりギヤー181,
174が回転する。
【0059】ギヤー174の駆動力は、ギヤーボックス
149を介してギヤー152に伝えられる。このギヤー
152は、上記ねじ枠142に設けられた内ギヤー14
4と噛合しているために、ねじ枠142が回転して上述
のようにフォーカシングが行われる。
【0060】また、ギヤー181が回転すると、円板1
76も回転する。コの字形をしたフォトインタラプタ1
77の2つの突起部177a,177bには、一方に発
光素子が、他方に受光素子が設けられているので、スリ
ット176bがフォトインタラプタ177の突起部17
7aと突起部177bの間を通過すると、発光素子で発
光した光が受光素子で受光され、この受光素子で光電変
換により発生した電気が、LDフレキシブル基板155
の端部155bに伝達される。一方、円板176のスリ
ットでない部分176aがフォトインタラプタ177の
突起部177aと突起部177bの間を通過すると、発
光素子で発光した光が遮られて受光素子では電気が発生
しないために、LDフレキシブル基板155の端部15
5bには電気が伝達されない。
【0061】したがって、円板176が回転することに
より、LDフレキシブル基板155の端部155bには
パルス波が流れる。このパルス数は、図示しないカウン
タによりカウントされるようになっていて、至近状態か
らモータ153に電流を流した瞬間を0パルスとしてカ
ウントしている。
【0062】また、フォーカス位置で誤差なくねじ枠1
42が停止するように、数パルス手前からモータ153
に印加する電圧を下げて、該モータ153の回転速度を
落としてからブレーキをかけることでフォーカシングの
制御を行っている。
【0063】図8はカム枠24に設けられたカムを示し
た展開図、図9は固定枠34に設けられたカムを示した
展開図である。また図10は沈胴状態におけるレンズ鏡
筒を示す光軸に沿った縦断面図、図11はワイド端にお
けるレンズ鏡筒を示す光軸に沿った縦断面図、図12は
スタンダード状態におけるレンズ鏡筒を示す光軸に沿っ
た縦断面図、図13はテレ端におけるレンズ鏡筒を示す
光軸に沿った縦断面図である。
【0064】図8に示すように、円筒形のカム枠24の
内周面に設けられた上記有底カム26は、より詳細に
は、カム100,101,102,103,104,1
05の6本の有底カムよりなり、一方、外周面に設けら
れた上記有底カム25は、より詳細には、カム106,
107,108,109の4本の有底カムよりなる。
【0065】内周面のカムの内、カム101,103,
105は同一カム形状であり、円周方向の略3等分位置
にそれぞれ配置されている。
【0066】また、上記カム102は、カムフォロワ導
入部310においてカム101と交互している。
【0067】外周面に設けているカム106,107,
108は同一カム形状であり、カム107は、その途中
の符号300で示す部分で分割され、符号301で示す
部分からカム109として配置されている。
【0068】また、内周面に設けたカムと外周面に設け
たカムとが交互している部分には、孔が穿設されてい
る。例えば、内周面のカム103と外周面のカム106
とが交互する符号400で示す部分には、図示はしない
が孔が穿設されている。
【0069】カム枠24に設けられた有底カムのカム溝
深さは、内周面側のカム溝の深さと外周面側のカム溝の
深さの合計が、カム枠24の肉厚よりも小さくなるよう
に設けられている。
【0070】上記カム101,103,105の3本の
カムには、2群枠1の周面から突設されている3本のピ
ン3がそれぞれ係合し、カム100には3群枠5に設け
られているピン12が係合し、カム102には4群枠1
3に設けられているピン15が係合し、カム104には
5群枠19に設けられたピン22が係合している。
【0071】また、外周面の3本のカム106,10
8,109には、第1ズーム枠31に一体で設けられた
3本のピン50がそれぞれ係合するようになっていて、
カム107には第1ズーム枠31に別体で設けられたピ
ン32が係合するようになっている。
【0072】上記カム106,108は、全ストローク
でピン50とそれぞれ係合するが、ピン32は符号30
0で示す部分でカム107から外れるようになってい
る。このときほぼ同時にカム109にピン50が係合
し、カム枠24と第1ズーム枠31は常に3本のカムと
3本のピンが係合するようになっている。
【0073】一方、固定枠34は、内周面に同一カム形
状のカム112が、周方向の略3等分位置に3本設けら
れている。これらの3本のカム112には、カム枠24
の外周面から突設された3本のピン27がそれぞれ係合
している。
【0074】レンズ鏡筒が沈胴状態にあるときに、2群
枠1に設けられている3本のピン3はそれぞれカム端1
01a,103a,105aの位置で係合し、3群枠5
に設けられているピン12はカム端100aの位置で係
合し、4群枠13に設けられているピン15はカム端1
02aの位置で係合し、5群枠19に設けられているピ
ン22はカム端104aの位置で係合している。
【0075】また、第1ズーム枠31に設けられている
3本のピン50は、それぞれカム端106a,108
a,109aの位置で係合している。さらに、カム枠2
4の外周面に設けられているピン27は、カム端112
aの位置で係合している。
【0076】このとき1群枠38,2群枠1,3群枠
5,4群枠13,5群枠19の位置関係は、図10に示
すようになる。
【0077】カム枠24が回転すると、該カム枠24は
固定枠34のカム112に沿って移動し、2群枠1はカ
ム枠24のカム101,103,105に沿って移動
し、3群枠5はカム枠24のカム100に沿って移動
し、4群枠13はカム枠24のカム102に沿って移動
し、5群枠19はカム枠24のカム104に沿って移動
する。
【0078】カム101とカム103が交互するカムフ
ォロワ導入部310の位置では、2群枠1に設けられた
ピン3が不安定となるが、他の2本のピン3がそれぞれ
カム103,105と係合しているために、作動に大き
な影響を与えることなく該カムフォロワ導入部310を
通過することができる。
【0079】また、それぞれの枠に設けられたピンが、
カム枠24の内周側のカムと外周側のカムが交差する符
号400に示すような孔部を通過するときには、上述の
ように、内周側のカム溝の深さと外周側のカム溝の深さ
の合計がカム枠24の肉厚以下になるように構成されて
いて、ピンが同時に孔部で係合しない配置にしてあるた
めに、ピンは確実にカム上を移動するようになってい
る。
【0080】レンズ鏡筒がズームのワイド端にある場合
には、2群枠1の3本のピン3は、それぞれ変曲点10
1b,103b,105bの位置で係合し、3群枠5の
ピン12は変曲点100bの位置で係合し、4群枠13
のピン15は変曲点102bの位置で係合し、5群枠1
9のピン22は変曲点104bの位置で係合している。
【0081】また、第1ズーム枠31のピン50は、そ
れぞれ変曲点106b,108bの位置で係合し、同第
1ズーム枠31のピン32は変曲点107bの位置で係
合している。さらに、カム枠24のピン27は、変曲点
112bの位置で係合している。
【0082】このとき1群枠38,2群枠1,3群枠
5,4群枠13,5群枠19は、それぞれ図11に示す
ような位置関係にある。
【0083】レンズ鏡筒がズームのテレ端にある場合に
は、2群枠1の3本のピン3はそれぞれカム端101
c,103c,105cの位置で係合し、3群枠5のピ
ン12はカム端100cの位置で係合し、4群枠13の
ピン15はカム端102cの位置で係合し、5群枠19
のピン22はカム端104cの位置で係合している。
【0084】また、第1ズーム枠31のピン50は、そ
れぞれカム端106c,108cの位置で係合し、同第
1ズーム枠31のピン32はカム端107cの位置で係
合している。さらに、カム枠24のピン27は、カム端
112cの位置で係合している。
【0085】このとき1群枠38,2群枠1,3群枠
5,4群枠13,5群枠19は、それぞれ図13に示す
ような位置関係にある。
【0086】また、レンズ鏡筒がズームのスタンダード
状態にある場合には、2群枠1の3本のピン3はそれぞ
れ変曲点101bとカム端101c,変曲点103bと
カム端103c,変曲点105bとカム端105cの間
で係合し、3群枠5のピン12は変曲点100bとカム
端100cの間で係合し、4群枠13のピン15は変曲
点102bとカム端102cの間で係合し、5群枠19
のピン22は変曲点104bとカム端104cの間で係
合している。
【0087】また、第1ズーム枠31のピン50は、そ
れぞれ変曲点106bとカム端106c,変曲点108
bとカム端108cの間で係合し、同第1ズーム枠31
のピン32は、変曲点107bとカム端107cの間で
係合している。さらに、カム枠24のピン27は、変曲
点112bとカム端112cの間で係合している。
【0088】このとき、1群枠38,2群枠1,3群枠
5,4群枠13,5群枠19は、それぞれ図12に示す
ような位置関係にある。
【0089】次に、図14を参照して、沈胴状態からワ
イドへズーミングするときの流れを説明する。カメラに
設けられた図示しないパワースイッチをオンにすると、
ズームモータ45に電圧が印加されて時計方向(CW方
向)に駆動される(ステップS1)。このとき、レンズ
鏡筒がワイド方向へ変位して、フォトインタラプタ(図
中、PIと略記する)239から信号が出力され、図示
しないタイマがリセットされて(ステップS2)、フォ
トインタラプタ239のモニタおよびフォトリフレクタ
(図中、PRと略記する)48の出力のモニタを開始す
る。
【0090】フォトリフレクタ48の出力がハイ(H)
に切り換わると(ステップS3)、ズームモータ45に
ブレーキをかけて(ステップS4)、フォトインタラプ
タ239の出力により該ズームモータ45が停止したこ
とを確認する。この際フォトインタラプタ239の出力
カウンタを、あらかじめ決定された「フォトリフレクタ
48の切換位置パルス数W+1」に書き換える(ステッ
プS5)。
【0091】次に、ズームモータ45に電圧を印加して
反時計方向(CCW方向)に駆動し(ステップS6)、
フォトインタラプタ239の立ち下がりを検出したら
(ステップS7)、フォトインタラプタ239のカウン
タの値を1つ小さくする(ステップS8)。
【0092】そして、フォトインタラプタ239のカウ
ンタがW+αになりワイド位置の一定パルス(α)相当
分だけ手前になったことが検出されると(ステップS
9)、ズームモータ45の駆動電圧を低くして(ステッ
プS10)レンズ鏡筒の速度を遅くした後に、フォトイ
ンタラプタ239のカウンタが所定値Wになったことを
検出したら(ステップS11)、ズームモータ45にブ
レーキをかけて(ステップS12)、狙いのワイド位置
にレンズ鏡筒を停止させる。
【0093】また、上記ステップS3において、フォト
リフレクタ48の出力がロー(L)である場合には、フ
ォトインタラプタ239の立ち上がりを検出し(ステッ
プS13)、検出されたらタイマをリセットして(ステ
ップS14)上記ステップS3に戻る。また立ち上がり
が検出されないままに所定時間が経過した場合には(ス
テップS15)、異常であると判断する。
【0094】さらに、上記ステップS7において、フォ
トインタラプタ239の立ち下がりが検出されないまま
に所定時間が経過した場合にも(ステップS16)、や
はり異常であると判断する。
【0095】図15を参照して、レンズ鏡筒をワイド側
からテレ側へズーミングするときの流れを説明する。
【0096】カメラに設けられた図示しないズームスイ
ッチをオンにすると、ズームモータ45に電圧が印加さ
れて時計方向に駆動され(ステップS21)、レンズ鏡
筒がテレ方向へ変位を開始する。このときにフォトイン
タラプタ239の信号が出力され、タイマをリセットし
て(ステップS22)、フォトインタラプタ239のモ
ニタおよびフォトリフレクタ48の出力のモニタを開始
する。
【0097】途中でフォトリフレクタ48の出力がハイ
(H)に切り換わるが、このときフォトインタラプタ2
39の出力カウンタをあらかじめ決定された「フォトリ
フレクタ48の切換位置パルス数W+1」に書き換え
る。
【0098】テレ付近ではフォトリフレクタ48の出力
がロー(L)に切り換わる(ステップS23)。このと
きフォトインタラプタ239の出力カウンタをあらかじ
め決定された「フォトリフレクタ48の切換位置パルス
数T−1」に書き換える(ステップS24)。フォトイ
ンタラプタ239のカウンタがT−αになりテレ位置の
一定パルス(α)相当分だけ手前になったことが検出さ
れると(ステップS25)、ズームモータ45の駆動電
圧を低くして(ステップS26)レンズ鏡筒の駆動速度
を遅くした後、フォトインタラプタ239のカウンタが
Tになったことを検出したら(ステップS27)、ズー
ムモータ45にブレーキをかけて(ステップS28)、
狙いのテレ位置にレンズ鏡筒を停止させる。
【0099】また、上記ステップS23において、フォ
トリフレクタ48の出力がハイ(H)である場合には、
フォトインタラプタ239の立ち上がりを検出し(ステ
ップS29)、検出されたらタイマをリセットして(ス
テップS30)上記ステップS23に戻る。また立ち上
がりが検出されないままに所定時間が経過した場合には
(ステップS31)、異常であると判断する。
【0100】図16を参照して、レンズ鏡筒をテレ側か
ら任意のズーム位置へズーミングするときの流れを説明
する。
【0101】ズームスイッチをオンにすると、ズームモ
ータ45に電圧が印加されて反時計方向に駆動されて
(ステップS41)、レンズ鏡筒がワイド方向へ変位を
開始する。このときにフォトインタラプタ239の信号
が出力され、タイマをリセットして(ステップS4
2)、フォトインタラプタ239のモニタおよびフォト
リフレクタ48の出力のモニタを開始する。
【0102】途中でフォトリフレクタ48の出力がハイ
(H)に切り換わったことを検出したら(ステップS4
3)、フォトインタラプタ239の出力カウンタをあら
かじめ決定された「フォトリフレクタ48の切換位置パ
ルス数T−1」に書き換える(ステップS44)。この
後、途中でズームスイッチをオフした場合には(ステッ
プS45)、ズームモータ45にブレーキをかけて(ス
テップS46)、レンズ鏡筒を停止させる。
【0103】ズーミング途中でズームスイッチがオフし
ない場合は(ステップS45)、ワイド手前でフォトリ
フレクタ48の出力がロー(L)に切換わる。このとき
フォトインタラプタ239の出力カウンタをあらかじめ
決定された「フォトリフレクタ48の切換位置パルス数
W+1」に書き換える(ステップS50)。
【0104】フォトインタラプタ239のカウンタがW
+αになりワイド位置の一定パルス(α)相当分だけ手
前になったことが検出されると(ステップS51)、ズ
ームモータ45を駆動する電圧を低くして(ステップS
52)、レンズ鏡筒の速度を遅くした後、フォトインタ
ラプタ239のカウンタがWになったら(ステップS5
3)、ズームモータ45にブレーキをかけて(ステップ
S54)、狙いのワイド位置にレンズ鏡筒を停止させ
る。
【0105】また、上記ステップS43において、フォ
トリフレクタ48の出力がロー(L)である場合には、
フォトインタラプタ239の立ち上がりを検出し(ステ
ップS47)、検出されたらタイマをリセットして(ス
テップS48)上記ステップS43に戻る。また立ち上
がりが検出されないままに所定時間が経過した場合には
(ステップS49)、異常であると判断する。
【0106】図17を参照して、レンズ鏡筒を沈胴する
ときの流れを説明する。パワースイッチをオフすると、
ズームモータ45に電圧が印加されて反時計方向に駆動
され(ステップS61)、レンズ鏡筒が沈胴方向へ変位
を開始する。このときフォトインタラプタ239の信号
が出力され、タイマをリセットして(ステップS6
2)、フォトインタラプタ239のモニタおよびフォト
リフレクタ48の出力のモニタを開始する。
【0107】フォトリフレクタ48の出力がロー(L)
になったら(ステップS63)、フォトインタラプタ2
39の出力カウンタを、あらかじめ決定された「フォト
リフレクタ48の切換位置パルス数W+1」に書き換え
る(ステップS64)。
【0108】フォトインタラプタ239のカウンタがα
になり沈胴位置の一定パルス(α)相当分だけ手前にな
ったことが検出されると(ステップS65)、ズームモ
ータ45に印加する駆動電圧を低くして(ステップS6
6)、レンズ鏡筒の速度を遅くした後、フォトインタラ
プタ239のカウンタが0になったことが検出されたら
(ステップS67)、ズームモータ45にブレーキをか
けて(ステップS68)、狙いの沈胴位置にレンズ鏡筒
を停止させる。
【0109】また、上記ステップS63において、フォ
トリフレクタ48の出力がハイ(H)である場合には、
フォトインタラプタ239の立ち上がりを検出し(ステ
ップS69)、検出されたらタイマをリセットして(ス
テップS70)上記ステップS63に戻る。また立ち上
がりが検出されないままに所定時間が経過した場合には
(ステップS71)、異常であると判断する。
【0110】以上説明したように、このような実施例に
よれば、内カムを有する固定枠と、その内周面側で上記
内カムにより回動しながらレンズ群保持枠を光軸方向に
移動させるカム枠と、このカム枠の内ギヤーを駆動させ
る軸長のピニオンギヤーと、上記レンズ群保持枠の回動
を規制するキー部材とを備えることにより、光軸方向へ
の移動量の大きなレンズ鏡筒を少ない枠構成で実現する
ことができ、したがって、レンズを沈胴させたときのレ
ンズ鏡筒の長さを短くすることができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレンズ鏡筒
によれば、少ない枠部材の構成で、光軸方向への大きな
変位量を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すズームレンズ鏡筒を、
光軸方向に引き伸ばして示した分解斜視図。
【図2】上記実施例のレンズ鏡筒を、カメラ本体に取り
付ける構成を示した斜視図。
【図3】上記実施例のカメラを示す縦断面図。
【図4】上記実施例の2群枠,3群枠,4群枠,5群枠
を光軸方向に引き伸ばして示した分解斜視図。
【図5】上記実施例のレンズ板を示す拡大斜視図。
【図6】上記実施例の第1ズーム枠,ねじ枠,1群枠を
光軸方向に引き伸ばして示した分解斜視図。
【図7】上記実施例のレンズ駆動ユニットの詳細を示す
拡大斜視図。
【図8】上記実施例のカム枠に設けられたカムを示した
展開図。
【図9】上記実施例の固定枠に設けられたカムを示した
展開図。
【図10】上記実施例の沈胴状態におけるレンズ鏡筒を
示す光軸に沿った縦断面図。
【図11】上記実施例のワイド端におけるレンズ鏡筒を
示す光軸に沿った縦断面図。
【図12】上記実施例のスタンダード状態におけるレン
ズ鏡筒を示す光軸に沿った縦断面図。
【図13】上記実施例のテレ端におけるレンズ鏡筒を示
す光軸に沿った縦断面図。
【図14】上記実施例のレンズ鏡筒を沈胴状態からワイ
ド位置へズーミングするときの動作を示すフローチャー
ト。
【図15】上記実施例のレンズ鏡筒をワイド側からテレ
側へズーミングするときの動作を示すフローチャート。
【図16】上記実施例のレンズ鏡筒をテレ側から任意の
ズーム位置へズーミングするときの動作を示すフローチ
ャート。
【図17】上記実施例のレンズ鏡筒を沈胴するときの動
作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…2群枠(レンズ保持枠) 5…3群枠(レンズ保持枠) 13…4群枠(レンズ保持枠) 19…5群枠(レンズ保持枠) 38…1群枠(レンズ保持枠) 24…カム枠 25,26…有底カム(カム機構) 29…内歯ギヤー 31…第1ズーム枠 34…固定枠 40,42…キー(キー部材) 43…ピニオンギヤー 45…ズームモータ(駆動源) 46…レンズ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−174954(JP,A) 特開 平5−11162(JP,A) 特開 平1−144006(JP,A) 特開 平5−93836(JP,A) 特開 平5−34568(JP,A) 実開 平4−6008(JP,U) 実開 昭64−34607(JP,U) 実公 昭50−14511(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/105

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定枠と、 この固定枠の内周にて光軸方向に進退自在に配置された
    複数のレンズ群と、 この複数のレンズ群の内の少なくとも一つのレンズ群を
    保持するレンズ保持枠と、 上記固定枠の内周と非線型なカム部を含むカム手段で
    ム結合し、該固定枠に対して回動されることにより光軸
    方向に進退されるカム枠と、 上記レンズ保持枠の固定枠に対する回動を規制するため
    上記光軸方向には移動せず固定されたキー部材と、 上記カム枠とレンズ保持枠との間に設けられ、上記カム
    枠の固定枠に対する回動によって上記レンズ保持枠を光
    軸方向に進退させるカム機構と、 上記カム枠の内周面に設けられた内歯ギヤーと、上記光軸方向には移動せず固定され、上記 内歯ギヤーに
    駆動源からの駆動力を伝達して上記カム枠を光軸周りに
    回動させる、光軸方向に延び上記内歯ギヤーと常時噛み
    合い回動するピニオンギヤーと、 を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
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