JP3297032B2 - ズームレンズのズームエンコーダ装置 - Google Patents

ズームレンズのズームエンコーダ装置

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JP3297032B2
JP3297032B2 JP2000001632A JP2000001632A JP3297032B2 JP 3297032 B2 JP3297032 B2 JP 3297032B2 JP 2000001632 A JP2000001632 A JP 2000001632A JP 2000001632 A JP2000001632 A JP 2000001632A JP 3297032 B2 JP3297032 B2 JP 3297032B2
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保 小岩井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ズームレンズの
ズームエンコーダ装置、詳しくは、移動枠を、レンズの
光軸方向に移動させる案内部材を有するレンズ鏡筒にお
けるズームレンズのズームエンコーダ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ズームレンズ付カメラ等は、小型
化あるいは高精度化の傾向にあり、それらのカメラにお
けるレンズ鏡筒のズーム,フォーカス等のための進退機
構として、各種のものが提案されている。特に、小型カ
メラの場合の進退機構の一つとして、可動のレンズ保持
枠を有し、そのレンズ保持枠が棒状の案内部材である真
直ロッドによって直進案内される構造のものがある。
【0003】例えば、特開昭64−11212号公報に
記載のように、ヘリコイドネジによって移動するレンズ
保持枠に支持軸(ロッド)を固定し、この支持軸に別の
レンズ保持枠を移動可能に支持するようにしている。
【0004】一方、ズームレンズのエンコーダ装置に
は、特開昭57−188004号公報に記載のものがあ
る。この装置は、ズームに応じて距離がエンコードされ
る基板を有しており、この基板はレンズの焦点時に光軸
まわりに回動されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記基板は光
軸まわりに回動されるため、この基板に設けられた回路
パターンと他の電気部品とを結ぶリード線などが屈曲さ
せられたり、変形させられたりする。よって、この処理
のためのスペースを必要としたり、そのための部品が必
要となったりしてしまう不具合がある。また、それに摺
接する電気接片に対しては、平面方向の接触変位を要求
して接片に無理がかかりやすい構造となっている。
【0006】本発明の目的は、上記従来の不具合を解消
した簡単な構造でズームレンズの移動位置などを検出す
ることができるズームエンコーダ装置を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ズームレンズのズームエンコーダ装置に
おいて、レンズの光軸回りに移動し、光軸方向には移動
しない接点と、上記接点を上記光軸回りに案内する案内
部を有し、上記光軸回りにも上記光軸方向にも移動しな
い固定された第一の枠と、上記ズームレンズ中の少なく
とも一群を光軸方向に移動させるカム手段を有して、上
記接点を上記光軸回りに一体的に移動させ、上記接点を
上記光軸方向には相対的移動を可能とした案内部を有
し、上記第一の枠と相対的に上記光軸回り及び上記光軸
方向に移動可能な第二の枠と、上記第一の枠に固着さ
れ、上記接点が摺接してズーム値を出力するための接点
を有するエンコーダ基板とを具備したことを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示の例によって説明する。図1,2,図3は、本発明の
一実施形態を示すズームレンズのエンコーダ装置の適用
されたレンズ鏡筒の分解斜視図および沈胴状態での縦断
面図である。
【0009】このズームレンズ鏡筒はズーミングとフォ
ーカシングおよび沈胴動作を行うことを可能とするもの
である。本ズームレンズ鏡筒の主要な構成は、固定枠1
と、固定枠1に固着される第一の枠である固定鏡枠2
と、フォーカスリング3と、内側ズーム環4と、第二の
枠である外側ズーム環5と、合焦レンズ群枠である第1
群枠6と、同じく、合焦レンズ群枠である第2群レンズ
を保持する第1の移動枠7と、合焦レンズ以外のレンズ
群枠であって、第3群レンズを保持する第2の移動枠8
と、第4群レンズを保持する別の移動枠9と、第5群レ
ンズ保持枠10と上記各枠に直接あるいは間接的にそれ
ぞれ保持される第1,2,3,4,5群レンズ20,2
1,22,23,24(図3参照)と、フォーカス駆動
ユニット11と、ズーム駆動ユニット12、絞りユニッ
ト13およびズームエンコーダ部によって構成されてい
る。なお、上記各レンズ群20〜24は、図1,図2に
は図示していないが、図3の断面図にそれぞれ示されて
いる。
【0010】上記固定枠1は、図5に示されるように、
カメラ本体のミラーボックス16にスペーサ14,15
を介して固着される。なお、上記スペーサ14,15に
よって、ミラーボックス16に装着された、可動反射ミ
ラー19を保持するミラー枠17と上記固定枠1間の距
離を調整する。また、固定枠1はその中央部に第5群レ
ンズ枠10を支持する穴1aを、また、固定鏡枠2が嵌
合する嵌合部1dを取付フランジ部に一体的に有してい
る。更に、内側ズーム環4を光軸Oの回りに回動自在に
支持する円筒部1eを有し、その内側ズーム環4の光軸
方向の移動を規制するための摺動ピン1gがネジ1fに
よって上記円筒部1e上に固着されている。
【0011】また、上記固定枠1には第2群メインロッ
ド7eおよび第2群サブロッド7fを光軸方向に摺動自
在に支持する嵌合穴部1bと嵌合長穴1cが設けられて
いる。更に、フォーカス駆動ユニット11が、上記円筒
部1eの一部を切欠いて設けられる取付面1hに取り付
けられる。また、ズーミング駆動ユニット12も同様に
固定枠1に取り付けられている。更に、絞りユニット1
3を操作するチャージレバー25も固定枠1にその軸穴
25a部を介して枢着されている。
【0012】第一の枠である固定鏡枠2は、円筒形状を
有し、上記固定枠1の嵌合部1dにその内周部2aが嵌
合した状態で固着される。その円筒部には、光軸Oに沿
って第1群枠6と第1の移動枠7の案内用直進溝2b,
2cと、また、固定枠1側の内周の周方向に沿ってフォ
ーカスリング3の軸方向位置規制用の有底の内周溝2g
が、また同様に、固定枠側と反対の円筒部の周方向に沿
って接点台13の軸方向位置規制用の案内部である長穴
2dがそれぞれ設けられている。なお、上記直進溝2c
は図15の展開図に示されるように、嵌入されるローラ
7jの外径寸法に対して等しい幅を持つズーム領域の溝
部2hと、該外径寸法より大きい幅を持つ沈胴領域の溝
部2iとから形成されるものとする。この溝部2iは鏡
枠沈胴時に用いられる部分である。
【0013】フォーカスリング3はリング形状であっ
て、その外周部は固定鏡枠2の内周2aと嵌合し、ま
た、その内周部にはフォーカス駆動ユニット11の出力
ギヤー11aと噛合する内歯ギヤー3eが設けられてい
る。また、上記外周部のピン固着部には、摺動ピン3b
がネジ3aによって固着される。摺動ピン3bは上記固
定鏡枠2の内周溝2gに摺動自在に嵌合され、本フォー
カスリング3の光軸O方向の移動を禁止している。ま
た、第二の枠である外側ズーム環5の内周に遊嵌する突
起部上のピン固着部3gには、該ズーム環5を光軸方向
に移動させる摺動ピン3dがネジ3cによって固着され
る。なお、該摺動ピン3dは該ズーム環5のフォーカス
カム溝5bに摺動自在に嵌入される。
【0014】内側ズーム環4は、円筒形状の部材であっ
て、その内周部は前記固定枠1の円筒部1eに回動自在
に嵌合し、その内周部に設けられる内周溝4dに固定枠
1の摺動ピン1gが嵌入され、本ズーム環4の光軸方向
の移動が禁止される。そして、該内周部には、ズーム制
御信号に基づいて駆動される前記ズーム駆動ユニット1
2の出力ギヤー12aが噛合する内歯ギヤー4cが設け
られている。
【0015】また、このズーム環4は第3,4群レンズ
を保持する第2の移動枠8,別の移動枠9をズーミング
駆動させるための第1のカム手段であるカム溝4a,4
bが設けられる。そして、それらのカム溝4a,4bに
は第2の移動枠8,別の移動枠9に固着される摺動ピン
8j,9fが嵌合されるが、そのカム形状は図14の展
開図に示されるように、それぞれ光軸方向の変位を有し
ない鏡枠沈胴状態に対応する沈胴領域のカム溝部4g,
4hと、光軸方向のズーム変位を有するズーム領域のカ
ム溝4i,4jとで形成されている。また、その外周部
には外側ズーム環5の直進溝5aに嵌入される連結部材
であるローラ4fがピン4eによって回転自在に支持さ
れている。
【0016】外側ズーム環5は、円筒形状部材であっ
て、その外周部および内周部は、上記固定鏡枠2および
第1群枠6に、それぞれ回動あるいは摺動自在に嵌入さ
れる。そして、光軸Oに沿って直進溝5aが設けられ、
その溝に嵌合されるローラ4fを介して上記内側ズーム
環4によってズーム量に対応した回動駆動がなされる。
更に、本ズーム環5にはフォーカシング繰出し量に対応
するフォーカスカム溝5bが設けられ、フォーカスリン
グ3の摺動ピン3dが嵌入されているので、本ズーム環
5はフォーカシング量だけ光軸方向に直進移動せしめら
れる。
【0017】更に、本ズーム環5には、第2のカム手段
であるカム溝5c,5dが設けられている。そして、そ
れらのカム溝5c,5dには、第1群枠6、および、第
1の移動枠7に支持される第1,2群ローラ6b,7j
が嵌入される。従って、本ズーム環5のズーミングによ
る回動に応じて、または、フォーカシングによる軸方向
の移動に応じて第1群枠6よおび第1の移動枠7は光軸
O方向に変位せしめられる。なお、上記カム溝5c,5
dは、それぞれフォーカシング,ズーミング時の駆動位
置を与えるズーム領域のカム部5i,5hとカメラ非使
用時に第1群枠6、または、第1の移動枠7を沈胴位置
まで移動させるため、即ち、カメラ本体側へ繰り込むた
めの沈胴領域のカム部5j,5gとから形成されてい
る。なお、上記カム部5gの溝幅は挿入されるローラ7
jの外径寸法よりも大きく形成されており、上記繰り込
み時に各レンズ群間の干渉が生じないようになっている
(図15参照)。
【0018】また、本ズーム環5には、後述するズーム
エンコーダ用の接片台13をガイドするための段付角穴
5fが、固定鏡枠2の長穴2dに対応する位置に設けら
れている。
【0019】第1群枠6は、第1群レンズ保持枠6cが
螺着されるものであって、円筒形状を有している。その
外周部は、その外側ズーム環5に摺動自在に嵌入してい
る。そして、その外周部のカム溝5cの対応部6fに
は、ピン6aによって第1群ローラ6bが回転自在に取
り付けられている。該第1群ローラ6bは上記カム溝5
c並びに固定鏡枠2の直進溝2bにも嵌入されている。
従って、この第1群枠6は直進溝2によって光軸O方向
に直進案内されながら該ズーム環5の回動乃至直進移動
に応じて移動せしめられる。なお、該第1群枠6の内周
には軸方向に沿って薄肉部を形成する凹部6eが設けら
れている。この凹部6eは後述する第2群駆動板7hの
逃げ部となる。
【0020】第1群レンズ20は、第1群レンズ保持枠
6cに保持され、スペーサ6dによってレンズ間隔の調
節がなされ、上記第1群枠6に支持される。
【0021】第1の移動枠7は、第2群レンズ21が取
り付けられている第2群レンズ枠7aを保持するもので
ある。そして、図4に示されるように、棒状の案内部材
であるロッドを固定支持するために、外形部に2つのコ
の字形切欠き部7bがレンズ枠光軸に対して対向して設
けられている。該切欠き部の2辺7cによって形成され
る面はそれぞれレンズ枠光軸と平行となるように成形あ
るいは機械加工等により形成せしめられる。上記切欠き
部7bに、棒状の案内部材である第2群メインロッド7
eあるいは第2群サブロッド7fの一端を挿入し、くの
字状の固定片7を用いネジ7gを介して、固定片7の斜
面により該ロッド7e,7fを圧接して固定せしめられ
る。そして、上記固定片7の斜面で各ロッドを押圧する
ので、ロッド7e,7fは、それぞれ上記切欠き部7b
の2辺7cにそれぞれ当接する状態となり、結果的には
レンズ枠の光軸と平行して装着されることになる。
【0022】そして、装着された上記ロッド7e,7f
の他の端部は、上記固定枠1の嵌合穴1b,嵌合長穴1
cに摺動自在に挿入される。従って、第2群レンズ21
が装着されている第1の移動枠7は、回転することなく
光軸Oに沿ってロッド7e,7fと一体的に進退摺動可
能となる。また、上記ロッド7e,7fの中間部には、
それらのロッドに摺動自在に支持案内される他のレンズ
保持枠の第2の移動枠8が挿入される。
【0023】また、第1の移動枠7にはその軸方向の駆
動用であって、光軸方向に延出した第2群駆動板7hが
ネジを介して固着されている。そして、この駆動板7h
の先端部にはローラ7jがピン7iを介して回転自在に
取り付けられている。また、上記ローラ7jは、前述の
ように外側ズーム環5のカム溝5cおよび固定鏡枠2の
直進溝2cに嵌入される。従って、外側ズーム環5の回
動および軸方向の移動に伴って、上記駆動板7hを介し
て第1の移動枠7が光軸O方向に移動し、第2群レンズ
21も同様に移動せしめられる。なお、上記駆動板7h
は、その配置上、第1群枠6に設けられている凹部6e
の空間部分に位置せしめられる。
【0024】第2の移動枠8は、第3群レンズ22を保
持するものであって、第1の移動枠7上の光軸に対して
対の位置に固着された第2群メインロッド7eおよびサ
ブロッド7fによって光軸方向に摺動自在に支持され
る。即ち、上記ロッド7eは、第2の移動枠8の切欠部
8cに嵌入され、一方サブロッド7fは、図5の取付状
態図に示されるようにそれが嵌合する嵌合部材(以下、
スリーブという)8aを介して上記移動枠8を支持す
る。このスリーブ8aは接着剤Hにより上記移動枠8に
固着されるが、スリーブ自体の外径は上記移動枠8の取
付穴8bに対して遊嵌する寸法を有している。
【0025】上記接着を行うには、先ず、それぞれ光軸
と同心状に形成される第1の移動枠7の凸状嵌合部7k
と第2の移動枠8の凹状嵌合部8dとを嵌合せしめ、そ
のとき、上記ロッド7eは切欠8cに、また、ロッド8
fにはスリーブ8aを嵌合した状態で上記取付穴8bに
挿入される。そして、スリーブ8aと穴8bの隙間に接
着剤Hを流入させ接着を行う。このようにして第2の移
動枠8、更に、第3群レンズ22は、正しく光軸中心に
して同心的に取付けられ、回転せず光軸方向に平行に、
しかもガタなく進退摺動できる状態となる。なお、上記
第2の移動枠8と第1の移動枠7との間のロッド7fに
は両枠のガタ取りのための圧縮バネ18が挿入されてい
るものとする。
【0026】また、本第2の移動枠8には、後述する他
の移動枠9を光軸O方向に摺動自在に支持するための二
本の第3群ロッド8h,サブロッド8kが取付けられて
いる。上記サブロッド8kは第2の移動枠8に光軸Oに
平行状態で植設固定されている。その植設される穴8r
は機械加工あるいは成形等で穴径,平行度等精度よく穴
明けがなされている。そして該穴8rにロッド8kを圧
入して植設する。なお、上記サブロッド8kとロッド8
hとは、光軸Oに対して略対向して配設されるものとす
る(図6参照)。一方、ロッド8hは、図5に示される
ように第2の移動枠8とその枠に設けられた腕8eに支
持されるが、その取付穴8g,8fはロッド8hと遊嵌
する状態とし、その固定は接着によって行われる。な
お、その接着に先立って、他の移動枠9に遊嵌するスリ
ーブ9cを接着固定する。
【0027】即ち、該移動枠9の摺動腕部9aに設けら
れた貫通穴9bに遊嵌するスリーブ9cを挿入し、機械
的治具を用いて、該枠9の光軸に対してスリーブ9cの
内径が平行になるように保持する。その状態で接着剤H
によりスリーブ9cを穴9bに固着せしめる。そして、
ロッド8hを上記スリーブ9cに嵌入して貫通し、更
に、上記腕8eの遊嵌穴である穴8fと穴8gに挿入す
る。なお、ロッド8hには、接着以前の位置ずれ防止用
のE型止め輪8mがその端部に取付けられている。
【0028】続いて、光軸に同心的に設けられる他の移
動枠9の凸状嵌合部9gを、同様に光軸に同心的に設け
られる第2の移動枠8の凹状嵌合部8pに嵌合せしめ、
同時に、サブロッド8kを上記移動枠9の切欠き9dに
嵌入せしめる。このようにして上記移動枠8,9の光軸
を一致させ、更に、ロッド8hの方向とを一致させて、
ロッド8hと移動枠8の穴8g,8fとを接着剤Hによ
って接着し固着せしめる。上記移動枠8,9に保持され
る第3,4群レンズ22,23は、光軸Oに同心的に取
付けられ、しかも平行に移動させることができる。
【0029】この第2の移動枠8のピン取付部8sに
は、内側ズーム環4に設けられるカム溝4aに嵌入され
る摺動ピン8jがネジ8iによって固着されているの
で、該ズーム環4の回動により、上記移動枠8が光軸O
方向に進退移動せしめられる。
【0030】また、上記第2の移動枠8の被写体側の面
には絞りユニット13が装着されている。そして、前記
固定枠1に枢着されているチャージレバー25により、
被チャージレバー13aを介して絞りユニット13の絞
り操作が行われる。なお、被チャージレバー13aは光
軸方向に長い部材となっているので上記移動枠8が光軸
方向に移動してもチャージレバー25との係合は外れな
い。また、この絞りユニット13には絞り調定用にフォ
トインタラプタと電磁石装置を内蔵しているためカメラ
側と電気的接続をしなければならない。そのため、この
ユニット13には絞り接続用フレキシブル基板13bが
具備されている。
【0031】上記他の移動枠9は、第4群レンズ23を
保持するものであって、上述したように第2の移動枠8
の二本のロッド8h,8kによって光軸方向に摺動自在
に支持されている。なお、ロッド8hはスリーブ9cを
介して支持する。そして、この他の移動枠9の摺動腕部
9aには、内側ズーム環4に設けられるカム溝4bに嵌
入される摺動ピン9fがネジ9eによって固着されてい
るので、該ズーム環4の回動により、上記移動枠9が光
軸O方向に進退移動せしめられる。
【0032】第5群レンズ保持枠10は、第5群レンズ
24を保持するものであって、その取付けは、まず、そ
の外周10aを固定枠の嵌合穴1aと嵌合させて該レン
ズ光軸と光軸Oを一致させる。そして、光軸方向位置決
めのため保持枠10の固定部10bをネジなどによって
固定枠1に取付けるものとする。
【0033】ズームエンコーダ部は、外側ズーム環5あ
るいは内側ズーム環4の光軸回りの回転角を検出するも
のであって、図7にも示されるように、接片台13と、
その接片台13に固定され、エンコーダ基板14の導通
パターン上を摺動する接片13dと、エンコーダ基板1
4と、該基板14を保護する金属板14aとで構成され
ている。上記接片台13は、両側面への突起13cと、
両側面において接片13d方向へのわずかの高さの縁部
突起13aとを有している。そして、外側ズーム環5の
段部5kを有する段付角穴5f部に挿入されるが、角穴
5fの段部5kに接片台13の縁部13bの裏面を当接
させて装着する。なお、その角穴5fは、ズーム環5の
回転方向の嵌合面5eが、接片台13の縁部13bと隙
間なく嵌合する寸法を有し、また、軸方向の長さは接片
台13の縁部突起13aの幅寸法に、ズーム環5の軸方
向の最大移動量を加えた寸法より大とする。
【0034】角穴5f部に対応した上方に固定鏡枠2の
長穴2dが位置せしめられるが、その長穴2dの回転方
向の幅は、上記接片台13の周方向の移動に対して外側
ズーム環5の回転駆動を許容する幅とし、一方、嵌合幅
部2eである軸方向の幅は、上記接片台13の縁部突起
13aあるいは両側面が摺動可能な嵌合寸法とする。従
って、接片台13は外側ズーム環5の軸方向移動全域に
おいて、その回動角に応じて長穴2d上を接片台13が
移動できることになる。そして、上記長穴2dに沿って
配設されるエンコーダ基板14上を接片13dが摺接し
て回転方向に移動するので、上記ズーム環5のズーミン
グの回動角を検出することができる。なお、上記エンコ
ーダ部において接片台13は上記突起13cが長穴2d
の幅部2eの縁で押えられた状態となっているため、接
片台13が角穴5fから外れにくい構造となっている。
【0035】上記フォーカス駆動ユニット11について
図8〜図12によって説明する。図8は上記ユニット
の外観の斜視図であって、図9はその裏側から見た斜
視図である。また、図10は上記図8のY−Y断面を示
す図である。そして、上記ユニット11は、ユニットケ
ース20と、フォーカス駆動用モータ21と、モータ出
力軸21aに固着する出力歯車であるモータ出力ギヤー
21bと、減速歯車列を構成するものであって、上記ギ
ヤー21bと噛合するギヤー,太陽ギヤー,遊星ギヤー
と、ユニット出力ギヤー11aと、ユニットケース止め
板31と、駆動ユニット回転検出部と、更に、上記モー
タ20,PI23への電気接続用フレキシブルプリント
基板11sとによって構成されている。そして、本ユニ
ット11は前述したように固定枠1の円筒部1eの一部
を切欠いた部分の取付面1hに取付けられる関係から、
上記モータ21や減速歯車列、また、そのケース20あ
るいはケース止め板31等が上記円筒部1eの曲率に沿
って配設されるものとする(図11参照)。
【0036】上記回転検出部は、スリット板22とフォ
トインタラプタであるPI23とで構成される。そし
て、PI23は潤滑性のあるスライド板23aを介して
ユニットケース20にネジにより固着される。そして、
PI23にその回転によって入力信号を与えるスリット
板22は、モータ出力ギヤー21bに噛合するギヤー2
2aと一体的に形成され、ケース20の軸部20aに回
転自在に嵌入されている。そして、ギヤー22aの軸方
向の抜け止めとして上記スライド板23が作用する。
【0037】モータ出力ギヤー21bからユニット出力
ギヤー11a間の減速歯車列による動力伝達経路は、ま
ず、モータ出力回転は、ギヤー21bに噛合するギヤー
22aを介して、太陽ギヤー部24bを有するギヤー2
4に伝達される。そして、上記太陽ギヤー部24bの回
転は、それと噛合する3つの遊星ギヤー25に伝達され
る。その遊星ギヤー25は、太陽ギヤー28の支持体に
一体に設けられている軸部に軸方向の抜け止めが施され
て軸支されている。そして、ケース20の内壁に設けら
れた内歯ギヤー20dと噛合している。従って、遊星ギ
ヤー25は上記太陽ギヤー部24bの回転により自転お
よび公転を行い、その自転により上記太陽ギヤー28が
回転する。以下、その回転は、太陽ギヤー28と噛合す
る遊星ギヤー26とそのギヤーによって回転せしめられ
る太陽ギヤー29へ、更に、その太陽ギヤー29と噛合
する遊星ギヤー27とそのギヤーによって回転せしめら
れるギヤー30へ伝達され、更に、ギヤー30は最終段
であるユニット出力ギヤー11aと噛合しており、該出
力ギヤー11aより減速された回転出力が得られること
になる。
【0038】なお、上記ギヤー24,ギヤー30および
出力ギヤー11aは、それぞれユニットケース20と一
体的に形成される軸部20b,20c,20dに軸支さ
れる。そして、太陽ギヤー28,29に対しては支持軸
部を用いることなく、それぞれの3つの遊星ギヤー26
または27の噛合により軸心位置に保持される。また、
軸方向は、各々の端面を突合わせることによって保持さ
れて回転する。上記ギヤー30および11aをケース2
0内に位置決めして保持せしめるためのユニットケース
止め板31が装着される。そのケース止め板31のケー
スへの装着は二つの係止爪31bをケース20の取付穴
20eの座の部分に弾性を利用して係合せしめて装着す
る。
【0039】本ユニット11の鏡筒への取付は図2,図
10に示されるようにケース止め板31側を固定枠1の
取付面1hに当接させ、その位置出しダボ31aを対応
する固定枠1の穴に挿入して取付ネジ部20eにネジを
螺着して本ユニット11を鏡筒へ固定する。そして、固
定枠1に回動自在に支持される被駆動部材であるフォー
カスリング3の内歯ギヤー3eと上記ユニット出力ギヤ
ー11aを噛合せしめ、フォーカス駆動可能状態とす
る。そして、モータ21のモータ出力ギヤー21bが固
着された出力軸21aは、光軸方向に対して平行なM方
向に延出しており、ギヤー21bに噛合する上記一連の
減速歯車列の伝達経路は上記M方向とは逆のN方向に伝
達される。そして、取付面側に位置するユニット出力ギ
ヤー11aより回転出力が取出されることになる。
【0040】上記電気接続用プリント基板11sは、図
8,図9に示されるように、PI23に接続された基板
部11sがケース20と一体であるガイド片20g,2
0h,20iに掛けられて配設される。なお、基板11
sの先端のL字形部分11tはガイド片20iからの外
れ止め用である(図8参照)。
【0041】図12は図11のX−X断面図であって、
ユニット11の装着状態の縦断面を示すものであるが、
光路側に面するユニットケース20の曲率の内径側には
小ピッチの三角溝断面の遮光面20fを有し、光束Lよ
り外側の不要光を遮光している。また、プリント基板1
1sはS字状に折り曲げられて固定枠1の後面側に導か
れるものとする。
【0042】以上のように構成された本実施形態のズー
ムレンズ鏡筒のズーミングとフォーカシングおよび沈胴
動作について説明する。なお、以下の説明において、回
転方向は被写体側から見た回転方向によって指示する。
図3は、上記鏡筒の鏡枠沈胴状態を示しており、第1群
枠6と第1の移動枠7が沈胴して、第2群メインロッド
7eが固定枠の後方に突き出した状態となっている。ま
ず、この状態からの長焦点側へのズーミング動作から説
明する。
【0043】図13は、各レンズ群のワイド端からテレ
端間の繰出し位置を示し、システムコントローラ(図示
せず)からのズーム指示に基づいてズーム駆動ユニット
12により、上記繰出し位置まで第1群〜第4群レンズ
を移動させる。即ち、上記駆動ユニット12の出力ギヤ
ー12aを介して内側ズーム環4を時計回りに回動させ
る。その回動に伴ない摺動ピン8j,9fがカム溝4
a,4bのうち沈胴領域の溝4g,4hからズーム領域
の溝4i,4j部に位置するようになる(図14参
照)。そして、上記各ピンが固着されている第2の移動
枠8,他の移動枠9が移動し、第3,4群レンズ22,
23が各ズーム位置に繰出される。一方、外側ズーム環
5も内側ズーム環4に支持されるローラ4fを介して同
方向に回動する。その回動によりローラ6b,7jがカ
ム溝5c,5dのうち沈胴領域の溝部5j,5gからズ
ーム領域の溝部5i,5hに位置せしめられる(図15
(A) 参照)。同時に、上記ローラ6b,7jは固定鏡枠
2の直進溝2b,2cにも嵌入しているので直進して被
写体方向に移動せしめられる。なお、上記直進溝2cに
おいては、沈胴領域の溝2iからズーム領域の直進溝2
hに移行する。そして、更に、ズーム駆動時には位置不
動である摺動ピン3dが外側ズーム環5のフォーカスカ
ム溝5bに嵌入しているので、このカムの作用により外
側ズーム環5自体が被写体側方向にピント補正量だけ移
動する。従って、上記ローラ6b,7jが直接あるいは
間接的に固着されている第1群枠6あるいは第1の移動
枠7のズーミングによる移動量は、外側ズーム環5のカ
ム溝5c,5dによって駆動される移動量と上記フォー
カスカム溝5bによって駆動されるピント補正量とが加
算された量の移動となる。なお、上記ズーム移動量の説
明は長焦点側へのズーム駆動の場合を示したが、短焦点
側へのズーム駆動は、内側ズーム環を反時計方向に駆動
して行うことができ、その場合の動作を上記のズーム駆
動と逆方向の動作となる。
【0044】上記ズーム駆動に伴うズーム状態の検出は
外側ズーム環5の回動をズームエンコーダ部で検出する
が、その動作を図2,図7によって説明すると、このエ
ンコーダは、固定鏡枠2に取付けられたエンコーダ基板
14上の導通パターンを接片台13に支持された接片1
3dを摺接させてズーム位置に関するコード化信号を取
り出すものである。そして、上記接片台13は、前述し
たように外側ズーム環5の角穴5fに円周方向のみ嵌合
状態で挿入され、更に軸方向は固定鏡枠2の長穴2dの
幅部2eに嵌合しているので、ズーム環5の回転に伴っ
て接片13dは導通パターン上を摺動する。また、ズー
ム環5は軸方向にも移動するものであるが、その場合、
上記角穴5fの軸方向の穴幅が接片台13より大である
ため、接片台13は、その縁部突起13aが固定鏡枠2
の長穴2dの幅部2eに案内され、接片13dがエンコ
ーダ基板14上を摺接してズーム位置検出信号を出力す
ることができる。
【0045】次に、フォーカシング動作について、被写
体の∞距離(無限遠距離)に対応する状態から所定の被
写体距離にフォーカシングする場合の動作について説明
する。システムコントローラからの合焦指示に基づいて
前記フォーカス駆動ユニット11を駆動しユニット出力
ギヤー11aを介してフォーカスリング3を反時計回り
に回転させる。その回転に伴い、外側ズーム環5のフォ
ーカスカム溝5bをフォーカスリング3の摺動ピン3d
が摺動するので上記ズーム環5が被写体側へ移動する。
この場合、内側ズーム環4は静止状態であるので、外側
ズーム環5は直進移動する。そして、ローラ6b,7j
を介して第1群枠6あるいは第1の移動枠7を移動し、
合焦レンズ群である第1群レンズ20,第2群レンズ2
1を被写体方向に繰出す。なお被写体の近距離から遠距
離への合焦動作は、フォーカスリング3の駆動を上記と
は逆の方向に駆動せしめて動作させることになる。
【0046】次に、本実施形態のズームレンズ鏡筒にお
ける撮影終了時の鏡枠沈胴動作について、図1,図2,
図5(A),(B) によって説明する。まず、フォーカス駆動
ユニット11を駆動し、フォーカスリング3を時計回り
に回動させて、第1,2群レンズを無限遠合焦位置まで
カメラ本体側に後退させる。
【0047】続いて、ズーム駆動ユニット12を駆動
し、内側ズーム環4を反時計回りに回動させるが、その
回転角はズーミング短焦点状態の位相より更に反時計方
向に回動した鏡枠沈胴位相まで回動させる。その結果、
内側ズーム環4のカム溝4a,4bに嵌入している摺動
ピン8j,9fは沈胴領域であるカム溝4g,4hに位
置するようになる。
【0048】同時に、外側ズーム環5も、上記ズーム環
4と同じ回転角だけ回動する。そして、図15(B) に示
されるようにローラ6b,7jがズーム環5のカム溝5
c,5dの沈胴領域のカム溝5g,5jに位置せしめら
れる。従って、第1群枠6,第1の移動枠7が∞距離対
応の位置よりも更にカメラ本体側へ引き込まれた沈胴位
置まで後退せしめられる。なお、上記のように第1群枠
6が沈胴位置まで後退すると第1の移動枠7は通常のズ
ーム域から外れるような位置に移動しなければ第1群レ
ンズ保持枠6cや第1群レンズ20等との干渉あるい
は、詰まり状態が生じる。そこで、上記沈胴領域の直進
溝2i,カム溝5gを、そこに嵌入されるローラ7jに
対して遊嵌形状とし、上記の干渉の発生を避け、沈胴を
確実に行えるようになっている。
【0049】次に、前述の第1の移動枠7への枠支持用
のメインロッド7e、サブロッド7fの固定構造に対す
る変形例を図16,図17によって説明する。本変形例
は、上記各ロッド7e,7fを固定するコの字状の切欠
き部形状が前述の実施形態のものと異なるものである。
【0050】図16において、真直度のよいロッド57
e,57fを保持する切欠き部57bは、第1の移動枠
57の外周部に移動枠の光軸に対して略対向して配設さ
れている。そして、上記切欠き部57bはロッド57
e,57fが当接する上記光軸と平行な側部当接面57
cと底部当接面57k,57mを有している。その底部
当接面となる円筒外径面57k,57mは移動枠7に設
けられる円筒部を利用する。そして、その円筒外径面5
7k,57mは、上記光軸と同心とし、外径寸法は等し
いものとする。また、底部当接面57k,57mの間の
部分はその当接面より凹んだ面57nとする。
【0051】そして、各ロッドの固定は、該ロッド57
e,57fを上記切欠き部に挿入し、二つの固定片 5
7dの先端部の傾斜面をそれぞれロッド57e,57f
上に位置させ、ネジ57gにより押圧して固定する。上
述のように底部当接面57k,57mの間の部分が凹ん
でいる状態であるので、上記ロッド57e,57fは側
部当接面57c,底部当接面57k,57mに、より確
実に当接せしめられる。従って、本変形例によれば、レ
ンズ移動枠を支持するロッドが、高精度で枠の光軸に対
して平行に固定することができる。
【0052】また、ロッド7e,7fの固定構造に関す
る別の変形例として、前述の実施形態のコの字状の切欠
固定溝に対してV字状の切欠溝を用いるものを提案する
ことも可能である。この変形例においては、レンズ移動
枠の外周に上記V字状切欠溝を光軸に対して略対向して
設け、その切欠溝は同様に光軸と平行状態とする。そし
て、該切欠溝にロッド7e,7fを当接装着させ、平板
状の固定板で保持枠に固定するものとする。このように
して固定されたロッドは、やはり光軸に対して、精度良
く平行に支持されるが、V字状切欠は機械加工あるいは
成形上、平行度の精度が得やすいのでより高精度の固定
が可能となる。
【0053】以上述べたように、本実施形態のズームレ
ンズ鏡筒は、ズーム環を内,外の2枠に分け、その内,
外側ズーム環4,5を回転あるいは直進駆動することに
よって、ズーミング動作、即ち、焦点距離を変化させ
る。更に、外側ズーム環5を直進駆動せしめて合焦レン
ズ群のみを進退せしめて合焦動作を行うものである。本
実施形態によれば、上記内,外側ズーム環4,5が重な
り合って配設される関係上、レンズ鏡筒の全長を、より
短くすることができるものである。
【0054】また、本実施形態のズームレンズ鏡筒にお
ける第1の移動枠7を摺動せしめる棒状の案内部材であ
るメインロッド7e,サブロッド7fの固定は、該ロッ
ドを上記移動枠7に設けた光軸と平行な2つの当接面を
もつコの字状切欠き部7bに押圧し、固定するものであ
る。上記切欠き部を、特に、当接面を機械加工あるいは
成形等により高精度に形成するならば、従来の圧入等の
方法よりもロッドを、より正確に移動枠に固定支持する
ことができる。また、上記の構造は枠外周部にロッドを
固定するものであるから、小型の鏡枠への適用を可能と
するものである。
【0055】また、本実施形態における第2の移動枠8
の摺動支持用のロッド7fが嵌入されるスリーブ8aの
固定は、接着によって行われる。即ち、第1の移動枠7
と上記移動枠8との双方の枠の光軸を一致させるために
それぞれ光軸に同心の嵌合部を嵌入させた状態に保持
し、移動枠8に遊嵌しているスリーブ8aを移動枠7に
固定支持される上記ロッド7fに摺動自在に嵌入し、こ
の状態で上記遊嵌しているスリーブ8aを移動枠8に接
着により固定する。従って、接着実施時での各部材の位
置精度を保つことができ、特に、各部材自体の部品精度
等は高めることなく、より高い保持枠間の位置精度の組
付けを行うことが可能となる。
【0056】また、更に、本実施形態のズームレンズ鏡
筒における第4群レンズを保持する移動枠9の案内部材
であるロッド8hの第2の移動持枠である第3群レンズ
保持枠8への固定は、接着によって行われる。即ち、双
方の枠の光軸を一致させるためにそれぞれ光軸に同心の
嵌合部を嵌入させた状態に保持し、更に、移動枠9に嵌
入したロッド8hを移動枠8に遊嵌状態で挿入し、この
状態でロッド8hを移動枠8に接着させる。
【0057】このようにしてスリーブ8aを固定するも
のであるから、接着実施時での各部材の位置精度を保つ
ことができ、特に、各部材の嵌合精度等を高めることな
く、より高い保持枠間の位置精度の組付けを行うことが
可能となる。
【0058】また、本実施形態のズームレンズ鏡筒のフ
ォーカス駆動ユニット11は効率よく収納せしめるた
め、鏡筒内のドーナツ状空間の一部に配設され、その外
形形状を鏡枠の円筒部に対応した所定の曲率を与え、モ
ータと減速歯車列をその曲率に合わせて配置せしめる。
また、モータの出力軸心と減速歯車列の軸心とを光軸O
と平行になるように配設する。そして、フォーカスリン
グ3の駆動に都合がよいように、モータの出力ギヤー2
1bと駆動ユニットの回転出力を取出すためのユニット
出力ギヤー11aが被駆動部のフォーカスリング3の内
歯ギヤー3eの位置する側であるモータ取付側に位置し
ている。従って、モータ出力ギヤー21bが固着される
モータ出力軸の延出方向は上記被駆動部側とは逆方向と
なり、ユニット出力ギヤー11aがその前方に装着され
る上記減速歯車列の軸部の延出方向は上記の延出方向と
逆向きとすることによって、より効率的な駆動系路とす
ることができる。このように構成された本駆動ユニット
11は、鏡筒の収納スペースを効率的に利用することを
可能とするものであって鏡筒の直径を不必要に大きくす
る必要がなくなる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、この
種従来の不具合を見事に解消することができる構造が簡
単でズームレンズの移動位置などを検出できるエンコー
ダ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンコーダ装置の適
用されたズームレンズ鏡筒の分解斜視図、
【図2】本発明の一実施形態を示すエンコーダ装置の適
用されたズームレンズ鏡筒の分解斜視図、
【図3】上記図1,図2のズームレンズ鏡筒の鏡枠の沈
胴状態の縦断面図、
【図4】上記図1のA矢視図、
【図5】上記図1,図2のズームレンズ鏡筒の各レンズ
保持枠のロッド固着状態を示す図、
【図6】上記図1中ののB−B線に沿う断面図、
【図7】本発明の一実施形態を示すズームレンズ鏡筒の
ズームエンコーダ装置の展開図、
【図8】上記図1のズームレンズ鏡筒に装着されるフォ
ーカス駆動ユニットの斜視図、
【図9】上記図1のズームレンズ鏡筒に装着されるフォ
ーカス駆動ユニットの斜視図、
【図10】上記図8中のY−Y線に沿う断面図、
【図11】上記図1のズームレンズ鏡筒のフォーカス駆
動ユニットの固定枠への装着状態を示す図、
【図12】上記図11中ののX−X線に沿う断面図、
【図13】上記図3のズームレンズ鏡筒のズーム駆動に
おける各レンズ群の繰り出し位置を示す図、
【図14】上記図2のズームレンズ鏡筒の内側ズーム環
のカム溝の展開図、
【図15】(A) は、上記図2のズームレンズ鏡筒の内,
外側ズーム環のズーム動作時の展開図、(B) は、上記図
1のズームレンズ鏡筒の内,外側ズーム環の鏡枠沈胴時
の展開図、
【図16】上記図1,図2のズームレンズ鏡筒の第1の
移動枠のロッド固定構造の変形例の第1の移動枠のロッ
ド固定状態を示す縦断面図、
【図17】上記図16の変形例の第1の移動枠のロッド
固定状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…………第1の枠(固定鏡枠) 2d………案内部(長穴) 5…………第2の枠(外側ズーム環) 5f………案内部(段付角穴)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−188004(JP,A) 特開 昭59−26707(JP,A) 特開 昭59−48717(JP,A) 実開 平2−5712(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/105

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズのズームエンコーダ装置に
    おいて、 レンズの光軸回りに移動し、光軸方向には移動しない
    点と、 上記接点を上記光軸回りに案内する案内部を有し、上記
    光軸回りにも上記光軸方向にも移動しない固定された
    一の枠と、上記ズームレンズ中の少なくとも一群を光軸方向に移動
    させるカム手段を有して 、上記接点を上記光軸回りに一
    体的に移動させ、上記接点を上記光軸方向には相対的移
    動を可能とした案内部を有し、上記第一の枠と相対的に
    上記光軸回り及び上記光軸方向に移動可能な第二の枠
    と、上記第一の枠に固着され、上記接点が摺接してズーム値
    を出力するための接点を有するエンコーダ基板と 、 を具備したことを特徴としたズームレンズのズームエン
    コーダ装置。
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