JP5434973B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
レンズ鏡筒において、ステッピングモータに部材を圧接させて、動作に伴って生じる振動を抑制することが提案されている(特許文献1、引用文献2参照)。
[特許文献1] 特開平05−288975号公報
[特許文献2] 特開平11−311734号公報
しかしながら、上記構造による振動抑制の効果は十分ではなく、残った振動がレンズ鏡筒の表面に伝播することを防止できなかった。
本発明の第一態様として、レンズを保持するレンズ保持部と、レンズ保持部をレンズの光軸方向と平行な方向に駆動する駆動軸と、駆動軸に駆動力を与えるモータと、モータおよび駆動軸を収容するケースと、駆動軸の軸方向についてケースの一端でケースを片持ち支持しつつ、ケースと一体的に光軸方向に移動する可動部材とを備えるレンズ鏡筒が提供される。
本発明の第二態様として、上記レンズ鏡筒と、レンズ鏡筒の光学系を通じて入射した像光を撮像する撮像素子とを備える撮像装置が提供される。
上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
一眼レフカメラ100の模式的断面図である。 一眼レフカメラ100の模式的断面図である。 レンズユニット200の模式的断面図である。 移動筒280の斜視図である。 移動筒280の斜視図である。 アクチュエータ組立体290の斜視図である。 アクチュエータ組立体290の斜視図である。 レンズユニット200の内部構造を部分的に示す斜視図である。 レンズユニット200の模式的断面図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。下記の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。下記の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、レンズユニット200の模式的断面図である。一眼レフカメラ100は、レンズユニット200およびカメラボディ300を備える。図1において、一眼レフカメラ100に装着されたレンズユニット200は、全長が伸びた伸胴状態にある。
なお、説明を簡潔にする目的で、以降の説明においては、カメラボディ300に装着したレンズユニット200に対して物体側を、一眼レフカメラ100の前側または先側と記載する。また、レンズユニット200に対して物体から遠い側を、一眼レフカメラ100における後側または背面側と記載する。
レンズユニット200は、固定筒210、第一レンズ群220〜第五レンズ群260までの複数のレンズ群、複数のアクチュエータ211、251、261、291、移動筒280を有する。レンズユニット200は、固定筒210の後端に設けられたレンズ側マウント部270により、カメラボディ300のボディ側マウント部360に結合される。これにより、固定筒210はカメラボディ300に対して固定される。
レンズ側マウント部270およびボディ側マウント部360の結合は、予め定められた操作に従って解除できる。これにより、カメラボディ300には、同じ規格のレンズ側マウント部270を有する他のレンズユニット200を装着できる。
レンズユニット200において、移動筒280は、前後方向、即ち、光軸Xと平行な方向に移動可能に、固定筒210から支持される。移動筒280が移動することにより、レンズユニット200の全長が変化する。伸胴状態のレンズユニット200においては、移動筒280が固定筒210に対して前進して全長が長くなっている。これにより、第一レンズ群220〜第五レンズ群260は、予め定められた間隔で光軸Xに沿って配されて光学系を形成する。
第一レンズ群220は、第一保持枠222に保持され、移動筒280の先端に固定される。よって、第一レンズ群220は、移動筒280が移動した場合に、移動筒280と共に光軸X方向に移動する。移動筒280の内側は空洞であり、伸胴状態のレンズユニット200において第一レンズ群220に入射した入射光束は、移動筒280の内側を通過して第二レンズ群230に至る。
ただし、伸胴状態のレンズユニット200において光学系が合焦または変倍する場合、第一レンズ群220は移動しない。第一レンズ群220および移動筒280は、レンズユニット200が伸胴状態と縮胴状態との間で変化する場合に移動する。
第二レンズ群230は、第一レンズ群220とは別に、第二保持枠232により保持される。第二保持枠232は、係合部236により案内軸282に係合し、案内軸282に沿って移動可能に支持される。また、第二保持枠232は、リードスクリュウ293に噛み合う螺合部234に結合される。
なお、案内軸282の前端は移動筒280に対して固定されている。よって、移動筒280が光軸X方向に移動する場合は、案内軸282も光軸X方向に移動する。この場合、案内軸282から支持されている第二保持枠232および第二レンズ群230も共に移動する。
更に、移動筒280が前進した伸胴状態のレンズユニット200において、アクチュエータ291がリードスクリュウを回転駆動した場合、第二保持枠232は第二レンズ群230を保持しつつ光軸Xと平行な方向に移動する。第二レンズ群230は、レンズユニット200の光学系が変倍または合焦する場合に移動する。なお、アクチュエータ291およびリードスクリュウ293は、ブラケット295により支持されている。
第三レンズ群240は、第三保持枠242に保持される。第三保持枠242は、結合筒244に支持される。結合筒244は、固定筒210に対して固定されている。よって、第三レンズ群240は、レンズユニット200が伸胴状態と縮胴状態の間で変化する場合も、レンズユニット200が変倍または合焦する場合も、固定筒210に対して移動しない。
結合筒244は、防振レンズ241を保持した可動保持枠243と、絞りユニット249も支持する。防振レンズ241は、光軸Xと交差する方向に移動して、手振れ等による像のぶれを補償する。更に、結合筒244は、図中で下側に位置する周方向の一部において、外径を縮小して収容部246を形成する。収容部246は、アクチュエータ291およびリードスクリュウ293の後方に位置する。
第四レンズ群250および第五レンズ群260は、それぞれ、第四保持枠252および第五保持枠262により保持される。第四保持枠252および第五保持枠262は、一対の案内軸284、286に対してそれぞれ嵌合または係合すると共に、それぞれ、螺合部254、264においてリードスクリュウ253、263と噛み合う。
これにより、アクチュエータ251、261がリードスクリュウ253、263を回転駆動した場合に、第四レンズ群250および第五レンズ群260は、それぞれ光軸X方向に移動する。第四レンズ群250および第五レンズ群260は、レンズユニット200の光学系が変倍または合焦する場合に移動する。
カメラボディ300は、ボディ側マウント部360の後方に配されたミラーユニット370を備える。ミラーユニット370の下方には合焦光学系380が配される。ミラーユニット370の上方にはフォーカシングスクリーン352が配される。
フォーカシングスクリーン352の更に上方にはペンタプリズム354が配され、ペンタプリズム354の後方にはファインダ光学系356が配される。ファインダ光学系356の後端は、ファインダ350としてカメラボディ300の背面に露出する。
ミラーユニット370の後方には、シャッタユニット310、ローパスフィルタ332、撮像素子330、基板320および表示部340が順次配される。液晶表示板等により形成される表示部340は、カメラボディ300の背面に表われる。基板320には、制御部322および画像処理部324等が実装される。
ミラーユニット370は、メインミラー371およびサブミラー374を含む。メインミラー371は、メインミラー回動軸373により軸支されたメインミラー保持枠372に支持される。
サブミラー374は、サブミラー回動軸376により軸支されたサブミラー保持枠375に支持される。サブミラー保持枠375は、メインミラー保持枠372に対して回動する。よって、メインミラー保持枠372が回動した場合、サブミラー保持枠375もメインミラー保持枠372と共に変位する。
メインミラー保持枠372の前端が降下した場合、メインミラー371は、レンズユニット200から入射した入射光束上に斜めに位置する。メインミラー保持枠372が上昇した場合、メインミラー371は、入射光束を避けた位置に退避する。
メインミラー371が入射光束上に位置する場合、レンズユニット200を通じて入射した入射光束は、メインミラー371に反射されてフォーカシングスクリーン352に導かれる。フォーカシングスクリーン352は、レンズユニット200の光学系と共役な位置に配されて、レンズユニット200の光学系が形成した像を可視化する。
フォーカシングスクリーン352上の像は、ペンタプリズム354およびファインダ光学系356を通じてファインダ350から観察される。ここで、ペンタプリズム354を通じて像を観察することにより、ファインダ350からは正立正像を観察できる。
測光センサ390は、ファインダ光学系356の上方に配され、分岐されさた入射光束の一部を受光する。測光センサ390は、被写体輝度を検出して、制御部322に撮影条件の一部である露出条件を算出させる。
メインミラー371は、入射光束の一部を透過するハーフミラー領域を有する。サブミラー374は、ハーフミラー領域から入射した入射光束の一部を、合焦光学系380に向かって反射する。合焦光学系380は、入射した入射光束の一部を焦点検出センサ382に導く。これにより、制御部322は、レンズユニット200の光学系を合焦させる場合に移動するレンズの目標位置を決定する。
上記のような一眼レフカメラ100においてレリーズボタンが半押しされると、焦点検出センサ382および測光センサ390が有効になり、被写体像を適切な撮影条件で撮影できる状態になる。次いで、レリーズボタンが全押しされると、メインミラー371およびサブミラー374が退避位置に移動して、シャッタユニット310が開く。これにより、レンズユニット200から入射した入射光束は、ローパスフィルタ332を通過して、撮像素子330に入射する。
図2は、一眼レフカメラ100の模式的断面図である。図2に示す一眼レフカメラ100において、レンズユニット200は縮胴状態にある。図2において、図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
縮胴状態のレンズユニット200においては、移動筒280がカメラボディ300に接近している。これにより、移動筒280の先端に保持された第一レンズ群220も後退して、移動しない第三レンズ群240に接近する。また、移動筒280と共に案内軸282も後退するので、案内軸282に支持された第二レンズ群230も案内軸282と共に後退する。
更に、アクチュエータ291、リードスクリュウ293およびブラケット295も、移動筒280と共に後退する。このため、縮胴状態のレンズユニット200においては、リードスクリュウ293の後端付近が、結合筒244の収容部246に入り込んでいる。換言すれば、リードスクリュウ293の後端付近が第三レンズ群240、第四レンズ群250および第五レンズ群260の側方に入り込むことにより、縮胴状態のレンズユニット200は全長を短縮している。
第四レンズ群250および第五レンズ群260は、固定された第三レンズ群240よりも後方に位置するので、レンズユニット200が伸胴状態から縮胴状態に変化する場合に移動しなくてもよい。しかしながら、次に伸胴した場合に、レンズユニット200を迅速に使用できる状態に遷移させる目的で、レンズユニット200を縮胴状態する動作の一部として、第四レンズ群250および第五レンズ群260を初期位置に移動させてもよい。
このように、縮胴状態のレンズユニット200においては、第一レンズ群220、第二レンズ群230およびアクチュエータ291が後退して相互の間隔を詰め、レンズユニット200の全長を短縮している。これにより、レンズユニット200の携帯の便宜が図られる。
図3は、伸胴状態のレンズユニット200を単独で拡大して示す模式的断面図である。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
レンズユニット200において、駆動環215は、レンズユニット200の径方向外側に向かって突出する駆動ピン217を外周面に有する。駆動ピン217は、レンズユニット200の周方向に固定筒210の一部に形成された周方向溝212を通じて結合筒244の外側に突出する。駆動ピン217の先端は、移動筒280の内面に形成されたリード溝283に係合する。
図4および図5は、レンズユニット200から取り外した移動筒280単独の斜視図である。図5は、移動筒280を、図4とは異なる角度から見た様子を示す。図1から図3までと共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
移動筒280は、全体としては円筒形をなし、径方向内側に向かって突出するフランジ部279を前端に有する。フランジ部279は、入射光束に内側を通過させる程度の開口を残している。また、フランジ部279は、光軸Xと平行な方向に形成された複数のねじ穴287および軸挿通穴289を有する。軸挿通穴289には、案内軸282の前端が挿通されて固定される。
移動筒280の円筒部分の内面には、複数のリード溝281、283と、複数の直線状のキー溝285とが配される。リード溝283は、光軸Xと交差する方向に傾斜する形状を有する。キー溝285は、光軸Xと平行な方向に配される。
キー溝285は、図3に示した結合筒244の一部から突出する案内ピンと係合する。案内ピンは固定筒210に対して固定されており、直線状のキー溝285と係合することにより、移動筒280が光軸Xの回りを回転することを規制する。
よって、アクチュエータ211がピニオンギア213を回転させると、駆動環215と共に回転する駆動ピン217とリード溝283が協働して、移動筒280を光軸Xの方向に移動させる。これにより、レンズユニット200は、アクチュエータ211の回転方向に応じて、縮胴状態から伸胴状態へ、あるいは、伸胴状態から縮胴状態へと変化する。
アクチュエータ211としては、出力トルクの大きなDCモータを好ましく用いることができる。DCモータは、動作に伴って無視し得ない動作音を発生するが、撮影中に移動筒280を移動させることはないので差し支えない。
伸胴状態のレンズユニット200においては、第一レンズ群220と第三レンズ群240との間に広い空間が生じる。よって、第二レンズ群230は、変倍または合焦のために大きく移動できる。第二レンズ群230は、アクチュエータ291の生じる駆動力により移動する。アクチュエータ291としては、動作量を精度よく制御できるステッピングモータ等を好ましく使用できる。
なお、第二レンズ群230は、第四レンズ群250および第五レンズ群260に比較すると質量の大きな大径のレンズを含む。よって、第二レンズ群230を移動させるアクチュエータ291は、第四レンズ群250および第五レンズ群260を移動させるアクチュエータ251、261よりも出力の大きいものを用いる。このため、アクチュエータ291が生じる振動も、アクチュエータ251、261よりも大きい。
リードスクリュウ293の前端は、アクチュエータ291の駆動軸に結合される。また、リードスクリュウ293の後端は、ブラケット295の後端により支持される。また、アクチュエータ291は、ブラケット295の前端に支持されている。これにより、アクチュエータ291、リードスクリュウ293およびブラケット295は一体化される。
図6は、アクチュエータ組立体290の斜視図である。アクチュエータ組立体290は、上記の一体化されたアクチュエータ291、リードスクリュウ293およびブラケット295に加えてケース部材298を有する。
ブラケット295は、止めねじ294によりケース部材298に対して固定される。これにより、ブラケット295に対して一体化されているアクチュエータ291およびリードスクリュウ293がケース部材298から支持される。こうして、アクチュエータ291、リードスクリュウ293、ブラケット295およびケース部材298を一体化したアクチュエータ組立体290が形成される。
ケース部材298は、シェル部297および環状部299を有する。シェル部297は、アクチュエータ291、リードスクリュウ293およびブラケット295を収容する空洞を有する。また、シェル部297は、リードスクリュウ293の長手方向、即ち、アクチュエータ291の軸方向の一端において、環状部299に対して結合される。
環状部299は、円形の開口を有し、周方向の一部においてシェル部297の一端に結合される。環状部299の開口の周囲には、照射された光の反射角度を分散させる反射防止部277が設けられる。
アクチュエータ組立体290は、図3に示したように、ケース部材298の環状部299を、移動筒280のフランジ部279に対して止めねじ292でねじ止めすることにより、移動筒280に対して固定される。これにより、ケース部材298は、移動筒280に対して固定され、移動筒280の移動と共にケース部材298も移動する。また、環状部299は、レンズユニット200に対する入射光束の光路の周囲を包囲して入射光束を内側に通過させる。
また、環状部299は、第一レンズ群220を保持する第一保持枠222と第二レンズ群230を保持する第二保持枠232との間に生じる間隙を光学的に閉鎖する。即ち、レンズユニット200を前側から見た場合に、第一保持枠222と第二保持枠232との間には、環状部299の反射防止部277が現れる。これにより、レンズユニット200におけるフレアの発生が防止される。
ケース部材298のシェル部297は、図3にも示したように、ブラケット295を介して直接に接することなくアクチュエータ291およびリードスクリュウ293を支持する。よって、アクチュエータ291が動作した場合に生じる振動は、ブラケット295に伝播した上で、ケース部材298のシェル部297に伝播する。
これにより、アクチュエータ291からシェル部297に伝播した振動は、シェル部297、環状部299および移動筒280に順次伝播する。よって、これらの振動の受け渡しに伴って伝播される振動は漸減する。
また、シェル部297は、長手方向の一端において環状部299に結合される。更に、ケース部材298は、環状部299を移動筒280に対して固定される。よって、シェル部297は、環状部299に結合された一端を揺動軸として揺動を生じやすい取り付け構造を有する。
更に、アクチュエータ291は、リードスクリュウ293よりも環状部299に近い側に配される。ただし、アクチュエータ291とシェル部297は直接に接していない。よって、アクチュエータ291において生じた振動は、ブラケット295を通じてシェル部297に伝達される。このような構造により、アクチュエータ291において生じた振動エネルギーの一部は、シェル部297を揺動させることにより消尽され、環状部299に伝播される振動は減衰する。
なお、リードスクリュウ293から螺合部234を通じて第二保持枠232に伝達される駆動力は、専ら、光軸Xと平行な方向に作用する。一方、一端で保持されたシェル部297に生じる振動は、光軸Xと略直交する方向に作用する。更に、螺合部234は、付勢部材により付勢されたラック歯を弾性的にリードスクリュウ293に押し付けている。よって、アクチュエータ291の振動により生じた振動が第二保持枠232の移動量の制御精度に与える影響は無視できる。
図7は、アクチュエータ組立体290を他の角度から見た様子を示す斜視図である。図6と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図7に示すアクチュエータ組立体290は、ケース部材298のシェル部297を、レンズユニット200の光軸Xの側から見た様子を示す。図示のように、シェル部297において、レンズユニット200の内側に面した表面には無反射面296が配される。
無反射面296は、マットブラックの塗装膜により形成することもできる。また、モルトプレン(登録商標)等の無反射材料を貼り付けても無反射面296を形成できる。
リードスクリュウ293、アクチュエータ291の駆動軸等のように、表面に金属光沢を有する部材は、シェル部297によりレンズユニット200の光学系から覆い隠されている。これにより、レンズユニット200の光学系内部の迷光を抑制できる。更に、シェル部297の外面に無反射面296を設けたことにより内面反射を抑制させてフレアを防止できる。
また、リードスクリュウ293および光学系の間は、ケース部材298のシェル部297により遮断される。よって、リードスクリュウ293に付着した潤滑剤が、リードスクリュウ293の回転により光学系に飛散することを防止できる。よって、光学系が清浄に保たれ、所期の特性を長期間にわたって維持できる。
図8は、レンズユニット200の内部構造の一部を示す斜視図である。他の図と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ただし、図1および図3と比較すると、レンズユニット200が光軸Xの回りに約180°回転している。これにより、アクチュエータ組立体290におけるケース部材298のシェル部297が図中の上側に位置している。
図8に示す内部構造は、レンズユニット200から、固定筒210および移動筒280を外した状態を示す。図中の右側には、固定筒210に対して固定される結合筒244が位置している。また、図中左側には、結合筒244に対して光軸X方向に移動するアクチュエータ組立体290が配される。
図示のように、第二保持枠232は、一対の案内軸282、286に対して、係合部236および嵌合部238において、光軸X方向に移動可能に支持される。即ち、第二保持枠232は、案内軸288の外径と略同じ内径の嵌合穴を有する嵌合部238に案内軸288を挿通することにより、案内軸288と嵌合する。このような、嵌合部238は、案内軸288に沿って移動する。
また、第二保持枠232は、案内軸282の直径に略等しい間隔の対向面を有する係合部236により、案内軸282に対して係合する。これにより、第二保持枠232が、案内軸288を回転軸として回転することが抑止される。
更に、嵌合部238からは、レンズユニット200の周方向に連結部239が延在する。連結部239は、ケース部材298のシェル部297側面に設けられたスリットからシェル部297の内部まで延在し、リードスクリュウ293に噛み合う螺合部234に結合される。このような構造により、アクチュエータ291が動作した場合、リードスクリュウ293から螺合部234に伝達された駆動力により、第二保持枠232は、傾くことなく、また、光軸Xと交差する方向にぶれることなく、光軸X方向に移動する。
また、図8では、ケース部材298の後端が、結合筒244に形成された収容部246に進入し始めている様子が示される。即ち、シェル部297の後端は、収容部246の内面に接触することなく、収容部246の内側に入り込んでいる。
図9は、レンズユニット200の模式的断面図である。他の図と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図9に示すレンズユニット200は縮胴状態にある。即ち、図3に示した伸胴状態から、アクチュエータ211を動作させて駆動環215を回転させることにより、移動筒280を後退させる。移動筒280の後退に伴って第一レンズ群220が後退し、レンズユニット200の全長が短くなる。
案内軸282の前端は、移動筒280に対して結合されている。また、案内軸282は、固定筒210から摺動可能に支持されている。第二保持枠232は、このような案内軸282から支持されている。また、既に説明した通り、リードスクリュウ293およびアクチュエータ291は、ブラケット295を介してケース部材298に結合され、ケース部材298は移動筒280に固定される。
よって、アクチュエータ211が動作して移動筒280と共に第一保持枠222が光軸X方向に移動する場合、第二レンズ群230、第二保持枠232、案内軸282、リードスクリュウ293およびアクチュエータ291も共に移動する。これにより、移動筒280が後退した場合はレンズユニット200が縮胴状態になる。
こうして第一レンズ群220、第二レンズ群230および第三レンズ群240を相互に接近させ、レンズユニット200の全長を短くした縮胴状態が形成される。これにより、携帯時にはレンズユニット200を短縮して携帯の便宜を図ることができる。
なお、第二レンズ群230は移動筒280と共に移動するので、第二レンズ群230が案内軸282の後端に接近している場合は移動筒280が後退できない。よって、移動筒280が後退する場合は、移動筒280の移動開始前に、第二レンズ群230を第一レンズ群220に接近させる。
また、既に説明した通り、レンズユニット200を縮胴状態にする場合は、第四レンズ群250および第五レンズ群260を初期位置に戻してもよい。更に、縮胴状態のレンズユニット200においては動作しない防振レンズ241を固定してもよい。
上記のような縮胴状態のレンズユニット200において、アクチュエータ組立体290のシェル部297は、結合筒244に形成された収容部246に入り込んでいる。また、シェル部297は、収容部246の内面に接触していない。よって、縮胴状態のレンズユニット200においても、シェル部297の片持ち状態が維持されている。
ここまで、一眼レフカメラ100を例にあげて説明したが、レンズユニット200とカメラボディ300が一体に形成されたカメラにおいても上記の構造を形成できる。また、メインミラー371を備えていない、ライブビュー専用のミラーレスカメラのレンズユニット200においても同様の構造を形成できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 一眼レフカメラ、200 レンズユニット、210 固定筒、211、251、261、291 アクチュエータ、212 周方向溝、213 ピニオンギア、215 駆動環、217 駆動ピン、220 第一レンズ群、222 第一保持枠、230 第二レンズ群、232 第二保持枠、234、254、264 螺合部、236 係合部、238 嵌合部、239 連結部、240 第三レンズ群、241 防振レンズ、242 第三保持枠、243 可動保持枠、244 結合筒、246 収容部、249 絞りユニット、250 第四レンズ群、252 第四保持枠、253、263、293 リードスクリュウ、260 第五レンズ群、262 第五保持枠、270 レンズ側マウント部、277 反射防止部、279 フランジ部、280 移動筒、281、283 リード溝、282、284、286、288 案内軸、285 キー溝、287 ねじ穴、289 軸挿通穴、290 アクチュエータ組立体、292、294 止めねじ、295 ブラケット、296 無反射面、297 シェル部、298 ケース部材、299 環状部、300 カメラボディ、310 シャッタユニット、320 基板、322 制御部、324 画像処理部、330 撮像素子、332 ローパスフィルタ、340 表示部、350 ファインダ、352 フォーカシングスクリーン、354 ペンタプリズム、356 ファインダ光学系、360 ボディ側マウント部、370 ミラーユニット、371 メインミラー、372 メインミラー保持枠、373 メインミラー回動軸、374 サブミラー、375 サブミラー保持枠、376 サブミラー回動軸、380 合焦光学系、382 焦点検出センサ、390 測光センサ

Claims (10)

  1. レンズを保持するレンズ保持部と、
    前記レンズ保持部を前記レンズの光軸方向と平行な方向に駆動するリードスクリュウと、
    前記リードスクリュウに結合された駆動軸を有して前記リードスクリュウに駆動力を与えるモータと、
    前記モータおよび前記リードスクリュウを収容するケースと、
    前記リードスクリュウの軸方向について前記ケースの一端で前記ケースを片持ち支持しつつ、前記ケースと一体的に前記光軸方向に移動する可動部材と
    を備えるレンズ鏡筒。
  2. 前記可動部を、前記光軸方向に移動可能に支持する固定筒を更に備える請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記固定筒は、前記可動部が前記光軸方向に移動する際に、前記軸方向について前記ケースの他端を、前記ケースに接することなく収容する収容部を更に備える請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ケースは、前記リードスクリュウを前記レンズに対して覆い隠す請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記ケースは、前記レンズに入射する反射光を抑制する光学的特性を有する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記モータは、ブラケットを介して、前記ケースに接することなく前記ケースから支持される請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記可動部材は、前記レンズに入射する光束を内側に通過させる環状部を有する請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記可動部材は、前記レンズ保持部が保持するレンズとは別のレンズを前記環状部の内側に保持して、当該レンズと共に前記光軸と平行な方向に移動する請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記モータは、前記ケースが前記環状部に結合された側において、前記ケースに収容される請求項7または請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒の光学系を通じて入射した像光を撮像する撮像素子と
    を備える撮像装置。
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