JP5293680B2 - レンズ鏡筒及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、前記第2係合部と前記当接部とは、前記光軸方向の異なる位置に設けられている、ことを特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、前記第2係合部と前記当接部とは一体的に設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、前記被当接部は、前記光軸に対して前記第2案内軸の外側に設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、前記保持部材を駆動する駆動部材を備え、前記当接部は前記駆動部材に当接可能であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、前記第1案内軸を支持する支持筒を備え、前記当接部は前記支持筒に当接可能であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、前記保持部材は、前記光学系とは異なる他の複数の光学系を一体的に保持するとともに前記第1案内軸と係合する他の係合部を有する第2保持部材を備え、前記保持部材は、前記他の複数の光学系の間に配置されることを、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置である。
図1は、本発明に係る一実施形態であるカメラ1を概念的に示す図である。
なお、以下の各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とし、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。また、正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。このZプラス方向を前面側、Zマイナス方向を背面側とも呼称する。さらに、光軸OA(すなわちZ軸)と平行な方向の移動を「直進」、光軸OAを中心とする回動を「回転」と呼称する。
レンズ鏡筒100は、焦点距離を可変調整可能ないわゆるズームレンズである。レンズ鏡筒100は、撮影光学系を構成する複数のレンズ群(L1〜L5)と、開口径を変化させて入射光量を調整する絞り105と、を備えている。
また、レンズ鏡筒100は、カメラマウントと着脱可能に係合するレンズマウントLMを備えており、このレンズマウントLMによってカメラ本体10に着脱可能に装着されるようになっている。これにより、カメラ1は、用途に応じて異なるレンズ鏡筒100を交換して撮影することができるようになっている。
シャッター15は、レリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に結像する被写体像光の露光時間を制御する。
表示装置17は、カメラ本体10の外側の背面側(撮影者側)に設けられた液晶等の表示パネルを備えている。表示装置17は、表示パネルに撮影画像や、露光時間等の撮影に関する情報等を表示する。
制御装置18は、CPU等を備えて構成され、前述した当該カメラ本体10の各構成要素およびレンズ鏡筒100を統括的に制御する。
カメラ本体10が備える図示しないレリーズボタンが押圧操作(レリーズ操作)されると、クイックリターンミラー11が退避位置に移動する。シャッター15は、レリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に被写体像光を所定時間露光させる。撮像素子16は、被写体像光を電気信号に変換して撮像する。撮像素子16によって撮像された撮像データは、図示しない記録部に記録される。これによって、撮影が行われる。この撮影時において、レンズ鏡筒100における絞り105および合焦モータ等は、カメラ本体10の制御装置18によって制御駆動される。すなわち、制御装置18は、カメラ本体10が備える図示しない測光センサの検知情報に基づいて絞り105を制御駆動すると共に、図示しない合焦センサの検知情報に基づいて合焦モータを制御駆動する。
図2は、広角側端部を示し、望遠側では図示する状態からレンズ群(L1〜L5)がそれぞれ所定量被写体側に移動し、第1レンズ群L1は前方に突出する。
外筒部111は、当該レンズ鏡筒100の外周面を形成する円筒状の外周壁111Aと、内周面を形成する円筒状の内周壁111Bとを備えている。外周壁111Aと内周壁111Bとは径方向に所定間隔を有しており、両者の間の空間が図示しない合焦モータを収容するモータ室113となっている。
さらに、内筒部112の内周側の前後両端部には、それぞれ支持部116,117が設けられており、後述するガイドバー181,182を支持している。
さらに、カム筒170の内周側には、一対のガイドバー181,182が設けられ、このガイドバー181,182に支持されて第3レンズ群L3および第5レンズ群L5を保持する第3第5群保持枠200が配置されている。第3第5群保持枠200の内部には、第4レンズ群L4を保持する第4群保持枠300が配置されている。
これにより、1群保持筒130は、直進内筒150の第1群直進溝151に回転を規制され、中間操作環140が回転するとその第1群操作カム孔142によって直進駆動されるようになっている。
中間操作環140は、被操作ピン141と、第1群操作カム孔142と、カム筒直進溝143と、を備えている。被操作ピン141は、中間操作環140における後端部近傍の外周面に突設され、前述したように、ズーム操作環120における操作案内溝121に、摺動可能に嵌合している。第1群操作カム孔142は、X軸方向に対して所定の角度で形成されており、1群保持筒130に突設された第一群ピン131が摺動可能に嵌合している。カム筒直進溝143は、光軸OAと平行に形成されており、後述するカム筒170の前部に設けられたカム筒ピン171が摺動可能に嵌合している。
中間操作環140は、ズーム操作環120の回転と被操作ピン141を介して連動して、回転駆動される。また、中間操作環140は、後述する直進内筒150の直進移動に伴って直進移動する。
直進内筒150は、後述するカム筒170の回転によって、その内筒操作カム溝174に嵌合する直進内筒ピン152が操作され、直進内筒ピン152が固定筒110の内筒直進溝114に案内されて回転することなく直進移動する。
被操作溝164は、外筒161の外周面に光軸OAと平行に形成されており、後述する連動操作レバー104が摺動可能に嵌合している。第2群ピン165は、内筒162における後端近傍の外周面に突設されている。第2群ピン165は、後述するカム筒170における第2群操作カム溝173に摺動可能に嵌合している。
カム筒170は、その前端部に、支持部材103を介して、外周側に突出するカム筒ピン171を備えている。カム筒ピン171は、直進内筒150に形成された逃げ孔153を介してその外周側に位置する中間操作環140に形成されたカム筒直進溝143に嵌合している。
また、カム筒170は、その回転および直進移動によって、2群保持筒160(第2レンズ群L2)、第3第5群保持枠200(第3レンズ群L3および第5レンズ群L5)、第4群保持枠300(第4レンズ群L4)を直進駆動する。
ガイドバー181,182は、光軸OAを挟んで図2において上下対称位置に配設されている。すなわち、図2において、ガイドバー181が上側に配設され、ガイドバー182は下側に配設されている。以下の説明では、ガイドバー181配設側を上側、ガイドバー182配設側を下側と呼称する。
ガイドバー181,182は、第3第5群保持枠200と、第4群保持枠300とを、光軸OA方向に移動可能に支持している。
第3第5群保持枠200は、図3に示すように、前後両端部上側に突設されたガイド軸受部211,212と、前端部下側に突設された回り止め係合部220と、を備えている。ガイド軸受部211,212には、それぞれガイドバー181が摺動可能に嵌合する軸受孔213が光軸OAと平行に貫通形成されている。回り止め係合部220には、係合溝221が形成されている。係合溝221は、下側に開放するU字状であって、その幅(対向面の間隔)は、ガイドバー182が摺動可能に嵌るように設定されている。
そして、第3第5群保持枠200は、カム筒170の回転および直進に伴って、被操作ピン230が嵌合する第3第5群操作カム孔175によって操作され、直進移動する。
第4群保持枠300は、図3および図4に示すように、前後両端部上側に突設されたガイド軸受部311,312と、前部下側に突設された回り止め係合部320と、被操作ピン330と、衝撃受け部340と、を備えている。
被操作ピン330は、第4群保持枠300の外周面に突設されている。被操作ピン330は、第3第5群保持枠200の開口部240を介してその外周側に突出し、カム筒170に形成された第4群操作カム孔176に嵌合している。
そして、第4群保持枠300は、カム筒170の回転および直進に伴って、被操作ピン330が嵌合する第4群操作カム孔176によって操作され、直進移動する。
図3および図5に示すように、衝撃受け部340は、回り止め係合部320の後ろ側に延設されたアーム341と、このアーム341の先端部外周側に突設された当接部342と、当接部342の外周面である当接面343と、を備えている。
当接部342の外周側の端面は、対向するカム筒170の内周面170Aと対応する円弧状の当接面343となっている。前述したように、当接部342には逃げ溝344が形成されているため、当接面343はこの逃げ溝344によって周方向2カ所に分断されている。
隙間Sは、第4群保持枠300が、ガイド軸受部311,312における軸受孔313とガイドバー181との嵌合公差分変位しても、当接面343がカム筒170の内周面に接触しない最小限の間隔に、さらに、第4群保持枠300がガイドバー181に対して捻られてもガイド軸受部311,312が弾性変形する範囲(塑性変形及び破損しない範囲)の移動量を加えて設定されている。つまり、第4群保持枠300は、そのガイド軸受部311,312における軸受孔313と、ガイドバー181との嵌め合い公差分、極めて微量であるがガイド軸受部311,312を支点として揺動し得るが、この揺動によっても、当接面343がカム筒170の内周面170Aに接触しないように設定されている。
レンズ鏡筒100に対して背面側に向かう力(Zマイナス方向の力)が作用した場合(たとえば、レンズ鏡筒100を下向きに落下させて前側が地面に衝突したような場合)、第4群保持枠300には前側(Zプラス方向)に向かう慣性力が、図3中にWで示すように、第4群保持枠300における重心位置に作用する。この力は、ガイドバー181によって支持される部位(たとえばガイド軸受部311,312の中間の図3中の点P)を支点として、第4群保持枠300を図3中時計回りに揺動させるように作用する。回り止め係合部320には、その構造上、第4群保持枠300のこの方向の揺動を抑制する機能はない。
(1)レンズ鏡筒100における第4群保持枠300の衝撃受け部340は、カム筒170の内周面170Aとの間が所定の隙間Sが設定された当接面343を備えている。当接面343は、第4群保持枠300に作用する前面側に向かう力による揺動に際し、カム筒170の内周面170Aに当接し、それ以上第4群保持枠300が揺動することを抑制する。これにより、ガイド軸受部311,312が過剰に捻られることによる破損を防ぐことができる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上記実施形態では、第4群保持枠300における回り止め係合部320と衝撃受け部340とを、それぞれ独立して備えている。しかし、両者を兼ねた構成としても良い。図6(a)はそのような構成の一例としての回り止め兼衝撃受け部350aを備える第4群保持枠300Aの部分図である。(b)は、そのC矢視図である。
当接面353は、対向するカム筒170の内周面170Aと対応する円弧状に形成されている。当接面343とカム筒170の内周面170Aとの間隔は、隙間Sに設定されている。
このような回り止め兼衝撃受け部350の構成によれば、形状を単純化でき、第4群保持枠300の製造が容易となってコストダウンも可能となる。
図7(a)は、ガイドバー182aによって第4群保持枠の揺動を規制する例を示す。図7(a)に示す衝撃受け部350aでは、U字状の係合溝354aの底部351aと、ガイドバー182aの周面との間隔が、隙間Sに設定されている。これにより、係合溝354aの底部351aがガイドバー182aに当接することで、4群保持枠の過剰な揺動を防ぐ。
図7(b)に示す当接部352bの外周側の端面は当接面353bとなっている。当接面353bは、固定筒110bと対向し、固定筒110bの内周面と対応する円弧状に形成されている。当接面353bと固定筒110bの内周面との間隔は、隙間Sに設定されている。これにより、当接部352bの外周側の端面は当接面353bが固定筒110bに当接することで、4群保持枠の過剰な揺動を防ぐ。
Claims (8)
- 光学系を保持する保持部材と、
前記保持部材を、前記光学系の光軸に沿って移動可能に案内する第1案内軸と、
前記光軸に対して前記第1案内軸と反対側に設けられた第2案内軸と、
を備え、
前記保持部材は、
前記第1案内軸と係合する第1係合部、
前記第2案内軸と係合する第2係合部、及び、
前記光軸に対して前記第1係合部と反対側で前記光軸方向に偏倚した位置に設けられ、前記保持部材に前記光軸方向の力が加わったときに、前記第2案内軸とは異なる被当接部と当接可能な当接部を有することを、特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2係合部と前記当接部とは、前記光軸方向の異なる位置に設けられている、ことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第2係合部と前記当接部とは一体的に設けられていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
前記被当接部は、前記光軸に対して前記第2案内軸の外側に設けられていること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
前記保持部材を駆動する駆動部材を備え、
前記当接部は前記駆動部材に当接可能であること、を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
前記第1案内軸を支持する支持筒を備え、
前記当接部は前記支持筒に当接可能であること、を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒であって、
前記保持部材は、
前記光学系とは異なる他の複数の光学系を一体的に保持するとともに前記第1案内軸と係合する他の係合部を有する第2保持部材を備え、
前記保持部材は、前記他の複数の光学系の間に配置されることを、を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置。
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