JP2002350705A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2002350705A
JP2002350705A JP2001152918A JP2001152918A JP2002350705A JP 2002350705 A JP2002350705 A JP 2002350705A JP 2001152918 A JP2001152918 A JP 2001152918A JP 2001152918 A JP2001152918 A JP 2001152918A JP 2002350705 A JP2002350705 A JP 2002350705A
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frame
cam
lens barrel
cam grooves
same circumference
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JP2001152918A
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Akira Yasutomi
暁 安富
Tamotsu Koiwai
保 小岩井
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】たとえ、落下、或いは、何らかの衝撃や打撃に
より強い外力が加えられても、各鏡枠間の強固な結合を
維持することができ、光軸方向の各鏡枠間の自由度の高
い移動を可能とするカム結合のレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】回転枠3と直進枠4とは、回転枠3内面の
前側の同一円周上に形成した3つのカム溝18と、該同
一円周上とは異なる同一円周上で円周方向に所定にずら
して形成した3つのカム溝18に、直進枠4表面の前側
の同一円周上に設けた3つのカムフォロア19と、該同
一円周上とは異なる同一円周上で円周方向に所定にずら
して設けた3つのカムフォロア19をそれぞれ対応して
係合し摺接させることで結合されている。このため、落
下、或いは、何らかの衝撃や打撃により強い外力が加え
られても、回転枠3と直進枠4とは強固な結合を維持す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズ群等を
保持する複数の鏡枠が光軸方向に各別に移動するように
構成されたカメラ等のレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラのズームレンズ等のレ
ンズ鏡筒においては、各鏡枠の光軸方向へのスムーズな
相対移動を可能にするため、各鏡枠間にはヘリコイドに
よる結合或いはカムによる結合が一般に採用されてい
る。
【0003】このようなレンズ鏡筒では、使用者が誤っ
て落下させた場合、或いは、何らかの衝撃や打撃が加え
られた場合、各鏡枠間の結合部に大きな力が加わる可能
性がある。この際、従来のヘリコイドでの結合の場合、
各ヘリコイドにより高い強度が得られるため、各鏡枠の
結合が外れてしまうことは十分に防止できる。しかし、
このヘリコイドでの結合では、一定のリードしか描けな
い為、採用できる鏡枠が限定されてしまう。
【0004】これに対し、従来のカムによる結合は、例
えば図9の従来の鏡枠の展開図に示すように、一方の鏡
枠(例えば回転枠)50の内面に形成した3本のカム溝
51と、他方の鏡枠(例えば図示しない直進枠)の外面
に配設した3つのカムフォロア52により行われ、カム
溝51の軌跡を自由に設定することで各鏡枠に必要な光
軸方向の移動を自由に設定することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のカムによる結合は、結合が実質3点で行われるた
め、上述のヘリコイドでの結合のような強固な鏡枠間の
結合ができないという課題がある。また、近年のレンズ
鏡筒は、射出成形による樹脂材で形成されるため、カム
溝の両壁もテーパを有して加工されるので、これも、カ
ムフォロアがカム溝から外れる要因の一つとなってい
る。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、たとえ、落下、或いは、何らかの衝撃や打撃により
強い外力が加えられても、各鏡枠間の強固な結合を維持
することができ、光軸方向の各鏡枠間の自由度の高い移
動を可能とするカム結合のレンズ鏡筒を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
レンズ鏡筒は、光学系をその光軸方向に移動自在なレン
ズ鏡筒において、4つ以上の同一形状のカム溝を有する
第一の枠と、上記各カム溝それぞれに対応して係合し摺
接する4つ以上のカムフォロアを有し、上記第一の枠と
相対移動自在な第二の枠とを備えたことを特徴としてい
る。
【0008】すなわち、上記請求項1記載のレンズ鏡筒
は、4つ以上の同一形状のカム溝と、これらカム溝にそ
れぞれに対応して係合し摺接する4つ以上のカムフォロ
アを有しているので、強い外力が加えられても、4つ以
上の点で外力を分散して受けることができ、各鏡枠間の
強固な結合を維持することができる。そして、カムによ
る結合の利点を活かし、光軸方向の各鏡枠間の自由度の
高い移動を可能としている。
【0009】また、本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒
は、請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記カムフォ
ロアの一部複数は、上記第二の枠の同一円周上に配設
し、上記カムフォロアの他の複数は、上記円周上と異な
る円周上に配設したことを特徴としている。これによ
り、レンズ鏡筒に対し、光軸と直交する方向(横方向)
に外力が加えられてもこの外力を前後に分散して受ける
ことができ、より強固な鏡枠間の結合を維持することが
できる。
【0010】更に、本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒
は、請求項2記載のレンズ鏡筒において、上記カムフォ
ロアは、光軸方向に一定の間隔で配設した一対のカムフ
ォロアを複数配設したことを特徴としている。すなわ
ち、請求項2記載のレンズ鏡筒は、具体的には、光軸方
向に一定の間隔で配設した一対のカムフォロアを第二の
枠に複数配設し、射出成形等で容易に構成することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1乃至図6は本発明の実施の第1
形態を示し、図1はテレ状態におけるレンズ鏡筒の縦断
面図、図2は図1のA−A断面図、図3はレンズ鏡筒の
分解斜視図、図4は回転枠の各カム溝を示す光軸側から
視た展開説明図、図5は図4のB−B断面図、図6は各
状態における各カム溝と各カムフォロアの位置の説明図
である。
【0012】図1及び図3において、符号1はレンズ鏡
筒を示し、このレンズ鏡筒1は、モータ、ギヤ列等で構
成されたズーム駆動系(図示せず)によりズーム駆動
(変倍駆動)される。
【0013】レンズ鏡筒1は、図示しないカメラ本体に
固定支持される固定枠2と、この固定枠2に対して進退
且つ回動自在に支持される第一の枠としての回転枠3
と、回転が規制された状態で回転枠3に対し相対的に光
軸方向に進退可能に支持され、かつ固定枠2にも相対的
に光軸方向に進退可能に支持される第二の枠としての直
進枠4とを有して構成されている。
【0014】上記直進枠4内には、被写体側(以下「前
側」)で光軸Oを有し1群枠5に保持された1群レンズ
6と、カメラ本体側(以下「後側」)で同じく光軸Oを
有し2群枠7に保持された2群レンズ8と、上記1群枠
5を直進枠4に対して光軸O方向に相対的にフォーカシ
ング駆動する公知のフォーカシング駆動機構9と、公知
のシャッターユニット10とが格納されている。
【0015】上記2群枠7は、図2に示すように、外周
の3箇所が直進枠4に向けて突出して形成されており、
これら3つの突出部11が直進枠4の内面に光軸O方向
の移動を許容してそれぞれ狭持されている。また、この
突出部11の後側の略中央部分からは、2群枠7の光軸
O方向の相対的な移動をガイドさせるための2群のカム
フォロア12が、上記直進枠4に形成した3箇所の光軸
O方向の直線溝4aのそれぞれを挿通されて上記直進枠
4の外側に臨まされている。
【0016】上記回転枠3の後端には、フロートキー1
3の基部13aが、回転枠3の後端の溝部にCリング1
4を係合して設けられており、フロートキー基部13a
に対して回転枠3が相対回転自在になっている。また、
このフロートキー基部13aには、外側に向けて2つの
突出部13bが突出されており、この2つの突出部13
bは固定枠2に形成した直線溝2aに係合されてフロー
トキー13の光軸O方向の移動のみを許容するようにな
っている。更に、上記フロートキー基部13aからは、
前方に向けて2つのアーム13cが延出されており、こ
れらのアーム13cの先端は、上記直進枠4の内面にそ
れぞれ狭持され、フロートキー13と直進枠4との光軸
O方向の相対的な移動が可能になっている。
【0017】上記固定枠2と上記回転枠3とは、ヘリコ
イドにより結合されている。すなわち、上記固定枠2の
内面には、雌ヘリコイドネジ部15が形成される一方、
上記回転枠3の後側外面には、雄ヘリコイドネジ部16
が形成されており、これら雌ヘリコイドネジ部15と雄
ヘリコイドネジ部16とが螺合され、回転枠3が固定枠
2に対して回動しながら進退自在に支持されている。
【0018】また、上記固定枠2の前側の先端内側に
は、回転枠3のスムーズな移動を許容しながら回転枠3
との間の隙間を閉塞し、防塵、防水、遮光の機能を有す
る遮光ゴム17が装着されている。
【0019】上記回転枠3と上記直進枠4とは、カムに
より結合されている。すなわち、上記回転枠3の前側の
内面には、6本のカム溝18が形成される一方、上記直
進枠4の後側の外面には、6個のカムフォロア19が突
設されており、これら6本のカム溝18に6個のカムフ
ォロア19がそれぞれ対応して係合し摺接することで、
直進枠4は、フロートキー13により回動が規制されな
がら回転枠3に対して進退可能に支持されている。
【0020】また、上記回転枠3の前側の内面には、上
記3つの2群のカムフォロア12に対応して3本の2群
用カム溝20が形成されており、これらの2群用カム溝
20に2群のカムフォロア12が係合して摺接すること
で、2群枠7は直進枠4により回動が規制されながら光
軸O方向に進退させられる。
【0021】また、上記回転枠3の前側の先端内側に
は、直進枠4のスムーズな移動を許容しながら直進枠4
との間の隙間を閉塞し、防塵、防水、遮光の機能を有す
る遮光ゴム21が装着されている。
【0022】上記回転枠3内面に形成された6本のカム
溝18は、図4に示すように、その内の3本のカム溝1
8a,18b,18cは、回転枠3の前側の同一円周上
に略等間隔に形成され、他の3本のカム溝18d,18
e,18fは、回転枠3の後側の上記円周上とは異なる
同一円周上に略等間隔に形成されており、上記3本のカ
ム溝18a,18b,18cと上記他の3本のカム溝1
8d,18e,18fとは、終点と始点とが円周方向に
所定にずらした位置に形成されている。また、上記6本
のカム溝18のそれぞれ18a,18b,18c,18
d,18e,18fは、略同一形状に形成されており、
後半部分は、カムフォロア19を光軸O方向に移動させ
る角度が略一定に形成される一方、前半部分は、上記カ
ムフォロア19を光軸O方向に移動させる角度が次第に
大きくなるように形成されている。
【0023】また、上記回転枠3内面の6本のカム溝1
8の間には、上記3本の2群用カム溝20が形成されて
おり、これら3本の2群用カム溝20のそれぞれ20
a,20b,20cは、上記回転枠3の同一円周上に略
等間隔に形成されている。そして、上記3本の2群用カ
ム溝20のそれぞれ20a,20b,20cは、2群の
カムフォロア12を光軸O方向に移動させる角度が略一
定(後側の沈胴部分を除いて)の同一形状に形成されて
いる。
【0024】ここで、図5に示すように、上記6本のカ
ム溝18と上記3本の2群用カム溝20の各溝の両壁面
には、成形時の型抜きを考慮して外側に向かうほど溝の
幅が広くなるように所定のテーパが設けられており、ま
た、上記6本のカム溝18の方が上記3本の2群用カム
溝20よりも深く形成されている。
【0025】そして、上記6本のカム溝18には、それ
ぞれ、このカム溝18のテーパ面に対応して外側に向け
て次第に小径になるように形成した錐体状の頭部のカム
フォロア19が係合し摺接される。
【0026】一方、上記3本の2群用カム溝20には、
それぞれのカム溝20の溝方向に沿って細長で、且つ、
カム溝20のテーパ面に摺接する長手方向の両面にテー
パ面を形成した頭部の2群のカムフォロア12が係合し
摺接される。
【0027】従って、上記6本のカム溝18と上記3本
の2群用カム溝20とは、深さが異なり、また、それぞ
れの溝に係合し摺接されるカムフォロアの形状も異なっ
ており、上記6本のカム溝18と上記3本の2群用カム
溝20とが近接する部分であっても、一方のカム溝に他
のカムフォロアが誤ってずれて係合されることが確実に
防止されるようになっている。
【0028】次に、上述の如く構成されるレンズ鏡筒1
におけるWIDE状態からTELE状態に至る作用を図
6を基に説明する。尚、この図6は、それぞれ光軸O側
とは反対の外側から直進枠(図6(a))及び回転枠
(図6(b),図6(c),図6(d))を展開して視
たものである。まず、WIDE状態では、図6(b)に
示すように、直進枠4の6個のカムフォロア19は、そ
れぞれ回転枠3の6本のカム溝18の被写体側の前半部
分の略中央に位置されており、直進枠4は、6本のカム
溝18のカメラ本体側の後半部分によるリニアな前方へ
の移動から僅かに前方被写体側に移動させられた状態と
なっている。
【0029】また、2群枠7の3つの2群のカムフォロ
ア12は、それぞれ回転枠3の3本の2群用カム溝20
の最後方から僅かに前方に位置されており、2群枠7
は、僅かに前方に移動させられた状態となっている。
【0030】そして、このWIDE状態から回転枠3が
ズーム駆動系により回動されると、図6(c)に示すよ
うに、直進枠4の6個のカムフォロア19は、それぞれ
回転枠3の6本のカム溝18に沿って、緩やかに前方に
移動され、直進枠4が前方に緩やかに移動される。
【0031】この際、2群枠7の3つの2群のカムフォ
ロア12は、それぞれ回転枠3の3本の2群用カム溝2
0に沿って、略リニアに大きく前方に移動される。そし
て、3つの2群のカムフォロア12は、6個のカムフォ
ロア19の内の後方の3個のカムフォロア19の光軸O
方向での位置を超え、更に、6本のカム溝18の内の前
方の3本のカム溝18の前半部分と後半部分との境に最
も近接した位置に到達されて、2群枠7が大きく前方に
移動された状態となる。
【0032】この際、たとえ2群のカムフォロア12が
カム溝18に近接しても、2群のカムフォロア12は、
カム溝との係合部分が2群用カム溝20に沿って細長に
形成されており、また、カム溝18と2群用カム溝20
の深さも異なるため、2群のカムフォロア12がカム溝
18に誤って移行され係合することがない。
【0033】そして、この図6(c)の状態から、更
に、回転枠3が回動されると、図6(d)に示すよう
に、直進枠4の6個のカムフォロア19は、それぞれ回
転枠3の6本のカム溝18に沿って、更に前方に移動さ
れ、各カム溝18の略前端に位置される。これにより、
直進枠4は、最も前方に突出され、TELE状態の位置
となる。
【0034】また、2群枠7の3つの2群のカムフォロ
ア12は、図6(c)の状態から引き続き、回転枠3の
3本の2群用カム溝20に沿って、略リニアに大きく前
方に移動され、2群用カム溝20の略前端に位置され
る。これにより、2群枠7は、最も前方に突出されて、
TELE状態の位置となる。
【0035】このように、本実施の第1形態によれば、
回転枠3と直進枠4とは、その結合が、回転枠3内面の
前側の同一円周上に形成した3つのカム溝18と、該同
一円周上とは異なる同一円周上で円周方向に所定にずら
して形成した3つのカム溝18に、直進枠4表面に設け
た6個のカムフォロア19をそれぞれ対応して係合し摺
接するようになっているので、従来の同一円周上に形成
した3つのカム溝に3つのカムフォロアを係合して摺接
し回転枠と直進枠とを結合するレンズ鏡筒と比べ、落
下、或いは、何らかの衝撃や打撃により強い外力が加え
られても、各鏡枠間の強固な結合を維持することができ
る。
【0036】具体的には、6組のカム溝18及びカムフ
ォロア19があるため、前方から外力が加えられても、
前方から加わる外力を6箇所に分散して受けることがで
きるので、前方からの過大な力に対しても十分な強度が
備えられている。
【0037】また、6組のカム溝18及びカムフォロア
19は、前側の同一円周上に3組、後側の同一円周上に
3組と2重に分けて設けられているため、レンズ鏡筒の
横方向から外力が加えられても、これら2重のカム溝1
8及びカムフォロア19により分散して受けることが可
能で十分な強度が備えられている。
【0038】更に、6組のカム溝18及びカムフォロア
19は、前側の同一円周上の3組と後側の同一円周上の
3組とが円周方向にずらして設けられているため、各カ
ム溝18及びカムフォロア19間の円周方向での間隔も
狭くでき、加えられる外力を6組のカム溝18及びカム
フォロア19の何れか一つの近傍でバランス良く受け止
めることが可能になっている。
【0039】次に、図7は本発明の実施の第2形態に係
る、回転枠の各カム溝を示す光軸側から視た展開説明図
である。尚、本実施の第2形態は、前記第1形態のカム
溝とカムフォロアの位置のみを変更したもので、他の構
成は第1形態と同様であり、その説明は省略する。ま
た、本実施の第2形態による回転枠30には、前記第1
形態の回転枠3と同様に、2群枠7の3つの2群のカム
フォロア12に対応して3本の2群用カム溝20が形成
されているが、図7においては理解を容易にするため図
示を省略する。
【0040】すなわち、本実施の第2形態においては、
図7に示すように、回転枠30の内面に、6本のカム溝
31が形成される一方、直進枠(図示せず)の後側の外
面には、6個のカムフォロア32が突設されており、こ
れら6本のカム溝31に6個のカムフォロア32がそれ
ぞれ対応して係合し摺接することで、直進枠は、フロー
トキー13により回動が規制されながら回転枠30に対
して進退可能に支持されている。
【0041】上記6個のカムフォロア32は、光軸方向
に一定の間隔離して設けた一対のカムフォロア32を直
進枠の同一円周上に略等間隔に3組設けられている。そ
して、これら各カムフォロア32に対応して上記回転枠
30内面に形成される6本のカム溝31は、その内の3
本のカム溝31が、回転枠30の前側の同一円周上に略
等間隔に形成される一方、他の3本のカム溝31は、上
記3本のカム溝31を光軸方向に平行移動した上記回転
枠30の後側の上記円周上とは異なる同一円周上に略等
間隔に形成されている。また、上記6本のカム溝31
は、略同一形状に形成されており、後半部分は、カムフ
ォロア32を光軸方向に移動させる角度が略一定に形成
される一方、前半部分は、上記カムフォロア32を光軸
方向に移動させる角度が次第に大きくなるように形成さ
れている。
【0042】このように、本実施の第2形態によれば、
回転枠30と直進枠とは、その結合が、回転枠30内面
の前側の同一円周上に形成した3つのカム溝31と、該
同一円周上とは異なる後側の同一円周上に形成した3つ
のカム溝31に、直進枠表面に設けた6個のカムフォロ
ア32をそれぞれ対応して係合し摺接するようになって
いるので、前記第1形態と同様、従来の同一円周上に形
成した3つのカム溝に3つのカムフォロアを係合して摺
接し回転枠と直進枠とを結合するレンズ鏡筒と比べ、落
下、或いは、何らかの衝撃や打撃により強い外力が加え
られても、各鏡枠間の強固な結合を維持することができ
る。そして特に、6組のカム溝31及びカムフォロア3
2は、前側の同一円周上に3組、後側の同一円周上に3
組と2重に分けて設けられているため、レンズ鏡筒の横
方向から外力が加えられても、これら2重のカム溝31
及びカムフォロア32により分散して受けることが可能
で十分な強度が備えられている。
【0043】次に、図8は本発明の実施の第3形態に係
る、回転枠の各カム溝を示す光軸側から視た展開説明図
である。尚、本実施の第3形態は、前記第1形態或いは
前記第2形態のカム溝とカムフォロアの位置のみを変更
したもので、他の構成は第1形態と同様であり、その説
明は省略する。また、本実施の第3形態による回転枠4
0には、前記第1形態の回転枠3と同様に、2群枠7の
3つの2群のカムフォロア12に対応して3本の2群用
カム溝20が形成されているが、図8においては理解を
容易にするため図示を省略する。
【0044】すなわち、本実施の第3形態においては、
図7に示すように、回転枠40の内面に、6本のカム溝
41が形成される一方、直進枠(図示せず)の後側の外
面には、6個のカムフォロア42が突設されており、こ
れら6本のカム溝41に6個のカムフォロア42がそれ
ぞれ対応して係合し摺接することで、直進枠は、フロー
トキー13により回動が規制されながら回転枠40に対
して進退可能に支持されている。
【0045】上記6個のカムフォロア42は、直進枠の
同一円周上に略等間隔に設けられる一方、6本のカム溝
41は、これら6個のカムフォロア42に対応して回転
枠40内面の同一円周上に略等間隔に形成されている。
また、上記6本のカム溝41は、略同一形状に形成され
ており、後半部分は、カムフォロア42を光軸方向に移
動させる角度が略一定に形成される一方、前半部分は、
上記カムフォロア42を光軸方向に移動させる角度が次
第に大きくなるように形成されている。
【0046】このように、本実施の第3形態によれば、
回転枠40と直進枠とは、その結合が、回転枠の同一円
周上に略等間隔に設けた6個のカム溝41に、直進枠の
同一円周上に略等間隔に設けた6個のカムフォロア42
をそれぞれ対応して係合し摺接するようになっているの
で、従来の同一円周上に形成した3つのカム溝に3つの
カムフォロアを係合して摺接し回転枠と直進枠とを結合
するレンズ鏡筒と比べ、落下、或いは、何らかの衝撃や
打撃により強い外力が加えられても、各鏡枠間の強固な
結合を維持することができる。
【0047】特に、6本のカム溝41と6個のカムフォ
ロア42は、それぞれ同一円周上に設けられているの
で、隣接するカム溝41及び隣接するカムフォロア42
同士の間隔を狭くすることができ、加えられる外力を6
組のカム溝41及びカムフォロア42の何れか一つの近
傍で確実に受け止め分散させることが可能になってい
る。また、6本のカム溝41を形成するための前後のス
ペースが少ないため、特に小型のレンズ鏡筒に適した構
成となっている。
【0048】上述の実施形態に基づいて、 (1)光学系をその光軸方向に移動自在なレンズ鏡筒に
おいて、4つ以上の同一形状のカム溝を有する第一の枠
と、上記各カム溝それぞれに対応して係合し摺接する4
つ以上のカムフォロアを有し、上記第一の枠と相対移動
自在な第二の枠とを備えたことを特徴とするレンズ鏡
筒。
【0049】(2)上記カムフォロアは、上記第二の枠
の同一円周上に配設したことを特徴とする(1)記載の
レンズ鏡筒。
【0050】(3)上記カムフォロアは、上記第二の枠
の同一円周上に略等間隔に配設したことを特徴とする
(2)記載のレンズ鏡筒を提案することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
軸方向の各鏡枠間の自由度の高い移動を可能とするカム
結合で、たとえ、落下、或いは、何らかの衝撃や打撃に
より強い外力が加えられても、各鏡枠間の強固な結合を
維持することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る、テレ状態にお
けるレンズ鏡筒の縦断面図
【図2】同上、図1のA−A断面図
【図3】同上、レンズ鏡筒の分解斜視図
【図4】同上、回転枠の各カム溝を示す光軸側から視た
展開説明図
【図5】同上、図4のB−B断面図
【図6】同上、各状態における各カム溝と各カムフォロ
アの位置の説明図
【図7】本発明の実施の第2形態に係る、回転枠の各カ
ム溝を示す光軸側から視た展開説明図
【図8】本発明の実施の第3形態に係る、回転枠の各カ
ム溝を示す光軸側から視た展開説明図
【図9】従来の回転枠の各カム溝を示す光軸側から視た
展開説明図
【符号の説明】
1 ……レンズ鏡筒 2 ……固定枠 3 ……回転枠(第一の枠) 4 ……直進枠(第二の枠) 18 ……カム溝 19 ……カムフォロア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系をその光軸方向に移動自在なレン
    ズ鏡筒において、 4つ以上の同一形状のカム溝を有する第一の枠と、 上記各カム溝それぞれに対応して係合し摺接する4つ以
    上のカムフォロアを有し、上記第一の枠と相対移動自在
    な第二の枠と、 を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 上記カムフォロアの一部複数は、上記第
    二の枠の同一円周上に配設し、上記カムフォロアの他の
    複数は、上記円周上と異なる円周上に配設したことを特
    徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 上記カムフォロアは、光軸方向に一定の
    間隔で配設した一対のカムフォロアを複数配設したこと
    を特徴とする請求項2記載のレンズ鏡筒。
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