JP5602601B2 - 積層剥離容器及びその製造方法、並びにこれに用いるブロー成形用の金型 - Google Patents

積層剥離容器及びその製造方法、並びにこれに用いるブロー成形用の金型 Download PDF

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本発明は、外層に内層が剥離可能に積層された積層剥離容器に関する。より詳細には、自己形状保持能力がある外層に可撓性に富んだ袋状の内層を積層して構成した、いわゆるデラミボトルと称される容器でブロー成形によって得られる積層剥離容器に関する。
外層の内面に密着させて剥離可能に内層を積層すると共に、空気を内・外層間に導入する吸気孔を外層側に設けて空気を内外の層間に導入させることで、内層内の内容物に空気が直接、触れないように工夫された積層剥離容器が知られている。このような積層剥離容器は、一般にデラミボトルと称されている。
上記積層剥離容器は、金型を用いてブロー成形により形成することができる。具体的には、相溶性の低い外層パリソンと内層パリソンとを共押出して積層パリソンとし、この積層パリソンをブロー成形することで積層剥離容器が得られる。ところが、ブロー成形用の金型のピンチオフ部で押し潰し成形される底シール部は、前記のように互いに相溶性の低い外層部分と内層部分とによる積層構造(重合圧着構造とも称される)となるので、剥離し易く、そのために予期しない衝撃を受けたときに容易に底割れするとの懸念があった。
そこで、ブロー金型のピンチオフ部による容器の底部に形成される底シール部をパーティングラインに沿って延在する扁平な突条状形状(以下、これを底リブと称する)に構成し、この底リブの両側の表面から他方側に食い込むようにした食い込み部(金型に設けたピンで押圧形成した凹部)を設ける構造のものが採用されている。このように底リブの両側表面に複数の食い込み部を設ければ、外層と内層との圧着面積を増大させることができるばかりでなく、圧着面に平行に作用する剪断力に対する抗力を確実に高めることができる。そのために、こうした構造によれば、底割れの発生を抑制して機械的強度を向上させた底シール部を得ることができる(特許文献1など参照)。なお、底シール部はブロー金型のピンチオフ部により形成されるので、容器のピンチオフ部と称される場合もある。
特開平11−300815号公報
ところで、特許文献1などで開示する従来技術では、底リブに設ける食い込み部は底リブ面に対して略垂直、すなわち食い込み部が伸長している方向(以下、伸長方向と称す)が底リブの両側の表面やパーティングライン(ピンチオフ部で圧着された積層パリソンの圧着ライン)と略垂直に交差するように形成されていた。
このような従来の底リブの様子を模式的に示したのが図6であり、図6(a)は従来の積層剥離容器100の底シール部110に設けた底リブ120に食い込み部121が形成してある様子を示す要部拡大図、そして図6(b)は(a)の底シール部110を矢視Y方向から示し食い込み部121の配置の様子を示した図である。図6から明らかなように、従来の底リブ120では、食い込み部121の伸長方向がパーティングライン(PL)及び底リブ120の両側の表面120f、120fに対して垂直となっているので剪断力F1に対しては優れた耐久構造となる。
しかしながら、積層剥離容器100に作用する外力は剪断力に限らず、パーティングライン(PL)に垂直に作用して圧着面を引き離す方向に作用する力(以下、引き剥し力、と称す)F2が生じる場合もある。これにより底割れとなる虞があるので、積層剥離容器の底シール部を構成する底リブに関しては更に改善すべき点がある。
よって、本発明の目的は、底シール部を構成する底リブの構造を強化して剥離の発生を抑制できる積層剥離容器を提案するところにある。
本発明の目的は、ブロー成形される積層剥離型ブロー成形容器であって、外層と該外層との相溶性が低い内層とで形成され、該容器の底部にはブロー成形用金型のピンチオフ部で前記外層と前記内層とが共に押し潰されることで形成され、一直線状に延びて前記底部の底壁を横断する突条形状の底リブを有し、前記底リブの両側の表面それぞれに複数の食い込み部が設けられるものにおいて、前記複数の食い込み部の伸長方向が、前記底リブの中央位置にて前記底リブの表面に垂直に設定した仮想基準ラインに対して傾けられている、ことを特徴とする積層剥離容器により達成される。
また、前記複数の食い込み部は、前記底リブの表面それぞれの側から交互に、かつ反対面の食い込み部とは重ならないよう位置をずらして配置されると共に、少なくとも一部の食い込み部はパーティングラインを越える食い込み深にされている構造とするのが好ましい。
また、前記仮想基準ラインに関して線対称、又は前記中央位置に関して点対称となるように、前記複数の食い込み部が配置してある構造とするのが好ましい。
また、上記の目的は、外層と該外層との相溶性が低い内層とで形成される積層剥離型ブロー成形容器で、該容器の底部にはブロー成形用金型のピンチオフ部で前記外層と前記内層とが共に押し潰されることで形成され、一直線状に延びて前記底部の底壁を横断する突条形状の底リブを有し、前記底リブの両側の表面それぞれに複数の食い込み部が設けられるもので、前記複数の食い込み部の伸長方向が、前記底リブの中央位置にて前記底リブの表面に垂直に設定した仮想基準ラインに対して傾けられている積層剥離容器を成形する方法であって、
放射方向に移動可能で、前記ピンチオフ部に前記食い込み部を形成するための突出ピンを備えた4個割りの金型を用い、ブロー成形するに際して、前記底リブに前記食い込み部を形成する工程を含む、ことを特徴とする積層剥離容器の製造方法によっても達成される。
そして、積層剥離型ブロー成形容器の成形に採用可能なブロー成形用の金型であって、前記容器形成に用いたパリソンの端部を押し潰し、一直線状に延びて底部の底壁を横断する突条形状となる容器の底リブを形成するピンチオフ部を備えており、
前記ピンチオフ部は、前記底リブに複数の食い込み部を形成する複数の突出ピンを有すると共に、
前記複数の突出ピンの移動方向が、前記底リブの中央位置にて前記底リブの表面に垂直に設定した仮想基準ラインに対して傾斜し、互いに正・負逆の傾斜角となる第1方向と第2方向とされ、
前記ピンチオフ部を形成する部分の金型が4個の割り金型で構成され、第1の割り金型に第1方向の突出ピン、第2の割り金型に第2方向の突出ピン、第3の割り金型に第1方向の突出ピン、そして第4の割り金型に第2方向の突出ピンが配置されて、4個の割り金型は放射方向に分割可能に形成してある、ことを特徴とするブロー成形用の金型により、上記積層剥離容器を製造することができる。
本発明によると、容器の落下などで底部に予期しない強い衝撃が作用し、これにより底リブに引き剥がし力が発生しても、これに十分に対抗できる構造を備えるので剥離の発生を確実に抑制する積層剥離容器を提供できる。
本発明に係る積層剥離容器について示した図で、(a)は正面図、(b)は同底面図である。 (a)はブロー成形用金型の一部であるピンチオフ部により積層剥離容器に底リブを形成するときの様子を模式的に示した図、(b)は(a)で示す金型により成形された底リブを拡大して示した図、(c)は(b)でZ矢視方向に見た底リブの表面を示している図、そして(d)は(c)におけるA−A断面図である。 底リブの両側の表面に設けられる食い込み部と、これを形成するために4分割してある金型の位置関係を説明するために示した図である。 底リブに設ける食い込み部の好ましい配置例を示した図である。 底リブの表面に表れる食い込み部の開口形状を示した図である。 従来の積層剥離容器の底シール部に設けてある底リブについて示した図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
図1(a)は本発明に係る積層剥離容器1の正面図、図1(b)は同底面図である。この積層剥離容器1は、容器の外観形状を形作る保形性を有する外層2と、その内側に剥離可能に密着された内層3とによる積層型合成樹脂容器である。例えば積層剥離容器1は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂材料による外層2と、この外層2に対して相溶性の低いナイロン、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート等による合成樹脂材料で撓み変形が自在な袋状に成形された内層3とを積層させたブロー成形容器である。
この容器1の胴部4は円筒形状をしており、胴部4の上端に起立連設され、外周面に螺条を刻設した口筒部5の前後の外層2の部分には、外気を外層2と内層3とに間に導入するための吸気孔6が開設されており、やや拡径した胴部4の下端には円形の底壁9を有する底部7が連設されている。
底部7は、容器1の脚部を構成する環状の脚壁8と、この脚壁8に囲まれて容器1内に陥没している底壁9と、この底壁9と一体に連結し、パーティングライン上に位置して底壁9を横断するように存在している底シール部12とから構成されている。
なお、脚壁8は、外側の略直立した円筒状壁部分と、内側の下方に拡径したテーパー円筒状壁部分の下端間を、円弧状に連結した構造となっており、底部7は、底壁9の内周縁に連続する平板状の平坦部10と、この平坦部10の中央部をパーティングラインに沿って横断し、長径をパーティングラインに沿わせた略楕円球弧壁状のドーム構造をして、容器1の内方に湾曲陥没した肉厚な隆起部11とから構成されている。
本積層剥離容器1の底部7の底シール部12は、ブロー成形用金型のピンチオフ部によって形成される。この底シール部12は、外層2と内層3とが共に押し潰されることで形成された扁平で突条形状の底リブ20より形作られている。そして、この底リブ20の両側の表面(図1(b)で20f、20f)それぞれに複数の食い込み部が設けてある。この点までの構造は、従来の積層剥離容器に形成されていた底リブと同様である。
ただし、本積層剥離容器1の底シール部12に形成された底リブ20にあっては、食い込み部が底リブ20の表面(20f)に対して傾けて設定してある。これにより前述した剪断力F1だけでなく、引き剥し力F2にも対抗し得る構造を実現する。なお、より詳細には、製造工程上の理由から、食い込み部の伸長方向は底リブの表面(20f)に対して外側へ向けて傾斜させられる。その理由は、後述の説明により明らかとなる。
更に、図2を参照して、積層剥離容器1が備える特徴的な構成をより詳細に説明する。
図2(a)は、ブロー成形用金型DAの一部であるピンチオフ部により、積層剥離容器底部7に底リブ20を形成するときの様子を模式的に示した図である。
ところで、パリソンを用いるブロー成形用金型は、金型2個による2つ割構成が一般的であり、容器の底部を形成するキャビティ部に隣接して、パリソンを切断して(食い切って)その端末を押し潰し加工(重合圧着)するためのピンチオフ部が設けてある。しかし、本発明に係る積層剥離容器1の底部7に形成する底リブ20は、このような従来型のブロー成形用金型では製造することができない(この理由は後述の説明で明らかとする)。
図2(a)はピンチオフ部を含むブロー成形用金型DAの一部を例示している。図2(a)では4つ割り、すなわち4個の割り金型ML−1〜ML−4により底リブ20を形成する様子を示している。この4個の割り金型ML−1〜ML−4は、それぞれが矢印MD−1〜MD−4で示す方向にて往復動可能である。
なお、図2(a)は容器1の底部の金型を例示しているもので、これより上の容器1の構成部である胴部4や口筒部5を成形するブロー成形用金型は別体で、従来と同様に金型2つ割の構成などとなっている。
図2(b)は、図2(a)で示す金型により成形された底リブ20(符号CR内)を拡大して示した図、図2(c)は図2(b)でZ矢視方向に見た底リブ20の片側の表面を示している図、そして図2(d)は図2(c)におけるA−A断面図である。
図2(b)で示すように、底リブ20に設ける複数の食い込み部21は、その伸長方向が、前記底リブの中央位置CPにて前記底リブの表面に垂直に設定した仮想基準ラインBLに対して外側へ傾けられている。これを換言して説明すると、各食い込み部21は、開口21hlを起点とし、その先端側が仮想基準ラインBLに向けて傾けてある中空な筒状である。
更に、図3を参照して、底リブ20に設ける食い込み部21についてより詳細に説明する。図3は、底リブ20の両側の表面に設けられる食い込み部と、これを形成するために4分割された金型(特に、各金型に設けた食い込み部形成用の突出ピンPN)との位置関係を模式的に示している図である。
第1の金型ML−1については食い込み部21−1(図2(b)で仮想基準ラインBLの右側、パーティングラインPLの上側の領域参照)を形成するための突出ピンPN−1が、仮想基準ラインBLに対して例えば角度+α°の外向きの傾斜をもって設定してある。よって、第1の金型ML−1を移動させることによる矢印MD−1方向での突出ピンPN−1の押圧操作後に、逆向きに引き抜いたときに、底リブ20の表面(20f)で仮想基準ラインBLの右側には角度+α°外向きに傾斜した食い込み部21−1を形成することできる。そして、底リブ20に形成される他の3つ領域における食い込み部21−2〜21−4についても、同様に形成される。
上記のように底リブ20に形成される食い込み部21はその伸長方向が、前記底リブの中央位置における仮想基準ラインBLに対して外側へ傾け設定されている。そして、底リブ20の両側の表面に関してみると、パーティングラインPLを間にして伸長方向の傾斜が正・負逆となる。よって、パーティングラインPLと仮想基準ラインBLとで区切られる4区域に設ける食い込み部21(21−1〜21−4)は、食い込み部21−1と21−3とは伸長方向は同じであるが、向きがは逆となる。同様に、食い込み部21−2と21−4とは伸長方向は同じであるが、向きがは逆となる。
4区域に食い込み部21を形成するため、金型に設ける突出ピンPNは放射するような4方向へ移動させる必要がある。従来、一般的な2つ割構成の金型では、本願発明に係る食い込み部は形成できないため、図2(a)で示すような4個の割り金型ML−1〜ML−4としている。
なお、図3から明らかであるが、第1の割り金型ML−1と第3の割り金型ML−3は同じ第1方向(+α)であるが突出ピンで底リブ20の表面を押圧して食い込み部とする凹部を形成し、その後に抜く向きが互いに逆となる。同様に、第2の割り金型ML−2と第4の割り金型ML−4は同じ第2方向(−α)であるが突出ピンで底リブ20の表面を押圧して食い込み部とする凹部を形成し、その後に抜く向きが互いに逆となる。
底リブの表面に対する食い込み部21の傾斜は、上記から明らかなように突出ピンの傾斜角度αによる。この角度αは食い込み部21を設ける剥離抑制効果と共に、金型や製造工程での生産性などを考慮して定めるのが好ましい。
よって、本発明に係る積層剥離容器を製造するときに、放射方向に移動可能で、ピンチオフ部に食い込み部21を形成するための突出ピンPN−1〜PN−1を備えた4個割りの金型ML−1〜ML−4を用い、ブロー成形するに際して、底リブ20に食い込み部21を形成する工程を含むことになる。
本発明に係る積層剥離容器では、上記のように、底リブ20に設ける食い込み部ついて、その伸長方向が底リブの表面に対して傾斜しているので引き剥し力F2にも対抗し得る構造が実現される。そして、パーティングラインPLと仮想基準ラインBLとで区切られえる4区域に設ける食い込み部21で食い込みの向きが互いに異なっているので、食い込み部21の数や位置を均等に(図形的に対称型に)配置することで、より強固な底リブ20とすることができる。
例えば、図4(a)は仮想基準ラインBLに関して線対称に食い込み部21を配置した場合、又図4(b)は中央位置CPに関して点対称となるように食い込み部21を配置した場合である。このような構造は、食い込み部21の配置バランスに優れるのでより強固となる。
同様の理由から、図2(b)等に示すように、前記底リブの両側の表面について、それぞれの側から交互に、かつ反対面の食い込み部とは重ならないよう位置をずらして配置すると共に、少なくとも一部の食い込み部がパーティングラインPLを越えて反対側に進入するように食い込みの深さを深くする構造にするのが好ましい。
また、上記食い込み部21の形状(横断面形状)については、特に限定はない。
図5は底リブ20の表面に表れる食い込み部21の開口21hlの形状を例示した図である。(a)で示すように円形でもよいし、(b)で示すように矩形としてもよい、更には(c)で示すように異なる形状のものを組合せてもよい。
なお、上記説明から明らかであるが、開口21hlは金型に設けた突出ピンの外形形状であるので、この突出ピンの形状を変更することで食い込み部21の形状は容易に変更できる。
本発明による積層剥離容器によれば、底リブに設ける食い込み部の伸長方向が底リブ表面に対して傾けられているので、落下などで底部に予期しない強い衝撃が作用し、これにより底リブに引き剥がし力が発生しても、これに対抗して剥離の発生を確実に抑制できる。
本発明によれば、底割れが防止された信頼性の高い積層剥離容器を提供できるので、例えば密閉性が要求される内容物を収納する容器などに活用できる。
1 積層剥離容器
2 外層
3 内層
7 底部
12 底シール部
20 底リブ
21 食い込み部
21hl 食い込み部の開口
PL パーティングライン
BL 仮想基準ライン
CP 底リブの中央位置
DA ブロー成形用金型
ML 金型(4個の割り金型ML−1〜ML−4)
MD−1〜MD−4 4個の割り金型の往復動方向
PN 突出ピン
α 傾斜角度

Claims (5)

  1. ブロー成形される積層剥離型ブロー成形容器であって、外層と該外層との相溶性が低い内層とで形成され、該容器の底部にはブロー成形用金型のピンチオフ部で前記外層と前記内層とが共に押し潰されることで形成され、一直線状に延びて前記底部の底壁を横断する突条形状の底リブを有し、前記底リブの両側の表面それぞれに複数の食い込み部が設けられるものにおいて、
    前記複数の食い込み部の伸長方向が、前記底リブの中央位置にて前記底リブの表面に垂直に設定した仮想基準ラインに対して傾けられている、ことを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記複数の食い込み部は、前記底リブの表面それぞれの側から交互に、かつ反対面の食い込み部とは重ならないよう位置をずらして配置されると共に、少なくとも一部の食い込み部はパーティングラインを越える食い込み深にされている、ことを特徴とする請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記仮想基準ラインに関して線対称、又は前記中央位置に関して点対称となるように、前記複数の食い込み部が配置してある、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層剥離容器。
  4. 外層と該外層との相溶性が低い内層とで形成される積層剥離型ブロー成形容器で、該容器の底部にはブロー成形用金型のピンチオフ部で前記外層と前記内層とが共に押し潰されることで形成され、一直線状に延びて前記底部の底壁を横断する突条形状の底リブを有し、前記底リブの両側の表面それぞれに複数の食い込み部が設けられるもので、前記複数の食い込み部の伸長方向が、前記底リブの中央位置にて前記底リブの表面に垂直に設定した仮想基準ラインに対して傾けられている積層剥離容器を成形する方法であって、
    放射方向に移動可能で、前記ピンチオフ部に前記食い込み部を形成するための突出ピンを備えた4個割りの金型を用い、ブロー成形するに際して、前記底リブに前記食い込み部を形成する工程を含む、ことを特徴とする積層剥離容器の製造方法。
  5. 積層剥離型ブロー成形容器の成形に採用可能なブロー成形用の金型であって、
    前記容器形成に用いたパリソンの端部を押し潰し、一直線状に延びて底部の底壁を横断する突条形状となる容器の底リブを形成するピンチオフ部を備えており、
    前記ピンチオフ部は、前記底リブに複数の食い込み部を形成する複数の突出ピンを有すると共に、
    前記複数の突出ピンの移動方向が、前記底リブの中央位置にて前記底リブの表面に垂直に設定した仮想基準ラインに対して傾斜し、互いに正・負逆の傾斜角となる第1方向と第2方向とされ、
    前記ピンチオフ部を形成する部分の金型が4個の割り金型で構成され、第1の割り金型に第1方向の突出ピン、第2の割り金型に第2方向の突出ピン、第3の割り金型に第1方向の突出ピン、そして第4の割り金型に第2方向の突出ピンが配置されて、4個の割り金型は放射方向に分割可能に形成してある、ことを特徴とするブロー成形用の金型。
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