JP6155072B2 - 積層ボトル - Google Patents

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Description

本発明は、積層ボトルに関する。
従来から、外層と、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層と、を備え、内層が外層の内面に剥離可能に積層された積層ボトルが知られている。
ところで、この種の積層ボトルに、例えば積層ボトルの底部に向けて延びる吸い上げパイプを有するポンプおよび押下ヘッドを具備する吐出器を組み合わせて吐出容器を構成した場合、内容物の吐出に伴って内層が上方にせり上がる(浮き上がる)ように減容変形して、例えば吸い上げパイプの吸い上げ口を塞いでしまうなどの可能性がある。また、前記吐出器が組み合わされていない積層ボトルであっても、内層の減容変形後の形状が積層ボトルごとにばらつき易く内容物の吐出が安定しない可能性がある。このように内層が浮き上がった積層ボトルでは、吐出不良や内容物の残量増加を招いてしまうおそれがあった。
そこで、積層ボトルにおけるボトル底部において、外層と内層とを一体的に保持する係止部を設け、減容変形時に内層の浮き上がりを抑制した積層ボトルが知られている(特許文献1参照)。
特許第3124620号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の積層ボトルであっても、内層の保持が十分ではなく、減容変形に伴って内層が浮き上がってしまう場合があり、依然として吐出不良等を招くおそれが残されていた。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、内層の浮き上がりを効果的に抑制することができる積層ボトルを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る積層ボトルは、外層と、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層と、を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、前記外層のうち、ボトル底部に位置する底部部分には、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブが形成され、前記外層の一部には、前記内層との間に外気を吸入させる吸気孔が形成され、前記保持リブは、前記底部部分に、ボトル軸をボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置され、一対の前記保持リブは、ボトル径方向に延在する同一直線上に、この直線に沿って延設され、前記吸気孔は、前記底部部分において一対の前記保持リブの間に位置する部分に、前記直線に沿って延設され、一対の前記保持リブにおけるボトル径方向の内側の内端部同士の間の第1隙間部に、ボトル軸方向に沿った外側から指を進入させたときに、一対の前記保持リブの各内端部が指の腹部に突き当たることで、前記第1隙間部への更なる指の進入が規制されることを特徴とする。
また、本発明に係る積層ボトルは、外層と、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層と、を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、前記外層のうち、ボトル底部に位置する底部部分には、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブおよび補助リブが形成され、前記外層の一部には、前記内層との間に外気を吸入させる吸気孔が形成され、前記保持リブは、前記底部部分に、ボトル軸をボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置され、一対の前記保持リブは、ボトル径方向に延在する同一直線上に、この直線に沿って延設され、前記補助リブは、前記底部部分において一対の前記保持リブの間に位置する部分に、前記直線に沿って延設され、前記吸気孔は、前記底部部分において一対の前記保持リブの間に位置する部分に、前記補助リブをボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置されるとともに、前記直線に沿って延設され、前記補助リブのボトル径方向の側端部と前記保持リブにおけるボトル径方向の内側の内端部との間の第2隙間部に、ボトル軸方向に沿った外側から指を進入させたときに、前記補助リブの側端部および前記保持リブの内端部が指の腹部に突き当たることで、前記第2隙間部への更なる指の進入が規制されることを特徴とする。
本発明に係る積層ボトルによれば、吸気孔を通じて外層と内層との間に外気を吸入させることができるので、内層だけを外層から剥離させて減容変形(しぼみ変形)させることができ、これにより内容物を例えば吐出させること等ができる。ここで、外層の底部部分に形成された保持リブが、内層を挟み込んで一体的に保持するので、減容変形時に内層が浮き上がってしまうことを効果的に防止できる。しかも保持リブが、外層の底部部分に、ボトル軸をボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置されているので、内層の底部部分においてボトル軸をボトル径方向に挟む両部分を確実に保持することができる。したがって、内層の減容変形時に、例えば内層の底部部分のうち、ボトル軸を間に挟んだ片側だけが浮き上がること等を抑制することが可能になり、内層の減容変形を精度良く制御することができる。
以上より、内層の浮き上がりを効果的に抑制でき、かつ内層の減容変形を精度良く制御することができるので、例えばこの積層ボトルに、ボトル底部付近まで延びる吸い上げパイプを有する吐出器を装着したとしても、その吸い上げ口を内層が塞いでしまうことを防止すること等ができる。したがって、吐出不良や内容物の残量増加等を招いてしまうことを防止することができる。
さらに、保持リブによって、内層の底部部分においてボトル軸をボトル径方向に挟む両部分を保持することで、内層の底部部分を広範囲にわたって保持できるので、保持されていない内層の底部部分の残りの部分(浮き上がり可能範囲)を極力狭くすることができる。したがって、内容物が内層の底部部分に溜まったまま、内層と共に浮き上がってしまうことを抑制でき、この点においても残量減の効果を期待できる。
また、一対の保持リブが、ボトル径方向に延在する同一直線上に、この直線に沿って延設され、各保持リブが、ボトル軸を中心としたボトル径方向に沿って形成されているので、積層ボトルの製造時、保持リブを外層に容易に形成し易くなるうえ、内層を容易に挟み込んで確実に保持させ易い。しかも、一対の保持リブが配置された直線上に吸気孔を形成すればよいので、保持リブと吸気孔とを同時に作り込み易い。
また、吸気孔がボトル底部に形成されているので、吸気孔を隠すことができ、例えばボトル胴部を全周にわたって平滑面にすること等が可能である。したがって、外観性や加飾性の低下を防止できる。
さらに吸気孔が、外層の底部部分において一対の保持リブの間に位置する部分に、前記直線に沿って延設されているので、一対の保持リブにより内層の浮き上がりを効果的に抑制しつつ、両保持リブの間に位置する吸気孔から吸入される外気を、内層と外層との間にボトル周方向にばらつき少なく行き渡らせることが可能になり、内層を一層精度良く減容変形させることができる。
さらにまた、前述のように、内層の底部部分においてボトル軸をボトル径方向に挟む両部分を確実に保持することができるので、内層の底部部分のうち、これらの両部分だけでなく、これらの両部分の間に位置して吸気孔に対向する部分が浮き上がるのも確実に抑制することができる。したがって、吸気孔が一対の保持リブの間に配置されていることと相俟って、吸気孔が、前記直線に沿ってボトル径方向に意図せず拡大するのを規制することが可能になり、例えばこの積層ボトルの外観性を確保すること等ができる。なお、例えばこの積層ボトルを、ボトル径方向にスクイズ変形させることで内容物を吐出し、内容物の吐出時に外層に大きな外力が加えられるような場合であっても、前述の吸気孔の拡大を規制することができる。これにより、この積層ボトルの外観性を確保することが可能であるとともに、積層ボトルをスクイズ変形させたときに、外層と内層との間の外気が、吸気孔を通して外部に過度に逆流するのを効果的に抑えることが可能になり、内容物を円滑に吐出させることができる。
また、前記ボトル底部は、外周縁部に位置する接地部と、前記接地部にボトル径方向の内側から連なり、ボトル内側に底上げされた陥没凹部と、を備え、前記保持リブおよび前記吸気孔は、前記陥没凹部に形成されていてもよい。
この場合、保持リブおよび吸気孔がボトル底部のうち底上げされた陥没凹部に形成されているので、保持リブをボトル外側に向けて突出するように形成しても、積層ボトルを安定して載置することができる。また、吸気孔を通じた外気の吸入が阻害され難いうえ、吸気孔を通じて水分や塵埃等が外層と内層との間に入り込み難い。
本発明に係る積層ボトルによれば、内層の浮き上がりを効果的に抑制でき、吐出不良や内容物の残量増加等を招いてしまうことを防止することができる。
本発明に係る積層ボトルの実施形態を示す図であって、吐出器が装着されている状態における側面図(一部断面)である。 図1に示す積層ボトルにおけるボトル底部の平面図である。 図2に示すボトル底部のA−A断面図である。 図3に示す保持リブのB−B断面図である。 本発明に係る積層ボトルの変形例を示す図であって、ボトル底部の平面図である。
以下、本発明に係る積層ボトルの実施形態について、図面を参照して説明する。
(積層ボトルの構成)
図1に示すように、本実施形態の積層ボトル1は、外層2と、図示しない内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内層3と、を備え、外層2の内面に内層3が剥離可能に積層された有底筒状のデラミボトル(積層剥離型容器)とされている。
なお、外層2および内層3は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、または、エチレンビニルアルコール共重合成樹脂等を用い、外層2と内層3とが剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
この積層ボトル1は、ボトル口部10、ボトル胴部11およびボトル底部12がボトル軸O方向に沿ってこの順に連設されている。なお本実施形態では、ボトル軸Oに沿ってボトル口部10側を上側、ボトル底部12側を下側といい、ボトル軸Oに直交する方向をボトル径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向をボトル周方向という。
ボトル口部10には、例えば吐出器20が装着される。吐出器20は、例えばポンプを利用して内容物を吐出させるポンプタイプの吐出器であって、吐出器本体21と、吐出器本体21をボトル口部10に螺着する装着キャップ22と、を備えている。
吐出器本体21は、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム23を有するポンプ部と、ステム23の上端部に装着された押下ヘッド25と、を備えている。
前記ポンプ部は、ステム23の押し込みによって内容物を送り出す送出器である。前記ポンプ部は、装着キャップ22に一体的に組み付けられたシリンダ筒26と、シリンダ筒26内に上下動可能に挿入された図示しないピストン筒と、を有している。
前記ピストン筒の上部には、前記ステム23が連通状態で取付けられている。前記ピストン筒およびステム23は、図示しないコイルバネによって常時、上方付勢されている。シリンダ筒26の下端部には、積層ボトル1のボトル底部12付近まで延びる吸い上げパイプ27が取付けられている。
押下ヘッド25は、ステム23を下方に押し込み操作する有頂筒状の操作部材である。押下ヘッド25には、ステム23に連通するとともに、ボトル径方向の外側に開口した吐出口28aを有する吐出ノズル28が形成されている。
図1から図3に示すように、ボトル底部12は、ボトル胴部11に連設され、外周縁部に位置する接地部12aと、接地部12aにボトル径方向の内側から連なり、ボトル内側に底上げされた陥没凹部12bと、を備えている。
ここで外層2のうち、ボトル底部12に位置する底部部分には、内層3を挟み込んで一体的に保持する保持リブ30と、外層2と内層3との間に外気を吸入させる吸気孔31(吸入溝)と、がそれぞれ形成されている。保持リブ30および吸気孔31は、ボトル底部12における陥没凹部12bに形成されている。
保持リブ30は、陥没凹部12bから下方に向かって(ボトル外側に向かって)突出している。保持リブ30のリブ高さは陥没凹部12bの凹み内に収まる程度とされている。
そして本実施形態では、保持リブ30は、外層2の底部部分に、ボトル軸Oをボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置されている。一対の保持リブ30は、ボトル径方向にそれぞれ延在し、ボトル径方向に延在する同一直線L上に、この直線Lに沿って延設されている。
一対の保持リブ30は、ボトル軸Oを間に挟んでボトル径方向に対称となっている。保持リブ30のうち、ボトル径方向の外側の外端部は、接地部12aの内周縁に連なり、ボトル径方向の内側の内端部は、ボトル軸Oに対して傾斜する直線状に延在している。一対の保持リブ30における前記内端部同士は、ボトル軸Oを間に挟んで互いに対向していて、この内端部同士の間の第1隙間部S(隙間部)は、下側から上側(ボトル軸O方向に沿う外側から内側)に向かうに従い漸次、小さくなっている。
一対の保持リブ30における前記内端部同士の間隔は、人の指幅よりも狭くなっていて、ボトル軸O方向に沿った外側から前記第1隙間部Sに指を進入させたときに、指の腹部が、保持リブ30の内端部に突き当たることで、第1隙間部Sへの更なる指の進入が規制される。このとき指の腹部は、外層2の底部部分において一対の保持リブ30の間に位置する中央部から離間させられていて、中央部に接触していない。
吸気孔31は、外層2の前記中央部に、前記直線Lに沿って延設されている。吸気孔31は、直線状に延在するスリットとされている。吸気孔31におけるボトル径方向の両端部は、保持リブ30における前記内端部に接続されている。吸気孔31は、一対の保持リブ30の内端部同士を繋ぐようにボトル径方向に延在している。
なお保持リブ30は、例えばブロー成形により外層2と内層3とを積層剥離可能状態で成形した後、図4に示すように、内層3の底部部分の一部を挟み込んだ状態でボトル径方向の両側から外力を加えられることで接着されて形成される。
つまり、ブロー成形の際に金型のピンチオフ部で保持リブ30該当部分を挟み込むことで形成されることが好ましく、この場合には、前記直線Lが金型のパーティングラインと一致し、保持リブ30がパーティングライン上に形成されている。なお、保持リブ30の形成時、より好ましくは、ピンチオフ部に突設されたピンを利用して、横穴状の凹孔32を、その開口方向が交互に逆向きとなるように保持リブ30の延在方向に沿って複数形成するとよい。こうすることで、外層2と内層3とが圧着された圧着部33(食い込み部)を保持リブ30に沿って交互に配置させることができ、内層3の保持の信頼性を効果的に高めることができる。
(積層ボトルの作用)
次に、このように構成された積層ボトル1に装着された吐出器20を利用して、内容物を吐出する場合について説明する。
この場合には、押下ヘッド25の押し下げ操作によってステム23を押し下げ、吸い上げパイプ27の下端に開口した吸い上げ口27aから内層3に収容されている内容物を吸い上げる。すると、この吸い上げられた内容物は、ステム23を通じて、押下ヘッド25の吐出ノズル28内に噴出される。これにより、吐出ノズル28の吐出口28aを通じて、外部に向けて内容物を吐出させることができる。
ところで、内容物が吸い上げられた際、図1に示す二点鎖線のように、内層3が減容変形するので、内層3と外層2との間に負圧が生じる。そのため、吸気孔31を通じて外層2と内層3との間に外気が吸入される。これにより、内容物の吐出に伴って、外層2を変形させることなく内層3だけを外層2から剥離させて減容変形させることができる。
ここで、外層2の底部部分に形成された保持リブ30が、内層3を挟み込んで一体的に保持するので、減容変形時に内層3が浮き上がってしまうことを効果的に防止できる。しかも保持リブ30が、外層2の底部部分に、ボトル軸Oをボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置されているので、内層3の底部部分においてボトル軸Oをボトル径方向に挟む両部分を確実に保持することができる。したがって、内層3の減容変形時に、例えば内層3の底部部分のうち、ボトル軸Oを間に挟んだ片側だけが浮き上がること等を抑制することが可能になり、内層3の減容変形を精度良く制御することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る積層ボトル1によれば、内層3の浮き上がりを効果的に抑制でき、かつ内層3の減容変形を精度良く制御することができるので、例えば本実施形態のように、この積層ボトル1に、ボトル底部12付近まで延びる吸い上げパイプ27を有する吐出器20を装着したとしても、その吸い上げ口27aを内層3が塞いでしまうことを防止すること等ができる。したがって、吐出不良や内容物の残量増加等を招いてしまうことを防止することができる。
さらに、保持リブ30によって、内層3の底部部分においてボトル軸Oをボトル径方向に挟む両部分を保持することで、内層3の底部部分を広範囲にわたって保持できるので、保持されていない内層3の底部部分の残りの部分(浮き上がり可能範囲)を極力狭くすることができる。したがって、内容物が内層3の底部部分に溜まったまま、内層3と共に浮き上がってしまうことを抑制でき、この点においても残量減の効果を期待できる。
また、一対の保持リブ30が、ボトル径方向に延在する同一直線L上に、この直線Lに沿って延設され、各保持リブ30が、ボトル軸Oを中心としたボトル径方向に沿って形成されているので、積層ボトル1の製造時、保持リブ30を外層2に容易に形成し易くなるうえ、内層3を容易に挟み込んで確実に保持させ易い。しかも、一対の保持リブ30が配置された直線L上に吸気孔31を形成すればよいので、保持リブ30と吸気孔31とを同時に作り込み易い。
また、吸気孔31がボトル底部12に形成されているので、吸気孔31を隠すことができ、例えばボトル胴部11を全周にわたって平滑面にすること等が可能である。したがって、外観性や加飾性の低下を防止できる。
さらに吸気孔31が、外層2の底部部分の前記中央部に、前記直線Lに沿って延設されているので、一対の保持リブ30により内層3の浮き上がりを効果的に抑制しつつ、両保持リブ30の間に位置する吸気孔31から吸入される外気を、内層3と外層2との間にボトル周方向にばらつき少なく行き渡らせることが可能になり、内層3を一層精度良く減容変形させることができる。
さらにまた、前述のように、内層3の底部部分においてボトル軸Oをボトル径方向に挟む両部分を確実に保持することができるので、内層3の底部部分のうち、これらの両部分だけでなく、これらの両部分の間に位置して吸気孔31に対向する部分が浮き上がるのも確実に抑制することができる。したがって、吸気孔31が一対の保持リブ30の間に配置されていることと相俟って、吸気孔31が、前記直線Lに沿ってボトル径方向に意図せず拡大するのを規制することが可能になり、例えばこの積層ボトル10の外観性を確保すること等ができる。なお、例えばこの積層ボトル10を、ボトル径方向にスクイズ変形させることで内容物を吐出し、内容物の吐出時に外層2に大きな外力が加えられるような場合であっても、前述の吸気孔31の拡大を規制することができる。これにより、この積層ボトル10の外観性を確保することが可能であるとともに、積層ボトル10をスクイズ変形させたときに、外層2と内層3との間の外気が、吸気孔31を通して外部に過度に逆流するのを効果的に抑えることが可能になり、内容物を円滑に吐出させることができる。
また、保持リブ30および吸気孔31がボトル底部12のうち底上げされた陥没凹部12bに形成されているので、保持リブ30をボトル外側に向けて突出するように形成しても、積層ボトル1を安定して載置することができる。また、吸気孔31を通じた外気の吸入が阻害され難いうえ、吸気孔31を通じて水分や塵埃等が外層2と内層3との間に入り込み難い。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、外層2をスクイズ変形可能な容器とし、この外層2のスクイズ変形によって内層3を減容変形させても構わない。
また前記実施形態では、吸気孔31は、一対の保持リブ30の内端部同士を繋ぐようにボトル径方向に延在しているものとしたが、これに限られない。例えば図5に示すような積層ボトル40に形成してもよい。
この積層ボトル40では、外層2の底部部分には、内層3を挟み込んで一体的に保持する補助リブ41が形成されている。補助リブ41は、外層2の底部部分の前記中央部に配設され、ボトル軸O上に位置している。補助リブ41は、前記直線L上に、この直線Lに沿って延設されている。補助リブ41のボトル径方向に沿った長さは、保持リブ30のボトル径方向に沿った長さよりも小さい。
補助リブ41のボトル径方向の側端部は、保持リブ30の前記内端部にボトル径方向に対向している。補助リブ41の側端部と保持リブ30の内端部との間の間隔は、人の指幅よりも狭くなっている。補助リブ41の側端部と保持リブ30の内端部との間に設けられた第2隙間部T(隙間部)に、ボトル軸O方向に沿った外側から指を進入させると、指の腹部が、補助リブ41の側端部および保持リブ30の内端部に突き当たることで、第2隙間部Tへの更なる指の進入が規制される。このとき指の腹部は、外層2の底部部分において補助リブ41と保持リブ30との間に位置する中間部分から離間させられていて、中間部分に接触していない。
吸気孔31は、外層2の前記中間部分に、前記直線Lに沿って延設されている。吸気孔31は、ボトル軸Oをボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置されている。吸気孔31におけるボトル径方向の両端部は、補助リブ41の側端部および保持リブ30の内端部それぞれに接続されている。吸気孔31は、補助リブ41の側端部と保持リブ30の内端部とを繋ぐようにボトル径方向に延在している。
この場合、吸気孔31を一対設けることで、吸気孔31の開口面積を確保して外層2と内層3との間に外気を確実に吸入させることができる。しかも、一対の吸気孔31の間に補助リブ41が設けられているので、内層3の浮き上がりを効果的に抑制することもできる。
また前記実施形態では、吸気孔31は、外層2の底部部分の前記中央部に、前記直線Lに沿って延設されているものとしたが、これに限られない。例えば、吸気孔が、前記直線に交差するように延設されていてもよい。さらに例えば、吸気孔を、外層の底部部分において前記中央部とは異なる部分に、保持リブと平行になるように形成してもよく、さらにはボトル胴部に形成してもよい。吸気孔は、外層の一部に形成された他の構成に適宜変更してもよい。
また前記実施形態では、一対の保持リブ30が、ボトル径方向に延在する同一直線L上に、この直線Lに沿って延設されているものとしたが、これに限られない。例えば各保持リブが、ボトル径方向に交差するように延設されていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、40 積層ボトル
2 外層
3 内層
12 ボトル底部
12a 接地部
12b 陥没凹部
30 保持リブ
31 吸気孔
L 直線
O ボトル軸

Claims (3)

  1. 外層と、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層と、を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、
    前記外層のうち、ボトル底部に位置する底部部分には、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブが形成され、
    前記外層の一部には、前記内層との間に外気を吸入させる吸気孔が形成され、
    前記保持リブは、前記底部部分に、ボトル軸をボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置され
    一対の前記保持リブは、ボトル径方向に延在する同一直線上に、この直線に沿って延設され、
    前記吸気孔は、前記底部部分において一対の前記保持リブの間に位置する部分に、前記直線に沿って延設され、
    一対の前記保持リブにおけるボトル径方向の内側の内端部同士の間の第1隙間部に、ボトル軸方向に沿った外側から指を進入させたときに、一対の前記保持リブの各内端部が指の腹部に突き当たることで、前記第1隙間部への更なる指の進入が規制されることを特徴とする積層ボトル。
  2. 外層と、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層と、を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、
    前記外層のうち、ボトル底部に位置する底部部分には、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブおよび補助リブが形成され、
    前記外層の一部には、前記内層との間に外気を吸入させる吸気孔が形成され、
    前記保持リブは、前記底部部分に、ボトル軸をボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置され、
    一対の前記保持リブは、ボトル径方向に延在する同一直線上に、この直線に沿って延設され、
    前記補助リブは、前記底部部分において一対の前記保持リブの間に位置する部分に、前記直線に沿って延設され、
    前記吸気孔は、前記底部部分において一対の前記保持リブの間に位置する部分に、前記補助リブをボトル径方向に挟むように間隔をあけて一対配置されるとともに、前記直線に沿って延設され、
    前記補助リブのボトル径方向の側端部と前記保持リブにおけるボトル径方向の内側の内端部との間の第2隙間部に、ボトル軸方向に沿った外側から指を進入させたときに、前記補助リブの側端部および前記保持リブの内端部が指の腹部に突き当たることで、前記第2隙間部への更なる指の進入が規制されることを特徴とする積層ボトル。
  3. 請求項1または2記載の積層ボトルであって、
    前記ボトル底部は、外周縁部に位置する接地部と、前記接地部にボトル径方向の内側から連なり、ボトル内側に底上げされた陥没凹部と、を備え、
    前記保持リブおよび前記吸気孔は、前記陥没凹部に形成されていることを特徴とする積層ボトル。
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