JP5587055B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、同色インクを吐出するノズル列を備えたチップを、複数配置して構成されるつなぎヘッドを用い、記録媒体に画像を記録する際の画像処理方法に関する。
記録媒体の幅に相当する分だけノズルが配列された記録ヘッドに対し、その配列方向とは交差する方向に記録媒体を搬送しながら画像を記録するフルライン型のインクジェット記録装置は、高速出力が可能なことから近年注目されている。このようなフルライン型のインクジェット記録装置では、多数のノズルが配列された長尺な記録ヘッドを用いるが、このような記録ヘッドのために多数のノズルを一括して製造すると、製造工程上の歩留まりが低下してしまう。よって、近年のフルライン型のインクジェット記録ヘッドでは、所定数のノズルが配列した同型のチップを複数用意し、これら複数のチップをノズルが連続するように配置して製造するのが一般になっている。
図1(A)および(B)は、特許文献1に開示された、つなぎヘッドの構成例を説明するための図である。図1(A)において、複数のノズル201が形成されたチップ202の複数が、個々のチップにおけるノズル配列方向と等しいy方向に延在配置されている。このとき、チップとチップのつなぎ目(重複領域)においても、y方向に対するノズルの配列ピッチが一定となるように、隣接するチップ同士をx方向に交互にずらしながら、y方向に配置している。つなぎヘッドにおいては、このように所定の重複領域を設けながら、複数のチップが記録媒体のy方向に連続して配置される構成が一般的になっている。そして、これら複数のノズルから一定の周波数でインクを吐出しつつ、当該周波数に対応した速度で記録媒体をx方向に搬送することにより、記録媒体に画像を記録する。
図1(B)は、1つのチップに4列のノズル列が形成されている例を示す図である。このように、1つのチップに複数のノズル列が形成される構成では、記録媒体上の搬送方向(x方向)に延びる同一ラインは、複数のノズルで交互に記録を行うことが可能となる。従って、例えば不吐出や吐出方向のずれのような、吐出不良を有するノズルが含まれていたとしても、このようなノズルによって記録されるドットがx方向に連続することはなく、吐出特性が分散された一様な画像を出力することが出来る。近年のフルライン型のインクジェット記録装置では、図1(B)のように、1つのチップに複数のノズル列が形成されているのが一般になっている。
特開平05−057965号公報 特開2000−103088号公報 特開2001−150700号公報
ところで、上述したようなつなぎヘッドの重複領域では、y方向に延びる同一ラインを記録するノズルの数が、非つなぎ領域よりも多くなる。例えば、図1(A)の場合、非重複領域では同一ラインを記録するノズルの数は1であるが、重複領域では2となる。また、図1(B)の場合、非重複領域では同一ラインを記録するノズルの数は4であるが、重複領域では8となる。そして特許文献1では、このように重複領域に含まれる全てのノズルで交互にドットを記録することにより、y方向におけるドットの連続性を維持にしたり、x方向における吐出特性のばらつきに起因するむらを抑えたりしている。特に、特許文献1では、重複領域における複数のチップ間の記録の割合(記録許容率)をノズル位置に応じて徐々に変化させる所謂グラデーションマスクを使用しているので、y方向の連続性がより一層滑らかになる。
しかしながら、重複領域での記録は非重複領域での記録に比べて、記録に使用するノズルの配置領域がx方向に長いため、x方向に搬送される記録媒体に僅かな傾きが生じた場合に画像に影響が現れやすいことが確認された。
図2(A)および(B)は、記録媒体の搬送方向と重複領域における画像弊害の様子を説明するための模式図である。ここでは簡単のため、2列のノズル列が形成されたチップ501および502がy方向に4ノズル分の重複領域を設けながら配置されている記録ヘッド500の例を示している。
図2(A)を参照するに、重複領域に含まれる領域では、チップ501の2つのノズルとチップ502の2つのノズルの計4ノズルで、x方向に延びる同一ライン505を記録する。記録媒体が記録ヘッド500に対し、正確にx方向に搬送される場合、ノズル503A、503B、504Aおよび504Bで記録されるドットは、x方向に延びる同一ライン505上に記録される。すなわち、もし、503Bと504Aで記録媒体の同じ位置に向けてインクを吐出すれば、記録媒体には506のような重複した2ドットが形成される。
これに対し、図2(B)は、記録媒体がx方向に対しθだけ傾いて507の方向に搬送される場合を示している。このような場合、ノズル503A、503B、504Aおよび504Bで記録されるドットは、x方向に延びる同一ライン505上に記録されない。すなわち、もし、503Bと504Aで記録媒体の同じ位置に向けてインクを吐出すれば、記録媒体には508および509で示したような分離した2ドットが形成される。このとき、分離した2ドット間の距離cは、ノズル503Bと504Aのx方向の距離をaとした場合、c=a×tanθと表すことが出来る。
このような重複領域におけるノズル列間の記録位置のずれは、記録媒体に対するドットの被覆面積を変化させて画像濃度に影響を与えたり、ドットの粒状感を目立ちやすくしたりして画像そのものを劣化させる場合がある。また、重複領域と非重複領域でこのような濃度や粒状感の差が確認できるようになると、これが画像内のむらとなって認知されてしまう。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、重複領域を有するつなぎヘッドを用いたフルライン型のインクジェット記録装置において、記録媒体の搬送方向に多少の傾きが含まれても、濃度変位や粒状感の悪化が招致されない画像処理方法を提供することである。
そのために本発明は、所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを第の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、前記所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを前記第の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2のノズル列の端部と前記第4のノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に前記所定の色のインクを用いて画像を記録するために用いられる画像データを処理するための画像処理装置であって、前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配手段と、前記分配手段によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給手段とを備え、前記分配手段は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを、前記第4のノズル列には分配せずに、前記第1のノズル列、前記第2のノズル列および前記第3のノズル列に分配し、前記重複領域の前記第の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列には分配せずに、前記第2のノズル列、第3のノズル列および前記第4のノズル列に分配することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の搬送方向に傾きが含まれた場合であっても、ドット間の記録位置ずれを抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。
(A)および(B)は、つなぎヘッドの構成例を説明するための図である。 (A)および(B)は、記録媒体の搬送方向と重複領域における画像弊害の様子を説明するための模式図である。 フルライン型のインクジェット記録装置の上面図である。 本発明に適用可能なシステム構成例を示す図である。 つなぎヘッドにおける重複領域の概要を説明するための図である。 つなぎヘッドを用いて記録する場合の画像処理を示すブロック図である。 (A)〜(C)は、重複領域近傍のノズルの使用状態を説明する図である。 (A)〜(C)は、重複領域近傍のノズルの使用状態の別例を示す図である。 つなぎヘッドを用いて記録する場合の、画像処理を示すブロック図である。 3列のノズル列を有するつなぎヘッドを用いて記録する場合の、画像処理を示すブロック図である。 (A)〜(D)は、重複領域近傍のノズルの使用状態を示す図である。 第2の実施形態の画像処理の工程を説明するためのブロック図である。 画像データ分割部および量子化処理部における処理を説明する図である。 (A)および(B)は、誤差拡散マトリクスの例を示す図である。 (A)および(B)は、2つのドット群に補完関係を持たせない効果を説明するための図である。 4列のノズル列を有するつなぎヘッドを用いる場合の、画像処理を示すブロック図である。 (A)〜(E)は、重複領域近傍のノズルの使用状態を説明する図である。 3列のノズル列を有するつなぎヘッドで記録を行う場合の、画像処理を説明するためのブロック図である。 つなぎヘッドを用いて記録する場合の、画像処理を示すブロック図である。 量子化処理工程の一例を説明するためのフローチャートである。 (A)〜(G)は、閾値テーブルに記述される閾値を用いて量子化した結果と入力値の対応関係を示す図である。
図3は、本発明の画像処装置として機能するフルライン型のインクジェット記録装置100の上面図である。記録媒体106は搬送ローラ105の回転により図のx方向(第1の方向)に所定の速度で搬送され、その搬送経路には、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローインクをそれぞれ吐出する4つのつなぎヘッド101〜104がx方向に並列している。個々のつなぎヘッドの詳細については後述するが、基本的には図2(A)或いは(B)で示したような、2列ずつのノズル列を備えたチップが、記録媒体106の幅に対応する分だけy方向(第2の方向)に連続するように配列された構成となっている。所定の速度でx方向に搬送される記録媒体に対し、記録ヘッド101〜104が上記搬送速度に対応した周波数でインクを吐出することにより、記録媒体には1ページ分の画像が記録される。
図4は本発明に適用可能なシステム構成例を示す図である。本実施形態のインクジェット記録装置100は、画像データの提供元であるホスト装置300と接続される。ホスト装置300は、主に以下のブロックから構成される。ホスト装置300において、CPU301は、ハードディスクHDD 303やRAM 302に保持されているプログラムに基づいて装置全体の処理を実行する。RAM302は、揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。HDD 303は、不揮発性のストレージであり、プログラムやデータを保持する。DATA TRANSFER I/F 304は、記録装置100とデータを送受信する為のインタフェイスである。KEYBOARD MOUSE I/F 305は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザからの入力を受け付ける。DISPLAY I/F 306は、ディスプレイに表示する為のブロックである。
一方、記録装置100は、主に以下のブロックから構成される。CPU 311は、ROM 313やRAM 312に保持されているプログラムに基づいて処理を実行する。RAM 312は、揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。ROM 313は、不揮発性のストレージであり、プログラムやデータを保持する。テータ転送I/F 314は、ホスト装置300とデータを送受信する為のブロックである。ホスト装置300におけるデータ転送I/F 304と、記録装置100におけるデータ転送I/F 314の物理的な接続方法としては、USB、IEEEE1324、LANなどがある。
ヘッドコントローラ315は、実際に吐出を行う記録ヘッドに対して記録データを供給し、記録制御を行う。具体的な実現例としては、ヘッドコントローラ315を、RAM 312の所定のアドレスから必要なパラメータとデータを読み込む設計とする方法がある。CPU 311が必要なパラメータとデータをRAM 312の上記所定のアドレスに書き込むと、ヘッドコントローラ315が起動され、実際の記録動作が行われる。
画像処理アクセラレータ316は、画像処理をCPU 311よりも高速に行うブロックである。具体的な実現例としては、画像処理アクセラレータ316をRAM312の所定のアドレスから必要なパラメータとデータを読み込む設計とする方法がある。CPU 311が必要なパラメータとデータをRAM 312の上記所定のアドレスに書き込むと、画像処理アクセラレータ316が起動され、実際の記録動作が行われる。画像処理アクセラレータ316は必ずしも必要ではブロックではなく、CPU 311による処理のみで画像処理を実現しても良い。
図5は、本実施形態で使用するつなぎヘッド101〜104における重複領域の概要を説明するための図である。実際の記録ヘッドでは、複数のノズル列が設けられたチップが、搬送方向と交差するy方向に複数個配置されて構成されるが、ここでは簡単のため、2つのチップ601と602に設けられた重複領域について示している。チップ601と602のそれぞれには、ノズル列Aおよびノズル列Bの2つのノズル列が配備され、個々のノズル列には、インクを滴として吐出する複数のノズルが、1200dpi(ドット/インチ)の密度でy方向に配列している。本例では、簡単のため、個々のノズル列は12個ずつのノズルを有し、そのうち8ノズル分が重複領域に含まれている構成とする。
以下、本発明の特徴的な画像処理を、いくつかの実施形態を例に具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図6は、つなぎヘッド101〜104を用いて記録を行う場合の画像処理の工程を説明するためのブロック図である。本実施形態において、多値画像データ入力部(401)、パレット変換処理部(402)、階調補正処理部403、および量子化処理部404は、ホスト装置300のCPU301に備えられているとみなすことが出来る。
多値画像データ入力部401によって、RGBの多値の画像データ(256値)が入力される。この入力画像データ(多値のRGBデータ)は、画素毎に、パレット変換処理402によって、インク色(CMYK)に対応した4組の多値画像データ(インク別多値データ)に変換される。パレット変換処理部402には、RGB値とCMYK値とが、一対一で対応付けられた3次元のルックアップテーブル(LUT)が用意されている。そして、このLUTを用いることにより、RGBデータが、インク別多値データ(C,M,Y,K)に一括して変換される。テーブル格子点値から外れる入力値に対しては、近傍の格子点の出力値から補間によって出力値を算出してもよい。
以下の処理は、CMYKの夫々について独立に並行して行われる。階調補正処理部403では、記録媒体に記録される画像の濃度が入力濃度データに対し線形になるように、インク別多値データ(C,M,Y,K)のそれぞれに対し一次変換処理を行う。そして、変換後の各色の多値データ(C,M,Y,K)は、量子化部404において2値化処理(量子化処理)が施される。
ここで、ブラック(K)を例に説明すると、量子化部404では、ブラック用多値データ(K)に対し量子化処理を行い、256値のブラック多値データを、本実施形態では17階調の多値データに量子化する。この際、本実施形態では量子化処理として一般的な多値誤差拡散方式を採用する。但し、本発明はこのような量子化処理に限定されるものではなく、例えば、既知のディザマトリクス法のような疑似中間調処理を用いることも出来るし、出力画像の用途によって単純量子化とすることも出来る。
量子化された各色の17階調のデータは、ホスト装置300から記録装置100に送信される。以下の処理は、記録装置100のCPU311あるいは画像処理アクセラレータ316が実行する。
記録装置100では、まずインデックス処理部405においてインデックス展開が施される。ROM313には、1200dpiの16画素のそれぞれに記録(1)或いは非記録(0)が定められたインデックスパターンが、300dpiの17値データのそれぞれに対し用意されている。そして、これらパターンを参照しながらデータ変換を行うことにより、300dpiの17値の多値データが1200dpiの2値データに変換される。
続く列分配部406では、各色の2値データを、個々のチップに備わっているノズル列Aおよびノズル列Bのいずれかに分配する。これにより個々の2値データはA列のノズルによって記録されるノズル列A用2値データ407Aとノズル列B用の2値データ407Bに分配される。
更に、ノズル列A用の2値データ407Aにはノズル列A用のマスク処理408Aが施され、記録ヘッドに配列する複数のチップに対応したデータに分割される。また、ノズル列B用の2値データ407Bにはノズル列B用のマスク処理408Bが施され、やはり記録ヘッド上に配列する複数のチップに対応したデータに分割される。マスク処理では、複数のチップごとに予め用意され、それぞれのデータの位置に応じて記録の許容或いは非許容が定められたマスクパターンが利用される。そして、個々のデータは、そのデータの位置の記録が許容されているマスクパターンに対応するチップによって実際の記録が行われるようになっている。
この時、注目する2値データの位置が記録ヘッドの非重複領域に含まれる場合、当該データを記録可能なチップは1つに限定されるので、そのチップにて記録が行われるように個々のマスクパターンが作成されている。一方、注目する2値データの位置が記録ヘッドの重複領域に含まれる場合は、当該データを記録可能なチップは2つあるので、これら2つのチップにて記録が行われるように個々のマスクパターンが作成されている。図6では、図5で示した記録ヘッドにおいて、個々の2値データがノズル列A用のマスク処理408Aおよびノズル列B用のbマスク処理408Bによって、2つのチップ601および602の2つのノズル列AおよびBに分割されている状態を示している。重複領域における2つのチップへの記録データの振り分け方(分割方法)については、後に詳しく説明する。また、上述したようなマスクパターンは、インデックスパターンと同様、予め記録装置内のROM313に格納されている。
以上説明した一連の処理が完了すると、個々のチップおよび個々のノズル列に対応する2値データにしたがって、実際の吐出動作が実行される。
図7(A)〜(C)は、本実施形態における、重複領域近傍の個々のノズルの使用状態を説明するための図である。図7(A)は、2つのチップ601および602に配列ずる個々のノズルにおいて、記録に使用するノズルを黒丸、記録に使用しないノズルを白丸、で示している。図7(B)はノズル列Aにおけるチップ601およびチップ602のノズル位置に対応する記録許容率、図7(C)はノズル列Bにおけるチップ601およびチップ602のノズル位置に対応する記録許容率をそれぞれ示している。記録許容率とは、個々のノズルがドットを記録可能な画素位置のうち、上述したマスクパターンによって実際の記録が許容される画素の割合を示し、最高が100%最低が0%となる。ただし、本実施形態の場合、列分割処理部406において、2値データはノズル列A用の2値データとノズル列B用の2値データに50%ずつ分配されるので、図7(B)および(C)における記録許容率の最高値は50%となる。なお、記録許容率が0%であるノズルは、図7(A)では白丸で示されている。
本実施例において、8ノズル分の重複領域は4ノズル分ずつの重複領域1と重複領域2に分割され、異なる処理が施されている。重複領域1については、チップ601のノズル列Bでは記録を行わず、チップ602のノズル列Aとノズル列B、およびチップ601のノズル列Aの3列によって記録を行っている。当領域において、チップ602のノズル列Bの記録許容率は一律50%である。チップ601のノズル列Aとチップ602のノズル列Aは、図7(B)に見るように、その位置によって記録許容率が変化しており、これら2つの記録許容率を合わせると一律50%になっている。すなわち、重複領域1において、チップ602のノズル列Bと、チップ601のノズル列Aと、チップ602の列ノズルAの記録許容率の和は100%になっている。
一方、重複領域2については、チップ602のノズル列Aでは記録を行わず、チップ601のノズル列Aとノズル列B、およびチップ602のノズル列Bの3列によって記録を行っている。当領域において、チップ601のノズル列Aの記録許容率は一律50%である。チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Bは、図7(c)に見るように、その位置によって記録許容率が変化しており、これら2つの記録許容率を合わせると一律50%になっている。すなわち、重複領域2において、チップ601のノズル列Aと、チップ601のノズル列Bと、チップ602の列ノズルBの記録許容率の和は100%になっている。
本実施形態では、以上のような関係を満足するように列分配処理やマスク処理が行われている。 以上のような記録を行った場合、重複領域1では、チップ601,602の4列のノズル列のうち、チップ601,602のノズル列Aの記録許容率が変化し、重複領域2では、チップ601,602のノズル列Bの記録許容率が変化する。すなわち、本実施形態では、2つのチップ601、602それぞれに2列のノズル列A,Bが備えられている場合に、これら4列のノズル列の記録許容率が変化する領域を1つの領域とするのではなく、2つの領域に分けて、これら領域をずらすことを特徴とする。このようにすることで、重複領域1では記録に使用する3つのノズル列のx方向の幅は、チップ601のノズル列Aとチップ602のノズル列Aの距離dとなる。また、重複領域2では記録に使用する3つのノズル列のx方向の幅は、チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Bの距離eとなる。これらdおよびeは、どちらも4つのノズル列の幅、すなわちチップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Aのx方向の距離aよりも小さい。従って、もし図2(B)で説明したような搬送の傾きが起こったとしても、分離した2ドット間の距離は、c=d×tanθ(あるいはe×tanθ)<a×tanθとなり、4つのノズル列すべてを使用した場合よりも、記録位置ずれが少なく抑えられる。
尚、チップ601、602の4列のノズル列の記録許容率が変化する領域を2つに分けて、これら2つの領域をずらすという構成を考えた場合、例えば、以下の構成も含まれることになる。つまり、重複領域1では、チップ601のノズル列B、チップ602のノズル列B、チップ602のノズル列Aの3列によって記録を行うものとする。そして、チップ602のノズル列Bの記録許容率を50%で一定とし、チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Aの記録許容率を変化させる。一方、重複領域2では、チップ601のノズル列A、チップ601のノズル列B、チップ602のノズル列Bの3列によって記録を行うものとする。そして、チップ602のノズル列Bの記録許容率を50%で一定とし、チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Aの記録許容率を変化させる。
この構成では、重複領域1では、記録に使用する3つのノズル列のx方向の幅は、チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Aの距離aとなり、4つのノズル列を使用したときの幅と変化がない。しかし、重複領域2では、記録に使用する3つのノズル列のx方向の幅は、チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Bの距離eとなり、記録位置ずれが少なく抑えられる。このように、記録許容率が変化する領域を複数に分けることによって、そのうちの少なくとも1つの領域では、搬送方向に最も外側に位置する2つのノズル列の両方とも使用されることが無いので、重複領域の少なくとも一部で濃度変位や粒状性の悪化を軽減できる。 但し、図7に示すように、記録許容率が変化する全領域で、複数のノズル列のうち搬送方向に対し最も外側に位置するノズル列の少なくとも1列を記録に使用しないように、残りの複数のノズル列に記録データを振り分ける方が好ましい。
以上の説明のように、本実施形態によれば、記録媒体の搬送方向に傾きが含まれた場合であっても、ドット間の記録位置ずれを抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。
図8(A)〜(C)は、本実施形態における、重複領域近傍の個々のノズルの使用状態の別例を図7(A)〜(C)と同様に説明するための図である。
本例において、8ノズル分の重複領域は2ノズル分の重複領域1と、4ノズル分の重複領域2と、2ノズル分の重複領域3に分割され、異なる処理が施されている。重複領域1については、チップ601のノズル列Bでは記録を行わず、チップ602のノズル列Aとノズル列B、およびチップ601のノズル列Aの3列によって記録を行っている。当領域において、チップ602のノズル列Bの記録許容率は一律50%である。チップ601のノズル列Aとチップ602のノズル列Aは、図8(B)に見るように、その位置によって記録許容率が変化しており、これら2つの記録許容率を合わせると一律50%になっている。すなわち、重複領域1において、チップ602のノズル列Bと、チップ601のノズル列Aと、チップ602の列ノズルAの記録許容率の和は100%になっている。
重複領域2については、チップ601のノズル列A、チップ602のノズル列A、チップ602のノズル列B、チップ602のノズル列Bの全てのノズル列によって記録を行っている。具体的には、チップ601のノズル列Aとチップ602のノズル列Aは、図8(B)に見るように、その位置によって記録許容率が変化しており、これら2つの記録許容率を合わせると一律50%になっている。また、チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Bも、図8(C)に見るように、その位置によって記録許容率が変化しており、これら2つの記録許容率を合わせると一律50%になっている。そして、重複領域2において、チップ602のノズル列Aと、チップ602のノズル列Bと、チップ601のノズル列Aと、チップ602の列ノズルAの記録許容率の和は100%になっている。
一方、重複領域3については、チップ602のノズル列Aでは記録を行わず、チップ601のノズル列Aとノズル列B、およびチップ602のノズル列Bの3列によって記録を行っている。当領域において、チップ601のノズル列Aの記録許容率は一律50%である。チップ601のノズル列Bとチップ602のノズル列Bは、図8(C)に見るように、その位置によって記録許容率が変化しており、これら2つの記録許容率を合わせると一律50%になっている。すなわち、重複領域3において、チップ601のノズル列Bと、チップ601のノズル列Aと、チップ602の列ノズルBの記録許容率の和は100%になっている。
本例の場合、重複領域1と重複領域2では、チップ601,602の4列のノズル列のうち、チップ601,602のノズル列Aの記録許容率が変化し、重複領域2と重複領域3では、チップ601,602のノズル列Bの記録許容率が変化する。このように、2つのチップ601、602の計4列のノズル列の記録許容率が変化する領域を2つの領域に分け、これら領域をずらす場合、その一部が重なっていてもよい。尚、逆に、記録許容率が変化する領域が離れるようにすることもできる。
重複領域1と3では、使用する3つのノズル列のx方向の幅cおよびdが、4つのノズル列のx方向の幅aよりも短いので、上記図7(A)〜(C)で説明したと同じ理由により、搬送の傾きに伴う記録位置ずれを抑えることが出来る。しかし、重複領域2については、4つのノズル列の全てを使用するので、搬送の傾きに伴う記録位置ずれを抑えることは出来ない。但し、図8(A)〜(C)の構成であれば、図7(A)〜(C)よりもノズル位置に対して記録許容率をより緩やかに変化させることができるので、特許文献1に開示されているグラデーションマスクの効果をより一層発揮することは出来る。尚、図8では、本実施形態の別例として、記録許容率が変化する領域の一部が重なっている例を示したが、逆に、記録許容率が変化する領域が重複領域の中で離れて配置されていてもよい。
以上説明したように本実施形態では、重複領域において記録許容率が変化する領域を複数に分割し、これらの領域を重複領域で複数存在させるようにする。これにより、重複領域の少なくとも一部で、ドット間の記録位置ずれを抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。特に、記録許容率が変化する全領域で、複数のノズル列のうち搬送方向に対し最も外側に位置する少なくとも1列のノズル列を、記録に使用しないように、複数のノズル列に記録データを振り分ければ、濃度変位や粒状感を目立たせないようにする効果がより高くなる。
(第1の実施形態の変形例1)
図9は、つなぎヘッド101〜104を用いて記録を行う場合の、本変形例における画像処理の工程を説明するためのブロック図である。インデックス展開処理部1005までの処理は、図6で示した第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本変形例において、チップ分配処理部1006では、インデックス展開処理部1005から受け取った各色の2値データを、複数のチップに分配する。これにより個々の2値データは第1のチップによって記録される2値データ1007Aと第2のチップによって記録される2値データ1007Bに分配される。そして、その後、第1チップ用の2値データ1007Aには第1チップ用の列分配処理1008Aが施され、第1チップ用の2値データ1007Aは、第1チップに配列するノズル列Aかノズル列Bのいずれかのノズル列に分割される。また、第2チップ用の2値データ1007Bには第2チップ用の列分配処理1008Bが施され、第2チップ用の2値データ1007Bも、やはり第2チップ上に配列するノズル列Aかノズル列Bのいずれかのノズル列に分割される。このような一連の処理が完了すると、個々のチップおよび個々のノズル列に対応する2値データに従って、実際の吐出動作が実行される。このように、インデックス展開処理の後、個々のチップにデータを分配してから個々のノズル列にデータを分配しても、重複領域近傍の個々のノズルの使用状態は、図7や図8のようにすることが出来る。よって、図9に示した工程に従って、画像処理を行う場合であっても、上記実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
(第1の実施形態の第2の変形例)
図10は、1つのチップに3列のノズル列を有するつなぎヘッドを用いて記録を行う場合の、画像処理の工程を説明するためのブロック図である。インデックス展開処理部1205までの処理は、図6で示した第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本変形例の列分配部1206では、各色の2値データを、個々のチップに備わっているノズル列A、ノズル列Bおよびノズル列Cのいずれかのノズル列に分配する。これにより個々の2値データはノズル列Aによって記録されるノズル列A用2値データ1207Aとノズル列Bによって記録されるノズル列B用2値データ1207B、およびノズル列Cによって記録されるノズル列C用2値データ1207Cに分配される。
更に、ノズル列A用の2値データ1207Aにはノズル列A用のマスク処理1208Aが施され、記録ヘッドに配列する複数のチップに対応するデータに分割される。また、ノズル列B用の2値データ1207Bにはノズル列B用のマスク処理1208Bが施され、記録ヘッド上に配列する複数のチップに対応する複数のデータに分割される。更に、ノズル列C用の2値データ1207Cにはノズル列C用のマスク処理1208Cが施され、記録ヘッド上に配列する複数のチップ対応するデータに分割される。
以上説明した一連の処理が完了すると、個々のチップおよび個々のノズル列に対応する2値データにしたがって、実際の吐出動作が実行される。
図11(A)〜(D)は、本変形例における、重複領域近傍の個々のノズルの使用状態の別例を図7(A)〜(C)と同様に説明するための図である。
本例において、8ノズル分の重複領域は3ノズル分の重複領域1と、2ノズル分の重複領域2と、3ノズル分の重複領域3に分割され、異なる処理が施されている。重複領域1については、チップ1301のノズル列Bおよびノズル列Cでは記録を行わず、チップ1302のノズル列A〜C、およびチップ1301のノズル列Aの4列によって記録を行っている。
重複領域2については、チップ1301のノズル列Cとチップ1302のノズル列Aでは記録を行わず、チップ1301のノズル列Aおよびノズル列Bと、チップ1302のノズル列Bおよびノズル列Cの4列によって記録を行っている。
重複領域3については、チップ1302のノズル列Aおよびノズル列Bでは記録を行わず、チップ1301のノズル列A〜C、およびチップ1302のノズル列Cの4列によって記録を行っている。
以上のような記録を行った場合、重複領域1では記録に使用する4つのノズル列のx方向の幅は、チップ1301のノズル列Aとチップ1302のノズル列Aの距離hとなる。また、重複領域2では記録に使用する4つのノズル列のx方向の幅は、チップ1301のノズル列Bとチップ1302のノズル列Bの距離iとなる。更に、重複領域3では記録に使用する4つのノズル列のx方向の幅は、チップ1301のノズル列Cとチップ1302のノズル列Cの距離jとなる。これらh、iおよびjは、いずれも6つのノズル列の幅、すなわちチップ1301のノズル列Cとチップ1302のノズル列Aの距離gよりも小さい。従って、もし図2(B)で示したような搬送の傾きが起こったとしても、分離した2ドット間の距離は、c=h×tanθ(i×tanθ、j×tanθ)<g×tanθとなり、6つのノズル列全てを用いた場合よりも記録位置ずれを少なく抑えることが出来る。
本変形例ではこのように、3列のノズル列のチップを用いる場合であっても、記録許容率が変化する領域を複数に分けることによって、そのうちの少なくとも1つの領域では、搬送方向に最も外側に位置する2つのノズル列の両方が使用されることが無くなる。従って、重複領域の少なくとも一部で、記録媒体の搬送方向に傾きが含まれた場合であっても、ドット間の記録位置ずれを抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。特に、記録許容率が変化する全領域において、複数のノズル列のうち搬送方向に対し最も外側に位置するノズル列の少なくとも1列を記録に使用しないように、残りのノズル列に記録データを振り分ければ、濃度変位や粒状感を目立たせない効果がより高くなる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した効果に加え、特許文献2あるいは特許文献3に開示されている処理方法を併用することによって、より一層画像品位を高めようとするものである。図12は、つなぎヘッド101〜104を用いて記録を行う場合の、第2の実施形態における画像処理の工程を説明するためのブロック図である。階調補正処理1403までの処理は、図6で示した第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態において、画像データ分割部1404では、階調補正処理1005から受け取った各色の多値データを、多値のデータのままノズル列Aとノズル列Bに分配する。その後、ノズル列A用の多値データは、ノズル列A用の量子化処理1406Aが施され、ノズル列A用の2値データが生成される。また、ノズル列B用の多値データは、ノズル列B用の量子化処理1406Bが施され、ノズル列B用の2値データが生成される。
図13は、画像データ分割部1404における多値データ分割方法および量子化処理部1406における2値データ生成処理の様子を説明するための模式図である。階調補正処理部1403から入力されるデータ1501は、各画素につき0〜255の範囲で表される多値データである。画像データ分割部1404はこの値を画素毎に2分割して(この値に係数0.5をかけて)、ノズル列A用の多値データ1502とノズル列B用の多値データ1503を生成する。その後、夫々の量子化処理部では、2分割後の多値データに対し、誤差拡散法を用いた2値化処理を行い、個々の画素を記録(1)あるいは非記録(0)に2値化する。
この時、ノズル列A用の誤差拡散処理とノズル列B用の誤差拡散処理では、異なる形態の誤差分配マトリックスを用いることにより、2値化後の結果を異ならせることが出来る。例えば、ノズル列A用の量子化処理1406Aでは、ノズル列A用の多値データ1502に対し、図13(A)に示した誤差分配マトリックスを用いることにより、ノズル列A用の2値データ1504を得る。また、ノズル列B用の量子化処理1406Bでは、ノズル列B用の多値データ1503に対し、図13(B)に示した誤差分配マトリックスを用いることにより、ノズル列B用の2値データ1505を得る。この結果、ノズル列A用の2値データ1504とノズル列B用の2値データ1505を比較するに、ノズル列Aとノズル列Bのいずれか一方で記録(1)となっている画素もあれば、ノズル列Aとノズル列Bの両方で記録(1)となっている画素もある。すなわち、以上のような画像処理を行えば、ノズル列A用の2値データとノズル列B用の2値データに補完関係を持たせないようにドットを配置することが出来る。
図15(A)および(B)は、2つのドット群に補完関係を持たせないようにすることによる効果を説明するための図である。図15(A)は、ノズル列Aで記録したドット(黒丸)とノズル列Bで記録したドット(白丸)とが完全に補完間にある状態を示している。このような場合、ノズル列Aとノズル列Bの記録位置が相対的に左右上下の何れかに1画素でもずれると、黒丸と白丸は完全に重なりあり白紙領域が露出する。すなわち、図15(A)のような完全な補完関係を有する記録方法は、記録装置の誤差に起因する僅かな記録位置ずれに対して弱い。
これに対し、図15(B)は、ノズル列Aで記録したドットとノズル列Bで記録したドットとが補完関係にない状態を示している。図において、黒丸はノズル列Aで記録されたドット、白丸はノズル列Bで記録したドット、グレー丸はノズル列Aのドットとノズル列Bのドットを重複して記録したドットを示している。このようなドット配置によれば、ノズル列Aで記録されるドット群とノズル列Bで記録されるドット群が、左右上下の何れかにずれたとしても、記録媒体に対するドットの被覆率は然程変動しない。その理由は、ノズル列Aで記録されるドットとノズル列Bで記録されるドットが重なる部分も新たに現れるが、本来重ねて記録されるべき2つのドットが重ならなくなる部分も存在するからである。このように、ノズル列Aで記録するドットとノズル列Bで記録するドットの間に補完関係を持たせないような処理を行えば、ノズル列Aとノズル列Bとの間で記録位置ずれが発生した場合であっても、濃度変動を抑えることが出来る。
なお、以上説明したような、多値データの段階で分割し、その後異なる手法によって2値化処理する方法やその効果は、特許文献2あるいは特許文献3に開示されている。本実施形態は、本発明の特徴的な構成に対し特許文献1あるいは3の構成を加えることによって、両方の作用効果を併せ持つようにしたものである。
再び、図12を参照する。量子化処理後のノズル列A用の2値データにはノズル列A用のマスク処理1407Aが施され、記録ヘッドに配列する複数のチップに対応するデータに分割される。また、ノズル列B用の2値データにはノズル列B用のマスク処理1407Bが施され、記録ヘッド上に配列する複数のチップに対応するデータに分割される。重複領域における2つのチップへの記録データの振り分け方(分割方法)については、既に図7や図8を用いて説明した第1の実施形態の方法を採用することにより、同様の効果を得ることが出来る。その一方で、本実施形態では、各チップ内のノズル列間の記録位置に補完関係を持たせないようにしているので、ノズル列間の記録位置ずれに伴う濃度むらや粒状感も抑制されている。その結果、記録媒体の搬送方向に傾きが含まれた場合であっても、ノズル列間で記録位置ずれが生じてしまった場合であっても、これらに伴う弊害を抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。
(第2の実施形態の変形例1)
図16は、図17(A)に示すような、1つのチップに4列のノズル列を有するつなぎヘッドを用いて記録を行う場合の、本変形例における画像処理の工程を説明するためのブロック図である。階調補正処理部1903までの処理は、図12で示した上記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本変形例において、画像データ分割部1904では、階調補正処理1903から受け取った各色の多値データを、多値のデータのまま第1ノズル群用の多値データ1905Aと第2ノズル群用の多値データ1905Bに分配する。図17(A)を参照するに、本変形例において、第1ノズル群とは、4列のノズル列のうちのノズル列Aとノズル列Bを含む。また、第2ノズル群とは、4列のノズル列のうちのノズル列Cとノズル列Dを含む。
その後、第1ノズル群用の多値データ1905Aは、第1ノズル群用の量子化処理1906Aが施され、第1ノズル群用の2値データに変換される。また、第2ノズル群用の多値データ1905Bは、第2ノズル群用の量子化処理1906Bが施され、第2ノズル群用の2値データに変換される。このようにして生成された第1ノズル群用の2値データは、第1ノズル群用の列分配処理1907Aによって、ノズル列A用の2値データとノズル列B用の2値データに分配される。また、第2ノズル群用の2値データは、第2ノズル群用の列分配処理1907Bによって、ノズル列C用の2値データとノズル列D用の2値データに分配される。
更に、ノズル列A用の2値データにはノズル列A用のマスク処理1908Aが施され、ノズル列A用の2値データは、記録ヘッドに配列する複数のチップに分割される。ノズル列B用の2値データにはノズル列B用のマスク処理1908Bが施され、ノズル列B用の2値データは、記録ヘッドに配列する複数のチップに分割される。ノズル列C用の2値データにはノズル列C用のマスク処理1908Cが施され、ノズル列C用の2値データは、記録ヘッドに配列する複数のチップに分割される。更に、ノズル列D用の2値データにはノズル列D用のマスク処理1908Dが施され、ノズル列D用の2値データは、記録ヘッドに配列する複数のチップに分割される。以上説明した一連の処理が完了すると、個々のチップおよび個々のノズル列に対応する2値データにしたがって、実際の吐出動作が実行される。
図17(A)〜(E)は、本変形例における、重複領域近傍の個々のノズルの使用状態を説明するための図である。図17(A)は、2つのチップ2101および2102に配列する個々のノズルにおいて、記録に使用するノズルを黒丸、記録に使用しないノズルを白丸、で示している。図17(B)はノズル列Aにおけるチップ2101およびチップ2102のノズル位置に対応する記録許容率、図17(C)はノズル列Bにおけるチップ2101およびチップ2102のノズル位置に対応する記録許容率をそれぞれ示している。また、図17(C)はノズル列Cにおけるチップ2101およびチップ2102のノズル位置に対応する記録許容率、図17(D)はノズル列Dにおけるチップ2101およびチップ2102のノズル位置に対応する記録許容率をそれぞれ示している。なお、記録許容率が0%であるノズルは、図17(A)では白丸で示している。
本変形例において、8ノズル分の重複領域は2ノズル分ずつの重複領域1〜4に分割され、異なる処理が施されている。重複領域1については、チップ2101のノズル列B〜Dでは記録を行わず、チップ2102のノズル列A〜D、およびチップ2101のノズル列Aの5列によって記録を行っている。当領域において、チップ2102のノズル列B〜Dの記録許容率は一律25%である。チップ2101のノズル列Aとチップ2102のノズル列Aは、図17(B)に見るように、その位置によって記録許容率が変化しており、これら2つの記録許容率を合わせると一律25%になっている。すなわち、重複領域1において、チップ2101のノズル列Aと、チップ2102のノズル列A〜Dとの記録許容率の和は100%になっている。
重複領域2については、チップ2102のノズル列Aとチップ2101のノズル列CおよびDでは記録を行わず、チップ2101のノズル列B〜D、およびチップ2102のノズル列AおよびBの5列によって記録を行っている。重複領域3については、チップ2102のノズル列AおよびBと、チップ2101のノズル列Dでは記録を行わず、チップ2101のノズル列A〜C、およびチップ2102のノズル列CおよびDの5列によって記録を行っている。更に、重複領域4については、チップ2102のノズル列A〜Cでは記録を行わず、チップ2101のノズル列A〜D、およびチップ2102のノズル列Dの5列によって記録を行っている。本変形例では、以上のような関係および図17(B)〜(D)の記録許容率を満足するように列分配処理やマスク処理が行われている。
以上のような記録許容率で記録を行った場合、重複領域1では記録に使用する5つのノズル列のx方向の幅は、チップ2101のノズル列Aとチップ2102のノズル列Aのx方向の距離lとなる。また、重複領域2では記録に使用する5つのノズル列のx方向の幅は、チップ2101のノズル列Bとチップ2102のノズル列Bのx方向の距離mとなる。重複領域3では記録に使用する5つのノズル列のx方向の幅は、チップ2101のノズル列Cとチップ2102のノズル列Cのx方向の距離nとなる。更に、重複領域4では記録に使用する5つのノズル列のx方向の幅は、チップ2101のノズル列Dとチップ2102のノズル列Dのx方向の距離oとなる。これらl、m、nおよびoは、いずれも8つのノズル列のx方向の幅、すなわちチップ2101のノズル列Dとチップ2102のノズル列Aのx方向の距離kよりも小さい。従って、もし図2(b)で説明したような搬送の傾きが起こったとしても、分離した2ドット間の距離は、c=l×tanθ<k×tanθ(l≒m≒n≒o)となり、8つのノズル列すべてを使用した場合よりも、記録位置ずれが少なく抑えられる。
このように本変形例では、1つのチップに3列以上のノズル列を有する構成であっても、記録許容率が変化する領域を複数に分けることによって、少なくとも1つの領域では、搬送方向に対し最も外側に位置する2つのノズル列の両方が使用されることが無くなる。更に、記録許容率が変化する全領域で、複数のノズル列のうち搬送方向に対し最も外側に位置するノズル列の少なくとも1列を記録に使用しないように、記録データを振り分ける。以上の構成に加えて、各チップ内の複数のノズル列間の記録位置に補完関係を持たせないようにすることにより、特許文献2や特許文献3と同様に、ノズル列間の記録位置ずれに伴う濃度むらや粒状感を目立たせないようにする。その結果、記録媒体の搬送方向に傾きが含まれる場合であっても、また個々のノズル列間で記録位置ずれが発生するような場合であっても、ドット間の記録位置ずれを抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。
(第2の実施形態の変形例2)
図18は、1つのチップに3列のノズル列を有するつなぎヘッドを用いて記録を行う場合の、本変形例における画像処理の工程を説明するためのブロック図である。階調補正処理部2203までの処理は、図12で示した上記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本変形例の画像データ分割部2204は、階調補正処理部2203から受け取った各色の多値データを、多値のデータのままノズル列A用の多値データ2205A、ノズル列B用の多値データ2205B、ノズル列C用の多値データ2205Cに3分割する。その後、ノズル列A用の多値データ2205Aは、ノズル列A用の量子化処理2206Aが施され、ノズル列A用の2値データに変換される。また、ノズル列B用の多値データ2205Bは、ノズル列B用の量子化処理2206Bが施され、ノズル列B用の2値データに変換される。更に、ノズル列C用の多値データ2205Cは、ノズル列C用の量子化処理2206Cが施され、ノズル列C用の2値データに変換される。
このようにして生成されたノズル列A用の2値データは、ノズル列A用のマスク処理2207Aによって記録ヘッドに配列する複数のチップに分割される。ノズル列B用の2値データは、ノズル列B用のマスク処理2207Bによって記録ヘッドに配列する複数のチップに分割される。また、ノズル列C用の2値データは、ノズル列C用のマスク処理2207Cによって記録ヘッドに配列する複数のチップに分割される。重複領域における2つのチップへの記録データの振り分け方(分割方法)については、既に図11を用いて説明した方法を採用することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることが出来る。以上説明した一連の処理が完了すると、個々のチップおよび個々のノズル列に対応する2値データに従って、実際の吐出動作が実行される。
このように本変形例では、1つのチップに3列以上のノズル列を有する構成において、多値データを分割して複数のノズル列のそれぞれに対応する多値データを生成し、それぞれについて量子化する。その上で、重複領域において、記録許容率が変化する領域を複数に分けて、これらの領域をずらして配置する。更に、記録許容率が変化する全領域で、複数のノズル列のうち搬送方向に対し最も外側に位置するノズル列の少なくとも1列を記録に使用しないように、残りの複数のノズル列に記録データを振り分ける。その結果、記録媒体の搬送方向に傾きが含まれる場合であっても、また個々のノズル列間で記録位置ずれが発生するような場合であっても、ドット間の記録位置ずれを抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。
(第3の実施形態)
図19は、つなぎヘッド101〜104を用いて記録を行う場合の、本実施形態における画像処理の工程を説明するためのブロック図である。画像データ分割処理2304までの処理は、図12で示した第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。すなわち、本実施形態においても、多値の状態で画像データを複数のノズル列(ここではノズル列Aおよびノズル列B)に対応して分割する。ただし、本実施形態においては、生成された複数の多値データを量子化する際の量子化処理に特徴を持たせる。
本実施形態において、ノズル列AおよびノズルB用の量子化処理部2306では、ノズル列A用の多値データ2305Aとノズル列B用の多値データ21305Bの両方に基づいて、ノズル列A用の2値データとノズル列B用の2値データを生成する。
図20は、量子化処理部2306において実行される処理工程の一例を説明するためのフローチャートである。図20において、量子化される2つの対象すなわち2つの入力多値データK1およびK2は、ノズル列A用の多値データ2305Aおよびノズル列B用の多値データ2305Bに相当し、0〜255の値を有している。また、K1errおよびK2errは、既に量子化処理が終了した周辺の画素から発生した累積誤差値を示し、K1ttlおよびK2ttlは入力多値データと累積誤差値を合計した値である。更にフローチャートにおけるK1´はノズル列A用の2値データを示し、K2´はノズル列B用の2値データを示す。
本処理では、2値の量子化データであるK1´やK2´の値を決定する際に用いる閾値(量子化パラメータ)が、K1ttlやK2ttlの値に応じて異なるようになっている。そのためにK1ttlやK2ttlの値に応じて閾値が一義的に決まるようなテーブルが予め用意されている。ここで、K1´を決定する際にK1ttlと比較するための閾値をK1table[K2ttl]とし、K2´を決定する際にK2ttlと比較するための閾値をK2table[K1ttl]とする。K1table[K2ttl]はK2ttlの値によって定まる値であり、K2table[K1ttl]はK1ttlの値によって定まる値である。
本処理が開始されると、まずS21において、入力多値データK1およびK2に累積誤差値K1errおよびK2errをそれぞれ加算することにより、K1ttlをおよびK2ttlを算出する。次いで、S22において、下記表1に示されるような閾値テーブルを参照することにより、S21で求めたK1ttlおよびK2ttlから、2つの閾値K1table[K2ttl]及びK2table[K1ttl]を取得する。閾値K1table[K2ttl]は、下記に示す表1の閾値テーブルの「参照値」としてK2ttlを用いることによって一義的に求められる。閾値K2table[K1ttl]は、表1の閾値テーブルの「参照値」としてK1ttlを用いることによって一義的に求められる。
続くS23〜S25においてK1´の値を決定し、S26〜S28においてK2´を決定する。具体的には、S23において、S21で算出したK1ttlがS22で取得した閾値K1table[K2ttl]以上であるか否かを判定する。K1ttlが閾値以上であると判定された場合にはK1´=1とし、この出力値(K1´=1)に応じて累積誤差値K1err(=K1ttl−255)を算出して更新する(S25)。一方、K1ttlが閾値未満であると判定された場合にはK1´=0とし、この出力値(K1´=0)に応じて累積誤差値K1err(=K1ttl)を算出して更新する(S24)。
次いで、S26において、S21で算出したK2ttlがS22で取得した閾値K2table[K1ttl]以上であるか否かを判定する。K2ttlが閾値以上であると判定された場合にはK2´=1とし、この出力値(K1´=1)に応じて累積誤差値K2err(=K2ttl−255)を算出して更新する(S28)。一方、K2ttlが閾値未満であると判定された場合にはK2´=0とし、この出力値(K2´=0)に応じて累積誤差値K2err(=K2ttl)を算出して更新する(S27)。
その後、S29において、上記のように更新された累積誤差値K1errおよびK2errを、図14(A)或いは(B)に示す誤差拡散マトリクスに従って、未だ量子化処理が終了していない周辺画素に拡散する。本実施形態では、累積誤差値K1errを周辺画素に拡散するために図14(A)に示す誤差拡散マトリクスを用い、累積誤差値K2errを周辺画素に拡散するために図14(B)に示す誤差拡散マトリクスを用いる。
このように本実施形態では、ノズル列A用の多値データ(K1ttl)に量子化処理を行うのに用いる閾値(量子化パラメータ)を、ノズル列B用の多値データ(K2ttl)に基づいて決定している。同様に、ノズル列B用の多値データ(K2ttl)に量子化処理を行うのに用いる閾値(量子化パラメータ)を、ノズル列A用の多値データ(K1ttl)に基づいて決定している。つまり、2つのノズル列のうちの一方のノズル列に対応した多値データと他方のノズル列に対応した多値データの両方に基づいて、一方のノズル列に対応した多値データの量子化処理も、他方のノズル列に対応した多値データの量子化処理も実行する。これにより、例えば、一方のノズル列でドットが記録される画素には、他方のノズル列ではドットが極力記録されないようにしたり、反対に積極的に記録したりの調整を、多値データの値(すなわち階調)に応じて出来る。つまり粒状感の目立ち方や濃度変化の大きさが階調によって変わる場合であっても、それぞれの階調に応じて適度にこれらを調整することが出来る。
図21(A)は、上記図20のフローチャートに従って、下記表1の閾値テーブルの図21(A)の欄に記述される閾値を用いて量子化処理(2値化処理)を行った結果を入力値(K1ttl及びK2ttl)と対応付けて説明するための図である。K1ttl及びK2ttlは共に0〜255の値を取り得、閾値テーブルの図21(A)の欄に示されるように閾値128を境に記録(1)及び非記録(0)が決定される。図中のポイント221は全くドットを記録しない領域(K1´=0且つK2´=0)と、2つのドットが重なる領域(K1´=1且つK2´=1)の境界点となる。
図21(B)は、上記図20のフローチャートに従って下記表1の閾値テーブルの図21(B)の欄に記述される閾値を用いて量子化処理(2値化処理)を行った結果を、入力値(K1ttl及びK2ttl)と対応付けて説明するための図である。ポイント231は、全くドットを記録しない領域(K1´=0且つK2´=0)と1ドットのみを生ずる領域(K1´=1且つK2´=0、或はK1´=0且つK2´=1)との境界である。ポイント232は、2つのドットを重複して記録する領域(K1´=1且つK2´=1)と1ドットのみを生ずる領域(K1´=1且つK2´=0、或はK1´=0且つK2´=1)との境界である。ポイント231と232がある程度の距離を置いて離れていることにより、図21(A)の場合に比べ、どちらか一方のドットが記録される領域が増え、両方のドットが記録される領域が減少している。つまり、図21(B)の場合は、同図(A)の場合よりもドット重複率(2つのドットが重複して記録される割合)が低減され、粒状性を低く抑えるのに有利である。図21(A)の様にドット重複率が急峻に変化するポイントが存在すると、階調の僅かな変化によって濃度むらが発生する場合が有り得るが、図21(B)の場合には階調の変化に応じてドット重複率も滑らかに変化していくので、その様な濃度むらも起こり難い。
以下に、異なるドット重複率を実現するための幾つかの閾値例を図21(C)〜(G)を用いて説明する。なお、図21(C)〜(G)は、上述した図21(A)及び(B)と同様、下記表1に示される閾値テーブルに記述される閾値を用いて量子化した結果(K1´及びK2´)と入力値(K1ttl及びK2ttl)との対応関係を示した図である。
図21(C)は、ドット重複率を図21(A)と同図(B)の間の値にするようにした場合を示す図である。ポイント241は図21(A)のポイント221と同図(B)のポイント231の中間点に定められている。また、ポイント242は図21(A)のポイント221と同図(B)のポイント232の中間点に定められている。
図21(D)は、同図(B)の場合よりもドット重複率を更に低減するようにした図である。ポイント251は図21(A)のポイント221と同図(B)のポイント231を3:2に外分する点に定められている。また、ポイント252は図21(A)のポイント221と同図(B)のポイント232を3:2に外分する点に定められている。
図21(E)は、同図(A)の場合よりもドット重複率を増加させる場合を示している。図21(E)によれば、全くドットを記録しない領域(K1´=0且つK2´=0)から2つのドットを重複して記録する領域(K1´=1且つK2´=1)への遷移が生じ易くなり、ドット重複率を増加させる事が出来る。図21(F)は、ドット重複率を同図(A)と(E)の間の値にするようにした場合を示す図である。図21(G)は同図(E)の場合よりも更にドット重複率を増加させるようにした場合を示している。
次に、下記表1に示される閾値テーブルを用いた量子化処理の方法について具体的に説明する。表1は、図21(A)〜(G)に示した処理結果を実現するために、図20で説明したフローチャートのS22において閾値を取得するための閾値テーブルである。
ここでは、入力値(K1ttl、K2ttl)が(100、120)で、且つ、閾値テーブルの図21(B)の欄に記述される閾値を用いる場合について説明する。まず、図20のS22では、表1に示される閾値テーブルと、K2ttl(参照値)に基づいて、閾値K1table[K2ttl]を求める。参照値(K2ttl)が「120」であれば、閾値K1table[K2ttl]は「120」となる。同様に、閾値テーブルとK1ttl(参照値)に基づいて、閾値K2table[K1ttl]を求める。参照値(K1ttl)が「100」であれば、閾値K2table[K1ttl]は「101」となる。次いで、図20のS23において、K1ttlと閾値K1table[K2ttl]を比較判定し、この場合、K1ttl(=100)<閾値K1table[K2ttl](=120)であるため、K1´=0(S24)となる。同様に、図10のS26において、K2ttlと閾値K2table[K1ttl]を比較判定し、この場合、K2ttl(=120)≧閾値K2table[K1ttl](=101)であるため、K2´=1(S28)となる。この結果、図21(B)に示されるように、(K1ttl、K2ttl)=(100、120)の場合には、(K1´、K2´)=(0、1)となる。
以上のような量子化処理によれば、ノズル列A用の多値データとノズル列B用の多値データの両方に基づいて、ノズル列A用の多値データとノズル列B用の多値データを量子化することで、2つノズル列間でのドット重複率を制御している。これにより、一方のノズル列で記録されるドットと他方のノズル列で記録されるドットの重複率を階調に応じて好適な範囲内に収めることが可能となる。すなわち、階調に応じてドット重複率を調整することにより、全ての濃度領域において、ノズル列間の記録位置ずれに伴う濃度むら、粒状感および濃度不足のいずれもを回避することが出来る。
なお、表1では参照値を4おきに示しているが、実際のテーブルにはこの間の値についても(例えば、1〜3)閾値が用意されている。但し、参照値については表1に示したように飛び飛びの値が用意され、その他の値の変換については値の近い参照値から補間処理して求めてもよい。
Figure 0005587055
再び、図19に戻る。量子化処理2306によってノズル列A用の2値データとノズル列B用の2値データが生成されると、ノズル列A用の2値データにはノズル列A用のマスク処理2307Aが施される。そして、記録ヘッドに配列する複数のチップに対応する複数の2値データが生成される。また、ノズル列B用の2値データにはノズル列B用のマスク処理2307Bが施され、ノズル列B用の2値データも、やはり記録ヘッド上に配列する複数のチップに分割される。重複領域における2つのチップへの記録データの振り分け方(分割方法)については、既に図7や図8を用いて説明した第1の実施形態の方法を採用することにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
その一方で、各チップ内のノズル列間の記録位置に補完関係を持たせないようにしたり、ノズル列間のドット重複率を制御したりすることにより、ノズル列間の記録位置ずれに伴う濃度むらや粒状感を目立たせないようにする。その結果、記録媒体の搬送方向に傾きが含まれた場合であっても、ドット間の記録位置ずれを抑制し、濃度変位や粒状感を目立たせないようにすることが出来る。
なお、本実施形態においても第2の実施形態と同様に、1つのチップに3列以上のノズル列を備える構成に応用することも出来る。例えば第2の実施形態の変形例1のように、3列以上のノズル列を第1のノズル群と第2のノズル群に分類し、多値データをこれら2つのノズル群に分配した後に、本実施形態特有の量子化処理を実行することも出来る。このような場合、第1のノズル群に含まれるノズル列によって記録されるドット群と第2のノズル群に含まれるノズル列によって記録されるドット群との間のドット重複率を、図20や図21を用いて説明した方法に従って制御することが可能となる。
また、第2の実施形態の変形例2のように、3列以上のノズル列に対応して多値データを分配した後に、これら3つ以上の多値データに基づいて、3列のノズル列夫々の多値データの量子化処理を行うことも出来る。この場合、M個(M≧3)のノズル列に対応する多値データそれぞれに基づいて閾値を設定し、M個のノズル列に対応したそれぞれの多値データを量子化して、M個の量子化データを生成する。M個のノズル列を用いて、上記第3の実施形態で説明したドット重複率の制御を行う場合、閾値テーブルは図21で示した2次元ではなく、K1ttl〜KMttlを座標軸とするM次元で示されることになる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、CMYKの4色のインクを用いる形態について説明したが、使用可能なインク色の種類数はこれに限られるものではない。上記4色の他に淡シアン(Lc)や淡マゼンタインク(Lm)を加えたり、レッドインク(R)やブルーインク(B)等の特色インクを加えたりしてもよい。反対に、本発明は単色インクが使用されるモノカラーモードにも適用可能である。更には、本発明は、カラープリンタのみならず、モノクロプリンタにも適用可能である。また、複数種類のインク(例えばCMYKの4色のインク)全てに上記制御を行うほか、少なくとも2種類のインクのみに上記実施形態の制御を適用するようにしてもよい。また、上記では、つなぎヘッドを使用するフルライン型の記録装置を例に説明してきたが、本発明はつなぎヘッドを使用するのであれば、シリアル型の記録装置にも応用することが出来る。
以上の実施形態では、量子化までの画像処理をホスト装置300で、それ以降の処理を記録装置100で実行する内容について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものでもない。上述したような一連の処理が実行されるのであれば、ハードウエア、ソフトウエアを問わず、いずれの処理手段によって実行される形態であっても本発明の範疇である。例えば、本発明の特徴的な画像処理の全てが、ホスト装置300で実行されるような構成であっても、すべての処理が記録装置で実行されるような構成であっても構わない。
また、以上の実施形態では、記録許容率が変化する領域では、2つのノズル列の記録許容率のみが変化するようになっているが、同じ領域で3以上のノズル列の記録許容率が変化するようにすることもできる。そのため、「記録許容率が変化する領域」とは、重複領域に相当する2つのチップ夫々で、少なくとも1つのノズル列の記録許容率がチップの端部(ノズル列の端部)に向かって減少する領域、ということになる。上記実施形態では、このような領域を重複領域に複数設けることによって、記録媒体の搬送誤差が生じた場合にも、濃度変位や粒状性の悪化を軽減することが可能になる。
本発明は、上述した画像処理の機能を実現するためのコンピュータ可読プログラムを構成するプログラムコード、又はそれを記憶した記憶媒体によっても実現される。この場合、ホスト装置や画像形成装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が上記プログラムコードを読出し実行することによって上述した画像処理が実現されることになる。この様に、上述した画像処理をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム、あるいは、そのプログラムを記憶した記憶媒体も本発明に含まれる。
100 記録装置
101 記録ヘッド
102 記録ヘッド
103 記録ヘッド
104 記録ヘッド
300 ホスト装置
404 量子化処理部
405 インデックス展開処理部
406 列分配部
408A ノズル列A用マスク処理
408B ノズル列B用マスク処理
601 チップ1
602 チップ2

Claims (29)

  1. 所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを第の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、前記所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを前記第の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2のノズル列の端部と前記第4のノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に前記所定の色のインクを用いて画像を記録するために用いられる画像データを処理するための画像処理装置であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給手段と
    を備え、
    前記分配手段は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを、前記第4のノズル列には分配せずに、前記第1のノズル列、前記第2のノズル列および前記第3のノズル列分配し、前記重複領域の前記第の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列には分配せずに、前記第2のノズル列、前記第3のノズル列および前記第4のノズル列に分配することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の方向において、前記第1のノズル列、前記第2のノズル列、前記第3のノズル列および前記第4のノズル列の順に並ぶことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 記画像データは、インクの吐出或いは非吐出を示す2値データであり、
    前記分配手段は、各画素に対する記録の許容或いは非許容を定めたマスクパターンを用いて前記2値データ分配することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 記画像データは多値データであり、
    前記分配手段は、前記多値データに基づいて、前記第1、第2、第3および第4のノズル列に対応した複数の多値データを生成し、生成された複数の多値データそれぞれ子化することにより、前記第1、第2、第3および第4のノズル列に対応したインクの吐出或いは非吐出を示す量子化データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記分配手段は、前記第1のチップおよび前記第2のチップのそれぞれにおいて、前記第の方向の最も端部に位置するノズルの記録許容率が、中央部に位置するノズルの記録許容率よりも小さくなるように、前記画像データを前記ノズル列に分配することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記分配手段は、前記第2の方向において、前記第1の領域のうち前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置と、前記第2の領域のうち前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置が異なるように、前記画像データを前記ノズル列に分配することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記分配手段は、前記第1の領域については、前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように前記画像データを前記ノズル列に分配し、
    前記第2の領域については、前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように前記画像データを前記ノズル列に分配することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の領域および前記第2の領域は前記第2の方向において重複しないことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の領域および前記第2の領域は前記第2の方向において重複することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記分配手段は、前記重複領域に対応する画像データに基づいて、前記第1のノズル列および前記第3のノズル列に対応する第1のデータを生成し、前記第1のデータのうち前記第1の領域に相当するデータを前記第1のノズル列と前記第3のノズル列とで分担して記録するように前記画像データを各ノズル列に分配し、
    前記重複領域に対応する画像データに基づいて、前記第2のノズル列および前記第4のノズル列に対応する第2のデータを生成し、前記第2のデータのうち前記第2の領域に相当するデータを前記第2のノズル列と前記第4のノズル列とで分担して記録するように前記画像データを各ノズル列に分配することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記分配手段は、前記第1のデータのうち前記第1の領域に対応するデータ以外のデータは、前記第1のノズル列と前記第3のノズル列のいずれか一方のノズル列を用いて記録されるように前記画像データを分配し、前記第2のデータのうち前記第2の領域に対応するデータ以外のデータは、前記第2のノズル列と前記第4のノズル列のいずれか一方のノズル列を用いて記録されるように前記画像データを分配することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記供給手段から供給された前記画像データに従って、前記記録ヘッドを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. インクを吐出するための複数のノズルを第2の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、インクを吐出するための複数のノズルを前記第2の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第2の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2のノズル列の端部と前記第4のノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するために用いられる画像データを処理するための画像処理装置であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給手段と
    を備え、
    前記分配手段は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを少なくとも前記第1のノズル列および前記第3のノズル列の両方に分配し、前記重複領域の前記第1の領域以外の領域に対応する画像データを前記第1のノズル列または前記第3のノズル列の一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記分配手段は、前記重複領域の前記第2の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、少なくとも前記第2のノズル列および前記第4のノズル列の両方に分配し、前記重複領域の前記第2の領域以外の領域に対応する画像データを前記第2のノズル列または前記第4のノズル列の一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記第2の方向において、前記第1の領域のうち前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置と、前記第2の領域のうち前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置が異なることを特徴とする画像処理装置。
  14. インクを吐出するための複数のノズルを第2の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、インクを吐出するための複数のノズルを前記第2の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第2の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2ノズル列の端部と前記第4ノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するために用いられる画像データを処理するための画像処理装置であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給手段と
    を備え、
    前記分配手段は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように分配し、前記重複領域の前記第1の領域以外の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列及び前記第3のノズル列のうち一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記分配手段は、前記重複領域の前記第2の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように分配し、前記重複領域の前記第2の領域以外の領域に対応する画像データを前記第2のノズル列及び前記第4のノズル列の一方に分配してもう一方には分配しない、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  15. 前記第1の方向において、前記第1のノズル列、前記第2のノズル列、前記第3のノズル列および前記第4のノズル列の順に並ぶことを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理装置。
  16. 前記画像データは、インクの吐出或いは非吐出を示す2値データであり、
    前記分配手段は、各画素に対する記録の許容或いは非許容を定めたマスクパターンを用いて前記2値データを分配することを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記分配手段は、前記第1のチップおよび前記第2のチップのそれぞれにおいて、前記第2の方向の最も端部に位置するノズルの記録許容率が、中央部に位置するノズルの記録許容率よりも小さくなるように、前記画像データを前記ノズル列に分配することを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 前記第1の領域および前記第2の領域は前記第2の方向において重複しないことを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  19. 前記第1の領域および前記第2の領域は前記第2の方向において重複することを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  20. 前記分配手段は、前記重複領域に対応する画像データに基づいて、前記第1のノズル列および前記第3のノズル列に対応する第1のデータを生成し、前記第1のデータのうち前記第1の領域に相当するデータを前記第1のノズル列と前記第3のノズル列とで分担して記録するように前記画像データを各ノズル列に分配し、
    前記重複領域に対応する画像データに基づいて、前記第2のノズル列および前記第4のノズル列に対応する第2のデータを生成し、前記第2のデータのうち前記第2の領域に相当するデータを前記第2のノズル列と前記第4のノズル列とで分担して記録するように前記画像データを各ノズル列に分配することを特徴とする請求項13から19のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  21. 前記分配手段は、前記第1のデータのうち前記第1の領域に対応するデータ以外のデータは、前記第1のノズル列と前記第3のノズル列のいずれか一方のノズル列を用いて記録されるように前記画像データを分配し、前記第2のデータのうち前記第2の領域に対応するデータ以外のデータは、前記第2のノズル列と前記第4のノズル列のいずれか一方のノズル列を用いて記録されるように前記画像データを分配することを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
  22. 前記供給手段から供給された前記画像データに従って、前記記録ヘッドを用いて前記記録媒体に画像を記録する記録手段をさらに備えることを特徴とする請求項13から21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  23. 前記第1のノズル列、第2のノズル列、第3のノズル列及び第4のノズル列は、同じ色のインクを吐出することを特徴とする請求項13から22のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  24. 所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを第1の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、前記所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを前記第の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2のノズル列の端部と前記第4のノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に前記所定の色のインクを用いて画像を記録するために用いられる画像データを処理するための画像処理方法であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配工程と、
    前記分配工程によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給工程と
    を有し、
    前記分配工程は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを、前記第4のノズル列には分配せずに、前記第1のノズル列、前記第2のノズル列および前記第3のノズル列に分配し、前記重複領域の前記第の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列には分配せずに、前記第2のノズル列、第3のノズル列および前記第4のノズル列に分配することを特徴とする画像処理方法。
  25. インクを吐出するための複数のノズルを第2の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、インクを吐出するための複数のノズルを前記第2の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第2の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2のノズル列の端部と前記第4のノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するために用いられる画像データを処理するための画像処理方法であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配工程と、
    前記分配工程によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給工程と
    を有し、
    前記分配工程は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを少なくとも前記第1のノズル列および前記第3のノズル列の両方に分配し、前記重複領域の前記第1の領域以外の領域に対応する画像データを前記第1のノズル列または前記第3のノズル列の一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記分配工程は、前記重複領域の前記第2の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、少なくとも前記第2のノズル列および前記第4のノズル列の両方に分配し、前記重複領域の前記第2の領域以外の領域に対応する画像データを前記第2のノズル列または前記第4のノズル列の一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記第2の方向において、前記第1の領域のうち前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置と、前記第2の領域のうち前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置が異なることを特徴とする画像処理方法。
  26. インクを吐出するための複数のノズルを第2の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、インクを吐出するための複数のノズルを前記第2の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第2の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2ノズル列の端部と前記第4ノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するために用いられる画像データを処理するための画像処理方法であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配工程と、
    前記分配工程によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給工程と
    を有し、
    前記分配工程は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように分配し、前記重複領域の前記第1の領域以外の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列及び前記第3のノズル列のうち一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記分配工程は、前記重複領域の前記第2の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように分配し、前記重複領域の前記第2の領域以外の領域に対応する画像データを前記第2のノズル列及び前記第4のノズル列の一方に分配してもう一方には分配しない、ことを特徴とする画像処理方法。
  27. 所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを第の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、前記所定の色のインクを吐出するための複数のノズルを前記第の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2のノズル列の端部と前記第4のノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に前記所定の色のインクを用いて画像を記録するための画像記録装置であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給手段と
    を備え、
    前記分配手段は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを、前記第4のノズル列には分配せずに、前記第1のノズル列、前記第2のノズル列および前記第3のノズル列分配し、前記重複領域の前記第の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列には分配せずに、前記第2のノズル列、前記第3のノズル列および前記第4のノズル列に分配することを特徴とする画像記録装置。
  28. インクを吐出するための複数のノズルを第2の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、インクを吐出するための複数のノズルを前記第2の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第2の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2のノズル列の端部と前記第4のノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するための画像記録装置であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給手段と
    を備え、
    前記分配手段は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを少なくとも前記第1のノズル列および前記第3のノズル列の両方に分配し、前記重複領域の前記第1の領域以外の領域に対応する画像データを前記第1のノズル列または前記第3のノズル列の一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記分配手段は、前記重複領域の前記第2の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、少なくとも前記第2のノズル列および前記第4のノズル列の両方に分配し、前記重複領域の前記第2の領域以外の領域に対応する画像データを前記第2のノズル列または前記第4のノズル列の一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記第2の方向において、前記第1の領域のうち前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置と、前記第2の領域のうち前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率と前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率との大小関係が変化する位置が異なることを特徴とする画像記録装置。
  29. インクを吐出するための複数のノズルを第2の方向に配列してなる第1のノズル列および第2のノズル列を含む第1のチップと、インクを吐出するための複数のノズルを前記第2の方向に配列してなる第3のノズル列と第4のノズル列を含む第2のチップと、が前記第2の方向にずれて重複領域を設けて配置され、且つ、前記第1のノズル列の端部と前記第3のノズル列の端部とが前記第2の方向と交差する第1の方向に重複し、前記第2ノズル列の端部と前記第4ノズル列の端部とが前記第1の方向に重複する記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するための画像記録装置であって、
    前記重複領域に対応する画像データを、前記第1のチップおよび前記第2のチップの前記ノズル列に分配する分配手段と、
    前記分配手段によって分配された前記画像データを前記記録ヘッドに供給する供給手段と
    を備え、
    前記分配手段は、前記重複領域の第1の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第3のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように分配し、前記重複領域の前記第1の領域以外の領域に対応する画像データを、前記第1のノズル列及び前記第3のノズル列のうち一方に分配してもう一方には分配せず、
    前記分配手段は、前記重複領域の前記第2の方向において前記第1の領域とは異なる位置にある第2の領域に対応する画像データを、前記第2のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第1のチップの端部に向かって減少し、前記第4のノズル列のノズルにデータを分配する比率が前記第2のチップの端部に向かって減少するように分配し、前記重複領域の前記第2の領域以外の領域に対応する画像データを前記第2のノズル列及び前記第4のノズル列の一方に分配してもう一方には分配しない、ことを特徴とする画像記録装置。
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