JP5709551B2 - 画像記録装置および画像記録方法 - Google Patents

画像記録装置および画像記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5709551B2
JP5709551B2 JP2011013019A JP2011013019A JP5709551B2 JP 5709551 B2 JP5709551 B2 JP 5709551B2 JP 2011013019 A JP2011013019 A JP 2011013019A JP 2011013019 A JP2011013019 A JP 2011013019A JP 5709551 B2 JP5709551 B2 JP 5709551B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
pixel
ink
image data
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011013019A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012152977A5 (ja
JP2012152977A (ja
Inventor
義朋 丸本
義朋 丸本
坪井 仁
仁 坪井
崇幸 牛山
崇幸 牛山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2011013019A priority Critical patent/JP5709551B2/ja
Priority to US13/354,619 priority patent/US8786896B2/en
Publication of JP2012152977A publication Critical patent/JP2012152977A/ja
Publication of JP2012152977A5 publication Critical patent/JP2012152977A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5709551B2 publication Critical patent/JP5709551B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • G06K15/105Multipass or interlaced printing
    • G06K15/107Mask selection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1867Post-processing of the composed and rasterized print image
    • G06K15/1872Image enhancement
    • G06K15/1873Increasing spatial resolution; Anti-aliasing
    • G06K15/1874Increasing spatial resolution; Anti-aliasing with provisions for treating some of the print data differently

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、シリアル型のインクジェット記録装置に関する。特に、シリアル型の記録装置において、記録走査ごとのつなぎ部分に現れるつなぎスジの弊害を低減するための画像記録装置および画像記録方法に関する。
シリアル型のインクジェット記録装置では、インクを吐出しながら移動する主走査と当該主走査とは交差する方向に記録媒体を搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことにより段階的に画像を記録する。この際、複数の搬送動作間で搬送量にばらつきが存在すると、各走査で記録された画像間(バンド間)で白スジや黒スジのようなつなぎスジが現れ、画像を劣化させる要因となる。例えば、記録媒体の搬送量が所定値よりも大きくなると、ドットが記録されない白紙領域が露出して白スジが確認される。一方、記録媒体の搬送量が所定値よりも少ない場合、つなぎ部では必要以上にドットが重なり合って黒スジが確認される。
このようなつなぎスジは、単位領域の画像を複数回の主走査で完成させるマルチパス記録を採用することによって、ある程度低減出来ることが知られている。マルチパス記録では、1回の主走査で記録可能な画像データを複数回の記録走査で完成させて行くが、この際各記録走査の間に記録ヘッドの記録幅よりも短い量の搬送動作を行う。よって、ある主走査でつなぎ部となる記録媒体上の領域も、他の主走査ではつなぎ部とはならないので、つなぎ部特有のスジが緩和されるのである。そして、このようなマルチパス記録では、そのマルチパス数を多くするほど、つなぎスジも目立たなくなる。しかしその一方で、画像を完成させるために必要な主走査の回数も増大するので、記録時間が余計にかかるようになってしまう。つまり、つなぎスジの緩和と、画像出力のスループットとは、トレードオフの関係にある。
このような課題に対し、例えば特許文献1には、少ないマルチパス数のマルチパス記録であっても、つなぎスジを目立たせないようにするための記録方法が開示されている。具体的には、画像データから得られるつなぎ部の記録デューティに応じて、搬送量を多めに設定したり少なめに設定したりして、懸念される黒スジや白スジの出現を回避する方法が開示されている。この際、記録デューティの値によって、つなぎ部に相当する画像データに補正をかけて、実記録における記録デューティを調整する方法も開示されている。このような特許文献1によれば、黒スジが懸念される記録デューティの場合は搬送量を多めに設定し、白スジが懸念される記録デューティの場合は搬送量を少なめに設定することにより、黒スジも白スジも目立たない一様な画像を出力することが可能となる。
特許第4217651号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法は、記録デューティから予測されるつなぎスジの状態を低減するのには有効であるが、搬送動作のばらつきによって突発的に現れる黒スジや白スジを回避することは出来なかった。更に言えば、特許文献1の方法では、搬送量の制御が可能な範囲でつなぎスジの目立ち方を調整することは出来るが、搬送量の誤差から生じるような僅かなつなぎスジに対応出来るものではなかった。
本発明は上記問題点を解決するためになされてものである。よってその目的とするところは、少ないマルチパス数であっても突発的な搬送誤差に起因するつなぎスジが目立ち難い画像を出力することが可能な、画像処理装置および画像処理方法を提供することである。
そのために本発明は、第1の色のインクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列された第1のノズル列と、前記第1の色よりも明度の低い第2の色のインクを吐出するための複数のノズルが前記配列方向に配列された第2のノズル列と、を有する記録手段を記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査手段と、前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送手段と、前記単位領域内の複数の画素それぞれにおける階調値を示す画像データを取得する取得手段と、前記画像データに基づいて、前記単位領域内に前記複数回の走査で複数の画素を記録するためのインクの吐出または非吐出を定め記録データを生成する生成手段と、前記走査手段によって走査されている際に、前記生成手段により生成された記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御手段と、を有する画像記録装置であって、前記生成手段は、前記単位領域内の前記搬送方向の端部の第1の前記画素と、前記単位領域内の前記第1の画素と前記搬送方向に異なる位置の第2の前記画素と、を記録するための画像データとして、(i)前記取得手段が前記第2の色についての階調が第1の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、前記第2の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、はほぼ等しくなり、(ii)前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第1の階調値よりも大きい第2の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内への前記第2のインクの吐出量が、前記第2の画素内への前記第2の色のインクの吐出量よりも多くなり、且つ、(iii)前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合における前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量が、前記取得手段が前記第1の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合における前記第1の画素内への前記第1の色のインクの吐出量よりも多くなるように、前記記録データを生成することを特徴とする。
本発明によれば、少ないマルチパス数であっても突発的な搬送誤差に起因するつなぎスジが目立ち難い画像を出力することが可能となる。
記録システムを構成するホスト装置と記録装置の構成を示すブロック図である。 記録装置の概略構成を説明するための斜視図である。 記録ヘッドのノズル配置状態を説明するための模式図である。 ホスト装置及び記録装置が実行する画像処理の流れを説明するブロック図である。 第1の実施形態で使用するドット配置パターンの例を示す図である。 一般的な2パスのマルチパス記録における記録状態を説明する模式図である。 2パスのマスクパターンの具体的な例を説明するための模式図である。 低濃度領域と高濃度領域における白スジと黒スジの目立ち方を比較する図である。 ブラックインクの記録デューティと明度の関係を示す図である。 2×2エリアの夫々が記録(1)となるレベル値を示す図である。 (a)〜(d)は、つなぎ部の記録率を150%とする例を示す図である。 つなぎ部での入力信号値と記録デューティの関係を示した図である。 高濃度領域における白スジと黒スジの目立ち方を従来法と比較する図である。 シアンインクの記録デューティと明度の関係を示す図である。 シアンインクの白スジの目立ち方をブラックと比較するための模式図である。 (a)および(b)は、つなぎ部用に1ノズル分を用意した構成を示す図である。 第2の実施形態でつなぎ補正処理が実行する工程を示すフローチャートである。 第2の実施形態における入力信号と出力信号の明度Lの関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に適用可能な記録システムを構成するホスト装置100と記録装置104の構成を示すブロック図である。CPU108は、ハードディスク(HD)107やROM110に格納された各種プログラムに従い、オペレーティングシステム102を介して、アプリケーション101、プリンタドライバ103、モニタドライバ105の各ソフトウェアを動作させる。この際、RAM109は、各種処理を実行する際のワークエリアとして使用される。モニタドライバ105は、モニタ106に表示する画像データを作成するなどの処理を実行するためのソフトウェアである。プリンタドライバ103は、アプリケーションソフトウェア101からOS102へ受け渡される画像データを、記録装置104が受信可能な画像データに変換し、その後記録装置104に送信するためのソフトウェアである。
一方、記録装置104には、コントローラ200、記録ヘッド1000、ヘッド駆動回路202、キャリッジ4000、キャリッジモータ204、搬送ローラ205、搬送モータ206等が設けられている。ヘッド駆動回路202は記録ヘッド1000の駆動を行うための回路で、ヘッド駆動回路202によって記録ヘッド1000が駆動されてインクが吐出される。キャリッジモータ204は、記録ヘッド100を搭載するためのキャリッジ4000を往復移動させるためのモータである。搬送モータ206は、記録媒体を搬送するための搬送ローラ205を搬送するためのモータである。記録装置全体を制御するためのコントローラ200には、マイクロプロセッサ形態のCPU210、制御プログラムが収納されているROM211、CPUが画像データの処理等を行う際に使用するRAM212等が設けられている。ROM211には、後述する本実施形態のドット配置パターンやマスクパターン、あるいはマルチパス記録を制御するための制御プログラム等が格納されている。コントローラ200は、例えば、マルチパス記録を実行するために、ヘッド駆動回路202、キャリッジモータ204、搬送モータ206を制御する他、マルチパス記録の各走査に対応した画像データを生成する。詳しくは、コントローラ200は、例えば制御プログラムに従ってROM211からマスクパターンを読み出し、読み出したマスクパターンを用いて、単位領域の画像データをマルチパス記録の各走査に対応したノズルブロックで記録すべき画像データに分割する。更に、コントローラ200は、この分割画像データに従って記録ヘッド1000からインクが吐出されるようにヘッド駆動回路202を制御する。
図2は、本実施形態で採用する記録装置104の概略構成を説明するための斜視図である。移動手段となるキャリッジ4000は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)のインクをそれぞれ吐出する4つのノズル群を備えた記録ヘッド1000を搭載し、図のX方向(第2の方向)に移動可能になっている。コントローラ200は、ホスト装置より受信した画像データに従って、キャリッジ4000によるX方向への移動中に、記録ヘッド1000にインク吐出動作を実行させる。このような記録ヘッド1000による1回分の記録走査が終了すると、マルチパス記録のパス数に応じた量だけ、記録媒体は、搬送ローラ205等からなる搬送手段により、X方向とは交差するY方向に搬送される。この後、X方向(ヘッド移動方向)へのヘッド移動に伴う記録とY方向の搬送を繰り返すことにより、記録媒体に順次画像が形成されていく。
図3は、本実施形態で使用する記録ヘッド1000のノズル配置状態を説明するための模式図である。本実施形態の記録ヘッド1000は、第1から第4の4種類のインクそれぞれを吐出する4つのノズル群1001がX方向(ヘッドの移動方向)に並列して備えられている。本実施形態において、第1のインクはシアン(C)、第2のインクはマゼンタ(M)、第3のインクはイエロー(Y)および第4のインクはブラック(K)となっている。各色のノズル群1001は、それぞれ、第1の方向に配列された256個のノズルを有している。詳しくは、各色のノズル群1001は、128個のノズルが600dpiのピッチで第1の方向(ここではY方向)に配列するノズル列を2つ有し、これら2つのノズル列は第1の方向に半ピッチずれて配置されている。すなわち、記録ヘッド1000がX方向に移動しながら個々のノズルからインク吐出動作を行うことにより、Y方向に1200dpi(ドット/インチ)の解像度を有する画像を記録することが出来る。このように本実施形態では、同色インクを吐出するための複数のノズルからなるノズル群をインク色に対応させて複数備えた記録ヘッドを用いている。
なお、本実施形態では簡単のため、同色インクを吐出する複数のノズルの配列方向が記録媒体の搬送方向(Y方向)に一致する形態で説明した。しかし、本発明においてノズル配列方向と搬送方向(Y方向)は必ずしも一致していなくてよい。ノズルの配列方向(第1の方向)がY方向に対して多少の傾きを持っていても、以下に説明する本発明の効果は変わりなく得ることが出来る。
図4は、以上説明した記録システムにおいて、ホスト装置100および記録装置104が実行する画像処理の流れを説明するためのブロック図である。
ホスト装置100において、ユーザはアプリケーション101を利用して記録装置104で記録する画像データを作成することができる。記録を行う際、アプリケーション101で作成された画像データはプリンタドライバ103に転送される。
本実施形態のプリンタドライバ103は、その処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、2値化処理J0005、および印刷データ作成処理J0006をそれぞれ実行する。
前段処理J0002では、図1を参照するに、アプリケーション101がモニタドライバ105を介してモニタ106に表示する画像の色域を、記録装置104の色域に変換する色域変換を行う。具体的には、8ビットで表現された画像データR、G、Bを、ROM110に格納されている3次元LUTを参照することにより、記録装置104の色域内の8ビットデータR、G、Bに変換する。
次いで、後段処理J0003では、変換後のR、G、Bが記録装置104に搭載された記録ヘッド1000が吐出する4色のインク色C、M、Y、Kで表現されるように、信号値変換を行う。具体的には、前段処理J0002にて得られた8ビットデータR、G、Bを、ROM110に格納されている3次元LUTを参照することにより、C、M、Y、Kの8ビットデータに変換する。
続くγ補正J0004では、後段処理J0003で得られたCMYKのデータについてγ補正を行う。具体的には、色分解で得られた8ビットデータCMYKが記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような1次変換を行う。
量子化処理J0005では、γ補正がなされた8ビットデータC、M、Y、Kを、所定の量子化処理法を採用して、4ビットの5値データC、M、Y、Kに変換する。量子化後の画像データは、レベル0〜レベル4の値を有し、記録装置104で行われるドット配置パターン展開処理J0007で参照するドット配置パターンにおいて、インデックスとなる値である。
印刷データ作成処理J0006では、上記量子化処理J0005で生成された4色4ビットデータに、記録媒体情報、記録品位情報および給紙方法等のような記録動作に関わる制御情報を付して、印刷データを作成する。以上のようにして生成された印刷データは、ホスト装置100から記録装置104へ供給される。
記録装置104では、まず、ドット配置パターン化処理J0007により、入力されて来た印刷データに含まれる600dpiの4ビット画像データのそれぞれを、記録装置104の記録解像度1200dpiに対応した1ビットデータに変換する。具体的には、1200dpiの各画素に対するドットの記録(1)或いは非記録(0)が、入力データのレベル値に対応して定められたドット配置パターンを参照することにより、600dpiの4ビット画像データを1200dpiの1ビットデータに変換する。
図5は、本実施形態で使用するドット配置パターンの例を示す図である。図の左に示したレベル値は、量子化処理部からの出力値であるレベル0〜レベル4に相当し、それぞれの画素の濃度レベルを表している。右側に太線枠で示した2エリア×2エリアで構成される領域は、量子化処理で出力された1画素(ピクセル)の領域に対応するもので、縦横ともに1200dpiの記録密度に対応している。各エリアは、ドットの記録(1)又は非記録(0)が定義される最小単位に相当し、ここでは黒く示したエリアがドットを記録するエリア、白く示したエリアがドットを記録しないエリアをそれぞれ示している。図からも判るように、レベル値が上がるに連れて2×2エリアの中でドットを記録するエリアの数も多くなっている。また、レベル1〜レベル3については、同じレベル値であってもドットを記録するエリアの位置が異なる複数のドット配置パターンが用意されており、これら複数のパターンが代わる代わる使用される構成になっている。このようなドット配置パターンは、装置内のROM211に予め記憶されている。
再度図4に戻る。マスク処理J0008では、ROM211に格納されている所定のマスクパターンを用い、2値の画像データをマルチパス記録の各走査に対応した画像データに分割する。具体的には、記録ヘッドの一回の走査で個々のノズルが通過する領域内の各エリアに対し、記録の許容(1)あるいは非許容(0)が定められたマスクパターンと、ドット配置パターン化処理K0007より出力された2値の画像データとで論理積演算を行う。その結果、記録ヘッドが1回の記録走査で実際に記録すべき2値の画像データが生成される。
その後、生成された2値の画像データはヘッド駆動回路J0009に送られる。そして、記録ヘッド1000の個々のノズルは、上記2値の画像データに従って所定のタイミングで記録動作を実行する。以下、2パスのマルチパス記録を行う場合を説明する。
図6は、一般的な2パスのマルチパス記録における記録状態を説明するための模式図である。2パスのマルチパス記録を行う場合、記録ヘッド1000の各色ノズル群1001は、それぞれ、ノズル並び方向に(Y方向)に、128個のノズルを有する第1のノズルブロックと128個のノズルを有する第2のノズルブロックに分割される。個々のノズルブロックは、各記録走査において、ノズルブロックそれぞれに対応づけられたマスクパターンに従って、画像データを記録する。そして、1回の記録主走査が終了する度に、記録媒体はノズルブロックの1つ分に対応した距離だけY方向に搬送される。このような構成により、個々のノズルブロック幅に対応した記録媒体上の単位領域は、第1ノズルブロックによる第1走査と、第2ノズルブロックによる第2走査によって画像が記録される。
ここで例えば、シアンの第1ノズルブロックにはマスクパターンC1、シアンの第2ノズルブロックにはマスクパターンC2がそれぞれ対応付けられているとする。この場合、第1走査において、記録媒体の単位領域Aには、マスクパターンC1に従った記録がシアンの第1ノズルブロックによって行われる。そして、単位領域Aの幅に相当する量の記録媒体の搬送が行われた後、続く第2走査では、マスクパターンC2に従った記録がシアンの第2ノズルブロックによって行われる。この2つの記録走査によって単位領域Aには、マスクパターンC1とC2の和がシアンインクによって記録される。このとき、マスクパターンC1とC2は補完関係を有しており、シアンの2値データの全ては、第1ノズルブロックによる第1走査か、第2ノズルブロックによる第2走査のいずれかによって記録されるようになっている。このように、2値の画像データを2つのノズルブロックに分割するために、個々の画素に対応する画像データの記録の許容あるいは非許容を定める手段としてマスクパターンは使用される。
図7は、2パスのマルチパス記録におけるマスクパターンの具体的な例を説明するための模式図である。ここでは簡単のため、第1ノズルブロックに4ノズル、第2ノズルブロックに4ノズルをそれぞれ含んだ、計8ノズルを有する記録ヘッドを例に説明する。本例において、第1ノズルブロックのマスクパターンはPA、第2ノズルブロックのマスクパターンはPBである。各マスクパターンは4エリア×4エリアの領域を有し、黒で示したエリアは記録を許容するエリア(記録許容画素)、白で示したエリアは記録を許容しないエリア(非記録許容画素)を夫々示している。マスクパターンPAおよびPBは互いに補完の関係を有しており、第1ノズルブロックによる第1走査と第2ノズルブロックによる第2走査により、記録媒体の単位領域の全ての画素に対する記録が完了する。
ここでは、簡単のため、4エリア×4エリアの領域において、記録許容エリアと非記録許容エリアが互い違いに配置されるマスクパターンを例に説明した。しかし、実際にマルチパス記録に採用するマスクパターンのサイズは、更に大きく設定することも出来るし、記録許容エリアと非記録許容エリアの配置をより不規則で複雑にすることも出来る。
再度図6を参照するに、各単位領域の境界は連続する2回の主走査によって画像が形成され、つなぎスジが現れやすいつなぎ部3000となる。第1走査と第2走査の間に行われる搬送動作の搬送量が基準値よりも大きい場合、つなぎ部3000には白スジが確認されやすくなる。一方、上記搬送量が基準値よりも小さい場合、つなぎ部3000には黒スジが確認されやすくなる。このように、つなぎスジが確認されやすい部分、所謂つなぎ部3000は、ノズルブロックの幅に相当するピッチ(本実施形態では128ノズルピッチ)で配置される。
但し、同じ量の搬送誤差であっても、搬送量が基準値よりも大きい場合の白スジと、搬送量が基準値よりも少ない場合の黒スジでは、その目立ち方が異なる。また、同じ黒スジ(あるいは白スジ)であっても、つなぎ部近傍の画像濃度によってその目立ち方が異なる。
図8は、低濃度領域における白スジと黒スジの目立ち方、および高濃度領域における黒スジと白スジの目立ち方を夫々比較するための図である。白スジについては、低濃度領域に存在する場合よりも高濃度領域に存在する場合の方が白スジと周辺領域のコントラストが強く、目立ちやすくなる。一方、黒スジについては、低濃度領域に存在する場合の方が高濃度領域に存在する場合よりも目立ちやすくなる。このような、周囲の濃度領域と白スジや黒スジとのコントラストの関係が現れる理由を以下に説明する。
図9は、ブラックインクにおける記録デューティと記録媒体で表現される明度の関係を示す図である。記録デューティにおいて、0%は全くドットを記録しない状態を示し、100%は1200dpiの記録密度で配列する全てのエリアにドットが記録される状態を示している。図において、記録ディーティが低い低濃度領域では、記録デューティの変化に伴う明度の変化が比較的大きい。一方、記録デューティが高い高濃度領域では、記録デューティの変化に伴う明度変化は然程大きくない。
ここで、低濃度領域の記録デューティをD1、高濃度領域の記録デューティをD2として、白スジ領域すなわちドットが記録されない記録デューティ0%における明度と、各記録デューティD1およびD2における明度との差を比較する。この場合、高濃度領域と白スジ部の明度差ΔL2の方が、低濃度領域と白スジ部の明度差ΔLD1よりも明らかに大きいことが分かる。すなわち、高濃度領域における白スジの方が低濃度領域における白スジよりも目立ちやすい。
一方、低濃度領域の記録デューティD1および高濃度領域の記録デューティD2における明度と、夫々の記録デューティのドットが重複して発生する黒スジの明度との差を比較する。この場合、低濃度領域でも高濃度領域でも、黒スジ部の記録デューティはつなぎ部以外の領域よりも高くなるが、低濃度領域と黒スジ部の明度差ΔL3の方が、高濃度領域と黒スジ部の明度差ΔLD4よりも大きくなる。すなわち、低濃度領域における黒スジの方が高濃度領域における黒スジよりも目立ちやすい。このように、つなぎ部における白スジあるいは黒スジの目立ち方は、搬送ずれだけでなく周辺の画像の濃度にも影響を受ける。
しかしながら、突発的に生じる搬送の誤差は、白スジの方向に方にずれるか、黒スジの方向にずれるかを予測することは出来ない。よって本実施形態においては、最も画像弊害として目立ち易い高濃度領域での白スジを回避するために、高濃度領域のつなぎ部では予めドットを多めに設定する。一方、白スジは目立ち難いが黒スジは比較的目立ち易い低濃度部では、つなぎ部におけるドットの数をあまり増やさないようにする。このように、本実施形態では、記録デューティが高くなるほど、つなぎ部におけるドットの数が多くなるように、濃度レベルに応じて画像データを処理する。そして、このような画像処理を実現するために、マスク処理J0008で参照するマスクパターンと、ドット配置パターン化処理で参照するドット配置パターンとを、予め対応づけて作成しておく。
図10は、600dpiの1画素を構成する2×2エリアの夫々が、図9で示したドット配置パターン化処理によってドット記録(1)となるレベル値を示す図である。例えば、1と示されているエリアには、600dpiの1画素が有するレベル値が0の時にはドットは記録されないが、レベル1〜4では必ずドットが記録される。一方、4と示されているエリアには、レベル0〜3までドットは記録されず、レベル4のときにのみドットが記録される。このように、記録媒体上では、高濃度でないとドットが記録されないエリアや低濃度の段階からドットが記録されるエリアが定められている。
図11(a)〜(d)は、図7で説明した2パスのマスクパターンを基準とし、つなぎ部におけるドットの記録率を150%とする例を示す図である。例えば、図11(a)では、マスクパターンPAの下端部の全エリアが記録許容エリア(記録許容率100%)となっている。このようなマスクパターンを使用することにより、図のグレーで示したエリアには、ドット配置パターン化処理で記録(1)と定められた際に、2つずつドットが記録されることになる。その結果、搬送動作の度に形成されるつなぎ部では、補完の関係にあるマスクパターンを使用した場合よりも、多くのドットが記録されるようになり、搬送量が基準値より多少大きくても、白スジを目立たせないようすることが出来る。
また、図11(b)はマスクパターンPBの下端部の全エリアが記録許容エリア(記録許容率100%)となっている例を示し、図11(c)はマスクパターンPAの上端部の全エリアが記録許容エリア(記録許容率100%)となっている例を示している。更に、図11(d)はマスクパターンPBの上端部の全エリアが記録許容エリア(記録許容率100%)となっている例を示している。いずれの例においても、図のグレーで示したエリアには、ドット配置パターン化処理で記録(1)と定められた際に、2つずつドットが記録されることになる。その結果、搬送動作の度に形成されるつなぎ部では、通常より多くドットが記録される。
以上説明した図11(a)〜(d)は、つなぎ部のドット数が他の領域に比べて単純に多くなるような構成について説明した。しかしながら、本実施形態では、つなぎ部におけるドットの数がレベル数に応じて多くなるような構成でなければならない。そのために、本実施形態では、図10で示したようなドット配置パターンに対応づけて作成されたマスクパターンを用意する。具体的には、つなぎ部に相当するエリアのうち、例えば図10で“4”と示したエリアについては、そのうちの半数に2つのドットが記録されるようにマスクパターンの記録許容エリアを設定する。また、つなぎ部に相当するエリアのうち、図10で“3”と示したエリアについては、そのうちの20%に2つのドットが記録されるようにマスクパターンの記録許容エリアを設定する。そして、図10で“2”あるいは“1”と示したエリアについては、つなぎ部であってもドットの重複は行わず、全エリアに1つずつのドットが記録されるようにマスクパターンの記録許容エリアを設定する。このような規則に則って、マスクパターンの記録許容エリアを設定することにより、記録デューティが高い場合ほど、つなぎ部には多くのドットを記録することが可能となる。
図12は、つなぎ部において、γ補正後のブラック(K)の信号値(0〜255)と実際に記録媒体に記録されるドットの記録デューティを示した図である。多くの画素では、入力信号値が64近傍において量子化処理後の出力値がレベル1となり、128近傍においてレベル2となり、192近傍でレベル3となり、255でレベル4となる。このような状態において、上述したようなドット配置パターンに対応付けられたマスクパターンを使用することによって得られる軌跡を、図では太線01で示している。入力信号値が128程度までは入力値に対し記録デューティが線形であるが、ドットの重複を含むレベル3が現れる128以上の領域では、2つのドットが記録されるエリアが徐々に増えていくので、記録デューティの傾きも大きくなる。そして、殆どの画素がレベル4となる255に近い領域では、2つのドットが記録されるエリアが更に増えていくので、記録デューティの傾きも一層大きくなる。
一方、破線03は、ドット配置パターンにおいてレベル4でドットが記録されるエリアについては、その内50%に2つのドットが記録されるが、レベル3以下でドットが記録されるエリアについては、ドットの重複は行わない場合の軌跡を示している。また、破線02は、全てのレベルにおいてドットの重複は行わない場合、すなわち従来構成における軌跡を示している。これら3種類の軌跡を比較すれば分かるように、本実施形態によれば、濃度値が高くなるほどつなぎ部における記録デューティの傾きが大きくなっているのがわかる。
図13は、従来法で記録した場合と本実施形態のような補正を行った場合とで、高濃度領域における白スジと黒スジの目立ち方を比較するための図である。本実施形態のような補正を行った場合、つなぎ部に重複して記録されたドットが白スジ領域ににじみ出て行くため、補正を行わなかった場合に比べ白スジの明度が低くなり、白スジ自体が目立ち難くなる。一方、黒スジについては、つなぎ部に重複して記録されたドットが補正を行わなかった場合に比べて多くなるが、周辺の領域の明度も元々低いので、補正を行わなかった場合と比較してもつなぎ部だけが極端に目立つことはない。
ところで、以上では図8で説明したようにブラックの階調特性に応じてドットの重複率を調整したマスクパターンについて説明したが、図8のような階調特性は使用するインク色に応じて異なることが一般に知られている。
図14は、ブラックインクよりも色材濃度が低いシアンインクにおける記録デューティと記録媒体で表現される明度の関係を示す図である。シアンインクにおいては、記録デューティと明度の関係がブラックに比べて線形に近い。このような場合、各記録デューティにおける白スジや黒スジの目立ち方は、ブラックの場合とは異なる。
図15は、シアンインクにおける白スジの目立ち方をブラックインクと比較するための模式図である。シアンインクにおいては、インクそのものの明度がブラックインクほど低くないので、記録デューティが高いであっても、白スジと周辺の領域との明度差はブラックインクの場合ほど大きくなく、視覚的にも目立ち難い。よって、シアンインクの場合にはブラックインクの場合ほど、つなぎ部において多くのドットを記録する必要がない場合が多い。
この際、例えばシアンインクでは、レベル4でドットが記録されるエリアについて、その内の20%にドットが重複記録されるように記録許容エリアを設定しておきながら、レベル3以下でドットが記録されるエリアではドットの重複を行わないようにしてもよい。このように、図12に示したような入力値の記録デューティの関係をインクの色に応じて独立に調整するために、インク色に応じてマスクパターンを独立に用意することも出来る。このようにしておけば、各インク色に応じてつなぎ部におけるドット数を適切に調整し、全てのインク色で黒スジも白スジも目立たせないようにすることが出来る。また、ブラックインクとグレーインクのように同じ色相で明度の異なる複数のインクを用いる場合や、顔料インクと染料インクのように特性の異なるインクを使用する場合においても、つなぎ部におけるドット数を夫々のインクで適切に調整することは有効である。一般に、インク自体の明度が低く、図9のように記録デューティと記録媒体で表現される明度の関係が非線形なものほど、高濃度領域においてつなぎ部のドットを多くする必要があると言える。
また、以上説明したつなぎスジの目立ち方の差は、普通紙よりも、シリカなどのインクを吸収するコート層を設けたコート紙に記録を行った場合の方が、顕著に現れる。その理由は、コート紙の場合には色材によるドットの形状が比較的鮮明に紙面上に残るからである。よって、本実施形態は、普通紙よりもこのようなコート紙の方が効果的に機能すると言える。また、このように、記録媒体の種類によっても黒スジや白スジの目立ち方は異なるので、記録媒体の種類に応じてマスクパターンを用意することも無論有効である。
また、上記図11(a)〜(d)では、1200dpiの1画素幅をドットの重複記録を行うつなぎ部として説明したが、本実施形態はこのような形態に限定されるものではない。つなぎ部を挟む上下2つのラインで、ドットの重複記録を行っても良いし、これら2つのラインの両方で重複させるドットの数を異ならせても良い。例えば、図11(a)と(d)を組み合わせ、第1ブロックの下端部と第2ブロックの上端部の2つのラインにおいて記録許容エリアの数を増やすことにより、つなぎ部を挟む2つのラインで重複ドットを発生させることも出来る。また、つなぎ部を挟む上下夫々の複数のラインで重複ドットを発生させるようにしてもよい。
この際、重複ドットを発生させる領域は、記録装置の搬送量の誤差に応じて調整することが好ましい。更に、同じ装置であっても、搬送誤差が大きい記録媒体ではつなぎ部の上下4ラインでドットを重複させ、搬送誤差が小さい記録媒体ではつなぎ部の下1ラインのみでドットを重複させる等、モードによって重複ドットを発生させる領域を調整しても構わない。
また、印刷物の観察距離および白スジや黒スジの認識度が記録媒体のサイズに応じて異なることから、記録媒体のサイズに応じて重複ドットを発生させる領域を調整することも効果的である。例えば、A1サイズ以上の記録物を観察する場合は、A4サイズ程度の記録物を監察する場合に比べて、記録物との距離をおくことが多い。よって、このような大判の記録媒体に記録を行う場合には、重複ドットを発生させる領域を通常より大きく設定しておくことが有効である。
また、ドットを重複させる数についても、上述したような2ドットに限定されるものではない。同じエリアに対し3ドット以上のドットを記録する構成であっても構わない。例えば、画像全体の濃度を上げるために、全ての領域で2ドットずつドットの記録を許容するマスクパターンも、既に提案されている。このようなマスクパターンを使用しながら本実施形態の効果を得るためには、つなぎ部において、3ドット以上のドットを重ねて記録するようにすれば良い。つまり、低濃度領域ではドットが記録されず高濃度領域でドットが記録されるようなつなぎ部のエリアに対し、ドットの記録許容率がつなぎ部以外の領域に比べて高く設定されていれば、本実施形態は有効に機能する。
更に、以上の説明では2パスのマルチパス記録を例に説明を行ってきたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。マルチパス数Nに対しノズル群がN個のブロックに分割され、つなぎ部となる領域で重複ドットが生じるように記録許容エリアが配置されたマスクパターンであれば、本実施形態の効果を得ることは出来る。但し、マルチパス数が少ない方が白スジや黒スジは目立つことから、本実施形態の効果は2パスのマルチパス記録で最も効果が現れることになる。
更にまた、以上ではノズルブロックの上端あるいは下端にドットを重複させるためラインを用意したが、例えば記録ヘッドの中に通常のノズルブロックとは別に重複ドットを記録するためのノズルを用意しても良い。
図16(a)および(b)は、図7で説明した2パスのマスクパターンを基準とし、つなぎ部用に1ノズル分のラインを用意した構成を示す図である。図16(a)は、記録ヘッドの下端部の1ノズルを重複ドットのためのノズルとした例であり、同図(b)は、上端部の1ノズルを重複ドットのためのノズルとした例である。このように、つなぎ部にドットを重ねるためのノズルを通常のブロックとは別に用意することにより、ノズル全体の記録許容率を局所的に高めることなく、つなぎ部のドット数を多くすることが可能となる。
以上説明したように本実施形態によれば、つなぎ部におけるドットの数がレベル数に応じて多くなるように、関連付けられて作成されたドット配置パターンとマスクパターンが用意されている。このような構成により、低濃度領域の黒スジを目立たせることなく高濃度領域の白スジを抑制することが可能となり、少ないマルチパス数であっても、全階調において白スジも黒スジも目立たない滑らかな画像を出力することが可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態においても、図1〜図4で説明した画像記録システム、記録装置および記録ヘッドを用いる。そして、記録デューティが高くなるほど、つなぎ部におけるドットの数が多くなるように、画像データを処理する。但し本実施形態では、このような画像処理を実現するためにドット配置パターンやマスクパターンを利用するのではなく、プリンタドライバにおける前段処理J0002と後段処理J0003の間に、本実施系形態特有のつなぎ補正処理を用意する。
図17は、本実施形態においてプリンタドライバのつなぎ補正処理が実行する工程を説明するためのフローチャートである。まず、ステップS1で前段処理J0002からのRGB値を入力すると、続くステップS2でこの入力データがつなぎ部に相当する画素データであるか否かを判断する。つなぎ部に相当しないと判断した場合は、入力データをそのまま後段処理へ送るために、ステップS5へジャンプする。一方、入力データがつなぎ部に相当する画素データであると判断した場合は、ステップS3へ進む。
ステップS3では、入力信号値RGBから周知の計算式により明度Lを算出する。更にステップS4では、ステップS3で得られた明度Lに応じて減算値を設定し、入力信号値RGBから上記減算値を減算する。このとき減算値は明度Lが低いほど(すなわち濃度が高いほど)大きな値になるように予め設定されている。このように、ステップS3では、入力されたRGBよりも低い値のRGB値が得られ、明度Lが低いほどより一層低い値のRGB値に変換されるようになっている。その後、ステップS5に進み、より低い値に変換されたつなぎ部のRGB値が後段処理に向けて出力される。
図18は、ステップS4における入力信号と出力信号から得られる明度Lの関係を説明するための図である。本実施形態においても第1の実施形態と同様に、低濃度領域ではつなぎ部の濃度を積極的に上昇させるような処理は行わず、高濃度領域についてのみ積極的につなぎ部の濃度を上昇させるようにする。そのため、所定値以上の明度(低濃度領域)では入力明度と出力明度は等しい値になっている。一方、所定値以下の明度(高濃度領域)では入力明度に比べて出力明度は低くなっており、入力明度が低くなるほど出力明度がより低くなっている。
以上説明したように本実施形態によれば、つなぎ部におけるオリジナル画像の明度が低いほど他の領域に比べて更に明度が低くなるように、つなぎ補正処理を実行する。これにより、低濃度領域の黒スジを目立たせることなく高濃度領域の白スジを抑制することが可能となり、全階調において白スジも黒スジも目立たない滑らかな画像を出力することが可能となる。
201〜204 記録ヘッド
500 記録制御部
600 記録装置
1200 ホスト装置
J0006 ドット配置パターン化処理
J0008 マスクデータ変換処理

Claims (14)

  1. 第1の色のインクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列された第1のノズル列と、前記第1の色よりも明度の低い第2の色のインクを吐出するための複数のノズルが前記配列方向に配列された第2のノズル列と、を有する記録手段を記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査手段と、
    前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記単位領域内の複数の画素それぞれにおける階調値を示す画像データを取得する取得手段と、
    前記画像データに基づいて、前記単位領域内に前記複数回の走査で複数の画素を記録するためのインクの吐出または非吐出を定め記録データを生成する生成手段と、
    前記走査手段によって走査されている際に、前記生成手段により生成された記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御手段と、を有する画像記録装置であって、
    前記生成手段は、前記単位領域内の前記搬送方向の端部の第1の前記画素と、前記単位領域内の前記第1の画素と前記搬送方向に異なる位置の第2の前記画素と、を記録するための画像データとして、(i)前記取得手段が前記第2の色についての階調が第1の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、前記第2の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、はほぼ等しくなり、(ii)前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第1の階調値よりも大きい第2の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内への前記第2のインクの吐出量が、前記第2の画素内への前記第2の色のインクの吐出量よりも多くなり、且つ、(iii)前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合における前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量が、前記取得手段が前記第1の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合における前記第1の画素内への前記第1の色のインクの吐出量よりも多くなるように、前記記録データを生成することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記生成手段は、前記取得手段が前記第1の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内への前記第1の色のインクの吐出量と、前記第2の画素内への前記第1の色のインクの吐出量と、がほぼ等しくなるように、前記記録データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記生成手段は、(i)前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第1の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内に前記第2の色のインクの吐出によって記録されるドットの数と、前記第2の画素内に前記第2の色のインクの吐出によって記録されるドットの数と、は互いに等しくなり、且つ、(ii)前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内に前記第2の色のインクの吐出によって記録されるドットの数が、前記第2の画素内に前記第2の色のインクの吐出によって記録されるドットの数よりも多くなるように、前記記録データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記生成手段は、前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得し、且つ、前記記録媒体がコート紙である場合における前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量が、前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得し、且つ、前記記録媒体が普通紙である場合における前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量よりも多くなるように、前記記録データを生成することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記生成手段は、前記取得手段が前記第2の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得し、且つ、前記記録媒体が普通紙である場合、前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、前記第2の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、ほぼ等しくなるように、前記記録データを生成することを特徴とする請求項に記載の画像記録装置。
  6. インクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列されたノズル列を有する記録手段を記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査手段と、
    前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記単位領域内の複数の画素それぞれにおける階調値を示す画像データを取得する取得手段と、
    前記画像データの有する階調値に応じて前記画素内の複数のエリアそれぞれに対するドットの記録および非記録を定めた複数のドット配置パターンを用いて、前記取得手段によって取得された前記画像データから前記画素内の複数のエリアそれぞれに対するドットの記録および非記録を定める2値データを生成する第1の生成手段と、
    前記画素内の複数のエリアそれぞれに対する前記2値データに基づいたドットの記録を許容する記録許容エリアとドットの記録を許容しない非記録許容エリアとがそれぞれ配置された、前記複数回の走査のそれぞれに対応する複数のマスクパターンを用いて、前記第1の生成手段によって生成された前記2値データから前記画素内の複数エリアそれぞれに対する前記複数回の走査それぞれにおけるドットの記録および非記録を定める記録データを生成する第2の生成手段と、
    前記走査手段によって走査されている際に、前記第2の生成手段により生成された前記記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御手段と、を有する画像記録装置であって、
    前記単位領域内の前記搬送方向における端部の第1の前記画素内の少なくとも1つの所定の前記エリアに関し、(i)前記複数のドット配置パターンのうちの第1の階調値に対応する第1のドット配置パターンにおいて、前記所定のエリアに対してドットの非記録が定められ、(ii)前記複数のドット配置パターンのうちの前記第1の階調値よりも高い第2の階調値に対応する第2のドット配置パターンにおいて、前記所定のエリアに対してドットの記録が定められ、(iii)前記複数のマスクパターンのうちの少なくとも2つのマスクパターンにおいて、前記所定のエリアと対応する位置に前記記録許容エリアが配置されていることを特徴とする画像記録装置。
  7. 前記複数のマスクパターンにおいて、前記前記第1の画素内の前記所定のエリア以外の前記エリアと対応する位置には前記記録許容エリアが互いに補完関係を有するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記複数のマスクパターンにおいて、前記単位領域内の前記第1の画素と前記搬送方向に異なる位置の第2の前記画素内の前記複数のエリアには前記記録許容エリアが互いに補完関係を有するように配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の画像記録装置。
  9. インクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列されたノズル列を有する記録手段を記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査手段と、
    前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記単位領域内の複数の画素それぞれにおける階調値を示す画像データを取得する第1の取得手段と、
    前記第1の取得手段によって取得された前記画像データの階調値に対応する色の明度に関する情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段によって取得された前記画像データを補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された前記画像データに基づいて、前記単位領域内に前記複数回の走査で複数の画素を記録するためのインクの吐出または非吐出を定めた記録データを生成する生成手段と、
    前記走査手段によって走査されている際に、前記生成手段により生成された記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御手段と、を有する画像記録装置であって、
    前記補正手段は、(i)前記第2の取得手段によって取得された前記情報が示す前記単位領域内の前記搬送方向の端部の第1の前記画素に対応する画像データの階調値に対応する色の明度が第1の明度である場合、第1の減算率で前記明度を減算し、(ii)前記第2の取得手段によって取得された前記情報が示す前記第1の画素に対応する画像データの階調値に対応する明度が前記第1の明度よりも低い第2の明度である場合、前記第1の減算率よりも大きい第2の減算率で前記明度を減算するように、前記画像データを補正することを特徴とする画像記録装置。
  10. 前記補正手段は、前記単位領域内の前記第1の画素とは前記搬送方向に異なる位置の第2の前記画素に対応する画像データの階調値に対応する明度を減算する補正をしないことを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. インクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列されたノズル列を有する記録手段を前記記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査手段と、
    前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記単位領域内に記録する複数の画素それぞれの階調値を示す画像データを取得する取得手段と、
    前記画像データに基づいて、前記単位領域内に前記複数回の走査で複数の画素を記録するためのインクの吐出または非吐出を定め記録データを生成する生成手段と、
    前記走査手段によって走査されている際に、前記生成手段により生成された記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御手段と、を有する画像記録装置であって、
    前記生成手段は、前記単位領域内の前記搬送方向の端部の第1の前記画素と、前記単位領域内の前記第1の画素と前記搬送方向に異なる位置の第2の前記画素と、を記録するための画像データとして、前記取得手段が第1の階調値を示す画像データを取得した場合における前記第1の画素内へのインクの吐出量と、前記第2の画素内へのインクの吐出量と、の差が、前記取得手段が前記第1の階調値よりも大きい第2の階調値を示す画像データを取得した場合における前記第1の画素内へのインクの吐出量と、前記第2の画素内へのインクの吐出量と、の差よりも小さくなるように、前記記録データを生成することを特徴とする画像記録装置。
  12. 第1の色のインクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列された第1のノズル列と、前記第1の色よりも明度の低い第2の色のインクを吐出するための複数のノズルが前記配列方向に配列された第2のノズル列と、を有する記録手段を記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査工程と、
    前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送工程と、
    前記単位領域内の複数の画素それぞれにおける階調値を示す画像データを取得する取得工程と、
    前記画像データに基づいて、前記単位領域内に前記複数回の走査で複数の画素を記録するためのインクの吐出または非吐出を定める記録データを生成する生成工程と、
    前記走査工程によって走査されている際に、前記生成工程により生成された記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御工程と、を有する画像記録方法であって、
    前記生成工程は、前記単位領域内の前記搬送方向の端部の第1の前記画素と、前記単位領域内の前記第1の画素と前記搬送方向に異なる位置の第2の前記画素と、を記録するための画像データとして、(i)前記取得工程が前記第2の色についての階調が第1の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、前記第2の画素内への前記第2の色のインクの吐出量と、はほぼ等しくなり、(ii)前記取得工程が前記第2の色についての階調が前記第1の階調値よりも大きい第2の階調値である画像データを取得した場合、前記第1の画素内への前記第2のインクの吐出量が、前記第2の画素内への前記第2の色のインクの吐出量よりも多くなり、且つ、(iii)前記取得工程が前記第2の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合における前記第1の画素内への前記第2の色のインクの吐出量が、前記取得工程が前記第1の色についての階調が前記第2の階調値である画像データを取得した場合における前記第1の画素内への前記第1の色のインクの吐出量よりも多くなるように、前記記録データを生成することを特徴とする画像記録方法。
  13. インクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列されたノズル列を有する記録手段を記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査工程と、
    前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送工程と、
    前記単位領域内の複数の画素それぞれにおける階調値を示す画像データを取得する取得工程と、
    前記画像データの有する階調値に応じて前記画素内の複数のエリアそれぞれに対するドットの記録および非記録を定めた複数のドット配置パターンを用いて、前記取得工程によって取得された前記画像データから前記画素内の複数のエリアそれぞれに対するドットの記録および非記録を定める2値データを生成する第1の生成工程と、
    前記画素内の複数のエリアそれぞれに対する前記2値データに基づいたドットの記録を許容する記録許容エリアとドットの記録を許容しない非記録許容エリアとがそれぞれ配置された、前記複数回の走査のそれぞれに対応する複数のマスクパターンを用いて、前記第1の生成工程によって生成された前記2値データから前記画素内の複数エリアそれぞれに対する前記複数回の走査それぞれにおけるドットの記録および非記録を定める記録データを生成する第2の生成工程と、
    前記走査工程によって走査されている際に、前記第2の生成工程により生成された前記記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御工程と、を有する画像記録方法であって、
    前記単位領域内の前記搬送方向における端部の第1の前記画素内の少なくとも1つの所定の前記エリアに関し、(i)前記複数のドット配置パターンのうちの第1の階調値に対応する第1のドット配置パターンにおいて、前記所定のエリアに対してドットの非記録が定められ、(ii)前記複数のドット配置パターンのうちの前記第1の階調値よりも高い第2の階調値に対応する第2のドット配置パターンにおいて、前記所定のエリアに対してドットの記録が定められ、(iii)前記複数のマスクパターンのうちの少なくとも2つのマスクパターンにおいて、前記所定のエリアと対応する位置に前記記録許容エリアが配置されていることを特徴とする画像記録方法。
  14. インクを吐出するための複数のノズルが配列方向に配列されたノズル列を有する記録手段を記録媒体に対して前記配列方向と交差する走査方向に複数回走査させる走査工程と、
    前記複数のノズルを分割して構成されるそれぞれ前記配列方向に連続して配列された所定数のノズルからなる複数のノズルブロックのそれぞれが、互いに異なる前記複数回の走査のそれぞれで単位領域への記録に用いられるように、前記複数回の走査の連続する走査の間それぞれにおいて、前記ノズルブロックの前記配列方向における長さに対応する距離だけ、前記記録媒体を前記走査方向と交差する搬送方向に搬送する搬送工程と、
    前記単位領域内の複数の画素それぞれにおける階調値を示す画像データを取得する第1の取得工程と、
    前記第1の取得工程によって取得された前記画像データの階調値に対応する色の明度に関する情報を取得する第2の取得工程と、
    前記第1の取得工程によって取得された前記画像データを補正する補正工程と、
    前記補正工程によって補正された前記画像データに基づいて、前記単位領域内に前記複数回の走査で複数の画素を記録するためのインクの吐出または非吐出を定めた記録データを生成する生成工程と、
    前記走査工程によって走査されている際に、前記生成工程により生成された記録データにしたがってインクを吐出するように、前記記録手段を制御する制御工程と、を有する画像記録方法であって、
    前記補正工程は、(i)前記第2の取得手段によって取得された前記情報が示す前記単位領域内の前記搬送方向の端部の第1の前記画素に対応する画像データの階調値に対応する色の明度が第1の明度である場合、第1の減算率で前記明度を減算し、(ii)前記第2の取得手段によって取得された前記情報が示す前記第1の画素に対応する画像データの階調値に対応する明度が前記第1の明度よりも低い第2の明度である場合、前記第1の減算率よりも大きい第2の減算率で前記明度を減算するように、前記画像データを補正することを特徴とする画像記録方法。
JP2011013019A 2011-01-25 2011-01-25 画像記録装置および画像記録方法 Active JP5709551B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011013019A JP5709551B2 (ja) 2011-01-25 2011-01-25 画像記録装置および画像記録方法
US13/354,619 US8786896B2 (en) 2011-01-25 2012-01-20 Image processing method and image processing apparatus for reducing the bad effects of seam lines that appear at the boundary portions for each printing scan in a serial type printer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011013019A JP5709551B2 (ja) 2011-01-25 2011-01-25 画像記録装置および画像記録方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012152977A JP2012152977A (ja) 2012-08-16
JP2012152977A5 JP2012152977A5 (ja) 2014-03-13
JP5709551B2 true JP5709551B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=46543989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011013019A Active JP5709551B2 (ja) 2011-01-25 2011-01-25 画像記録装置および画像記録方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8786896B2 (ja)
JP (1) JP5709551B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9067430B2 (en) * 2011-03-01 2015-06-30 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and recording method
JP2015016671A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 セイコーエプソン株式会社 ドット記録装置、ドット記録方法、及び、そのためのコンピュータープログラム
KR102025184B1 (ko) * 2013-07-31 2019-09-25 엘지디스플레이 주식회사 데이터 변환 장치 및 이를 이용한 디스플레이 장치
JP6173121B2 (ja) * 2013-08-22 2017-08-02 キヤノン株式会社 記録装置および記録方法
US9373064B2 (en) * 2013-12-24 2016-06-21 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus, ink jet printing method, and image processing apparatus
JP6269172B2 (ja) 2014-03-05 2018-01-31 セイコーエプソン株式会社 印刷制御装置、印刷制御方法、及びプログラム
JP6380023B2 (ja) * 2014-11-10 2018-08-29 セイコーエプソン株式会社 ドット記録装置、ドット記録方法、そのためのコンピュータープログラム、及び、記録媒体の製造方法
JP6380024B2 (ja) * 2014-11-10 2018-08-29 セイコーエプソン株式会社 ドット記録装置、ドット記録方法、そのためのコンピュータープログラム、及び、記録媒体の製造方法
JP6512942B2 (ja) * 2015-05-27 2019-05-15 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP6576133B2 (ja) * 2015-07-10 2019-09-18 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP2017081110A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP2022184353A (ja) 2021-06-01 2022-12-13 キヤノン株式会社 記録装置、制御装置、およびプログラム
JP2023006647A (ja) 2021-06-30 2023-01-18 キヤノン株式会社 記録装置、記録方法、制御装置、およびプログラム

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2620313B2 (ja) * 1988-06-17 1997-06-11 キヤノン株式会社 画像記録装置
JPH02289355A (ja) * 1989-04-28 1990-11-29 Canon Inc 画像記録装置
JP3272552B2 (ja) * 1994-10-05 2002-04-08 アルプス電気株式会社 シリアルプリンタによる印字方法
JPH11188898A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Copyer Co Ltd インクジェット記録方法および装置
JP4164305B2 (ja) 2002-07-24 2008-10-15 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP4217651B2 (ja) * 2004-03-31 2009-02-04 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
EP2202674B1 (en) 2004-07-06 2014-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Data processing apparatus for generating ink jet printing masks
JP4693608B2 (ja) 2005-11-30 2011-06-01 キヤノン株式会社 記録装置及び記録方法
JP5013712B2 (ja) * 2005-12-28 2012-08-29 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5213317B2 (ja) 2006-08-22 2013-06-19 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
WO2008072620A1 (ja) * 2006-12-11 2008-06-19 Canon Kabushiki Kaisha インクジェット記録装置、画像処理方法および画像処理装置
US7726763B2 (en) 2006-12-11 2010-06-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
US7585039B2 (en) 2006-12-13 2009-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP5178071B2 (ja) 2007-07-06 2013-04-10 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5078673B2 (ja) * 2008-02-29 2012-11-21 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2009262405A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Canon Inc 画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US8786896B2 (en) 2014-07-22
JP2012152977A (ja) 2012-08-16
US20120188562A1 (en) 2012-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5709551B2 (ja) 画像記録装置および画像記録方法
JP4939658B2 (ja) 記録装置及び記録方法
US8328310B2 (en) Printing apparatus and printing method providing band suppression between nozzle blocks
JP5087796B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP4385626B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP7313943B2 (ja) ディザパターンの作成方法、プログラムおよびディザパターンを作成する装置
JP5748522B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5832133B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2006159810A (ja) 印刷装置及び印刷用画像処理装置
JP5084159B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、およびプログラム
JP6598640B2 (ja) 記録装置、記録方法およびプログラム
US8833898B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP7077003B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびインクジェット記録装置
JP4785351B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、データ生成装置およびプログラム
JP2012153119A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5489549B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム
JP5004933B2 (ja) 画像データ処理装置、画像形成装置および画像データ処理方法
JP5564771B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、コンピュータプログラム、記録媒体、印刷媒体、および、プリンタ
JP2008162096A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2015143012A (ja) インクジェット記録装置および画像処理装置
JP2015143011A (ja) インクジェット記録装置および画像処理装置
US11648782B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
US12083805B2 (en) Recording apparatus
JP2010194822A (ja) インクジェット記録装置およびデータ生成装置
JP2021074972A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140916

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150303

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5709551

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151