JP2009262405A - 画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】単位記録画素間隔の差異による濃度差を軽減し、より高品位な画像を高速に記録可能とする。
【解決手段】多値データから各記録走査用のバンドデータを生成し、前記バンドデータの一部を補正して、データ変換を行うデータ変換手段と、前記データ変換手段により変換されたバンドデータを2値化して2値化データを生成する2値化手段と、前記2値化手段により生成された2値化データに基づいて、前記記録ヘッドを駆動して画像形成を行う画像形成手段とを備え、前記バンドデータは、前記記録ヘッドが有する複数の記録素子のいずれかに割り当てられる複数の画素値で構成され、前記データ変換手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち前記配列の両端の記録素子を含む第1の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を増加させ、該第1の記録素子群の内側に位置する第2の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を減少させるようにデータ変換を行う。
【選択図】図8
【解決手段】多値データから各記録走査用のバンドデータを生成し、前記バンドデータの一部を補正して、データ変換を行うデータ変換手段と、前記データ変換手段により変換されたバンドデータを2値化して2値化データを生成する2値化手段と、前記2値化手段により生成された2値化データに基づいて、前記記録ヘッドを駆動して画像形成を行う画像形成手段とを備え、前記バンドデータは、前記記録ヘッドが有する複数の記録素子のいずれかに割り当てられる複数の画素値で構成され、前記データ変換手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち前記配列の両端の記録素子を含む第1の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を増加させ、該第1の記録素子群の内側に位置する第2の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を減少させるようにデータ変換を行う。
【選択図】図8
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラムに関する。
複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用いる記録装置の一例として、従来より、複数のインクの吐出口を備えた記録ヘッドを用いるカラーインクジェット方式の記録装置が知られている。
モノクロプリンタとしてキャラクタのみ記録するものとは異なり、カラーイメージ画像を記録するカラープリンタにおいては、発色性、階調性、一様性など様々な要素に対する安定した記録が要求される。特に一様性は、記録素子列の製作工程に生じるわずかなノズル単位のばらつきの影響を受けやすく、この様なばらつきは各ノズルの吐出量や吐出方向を不安定にし、記録画像に濃度ムラを発生させる。
また、シリアル型のインクジェット記録装置では、記録走査と記録走査の間に存在するつなぎ部分で、視覚的に確認できる程度のスジが生じ、このようなつなぎスジが周期的に現れることで、やはり一様性を劣化させる問題の1つになっていた。
そこで、従来のシリアル型のインクジェット記録装置においては、同一記録領域に記録されるべき記録データを複数のグループに分割し、紙送り動作を挟んだ複数回の記録走査で同一記録領域を少しずつ記録していく方法が一般となっている。この記録方法は、「マルチパス記録」と呼ばれる。
マルチパス記録によれば、本来ならば1回の記録走査で記録可能な記録ラインを、異なるノズルによる複数回の記録走査で形成することができるので、各ノズル固有の画像への影響が緩和される。また、記録走査ごとの境界部においても、端部ノズルのみでなく、中央部のノズルによっても記録されるので、つなぎスジも目立たなくなり、記録画像における濃度ムラが低減されるのである。
また、特にマルチパス記録を行なわなくても、つなぎスジを防止するために、記録ヘッドが1回の記録走査で記録する画像と、次の記録走査で記録する画像とを、所定量重複させる方法も提案されている(特許文献1を参照)。
これによれば、前回の記録走査で記録される画像データのうち、次の記録走査と重複する領域に対しては、画像データをランダムなマスクパターンにてマスクする。さらに次の記録走査で記録される画像データのうち、前回の記録走査と重複する領域に対しては、前回適用したランダムなマスクパターンを反転したパターンでマスクする。このような構成を採ることで、記録走査間のつなぎ部特有の弊害が所定の幅を持った領域内で分散されるので、画像上、強いつなぎスジが確認されにくくなるのである。
ところで近年では、1ドット当たりの吐出量をより小さくする技術が飛躍的に進歩し、さらに高解像な画像が形成可能となって来ている。また、より銀塩写真に迫る階調性を実現するために、基本となる4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の他に、更に濃度を薄くした淡インクを適用し、基本のインクと併用して記録する記録装置もすでに提供されている。
しかしながら、このように1ドットあたりの吐出量が小さい記録装置では、ドットの着弾位置ずれや吐出安定性など、新たな弊害を招く場合もあった。それは、例えば、1ドットあたりの吐出量が小さく、且つ、記録素子列が比較的長い長尺タイプの記録ヘッドを用いて画像を形成した場合に生ずる現象である。具体的に、この現象は、記録ヘッド両端部のノズルが吐出したインク滴の着弾位置が、中央部のノズルによる着弾位置に比べ、わずかに内側へずれてしまうものである。以下、この現象を「端部よれ」と称することとする。
記録ヘッドは紙面垂直方向に移動走査しながら各ノズルより記録媒体に向けて直角にインク滴を吐出するのが理想ではあるが、記録ヘッドの両端部に位置するノズルから吐出されるインク滴は、中央部に向けて偏向された状態で進んでしまう傾向にある。こうした傾向は、1ドットあたりの吐出量が小さい、いわゆる極小のインク滴によって画像を形成する場合、また記録デューティが高い場合に顕著に現れる。そして、この記録走査ごとに現れるドットのよれが、視覚特性上、白スジとして認知されてしまうのである。
特開平8−25693号公報
このような画像弊害に対し、前述したマルチパス記録を適用したり、マルチパス数を通常よりも多く設定したりすることによって、白スジをより目立たなくすることは可能ではある。しかしながら、近年求められるような写真画質と同等な品位の画像を得るにはこのような対策では十分とは言えなかった。また、マルチパス数を更に増やすことは、記録走査の回数を増大させるので、高速化を阻害してしまうことにもなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、単位記録画素間隔の差異による濃度差を軽減し、より高品位な画像を高速に記録可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、インクを吐出する複数の記録素子が配列されて構成される記録ヘッドの記録走査を記録媒体上で複数回実行して、吐出されたインクにより該記録媒体上で画像形成を行う画像形成装置であって、
多値データを前記画像形成のための各記録走査に分配してバンドデータを生成する分配手段と、
前記バンドデータの一部を補正して、データ変換を行うデータ変換手段と、
前記データ変換手段により変換されたバンドデータを2値化して2値化データを生成する2値化手段と、
前記2値化手段により生成された2値化データに基づいて、前記記録ヘッドを駆動して画像形成を行う画像形成手段と
を備え、
前記バンドデータは、前記記録ヘッドが有する複数の記録素子のいずれかに割り当てられる複数の画素値で構成され、
前記データ変換手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち前記配列の両端の記録素子を含む第1の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を増加させ、該第1の記録素子群の内側に位置する第2の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を減少させるようにデータ変換を行うことを特徴とする。
多値データを前記画像形成のための各記録走査に分配してバンドデータを生成する分配手段と、
前記バンドデータの一部を補正して、データ変換を行うデータ変換手段と、
前記データ変換手段により変換されたバンドデータを2値化して2値化データを生成する2値化手段と、
前記2値化手段により生成された2値化データに基づいて、前記記録ヘッドを駆動して画像形成を行う画像形成手段と
を備え、
前記バンドデータは、前記記録ヘッドが有する複数の記録素子のいずれかに割り当てられる複数の画素値で構成され、
前記データ変換手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち前記配列の両端の記録素子を含む第1の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を増加させ、該第1の記録素子群の内側に位置する第2の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を減少させるようにデータ変換を行うことを特徴とする。
本発明によれば、単位記録画素間隔の差異による濃度差を軽減し、より高品位な画像を高速に記録することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1aを参照して、本実施形態に対応するカラーインクジェットプリンタと、ホストコンピュータとで構成されるプリントシステムについて説明する。
本実施形態においてホストコンピュータ10は、情報処理装置として構成され、そのハードウェア構成は図1aに示すようになる。
図1aにおいて、CPU101は、ROM103内のプログラム用ROMあるいは外部メモリ111に記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した処理を実行する。CPU101はまた、システムバス104に接続される各デバイスを総括的に制御する。
また、このROM103内のプログラム用ROMあるいは外部メモリ111には、CPU101の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム等が記憶される。ROM103内のフォント用ROMあるいは外部メモリ111には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶される。ROM103内のデータ用ROMあるいは外部メモリ111には、上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶される。RAM102は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ(KBC)105は、キーボード(KB)109や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)106は、CRTディスプレイ(CRT)110の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)107は、ハードディスク(HD)、フロッピーディスク(登録商標)(FD)等の外部メモリ111とのアクセスを制御する。外部メモリ111には、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等が記憶されている。
プリンタコントローラ(PRTC)108は、双方向性インタフェース(インタフェース)21を介してプリンタ11に接続されて、プリンタ11との通信制御処理を実行する。NC112はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
なお、CPU101は、例えばRAM102上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT110上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU101は、CRT110上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行える。
次に、カラーインクジェットプリンタとしてのプリンタ11のハードウェア構成について説明する。プリンタ11は、インクを吐出する複数の記録素子から構成される記録素子群を複数配列してなる記録ヘッドの記録走査を記録媒体上で複数回実行して、吐出されたインクにより該記録媒体上で画像形成を行う画像形成装置である。図1aにおいてプリンタ11は、CPU122により制御される。
プリンタ11のCPU122は、システムバス125に接続される印刷部(プリンタエンジン)127に、印刷部I/F126を介して出力情報としての画像信号を出力する。該出力は、ROM123内のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等あるいは外部メモリ124に記憶された制御プログラム等に基づいて行われる。ROM123内のプログラムROMには、CPU122の制御プログラム等が記憶される。ROM123内のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶される。ROM123内のデータ用ROMには、外部メモリ124がないプリンタの場合には、ホストコンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。データROMには、後述するデータ変換処理において用いられる、補正係数が格納される。
印刷部I/F126は、CPU122からの画像信号を印刷部127へ入力するためのインタフェースである。印刷部127は、記録ヘッド、記録ヘッドに対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)、記録ヘッドを搬送するためのキャリアモータ、記録紙搬送のための搬送モータ、記録ヘッドを駆動するヘッドドライバ、各モータを駆動するためのモータドライバなどを含んで構成される。印刷部127では、印刷部I/F126を介して画像信号が入力されるとゲートアレイによりプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバが駆動されると共に、ヘッドドライバに送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動され、記録が行われる。
CPU122は入力部128を介してホストコンピュータとの通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ10に通知できる。RAM129は、CPU122の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
なお、RAM129は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ124は、メモリコントローラ(MC)130によりアクセスを制御される。外部メモリ124は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、操作パネル131は、操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。また、タッチパネル式のディスプレイを含み、各種動作設定を受け付可能としてもよい。
また、前述した外部メモリ124は1個に限らず、複数個備えられ、内蔵フォントに加えてオプションカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていてもよい。更に、図示しないNVRAMを有し、操作パネル131からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
次に、図1bを参照して、従来のカラーインクジェットプリンタおける画像処理の流れを説明する。図1bにおいて、ステップS151では、ホストコンピュータから転送された画像データ(多値)がプリンタに入力される。ステップS152では、パレット変換処理が行われて各インク色の多値のデータに分解される。次に、インク色に分解された多値のデータに対し、ステップS153においてγ変換処理が行なわれる。
次に、ステップS154では、γ変換されたデータの2値化処理が行なわれる。2値化処理により生成された印字データは、ステップS155にて該当するパスへ分配される。ステップS156では、各ヘッドに1バンドのデータをヘッド駆動タイミングに同期させて出力する。最後にステップS157では、ヘッドからインクを吐出させて印字が行われる。
ここで、図2を参照して、2値化処理に関して、より具体的に説明する。図2においては、各インク色に分解され、γ変換を行なった後の多値データ201に対し誤差拡散処理を施してステップS154で2値化処理を行なう。2値化処理後は2値化データとしての印字データ202が得られる。
次に、図3を参照して、図1aに示したカラーインクジェットプリンタとしてのプリンタ11における本実施形態に対応する画像処理の流れを説明する。図1bに示した処理では、2値化処理を行なってから複数回の記録走査に応じてパスの分配を行った。これに対し、本実施形態では2値化処理を行なう前の多値のデータに対して、複数回の記録走査に応じたパスの分配を行ないバンドデータを生成する。該バンドデータは、記録ヘッドを構成する各ノズルに割り当てられる画素値から構成される。その上で、バンドデータをそれぞれ異なる係数によりデータ変換し、変換されたデータに対してそれぞれ2値化処理を行なう。
分配に関しては、例えば2パス記録を行なう場合は、多値データの濃度を1/2とし、4パス記録を行なう場合は、多値データの濃度を1/4とすることにより、バンドデータを生成する。また、パス分割された後のバンドデータに対して2値化処理を行なうため、各走査で形成される画像のドット配置が分散される。これにより、画像濃度が大きく変化せず、ある周期的なドット配置に起因する濃度ムラや白スジが軽減されることとなる。
本実施形態において、多値の画像データであるバンドデータを2値化後、ヘッド駆動データに変換して印字するまでの処理の流れを図3を参照して説明する。図3に対応する処理は、CPU122がROM123や外部メモリ124に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。
ステップS301では、ホストコンピュータ10からプリンタ11へ画像データ(多値)が入力される。入力画像データはステップS302においてパレット変換処理が施され、各インク色の多値のデータに分解される。次に、ステップS303において、インク色に分解された多値のデータに対しγ変換が行なわれる。なおここまでは、図1bに示す従来の処理と同じである。
次に、ステップS304では、多値データのまま記録走査に対応してパスの分配を行ないバンドデータを生成する。次に、ステップS305では生成された各バンドデータに対して、所定の係数を掛け合わせることで記録率を変更するデータ変換を行なう。続いてステップS306では、記録率が変換されたバンドデータの2値化処理を行い2値化データとしての印字データを生成する。続くステップS307では、2値化処理された印字データがヘッド駆動タイミングに同期させて記録ヘッドに出力される。ステップS308では、記録ヘッドからインクが吐出され印字が行われる。
次に、図4を参照して、記録走査を行っている際の記録ヘッドの吐出状態を説明する。図4は、該吐出状態の一例を模式的に示した図である。図4において、記録ヘッド400は紙面垂直方向に移動走査しながら記録素子である各ノズルより記録媒体401に向けて矢印の方向にインク滴を吐出している。なお、図4において記録ヘッド400の垂直走査方向における幅をWとする。
図4に示すように、点線402、403で囲まれた記録ヘッド400の両端部に位置するノズル(第1の記録素子群)から吐出されるインク滴は、必ずではないが、中央部に向けて偏向された状態で進んでしまう場合がある。この現象が、先の課題で述べている「端部よれ」である。
こうした「端部よれ」が発生した状態で記録媒体401に記録を行なった場合の濃度の分布の一例は、図5に示すようになる。図5は、縦軸が記録媒体401に記録されたインク滴の濃度、横軸が対応するノズル番号を表している。図5の濃度グラフにおいてノズル番号N1とN2とで挟まれた領域と、N3とN4とで挟まれた領域とに着目する。これらの領域では、記録ヘッド400の両端部(第1の記録素子群)に相当する位置の濃度が低くなる。次に、該両端部に位置するノズル(第1の記録素子群)のすぐ内側に位置するノズル(第2の記録素子群)により形成される画像の濃度は、記録ヘッドの中央に向かって一旦濃度が高くなる。その後、所定の濃度に落ち着く。このようなドットのよれは、記録走査ごとに現れることで、視覚特性上、濃度ムラ及び白スジとして認知されることになる。
以下、このようにして生ずる濃度ムラや白スジを解消するための本実施形態に対応する手法を説明する。
図6は、記録ヘッド400の構造の一例を示す図であり、ここで示す記録ヘッド400は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、BK(ブラック)の4色のインクを搭載している。
図7は、図6の記録ヘッドを用いて、つなぎ処理(1回の記録走査で記録する画像と、次の走査で記録する画像とを所定量重複させ、重複部分につなぎスジを防止する処理を施す)を行なう際の、記録ヘッドと係数テーブルの対応図である。
図7において、矩形領域700は、記録ヘッド400を模式的に示しており、1回の走査で記録を行なうバンド幅に対応している。斜線領域701は、上記課題に挙げている「端部よれ」により記録ヘッドの上端部に相当する位置の濃度が低くなる部分を示し、また斜線領域702は濃度が高くなる部分を示している。斜線領域703は同様に「端部よれ」により記録ヘッドの下端部に相当する位置の濃度が高くなる部分を示し、斜線領域704は濃度が低くなる部分を示している。
範囲705及び範囲706は、つなぎ処理においての、それぞれの記録走査で重複させる部分を示している。ここでは、斜線領域が有する幅分だけ重複している。この場合、斜線領域701乃至704の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行う。これにより、斜線領域701乃至704の位置に相当する印字データの分散性を向上させ、濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
この処理の流れを、図8を参照して説明する。図8は、発明の実施形態に対応する処理の流れを説明するための図である。
図8においてテーブル801は、各インク色に分解され、γ変換を行なった後の多値データのテーブルを示す。テーブル801の示す多値データは、斜線領域701の位置に相当する入力多値データとする。この入力多値データに対して「1.15/2」の係数がかけられ、図3のステップS304の分配及びS305のデータ変換処理が同時に行われる。ここで係数を1/2しているのは、斜線領域701は、つなぎ領域に属しており直前の記録走査と重複するので、その分の割合を減少させるためである。
ここで補正係数に関して説明しておくが、入力多値データに掛け合わせる係数が「1.0」より大きい第1の種別の係数の場合、入力多値データの濃度を増加する方向に補正が行われる。また、「1.0」より小さい第2の種別の係数の場合、入力多値データの濃度を減少させる方向に補正が行われる。ここでは濃度方向に補正するため、一例として「1.15」の係数を使用するが数値を限定しているものではなく、適正な数値であればよいとする。
なお、当該補正係数は、好ましくはROM123内のデータROM内に係数テーブルとして格納されているものであって、処理の際にRAM129に読み出されて使用されるものであり、この点についてはこれ以降の説明でも同様とする。
本実施形態では、斜線領域701の各画素値に対して同一の補正係数を用いているが、より細かく、例えば記録ヘッドのノズル単位で係数値を変更してもよい。更に言えば、この係数テーブルは使用する記録ヘッドやその記録方法、また記録状況などによって値を設定可能な構成とする。
次に、テーブル802は、データ変換後の多値データのテーブルを示す。テーブル802の示すデータ変換された多値データに対しては、ステップS306において誤差拡散処理に基づく2値化処理が施され、印字データとして出力される。テーブル803は、2値化処理の結果として得られた印字データのテーブルを示す。
図8に示す処理は、斜線領域702及び703の位置に相当する入力多値データに対しても同様に行われる。但し、斜線領域702及び703は「端部よれ」により濃度が高くなる部分に相当するため、補正係数を1.0よりも小さい値(「0.6」)とし、薄い方向に補正をかけている。
また、斜線領域704の位置に相当する入力多値データに対しても同様に行われる。但し、斜線領域704は「端部よれ」により濃度が低くなる部分に相当するため、領域701と同様の処理を行う。
斜線領域701から704以外の位置に相当する入力多値データに関しては、係数を「1.0」として処理してもよいし、図3のステップS305におけるデータ変換をスキップして、直接ステップS306で2値化処理を行ってもよい。
以上のように、範囲705及び範囲706の位置に相当する入力多値データに対して記録率の変更を行なうことで、記録走査の境界部に関して単なる間引き処理とは異なった自然なつなぎ処理が可能となる。また、斜線領域701から704の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行うことで、記録走査で形成される画像のドット配置が分散され濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
[変形例1]
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。本変形例1では、図6の記録ヘッドを用いて、1パス記録を実施した場合を説明する。
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。本変形例1では、図6の記録ヘッドを用いて、1パス記録を実施した場合を説明する。
図9は、1パス記録を行なう際の記録ヘッドと係数テーブルの対応図を示したものである。
図9において、矩形領域900は記録ヘッドを模式的に示しており、1回の走査で記録を行なうバンド幅に対応している。斜線領域901及び904は、「端部よれ」により記録ヘッドの上端部に相当する位置の濃度が低くなる部分を示し、斜線領域902及び903は濃度が高くなる部分を示している。
この場合、斜線領域901乃至904の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行う。これにより、斜線領域901乃至904の位置に相当する印字データの分散性を向上させ、濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
この処理の流れを示しているのが図10である。図10においてテーブル1001は、各インク色に分解され、γ変換を行なった後の多値データであり、ここでは、斜線領域901の位置に相当する入力多値データが入ってきているとする。この入力達データは、1記録走査分のバンドデータに相当する。
この入力多値データに対して、「1.2」の係数を乗算する。ここでも濃い方向に補正する為、一例として「1.2」の係数をかけているが数値を限定しているものではなく、適正な数値であればよいとする。またここでの補正係数は、斜線領域901の画素値に対して同じ係数値を用いているが、もっと細かく、例えば記録ヘッドのノズル単位で係数値を変更する構成でもよいとする。更に言えば、この係数テーブルは使用する記録ヘッドやその記録方法、また記録状況などによって値を設定可能な構成とする。
次に、データ変換された多値データ1002に対して、誤差拡散処理により2値化処理を行ない、印字データ1003が出力される。
図10に示す処理は、斜線領域902及び903の位置に相当する入力多値データに対しても同様に行われる。但し、斜線領域902及び903は「端部よれ」により濃度が高くなる部分に相当するため、補正係数を1.0よりも小さい値(「0.6」)とし、薄い方向に補正をかけている。
また、斜線領域904の位置に相当する入力多値データに対しても同様に行われる。但し、斜線領域904は「端部よれ」により濃度が低くなる部分に相当するため、領域901と同様の処理を行う。
斜線領域901から904以外の位置に相当する入力多値データに関しては、係数を「1.0」として処理してもよいし、図3のステップS305におけるデータ変換をスキップして、直接ステップS306で2値化処理を行ってもよい。
以上のように、斜線領域901乃至904の位置に相当する入力多値データに対して記録率の変更を行なうことで、記録走査の境界部に関して単なる間引き処理とは異なった自然なつなぎ処理が可能となる。また、斜線領域901から904の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行うことで、記録走査で形成される画像のドット配置が分散され濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
[変形例2]
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。本変形例2では、図6の記録ヘッドを用いて、2パス記録を実施した場合を説明する。2パス記録では、記録媒体上のある領域が2回の記録走査に分けて記録が行われる。よって、1つの記録走査に注目すると、該記録走査は、前後に行われる記録走査と重複する記録媒体上の領域を走査して行われることになる。
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。本変形例2では、図6の記録ヘッドを用いて、2パス記録を実施した場合を説明する。2パス記録では、記録媒体上のある領域が2回の記録走査に分けて記録が行われる。よって、1つの記録走査に注目すると、該記録走査は、前後に行われる記録走査と重複する記録媒体上の領域を走査して行われることになる。
図11は、2パス記録を行なう際の記録ヘッドと係数テーブルの対応図を示したものである。
図11において、矩形領域1100は記録ヘッドを模式的に示しており、1回の走査で記録を行なうバンド幅に対応している。斜線領域1101及び1104は、「端部よれ」により記録ヘッドの上端部に相当する位置の濃度が低くなる部分を示し、斜線領域1102及び1103は濃度が高くなる部分を示している。
範囲1105、1106及び1107は、2パス記録においての、それぞれの記録走査で重なり合う部分を示している。即ち、2パス記録においては、1バンドの記録の中に合計で3箇所の濃度ムラ、及び白スジが発生することになる。
この場合、斜線領域1101乃至1104の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行う。これにより、斜線領域1101乃至1104の位置に相当する印字データの分散性を向上させ、濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
この処理の流れを示しているのが図12である。図12においてテーブル1201は、各インク色に分解され、γ変換を行なった後の多値データであり、ここでは、斜線領域1101の位置に相当する入力多値データが入ってきているとする。この入力達データは、1記録走査分のバンドデータに相当する。2パス記録を行なう為、まずは多値データ1201に対して、1/2の分配を行なう。1/2の分配を行なった後の多値データはテーブル1202に示す通りである。
図12のテーブル1202の入力多値データに対して、「1.1」の係数をかけてデータ変換を行なう。ここでも濃い方向に補正する為、一例として「1.1」の係数をかけているが数値を限定しているものではなく、適正な数値であればよいとする。
またここでの補正係数は、斜線領域1101の領域に対して同じ係数値を用いているが、もっと細かく、例えば記録ヘッドのノズル単位で係数値を変更する構成でもよいとする。更に言えば、この係数テーブルは使用する記録ヘッドやその記録方法、また記録状況などによって値を設定可能な構成とする。
次に、データ変換された多値データ1203に対し、ステップS306では誤差拡散処理によって2値化処理を行ない、最後に印字データ1204として出力される。
続けて、斜線領域1102の位置に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。斜線領域1102に関しては、薄い方向に補正をする為、「0.6」の係数をかけている。
続けて、範囲1107の位置に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。この範囲1107の入力多値データは、前後の記録走査において記録ヘッドの両端部に位置するノズルにより記録走査が行われる領域を走査するノズル(第3の記録素子群)が記録するデータに相当する。従って、範囲1107に関しては、前後の記録走査における薄い部分との重なり合わせにより、濃い方向に補正をする為、「1.1」の係数をかけている。
続けて、斜線領域1103の位置に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。斜線領域1103に関しては、薄い方向に補正をする為、「0.6」の係数をかけている。続けて、斜線1104の位置に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。斜線領域1104関しては、濃い方向に補正をする為、「1.1」の係数をかけている。
範囲1105、1106及び1107以外の位置に相当する入力多値データに関しては、係数を「1.0」として処理してもよいし、図3のステップS305におけるデータ変換をスキップして、直接ステップS306で2値化処理を行ってもよい。
以上のように、範囲1105、1106及び1107の位置に相当する入力多値データに対して記録率の変更を行なうことで、記録走査の境界部に関して単なる間引き処理とは異なった自然なつなぎ処理が可能となる。また、斜線領域1101から1104の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行うことで、記録走査で形成される画像のドット配置が分散され濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
[変形例3]
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。本変形例3では、図6の記録ヘッドを用いて、4パス記録を実施した場合を説明する。4パス記録では、記録媒体上のある領域が4回の記録走査に分けて記録が行われる。よって、1つの記録走査に注目すると、該記録走査は、前後に行われる記録走査と重複する記録媒体上の領域を走査して行われることになる。
以下、上記の実施形態の変形例を説明する。本変形例3では、図6の記録ヘッドを用いて、4パス記録を実施した場合を説明する。4パス記録では、記録媒体上のある領域が4回の記録走査に分けて記録が行われる。よって、1つの記録走査に注目すると、該記録走査は、前後に行われる記録走査と重複する記録媒体上の領域を走査して行われることになる。
図13は、4パス記録を行なう際の記録ヘッドと係数テーブルの対応図を示したものである。
図13において、矩形領域1300は記録ヘッドを模式的に示しており、1回の走査で記録を行なうバンド幅に対応している。斜線領域1301及び1304は、「端部よれ」により記録ヘッドの上端部に相当する位置の濃度が低くなる部分を示し、斜線領域1302及び1303は濃度が高くなる部分を示している。
範囲1305、1306、1307、1308及び1309は、4パス記録においての、それぞれの記録走査で重なり合う部分を示している。即ち、4パス記録においては、1バンドの記録の中に合計で5箇所の濃度ムラ、及び白スジが発生することになる。
この場合、斜線領域1301乃至1304の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行う。これにより、斜線領域1301乃至1304の位置に相当する印字データの分散性を向上させ、濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
この処理の流れを示しているのが図14である。図14においてテーブル1401が、各インク色に分解され、γ変換を行なった後の多値データであり、ここでは、斜線領域1301の位置に相当する入力多値データが入ってきているとする。4パス記録を行なう為、まずはテーブル1401の多値データに対して、1/4の分配を行なう。1/4の分配を行なった後の多値データはテーブル1402に示す通りである。
入力多値データ1402に対して、「1.05」の係数をかけてデータ変換を行なう。ここでも濃い方向に補正する為、一例として「1.1」の係数をかけているが数値を限定しているものではなく、適正な数値であればよいとする。
またここでの補正係数は、斜線領域1301の領域に対して同じ係数値を用いているが、もっと細かく、例えば記録ヘッドのノズル単位で係数値を変更する構成でもよいとする。更に言えば、この係数テーブルは使用する記録ヘッドやその記録方法、また記録状況などによって値を設定可能な構成とする。
次に、データ変換された多値データ1403に対して、ステップS306において誤差拡散処理によって2値化処理を行ない、最後に印字データ1404として出力される。
続けて、斜線領域1302の位置に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。斜線領域1302に関しては、薄い方向に補正をする為、「0.6」の係数をかけている。
続けて、範囲1307、1308及び1309に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。この範囲1307、1308及び1309の入力多値データは、前後の記録走査において記録ヘッドの両端部に位置するノズルにより記録走査が行われる領域を走査するノズル(第3の記録素子群)が記録するデータに相当する。従って、範囲1307、1308及び1309に関しては、前後の記録走査における薄い部分との重なり合わせにより、濃い方向に補正をする為、「1.05」の係数をかけている。
続けて、斜線領域1303の位置に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。斜線領域1303に関しては、薄い方向に補正をする為、「0.6」の係数をかけている。続けて、斜線領域1304の位置に相当する入力多値データに対しても、上記同様のデータ変換を行なったあとで2値化処理を行なう。斜線領域1304関しては、濃い方向に補正をする為、「1.05」の係数をかけている。
範囲1305、1306、1307、1308及び1309以外の位置に相当する入力多値データに関しては、係数を「1.0」として処理してもよい。また、図3のステップS305におけるデータ変換をスキップして、直接ステップS306で2値化処理を行ってもよい。
以上のように、範囲1305乃至1309の位置に相当する入力多値データに対して記録率の変更を行なうことで、記録走査の境界部に関して単なる間引き処理とは異なった自然なつなぎ処理が可能となる。また、斜線領域1101から1104の位置に相当する入力多値データに対して、異なる係数によるデータ変換を行なった後に2値化処理を行うことで、記録走査で形成される画像のドット配置が分散され濃度ムラ及び白スジを目立たなくすることができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
Claims (6)
- インクを吐出する複数の記録素子が配列されて構成される記録ヘッドの記録走査を記録媒体上で複数回実行して、吐出されたインクにより該記録媒体上で画像形成を行う画像形成装置であって、
多値データを前記画像形成のための各記録走査に分配してバンドデータを生成する分配手段と、
前記バンドデータの一部を補正して、データ変換を行うデータ変換手段と、
前記データ変換手段により変換されたバンドデータを2値化して2値化データを生成する2値化手段と、
前記2値化手段により生成された2値化データに基づいて、前記記録ヘッドを駆動して画像形成を行う画像形成手段と
を備え、
前記バンドデータは、前記記録ヘッドが有する複数の記録素子のいずれかに割り当てられる複数の画素値で構成され、
前記データ変換手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち前記配列の両端の記録素子を含む第1の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を増加させ、該第1の記録素子群の内側に位置する第2の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を減少させるようにデータ変換を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数回の記録走査のそれぞれが、前後に行われる記録走査と重複する前記記録媒体上の領域を走査して行われる場合に、
前記データ変換手段は、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち、前後の記録走査において前記第1の記録素子群により記録走査が行われる領域を走査する第3の記録素子群に対応する画素値の濃度を増加させるように更にデータ変換を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記データ変換手段は、
前記画素値を増加させる場合には、第1の種別の係数と該画素値とを乗算し、
前記画素値を減少させる場合には、第2の種別の係数と該画素値とを乗算し、
前記第1の種別の係数は少なくとも1より大きい数であり、前記第2の種別の係数は少なくとも1より小さい数である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記第1の種別の係数及び第2の種別の係数は、複数の記録素子について同一、又は、記録素子ごとに設定されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- インクを吐出する複数の記録素子が配列されて構成される記録ヘッドの記録走査を記録媒体上で複数回実行して、吐出されたインクにより該記録媒体上で画像形成を行う画像形成装置による画像形成方法であって、
多値データを前記画像形成のための各記録走査に分配してバンドデータを生成する分配工程と、
前記バンドデータの一部を補正して、データ変換を行うデータ変換工程と、
前記データ変換手段により変換されたバンドデータを2値化して2値化データを生成する2値化工程と、
前記2値化工程において生成された2値化データに基づいて、前記記録ヘッドを駆動して画像形成を行う画像形成工程と
を備え、
前記バンドデータは、前記記録ヘッドが有する複数の記録素子のいずれかに割り当てられる複数の画素値で構成され、
前記データ変換工程では、前記記録ヘッドの複数の記録素子のうち前記配列の両端の記録素子を含む第1の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を増加させ、該第1の記録素子群の内側に位置する第2の記録素子群に対応する前記画素値の濃度を減少させるようにデータ変換が行われる
ことを特徴とする画像形成方法。 - コンピュータを、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008114413A JP2009262405A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008114413A JP2009262405A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009262405A true JP2009262405A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41388878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008114413A Withdrawn JP2009262405A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 画像形成装置、画像形成方法及びコンピュータプログラム |
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JP (1) | JP2009262405A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012152977A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Canon Inc | 画像処理方法および画像処理装置 |
-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008114413A patent/JP2009262405A/ja not_active Withdrawn
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