JP6225765B2 - 印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置および印刷制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6225765B2
JP6225765B2 JP2014049492A JP2014049492A JP6225765B2 JP 6225765 B2 JP6225765 B2 JP 6225765B2 JP 2014049492 A JP2014049492 A JP 2014049492A JP 2014049492 A JP2014049492 A JP 2014049492A JP 6225765 B2 JP6225765 B2 JP 6225765B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
ink
pixel row
printing
scan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014049492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015174217A (ja
Inventor
智裕 湯田
智裕 湯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014049492A priority Critical patent/JP6225765B2/ja
Publication of JP2015174217A publication Critical patent/JP2015174217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6225765B2 publication Critical patent/JP6225765B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法に関する。
インクジェトプリンターは、インクを吐出するための複数のノズルを有する印刷ヘッドを備える。このような印刷ヘッドにおいては、インクの粘度の増加や、気泡の混入、塵や紙粉の付着等の原因によって、いくつかのノズルが目詰まりする場合がある。ノズルの目詰まり(吐出異常)は、記録媒体に本来吐出されるべきインクが吐出されないことによるドット抜け(画質劣化の一種)を発生させる。
関連技術として、インクジェットプリンターにおいて、不吐による白抜け(ドット抜け)を目立たなくするため、通常のディザマトリクスと、不吐用のディザマトリクスとを有し、不吐位置情報に基づいて選択的にディザマトリクスを適用する構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2004‐202795号公報
上述したようなドット抜けが視認されることによる画質劣化を防ぐ必要があった。
前記文献は、不吐位置以外の正常吐出位置にて階調性悪化を防ぐ点では効果を有するが、ドット抜けを目立たせないようにするには構成として不十分であった。
本発明は少なくとも上述の課題を解決するためになされたものであり、ノズルの吐出異常に起因する画質劣化を補償することが可能な印刷制御装置および印刷制御方法を提供する。
本発明の態様の一つは、所定方向への移動とともにノズルからインクを吐出する走査を印刷ヘッドに実行させることにより記録媒体へ前記インクのドットを形成させる印刷処理を制御する印刷制御装置であって、画像を構成する画素であって前記インクの吐出または非吐出を決定した画素を前記ノズルに割り当てることにより前記ノズルによるインクの吐出を制御する吐出制御部を備え、前記吐出制御部は、前記ノズルのうち前記インクの吐出に異常を有する異常ノズルに割り当てる画素である異常ノズル対応画素を有する画素列、に隣接する画素列である隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを、前記隣接画素列ではない画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いよりも、低下させる。
当該構成によれば、異常ノズルに割り当てる異常ノズル対応画素を有する画素列に隣接する隣接画素列は、隣接画素列を印刷するめの複数回の走査に含まれる1回の走査で形成されるドットが比較的集中した状態で記録媒体上に再現される。
例えば、前記1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを低下させることにより、前記1回の走査で形成される前記ドットの少なくとも一部が互いに接した状態となる。
このようにほぼ同時に集中して形成された複数のドットは、分散して形成された場合と比較して、互いに干渉し合って滲みやすい(広がりやすい)。従って、目詰まり等の吐出異常が見られる異常ノズルによるドット抜けが、隣接画素列に対応して形成されたドットに侵食され、結果的に、ノズルの吐出異常に起因する画質劣化が補償される。
本発明の態様の一つは、前記吐出制御部は、前記走査による印刷解像度が低いほど、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを低下させるとしてもよい。
当該構成によれば、前記走査による印刷解像度が低い場合であっても、隣接画素列に対応して形成されるドットの滲みにより、異常ノズルによるドット抜けを適切に補償することができる。
本発明の態様の一つは、前記吐出制御部は、前記記録媒体において前記インクが滲みにくいほど、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを低下させるとしてもよい。
当該構成によれば、インクが比較的滲みにくい記録媒体に印刷を行う場合であっても、隣接画素列に対応して形成されるドットの滲みにより、異常ノズルによるドット抜けを適切に補償することができる。
本発明の態様の一つは、前記印刷ヘッドは、第1インクと当該第1インクよりも高濃度である第2インクとを少なくとも吐出可能であり、前記吐出制御部は、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合、1回の走査で形成される前記第2インクのドットの分散度合いを、1回の走査で形成される前記第1インクのドットの分散度合いよりも低下させるとしてもよい。
当該構成によれば、ドット抜けを目立たなくさせる効果が高い高濃度の第2インクの滲みにより、異常ノズルによるドット抜けを的確に補償することができる。
本発明の態様の一つは、前記吐出制御部は、前記異常ノズル対応画素に対して前記インクの吐出を決定した場合に、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを、前記隣接画素列ではない画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いよりも低下させるとしてもよい。
当該構成によれば、異常ノズルでインクを吐出すべきことが決定した場合、つまりドット抜けの発生が現実となる場合に、そのようなドット抜けが隣接画素列に対応して形成されるドットの滲みにより視認されなくなる。
本発明の技術的思想は、上述した印刷制御装置のみによって実現されるものではない。例えば、前記印刷制御装置の各部が実行する処理工程を備える印刷制御方法を一つの発明として捉えることができる。また、そのような印刷制御方法の各工程をハードウェア(コンピューター)に実行させるコンピュータープログラム、さらには当該プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な記憶媒体、等の各種カテゴリーにて本発明が実現されてもよい。
本実施形態にかかる装置構成を概略的に示す図である。 印刷ヘッドの構成等を簡易的に例示する図である。 印刷制御処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態にかかるノズルと画素との対応関係を例示する図である。 ノズル使用率規定マスクを例示する図である。 第2の実施形態にかかるノズルと画素との対応関係を例示する図である。 隣接画素列を説明するための図である。
本発明の実施形態を、以下の順序に従って説明する。
1.装置構成の概略
2.第1の実施形態
3.第2の実施形態
4.変形例
1.装置構成の概略
図1は、本実施形態にかかる印刷制御システム1の構成を概略的に示している。印刷制御システム1は、プリンター20と、プリンター20を制御するための印刷制御装置(制御装置10)とを含む。制御装置10は、プリンター20を制御するためのプログラムを搭載した装置であり、印刷制御方法の実行主体となる。制御装置10は、代表的にはデスクトップ型あるいはラップトップ型のパーソナルコンピューター(PC)であるが、タブレット型端末や携帯型端末等であってもよい。
あるいは、印刷制御システム1を構成する制御装置10やプリンター20等は、通信可能に接続された個別の装置であってもよいし、それらがまとまった一製品を構成していてもよい。例えば、プリンター20が、機体の一部に制御装置10を含むとしてもよい。この場合、印刷制御10を機体内に含むプリンター20が、印刷制御システム1や印刷制御装置に該当し、印刷制御方法の実行主体となる。また、印刷制御システム1や印刷制御装置に該当するプリンター20は、スキャナーやファクシミリ等としても機能する複合機であってもよい。
制御装置10では、演算処理の中枢をなすCPU12がシステムバスを介して制御装置10全体を制御する。当該バスには、ROM13、RAM14、各種インターフェース(I/F)19等が接続され、また記憶手段として、例えばハードディスクドライブ(HDD)16が接続されている。ただし記憶手段は、半導体メモリー等であってもよい。記憶手段(HDD16)には、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラム、プリンタードライバーPD等が記憶され、これらプログラム類はCPU12によって適宜RAM14に読み出され実行される。CPU12、ROM13、RAM14をまとめて制御部11と呼ぶ。また前記記憶手段には、複数のノズル使用率規定マスク16a,16b等が記憶され得る。
I/F19は、プリンター20と有線あるいは無線により接続している。さらに制御装置10は、例えば液晶ディスプレーによって構成される表示部17や、例えばキーボードやマウスやタッチパッドやタッチパネル等によって構成される操作部18等を備える。
なお、本実施形態で制御装置10が実行するものとして説明する事項は、それらの全てあるいは一部をプリンター20側で所定のプログラムに従って実行するとしてもよい。
プリンター20では、I/F25が制御装置10側のI/F19と有線あるは無線により通信可能に接続し、かつ、制御部21等がシステムバスを介して接続されている。制御部21においては、CPU22が、ROM23等に記憶されたプログラム(ファームウェア等)を適宜RAM24に読み出して所定の演算処理を実行する。制御部21は、印刷ヘッド26、ヘッド駆動部27、キャリッジ機構28、送り機構29の各部と接続して各部を制御する。
印刷ヘッド26は、複数種類の液体(例えば、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インク、等)毎の不図示のカートリッジから各種インクの供給を受ける。印刷ヘッド26は、各種インクに対応して設けられた複数のノズルからインクを噴射(吐出)可能である。むろん、プリンター20が使用する液体の具体的な種類や数は上述したものに限られず、例えば、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンダ、オレンジ、グリーン、グレー、ライトグレー、ホワイト、メタリック等のインクや、プレコート液等、種々の液体やインクを使用可能である。
キャリッジ機構28は、制御部21に制御されて、プリンター20が備える不図示のキャリッジを所定方向(主走査方向)に沿って当該主走査方向の一端側から他端側へ(及び又は他端側から一端側へ)移動させる。キャリッジには印刷ヘッド26が搭載され、印刷ヘッド26は、キャリッジにより当該移動を行う。
送り機構29は、制御部21に制御されて、不図示のローラー等によって記録媒体を主走査方向と交差(直交)する送り方向へ搬送する(図2の記録媒体G参照)。
ヘッド駆動部27は、制御部21がI/F25を介して制御装置10から取得した印刷データ(印刷データについては後述。)に基づいて、印刷ヘッド26の各ノズルに対応して設けられた圧電素子を駆動するための駆動電圧を生成する。ヘッド駆動部27は、当該駆動電圧を印刷ヘッド26へ出力する。圧電素子は、当該駆動電圧が印加されると変形して、対応するノズルからインクを吐出させる。これにより、前記キャリッジによって移動中の印刷ヘッド26は、各ノズルから記録媒体へインク種類毎のインク(インク滴)を吐出する。吐出されたインクが記録媒体に付着し、記録媒体の表面に「ドット」が形成されることで、記録媒体に印刷データに基づく画像が再現される。ドットとは、基本的には、記録媒体に着弾した状態のインクを指す。ただし、インクが記録媒体に着弾する以前の段階においても、説明の都合上、ドットという表現を用いることがある。
記録媒体として用いられる素材は、代表的には紙であるが、紙以外にも、繊維、プラスチック、金属、その他の自然物や人工物、といった種々の素材が用いられる。
印刷ヘッド26の主走査方向に沿った前記一端側から他端への移動、あるいは前記他端側から一端側への移動を、主走査、あるいはパスとも呼ぶ。
また、ヘッド駆動部27は、インクの吐出に異常を有する異常ノズルを検出するための吐出異常検出手段27aを有している。
さらに、プリンター20は、例えば液晶ディスプレーによって構成される表示部30や、例えばボタンやタッチパネル等によって構成される操作部31等を備える。プリンター20においては、ノズルからインク滴を吐出させる手段は、前記圧電素子に限られず、発熱素子によりインクを加熱してノズルからインク滴を吐出させる手段を採用してもよい。
図2は、プリンター20における印刷ヘッド26の構成等を簡易的に例示している。図2の左側には、印刷ヘッド26のインク吐出面26aにおけるノズルNzの配列を例示している。インク吐出面26aとは、ノズルNzが開口する面であり、印刷ヘッド26が主走査するとき記録媒体Gと相対する面である。印刷ヘッド26は、吐出するインク色(例えばCMYK)毎のノズル列NLを有している。ノズル列NLとは、ノズルNzが送り方向に沿って等間隔で並ぶ列であり、図2の例では、ノズル列NLが4列平行に設けられている。1色のインクは、1つのノズル列NLによって吐出される以外にも、例えば、互いに送り方向にずれて配設された複数のノズル列NLによって吐出されるとしてもよい。
なお本明細書において、各構成の方向や位置等について、直交、水平、等間隔、平行、等と表現した場合であっても、それらは厳密な直交、水平、等間隔、平行のみを意味するのではなく、製品性能上許容される程度の誤差や製品製造時に生じ得る程度の誤差も含む意味である。
2.第1の実施形態
上述の構成を基にして、第1の実施形態を説明する。
図3は、制御装置10がプリンタードライバーPDに従ってプリンター20に印刷を実行させる処理(印刷制御処理)をフローチャートにより示している。
ステップS100では、制御部11は、ユーザーによって任意に選択された画像データを所定の入力元から取得する。ユーザーは、表示部17等に表示されたユーザーインターフェース画面(UI画面)を視認しながら操作部18等を操作することにより、記録媒体へ印刷したい画像を表現した画像データを任意に選択することができる。画像データの入力元は特に限定されず、例えば、HDD16や、制御装置10やプリンター20に外部から挿入された不図示のメモリーカード等の他、制御装置10と通信可能に接続されたあらゆる画像入力装置が該当する。
ステップS100で取得される画像データは、例えば、ビットマップ形式であり、画素毎にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)といった要素色の濃度を階調(例えば、0〜255の256階調)表現したRGBデータである。また、制御部11は、取得した画像データがこのようなRGB表色系に対応していない場合、取得した画像データを当該表色系のデータに変換する。さらに、制御部11は、画像データに対して、プリンター20の主走査方向および送り方向の印刷解像度に合わせるための解像度変換処理などを適宜実施する。
ステップS110では、制御部11は、ステップS100後の画像データを対象として色変換処理を実行する。つまり、画像データが採用する表色系を、プリンター20が印刷に使用するインク表色系(例えばCMYK)に変換する。色変換処理は、予め当該表色系の変換関係を規定した色変換テーブル(ルックアップテーブル)を参照することにより画素毎に実行する。上述したように画像データが各画素の色をRGBで階調表現する場合、画素毎のRGBの階調値がCMYK毎のインク量に変換される。このような色変換後のCMYK値は、例えば、0〜100(%)といった数値で段階的に表現され、対応する画素におけるインク量(濃度)を階調表現していると言える。以下では、このような画素毎のCMYK値で表現された画像データを「インク量データ」とも呼ぶ。
ステップS120では、制御部11は、ステップS110後の画像データ(インク量データ)にハーフトーン処理を施し、印刷データへ変換する。制御部11は、例えば、予め規定されたディザマスクを用いたディザリングによりハーフトーン処理を実行してもよいし、誤差拡散法によりハーフトーン処理を実行してもよい。ハーフトーン処理により、画素毎に、CMYK各色インクの吐出(ドット有り)又は非吐出(ドット無し)を決定した印刷データ(ドットデータ)が生成される。この場合、インク量データにおける、ある画素が規定するインク量の値が高いほど、ハーフトーン処理の結果、当該画素についてインク吐出が決定される可能性は高まる。
ステップS130では、制御部11は、ステップS120で生成した印刷データ(ドットデータ)を構成する画素を、ノズルへの割り当ての所定規則に従って印刷ヘッド26に転送すべき順に並べ替える。当該並べ替えの処理により、印刷データを構成する画素が規定するドットは、その画素位置およびインク色に応じて、印刷ヘッド26内のいずれのノズルによって、何番目のパスで、パス中のどのタイミングで吐出されるかが確定される。前記割り当ての所定規則に従った並べ替え処理後の印刷データはI/F19を介してプリンター20側へ出力される(出力処理)。これにより、印刷データを構成する画素が実質的に印刷ヘッド26の有するいずれかのノズルに割り当てられたことになる。
プリンター20は、I/F25を介して入力した印刷データに基づいて印刷ヘッド26の主走査(パス)、各ノズルからのインクの吐出又は非吐出、および記録媒体の送りを制御し、ステップS100で取得された画像データが表現する画像を記録媒体に印刷する。
このようなステップS120,S130の処理を実行する点で、制御部11は、画像を構成する画素であってインクの吐出または非吐出を決定した画素をノズルに割り当てることによりノズルによるインクの吐出を制御する吐出制御部、として機能すると言える。
本実施形態では、前記割り当ての所定規則は、印刷ヘッド26が備えるノズルのうちインクの吐出に異常を有する「異常ノズル」に割り当てる画素である「異常ノズル対応画素」を有する画素列である「異常ノズル対応画素列」、に隣接する画素列である「隣接画素列」を複数回のパスにより印刷する場合の1回のパスで形成されるドットの分散度合いを、隣接画素列ではない画素列を複数回のパスにより印刷する場合の1回のパスで形成されるドットの分散度合いよりも低下させる、というルールを少なくとも含んでいる。
先ず、異常ノズルとは、前記駆動電圧の印加による吐出動作を行ったにもかかわらずインク滴を正常に吐出できない(吐出異常がある)ノズルの総称である。吐出異常が発生する原因としては、ノズルやノズルに連通するインクの流路内への気泡の混入、ノズル付近でのインクの乾燥・増粘(固着)、ノズル開口付近への紙粉付着、等が挙げられる。吐出異常が発生すると、その結果として、典型的にはノズルからインク滴が吐出されないため、記録媒体に本来形成されるべきドットが形成されない現象(ドット抜け)が生じる。また、吐出異常の場合には、ノズルからインク滴が吐出されたとしても、液量が過少であったり、インク滴の飛行方向(弾道)がずれたりして適正に着弾しないので、やはりドット抜けが生じやすい。
本実施形態では、プリンター20の制御部21は、例えば図示しないEEPROM等にノズル情報NI(図1参照)を記憶する。ノズル情報NIは、印刷ヘッド26が有するノズル毎の吐出異常の有無が記述された情報である。ノズル情報NIは、ノズル毎の吐出異常の有無が直接あるいは間接的に判る情報であれば何でも良い。本実施形態ではノズル情報NIを生成するための工程は特に問わず、ノズルの吐出異常を判定、検出するためのあらゆる公知技術を採用可能である。例えば、プリンター20では、吐出異常検出手段27aが、特開2013‐126776号公報に開示されている手法を利用してノズル毎に吐出異常の有無を判定し、その結果をノズル情報NIとして制御部21へ出力することができる。具体的には、前記駆動電圧の印加による圧電素子の変形に伴って撓むいわゆる振動板等の残留振動の波形(周期等)を計測することにより、ノズルからインクの吐出が正常に行われたか吐出異常が在ったかを判定する。あるいは、印刷ヘッド26の各ノズルからインクを吐出させて印刷したテストパターンにおけるドット抜けの有無を人為的あるいは自動的に評価することにより、ノズル毎の吐出異常の有無を判定し、当該判定結果をノズル情報NIとして書き込むとしてもよい。
前記ステップS130において画素をノズルに割り当てる処理について詳述する。
図4は、ノズル列NLを構成するノズルと、ノズルに割り当てられる画像データIMを構成する画素との対応関係を説明するための図である。なお、図4に示したノズルと画素との対応関係はあくまで一例に過ぎず、このような対応関係はプリンター20が採用する印刷方法に応じて変更される。図4の左側には、説明を簡単にするために、1つのインク色に対応したノズル列NLが、列の一端側から他端側に向けて1〜10の番号(ノズル番号)が付された10本のノズル(丸印)で構成された例を示している。また図4では、印刷ヘッド26によるパス(1番目のパス、2番目のパス、3番目のパス、4番目のパス…)毎に1つのノズル列NLの位置(送り方向における記録媒体との相対的な位置)が変化することを示している。実際には、印刷ヘッド26が送り方向に移動するのではなく、パスが終わる度に、記録媒体が送り機構29によって所定の送り量だけ送り方向へ移動させられる。なお、2パス目以降では、ノズル番号の記載を省略している。
図4の右側には、画像データIMを、X方向(主走査方向に対応)およびY方向(送り方向に対応)に配列された複数の画素(矩形)の集合により例示している。画像データIMは、例えば、X方向、Y方向それぞれの解像度が、プリンター20が採用する主走査方向、送り方向それぞれの印刷解像度(例えば、360dpi×360dpi)に対応している。図4において、画像データIMの外側に、X方向、Y方向それぞれに1,2,3…と付された数字は、画像データIMにおける各画素の位置(X,Y座標)を示している。ここで示す画像データIMは、上述した印刷データ(ドットデータ)を指すが、色変換処理前の画像データ(RGBデータ)や色変換処理後の画像データ(インク量データ)であると解釈してもよい。図4の例では、画素を示す矩形内の数字は、その画素が割り当てられる“ノズル番号/パス番号”を意味する。例えば、“5/1”と示された画素は、1パス目の5番目のノズルに割り当てられる画素である。
図4の例では、ノズル列NLを構成するノズルの間隔(ノズルピッチ)は、180ノズル/インチ(npi)に対応している一方で、画像データIMのY方向の解像度は、倍の360dpiである。そのため、1回のパスが終わる毎の記録媒体の送り量を、例えばノズルピッチの1.5倍とすることにより、結果的に、送り方向の印刷解像度が360dpiとなる。また図4の例では、印刷ヘッド26が1つの「画素列」の印刷を複数回(2回)のパスで完成させる、複数パス印刷を示している。本実施形態において、画素列とは、Y座標が同じ画素がX方向における画像データの一端から他端にかけて連なる領域を意味する。画素列を、ラスターラインと呼んでも良い。画像データIMのX方向の解像度は360dpiであるのに対し、印刷ヘッド26は1回のパスによる主走査方向の印刷解像度を360dpiとする能力を有する。従って、印刷ヘッド26は、理論上は、1回のパスかつ1つのノズルで画像データIMにおける1つの画素列を構成する全画素を印刷することも可能である。
制御部11は、ステップS130において、上述のノズル情報NIをプリンター20から読み込むことにより、ノズル情報NIに基づいて、例えば6番目のノズル(図4においてグレーで示したノズル)が吐出異常を有すること、つまり6番目のノズルが「異常ノズル」であることを認識したとする。この場合、6番目のノズルに割り当てられる画素が「異常ノズル対応画素」となり、それらが記録媒体に再現されるとき、インクが吐出されるべき場合であっても実際にはドット抜けとなる。
制御部11は、プリンター20に対して既に設定されている印刷方法に基づいて、画像データIMを構成するいずれの画素が「異常ノズル対応画素」であるかを特定する。ここで言う印刷方法とは、主走査方向と送り方向それぞれの印刷解像度、上述した1回のパスが終わる毎の記録媒体の送り量、1つの画素列を印刷するために必要なパス数(2回)、ノズル使用率規定マスク16aの内容、等によって定まるプリンター20の挙動である。1つの画素列を2回のパスで印刷するということは、1つの画素列を2つのノズルで印刷することを意味する。本実施形態における印刷方法では、1つの画素列の印刷に用いる2つのノズル(2回のパスのうち先行のパスで使用される先行ノズル、後行のパスで使用される後行ノズル)の使用率は1対1であるとする。
図5Aはノズル使用率規定マスク16aを例示し、図5Bはノズル使用率規定マスク16bを例示している。ノズル使用率規定マスク16a,16bはいずれも、縦軸をノズル使用率、横軸を画素位置、としたマトリクスである。より詳細には、縦軸のノズル使用率とは、1つの画素列を印刷するための前記先行ノズルについての使用率である。なお、1つの画素列を印刷するための2つのノズルそれぞれの使用率の合計は100%となるように設計されている。従って、ノズル使用率規定マスク16a,16bが規定するノズル使用率80%とは、先行ノズルの使用率80%かつ後行ノズルの使用率20%、を意味する。ノズル使用率規定マスク16a,16bにおける「1」は、先行ノズルが使用される画素位置を指し、「0」は後行ノズルが使用される画素位置を指す。
ノズル使用率規定マスク16aとノズル使用率規定マスク16bとの違いは、同じノズルが使用される画素位置の分散度合いの違いである。ノズル使用率規定マスク16aの方が、ノズル使用率規定マスク16bよりも当該分散度合いが高いマスクである。例えば、ノズル使用率規定マスク16a,16b各々のノズル使用率50%の欄によれば、先行ノズルが使用される画素位置「1」と後行ノズルが使用される画素位置「0」とが同数である点で共通しているが、ノズル使用率規定マスク16aでは、当該「1」と「0」とが交互に配置されている一方、ノズル使用率規定マスク16bでは、当該「1」と「0」とが同じ値同士で比較的集中して(ある程度の連続性を持って)配置されている。
なお、ノズル使用率規定マスク16a,16bに関連する説明の中でノズルの“使用”という表現を用いているが、これは、現実のノズルの使用(ノズルがインクを吐出する行為)を保障する意味ではない。ノズルがインクを吐出するか否かは、ノズルに割り当てられる画素が前記“ドット有り”の画素であるか否かに因る。従って、ノズル使用率規定マスク16a,16bに関連する説明の中でノズルの“使用”という表現は、あくまで、情報処理として(ドットの有り無しを問わず)画素をノズルに割り当てることを意味する。
上述したように本実施形態の印刷方法では、先行ノズルと後行ノズルの使用率は1対1とする。そのため、制御部11は、ノズル使用率規定マスク16aのノズル使用率50%の欄を参照して、画像データIMの画素列毎に各画素を先行ノズルと後行ノズルとに交互に割り当てる。このような割り当ての結果、制御部11は、異常ノズルである6番目のノズルに割り当てた画素を「異常ノズル対応画素」と特定することができる。図4では、異常ノズルである6番目のノズルに割り当てた異常ノズル対応画素の一部(Y=3の画素列においてX座標が奇数である画素)を、グレーにより例示している。図4の例では、Y=3の画素列を構成する画素は、1パス目の6番目のノズル(先行ノズル)と、3パス目の3番目のノズル(後行ノズル)とに交互に割り当てられる。図4の例では、少なくともY=3の画素列が「異常ノズル対応画素列」に該当する。
次に、制御部11は、上述のように特定した異常ノズル対応画素を有する画素列(異常ノズル対応画素列)のY方向における前後に隣接する画素列を「隣接画素列」として特定する。そして、制御部11は、隣接画素列に限り、ノズル使用率規定マスク16aではなくノズル使用率規定マスク16bを参照して、各画素を当該隣接画素列を印刷するために使用される先行ノズルと後行ノズルとに割り当てる。図4では、隣接画素列の一例として、Y=3の異常ノズル対応画素列に隣接するY=2の画素列およびY=4の画素列を、鎖線で囲んで示している。
つまり、図5Bに示したノズル使用率規定マスク16bのノズル使用率50%の欄から判るように、隣接画素列では、先行ノズルに割り当てられる画素と、後行ノズルに割り当てられる画素とが、それぞれある程度連続する。例えば、Y=2の画素列では、2パス目の4番目のノズル(先行ノズル)に割り当てられる画素がX方向に4画素程度連続し、かつ、4パス目の1番目のノズル(後行ノズル)に割り当てられる画素がX方向に4画素程度連続するようになる。また、Y=4の画素列では、2パス目の5番目のノズル(先行ノズル)に割り当てられる画素がX方向に4画素程度連続し、かつ、4パス目の2番目のノズル(後行ノズル)に割り当てられる画素がX方向に4画素程度連続するようになる。なお、図4では省略しているが、Y=3の画素列以外の異常ノズル対応画素列に隣接する隣接画素列に対しても、前記分散度合いが低いノズル使用率規定マスク16bを用いた、画素のノズルへの割り当てが実行される。
第1の実施形態による効果を説明する。ある画素列を複数回のパスで印刷する場合、同一のパスで形成するドットはできるだけ分散させた方が、印刷結果における粒状性を良好にすることができる。そのため、基本的には、画素列を構成する各画素を複数のパス(複数のノズル)のいずれかに割り当てる際に、前記分散度合いが高いノズル使用率規定マスク16aに従った割り当てを行う。第1の実施形態によれば、異常ノズルに割り当てられる異常ノズル対応画素を有する画素列、に隣接する隣接画素列については、前記割り当ての際に、前記分散度合いが低いノズル使用率規定マスク16bを使用する。これにより、当該隣接画素列を印刷するための2回のパスのうち先行のパスで使用される先行ノズルに割り当てられる画素が主走査方向において比較的連続する(同じく、後行ノズルに割り当てられる画素が主走査方向において比較的連続する)ようになる。
つまり、前記隣接画素列の印刷結果においては、前記隣接画素列ではない画素列の印刷結果と比較したとき、1回のパスで形成されたドット同士の連続性が高くなっている。ほぼ同時に(同一のパス期間内に)連続的に形成された複数のドットは、分散して形成された場合と比較して、記録媒体に着弾してから乾燥するまでに互いに干渉し合って滲みやすい(広がりやすい)。従って、目詰まり等の吐出異常が見られる異常ノズルによるドット抜けが、隣接画素列に対応して1回のパスで連続的に形成されて(少なくとも一部が互いに接した状態となって)広く滲んだドットに侵食され、結果的に、当該ドット抜けが視認され難くなる。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば後述するような実施形態や変形例を採用可能である。各実施形態や変形例を適宜組み合わせた構成も、本発明の開示範囲に入る。以下の実施形態や変形例の説明においては、第1の実施形態と共通の事項は説明を適宜省略する。
3.第2の実施形態
図6は、第2の実施形態における、ノズル列NLを構成するノズルと、ノズルに割り当てられる画像データIMを構成する画素との対応関係を説明するための図である。図6の左側には、1つのインク色に対応したノズル列NLが、列の一端側から他端側に向けて1〜12の番号(ノズル番号)が付された12本のノズル(丸印)で構成された例を示している。図6でも図4と同様に、印刷ヘッド26によるパス(1番目のパス、2番目のパス、3番目のパス、4番目のパス…)毎に1つのノズル列NLの位置(送り方向における記録媒体との相対的な位置)が変化することを示している。2パス目以降では、ノズル番号の記載を省略している。さらに図6では、ノズルを表す丸印の中に、そのノズルの使用率を参考までに記載している。
図6の右側には、図4と同様、画像データIMを、X方向およびY方向に配列された複数の画素(矩形)の集合により例示している。画像データIMの外側に、X方向、Y方向それぞれに1,2,3…と付された数字の意味、および、画素を示す矩形内の数字の意味は、図4の説明と同じである。図6の例は、印刷ヘッド26が1つの画素列の印刷を4回のパスで完成させる、複数パス印刷を示している。具体的には、プリンター20は、1つの画素列におけるX座標が奇数(X=1,3,5…)である奇数画素を2回のパスで印刷し、当該画素列におけるX座標が偶数(X=2,4,6…)である偶数画素を別の2回のパスで印刷する。
このような第2の実施形態における印刷方法では、1つの画素列における奇数画素の印刷のための2回のパスのうち先行のパスで使用されるノズルを第1先行ノズル、当該奇数画素の印刷のための後行のパスで使用されるノズルを第1後行ノズルと呼ぶ。また、当該1つの画素列における偶数画素の印刷のための2回のパスのうち先行のパスで使用されるノズルを第2先行ノズル、当該偶数画素の印刷のための後行のパスで使用されるノズルを第2後行ノズルと呼ぶ。また、第1先行ノズルと第1後行ノズルとの使用率(第1先行ノズルと第1後行ノズルとに割り当てられる画素数の比)は必ずしも1対1ではなく、同様に、第2先行ノズルと第2後行ノズルとの使用率(第2先行ノズルと第2後行ノズルとに割り当てられる画素数の比)は必ずしも1対1ではない。
例えば、Y=1の画素列に注目すると、奇数画素は、1パス目の11番目のノズル(第1先行ノズル)と、5パス目の5番目のノズル(第1後行ノズル)とに割り当てられるが、このように同一画素列の奇数画素の印刷のために対となる第1先行ノズルの使用率と第1後行ノズルの使用率は等しくない(ただし合計で100%となる)。また、Y=1の画素列の偶数画素は、3パス目の8番目のノズル(第2先行ノズル)と、7パス目の2番目のノズル(第2後行ノズル)とに割り当てられるが、このように同一画素列の偶数画素の印刷のために対となる第2先行ノズルの使用率と第2後行ノズルの使用率とは等しくない(ただし合計で100%となる)。
つまり制御部11は、ステップS130では、例えば図5Aに示したような前記分散度合いが高いノズル使用率規定マスク16aにおける、先行ノズル(第1先行ノズル)の使用率に対応した欄を参照して、画像データIMの画素列毎の奇数画素について、それら画素を第1先行ノズルと第1後行ノズルとに割り当てる。同様に、制御部11は、ノズル使用率規定マスク16aにおける、先行ノズル(第2先行ノズル)の使用率に対応した欄を参照して、画像データIMの画素列毎の偶数画素について、それら画素を第2先行ノズルと第2後行ノズルとに割り当てる。前記Y=1の画素列を例にすると、奇数画素のうち20%の画素が1パス目の11番目のノズル(第1先行ノズル)に割り当てられ、残りの80%の画素が5パス目の5番目のノズル(第1後行ノズル)に割り当てられる。また、前記Y=1の画素列の偶数画素のうち80%の画素が3パス目の8番目のノズル(第2先行ノズル)に割り当てられ、残りの20%の画素が7パス目の2番目のノズル(第2後行ノズル)に割り当てられる。
制御部11は、ステップS130において、上述のノズル情報NIをプリンター20から読み込むことにより、ノズル情報NIに基づいて、例えば8番目のノズル(図6においてグレーで示したノズル)が「異常ノズル」であることを認識したとする。この場合、8番目のノズルに割り当てられる画素が「異常ノズル対応画素」となる。制御部11は、画像データIMの各画素をノズルに割り当てた結果、異常ノズルである8番目のノズルに割り当てた画素を「異常ノズル対応画素」と特定することができる。図6では、異常ノズルである8番目のノズルに割り当てた異常ノズル対応画素の一部(Y=1の画素列の偶数画素のうち80%の画素であって、ノズル使用率規定マスク16aの“ノズル使用率80%”の欄に応じて位置が特定された画素)を、グレーにより例示している。図6の例では、少なくとも、このような異常ノズル対応画素を有するY=1の画素列は「異常ノズル対応画素列」に該当する。
制御部11は、第1の実施形態と同様に、異常ノズル対応画素列のY方向に隣接する画素列を「隣接画素列」として特定する。そして、制御部11は、隣接画素列に限り、ノズル使用率規定マスク16aではなく、前記分散度合いが低いノズル使用率規定マスク16bを参照して、各画素を当該隣接画素列を印刷するために使用されるノズルへ割り当てる。図6では、隣接画素列の一例として、Y=1の異常ノズル対応画素列に隣接するY=2の画素列を、鎖線で囲んで示している。第2の実施形態では、制御部11は、異常ノズル対応画素が奇数画素であれば、隣接画素列の奇数画素についてノズル使用率規定マスク16bを参照してノズルへの割り当てを実行し、異常ノズル対応画素が偶数画素であれば、隣接画素列の偶数画素についてノズル使用率規定マスク16bを参照してノズルへの割り当てを実行する。
前記Y=1の異常ノズル対応画素列に含まれる異常ノズル対応画素は偶数画素である。そのため、制御部11は、隣接画素列(Y=2の画素列)において、偶数画素についてのノズルへの割り当てに際してノズル使用率規定マスク16bを参照する。この結果、図6に例示するように、Y=2の画素列の偶数画素(鎖線で囲んだ隣接画素列内でグレーで示した画素)は、その40%が第2先行ノズル(2パス目の10番目のノズル)に割り当てられ、残りの60%が第2後行ノズル(6パス目の4番目のノズル)に割り当てられる際に、(ノズル使用率規定マスク16aを参照した場合と比較して)第2先行ノズルに割り当てられる画素同士が集中し、かつ、第2後行ノズルに割り当てられる画素同士が集中した配置となる。なお、図6では省略しているが、Y=1の画素列以外の異常ノズル対応画素列に隣接する隣接画素列においても同様に、前記分散度合いが低いノズル使用率規定マスク16bを用いた、画素のノズルへの割り当てが実行される。
第2の実施形態においても、第1の実施形態に準じた効果を奏する。つまり第2の実施形態によれば、異常ノズルに割り当てられる異常ノズル対応画素を有する画素列、に隣接する隣接画素列においては、奇数画素、偶数画素いずれかのうち異常ノズル対応画素と隣接する方の画素を印刷するための2回のパスのうち、先行のパスで使用される先行ノズル(第1先行ノズルあるいは第2先行ノズル)に割り当てられる画素同士が主走査方向において比較的集まり、同じく、後行のパスで使用される後行ノズル(第1後行ノズルあるいは第2後行ノズル)に割り当てられる画素同士が主走査方向において比較的集まるようになる。これにより、前記隣接画素列の印刷結果においては、前記隣接画素列ではない画素列の印刷結果と比較したとき、一部のパスで形成されたドット同士の分散度合いが低くなっている。従って、隣接画素列に対応して同一のパスで形成されたドットが幾つか連続する第1の実施形態程ではないにしろ、第2の実施形態においても、ある程度、異常ノズルによるドット抜けが視認され難くなると言える。
4.変形例
変形例1:
前記ステップS130では、制御部11は、ステップS120のハーフトーン処理により生成した印刷データ(ドットデータ)を解析し、印刷データ内にインク吐出(ドット有り)が決定された異常ノズル対応画素が存在するか否か判定する。そして、制御部11は、インク吐出が決定された異常ノズル対応画素が存在する場合に、その異常ノズル対応画素を有する画素列(異常ノズル対応画素列)に隣接する隣接画素について、上述したようにノズル使用率規定マスク16bを用いて各画素を先行ノズルと後行ノズルとに割り当てるとしてもよい。例えば、図4に示した画像データIMのY=3の画素列(異常ノズル対応画素列)の中に、ステップS120のハーフトーン処理によりドット吐出が決定された異常ノズル対応画素が存在する場合に限り、Y=2の画素列およびY=4の画素列を構成する各画素について、ノズル使用率規定マスク16aではなくノズル使用率規定マスク16bを参照して、先行ノズルと後行ノズルとに割り当てる。
当該変形例1によれば、異常ノズルによって形成すべきドットが有ることを確認した上で、そのドットを規定する異常ノズル対応画素を含む画素列の隣接画素列について、複数回のパスにより印刷する場合の1回のパスで形成されるドットの分散度合いを低下させるように画素をノズルに割り当てる。従って、ドット抜けが発生する位置の近傍(隣接画素列)に対応させてドットの滲みを発生させ、異常ノズルによるドット抜けを確実に補償することができる。また、異常ノズルにより形成すべきドットがそもそも存在しない場合に、隣接画素列に対応させて不必要にドットの滲みを発生させしてしまう、という事態を回避できる。
当該変形例1における、制御部11による「インク吐出が決定された異常ノズル対応画素が存在するか否か」の判定方法について説明する。制御部11は、異常ノズル対応画素列における、ステップS120のハーフトーン処理でインク吐出が決定された画素の数あるいは比率が所定のしきい値以上である場合に、インク吐出が決定された異常ノズル対応画素が存在すると判定することができる。例えば、制御部11は、1つの異常ノズル対応画素列に含まれる異常ノズル対応画素数I個のうち、J個(ただし1≦J<I)以上の異常ノズル対応画素でインク吐出が決定されている場合に、その異常ノズル対応画素列にはインク吐出が決定された異常ノズル対応画素が存在すると判定する。あるいは、制御部11は、1つの異常ノズル対応画素列を構成する異常ノズル対応画素数の所定パーセント以上でインク吐出が決定されている場合に、その異常ノズル対応画素列にはインク吐出が決定された異常ノズル対応画素が存在すると判定する。
また、インク吐出が決定された異常ノズル対応画素が存在すると判定した後、「隣接画素列」は、例えば以下のように解釈することができる。
図7は、隣接画素列を説明するための図である。図7Aおよび図7Bではいずれも、ある異常ノズル対応画素列と、異常ノズル対応画素列のY方向における前後に隣接する画素列とを例示している。図7Aおよび図7Bでは、1つの画素列は2回のパスで印刷されるものとし、異常ノズル対応画素列においてグレーで示した画素が異常ノズル対応画素である。また、異常ノズル対応画素列において「1」はステップS120のハーフトーン処理でインク吐出が決定された画素を示し、「0」は同ハーフトーン処理でインク非吐出が決定された画素を示している。
制御部11は、例えば図7Aのように、インク吐出が決定された異常ノズル対応画素を有する異常ノズル対応画素列の前後に隣接する画素列全体(図7Aにおいて斜線を施した画素)を隣接画素列と把握し、隣接画素列を構成する各画素についてノズル使用率規定マスク16bを参照してノズルへの割り当てを実行するとしてもよい。あるいは、制御部11は、例えば図7Bのように、異常ノズル対応画素列の前後に隣接する画素列を構成する画素のうち、インク吐出が決定された異常ノズル対応画素に隣接する画素(Y方向または斜めに隣接する画素。図7Bにおいて斜線を施した画素。)の集合を隣接画素列と把握し、そのような隣接画素列を構成する各画素についてノズル使用率規定マスク16bを参照してノズルへの割り当てを実行するとしてもよい。図7Bの場合、制御部11は、異常ノズル対応画素列の前後に隣接する画素列を構成する画素であっても、空白で示した画素については、ノズル使用率規定マスク16aを参照してノズルへの割り当てを実行する。
変形例2:
1つのノズルで連続的にインクを吐出する場合、インクを吐出する時間間隔が短いほど、記録媒体に着弾したインク同士が強く干渉し合って滲みやすい。従って、印刷解像度とインクの滲みやすさとには一定の相関があると言える。より具体的には、印刷解像度が高ければ近傍の空白を埋める効果が高まる(印刷解像度が低ければ近傍の空白を埋める効果が薄まる)と言える。そこで、制御部11は、主走査方向の印刷解像度が低いほど、隣接画素列を複数回のパスにより印刷する場合の1回のパスで形成されるドットの分散度合いを低下させる。
ユーザーは、操作部18,31等を操作してプリンター20に対して印刷解像度を選択、設定することができる。例えば、プリンター20が主走査方向の印刷解像度として、少なくとも第1の印刷解像度と、第1の印刷解像度よりも高解像度である第2の印刷解像度とを実現可能であるとする。そして、制御部11は、主走査方向の印刷解像度として、第1の印刷解像度が設定されている場合は、第2の印刷解像度が設定されている場合よりも、隣接画素列を複数回のパスにより印刷する際の1回のパスで形成されるドットの分散度合いを低下させるように、画素とノズルとの割り当てを実行する。
第1の実施形態では、ノズル使用率規定マスク16bを参照することにより、隣接画素列を構成する画素のうち同じパスで印刷される画素が最大で4画素程度連続する(同じパスで形成されるドットが主走査方向に最大で4ドット程度連続する)とした。当該変形例2では、制御部11は、隣接画素列においてこのような4ドット程度を連続させる制御を、主走査方向の印刷解像度として第1の印刷解像度が設定されている場合に実行する。
一方、制御部11は、主走査方向の印刷解像度として第2の印刷解像度が設定されている場合は、ノズル使用率規定マスク16bよりも前記分散度合いが高い(ただし、ノズル使用率規定マスク16aよりは前記分散度合いが低い)第3のノズル使用率規定マスクを参照する。このような第3のノズル使用率規定マスクを参照することにより、隣接画素列を構成する画素のうち同じパスで印刷される画素を例えば最大で2,3画素程度連続させる(同じパスで形成されるドットを主走査方向に最大で2,3ドット程度連続させる)制御を実行する。このような変形例2によれば、主走査方向の印刷解像度に応じて、異常ノズルによるドット抜けを補償するために最適な隣接画素列におけるインクの滲みを実現することができる。
変形例3:
印刷に使用される記録媒体が、インクが滲みやすい特性を有している場合、着弾したインクが近傍の空白を埋める効果が高まると言える。そこで制御部11は、記録媒体においてインクが滲みにくいほど、隣接画素列を複数回のパスにより印刷する場合の1回のパスで形成されるドットの分散度合いを低下させる。
ユーザーは、操作部18,31等を操作してプリンター20に対して、光沢紙や普通紙等の種々の記録媒体の中から任意に記録媒体を選択、設定することができる。ここでは、プリンター20は、少なくともある種類の用紙である第1の記録媒体(例えば光沢紙)と、第1の記録媒体よりもインクが滲みやすい特性を有する第2の記録媒体(例えば普通紙)とを印刷に使用可能であるとする。そして、制御部11は、記録媒体として第1の記録媒体が設定されている場合は、第2の記録媒体が設定されている場合よりも、隣接画素列を複数回のパスにより印刷する際の1回のパスで形成されるドットの分散度合いを低下させるように、画素とノズルとの割り当てを実行する。
一例として、制御部11は、上述したような隣接画素列において同じパスで形成されるドットを主走査方向に最大で4ドット程度連続させる制御を、記録媒体として第1の記録媒体が設定されている場合に実行する。一方、制御部11は、記録媒体として第2の記録媒体が設定されている場合は、上述したような隣接画素列において同じパスで形成されるドットを主走査方向に最大で2,3ドット程度連続させる制御を実行する。このような変形例3によれば、記録媒体の特性(インクの滲みやすさ)に応じて、異常ノズルによるドット抜けを補償するために最適な隣接画素列における同一パスで形成されるドットの密集度合いを実現することができる。
変形例4:
制御部11は、プリンター20が使用するインクの色に応じて、隣接画素列における同一のパスで形成されるドットの分散度合いを切替えるとしてもよい。例えば、比較的濃度が低いインク(Y、Lc等のインク)は、同一のパスで形成されるドットを密集させても、近傍の空白を目立たなくさせる効果が低い。そこで、印刷ヘッド26は、比較的濃度が低い第1インクと、第1インクよりも高濃度である第2インク(K等のインク)とを少なくとも吐出可能であり、制御部11は、隣接画素列を複数回のパスにより印刷する場合、1回のパスで形成される第2インクのドットの分散度合いを、1回のパスで形成される第1インクのドットの分散度合いよりも低下させる。
一例として、制御部11は、上述したような隣接画素列において同じパスで形成されるドットを主走査方向に最大で4ドット程度あるいは2,3ドット程度連続させる制御を、第2インクの画素(ハーフトーン処理後の印刷データを構成する画素であって第2インクについてのドット吐出/非吐出を規定している画素)を対象として実行する。一方、制御部11は、第1インクの画素(ハーフトーン処理後の印刷データを構成する画素であって第1インクについてのドット吐出/非吐出を規定している画素)については、それが隣接画素列に属しているか否かにかかわらず、前記分散度合いが高いノズル使用率規定マスク16aを参照した画素の割り当てを実行する。このような変形例4によれば、滲みを拡大させることで近傍の空白(異常ノズルによるドット抜け)を目立たなくさせる効果が高いインクについてのみ、隣接画素列において同一のパスで形成されるドットを密集化させる。そのため、ノズル使用率規定マスクを切替える頻度が減り、制御部11の処理負担が低減できる。
1…印刷制御システム、10…制御装置、11…制御部、12…CPU、13…ROM、14…RAM、16…HDD、16a,16b…ノズル使用率規定マスク、17…表示部、18…操作部、19…I/F、20…プリンター、21…制御部、22…CPU、23…ROM、24…RAM、25…I/F、26…印刷ヘッド、26a…インク吐出面、27…ヘッド駆動部、27a…吐出異常検出手段、28…キャリッジ機構、29…送り機構、30…表示部、31…操作部、G…記録媒体、IM…画像データ、NI…ノズル情報、NL…ノズル列、Nz…ノズル、PD…プリンタードライバー

Claims (7)

  1. 所定方向への移動とともにノズルからインクを吐出する走査を印刷ヘッドに実行させることにより記録媒体へ前記インクのドットを形成させる印刷処理を制御する印刷制御装置であって、
    画像を構成する画素であって前記インクの吐出または非吐出を決定した画素を前記ノズルに割り当てることにより前記ノズルによるインクの吐出を制御する吐出制御部を備え、
    前記吐出制御部は、前記ノズルのうち前記インクの吐出に異常を有する異常ノズルに割り当てる画素である異常ノズル対応画素を有する画素列、に隣接する画素列である隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを、前記隣接画素列ではない画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いよりも、低下させることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記吐出制御部は、前記走査による印刷解像度が低いほど、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを低下させることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記吐出制御部は、前記記録媒体において前記インクが滲みにくいほど、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを低下させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記印刷ヘッドは、第1インクと当該第1インクよりも高濃度である第2インクとを少なくとも吐出可能であり、
    前記吐出制御部は、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合、1回の走査で形成される前記第2インクのドットの分散度合いを、1回の走査で形成される前記第1インクのドットの分散度合いよりも低下させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷制御装置。
  5. 前記吐出制御部は、前記異常ノズル対応画素に対して前記インクの吐出を決定した場合に、前記隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを、前記隣接画素列ではない画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いよりも低下させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷制御装置。
  6. 前記1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを低下させることにより、前記1回の走査で形成される前記ドットの少なくとも一部が互いに接した状態とすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. 所定方向への移動とともにノズルからインクを吐出する走査を印刷ヘッドに実行させることにより記録媒体へ前記インクのドットを形成させる印刷処理を制御する印刷制御方法であって、
    画像を構成する画素であって前記インクの吐出または非吐出を決定した画素を前記ノズルに割り当てることにより前記ノズルによるインクの吐出を制御する吐出制御工程を備え、
    前記吐出制御工程は、前記ノズルのうち前記インクの吐出に異常を有する異常ノズルに割り当てる画素である異常ノズル対応画素を有する画素列、に隣接する画素列である隣接画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いを、前記隣接画素列ではない画素列を複数回の前記走査により印刷する場合の1回の走査で形成される前記ドットの分散度合いよりも、低下させることを特徴とする印刷制御方法。
JP2014049492A 2014-03-12 2014-03-12 印刷制御装置および印刷制御方法 Active JP6225765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014049492A JP6225765B2 (ja) 2014-03-12 2014-03-12 印刷制御装置および印刷制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014049492A JP6225765B2 (ja) 2014-03-12 2014-03-12 印刷制御装置および印刷制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015174217A JP2015174217A (ja) 2015-10-05
JP6225765B2 true JP6225765B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=54253876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014049492A Active JP6225765B2 (ja) 2014-03-12 2014-03-12 印刷制御装置および印刷制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6225765B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6657862B2 (ja) * 2015-11-30 2020-03-04 株式会社リコー 補償方法、プログラム、補償装置、及び補償システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3472250B2 (ja) * 2000-09-01 2003-12-02 キヤノン株式会社 インクジェットプリント方法および装置
JP4164305B2 (ja) * 2002-07-24 2008-10-15 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2004179745A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 Canon Inc 画像処置装置および方法
JP2004202795A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP4434714B2 (ja) * 2003-12-09 2010-03-17 キヤノン株式会社 記録装置および記録方法
JP2005246842A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Canon Finetech Inc インクジェット画像形成装置およびその不吐ノズル補完方法
JP2009285910A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷方法および印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015174217A (ja) 2015-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9028028B2 (en) Defective printer nozzle compensation control
JP6413353B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP6326923B2 (ja) 液体吐出制御装置および液体吐出制御方法
JP6455250B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP2015178201A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP6326922B2 (ja) 印刷装置、印刷システムおよび印刷方法
CN109693443B (zh) 印刷装置及印刷控制装置
JP2016147421A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP4561571B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、印刷方法、プログラム、および、記録媒体
CN109572227B (zh) 印刷控制装置、印刷装置以及印刷控制方法
JP6225765B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP5910335B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2016155322A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
EP3795365B1 (en) Recording condition determining method and recording device
JP2016185608A (ja) 割当マスクおよび割当マスクの生成方法
JP2014139005A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2013256003A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2015199251A (ja) 印刷装置、印刷システムおよび印刷方法
JP2016041494A (ja) 印刷装置、印刷プログラムおよび印刷方法
JP7439595B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP6260370B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP2015174228A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP6056206B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2021133600A (ja) 記録装置および記録方法
JP2021066027A (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6225765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150