JP3472250B2 - インクジェットプリント方法および装置 - Google Patents

インクジェットプリント方法および装置

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JP3472250B2 JP2000266158A JP2000266158A JP3472250B2 JP 3472250 B2 JP3472250 B2 JP 3472250B2 JP 2000266158 A JP2000266158 A JP 2000266158A JP 2000266158 A JP2000266158 A JP 2000266158A JP 3472250 B2 JP3472250 B2 JP 3472250B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインク吐出
口を配列して成る記録ヘッドを用い、色材を含有する色
材インクとプリント性を向上するための液体(以下プリ
ント性向上インクという)とを用いて記録媒体上に画像
記録を行うインクジェットプリント方法および装置に関
する。本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等、
さらには金属などの記録媒体を用いる機器すべてに適用
可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複
写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等を
挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】複写装置や、ワードプロセッサ、コンピ
ュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴
い、それらの機器の画像形成(記録)のための出力装置
の一つであるインクジェット記録装置が急速に普及して
いる。
【0003】このようなインクジェット記録装置におい
ては、記録ヘッドとしては、記録速度の向上のために複
数のインク吐出ノズルが集積配列され、かつインク吐出
口およびインク液路が複数集積されたものが用いられて
いる。さらに近年ではカラー対応が進むにつれ、複数個
の記録ヘッドを備えたものも多くある。
【0004】インクジェット記録方式は、記録液である
インクを飛翔させて紙等の記録媒体に着弾させてドット
記録を行うもので、非接触方式であるために低騒音であ
る。また、インク吐出ノズルの高密度化によって高解像
度化・高速記録化が可能であり、さらに普通紙等の記録
媒体に対しても現象や定着などの格別な処理を要せず、
低価格で高品位な画像を得ることが可能であることか
ら、近年ではその用途が広く普及しつつある。
【0005】特に、オンデマンド型のインクジェット記
録装置はそのカラー化が容易で、しかも装置自体の小型
化、簡略化が可能なことから、将来の広範な需要につい
て有望視されている。また、上述のようなカラー化の普
及につれて、高画質化と高速化が益々要求されている。
【0006】このようなインクジェット記録方式におい
ては、記録媒体上の色材ドットの状態を改善し画品位を
高める作用すなわちプリント性を向上する作用を持つプ
リント性向上インクを用いた手法が提案されている。こ
のプリント性向上インクは、色材インク中の色材を不溶
化させる化合物を含む無色または淡色の液体であり、記
録媒体上で色材インクと混合および/または反応させる
ことにより、耐水性や耐候性等を向上させて信頼性の高
い画質を得るとともに、フェザリングや色間のブリード
を少なくしてプリント濃度の高い高画質を得るために用
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録方式においては、上記プリント性向
上インクを用いた場合でも、つぎのような課題がある。
【0008】複数のインク吐出ノズルを集積配列してな
る記録ヘッドを用いる場合、ある一つまたは複数の吐出
ノズルが目詰まりを起こしたり、あるいは何らかの原因
で駆動できなくなったときには、このような吐出ノズル
からはインクを吐出させることができず、印字すべきド
ットが記録媒体上で印字できなくなり、結果的に主走査
方向に延びる白スジが画像上に発生して、画品位を著し
く低下させる。
【0009】また、その吐出状態が他の正常なノズルの
吐出状態と著しく異なる不良ノズルが何らかの原因によ
って生じた場合にも、白スジあるいは濃度の不均一によ
るスジが画像上に発生し、これもまた画品位を著しく損
なっていた。
【0010】このようなスジは特に、マルチパス印字を
行わない場合、あるいは少ないパス数のマルチパス印字
の際に顕著である。
【0011】そこで従来は、このような不吐出あるいは
不良ノズルが発生した場合には、ノズルのクリーニング
機構によって不吐出、不良ノズルの回復を試みたりして
いた。また、複数のパスで1ラインの印字を完成するマ
ルチパス印字方法を用いる場合には、相互補完するノズ
ルで不吐出、不良ノズルの代替を行うなどの手法を用い
ていた。
【0012】しかしながら、マルチパス印字方式では、
紙送り量を使用ノズルの1/nにし、主走査時に1/n
に相補的に間引いたデータでn回印字することで、1ラ
スタラインを複数(n個)のノズルを用いて印字するの
で、印字時間がその分多くかかってしまう問題を有して
いる。また、クリーニングによる回復では、時間がかか
る、インクの消費を伴うなどコストアップにつながり易
いという問題がある。また、不吐出、不良ノズルが発生
した記録ヘッドを簡単に交換するというのでは、エコロ
ジーの観点からも望ましくない。
【0013】今後のインクジェット記録装置に必要なこ
とは、更なる高画質化に加え、高速化、低コスト化を同
時に実現することである。そのためにも、上記のような
課題を解決することが重要である。
【0014】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
であり、異常(不吐出、不良)ノズルが生じた場合で
も、白スジをはじめとする画品位の低下をなくして、ス
ムーズなグラデーションを持つ画像記録を簡単な処理で
なし得るインクジェットプリント方法及び装置を提供す
ることを解決課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の一形態では、複数のインク吐出口が配列され
て色材インクを吐出する色材インク記録ヘッドと、複数
のインク吐出口が配列されてプリント性向上インクを吐
出する向上インク記録ヘッドとを用い、これら記録ヘッ
ドから色材インクおよびプリント性向上インクを記録媒
体に吐出して、入力画像データに応じた画像を記録媒体
上に形成するインクジェットプリント方法において、前
記色材インク記録ヘッドの複数のインク吐出口のうち吐
出状態の劣化が判定された異常インク吐出口に対応する
記録ドットおよび該記録ドットの近傍に対し前記プリン
ト性向上インクを非付与として画像の形成を行うことを
特徴としている。
【0016】例えば、プリント性向上インクは、異常イ
ンク吐出口に対応する記録ラインおよび該記録ラインの
前後の各少なくとも1ラインに対し非付与とする。
【0017】またこの発明の他の形態では、複数のイン
ク吐出口が配列されて色材インクを吐出する色材インク
記録ヘッドと、複数のインク吐出口が配列されてプリン
ト性向上インクを吐出する向上インク記録ヘッドとを用
い、これら記録ヘッドから色材インクおよびプリント性
向上インクを記録媒体に吐出して、入力画像データに応
じた画像を記録媒体上に形成するインクジェットプリン
ト装置において、前記色材インク記録ヘッドの複数のイ
ンク吐出口のうち吐出状態の劣化が判定された異常イン
ク吐出口を特定する特定手段と、該特定された前記異常
インク吐出口に対応する記録ドットおよび該ドットの近
傍に対し前記プリント性向上インクを非付与とする制御
手段とを備えることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係るインクジェット記録
装置の一実施形態の概略構成を示す平面図である。
【0020】図1において、キャリッジ20上には複数
のインクジェットヘッド(記録ヘッド)21−1〜21
−5が搭載されており、各インクジェットヘッド21に
は、図2に示すように、インクを吐出するためのインク
吐出口108が複数配列されている。21−1,21−
2,21−3,21−4,21−5は夫々、ブラック
(K)、プリント性向上インク(P)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するた
めのインクジェットヘッドである。
【0021】この場合、図2に示すように、プリント性
向上インク(P)を吐出する記録ヘッド21−2は、3
2個のインク吐出口108を有し、各インク吐出口10
8は二列ジグザグ状に配列されている。すなわち、一方
の列のインク吐出口108の中間に、他方の列のインク
吐出口108が配置されている。色材インク用の記録ヘ
ッド21−1、21−3、…も同様であり、32個のイ
ンク吐出口108が二列ジグザグ状に配列されている。
各記録ヘッド21のインク吐出口の内部(液路)にはイ
ンク吐出用の熱エネルギーを発生する発熱素子(電気・
熱エネルギー変換体)が設けられている。
【0022】インクカートリッジ21は、各記録ヘッド
21−1〜21−5及びそれらにインクを供給するイン
クタンク22−1〜22−5とから構成されている。
【0023】インクジェットヘッド21への制御信号な
どはフレキシブルケーブル23を介して送られる。普通
紙や高品位専用紙、OHPシート、光沢紙、光沢フィル
ム、ハガキ等の記録媒体24は、不図示の搬送ローラを
経て排紙ローラ25に扶持され、搬送モータ26の駆動
に伴い矢印方向(副走査方向)に送られる。
【0024】キャリッジ20はガイドシャフト27にそ
って移動するようにガイドシャフト27に支持されてい
る。キャリッジ20は駆動ベルト29を介したキャリッ
ジモータ30の駆動によってガイドシャフト27に沿っ
て主走査方向に往復運動する。ガイドシャフト27に沿
ってリニアエンコーダ28が設けられている。リニアエ
ンコーダ28の読みとりタイミングに基づいて各記録ヘ
ッド21の発熱素子を画像データに基づいて駆動し、記
録媒体上にインク滴を飛翔し、付着することで画像を形
成する。
【0025】記録領域外に設定されたキャリッジ20の
ホームポジションには、キャップ部31を持つ回復ユニ
ット32が設置されている。記録を行わないときには、
キャリッジ20をホームポジションに移動させてキャッ
プ部31の各キャップ31−1〜31−5によって対応
する各インクジェットヘッド21のインク吐出口面を密
閉することで、インク溶剤の蒸発に起因するインクの固
着あるいは塵挨などの異物の付着などによるインク吐出
口の目詰まりを防止する。
【0026】また、上記キャップ部31のキャッピング
機能は、記録頻度の低いインク吐出口の吐出不良や目詰
まりを解消するためにインク吐出口からキャップ部ヘイ
ンクを吐出させる空吐出に利用されたり、あるいはキャ
ップした状態で不図示のポンプを作動させ、インク吐出
口からインクを吸引して吐出不良を起こした吐出口を回
復させる吸引回復などに利用される。
【0027】印字直前に各インクジェットヘッド21−
1〜21−5がインク受け部(不図示)の上部を通過す
る時に、インク受け部にめがけ予備吐出を行う。またキ
ャップ部31の隣接位置にブレードなどのワイピング部
材(不図示)を配置することにより、インクジェットヘ
ッド21のインク吐出口面をワイピングしてクリーニン
グすることが可能である。
【0028】図3は、前述した記録ヘッド21の構造を
示す図である。
【0029】図3において、記録ヘッド21は、インク
を加熱するための複数のヒータ102が形成されたヒー
タボード104と、このヒータボード104の上にかぶ
せられる天板106と、ヒータボード104などを支持
するベースプレート105から概略構成されている。
【0030】天板106には、複数の吐出口108が形
成されており、吐出口108の後方には、この吐出口1
08に連通するトンネル状の液路110が形成されてい
る。各液路110は、隔壁112により隣の液路と隔絶
されている。各液路110は、その後方において1つの
インク液室114に共通に接続されている。インク液室
114には、インク供給口116を介してインクが供給
される。インクはインク液室114から夫々の液路11
0に供給される。ヒータボード104と、天板106と
は、各液路110に対応した位置に各ヒータ102が配
置されるように位置合わせされて組み立てられる。
【0031】ヒータ102に所定の駆動パルスを供給す
ると、ヒータ102上のインクが沸騰して気泡を形成
し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口108か
ら押し出されて吐出される。
【0032】尚、本発明に適用可能なインクジェット記
録方式は、図3に示したような発熱素子(ヒータ)を使
用したバブルジェット(登録商標)(BJ)方式に限ら
れるものではなく、他に、インク滴を連続噴射し粒子化
するコンティニュアス型の場合には荷電制御型、発散制
御型等にも本発明を適用可能であり、さらに必要に応じ
てインク滴を吐出するオンデマンド型の場合には、ピエ
ゾ振動素子の機械的振動によりオリフィスからインク滴
を吐出する圧力制御方式等にも本発明を適用可能であ
る。
【0033】図4はインクジェット記録装置の制御系の
構成例を示すブロック図である。
【0034】図4において、1は画像データ入力部、2
は操作部、3は各種処理を行うCPU、4は各種データ
を記憶する記憶媒体、4aは各ノズルに対応する不吐
出、不良ノズルデータとプリント向上記録ヘッドの印字
情報を格納するプリント情報格納メモリ、4bは各種制
御プログラム群を格納する制御プログラム格納メモリ、
5はRAM,6は画像処理部、7は画像出力を行う画像
記録部(プリンタ部)、8はアドレス信号、データ、制
御信号などを伝送するバスラインを有するバス部であ
る。
【0035】画像データ入力部1には、スキャナやデジ
タルカメラ等の画像入力機器からの多値画像データやパ
ーソナルコンピュータのハードディスク等に保存されて
いる多値画像データが入力される。操作部2は、各種パ
ラメータの設定および印字開始を指示する各種キーを備
えている。CPU3は記憶媒体中の各種プログラムに従
って装置全体を制御する。
【0036】記憶媒体4には、制御プログラムやエラー
処理プログラムに従って本記録装置を動作させるための
プログラムなどを格納している。本実施形態の動作はす
べてこのプログラムに基づいている。このプログラムを
格納する記録媒体4としては、ROM,FD,CD−R
OM,HD、メモリカード、光磁気ディスクなどを用い
ることができる。
【0037】RAM5は、記憶媒体4中の各種プログラ
ムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア及び
画像処理時のワークエリアとして用いている。RAM5
は、記録媒体4中の各種テーブルをコピーした後、その
テーブルの内容を変更し、この変更したテーブルを参照
しながら画像処理を進めることにも用いられている。
【0038】画像データ処理部6は、入力された多値画
像データを各色のヘッドに対応するよう色分解し、さら
に色分解されたグレー画像を誤差拡散法、ディザマトリ
ックス法等の中間調処理方法を用いて2値化する。
【0039】画像記録部7では、画像データ処理部6で
作成された吐出パターンに基づいてインクを吐出し、記
録媒体上にドット画像を形成する。
【0040】つぎに、図5を用いて記録ドットの形成過
程について説明する。
【0041】本インクジェット記録装置においては、色
材を含有する色材インクによるドットとプリント性向上
インクによるドットとの双方のドットにより画素を形成
している。
【0042】以下では、プリント性向上インクとして低
分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含むものを用
い、色材インクとしてアニオン性染料が含有されている
かまたは少なくともアニオン性化合物と顔料が含有され
ているインクを用いた場合について説明する。プリント
性向上インクと色材インクが記録媒体上あるいは記録媒
体に浸透した位置で混合する結果、プリント性向上イン
ク中に含まれているカチオン性物質のうち低分子量の成
分またはカチオン性オリゴマーと、色材インクに使用し
ているアニオン性基を有する水溶性染料またはアニオン
性の顔料インクとがイオン的相互作用により会合を起こ
し、瞬間的に溶液相から分離を起こす。この結果、顔料
インクにおいては分散破壊が起こり、顔料の凝集体がで
きる。
【0043】図5(a)に示すように、記録媒体24上
に色材インクDaのみが着弾すると、インク滴は紙面表
層部および深部に広がるように滲んでインクドットを形
成する。
【0044】一方、図5(b)(c)に示すように、色
材ドットDaの前あるいは後あるいは同時にプリント性
向上インクDbを記録媒体上に着弾させると、色材ドッ
トが、色材インクだけの場合よりも記録媒体24の表層
に色材インクの凝集体の形態で付着し、鮮明にインクド
ットを形成することができる。
【0045】着弾の時間差がより大きくなるように、色
材ドットおよびプリント性向上インクを着弾させると、
記録媒体24の表層に色材の凝集体が付着する形態によ
る鮮明なドットは生じづらい。色材インクとプリント性
向上インクの記録媒体上での着弾の時間差は通常200
0msec以下であることが望ましい。
【0046】つぎに、図6のフローチャートを参照して
本発明の特徴的部分を説明する。
【0047】まず、色材インク用の複数の記録ヘッド2
1−1,21−3,21−4,21−5の不吐出ノズ
ル、不良ノズル(これら不吐出ノズル、不良ノズルをま
とめて異常ノズル、もしくは異常インク吐出口という)
を検出する。ここで、不吐出ノズルは、蒸発によって粘
度が増加したインクやインクが固化した物質等がノズル
内で目詰まりを生じたり、インクを吐出するための素子
の破損によってインクが吐出されなくなったノズルを意
味し、また、不良ノズルは、吐出状態に異常が生じて、
正常なノズルに対して吐出状態が著しく劣化したノズル
を意味している。尚、吐出状態の劣化としては、インク
が正常な吐出方向に吐出されなくなった状態や、吐出さ
れるインク液滴の量が著しく異なるものとなった状態な
どが含まれる。
【0048】異常ノズルと検出するために、まず当該イ
ンクジェット記録装置の色材インク用の各記録ヘッド2
1−1,21−3,21−4,21−5を用いて、図7
に示すような階段状の記録パターンを実際に記録媒体2
4に印字する(図6ステップ100)。
【0049】階段パターンは、図7に示すように、たと
えば8ノズルおきに各ノズルから、連続もしくは非連続
に色材インクを吐出させることで短い直線を階段状に印
字したものである。異常ノズルが存在しない場合は、図
7(a)に示すように、階段状のパターンを完全に印字
することができる。図7(b)は、18番目のノズルN
18に不吐出が発生し、28番目のノズルN28および
30番目のノズルN30に不良が発生しているときの階
段パターンを示すものである。不吐出ノズルまたは不良
ノズルによって記録された直線は、一部または全てに欠
けがあるので、これを容易に識別することができる。
【0050】このような印字物(階段チャート)を、本
装置に搭載されている不図示の読取センサを用いて読み
取り走査し、該読み取ったデータに認識処理などを実行
させることにより、何番目のノズルが異常であるかを検
出する(図6ステップ101)。なお、読取センサを用
いずに目視判断して、不吐出/不良ノズルデータを作成
し、これをプリンタ装置に入力してもよい。
【0051】このようにして検出された各色材記録ヘッ
ド毎の不吐出/不良ノズルに基づいて異常ノズルデータ
を作成する。この異常ノズルデータは、複数のノズルの
うち不吐出/不良ノズルを特定するデータであり、作成
された異常ノズルデータは色材記録ヘッド毎に装置内の
メモリに記憶される。図7の場合は、ノズルN18、N
28、N30が異常ノズルとして、異常ノズルデータが
作成されることになる。
【0052】上記異常ノズルの検出の結果(ステップ1
01)、異常ノズルが検出されない場合は、通常の印字
出力制御を実行する(図6ステップ102)。
【0053】しかし、上記異常ノズルの検出の結果、異
常ノズルが検出された場合は、作成した異常ノズルデー
タに基づいて色材記録ヘッド用のノズル駆動データを補
正変更する(ステップ103)。具体的には、色材記録
ヘッド用のノズル駆動データから異常ノズルに対応する
走査ラインのデータを削除する、すなわち不吐出のデー
タ(“0”)とする。なお、この際、プリントデータを
不吐出(オフ)としてもよいし、電気的にプリントヘッ
ドの不吐出ノズルヘの信号をマスキングするようにして
もよい。
【0054】つぎに、異常ノズルデータに基づいてプリ
ント性向上インクの記録ヘッド21−2用のノズル駆動
データを補正変更する(ステップ104)。具体的に
は、プリント性向上インクの記録ヘッド用のノズル駆動
データから異常ノズルに対応する走査ラインおよびその
近傍の走査ラインのデータを不吐出(オフ)のデータと
する。尚、この際にも、プリントデータを不吐出(オ
フ)としてもよいし、電気的にプリントヘッドの不吐出
ノズルヘの信号をマスキングするようにしてもよい。
【0055】そして、このように補正変更した各ノズル
駆動データに基づいて各記録ヘッドを駆動することによ
り、記録媒体24上に画像を形成する(ステップ10
5)。
【0056】以下、上記したステップ103及び104
の処理について、より具体的に説明する。
【0057】(第1の実施形態)以下の実施形態では、
例えば、黒ヘッドのノズル駆動データに基づいてプリン
ト性向上インクのノズル駆動データを作成する。なお、
例えば、黒ヘッドがよれが大きいなどの状態のときに
は、プリント性向上インクを増大させるなど、黒ヘッド
の印字状態に応じてプリント性向上インク滴の量を増減
することで、黒ヘッドによるドットとプリント性向上イ
ンクによるドットとをほぼ確実に近接して印字すること
ができ、これによりプリント性向上インクと黒インクと
を確実に接触させることができる。
【0058】この第1の実施形態においては、黒ヘッド
のノズルによる記録ドットとプリント性向上インクによ
る記録ドットの位置が一致しているとする。
【0059】図8(a)は異常ノズルが無い場合の黒イ
ンクのプリントデータに対応する記録画像であり、図8
(b)はこれに対応するプリント性向上インクのプリン
トデータである。この場合は、異常ノズルが無いので、
両者のプリントデータは一致している。
【0060】図9(a)は不吐出ノズルがある場合の黒
インクのプリントデータであり、不吐出ノズルライン
(白すじ)が形成されている。図9(b)はプリント性
向上インクの補正処理前のプリントデータであり、不吐
出ノズルラインに対応するラインにも吐出有りのデータ
が存在している。図9(c)は補正処理後のプリント性
向上インクのプリントデータであり、不吐出ノズルライ
ンに対応するラインおよびその前後のラインのプリント
データが削除されている。
【0061】例えば、黒ヘッドのN番目のノズルが不吐
出ノズルとして検知された場合、この黒ヘッドの不吐出
のN番目のノズルに対する印字信号を不吐出(オフ)と
する。さらに、不吐出のN番目のノズルに対応するプリ
ント性向上インクの記録ヘッド21−2のノズルおよび
その前後のノズルに対する印字信号を不吐出(オフ)と
する。
【0062】図10(a)は2パスでマルチパス印字す
る際に不吐出ノズルがある場合の1パス目のプリントデ
ータ、図10(b)は同2パス目のプリントデータであ
り、不吐出ノズルラインが形成されている。図10
(c)は補正処理後のプリント性向上インクの1パス目
のプリントデータであり、不吐出ノズルラインに対応す
るラインおよびその前後のラインのプリントデータが削
除されている。図10(d)は補正処理後のプリント性
向上インクの2パス目のプリントデータであり、不吐出
ノズルラインに対応するラインおよびその前後のライン
のプリントデータが削除されている。
【0063】すなわち、2パスで印字する場合には、1
パス目に不吐出ノズルによって生じた画像の欠けも、2
パス目には該欠けラインを相互補完する他のノズルで印
字することが可能であるが、2パス目に通過するノズル
もまた同様に不吐出ノズルであったときには、上記画像
の欠けを解消することは困難である。したがって、マル
チパス印字の場合も、図10に示すように、不吐出ノズ
ルラインに対応するラインおよびその前後のラインに
は、プリント性向上インクを吐出しないようにしてい
る。
【0064】なお、マルチパス印字の場合は、同一記録
ドットに対して色材ドットおよびプリント性向上インク
の着弾の時間差が大きくなると、鮮明なドットが生じ難
いので、同一記録ドットに対しては色材ドットおよびプ
リント性向上インクが同一パスで吐出されるようにす
る。
【0065】また、上記第1の実施形態では、色材イン
クによるドットとプリント性向上インクによるドットの
位置およびプリントデータを一致させるようにしている
が、場合によっては、一定の密度で均一にプリント性向
上インクを印字したり、色材インクのプリントデータに
適当な処理を施してプリント性向上インクのプリントデ
ータを増減させるようにしてもよい。要は、色材ドット
に近接して、プリント性向上インクがプリントされるこ
とで、プリント性が改善されていればよい。いずれの場
合にも、不吐出/不良ノズルによる走査ラインおよびそ
の近傍(前後)のラインに対応するプリント性向上イン
クを不吐出とすることで、不吐出/不良ノズルライン近
傍のインクドットを滲ませて、白すじを判らなくするの
である。
【0066】(第2の実施形態)つぎに、図11および
図12を用いてこの発明の第2の実施形態について説明
する。
【0067】この第2の実施形態では、600dpiの
解像度で、各インク滴が8.5±0.5p1で吐出され
る記録ヘッド21を用いた。
【0068】色材を含有する色材インクおよびプリント
性向上インクの組成は以下の通りである。
【0069】 (イエローインク) ・グリセリン 5.0重量% ・チオジグリコール 5.0重量% ・尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.ダイレクトイエロー142 2.0重量% ・水 79.0重量% (マゼンタインク) ・グリセリン 5.0重量% ・チオジグリコール 5.0重量% ・尿素 5.0重量% ・イソプロピルアルコール 4.0重量% ・染料C.I.アシッドレッド289 2.5重量% ・水 78.5重量% (シアンインク) ・グリセリン 5.0重量% ・チオジグリコール 5.0重量% ・尿素 5.0重量% ・イソプロピルアルコール 4.0重量% ・染料C.I.ダイレクトブルー199 2.5重量% ・水 78.5重量% (黒インク) ・グリセリン 5.0重量% ・チオジグリコール 5.O重量% ・尿素 5.O重量% ・イソプロピルアルコール 4.0重量% ・染料フードブラック2 3.0重量% ・水 78.0重量% (プリント性向上インク) ・ポリアリルアミン塩酸塩 5.0重量% ・塩化ベンザルコニウム 1.0重量% ・ジエチレングリコール 10.0重量% ・水 83.9重量% また、記録媒体としては電子写真・インクジェット共用
紙(PB・PAPER:キヤノン株式会社製)を用い
た。
【0070】また、この第2の実施形態においては、図
11に示すように、プリント性向上インクによるドット
マトリックスは、色材インクによるドットマトリックス
から1/k画素分(1/4画素あるいは1/2画素な
ど)ずらせて印字を行うようにしている。図11の場合
は、プリント性向上インクによる各ドットは、対応する
色材インクのドットから図面上右下方向に1/4画素だ
けずれて印字される。これは、例えば、色材ヘッドとプ
リント性向上インクヘッドを所要量だけずらしてキャリ
ッジに固定することなどで容易に実現することができ
る。
【0071】そしてこのように、プリント性向上インク
のドット位置を色材インクのドットからずらせるように
すれば、より効果的に色材ドットを不吐出ノズルのドッ
トの部位に滲ませたりあるいは太らせることが可能にな
る。
【0072】以下、図12を参照して、第2の実施形態
による先の図6のステップ103および104での具体
的処理内容について説明する。
【0073】図12(a)は、前述したように、32個
のノズル(インク吐出口)を有するプリント性向上イン
ク用の記録ヘッドによる主走査方向に6個(画素)分
(M番目〜M+5番目)の2値化された補正処理前の画
像データを模式的に示すものである。黒の塗りつぶしが
画像データあり(“1”)のドットであり、白のドット
が画像データなし(“0”)に対応する。
【0074】図12(b)は、同様に32個のノズルを
有する色材インク用の記録ヘッドによる主走査方向につ
いての6個分(M番目〜M+5番目)の同様の画像デー
タを模式的に示すものである。この場合は、色材ヘッド
およびプリント性向上ヘッドは同一の画像データ(ノズ
ル駆動データ)が付与されるものとする。
【0075】図12(b)に示すように、色材記録ヘッ
ドのN個目のノズル(この場合N=16)が不吐出ノズ
ルであるとする。
【0076】色材記録ヘッドのN個目のノズル(この場
合N=16)が不吐出ノズルであるので、図12
(c)、(e)、(g)、(i)、(k)、(m)に示
すように、色材記録ヘッドのM番目〜M+5番目の画像
データに関しては、元の画素データの“0”,“1”に
関係なくN個目の印字データを“0”(不吐出)に補正
する。
【0077】一方、プリント性向上インク用の記録ヘッ
ドのM番目〜M+5番目の画像データに関しては、元の
画素データの“0”,“1”に関係なく、N−1個目、
N個目およびN+1個目の印字データを“0”に補正す
る(図12(d)、(f)、(h)、(j)、(l)、
(n)参照)。
【0078】すなわち、図12(c)に示すように、色
材ヘッドのM番目の画像データは、N−1個目およびN
+1個目に画像データがない。よって、図12(d)に
示すように、プリント性向上インクヘッド21−2のM
番目の画像データについてのN−1個目、N+1個目の
プリントデータに変化はなく、“0”のままとする。プ
リント性向上インクのN個目のプリントデータは、
“1”であるが、これは“0”に補正される。
【0079】つぎに、図12(e)に示すように、色材
ヘッドのM+1番目の画像データは、N−1個目、N個
目およびN+1個目に画像データがない。よって、図1
2(f)に示すように、プリント性向上インクヘッド2
1−2のM+1番目の画像データについてのN−1個
目、N個目、N+1個目のプリントデータに変化はな
く、“0”のままとする。
【0080】つぎに、図12(g)に示すように、色材
ヘッドのM+2番目の画像データは、N−1個目、N個
目に画像データがある。よって、図12(h)に示すよ
うに、プリント性向上インクヘッド21−2のM+2番
目の画像データについてのN−1個目、N個目、のプリ
ントデータは“0”に補正する。N+1個目のプリント
データに関しては変化はなく、“0”のままとする。
【0081】つぎに、図12(i)に示すように、色材
ヘッドのM+3番目の画像データは、N+1個目に画像
データがある。よって、図12(j)に示すように、プ
リント性向上インクヘッド21−2のM+3番目の画像
データについてのN+1個目のプリントデータは“0”
に補正する。N−1個目、N個目のプリントデータに関
しては変化はなく、“0”のままとする。
【0082】つぎに、図12(k)に示すように、色材
ヘッドのM+4番目の画像データは、N−1個目に画像
データがある。よって、図12(l)に示すように、プ
リント性向上インクヘッド21−2のM+4番目の画像
データについてのN−1個目のプリントデータは“0”
に補正する。N個目、N+1個目のプリントデータに関
しては変化はなく、“0”のままとする。
【0083】つぎに、図12(m)に示すように、色材
ヘッドのM+5番目の画像データは、N−1個目,N個
目、N+1個目に画像データがある。よって、図12
(n)に示すように、プリント性向上インクヘッド21
−2のM+5番目の画像データについてのN−1個目、
N個目、N+1個目のプリントデータは“0”に補正す
る。
【0084】以下、画像データ全体にわたって同様の処
理を行い、色材インクおよびプリント性向上インクによ
る印字を行う。
【0085】図11(b)は色材ヘッドのN個目のノズ
ルに不吐出が発生した場合の、第2の実施形態による補
正処理後の色材ドットのプリントデータおよびプリント
性向上インクのプリントデータによる記録ドットを示す
ものである。
【0086】この図からも判るように、不吐出が発生し
たラインでは、色材インクの記録ドットは形成されてい
ない。また、不吐出が発生したラインおよびその前後の
1ラインでは、プリント性向上インクによる記録ドット
は形成されない。
【0087】(第3の実施形態)つぎに、図13および
図14を用いてこの発明の第3の実施形態について説明
する。
【0088】先の第2の実施形態では、プリント性向上
インクは、異常ノズルラインおよび異常ノズルラインの
前後の1ラインを不吐出としたが、この第3の実施形態
では、プリント性向上インクは、異常ノズルラインおよ
び異常ノズルラインの前後の2ラインを不吐出とする。
【0089】この実施形態においては、先の第2の実施
形態と同様、600dpiの解像度で、各インク滴が
8.5±0.5p1で吐出される記録ヘッド21を用い
た。また、色材を含有する色材インク、プリント性向上
インクの組成および記録媒体は先の第2の実施形態と同
様のものを用いた。
【0090】また、図13に示すように、プリント性向
上インクによる各ドットは、第2の実施形態と同様、対
応する色材インク(黒インク)のドットから図面上右下
方向に1/4画素だけずれて印字されるようにした。こ
の実施形態においても、黒ヘッドのノズル駆動データに
基づいてプリント性向上インクヘッドのノズル駆動デー
タが作成される。
【0091】この場合も、色材記録ヘッド(黒ヘッド)
のN個目のノズル(この場合N=16)が不吐出ノズル
であるとする。
【0092】色材記録ヘッドのN個目のノズル(この場
合N=16)が不吐出ノズルであるので、図14
(a)、(c)、(e)、(g)、(i)、(k)に示
すように、色材記録ヘッドのM番目〜M+5番目の画像
データに関しては、元の画素データの“0”,“1”に
関係なくN個目の印字データを“0”に補正する。
【0093】一方、プリント性向上インク用の記録ヘッ
ドのM番目〜M+5番目の画像データに関しては、元の
画素データの“0”,“1”に関係なく、N−2個目、
N−1個目、N個目、N+1個目およびN+2個目の印
字データを“0”に補正する(図14(b)、(d)、
(f)、(h)、(j)、(l)参照)。
【0094】すなわち、図14(a)に示すように、色
材ヘッドのM番目の画像データは、N−2個目およびN
+2個目に画像データがある。よって、図14(b)に
示すように、プリント性向上インクヘッドのM番目の画
像データについてのN−2個目、N+2個目のプリント
データは“0”に補正する。プリント性向上インクのN
−1個目、N+1個目のプリントデータは“0”のまま
とする。N個目のプリントデータは“0”とする。
【0095】つぎに、図14(c)に示すように、色材
ヘッドのM+1番目の画像データは、N−2個目〜N+
2個目に画像データがない。よって、図14(d)に示
すように、プリント性向上インクヘッドのM+1番目の
画像データについてのN−2個目〜N+2個目のプリン
トデータは“0”のままとする。
【0096】つぎに、図14(e)に示すように、色材
ヘッドのM+2番目の画像データは、N−2個目、N−
1個目に画像データがあり、N+1個目、N+2個目に
画像データがない。よって、図14(f)に示すよう
に、プリント性向上インクヘッドのM+2番目の画像デ
ータについてのN−2個目、N−1個目のプリントデー
タは“0”に補正し、N+1個目、N+2個目のプリン
トデータは“0”のままとする。N個目のプリントデー
タは“0”となる。
【0097】つぎに、図14(g)に示すように、色材
ヘッドのM+3番目の画像データは、N+1個目に画像
データがあり、N−2個目、N−1個目、N+2個目に
画像データがない。よって、図14(h)に示すよう
に、プリント性向上インクヘッドのM+3番目の画像デ
ータについてのN+1個目のプリントデータは“0”に
補正し、N−2個目、N−1個目、N+2個目のプリン
トデータは“0”のままとする。N個目のプリントデー
タは“0”となる。
【0098】つぎに、図14(i)に示すように、色材
ヘッドのM+4番目の画像データは、N−1個目、N+
2個目に画像データがあり、N−2個目、N+1個目に
画像データがない。よって、図14(j)に示すよう
に、プリント性向上インクヘッドのM+4番目の画像デ
ータについてのN−1個目、N+2個目のプリントデー
タは“0”に補正し、N−2個目、N+1個目のプリン
トデータは“0”のままとする。N個目のプリントデー
タは“0”となる。
【0099】つぎに、図14(k)に示すように、色材
ヘッドのM+5番目の画像データは、N−1個目、N+
1個目に画像データがあり、N−2個目、N+2個目に
画像データがない。よって、図14(l)に示すよう
に、プリント性向上インクヘッドのM+5番目の画像デ
ータについてのN−1個目、N+1個目のプリントデー
タは“0”に補正し、N−2個目、N+2個目のプリン
トデータは“0”のままとする。N個目のプリントデー
タは“0”となる。
【0100】以下、画像データ全体にわたって同様の処
理を行い、色材インクおよびプリント性向上インクによ
る印字を行う。
【0101】図13(b)は色材ヘッド(黒ヘッド)の
N個目のノズルに不吐出が発生した場合の、第3の実施
形態による補正処理後の色材ドットのプリントデータお
よびプリント性向上インクのプリントデータによる記録
ドットを示すものである。
【0102】この図からも判るように、不吐出が発生し
たラインでは、色材インクの記録ドットは形成されてい
ない。また、不吐出が発生したラインおよびその前後の
2ラインでは、プリント性向上インクによる記録ドット
は形成されない。
【0103】(第4の実施形態)つぎに、3種類の異な
る記録媒体を用いて、第2の実施形態の手法および第3
の実施形態の手法を評価してみた。白スジの目立たない
度合いを最良、良、普通の3段階で評価した。
【0104】PB−PAPERを用い第2の実施形態の
手法を用いた…良 PB−PAPERを用い第3の実施形態の手法を用いた
…最良 HR−101を用い第2の実施形態の手法を用いた…良 HR−101を用い第3の実施形態の手法を用いた…良 GP−101を用い第2の実施形態の手法を用いた…普
通 GP−101を用い第3の実施形態の手法を用いた…良 上記の結果によれば、記録媒体の種類に応じてプリント
性向上インクを非付与とするライン数などのプリント性
向上インクの付与形態を異ならせれば、各記録媒体に最
適な白すじ防止をなし得ることが判る。
【0105】なお、プリント性向上インクによる印字を
行った後、別の走査時に色材インクによる不吐出ノズル
を有する色材ヘッドでの印字を行った。このときの記録
媒体上でのプリント性向上インクの着弾時間と、色材イ
ンクの着弾時間の差は2secであった。この場合、残
念ながら、先の実施形態で見られたような効果はなく、
白スジによる画品位の劣化は改善されなかった。
【0106】なお、本発明では、プリント性向上インク
は、無色透明でもよいが、着色してあってもよい。上述
したように、色材ドットとプリント性向上インクとが接
触すると、瞬時に色材が記録媒体上で凝集する。したが
って、色材ドットと隣接するプリント性向上インクのド
ットは、十分時間間隔を置かれて印字されても、充分な
効果は望めない、よってインクが紙面に十二分に吸収さ
れる以前に、色材インクとプリント性向上インクとを接
触させることが好ましい。
【0107】さらに、プリント性向上インクと色材ドッ
トが記録媒体上で積極的に混合することが望ましいと考
えられるので、これら接触するまでの時間間隔は、さら
に短いことが望まれる。また印字順序についても、先に
プリント性向上インクを印字したのちに色材インクを印
字してもよいし、先に色材インクを印字した後にプリン
ト性向上インクを印字してもよい。いずれにしても記録
媒体に、色材インクおよびプリント性向上インクが浸透
しきってしまった後あるいは乾燥してしまった後では、
上記の時間間隔は空きすぎである。
【0108】上記実施形態では、色材ドットとプリント
性向上インクドットのドットマトリクスの大きさを変え
ないようにしているが、色材ドットのマトリクスと、プ
リント性向上インクのマトリクスの大きさを異ならせて
もよい。すなわち色材ドットの出力解像度を維持し、プ
リント性向上インクの出力解像度を低下させることで、
プリント性向上インクのデータ処理および装置上のプリ
ント性向上インクにかかるコストを低減することができ
る。
【0109】本発明では、プリント性向上インクのプリ
ントデータは、単純な画像処理を用いて作成することが
できるので、処理の高速化が可能である。尚、多少のコ
ストアップを伴うが、各色毎に複数の濃淡インク、大小
ドットを使用してもよい。本発明では、その場合におい
ても、より高次の階調を記録媒体上に再現することがで
きる。
【0110】本発明は、少なくとも1種類の色材インク
とプリント性向上インクの組み合わせで実施できるが、
2種類以上の色材インク、2種類以上のプリント性向上
インクを用意してもよい。その場合においては、前述し
たように、プリント性向上インクもしくは色材インクが
ぬれている間に色材インクもしくはプリント性向上イン
クを所望の着弾位置に着弾させればよく、また、色材イ
ンクは、いずれの色相を有してもよい。また、いずれか
の色材インクにおいてのみ、本発明を適応する実施形態
であってもかまわない。本発明においては、上述した各
インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式
を実行するものである。
【0111】(その他)上述した本発明の実施形態とし
て、階段状の記録パターンを実際に記録媒体記録し、そ
の結果に基づいて不吐出ノズルや不良ノズルを検出する
構成を例に挙げて説明したが、本発明は上述の検出構成
を特徴とするものではなく、他の手法も適宜採用するこ
とができる。また、本発明は、異常が発生したノズルを
検出する構成を有していなくても、異常が発生したノズ
ルを特定できれば、目的を達成することができる。例え
ば、ユーザが目視によって判断した結果を、プリント装
置本体に直接入力したり、プリント装置に接続されるホ
スト装置のドライバを介して入力することにより、不良
ノズルや不吐出ノズルを特定することが可能である。ま
た、記録ヘッドに情報を書込み可能なメモリ等の記憶手
段を設けた構成においては、ノズル毎の情報や、不吐出
/不良ノズルの情報を記憶手段に記憶させておくこと
で、プリント装置本体がその情報を読み取って不吐出/
不良ノズルを特定することができる。なお、記録ヘッド
設けた記憶手段に情報を記憶させる時期に関しては、出
荷時に初期状態を記憶させておく構成や、さらにユーザ
の使用履歴に従って記憶させる構成など、いずれの場合
であってもよい。
【0112】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用される
エネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気
熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギにより
インクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録
装置において優れた効果をもたらすものである。かかる
方式によれば記録の高密度化,高精細化が達成できるか
らである。
【0113】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0114】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0115】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0116】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0117】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0118】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0119】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、不
吐出、不良ノズルに対応するドット位置およびその近傍
にプリント性向上インクによるインクドットを非付与と
するようにしたので、色材インクヘッドに不吐出、不良
ノズルが発生した場合でも、簡単な処理で、記録画像中
の白スジの発生を大幅に低減することができ、高品位な
画像を提供することができる。また、不吐出ノズルが発
生したインクヘッドも交換することなく長期にわたって
使用することができ、エコロジーの観点からも好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】インクジェット記録ヘッドの吐出口の配列状態
を示す概念図である。
【図3】インクジェット記録ヘッドの構造を示す分解斜
視図である。
【図4】インクジェット記録装置の制御系の構成例を示
すブロック図である。
【図5】色材インクとプリント性向上インクの記録媒体
上での状態を示した図である。
【図6】この発明にかかるインクジェット記録方法の動
作例を示すフローチャートである。
【図7】不吐出、不良ノズルを検知するための階段チャ
ートの一例を示す図である。
【図8】不吐出ノズルがない場合の色材インクおよびプ
リント性向上インクのプリントデータを示す概念図であ
る。
【図9】不吐出ノズルがある場合の色材インクおよびプ
リント性向上インクの補正処理前後のプリントデータを
示す概念図である。
【図10】不吐出ノズルがある場合でマルチパス印字を
行う場合の色材インクおよびプリント性向上インクの補
正処理後のプリントデータを示す概念図である。
【図11】この発明の第2の実施形態による補正処理前
後の色材インクおよびプリント性向上インクのドット配
置状態を示す図である。
【図12】この発明の第2の実施形態による補正処理前
後の色材インクおよびプリント性向上インクのプリント
データを示す図である。
【図13】この発明の第3の実施形態による補正処理前
後の色材インクおよびプリント性向上インクのドット配
置状態を示す図である。
【図14】この発明の第3の実施形態による補正処理前
後の色材インクおよびプリント性向上インクのプリント
データを示す図である。
【符号の説明】
1 画像データ入力部 2 操作部 3 CPU 4 記憶媒体 4a プリント情報格納メモリ 4b 制御プログラム格納メモリ 5 RAM 6 画像処理部 7 画像記録部(プリンタ部) 8 バス部 20 キャリッジ 21 インクジェットヘッド(記録ヘッド) 21−1 ブラックインク用記録ヘッド 21−2 プリント性向上インク用記録ヘッド 21−3 シアンインク用記録ヘッド 21−4 マゼンタインク用記録ヘッド 21−5 イエローインク用記録ヘッド 22 インクタンク 23 フレキシブルケーブル 24 記録媒体 25 排紙ローラ 26 搬送モータ 27 ガイドシャフト 28 リニアエンコーダ 29 駆動ベルト 30 キャリッジモータ 31 キャップ部 32 回復ユニット 102 ヒータ 104 ヒータボード 105 ベースプレート 106 天板 108 インク吐出口 110 液路 112 隔壁 114 共通インク液室 116 インク供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−230627(JP,A) 特開 平11−48462(JP,A) 特開 平8−118616(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク吐出口が配列されて色材イ
    ンクを吐出する色材インク記録ヘッドと、複数のインク
    吐出口が配列されてプリント性向上インクを吐出する向
    上インク記録ヘッドとを用い、これら記録ヘッドから色
    材インクおよびプリント性向上インクを記録媒体に吐出
    して、入力画像データに応じた画像を記録媒体上に形成
    するインクジェットプリント方法において、 前記色材インク記録ヘッドの複数のインク吐出口のうち
    吐出状態の劣化が判定された異常インク吐出口に対応す
    る記録ドットおよび該記録ドットの近傍に対し前記プリ
    ント性向上インクを非付与として画像の形成を行うこと
    を特徴とするインクジェットプリント方法。
  2. 【請求項2】 判定された前記異常インク吐出口に対応
    する記録ラインおよび該記録ラインの前後の各少なくと
    も1ラインに対し前記プリント性向上インクを非付与と
    することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    プリント方法。
  3. 【請求項3】 記録媒体の種類に応じて前記プリント性
    向上インクを非付与とするライン数を異ならせることを
    特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプ
    リント方法。
  4. 【請求項4】 前記入力画像データに応じた画像形成に
    先立って、前記複数のインク吐出口のうち吐出状態が劣
    化したインク吐出口の判定を行うことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のインクジェットプリント
    方法。
  5. 【請求項5】 色材インク記録ヘッドの各インク吐出口
    から前記記録媒体にインクを吐出させて記録媒体上に所
    定の記録パターンを形成し、この記録パターンを読み取
    ることに基づいて前記異常インク吐出口を判定すること
    を特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリント
    方法。
  6. 【請求項6】 前記各記録ヘッドは、インクに熱を付与
    することで気泡を発生させ該気泡の発生に基づきインク
    を吐出させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載のインクジェットプリント方法。
  7. 【請求項7】 複数のインク吐出口が配列されて色材イ
    ンクを吐出する色材インク記録ヘッドと、複数のインク
    吐出口が配列されてプリント性向上インクを吐出する向
    上インク記録ヘッドとを用い、これら記録ヘッドから色
    材インクおよびプリント性向上インクを記録媒体に吐出
    して、入力画像データに応じた画像を記録媒体上に形成
    するインクジェットプリント装置において、 前記色材インク記録ヘッドの複数のインク吐出口のうち
    吐出状態の劣化が判定された異常インク吐出口を特定す
    る特定手段と、 該特定された前記異常インク吐出口に対応する記録ドッ
    トおよび該ドットの近傍に対し前記プリント性向上イン
    クを非付与とする制御手段と、 を備えることを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記特定された前記異
    常インク吐出口に対応する記録ラインおよび該記録ライ
    ンの前後の各少なくとも1ラインに対し前記プリント性
    向上インクを非付与とすることを特徴とする請求項7に
    記載のインクジェットプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、記録媒体の種類に応じ
    て前記プリント性向上インクを非付与とするライン数を
    異ならせることを特徴とする請求項7または8に記載の
    インクジェットプリント装置。
  10. 【請求項10】 前記色材インク記録ヘッドの各インク
    吐出口から前記記録媒体にインクが吐出されることによ
    って形成された記録媒体上の所定の記録パターンを読み
    取ることに基づいて前記異常インク吐出口を判定する判
    定手段をさらに有し、前記特定手段は、前記判定手段に
    よる判定結果に基づいて前記異常インク吐出口を特定す
    ることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の
    インクジェットプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記各記録ヘッドは、インクに熱を付
    与することで気泡を発生させ該気泡の発生に基づきイン
    クを吐出させることを特徴とする請求項7乃至10のい
    ずれかに記載のインクジェットプリント装置。
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