JP5078673B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関し、詳しくは、記録ヘッドの走査領域の境界においてインク吐出方向が曲がる現象に起因した、いわゆるつなぎスジ等の濃度ムラの低減に関するものである。
従来、紙、OHP用シートなどの記録媒体に対して記録を行う画像形成装置として、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式によるものなどがある。特に、インクジェット方式には、記録用紙に直接インクを噴射するものであるので、ランニングコストが安く、静粛性に優れた記録動作が可能な方式として注目されている。
また、上記のような記録装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジが移動し、これにより、記録ヘッドが記録媒体に対して走査して記録を行ういわゆるシリアルタイプのものが一般的である。このシリアルタイプの記録装置では、記録ヘッドの走査ごとにその走査方向に対して直交する方向に所定量の記録媒体搬送を行い、このような記録ヘッドの走査と記録媒体の搬送とを交互に行うことによって記録媒体に記録データに基づく画像が記録される。そして、このシリアル記録方式で、1回の走査で画像を完成する記録方式を1パス記録と呼ぶ。また、複数回の走査で画像を完成する記録方式をマルチパス記録と呼ぶ。
1回または複数回の走査で記録画像が完成する領域の境界では、特に記録ヘッドから吐出されるインクの密度(記録デューティー)が高い場合に、白いスジ状の濃度ムラが発生することがある。この現象は、記録ヘッドの端部付近の吐出口から吐出されたインクが気流などの要因によって記録ヘッド中央側に引き寄せられることによって生じるものと考えられている。すなわち、記録ヘッドの吐出口列の端部近傍の吐出口から吐出されたインクは、その吐出方向が曲がって画像を完成する領域の中央側に着弾し、その結果、領域の境界近傍にはインクドットが形成されず、白スジが発生する。このように吐出口列の端部近傍の吐出口から吐出されたインクが記録ヘッド中央部側に引き寄せられることから、以下では、この現象を端ヨレと呼ぶ。この端ヨレによる白スジが生じると、記録品位は顕著に低下する。
この端ヨレに起因した白スジの発生を防ぎ、高画質化を図る方法が提案されている。特許文献1には、シリアルスキャン方式において、記録媒体の搬送量を基準の量より少なめに設定して記録媒体に対する走査領域が一部重複するようにし、記録デューティーが高くなる高濃度領域で端ヨレによる白スジを目立たなくすることが記載されている。また、記録デューティーが低く端ヨレが発生しない領域では、上記走査領域の重複によって逆に黒スジが発生するおそれがあることから、端部近傍吐出口の記録データについて適量のデータ間引きを行うことも記載されている。
特開2004−168003号公報 特開平05−202328号公報
しかしながら、本願発明者の検討によれば、端ヨレはインク色などによって分けられるそれぞれ1つの吐出口列において完結する現象ではないことが明らかになっている。すなわち、ある1つの吐出口列で生じる端ヨレの量は、その吐出口列の端部近傍の吐出口のみの記録デューティーに応じて定まるのではなく、隣接する他の吐出口列の記録デューティーも影響する。このため、記録デューティーが低く端ヨレが発生しない場合に、画像完成領域が重複することによる黒スジの発生を抑制すべく行う間引き処理が適切でない場合がある。
図1はこの様子を模式的に示す図である。図1に示すように、記録ヘッド5は、その走査方向においてシアン(C)の吐出口列(ノズル列)、マゼンタ(M)の吐出口列(ノズル列)の順で配列したものである。そして、記録のための走査が行われると、特に、走査方向前方のCノズル列の記録デューティーが高い場合、Mノズル列付近には矢印で示すような流れ場が生じる。その結果、Mノズル列近傍に流入する気流が多いため、Mノズル列におけるノズル間の減圧による引き寄せ(端ヨレ)が抑制され、1つのノズル列の場合とは白スジの大きさが異なるものとなる。
また、あるノズル列に関する白スジの発生は、走査方向前方に隣接するノズル列の気流の影響が最も大きいが、前方ノズル列の影響ばかりでなく後方ノズル列で発生した気流の影響もまた受ける。特に、記録ヘッドの走査速度が遅い、ノズル列間距離が狭いなどの場合には、その気流の影響を受けやすい。
このように、複数の吐出口列が隣接して配列されている場合でも、特許文献1に記載のように、端ヨレに起因したつなぎ部(重複領域)の間引き処理を、1つの吐出口列の記録デューティーに基づいて行うと、実際に生じている端ヨレの量に適合しないものとなる。その結果、端ヨレに対応した高品位の記録を高い精度で実施することができないことになる。
本発明は、上述の問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、他の吐出口列のインク吐出による気流が端ヨレに及ぼす影響を考慮してつなぎ部のスジを低減させることができるインクジェット記録装置および記録方法を提供することにある。
そのために本発明では、インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置された記録ヘッドを、前記第1方向と交差する走査方向に走査をしながら記録データに基づきインクを吐出することにより記録媒体に記録を行い、前記記録ヘッドの異なる走査において前記第1、第2の吐出口列により前記記録媒体の同一の領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き手段を有し、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とする。
他の形態では、インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置されたそれぞれ第1、第2の吐出口列の群を有し、前記第1の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、前記第2の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向と逆方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、が記録媒体の同一の領域にインクを吐出するように前記第1および第2の前記吐出口列の群が前記第1方向に沿って配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記第1方向と交差する走査方向に相対的に走査しながら記録データに基づきインクを吐出することにより前記記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き手段を有し、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とする。
また、インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置された記録ヘッドを、前記第1方向と交差する走査方向に走査をしながら記録データに基づきインクを吐出することにより記録媒体に記録を行い、前記記録ヘッドの異なる走査において前記第1、第2の吐出口列により前記記録媒体の同一の領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き工程を有し、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とする。
他の形態では、インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置されたそれぞれ第1、第2の吐出口列の群を有し、前記第1の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、前記第2の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向と逆方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、が記録媒体の同一の領域にインクを吐出するように前記第1および第2の前記吐出口列の群が前記第1方向に沿って配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記第1方向と交差する走査方向に相対的に走査しながら記録データに基づきインクを吐出することにより前記記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き工程を有し、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とする。
以上の構成によれば、端ヨレによる白スジに対処すべく走査領域の重なりを作ることに起因した黒スジを低減する間引き処理が、間引きの対象となる一の吐出口列だけでなく他の隣接吐出口列の記録デューティーをも考慮して行われる。これにより、対象となる一のノズル列だけでなく他の隣接ノズル列のインク吐出による気流の影響を受けて生じている実際の端ヨレの量を精度よく反映した間引き処理を行うことができる。その結果、良好なつなぎ部スジの低減が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(記録装置概要)
図2は、本発明の一実施形態に係る記録装置の概要を示す斜視図である。実施形態の記録装置は、インクジェット方式を採るカラー記録装置であって、その要部は、図2に示すような構造の記録機構200aを有している。図1において、1は紙またはプラスチックシート等からなる記録シートを示し、カセット等に複数枚積層された状態で収納されている。その積層されたシート束の最上位または最下位記録シート1の一面に接する給紙ローラ(不図示)が回転することによって、カセットから記録シートが一枚ずつ供給され、一定間隔を隔ててプラテンに配置される。そして、プラテンに配置された記録シート1は、それぞれ個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動する一対の第1搬送ローラ3、3及び一対の第2搬送ローラ4、4によって矢印Aで示す副走査方向(第2方向)に搬送される。
6は前記副走査方向Aと直交する主走査方向に保持された水平なガイドシャフト9に沿って直線往復動可能に設けられたキャリッジを示す。このキャリッジ6はベルト7及びプーリ8a、8bを介してキャリッジモータ23に連動しており、キャリッジモータ23を駆動することにより、ガイドシャフト9に沿って往復動を行なうことができる。また、このキャリッジ6には、記記録シート1に記録を行うためのインクジェット方式の記録ヘッド5とこのヘッドにインクを供給する不図示のインクカートリッジが装着されている。記録ヘッド5は、C、M、Y、Kの4色のインクの吐出を行なうそれぞれの吐出口列を備え、各吐出口列は512個の吐出口(ノズル)からなる。
上記構成において、記録ヘッド5は、矢印Bで示す主走査方向(第1方向)に移動しながら記録データに応じてインクを記録媒体としての記録シート1に吐出し1走査分の記録を行う。この走査とともに、一対の搬送ローラ3,4によって記録シート1を矢印A方向に、画像を完成する単位領域の幅分搬送する。この際、必要に応じて記録ヘッド5はホームポジショシに戻り、吐出回復装置によって予備吐出などノズルの目詰まりを未然に防止する処理を行う。以上の動作を繰リ返すことによって記録シート1全体に記録を行うことができる。
図3は、図2に示したインクジェット記録装置200の制御系を示すブロック図である。この制御系の演算制御部20は、マイクロプロセッサ等のCPU20aおよびこれによって実行される制御プログラムや各種データを格納しているROM20cを有する。また、CPU20aの処理においてワークエリアとして使用されると共に記録画像データなどの各種データの一時記憶等を行うRAM20b等を有する。演算制御部20にはインターフェイス21、操作パネル22、キャリッジモータ23、給紙モータ24、第1搬送ローラ駆動モータ25、第2搬送ローラ駆動モータ26を駆動するためのドライバ27、及び記録ヘッド駆動用のドライバ28が接続されている。
演算制御部20はインターフェイス21を介して後述のホスト201からの各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)や、外部装置との画信号などの入出力(情報の入出力)を行う。また、演算制御部20は、インターフェイス21を介して各モータ23〜26を駆動させるためのON、OFF信号、及び画信号を出力し、その画信号によって各部の駆動を行なう。
以上のインクジェット記録装置は、それぞれ複数のインク吐出口を配列して形成された複数の吐出口列を配列した記録ヘッドを用いるものであり、この記録ヘッドを複数の吐出口の配列方向と交差する方向に走査し記録媒体にインクを吐出して記録を行う。この装置は、端ヨレに対処して、記録媒体を記録ヘッドの走査方向と交差する方向に搬送する際、記録媒体を上記複数の吐出口列の長さより短い量搬送する。これにより、その搬送を挟んで行われる複数の吐出口列による走査の領域が重なるようにすることができる。
(画像処理装置概要)
図4は、記録装置200にて記録を行うための記録信号データを生成する情報処理装置を示ブロック図であり、具体的には、記録装置200のホストコンピュータ(以下、単にホストと称す)の情報処理構成を示している。図において、ホスト201は、CPU202と、メモリ204(記録情報発生手段)と、外部記憶装置203と、入力部205と、記録装置202とのインターフェイス206とを備える。CPU202は、メモリ204に格納されたプログラムを実行することで種々の演算、判別、制御などの処理を行い、後述の色処理、量子化処理及び補正処理などを実行することができる。このプログラムおよび記録情報は外部記憶装置203に格納されており、ここから読み出されて一旦メモリ204に格納される。以上のホスト201はインターフェイス206を介して記録装置202と接続されており、色処理などを施した画像データを記録装置202に送信して記録動作を実行させる。
図5は、ホスト201によって実現される画像処理部の機能を説明するブロック図である。画像処理部230は、入力されるR,G,B各色8ビット(256階調)の画像データをC、M、Y、K各色1ビットデータとして出力するものであり、色処理部210と量子化部220とからなる。色処理部210は、色空間変換処理部211と、色変換処理部212と出力γ処理部213とからなる。このうち、色空間変換処理部211および色変換処理部212は、3次元LUT(ルックアップテーブル)によって構成され、出力γ処理部213は1次元LUT(ルックアップテーブル)によって構成されている。なお、各LUTは、ホストコンピュータ201におけるメモリ204に格納されている。
以上の構成を有する画像処理部230において、外部記憶装置203から読み出されるR、G、B各色ビットデータは、先ず3次元のルックアップテーブルによりR′、G′、B′各色8ビットデータに変換される。この処理は色空間変換処理(前段色処理)と称し、入力画像の色空聞(カラースペース)と出力装置の再現色空間の差を補正するための変換処理である。この色空間変換処理を施されたR′,G′,B′各色8ビットデータは、次の3次元LUTによりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換される。この色変換処理は後段色処理と称し、入力画像の色空間(カラースペース)における色を、図2に示した記録装置で用いる4色のインクC、M、Y、Kのどのような組合せで表現するかを定める色変換処理である。
なお、入力される画像データは、ディスプレイなど発光体の加法混色の3原色(R,G,B)であることが多いが、プリンターなど光の反射で色を表現する場合は減法混色の3原色系(C,M,Y)の色材が用いられるので色変換処理が必要となる。また、前段色処理に用いられる3次元LUTや後段色処理に用いられる3次元LUTは離散的にデータを保持しており、保持しているデータ間は補間処理で求めるが、その補間処理は公知の技術であるので、ここでは補間処理に関する詳細な説明は省略する。
後段色処理が施されたC,M,Y,K各色8ビットデータは、出力γ処理部213を構成する1次元LUTによって出力γ補正が施される。単位面積当たりの記録ドット数と出力特性(反射濃度など)の関係は多くの場合に線形関係とはならないので、出力γ補正を施すことでC,M,Y,K8ビットの入力レベルと、その時の出力特性との線形関係とを保証する。
以上説明した記録装置におけるいくつかの実施形態に係る端ヨレに起因したつなぎ部の間引き処理について以下に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る記録ヘッドは、1色のインクについて1インチ当たり1200個(1200dpi)の密度で512個の吐出口(ノズル)を備えたものである。1パス記録の場合、記録媒体の搬送量は(512/1200)インチ≒10.84(mm)、Nパス記録(マルチパス)の場合、512個のノズル数をNで分割した搬送量となる。すなわち、Nパス記録では、1パス記録の搬送量をNで割った10.84/N(mm)が1回の走査に対する基準の紙送り量となる。
1パスまたはマルチパスのいずれの場合でも、紙送り機構の送り動作にはわずかながら誤差を生じることがある。しかし、本実施形態が対象とする端ヨレが生じると、上記の誤差が全くない理想的な状態でも、前後の走査領域の境界を挟んで連続的な画像を得ることができなくなる。端ヨレは、所定の領域に吐出されるインクの密度(記録デューティー)が比較的高い中濃度以上の画像を記録する場合に生じ、それによって白スジが生じる。
図6および図7は、この端ヨレによる白スジ発生のメカニズムについて説明する図である。1つのインク色のノズル列のうち走査領域の境界からいくつかのラスターに対応したノズルの総てからインクを吐出させ、走査で対応する画素の総てに記録を行った場合のインク吐出密度を100%の記録デューティーとする。このとき、図6に示すように、記録する画像の濃度が低濃度のときは、比較的低い記録デューティーとなり、端ヨレは生じない(図7)。濃度が中濃度から高濃度にかけて記録デューティーが高くなるとそれに応じて端ヨレが発生しその量が大きくなる(図7)。そして端ヨレが生じると、記録ヘッド端部から吐出されたインク滴が本来着弾すべき位置に着弾せず、それぞれの走査領域の中央側によって着弾する(図7)。このため、記録画像としては隣り合うそれぞれの走査領域の境界近傍領域(つなぎ部)にインクドットが形成されない領域(白スジ)が形成される。
この白スジに対し、従来は特許文献1について前述したように、記録媒体の搬送量をつなぎ部の幅に対応させて少なくし、隣接する走査領域を一部重ねるようにし白スジを低減することが行われる。これとともに、端ヨレが生じない低濃度部の記録では、上記の走査領域の重なりによって逆に黒スジが生じる可能性があることから間引き処理を行い、黒スジの発生を防止する。
図8(a)および(b)は、白スジ発生の低減と、それに伴う比較的低濃度部での黒スジ発生を説明する図である。図8(a)に示すように、走査領域を重ねない通常の搬送量とすると、中、高濃度部で端ヨレによる白スジが発生する。これに対し、図8(b)に示すように、記録媒体搬送量を、1色インクのノズル列について100%の記録デューティーで記録した場合に白スジが発生しない程度(10〜50μm)少なくして走査領域の重なりを設定する。これにより、白スジが最も目立つ高記録デューティーの記録で白スジをなくすことができる。一方、この場合特に低濃度部では、上記走査領域の重なりによって重複した記録が行われて黒スジが生じることがある。この黒スジを低減するために、このつなぎ部の記録データの間引きを行う。例えば、インク吐出データの間引き量は、境界近傍の数ラスターにおける記録デューティーに基づいて定める。
図9(a)および(b)は、記録デューティーに対する黒スジ、白スジの関係を示す図である。横軸が記録デューティー、縦軸が白スジ、黒スジの程度を表す。図9(a)は、走査間の記録媒体搬送量を通常の量としたときの関係を示している。記録デューティーが増加するに従い白スジが表れることが分る。図9(b)は、白スジを低減すべく搬送量を少なくした場合の関係を示している。この図に示すように、高記録デューティーで白スジはその発生が防止されている。これに対し、記録デューティーが減少するに従い、走査領域の重なりによって黒スジが表れる。この斜線領域で示される黒スジを低減するために、記録データの間引き処理を行う。
本発明の一実施形態は、以上説明した端ヨレに対処する走査領域の重複に起因した黒スジ低減のための間引き処理を、1つのノズル列だけでなく他のノズル列の記録デューティーをも考慮して実施する。
すなわち、1つのノズル列について生じる端ヨレはそのノズル列の記録デューティーのみが影響するわけではない。例えば、図10に示すようなノズル列同士が比較的高密度に配置された記録ヘッドを用いる場合、あるノズル列の吐出に対して、図中矢印で示す記録ヘッドの走査方向における前後のノズル列の吐出に伴って発生した気流が影響する。その結果、1色の吐出口列の場合と異なる端ヨレになる。特に、図1にて前述したように、走査方向前方のノズル列が高記録デューティーであるときその影響は顕著であり、対象ノズル列付近には前方ノズル列の吐出による空気の流れが生じる。つまり、対象ノズル列の近傍に流入する気流によって、対象ノズル列のノズル間の減圧による引き寄せ(端ヨレ)が抑制され、1色の吐出口列の場合とは白スジ量が異なるものとなる。
図11は、本実施形態の間引き処理の概略を説明する図であり、間引き量と対象ノズル列の記録デューティーの関係を示している。図10に示した記録ヘッドにおいて、マゼンタインクのノズル列に注目したとき、このノズル列の端ヨレは、上述したようにシアンインクのノズル列からのインク吐出による気流の影響を受ける。具体的には、近接ノズル列の影響を受ける場合、端ヨレの量は単独ノズル列の場合と比較して少なくなる。その結果、記録媒体搬送量の設定によって予め定められている、走査領域が重なる領域が、近接ノズル列の影響を受けて生じる端ヨレの量に対して相対的に大きなものとなる。すなわち、重複して記録されるドットが相対的に多くなる。このため、近接ノズル列のインク吐出の影響を受ける場合は間引き量を多くする。なお、本実施形態では、記録媒体搬送量の設定によって予め定める走査領域の重なりの量は、上記のように、1つのノズル列の端ヨレを考慮して定めている。これは、1つのノズル列を用いて1色の記録を行う場合があり、その場合にも端ヨレによる白スジを適切に抑制するためである。
図12は、本実施形態の間引き処理を示すフローチャートである。
先ず、ステップ1201で、C、M、Y各ノズル列の1走査分の記録(吐出)データにおいて、それぞれのノズル列の、走査領域の境界から1番目から8番目のラスターを記録する8個のノズルに対応した記録データのドット(吐出する)数をカウントする。このドットカウントの対象となるノズル列は、図10に示す記録ヘッドにおいて、C、M、Yそれぞれの2つのノズル列である。すなわち、図中矢印方向に走査して記録を行う場合、例えば、Cノズル列は配列における両端のノズル列を用いて縦方向1200dpiの記録を行う。M、Yそれぞれのノズルも同様である。このように、一回の走査で図10に示す6つのノズル列総てからインクが吐出されて記録が行われるため、本実施形態では、これら総てのノズル列においてドットカウントを行う。そして、C、M、Yそれぞれの2つのノズル列のカウント値は、1つの色のカウント値としてステップ1202以降で取り扱われる。
図13は、本実施形態の間引き処理におけるドットカウント領域と間引き領域を説明する図である。記録ヘッド5の先の走査により、第1走査領域の記録が行なわれたのち、記録ヘッドのノズル列の幅よりも4ドット分少ない量だけ記録媒体が送られて、後の走査により第2走査領域の記録が行われる。本実施形態では、第1走査領域の境界から記録媒体の紙送り方向に4ドット分のつなぎ部において、走査方向に16ドット分の領域を間引き領域1301とし、この領域毎に後述のフローにより決定される間引き率により間引き処理を実施する。この間引き処理は、第1走査領域を記録する記録ヘッドの先の走査のときに実行してもよいし、第2走査領域を記録する後の走査のときに実行してもよいし、両方の走査で実行してもよい。以下の説明では、両方の走査により間引き処理が実行されるものとする。
また、ステップS1201において、ノズル列ごとに実施されるドットカウントは、間引き領域1301とは異なる、第1走査領域の境界を跨ぐ8ドット分のドットカウント領域1302ごとに実施される。なお、本実施形態では、ドットカウント領域と間引き領域とを異ならせたが、間引き領域がドットカウント領域内に含まれるようにすればよく、例えばこれら領域を同一領域として処理を行うようにしても構わない。
なお、走査領域について説明を加えておくと、記録ヘッドの1回の走査において各ノズル列が通過する領域が走査領域となる。したがって、1パス記録においては、連続する2回の走査における走査領域の重複部分がつなぎ部となる。一方、マルチパス記録では、つなぎ部を形成する2つの走査領域は、複数回の搬送動作を介在させた2回の走査において記録ヘッドの通過する領域となる。
次に、ステップ1202で、カウントされた各ノズル列のカウント値に基づき、ドットカウント領域の色域(色相)の判定を行う。すなわち、C、M、Yノズル列それぞれのカウント値に応じて、ドットカウント領域が、図16に示されるレッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンタ、イエロー、UC(ブラック色相に相当)のいずれの領域に含まれるかを判定する。本実施形態における、色域判定の具体的な方法を以下に説明する。
図14は、ドットカウント領域におけるC,M,Y各色のドットカウント値の一例を示す。図14の例では、ドットカウント値の多い順に、マゼンタ、シアン、イエローとなっている。ここで、シアン、マゼンタ、イエローのうち最も少ないイエローの部分は一般にUC(アンダーカラー)と呼ばれる部分であり、二番目に多いシアンからUCを引いた部分が2次色(D2とも表記し、本例ではブルー)、一番多いマゼンタから二番目に多いシアンを引いたものが1次色(D1とも表記し、本例ではマゼンタ)である。これらD1,D2,UCをステップS1202で計算する。
これらD1、D2、UCのうちで最も大きい値を取るものを判定することで、着目しているドットカウント領域がどの色域にあるかを決定する。本例においてはD1が三つの値のうちで最も大きいため、ドットカウント領域はマゼンタの中にある、という判定を行うことになる。
なお、D1,D2,UCで、最も大きいものが2つ、あるいは3つ存在した場合には、色域としては、UC、D2、D1の順番(UCとD2が同じならUC、D1とD2が等しいならD2となり、実際はD1が使用されることはない)で採用することにする。
次に、ステップ1203では、上記判定した色域、およびステップ1201で求めた各色ノズル列のカウント値の総計に基づいてテーブルを参照し、間引きランクを決定する。ここで、各色ノズル列のドットカウント値は、上記8ラスターの領域におけるドット数であり、走査領域の境界に隣接した領域の記録デューティーとして表すこともできる。また、これに応じてドットカウント値の総計も各色ノズル列の総記録デューティーとして表すこともできる。
図16(a)〜(f)は、間引きランク決定処理で参照するテーブルを概念的に示す図である。それぞれの図において、横軸は各色ノズル列の記録デューティー(%)の総和を示し、縦軸は記録率(%)を示している。すなわち、100%からこの記録率を差し引いた値が間引き率(%)に相当する。
ステップ1202の領域判定で、例えばレッドと判定されると、ステップ1203の間引きランク決定では、図16(a)に示すレッド領域用のテーブルが参照される。そして、ステップ1201でカウントした各色ノズル列のカウント値に基づく記録デューティーの総計が、例えば、100%のとき、イエローの記録率が100%、マゼンタの記録率が87.5%、シアンの記録率が68.75%となる。従って、イエローは間引き率が0%、マゼンタは間引き率が12.5%、シアンは間引き率が31.25%として求められる。
なお、本実施形態においては、ドットカウントの結果、イエロー領域と判定された場合、シアン、マゼンタ、イエローの各色を記録率100%に設定しているため、図16には、イエロー領域における間引きランクを決定するテーブルを示していない。これは、イエローに対する視認性が低いため、イエロー領域のつなぎ部では、低記録デューティーの場合であっても黒スジが視認される虞がほとんどないためである。
また、同様の理由により、図16(a)〜(f)に示されるように、イエロー領域以外の色域においても、イエローインクについては記録率100%に設定し、つなぎ部の間引き処理を行わないようにしている。
次のステップ1204では、上記のように求めた間引き率で間引き処理を実行する。本実施形態では、間引きの対象となる記録データは、図13の間引き領域1301に対応する、走査領域の境界から1番目〜4番目のラスターを記録する4つのノズルの記録データである。具体的な間引き処理は、上記4つのノズルに対応する記録データについて、ドットを記録する(吐出する)データを、上記求めた間引き率で順次間引いて行くことによって行う。例えば、間引き率が25%の場合は、上記ドットを記録する(吐出する)データの4つに1つを間引いて行く。なお、この間引きの方法については、特に上記の形態に限定されるものでないことはもちろんである。間引きの対象となる領域全体で求めた間引き率となれば、例えば、ラスターごとに間引き率を異ならせてもよい。
なお、図16(a)〜(f)に示すテーブルは、総記録デューティーが最大の300%に至る高記録デューティーでもあるノズル列についても間引きが行われることを示しているが、これは本発明を適用する上で特に必要な構成ではない。すなわち、端ヨレによる比較的高濃度部に生じる白スジは、記録媒体の搬送量を少なくし走査領域の重なりを作ることによって対処するものである。従って、このように走査領域の重なりによっても黒スジが生じる可能性のない高濃度部では、間引き率を0としてもよいことはもちろんである。本実施形態では、この間引き処理を実行するハードウエアの構成を簡略化するため上記のような形態を採るものであり、また、例えば、レッド領域(図16(a))でシアンを間引いても画質にそれほど影響を与えないためである。また、間引き処理は、特許文献1に記載されるように、記録媒体の搬送誤差による黒スジなどの濃度ムラに対処する間引きと合せて実施されてもよい。
また、以上のステップ1201〜1204で示した間引き処理は、境界を形成する走査領域の上端および下端の両方の部分に対応するノズル対して行われる。すなわち、各色ノズル列の上端側および下端側それぞれの上記のように定められたノズルの記録データに対して、それぞれの記録デューティーに応じて間引き処理が行われる。
以上の実施形態によれば、端ヨレによる白スジに対処すべく走査領域の重なりを作ることに起因した記録濃度の低い部分で行われる黒スジ発生を低減する間引き処理が、間引きの対象となるノズル列だけでなく他のノズル列の記録デューティーをも考慮して行われる。これにより、対象となるノズル列だけでなく他のノズル列のインク吐出による気流の影響を受けて生じている実際の端ヨレの量を精度よく反映した間引き処理を行うことができる。
なお、先にも説明した通り、吐出口同士が比較的高密度に配置された記録ヘッドを用いる場合、あるノズル列の吐出に対して、記録ヘッドの走査方向の前後に位置するノズル列の吐出に伴って発生した気流が影響する。したがって、本発明は、記録ヘッドの走査方向に隣接するノズル列の記録デューティーを考慮して、一方のノズル列の間引き率を定めればよい。
しかし、上述の実施形態では、図10のノズル配列において、例えば、右から2番目のマゼンタノズル列の記録データの間引きは、走査方向前方(右側)のシアンノズル列に加えて、後方のノズル列の記録デューティーをも考慮して間引きを行っていることになる。また、最も右側のシアンノズル列の記録データの間引きは、その後方に位置する2列のノズル列を考慮して間引きを行っている。
このような形態は、ハードウエアの構成を簡略化するために採られるものであり、本発明の適用がこのような形態に限られないことはもちろんである。要は、間引きの対象となるノズル列(第1吐出口列)と該ノズル列に隣接するノズル列(第2吐出口列)の記録デューティーを考慮して、一方のノズル列の間引き率を決定すればよい。
例えば、上述の実施形態において、第1吐出口列をマゼンタ列、第2吐出口列をシアン列とすると、第1吐出口列の間引き率は、第1、第2吐出口列の記録デューティーを考慮して決定すればよい。また、第1吐出口列をマゼンタ列、第2吐出口列をイエロー列とすると、第1吐出口列の間引き率は、第1、第2吐出口列の記録デューティーを考慮して決定すればよい。さらに、第2吐出口列であるイエロー列は、つなぎ部における黒スジが視認しづらいことから間引かないようにしてもよい。
なお、好ましくは、間引きの対象となるノズル列に加えて、その走査方向前方のノズル列の記録デューティーを考慮して、間引き率を定めればよい。この場合において、例えば、図10において、走査方向最も前方(右側)にあるシアンノズル列は、他のノズル列の記録デューティーを考慮する必要はなく、従来のように自身の記録デューティーに基づいて間引き率を定めることになる。
すなわち、本発明は、好ましくは、間引き処理の対象であるノズル列の、複数のノズル列の走査方向の配列における位置に応じて、間引き対象ノズル列と走査方向前方において隣接するノズル列の組合せを定めるものである。そして、それぞれの組み合わせごとに、間引き対象ノズル列と走査方向前方において隣接するノズル列の記録デューティーに基づいて、間引き対象ノズル列の記録データの間引き率を定めるものである。この場合に、具体的な間引き率の値は、それぞれの組で求められる記録デューティーごとに記録画像において良好に黒スジを低減する値を実験などで求めることができる。また、間引き量は、対象となるノズル列の記録デューティーが高いほど少なくすることが望ましい。一方、隣接ノズル列の記録デューティーが高いほど間引き量を多くすることが望ましい。これは、上述したように、隣接ノズル列の記録デューティーが高く気流の流入が増すことにより端ヨレの量が減少するからである。
以上の点で、上記実施形態で説明した色域の判定は必須の構成でなく、この色域判定の形態は、上記ノズル列の組み合わせを広い範囲で括り、組み合わせの決定およびそれに基づく間引き率決定処理を簡略化したものである。
また、上述の実施形態は、特に一方向の走査で記録を完成する1パス記録の場合を例にとり説明したが、本発明はいわゆるマルチパス記録にも適用することができる。すなわち、上記実施形態で説明した境界を挟んだ走査領域が、マルチパス記録においてN(2以上の整数)回の走査で記録が完成される、ノズル列をN分割した幅の分割走査領域に対応する。そして、ノズル列の記録デューティーは、それぞれの分割走査領域を記録するノズルを単位として求めることができる。
また、上述の実施形態では、C,M,Yの複数色のインクを吐出する複数のノズル列を備えた記録ヘッドを例に説明を行った。しかし、1種類のインクに対して複数のノズル列が備えられている場合、例えばシアンインクに対して4つのノズル列が備えられている場合にも、本発明は適用可能である。つまり、これら4つのノズル列のうち、1つのノズル列とこのノズル列の走査方向前方のノズル列、もしくは4つのノズル列全てについて、上述のつなぎ処理を実行するようにすればよい。
なお、インクの種類、例えばシアン、マゼンタ、イエローなどのインクを構成する成分は当然異なり、インク滴の飛翔速度や1ドットの大きさ、色(分光波長)、紙に浸透する速度等が異なるので白スジが目立つ記録デューティーもインクによって異なる。また、記録媒体である紙の種類によって異なるのはもちろんである。
また、端ヨレによる白スジは記録ヘッドの吐出口から記録媒体である紙までの距離(以下紙間距離と呼ぶ)にも依存し、距離が長くなれば白スジは悪化する傾向を持つ。逆に短くなれば、目立たなくなる。このような点から、例えば、厚紙など記録媒体を記録ヘッドが擦り傷をつける懸念がある場合の退避ポジションとして設けられた紙間距離より大きい紙間距離では、前述した間引き処理のパラメータを別途設けることが望ましい。
いわゆる普通紙のようにインクのにじみが多い非塗工の記録媒体においては、前述の特許文献1にあるように走査領域の境界近傍においてインクの媒体への拡がりによって濃度が上がる黒スジ現象が発生する場合がある。これに対し、本実施形態では、例えば、インクジェット記録用の塗工紙もしくは特許文献2に記載のような前処理液を付与することを想定し、インク滴の端ヨレによる着弾位置ズレのみに着目している。しかしこのような前提でなくにじみのある媒体への記録においても、本実施例の間引き量を調整することによって対応することは可能である。
(第2の実施形態)
本発明は、搬送される記録媒体の幅に対応してノズルを配列したいわゆるフルラインヘッドを用いた場合にも適用することができる。図17は、このフルラインヘッドの一例を示す図である。同図に示すフルラインヘッドは、C、M、Y、Kのノズル列を配列したチップを、オーバーラップ部分を形成しながら複数配列して構成されるものであり、同図では、図示の簡略化のため4つのチップのみを示している。
このインクジェット記録装置は、複数のインク吐出口を配列して形成された吐出口列をそれぞれ複数配列した複数のヘッドチップを所定方向において吐出口の一部重なりを持って配設した記録ヘッドに対して、記録媒体を上記所定方向に搬送するものである。
このようなフルラインヘッドを用いる構成でも、記録媒体の搬送によって、あるノズル列のインク吐出によって生じる気流は他のノズル列に影響を及ぼすことがある。図中、矢印の方向に記録媒体を搬送するとき、一番先頭になるKのノズル列は、他のノズル列の気流影響を受けにくいが、Y、M、Cのノズル列の記録データについてはそれぞれ前方のノズル列による気流影響を考慮した間引き量を設定する。すなわち、上記オーバーラップ領域の重なり部分に対する間引き処理を行うことができる。
走査方向前方側のノズル列からのインク吐出による気流が後方のノズル列の端ヨレに及ぼす影響を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の概要を示す斜視図である。 図2に示したインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 記録装置にて記録を行うための記録信号データを生成する情報処理装置を示ブロック図である。 図4に示すホスト装置によって実現される画像処理部の機能を説明するブロック図である。 端ヨレによる白スジ発生のメカニズムについて説明する図である。 同じく、この端ヨレによる白スジ発生のメカニズムについて説明する図であり、特に、記録デューティーに応じた端ヨレの違いを示す図である。 (a)および(b)は、白スジ発生の低減と、それに伴う比較的低濃度部での黒スジ発生を説明する図である。 (a)および(b)は、記録デューティーに対する黒スジ、白スジの関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの吐出口配列を示す図である。 本発明の一実施形態による間引き処理の概略を説明する図である。 本発明の第1の実施形態による間引き処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るドットカウント領域と間引き領域を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係るドットカウント処理結果の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るドットカウント領域の色域の区分を説明する図である。 (a)〜(f)は、図12に示す間引きランク決定処理で参照するテーブルを概念的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るフルラインヘッドの一例を示す図である。
符号の説明
1 用紙(記録媒体)
5 記録ヘッド
6 キャリッジ
20 演算制御部
20a CPU
20b RAM
20c ROM

Claims (10)

  1. インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置された記録ヘッドを、前記第1方向と交差する走査方向に走査をしながら記録データに基づきインクを吐出することにより記録媒体に記録を行い、前記記録ヘッドの異なる走査において前記第1、第2の吐出口列により前記記録媒体の同一の領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き手段を有し、
    前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置されたそれぞれ第1、第2の吐出口列の群を有し、前記第1の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、前記第2の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向と逆方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、が記録媒体の同一の領域にインクを吐出するように前記第1および第2の前記吐出口列の群が前記第1方向に沿って配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記第1方向と交差する走査方向に相対的に走査しながら記録データに基づきインクを吐出することにより前記記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き手段を有し、
    前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記間引き手段は、前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを前記第1の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引き、前記第1の吐出口列の記録のデューティーが第3のデューティーである場合の第3の前記間引き率は、前記第1の吐出口列の記録のデューティーが前記第3のデューティーより高い第4のデューティーである場合の第4の前記間引き率より高いことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2の吐出口列は、前記第1の吐出口列よりも前記走査方向の前方に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録ヘッドには、前記第1、第2の吐出口列を含む複数の吐出口列が配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記複数の吐出口列は、それぞれ異なる色のインクを吐出することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出する前記複数の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを所定の間引き率で間引き、
    前記複数の吐出口列からのそれぞれの記録のデューティーに基づいて判定された前記記録媒体の単位領域の色相に応じて前記間引き率を異ならせることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1の吐出口列から吐出するインクの色に応じて前記間引き率を異ならせることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置された記録ヘッドを、前記第1方向と交差する走査方向に走査をしながら記録データに基づきインクを吐出することにより記録媒体に記録を行い、前記記録ヘッドの異なる走査において前記第1、第2の吐出口列により前記記録媒体の同一の領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き工程を有し、
    前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とするインクジェット記録方法。
  10. インクを吐出するための吐出口が第1方向に配列された第1、第2の吐出口列が、前記第1方向と交差する第2方向に隣接して配置されたそれぞれ第1、第2の吐出口列の群を有し、前記第1の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、前記第2の吐出口列の群の前記第1の吐出口列の前記第1方向と逆方向の側の端の所定の数の前記吐出口と、が記録媒体の同一の領域にインクを吐出するように前記第1および第2の前記吐出口列の群が前記第1方向に沿って配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記第1方向と交差する走査方向に相対的に走査しながら記録データに基づきインクを吐出することにより前記記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記記録媒体の前記同一の領域にインクを吐出するための、前記第1の吐出口列の吐出口に対応する前記記録データを、前記第2の吐出口列の記録のデューティーに基づく間引き率で間引く間引き工程を有し、
    前記第2の吐出口列の記録のデューティーが第1のデューティーである場合の第1の前記間引き率は、前記第2の吐出口列の記録のデューティーが前記第1のデューティーより低い第2のデューティーである場合の第2の前記間引き率より高いことを特徴とするインクジェット記録方法。
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