JP2004168003A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録バンド端部におけるインクのにじみによる黒スジ、及び記録されるインク量が中濃度以上の場合に起こる端ヨレによる白スジを発生させることなく、連続した滑らかなつなぎを実現する。
【解決手段】1パス印字モード及びマルチパス印字モードにおいて、パス数に対応した基準の紙送り量より少なめに(1画素分)紙送りをおこなうことにより、記録バンドのつなぎ境界部においてその後の走査で形成されるドットとそれ以前の走査で形成されるドットが重なりを生ずるようにする。その状態で、記録ヘッドの前後の走査により記録される記録バンドのつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、記録バンド端部の記録されるインク量濃度に応じて吐出すべきインクドットの間引き処理をおこなう。その際、インクドットの間引き量はバンド端部のインク量濃度に応じて各ラスタ毎に間引き量を増減できるよう設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】1パス印字モード及びマルチパス印字モードにおいて、パス数に対応した基準の紙送り量より少なめに(1画素分)紙送りをおこなうことにより、記録バンドのつなぎ境界部においてその後の走査で形成されるドットとそれ以前の走査で形成されるドットが重なりを生ずるようにする。その状態で、記録ヘッドの前後の走査により記録される記録バンドのつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、記録バンド端部の記録されるインク量濃度に応じて吐出すべきインクドットの間引き処理をおこなう。その際、インクドットの間引き量はバンド端部のインク量濃度に応じて各ラスタ毎に間引き量を増減できるよう設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関し、詳しくは記録走査領域の境界におけるいわゆるつなぎスジ等の濃度ムラの低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙、OHP用シートなどの記録媒体に対して記録を行う画像形成装置としては、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式によるものなどがあり、特に、インクジェット方式には、記録用紙に直接インクを噴射するものであるので、ランニングコストが安く、静粛性に優れた記録動作が可能な方式として注目されている。
【0003】
また、上記のような記録装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジが水平方向へ移動するキャリッジ走査型となっており、キャリッジ走査型のインクジェットプリンタにおいては、キャリッジ走査によって記録ヘッドに具備された多数のノズルが記録情報に基づき駆動され、1走査記録領域の記録を行った後、記録媒体をキャリッジの進行方向に対して垂直な方向に1走査記録領域分だけ送るようになっており、この走査と記録媒体の搬送とを交互に行うことによって所定の画像が形成される。
【0004】
このとき、使用する記録媒体が普通紙等のようにインクのにじみが生じ易いものであった場合に、前回の走査記録領域の最下段と次回の走査記録領域の最上段のつなぎ領域に黒スジが発生するという問題が生じる。これについての詳細な理由は不明であるが、前回の走査記録領域にインクが記録されるとその記録領域のインクが前回の記録領域に流れ出すことで発生すると考えられている。
【0005】
また、記録ヘッドから被記録材に記録されるインク量が中濃度以上の場合に、つなぎ領域に低濃度の記録の場合には現れない白スジが発生する。この現象についても詳細な理由は不明だが、記録ヘッドの端部付近から吐出されたインク滴がおそらく気流などの要因によって記録ヘッド中央側に引き寄せられるものと考えられる。そのため、本来記録されるべき位置にではなく、1記録走査領域の中央側に記録され、つなぎ部において白スジが発生すると考えられる。特に記録ヘッド端部から吐出されたインク滴が記録ヘッド中央部側に引き寄せられヨレることから、この現象を端ヨレと呼んでいる。
【0006】
以上のような前後の記録領域のつなぎ部に生じる黒スジ及び白スジは、つなぎスジと呼ばれており、このつなぎスジが生じると、印字品位は実使用に耐えがたいレベルとなることがある。
【0007】
このため、つなぎスジをなくして、高画質化を図る方法が提案されている。
黒スジに対しては、特願4240005では、シリアルスキャン方式において、記録ヘッドが主操作方向に繰り返し走査して1バンド分ずつの記録領域のつなぎ目部分にスジを発生させないようにする方法が記載されている。すなわち、記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録されるバンド同士のつなぎ部近傍を複数に分割し、各単位領域に打ち込まれる各インク量の情報に基づいて各インク毎に単位領域内のインク吐出量を低減させるよう間引いて印字させるというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録領域つなぎ部におけるインクのにじみによる黒スジに関しては、特願4240005記載の技術がこれまでに提供されている。
本発明はインクのにじみによる黒スジ及び記録ヘッドから被記録材に記録されるインク量が中濃度以上の場合に起こる白スジも含めたつなぎスジを低減させることができるインクジェット記録方法、記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
シリアルスキャン方式において、記録ヘッドが主操作方向に繰り返し走査して、複数のインクを被記録媒体に対して吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において、1パス印字モード及びマルチパス印字モードにおいて、パス数に対応した基準の紙送り量より少なめに(1画素分)紙送りをおこなうことにより、記録バンドのつなぎ境界部においてその後の走査で形成されるドットとそれ以前の走査で形成されるドットが重なりを生ずるように設定する。
【0010】
その設定の状態で、記録ヘッドの前後の走査により記録される記録バンドのつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、記録バンド端部の記録されるインク量濃度に応じて吐出すべきインクドットの間引き処理をおこなう。その際、インクドットの間引き量はバンド端部のインク量濃度に応じて各ラスタ毎に間引き量を増減させて間引き処理を行う。
【0011】
本発明は上記構成を持つことを特徴とする。予め、紙送りを基準の紙送り量より少なめに設定することで、打ち込まれるインク量が中濃度以上においても端ヨレによる白スジは目立たず緩和できる。また、間引き量を上記のように、濃度によって適量に増減させて間引きよう設定すること黒スジも低減でき、連続的なつなぎスジのない高精細な画像を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、複数の記録ヘッドを有するシリアルプリンタを例に説明する。
【0013】
(記録装置概要)
まず、本発明の各実施形態に適用する記録装置の概要を説明する。この実施形態における記録装置は、インクジェット方式を採るカラー記録装置であって、その要部は、図1に示すような構造の記録手段200aを有している。図1において、1は紙またはプラスチックシート等からなる記録シートであって、カセット等に複数枚積層された状態で収納されており,その積層されたシート束の最上位または最下位記録シート1の一面に接する給紙ローラ(不図示)が回転することによってカセットから記録シートが一枚ずつ供給され、一定間隔を隔ててプラテンに配置される。そして、プラテンに配置された記録シート1は、それぞれ個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動する一対の第1搬送ローラ3,3及び一対の第2搬送ローラ4,4によって矢印A方向(副走査方向)に搬送されるようになっている。
【0014】
6は前記副走査方向Aと直交する主走査方向に保持された水平なガイドシャフト5aに沿って直線往復動可能に設けられたキャリッジであり、このキャリッジ6はべルト7及びプーリ8a,8bを介してキャリッジモータ23に連動しており、前記キャリッジモータ23を駆動することにより、前記ガイドシャフト9に沿って往復動を行なうようになっている。また、このキャリッジ6には、記記録シート1に記録を行うためのインクジェット方式の記録ヘッド5とこのヘッドにインクを供給する不図示のインクカートリッジが設けられている。ここでは、記録ヘッドとして、C,M,Y,Kの4色のインクの吐出を行なう4種類の記録ヘッド及びこれらにインクを供給するインクカートリッジが搭載されており、C、M、Yの各記録ヘッドには、1280本のノズルが、Kには640本のノズルが設けられている。
【0015】
上記構成を有する記録手段200aにおいて、記録ヘッド5は、主走査方向(矢印B方向)に移動しながら記録信号に応じてインクを記録シート1に吐出し、副走査方向において記録ヘッドのノズル数の配設幅に対応する1走査記録領域に記録を行う。そして、必要に応じて記録ヘッド5はホームポジショシに戻り、インク回復装置によってノズルの目詰まりを解消すると共に、一対の搬送ローラ3,4の駆動によって記録シート1を矢印A方向へ前記1走査記録領域分搬送する。この動作を繰リ返すことによって記録シート1には、所定数のラスタからなるインク画像が形成される。
【0016】
次に前記記録手段200aを有する記録装置200の制御系について説明する。
【0017】
この制御系は図2に示すように、例えばマイクロプロセッサ等のCPU20aによって実行される制御プログラムや各種データを格納しているROM20c、及びCPU20aのワークエリアとして使用されると共に記録画像データなどの各種データの一時記憶等を行うRAM20b等を有する演算制御部20が設けられ、この演算制御部20にはインターフェイス21、操作パネル22、各モータ(キャリッジモータ23、給紙モータ24、第1搬送ローラ駆動モータ25、第2搬送ローラ駆動モータ26)を駆動するためのドライバー27、及び記録ヘッド駆動用のドライバー28が接続されている。
【0018】
上記演算制御部20はインターフェイス21を介して後述のホスト201からの各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)や、外部装置との画信号などの入出力(情報の入出力)を行う。また前記制御部20はインターフェイス21を介して各モータ23〜26を駆動させるためのON,OFF信号、及び画信号を出力し、その画信号によって各部の駆動を行なう。
【0019】
(画像処理装置概要)
次に、前記記録装置200にて記録動作を実行させるための記録信号データを生成する記録情報処理装置について説明する。
【0020】
図3は本発明の各実施形態における情報処理装置としてのホストコンピュータ(以下、単にホストと称す)を示す図である。図において、ホスト201はCPU202と、メモリ204(記録情報発生手段)と、外部記憶装置203と、入力部205と、記録装置202とのインターフェイス206とを備える。CPU202は、メモリ204に格納されたプログラムを実行することで種々の演算、判別、制御などの動作を行い、後述の色処理、量子化処理及び補正処理などを実現するものとなっており、トータル算出手段、記録信号補正手段(第1,第2の補正手段)等として機能する。このプログラム及び記録情報は外部記憶装置203に記憶されており、ここから読み出されてCPU202に供給され、一旦メモリ204に格納される。ホスト201はインターフェイス206を介して前記記録装置202と接続されており、色処理を施した画像データを記録装置202に送信して記録動作を実行させるようになっている。
【0021】
また、図4は前記ホスト201によって実現される画像処理部230の機能を説明する機能ブロック図である。この画像処理部230は、入力されるR,G,B各色8ビット(256階調)の画像データをC,M,Y,K各色1ビットデータとして出力するものとなっており,色処理部210と量子化部220とからなる。前記色処理部210は、色空間変換処理部211と、色変換処理部212と,出力γ処理部213とからなる。このうち,前記色空間変換処理部211及び色変換処理部212は、3次元LUT(ルックアップテーブル)によって構成され、出力γ処理部213は1次元LUT(ルックアップテーブル)によって構成されている。なお、前記各LUTは、ホストコンピュータ201における前記メモリ204に格納されている。
【0022】
以上の構成を有する画像処理部230において、外部記憶装置203から読み出されるR,G,B各色ビットデータは、まず3次元のルックアップテーブルによりR′,G′,B′各色8ビットデータに変換される。この処理は色空間変換処理(前段色処理)と称し、入力画像の色空聞(カラースペース)と出力装置の再現色空間の差を補正するための変換処理となっている。この色空間変換処理を施されたR′,G′,B′各色8ビットデータは次の3次元LUTによりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換される。この色変換処理は後段色処理と称し、入力画像の色空間(カラースペース)と出力装置の再現色空間の差を補正するための変換処理となっている。
【0023】
また、前段色処理を施されたR′,G′,B′各色8ビットデータは、次の色変換処理部212を構成する3次元LUTによりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換される。この色変換処理は後段色処理と称し、入力系のRGB系カラーから出力系のC,M,Y,K系カラーに変換する処理となっている。なお、入力される画像データは、ディスプレイなど発光体の加法混色の3原色(R,G,B)であることが多いが、プリンターなど光の反射で色を表現する場合は減法混色の3原色系(C,M,Y)の色材が用いられるので前記色変換処理が必要となる。
【0024】
前段色処理に用いられる3次元LUTや後段色処理に用いられる3次元LUTは離散的にデータを保持しており、保持しているデータ間は補間処理で求めるが、その補間処理は公知の技術であるので、ここでは前記補間処理に関する詳細な説明は省略する。
【0025】
この後、後段色処理が施されたC,M,Y,K各色8ビットデータは、前記出力γ処理部213を構成する1次元LUTによって出力γ補正が施される。単位面積当たりの記録ドット数と出力特性(反射濃度など)の関係は多くの場合に線形関係とはならないので、出力γ補正を施すことでC,M,Y,K8ビットの入力レベルと、その時の出力特性との線形関係とを保証する。以上が画像処理部201の概略説明である。
【0026】
(第1の実施形態)
本発明の実施形態に係る記録ヘッドはカラー1チップに対して1インチ当たり1200個(1200dpi)の密度で1280個の吐出口(ノズル)を有している。1パス印字の場合、紙送り量は(1280/1200)インチ≒27.09(mm)、Nパス印字(マルチパス)の場合、1280個のノズル数をNで分割した数だけ送る、すなわち1パス印字の紙送り量をNで割った27.09/N(mm)が1回の走査に対する基準の紙送り量となる。
【0027】
一般に紙送り機構の送り動作には、わずかながら誤差を生じる場合がある。しかし、そのような誤差が全くない理想的な状態においても、前後の記録走査領域のつなぎ領域において連続的な画像を得ることができるわけではなく、前述した問題点により、記録ヘッドから被記録材に記録されるインク量が中濃度以上の場合に、記録ヘッド端部のノズル口から吐出したインク滴の端ヨレにより、白スジが生じ(図5b)、更に高濃度のインクを打ち込んだ場合、特に普通紙のようなインクのにじみやすい被記録材において、にじみによる黒スジが発生する(図5c)。説明を簡単にするため、図5は1パス印字の場合のものである。
【0028】
ここで、端ヨレによる白スジ発生のメカニズムについて説明する。
【0029】
カラー1チップの全てのノズル口からインクを吐出させて全ての画素に記録を行った場合のインクの打ち込み量を100%のDUTYと表現すると(3色の異なるインク、Cyan、Magenda、Yellowをそれぞれ3つの記録ヘッドを用い、3色とも同じ画素に記録した場合、DUTYは300%になる)、図6に示すように、記録ヘッドからのインクの吐出量が低いDUTYの場合には、記録ヘッド端部から吐出されるインク滴は正常に吐出されるが、DUTYが高くなると端ヨレが起こり始める。これは記録ヘッド端部から吐出されたインク滴がおそらく気流などの要因によって記録ヘッド中央側に引き寄せられ、ヨレていくものと考えられ、DUTYが大きくなるにつれてヨレは大きくなる。すなわち端ヨレによって記録ヘッド端部から吐出されたインク滴が本来記録されるべき場所に記録されず、1記録走査領域のバンド中央側に記録されるため、記録画像としては前後の記録バンド間のつなぎ領域に白スジが現れる。
【0030】
更に高いDUTYにおいては、つなぎ部に黒スジが発生する。次に黒スジ発生のメカニズムに関して説明する。
【0031】
DUTYが大きくなり、被記録材である紙に打ち込まれる単位面積当たりのインク量が低DUTYで、ある程度疎らに打ち込まれる状態においては、インクが十分に紙内部もしくは表面に浸透し、定着することができるが、DUTYが大きくなり、記録されるインク密度も高くなると、溢れてにじんだ状態になる。前後の記録走査において、先打ちのバンドのインクが多少にじんだ状態で定着が促進しているところに、次のバンドの記録が行われる。そこで、次のバンド内のインクが紙内部もしくは表面に浸透していく過程で、先打ちのバンド領域内に次のバンドに新たに打ち込まれたインクが引き寄せられていくと考えられる。その結果、バンド間のつなぎ部のインク量が多くなってしまい、つなぎ部の濃度が他の部分より上がってしまい黒スジになる。
【0032】
更に補足すると、つなぎ部における白スジは10%程度のDUTYから現れ始め、DUTYが大きくなると程度は悪くなり、中濃度のインク打ち込み量のDUTYの場合に白スジは最も目立つ。しかし、それ以上のDUTYでは溢れてにじんだインクによって白スジは消えていき、逆に黒スジが目立つようになる。ただし、インクの種類、例えばCyan、Magenda、Yekkowなどでインクを構成する成分は当然異なり、紙に浸透する速度等が異なるので白スジ、黒スジが目立つDUTYもインクによって異なる。また被記録材である紙の種類によって異なるのはもちろんである。
【0033】
以上説明したように、前後の記録走査において、記録される各バンド間のつなぎ部には、理想的な紙送りをした場合でもDUTYによって白スジや黒スジが発生する。
【0034】
これらの前述した問題点を解決し、全てのDUTYにおいてつなぎスジのない連続的なつなぎ部を得るために本発明では次の実施形態をとっている。
【0035】
図7に示すように、前後の記録走査において、理想的な紙送りをした場合に対して、紙送り量を1画素分≒21.2(μm)(1200dpi)少なめに設定し、記録バンドのつなぎ境界部においてその後の走査で形成されるドットとそれ以前の走査で形成されるドットが重なりを生ずるように設定する。そのように設定することで図に示すように白スジが最も目立つ中濃度DUTYにおいてつなぎ部の白スジをなくすことができる。
【0036】
その設定の状態で、記録ヘッドの前後の走査により記録される記録バンドのつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、記録バンド端部の記録されるインク量濃度に応じて吐出すべきインクドットの間引き処理をおこなう。その際、インクドットの間引き量は、重複して印字される1ラスタにおいては全てのDUTYにおいて一定の割合で間引き、その他のつなぎ部近傍の数ラスタにおいてはバンド端部のインク量濃度に応じて各ラスタ毎に間引き量を増かさせて間引き処理を行う。
【0037】
本発明の実施形態では1画素分紙送り量を少なめに設定しているが、この設定にした理由としては、紙送り量を半画素程度少なくした程度では、中濃度のDUTYにおけるつなぎ部の白スジが完全には消えないこと、また紙送り量を更に少なめにした場合には、つなぎ部において前後の記録走査によって記録される各バンドの重なる領域が大きくなり、高DUTYのインクを打ち込んだ場合に発生する黒スジの程度が極度に悪くなり、印字品位が実施用に耐えられないレベルになるためである。
【0038】
また、端ヨレによる白スジは記録ヘッドの吐出口から被記録材である紙までの距離、以下紙間距離と呼ぶが、紙間距離にも強く依存し、距離が長くなれば白スジは悪化する傾向を持つ。逆に短くなれば、目立たなくなる。このような特徴から、本実施形態では、前後の記録走査において、理想的な紙送りをした場合に対して、紙送り量を1画素分少なめに設定したが、紙間距離が異なる構成の場合には紙送り量の調整量を最適な値にすることが望ましい。
【0039】
次に記録バンド端部における記録されるインクのDUTYに応じて行うインクドットの間引き処理に説明する。
【0040】
本発明の実施形態では、紙送り量を基準の紙送り量より少なめに設定しているため、図7に示すように低中濃度のインク打ち込みDUTYの場合に、前後の記録走査において、つなぎ部の同じラスタに重複して記録を行うことになる。その結果、つなぎ部において若干黒スジが発生する。
【0041】
図8に示すのが、印字DUTYに対する黒スジ、白スジの関係を表す模式図である。横軸が印字DUTY、縦軸が白スジ、黒スジの程度を表す。図8(a)に示すのが前回の記録走査に対して紙送りを基準の量だけ送った場合であり、DUTYが増加するに従い、最初白スジが表れ、その後黒スジが表れている。図8(b)に示すのが1画素分紙送り量を少なめにした場合で、全ての印字DUTYにおいて全体的に黒スジ方向にシフトしている。記録バンド端部のインクドットの間引き処理は図8(b)の塗りつぶした領域に対して行う。
【0042】
本実施形態の構成では、前述した低中濃度の黒スジに対して、前後の記録走査によって、重複して印字される領域に打ち込まれる領域に対応する後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数をDUTYによって一律に間引き処理を行い、また、高濃度のDUTYにおけるインクのにじみによってつなぎ部に強く現れる黒スジに対しては、後打ちの記録走査バンドの第2ラスタ及び先打ちの記録走査バンドの最終1、2ラスタのインクドットをDUTYによって間引き量を変えて間引き処理を行う。
【0043】
後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数をDUTYによって一律に間引くことによって、図9のIの領域の黒スジを低減することができ、後打ちの記録走査バンドの第2ラスタ及び先打ちの記録走査バンドの最終1、2ラスタのインクドットの数をつなぎ部に打ち込まれるインクドットの印字DUTYに応じて間引くことで、図9のIIの領域の黒スジを低減させることができる。
【0044】
また、本実施例においては、図9の領域Iの黒スジに対する間引き処理を後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数を間引くよう設定しているが、領域Iの黒スジは紙送りを基準の量より少なめにすることによって発生するものであり、前後の記録走査バンドにおいて重複して印字される領域を間引くことで黒スジを解消することができる。そのため、後打ちの最終1ラスタにおいて間引き処理を行うようにしてもよいし、両者を併用しても引き処理を行っても良い。
【0045】
以上のように、本実施例の構成によれば、前後の記録走査によって記録されるバンド間のつなぎ部において、端ヨレによる白スジとインクのにじみによる黒スジ両方を解消することができ、連続的な滑らかなつなぎ部の形成を行うことができる。
【0046】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態同様に、複数の記録ヘッドに被記録媒体上に記録インクを用いて印字を行い画像を形成する記録方式に関するものである。
【0047】
本実施形態に用いる記録装置の構成、紙送り量の設定等は第1の実施形態と同じである。
【0048】
本実施形態の構成では、前後の記録走査によって、重複して印字される領域に打ち込まれる領域に対応する先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数を記録バンド端部に記録されるインクのDUTYに応じて間引き量を増減できるよう設定する。その際、先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタにおいて間引く割合は、それぞれ別々に設定することが可能である。
【0049】
更に、先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数を記録バンド端部に記録されるインクのDUTYに応じて、間引き量を増加できるよう設定する。これら2ラスタについても間引く割合は、それぞれ別々に設定することが可能である。
【0050】
上記構成を説明する。前後の記録走査において、先打ちの記録走査バンドにおける最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドにおける第1ラスタのインクドットの数は図10に示すように印字DUTYが低DUTYの場合は若干間引き、中DUTYではほとんど間引かず、高DUTYで多く間引くよう間引き量を増減するように設定する。即ち、図10に示した模式図の印字DUTY毎の黒スジの発生の曲線に沿った形で記録バンド端部の間引き量を増減させる。そうすることで、印字DUTYによるつなぎスジに対して、高精度の間引き処理を行うことができる。
【0051】
なお、本実施形態では先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットに対して間引き処理を構成にしてあるが、つなぎスジの発生の程度によって、先打ちの記録走査バンドの最終第2ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第2ラスタのインクドットにも間引き処理を施すようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、前後の記録走査による記録バンド間の境界部近傍のつなぎにおいて、印字DUTYによって白スジ、黒スジを発生させることなく、連続的滑らかな高精細な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態における記録装置の要部機構を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の各実施形態における記録情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の各実施形態における記録情報処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】バンド間のつなぎ部に発生する白スジ、黒スジを表す図である。
【図6】ヘッドの端ヨレを説明するための図である。
【図7】基準の紙送り量に対して、紙送り量を少なめにした場合のつなぎスジを表す図である。
【図8】基準の紙送り量に対して、紙送り量を少なめにした場合のつなぎスジをグラフにした図である。
【図9】本発明の第1実施例において、つなぎ近傍のラスタにおける間引き量を説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施例において、つなぎ近傍のラスタにおける間引き量を説明するための図である。
【符号の説明】
1 用紙(記録媒体)
5 記録ヘッド
6 キャリッジ
200 記録装置
200a 記録手段
201 ホスト
202 CPU
204 メモリ
213 出力γ処理部
230 記録情報処理
【発明が属する技術分野】
本発明は、被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関し、詳しくは記録走査領域の境界におけるいわゆるつなぎスジ等の濃度ムラの低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙、OHP用シートなどの記録媒体に対して記録を行う画像形成装置としては、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式によるものなどがあり、特に、インクジェット方式には、記録用紙に直接インクを噴射するものであるので、ランニングコストが安く、静粛性に優れた記録動作が可能な方式として注目されている。
【0003】
また、上記のような記録装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジが水平方向へ移動するキャリッジ走査型となっており、キャリッジ走査型のインクジェットプリンタにおいては、キャリッジ走査によって記録ヘッドに具備された多数のノズルが記録情報に基づき駆動され、1走査記録領域の記録を行った後、記録媒体をキャリッジの進行方向に対して垂直な方向に1走査記録領域分だけ送るようになっており、この走査と記録媒体の搬送とを交互に行うことによって所定の画像が形成される。
【0004】
このとき、使用する記録媒体が普通紙等のようにインクのにじみが生じ易いものであった場合に、前回の走査記録領域の最下段と次回の走査記録領域の最上段のつなぎ領域に黒スジが発生するという問題が生じる。これについての詳細な理由は不明であるが、前回の走査記録領域にインクが記録されるとその記録領域のインクが前回の記録領域に流れ出すことで発生すると考えられている。
【0005】
また、記録ヘッドから被記録材に記録されるインク量が中濃度以上の場合に、つなぎ領域に低濃度の記録の場合には現れない白スジが発生する。この現象についても詳細な理由は不明だが、記録ヘッドの端部付近から吐出されたインク滴がおそらく気流などの要因によって記録ヘッド中央側に引き寄せられるものと考えられる。そのため、本来記録されるべき位置にではなく、1記録走査領域の中央側に記録され、つなぎ部において白スジが発生すると考えられる。特に記録ヘッド端部から吐出されたインク滴が記録ヘッド中央部側に引き寄せられヨレることから、この現象を端ヨレと呼んでいる。
【0006】
以上のような前後の記録領域のつなぎ部に生じる黒スジ及び白スジは、つなぎスジと呼ばれており、このつなぎスジが生じると、印字品位は実使用に耐えがたいレベルとなることがある。
【0007】
このため、つなぎスジをなくして、高画質化を図る方法が提案されている。
黒スジに対しては、特願4240005では、シリアルスキャン方式において、記録ヘッドが主操作方向に繰り返し走査して1バンド分ずつの記録領域のつなぎ目部分にスジを発生させないようにする方法が記載されている。すなわち、記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録されるバンド同士のつなぎ部近傍を複数に分割し、各単位領域に打ち込まれる各インク量の情報に基づいて各インク毎に単位領域内のインク吐出量を低減させるよう間引いて印字させるというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録領域つなぎ部におけるインクのにじみによる黒スジに関しては、特願4240005記載の技術がこれまでに提供されている。
本発明はインクのにじみによる黒スジ及び記録ヘッドから被記録材に記録されるインク量が中濃度以上の場合に起こる白スジも含めたつなぎスジを低減させることができるインクジェット記録方法、記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
シリアルスキャン方式において、記録ヘッドが主操作方向に繰り返し走査して、複数のインクを被記録媒体に対して吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において、1パス印字モード及びマルチパス印字モードにおいて、パス数に対応した基準の紙送り量より少なめに(1画素分)紙送りをおこなうことにより、記録バンドのつなぎ境界部においてその後の走査で形成されるドットとそれ以前の走査で形成されるドットが重なりを生ずるように設定する。
【0010】
その設定の状態で、記録ヘッドの前後の走査により記録される記録バンドのつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、記録バンド端部の記録されるインク量濃度に応じて吐出すべきインクドットの間引き処理をおこなう。その際、インクドットの間引き量はバンド端部のインク量濃度に応じて各ラスタ毎に間引き量を増減させて間引き処理を行う。
【0011】
本発明は上記構成を持つことを特徴とする。予め、紙送りを基準の紙送り量より少なめに設定することで、打ち込まれるインク量が中濃度以上においても端ヨレによる白スジは目立たず緩和できる。また、間引き量を上記のように、濃度によって適量に増減させて間引きよう設定すること黒スジも低減でき、連続的なつなぎスジのない高精細な画像を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、複数の記録ヘッドを有するシリアルプリンタを例に説明する。
【0013】
(記録装置概要)
まず、本発明の各実施形態に適用する記録装置の概要を説明する。この実施形態における記録装置は、インクジェット方式を採るカラー記録装置であって、その要部は、図1に示すような構造の記録手段200aを有している。図1において、1は紙またはプラスチックシート等からなる記録シートであって、カセット等に複数枚積層された状態で収納されており,その積層されたシート束の最上位または最下位記録シート1の一面に接する給紙ローラ(不図示)が回転することによってカセットから記録シートが一枚ずつ供給され、一定間隔を隔ててプラテンに配置される。そして、プラテンに配置された記録シート1は、それぞれ個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動する一対の第1搬送ローラ3,3及び一対の第2搬送ローラ4,4によって矢印A方向(副走査方向)に搬送されるようになっている。
【0014】
6は前記副走査方向Aと直交する主走査方向に保持された水平なガイドシャフト5aに沿って直線往復動可能に設けられたキャリッジであり、このキャリッジ6はべルト7及びプーリ8a,8bを介してキャリッジモータ23に連動しており、前記キャリッジモータ23を駆動することにより、前記ガイドシャフト9に沿って往復動を行なうようになっている。また、このキャリッジ6には、記記録シート1に記録を行うためのインクジェット方式の記録ヘッド5とこのヘッドにインクを供給する不図示のインクカートリッジが設けられている。ここでは、記録ヘッドとして、C,M,Y,Kの4色のインクの吐出を行なう4種類の記録ヘッド及びこれらにインクを供給するインクカートリッジが搭載されており、C、M、Yの各記録ヘッドには、1280本のノズルが、Kには640本のノズルが設けられている。
【0015】
上記構成を有する記録手段200aにおいて、記録ヘッド5は、主走査方向(矢印B方向)に移動しながら記録信号に応じてインクを記録シート1に吐出し、副走査方向において記録ヘッドのノズル数の配設幅に対応する1走査記録領域に記録を行う。そして、必要に応じて記録ヘッド5はホームポジショシに戻り、インク回復装置によってノズルの目詰まりを解消すると共に、一対の搬送ローラ3,4の駆動によって記録シート1を矢印A方向へ前記1走査記録領域分搬送する。この動作を繰リ返すことによって記録シート1には、所定数のラスタからなるインク画像が形成される。
【0016】
次に前記記録手段200aを有する記録装置200の制御系について説明する。
【0017】
この制御系は図2に示すように、例えばマイクロプロセッサ等のCPU20aによって実行される制御プログラムや各種データを格納しているROM20c、及びCPU20aのワークエリアとして使用されると共に記録画像データなどの各種データの一時記憶等を行うRAM20b等を有する演算制御部20が設けられ、この演算制御部20にはインターフェイス21、操作パネル22、各モータ(キャリッジモータ23、給紙モータ24、第1搬送ローラ駆動モータ25、第2搬送ローラ駆動モータ26)を駆動するためのドライバー27、及び記録ヘッド駆動用のドライバー28が接続されている。
【0018】
上記演算制御部20はインターフェイス21を介して後述のホスト201からの各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)や、外部装置との画信号などの入出力(情報の入出力)を行う。また前記制御部20はインターフェイス21を介して各モータ23〜26を駆動させるためのON,OFF信号、及び画信号を出力し、その画信号によって各部の駆動を行なう。
【0019】
(画像処理装置概要)
次に、前記記録装置200にて記録動作を実行させるための記録信号データを生成する記録情報処理装置について説明する。
【0020】
図3は本発明の各実施形態における情報処理装置としてのホストコンピュータ(以下、単にホストと称す)を示す図である。図において、ホスト201はCPU202と、メモリ204(記録情報発生手段)と、外部記憶装置203と、入力部205と、記録装置202とのインターフェイス206とを備える。CPU202は、メモリ204に格納されたプログラムを実行することで種々の演算、判別、制御などの動作を行い、後述の色処理、量子化処理及び補正処理などを実現するものとなっており、トータル算出手段、記録信号補正手段(第1,第2の補正手段)等として機能する。このプログラム及び記録情報は外部記憶装置203に記憶されており、ここから読み出されてCPU202に供給され、一旦メモリ204に格納される。ホスト201はインターフェイス206を介して前記記録装置202と接続されており、色処理を施した画像データを記録装置202に送信して記録動作を実行させるようになっている。
【0021】
また、図4は前記ホスト201によって実現される画像処理部230の機能を説明する機能ブロック図である。この画像処理部230は、入力されるR,G,B各色8ビット(256階調)の画像データをC,M,Y,K各色1ビットデータとして出力するものとなっており,色処理部210と量子化部220とからなる。前記色処理部210は、色空間変換処理部211と、色変換処理部212と,出力γ処理部213とからなる。このうち,前記色空間変換処理部211及び色変換処理部212は、3次元LUT(ルックアップテーブル)によって構成され、出力γ処理部213は1次元LUT(ルックアップテーブル)によって構成されている。なお、前記各LUTは、ホストコンピュータ201における前記メモリ204に格納されている。
【0022】
以上の構成を有する画像処理部230において、外部記憶装置203から読み出されるR,G,B各色ビットデータは、まず3次元のルックアップテーブルによりR′,G′,B′各色8ビットデータに変換される。この処理は色空間変換処理(前段色処理)と称し、入力画像の色空聞(カラースペース)と出力装置の再現色空間の差を補正するための変換処理となっている。この色空間変換処理を施されたR′,G′,B′各色8ビットデータは次の3次元LUTによりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換される。この色変換処理は後段色処理と称し、入力画像の色空間(カラースペース)と出力装置の再現色空間の差を補正するための変換処理となっている。
【0023】
また、前段色処理を施されたR′,G′,B′各色8ビットデータは、次の色変換処理部212を構成する3次元LUTによりC,M,Y,K各色8ビットデータに変換される。この色変換処理は後段色処理と称し、入力系のRGB系カラーから出力系のC,M,Y,K系カラーに変換する処理となっている。なお、入力される画像データは、ディスプレイなど発光体の加法混色の3原色(R,G,B)であることが多いが、プリンターなど光の反射で色を表現する場合は減法混色の3原色系(C,M,Y)の色材が用いられるので前記色変換処理が必要となる。
【0024】
前段色処理に用いられる3次元LUTや後段色処理に用いられる3次元LUTは離散的にデータを保持しており、保持しているデータ間は補間処理で求めるが、その補間処理は公知の技術であるので、ここでは前記補間処理に関する詳細な説明は省略する。
【0025】
この後、後段色処理が施されたC,M,Y,K各色8ビットデータは、前記出力γ処理部213を構成する1次元LUTによって出力γ補正が施される。単位面積当たりの記録ドット数と出力特性(反射濃度など)の関係は多くの場合に線形関係とはならないので、出力γ補正を施すことでC,M,Y,K8ビットの入力レベルと、その時の出力特性との線形関係とを保証する。以上が画像処理部201の概略説明である。
【0026】
(第1の実施形態)
本発明の実施形態に係る記録ヘッドはカラー1チップに対して1インチ当たり1200個(1200dpi)の密度で1280個の吐出口(ノズル)を有している。1パス印字の場合、紙送り量は(1280/1200)インチ≒27.09(mm)、Nパス印字(マルチパス)の場合、1280個のノズル数をNで分割した数だけ送る、すなわち1パス印字の紙送り量をNで割った27.09/N(mm)が1回の走査に対する基準の紙送り量となる。
【0027】
一般に紙送り機構の送り動作には、わずかながら誤差を生じる場合がある。しかし、そのような誤差が全くない理想的な状態においても、前後の記録走査領域のつなぎ領域において連続的な画像を得ることができるわけではなく、前述した問題点により、記録ヘッドから被記録材に記録されるインク量が中濃度以上の場合に、記録ヘッド端部のノズル口から吐出したインク滴の端ヨレにより、白スジが生じ(図5b)、更に高濃度のインクを打ち込んだ場合、特に普通紙のようなインクのにじみやすい被記録材において、にじみによる黒スジが発生する(図5c)。説明を簡単にするため、図5は1パス印字の場合のものである。
【0028】
ここで、端ヨレによる白スジ発生のメカニズムについて説明する。
【0029】
カラー1チップの全てのノズル口からインクを吐出させて全ての画素に記録を行った場合のインクの打ち込み量を100%のDUTYと表現すると(3色の異なるインク、Cyan、Magenda、Yellowをそれぞれ3つの記録ヘッドを用い、3色とも同じ画素に記録した場合、DUTYは300%になる)、図6に示すように、記録ヘッドからのインクの吐出量が低いDUTYの場合には、記録ヘッド端部から吐出されるインク滴は正常に吐出されるが、DUTYが高くなると端ヨレが起こり始める。これは記録ヘッド端部から吐出されたインク滴がおそらく気流などの要因によって記録ヘッド中央側に引き寄せられ、ヨレていくものと考えられ、DUTYが大きくなるにつれてヨレは大きくなる。すなわち端ヨレによって記録ヘッド端部から吐出されたインク滴が本来記録されるべき場所に記録されず、1記録走査領域のバンド中央側に記録されるため、記録画像としては前後の記録バンド間のつなぎ領域に白スジが現れる。
【0030】
更に高いDUTYにおいては、つなぎ部に黒スジが発生する。次に黒スジ発生のメカニズムに関して説明する。
【0031】
DUTYが大きくなり、被記録材である紙に打ち込まれる単位面積当たりのインク量が低DUTYで、ある程度疎らに打ち込まれる状態においては、インクが十分に紙内部もしくは表面に浸透し、定着することができるが、DUTYが大きくなり、記録されるインク密度も高くなると、溢れてにじんだ状態になる。前後の記録走査において、先打ちのバンドのインクが多少にじんだ状態で定着が促進しているところに、次のバンドの記録が行われる。そこで、次のバンド内のインクが紙内部もしくは表面に浸透していく過程で、先打ちのバンド領域内に次のバンドに新たに打ち込まれたインクが引き寄せられていくと考えられる。その結果、バンド間のつなぎ部のインク量が多くなってしまい、つなぎ部の濃度が他の部分より上がってしまい黒スジになる。
【0032】
更に補足すると、つなぎ部における白スジは10%程度のDUTYから現れ始め、DUTYが大きくなると程度は悪くなり、中濃度のインク打ち込み量のDUTYの場合に白スジは最も目立つ。しかし、それ以上のDUTYでは溢れてにじんだインクによって白スジは消えていき、逆に黒スジが目立つようになる。ただし、インクの種類、例えばCyan、Magenda、Yekkowなどでインクを構成する成分は当然異なり、紙に浸透する速度等が異なるので白スジ、黒スジが目立つDUTYもインクによって異なる。また被記録材である紙の種類によって異なるのはもちろんである。
【0033】
以上説明したように、前後の記録走査において、記録される各バンド間のつなぎ部には、理想的な紙送りをした場合でもDUTYによって白スジや黒スジが発生する。
【0034】
これらの前述した問題点を解決し、全てのDUTYにおいてつなぎスジのない連続的なつなぎ部を得るために本発明では次の実施形態をとっている。
【0035】
図7に示すように、前後の記録走査において、理想的な紙送りをした場合に対して、紙送り量を1画素分≒21.2(μm)(1200dpi)少なめに設定し、記録バンドのつなぎ境界部においてその後の走査で形成されるドットとそれ以前の走査で形成されるドットが重なりを生ずるように設定する。そのように設定することで図に示すように白スジが最も目立つ中濃度DUTYにおいてつなぎ部の白スジをなくすことができる。
【0036】
その設定の状態で、記録ヘッドの前後の走査により記録される記録バンドのつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、記録バンド端部の記録されるインク量濃度に応じて吐出すべきインクドットの間引き処理をおこなう。その際、インクドットの間引き量は、重複して印字される1ラスタにおいては全てのDUTYにおいて一定の割合で間引き、その他のつなぎ部近傍の数ラスタにおいてはバンド端部のインク量濃度に応じて各ラスタ毎に間引き量を増かさせて間引き処理を行う。
【0037】
本発明の実施形態では1画素分紙送り量を少なめに設定しているが、この設定にした理由としては、紙送り量を半画素程度少なくした程度では、中濃度のDUTYにおけるつなぎ部の白スジが完全には消えないこと、また紙送り量を更に少なめにした場合には、つなぎ部において前後の記録走査によって記録される各バンドの重なる領域が大きくなり、高DUTYのインクを打ち込んだ場合に発生する黒スジの程度が極度に悪くなり、印字品位が実施用に耐えられないレベルになるためである。
【0038】
また、端ヨレによる白スジは記録ヘッドの吐出口から被記録材である紙までの距離、以下紙間距離と呼ぶが、紙間距離にも強く依存し、距離が長くなれば白スジは悪化する傾向を持つ。逆に短くなれば、目立たなくなる。このような特徴から、本実施形態では、前後の記録走査において、理想的な紙送りをした場合に対して、紙送り量を1画素分少なめに設定したが、紙間距離が異なる構成の場合には紙送り量の調整量を最適な値にすることが望ましい。
【0039】
次に記録バンド端部における記録されるインクのDUTYに応じて行うインクドットの間引き処理に説明する。
【0040】
本発明の実施形態では、紙送り量を基準の紙送り量より少なめに設定しているため、図7に示すように低中濃度のインク打ち込みDUTYの場合に、前後の記録走査において、つなぎ部の同じラスタに重複して記録を行うことになる。その結果、つなぎ部において若干黒スジが発生する。
【0041】
図8に示すのが、印字DUTYに対する黒スジ、白スジの関係を表す模式図である。横軸が印字DUTY、縦軸が白スジ、黒スジの程度を表す。図8(a)に示すのが前回の記録走査に対して紙送りを基準の量だけ送った場合であり、DUTYが増加するに従い、最初白スジが表れ、その後黒スジが表れている。図8(b)に示すのが1画素分紙送り量を少なめにした場合で、全ての印字DUTYにおいて全体的に黒スジ方向にシフトしている。記録バンド端部のインクドットの間引き処理は図8(b)の塗りつぶした領域に対して行う。
【0042】
本実施形態の構成では、前述した低中濃度の黒スジに対して、前後の記録走査によって、重複して印字される領域に打ち込まれる領域に対応する後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数をDUTYによって一律に間引き処理を行い、また、高濃度のDUTYにおけるインクのにじみによってつなぎ部に強く現れる黒スジに対しては、後打ちの記録走査バンドの第2ラスタ及び先打ちの記録走査バンドの最終1、2ラスタのインクドットをDUTYによって間引き量を変えて間引き処理を行う。
【0043】
後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数をDUTYによって一律に間引くことによって、図9のIの領域の黒スジを低減することができ、後打ちの記録走査バンドの第2ラスタ及び先打ちの記録走査バンドの最終1、2ラスタのインクドットの数をつなぎ部に打ち込まれるインクドットの印字DUTYに応じて間引くことで、図9のIIの領域の黒スジを低減させることができる。
【0044】
また、本実施例においては、図9の領域Iの黒スジに対する間引き処理を後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数を間引くよう設定しているが、領域Iの黒スジは紙送りを基準の量より少なめにすることによって発生するものであり、前後の記録走査バンドにおいて重複して印字される領域を間引くことで黒スジを解消することができる。そのため、後打ちの最終1ラスタにおいて間引き処理を行うようにしてもよいし、両者を併用しても引き処理を行っても良い。
【0045】
以上のように、本実施例の構成によれば、前後の記録走査によって記録されるバンド間のつなぎ部において、端ヨレによる白スジとインクのにじみによる黒スジ両方を解消することができ、連続的な滑らかなつなぎ部の形成を行うことができる。
【0046】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態同様に、複数の記録ヘッドに被記録媒体上に記録インクを用いて印字を行い画像を形成する記録方式に関するものである。
【0047】
本実施形態に用いる記録装置の構成、紙送り量の設定等は第1の実施形態と同じである。
【0048】
本実施形態の構成では、前後の記録走査によって、重複して印字される領域に打ち込まれる領域に対応する先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数を記録バンド端部に記録されるインクのDUTYに応じて間引き量を増減できるよう設定する。その際、先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタにおいて間引く割合は、それぞれ別々に設定することが可能である。
【0049】
更に、先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットの数を記録バンド端部に記録されるインクのDUTYに応じて、間引き量を増加できるよう設定する。これら2ラスタについても間引く割合は、それぞれ別々に設定することが可能である。
【0050】
上記構成を説明する。前後の記録走査において、先打ちの記録走査バンドにおける最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドにおける第1ラスタのインクドットの数は図10に示すように印字DUTYが低DUTYの場合は若干間引き、中DUTYではほとんど間引かず、高DUTYで多く間引くよう間引き量を増減するように設定する。即ち、図10に示した模式図の印字DUTY毎の黒スジの発生の曲線に沿った形で記録バンド端部の間引き量を増減させる。そうすることで、印字DUTYによるつなぎスジに対して、高精度の間引き処理を行うことができる。
【0051】
なお、本実施形態では先打ちの記録走査バンドの最終第1ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第1ラスタのインクドットに対して間引き処理を構成にしてあるが、つなぎスジの発生の程度によって、先打ちの記録走査バンドの最終第2ラスタ及び後打ちの記録走査バンドの第2ラスタのインクドットにも間引き処理を施すようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、前後の記録走査による記録バンド間の境界部近傍のつなぎにおいて、印字DUTYによって白スジ、黒スジを発生させることなく、連続的滑らかな高精細な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態における記録装置の要部機構を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の各実施形態における記録情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の各実施形態における記録情報処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】バンド間のつなぎ部に発生する白スジ、黒スジを表す図である。
【図6】ヘッドの端ヨレを説明するための図である。
【図7】基準の紙送り量に対して、紙送り量を少なめにした場合のつなぎスジを表す図である。
【図8】基準の紙送り量に対して、紙送り量を少なめにした場合のつなぎスジをグラフにした図である。
【図9】本発明の第1実施例において、つなぎ近傍のラスタにおける間引き量を説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施例において、つなぎ近傍のラスタにおける間引き量を説明するための図である。
【符号の説明】
1 用紙(記録媒体)
5 記録ヘッド
6 キャリッジ
200 記録装置
200a 記録手段
201 ホスト
202 CPU
204 メモリ
213 出力γ処理部
230 記録情報処理
Claims (6)
- 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査しつつ複数のインクを吐出させて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンド間の紙送り量を基準の送り量に対して少なめに送り、前記記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンド間のつなぎ部に一部重複して記録される領域を持たせる設定手段と、当該つなぎ部に打ち込まれるインクの量情報に基づき、当該つなぎ部近傍に打ち込まれるインク量を低減させるべく間引き処理手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記間引き手段は、つなぎ部近傍に打ち込まれるインク量情報によって、つなぎ部近傍に打ち込まれるインク量を低減する間引き量を増減することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置及び記録方法。
- 記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査しつつ複数のインクを吐出させて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンド間の紙送り量を基準の送り量に対して少なめに送り、前記記録ヘッドの走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンド間のつなぎ部に一部重複して記録される領域を持たせる設定手段と、当該つなぎ部に打ち込まれるインクの量情報に基づき、当該つなぎ部近傍に打ち込まれるインク量を低減させるべく間引処理を行うことを有するインクジェット記録方法。
- 前記間引き処理手段は、前後の記録走査において記録されるつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、重複して記録される2ラスタのうち1ラスタを一定の割合で間引き、その他の数ラスタにおいては当該つなぎ部に打ち込まれるインクの量情報に基づき、間引き量を増加させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記間引き処理手段は、前後の記録走査において記録されるつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、つなぎ部に打ち込まれるインクの量による当該つなぎ部に発生する黒スジの程度によって間引き量を増減させることを特徴とする請求項1ないし2の何れかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記間引き処理は、前後の記録走査において記録されるつなぎ部近傍の数ラスタにおいて、それぞれ異なる間引き率を設定することができることを特徴とする請求項4ないし5何れかに記載のインクジェット記録装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |