JP2007245656A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】白地の発生を抑えつつ、濃度ムラのない良好な印字品質を実現する。
【解決手段】濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成装置であって、前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式 P(B)=k×P(A)、P(b)=k′×P(a)、k<k′≦1を満足するように打滴制御を行う打滴制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に係り、特に、記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査しながら、記録ヘッドよりインクを吐出しながら記録媒体に所望の画像を記録する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
近年、記録ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)に具備される多数のノズルからインク滴を記録媒体に向かって吐出することにより、記録媒体上に所望の画像を記録するインクジェット方式の画像形成装置(インクジェット記録装置)が広く普及している。例えば、キャリッジに搭載される複数のヘッドを(キャリッジと一体的に)記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に繰り返し走査しながら1記録バンド分ずつ記録を行うものがある。
このような画像形成装置では、紙送り機構のわずかな誤差やその他様々な要因によって、前後の走査によって記録される記録バンド間のつなぎ領域の濃度が他の通常領域に比べて上昇し、濃度ムラが視認されるようになることがある。このため、つなぎ領域の濃度ムラを防止するための技術が従来より提案されている。
例えば、特許文献1には、図14上段に示すように、前後の走査によって記録される第1、第2記録バンド端部が重なるように、1回の走査に対する紙送り量を基準の紙送り量より少なめに設定し、この状態でつなぎ領域に対する打滴を間引いている。即ち、つなぎ領域に対するヘッド打滴率が通常領域に対するヘッド打滴率より小さくなるように打滴制御を行い、つなぎ領域の濃度上昇を防止している。
特開2004−168003号公報
ここで、特許文献1記載の打滴制御方法(従来の打滴制御方法)について更に詳しく説明する。図14下段の左右の図は、それぞれ第1、第2記録バンド間の40画素(縦8画素×横5画素)を拡大表示したものである。これらの図では、先の走査時(第1記録バンド形成時)に符号「1A」、「1B」で示された画素が打滴され、後の走査時(第2記録バンド形成時)に符号「2A」、「2B」で示された画素が打滴されることを表している。尚、符号「1A」、「2A」で示した画素は通常領域に対応する画素であり、符号「1B」、「2B」はつなぎ領域に対応する画素である。
記録画像が高濃度の場合、左図のように、つなぎ領域の印字率が(通常領域と同じ)100%であると(即ち、つなぎ領域に対するヘッド打滴率50%で打滴が行われると)、通常領域に比べてつなぎ領域の濃度が高くなってしまうことがある。これは、通常領域は1回の走査で100%記録されるのに対して、つなぎ領域は先の走査で50%が記録され、インク色材が定着した後に、後の走査で残りの50%が記録されるので、後に打滴されたインクの色材が先に打滴されたインクの色材周辺に定着しやすく、全体的に記録媒体の表面側にインクの色材が残りやすいことから、通常領域に比べてつなぎ領域の濃度が高くなると推測される。このため、つなぎ領域が高濃度の場合には、右図のように、つなぎ領域の印字率が100%より小さくなるように、つなぎ領域に対するヘッド打滴率を低くして打滴を行っている。しかし、このようにつなぎ領域の印字率を低くしてしまうと、つなぎ領域に白地(未打滴画素)が多く発生し、これにより、印字品質の低下を招いてしまうことがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することのできる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成装置であって、前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行う打滴制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
P(B)=k×P(A)
P(b)=k′×P(a)
k<k′≦1
本発明によれば、淡インクの打滴に比べて濃インクの打滴を多く間引くことにより、つなぎ領域の印字率の低下を防ぐことができる。これにより、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度上昇を防止し、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することができる。
「打滴率(ヘッド打滴数)」とは、特定の領域に対してヘッドが打滴する単位面積あたりの打滴数をいう。
請求項2に記載の発明は、濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成装置であって、前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行う打滴制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
P(B)=k×P(A)
P(b)=k′×P(a)
k≦1<k′
本発明によれば、淡インクの打滴に比べて濃インクの打滴を多く間引くだけでなく、更に、濃インクの打滴が間引かれる部分(画素)に対して淡インクを打滴することにより、つなぎ領域の印字率の低下を防ぐことができる。これにより、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度上昇を防止し、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することができる。
請求項3に記載の発明は、濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成装置であって、前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行う打滴制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
P(B)=k×P(A)
P(b)>0
P(a)=0
k≦1
本発明によれば、濃インクのみで画像記録が行われるような場合でも、濃インクの打滴が間引かれる部分(画素)に対して淡インクを打滴することにより、つなぎ領域の印字率の低下を防ぐことができる。これにより、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度上昇を防止し、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、前記打滴制御手段は、画像濃度に応じて前記打滴制御を行うことを特徴とする。
また前記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成方法であって、 前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行うことを特徴とする画像形成方法を提供する。
P(B)=k×P(A)
P(b)=k′×P(a)
k<k′≦1
請求項6に記載の発明は、濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成方法であって、前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行うことを特徴とする画像形成方法を提供する。
P(B)=k×P(A)
P(b)=k′×P(a)
k≦1<k′
請求項7に記載の発明は、濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成方法であって、前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行うことを特徴とする画像形成方法を提供する。
P(B)=k×P(A)
P(b)>0
P(a)=0
k≦1
本発明によれば、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度上昇を防止し、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態(第1〜第3の実施形態)について詳説する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るインクジェット記録装置10の全体構成図である。このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数のヘッドを有する印字部12と、各ヘッドに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の副走査方向(紙搬送方向)と搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。従って、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
インク貯蔵/装填部14は、印字部12の各ヘッドに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各ヘッドと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、記録紙16の画像記録幅よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色のヘッドにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
図2はインクジェット記録装置10の印字部12周辺の要部平面図である。印字部12には、記録紙16の紙幅方向(主走査方向)に延びるガイドレール60に沿って往復移動可能なキャリッジ62が設けられている。キャリッジ62には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各標準色(KCMY)に対応するヘッド50K、50C、50M、50Yに加え、更に、ライトブラック(LK)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ(LM)、ライトイエロー(LY)の各標準色(KCMY)より濃度の薄いライト系インク(淡インク)に対応するヘッド50LK、50LC、50LM、50LYが搭載されている。尚、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されるものでない。
各ヘッド50をキャリッジ62と一体的に主走査方向に走査しながら、各ヘッド50より対応する色インクを吐出して副走査方向に所定幅を有する記録バンドの記録を行った後、記録紙16を副走査方向に搬送し、これらを繰り返すことによって、記録紙16上に所望の画像を記録する。
図3はヘッド50のノズル面を示した平面図である。同図に示すように、ヘッド50のノズル面には、インク吐出用のノズル51が副走査方向に沿って千鳥状に配列されており、副走査方向に沿って投影される投影ノズル列が均等なノズルピッチとなるように構成されている。本実施形態では、ノズルピッチは1200npi(ノズル/インチ)となっている。尚、説明を簡単にするためにノズル数が32である場合を図示したが、実際にはそれより多くのノズルが設けられる。
図4はヘッド50の内部構造を示した構成図であり、(a)はその一部を示した平面透視図、(b)は(a)中4b−4b線に沿う断面図である。本例のヘッド50には、各ノズル51に対応して個別流路52が設けられている。各個別流路52はそれぞれ共通流路55に連通している。個別流路52の一壁面にはインク滴をノズル51から吐出するための吐出手段として発熱素子58が設けられている。本例では、ノズル51に対向する壁面に発熱素子58が配置されている。共通流路55には、図1のインク貯蔵/装填部14から供給されるインクが貯留されており、共通流路55から各個別流路52にインクが分配供給される。
かかる構成により、発熱素子58に所定の駆動信号が供給されると、発熱素子58による発熱によって個別流路52内に気泡が成長し、その気泡により生じる圧力によってノズル51からインク滴が吐出される。インク吐出後、共通流路55から個別流路52にインクが再供給される。
図5はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはシリアルインターフェースやパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42その他各部のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。特に、本プリント制御部80では、後述する本発明に係る打滴制御方法に基づいた打滴制御が行われる。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図5において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色のヘッド50の発熱素子58(図4参照)を駆動するための駆動信号を生成し、発熱素子58に生成した駆動信号を供給する。ヘッドドライバ84にはヘッド50の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、既述したとおり、ヘッド50により記録されたテストパターンを読み取り、所要の信号処理などを行ってヘッド50のインク吐出状況(吐出の有無、ドットサイズ、ドット着弾位置等)を検出し(即ち、各ノズル51のばらつきを検出し)、その検出結果をプリント制御部80に提供する。プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいてヘッド50に対する各種補正を行う。
次に、本発明に係る第1の実施形態の打滴制御方法について図6を用いて説明する。本実施形態では、同図の上段に示すように、1回の走査に対する紙送り量を基準の紙送り量より少なめに設定し、前後の走査によって記録される第1、第2記録バンド端部の重なり領域が存在するようにするという点は従来の打滴制御方法と同様である。本実施形態では、この重なり領域をつなぎ領域として取り扱う。
従来の打滴制御方法では、既述のとおり、この状態においてつなぎ領域に対するヘッド打滴率が通常領域に対するヘッド打滴率に比べて小さくなるように打滴制御を行っている。即ち、通常領域に対するヘッド打滴率をP(A)、つなぎ領域に対するヘッド打滴率をP(B)とすると、この打滴制御は次式を満足している。
P(B)=k×P(A) (但し、k<1) ・・・(1)
尚、つなぎ領域に対するヘッド打滴率P(B)は前後の走査におけるヘッド打滴率の平均値とする。
このように従来の打滴制御方法では、つなぎ領域に対する打滴を所定量間引くことにより、つなぎ領域における濃度上昇を防いでいる。しかし、記録画像が高濃度の場合には、図14下段の右図に示したように、つなぎ領域の印字率の低下によって、つなぎ領域に白地(未打滴画素)が多く発生してしまうことがある。
これに対して、本発明では、従来の打滴制御方法によってつなぎ領域に生じる白地(未打滴画素)に対して、他画素に打滴されるインク(濃インク)より濃度の低いインク(淡インク)が打滴されるような打滴制御を行う。即ち、濃インクを用いて画像を記録する場合、つなぎ領域において濃インクの打滴を間引くだけでなく、濃インクの打滴が間引かれる部分(画素)に対して淡インクを打滴する。即ち、図6下段に示すように、先の走査時(第1記録バンド形成時)に符号「1A」、「1B」で示された画素に対して濃インクを打滴すると共に、符号「1b」で示されたつなぎ領域の画素に対して淡インクを打滴し、後の走査時(第2記録バンド形成時)に符号「2A」、「2B」で示された画素に対して濃インクを打滴する。
ここで、通常領域に対する濃インクのヘッド打滴率をP(A)、つなぎ領域に対する濃インクのヘッド打滴率をP(B)とし、通常領域に対する淡インクのヘッド打滴率をP(a)、つなぎ領域に対する淡インクのヘッド打滴率をP(b)とすると、本発明の第1の実施形態に係る打滴制御方法は、式(1)及び次の2つの式を満足する。
P(b)>0 ・・・(2)
P(a)=0 ・・・(3)
尚、つなぎ領域に対する濃インク及び淡インクのヘッド打滴率P(B)、P(b)は、それぞれ前後の走査におけるヘッド打滴率の平均値とする。
本実施形態では、つなぎ領域に対する淡インクの打滴を先の走査時に行っているが、これに限定されず、後の走査時で打滴してもよいし、前後の走査時にそれぞれ打滴してもよい。また、図6ではつなぎ領域の一部の未打滴画素に対して淡インクを打滴する場合を示したが、全ての未打滴画素に対して淡インクを打滴するようにしてもよい。
また、本実施形態では、つなぎ領域を第1、第2記録バンド端部の重なり領域としているが、これに限定されず、重なり領域近傍の隣接領域も含むようにしてもよい。即ち、隣接領域を含むつなぎ領域に対するヘッド打滴率が通常領域に対するヘッド打滴率に比べて低くなるように設定してもよい。
濃淡インクの組み合わせは、例えば、マゼンダ(M)とライトマゼンダ(LM)のような同一色で濃度が異なる色インクの組み合わせでもよいし、シアン(C)とライトイエロー(LY)のような異なる色で濃度が異なる色インクの組み合わせでもよい。ただし、前者の組み合わせの方が白地の視認性をより効果的に低減させることができるので好ましい。
第1の実施形態によれば、濃インクを用いて画像を記録する場合、つなぎ領域に対する濃インクの打滴を間引くだけでなく、濃インクの打滴が間引かれる部分(画素)に対して淡インクを打滴することにより、つなぎ領域の印字率の低下を防ぐことができる。これにより、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度上昇を防止し、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することができる。
つなぎ領域に対する濃インク及び淡インクのヘッド打滴率は、記録画像の濃度に応じて変化させることが好ましい。即ち、記録画像の濃度が高くなるに従って、つなぎ領域に対する濃インクのヘッド打滴率を小さくする一方で、つなぎ領域に対する淡インクのヘッド打滴率を大きくする。これにより、つなぎ領域における濃度ムラの視認性をより効果的に低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。以下の説明では、既述した第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
第2の実施形態は、1回の走査に対する紙送り量を基準の紙送り量より少なめに設定して、前後の走査によって記録される第1、第2記録バンド端部が重なるようにするという点は第1の実施形態と同様である。
以下、図7に示した4つの打滴制御例1〜4を用いて、本発明の第2の実施形態に係る打滴制御方法について詳説する。ここでは説明を簡単にするために、濃淡インクを50%の比率でそれぞれ打滴して、100%の印字率でベタ画像を記録する場合について説明する。
同図の(a)、(b)に示す打滴制御例1、2は従来の打滴制御方法と同様の考え方を適用したものである。打滴制御例2は打滴制御例1に比べて記録画像が高濃度の場合であり、つなぎ領域に対するヘッド打滴率を低くしている。これらの図に示すように、打滴制御例1、2ではつなぎ領域では濃インク及び淡インクの打滴を一律に間引いている。このため、打滴制御例2のように、つなぎ領域に白地が多く発生してしまうことがある。
ここで、前記同様、通常領域に対する濃インクのヘッド打滴率をP(A)、つなぎ領域に対する濃インクのヘッド打滴率をP(B)とし、通常領域に対する淡インクのヘッド打滴率をP(a)、つなぎ領域に対する淡インクのヘッド打滴率をP(b)とすると、打滴制御例1、2では、次の2つの式において、k=k′≦1という条件を満足している。
P(B)=k×P(A) ・・・(4)
P(b)=k′×P(a) ・・・(5)
尚、つなぎ領域に対するヘッド打滴率P(B)、P(b)は前後の走査におけるヘッド打滴率の平均値とする。
これに対して、図7の(c)に示す打滴制御例3は本発明に係る打滴制御方法を適用したものである。打滴制御例3は、通常領域に対する淡インクのヘッド打滴率P(a)とつなぎ領域に対する淡インクのヘッド打滴率P(b)の比を表す係数k′が1以下であり、且つ、この係数k′が通常領域に対する濃インクのヘッド打滴率P(A)とつなぎ領域に対する濃インクのヘッド打滴率P(B)の比を表す係数kより大きくなるように打滴制御を行ったものである。即ち、式(4)及び(5)において、k<k′≦1という条件を満足するように打滴制御を行ったものである。換言すれば、つなぎ領域において淡インクの打滴に比べて濃インクの打滴を多く間引いており、打滴制御例2に比べて、つなぎ領域において淡インクが打滴される画素が多くなり、白地(未打滴画素)が少なくなっている。
図7の(d)に示す打滴制御例4も本発明に係る打滴制御方法を適用したものである。打滴制御例4は、通常領域に対する淡インクのヘッド打滴率P(a)とつなぎ領域に対する淡インクのヘッド打滴率P(b)の比を表す係数k′が1より大きく、且つ、通常領域に対する濃インクのヘッド打滴率P(A)とつなぎ領域に対する濃インクのヘッド打滴率P(B)の比を表す係数kが1以下となるように打滴制御を行ったものである。即ち、式(4)及び(5)において、k≦1<k′という条件を満足するように打滴制御を行ったものである。打滴制御例4では、つなぎ領域において淡インクの打滴に比べて濃インクの打滴を多く間引くだけでなく、更に、つなぎ領域の濃インクの打滴が間引かれる部分(画素)に対して淡インクを打滴しており、つなぎ領域において淡インクが占める割合が更に高くなっている。このため、通常領域とつなぎ領域の水分量差が小さくなり、水分による膨潤量の差が小さく、微小な紙の波打ちの発生が抑えられ、搬送性が向上する。
このように濃淡インクを用いて画像が記録されるような場合においても、打滴制御例3、4の如く、つなぎ領域において淡インクの打滴に比べて濃インクの打滴を多く間引くことにより、より具体的には、式(4)及び(5)において、k<k′≦1、或いは、k≦1 <k′という条件を満足するように打滴制御を行うことによって、つなぎ領域の印字率の低下を防ぐことができる。これにより、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度上昇を防止し、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することができる。
各ヘッド打滴率の比を表す係数k、k′は、図8の(a)、(b)に一例として示すように、記録画像の濃度に応じて変化させることが好ましい。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。以下の説明では、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
第3の実施形態は、図9に示すように、前後の走査によって記録される第1、第2記録バンド端部が重ならない場合である。このような場合でも、これら記録バンド端部近傍の濃度が上昇して濃度ムラが視認されることがあるが、本発明を適用することにより濃度ムラを解消することができる。ここでは、第1記録バンドの後端の1ラスタと第2記録バンドの先端の1ラスタを合わせてつなぎ領域と定義する。尚、つなぎ領域を構成するラスタ数は各記録バンドの1ラスタにそれぞれ限定されるものでない。
以下、図10に示した4つの打滴制御例5〜8を用いて、本発明の第3の実施形態に係る打滴制御方法について詳説する。
同図の(a)、(b)に示す打滴制御例5、6は従来の打滴制御方法と同様の考え方を適用したものであり、打滴制御例6は、打滴制御例5に比べて、つなぎ領域に対するヘッド打滴率を低くした場合である。打滴制御例5、6はそれぞれ打滴制御例1、2(図7(a)、(b)参照)に対応しており、既述した式(4)及び(5)において、k=k′≦1という条件を満たしている。つまり、打滴制御例5、6では、つなぎ領域において濃淡インクの打滴が一律に間引かれている。このため、打滴制御例6のように、つなぎ領域に白地が多く発生してしまうことがある。
これに対して、図10の(c)、(d)に示す打滴制御例7、8は本発明の打滴制御方法を適用したものである。打滴制御例7、8はそれぞれ打滴制御例3、4(図7(c)、(d)参照)に対応しており、式(4)及び(5)において、打滴制御例7はk<k′≦1という条件を満たし、打滴制御例8はk≦1 <k′という条件を満たしている。
このように前後の走査によって記録される第1、第2記録バンド端部が重ならない場合でも、これら記録バンド端部近傍に相当するつなぎ領域において、打滴制御例7、8のような打滴制御を行うことにより、つなぎ領域の印字率の低下を防ぐことができる。これにより、つなぎ領域における白地の発生を抑えつつ、濃度上昇を防止し、濃度ムラのない良好な印字品質を実現することができる。
本実施形態に係る打滴制御方法は、図11に示すようなマルチパス方式により記録が行われる場合にも適用することができる。同図は、一例として、4回の走査で4ラスタ分に相当する記録バンドが記録される場合を表している。この場合においても、1回目の走査により記録されるラスタと4回目の走査で記録されるラスタを合わせた合計2ラスタをつなぎ領域として、打滴制御例7、8(図10(c)、(d)参照)と同様の打滴制御を行うことにより、つなぎ領域の濃度上昇を防止することができる。もちろん、つなぎ領域を構成するラスタ数は特に限定されるものでない。
また、紙幅に対応する長さに渡ってノズル列を有するラインヘッドが複数の短尺ヘッドをつなぎあわせて構成されるような場合にも本発明を適用することができる。図12は、一例として、短尺の第1ヘッド150A及び第2ヘッド150Bから構成されるラインヘッド150を示している。この場合、各ヘッド150A、150Bは副走査方向にずれて配置されているため、図13に示すように、第1ヘッド記録領域と第2ヘッド記録領域の境界間では打滴時間差が大きくなり、この境界付近の濃度が濃くなる現象が生じる。そこで境界付近の数ラインをつなぎ領域として、本実施形態に係る打滴制御方法を適用することにより、つなぎ領域の濃度上昇を防止することができる。
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
インクジェット記録装置の全体構成図 図1の印字部周辺の要部平面図 ヘッドのノズル面を示した平面図 ヘッドの内部構造を示した構成図 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 第1の実施形態に係る打滴制御方法の説明図 第2の実施形態に係る打滴制御方法の説明図 記録画像の濃度と係数k,k’の関係の一例を示した説明図 第3の実施形態における記録バンド間の関係を示した説明図 第3の実施形態に係る打滴制御方法の説明図 マルチパス方式により記録される場合のつなぎ領域を示した説明図 複数の短尺ヘッドより成るラインヘッドの構成図 ラインヘッドの場合のつなぎ領域を示した説明図 従来の打滴制御方法の説明図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、16…記録紙、50…ヘッド、51…ノズル、80…プリント制御部

Claims (7)

  1. 濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成装置であって、
    前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行う打滴制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
    P(B)=k×P(A)
    P(b)=k′×P(a)
    k<k′≦1
  2. 濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成装置であって、
    前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行う打滴制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
    P(B)=k×P(A)
    P(b)=k′×P(a)
    k≦1<k′
  3. 濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成装置であって、
    前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行う打滴制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
    P(B)=k×P(A)
    P(b)>0
    P(a)=0
    k≦1
  4. 前記打滴制御手段は、画像濃度に応じて前記打滴制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成方法であって、
    前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行うことを特徴とする画像形成方法。
    P(B)=k×P(A)
    P(b)=k′×P(a)
    k<k′≦1
  6. 濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成方法であって、
    前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行うことを特徴とする画像形成方法。
    P(B)=k×P(A)
    P(b)=k′×P(a)
    k≦1<k′
  7. 濃度の異なる少なくとも2種類のインクを吐出可能なインク吐出手段を記録媒体に対して相対的に走査しつつ、前記インク吐出手段よりインクを吐出させて記録媒体に記録を行う画像形成方法であって、
    前記インク吐出手段の走査によって記録媒体に記録される前後の記録バンドの端部近傍をつなぎ領域、前記つなぎ領域以外を通常領域とし、前記通常領域に対する濃インクの打滴率をP(A)、淡インクの打滴率をP(a)とし、前記つなぎ領域に対する濃インクの打滴率をP(B)、淡インクの打滴率をP(b)とするとき、次式を満足するように打滴制御を行うことを特徴とする画像形成方法。
    P(B)=k×P(A)
    P(b)>0
    P(a)=0
    k≦1

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