JP5578861B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

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Description

本発明はスイッチング電源回路に関し、特にフリップフロップ回路の出力で主スイッチング素子と従スイッチング素子とを交互にオン・オフさせる同期整流方式でPFM制御を行う場合に適用して有用なものである。
高速動作が可能なスイッチング電源回路として図7に示すようにフリップフロップ回路の出力で主スイッチング素子と従スイッチング素子とを交互にオン・オフさせる同期整流方式でPFM制御を行うように構成したものが提案されている。同図に示すように、このスイッチング電源回路は、出力電圧VOUTに基づく電圧(出力電圧VOUTをフィードバック抵抗RFB1,RFB2の抵抗比で分圧した電圧)と基準電圧Vrefとを比較するコンパレータ1と、コンパレータ1の出力でセットされるフリップフロップ回路2と、フリップフロップ回路2の出力信号が立下がってから所定のオンタイムが経過した時点で前記フリップフロップ回路2をリセットさせるオンタイム発生回路3とを備え、前記フリップフロップ回路2の出力信号をバッファ回路4を介して主スイッチング素子(本例ではPチャンネルのMOSFET)SW1乃至従スイッチング素子(本例ではNチャンネルのMOSFET)SW2に供給することにより、主スイッチング素子SW1乃至従スイッチング素子SW2を交互にオン・オフさせて同期整流を行うようになっている。かくして、主スイッチング素子SW1のドレインと従スイッチング素子SW2のドレインとの間に接続されるコイルLを介してコンデンサCLで平滑化された所定の直流電圧である出力電圧VOUTが得られる。
かかるスイッチング電源回路において、フリップフロップ回路2の出力端子Q_Bからバッファ回路4を介して主スイッチング素子SW1及び従スイッチング素子SW2に供給されるパルス信号がLレベルのときは主スイッチング素子SW1がオン状態、従スイッチング素子SW2がオフ状態となるため、コイルLを流れるコイル電流ILxは徐々に増加する。
かかる状態でオンタイム発生回路3で規定されるオンタイムが経過した場合、オンタイム発生回路3から出力されるリセット信号によりフリップフロップ回路2がリセットされる。この結果、出力端子Q_Bからバッファ回路4を介して主スイッチング素子SW1及び従スイッチング素子SW2に供給されるパルス信号がHレベルとなって、主スイッチング素子SW1がオフ状態、従スイッチング素子SW2がオン状態となる。この結果、コイル電流ILxは徐々に減少する。
コイル電流ILxの減少に伴い出力電圧VOUT<基準電圧Vrefとなった時点でフリップフロップ回路2がセットされる結果、主スイッチング素子SW1がオン状態で、従スイッチング素子SW2がオフ状態となり、コイル電流ILxが徐々に増加し、同時にオンタイム発生回路3によるオンタイムの管理が開始される。以下、同様の動作を繰り返す。
なお、図7中、VINは入力電圧、CFBはスピードアップ用のコンデンサである。また、図7と同様のスイッチング電源回路を開示する従来技術として特許文献1が存在する。
特開2006−141191号公報
上述の如く、従来技術に係るスイッチング電源回路ではコンパレータ1において、出力電圧VOUTをフィードバック抵抗RFB1,RFB2の抵抗値の比で分圧した電圧と、基準電圧Vrefとを電圧比較し、そのコンパレータ1の出力でフリップフロップ回路2のセットを行い、これにより主スイッチング素子SW1及び従スイッチング素子SW2のオン・オフ制御を行うようになっているので、出力電圧VOUTのリップル成分が小さい場合、フリップフロップ回路2におけるスイッチング制御が不安定なものとなってしまう。すなわち、出力電圧VOUTのリップル成分が小さい場合、基準電圧Vrefとの差分が充分でないため、フリップフロップ回路2のセットのタイミングが本来あるべき時間軸上の位置からずれてしまい、これに同期して出力端子Q_Bからバッファ回路4を介して主スイッチング素子SW1及び従スイッチング素子SW2に供給されるパルス信号の立ち上がり及び立下がりのタイミング並びにオンタイム発生回路3を介して送出されるリセット信号の立上がりのタイミングもずれてしまう。この結果、出力電圧VOUTがうねりを含む等、不安定なものとなってしまう。
かかる現象はコンデンサCLとしてESR(Equivalent Series Resistance)が低いコンデンサを用いた場合や、スイッチング周波数が高くなった場合により顕著になる。
本発明は、上記従来技術に鑑み、ESRが低いコンデンサを用いた場合や、スイッチング周波数が高くなった場合でも安定に動作させることができるスイッチング電源回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の態様は、主スイッチング素子と従スイッチング素子とが交互にオン・オフして直流の入力電圧を直流の出力電圧に変換する同期整流方式のスイッチング電源回路において、予め設定した基準電圧と前記出力電圧に基づく電圧との差電圧を表す誤差信号を出力する差動増幅段と、前記主スイッチング素子がオンとなる期間を規定するオンタイム発生回路と、前記誤差信号に基づくセット信号によりセットされるとともに前記オンタイム発生回路の出力であるリセット信号によりリセットされるフリップフロップ回路と、前記従スイッチング素子に流れる電流を表す電流情報を検出する電流情報手段と、前記電流情報に基づき前記セット信号の立上がりのタイミングを遅らせるように調整する電流情報検出信号を前記差動増幅段の出力側又は内部に供給する電流情報検出手段と、前記従スイッチング素子がオンした瞬間の前記電流情報手段が検出する電流情報を保持して前記セット信号の立上がりのタイミングを早めるように調整する電流情報保持信号を前記差動増幅段の出力側又は内部に供給する電流情報保持手段とを有することを特徴とするスイッチング電源回路にある。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載するスイッチング電源回路において、前記電流情報手段は、前記従スイッチング素子のオンと同時又は直後にオンするとともに前記従スイッチング素子のオフと同時又は直前にオフする電流検出信号によって、前記従スイッチング素子がオンしたときの前記電流情報を表す第1の電圧を出力することを特徴とするスイッチング電源回路にある。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載するスイッチング電源回路において、前記電流情報保持手段は、前記電流検出信号がオフする時点でオンするとともに前記電流検出信号がオンした後の所定の短時間の経過後オフする電流保持検出信号によって前記従スイッチング素子がオンしたときの前記電流情報を表す第2の電圧を保持することを特徴とするスイッチング電源回路にある。
本発明の第4の態様は、第2の態様に記載するスイッチング電源回路において、前記電流情報保持手段は、前記電流検出信号がオンする時点と同時にオンするとともに所定の短時間の経過後オフする電流保持検出信号によって前記従スイッチング素子がオンしたときの前記電流情報を表す第2の電圧を保持することを特徴とするスイッチング電源回路にある。
本発明の第5の態様は、第3又は第4の態様に記載するスイッチング電源回路において、前記電流情報検出手段は、予め用意した電源に第1の抵抗を介してソースが接続されている第1のMOSFETを有するとともに、前記第1のMOSFETのゲートには前記第1の電圧を印加し、さらに前記第1のMOSFETのドレインを前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成する一方、前記電流情報保持手段は、前記予め用意した電源に第2の抵抗を介してソースが接続されている第2のMOSFETを有するとともに、前記第2のMOSFETのゲートには前記第2の電圧を印加し、さらに前記第2のMOSFETのドレインを前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成したことを特徴とするスイッチング電源回路にある。
本発明の第6の態様は、第3又は第4の態様に記載するスイッチング電源回路において、前記電流情報検出手段は前記第1の電圧が入力側に印加される第1のトランスコンダクタンスアンプを有するとともに前記第1のトランスコンダクタンスアンプの出力側を前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成する一方、前記電流情報保持手段は前記第2の電圧が入力側に印加される第2のトランスコンダクタンスアンプを有するとともに前記第2のトランスコンダクタンスアンプの出力側を前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成したことを特徴とするスイッチング電源回路にある。
本発明によれば、電流情報検出信号、すなわちリアルタイムの電流情報に基づき前記セット信号の立上がりを遅らせるように調整するとともに、電流情報保持信号、すなわち所定時間遅延させた電流情報に基づき前記セット信号の立上がりを早めるように調整するようにしたので、前記誤差信号は実効的に大きな差電圧に基づく信号となる。換言すれば、出力電圧のリップル成分が充分大きな状態と等価な状態を作り出すことができる。この結果、例えESRが低い平滑コンデンサを用いることにより出力電圧のリップル成分が小さくなった場合や、スイッチング周波数が高くなることにより出力電圧のリップル成分のスルーレートが相対的に小さくなった場合でも安定に所定のスイッチング動作を行わせることができる。
本発明の実施の形態に係るスイッチング電源回路を示すブロック線図である。 図1の主要部の回路構成の一例である実施例を示す回路図である。 図2の各部の波形の一例を示す波形図である。 図2の各部の波形の他の例を示す波形図である。 図2に示す実施例の過渡時における各部の波形を示す波形図である。 図1の主要部の回路構成の他の例である他の実施例を示す回路図である。 従来技術に係るスイッチング電源回路を示すブロック線図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るスイッチング電源回路を示すブロック線図である。同図に示すように、本形態に係るスイッチング電源回路は、図7に示す従来技術に係るスイッチング電源回路のコンパレータ1に相当する機能を差動増幅段5と比較器6とで実現するとともに、さらに電流情報手段7、電流情報検出手段8及び電流情報保持手段9を追加したものである。他の構成は図7に示すスイッチング電源回路と同様である。そこで、図7と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
差動増幅段5は 予め設定した基準電圧Vrefと、出力電圧VOUTをフィードバック抵抗RFB1,RFB2の抵抗値の比で分圧した電圧との差電圧を表す第1の誤差信号S1を出力する。比較器6は、第1の誤差信号S1に基づく第2の誤差信号S2と予め設定した閾値電圧とを比較して、閾値を超えた場合にセット信号S3を出力する。
電流情報手段7は従スイッチング素子SW2に流れる電流を表す電流情報S4を検出する。電流情報検出手段8は電流情報S4に基づき比較器6の出力であるセット信号S3の立上がりのタイミングを遅らせるように調整する電流情報検出信号S5を差動増幅段5の出力側又は内部に供給する。電流情報保持手段9は従スイッチング素子SW2がオンした瞬間の電流情報手段7が検出する電流情報S4を保持してセット信号S3の立上がりのタイミングを早めるように調整する電流情報保持信号S6を差動増幅段5の出力側又は内部に供給する。
ここで、「セット信号S3の立上がりのタイミングを遅らせるように調整する」とは、本形態においては、第1の誤差信号S1から電流情報検出信号S5を減算することを意味し、セット信号S3の立上がりのタイミングを早めるように調整する」とは、第1の誤差信号S1に電流情報保持信号S6を加算することを意味する。かかる加減算は加算器19で行う。すなわち、加算器19では電流情報保持信号S6から電流情報検出信号S5を減算した信号を第1の誤差信号S1に加算している。この加算器12の出力が第2の誤差信号S2である。この結果、図5(d)に示すように、第2の誤差信号S2は出力電圧VOUTのリップル成分を、電流情報保持信号S6と電流情報検出信号S5との差に基づき増大させたのと等価な状態に補正したものとなっている。
比較器6では第2の誤差信号S2が所定の閾値と比較され、第2の誤差信号S2が閾値を超えた時点でセット信号S3が立上がってフリップフロップ回路2の入力端子Sに供給される。この結果フリップフロップ回路2がセットされる。フリップフロップ回路2はセットされるのと同時にその出力端子Q_Bの出力であるパルス信号S7が立下がる。この結果、主スイッチング素子SW1がオン状態、従スイッチング素子SW2がオフ状態となってコイル電流ILxが漸増する。
一方、フリップフロップ回路2のセットに伴うパルス信号S7の立下がりと同時にオンタイム発生回路3におけるオンタイムの管理が開始される。ここで、オンタイムは予め定めた値でも良いし、例えば出力電圧VOUT及び入力電圧VINに基づく値としても良い。何れにしても、所定のオンタイムの経過後、オンタイム発生回路3から入力端子Rに供給されるリセット信号S8でフリップフロップ回路2がリセットされ、出力端子Q_Bの出力であるパルス信号S7が立上がる。この結果、主スイッチング素子SW1がオフ状態、従スイッチング素子SW2がオン状態となってコイル電流ILxが漸減する。
かかる本形態によれば、電流情報保持信号S6から電流情報検出信号S5を減算した値が第1の誤差信号S1に加算されて第2の誤差信号S2が形成される。したがって、第2の誤差信号S2は実効的に大きな差電圧に基づく信号となる。換言すれば、出力電圧VOUTのリップル成分が充分大きな状態と等価な状態を作り出すことができる。したがって、第2の誤差信号S2に基づいて形成されるセット信号S3の時間軸上における立上がりのタイミングを所定のものにすることができる。
図2は図1の電流情報手段7,電流情報検出手段8及び電流情報保持手段9の部分を抽出した具体的な一実施例を示す回路図である。同図に示すように本実施例における電流情報手段7はNチャンネルのMOSFET10で形成してあり、そのゲートに供給される電流検出信号S9により従スイッチング素子SW2に流れる電流を表す電流情報S4をそのドレイン側から取り込むようになっている。
電流情報検出手段8は、電流情報手段7が取り込んだ電流情報S4に基づく電圧を第1の電圧V1として第1のコンデンサC1に保持する。また、電流情報検出手段8は予め用意した電源VLに第1の抵抗R1を介してソースが接続されているPチャンネルの第1のMOSFET11を有している。この第1のMOSFET11のゲートにはコンデンサC1に保持されている第1の電圧V1が印加される。この結果、第1のMOSFET11のゲート電圧である第1の電圧V1に応じた電流がドレインから電流情報検出信号S5として差動増幅段5に供給される。
電流情報保持手段9はドレインが電流情報手段7の出力側に接続されたNチャンネルのMOSFET12を有しており、そのゲートに供給される電流保持検出信号S10により、電流情報手段7が取り込んだ電流情報S4に基づく第2の電圧V2をコンデンサC2に保持する。ここで、コンデンサC2には電流検出信号S9と電流保持検出信号S10とが何れもHレベルの時の電流情報S4に基づく電圧が保持される。また、電流情報保持手段9は、予め用意した電源VLに第2の抵抗R2を介してソースが接続されているPチャンネルの第2のMOSFET13を有している。この第2のMOSFET13のゲートにはコンデンサC2に保持されている第2の電圧V2が印加される。この結果、第2のMOSFET13のゲート電圧である第2の電圧V2に応じた電流がドレインから電流情報保持信号S6として差動増幅段5に供給される。
差動増幅段5は、カレントミラー回路を利用して構成してあり、カレントミラー回路の一方の電路に基準電圧Vrefと電流情報検出信号S5とが、また他方の電路に出力電圧VOUTをフィードバック抵抗RFB1,RFB2の抵抗値の比で分圧したフィードバック電圧FBと電流情報保持信号S6が供給され、他方の電路側から出力信号を出力する構成となっている。この結果、差動増幅段5の出力信号である誤差信号S2は電流情報保持信号S6と電流情報検出信号S5との差分をフィードバック電圧FBと基準電圧Vrefとの差に加算した信号となる。比較器6はドレイン側に定電流源が接続されたNチャンネルのMOSFET15を有しており、そのドレイン側からインバータ16を介してセット信号S3を送出するようになっている。かかる比較器6の閾値はそのMOSFET15の閾値を利用することができる。この場合、比較器6は誤差信号S2がMOSFET15の閾値を超えた時点でインバータ16を介してセット信号S3を出力する。
図3はコイルLを流れるコイル電流ILxを基準に図2の各部の波形を示す波形図である。同図(a)に示すように、コイル電流ILxは主スイッチング素子SW1のオン・オフに伴い増減を繰り返す。この結果、同図(b)に示す電流情報S4はコイル電流ILxが漸減する期間において負方向に関し漸減する電流を表す信号となる。
同図(f)に示す電流検出信号S9は、従スイッチング素子SW2のオンと同時(又は直後)にオンする(Hレベルになる)とともにオフと同時(又は直前)にオフする(Lレベルになる)信号である。したがって、従スイッチング素子SW2のオン期間に同期して電流情報手段7(図2参照)のMOSFET10がオンされ、このオン状態における電流情報S4が第1の電圧V1としてコンデンサC1に保持される。この結果、同図(c)に示す電流情報検出信号S5は、第1の電圧V1をゲート電圧とする電流情報検出手段8(図2参照)の第1のMOSFET11からコイル電流ILxが漸減する期間において電流情報S4と同様に漸減する電流を表す信号となる。
同図(e)に示す電流保持検出信号S10は電流検出信号S9がオフする(Lレベルになる)時点でオンする(Hレベルになる)とともに電流検出信号S9がオンした(Hレベルになった)後の所定の短時間の経過後オフする(Lレベルになる)信号であり、そのオン状態(Hレベル)の期間、電流情報保持手段9(図2参照)のMOSFETをオンにする。この結果、電流検出信号S9と電流保持検出信号10とが何れもオン状態(Hレベル)の時の電流情報S4が第2の電圧V2としてコンデンサC2に保持される。すなわち、第2の電圧V2は、従スイッチング素子SW2がオンした瞬間の電流情報S4となる。この結果、同図(d)に示す電流情報保持信号S6は、第2の電圧V2をゲート電圧とする電流情報保持手段9(図2参照)の第2のMOSFET13から供給される一定の電流を表す信号となる。
ここで、「所定の短時間」とは、電流情報手段7に供給される電流情報S4を表す電圧V0と、コンデンサC1の電圧V1と、コンデンサC2の電圧V2とがほぼ等しくなるような時間である。これは、MOSFET10とMOSFET12のオン抵抗とコンデンサC1とコンデンサC2の容量できまる時定数を目処とすることで良好に決定し得る。
図4は図2の各部の波形を示す他の波形図である。同図は、(e)の電流保持検出信号S10の波形が図3に示すものと異なる場合を示している。すなわち、本例の電流保持検出信号S10は、同図(e)に示すように、電流検出信号S9がオンする(Hレベルになる)時点と同時にオンする(Hレベルになる)とともに前述と同様の所定の短時間の経過後オフする(Lレベルになる)信号であり、これがオン状態(Hレベル)の期間、電流情報保持手段9(図2参照)のMOSFET12をオンにする。かくして、図3に示す場合と同様に、従スイッチング素子SW2がオンした瞬間の電流情報S4を第2の電圧V2としてコンデンサC2に保持させることができる。
なお、同図(a)に示すコイル電流ILx、(b)に示す電流情報S4及び(f)に示す電流検出信号S9の波形は図3に示すものと全く同様であり、(c)に示す電流情報検出信号S5及び(d)に示す電流情報保持信号S6は基本的に同様の波形となっている。
図5は図2に示す実施例の過渡時における各部の波形を示す波形図である。同図(a)はコイル電流ILxと出力電流IOUT、(b)は電流情報S4、(c)は電流情報検出信号S5及び電流情報保持信号S6、(d)は電流情報保持信号S6と電流情報検出信号S5との差の信号をそれぞれ示している。同図に示すように、コイル電流ILxが増加する過渡状態では電流情報保持信号S6と電流情報検出信号S5との差が小さくなり、コイル電流ILxが減少する過渡状態では前記差が大きくなる。一方、定常状態では前記差が一定になるが、それぞれの場合の差が実質的に差動増幅段5(図2参照)の誤差信号S1に加算される。この結果、出力電流IOUTは同図(a)に示すように速やかに定常状態に移行する。
図6は図1の電流情報手段7,電流情報検出手段8及び電流情報保持手段9の部分を抽出した具体的な他の実施例を示す回路図である。同図に示すように本実施例における電流情報検出手段8及び電流情報保持手段9は、図2に示す回路に対し、電流情報検出信号S5及び電流情報保持信号S6を生成する部分の構成が異なる。すなわち、本実施例の電流情報検出手段8はコンデンサC1で保持している第1の電圧V1が入力側に印加される第1のトランスコンダクタンスアンプ17を有するとともにその出力側を差動増幅段5の内部に接続してある。また、電流情報保持手段9はコンデンサC2で保持している第2の電圧が入力側に印加される第2のトランスコンダクタンスアンプ18を有するとともにその出力側を差動増幅段5の内部に接続してある。
かかる実施例においても図2に示す実施例と全く同様の作用効果を発揮させることができる。
なお、図2及び図6に示す実施例では、電流情報検出信号S5及び電流情報保持信号S6を差動増幅段5の内部に供給しているが、これらは差動増幅段5の出力側に供給しても良い。具体的には、差動増幅段5の出力側と比較器6の間に加算器12(図1参照)を設け、この加算器12において、差動増幅段5の出力(この場合は誤差信号S1)から電流情報検出信号S5が減算されるとともに、差動増幅段5の出力(この場合は誤差信号S1)に電流情報保持信号S6が加算されるようにする。
また、上記実施の形態においては電流情報保持信号S6と電流情報検出信号S5との差分を差動増幅段5の出力である誤差信号S1に加算するようにしたが、これに限定するものではない。要は電流情報保持信号S6によりセット信号S3の立上がりを早めるように誤差信号S1を調整し、同時に電流情報検出信号S5によりセット信号S3の立上がりを遅らせるように誤差信号S1を調整するような構成であれば本発明の技術思想に含まれる。
本発明は半導体機器の各種電源回路を製造・販売する産業分野において有効に利用し得る。
1 コンパレータ
2 フリップフロップ回路
3 オンタイム発生回路
5 差動増幅段
6 比較器
7 電流情報手段
8 電流情報検出手段
9 電流情報保持手段
17,18 トランスコンダクタンスアンプ
SW1 主スイッチング素子
SW2 従スイッチング素子
S1,S2 誤差信号
S3 セット信号
S4 電流情報
S5 電流情報検出信号
S6 電流情報保持信号
S7 パルス信号
S8 リセット信号
S9 電流検出信号

Claims (6)

  1. 主スイッチング素子と従スイッチング素子とが交互にオン・オフして直流の入力電圧を直流の出力電圧に変換する同期整流方式のスイッチング電源回路において、
    予め設定した基準電圧と前記出力電圧に基づく電圧との差電圧を表す誤差信号を出力する差動増幅段と、
    前記主スイッチング素子がオンとなる期間を規定するオンタイム発生回路と、
    前記誤差信号に基づくセット信号によりセットされるとともに前記オンタイム発生回路の出力であるリセット信号によりリセットされるフリップフロップ回路と、
    前記従スイッチング素子に流れる電流を表す電流情報を検出する電流情報手段と、
    前記電流情報に基づき前記セット信号の立上がりのタイミングを遅らせるように調整する電流情報検出信号を前記差動増幅段の出力側又は内部に供給する電流情報検出手段と、
    前記従スイッチング素子がオンした瞬間の前記電流情報手段が検出する電流情報を保持して前記セット信号の立上がりのタイミングを早めるように調整する電流情報保持信号を前記差動増幅段の出力側又は内部に供給する電流情報保持手段とを有することを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 請求項1に記載するスイッチング電源回路において、
    前記電流情報手段は、前記従スイッチング素子のオンと同時又は直後にオンするとともに前記従スイッチング素子のオフと同時又は直前にオフする電流検出信号によって、前記従スイッチング素子がオンしたときの前記電流情報を表す第1の電圧を出力することを特徴とするスイッチング電源回路。
  3. 請求項2に記載するスイッチング電源回路において、
    前記電流情報保持手段は、前記電流検出信号がオフする時点でオンするとともに前記電流検出信号がオンした後の所定の短時間の経過後オフする電流保持検出信号によって前記従スイッチング素子がオンしたときの前記電流情報を表す第2の電圧を保持することを特徴とするスイッチング電源回路。
  4. 請求項2に記載するスイッチング電源回路において、
    前記電流情報保持手段は、前記電流検出信号がオンする時点と同時にオンするとともに所定の短時間の経過後オフする電流保持検出信号によって前記従スイッチング素子がオンしたときの前記電流情報を表す第2の電圧を保持することを特徴とするスイッチング電源回路。
  5. 請求項3又は請求項4に記載するスイッチング電源回路において、
    前記電流情報検出手段は、予め用意した電源に第1の抵抗を介してソースが接続されている第1のMOSFETを有するとともに、前記第1のMOSFETのゲートには前記第1の電圧を印加し、さらに前記第1のMOSFETのドレインを前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成する一方、
    前記電流情報保持手段は、前記予め用意した電源に第2の抵抗を介してソースが接続されている第2のMOSFETを有するとともに、前記第2のMOSFETのゲートには前記第2の電圧を印加し、さらに前記第2のMOSFETのドレインを前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成したことを特徴とするスイッチング電源回路。
  6. 請求項3又は請求項4に記載するスイッチング電源回路において、
    前記電流情報検出手段は前記第1の電圧が入力側に印加される第1のトランスコンダクタンスアンプを有するとともに前記第1のトランスコンダクタンスアンプの出力側を前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成する一方、
    前記電流情報保持手段は前記第2の電圧が入力側に印加される第2のトランスコンダクタンスアンプを有するとともに前記第2のトランスコンダクタンスアンプの出力側を前記差動増幅段の出力側又は内部に接続して構成したことを特徴とするスイッチング電源回路。
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