JP2006254577A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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浩 齊藤
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Abstract

【課題】出力電圧を一定値に保つ高速な応答性を維持しながらも、スイッチング周波数の変動を抑制することができるDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】オフ制御方式のDC−DCコンバータにおいて、周波数監視回路18がスイッチング周波数fに応じた信号レベルの周波数検出信号Vfをタイマ回路19へ出力し、ハイサイドスイッチ10がターンオンしてからタイマ時間が経過した後にハイサイドスイッチ10をターンオフする信号を出力するタイマ回路19が、周波数検出信号Vfを基にタイマ時間を設定して、ハイサイドスイッチ10のオン時間をスイッチング周波数fが所定値で安定化するように調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に安定した直流電圧を供給するカレントモード制御方式のDC−DCコンバータであって、特に、固定のスイッチング周波数で動作するための発振回路を有さないカレントモード制御方式のDC−DCコンバータに関する。
近年、パーソナルコンピュータのCPU用電源などに、高効率なスイッチング方式のDC−DCコンバータが用いられるようになってきた。一般に降圧型のDC−DCコンバータは、電源電圧と接地電圧の間にハイサイドスイッチとローサイドスイッチを直列に接続し、このハイサイドスイッチとローサイドスイッチの結合部にインダクタを接続し、このインダクタの出力と接地電圧の間にインダクタの出力を平滑化するコンデンサを接続した構成となっており、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチが交互にオン・オフを繰り返すことによって、インダクタが磁気エネルギの蓄積と放出を繰り返し、その際に発生する交流電圧が整流平滑されて、負荷へ出力電圧として供給される。
この出力電圧は、ハイサイドスイッチの1スイッチング周期におけるオン時間の割合(以下、デューティ比と記す。)によって調整することができる。インダクタを流れる電流は、ハイサイドスイッチのオン・オフにより増加・減少を繰り返す三角波状である。カレントモード制御方式のDC−DCコンバータにおいては、このインダクタ電流を検出し、エラーアンプが出力する誤差信号と比較することによってそのピーク値もしくは谷値を制御して、ハイサイドスイッチのオン時間またはオフ時間を制御する。
カレントモード制御方式のDC−DCコンバータは、上記のようにインダクタが定電流源として動作するので、制御の周波数特性に対するインダクタとコンデンサのLC共振周波数の影響が軽減され、安定且つ応答性の速い制御動作が可能になるという特徴がある。
さて、カレントモード制御方式のDC−DCコンバータには、発振回路を有してスイッチング周波数を固定にし、インダクタ電流のピーク値もしくは谷値のいずれかを制御することによりデューティ比を調整して出力を安定化する固定周波数方式と、スイッチのオフ時間を固定にし、インダクタ電流のピーク値を制御することによりオン時間を調整して出力を安定化するオン時間制御方式と、オン時間を固定にし、インダクタ電流の谷値を制御することによりオフ時間を調整して出力を安定化するオフ時間制御方式と、インダクタ電流のピーク値と谷値との差を固定にし、インダクタ電流のピーク値及び谷値を制御することによりオン時間及びオフ時間を調整して出力を安定化する固定ヒステリシス方式などがある。
このうち固定周波数方式には、デューティ比が0.5以上になると制御動作が不安定になるサブハーモニック発振という現象が知られている。このサブハーモニック発振の発生を防止するため、固定周波数方式には通常、スロープ補償と呼ばれる手段が用いられる。スロープ補償は、検出したインダクタ電流に相当する信号を誤差信号と比較する際、三角波信号を加算する。しかし、スロープ補償を施すと制御回路を複雑化する上、制御の応答性を劣化させるという副作用も知られている。
一方、オン時間制御方式とオフ時間制御方式と固定ヒステリシス方式には、動作理論上サブハーモニック発振は発生せず、スロープ補償は必要ない。従って、入力電圧の変動等に対してスイッチング周波数は変化するが、スロープ補償を施す場合に比べて高速な応答性を得ることができる。
さらに、最近の出力電圧の低下傾向に伴い、ハイサイドスイッチのオン時間は短くなる傾向にある。オン時間制御方式ではハイサイドスイッチがオンしている短時間の間に検出および制御をしなければならないが、オフ時間制御方式では、ハイサイドスイッチがオフしている間に検出および制御すればよく、制御時間を長くとることができる。以上のような理由から、例えば以下で説明するようなオフ時間制御方式のDC−DCコンバータが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
以下、従来のオフ時間制御方式のDC−DCコンバータの一例について、図8を参照しながら説明する。
図8において、100はハイサイドスイッチ、101はローサイドスイッチ、102はインダクタ、103はコンデンサを示す。また、104は電流検出器、105はエラーアンプ、106は比較器、107はRSラッチを示す。
ハイサイドスイッチ100とローサイドスイッチ101は、入力電圧Vddと接地電位Vss間に直列に接続される。また、インダクタ102は、これらのスイッチの結合部に接続され、コンデンサ103はインダクタ102の出力を平滑化して出力電圧Voutを出力する。
電流検出器104は、インダクタ102に流れるインダクタ電流ILをローサイドスイッチ101を介して検出し、その電流値に応じた電圧となる電流検出信号Vcを出力する。
エラーアンプ105は、非反転入力端子に基準電圧Vrが入力され、反転入力端子に出力電圧Voutが入力される。エラーアンプ105は、出力電圧Voutと基準電圧Vrの差電圧を増幅した電圧となる誤差信号Veを出力する。
比較器106は、非反転入力端子に誤差信号Veが入力され、反転入力端子に電流検出信号Vcが入力され、セット信号STをRSラッチ107のセット端子へ出力する。具体的には、比較器106は、電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回るとRSラッチ107をセットする信号を出力する。
RSラッチ107は、セット信号STによりセットされると、ハイサイドスイッチ100をオンにし、ローサイドスイッチ101をオフにする。一方、リセット端子Rに入力されるリセット信号RSTによりリセットされると、ハイサイドスイッチ100をオフにし、ローサイドスイッチ101をオンにする。このようにRSラッチ107は、ハイサイドスイッチ100とローサイドスイッチ101のそれぞれを相補的にオン・オフする。
この図8に示す従来の降圧型DC−DCコンバータの動作は次の通りである。
ハイサイドスイッチ100がオンである時、インダクタ102には入力電圧Vddと出力電圧Voutとの差電圧(Vdd−Vout)が印加される。この時、インダクタを流れるインダクタ電流ILは直線的に増加し、インダクタ102は磁気エネルギを蓄える。逆に、ハイサイドスイッチ100がオフである時、インダクタ102には出力電圧Voutが逆方向に印加される。この時、インダクタ電流ILは直線的に減少し、インダクタ102は磁気エネルギを放出する。インダクタ電流ILはコンデンサ103によって平滑化され、出力端子には平均化された直流電流Ioutが供給される。
一方、出力電圧Voutはエラーアンプ105によって基準電圧Vrと比較され、その電圧差を増幅した信号である誤差信号Veが出力される。エラーアンプ105から出力される誤差信号Veは比較回路106において電流検出信号Vcと比較される。
インダクタ電流ILが減少して、電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回ると、比較器106から出力されるセット信号STの信号レベルが‘H’レベルになり、RSラッチ107がセットされる。その結果、ローサイドスイッチ101がオフになるとともにハイサイドスイッチ100がオンになり、インダクタ電流ILが増加を開始する。
RSラッチ107のリセット入力には、ハイサイドスイッチ100のオン時間を設定するタイマ回路が接続されており(図示せず)、ハイサイドスイッチ100がオン状態になってから所定のオン時間が経過した後、リセット信号RSTの信号レベルを‘H’レベルにして、ハイサイドスイッチ100をオフにする。
次に、出力電圧Voutが基準電圧Vrとなるように制御される動作を説明する。
まず、出力電圧Voutが低下した場合について説明する。
出力電圧Voutが低下すると誤差信号Veが上昇する。そのため、減少していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ100のオフ時間が短くなる。タイマ回路によって設定されるハイサイドスイッチ100のオン時間は一定であるため、インダクタ電流ILは全体的に増加する。このことにより、コンデンサ103を介して負荷へ供給される電力が増加し、低下した出力電圧Voutは上昇する。
逆に、出力電圧Voutが上昇した場合、誤差信号Veが低下するので、減少していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ100のオフ時間が長くなり、インダクタ電流ILは全体的に減少する。このことにより、コンデンサ103を介して負荷へ供給される電力が減少し、増加した出力電圧Voutが低下する。
従来のオフ時間制御方式のDC−DCコンバータは、以上のように出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つように動作する。しかしながら、この従来のDCーDCコンバータにおいては、ハイサイドスイッチのオン時間が一定であるために、入力電圧によってスイッチング周波数が変動する。また、スイッチング周波数はインダクタのインダクタンスによるため、インダクタンスのばらつき等によってDC−DCコンバータのスイッチング周波数もばらつく。このようなスイッチング周波数の変動やばらつきは、スイッチングノイズの周波数スペクトラムを変化させ、ノイズ対策を困難とする原因となる。
特開2001−136737号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、固定のスイッチング周波数で動作するための発振回路を有さないカレントモード制御方式のDC−DCコンバータにおいて、スイッチング周波数に応じて、オフ時間制御方式ではハイサイドスイッチ(スイッチング手段)のオン時間を調整し、オン時間制御方式ではハイサイドスイッチ(スイッチング手段)のオフ時間を調整し、固定ヒステリシス方式ではインダクタに流れる電流の変化幅(不感帯)を調整することにより、出力電圧を一定値に保つ高速な応答性を維持しながら、スイッチング周波数の変動を抑制することができるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のDC−DCコンバータは、インダクタに流れる電流をスイッチング手段のオン・オフ動作によって調整して、出力電圧を制御するDC−DCコンバータであって、当該DC−DCコンバータの出力電圧を基準電圧と比較して誤差信号を出力するエラーアンプ手段と、少なくとも前記スイッチング手段がオフの時に、前記インダクタに流れる電流に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記誤差信号と前記電流検出信号を基に、前記インダクタに流れる電流が所定値を下回ると前記スイッチング手段をターンオンする信号を出力する比較手段と、前記スイッチング手段のスイッチング周波数に応じた信号レベルの周波数検出信号を出力する周波数検出手段と、前記周波数検出信号を基に前記スイッチング周波数に応じたタイマ時間を設定し、前記スイッチング手段がターンオンしてから前記タイマ時間が経過した後に前記スイッチング手段をターンオフする信号を出力するタイマ手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載のDC−DCコンバータは、請求項1記載のDC−DCコンバータであって、前記周波数検出手段は、前記スイッチング手段をターンオンする信号もしくは前記スイッチング手段をターンオフする信号の少なくとも一方を入力とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載のDC−DCコンバータは、請求項1記載のDC−DCコンバータであって、前記タイマ手段は、前記周波数検出信号の信号レベルが所定値で安定化するように前記タイマ時間を設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載のDC−DCコンバータは、請求項3記載のDC−DCコンバータであって、前記タイマ手段が前記周波数検出信号を基に前記タイマ時間を設定する応答速度は、前記エラーアンプ手段の前記誤差信号が当該DC−DCコンバータの出力電圧に応答する速度より遅く設定されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載のDC−DCコンバータは、インダクタに流れる電流をスイッチング手段のオン・オフ動作によって調整して、出力電圧を制御するDC−DCコンバータであって、当該DC−DCコンバータの出力電圧を基準電圧と比較して誤差信号を出力するエラーアンプ手段と、少なくとも前記スイッチング手段がオンの時に、前記インダクタに流れる電流に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記誤差信号と前記電流検出信号を基に、前記インダクタに流れる電流が所定値を上回ると前記スイッチング手段をターンオフする信号を出力する比較手段と、前記スイッチング手段のスイッチング周波数に応じた信号レベルの周波数検出信号を出力する周波数検出手段と、前記周波数検出信号を基に前記スイッチング周波数に応じたタイマ時間を設定し、前記スイッチング手段がターンオフしてから前記タイマ時間が経過した後に前記スイッチング手段をターンオンする信号を出力するタイマ手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項6記載のDC−DCコンバータは、請求項5記載のDC−DCコンバータであって、前記周波数検出手段は、前記スイッチング手段をターンオンする信号もしくは前記スイッチング手段をターンオフする信号の少なくとも一方を入力とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項7記載のDC−DCコンバータは、請求項5記載のDC−DCコンバータであって、前記タイマ手段は、前記周波数検出信号の信号レベルが所定値で安定化するように前記タイマ時間を設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項8記載のDC−DCコンバータは、請求項7記載のDC−DCコンバータであって、前記タイマ手段が前記周波数検出信号を基に前記タイマ時間を設定する応答速度は、前記エラーアンプ手段の前記誤差信号が当該DC−DCコンバータの出力電圧に応答する速度より遅く設定されることを特徴とする。
また、本発明の請求項9記載のDC−DCコンバータは、インダクタに流れる電流をスイッチング手段のオン・オフ動作によって調整して、出力電圧を制御するDC−DCコンバータであって、当該DC−DCコンバータの出力電圧を基準電圧と比較して誤差信号を出力するエラーアンプ手段と、前記インダクタに流れる電流に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記スイッチング手段のスイッチング周波数に応じた信号レベルの周波数検出信号を出力する周波数検出手段と、前記誤差信号と前記電流検出信号と前記周波数検出信号を基に、前記スイッチング周波数に応じた大きさの不感帯を設定し、前記インダクタに流れる電流が前記不感帯の下限値を下回ると前記スイッチング手段をターンオンし、前記インダクタに流れる電流が前記不感帯の上限値を上回ると前記スイッチング手段をターンオフする信号を出力するヒステリシス比較手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項10記載のDC−DCコンバータは、請求項9記載のDC−DCコンバータであって、前記周波数検出手段は、前記スイッチング手段をターンオンする信号もしくは前記スイッチング手段をターンオフする信号の少なくとも一方を入力とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項11記載のDC−DCコンバータは、請求項9記載のDC−DCコンバータであって、前記ヒステリシス比較手段は、前記周波数検出信号の信号レベルが所定値で安定化するように前記不感帯の上限値と下限値の差に相当するオフセット値を設定し、前記オフセット値を前記誤差信号に加算または減算し、前記誤差信号に重畳された前記オフセット値内で前記電流検出信号が増減するように、前記スイッチング手段をオン・オフする信号を出力することを特徴とする。
また、本発明の請求項12記載のDC−DCコンバータは、請求項11記載のDC−DCコンバータであって、前記ヒステリシス比較手段が前記周波数検出信号を基に前記オフセット値を設定する応答速度は、前記エラーアンプ手段の前記誤差信号が当該DC−DCコンバータの出力電圧に応答する速度より遅く設定されることを特徴とする。
本発明によれば、固定のスイッチング周波数で動作するための発振回路を有さないカレントモード制御方式のDC−DCコンバータにおいて、スイッチング周波数に応じて、オフ時間制御方式ではスイッチング手段のオン時間(タイマ時間)を調整し、オン時間制御方式ではスイッチング手段のオフ時間(タイマ時間)を調整し、固定ヒステリシス方式ではインダクタに流れる電流の変化幅(不感帯)を調整するので、出力電圧を一定値に保つ高速な応答性を維持しながら、スイッチング周波数の変動を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に本実施の形態1におけるDC−DCコンバータの回路構成図を示す。
図1において、10はスイッチング手段であるハイサイドスイッチ、11は整流器であるローサイドスイッチを示す。このハイサイドスイッチ10とローサイドスイッチ11は、入力電圧Vddと接地電位との間に直列に接続される。
また、12はインダクタ、13は平滑手段であるコンデンサを示す。インダクタ12は、ハイサイドスイッチ10とローサイドスイッチ11の結合部に接続され、コンデンサ13はインダクタ12の出力を平滑化して出力電圧Voutを出力する。
当該DC−DCコンバータは降圧型であり、インダクタ12に流れるインダクタ電流ILをハイサイドスイッチ10のオン・オフ動作(スイッチング動作)によって調整して、出力電圧Voutを制御する。
14は電流検出手段である電流検出器を示す。電流検出器14は、インダクタ12に流れるインダクタ電流ILをローサイドスイッチ11を介して検出し、その電流値に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する。ここでは、電流検出器がインダクタ電流ILに応じた電圧信号Vcを出力する構成とするが、インダクタ電流ILに応じた電流信号を出力する構成としてもよい。
15はエラーアンプ手段であるエラーアンプを示す。エラーアンプ15の非反転入力端子には基準電圧Vrが入力され、反転入力端子には出力電圧Voutが入力される。エラーアンプ15は出力電圧Voutを基準電圧Vrと比較して、基準電圧Vrとの差電圧に応じた信号レベルの誤差信号を出力する。ここでは、エラーアンプ15が出力電圧Voutと基準電圧Vrの差電圧(Vr−Vout)を増幅した電圧信号Veを出力する構成とするが、出力電圧Voutと基準電圧Vrの差電圧に応じた電流信号を出力する構成としてもよい。
16は比較手段である比較回路を示す。比較回路16にはエラーアンプ15から出力される誤差信号Veと電流検出器14から出力される電流検出信号Vcが入力される。比較回路16は、誤差信号Veと電流検出信号Vcの電圧を比較して、電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回るとRSラッチをセットする信号を出力する。なお、誤差信号と電流検出信号が電圧信号である場合について説明したが、電流信号であっても同様に実施できる。
17はRSラッチを示す。RSラッチ17のセット端子Sには比較回路16から出力されるセット信号STが入力される。RSラッチ17は、セット信号STによりセットされると、ハイサイドスイッチ10をオンにし、ローサイドスイッチ11をオフにする。一方、リセット端子Rに入力されるリセット信号RSTによりリセットされると、ハイサイドスイッチ10をオフにし、ローサイドスイッチ11をオンにする。このようにRSラッチ17は、ハイサイドスイッチ10とローサイドスイッチ11のそれぞれを相補的にオン・オフする。
18は周波数検出手段としての周波数監視回路を示す。周波数監視回路18にはセット信号STが入力される。周波数監視回路18は、セット信号STを基に、ハイサイドスイッチ10のスイッチング周波数fに応じた信号レベルの周波数検出信号を出力する。ここでは、周波数監視回路がスイッチング周波数fに応じた電圧信号Vfを出力する構成とするが、スイッチング周波数fに応じた電流信号を出力する構成としてもよい。
19はタイマ手段であるタイマ回路を示す。タイマ回路19にはセット信号STと周波数検出信号Vfが入力される。タイマ回路19は、周波数検出信号Vfの電圧に応じた(つまりスイッチング周波数fに応じた)タイマ時間を設定し、セット信号STがRSラッチ17をセットする信号(ここでは、信号レベルが‘H’レベルの信号。)となってからタイマ時間が経過した後に、RSラッチ17をリセットする信号(ここでは、信号レベルが‘H’レベルの信号。)を出力する。タイマ回路19が出力するリセット信号RSTはRSラッチ17のリセット端子Rに入力される。なお、周波数検出信号が電圧信号である場合について説明したが、電流信号であっても同様に実施できる。
但し、タイマ回路19が周波数検出信号Vfを基にタイマ時間を設定する応答速度は、誤差信号Vcが出力電圧Voutに応答する速度(ここでは誤差信号Vcの電圧が出力電圧Voutに応じた電圧となる速度)より遅く設定する。
図2に当該DC−DCコンバータの動作波形図を示す。以下、当該DC−DCコンバータの動作について、図2を用いて説明する。
図2において、(a)はインダクタ電流ILを示す。(b)は誤差信号Veと電流検出信号Vcを示す。(c)はセット信号STと周波数検出信号Vfを示す。(d)はリセット信号RSTを示す。(e)はハイサイドスイッチ10を駆動するRSラッチ17の出力Vhを示す。
ハイサイドスイッチ10がオンの時、インダクタ12には入力電圧Vddと出力電圧Voutとの差電圧(Vdd−Vout)が印加される。この時、図2(a)に示すように、インダクタ電流ILは直線的に増加し、インダクタ12は磁気エネルギを蓄える。逆に、ハイサイドスイッチ10がオフの時、インダクタ12には出力電圧Voutが逆方向に印加される。この時、図2(a)に示すように、インダクタ電流ILは直線的に減少し、インダクタ12は磁気エネルギを放出する。インダクタ電流ILはコンデンサ13によって平滑化され、出力端子には平均化された直流電流Ioutが供給される。
一方、出力電圧Voutはエラーアンプ15によって基準電圧Vrと比較され、その電圧差を増幅した信号である誤差信号Veがエラーアンプ15から出力される。エラーアンプ15から出力される誤差信号Veは比較回路16において電流検出信号Vcと比較される。なお、電流検出信号Vcは、少なくともハイサイドスイッチ10がオフの時に、インダクタ12に流れるインダクタ電流ILに応じた信号レベル(ここでは電圧レベル)となる信号であればよい。
インダクタ電流ILが減少して、図2(b)に示すように電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回ると、図2(c)に示すように、比較回路16から出力されるセット信号STの信号レベルが‘H’レベルになり、RSラッチ17がセットされる。その結果、ローサイドスイッチ11がオフになるとともにハイサイドスイッチ10がオンになり、インダクタ電流ILが増加を開始する。ここでは、ハイサイドスイッチ10をターンオンする信号は、図2(c)に示すように所定期間Tsだけ信号レベルが‘H’レベルとなるワンショットパルスである。
このように比較回路16は、電流検出器14からの電流検出信号Vcとエラーアンプ15からの誤差信号Veを基に、インダクタ電流ILが所定値を下回るとハイサイドスイッチ10をターンオンする信号を出力して、インダクタ電流ILを増加させる。
セット信号STは周波数監視回路18にも入力される。周波数監視回路18は、セット信号STの電圧を平均化した電圧となる周波数検出信号Vfを出力する。セット信号STの‘H’レベル時の電圧が基準電圧Vrである場合、スイッチング周波数を「f」とすると、周波数検出信号Vfの電圧は、
Vf=Vr×Ts×f
となる。
タイマ回路19はセット信号STの‘H’レベルを検出すると、内部のタイマを動作させてオン時間(タイマ時間)Tonを設定する。オン時間Tonは、タイマ回路19に入力される周波数検出信号Vfの信号レベル(ここでは電圧レベル)が所定値より大きくなると大きくなり、所定値より小さくなると小さくなる。図2(d)に示すように、ハイサイドスイッチ10がターンオンしてからの経過時間がオン時間Tonに至ると、リセット信号RSTの信号レベルが‘H’レベルとなる。ここでは、ハイサイドスイッチ10をターンオフする信号は、図2(d)に示すようワンショットパルスである。
また、図2(e)に示すように、RSラッチ17の出力Vhは、セット信号STによってRSラッチ17がセットされると‘H’レベルの信号となってハイサイドスイッチ10をターンオンし、リセット信号RSTによってRSラッチ17がリセットされると‘L’レベルの信号となってハイサイドスイッチ10をターンオフする。
次に、出力電圧Voutが基準電圧Vrとなるように制御され、且つスイッチング周波数fの変動が抑制される動作を説明する。
まず、出力電圧Voutが低下した場合について説明する。
出力電圧Voutが低下すると誤差信号Veが上昇する。そのため、減少していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が短くなる。タイマ回路19によって設定されるハイサイドスイッチ10のオン時間Tonは誤差信号Veによらないので、この場合は一定であり、インダクタ電流ILは全体的に増加する。このことにより、コンデンサ13を介して負荷へ供給される電力が増加し、低下した出力電圧Voutが上昇する。
一方、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が短くなると、スイッチング周波数fが増加する。その結果、周波数監視回路18が出力する周波数検出信号Vfの電圧も増加し、タイマ回路19によって設定されるハイサイドスイッチ10のオン時間Tonが長くなる。オン時間Tonが長くなるとスイッチング周波数fが低下する。さらに、オン時間Tonが長くなるとインダクタ電流ILが増加し、出力電圧Voutが上昇するが、エラーアンプ15以降が上記と逆の動作をして、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が長くなり、インダクタ電流ILは全体的に減少する。
逆に、出力電圧Voutが上昇した場合、誤差信号Veが低下するので、減少していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が長くなり、インダクタ電流ILは全体的に減少する。このことにより、コンデンサ13を介して負荷へ供給される電力が減少し、増加した出力電圧Voutが低下する。
一方、出力電圧Voutが上昇し、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が長くなると、スイッチング周波数fが低下する。その結果、周波数監視回路18が出力する周波数検出信号Vfの電圧も低下し、タイマ回路19によって設定されるハイサイドスイッチ10のオン時間Tonが短くなる。オン時間Tonが短くなるとスイッチング周波数fが増加する。さらに、オン時間Tonが短くなるとインダクタ電流ILが減少し、出力電圧Voutが低下するが、エラーアンプ15以降が上記と逆の動作をして、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が短くなり、インダクタ電流ILは全体的に増加する。
以上の動作により、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つように調整される。また、オン時間Tonがスイッチング周波数fを一定値に保つように調整(設定)される。つまり、オン時間Tonは周波数検出信号Vfの信号レベル(ここでは電圧レベル)が所定値で安定化するように調整される。結果的に当該DC−DCコンバータは、固定周波数方式と同様の動作をする。一方、オン時間Tonがスイッチング周波数fを一定値に保つように調整されるタイマ回路19の応答性を、オフ時間が調整されるエラーアンプ15以降の応答性より遅く設定することにより、例えば負荷や入力電圧Vddの急な変動に伴う出力電圧Voutの変動に対しては、まず、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つように調整されるので、オフ時間制御方式の高速な応答性は維持される。その後、オン時間Tonが比較的ゆっくり調整され、それに応じてオフ時間が調整され、結果的にスイッチング周波数fは一定に保たれる。
図3に上記した比較回路16と周波数監視回路18とタイマ回路19の具体的な回路構成図を示す。
図3において、160は比較器、161は立ち上がり検出器を示す。比較回路16は、比較器160と立ち上がり検出器161とから構成される。比較器160は、非反転入力端子に誤差信号Veが入力され、反転入力端子に電流検出信号Vcが入力される。立ち上がり検出器161は比較器160の出力の立ち上がりを検出して、電圧Vrでパルス幅Tsのワンショットパルスを発生する。すなわち、電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回ると、セット信号STを出力する比較回路16からハイサイドスイッチ10をターンオンさせるワンショットパルスが発生する。
また、180は抵抗、181はコンデンサを示す。周波数監視回路18は、抵抗180とコンデンサ181の直列回路から構成される。この直列回路に比較回路16から出力されるセット信号STが印加され、コンデンサ181の電圧が周波数検出信号Vfとして出力される。すなわち、セット信号STがRC積分回路によって平均化され、周波数検出信号Vf(=Vr×Ts×f)が出力される。
また、190は増幅器、191は抵抗、192はコンデンサ、193は電流源回路、194はスイッチ、195は比較器、196は立ち上がり検出器を示す。タイマ回路19は、増幅器190、抵抗191、コンデンサ192、電流源回路193、スイッチ194、比較器195、立ち上がり検出器196から構成される。
増幅器190は、反転入力端子に周波数検出信号Vfが入力され、非反転入力端子に基準電圧Vr1が入力される。増幅器190は、周波数検出信号Vfと基準電圧Vr1の電圧差(Vr1−Vf)を増幅する。
増幅器190の出力電圧は抵抗191を介してコンデンサ192に印加される。したがって増幅器190は、周波数検出信号Vfが基準電圧Vr1より上昇するとコンデンサ192を放電し、逆に基準電圧Vr1より低下するとコンデンサ192を充電する。
電流源回路193はコンデンサ192を定電流で充電し、スイッチ194はセット信号STの信号レベルが‘H’レベルになるとコンデンサ192を地絡する。比較器195は非反転入力端子にコンデンサ192の電圧が入力され、反転入力端子に基準電圧Vr2が入力される。立ち上がり検出器196は、比較器195の出力の立ち上がりを検出してワンショットパルスを発生する。すなわち、コンデンサ192の電圧が基準電圧Vr2を上回ると、リセット信号RSTを出力するタイマ回路19からハイサイドスイッチ10をターンオフするワンショットパルスが発生する。
以上の構成により、スイッチング周波数fが上昇すると、それに応じて周波数検出信号Vfの電圧が上昇し、基準電圧Vr1より上昇すると増幅器190がコンデンサ192を放電する。このため、ワンショットパルスSTの発生によってオン時間の開始時に一旦地絡されたコンデンサ192は定電流源回路193によって充電されるが、増幅器190による放電のためにコンデンサ192の電圧上昇は遅くなり、基準電圧Vr2に至ってワンショットパルスRSTを出力するまでの時間が長くなる。すなわち、オン時間Tonが長くなり、スイッチング周波数fが低下する。
逆に、スイッチング周波数fが低下すると、それに応じて周波数検出信号Vfの電圧が低下し、基準電圧Vr1より低下すると、増幅器190がコンデンサ192を充電するので、コンデンサ192の電圧上昇が速くなり、基準電圧Vr2に至ってワンショットパルスRSTを出力するまでの時間が短くなる。すなわち、オン時間Tonが短くなり、スイッチング周波数fが上昇する。
結果的に、オン時間Tonは周波数検出信号Vfの電圧が基準電圧(所定値)Vr1で安定化するように調整され、周波数検出信号Vfの電圧が、
Vf=Vr×Ts×f=Vr1
であるので、スイッチング周波数fは、
f=Vr1/(Vr×Ts)
に固定化される。
(実施の形態2)
図4に本実施の形態2におけるDC−DCコンバータの回路構成図を示す。但し、前述した実施の形態1で説明した部材と同一の部材については同一符号を付して、説明を省略する。
図4において、20は電流検出手段である電流検出器を示す。電流検出器20は、インダクタ12に流れるインダクタ電流ILをハイサイドスイッチ10を介して検出し、その電流値に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する。なお、実施の形態1と同様に、電流検出器がインダクタ電流ILに応じた電圧信号Vcを出力する構成とするが、インダクタ電流ILに応じた電流信号を出力する構成としてもよい。
また、21は比較手段である比較回路を示す。比較回路21にはエラーアンプ15から出力される誤差信号Veと電流検出器20から出力される電流検出信号Vcが入力される。比較回路21は、誤差信号Veと電流検出信号Vcの電圧を比較して、電流検出信号Vcが誤差信号Veを上回るとRSラッチ17をリセットする信号を出力する。RSラッチ17のリセット端子Rには比較回路21から出力されるリセット信号RSTが入力される。なお、実施の形態1と同様に誤差信号と電流検出信号が電圧信号である場合について説明したが、電流信号であっても同様に実施できる。
22はタイマ手段であるタイマ回路を示す。タイマ回路22には比較回路21から出力されるリセット信号RSTと周波数監視回路18から出力される周波数検出信号Vfが入力される。タイマ回路22は、周波数検出信号Vfの電圧に応じた(つまりハイサイドスイッチ10のスイッチング周波数fに応じた)タイマ時間を設定し、リセット信号RSTがRSラッチ17をリセットする信号となってからタイマ時間が経過した後に、RSラッチ17をセットする信号を出力する。タイマ回路22が出力するセット信号STはRSラッチ17のセット端子Sに入力される。なお、実施の形態1と同様に周波数検出信号が電圧信号である場合について説明したが、電流信号であっても同様に実施できる。
周波数監視回路18は、比較回路21から出力されるリセット信号RSTが入力され、リセット信号RSTを基に、ハイサイドスイッチ10のスイッチング周波数fに応じた信号レベルの周波数検出信号Vfを出力する。ここでは、実施の形態1と同様に周波数監視回路がスイッチング周波数fに応じた電圧信号Vfを出力する構成とするが、スイッチング周波数fに応じた電流信号を出力する構成としてもよい。
また、実施の形態1と同様に、タイマ回路22が周波数検出信号Vfを基にタイマ時間を設定する応答速度は、誤差信号Vcが出力電圧Voutに応答する速度(ここでは誤差信号Vcの電圧が出力電圧Voutに応じた電圧となる速度)より遅く設定する。
図5に当該DC−DCコンバータの動作波形図を示す。以下、当該DC−DCコンバータの動作について、図5を用いて説明する。
図5において、(a)はインダクタ電流ILを示す。(b)は誤差信号Veと電流検出信号Vcを示す。(c)はリセット信号RSTと周波数検出信号Vfを示す。(d)はセット信号STを示す。(e)はRSラッチ17の出力Vhを示す。
ハイサイドスイッチ10がオンの時、インダクタ12には入力電圧Vddと出力電圧Voutとの差電圧(Vdd−Vout)が印加される。この時、図5(a)に示すように、インダクタ電流ILは直線的に増加し、インダクタ12は磁気エネルギを蓄える。逆に、ハイサイドスイッチ10がオフの時、インダクタ12には出力電圧Voutが逆方向に印加される。この時、図5(a)に示すように、インダクタ電流ILは直線的に減少し、インダクタ12は磁気エネルギを放出する。インダクタ電流ILはコンデンサ13によって平滑化され、出力端子には平均化された直流電流Ioutが供給される。
一方、出力電圧Voutはエラーアンプ15によって基準電圧Vrと比較され、その電圧差を増幅した信号である誤差信号Veがエラーアンプ15から出力される。エラーアンプ15から出力される誤差信号Veは比較回路21において電流検出信号Vcと比較される。なお、電流検出信号Vcは、少なくともハイサイドスイッチ10がオンの時に、インダクタ12に流れるインダクタ電流ILに応じた信号レベル(ここでは電圧レベル)となる信号であればよい。
インダクタ電流ILが増加して、図5(b)に示すように電流検出信号Vcが誤差信号Veを上回ると、図5(c)に示すように、比較回路21から出力されるリセット信号RSTの信号レベルが‘H’レベルになり、RSラッチ17がリセットされる。その結果、ハイサイドスイッチ10がオフになるとともにローサイドスイッチ11がオンになり、インダクタ電流ILが増加を開始する。ここでは、図5(c)に示すように、ハイサイドスイッチ10をターンオフする信号は所定期間Tsだけ信号レベルが‘H’レベルとなるワンショットパルスである。
このように比較回路21は、電流検出器14からの電流検出信号Vcとエラーアンプ15からの誤差信号Veを基に、インダクタ電流ILが所定値を上回るとハイサイドスイッチ10をターンオフする信号を出力して、インダクタ電流ILを減少させる。
また、リセット信号RSTは周波数監視回路18にも入力される。周波数監視回路18は、リセット信号RSTの電圧を平均化した電圧となる周波数検出信号Vfを出力する。リセット信号RSTの‘H’レベル時の電圧が基準電圧Vrである場合、スイッチング周波数を「f」とすると、周波数検出信号Vfの電圧は、
Vf=Vr×Ts×f
となる。
タイマ回路22はリセット信号RSTの‘H’レベルを検出すると、内部のタイマを動作させてオフ時間(タイマ時間)Toffを設定する。オフ時間Toffは、タイマ回路22に入力される周波数検出信号Vfの信号レベル(ここでは電圧レベル)が所定値より大きくなると大きくなり、所定値より小さくなると小さくなる。図5(d)に示すように、ハイサイドスイッチ10がターンオフしてからの経過時間がオフ時間Toffに至ると、セット信号STの信号レベルが‘H’レベルとなる。ここでは、ハイサイドスイッチ10をターンオフする信号は図5(d)に示すようにワンショットパルスである。
また、図5(e)に示すように、RSラッチ17の出力Vhは、セット信号STによってRSラッチ17がセットされると‘H’レベルの信号となってハイサイドスイッチ10をターンオンし、リセット信号RSTによってRSラッチ17がリセットされると‘L’レベルの信号となってハイサイドスイッチ10をターンオフする。
次に、出力電圧Voutが基準電圧Vrとなるように制御され、且つスイッチング周波数fの変動が抑制される動作を説明する。
まず、出力電圧Voutが低下した場合について説明する。
出力電圧Voutが低下すると誤差信号Veが上昇する。そのため、増加していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオン時間が長くなる。タイマ回路22によって設定されるハイサイドスイッチ10のオフ時間Toffは誤差信号Veによらないので、この場合は一定であり、インダクタ電流ILは全体的に増加する。このことにより、コンデンサ13を介して負荷へ供給される電力が増加し、低下した出力電圧Voutは上昇する。
一方、ハイサイドスイッチ10のオン時間が長くなると、スイッチング周波数fが低下する。その結果、周波数監視回路18が出力する周波数検出信号Vfの電圧も低下し、タイマ回路22によって設定されるハイサイドスイッチ10のオフ時間Toffが短くなる。オフ時間Toffが短くなるとスイッチング周波数fが増加する。さらに、オフ時間Toffが短くなるとインダクタ電流ILが増加し、出力電圧Voutが上昇するが、エラーアンプ15以降が上記と逆の動作をして、ハイサイドスイッチ10のオン時間が短くなり、インダクタ電流ILは全体的に減少する。
逆に、出力電圧Voutが上昇した場合、誤差信号Veが低下するので、増加していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオン時間が短くなり、インダクタ電流ILが全体的に減少する。このことにより、コンデンサ13を介して負荷へ供給される電力が減少し、増加した出力電圧Voutが低下する。
一方、出力電圧Voutが上昇し、ハイサイドスイッチ10のオン時間が短くなると、スイッチング周波数fが増加する。その結果、周波数監視回路18が出力する周波数検出信号Vfの電圧も増加し、タイマ回路22によって設定されるハイサイドスイッチ10のオフ時間Toffが長くなる。オフ時間Toffが長くなるとスイッチング周波数fが減少する。さらに、オフ時間Toffが長くなるとインダクタ電流ILが減少し、出力電圧Voutが低下するが、エラーアンプ15以降が上記と逆の動作をして、ハイサイドスイッチ10のオン時間が長くなり、インダクタ電流ILは全体的に増加する。
以上の動作により、ハイサイドスイッチ10のオン時間が出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つように調整される。また、オフ時間Toffがスイッチング周波数fを一定値に保つように調整(設定)される。つまり、オフ時間Toffは周波数検出信号Vfの信号レベル(ここでは電圧レベル)が所定値で安定化するように調整される。結果的に当該DC−DCコンバータは、固定周波数方式と同様の動作をする。一方、オフ時間Toffがスイッチング周波数fを一定値に保つように調整されるタイマ回路22の応答性を、オン時間が調整されるエラーアンプ15以降の応答性より遅く設定することにより、例えば負荷や入力電圧Vddの急な変動に伴う出力電圧Voutの変動に対しては、まず、ハイサイドスイッチ10のオン時間が出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つように調整されるので、オン時間制御方式の高速な応答性は維持される。その後、オフ時間Toffが比較的ゆっくり調整され、それに応じてオン時間が調整され、結果的にスイッチング周波数fは一定に保たれる。
(実施の形態3)
図6に本実施の形態3におけるDC−DCコンバータの回路構成図を示す。但し、前述した実施の形態1で説明した部材と同一の部材については同一符号を付して、説明を省略する。
図6において、23は電流検出手段である電流検出器を示す。電流検出器23は、インダクタ12に流れるインダクタ電流ILを検出し、その電流値に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する。なお、実施の形態1と同様に、電流検出器がインダクタ電流ILに応じた電圧信号Vcを出力する構成とするが、インダクタ電流ILに応じた電流信号を出力する構成としてもよい。
24はヒステリシス比較手段であるヒステリシス比較回路を示す。また、240は増幅器、241は加算回路、242は第1の比較器、243は第1の立ち上がり検出器、244は第2の比較器、245は第2の立ち上がり検出器を示す。ヒステリシス比較回路24は、増幅器240、加算回路241、比較器242、立ち上がり検出器243、比較器244、立ち上がり検出器245から構成される。
増幅器240は、非反転入力端子に周波数監視回路18から出力される周波数検出信号Vfが入力され、反転入力端子に基準電圧Vr1が入力される。増幅器240は周波数検出信号Vfの電圧と基準電圧Vr1の差電圧(Vf−Vr1)を増幅した電圧となるオフセット電圧Vos(オフセット値)を出力する。したがって、オフセット電圧Vosは、周波数検出信号Vfが基準電圧Vr1より上昇すると上昇し、周波数検出信号Vfが基準電圧Vr1より低下すると低下する。
加算回路241は、エラーアンプ15から出力される誤差信号Veとオフセット電圧Vosの加算結果(加算信号)である加算電圧(Ve+Vos)を出力する。比較器242は非反転入力端子に誤差信号Veが入力され、反転入力端子に電流検出信号Vcが入力される。立ち上がり検出器243は比較器242の出力の立ち上がりを検出し、電圧Vrでパルス幅Tsのワンショットパルスを出力する。すなわち、比較器242と立ち上がり検出器243は、電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回ると、ハイサイドスイッチ10をターンオンさせるワンショットパルスを出力する。立ち上がり検出器243から出力されるセット信号STはRSラッチ17のセット端子Sに入力される。
比較器244は非反転入力端子に電流検出信号Vcが入力され、反転入力端子に加算回路241の出力(Ve+Vos)が入力される。立ち上がり検出器245は比較器244の出力の立ち上がりを検出し、ワンショットパルスを出力する。すなわち、比較器244と立ち上がり検出器245は、電流検出信号Vcが加算信号(Ve+Vos)を上回ると、ハイサイドスイッチ10をターンオフさせるワンショットパルスを出力する。立ち上がり検出器245から出力されるリセット信号RSTはRSラッチ17のリセット端子Rに入力される。
以上のように、誤差信号Veと電流検出信号Vcと周波数検出信号Vfが入力されるヒステリシス比較回路24は、周波数検出信号Vfの電圧に応じた(つまりハイサイドスイッチ10のスイッチング周波数fに応じた)オフセット電圧Vosを設定し、誤差信号Veにオフセット電圧Vosを加算した信号と誤差信号Veそれぞれを電流検出信号Vcと比較して、電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回るとRSラッチ17をセットするワンショットパルスSTを出力し、電流検出信号Vcが加算信号(Ve+Vos)を上回るとRSラッチ17をリセットするワンショットパルスRSTを出力することで、誤差信号Veに重畳されたオフセット電圧Vosの範囲内で電流検出信号が増減するように、ハイサイドスイッチ10をオン・オフさせる。なお、ここでは、誤差信号Veと電流検出信号Vcと周波数検出信号Vfが電圧信号である場合について説明したが、電流信号であっても同様に実施できる。
但し、ヒステリシス比較回路24が周波数検出信号Vfを基にオフセット電圧Vco(オフセット値)を設定する応答速度は、誤差信号Vcが出力電圧Voutに応答する速度(ここでは誤差信号Vcの電圧が出力電圧Vout応じた電圧となる速度)より遅く設定する。
図7に当該DC−DCコンバータの動作波形図を示す。以下、当該DC−DCコンバータの動作について、図7を用いて説明する。
図7において、(a)はインダクタ電流ILを示す。(b)は誤差信号Veと、誤差信号Veとオフセット電圧Vosの加算信号(Ve+Vos)と、電流検出信号Vcとを示す。(c)はセット信号STと周波数検出信号Vfを示す。(d)はリセット信号RSTを示す。(e)はRSラッチ17の出力Vhを示す。
ハイサイドスイッチ10がオンの時、インダクタ12には入力電圧Vddと出力電圧Voutとの差電圧(Vdd−Vout)が印加される。この時、図7(a)に示すように、インダクタ電流ILは直線的に増加し、インダクタ12は磁気エネルギを蓄える。逆に、ハイサイドスイッチ10がオフの時、インダクタ12には出力電圧Voutが逆方向に印加される。この時、図7(a)に示すように、インダクタ電流ILは直線的に減少し、インダクタ12は磁気エネルギを放出する。インダクタ電流ILはコンデンサ13によって平滑化され、出力端子には平均化された直流電流Ioutが供給される。
一方、出力電圧Voutはエラーアンプ15によって基準電圧Vrと比較され、その電圧差を増幅した信号である誤差信号Veがエラーアンプ15から出力される。エラーアンプ15から出力される誤差信号Veはヒステリシス比較回路24において電流検出信号Vcと比較される。
インダクタ電流ILが減少して、図7(b)に示すように電流検出信号Vcが誤差信号Veを下回ると、図7(c)に示すように、ヒステリシス比較回路24から出力されるセット信号STの信号レベルが‘H’レベルになり、RSラッチ17がセットされる。その結果、ローサイドスイッチ11がオフになるとともにハイサイドスイッチ10がオンになり、インダクタ電流ILが増加を開始する。ここでは、図7(c)に示すよう、ハイサイドスイッチ10をターンオンさせる信号は所定期間Tsだけ信号レベルが‘H’レベルとなるワンショットパルスである。
また、誤差信号Veはヒステリシス比較回路24においてオフセット電圧Vosと加算されて電流検出信号Vcと比較される。インダクタ電流ILが増加して、図7(b)に示すように電流検出信号Vcが誤差信号Veにオフセット電圧Vosを加えた加算信号を上回ると、図7(d)に示すように、ヒステリシス比較回路24から出力されるリセット信号RSTの信号レベルが‘H’レベルになり、RSラッチ17がリセットされる。その結果、ハイサイドスイッチ10がオフになるとともにローサイドスイッチ11がオンになる。ここでは図7(d)に示すように、ハイサイドスイッチ10をターンオフする信号はワンショットパルスである。
また、セット信号STは周波数監視回路18にも入力される。周波数監視回路18は、セット信号STの電圧を平均化した電圧となる周波数検出信号Vfを出力する。セット信号STの‘H’レベル時の電圧が基準電圧Vrである場合、スイッチング周波数を「f」とすると、周波数検出信号Vfの電圧は、
Vf=Vr×Ts×f
となる。ヒステリシス比較回路24は、この周波数検出信号Vfを基にオフセット電圧Vosを設定し、誤差信号Veに加算する。
また、図7(e)に示すように、RSラッチ17の出力Vhは、セット信号STによってRSラッチ17がセットされると‘H’レベルの信号となってハイサイドスイッチ10をターンオンし、リセット信号RSTによってRSラッチ17がリセットされると‘L’レベルの信号となってハイサイドスイッチ10をターンオフする。
このように、ヒステリシス比較回路24は、スイッチング周波数fに応じた不感帯(インダクタ電流ILの変動幅)を設定し、インダクタ電流ILが不感帯の下限値を下回るとハイサイドスイッチ10をターンオンし、インダクタ電流ILが不感帯の上限値を上回るとハイサイドスイッチ10をターンオフする信号を出力する。つまりオフセット電圧Vos(オフセット値)は不感帯の上限値と下限値の差に相当し、電流検出信号Vcは、誤差信号Vcに重畳されたオフセット電圧Vosの範囲内で増減する。誤差信号Veに加算されるオフセット電圧Vosは、周波数検出信号Vfの信号レベル(ここでは電圧レベル)が所定値より大きくなると大きくなり、所定値より小さくなると小さくなる。
次に、出力電圧Voutが基準電圧Vrとなるように制御され、且つスイッチング周波数fの変動が抑制される動作を説明する。
まず、出力電圧Voutが低下した場合について説明する。
出力電圧Voutが低下すると誤差信号Veが上昇する。そのため、増加していく電流検出信号Vcが誤差信号Veにオフセット電圧Vosを加えた電圧に達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオン時間が長くなる。同時に、減少していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が短くなる。このため、インダクタ電流ILは全体的に増加し、コンデンサ13を介して負荷へ供給される電力が増加し、低下した出力電圧Voutは上昇する。
逆に、出力電圧Voutが上昇した場合、誤差信号Veが低下するので、増加していく電流検出信号Vcが誤差信号Veにオフセット電圧Vosを加えた電圧に達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオン時間が短くなる。同時に、減少していく電流検出信号Vcが誤差信号Veに達するまでの時間、つまり、ハイサイドスイッチ10のオフ時間が長くなる。このため、インダクタ電流ILは全体的に減少し、増加した出力電圧Voutは低下する。
一方、以上のような出力電圧Voutの安定化動作の結果、スイッチング周波数fが低下し、周波数検出信号Vfが低下すると、ヒステリシス比較回路24で設定されるオフセット電圧Vosが減少する。オフセット電圧Vosが減少するとインダクタ電流ILの変化幅(不感帯)が小さくなり、その結果スイッチング周波数fが増加する。
逆に、スイッチング周波数fが増加すると周波数検出信号Vfも増加し、ヒステリシス比較回路24で設定されるオフセット電圧Vosが増加する。オフセット電圧Vosが増加すると、インダクタ電流ILの変化幅が大きくなり、その結果スイッチング周波数fが低下する。
以上の動作により、ハイサイドスイッチ10のオン時間およびオフ時間が出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つように調整される。また、インダクタ電流ILの変化幅がスイッチング周波数fを一定値に保つように調整される。つまり、オフセット電圧Vos(オフセット値)が周波数検出信号Vfの信号レベル(ここでは電圧レベル)を所定値で安定化するように調整される。結果的に当該DC−DCコンバータは、固定周波数方式と同様の動作をする。一方、オフセット電圧Vosがスイッチング周波数fを一定値に保つように調整されるヒステリシス比較回路24の応答性を、オン時間およびオフ時間が調整されるエラーアンプ15以降の応答性より遅く設定することにより、例えば負荷や入力電圧Vddの急な変動に伴う出力電圧Voutの変動に対しては、まず、ハイサイドスイッチ10のオン時間およびオフ時間が出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つように調整されるので、固定ヒステリシス方式の高速な応答性は維持される。その後、オフセット電圧Vosすなわちインダクタ電流ILの変化幅が比較的ゆっくり調整され、それに応じてオン時間およびオフ時間が調整され、結果的にスイッチング周波数fは一定に保たれる。
なお、以上の実施の形態1〜3の説明において、周波数監視回路18は、セット信号STあるいはリセット信号RSTを検出することにより、周波数検出信号Vfを出力する構成としたが、この構成に限定されるものではない。周波数監視回路はスイッチング周波数fに応じた信号レベル(ここでは電圧レベル)となる周波数検出信号を出力すればよく、例えば、実施の形態1〜3で説明したセット信号STとリセット信号RSTの両方を検出してもよいし、スイッチの駆動信号等、スイッチング周波数の情報を有する信号であれば全て利用できる。また、周波数監視回路は図3に示したようなRC積分回路に限定されるものではなく、ほかの平均化回路でももちろん構わないし、入力パルスをカウントしてスイッチング周波数を検出するような回路を用いてもよい。また、出力される周波数検出信号はスイッチング周波数に比例する必要もなく、スイッチング周波数と相関関係があればよい。
また、以上の実施の形態1〜3の説明においては降圧型のDC−DCコンバータを用いて説明したが、本発明は降圧型に限定されるものではなく、スイッチのオン・オフによってインダクタが磁気エネルギの蓄積と放出を繰り返す、全てのスイッチング方式のDC−DCコンバータに適用できる。
また、実施の形態3におけるDC−DCコンバータは、誤差信号にオフセット電圧Vos(オフセット値)を加算する構成としたが、誤差信号からオフセット電圧Vosを減算させる構成によっても、同様にスイッチング周波数fを一定値に固定することができる。
本実施の形態によれば、固定のスイッチング周波数で動作するための発振回路を有さないカレントモード制御方式のDC−DCコンバータにおいて、スイッチング周波数に応じて、オフ時間制御方式ではハイサイドスイッチ10のオン時間Tonを調整し、オン時間制御方式ではハイサイドスイッチ10のオフ時間Toffを調整し、固定ヒステリシス方式ではインダクタ電流ILの変化幅(不感帯)を調整することにより、出力電圧Voutを基準電圧Vrに保つ高速な応答性を維持しながら、スイッチング周波数fの変動を抑制することができる。
本発明にかかるDC−DCコンバータは、出力電圧を一定値に保つ高速な応答性を維持しながら、スイッチング周波数の変動を抑制することができ、固定のスイッチング周波数で動作するための発振回路を有さないカレントモード制御方式のDC−DCコンバータに有用である。
本発明の実施の形態1におけるDC−DCコンバータの回路構成図 本発明の実施の形態1におけるDC−DCコンバータの動作波形図 本発明の実施の形態1におけるDC−DCコンバータの比較回路と周波数監視回路とタイマ回路の回路構成図 本発明の実施の形態2におけるDC−DCコンバータの回路構成図 本発明の実施の形態2におけるDC−DCコンバータの動作波形図 本発明の実施の形態3におけるDC−DCコンバータの回路構成図 本発明の実施の形態3におけるDC−DCコンバータの動作波形図 従来のオフ時間制御方式のDC−DCコンバータの回路構成図
符号の説明
10、100 ハイサイドスイッチ
11、101 ローサイドスイッチ
12、102 インダクタ
13、103 コンデンサ
14、20、23、104 電流検出器
15、105 エラーアンプ
16、21 比較回路
17、107 RSラッチ
18 周波数監視回路
19、22 タイマ回路
24 ヒステリシス比較回路
106 比較器
160 比較器
161 立ち上がり検出器
180 抵抗
181 コンデンサ
190 増幅器
191 抵抗
192 コンデンサ
193 電流源回路
194 スイッチ
195 比較器
196 立ち上がり検出器
240 増幅器
241 加算回路
242 第1の比較器
243 第1の立ち上がり検出器
244 第2の比較器
245 第2の立ち上がり検出器

Claims (12)

  1. インダクタに流れる電流をスイッチング手段のオン・オフ動作によって調整して、出力電圧を制御するDC−DCコンバータであって、
    当該DC−DCコンバータの出力電圧を基準電圧と比較して誤差信号を出力するエラーアンプ手段と、
    少なくとも前記スイッチング手段がオフの時に、前記インダクタに流れる電流に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    前記誤差信号と前記電流検出信号を基に、前記インダクタに流れる電流が所定値を下回ると前記スイッチング手段をターンオンする信号を出力する比較手段と、
    前記スイッチング手段のスイッチング周波数に応じた信号レベルの周波数検出信号を出力する周波数検出手段と、
    前記周波数検出信号を基に前記スイッチング周波数に応じたタイマ時間を設定し、前記スイッチング手段がターンオンしてから前記タイマ時間が経過した後に前記スイッチング手段をターンオフする信号を出力するタイマ手段と、
    を有することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記周波数検出手段は、前記スイッチング手段をターンオンする信号もしくは前記スイッチング手段をターンオフする信号の少なくとも一方を入力とすることを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記タイマ手段は、前記周波数検出信号の信号レベルが所定値で安定化するように前記タイマ時間を設定することを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記タイマ手段が前記周波数検出信号を基に前記タイマ時間を設定する応答速度は、前記エラーアンプ手段の前記誤差信号が当該DC−DCコンバータの出力電圧に応答する速度より遅く設定されることを特徴とする請求項3記載のDC−DCコンバータ。
  5. インダクタに流れる電流をスイッチング手段のオン・オフ動作によって調整して、出力電圧を制御するDC−DCコンバータであって、
    当該DC−DCコンバータの出力電圧を基準電圧と比較して誤差信号を出力するエラーアンプ手段と、
    少なくとも前記スイッチング手段がオンの時に、前記インダクタに流れる電流に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    前記誤差信号と前記電流検出信号を基に、前記インダクタに流れる電流が所定値を上回ると前記スイッチング手段をターンオフする信号を出力する比較手段と、
    前記スイッチング手段のスイッチング周波数に応じた信号レベルの周波数検出信号を出力する周波数検出手段と、
    前記周波数検出信号を基に前記スイッチング周波数に応じたタイマ時間を設定し、前記スイッチング手段がターンオフしてから前記タイマ時間が経過した後に前記スイッチング手段をターンオンする信号を出力するタイマ手段と、
    を有することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  6. 前記周波数検出手段は、前記スイッチング手段をターンオンする信号もしくは前記スイッチング手段をターンオフする信号の少なくとも一方を入力とすることを特徴とする請求項5記載のDC−DCコンバータ。
  7. 前記タイマ手段は、前記周波数検出信号の信号レベルが所定値で安定化するように前記タイマ時間を設定することを特徴とする請求項5記載のDC−DCコンバータ。
  8. 前記タイマ手段が前記周波数検出信号を基に前記タイマ時間を設定する応答速度は、前記エラーアンプ手段の前記誤差信号が当該DC−DCコンバータの出力電圧に応答する速度より遅く設定されることを特徴とする請求項7記載のDC−DCコンバータ。
  9. インダクタに流れる電流をスイッチング手段のオン・オフ動作によって調整して、出力電圧を制御するDC−DCコンバータであって、
    当該DC−DCコンバータの出力電圧を基準電圧と比較して誤差信号を出力するエラーアンプ手段と、
    前記インダクタに流れる電流に応じた信号レベルの電流検出信号を出力する電流検出手段と、
    前記スイッチング手段のスイッチング周波数に応じた信号レベルの周波数検出信号を出力する周波数検出手段と、
    前記誤差信号と前記電流検出信号と前記周波数検出信号を基に、前記スイッチング周波数に応じた大きさの不感帯を設定し、前記インダクタに流れる電流が前記不感帯の下限値を下回ると前記スイッチング手段をターンオンし、前記インダクタに流れる電流が前記不感帯の上限値を上回ると前記スイッチング手段をターンオフする信号を出力するヒステリシス比較手段と、
    を有することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  10. 前記周波数検出手段は、前記スイッチング手段をターンオンする信号もしくは前記スイッチング手段をターンオフする信号の少なくとも一方を入力とすることを特徴とする請求項9記載のDC−DCコンバータ。
  11. 前記ヒステリシス比較手段は、前記周波数検出信号の信号レベルが所定値で安定化するように前記不感帯の上限値と下限値の差に相当するオフセット値を設定し、前記オフセット値を前記誤差信号に加算または減算し、前記誤差信号に重畳された前記オフセット値内で前記電流検出信号が増減するように、前記スイッチング手段をオン・オフする信号を出力することを特徴とする請求項9記載のDC−DCコンバータ。
  12. 前記ヒステリシス比較手段が前記周波数検出信号を基に前記オフセット値を設定する応答速度は、前記エラーアンプ手段の前記誤差信号が当該DC−DCコンバータの出力電圧に応答する速度より遅く設定されることを特徴とする請求項11記載のDC−DCコンバータ。
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