JP2008035609A - スイッチング電源回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スイッチング素子を流れる電流値に応じてスイッチング素子のオンオフ制御を適切に行うことにより所望の直流電圧を出力可能なスイッチング電源回路を提供する。
【解決手段】 基準パルス発生回路2から出力される基準パルス信号Vpと同周期のトリガ型信号Veを論理回路14のセット端子Sに入力すると共に、この信号と極性が逆となる信号Vgをサンプルホールド回路21に入力する。信号Veの立ち上がりを検出すると、スイッチング素子S1がオン状態になるが、このとき、スイッチング素子S2はオフ状態となり、スイッチング素子S1を流れる電流IS1に基づく電圧V1が加算回路18には与えられず、その直前にキャパシタC2によって充電された電圧が与えられる。その後、信号Veのパルス幅に基づく時間経過後、信号Vgが立ち上がり、これによってスイッチング素子S2がオン状態となり、電流IS1に基づく電圧V1が加算回路18に与えられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 基準パルス発生回路2から出力される基準パルス信号Vpと同周期のトリガ型信号Veを論理回路14のセット端子Sに入力すると共に、この信号と極性が逆となる信号Vgをサンプルホールド回路21に入力する。信号Veの立ち上がりを検出すると、スイッチング素子S1がオン状態になるが、このとき、スイッチング素子S2はオフ状態となり、スイッチング素子S1を流れる電流IS1に基づく電圧V1が加算回路18には与えられず、その直前にキャパシタC2によって充電された電圧が与えられる。その後、信号Veのパルス幅に基づく時間経過後、信号Vgが立ち上がり、これによってスイッチング素子S2がオン状態となり、電流IS1に基づく電圧V1が加算回路18に与えられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力されるスイッチング制御信号に基づいてスイッチング素子をオンオフ制御することで所定の直流電圧を出力するスイッチング電源回路に関するものである。
所定の電圧値の直流電圧を出力する電源回路の一つとして、スイッチング素子のオンオフ制御により入力される直流電圧を所定の電圧値に変換して出力するスイッチング電源回路が定電圧源の用途として従来より利用されている。
図5は、従来のスイッチング電源回路の概略構成の一例を示す回路ブロック図である。図5に示されるスイッチング電源回路90は、基準パルス発生回路2、DC−DCコンバータ4、スイッチング制御信号生成回路91、及び電流検出回路92を備えて構成される。
基準パルス発生回路2は、所定の周期のパルス信号(以下、「基準パルス信号」と称する)を発生する回路であり、生成した基準パルス信号をスイッチング制御信号生成回路91に与える。
DC−DCコンバータ4は、直流電圧源E1(電圧VIN)、インダクタL1、ダイオードD1、スイッチング素子S1、キャパシタC1を含む各回路素子で構成されている。即ち、図5に示されるように、直流電圧源E1の正電圧側にインダクタL1の一方の端子p1が接続され、他方の端子p2が、ダイオードD1のアノード電極pa、及びスイッチング素子S1の一端子pdと接続される。以下では、スイッチング素子S1が、NチャネルMOSFETで構成されるものとして説明を行う。このとき、スイッチング素子S1は、ドレイン電極pd、ソース電極ps、及びゲート電極pgを夫々備えて構成される。
又、ダイオードD1のカソード電極pkとキャパシタC1の一方の電極p3とを接続し、キャパシタC1の他方の電極p4が直流電圧源E1の負電圧側と接続される。そして、このキャパシタC1の両端電圧が出力電圧VOUTとして後段の回路等に利用される。
スイッチング素子S1は、ゲート電極pgにスイッチング制御信号生成回路91よりスイッチング制御信号Vqが与えられることでオンオフ制御される構成であり、オン状態にあるときは、スイッチング素子S1を介して電流IS1が流れる。この電流IS1を検出すべく、ソース電極psと電流検出回路92とが接続されている。尚、以下ではスイッチング素子S1を流れる電流を「検出電流」と称する。
電流検出回路92は、検出電流IS1を抵抗R1によって電圧V1に変換し、この電圧V1をスイッチング制御信号生成回路91に与える。又、出力電圧VOUTを抵抗分割することで得られる帰還入力電圧VFBが、同様にスイッチング制御信号生成回路91に入力される。この検出電流IS1に基づく電圧V1と帰還入力電圧VFBとに基づいて、スイッチング制御信号Vqが生成される。
スイッチング制御信号生成回路91は、三角波発生回路15、差動増幅回路16、比較回路17、デューティ比調整回路95、論理回路14、加算回路18、及び基準電圧VREFが設定された直流電圧源E2を含む回路群で構成される。
三角波発生回路15は、基準パルス発生回路2から出力される基準パルス信号に基づいて、当該基準パルス信号に同期した三角波又は鋸波を生成して加算回路18に出力する(以下では鋸波を含めて「三角波」と総称する)。加算回路18は、電流検出回路92から出力される電圧信号V1と三角波発生回路15から出力される三角波出力信号Vdとを加算し、加算された出力電圧V2を比較回路17に与える。
差動増幅回路16は、所定の基準電圧値として設定された直流電圧VREFと帰還入力電圧VFBとが夫々入力され、これらの電圧差を増幅した信号V0を比較回路17に与える。そして、比較回路17は、加算回路18の出力信号V2と差動増幅回路16の出力信号V0との比較を行い、当該比較結果を2値レベルで表す信号Vaを論理回路14の一の入力端子であるリセット端子Rに入力する。
デューティ比調整回路95は、基準パルス発生回路2から出力される基準パルス信号Vpのデューティ比を調整し、調整後の信号(以下、適宜「デューティ比調整後信号」と称する)Vrを論理回路14の別の入力端子であるセット端子Sに入力する。そして、上記リセット端子R及びセット端子Sに入力される信号のレベル状態に応じて決定される出力信号Vqがスイッチング制御信号としてスイッチング素子S1のゲート電極pgに与えられる。
論理回路14は、入力端子としてセット端子S、及びリセット端子Rの2端子を有しており、入力信号のレベルに応じて以下の論理内容に応じた出力信号を出力する。即ち、当該論理回路14は、リセット端子Rに入力される信号(以下、「リセット信号」と称する)が高レベル状態(以下、適宜「ハイ状態」と称する)にある場合には前記セット端子に入力される信号(以下、「セット信号」と称する)の信号レベルに拘らず出力信号を低レベル状態(以下、適宜「ロウ状態」と称する)とし、リセット信号がロウ状態の下でセット信号がハイ状態にある場合には出力信号をハイ状態とする論理内容で構成される。かかる論理回路14は、例えばリセット信号優先型のRSフリップフロップ回路で構成することができる(以下、適宜論理回路14を「RSフリップフロップ回路14」と称する)。
このように構成されるとき、リセット端子Rに入力される比較回路17の出力信号Vaがロウ状態の下で、セット端子Sに入力されるデューティ比調整後信号Vrがハイ状態に立ち上がると、この立ち上がりに応答してスイッチング制御信号Vqはハイ状態に立ち上がり、その後出力信号Vaが立ち上がると、この立ち上がりに応答してスイッチング制御信号Vqはロウ状態に立ち下がる。即ち、信号V2の値が信号V0の値を上回った時点で信号Vaが立ち上がり、これに起因してスイッチング制御信号Vqが立ち下がることとなるため、信号V2と信号V0の比較結果によってスイッチング制御信号Vqのデューティ比を制御することができる。上述したようにスイッチング素子S1がNチャネルMOSFETである場合には、スイッチング制御信号Vqがハイ状態である時点でスイッチング素子S1はオン状態を示し、スイッチング制御信号Vqがロウ状態である時点でスイッチング素子S1はオフ状態を示すこととなり、換言すれば、信号V2と信号V0の比較結果に応じてスイッチング素子S1のオンオフ制御が行われることとなる。特に、信号V2の大きさは検出電流IS1に依存する値であるため、スイッチング素子S1を流れる検出電流IS1の値に基づいてスイッチング素子S1のオンオフ制御が可能な構成であるということができる。
図6は、図5に図示された構成を有するスイッチング電源回路90における各電圧信号のタイミングチャートの一例である。図6(a)が基準パルス信号Vpの電圧値を、図6(b)がデューティ比調整回路95の出力信号Vrの電圧値を、図6(c)が三角波出力信号Vdの電圧値を、図6(d)が電流検出回路92の出力信号V1及び加算回路18の出力信号V2の電圧値を、図6(e)が比較回路17の出力信号Vaの電圧値を、図6(f)がスイッチング制御信号Vqの電圧値を夫々示している。
デューティ比調整回路95は、図6(a)に示される基準パルス信号Vpのデューティ比を調整し、図6(b)に示されるようなデューティ比調整後信号Vrを出力する。又、三角波発生回路15は、基準パルス信号Vpに同期して図6(c)に示されるような三角波信号Vdを生成する。
時刻t0においてデューティ比調整後信号Vrが立ち上がるため、RSフリップフロップ回路14がセットされ、これによってスイッチング制御信号Vqが立ち上がり(図6(f)参照)、スイッチング素子S1がオン状態となる。スイッチング素子S1がオン状態となると、直流電圧源VIN、インダクタL1、スイッチング素子S1で閉回路α1(煩雑さを回避するため図面上には図示していない)が形成され、これによってスイッチング素子S1には所定の直流電流IS1が流れる。尚、閉回路α1においては、インダクタL1の両端電圧が直流電圧源VINにより一定値に維持されているため、インダクタL1を流れる電流値、即ちスイッチング素子S1を流れる検出電流IS1は、時間と共に上昇する。即ち、検出電流IS1に基づく電圧V1についても上昇するカーブを描く(図6(d)参照)。
尚、時刻t0以後、三角波信号Vdも上昇を示すため、信号Vdと信号V1の和で定義される信号V2についても同様に上昇する。そして、この信号V2の値が、差動増幅回路16の出力信号V0を超えると(時刻t11)、比較回路17の比較結果である信号Vaが立ち上がり(図6(e)参照)、RSフリップフロップ回路14にリセット入力される。これによって、スイッチング制御信号Vqが立ち下がり(図6(f)参照)、スイッチング素子S1がオフ状態となる。
時刻t11においてスイッチング素子S1がオフ状態となると、スイッチング素子S1を流れる検出電流IS1が検出されなくなるため、電流検出回路92の出力電圧V1は初期状態(例えばゼロ値)に移行する。これに応じて信号V2の値も低下し、当該V2の値がV0以下の値となると信号Vaが立ち下がる(時刻t12)。この時点でリセット入力が解除される。そして、再びデューティ比調整後信号Vrが立ち上がる(時刻t1)までスイッチング素子S1はオフ状態を維持する。
時刻t1において、デューティ比調整後信号Vrがハイ状態に立ち上がると、これによってRSフリップフロップ14がセットされるので、スイッチング制御信号Vqが立ち上がり(図6(f)参照)、これによってスイッチング素子S1がオン状態となり、電圧V2が再び上昇を始める。以下、このサイクルが繰り返されることでスイッチング素子S1のオンオフ制御が行われる構成である。
しかしながら、スイッチング素子S1は、上述のようにMOSFET等のトランジスタ素子で構成されることより、当該スイッチング素子S1がオフ状態からオン状態に移行する際に、トランジスタが持つ寄生容量の放電電流や寄生ダイオードのリカバリ電流に由来するノイズ電流が発生することがあり、このノイズ電流に基づいて変換された電圧V1が比較対象となる電圧V0を上回ることがある。
図7は、上述のノイズ電流が発生した場合における各電圧信号のタイミングチャートの一例であり、図7(a)〜図7(f)は夫々図6(a)〜図6(f)の各図に対応している。時刻t0においてスイッチング素子S1がオン状態になると、スイッチング素子S1を流れる検出電流IS1に上記ノイズ電流が重畳することにより、電圧V1が電圧V0を上回る場合、この電圧V1に三角波信号出力Vdを加算した電圧V2についても電圧V0を上回ることになり、比較回路17において電圧V2が電圧V0を上回ったことを確認すると(時刻t21)、これに基づいて信号Vaが立ち上がり(図7(e)参照)、RSフリップフロップ回路14にリセット入力され、この時刻においてスイッチング制御信号Vqが立ち下がる(図7(f)参照)。即ち、時刻t21においてスイッチング素子S1がオフ状態となる。
その後、デューティ比調整後信号Vrはハイ状態であるため、再びRSフリップフロップ回路14のセット端子Sにハイ状態の信号が入力されて再びスイッチング制御信号Vqは立ち上がり(時刻t25)、この時刻においてスイッチング素子S1がオン状態となる。そして時刻t25以後は、上述した図6と同様、時間とともに電圧V2は上昇し、差動増幅回路16の出力信号V0を超えると(時刻t22)、比較回路17の比較結果である信号Vaが立ち上がり(図7(e)参照)、RSフリップフロップ回路14にリセット入力される。これによって、スイッチング制御信号Vqが立ち下がり(図7(f)参照)、スイッチング素子S1がオフ状態となる。
即ち、スイッチング素子S1がオフ状態からオン状態に移行したときに発生するノイズ電流を電圧検出回路92が検出することにより、かかるノイズ電流に応答してスイッチング制御信号Vqが立ち下げられ、これによって所望のデューティ比が得られず、スイッチング素子S1が誤作動を起こすという問題があった。
上記問題点を解決するため、スイッチング素子S1から発生するノイズ電流に基づく電圧信号を一定時間マスクするマスク回路を備える構成が従来より開示されている(例えば、特許文献1参照)。以下、この従来の回路構成について、図面を参照して説明する。
図8は、上記特許文献1に記載のマスク回路を図5に示されるスイッチング電源回路に適用した回路ブロック図である。
図8に示されるスイッチング電源回路90aは、図5に示されるスイッチング電源回路90に加えて、マスク回路93を更に備える構成である。このマスク回路93は、否定(NOT)回路96及び論理積(AND)回路94で構成され、デューティ比調整回路95からのデューティ比調整後信号Vrが否定回路96に入力されると共に、否定回路96の出力信号Vw及び比較回路17の出力信号Vaが論理積回路94に入力され、当該論理積回路94の出力信号VhがRSフリップフロップ回路14のリセット端子Rに入力される構成である。
図9は、図8に図示された構成を有するスイッチング電源回路90aにおける各電圧信号のタイミングチャートの一例である。図9(a)が基準パルス信号Vpの電圧値を、図9(b)がデューティ比調整後信号Vrの電圧値を、図9(c)が否定回路96の出力信号Vwの電圧値を、図9(d)が三角波出力信号Vdの電圧値を、図9(e)が電流検出回路92の出力信号V1及び加算回路18の出力信号V2の電圧値を、図9(f)が比較回路17の出力信号Vaの電圧値を、図9(g)が論理積回路94の出力信号Vhの電圧値を、図9(h)がスイッチング制御信号Vqの電圧値を、夫々示している。
図7のタイミングチャートを参照して上述した場合と同様、スイッチング素子S1がオフ状態からオン状態に移行する際に、ノイズ電流が発生し(例えば時刻t21)、これに起因して電圧V1及び電圧V2が電圧V0を上回り(図9(e)参照)、このとき比較回路17の出力信号Vaがハイ状態に立ち上がる。一方、当該時点(時刻t21)において、デューティ比調整後信号Vrがハイ状態であるため、この信号Vrが入力される否定回路96から出力される出力信号Vwはロウ状態である。従って、信号Va及び信号Vwが入力される論理積回路94からの出力信号Vhはロウ状態のままであり(図9(g)参照)、この出力信号Vhがリセット端子Rに入力される図8の構成では、時刻t21においてリセット入力が行われず、従って同時刻でスイッチング素子S1がオフ状態に移行することがない(図9(h)に示されるように時刻t21においてもスイッチング制御信号Vqはハイ状態を維持している)。
即ち、図8の構成によれば、デューティ比調整回路95から発生されるデューティ比調整後信号Vrがハイ状態の間は、ハイ状態の信号Vhがリセット端子Rに入力されることがないため、スイッチング素子S1がオフ状態からオン状態に移行したときに発生するノイズ電流をマスクすることが可能となる。
しかしながら、図8の構成では、スイッチング素子S1から比較回路17までの間を接続する配線長の影響等を受けることにより、実際にスイッチング素子S1がオンになった直後にノイズ電流が発生した後、当該ノイズ電流に起因する電圧が比較回路17に比較対象として入力されるまでの間に所定の時間を要することとなる。このとき、デューティ比調整回路95から出力されるデューティ比調整後信号Vrのパルス幅によっては、マスク機能が働かない場合があることとなる。
図10は、図8の回路ブロック図に示されるスイッチング電源回路90aの下でマスク機能が働かない場合における各電圧信号のタイミングチャートの一例であり、図10(a)〜図10(h)は夫々図9(a)〜図9(h)の各図に対応している。
デューティ比調整回路95によって、パルス幅がdaに設定されたデューティ比調整後信号Vrが生成される(図10(b)参照)。即ち、デューティ比調整後信号Vrは、基準パルス信号Vpと同様、時刻t0で立ち上がった後、時間da経過後に立ち下がり、次に基準パルス信号Vpが立ち上がる時刻t1までの間、ロウ状態を維持する形状である。即ち、かかる信号Vrが入力される否定回路96の出力信号Vwは、時刻t0から時間da経過時までロウ状態を維持した後、ハイ状態へと立ち上がり、時刻t1までの間、ハイ状態を維持する波形を示す(図10(c)参照)。
上述したようにスイッチング素子S1がオン状態になってからノイズ電流に基づく電圧(厳密にはノイズ電流に基づく電圧V1と三角波信号出力Vdの合計電圧)V2が比較回路17に入力されるまでに所定の時間を要するため、場合によっては、前記所定の時間が、デューティ比調整後信号Vrのパルス幅daを上回ることが想定され得る。このような場合、ノイズ電流に基づく電圧V2が電圧V0を上回った時点(図10(e)における時刻t31)において、否定回路96の出力信号Vwはハイ状態を示しているため(図10(c)参照)、論理積回路94から出力される信号Vhはハイ状態を示すこととなり(図10(g)参照)、これによってRSフリップフロップ回路14がリセットされてしまう。即ち、スイッチング制御信号Vqは、時刻t31で立ち下がり(図10(h)参照)、この時刻においてスイッチング素子S1がオフ状態へと移行する。このことは、スイッチング素子S1がオン状態に移行した時点で発生したノイズ電流に起因してスイッチング素子S1がオフ状態に移行する誤動作が生じていることを意味するものであり、図8におけるマスク回路93のマスク機能が有効に機能していないことを表している。
従って、図8におけるマスク回路93を有効に機能させるためには、デューティ比調整後信号Vrのパルス幅を、スイッチング素子S1がオンになってからノイズ電流に起因する電圧が比較回路17に比較対象として入力されるまでの間に要する時間以上の長さに設定する必要がある。
図11は、図8の回路ブロック図に示されるスイッチング電源回路90aの下で、マスク機能が働くようにデューティ比調整後信号Vrのパルス幅を設定した場合における各電圧信号のタイミングチャートの一例であり、図11(a)〜図11(h)は夫々図9(a)〜図9(h)の各図に対応している。
図11(b)に示すように、デューティ比調整後信号Vrのパルス幅da2を、図10(b)のパルス幅daよりも長くなるように、デューティ比調整回路95において予め設定をしておくことで、ノイズ電流に基づく電圧V2が比較回路17に入力される時刻t31においても、デューティ比調整後信号Vrはハイ状態を示しており、これによって否定回路96の出力信号Vwがロウ状態を示すこととなる。即ち、時刻t31において論理積回路94にはロウ状態を示す信号Vwが入力されることから、当該時刻においては論理積回路94よりロウ状態の信号Vhが出力され(図11(g)参照)、RSフリップフロップ回路14が当該時刻t31においてリセットされることがない。即ち、スイッチング素子S1は時刻t31の後もオン状態を維持し続け、ノイズ電流に基づくスイッチング素子S1の誤動作を回避することが可能となる。尚、時刻t31以後においては、図6及び図7を参照して上述したのと同様、検出電流IS1の上昇に起因して電圧V2が上昇し、この電圧V2が電圧V0を上回ると(図11(e)における時刻t41)、信号Vaが立ち上がる。
このとき、上記デューティ比調整後信号Vrのパルス幅da2は、時刻t0から時刻t31までの時間よりは長い時間であって、時刻t0から時刻t41までの時間よりは短い時間となるように予め設定されているとすると、時刻t41においてデューティ比調整後信号Vrは既にロウ状態へ移行されており(図11(b)参照)、逆に否定回路96の否定信号Vwは時刻t41において既にハイ状態へ移行されている(図11(c)参照)。従って、時刻t41において、論理積回路94にはハイ状態を示す信号Vaとハイ状態を示す信号Vwが入力されることとなるため、論理積回路94はハイ状態を示す信号Vhを出力して(図11(g)参照)、リセット端子Rに与える。従って、時刻t41においてRSフリップフロップ回路14はリセット入力が行われ、スイッチング制御信号Vqが立ち下がり、スイッチング素子S1がオフ状態へ移行する。即ち、デューティ比調整後信号Vrのパルス幅を所定の値に設定することによって、ノイズ電流の影響を受けることなくスイッチング素子S1の制御を行うことが可能となる。
従って、言い換えれば、図8の構成の下でノイズ電流の影響を受けることなくスイッチング素子S1の制御を行うためには、デューティ比調整回路95において生成されるデューティ比調整後信号Vrのパルス幅を所望の値に設定する必要がある。しかしながら、上述したように、スイッチング素子S1がオン状態になってからノイズ電流に起因する電圧が比較回路17に入力されるまでの時間は主に配線長に依存するため、各スイッチング電源回路90a毎にその値が変動する可能性があり、場合によっては回路毎にデューティ比調整回路95が生成する信号Vrのパルス幅の設定を要することとなる。又、かかる設定を個々の回路内で自動的に行うべく、制御回路を別途設ける場合には、内部構造が複雑化すると共に、回路規模が拡大するという問題点を孕む。
本発明は、上記の問題点に鑑み、スイッチング素子を流れる電流値に応じてスイッチング素子のオンオフ制御を適切に行うことにより所望の直流電圧を出力可能なスイッチング電源回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るスイッチング電源回路は、入力されるスイッチング制御信号に基づいてスイッチング素子をオンオフ制御することで所定の直流電圧を出力するスイッチング電源回路であって、所定の周期の基準パルス信号を生成する基準パルス発生回路と、前記スイッチング素子を流れる電流を検出し、検出された検出電流値に基づく出力信号を出力する電流検出回路と、前記電流検出回路の出力信号に応じて変化する信号、及び前記基準パルス信号に基づいて前記スイッチング制御信号を生成するスイッチング制御信号生成回路と、前記基準パルス信号の立ち上がりに起因して信号状態を第1状態から第2状態に変化すると共に、所定の第1期間、前記第2状態を継続後、前記第2状態から前記第1状態に遷移するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、を備えてなり、前記電流検出回路が、前記タイミング信号が入力される構成であって、前記第1期間内においては、当該期間内に実際に検出された前記検出電流値とは無関係な所定出力を前記スイッチング制御信号生成回路に与えることを第1の特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源回路の上記第1の特徴構成によれば、基準パルス信号の立ち上がり時点から所定の第1期間経過までの間は、検出電流値とは無関係な所定出力がスイッチング制御信号生成回路に与えられる構成であるため、当該期間においては、この所定出力に基づいてスイッチング制御信号が生成される。このため、基準パルス信号の立ち上がりに基づいてスイッチング素子がオフ状態からオン状態へ遷移することによって、当該スイッチング素子においてノイズ電流が発生した場合においても、基準パルス信号の立ち上がり時点から所定の第1期間経過までの間は、このノイズ電流値とは無関係な所定出力がスイッチング制御信号生成回路に出力されるため、スイッチング制御信号生成回路によって生成されるスイッチング制御信号がノイズ電流の影響を受けることがない。即ち、スイッチング素子がオン状態になった直後に十分大きいノイズ電流が発生した場合であっても、当該ノイズ電流のみに基づいてスイッチング素子がオフ状態に移行する旨のスイッチング制御信号が生成されることがないため、ノイズ電流の影響を受けることなくスイッチング素子の制御を行うことができる。
又、前記電流検出回路に直接入力されるタイミング信号によって決定される所定の第1期間の間、電流検出回路が前記検出電流値とは無関係な所定出力を前記スイッチング制御信号生成回路に与える構成とすることにより、当該期間内についてはスイッチング素子を流れる電流に基づく電圧がスイッチング制御信号生成回路に入力されることがない。即ち、スイッチング素子がオン状態になってからの所定期間に係る検出電流についてスイッチング制御信号生成回路内でマスク処理を行うことでノイズ電流の影響を回避する場合と比較して、スイッチング素子がオン状態になってからマスク処理に係る回路まで電気信号が到達するのに要する時間(配線長に依存する必要時間)について考慮する必要がない。配線長に依存する時間を考慮する場合、スイッチング電源回路毎に、かかる時間は変動する可能性があるため、回路毎にマスク処理を行う対象となる時間を設定する必要が生じ、この設定のために別途制御回路が必要とされる場合があるが、本発明の構成によれば、このような制御回路は不要となるため、回路規模の縮小化が図られることとなる。
又、本発明に係るスイッチング電源回路は、上記第1の特徴構成に加えて、前記電流検出回路が、前記電流検出回路が、前記検出電流値に基づく信号を一時的に保持可能なサンプルホールド回路を備え、当該サンプルホールド回路を介して前記スイッチング制御信号生成回路に出力信号を与える構成であり、前記タイミング信号の信号状態が前記第1状態を示す第2期間内においては、前記検出電流値に基づく信号を前記スイッチング制御信号生成回路に出力し、前記第1期間内においては、保持されている直前の前記第2期間内における前記検出電流値に基づく信号を前記スイッチング制御信号生成回路に出力することを第2の特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源回路の上記第2の特徴構成によれば、基準パルス信号の立ち上がり時点から所定の第1期間経過までの間は、その直前のタイミング信号が前記第1状態を示す第2期間内における検出電流値に基づく信号がスイッチング制御信号生成回路に与えられる構成である。即ち、基準パルス信号の立ち上がりに基づいてスイッチング素子がオフ状態からオン状態へ遷移することによって、当該スイッチング素子においてノイズ電流が発生した場合、電流検出回路には、その直前の第2期間内、即ち基準パルス信号の立ち上がる直前のタイミングにおける検出電流値に基づく信号が与えられる。つまり、スイッチング素子が基準パルス信号の立ち上がりに起因してオフ状態からオン状態に遷移する場合においては、基準パルス信号が立ち上がる直前のタイミングではスイッチング素子がオフ状態であるため、スイッチング素子がオフ状態の下での検出電流値がスイッチング制御信号生成回路に与えられ、この値に基づいてスイッチング制御信号が生成される構成であるため、ノイズ電流に基づいてスイッチング制御信号が生成されることがなく、これによって適正なスイッチング素子の制御が可能となる。
又、本発明に係るスイッチング電源回路は、上記第1又は第2の特徴に加えて、前記スイッチング制御信号生成回路が、前記電流検出回路の出力信号に応じて変化する対象信号と、外部から入力される基準信号とを比較して比較結果を出力する比較回路を備え、前記基準パルス信号の立ち上がり時点で前記スイッチング素子がオフ状態である場合には、当該スイッチング素子をオン状態にし、前記対象信号が前記基準信号を上回る前記比較結果を前記比較回路が出力した時点で前記スイッチング素子をオフ状態にする制御信号を前記スイッチング制御信号とすることを第3の特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源回路の上記第3の特徴構成によれば、スイッチング素子を流れる検出電流値の大小に基づいてスイッチング制御を行うことが可能となる。
又、本発明に係るスイッチング電源回路は、上記第3の特徴に加えて、前記スイッチング制御信号生成回路が、セット端子とリセット端子の2入力端子、及び出力端子を有し、前記リセット端子に入力される信号が高レベル状態にある場合には前記セット端子に入力される信号レベルに拘らず前記出力端子より低レベル信号を出力すると共に、前記リセット端子に入力される信号が低レベル状態の下で前記セット端子に入力される信号が高レベル状態にある場合には前記出力端子より高レベル信号を出力する論理内容で構成される論理回路を備え、前記セット端子に、前記基準パルス信号、又は前記基準パルス信号に基づいて生成される前記基準パルス信号と同一周期のパルス信号が入力され、前記リセット端子に、前記比較結果に基づく信号が入力され、前記出力端子から出力される信号を前記スイッチング制御信号とすることを第4の特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源回路の上記第4の特徴構成によれば、基準パルス信号の立ち上がりに起因して出力端子より高レベル信号が出力され、これに基づいてスイッチング素子がオン状態に遷移するが、基準パルス信号の立ち上がりから所定の第1期間経過までは、当該期間内にスイッチング素子を流れる検出電流値とは無関係な所定出力が比較回路に与えられる構成であるため、当該所定出力を前記基準信号より下回る値に設定しておくことによって、前記比較回路からは低レベル信号が出力される構成となり、この時点において前記論理回路が備えるリセット端子に高レベル状態の信号が入力されることがなく、従って、当該論理回路の出力端子から低レベル信号が出力されることがない。即ち、スイッチング素子がオフ状態からオン状態に遷移することによって発生するノイズ電流に基づいてスイッチング素子がオフ状態に誤動作することを回避することができる。
又、本発明に係るスイッチング電源回路は、上記第4の特徴構成に加えて、前記スイッチング制御信号生成回路が、前記基準パルス信号が入力される否定回路と、前記否定回路の出力信号が入力される遅延回路と、前記遅延回路の出力信号及び前記基準パルス信号が入力される論理積回路と、を備え、前記論理積回路の出力信号が前記セット端子に入力されることを第5の特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源回路の上記第5の特徴構成によれば、遅延回路によって設定される遅延時間に基づいて前記論理積回路から出力される信号のパルス幅を設定することができる。従って、スイッチング素子がオフ状態からオン状態に移行後、スイッチング素子を流れる電流の増加速度に応じて遅延時間を設定することによって、対象信号が基準信号を上回ることでリセット端子に高レベル信号が入力された直後にセット端子に高レベル信号が入力されない構成が可能となる。即ち、このような構成とすることによって、スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行した後、当該オフ状態を所定時間継続させることが可能となる。
又、本発明に係るスイッチング電源回路は、上記第5の特徴構成に加えて、前記スイッチング制御信号生成回路が、前記否定回路の出力信号と前記比較結果に基づく信号とが入力される論理和回路を備え、前記論理和回路の出力信号が前記リセット端子に入力されることを第6の特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源回路の上記第6の特徴構成によれば、基準パルス信号が低レベル状態になった時点で前記リセット端子には高レベル状態の信号が入力され、これによって出力端子より低レベル状態の信号が出力されてスイッチング素子がオフ状態となる構成であるため、前記基準信号が予め高い値に設定されていることによって前記対象信号が前記基準信号を上回ることがないような場合であっても、強制的にスイッチング素子がオンオフ制御されるため、スイッチング素子に過電流が流れるのを防止することができる。
又、本発明に係るスイッチング電源回路は、上記第3〜第6の何れか一の特徴構成に加えて、前記スイッチング制御信号生成回路が、出力される前記直流電圧に基づく帰還入力電圧と目標値電圧との差を増幅する誤差増幅回路と、前記基準パルス信号に同期した三角波又は鋸波を生成して出力する三角波発生回路と、を備え、前記比較回路が、前記三角波発生回路の出力信号と前記電流検出回路の出力信号を加算した信号とで構成される前記対象信号と、前記誤差増幅回路の出力信号で構成される前記基準信号とを比較して比較結果を出力することを第7の特徴とする。
本発明に係るスイッチング電源回路の上記第7の特徴構成によれば、帰還入力電圧を所定の目標値電圧に近づける制御が自動的に行われ、これによってスイッチング電源回路から出力される電圧を所望の値に維持することができる。
本発明に係るスイッチング電源回路によれば、基準パルス信号の立ち上がり時点から所定の第1期間経過までの間は、検出電流値とは無関係な所定出力がスイッチング制御信号生成回路に与えられる構成であるため、当該期間においては、この所定出力に基づいてスイッチング制御信号が生成される。このため、基準パルス信号の立ち上がりに基づいてスイッチング素子がオフ状態からオン状態へ遷移することによって、当該スイッチング素子においてノイズ電流が発生した場合においても、基準パルス信号の立ち上がり時点から所定の第1期間経過までの間は、このノイズ電流値とは無関係な所定出力がスイッチング制御信号生成回路に出力されるため、スイッチング制御信号生成回路によって生成されるスイッチング制御信号がノイズ電流の影響を受けることがない。即ち、スイッチング素子がオン状態になった直後に十分大きいノイズ電流が発生した場合であっても、当該ノイズ電流のみに基づいてスイッチング素子がオフ状態に移行する旨のスイッチング制御信号が生成されることがないため、ノイズ電流の影響を受けることなくスイッチング素子の制御を行うことができる。
以下において、本発明に係るスイッチング電源回路(以下、適宜「本発明回路」と称する)について、図1〜図4を参照して説明する。尚、背景技術の項目内において上述した従来構成と同一の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明を省略するものとする。
図1は、本発明回路の概略構成の一例を示す回路ブロック図である。図1に示されるスイッチング電源回路1は、基準パルス発生回路2、スイッチング制御信号生成回路3、DC−DCコンバータ4、電流検出回路5、及びタイミング信号生成回路6を備えて構成される。尚、図1では、スイッチング制御信号生成回路3がタイミング信号生成回路6を内部に備える構成である場合について図示しているが、必ずしも内部に備えられる必要はなく、タイミング信号生成回路6がスイッチング制御信号生成回路3の外部に構成されていても良い。
基準パルス発生回路2は、所定の周期の基準パルス信号を発生する回路であり、生成した基準パルス信号Vpをタイミング信号生成回路6に与える。
タイミング信号生成回路6は、否定回路11、遅延回路12、及び論理積回路13を備えて構成される。又、スイッチング制御信号生成回路3は、上記タイミング信号生成回路6の各構成回路の他、論理回路14、三角波発生回路15、差動増幅回路16、比較回路17、加算回路18、及び直流電圧源VREFを備えて構成される。
否定回路11は、基準パルス信号Vpが入力されると、当該基準パルス信号Vpの否定信号Vbを遅延回路12に入力する。遅延回路12は、入力された信号Vbに対して所定の遅延を生じさせた後、遅延後に係る信号Vcを論理積回路13に入力する。論理積回路13は、遅延回路12から出力される信号Vc及び基準パルス信号Vpが入力され、これらの論理積に係る出力信号Veを出力すると共に、当該信号をタイミング信号として論理回路14及び電流検出回路5夫々に入力する(以下、信号Veを適宜「タイミング信号」と称する)。尚、論理回路14は、上述と同様、例えばリセット信号優先型のRSフリップフロップ回路で構成することができる(以下、適宜、論理回路14を「RSフリップフロップ回路14」と称する)。このとき、上記論理積回路13の出力信号VeはRSフリップフロップ回路14のセット端子Sに入力されるものとする。
又、図5及び図8の構成と同様、所定の基準電圧値として設定された直流電圧VREFと帰還入力電圧VFBとの電圧差を増幅した信号V0と、加算回路18の出力信号V2とが比較回路17に入力されて、比較回路17は当該比較結果を2値レベルで表す信号VaをRSフリップフロップ回路14のリセット端子Rに入力する。そして、このRSフリップフロップ回路14は、セット端子に入力されるタイミング信号Ve、及びリセット端子Rに入力される信号Vaに基づいて、高レベル状態(以下、適宜「ハイ状態」と称する)又は低レベル状態(以下、適宜「ロウ状態」と称する)を決定してスイッチング制御信号Vqを出力する。そして、DC−DCコンバータ4が備えるスイッチング素子S1が、このスイッチング制御信号Vqに基づいてオンオフ制御される。例えば、スイッチング素子S1がNチャネルMOSFETで構成される場合には、スイッチング制御信号Vqがハイ状態である時点でスイッチング素子S1はオン状態を示し、スイッチング制御信号Vqがロウ状態である時点でスイッチング素子S1はオフ状態を示すこととなる。
電流検出回路5は、上述した電流検出回路92の構成に加え、更に否定回路19、スイッチング素子S2及びキャパシタC2を含むサンプルホールド回路21を内部に備える構成である。即ち、図5或いは図8における電流検出回路92と同様、スイッチング素子S1を流れる検出電流IS1を抵抗R1によって電圧値V1に変換する構成であると共に、当該電圧信号V1が、このサンプルホールド回路21を介してスイッチング制御信号生成回路3に与えられる構成である。
サンプルホールド回路21は、前記のように、否定回路19、スイッチング素子S2及びキャパシタC2で構成される。否定回路19は、タイミング信号生成回路6から出力されるタイミング信号Veが入力される構成であり、当該信号を反転させた出力信号Vgをスイッチング素子S2に与える。スイッチング素子S2は、否定回路19から与えられる信号Vgの入力に基づいてオンオフ制御される構成であり、当該スイッチング素子S2がオン状態の下では、電圧信号V1が加算回路18に与えられると共に、当該電圧V1がキャパシタC2の両端に印加されて充電される。一方、スイッチング素子S2がオフ状態の下では、電圧信号V1は加算回路18には与えられず、スイッチング素子S2がオン状態の下でキャパシタC2によって充電された電圧信号が加算回路18に与えられる構成である。尚、以下では、電流検出回路5から加算回路18に与えられる電圧信号を信号Vsと符号を付し、スイッチング素子S2は、スイッチング素子S1と同様、NチャネルMOSFETで構成されるものととして説明する。
加算回路18は、電流検出回路5から与えられる信号Vsと三角波発生回路15から出力される信号Vdを加算して、出力信号V2を比較回路17に与える。比較回路17は、差動増幅回路16からの出力信号V0と加算回路18からの出力信号V2との比較を行い、当該比較結果を2値レベルで表す信号Vaをリセット端子Rに入力する。
否定回路19は、セット端子Sに入力されるタイミング信号Veの極性を逆にして、その出力信号Vgをスイッチング素子S2に与える構成であるため。セット端子Sに入力される信号Veがロウ状態からハイ状態に立ち上がった時点で、スイッチング素子S2に入力される信号Vgはハイ状態からロウ状態に立ち下がることとなる。逆に、セット端子Sに入力される信号Veがハイ状態からロウ状態に立ち下がった時点でスイッチング素子S2に入力される信号Vgはロウ状態からハイ状態に立ち上がることとなる。以下、図2及び図3の各タイミングチャートを参照して、図1に示されるスイッチング電源回路1の動作について説明する。
図2及び図3は、夫々、図1に図示された構成を有するスイッチング電源回路1における各電圧信号のタイミングチャートである。図2において、図2(a)が基準パルス信号Vpの電圧値を、図2(b)が否定回路11の出力信号Vbの電圧値を、図2(c)が遅延回路12の出力信号Vcの電圧値を、図2(d)がタイミング信号Veの電圧値を、図2(e)が否定回路19の出力信号Vgの電圧値を夫々示している。又、図3において、図3(a)が基準パルス信号Vpの電圧値を、図3(b)がタイミング信号Veの電圧値を、図3(c)が三角波出力信号Vdの電圧値を、図3(d)が否定回路19の出力信号Vgの電圧値を、図3(e)が検出電流IS1に基づく電圧信号V1、電流検出回路5の出力信号Vs、及び加算回路18の出力信号V2の電圧値を、図3(f)が比較回路17の出力信号Vaの電圧値を、図3(g)がスイッチング制御信号Vqの電圧値を、夫々示している。尚、図3(e)では、太い実線が信号V2の電圧値を示しており、細い実線が信号Vsの電圧値を示しており、細い破線が信号V1の電圧値を示している。
図2(a)に示されるような基準パルス信号Vpが基準パルス発生回路2から出力されると、否定回路11は、図2(b)に示されるように信号Vpの極性を反転させて信号Vbを生成して出力する。遅延回路12は、信号Vpに対して所定の遅延時間dだけ遅延処理を施すことで信号Vcを生成し(図2(c)参照)、論理積回路13は、基準パルス信号Vpと遅延回路12の出力信号Vcの論理積に係る信号Veをタイミング信号として出力する(図2(d)参照)。そして、否定回路19は、図2(e)に示されるように信号Veの極性を反転させて信号Vgを生成して出力する。
RSフリップフロップ回路14は、時刻t0においてセット端子Sに入力される信号Veの立ち上がりを検出すると(図3(b)参照)、同時刻においてスイッチング制御信号Vqを立ち上げ(図3(g)参照)、これによってスイッチング素子S1がオン状態となる。このとき、上述したようにスイッチング素子S1がオフ状態からオン状態に切り替えられる際、トランジスタが持つ寄生容量の放電電流や寄生ダイオードのリカバリ電流に由来するノイズ電流が発生することがある。このノイズ電流を電流検出回路5が電圧値に換算した電圧信号V1が時刻t4において差動増幅回路16の出力信号V0を上回ったとする(図3(e)参照)。尚、図3(e)では、信号V1の値の変化を破線で示している。
一方、上述したように、信号Veの立ち上がりに起因して信号Vgは立ち下がることとなる(図3(d)参照)。図3(d)に示されるように、この信号Vgは、時刻t0において信号レベルが立ち下がってから、遅延回路12によって設定された所定の遅延時間d経過後(以下、時刻t0から時間d経過後の時刻を時刻t3とする)までの間は、ロウ状態を継続した後、時刻t3において立ち上がり、その後は、再び信号Veの立ち上がりを検出するまでハイ状態を持続することとなる。即ち、時刻t0から時刻t3までの間は、信号Vgはロウ状態を示しており、スイッチング素子S2は当該信号Vgの信号レベルに基づいてスイッチング制御が行われる構成であるため、信号Vgがロウ状態を示す時刻t0から時刻t3までの間は当該スイッチング素子S2はオフ状態を示すこととなる。
従って、この時刻t0から時刻t3までの間は、スイッチング素子S2がオフ状態であるため、電流検出回路5によって検出電流IS1が電圧変換された信号V1がスイッチング素子S2を介して加算回路18に与えられることがなく、キャパシタC2に充電されている電圧に起因する電圧信号Vsが加算信号18に与えられる構成となる。キャパシタC2は、スイッチング素子S2がオン状態の下では、信号V1と同電圧が両端に印加されることとなるため、スイッチング素子S2がオフ状態である時刻t0から時刻t3までの間は、時刻t0の直前にスイッチング素子S2がオン状態であったときの信号V1の電圧値がキャパシタC2より加算回路18に与えられることとなる。
ところで、時刻t0において信号Veの立ち上がりに起因してスイッチング素子S1がオン状態になったことより、時刻t0以前においては、スイッチング素子S1はオフ状態であり、このとき、スイッチング素子S1を流れる検出電流IS1は検出されず、電流検出回路5によって検出された電圧V1は初期状態(例えばゼロ値)である。従って、時刻t0から時刻t3までの間は、電流検出回路5から加算回路18に与えられる信号Vsは、ノイズ電流とは無関係にゼロ値を示すこととなる。即ち、時刻t0から時刻t3までの間は、信号V2の値は三角波出力信号Vdの電圧値を示すこととなる。
一方、時刻t3以後は、信号Vgが立ち上がるため、スイッチング素子S2がオン状態に移行し、検出電流IS1に基づく電圧V1がスイッチング素子S2を介して加算回路18に与えられる構成となる(即ち信号Vsの電圧値が信号V1の電圧値と等しくなる)。このとき、ノイズ電流は既に発生した後であり、スイッチングS1を流れる検出電流IS1、及び当該検出電流IS1に基づく電圧V1は、インダクタL1を流れる電流量の増加に伴って時間と共に上昇する。
そして、時刻t4において、電圧V1と三角波出力信号Vdの加算信号V2が差動増幅回路16の出力信号V0を上回ると(図3(e)参照)、比較回路17がその旨を検知して信号Vaを立ち上げ(図3(f)参照)、これによってリセット入力がされることとなる。即ち、RSフリップフロップ回路14から出力されるスイッチング制御信号Vqがこの時点で立ち下がり(図3(g)参照)、これによってスイッチング素子S1がオフ状態に移行する。その後、セット端子Sが再び基準パルス信号Vpの立ち上がりを検出すると、再びスイッチング制御信号Vqが立ち上がり、スイッチング素子S1がオン状態に移行する。以下、このようなスイッチング制御が繰り返されることとなる。
即ち、図1に示される本発明回路1の構成によれば、基準パルス信号Vpの立ち上がりから所定の遅延時間dの間は、スイッチング素子S2がオフ状態となっているため、スイッチング素子S1がオフ状態からオン状態に移行した時点で発生するノイズ電流に基づく電圧V0がスイッチング制御信号生成回路3に与えられることがない。又、基準パルス信号Vpが立ち上がってから遅延時間d経過後は、従来構成と同様、スイッチング素子S1を流れる検出電流IS1に基づく電圧V1に応じてスイッチング制御を行うことが可能となる。
本発明回路1は、否定回路19の出力信号Vgがロウ状態を示す時間帯、即ち、タイミング信号Veのハイ状態に係る時間帯について、スイッチング素子S1を流れる電流値の影響を受けずにスイッチング素子S1が制御される構成とすることで、ノイズ電流が発生する恐れのある時間帯にスイッチング素子S1を流れる電流値に依存されないスイッチング制御を可能とする。即ち、図8の従来構成のように、スイッチング素子がオン状態になってからの所定期間に係る検出電流についてスイッチング制御信号生成回路91内でマスク処理を行うことでノイズ電流の影響を回避する場合と比較して、スイッチング素子がオン状態になってからマスク処理に係る回路まで電気信号が到達するのに要する時間(配線長に依存する必要時間)について考慮する必要がない。従って、遅延回路12において、スイッチング素子S1がオフ状態からオン状態に移行した後、ノイズ電流が完全に流れ切るまでの時間より長い時間を遅延時間dとして予め設定しておくことで、回路内部の信号遅延の影響をほとんど受けることなくノイズ電流の影響を確実に回避することが可能となり、これによってスイッチング素子S1の誤動作を防止することができる。
尚、別実施形態として、図1に示されるスイッチング制御信号生成回路3が、更に論理和回路を内部に備える構成とすることもできる(図4参照)。
図4に示されるスイッチング電源回路1aが備えるスイッチング制御信号生成回路3aは、図1に示されるスイッチング電源回路1が備えるスイッチング制御信号生成回路3に加えて、更に論理和回路23を備える構成である。この論理和回路23は、否定回路11の出力信号Vb及び比較回路17の出力信号Vaが入力され、これらの論理和出力に基づく信号VfがRSフリップフロップ回路14のリセット端子に入力される構成である。
このような構成とすることで、電圧V2が電圧V0を上回らない場合であっても、信号Vbの立ち上がり、即ち基準パルス信号Vpの立ち下がりに起因して必ずリセット入力がされる構成であるため、比較回路17の結果によらず強制的にリセット動作を行うことができる。即ち、基準電圧VREFと帰還入力電圧VFBとの差が大きく、差動増幅回路16の出力信号V0が十分大きい値を示す場合には、信号V2が信号V0を上回らない事態が場合によっては起こり得るが、このような場合であっても、強制的にRSフリップフロップ14に対してリセット入力を行うことができ、スイッチング素子S1をオフ状態に切り替えることができるため、スイッチング素子S1に対する過電流の防止効果を有することができる。
尚、上記実施形態において説明した図1及び図4に示す回路構成は、あくまで一例であり、同様の機能を有する回路構成であれば、これらの回路構成に限定されるものではない。
特に、上記実施形態では、スイッチング素子S2としてNチャネルMOSFETを採用したが、PチャネルMOSFETを利用することも可能である。この場合、サンプルホールド回路21は否定回路19を備えずに、タイミング信号Veが直接スイッチング素子S2に入力される構成とすることができる。即ち、基準パルス信号Vpの立ち上がりに応じてタイミング信号Veが立ち上がり、これによってPチャネルMOSFETで構成されるスイッチング素子S2はオフ状態となり、ノイズ電流に基づく電圧V1がスイッチング素子S2を介して加算回路18に与えられることがない。又、遅延時間dが経過後、タイミング信号Veが立ち下がると、スイッチング素子S2がオン状態となるので、スイッチング素子S1を流れる検出電流IS1に基づく電圧V1が加算回路18に与えられる構成となる。即ち、スイッチング素子S2がNチャネルMOSFETで構成される上記実施形態と同様の作用を有することができる。
又、タイミング信号生成回路6によって生成された信号Veは、基準パルス信号Vpのデューティ比が変更された信号と捉えることができる。即ち、タイミング信号生成回路6は、図5及び図8におけるデューティ比調整回路95を利用することが可能であり、図1に示される回路構成に限られるものではない。逆にいえば、タイミング信号生成回路6として、従来構成のデューティ比調整回路95をそのまま利用するものとしても構わない。
更に、RSフリップフロップ回路14のセット端子に入力される信号Veとスイッチング素子S2に入力される信号Vgとは、必ずしも完全に極性が逆である必要はなく、少なくとも、信号Veの立ち上がりのタイミングと信号Vgの立ち下がりのタイミングが同一であれば良い。即ち、信号Veが立ち上がった後のハイ状態の維持時間と信号Vgが立ち下がった後のロウ状態の維持時間とが必ずしも同一時間である必要はないが、同一時間にすることで共通の遅延回路12からの出力信号を利用することができ、これによって回路数を削減することができるという効果がある。
1: 本発明に係るスイッチング電源回路
2: 基準パルス発生回路
3: スイッチング制御信号生成回路
4: DC−DCコンバータ
5: 電流検出回路
6: タイミング信号生成回路
11: 否定回路
13: 論理積回路
14: 論理回路
15: 三角波発生回路
16: 差動増幅回路
17: 比較回路
18: 加算回路
19: 否定回路
21: サンプルホールド回路
23: 論理和回路
90、90a: 従来構成のスイッチング電源回路
91: スイッチング制御信号生成回路
92: 電流検出回路
93: マスク回路
94: 論理積回路
95: デューティ比調整回路
96: 否定回路
E1、E2: 直流電圧源
L1: インダクタ
D1: ダイオード
S1: スイッチング素子
C1: キャパシタ
R1: 抵抗
2: 基準パルス発生回路
3: スイッチング制御信号生成回路
4: DC−DCコンバータ
5: 電流検出回路
6: タイミング信号生成回路
11: 否定回路
13: 論理積回路
14: 論理回路
15: 三角波発生回路
16: 差動増幅回路
17: 比較回路
18: 加算回路
19: 否定回路
21: サンプルホールド回路
23: 論理和回路
90、90a: 従来構成のスイッチング電源回路
91: スイッチング制御信号生成回路
92: 電流検出回路
93: マスク回路
94: 論理積回路
95: デューティ比調整回路
96: 否定回路
E1、E2: 直流電圧源
L1: インダクタ
D1: ダイオード
S1: スイッチング素子
C1: キャパシタ
R1: 抵抗
Claims (7)
- 入力されるスイッチング制御信号に基づいてスイッチング素子をオンオフ制御することで所定の直流電圧を出力するスイッチング電源回路であって、
所定の周期の基準パルス信号を生成する基準パルス発生回路と、
前記スイッチング素子を流れる電流を検出し、検出された検出電流値に基づく出力信号を出力する電流検出回路と、
前記電流検出回路の出力信号に応じて変化する信号、及び前記基準パルス信号に基づいて前記スイッチング制御信号を生成するスイッチング制御信号生成回路と、
前記基準パルス信号の立ち上がりに起因して信号状態を第1状態から第2状態に変化すると共に、所定の第1期間、前記第2状態を継続後、前記第2状態から前記第1状態に遷移するタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、を備えてなり、
前記電流検出回路が、
前記タイミング信号が入力される構成であって、前記第1期間内においては、当該期間内に実際に検出された前記検出電流値とは無関係な所定出力を前記スイッチング制御信号生成回路に与えることを特徴とするスイッチング電源回路。 - 前記電流検出回路が、
前記検出電流値に基づく信号を一時的に保持可能なサンプルホールド回路を備え、当該サンプルホールド回路を介して前記スイッチング制御信号生成回路に出力信号を与える構成であり、
前記タイミング信号の信号状態が前記第1状態を示す第2期間内においては、前記検出電流値に基づく信号を前記スイッチング制御信号生成回路に出力し、
前記第1期間内においては、保持されている直前の前記第2期間内における前記検出電流値に基づく信号を前記スイッチング制御信号生成回路に出力することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源回路。 - 前記スイッチング制御信号生成回路が、
前記電流検出回路の出力信号に応じて変化する対象信号と、外部から入力される基準信号とを比較して比較結果を出力する比較回路を備え、
前記基準パルス信号の立ち上がり時点で前記スイッチング素子がオフ状態である場合には、当該スイッチング素子をオン状態にし、前記対象信号が前記基準信号を上回る前記比較結果を前記比較回路が出力した時点で前記スイッチング素子をオフ状態にする制御信号を前記スイッチング制御信号とすることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか1項に記載のスイッチング電源回路。 - 前記スイッチング制御信号生成回路が、セット端子とリセット端子の2入力端子、及び出力端子を有し、前記リセット端子に入力される信号が高レベル状態にある場合には前記セット端子に入力される信号レベルに拘らず前記出力端子より低レベル信号を出力すると共に、前記リセット端子に入力される信号が低レベル状態の下で前記セット端子に入力される信号が高レベル状態にある場合には前記出力端子より高レベル信号を出力する論理内容で構成される論理回路を備え、
前記セット端子に、前記基準パルス信号、又は前記基準パルス信号に基づいて生成される前記基準パルス信号と同一周期のパルス信号が入力され、
前記リセット端子に、前記比較結果に基づく信号が入力され、
前記出力端子から出力される信号を前記スイッチング制御信号とすることを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源回路。 - 前記スイッチング制御信号生成回路が、前記基準パルス信号が入力される否定回路と、前記否定回路の出力信号が入力される遅延回路と、前記遅延回路の出力信号及び前記基準パルス信号が入力される論理積回路と、を備え、
前記論理積回路の出力信号が前記セット端子に入力されることを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源回路。 - 前記スイッチング制御信号生成回路が、前記否定回路の出力信号と前記比較結果に基づく信号とが入力される論理和回路を備え、前記論理和回路の出力信号が前記リセット端子に入力されることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源回路。
- 前記スイッチング制御信号生成回路が、
出力される前記直流電圧に基づく帰還入力電圧と目標値電圧との差を増幅する誤差増幅回路と、前記基準パルス信号に同期した三角波又は鋸波を生成して出力する三角波発生回路と、を備え、
前記比較回路が、前記三角波発生回路の出力信号と前記電流検出回路の出力信号を加算した信号とで構成される前記対象信号と、前記誤差増幅回路の出力信号で構成される前記基準信号とを比較して前記比較結果を出力することを特徴とする請求項3〜請求項6の何れか1項に記載のスイッチング電源回路。
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