JP5617909B2 - コンバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンバータ装置に関する。
従来から、リアクトルに流れるリアクトル電流のサンプリングをキャリアの頂点付近の所定のタイミングで行うことによりリアクトル電流の平均値を取得する昇圧コンバータ制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、スイッチング素子のオフ期間やオン期間の中央タイミングにおけるインダクタの電流値を、インダクタに流れる電流の平均値として求める方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012-139084号公報 国際公開第2010/061654号パンフレット
ところで、コンバータ装置のスイッチング素子のオン/オフ切換のタイミングを規定するデューティは、リアクトルに流れるリアクトル電流等に基づいて決定されるが、次回周期のデューティを演算するためのリアクトル電流の適切なサンプリングタイミングは、今回周期のデューティに依存する。従って、今回周期で設定するデューティによってはリアクトル電流の適切なサンプリングタイミングが遅れる場合があり、かかる場合には、次回のデューティ設定タイミングまでに、サンプリングしたリアクトル電流に基づいて次回周期のデューティを演算できない可能性がある。
そこで、本発明は、次回のデューティ設定タイミングまでにリアクトルの電流値を適切なサンプリングタイミングでサンプリングし且つサンプリングした電流値に基づいて次回のデューティ設定タイミングで設定することを可能とする態様で、デューティを演算することが可能なコンバータ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、スイッチング素子及びリアクトルを有するコンバータと、
キャリア信号の半周期に対応した所定のデューティ設定周期毎にデューティを設定し、設定したデューティと前記キャリア信号との関係に応じた切換タイミングで、前記コンバータのスイッチング素子のオン/オフ切換を実行する制御装置とを備え、
前記制御装置は、次回のデューティ設定タイミングまでに、前記リアクトルを流れる電流値をサンプリングし且つ前記サンプリングした電流値に基づいて次回のデューティ設定タイミングで設定するデューティを演算することを、完了するように、今回のデューティ設定周期で設定するデューティを決定することを特徴とする、コンバータ装置が提供される。
本発明によれば、次回のデューティ設定タイミングまでにリアクトルの電流値を適切なサンプリングタイミングでサンプリングし且つサンプリングした電流値に基づいて次回のデューティ設定タイミングで設定することを可能とする態様で、デューティを演算することが可能なコンバータ装置が得られる。
電動自動車用モータ駆動システム1の全体構成の一例を示す図である。 半導体駆動装置50におけるDC/DCコンバータ20の制御ブロック500の一例を示す図である。 キャリア信号とデューティとの関係で切り替わるスイッチング素子Q22,Q24のオン/オフ状態の時系列の一例を示す図である。 サンプリングタイミングの決定方法の一例を示す図である。 各サンプリングタイミングと、各サンプリングタイミングで取得されたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて設定されるデューティとの関係を示す図である。 デューティ補正部512におけるデューティの補正方法の一例を示す説明図である。 図6の説明図であり、図5の一部を抽出した概略図である。 デューティの下限値σ1を考慮したデューティの補正方法の説明図である。 デューティの上限値σ2を考慮したデューティの補正方法の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、電動自動車用モータ駆動システム1の全体構成の一例を示す図である。モータ駆動システム1は、バッテリ10の電力を用いて走行用モータ40を駆動することにより車両を駆動させるシステムである。尚、電動自動車は、電力を用いて走行用モータ40を駆動して走行するものであれば、その方式や構成の詳細は任意である。電動自動車は、典型的には、動力源がエンジンと走行用モータ40であるハイブリッド自動車(HV)や、動力源が走行用モータ40のみである電気自動車を含む。
モータ駆動システム1は、図1に示すように、バッテリ10、DC/DCコンバータ20、インバータ30、走行用モータ40、及び、半導体駆動装置50を備える。
バッテリ10は、電力を蓄積して直流電圧を出力する任意の蓄電装置であり、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリや電気2重層キャパシタ等の容量性素子から構成されてもよい。
DC/DCコンバータ20は、双方向のDC/DCコンバータ(可逆チョッパ方式の昇圧DC/DCコンバータ)であってよい。DC/DCコンバータ20は、例えば200Vから650Vへの昇圧変換、及び、650Vから200Vへの降圧変換が可能であってよい。DC/DCコンバータ20のリアクトルL1の入力側と負極ラインとの間には平滑用コンデンサC1が接続されてよい。
図示の例では、DC/DCコンバータ20は、2つのスイッチング素子Q22,Q24と、リアクトルL1とを有する。2つのスイッチング素子Q22,Q24は、インバータ30の正極ラインと負極ラインとの間に互いに直列に接続される。リアクトルL1は、バッテリ10の正極側に直列に接続される。リアクトルL1は、出力側が2つのスイッチング素子Q22,Q24の接続部に接続される。
図示の例では、DC/DCコンバータ20の2つのスイッチング素子Q22,Q24は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。尚、スイッチング素子Q22,Q24は、ダイオード(例えばフリーホイールダイオード)D22,24を外付け素子と用いる通常のIGBTであってもよいし、ダイオードD22,24を内蔵した逆導通IGBT(RC(Reverse Conducting)−IGBT)であってもよい。いずれの場合も、上アームのスイッチング素子Q22のコレクタはインバータ30の正極ラインに接続されており、上アームのスイッチング素子Q22のエミッタは下アームのスイッチング素子Q24のコレクタに接続されている。また、下アームのスイッチング素子Q24のエミッタは、インバータ30の負極ライン及びバッテリ10の負極に接続されている。尚、スイッチング素子Q22、Q24は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)のような、IGBT以外の他のスイッチング素子であってもよい。
インバータ30は、正極ラインと負極ラインとの間に互いに並列に配置されるU相、V相、W相の各アームから構成される。U相アームはスイッチング素子(本例ではIGBT)Q1,Q2の直列接続からなり、V相アームはスイッチング素子(本例ではIGBT)Q3,Q4の直列接続からなり、W相アームはスイッチング素子(本例ではIGBT)Q5,Q6の直列接続からなる。また、各スイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、それぞれ、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すようにダイオードD1〜D6が配置される。尚、スイッチング素子Q1〜Q6は、MOSFETのような、IGBT以外の他のスイッチング素子であってもよい。
走行用モータ40は、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点で共通接続されている。U相コイルの他端は、スイッチング素子Q1,Q2の中点M1に接続され、V相コイルの他端は、スイッチング素子Q3,Q4の中点M2に接続され、W相コイルの他端は、スイッチング素子Q5,Q6の中点M3に接続される。スイッチング素子Q1のコレクタと負極ラインとの間には、平滑用コンデンサC2が接続される。尚、走行用モータ40は、電磁石と永久磁石とを組み合わせたハイブリッド型の3相モータであってもよい。
尚、走行用モータ40に加えて、第2の走行用モータ又は発電機が並列で追加されてもよい。この場合、対応するインバータも並列に追加されればよい。
半導体駆動装置50は、DC/DCコンバータ20を制御する。尚、半導体駆動装置50は、DC/DCコンバータ20に加えて、インバータ30を制御してもよい。半導体駆動装置50は、マイクロコンピューターを含むECU(電子制御ユニット)として具現化されてもよい。尚、半導体駆動装置50の各種機能(以下で説明する機能を含む)は、任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、半導体駆動装置50の各種機能は、特定用途向けASIC(application-specific integrated circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)により実現されてもよい。また、半導体駆動装置50の各種機能は、複数のECUにより協動して実現されてもよい。
DC/DCコンバータ20の制御方法の概要は任意であってよい。典型的には、半導体駆動装置50は、インバータ30の動作(力行又は回生)に応じて、DC/DCコンバータ20を制御する。例えば、半導体駆動装置50は、力行時は、DC/DCコンバータ20の下アームのスイッチング素子Q24のみをオン/オフ切換し(下アームによる片アーム駆動)、バッテリ10の電圧を昇圧してインバータ30側に出力する。この際、下アームのスイッチング素子Q24は、PWM(Pulse Width Modulation)制御されてもよい。また、回生時は、DC/DCコンバータ20の上アームのスイッチング素子Q22のみをオン/オフ切換し(上アームによる片アーム駆動)、インバータ30側の電圧を降圧してバッテリ10側に出力する。この際、上アームのスイッチング素子Q22は、PWM制御されてよい。また、リアクトルL1を流れる電流が0を跨ぐ際(ゼロクロス時)、半導体駆動装置50は、2つのスイッチング素子Q22,Q24を逆相でオン/オフ駆動してもよい(両アーム駆動)。
図2は、半導体駆動装置50におけるDC/DCコンバータ20の制御ブロック500の一例を示す図である。尚、図2には、DC/DCコンバータ20の制御ブロック500に関連した部(モータ制御部540や走行制御部560)も示されている。尚、モータ制御部540及び走行制御部560は、制御ブロック500を実現するECUにより実現されてもよいし、制御ブロック500を実現するECUとは異なるECUにより実現されてもよい。
走行制御部560は、例えばアクセル開度と車速とに基づいて、モータトルク指令値(目標駆動トルク)を決定し、モータ制御部540に供給してよい。モータ制御部540は、モータトルク指令値や各種センサ値等(例えば、電流センサによる各相電流の検出値やレゾルバによるモータ回転数の検出値)に基づいて、インバータ30のスイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフ切換のためのゲート信号(モータゲート信号)を生成してよい。モータゲート信号は、スイッチング素子Q1〜Q6のゲートに印加されてよい。
DC/DCコンバータ20の制御ブロック500は、図2に示すように、フィルタ502、ADC(Analog to Digital Converter)504、電流制御部506、電圧制御部508、モータ目標電圧算出部510、デューティ補正部512、キャリア生成部513、ゲート信号生成部514、及び、サンプリングタイミング算出部516を含んでよい。
フィルタ502には、リアクトルL1を流れる電流(以下、リアクトル電流ILともいう)を検出する電流センサ(図示せず)から検出信号(アナログ信号)が入力される。フィルタ502は、検出信号をフィルタリングし、ADC504に出力する。
ADC504は、サンプリングタイミング算出部516が生成したサンプリングタイミングに応じて起動してフィルタ502からの検出信号のサンプリングを行い、リアクトル電流ILのサンプリング値(デジタル値)を得る。リアクトル電流ILのサンプリング値は、電流制御部506に供給される。
電流制御部506は、ADC504からのリアクトル電流ILのサンプリング値と、電圧制御部508からのリアクトル電流ILの目標値ILとに基づいて、DC/DCコンバータ20のスイッチング素子Q22,Q24を駆動(オン/オフ切換)するためのデューティを算出する。この際、PI(Proportional Integral)制御やPID(Proportional Integral Derivative)制御が利用されてもよい。算出したデューティ(duty)は、デューティ補正部512に供給される。尚、リアクトル電流ILの目標値ILは、電圧制御部508において、モータ目標電圧VHと、平滑用コンデンサC2の両端の電圧VHの検出値(VHセンサ値)と基づいて算出されてよい。モータ目標電圧VHは、平滑用コンデンサC2の両端電圧VH(図1参照)の目標値である。モータ目標電圧VHは、モータ制御部540からのモータ回転数及びモータトルク指令値に基づいて算出されてよい。
デューティ補正部512は、電流制御部506からのデューティを補正して、最終的なデューティ(補正後duty)を算出する。デューティ補正部512による補正方法の一例は後述する。最終的なデューティは、サンプリングタイミング算出部516に供給される。
キャリア生成部513は、所定の周波数の基準信号をキャリア信号として生成する。キャリア信号は、三角波や矩形波の波形を有してよい。以下では、キャリア信号は、三角波の波形を有するものとして説明を続ける。キャリア信号の周波数は、一定であってもよいし、可変であってもよい。例えば、キャリア信号の周波数は、DC/DCコンバータ20の温度が上昇したときに低下される態様で可変されてもよい。キャリア信号は、ゲート信号生成部514及びサンプリングタイミング算出部516に供給される。
ゲート信号生成部514は、キャリア生成部513からのキャリア信号と、デューティ補正部512からのデューティとに基づいて、DC/DCコンバータ20のスイッチング素子Q22,Q24のオン/オフ切換のためのゲート信号を生成する。ゲート信号は、スイッチング素子Q22,Q24のそれぞれのゲートに印加される。
サンプリングタイミング算出部516は、キャリア生成部513からのキャリア信号と、デューティ補正部512からのデューティとに基づいて、リアクトル電流ILのサンプリング(検出)を行うためのサンプリングタイミングを決定し、決定したサンプリングタイミングを示す信号をADC504に送信する。サンプリングタイミングは、スイッチング素子Q22,Q24のオン/オフ切換周期毎に1回サンプリングが行われるように決定される。この際、サンプリングタイミングは、そのオン/オフ期間におけるリアクトル電流ILの電流値の平均値がサンプリングされるように決定される。サンプリングタイミングの決定方法の一例は後述する。
図3は、キャリア信号とデューティとの関係で切り替わるスイッチング素子Q22,Q24のオン/オフ状態の時系列の一例を示す図であり、図3(A)は、上段から、キャリア信号とデューティの関係、力行時におけるスイッチング素子Q22,Q24のオン/オフ状態、及び、リアクトル電流ILの波形の一例を概略的に示す図であり、図3(B)は、上段から、キャリア信号とデューティの関係、回生時におけるスイッチング素子Q22,Q24のオン/オフ状態、及び、リアクトル電流ILの波形の一例を概略的に示す図である。
力行時において、例えばリアクトル電流ILが所定値Th1よりも大きい場合は、図3(A)に示すように、下アームのスイッチング素子Q24のみがオン/オフ切換され、上アームのスイッチング素子Q22はオフ状態に維持されてよい(下アームによる片アーム駆動)。図3(A)に示す例では、下アームのスイッチング素子Q24は、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを超えると、オンからオフに切り換えられ、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを下回ると、オフからオンに切り換えられる。
下アームのスイッチング素子Q24がオンすると、バッテリ10の正極側からリアクトルL1及びスイッチング素子Q24を通ってバッテリ10の負極側へと戻る電流ループが形成され、リアクトル電流ILが上昇する。この際、リアクトル電流ILは、図3(A)に示すように、一定の傾きで上昇する。次に下アームのスイッチング素子Q24がオフすると、リアクトルL1を流れ続けようとする電流は、上アームのダイオードD22を通ってインバータ30側に流れる。この際、リアクトル電流ILは、図3(A)に示すように、一定の傾きで減少する。このようにして、力行時は、リアクトル電流ILは、下アームのスイッチング素子Q24のオン/オフ切換毎に、正の領域で傾きを変化させつつ増減する。尚、リアクトル電流ILの増減は、デューティに依存し、デューティが大きいほど下アームのスイッチング素子Q24のオン期間が長くなりリアクトル電流ILが増加する。
回生時において、例えばリアクトル電流ILが所定値Th2よりも小さい場合は、図3(B)に示すように、上アームのスイッチング素子Q22のみがオン/オフ切換され、下アームのスイッチング素子Q24はオフ状態に維持されてよい(上アームによる片アーム駆動)。尚、所定値Th2は、負であり、例えば−Th1であってよい。同様に、図3(B)に示す例では、上アームのスイッチング素子Q22は、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを超えると、オンからオフに切り換えられ、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを下回ると、オフからオンに切り換えられる。
上アームのスイッチング素子Q22がオンすると、インバータ30の正極側から上アームのスイッチング素子Q22及びリアクトルL1を通ってバッテリ10の正極へと電流が流れる。この際、リアクトル電流ILは、図3(B)に示すように、一定の傾きで減少する(負方向では増加する)。次に上アームのスイッチング素子Q22がオフすると、リアクトルL1を流れ続けようとする電流は、下アームのダイオードD24を通ってバッテリ10の正極へと流れる。この際、リアクトル電流ILは、図3(B)に示すように、一定の傾きで上昇する。このようにして、回生時は、リアクトル電流ILは、上アームのスイッチング素子Q22のオン/オフ切換毎に、負の領域で傾きを変化させつつ増減する。尚、リアクトル電流ILの増減は、デューティに依存し、デューティが大きいほど上アームのスイッチング素子Q22のオン期間が長くなりリアクトル電流ILが減少(負方向に増加)する。
尚、図3に示す例では、片アーム駆動を例示したが、両アーム駆動が実行されてもよい。両アーム駆動時には、2つのスイッチング素子Q22,Q24は、適切なデットタイムを持ちつつ、逆相でオン/オフ駆動される。両アーム駆動は、例えばリアクトル電流ILの絶対値が所定値(例えばTh1)以下であるときに実行されてもよいし、他の場合に実行されてもよい。
また、図3に示す例では、デューティは一定であるが、デューティは、キャリア信号の半周期に対応した所定のデューティ設定周期毎に変更(設定)される。この際、デューティは、キャリア信号の山(上側の頂点)と谷(下側の頂点)で変更されてよい。以下では、一例として、デューティがキャリア信号の山と谷で変更されるものとして説明を続ける。尚、デューティ設定周期毎に設定されるデューティは、上述の電流制御部506及びデューティ補正部512により算出されるデューティが用いられるので、上述の電流制御部506及びデューティ補正部512によるデューティの算出についても、デューティ設定周期に対応した周期毎、即ちキャリア信号の半周期毎に1回に実行される。また、当然ながら、デューティ設定周期毎に設定されるデューティは、上述の電流制御部506及びデューティ補正部512によるデューティの算出結果に依存して、一時的に一定となる場合もありうる。
図4は、サンプリングタイミングの決定方法の一例を示す図である。図4には、キャリア信号と、電流制御部506及びデューティ補正部512により算出されるデューティ(duty0、duty1、duty2、duty3)に応じたレベルが示されている。ここでは、一例として、スイッチング素子Q22について説明するが(図3(B)の回生時について説明するが)、スイッチング素子Q24について((図3(A)の力行時について)も同様であってよい。尚、両アーム駆動時には、いずれか一方のスイッチング素子Q22,Q24について同様であってよい。
図4に示す例では、時点t0にて、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを超えて、スイッチング素子Q22がオフし、オフ期間が開始する。時点t1には、キャリア信号の山が発生することに応じて、デューティがduty1からduty2に変更(設定)される。時刻t3では、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを下回り、スイッチング素子Q22がオンし、時点t1からのオフ期間が終了する(オン期間が開始する)。時刻t4では、キャリア信号の谷が発生することに応じて、デューティがduty2からduty3に変更(設定)される。
サンプリングタイミングは、上述の如く、オン/オフ期間におけるリアクトル電流ILの電流値の平均値がサンプリングされるように決定される。具体的には、サンプリングタイミングは、オン/オフ期間における中間時点に設定される。図4に示す例では、今回のオフ期間(時点t0から時点t3までの期間)におけるオフ期間の中間時点は、時刻t2である。図4には、キャリア信号上におけるサンプリングタイミングに対応した位置が白丸で示されている。オフ期間の開始時(時点t0)からキャリア信号の山までの時間を"a"とし、キャリア信号の山からオフ期間の終了時(時点t3)までの時間を"b"とすると、サンプリングタイミングは、オフ期間の開始時(時点t0)から時間"(a+b)/2"が経過した時点に設定される。
尚、オン/オフ期間における中間時点は、スイッチング素子Q22,Q24のゲート信号の反転タイミングに基づく中間時点であってもよいし、スイッチング素子Q22,Q24の導通状態に基づく厳密な中間時点であってもよい。また、サンプリングタイミングは、オン/オフ期間における中間時点に対して前後にオフセットされてもよい。例えば、サンプリングタイミングは、オン/オフ期間における中間時点に対して所定の遅延時間α後の時点に設定されてもよい。図4には、所定の遅延時間αが加味されたサンプリングタイミングに対応した位置が、キャリア信号上に黒丸で示されている。所定の遅延時間αは、フィルタ502において発生する遅延時間に対応してもよい。即ち、電流センサの検出信号は、フィルタ502に通されることで遅れ時間が発生するため、かかる遅れ時間の影響が補償されるように、サンプリングタイミングが所定の遅延時間αだけ遅延されてもよい。
図5は、各サンプリングタイミングと、各サンプリングタイミングで取得されたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて設定されるデューティとの関係を示す図である。
図5には、各サンプリングタイミングP1,P2,P3が示されている。オフ期間OFF1内のサンプリングタイミングP1で取得されたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて演算されるデューティは、図中の矢印で示すように、次のオン期間ON1の途中(キャリア信号の谷)からduty2として設定される。duty2は、次のオフ期間OFF2の途中(キャリア信号の山)まで維持される。また、オン期間ON1内のサンプリングタイミングP2で取得されたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて演算されるデューティは、図中の矢印で示すように、次のオフ期間OFF2の途中(キャリア信号の山)からduty3として設定される。同様に、duty3は、次のオン期間ON2の途中(キャリア信号の谷)まで維持される。また、オフ期間OFF2内のサンプリングタイミングP3で取得されたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて演算されるデューティは、図中の矢印で示すように、次のオン期間ON2の途中(キャリア信号の谷)からduty4として設定される。このようにして、各オン/オフ期間でサンプリングされるリアクトル電流ILのサンプリング値は、次のオフ/オン期間のキャリア信号の山/谷から設定されるデューティの演算に使用される。
図6は、デューティ補正部512におけるデューティの補正方法の一例を示すフローチャートである。尚、図6の示す処理の一部又は全部は、サンプリングタイミング算出部516との協動で実現されてもよい。図7は、図6の説明図であり、図5の一部を抽出した概略図である。ここでは、duty3の補正について説明し、図7(A)は、補正前のduty3(電流制御部506により算出されたデューティ)を示し、図7(B)は、補正後のduty3(デューティ補正部512により補正されたデューティ)を示す。
ここで、図7(A)及び図7(B)において、時間γは、サンプリングタイミングP3から最終的なduty4の設定までの処理に必要な時間に対応し、以下、「duty設定必要時間γ」という。尚、duty設定必要時間γは、サンプリングタイミングP3からデューティ補正部512による最終的なduty4の算出までに必要なデューティ算出処理時間が大部分を占める。補正前のduty3は、上述の如く、サンプリングタイミングP2で取得されたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて演算される。例えば、電流制御部506は、サンプリングタイミングP2で取得されたリアクトル電流ILと、電圧制御部508からのリアクトル電流ILの目標値ILとに基づいて、補正前のduty3を演算する。
図6の示す処理は、補正前のデューティ(本例では補正前のduty3)が電流制御部506により演算された時点又はそれ以降に実行され、今回のデューティ設定タイミング(本例では、キャリア信号の次の山)まで完了するように実行される。尚、図6に示す例では、図6の示す処理はソフトウェアにより実現される態様で説明されるが、上述の如く、図6の示す処理の一部又は全部はハードウェア等で実現されてもよい。
ステップ602では、電流制御部506により算出された補正前のduty3と、現在設定されているduty2と、現在のキャリア信号の周波数とに基づいて、直近のサンプリングタイミングP3を算出する。具体的には、現在設定されているduty2と、現在のキャリア信号の周波数とに基づいて、"a"(図7(A)等参照)を算出し、電流制御部506により算出された補正前のduty3と、現在のキャリア信号の周波数(又は次の山から変化する場合は変化後のキャリア信号の周波数)とに基づいて、"b"(図7(A)等参照)を算出し、"(a+b)/2"(図7(A)等参照)を算出する(図7中の白丸P3参照)。尚、上述の如く、遅れ時間を考慮する場合は、サンプリングタイミングは、"(a+b)/2+α"として算出されてもよい(図7中の黒丸P3参照)。
ステップ604では、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミング(キャリア信号の次の谷)までの時間が、duty設定必要時間γ以上であるか否かが判定される。例えば、サンプリングタイミングが"(a+b)/2"として決定される場合(図7中の白丸P3参照)、次の関係式が満たされるか否かが判定される。
β−{(a+b)/2−a}≧γ 式(1)
尚、{(a+b)/2−a}は、キャリア信号の山から直近のサンプリングタイミングP3までの時間を表し、βは、キャリア信号の山から谷までの時間を表す。βは、キャリア信号の周波数に応じて変化するため、現在のキャリア信号の周波数(又は次の山から変化する場合は変化後のキャリア信号の周波数)に応じて可変されてもよい。
尚、サンプリングタイミングが"(a+b)/2+α"として決定される場合(図7中の黒丸P3参照)、次の関係式が満たされるか否かが判定される。
β−{(a+b)/2−a+α}≧γ 式(2)
本ステップ604において、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γ以上である場合は、そのまま終了する。即ち、この場合、補正前のduty3の補正が不要であると判断して、補正前のduty3の補正を行うことなく終了する。この場合、デューティは、補正前のduty3がそのまま次回のデューティ設定タイミング(キャリア信号の次の谷)で設定されることになる。他方、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γ以上でない場合は、ステップ606に進む。
ステップ606では、補正前のduty3を補正する。即ち、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γ以上となるように、補正前のduty3を補正する。例えば、サンプリングタイミングが"(a+b)/2"として決定される場合(図7中の白丸P3参照)、上記の式(1)の関係を満たす"b"の最大値に対応したデューティを、補正後のduty3として決定してよい。また、サンプリングタイミングが"(a+b)/2+α"として決定される場合(図7中の黒丸P3参照)、上記の式(2)の関係を満たす"b"の最大値に対応したデューティを、補正後のduty3として決定してよい。
尚、図7(A)に示す例では、サンプリングタイミングが"(a+b)/2+α"として決定される場合、直近のサンプリングタイミングP3(図7中の黒丸P3参照)から次回のデューティ設定タイミング(キャリア信号の次の谷)までの時間が、duty設定必要時間γより短いため、ステップ606に進み、補正前のduty3が補正される。この補正の結果、図7(B)に示すように、直近のサンプリングタイミングP3(図7中の黒丸P3参照)から次回のデューティ設定タイミング(キャリア信号の次の谷)までの時間が、duty設定必要時間γ以上となる。
このように図6に示すデューティの補正方法によれば、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γ未満である場合に、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γ以上となるように、今回のデューティ設定周期で設定するデューティが最終的に決定される。これにより、直近のサンプリングタイミングP3でサンプリングしたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて演算されるデューティ(本例ではduty4)であって、次回のデューティ設定タイミングで設定されるデューティ(本例ではduty4)を、次回のデューティ設定タイミングまでに演算完了すること(設定可能な状態にすること)ができる。即ち、上述の補正を行わない場合には、当該サンプリングタイミングでサンプリングしたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいてduty4を演算しても、かかるduty4の演算が次回のデューティ設定タイミングに間に合わない場合がある(結果として、新たなデューティの設定ができないことになりうる)。これに対して、図6に示すデューティの補正処理を行うことで、かかる不都合を防止することができる。
尚、図6及び図7では、キャリア信号が山になるときに設定されるデューティの補正方法について説明したが、キャリア信号が谷になるときに設定されるデューティの補正方法についても同様であってよい。例えば、サンプリングタイミングP3でサンプリングしたリアクトル電流ILのサンプリング値に基づいて演算されるデューティ(duty4)についても、同様に適用可能である。
また、図6及び図7では、デューティの上限値や下限値を考慮していないが、以下で説明するように、デューティの上限値や下限値についても考慮して、デューティの補正を行ってもよい。
図8は、キャリア信号が山になるときに設定されるデューティに関して、デューティの下限値σ1を考慮したデューティの補正方法の説明図である。尚、以下では、上記の式(1)又は(2)の関係を満たす"b"の最大値に対応したデューティを、「臨界点デューティ」という。図8(A)は、デューティの下限値σ1が臨界点デューティよりも大きい場合を示し、図8(B)は、デューティの下限値σ1が臨界点デューティよりも小さい場合を示す。デューティの下限値σ1は、短絡を防止するために必要な物理的な限界値であり、デットタイムやキャリア信号の周波数等に応じて変化してもよい。
図8(A)に示すように、デューティの下限値σ1が臨界点デューティよりも大きい場合、デューティの下限値σ1以上となるようにデューティが補正されてよい。他方、デューティの下限値σ1が臨界点デューティよりも小さい場合、臨界点デューティ以上となるようにデューティが補正されてよい。
図9は、キャリア信号が谷になるときに設定されるデューティに関して、デューティの上限値σ2を考慮したデューティの補正方法の説明図である。図9(A)は、デューティの上限値σ2が臨界点デューティよりも小さい場合を示し、図9(B)は、デューティの上限値σ2が臨界点デューティよりも大きい場合を示す。デューティの上限値σ2は、下限値σ1と同様、短絡を防止するために必要な物理的な限界値であり、デットタイムやキャリア信号の周波数等に応じて変化してもよい。
図9(A)に示すように、デューティの上限値σ2が臨界点デューティよりも小さい場合、デューティの上限値σ2以下となるようにデューティが補正されてよい。他方、デューティの上限値σ2が臨界点デューティよりも大きい場合、臨界点デューティ以下となるようにデューティが補正されてよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施例では、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γ未満である場合に、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γとなるように、上記の式(1)又は(2)の関係を満たす"b"の最大値に対応したデューティ(臨界点デューティ)が設定されているが、直近のサンプリングタイミングP3から次回のデューティ設定タイミングまでの時間が、duty設定必要時間γよりも大きくなるように、臨界点デューティとは異なるデューティが設定されてもよい。例えば、キャリア信号が山になるときに設定されるデューティの補正時には、臨界点デューティよりも僅かに大きいデューティに補正されてもよい。また、キャリア信号が谷になるときに設定されるデューティの補正時には、臨界点デューティよりも僅かに小さいデューティに補正されてもよい。
また、上述した実施例では、キャリア信号の頂点(山及び谷)毎にデューティが設定されているが、キャリア信号の頂点から所定位相ずれたタイミング毎にデューティが設定されてもよい。
また、上述した実施例では、DC/DCコンバータ20は、双方向のDC/DCコンバータであったが、コンバータのタイプは任意である。例えば、DC/DCコンバータ20は、昇圧のみが可能又は降圧のみが可能なコンバータであってもよい。例えば昇圧のみが可能なコンバータの場合、上アームは、スイッチング素子22が無く、ダイオードD22のみを有する構成であってよい。また、降圧のみが可能なコンバータの場合、下アームは、スイッチング素子24が無く、ダイオードD24のみを有する構成であってよい。
また、上述した実施例では、電流制御部506により算出されるデューティをデューティ補正部512により補正することで最終的なデューティを決定しているが、電流制御部506は、デューティ補正部512の機能を内包してもよい。例えば、電流制御部506は、臨界点デューティを上限値又は下限値としつつ、ADC504からのリアクトル電流ILのサンプリング値と、電圧制御部508からのリアクトル電流ILの目標値ILとに基づいて、デューティを決定してもよい。
また、上述した実施例では、DC/DCコンバータ20は、車両用に使用されているが、他の用途(例えば、他の電動装置の電源装置等)に使用されてもよい。また、DC/DCコンバータ20は、車両用としても他の用途(例えば、電動ステアリング装置用)に使用されてもよい。
1 モータ駆動システム
10 バッテリ
20 DC/DCコンバータ
30 インバータ
40 走行用モータ
50 半導体駆動装置
Q1,Q2 U相に係るスイッチング素子
Q3,Q4 V相に係るスイッチング素子
Q5,Q6 W相に係るスイッチング素子
Q22 上アームのスイッチング素子
Q24 下アームのスイッチング素子
502 フィルタ
504 ADC
506 電流制御部
508 電圧制御部
510 モータ目標電圧算出部
512 デューティ補正部
513 キャリア生成部
514 ゲート信号生成部
516 サンプリングタイミング算出部
540 モータ制御部
560 走行制御部

Claims (6)

  1. スイッチング素子及びリアクトルを有するコンバータと、
    キャリア信号の半周期に対応した所定のデューティ設定周期毎にデューティを設定し、設定したデューティと前記キャリア信号との関係に応じた切換タイミングで、前記コンバータのスイッチング素子のオン/オフ切換を実行する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、次回のデューティ設定タイミングまでに、前記リアクトルを流れる電流値をサンプリングし且つ前記サンプリングした電流値に基づいて次回のデューティ設定タイミングで設定するデューティを演算することを、完了するように、今回のデューティ設定周期で設定するデューティを決定することを特徴とする、コンバータ装置。
  2. 前記制御装置は、前記リアクトルを流れる電流値をサンプリングするサンプリングタイミングから次回のデューティ設定タイミングまでの時間が所定時間以上になるように、今回のデューティ設定周期で設定するデューティを決定する、請求項1に記載のコンバータ装置。
  3. 前記リアクトルを流れる電流値をサンプリングするサンプリングタイミングは、前記スイッチング素子の1回のオン期間又はオフ期間における前記リアクトルを流れる電流の平均値がサンプルされるように決定される、請求項1又は2に記載のコンバータ装置。
  4. 前記リアクトルを流れる電流値をサンプリングするサンプリングタイミングは、前回のデューティ設定周期で設定したデューティと、今回のデューティ設定周期で設定するデューティとに基づいて決定される、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のコンバータ装置。
  5. 前記リアクトルを流れる電流値をサンプリングするサンプリングタイミングは、前回のデューティ設定周期で設定したデューティに応じた前回の切換タイミングと、今回のデューティ設定周期で設定するデューティに応じた今回の切換タイミングとの間の中間時点に対応する、請求項4に記載のコンバータ装置。
  6. 前記リアクトルを流れる電流値をサンプリングするサンプリングタイミングは、前回のデューティ設定周期で設定したデューティに応じた前回の切換タイミングと、今回のデューティ設定周期で設定するデューティに応じた今回の切換タイミングとの間の中間時点に対して所定の遅延時間後に対応する、請求項4に記載のコンバータ装置。
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