JP2020162202A - 車両駆動装置 - Google Patents

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章二 永田
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Tatsunori Mori
竜徳 森
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Masahito Ishii
雅人 石井
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Abstract

【課題】システムの上限電圧に対して必要なマージンを確保しつつ、回転電機により発生可能な回転トルクを高める。【解決手段】昇圧コンバータ(20)と、昇圧コンバータに電気的に接続されるインバータ(30)と、インバータに電気的に接続され、車軸に回転トルクを伝達可能な回転電機(40、MG1、MG2)と、複数のモードで昇圧コンバータを制御する制御装置(50)とを含み、複数のモードは、制御装置が、第1キャリア周波数に基づいて、昇圧コンバータの出力電圧を第1電圧値(V1max)を超えない範囲内で制御する第1モードと、制御装置が、第1キャリア周波数よりも高い第2キャリア周波数に基づいて、昇圧コンバータの出力電圧を、第1電圧値よりも高い第2電圧値(V2max)に制御する第2モードとを含む、車両駆動装置(7)が開示される。【選択図】図8

Description

本開示は、車両駆動装置に関する。
クランキング振動の継続時間を低減するために、エンジン始動が確定するよりも前にエンジン始動用のモータの出力トルクを最大にする電圧まで昇圧コンバータの出力電圧を増加させ、昇圧コンバータの出力電圧を増加させてから、エンジンを始動させる技術が知られている。
特開2005−16442号公報
ところで、昇圧コンバータは、リプル電圧に起因して出力電圧がシステムの上限電圧を超えないように、システムの上限電圧に対して一定のマージンを持つ出力上限が設定され、当該出力上限を超えないように出力電圧が制御される場合がある。かかる制御状態が常に形成されると、一定のマージンに対応する分だけ、昇圧コンバータの出力電圧が制限された状態が常に形成されることになるので、効率的な出力の増加の観点から改善の余地がある。
そこで、1つの側面では、本発明は、システムの上限電圧に対して必要なマージンを確保しつつ、回転電機により発生可能な回転トルクを高めることを目的とする。
1つの側面では、昇圧コンバータと、
前記昇圧コンバータに電気的に接続されるインバータと、
前記インバータに電気的に接続され、車軸に回転トルクを伝達可能な回転電機と、
複数のモードで前記昇圧コンバータを制御する制御装置とを含み、
前記複数のモードは、前記制御装置が、第1キャリア周波数に基づいて、前記昇圧コンバータの出力電圧を第1電圧値を超えない範囲内で制御する第1モードと、前記制御装置が、前記第1キャリア周波数よりも高い第2キャリア周波数に基づいて、前記昇圧コンバータの出力電圧を、前記第1電圧値よりも高い第2電圧値に制御する第2モードとを含む、車両駆動装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、システムの上限電圧に対して必要なマージンを確保しつつ、回転電機により発生可能な回転トルクを高めることが可能となる。
電動自動車の機械系の構成を概略的に示す図である。 電動自動車用のモータ駆動システムの全体構成の一例を示す図である。 キャリア信号とデューティとの関係で切り替わるスイッチング素子のオン/オフ状態の時系列(力行時)の一例を示す図である。 キャリア信号とデューティとの関係で切り替わるスイッチング素子のオン/オフ状態の時系列(回生時)の一例を示す図である。 モータジェネレータ(MG2)の出力特性の説明図である。 始動アシスト制御が実行される際の速度線図を示す。 モータジェネレータ(MG2)に関して、理論上発生可能なモータトルクの最大値と、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値との関係を示す概念図である。 キャリア信号のキャリア周波数とリプル電圧との関係の説明図である。 本実施例の効果の説明図である。 制御装置におけるDC/DCコンバータの制御ブロックの一例を示す図である。 電気走行モードにおいて制御装置により実現される処理の一例を示す概略フローチャートである。 適用可能な他の電動自動車の機械系の構成を概略的に示す図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
以下の説明において、特に言及しない限り、電気系の各種の要素間の“接続”という用語は、“電気的な接続”を意味し、機械系の各種の要素間の“接続”という用語は、直接的又は間接的な“接続”を意味する。また、本明細書において、「所定」とは、「予め定められた」という意味で使用されている。
図1は、電動自動車の機械系の構成を概略的に示す図である。図1に示す例では、電動自動車は、エンジンEGと、2つのモータジェネレータMG1、MG2と、動力分割機構SPとを含む。エンジンEGの出力は、動力分割機構SPを介して車軸90に伝達される。なお、車軸90は、車輪WHを回転させる軸(ドライブシャフト)である。なお、動力分割機構SPと車軸90との間には、他の減速機構や差動伝動装置、クラッチ等が設けられてよい。動力分割機構SPは、例えば遊星歯車機構であってよい。モータジェネレータMG1、MG2は、動力分割機構SPを介してエンジンEGに接続される。
このような構成では、モータジェネレータMG2のみを動力源とする電気走行モードや、エンジンEGとモータジェネレータMG2の双方を動力源とするハイブリッド走行モード等のような各種の走行モードを選択的に形成できる。すなわち、走行モードを、電気走行モードやハイブリッド走行モード等の各種モードに切り替えることができる。
なお、電動自動車の機械系の構成は、図1に示した構成に限られず、走行用モータを備えるものであれば、任意である。
図2は、電動自動車用のモータ駆動システム1の全体構成の一例を示す図である。モータ駆動システム1は、バッテリ10の電力を用いてモータジェネレータMG1、MG2を駆動することにより車両を駆動させるシステムである。なお、電動自動車は、電力を用いてモータジェネレータMG1、MG2を駆動して走行するものであれば、その方式や構成の詳細は任意である。本実施例では、一例として、上述したように、電動自動車は、動力源がエンジンEGとモータジェネレータMG1、MG2であるハイブリッド自動車であるものとする。
モータ駆動システム1は、図2に示すように、バッテリ10、DC/DCコンバータ20、インバータ30、モータジェネレータMG1、MG2としてのモータジェネレータ40、及び、制御装置50を備える。なお、本実施例では、モータ駆動システム1のうちの、DC/DCコンバータ20(昇圧コンバータの一例)、インバータ30、モータジェネレータ40、及び、制御装置50が、車両駆動装置7の一例を形成する。
本実施例では、図1に示した2モータ構成に対応して、モータジェネレータ40とインバータ30は、2組設けられる。各組のモータジェネレータ40とインバータ30は、バッテリ10に対して並列に接続されてよい。図2では、特に言及しない限り、任意の1組のモータジェネレータ40とインバータ30について説明する。
バッテリ10は、電力を蓄積して直流電圧を出力する任意の蓄電装置であり、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリや電気2重層キャパシタ等の容量性素子から構成されてもよい。
DC/DCコンバータ20は、双方向のDC/DCコンバータ(可逆チョッパ方式の昇圧DC/DCコンバータ)であってよい。DC/DCコンバータ20は、例えば200Vから700Vへの昇圧変換、及び、700Vから200Vへの降圧変換が可能であってよい。DC/DCコンバータ20のリアクトル(コイル)L1の入力側と負極ラインとの間には平滑用コンデンサC1が接続されてよい。
図示の例では、DC/DCコンバータ20は、2つのスイッチング素子Q22、Q24と、リアクトルL1とを有する。2つのスイッチング素子Q22、Q24は、インバータ30の正極ラインと負極ラインとの間に互いに直列に接続される。リアクトルL1は、バッテリ10の正極側に直列に接続される。リアクトルL1は、出力側が2つのスイッチング素子Q22、Q24の接続部に接続される。
図示の例では、DC/DCコンバータ20の2つのスイッチング素子Q22、Q24は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。なお、スイッチング素子Q22、Q24は、ダイオード(例えばフリーホイールダイオード)D22、D24を外付け素子と用いる通常のIGBTであってもよいし、ダイオードD22、D24を内蔵した逆導通IGBT(RC(Reverse Conducting)−IGBT)であってもよい。いずれの場合も、上アームのスイッチング素子Q22のコレクタはインバータ30の正極ラインに接続されており、上アームのスイッチング素子Q22のエミッタは下アームのスイッチング素子Q24のコレクタに接続されている。また、下アームのスイッチング素子Q24のエミッタは、インバータ30の負極ライン及びバッテリ10の負極に接続されている。なお、スイッチング素子Q22、Q24は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field−Effect Transistor)のような、IGBT以外の他のスイッチング素子であってもよい。
インバータ30は、正極ラインと負極ラインとの間に互いに並列に配置されるU相、V相、W相の各アームから構成される。U相アームは、スイッチング素子(本例ではIGBT)Q1、Q2の直列接続を含み、V相アームは、スイッチング素子(本例ではIGBT)Q3、Q4の直列接続を含み、W相アームは、スイッチング素子(本例ではIGBT)Q5、Q6の直列接続を含む。また、各スイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、それぞれ、エミッタ側からコレクタ側に電流を流すようにダイオードD1〜D6が配置される。なお、スイッチング素子Q1〜Q6は、MOSFETのような、IGBT以外の他のスイッチング素子であってもよい。
モータジェネレータ40は、3相の永久磁石モータであり、U、V、W相の3つのコイルの一端が中点で共通接続されている。U相コイルの他端は、スイッチング素子Q1、Q2の中点M1に接続され、V相コイルの他端は、スイッチング素子Q3、Q4の中点M2に接続され、W相コイルの他端は、スイッチング素子Q5、Q6の中点M3に接続される。スイッチング素子Q1のコレクタと負極ラインとの間には、平滑用コンデンサC2が接続される。なお、モータジェネレータ40は、電磁石と永久磁石とを組み合わせたハイブリッド型の3相モータであってもよい。
制御装置50は、DC/DCコンバータ20及びインバータ30を制御する。制御装置50は、マイクロコンピューターを含むECU(電子制御ユニット)として具現化されてもよい。なお、制御装置50の各種機能(以下で説明する機能を含む)は、任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、制御装置50の各種機能は、特定用途向けASIC(Application−Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)により実現されてもよい。また、制御装置50の各種機能は、複数のECUにより協動して実現されてもよい。
DC/DCコンバータ20の制御方法の概要は任意であってよい。典型的には、制御装置50は、インバータ30の動作(力行又は回生)に応じて、DC/DCコンバータ20を制御する。例えば、制御装置50は、力行時は、DC/DCコンバータ20の下アームのスイッチング素子Q24のみをオン/オフ切換し(下アームによる片アーム駆動)、バッテリ10の電圧を昇圧してインバータ30側に出力する。この際、下アームのスイッチング素子Q24は、PWM(Pulse Width Modulation)制御されてもよい。また、回生時は、DC/DCコンバータ20の上アームのスイッチング素子Q22のみをオン/オフ切換し(上アームによる片アーム駆動)、インバータ30側の電圧を降圧してバッテリ10側に出力する。この際、上アームのスイッチング素子Q22は、PWM制御されてよい。また、リアクトルL1を流れる電流が0を跨ぐ際(ゼロクロス時)、制御装置50は、2つのスイッチング素子Q22、Q24を逆相でオン/オフ駆動してもよい。
インバータ30の制御方法の概要は任意であってよい。典型的には、制御装置50は、各相のコイルを流れる各相電流が例えば120度ずつ位相がずれた関係の正弦波波形となるように、U相に係る2つのスイッチング素子Q1、Q2をオン/オフ駆動し、V相に係る2つのスイッチング素子Q3、Q4をオン/オフ駆動し、W相に係る2つのスイッチング素子Q5、Q6をオン/オフ駆動する。
図3A及び図3Bは、キャリア信号とデューティとの関係で切り替わるスイッチング素子Q22、Q24のオン/オフ状態の時系列の一例を示す図であり、図3Aは、上段から、キャリア信号とデューティ(図3A及び図3Bでは“Duty”と表記)の関係、力行時におけるスイッチング素子Q22、Q24のオン/オフ状態、及び、リアクトル電流ILの波形の一例を概略的に示す図であり、図3Bは、上段から、キャリア信号とデューティの関係、回生時におけるスイッチング素子Q22、Q24のオン/オフ状態、及びリアクトル電流ILの波形の一例を概略的に示す図である。
力行時においては、例えば、図3Aに示すように、下アームのスイッチング素子Q24のみがオン/オフ切換され、上アームのスイッチング素子Q22はオフ状態に維持されてよい(下アームによる片アーム駆動)。図3Aに示す例では、下アームのスイッチング素子Q24は、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを超えると、オンからオフに切り替えられ、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを下回ると、オフからオンに切り替えられる。
下アームのスイッチング素子Q24がオンすると、バッテリ10の正極側からリアクトルL1及びスイッチング素子Q24を通ってバッテリ10の負極側へと戻る電流ループが形成され、リアクトル電流ILが上昇する。この際、リアクトル電流ILは、図3Aに示すように、一定の傾きで上昇する。次に下アームのスイッチング素子Q24がオフすると、リアクトルL1を流れ続けようとする電流は、上アームのダイオードD22を通ってインバータ30側に流れる。この際、リアクトル電流ILは、図3Aに示すように、一定の傾きで減少する。このようにして、力行時は、リアクトル電流ILは、下アームのスイッチング素子Q24のオン/オフ切換ごとに、正の領域で傾きを変化させつつ増減する。なお、リアクトル電流ILの増減は、デューティに依存し、デューティが大きいほど下アームのスイッチング素子Q24のオン期間が長くなりリアクトル電流ILが増加する。
回生時においては、例えば、図3Bに示すように、上アームのスイッチング素子Q22のみがオン/オフ切換され、下アームのスイッチング素子Q24はオフ状態に維持されてよい(上アームによる片アーム駆動)。図3Bに示す例では、上アームのスイッチング素子Q22は、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを超えると、オンからオフに切り替えられ、キャリア信号のレベルがデューティのレベルを下回ると、オフからオンに切り替えられる。
上アームのスイッチング素子Q22がオンすると、インバータ30の正極側から上アームのスイッチング素子Q22及びリアクトルL1を通ってバッテリ10の正極へと電流が流れる。この際、リアクトル電流ILは、図3Bに示すように、一定の傾きで減少する(負方向では増加する)。次に上アームのスイッチング素子Q22がオフすると、リアクトルL1を流れ続けようとする電流は、下アームのダイオードD24を通ってバッテリ10の正極へと流れる。この際、リアクトル電流ILは、図3Bに示すように、一定の傾きで上昇する。このようにして、回生時は、リアクトル電流ILは、上アームのスイッチング素子Q22のオン/オフ切換ごとに、負の領域で傾きを変化させつつ増減する。なお、リアクトル電流ILの増減は、デューティに依存し、デューティが大きいほど上アームのスイッチング素子Q22のオン期間が長くなりリアクトル電流ILが減少(負方向に増加)する。
なお、図3A及び図3Bに示す例では、デューティは一定であるが、デューティは、キャリア信号の半周期に対応した所定のデューティ設定周期ごとに変更(設定)される。この際、デューティは、キャリア信号の山(上側の頂点)と谷(下側の頂点)で変更されてよい。
図4は、モータジェネレータMG2の出力特性の説明図である。図4には、横軸に回転数(モータジェネレータMG2の回転数)を取り、縦軸にモータトルクを取り、モータジェネレータMG2の出力特性として、回転数ごとの出力可能な最大のモータトルクが示される。以下では、回転数に応じたトルクの特性を表すラインを「トルクライン」とも称する。
図4には、DC/DCコンバータ20の出力電圧が300VであるときのモータジェネレータMG2のトルクライン300と、DC/DCコンバータ20の出力電圧が500VであるときのモータジェネレータMG2のトルクライン301と、DC/DCコンバータ20の出力電圧が700VであるときのモータジェネレータMG2のトルクライン302とが示される。
図4に示すように、回転数ごとの出力可能な最大のモータトルクは、回転数が、ある回転数(α1、α2、α3参照)を超えると、回転数の増加につれて減少していく。すなわち、モータジェネレータMG2の回転数が比較的低いときは、トルクライン300〜302のうちの右下がりのトルクライン部分の制限を受けることなく最大値Tmを出力することが可能であるが、モータジェネレータMG2の回転数が、ある回転数を超えると、モータジェネレータMG2の回転数の更なる増加に従い、トルクライン300〜302のうちの右下がりのトルクライン部分の制限を受け、出力可能なモータトルクの最大値は最大値Tmから減少する。
また、図4に示すトルクライン300〜302からわかるように、DC/DCコンバータ20の出力電圧が増加すると、右下がりのトルクライン部分の開始する回転数(α1、α2、α3参照)が増加する。例えば、DC/DCコンバータ20の出力電圧が300Vであるときは、モータジェネレータMG2の回転数が回転数α1を超えると、右下がりのトルクライン部分の制限を受けるのに対して、DC/DCコンバータ20の出力電圧が500Vであるときは、モータジェネレータMG2の回転数が回転数α1を超えても、回転数α2を超えるまでは、右下がりのトルクライン部分の制限を受けない。
このように、モータジェネレータMG2の、回転数ごとの出力可能な最大のモータトルクは、DC/DCコンバータ20の出力電圧が高くなるほど大きくなる(矢印R1参照)。
図5は、本実施例においてエンジンEGの始動時に実行される始動アシスト制御の説明図であり、始動アシスト制御が実行される際の速度線図を示す。図5では、エンジンEGが停止した状態(すなわちエンジン回転数が0の状態)がライン400で示される。なお、この状態では、モータジェネレータMG1は、負方向に回転し、モータジェネレータMG2及び車軸90は、正方向に回転している。
このような状態で、エンジンEGの始動要求が発生すると、モータジェネレータMG1は、正方向の回転トルクであるクランキングトルク(アシストトルクの一例)Tq1を発生する。これにより、エンジンEGには、正方向の回転トルクが伝達され、クランキング動作がアシストされる。
このとき、クランキングトルクTq1は、エンジンEGのクランクシャフト(図示せず)を中心としてモータジェネレータMG2及びそれに伴い車軸90に反力トルクTq2として伝達する。このような反力トルクTq2が車軸90に作用すると、減速感を運転者に与えるので、かかる減速感が生じないように、モータジェネレータMG2がキャンセルトルクTq3(補償用の回転トルクの一例)を発生させる。キャンセルトルクTq3は、典型的には、反力トルクTq2と同じである。この場合、反力トルクTq2は、完全に相殺される。ただし、変形例では、キャンセルトルクTq3は、反力トルクTq2よりも小さくてもよい。なお、クランキングトルクTq1の大きさに応じて反力トルクTq2の大きさが一意に決まる。従って、クランキングトルクTq1の大きさが変化する構成では、キャンセルトルクTq3の大きさは、クランキングトルクTq1の大きさに応じて決定されてよい。
図6は、モータジェネレータMG2に関して、理論上発生可能なモータトルクの最大値と、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値との関係を示す概念図である。図6に示すトルクライン600、601は、DC/DCコンバータ20の出力電圧が一定である場合の特性を示し、トルクライン600は、理論上発生可能なモータトルクの最大値に対応し、トルクライン601は、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値に対応する。なお、理論上発生可能なモータトルクの最大値とは、制御上の制約がない場合に発生可能なモータトルクの最大値であり、図4に示した特性のとおりである。
図6に示すように、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値は、理論上発生可能なモータトルクの最大値に対して、マージントルクΔTqだけ小さくなる態様で設定される。マージントルクΔTqは、キャンセルトルクTq3の大きさに対応し、例えば、キャンセルトルクTq3の大きさに一致する。この場合、上述のようにエンジンEGの始動の際にクランキングトルクTq1に起因して生じうる減速感を、マージントルクΔTqに応じた分だけ無くす又は低減できる。なお、マージントルクΔTqは、回転数とは無関係に一定であるが、回転数に応じて若干異なってもよい。
なお、モータジェネレータMG2に関して、ある回転数であるときのモータトルクの指令値が、当該回転数において電気走行モードで発生可能なモータトルクの最大値を超えると、エンジンEGが始動される。そして、モータトルクの指令値のうちの、当該最大値を超えた分のトルクが、エンジンEGのトルクにより賄われる。換言すると、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値に係るトルクラインは、エンジンEGの始動条件を定め、更に換言すると、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値に係るトルクラインは、電気走行モードが可能な範囲を定める。
図7は、キャリア信号の周波数(以下、「キャリア周波数」と称する)とリプル電圧との関係の説明図である。図7では、横軸に時間を取り、縦軸にDC/DCコンバータ20の出力電圧(昇圧後の電圧)を取り、キャリア周波数を変化させたときの、DC/DCコンバータ20の出力電圧の時系列波形が示される。図7では、区間701では、キャリア周波数が5kHzであり、区間702では、キャリア周波数が10kHzであり、区間703では、キャリア周波数が20kHzである。各区間701〜703では、DC/DCコンバータ20の出力電圧は、目標電圧VH*になるように制御されている。
図7に示すように、DC/DCコンバータ20の出力電圧は、目標電圧VH*になるように制御されているにもかかわらず、DC/DCコンバータ20の出力電圧は、目標電圧VH*を略中心として上下に振動する(すなわちリプル電圧が発生する)。このようなリプル電圧は、力行時において、図3Aを参照して上述した下アームのスイッチング素子Q24のオン/オフ切換に起因して生じる。より具体的には、図3Aを参照して説明したように、リアクトル電流ILが、下アームのスイッチング素子Q24のオン/オフ切換ごとに傾きを変化させる。このときの傾きの変化がリプル電流(及びそれに伴いリプル電圧)を生む。
リプル電圧は、図7に示すように、キャリア周波数が高くなるほど小さくなる。具体的には、区間702では、区間701に比べてリプル電圧がΔV1だけ低減され、区間703では、区間702に比べてリプル電圧がΔV2だけ低減されている。これは、キャリア周波数が高くなることで下アームのスイッチング素子Q24のオン/オフ切換の周期が短くなれば、リプル成分がその分だけ少なくなるためである。
以上からわかるように、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*に対する上限値(目標電圧VH*として設定可能な上限値)は、キャリア周波数が決まると、システムの上限電圧Vmaxに応じて決まる。システムの上限電圧Vmaxとは、平滑用コンデンサC2の両端の電圧VHの上限値に対応してよく、例えば、平滑用コンデンサC2に接続されるシステムの耐圧に応じて決定されてよい。
具体的には、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*に対する上限値は、システムの上限電圧Vmaxから、キャリア周波数に応じたリプル電圧を考慮するための所定マージンVmを差し引いた値である。この場合、所定マージンVmは、例えばキャリア周波数に応じたリプル電圧以上となる。そして、キャリア周波数に応じたリプル電圧は、上述のように、キャリア周波数が高くなるほど小さくなる。
従って、キャリア周波数が高くなるほど、リプル電圧が小さくなるので、所定マージンVmを小さくすることができ、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*に対する上限値を高めることができる。その結果、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値を高めることができる。
そこで、本実施例では、制御装置50は、電気走行モードにおいて、キャリア周波数が第1キャリア周波数に設定される第1駆動モード(第1モードの一例)と、キャリア周波数が第1キャリア周波数よりも高い第2キャリア周波数に設定される第2駆動モード(第2モードの一例)とを含む複数の駆動モードで動作可能とする。
この場合、制御装置50は、第2駆動モードにおいては、第1駆動モードよりも、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*に対する上限値を大きくすることができる。従って、本実施例では、制御装置50は、第1駆動モードにおいては、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*に対する上限値をV1maxとし、第2駆動モードにおいては、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*をV2max(>V1max)に設定する。例えば、図7に示す例において、第1キャリア周波数=5kHzとし、第2キャリア周波数=20kHzとした場合、上限値V2maxは、第1駆動モードにおける目標電圧VH*に対する上限値V1maxよりも、ΔV1+ΔV2だけ高くすることができる。
具体的には、本実施例では、制御装置50は、第1駆動モードにおいては、第1キャリア周波数に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧が上限値V1max(以下、「第1上限値V1max」とも称する)(第1電圧値の一例)を超えないように制御する。他方、制御装置50は、第2駆動モードにおいては、第2キャリア周波数に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧を上限値V2max(以下、「第2上限値V2max」とも称する)(第2電圧値の一例)に制御する。なお、第2上限値V2maxは、第1上限値V1maxよりも有意に高ければよく、第2上限値V2maxと第1上限値V1maxとの差は、第1キャリア周波数に応じたリプル電圧と、第2キャリア周波数に応じたリプル電圧との間の差分以下であってよい。
他方、キャリア周波数が高くなると、発熱量の増加に伴うDC/DCコンバータ20の高温化等の不都合があるので、キャリア周波数を過剰に高くしたり、比較的高いキャリア周波数のキャリア信号を生成する状態を比較的長い時間維持したり、比較的高いキャリア周波数のキャリア信号を生成する状態を高い頻度で発生させたりすることは、好ましくない。
そこで、本実施例では、制御装置50は、電気走行モード中、所定条件が成立した場合のみ第2駆動モードを形成する。具体的には、制御装置50は、電気走行モード中、第1駆動モードにおいてエンジンEGの始動要求が生成された場合に、第1駆動モードから第2駆動モードに切り替え、第2キャリア周波数に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧を第2上限値V2maxに制御する。なお、変形例では、制御装置50は、電気走行モード中、第1駆動モードにおいてエンジンEGの始動要求が予測された場合に、第1駆動モードから第2駆動モードに切り替え、第2キャリア周波数に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧を第2上限値V2maxに制御してもよい。なお、エンジンEGの始動要求は、上述のように、モータジェネレータMG2に関して、ある回転数であるときのモータトルクの指令値が、同回転数における電気走行モードで発生可能なモータトルクの最大値を超えた場合に生成される。従って、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値に係るトルクラインを利用して(例えば、当該トルクラインに対して所定トルクだけ小さくなる方向にオフセットしたトルクラインに基づいて)、エンジンEGの始動要求を予測してもよい。
DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxに制御されると、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第1上限値V1maxであるときに比べて、モータジェネレータMG2で生成可能なモータトルクを増加できる。これにより、エンジンEGの始動の際に、減速感を無くすようにキャンセルトルクTq3を発生させつつ、電気走行モードが可能な範囲を広げることができる。
図8は、本実施例の効果の説明図である。図8では、トルクライン800、801は、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第1上限値V1maxであるときの特性を示し、トルクライン800は、理論上発生可能なモータトルクの最大値に対応し、トルクライン801は、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値に対応する。また、図8では、トルクライン900、901は、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxであるときの特性を示し、トルクライン900は、理論上発生可能なモータトルクの最大値に対応し、トルクライン901は、電気走行モードにおいて発生可能なモータトルクの最大値に対応する。
トルクライン801は、トルクライン800に対してマージントルクΔTq(キャンセルトルクTq3の大きさに対応)だけ小さく、トルクライン901は、トルクライン900に対してマージントルクΔTqだけ小さい。
本実施例においては、第1駆動モードにおいても、トルクライン901に基づいてモータジェネレータMG2を制御できる。これにより、トルクライン801に基づいてモータジェネレータMG2を制御する場合に比べて、電気走行モードが可能な範囲を広げることができる(矢印R2参照)。この結果、トルクライン801に基づいてモータジェネレータMG2を制御する場合に比べて、エンジンEGの始動機会を低減でき、効率的な制御を実現できる。
また、本実施例では、第2駆動モードは、エンジンEGの始動に関連して形成されるだけであるので、キャリア周波数が比較的高い周波数(第2キャリア周波数)に比較的長い時間設定される場合や、比較的高い頻度で設定される場合に生じうる不都合(例えば発熱量の増加に伴うDC/DCコンバータ20の高温化等)を低減できる。
次に、図9以降を参照して、更に具体的な例について説明する。
図9は、制御装置50におけるDC/DCコンバータ20の制御ブロック500の一例を示す図である。制御ブロック500は、例えばマイコンで構成されてよい。なお、図9には、DC/DCコンバータ20の制御ブロック500に情報等を供給する制御部(モータ制御部540や走行制御部560)も示されている。なお、モータ制御部540及び走行制御部560は、制御ブロック500を実現するECUにより実現されてもよいし、制御ブロック500を実現するECUとは異なるECUにより実現されてもよい。
走行制御部560は、例えばアクセル開度と車速とに基づいて、モータトルク指令値(モータトルクの指令値)を決定し、モータ制御部540に供給してよい。なお、いわゆる自動運転モードがある車両においては、モータトルク指令値は、周辺監視センサ(ミリ波レーダやLiDAR:Light Detection and Ranging、画像センサ等)からの周辺情報やインフラ情報等に基づいて決定されてもよい。
また、走行制御部560は、エンジンEGの始動要求(図9では、「エンジン始動要求」と表記)を生成し、エンジンEGの始動要求をモータ制御部540及び駆動モード設定部516に供給する。本実施例では、走行制御部560は、図8に示したトルクライン901に基づいて、エンジンEGの始動要求を生成する。これにより、上述したように、図8に示したトルクライン801に基づいてエンジンEGの始動要求を生成する場合に比べて、電気走行モードが可能な範囲を広げることができる(矢印R2参照)。
モータ制御部540は、モータトルク指令値や各種センサ値等(例えば、電流センサによる各相電流の検出値やレゾルバによるモータ回転数の検出値)に基づいて、インバータ30のスイッチング素子Q1〜Q6のオン/オフ切換のためのゲート信号(モータゲート信号)を生成してよい。モータゲート信号は、スイッチング素子Q1〜Q6のゲートに印加されてよい。
本実施例では、モータ制御部540は、アシストトルク発生部5401と、キャンセルトルク発生部5402とを含む。
アシストトルク発生部5401は、エンジンEGの始動要求に応答して、上述したクランキングトルクTq1(図5参照)を発生するようにモータジェネレータMG1を制御する。
キャンセルトルク発生部5402は、アシストトルク発生部5401によりモータジェネレータMG1がクランキングトルクTq1を発生するように制御される際に、上述したキャンセルトルクTq3(図5参照)を発生するようにモータジェネレータMG2を制御する。すなわち、キャンセルトルク発生部5402は、モータジェネレータMG1によるクランキングトルクTq1(図5参照)の発生に応じてモータジェネレータMG2にキャンセルトルクTq3(図5参照)を発生させる。
DC/DCコンバータ20の制御ブロック500は、図9に示すように、フィルタ502、ADC(Analog to Digital Converter)504、電流制御部506、目標電流算出部508、目標電圧算出部510、キャリア生成部513、ゲート信号生成部514、及び駆動モード設定部516を含んでよい。
フィルタ502には、リアクトルL1を流れる電流(以下、リアクトル電流ILともいう)を検出する電流センサ(図示せず)から検出信号(アナログ信号)が入力される。フィルタ502は、検出信号をフィルタリングし、ADC504に出力する。
ADC504は、フィルタ502からの検出信号のサンプリングを行い、リアクトル電流ILのサンプリング値(デジタル値)を得る。リアクトル電流ILのサンプリング値は、電流制御部506に供給される。
電流制御部506は、ADC504からのリアクトル電流ILのサンプリング値と、目標電流算出部508からのリアクトル電流ILの目標値IL*とに基づいて、DC/DCコンバータ20のスイッチング素子Q22、Q24を駆動(オン/オフ切換)するためのデューティを算出する。この際、PI(Proportional Integral)制御やPID(Proportional Integral Derivative)制御が利用されてもよい。算出したデューティ(duty)は、ゲート信号生成部514に供給される。
目標電流算出部508は、DC/DCコンバータ20の目標電圧VH*と、平滑用コンデンサC2の両端の電圧VHの検出値(VHセンサ値)とに基づいて、リアクトル電流ILの目標値IL*を算出する。DC/DCコンバータ20の目標電圧VH*は、目標電圧算出部510により算出される。
目標電圧算出部510は、モータ制御部540からのモータ回転数及びモータトルク指令値に基づいて、DC/DCコンバータ20の目標電圧VH*を算出する。なお、DC/DCコンバータ20の目標電圧VH*は、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*に対応し、平滑用コンデンサC2の両端電圧VH(図2参照)の目標値でもある。
本実施例では、目標電圧算出部510は、第1目標電圧算出部5101と、第2目標電圧算出部5102と含む。
第1目標電圧算出部5101は、駆動モード設定部516により第1駆動モードが設定された場合に動作する。第1目標電圧算出部5101は、第1上限値V1maxを超えない範囲内で(すなわち第1上限値V1max以下となるように)目標電圧VH*を算出する。
第2目標電圧算出部5102は、駆動モード設定部516により第2駆動モードが設定された場合に動作する。第2目標電圧算出部5102は、第2上限値V2maxに目標電圧VH*を設定する。
キャリア生成部513は、キャリア信号(図3A及び図3B参照)を生成する。キャリア信号は、三角波や矩形波の波形を有してよい。本実施例では、キャリア生成部513は、キャリア周波数を可変とする。具体的には、駆動モード設定部516により第1駆動モードが設定された場合は、キャリア生成部513は、第1キャリア周波数のキャリア信号を生成し、駆動モード設定部516により第2駆動モードが設定された場合は、キャリア生成部513は、第2キャリア周波数のキャリア信号を生成する。第2キャリア周波数は、上述のように、第1キャリア周波数よりも有意に高い。キャリア信号は、ゲート信号生成部514に供給される。
ゲート信号生成部514は、キャリア生成部513からのキャリア信号と、電流制御部506からのデューティとに基づいて、DC/DCコンバータ20のスイッチング素子Q22、Q24のオン/オフ切換のためのゲート信号を生成する(図3A及び図3B参照)。ゲート信号は、スイッチング素子Q22、Q24のそれぞれのゲートに印加される。
駆動モード設定部516は、第1駆動モード及び第2駆動モードを含む複数の駆動モード間の切り替えを行う。本実施例では、一例として、駆動モード設定部516は、電気走行モードにおいて、第1駆動モード及び第2駆動モード間の切り替えを行う。具体的には、駆動モード設定部516は、電気走行モード中、第1駆動モードにおいて、エンジンEGの始動要求が生成された場合に、第1駆動モードを第2駆動モードに切り替える。そして、駆動モード設定部516は、第2駆動モードにおいて、所定の終了条件が成立した場合に、第2駆動モードから第1駆動モードに切り替える。所定の終了条件は、任意であるが、例えば所定の時間が経過した場合に満たされてもよいし、エンジンEGの回転数がアイドル回転数まで上昇した場合(すなわち始動が成功した場合)に満たされてもよい。なお、エンジンEGの始動が成功すると走行モードは電気走行モードからハイブリッド走行モードに移行するが、ハイブリッド走行モードにおいては、駆動モード設定部516は、第1駆動モードを維持してよい。また、ハイブリッド走行モードから電気走行モードに復帰する場合も、駆動モード設定部516は、第1駆動モードを維持してよい。
図9に示す例によれば、駆動モード設定部516が第1駆動モードを形成すると、キャリア生成部513において第1キャリア周波数のキャリア信号が生成され、目標電圧算出部510において第1上限値V1maxを超えないような目標電圧VH*が算出される。このようにして、第1駆動モードでは、電流制御部506は、第1目標電圧算出部5101等と協動して、第1キャリア周波数に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第1上限値V1maxを超えないように制御する。
また、駆動モード設定部516が第2駆動モードを形成すると、キャリア生成部513において第2キャリア周波数のキャリア信号が生成され、目標電圧算出部510において第2上限値V2maxに目標電圧VH*が設定される。このようにして、第2駆動モードでは、電流制御部506は、第2目標電圧算出部5102等と協動して、第2キャリア周波数に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧を第2上限値V2maxに制御する。
次に、図10を参照して、電気走行モードにおけるエンジンEGの始動要求に関連した制御装置50の動作例について説明する。
図10は、電気走行モードにおいて制御装置50により実現される処理(エンジンEGの始動要求に関連した処理部分)の一例を示す概略フローチャートである。図10に示す処理ルーチンは、電気走行モードにおいて所定周期ごとに繰り返し実行されてよい。図10においては、各ステップの入力と出力の関係を損なわない限り、各ステップの処理順序を入れ替えてもよい。
ステップS100では、制御装置50は、各種のセンサ情報や制御情報を取得する。
ステップS101では、制御装置50は、駆動モードが第1駆動モードであるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS102に進み、それ以外の場合(すなわち駆動モードが第2駆動モードである場合)は、ステップS116に進む。
ステップS102では、制御装置50は、エンジンEGの始動要求が生成されたか否かを判定する。なお、変形例では、制御装置50は、エンジンEGの始動要求が予測されたか否かを判定してもよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS104に進み、それ以外の場合は、ステップS112に進む。
ステップS104では、制御装置50は、駆動モードを第2駆動モードに切り替える。
ステップS106では、制御装置50は、キャリア信号のキャリア周波数を第2キャリア周波数に設定する。この場合、キャリア生成部513は、第2キャリア周波数のキャリア信号を生成するように動作する。
ステップS108では、制御装置50は、キャリア信号のキャリア周波数が第2キャリア周波数であるか否かを判定する。判定結果が“YES”の場合、ステップS110に進み、それ以外の場合は、ステップS114に進む。なお、キャリア信号のキャリア周波数が第2キャリア周波数に変化するまでの時間が非常に短い場合は、ステップS108は省略されてもよい。
ステップS110では、制御装置50は、第2上限値V2maxに、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*を設定し、第2キャリア周波数のキャリア信号に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxになるように、DC/DCコンバータ20を制御する。
ステップS112では、制御装置50は、キャリア信号のキャリア周波数を第1キャリア周波数に設定する。この場合、キャリア生成部513は、第1キャリア周波数のキャリア信号を生成するように動作する。
ステップS114では、制御装置50は、第1上限値V1max以下に、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*を設定し、第1キャリア周波数のキャリア信号に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第1上限値V1maxを超えないように制御する。
ステップS116では、制御装置50は、始動アシスト中フラグF1が“0”であるか否かを判定する。始動アシスト中フラグF1は、モータジェネレータMG1によりクランキングトルクTq1を生成するための制御が実行されている状態において“1”となり、それ以外の状態で“0”となる。始動アシスト中フラグF1の初期値(車両起動時の値)は“0”である。判定結果が“YES”の場合、ステップS118に進み、それ以外の場合は、ステップS130に進む。
ステップS118では、制御装置50は、始動アシスト制御の開始条件が成立したか否かを判定する。始動アシスト制御の開始条件は、例えばキャリア信号のキャリア周波数が第2キャリア周波数に至り、かつ、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxに至った場合に満たされてもよい。なお、変形例では、ステップS118は省略されてもよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS120に進み、それ以外の場合は、ステップS126に進む。
ステップS120では、制御装置50は、始動アシスト中フラグF1を“1”にセットする。
ステップS122では、制御装置50は、モータジェネレータMG1がクランキングトルクTq1(図5参照)を発生するように制御する。
ステップS124では、制御装置50は、モータジェネレータMG2がキャンセルトルクTq3(図5参照)を発生するように制御する。
ステップS126では、制御装置50は、キャリア信号のキャリア周波数を第2キャリア周波数に設定(維持)する。
ステップS128では、制御装置50は、第2上限値V2maxに、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*を設定し、第2キャリア周波数のキャリア信号に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxになるように、DC/DCコンバータ20を制御する(すなわちステップS110の制御を継続する)。
ステップS130では、制御装置50は、始動アシスト制御の終了条件が成立したか否かを判定する。始動アシスト制御の終了条件は、例えば始動アシスト中フラグF1が所定時間以上“1”である場合に満たされてもよいし、エンジンEGの始動が成功した場合に満たされてもよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS132に進み、それ以外の場合は、ステップS122に進む。
ステップS132では、制御装置50は、始動アシスト中フラグF1を“0”にリセットする。
ステップS134では、制御装置50は、駆動モードを第1駆動モードに切り替える。
ステップS136では、制御装置50は、キャリア信号のキャリア周波数を第1キャリア周波数に設定する。
ステップS138では、制御装置50は、第1上限値V1max以下に、DC/DCコンバータ20の出力電圧の目標電圧VH*を設定し、第1キャリア周波数のキャリア信号に基づいて、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第1上限値V1maxを超えないように制御する。
ステップS140では、制御装置50は、走行モードを電気走行モードからハイブリッド走行モードに移行して終了する。この場合、図10の処理ルーチンを抜ける。
図10に示す処理によれば、電気走行モード中、エンジンEGの始動要求が生成されると、第2駆動モードに移行し、キャリア信号のキャリア周波数が第2キャリア周波数に増加され、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxになるように制御される。これにより、エンジンEGの始動要求が生成された場合に、一時的に、モータジェネレータMG2によりキャンセルトルクTq3(図5参照)を発生できるように、DC/DCコンバータ20の出力電圧を高めることができる。従って、第1駆動モードにおいては、第2駆動モードを見越して、キャンセルトルクTq3を考慮することなく、電気走行モードが可能な範囲を広げることができる。この結果、エンジンEGの始動機会(エンジンEGを動力とするハイブリッド走行モード)を極力低減し、効率的な走行を実現できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、電動自動車の機械系の構成は、2つのモータ(モータジェネレータMG1及びモータジェネレータMG2)を備えるが、これに限られない。例えば、上述した技術的思想は、国際特許公開第WO2016/158521号パンフレットに記載されるような、モータが1つだけしか設けられない機械系の構成にも適用可能である。例えば、図11に示す電動自動車の機械系の構成は、エンジンEGと車軸90との間に、クラッチCL、モータジェネレータMG、及び変速装置ATが設けられる。なお、変速装置ATの構成は、任意であり、例えば、AT(Automatic Transmission)、DCT(Dual Clutch Transmission)、CVT(Continuously Variable Transmission)、AMT(Automated Manual Transmission)等であってもよい。かかる構成でも、エンジンEGの始動要求が生成されると(又はエンジンEGの始動要求が予測されると)、キャリア信号のキャリア周波数が第2キャリア周波数に増加され、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxになるように制御されてよい。この場合、エンジンEGの始動要求が生成されると、モータジェネレータMGのモータトルクを増加し、かつ、クラッチCLの伝達トルク容量が大きくすることで、エンジンEGの始動性を高めつつ、減速感が生じる可能性を低減できる。
また、上述した実施例では、電動自動車の機械系の構成は、エンジンEGを含むが、これに限られない。すなわち、電動自動車は、エンジンEGを備えない電気自動車であってもよい。かかる構成でも、例えばアクセル開度の比較的急峻な増加が検出されると、キャリア信号のキャリア周波数が第2キャリア周波数に増加され、DC/DCコンバータ20の出力電圧が第2上限値V2maxになるように制御されてよい。この場合、一時的にモータトルクを増加し、加速性を高めることができる。
また、上述した実施例では、第1駆動モードでは、常に、図8に示したトルクライン801に代えて、トルクライン901が利用されることで、第1駆動モードにおける電気走行モードが可能な範囲が広げられているが、これに限られない。例えば、第1駆動モードでは、所定の条件が満たされた場合だけ、図8に示したトルクライン801に代えて、トルクライン901が利用されてもよく、この場合、所定の条件が満たされない場合は、図8に示したトルクライン801が利用されてもよい。例えば、所定の条件は、バッテリ10のSOC(State Of Charge)が閾値以上である場合に満たされてもよい。
<付記>
以上の実施例に関し、更に以下を開示する。なお、以下で記載する効果のうちの、一の形態に対する追加的な各形態に係る効果は、当該追加的な各形態に起因した付加的な効果である。
(1)一の形態は、昇圧コンバータ(20)と、
前記昇圧コンバータに電気的に接続されるインバータ(30)と、
前記インバータに電気的に接続され、車軸に回転トルクを伝達可能な回転電機(40、MG1、MG2)と、
複数のモードで前記昇圧コンバータを制御する制御装置(50)とを含み、
前記複数のモードは、前記制御装置が、第1キャリア周波数に基づいて、前記昇圧コンバータの出力電圧を第1電圧値(V1max)を超えない範囲内で制御する第1モードと、前記制御装置が、前記第1キャリア周波数よりも高い第2キャリア周波数に基づいて、前記昇圧コンバータの出力電圧を、前記第1電圧値よりも高い第2電圧値(V2max)に制御する第2モードとを含む、車両駆動装置(7)である。
本形態によれば、第2キャリア周波数に基づいて昇圧コンバータの出力電圧を制御する第2モードにおいては、第1キャリア周波数に基づいて昇圧コンバータの出力電圧を制御する第1モードよりも、キャリア周波数が高くなるのに対応してリプル電圧(昇圧コンバータの出力電圧に生じるリプル成分)を小さくすることができる。これにより、第2モードにおいては、第1モードで用いる第1電圧値(例えば第1キャリア周波数に係るリプル電圧に応じた上限値)よりも高い第2電圧値に、昇圧コンバータの出力電圧を制御できる。この結果、第2モードにおいては、システムの上限電圧に対して必要なマージンを確保しつつ、回転電機により発生可能な回転トルクを第1モードよりも高めることができる。
(2)また、本形態においては、好ましくは、前記第2モードは、エンジン(EG)の始動に関連して形成される。
この場合、第2モードをエンジンの始動を補助するために有効に利用できる。
(3)また、本形態においては、好ましくは、前記回転電機は、エンジンの始動をアシストする回転トルクであるアシストトルク(Tq1)を発生可能な第1回転電機(40、MG1)と、前記アシストトルクの発生に起因して車軸に生じうる回転トルクの変動を低減するための補償用の回転トルク(Tq3)を発生可能な第2回転電機(40、MG2)とを含み、
前記第2モードは、前記第2回転電機が前記補償用の回転トルクを発生させる場合に形成される。
この場合、エンジンの始動を補助するためのアシストトルクを第1回転電機により発生させる際に、第2回転電機により補償用の回転トルクを発生させることで、当該アシストトルクに起因して発生しうる減速感を低減できる。また、第2回転電機が補償用の回転トルクを発生させる場合に第2モードが形成されるので、第2モードを適切な状況下で形成できる。また、第2回転電機が補償用の回転トルクを発生させる場合に第2モードが形成されるので、第1モードでは、第2回転電機が補償用の回転トルクを発生させる際に備えて、第2回転電機で発生可能な回転トルクを抑制する必要性が低減される。これにより、電気走行モードが可能な範囲(例えば回転数とモータトルクで規定される範囲ないし領域)を広げることができる。
(4)また、本形態においては、好ましくは、エンジンの停止状態における前記第1モードにおいて、ある回転数において、前記昇圧コンバータの出力電圧が前記第1電圧値であるときに前記制御装置により前記第2回転電機に発生させることが可能な回転トルクの最大値(901)は、同回転数において、前記昇圧コンバータの出力電圧が前記第1電圧値であるときに前記第2回転電機が発生可能な最大トルク(800)から前記補償用の回転トルク(Tq3:ΔTq)を引いたトルク(801)よりも大きい。
この場合、アシストトルクに起因して発生しうる減速感を低減しつつ、電気走行モードが可能な範囲(例えば回転数とモータトルクで規定される範囲ないし領域)を広げることができる。
(5)また、本形態においては、好ましくは、前記第2モードは、前記第2回転電機により発生させる回転トルクの目標値に、前記補償用の回転トルクを足した値が、前記最大トルクを超える状況下において、前記第2回転電機が前記補償用の回転トルクを発生させる場合に、形成される。
この場合、アシストトルクに起因して発生しうる減速感を低減しつつ、電気走行モードが可能な範囲(例えば回転数とモータトルクで規定される範囲ないし領域)を広げることができる。
1 モータ駆動システム
7 車両駆動装置
10 バッテリ
20 DC/DCコンバータ
30 インバータ
40 モータジェネレータ
50 制御装置
90 車軸
502 フィルタ
504 ADC
506 電流制御部
508 目標電流算出部
510 目標電圧算出部
513 キャリア生成部
514 ゲート信号生成部
516 駆動モード設定部
540 モータ制御部
560 走行制御部
5101 第1目標電圧算出部
5102 第2目標電圧算出部
5401 アシストトルク発生部
5402 キャンセルトルク発生部
EG エンジン
MG1 モータジェネレータ
MG2 モータジェネレータ
SP 動力分割機構

Claims (5)

  1. 昇圧コンバータと、
    前記昇圧コンバータに電気的に接続されるインバータと、
    前記インバータに電気的に接続され、車軸に回転トルクを伝達可能な回転電機と、
    複数のモードで前記昇圧コンバータを制御する制御装置とを含み、
    前記複数のモードは、前記制御装置が、第1キャリア周波数に基づいて、前記昇圧コンバータの出力電圧を第1電圧値を超えない範囲内で制御する第1モードと、前記制御装置が、前記第1キャリア周波数よりも高い第2キャリア周波数に基づいて、前記昇圧コンバータの出力電圧を、前記第1電圧値よりも高い第2電圧値に制御する第2モードとを含む、車両駆動装置。
  2. 前記第2モードは、エンジンの始動に関連して形成される、請求項1に記載の車両駆動装置。
  3. 前記回転電機は、エンジンの始動をアシストする回転トルクであるアシストトルクを発生可能な第1回転電機と、前記アシストトルクの発生に起因して車軸に生じうる回転トルクの変動を低減するための補償用の回転トルクを発生可能な第2回転電機とを含み、
    前記第2モードは、前記第2回転電機が前記補償用の回転トルクを発生させる場合に形成される、請求項2に記載の車両駆動装置。
  4. エンジンの停止状態における前記第1モードにおいて、ある回転数において、前記昇圧コンバータの出力電圧が前記第1電圧値であるときに前記制御装置により前記第2回転電機に発生させることが可能な回転トルクの最大値は、同回転数において、前記昇圧コンバータの出力電圧が前記第1電圧値であるときに前記第2回転電機が発生可能な最大トルクから前記補償用の回転トルクを引いたトルクよりも大きい、請求項3に記載の車両駆動装置。
  5. 前記第2モードは、前記第2回転電機により発生させる回転トルクの目標値に、前記補償用の回転トルクを足した値が、前記最大トルクを超える状況下において、前記第2回転電機が前記補償用の回転トルクを発生させる場合に、形成される、請求項4に記載の車両駆動装置。
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