JP5577388B2 - 液滴吐出装置、及び、そのメンテナンス方法 - Google Patents

液滴吐出装置、及び、そのメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は、液滴吐出装置、及び、そのメンテナンス方法に係り、特に交換可能な複数のヘッドモジュールで構成される液滴吐出インクジェットヘッドを備えた液滴吐出装置、及び、そのメンテナンス方法に関する。
ノズルからメディアに向けてインクを微小なインク滴として吐出させることにより、メディア上に画像を形成する画像形成装置としてインクジェットプリンタが知られている。
インクジェットプリンタは、インクジェットヘッドがメディアの搬送方向と直交する方項に往復移動しながらプリントするシリアルプリンタと、インクジェットヘッドが移動せずに固定されてプリントするラインプリンタとに大別される。シリアルプリンタに搭載されているインクジェットヘッドをシリアルインクジェットヘッド、ラインプリンタに搭載されているインクジェットヘッドをラインインクジェットヘッドと呼ぶ。シリアルプリンタは、インクジェットヘッドを大型化しなくても、キャリッジが走行する距離を伸ばすことにより大面積メディアへのプリントが可能になる。一方、ラインプリンタは、主走査方向にインクジェットヘッドをシャトル運動させることなくメディア全域のプリントができるため、高速記録を行うことができる。
ところで、インクジェットプリンタでは、ノズルから吐出されたインクによって形成されるドットを組み合わせることにより、1つの画像が表現される。したがって、高画質化を図るためには、ドットのサイズを小さくし、1画像あたりの画素数を多くする必要がある。このため、インクジェットプリンタでは、ノズルを高密度化することによって、高画質化を図っている。
しかし、ラインインクジェットヘッドの場合、ノズル数の増加から歩留りが悪くなったり、加工上、累積ピッチ誤差が大きくなったりするという問題が発生する。
このような問題を解消するため、特許文献1、2では、複数の短尺のインクジェットヘッド(ヘッドモジュール)を高精度に位置決めして繋ぎ合わせることにより、長尺のラインインクジェットヘッドを製作することが提案されている。また、特許文献1、2では、各ヘッドモジュールを着脱可能とすることにより、ヘッドモジュールが故障等した場合に交換できるようにすることが提案されている。
特開2012−16904号公報 特開2005−329595号公報
ところで、インクジェットプリンタは、インクの吐出を行わずにインクジェットヘッドを放置しておくと、ノズル面が乾燥し、目詰まり等を起こすという問題がある。このため、インクジェットプリンタでは、長時間インクの吐出を行わない場合は、インクジェットヘッドのノズル面をキャップで覆うなどして、乾燥を防止する処置が採られている。
一方、上記のように複数のヘッドモジュールを繋ぎ合わせて構成されるラインインクジェットヘッドにおいて、ヘッドモジュールの交換作業を行う場合、ノズル面をキャップで覆ったまま作業を行うことはできず、ノズル面を露出させた状態で交換作業が行われる。この結果、交換対象以外のヘッドモジュールのノズル面が乾燥し、目詰まり等を起こすという問題がある。また、ヘッドモジュールの交換作業を行うと、振動が発生するが、その振動によって交換対象以外のヘッドモジュールのノズルからインクが溢れたり、インクジェットヘッド内に気泡を取り込んだりするという不具合が発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ヘッドモジュールの交換後も安定した性能を維持できる液滴吐出装置、及び、そのメンテナンス方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段は、次のとおりである。
第1の態様は、複数のヘッドモジュールで構成され、各ヘッドモジュールが独立して交換可能な液滴吐出ヘッドと、各ヘッドモジュールから吐出させる液体を各ヘッドモジュールに循環供給する液体循環供給手段と、を備えた液滴吐出装置のメンテナンス方法において、ヘッドモジュールを交換する際、交換対象とするヘッドモジュール以外のヘッドモジュールに液体を循環供給する液滴吐出装置のメンテナンス方法である。
本態様によれば、ヘッドモジュールを交換する際、交換対象とするヘッドモジュール以外のヘッドモジュールには液体が循環供給され、この状態で交換対象のヘッドモジュールの交換作業が行われる。すなわち、交換対象とするヘッドモジュールの交換作業中、他のヘッドモジュールには液体が循環供給される。交換対象とするヘッドモジュールの交換作業中、他のヘッドモジュールに液体が循環供給されることにより、液体の増粘を防止でき、キャップ等で保湿しなくても、乾燥による目詰まり等の発生を防止することができる。
第2の態様は、上記第1の態様の液滴吐出装置のメンテナンス方法において、ヘッドモジュール内の液体の背圧を所定の値に制御しながら液体を循環供給する場合において、画像記録時の背圧値よりもヘッドモジュールの交換時の背圧値を正圧側にシフトする請求項1に記載の液滴吐出装置のメンテナンス方法態様である。
本態様によれば、ヘッドモジュール内の液体の背圧を所定の値に制御しながら液体を循環供給する場合において、画像記録時の背圧値よりもヘッドモジュールの交換時の背圧値が正圧側にシフトして設定される。通常、液滴吐出インクジェットヘッドは、ノズルから液体が溢れるのを防止するため、インクジェットヘッド内の液体の圧力(背圧)が制御される。背圧の値は、通常(画像記録時)、負圧に設定される。ここで、背圧の値を負圧側に大きく設定しすぎると、ノズルから気泡が取り込まれやすくなるので、ノズルから気泡が取り込まれない範囲で背圧が設定される。一方、ヘッドモジュールの交換作業を行うと、振動が発生する。そして、その振動によりノズルから気泡が取り込まれやすくなる。そこで、ヘッドモジュールの交換時は、通常(画像記録時)よりも背圧値を正圧側にシフトして設定し、ノズルから気泡が取り込まれるのを防止する。すなわち、背圧値を正圧側に所定量シフトすることにより、気泡の取り込みを防止できるマージンを拡大する。これにより、気泡の取り込みや溢れを起こすことなく、ヘッドモジュールの交換作業を行うことができる。
第3の態様は、上記第1の態様の液滴吐出装置のメンテナンス方法において、ヘッドモジュール内の液体の背圧を所定の値に制御しながら液体を循環供給する場合において、ヘッドモジュールの交換時は、ヘッドモジュールの交換作業に伴って発生する振動による背圧の変動を抑制可能な制御パラメータに変更する態様である。
本態様によれば、ヘッドモジュール内の液体の背圧を所定の値に制御しながら液体を循環供給する場合、ヘッドモジュールの交換時は、ヘッドモジュールの交換作業に伴って発生する振動による背圧の変動を抑制可能な制御パラメータに変更される。上記のように、液滴吐出インクジェットヘッドは、ノズルから液体が溢れるのを防止するため、背圧が制御される。背圧の制御は、たとえば、PID制御(比例制御(Proportional Control)、積分制御(Integral Control)、微分制御(Derivative Control)を組み合わせて設定値に収束させる制御)により行われ、あらかじめ設定された背圧値になるように、循環供給時の供給圧と回収圧とが制御される。上記のように、ヘッドモジュールの交換時は、ヘッドモジュールの交換作業に伴って振動が発生する。したがって、ヘッドモジュールの交換時は、この交換作業に伴って発生する振動による背圧の変動を効果的に抑制し得る制御パラメータに変更して、背圧制御を実施することにより、気泡の取り込みや溢れを起こすことなく、ヘッドモジュールの交換作業を行うことができる。
第4の態様は、上記第1から3のいずれか1の態様の液滴吐出装置のメンテナンス方法において、液体循環供給手段が、液体を貯留するタンクと、各ヘッドモジュールに液体を分岐して供給する供給側マニホールドと、供給側マニホールドと各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ供給側分岐管と、各供給側分岐管に備えられ、各供給側分岐管の流路を個別に開閉する供給側バルブと、各ヘッドモジュールから液体を分岐して回収する回収側マニホールドと、回収側マニホールドと各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ回収側分岐管と、各回収側分岐管に備えられ、各回収側分岐管の流路を個別に開閉する回収側バルブと、タンクに貯留された液体を供給側マニホールドに供給する液体供給手段と、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する液体回収手段と、供給側マニホールドと回収側マニホールドとを繋ぐバイパス流路と、バイパス流路に設けられ、バイパス流路を開閉するバイパスバルブと、を備え、液体供給手段によって供給側マニホールドに液体を供給するとともに、液体回収手段によって回収側マニホールドから液体を回収することによって、液体を各ヘッドモジュールに循環供給する場合において、ヘッドモジュールの交換後、交換対象のヘッドモジュール以外のヘッドモジュールに繋がる供給側分岐管の供給側バルブと回収側分岐管の回収側バルブとを閉じ、交換対象のヘッドモジュールに繋がる供給側分岐管の供給側バルブと回収側分岐管の回収側バルブとを開けて、液体を循環供給することにより、交換対象のヘッドモジュールに液体を充填する充填工程と、液体の充填後、すべての供給側バルブと回収側バルブとを閉じるとともに、バイパスバルブを開けて、液体を循環供給することにより、供給側マニホールドと回収側マニホールドとに溜まる気泡を抜く気泡抜き工程と、を含む充填処理を実施する態様である。
本態様によれば、交換作業の終了後、交換したヘッドモジュールに対して液体の充填処理が行われる。充填処理は、まず、交換対象のヘッドモジュール以外の供給側バルブと回収側バルブとを閉じ、交換対象のヘッドモジュールの供給側バルブと回収側バルブとを開けて、液体を循環供給し、交換対象のヘッドモジュールに液体を充填する工程(充填工程)を実施する。次いで、すべての供給側バルブと回収側バルブとを閉じるとともに、バイパスバルブを開けて、液体を循環供給し、供給側マニホールドと回収側マニホールドとに溜まる気泡を抜く工程(気泡抜き工程)を実施する。これにより、インクジェットヘッド及び流路内に気泡を残すことなく、液体を充填することができる。
第5の態様は、上記第4の態様の液滴吐出装置のメンテナンス方法において、充填処理は、充填工程と気泡抜き工程とを液体の循環方向を切り換えて複数回実施する態様である。
本態様によれば、充填工程と気泡抜き工程とを液体の循環方向を切り換えて複数回実施することにより、交換したヘッドモジュールに液体が充填される。たとえば、2回行う場合において、1回目は供給側から回収側に液体を流して、充填工程と気泡抜き工程と実施し、2回目は回収側から供給側に液体を流して、充填工程と気泡抜き工程とを実施する。これにより、より確実に気泡の残留を防止することができる。
第6の態様は、上記第4又は5の態様の液滴吐出装置のメンテナンス方法において、一度に複数のヘッドモジュールを交換した場合、交換したヘッドモジュールごとに独立して充填処理を実施する態様である。
本態様によれば、一度に複数のヘッドモジュールを交換した場合、交換したヘッドモジュールごとに独立して充填処理が実施される。たとえば、一度に3つのヘッドモジュールの交換作業を行った場合、1つずつ順番に充填処理が実施される。これにより、複数のヘッドモジュールの交換作業を行った場合であっても、確実に気泡の残留を防止することができる。
第7の態様は、上記第4から6のいずれか1の態様の液滴吐出装置のメンテナンス方法において、液体回収手段は、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第1流路と、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第2流路と、を備え、液体を各ヘッドモジュールに循環供給する場合は、第1流路を使用して液体をタンクに回収し、充填工程と気泡抜き工程とを実施する場合は、第2流路を使用して液体をタンクに回収する態様である。
本態様によれば、液体回収手段が、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第1流路と、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第2流路とを備える。通常の循環供給時は、第1流路を使用して液体をタンクに回収する。一方、充填工程と気泡抜き工程とを実施する場合は、第2流路を使用して液体をタンクに回収する。このように、液体の充填処理と気泡抜きをする際、通常の循環供給時と異なる流路(第2流路)を使用することにより、通常の循環供給時に使用する流路(第1流路)に気泡が溜まるのを防止することができる。
第8の態様は、複数のヘッドモジュールで構成され、各ヘッドモジュールが独立して交換可能な液滴吐出ヘッドと、各ヘッドモジュールから吐出させる液体を各ヘッドモジュールに循環供給する液体循環供給手段と、液体循環供給手段による液体の循環供給を制御する制御手段と、動作モードをヘッドモジュール交換モードに切り換えるモード切換手段と、交換対象のヘッドモジュールを選択する交換対象ヘッドモジュール選択手段と、を備え、動作モードがヘッドモジュール交換モードに切り換えられると、制御手段は、交換対象とするヘッドモジュール以外のヘッドモジュールに液体を循環供給させる液滴吐出装置である。
本態様によれば、交換対象のヘッドモジュールを選択し、動作モードをヘッドモジュール交換モードに切り換えると、交換対象とするヘッドモジュール以外のヘッドモジュールに液体が循環供給される。ヘッドモジュールの交換作業は、ヘッドモジュール交換モードに切り換えて行われる。これにより、交換対象とするヘッドモジュールの交換作業中、他のヘッドモジュールには液体が循環供給される。交換対象とするヘッドモジュールの交換作業中、他のヘッドモジュールに液体が循環供給されることにより、液体の増粘を防止でき、キャップ等で保湿しなくても、乾燥による目詰まり等の発生を防止することができる。
第9の態様は、上記第8の態様の液滴吐出装置において、制御手段は、画像記録時、ヘッドモジュール内の液体の背圧を所定の値に制御しながら液体を循環供給させ、動作モードがヘッドモジュール交換モードに切り換えられると、画像記録時の背圧値よりも正圧側にシフトして設定して、液体を循環供給させる態様である。
本態様によれば、ヘッドモジュールの交換時、通常(画像記録時)よりも背圧値が正圧側にシフトして設定されて、インクが循環供給される。これにより、気泡の取り込みや溢れを起こすことなく、ヘッドモジュールの交換作業を行うことができる。
第10の態様は、上記第8の態様の液滴吐出装置において、制御手段は、画像記録時、ヘッドモジュール内の液体の背圧を所定の値に制御しながら液体を循環供給させ、動作モードがヘッドモジュール交換モードに切り換えられると、ヘッドモジュールの交換作業に伴って発生する振動による背圧の変動を抑制可能な制御パラメータに変更して、液体の循環供給を制御する態様である。
本態様によれば、ヘッドモジュールの交換時、交換作業に伴って発生する振動による背圧の変動を効果的に抑制し得る制御パラメータに変更されて、背圧制御が実施される。これにより、気泡の取り込みや溢れを起こすことなく、ヘッドモジュールの交換作業を行うことができる。
第11の態様は、上記第8から9のいずれか1の態様の液滴吐出装置において、液体循環供給手段は、液体を貯留するタンクと、各ヘッドモジュールに液体を分岐して供給する供給側マニホールドと、供給側マニホールドと各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ供給側分岐管と、各供給側分岐管に備えられ、各供給側分岐管の流路を個別に開閉する供給側バルブと、各ヘッドモジュールから液体を分岐して回収する回収側マニホールドと、回収側マニホールドと各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ回収側分岐管と、各回収側分岐管に備えられ、各回収側分岐管の流路を個別に開閉する回収側バルブと、タンクに貯留された液体を供給側マニホールドに供給する液体供給手段と、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する液体回収手段と、供給側マニホールドと回収側マニホールドとを繋ぐバイパス流路と、バイパス流路に設けられ、該バイパス流路を開閉するバイパスバルブと、を備え、液体供給手段によって供給側マニホールドに液体を供給するとともに、液体回収手段によって回収側マニホールドから液体を回収することによって、液体を各ヘッドモジュールに循環供給し、制御手段は、交換対象のヘッドモジュールの交換が終了すると、交換対象のヘッドモジュール以外のヘッドモジュールに繋がる供給側分岐管の供給側バルブと回収側分岐管の回収側バルブとを閉じ、交換対象のヘッドモジュールに繋がる供給側分岐管の供給側バルブと回収側分岐管の回収側バルブとを開けて、液体を循環供給することにより、交換対象のヘッドモジュールに液体を充填する充填工程と、液体の充填後、すべての供給側バルブと回収側バルブとを閉じるとともに、バイパスバルブを開けて、液体を循環供給することにより、供給側マニホールドと回収側マニホールドとに溜まる気泡を抜く気泡抜き工程と、を含む充填処理を実施する態様である。
本態様によれば、交換作業の終了後、交換したヘッドモジュールに対して液体の充填処理が行われる。充填処理は、まず、交換対象のヘッドモジュール以外の供給側バルブと回収側バルブとを閉じ、交換対象のヘッドモジュールの供給側バルブと回収側バルブとを開けて、液体を循環供給し、交換対象のヘッドモジュールに液体を充填する工程(充填工程)を実施する。次いで、すべての供給側バルブと回収側バルブとを閉じるとともに、バイパスバルブを開けて、液体を循環供給し、供給側マニホールドと回収側マニホールドとに溜まる気泡を抜く工程(気泡抜き工程)を実施する。これにより、インクジェットヘッド及び流路内に気泡を残すことなく、液体を充填することができる。
第12の態様は、上記第11の態様の液滴吐出装置において、制御手段は、充填処理の充填工程と気泡抜き工程とを液体の循環方向を切り換えて複数回実施する態様である。
本態様によれば、充填工程と気泡抜き工程とを液体の循環方向を切り換えて複数回実施することにより、交換したヘッドモジュールに液体が充填される。たとえば、2回行う場合において、1回目は供給側から回収側に液体を流して、充填工程と気泡抜き工程と実施し、2回目は回収側から供給側に液体を流して、充填工程と気泡抜き工程とを実施する。これにより、より確実に気泡の残留を防止することができる。
第13の態様は、上記第11又は12の態様の液滴吐出装置において、一度に複数のヘッドモジュールが交換された場合、制御手段は、交換したヘッドモジュールごとに独立して充填処理を実施する態様である。
本態様によれば、一度に複数のヘッドモジュールを交換した場合、交換したヘッドモジュールごとに独立して充填処理が実施される。たとえば、一度に3つのヘッドモジュールの交換作業を行った場合、1つずつ順番に充填処理が実施される。これにより、複数のヘッドモジュールの交換作業を行った場合であっても、確実に気泡の残留を防止することができる。
第14の態様は、上記第11から13のいずれか1の態様の液滴吐出装置において、液体回収手段は、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第1流路と、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第2流路と、を備え、液体を各ヘッドモジュールに循環供給する場合は、第1流路を使用して液体をタンクに回収し、充填工程と気泡抜き工程とを実施する場合は、第2流路を使用して液体をタンクに回収する態様である。
本態様によれば、液体回収手段が、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第1流路と、回収側マニホールドからタンクに液体を回収する第2流路とを備える。通常の循環供給時は、第1流路を使用して液体をタンクに回収する。一方、充填工程と気泡抜き工程とを実施する場合は、第2流路を使用して液体をタンクに回収する。このように、液体の充填処理と気泡抜きをする際、通常の循環供給時と異なる流路(第2流路)を使用することにより、通常の循環供給時に使用する流路(第1流路)に気泡が溜まるのを防止することができる。
本発明によれば、ヘッドモジュールの交換後も安定した性能を維持することができる。
インクジェット記録装置の全体構成を示した構成図 メンテナンス処理部の概略構成を示す斜視図 インクジェットヘッドの概略構造を示す平面図 図3の一部を拡大した拡大図 ヘッドモジュールの平面透視図 図5Aの一部を拡大した拡大図 ヘッドモジュールの内部構造を示す縦断面図 インク供給部の概略構成図 インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図 画像記録時におけるインクの流れを示す図 ヘッドモジュール交換時におけるインクの流れを示す図 交換したヘッドモジュールへのインク充填時におけるインクの流れを示す図 気泡抜き時におけるインクの流れを示す図
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
まず、本発明が適用されるインクジェット記録装置の全体構成について説明する。
図1は、インクジェット記録装置の全体構成を示した構成図である。
図示のように、本実施の形態のインクジェット記録装置10は、主として、給紙部12、処理液付与部14、描画部16、乾燥部18、定着部20、及び排出部22を備えて構成される。
〈給紙部〉
給紙部12は、記録媒体としての用紙24を処理液付与部14に供給する機構である。給紙部12には、枚葉紙である用紙24が積層されている。給紙部12には、給紙トレイ50が設けられ、この給紙トレイ50から用紙24が一枚ずつ処理液付与部14に給紙される。
記録媒体としての用紙24は、汎用の印刷用紙(セルロースを主体とする用紙)が用いられる。なお、記録媒体の種類は、これに限定されるものではない。また、本例では、枚葉紙(カット紙)を用いるが、ロール紙から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
〈処理液付与部〉
処理液付与部14は、用紙24の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部16で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
図1に示すように、処理液付与部14は、給紙ドラム52、処理液ドラム54、及び、処理液塗布装置56を備えている。処理液ドラム54は、用紙24を保持し、回転搬送させるドラムである。処理液ドラム54は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)55を備え、この保持手段55の爪と処理液ドラム54の周面の間に用紙24を挟み込むことによって用紙24の先端を保持できるようになっている。処理液ドラム54は、その外周面に吸着穴を設けるとともに、吸着穴から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより用紙24を処理液ドラム54の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム54の外側には、その周面に対向して処理液塗布装置56が設けられる。処理液塗布装置56は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラと、アニックスローラと処理液ドラム54上の用紙24に圧接されて計量後の処理液を用紙24に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置56によれば、処理液を計量しながら用紙24に塗布することができる。
処理液付与部14で処理液が付与された用紙24は、処理液ドラム54から中間搬送部26を介して描画部16の描画ドラム70へ受け渡される。
〈描画部〉
描画部16は、描画ドラム70、用紙抑えローラ74、及び、インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yを備えている。描画ドラム70は、処理液ドラム54と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)71を備える。描画ドラム70に固定された用紙24は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yからインクが付与される。
インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、液滴吐出装置における液滴吐出ヘッドとして機能する。インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、それぞれ用紙24の幅に対応する長さを有するラインヘッドで構成される。インク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、用紙24の搬送方向(描画ドラム70の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
描画ドラム70上に密着保持された用紙24の記録面に向かって各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部14であらかじめ記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、用紙24上での色材流れなどが防止され、用紙24の記録面に画像が形成される。
なお、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。たとえば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色インクジェットヘッドの配置順序も特に限定はない。
描画部16で画像が形成された用紙24は、描画ドラム70から中間搬送部28を介して乾燥部18の乾燥ドラム76へ受け渡される。
〈乾燥部〉
乾燥部18は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図1に示すように、乾燥ドラム76、及び溶媒乾燥装置78を備えている。
乾燥ドラム76は、処理液ドラム54と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)77を備え、この保持手段77によって用紙24の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置78は、乾燥ドラム76の外周面に対向する位置に配置され、複数のIRヒータ(Infrared Radiation ヒータ:赤外線ヒータ)82と、各IRヒータ82の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル80とで構成される。
各温風噴出しノズル80から用紙24に向けて吹き付けられる温風の温度と風量、各IRヒータ82の温度を適宜調節することにより、様々な乾燥条件を実現することができる。
また、乾燥ドラム76の表面温度は50℃以上に設定されている。用紙24の裏面から加熱を行うことによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができる。なお、乾燥ドラム76の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥ドラム76の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75℃以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
乾燥ドラム76の外周面に、用紙24の記録面が外側を向くように(すなわち、用紙24の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥することにより、用紙24のシワや浮きの発生を防止でき、これらに起因する乾燥ムラを確実に防止することができる。
乾燥部18で乾燥処理が行われた用紙24は、乾燥ドラム76から中間搬送部30を介して定着部20の定着ドラム84へ受け渡される。
〈定着部〉
定着部20は、定着ドラム84、ハロゲンヒータ86、定着ローラ88、及びインラインセンサ90で構成される。定着ドラム84は、処理液ドラム54と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)85を備え、この保持手段85によって用紙24の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム84の回転により、用紙24は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、ハロゲンヒータ86による予備加熱と、定着ローラ88による定着処理と、インラインセンサ90による検査が行われる。
ハロゲンヒータ86は、所定の温度(たとえば、180℃)に制御される。これにより、用紙24の予備加熱が行われる。
定着ローラ88は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性熱可塑性樹脂微粒子を溶着し、インクを皮膜化させるためのローラ部材であり、用紙24を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ88は、定着ドラム84に対して圧接するように配置されており、定着ドラム84との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、用紙24は、定着ローラ88と定着ドラム84との間に挟まれ、所定のニップ圧(たとえば、0.15MPa)でニップされ、定着処理が行われる。
また、定着ローラ88は、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度(たとえば60〜80℃)に制御される。この加熱ローラで用紙24を加熱することによって、インクに含まれる熱可塑性樹脂微粒子のTg温度(ガラス転移点温度)以上の熱エネルギーが付与され、熱可塑性樹脂微粒子が溶融される。これにより、用紙24の凹凸に押し込み定着が行われるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、光沢性が得られる。
なお、図1の実施形態では、定着ローラ88を1つだけ設けた構成となっているが、画像層厚みや熱可塑性樹脂微粒子のTg特性に応じて、複数段設けた構成でもよい。
一方、インラインセンサ90は、用紙24に定着された画像について、チェックパターンや水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
上記の如く構成された定着部20によれば、乾燥部18で形成された薄層の画像層内の熱可塑性樹脂微粒子が定着ローラ88によって加熱加圧されて溶融されるので、用紙24に固定定着させることができる。また、定着ドラム84の表面温度を50℃以上に設定することにより、定着ドラム84の外周面に保持された用紙24を裏面から加熱することによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができるとともに、画像温度の昇温効果によって画像強度を高めることができる。
また、インク中にUV硬化性モノマーを含有させた場合は、乾燥部で水分を充分に揮発させた後に、UV照射ランプを備えた定着部で、画像にUVを照射することにより、UV硬化性モノマーを硬化重合させ、画像強度を向上させることができる。
〈排出部〉
図1に示すように、定着部20に続いて排出部22が設けられている。排出部22は、排出トレイ92を備えており、この排出トレイ92と定着部20の定着ドラム84との間に、これらに対接するように渡し胴94、搬送ベルト96、張架ローラ98が設けられている。用紙24は、渡し胴94により搬送ベルト96に送られ、排出トレイ92に排出される。
〈その他の構成〉
図1には示されていないが、本例のインクジェット記録装置10には、上記構成の他、各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yにインクを供給するインク供給部、各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yのクリーニングを行うメンテナンス処理部などが備えられている。
以下、メンテナンス処理部、インク供給部については説明する。
〔メンテナンス処理部〕
図2は、メンテナンス処理部の概略構成を示す斜視図である。
同図に示すように、描画部16の描画ドラム70の軸方向に隣接してインクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yのメンテナンス処理を行うためのメンテナンス処理部170が設けられている。
メンテナンス処理部170には、描画ドラム70に近い方から順に洗浄液付与部172、払拭部174、及び、ノズルキャップ176が並んで配置されている。インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、描画部16からメンテナンス処理部170に移動して各種メンテナンスが施される。
インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、ヘッドユニット180として一体化されて、描画部16とメンテナンス処理部170との間を移動可能に設けられる。
ヘッドユニット180は、描画ドラム70の回転軸182と平行に配置されたボールネジ184に取り付けられている。
ボールネジ184の下側には、ボールネジ184と平行にガイド軸184Gが配置されており、ヘッドユニット180はこのガイド軸184Gに摺動自在に係合している。また、ヘッドユニット180の下側には当該ヘッドユニット180の移動を案内するガイド溝186Aを有するガイドレール部材186がボールネジ184と平行に配設されている。
インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yを一体的に保持するヘッドユニット180の筐体188の下面には、ガイド溝186Aに係合する係合部(不図示)が突出して形成されており、この係合部がガイド溝186Aに摺動自在に係合した構造によって、ヘッドユニット180はガイド溝186Aに案内されて移動可能となっている。
ボールネジ184、ガイド軸184G、ガイドレール部材186は、図2に示すように、ヘッドユニット180を描画ドラム70の上部の画像形成位置P1から、ノズルキャップ176と対向する位置(メンテナンス位置P2)まで移動させることができるように、所要の長さで描画ドラム70の軸方向に沿って延設されている。
ボールネジ184は、図示しない駆動手段(たとえば、モータ)に駆動されて回転する。このボールネジ184が回転することにより、ヘッドユニット180が、画像形成位置P1とメンテナンス位置P2との間を移動する。また、ヘッドユニット180は、図示しない上下移動機構を備え、この上下移動機構によって、描画ドラム70から遠ざかる方向、又は、描画ドラム70に近づく方向に移動可能に設けられる。このため、ヘッドユニット180の筐体188と、ボールネジ184及びガイド軸184Gとの連結部189は、図4に示すように、ヘッドユニット180の上下方向の移動を案内する直動可能な係合構造189Aが採用されている。
各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、ヘッドユニット180の筐体188に着脱可能に搭載される。ヘッドユニット180の筐体188には、各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yを搭載するためのマウント(不図示)が備えられる。マウントは、描画ドラム70から遠ざかる方向、又は、描画ドラム70に近づく方向に移動可能に設けられており、図示しないマウント移動機構に駆動されて移動する。これにより、マウントに搭載された各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yの描画ドラム70表面に対する高さを個別に調整することができる。また、これにより、各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yを個別にノズルキャップ176に当接、離間させることができる。また、これにより、特定のインクジェットヘッドのみを選択的にヘッドモジュール交換位置(ヘッドモジュール72−iの交換作業を行うことができる位置)に移動させることができる。
後述するように、ヘッドモジュールの交換時は、ヘッドユニット180をメンテナンス位置P2に移動させて行われ、交換対象のインクジェットヘッドをノズルキャップ176から外して交換作業が行われる。
上記のように、インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、描画部16からメンテナンス処理部170に移動して各種メンテナンスが施される。
洗浄液付与部172は、描画部16からメンテナンス処理部170に向かって移動する各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yのノズル面に洗浄液を付与する。洗浄液の付与は、たとえば、スプレーにより行われる。
払拭部174は、洗浄液が付与されたノズル面をワイパブレードで払拭する。これにより、ノズル面に付着した汚れが除去される。払拭の形態は、これに限定されず、この他、たとえば、ウェブで払拭する構成とすることもできる。
ノズルキャップ176は、メンテナンス位置P2に移動した各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yのノズル面を覆い、保湿する。
〔インク供給部〕
インク供給部は、液滴吐出装置における液体循環供給手段として機能する。インク供給部は、各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yにインクを供給する。
まず、インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yの構成について説明する。
〈インクジェットヘッドの構成〉
上記のように、本実施の形態のインクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、用紙幅に対応する長さを有するラインヘッドで構成される。
なお、各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yの構成は同じなので、ここではインクジェットヘッド72として、その構成について説明する。また、特に区別する場合を除いて、インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yはインクジェットヘッド72として説明する。
図3は、インクジェットヘッドの概略構造を示す平面図(インクジェットヘッド72をノズル面72A側から見た図)である。また、図4は、図3の一部を拡大した拡大図である。
図3に示すように、インクジェットヘッド72はn個のヘッドモジュール72−i(i=1,2,3,…,n)を長手方向(用紙24の搬送方向と直交する方向)に沿ってつなぎ合わせて構成される。
各ヘッドモジュール72−iは、ベースフレーム71に取り付けられて一体化され、1つのインクジェットヘッド72を構成する。各ヘッドモジュール72−iは、インクジェットヘッド72の短手方向の両側からヘッドモジュール支持部材72Bによって支持されて、ベースフレーム71に着脱自在に取り付けられる。したがって、各ヘッドモジュール72−iは、個別に交換することができる。
図4に示すように、各ヘッドモジュール72−i(n番目のヘッドモジュール72−n)のノズル面72Aには、複数のノズルがマトリクス状に配列されている。図4において符号151Aを付して図示した斜めの実線は、複数のノズルが一列に並べられたノズル列を表している。
図5Aは、ヘッドモジュールの平面透視図である。また、図5Bは、その一部を拡大した拡大図である。
用紙24上に形成されるドットピッチを高密度化するためには、インクジェットヘッド72におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッドモジュール72−iは、図5A、図5Bに示すように、インク吐出口であるノズル151をマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、インクジェットヘッド長手方向(用紙24の搬送方向と直交する方向;主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
なお、ノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に一列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
図6は、ヘッドモジュールの内部構造を示す縦断面図である。
同図に示すように、圧力室152は、直方体形状の空間として形成されており、その底面の一角にノズル流路154が連通されている。ノズル流路154は、圧力室152から鉛直下向きに延びてノズル151に連通されている。
圧力室152の天井壁面は、振動板155で構成されており、上下方向に撓み変形可能に形成されている。この振動板155の上には圧電素子(ピエゾ素子)156が取り付けられており、振動板155は、この圧電素子156によって上下方向に変形する。そして、この振動板155が上下方向に変形することにより、圧力室152の容積が膨縮(拡縮)し、ノズル151からインクが吐出される。
なお、圧電素子156は、その上部に設けられた図示しない個別電極と、共通電極として作用する振動板155との間に所定の駆動電圧を印加することにより駆動され、これにより、振動板155が上下方向に変形する。
圧力室152の天井壁面の一角には、圧力室152にインクを供給するための個別供給流路157Aが連通されている。この個別供給流路157Aは、共通供給流路158Aに連通されている。
共通供給流路158Aは、用紙24の搬送方向に対して所定の傾きをもって並ぶノズル151の列単位で設けられている。各列に属するノズル151の圧力室152には、この共通供給流路158Aから個別供給流路157Aを介してインクが供給される。
各列の共通供給流路158Aは、図示しないインク供給流路に連通されており、インク供給流路は、図示しないインク供給口に連通されている。インクタンクからのインクは、このインク供給口に供給される。そして、このインク供給口に供給されたインクが、インク供給流路を介して各列の共通供給流路158Aに供給され、さらに個別供給流路157Aを介して各圧力室152に供給される。
ノズル流路154には、個別回収流路157Bの一端が連通されている。個別回収流路157Bは、ノズル151の近傍位置でノズル流路154に連通されている。個別回収流路157Bの他端は、共通回収流路158Bに連通されている。
共通回収流路158Bは、共通供給流路158Aと同様に用紙24の搬送方向に対して所定の傾きをもって並ぶノズル151の列単位で設けられている。各列の共通回収流路158Bは、図示しないインク回収流路に連通されている。インク回収流路は、図示しないインク回収口に連通されている。
各ノズル流路154を流れるインクは、一部が個別回収流路157Bに流れ、共通回収流路158Bに回収される。そして、各共通回収流路158Bからインク回収流路、インク回収口を介してインクタンクに回収される。すなわち、本実施の形態のインクジェットヘッドでは、各ヘッドモジュール72−iにインクが循環して供給される。
〈インク供給部〉
次に、インク供給部の構成について説明する。
図7は、インク供給部の概略構成図である。
なお、同図は1つのインクジェットヘッドに対するインクの供給系を示している。すなわち、インク供給部200はインクジェットヘッドごとに設けられ、インクジェットヘッドごとに個別にインクの供給が行われる。
上記のように、本実施の形態のインクジェットヘッド72は、複数のヘッドモジュール72−iを繋ぎ合わせて構成される。各ヘッドモジュール72−iは独立している。このため、それぞれのヘッドモジュール72−iへ均等(一定の圧力、一定の流量)にインクを供給するためのインク循環用配管路が形成されている。
図7に示すように、ヘッドモジュール72−iには、インクが流入するインク供給口212Aと、インクを排出するインク回収口212Bとが設けられている。
インク供給口212Aには、供給側マニホールド214から分岐した供給側分岐管216の先端が取り付けられ、インク回収口212Bには、回収側マニホールド218から分岐した回収側分岐管220の先端が取り付けられている。すなわち、供給側マニホールド214及び回収側マニホールド218には、ヘッドモジュール72−iの設置数分の分岐管(供給側分岐管216及び回収側分岐管220)が設けられ、供給側マニホールド214に供給されるインクをあらかじめ定められた圧力Pin、かつ、あらかじめ定められた流量でそれぞれのヘッドモジュール72−iへ供給し、さらには、ヘッドモジュール72−iへ供給されたインクをあらかじめ定められた圧力Pout、かつ、あらかじめ定められた流量でそれぞれヘッドモジュール72−iから回収側マニホールド218へ回収する構造となっている。
供給側マニホールド214の圧力Pinと回収側マニホールド218の圧力Poutにより、ヘッドモジュール72−i部で差圧ΔPを発生させ、この結果、ヘッドモジュール72−i内ではインク供給口212Aとインク回収口212Bとの間にインクの流れが生じ、この流れにより常にフレッシュなインクがヘッドモジュール72−iに供給されることになる。インクの吐出口であるノズルには、当該供給側マニホールド214の圧力Pinと回収側マニホールド218の圧力Poutに依存する背圧Pnzlが付与されている。
各供給側分岐管216には、それぞれ供給側バルブ222と供給側サブダンパ224とが介在されている。また、回収側分岐管220には、それぞれ回収側バルブ226と回収側サブダンパ227とが介在されている。供給側バルブ222及び回収側バルブ226は、ヘッドモジュール72−iを個別に動作させる必要があるときに開閉操作されるものであるとともに、ヘッドモジュール72−iへのインクの循環を開始する際あるいは終了する際に開閉操作されるものである。
供給側サブダンパ224は、供給側マニホールド214から供給されるインクの流動時の圧力変動等を緩和する役目を有しており、回収側サブダンパ227は、回収側マニホールド218へ回収されるインクの流動時の圧力変動等を緩和する役目を有している。
供給側マニホールド214には、その長手方向一端部(図7の右端部)にインク循環配管系の供給管228の一端部が取り付けられる。一方、回収側マニホールド218には、その長手方向一端部(図7の右端部)にインク循環配管系の回収管230の一端部が取り付けられる。
また、供給側マニホールド214と回収側マニホールド218のそれぞれの他端部(図7の左端部)の間には、第1バイパス流路232と第2バイパス流路234とが設けられている。第1バイパス流路232には、第1バイパスバルブ236が介在されている。また、第2バイパス流路234には、第2バイパスバルブ238が介在されている。この第1バイパス流路232及び第2バイパス流路234は、供給側マニホールド214と回収側マニホールド218との間の圧力、流量調整等に用いられる。
さらに、供給側マニホールド214と回収側マニホールド218の他端部には、それぞれ供給側圧力センサ240及び回収側圧力センサ242が取り付けられており、供給側マニホールド214と回収側マニホールド218内のインクの圧力を監視している。
供給側マニホールド214に連結された供給管228の他端部は、供給側メインダンパ244に連結されている。供給側メインダンパ244は、弾性力を有する薄膜部材244Aで仕切られて二室で構成されており、その1つがインク室244B、他の1つが空気室244Cとなっている。
インク室244Bには、インクをバッファタンク246から引き込む(及びバッファタンク246へ回収する)ための供給側主管248の一端部が連結されている。供給側主管248の他端の開口はバッファタンク246に貯留されたインクに浸漬されている。
供給側主管248には、バッファタンク246から供給側メインダンパ244にかけて順番に、脱気モジュール250、一方向弁252、供給側ポンプ254、供給側フィルタ256、インク温度調整器258がそれぞれ介在されている。供給側ポンプ254の駆動力でバッファタンク246に貯留されているインクを供給側メインダンパ244へ供給し、その途中でインク内から気泡を取り除き、かつ、ゴミを取り除き、インクの温度を管理している。
供給側ポンプ254の入側は、供給側主管248とは別に分岐管253の一端部が接続され、この分岐管253の他方の開口は一方向弁255を介してバッファタンク246に貯留されたインクに浸漬されている。
本実施の形態で適用される供給側ポンプ254は、ステッピングモータを用いたチューブポンプ(弾性力をもつチューブをステッピングモータによる回転駆動でしごきながらチューブ内のインクを供給する)であるが、送液手段の種類は特に限定されるものではない。
供給側メインダンパ244の空気室244Cには、開放管260が取り付けられている。開放管260には、エアコネクトバルブ262と、エアタンク264と、大気開放バルブ266とが介在されている。
また、インク室244Bは、供給側ドレイン管268の一端が連結されている。供給側ドレイン管268の他端の開口は、バッファタンク246に貯留されたインクに浸漬されている。供給側ドレイン管268には、供給側ドレインバルブ270が介在されている。
供給側メインダンパ244は、空気室244Cと薄膜部材244Aにより、インク室244B内の圧力を所望の値に調整・維持する役目を有している。
一方、回収側マニホールド218に連結された回収管230の他端部は、回収側メインダンパ272に連結されている。回収側メインダンパ272は、弾性力を有する薄膜部材272Aで仕切られて二室で構成されており、その1つがインク室272B、他の1つが空気室272Cとなっている。
インク室272Bには、インクをバッファタンク246から引き込む(及びバッファタンク246から引き込む)ための回収側主管274の一端部が連結されている。
回収側主管274の他端部は、分岐管253に連結されており、この分岐管253を介してバッファタンク246に接続されている。回収側主管274には、一方向弁276が介在されており、回収側ポンプ280の駆動力で回収側メインダンパ272内のインクをバッファタンク246へ回収している。回収側ポンプ280も供給側ポンプ254と同様にチューブポンプで構成されている。
回収側メインダンパ272の空気室272Cには、開放管282が取り付けられている。開放管282には、エアコネクトバルブ284と、エアタンク286と、大気開放バルブ288とが介在されている。
また、インク室272Bは、回収側ドレイン管290の一端が連結されている。回収側ドレイン管290の他端は、回収側ドレインバルブ292を介して供給側メインダンパ244の供給側ドレイン管268に接続されている。
回収側メインダンパ272は、空気室272Cと薄膜部材272Aにより、インク室272B内の圧力を所望の値に調整・維持する役目を有している。
供給側ポンプ254及び回収側ポンプ280による圧力は、供給側マニホールド214の圧力Pin>回収側マニホールド218の圧力Poutであるが、それぞれ負圧とされている。すなわち、供給側ポンプ254の供給圧力は負圧であるが、回収側ポンプ280の回収圧力がさらに低圧の負圧であるため、インクは、供給側マニホールド214から回収側マニホールド218へ流れ、かつ、ヘッドモジュール72−iのノズル151の背圧Pnzlが負圧に維持されるようになっている。したがって、ヘッドモジュール72−iのノズル151ではインクがメニスカス保持されつつ、ノズル151に対してインクが循環するようになっている。
なお、ノズル151においてインクをメニスカス保持できる背圧Pnzlの圧力範囲は、ヘッドモジュール72−iの仕様やインク種によって異なる。本実施の形態のものでは、約−3000Pa(G)である(「(G)」はゲージ圧(大気圧基準圧、相対圧力)を意味する)。
本実施の形態のインク供給部200では、回収側ポンプ280の入側と供給側主管248における脱気モジュール250の出側との間に両者の間を連結する加圧パージ用配管294が設けられている。
加圧パージ用配管294には、脱気モジュール250から回収側ポンプ280にかけて順番に一方向弁296、回収側フィルタ298が介在されている。ヘッドモジュール72−i内を加圧して、一気にインクを排出することで気泡等を排除するとき、供給側ポンプ254の駆動に加え、回収側ポンプ280の駆動方向を通常時に対して逆転させ、バッファタンク246から回収側マニホールド218へインクを供給するようにしている。なお、排出時は供給側ドレイン管268を用いる。
バッファタンク246は、補充管302を介してメインタンク300と連結されている。バッファタンク246には、インクを循環させるために必要なインク量が貯留されており、インク消費に応じて、メインタンク300からインクが補充される構成となっている。補充管302は、一端部がメインタンク300に貯留されたインクに浸漬されており、他端部が回収側主管274に接続されている。メインタンク中のインクに浸漬された補充管302の一端開口にはフィルタ304が取り付けられている。補充管302には、補充ポンプ306が介在されている。補充ポンプ306を駆動することにより、バッファタンク246へインクが補充される。
なお、バッファタンク246とメインタンク300との間には、オーバーフロー管308が設けられ、過剰補充時にインクがメインタンク300へ戻されるようになっている。
また、オーバーフロー管308には、供給側リリーフ管310の一端部と、回収側リリーフ管312の一端部とが連結されている。供給側リリーフ管310の他端部は、供給側フィルタ256とインク温度調整器258との間の供給側主管248に連結されている。また、回収側リリーフ管312の他端部は、回収側ポンプ280と回収側メインダンパ272との間の回収側主管274に連結されている。
供給側リリーフ管310には、供給側リリーフバルブ314が介在されている。供給側リリーフバルブ314は、管路内を流れるインクが、あらかじめ設定された圧以上になると開き、インクジェットヘッドや管路に高圧がかかるのを防止する。
回収側リリーフ管312にも同様に回収側リリーフバルブ316が介在されている。回収側リリーフバルブ316は、管路内を流れるインクが、あらかじめ設定された圧以上になると開き、インクジェットヘッドや管路に高圧がかかるのを防止する。
〔制御系〕
図8は、インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置10は、通信インターフェース340、システム制御部342、搬送制御部344、画像処理部346、インクジェットヘッド駆動部348を備えるとともに、画像メモリ350、ROM(Read Only Memory)352を備えている。
通信インターフェース340は、ホストコンピュータ354から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース340は、USB(Universal Serial Bus)などのシリアルインターフェースを適用してもよいし、セントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用してもよい。通信インターフェース340は、通信を高速化するためバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
システム制御部342は、中央演算処理装置(CPU(Central Processing Unit))及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御手段として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。また、画像メモリ350及びROM352のメモリコントローラとして機能する。すなわち、システム制御部342は、通信インターフェース340、搬送制御部344等の各部を制御し、ホストコンピュータ354との間の通信制御、画像メモリ350及びROM352の読み書き制御等を行うとともに、上記の各部を制御する制御信号を生成する。
ホストコンピュータ354から送り出された画像データは通信インターフェース340を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、画像処理部346によって所定の画像処理が施される。
画像処理部346は、画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号(画像)処理機能を有し、生成した印字データをインクジェットヘッド駆動部348に供給する。画像処理部346において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、インクジェットヘッド駆動部348を介してインクジェットヘッド72の吐出液滴量(打滴量)や、吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
なお、図8に示すインクジェットヘッド駆動部348には、インクジェットヘッド72の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
インクジェットヘッド駆動部348は、駆動波形を生成する駆動波形生成部と、該駆動波形を増幅して駆動電圧を生成する増幅部と、所定の駆動波形を有する駆動電圧をインクジェットヘッドへ供給する駆動電圧供給部と、を含んで構成されている。システム制御部から送られる画像データ(デジタルデータ)に基づいて駆動波形が生成され(又は、あらかじめ記憶されている駆動波形の中から対応する駆動波形が選択され)、当該駆動波形を有する駆動電圧が生成される。
搬送制御部344は、画像処理部346により生成された印字制御用の信号に基づいて用紙24の搬送タイミング及び搬送速度を制御する。図8における搬送駆動部356は、各部の搬送ドラムを回転させるモータや中間搬送体を回転させるモータなどが含まれ、搬送制御部344は上記のモータのドライバーとして機能している。
画像メモリ350は、通信インターフェース340を介して入力された画像データを一旦格納する一次記憶手段としての機能や、ROM352に記憶されている各種プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域(例えば、画像処理部346の作業領域)としての機能を有している。画像メモリ350には、逐次読み書きが可能な揮発性メモリ(RAM)が用いられる。
ROM352は、システム制御部342のCPUが実行するプログラムや、装置各部の制御に必要な各種データ、制御パラメータなどが格納されており、システム制御部342を通じてデータの読み書きが行われる。ROM352は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。また、外部インターフェースを備え、着脱可能な記憶媒体を用いてもよい。
さらに、このインクジェット記録装置10は、処理液付与制御部360、乾燥処理制御部362、定着処理制御部364、メンテナンス制御部386、インク供給制御部388等を備えており、システム制御部342からの指示に従って、それぞれ処理液付与部14、乾燥部18、定着部20、メンテナンス処理部170、インク供給部200の各部の動作を制御する。
処理液付与制御部360は、画像処理部346から得られた印字データに基づいて、処理液付与部14による処理液付与のタイミングの制御を制御するとともに、処理液の付与量を制御する。
乾燥処理制御部362は、乾燥部18に含まれる溶媒乾燥装置78を制御し、処理温度、送風量等を制御する。
定着処理制御部364は、定着部20に含まれるハロゲンヒータ86の温度を制御するとともに、定着ローラ88の押圧を制御する。
図1に示したインラインセンサ90を含むインライン検出部366は、インラインセンサ90から出力される読取信号にノズル除去や増幅、波形整形などの所定の信号処理を施す信号処理部を含む処理ブロックである。システム制御部342は、当該インライン検出部により得られた検出信号に基づいて、インクジェットヘッド72の吐出異常の有無等を判断する。
本例に示すインクジェット記録装置10は、ユーザインターフェース370を具備する。ユーザインターフェース370は、オペレータ(ユーザ)が各種入力を行うための入力装置372と、表示部(ディスプレイ)374を含んで構成される。入力装置372には、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなど各種形態を採用し得る。オペレータは、入力装置372を操作することにより、印刷条件の入力、画質モードの選択、付属情報の入力・編集、情報の検索などを行うことができ、入力内容や検索結果など等の各種情報は表示部374の表示を通じて確認することができる。この表示部374はエラーメッセージなどの警告を表示する手段としても機能する。
パラメータ記憶部380は、インクジェット記録装置10の動作に必要な各種制御パラメータが記憶されている。システム制御部342は、制御に必要なパラメータを適宜読み出すとともに、必要に応じて各種パラメータの更新(書換)を実行する。
プログラム格納部384は、インクジェット記録装置10を動作させるための制御プログラムが格納されている記憶手段である。システム制御部342(又は装置各部)は、装置各部の制御を実行する際にプログラム格納部384から必要な制御プログラムを読み出すとともに、該制御プログラムを適宜実行する。
メンテナンス制御部386は、システム制御部342から送られてくる指令信号に基づき、メンテナンス処理部170の動作を制御する制御ブロックである。インクジェット記録装置10の制御がメンテナンスモードに移行すると、インクジェットヘッド72を描画ドラム70の真上の印刷位置からメンテナンス位置に移動させるとともに、インクジェットヘッド72の移動に対応して、メンテナンス処理部170の各部を動作させる。
インク供給制御部388は、システム制御部342から送られてくる指令信号に基づき、インク供給部200の動作を制御する。上記のように、本実施の形態のインクジェット記録装置10は、インクジェットヘッド72に対してインクを循環して供給する。インク供給制御部388は、画像記録中、インクジェットヘッド72にインクが循環して供給されるように、インク供給部200の各部を動作させる。
なお、上記のように、本実施の形態のインクジェットヘッド72は、複数のヘッドモジュール72−iで構成され、各ヘッドモジュール72−iが交換可能に構成される。インク供給制御部388は、このヘッドモジュール72−iの交換作業中もインクを循環させ、交換対象以外のヘッドモジュール72−iにインクを循環させる。以下、このヘッドモジュールの交換時の処理について説明する。
〔ヘッドモジュールの交換処理〕
上記のように、本実施の形態のインクジェットヘッド72は、ヘッドモジュール72−iの交換時、交換対象以外のヘッドモジュール72−iにインクを循環させる。
ここでは、まず比較のために通常のインク供給動作、すなわち、画像記録時(印字時)におけるインクの供給動作について説明する。
〈画像記録時のインク供給動作〉
図9は、画像記録時におけるインクの流れを示す図である。
画像記録時は、供給側ドレインバルブ270及び回収側ドレインバルブ292を閉じ、供給側ドレイン管268の管路と回収側ドレイン管290の管路を閉じる。一方、供給側バルブ222、回収側バルブ226、及び、第2バイパス流路234を開け、供給側分岐管216、回収側分岐管220、及び、第2バイパスバルブ238の各管路を開く。この状態で供給側ポンプ254及び回収側ポンプ280を駆動する。
これにより、バッファタンク246に貯留されたインクが供給側主管248を介して供給側マニホールド214に供給され、供給側マニホールド214から供給側分岐管216を介して各ヘッドモジュール72−iに供給される。また、各ヘッドモジュール72−i内のインクが回収側分岐管220を介して回収側マニホールド218に回収され、回収側マニホールド218から回収側主管274を介してバッファタンク246に回収される。すなわち、インクが循環して各ヘッドモジュール72−iに供給される。
この際、供給側ポンプ254と回収側ポンプ280の駆動を制御することにより、供給側マニホールド214の圧力Pinと回収側マニホールド218の圧力Poutを制御し、ヘッドモジュール72−i部で差圧ΔPを発生させて、ヘッドモジュール72−iのインク供給口212Aとインク回収口212Bとの間にインクの流れを生じさせる。この流れにより常にフレッシュなインクがヘッドモジュール72−iに循環して供給される。
供給側ポンプ254及び回収側ポンプ280による圧力は、供給側マニホールド214の圧力Pin>回収側マニホールド218の圧力Poutの関係であるが、それぞれ負圧とされる。すなわち、供給側ポンプ254の供給圧力は負圧であるが、回収側ポンプ280の回収圧力が、さらに低圧の負圧であるため、インクは、供給側マニホールド214から回収側マニホールド218へ流れ、かつ、ヘッドモジュール72−iのノズル151の背圧が負圧に維持されるようになっている。したがって、ヘッドモジュール72−iのノズル151ではインクがメニスカス保持されつつ、ノズル151に対してインクが循環するようになっている。
〈ヘッドモジュールの交換時〉
次に、ヘッドモジュールの交換時について説明する。
ヘッドモジュールの交換は、インクジェット記録装置10の動作モードをヘッドモジュール交換モードに切り換えて行われる。動作モードの切り換えは、ユーザインターフェース370を介して行われる。したがって、ユーザインターフェース370がモード切換手段として機能する。
インクジェット記録装置10の動作モードがヘッドモジュール交換モードに切り換えられると、以下の手順に従ってヘッドモジュール72−iの交換処理が行われる。
まず、ヘッドユニット180の設置位置が判断される。ヘッドモジュールの交換は、メンテナンス処理部170で行われる。したがって、ヘッドユニット180が描画部16に位置している場合は、メンテナンス処理部170に移動させる。
メンテナンス処理部170において、ヘッドユニット180はメンテナンス位置P2に位置し、各インクジェットヘッド72M,72K,72C,72Yは、キャップ位置に位置して、ノズル面がノズルキャップ176によって覆われる。
オペレータは、交換対象のインクジェットヘッドと、交換対象のヘッドモジュールとを選択する。この選択はユーザインターフェース370を介して行われる。したがって、ユーザインターフェース370が交換対象ヘッド選択手段、及び、交換対象ヘッドモジュール選択手段として機能する。
ヘッドモジュールの交換するインクジェットヘッドが選択されると、交換対象のヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226とが閉じられ、そのインクジェットヘッドのみがヘッドモジュール交換位置に移動する。
インクジェットヘッドが、ヘッドモジュール交換位置に移動すると、そのインクジェットヘッドを構成するヘッドモジュール72−iの交換が可能になる。
また、これと同時にノズルキャップ176が外れ、ノズル面が空気中に露出する。
図10は、ヘッドモジュール交換時時におけるインクの流れを示す図である。
同図に示す例では、ヘッドモジュール72−2を交換対象としている。この場合、ヘッドモジュール72−2の供給側バルブ222と回収側バルブ226とが閉じられる。このとき、インクは、交換対象であるヘッドモジュール72−2以外のヘッドモジュールに対して循環供給される。
交換対象のヘッドモジュール72−2は、供給側バルブ222と回収側バルブ226とが閉じられているので、インクは供給されない。一方、他のヘッドモジュールには、画像記録時と同様にインクが循環供給される。オペレータは、この状態で交換対象のヘッドモジュール72−2の交換作業を行う。
交換作業の終了後、オペレータは、ユーザインターフェース370を介して作業終了を指示する。
作業終了が指示されると、ヘッドモジュールの交換作業を行ったインクジェットヘッドがキャップ位置に移動し、そのノズル面がノズルキャップ176によって覆われる。
そして、インクジェットヘッドがキャップ位置に移動すると、インクの循環供給が停止される。
以上説明したように、ヘッドモジュールの交換を行う場合、交換対象以外のヘッドモジュールにインクが循環供給される。ヘッドモジュールの交換は、ノズル面が空気中に露出した状態で行われるが、本実施の形態のように、交換対象以外のヘッドモジュールについてはインクを循環させることにより、乾燥による増粘等を防止でき、目詰まり等を発生させることなくヘッドモジュール交換作業を行うことができる。
なお、ヘッドモジュールを交換した場合、交換したヘッドモジュールにインクを充填する必要がある。以下、この交換したヘッドモジュールへのインクの充填処理について説明する。
〈インクの充填処理1(充填工程)〉
インクの充填処理は、交換作業の終了後に実施される。すなわち、ヘッドモジュールの交換作業を行ったインクジェットヘッドがキャップ位置に移動し、インクの循環供給が停止すると実行される。
なお、充填の指示を待って行う構成とすることもできる。充填の指示は、たとえば、ユーザインターフェース370を介して行われる。
図11は、交換したヘッドモジュールへのインク充填時におけるインクの流れを示す図である。
まず、交換したヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226とが開かれる。一方、他のヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226は閉じられる。また、回収側ドレイン管290に設置された回収側ドレインバルブ292が開かれる(供給側ドレインバルブ270は閉)。更に、第1バイパスバルブ236と第2バイパスバルブ238とが閉じられる。この状態で供給側ポンプ254が駆動される。
図11に示す例では、ヘッドモジュール72−2を交換しているので、ヘッドモジュール72−2の供給側バルブ222と回収側バルブ226のみを開け、他のヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226は閉じられる。
このように、交換したヘッドモジュール以外の供給側バルブ222と回収側バルブ226は閉じられているので、交換したヘッドモジュールにのみインクが供給される。これにより、交換した交換したヘッドモジュールにインクが充填される。
インクの供給は所定時間継続して行われる(交換したヘッドモジュールにインクが充填されるまで継続して行われる。)。所定時間経過すると、供給側ポンプ254の駆動が停止される。
以上の処理で交換したヘッドモジュールにインクが充填されるが、この充填工程によって、回収側マニホールド218に気泡が溜まる。
そこで、回収側マニホールド218に溜まった気泡を抜く処理が行われる。以下、この気泡抜きの処理について説明する。
〈インクの充填処理1(気泡抜き工程)〉
気泡抜きの処理は、充填工程の後に自動的に実行される。なお、気泡抜きの指示を待って行う構成とすることもできる。気泡抜きの指示は、たとえば、ユーザインターフェース370を介して行われる。
図12は、気泡抜き時におけるインクの流れを示す図である。
同図に示すように、すべてのヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226とが閉じられる。また、第1バイパス流路232の第1バイパスバルブ236及び第2バイパス流路234の第2バイパスバルブ238とが開かれる。この状態で供給側ポンプ254が駆動される。
このように、すべてのヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226とを閉じた状態で供給側ポンプ254を駆動することにより、回収側マニホールド218に溜まった気泡がインクの流れによって押し出され、回収側マニホールド218から気泡が取り除かれる。
なお、この気泡抜きによりバッファタンク246に貯留されるインクが消費される。このため、消費分がメインタンク300から補充される。
インクの供給は所定時間継続して行われる(回収側マニホールド218から気泡が抜けるまで継続して行われる。)。所定時間経過すると、供給側ポンプ254の駆動が停止される。
これにより、回収側マニホールド218から気泡が取り除かれる。
以上一連の工程によりヘッドモジュールの交換作業は完了し、インクジェットヘッドの使用が可能な状態になる。
以上のように、本実施の形態のインクジェット記録装置におけるヘッドモジュールの交換方法によれば、ヘッドモジュールの交換作業中、交換対象以外のヘッドモジュールにはインクが循環供給されるので、長時間ノズル面が空気中に晒された状態であっても、乾燥による目詰まり等を起こすことなく交換作業を行うことができる。
なお、上記実施の形態において、交換したモジュールにインクを充填する際(充填工程)、及び、気泡抜きする際(気泡抜き工程)、回収側ドレインバルブ292を開けた状態でインクの充填工程及び気泡抜き工程を実施している。
この場合、ヘッドモジュール72−2から回収されるインクは、回収管230(第1流路)を通ってバッファタンク246に回収されるのではなく、回収側メインダンパ272のインク室272Bから回収側ドレイン管290及び供給側ドレイン管268(第2流路)を通ってバッファタンク246に回収される。
このように、インクの充填工程及び気泡抜き工程に通常の循環供給時のルートとは、異なるルートを使用してヘッドからインクをすることにより、通常の循環供給時に使用する流路(回収管230)に気泡が溜まるのを防止することができる。これにより、気泡の発生をより効果的に抑制することができる。
なお、回収側ドレイン管290及び供給側ドレイン管268(第2流路)は、通常の循環には使用されないので、この領域に気泡が存在しても問題になることはない。
〔ヘッドモジュール交換時における変形例〕
〈複数のヘッドモジュールを交換する場合〉
上記の例では、1つのヘッドモジュールを交換する場合を例に説明したが、1度に複数のヘッドモジュールを交換する場合は、交換対象とする複数のヘッドモジュール以外のヘッドモジュールにインクを循環させて供給する。
〈振動抑制処理1〉
ヘッドモジュールの交換作業を行うと、インクジェットヘッド全体に振動が発生する。この振動により、ノズルのメニスカス面が揺れ、ノズルからインクが溢れたり、ノズル内に気泡が取り込まれたりする問題が発生する。
そこで、この振動によってノズルからインクが溢れたり、ノズル内に気泡が取り込まれたりするのを防止するため、ヘッドモジュールの交換時は、画像記録時よりも循環供給時のインクの背圧値を低くする。すなわち、背圧値を正圧側に所定量シフトする。たとえば、画像記録時において、背圧Pnzlを約−3000Pa(G)に設定している場合、−2000Pa(G)に設定する。これにより、気泡の取り込みやインクの溢れを起こすことなく、ヘッドモジュールの交換作業を行うことができる。
〈振動抑制処理2〉
上記の例では、ヘッドモジュール交換時の背圧の設定値を変えることによって、気泡の取り込みやインクの溢れを防止しているが、背圧制御のパラメータを変えることによっても気泡の取り込みやインクの溢れを防止することができる。
上記のように、本実施の形態のインクジェット記録装置10では、インクの循環供給時、供給側マニホールド214の圧力Pinと、回収側マニホールド218の圧力Poutを制御することにより、背圧Pnzlを所定の値に維持して、インクを循環供給させている。この制御は、たとえば、PID制御にて実現される。このPID制御の制御パラメータを変えることにより、振動による気泡の取り込みやインクの溢れを防止することができる。すなわち、ヘッドモジュール交換の交換時は、振動による背圧の変動を効果的に抑制し得る制御パラメータに変更して、背圧制御を実施する。たとえば、P動作における比例ゲインを変更する(たとえば、画像記録時にP=100と設定されているものを、P=200に変更する。)。これにより、振動による影響を効率よく取り除くことができ、交換作業中に気泡が取り込まれたり、インクが溢れたりするのを防止することができる。
〈複数のヘッドモジュールを交換した場合のインク充填処理〉
上記のように、ヘッドモジュールは1度に複数個を交換することができる。この場、交換後の充填処理は、1つずつ行われる。たとえば、3つのヘッドモジュール72−1、72−2、72−3を1度に交換した場合、まず、ヘッドモジュール72−1の充填処理(充填工程及び気泡抜き工程)を行い、次いで、ヘッドモジュール72−2の充填処理を行い、最後にヘッドモジュール72−3の充填処理を行う。
なお、気泡抜き工程については、まとめて行うこともできる。すなわち、充填工程は、順番に1つずつ実施し、最後に気泡抜き工程をまとめて実施することもできる。
なお、3つ以上のヘッドモジュールを交換した場合は、3つごとに気泡抜き工程を実施することが好ましい。たとえば、1度に5つのヘッドモジュールを交換した場合、3つのヘッドモジュールの充填工程を実施した後、気泡抜き工程を実施し、その後、残り2つのヘッドモジュールの充填工程を実施し、再度、気泡抜き工程を実施する。
〈インク充填処理の他の形態〉
上記の例では、インクの充填処理を行う際、供給側からインクを供給してインクの充填工程を行い、その後、供給側からインクを供給して気泡抜き工程を行っているが、このインクの充填工程と気泡抜き工程を複数回実施してもよい。これにより、より確実に気泡を抜くことができる。
また、複数回実施する場合において、インクを供給する方向を変えることにより、より確実に気泡を抜くことができる。たとえば、2回充填処理を行う場合において、1回目は、供給側からインクを供給してインクの充填工程と気泡抜き工程を実施し、2回目は、回収側からインクを供給してインクの充填工程と気泡抜き工程を実施する。これにより、より確実に気泡を抜くことができる。
なお、回収側からインクを供給してインクの充填工程を実施する場合は、交換したヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226とを開、その他のヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226とを閉、供給側ドレインバルブ270を開、回収側ドレインバルブ292を閉として、回収側ポンプ280を駆動する(画像記録時とは逆方向に駆動)。これにより、回収側からインクを供給してインクを充填することができる。
また、気泡抜きの工程は、すべてのヘッドモジュールの供給側バルブ222と回収側バルブ226とが閉じられる。また、第1バイパス流路232の第1バイパスバルブ236及び第2バイパス流路234の第2バイパスバルブ238とが開かれる。この状態で供給側ポンプ254が駆動される。これによりインクを供給して気泡抜きを行うことができる。
〔その他の実施の形態〕
本実施の形態のインクジェットヘッドは、複数のヘッドモジュールを一列に並列して配置することにより、1つのインクジェットヘッドを構成されているが、インクジェットヘッドの構成は、これに限定されるものではない。たとえば、ベースフレームに対してヘッドモジュールを千鳥状に配置して、1つのインクジェットヘッドを構成することもできる。すなわち、複数のヘッドモジュールを組み合わせて構成されるインクジェットヘッドであれば、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態のインクジェットヘッドは、ヘッドモジュール支持部材によってヘッドモジュールをベースフレームに着脱自在に支持する構成としているが、ヘッドモジュールを支持する構成は、これに限定されるものではない。すなわち、ヘッドモジュールが個別に交換できるように、着脱自在に支持されているものであれば、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、ヘッドモジュールの交換を行う際、インクジェットヘッドをキャップ位置からヘッドモジュール交換位置に自動的に移動させて交換作業を行う構成としているが、手動で移動させて交換作業を行う構成とすることもできる。また、インクジェットヘッドは、上下動させてキャップ位置とヘッドモジュール交換位置との間を移動させているが、ヘッドモジュールの交換作業を行うことができる位置に移動できる構成であれば、その移動方向は直線方向に限定されるものではない。
また、本実施の形態では、供給側マニホールド214と回収側マニホールド218とを繋ぐバイパス流路として、第1バイパス流路232と第2バイパス流路234とが設けているが、バイパス流路は1つだけであってもよい。
また、本実施の形態では、供給側ポンプ254と回収側ポンプ280により、インクを送液する構成としているが、水頭圧差を利用して、インクを送液する構成とすることもできる。
また、上記の例では、色インクを用いて用紙に画像を記録するインクジェット記録装置に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。吐出させる液体の種類は特に限定されるものではなく、また、記録媒体の種類も特に限定されるものではない。
10…インクジェット記録装置、12…給紙部、14…処理液付与部、16…描画部、18…乾燥部、20…定着部、22…排出部、24…用紙、26…中間搬送部、28…中間搬送部、30…中間搬送部、50…給紙トレイ、52…給紙ドラム、54…処理液ドラム、55…保持手段、56…処理液塗布装置、70…描画ドラム、71…ベースフレーム、72(72M,72K,72C,72Y)…インクジェットヘッド、72−i…ヘッドモジュール、72A…ノズル面、72B…ヘッドモジュール支持部材、74…用紙抑えローラ、76…乾燥ドラム、77…保持手段、78…溶媒乾燥装置、80…温風噴出しノズル、82…IRヒータ、84…定着ドラム、85…保持手段、86…ハロゲンヒータ、88…定着ローラ、90…インラインセンサ、92…排出トレイ、94…渡し胴、96…搬送ベルト、98…張架ローラ、151…ノズル、151A…ノズル列、152…圧力室、154…ノズル流路、155…振動板、156…圧電素子、157A…個別供給流路、157B…個別回収流路、158A…共通供給流路、158B…共通回収流路、170…メンテナンス処理部、172…洗浄液付与部、174…払拭部、176…ノズルキャップ、180…ヘッドユニット、182…回転軸、184…ボールネジ、184G…ガイド軸、186…ガイドレール部材、186A…ガイド溝、188…筐体、189…連結部、189A…係合構造、200…インク供給部、212A…インク供給口、212B…インク回収口、214…供給側マニホールド、216…供給側分岐管、218…回収側マニホールド、220…回収側分岐管、222…供給側バルブ、224…供給側サブダンパ、226…回収側バルブ、227…回収側サブダンパ、228…供給管、230…回収管、232…第1バイパス流路、234…第2バイパス流路、236…第1バイパスバルブ、238…第2バイパスバルブ、240…供給側圧力センサ、242…回収側圧力センサ、244…供給側メインダンパ、244A…薄膜部材、244B…インク室、244C…空気室、246…バッファタンク、248…供給側主管、250…脱気モジュール、252…一方向弁、253…分岐管、254…供給側ポンプ、255…一方向弁、256…供給側フィルタ、258…インク温度調整器、260…開放管、262…エアコネクトバルブ、264…エアタンク、266…大気開放バルブ、268…供給側ドレイン管、270…供給側ドレインバルブ、272…回収側メインダンパ、272A…薄膜部材、272B…インク室、272C…空気室、274…回収側主管、276…一方向弁、280…回収側ポンプ、282…開放管、284…エアコネクトバルブ、286…エアタンク、288…大気開放バルブ、290…回収側ドレイン管、292…回収側ドレインバルブ、294…加圧パージ用配管、296…一方向弁、298…回収側フィルタ、300…メインタンク、302…補充管、304…フィルタ、306…補充ポンプ、308…オーバーフロー管、310…供給側リリーフ管、312…回収側リリーフ管、314…供給側リリーフバルブ、316…回収側リリーフバルブ、340…通信インターフェース、342…システム制御部、344…搬送制御部、346…画像処理部、348…インクジェットヘッド駆動部、350…画像メモリ、352…ROM、354…ホストコンピュータ、356…搬送駆動部、360…処理液付与制御部、362…乾燥処理制御部、364…定着処理制御部、366…インライン検出部、370…ユーザインターフェース、372…入力装置、374…表示部、380…パラメータ記憶部、384…プログラム格納部、386…メンテナンス制御部、388…インク供給制御部

Claims (14)

  1. 複数のヘッドモジュールで構成され、前記各ヘッドモジュールが独立して交換可能な液滴吐出ヘッドと、
    前記各ヘッドモジュールから吐出させる液体を前記各ヘッドモジュールに循環供給する液体循環供給手段と、
    を備えた液滴吐出装置のメンテナンス方法において、
    前記ヘッドモジュールを交換する際、交換対象とする前記ヘッドモジュール以外の前記ヘッドモジュールに前記液体を循環供給する液滴吐出装置のメンテナンス方法。
  2. 前記ヘッドモジュール内の前記液体の背圧を所定の値に制御しながら前記液体を循環供給する場合において、
    画像記録時の背圧値よりも前記ヘッドモジュールの交換時の背圧値を正圧側にシフトする請求項1に記載の液滴吐出装置のメンテナンス方法。
  3. 前記ヘッドモジュール内の前記液体の背圧を所定の値に制御しながら前記液体を循環供給する場合において、
    前記ヘッドモジュールの交換時は、前記ヘッドモジュールの交換作業に伴って発生する振動による前記背圧の変動を抑制可能な制御パラメータに変更する請求項1に記載の液滴吐出装置のメンテナンス方法。
  4. 前記液体循環供給手段が、
    前記液体を貯留するタンクと、
    前記各ヘッドモジュールに前記液体を分岐して供給する供給側マニホールドと、
    前記供給側マニホールドと前記各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ供給側分岐管と、
    前記各供給側分岐管に備えられ、前記各供給側分岐管の流路を個別に開閉する供給側バルブと、
    前記各ヘッドモジュールから前記液体を分岐して回収する回収側マニホールドと、
    前記回収側マニホールドと前記各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ回収側分岐管と、
    前記各回収側分岐管に備えられ、前記各回収側分岐管の流路を個別に開閉する回収側バルブと、
    前記タンクに貯留された前記液体を前記供給側マニホールドに供給する液体供給手段と、
    前記回収側マニホールドから前記タンクに前記液体を回収する液体回収手段と、
    前記供給側マニホールドと前記回収側マニホールドとを繋ぐバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられ、該バイパス流路を開閉するバイパスバルブと、
    を備え、前記液体供給手段によって前記供給側マニホールドに前記液体を供給するとともに、前記液体回収手段によって前記回収側マニホールドから前記液体を回収することによって、前記液体を前記各ヘッドモジュールに循環供給する場合において、
    前記ヘッドモジュールの交換後、
    交換対象の前記ヘッドモジュール以外の前記ヘッドモジュールに繋がる前記供給側分岐管の前記供給側バルブと前記回収側分岐管の前記回収側バルブとを閉じ、交換対象の前記ヘッドモジュールに繋がる前記供給側分岐管の前記供給側バルブと前記回収側分岐管の前記回収側バルブとを開けて、前記液体を循環供給することにより、交換対象の前記ヘッドモジュールに前記液体を充填する充填工程と、
    前記液体の充填後、すべての前記供給側バルブと前記回収側バルブとを閉じるとともに、前記バイパスバルブを開けて、前記液体を循環供給することにより、前記供給側マニホールドと前記回収側マニホールドとに溜まる気泡を抜く気泡抜き工程と、
    を含む充填処理を実施する請求項1から3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置のメンテナンス方法。
  5. 前記充填処理は、前記充填工程と前記気泡抜き工程とを前記液体の循環方向を切り換えて複数回実施する請求項4に記載の液滴吐出装置のメンテナンス方法。
  6. 一度に複数の前記ヘッドモジュールを交換した場合、交換した前記ヘッドモジュールごとに独立して前記充填処理を実施する請求項4又は5に記載の液滴吐出装置のメンテナンス方法。
  7. 前記液体回収手段は、
    前記回収側マニホールドから前記タンクに前記液体を回収する第1流路と、
    前記回収側マニホールドから前記タンクに前記液体を回収する第2流路と、
    を備え、
    前記液体を前記各ヘッドモジュールに循環供給する場合は、前記第1流路を使用して前記液体を前記タンクに回収し、前記充填工程と前記気泡抜き工程とを実施する場合は、前記第2流路を使用して前記液体を前記タンクに回収する請求項4から6のいずれか1項に記載の液滴吐出装置のメンテナンス方法。
  8. 複数のヘッドモジュールで構成され、前記各ヘッドモジュールが独立して交換可能な液滴吐出ヘッドと、
    前記各ヘッドモジュールから吐出させる液体を前記各ヘッドモジュールに循環供給する液体循環供給手段と、
    前記液体循環供給手段による前記液体の循環供給を制御する制御手段と、
    動作モードをヘッドモジュール交換モードに切り換えるモード切換手段と、
    交換対象の前記ヘッドモジュールを選択する交換対象ヘッドモジュール選択手段と、
    を備え、前記動作モードが前記ヘッドモジュール交換モードに切り換えられると、前記制御手段は、交換対象とする前記ヘッドモジュール以外の前記ヘッドモジュールに前記液体を循環供給させる液滴吐出装置。
  9. 前記制御手段は、画像記録時、前記ヘッドモジュール内の前記液体の背圧を所定の値に制御しながら前記液体を循環供給させ、
    前記動作モードが前記ヘッドモジュール交換モードに切り換えられると、前記画像記録時の背圧値よりも正圧側にシフトして設定して、前記液体を循環供給させる請求項8に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記制御手段は、画像記録時、前記ヘッドモジュール内の前記液体の背圧を所定の値に制御しながら前記液体を循環供給させ、
    前記動作モードが前記ヘッドモジュール交換モードに切り換えられると、前記ヘッドモジュールの交換作業に伴って発生する振動による前記背圧の変動を抑制可能な制御パラメータに変更して、前記液体の循環供給を制御する請求項8に記載の液滴吐出装置。
  11. 前記液体循環供給手段は、
    前記液体を貯留するタンクと、
    前記各ヘッドモジュールに前記液体を分岐して供給する供給側マニホールドと、
    前記供給側マニホールドと前記各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ供給側分岐管と、
    前記各供給側分岐管に備えられ、前記各供給側分岐管の流路を個別に開閉する供給側バルブと、
    前記各ヘッドモジュールから前記液体を分岐して回収する回収側マニホールドと、
    前記回収側マニホールドと前記各ヘッドモジュールとを個別に繋ぐ回収側分岐管と、
    前記各回収側分岐管に備えられ、前記各回収側分岐管の流路を個別に開閉する回収側バルブと、
    前記タンクに貯留された前記液体を前記供給側マニホールドに供給する液体供給手段と、
    前記回収側マニホールドから前記タンクに前記液体を回収する液体回収手段と、
    前記供給側マニホールドと前記回収側マニホールドとを繋ぐバイパス流路と、
    前記バイパス流路に設けられ、該バイパス流路を開閉するバイパスバルブと、
    を備え、前記液体供給手段によって前記供給側マニホールドに前記液体を供給するとともに、前記液体回収手段によって前記回収側マニホールドから前記液体を回収することによって、前記液体を前記各ヘッドモジュールに循環供給し、
    前記制御手段は、交換対象の前記ヘッドモジュールの交換が終了すると、
    交換対象の前記ヘッドモジュール以外の前記ヘッドモジュールに繋がる前記供給側分岐管の前記供給側バルブと前記回収側分岐管の前記回収側バルブとを閉じ、交換対象の前記ヘッドモジュールに繋がる前記供給側分岐管の前記供給側バルブと前記回収側分岐管の前記回収側バルブとを開けて、前記液体を循環供給することにより、交換対象の前記ヘッドモジュールに前記液体を充填する充填工程と、
    前記液体の充填後、すべての前記供給側バルブと前記回収側バルブとを閉じるとともに、前記バイパスバルブを開けて、前記液体を循環供給することにより、前記供給側マニホールドと前記回収側マニホールドとに溜まる気泡を抜く気泡抜き工程と、
    を含む充填処理を実施する請求項8から10のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  12. 前記制御手段は、前記充填処理の前記充填工程と前記気泡抜き工程とを前記液体の循環方向を切り換えて複数回実施する請求項11に記載の液滴吐出装置。
  13. 一度に複数の前記ヘッドモジュールが交換された場合、前記制御手段は、交換した前記ヘッドモジュールごとに独立して前記充填処理を実施する請求項11又は12に記載の液滴吐出装置。
  14. 前記液体回収手段は、
    前記回収側マニホールドから前記タンクに前記液体を回収する第1流路と、
    前記回収側マニホールドから前記タンクに前記液体を回収する第2流路と、
    を備え、
    前記液体を前記各ヘッドモジュールに循環供給する場合は、前記第1流路を使用して前記液体を前記タンクに回収し、前記充填工程と前記気泡抜き工程とを実施する場合は、前記第2流路を使用して前記液体を前記タンクに回収する請求項11から13のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
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