JP5576539B1 - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5576539B1
JP5576539B1 JP2013156239A JP2013156239A JP5576539B1 JP 5576539 B1 JP5576539 B1 JP 5576539B1 JP 2013156239 A JP2013156239 A JP 2013156239A JP 2013156239 A JP2013156239 A JP 2013156239A JP 5576539 B1 JP5576539 B1 JP 5576539B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
emulsified composition
gum arabic
emulsified
starch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013156239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015023843A (ja
Inventor
秀郎 大本
Original Assignee
高田香料株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 高田香料株式会社 filed Critical 高田香料株式会社
Priority to JP2013156239A priority Critical patent/JP5576539B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5576539B1 publication Critical patent/JP5576539B1/ja
Publication of JP2015023843A publication Critical patent/JP2015023843A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

【課題】乳化が十分であり、適応糖度が広く、種々の飲料等に配合する場合であっても一つの組成でよい乳化組成物を提供する。
【解決手段】脱塩アラビアガム、オクテニルコハク酸澱粉、油性成分および水を含有し、脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の質量比が3:1:〜15:1であることを特徴とする乳化組成物。更に、有機酸の金属塩および非脱塩アラビアガムからなる群から選ばれる1種または2種を含有し、更に、多価アルコールを含有する乳化組成物。前記乳化組成物を含有する飲料および食品。
【選択図】なし

Description

本発明は、乳化組成物に関し、更に詳細には、乳化が十分であり、適応糖度が広い乳化組成物に関する。
従来、飲料等に着香、着色、着濁等をするため乳化組成物が配合されている。この乳化組成物には、無味無臭のアラビアガムがよく利用されていて、例えば、油性成分、アラビアガムおよび水を質量比が20:30:50で含む組成物を乳化させたもの等が知られている(非特許文献1)。
しかしながら、アラビアガムを用いた乳化組成物は、乳化が十分でない場合が多く、また、飲料等へ配合する際には、一つの組成では適応糖度の幅が狭いため、近年の種々の糖度の飲料に対応するためには、複数の組成を構築する必要があった。
國崎直道ら、「食品多糖類−乳化・増粘・ゲル化の知識」、81頁、株式会社幸書房発行、2001年11月25日発行
従って、本発明は、乳化が十分であり、適応糖度が広く、種々の飲料等に配合する場合であっても一つの組成でよい乳化組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、水や油性成分を含有する乳化組成物にアラビアガムとして脱塩アラビアガムを用い、これとオクテニルコハク酸澱粉を特定の比率で含有させることにより乳化が十分であり、適応糖度が広く、しかも、低温保存時の安定性も高いものとなることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は脱塩アラビアガム、オクテニルコハク酸澱粉、油性成分および水を含有し、脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の質量比が3:1:〜15:1であることを特徴とする乳化組成物である。
また、本発明は、上記乳化組成物を含有する飲料または食品である。
本発明の乳化組成物は、乳化が十分であり、安定性も高いため種々の温度で保存可能である。
また、本発明の乳化組成物は適応糖度が広いため、種々の糖度の飲料や食品に配合することができ、その際にリングや沈殿の形成等の問題も生じない。そして本発明の乳化組成物が配合された飲料や食品の安定性も高いため種々の温度で保存可能である。
本発明の乳化組成物に用いられる脱塩アラビアガムは、例えば、アラビアガムから電気透析膜、イオン交換樹脂等を用いた脱塩処理により金属塩が除去されたものである。このような脱塩アラビアガムは、例えば、サンアラビック(三栄薬品貿易製)、EFISTAB AA(ネキシラ社製)等の商品名で販売されているので、これらを利用してもよい。本発明の乳化組成物における脱塩アラビアガムの含有量は特に限定されないが、例えば、1〜20質量%(以下、単に「%」という)、好ましくは6〜15%である。
また、本発明の乳化組成物に用いられるオクテニルコハク酸澱粉は、加工澱粉の一種であり、例えば、澱粉に無水オクテニルコハク酸を3質量%を越えない量でエステル化させたものやその塩である。具体的なオクテニルコハク酸澱粉としては、オクテニルコハク酸澱粉ナトリウム、オクテニルコハク酸澱粉カルシウム、オクテニルコハク酸澱粉アンモニウム、オクテニルコハク酸澱粉アルミニウム等が挙げられ、これらの中でもオクテニルコハク酸澱粉ナトリウムが好ましい。このようなオクテニルコハク酸澱粉としては、例えば、ピュリティーガムBE、ピュリティーガム1773、ピュリティーガム2000(何れもイングレディオン・ジャパン製)等の商品名で販売されているので、これらを利用してもよい。本発明の乳化組成物におけるオクテニルコハク酸澱粉の含有量は特に限定されないが、例えば、1〜10%、好ましくは1〜3%である。
なお、本発明の乳化組成物において、脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の質量比は3:1〜15:1、好ましくは3:1〜8:1、より好ましくは4:1〜7:1である。この比率の範囲から外れると安定性が悪くなる。
更に、本発明の乳化組成物に用いられる油性成分としては、例えば、香料、比重調整剤、油溶性ビタミン類、油性の着色料等が挙げられる。具体的な香料としては、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等の柑橘油、ローズオイル等の花精油、ペパーミント油、スペアミント油、スパイス油等の植物油、コーヒーエキストラクト、バニラエキストラクト、ココアエキストラクト、紅茶エキストラクト、スパイス類エキストラクト等の油性のエキストラクトおよびこれらのオレオレジン類、合成香料化合物、油性調合組成物等が挙げられ、比重調整剤としては、炭素数6〜12の中鎖飽和脂肪酸トリグリセライド(ODO)、シュークロース・ジアセテート・ヘキサイソブチレート(SAIB)等が挙げられ、油溶性ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンE等が挙げられ、油性の着色料としては、β−カロテン、ウコン色素、トマト色素、パプリカ色素等が挙げられる。これらの油性成分は1種または2種以上を用いることができるが、好ましくは少なくとも香料を含有するものである。本発明の乳化組成物における油性成分の含有量は特に限定されないが、例えば、1〜20%、好ましくは1〜14%である。
本発明の乳化組成物には、上記した脱塩アラビアガム、オクテニルコハク酸澱粉、油性成分および水の他に、有機酸の金属塩や非脱塩アラビアガムを含有させてもよい。これらは1種または2種を組み合わせて含有させてもよく、好ましくは有機酸の金属塩である。これら有機酸の金属塩や非脱塩アラビアガムを、本発明の乳化組成物に含有させると乳化組成物のpHが2.5〜3.5程度となり、安定性、特に低温保存時の安定性が向上する。
上記有機酸の金属塩としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の有機酸とナトリウム、カリウム等の金属の塩が挙げられ、これらの中でもクエン酸ナトリウムが好ましい。本発明の乳化組成物における有機酸の金属塩の含有量は特に限定されないが、例えば、0.1〜1%、好ましくは0.1〜0.5%である。
また、上記非脱塩アラビアガムとは、特に脱塩処理が行われていない、通常入手可能なアラビアガムである。本発明の乳化組成物における非脱塩アラビアガムの含有量は特に限定されないが、例えば、1〜20%、好ましくは3〜8%である。
本発明の乳化組成物には、更に、多価アルコールを含有させてもよい。本発明の乳化組成物に多価アルコールを含有させることにより抗菌性が向上する。
上記多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール等の1分子中にヒドロキシル基を2個以上有するものが挙げられ、これらの中でもグリセリンが好ましい。本発明の乳化組成物における多価アルコールの含有量は特に限定されないが、例えば、20〜70%、好ましくは30〜60%である。
また、本発明の乳化組成物には、上記成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、従来公知の乳化組成物に添加される、水飴、スクロース、マルトース、異性化糖等の糖類、ペクチン、カゼイン、カラギーナン、キサンタンガム等の保護コロイド物質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート等の乳化剤等を含有させてもよい。
以下に本発明の乳化組成物の好ましい組成を記載する。
<組成1>
香料 1〜20%、好ましくは1〜6%
ODO 1〜20%、好ましくは1〜10%
SAIB 1〜20%、好ましくは1〜10%
オクテニルコハク酸澱粉 1〜10%、好ましくは1〜3%
脱塩アラビアガム 1〜20%、好ましくは10〜15%
クエン酸ナトリウム 0.1〜1%、好ましくは0.1〜0.5%
水 20〜50%、好ましくは20〜30%
グリセリン 20〜70%、好ましくは30〜60%
<組成2>
香料 1〜20%、好ましくは1〜6%
ODO 1〜20%、好ましくは1〜10%
SAIB 1〜20%、好ましくは1〜10%
オクテニルコハク酸澱粉 1〜10%、好ましくは1〜3%
脱塩アラビアガム 1〜20%、好ましくは6〜10%
非脱塩アラビアガム 1〜20%、好ましくは3〜8%
水 20〜50%、好ましくは20〜30%
グリセリン 20〜70%、好ましくは30〜60%
水飴 1〜10%、好ましくは3〜6%
以上説明した本発明の乳化組成物の製造方法は特に限定されず、例えば、油性成分以外の成分を混合、溶解させた後、油性成分を添加し、必要により加温して、ホモミキサー、コロイドミル、高圧ホモジナイザー等で乳化させる方法等が挙げられる。また、乳化の際の条件も特に限定されないが、例えば、ホモミキサーを用いて8,000〜12,000rpmで20〜40分間攪拌する方法等が挙げられる。
斯くして得られる本発明の乳化組成物は、0.5μm以下の平均粒子径と1.35以下の幾何標準偏差を持ち、40℃で2ヵ月以上保存しても平均粒子径増大率が120%以内であり、5℃で4ヶ月以上保存しても流動性を失わないという性質を有している。
そして、上記性質を有する本発明の乳化組成物は、従来公知の乳化組成物と同様に、飲料、食品、化粧品等に、着香、着色、着濁等のために用いることができる。本発明の乳化組成物を飲料や食品に配合する場合には、例えば、0.01〜2%、好ましくは0.03〜0.1%で含有させる。
また、本発明の乳化組成物は、適応糖度が広いため特に飲料用として好ましい。本発明の乳化組成物を含有させることのできる飲料としては、特に限定されないが、例えば、スポーツ飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果汁飲料、アルコール飲料等が挙げられる。
そして、本発明の乳化組成物を含有させた飲料は、Brix1°〜15°の幅広い糖度に対して、6ヶ月以上保存してもリングと沈殿を生じない。
以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例において乳化組成物の平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定法で求めた値である。
参 考 例 1
乳化組成物の調製:
以下の表1に示した組成の乳化組成物を調製した。なお、乳化組成物の調製は、香料、ODO、SAIBおよびグリセリン以外の成分を混合、溶解させてから、グリセリンを添加した後、香料、ODO、SAIBの混合溶解物を添加し、45℃に加温しながらホモミキサー(TKホモミクサー:プライミクス製)を用いて10,000rpmで30分間撹拌させることにより得た。
Figure 0005576539
参考例1で調製した乳化組成物を種々のBrix(1°〜15°)の飲料に配合し、室温で所定の期間保存後にリングや沈殿が発生したかどうかを目視で確認したところ、何れのBrixの飲料であっても6ヶ月までリングや沈殿が発生しなかった。しかしながら、参考例1で調製した乳化組成物は、40℃で保存することはできるものの、5℃で保存すると4ヶ月までに固化してしまうものであり、商品価値が全くなかった。
実 施 例 1
乳化組成物の調製:
以下の表2に示した組成の乳化組成物を調製した。なお、乳化組成物の調製は、ODO、SAIBおよびグリセリン以外の成分を混合、溶解させてから、グリセリンを添加した後、ODO、SAIBの混合溶解物を添加し、45℃に加温しながらホモミキサー(TKホモミクサー:プライミクス製)を用いて10,000rpmで30分間撹拌させることにより得た。
これらの乳化組成物について、乳化性と安定性を判断した。なお、乳化性は、平均粒子径に基づいて以下の評価基準で判断した。また、安定性は、(1)40℃で2ヶ月保存後の平均粒子径の増大率((保存後の平均粒子径/保存前の平均粒子径)×100(%))に基づいて以下の評価基準で判断、(2)40℃で2ヶ月保存後の性状を自由評価、(3)5℃で4ヶ月保存後の性状を自由評価、でそれぞれ判断した。これらについても表2に示した。
<乳化性評価基準>
(評価) (内容)
○ : 平均粒子径が0.45μm未満であり、幾何標準偏差1.30未満である
△ : 平均粒子径が0.45μm以上〜0.50μm未満であり、幾何標準偏差1.3
0以上〜1.35未満である
× : 平均粒子径が0.50μm以上であり、幾何標準偏差1.35以上である
<安定性評価基準>
[平均粒子径の増大率]
(評価) (内容)
○ : 平均粒子径の増大率が120%以下
△ : 平均粒子径の増大率が120%より多く130%未満
× : 平均粒子径の増大率が130%以上
Figure 0005576539
組成1については、脱塩アラビアガムよりもオクテニルコハク酸澱粉の比率が大きいため、乳化性は十分にあり、高温での保存性も有しているが、低温で4ヶ月のうちに固化してしまった。組成2については、脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の比率が1:1のため、乳化性は十分であるが、組成物自体がすぐに分離してしまった。組成3については、脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の比率が14:1のため、乳化性に若干の不満が残るが、各温度における保存性は十分であった。組成4については、脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の比率が7:1のため、乳化性、保存安定性供に満足のいくものであった。組成5については、脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の比率が12:5のため、乳化性は十分であったが、低温で4ヶ月のうちに固化してしまった。
実 施 例 2
乳化組成物の調製:
以下の表3に示した組成の乳化組成物を調製した。なお、乳化組成物の調製は、ODO、SAIB、グリセリン、香料以外の成分を混合、溶解させてから、グリセリンを添加した後、香料、ODO、SAIBの混合溶解物を添加し、45℃に加温しながらホモミキサー(TKホモミクサー:プライミクス製)を用いて10,000rpmで30分間撹拌させることにより得た。なお、乳化組成物の平均粒径は0.40μmであり、また、幾何標準偏差は1.29であった。また、この乳化組成物を40℃または5℃で保存し、どの程度の期間安定であるかを調べた。
Figure 0005576539
本発明の乳化組成物は、40℃で2ヶ月以上(平均粒子径増大率112%)、5℃で6ヶ月以上安定であった。
実 施 例 3
飲料の調製:
まず、クエン酸2g、クエン酸ナトリウム0.45gを用いてpH3.0に調製し、液体香料を1.0g添加した後、果糖ぶどう糖液糖にて各Brix(1°〜15°)に調整した飲料を調製した。これらの飲料に、実施例2で調製した乳化組成物を1.0g配合し、全体を1リットルとした。これを200mlビンに充填し、室温で所定期間保存後、目視でリングおよび沈殿について以下の判断基準で判断した。その結果を表4に示した。
<リングの発生判断基準>
(評価) (内容)
− : リングなし
± : 僅かにリングあり(商品として問題なし)
+ : リングあり
<沈殿の発生判断基準>
(評価) (内容)
− : 沈殿なし
± : 僅かに沈殿あり(商品として問題なし)
+ : 沈殿あり
Figure 0005576539
本発明の乳化組成物をBrix1°〜15°の飲料に含有させても6ヶ月間以上、リングや沈殿が生じなかった。従って、本発明の乳化組成物はBrix1°〜15°に適応したものであることがわかった。
実 施 例 4
乳化組成物の調製:
以下の表5に示した組成の乳化組成物を調製した。なお、乳化組成物の調製は、ODO、SAIB、グリセリン、香料以外の成分を混合、溶解させてから、グリセリンを添加した後、香料、ODO、SAIBの混合溶解物を添加し、45℃に加温しながらホモミキサー(TKホモミクサー:プライミクス製)を用いて10,000rpmで30分間撹拌させることにより得た。なお、乳化組成物の平均粒径は0.39μmであり、また、幾何標準偏差は1.30であった。また、この乳化組成物を40℃または5℃で保存し、どの程度の期間安定であるかを調べた。
Figure 0005576539
本発明の乳化組成物は、40℃で2ヶ月以上(平均粒子径増大率112%)、5℃で12ヶ月以上安定であった。
実 施 例 5
飲料の調製:
実施例3で用いたのと同様の種々のBrix(1°〜15°)の飲料に、実施例4で調製した乳化組成物を1.0g配合し、全体を1リットルとした。これを200mlビンに充填し、室温で所定期間保存後、目視でリングおよび沈殿について実施例3と同様の判断基準で判断した。その結果を表6に示した。
Figure 0005576539
本発明の乳化組成物をBrix1°〜15°の飲料に含有させても6ヶ月間以上、リングや沈殿が生じなかった。従って、本発明の乳化組成物はBrix1°〜15°に適応したものであることがわかった。
実 施 例 6
乳化組成物の調製:
以下の表7に示した組成の乳化組成物を調製した。なお、乳化組成物の調製は、ODO、SAIB、グリセリン、香料以外の成分を混合、溶解させてから、グリセリンを添加した後、香料、ODO、SAIBの混合溶解物を添加し、45℃に加温しながらホモミキサー(TKホモミクサー:プライミクス製)を用いて10,000rpmで30分間撹拌させることにより得た。なお、乳化組成物の平均粒径は0.40μmであり、また、幾何標準偏差は1.28であった。また、この乳化組成物を40℃または5℃保存し、どの程度の期間安定であるかを調べた。
Figure 0005576539
本発明の乳化組成物は、40℃で2ヶ月以上(平均粒子径増大率107%)、5℃で12ヶ月以上安定であった。
実 施 例 7
飲料の調製:
実施例3で用いたのと同様の種々のBrix(1°〜15°)の飲料に、実施例6で調製した乳化組成物を1.0g配合し、全体を1リットルとした。これを200mlビンに充填し、室温で所定期間保存後、目視でリングおよび沈殿について実施例3と同様の判断基準で判断した。その結果を表8に示した。
Figure 0005576539
本発明の乳化組成物をBrix1°〜15°の飲料に含有させても6ヶ月間以上、リングや沈殿が生じなかった。従って、本発明の乳化組成物はBrix1°〜15°に適応したものであることがわかった。
本発明の乳化組成物は、従来公知の乳化組成物と同様に、飲料や食品に、着香、着色、着濁等のために用いることができる。

以 上

Claims (5)

  1. 脱塩アラビアガム15質量%、オクテニルコハク酸澱粉1〜3質量%多価アルコール30〜60質量%、油性成分1〜14質量%および水20〜30質量%を含有し、
    脱塩アラビアガムとオクテニルコハク酸澱粉の質量比が:1:〜:1
    多価アルコールが、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトールおよびキシリトールから選ばれる1種以上、
    であることを特徴とする乳化組成物。
  2. 更に、有機酸の金属塩および非脱塩アラビアガムからなる群から選ばれる1種または2種を含有する請求項1記載の乳化組成物。
  3. 油性成分が、少なくとも香料を含有するものである請求項1または2に記載の乳化組成物。
  4. 請求項1〜の何れかに記載の乳化組成物を含有する飲料。
  5. 請求項1〜の何れかに記載の乳化組成物を含有する食品。
JP2013156239A 2013-07-29 2013-07-29 乳化組成物 Active JP5576539B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013156239A JP5576539B1 (ja) 2013-07-29 2013-07-29 乳化組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013156239A JP5576539B1 (ja) 2013-07-29 2013-07-29 乳化組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5576539B1 true JP5576539B1 (ja) 2014-08-20
JP2015023843A JP2015023843A (ja) 2015-02-05

Family

ID=51579040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013156239A Active JP5576539B1 (ja) 2013-07-29 2013-07-29 乳化組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5576539B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109788789A (zh) * 2016-09-26 2019-05-21 三荣源有限公司 姜黄素组合物
CN110709160A (zh) * 2017-03-31 2020-01-17 三荣源有限公司 乳液组合物
US11136417B2 (en) 2016-09-30 2021-10-05 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Low molecular gum ghatti

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001064667A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Ogawa & Co Ltd 粉末香料の製造方法
JP2001327247A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 水中油型乳化組成物
JP2007204494A (ja) * 1997-10-07 2007-08-16 Eisai R & D Management Co Ltd 乳化粉末の製造方法
JP2009207384A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 T Hasegawa Co Ltd コエンザイムq10を含有する飲料用乳化組成物およびその製造法
JP2009240219A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Riken Vitamin Co Ltd 脂溶性ビタミン含有可溶化組成物
JP2011041512A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Sanei Gen Ffi Inc 改質アラビアガムを含有する乳化組成物
JP2011193736A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Takasago Internatl Corp アルコール飲料用乳化組成物及びそれを含むアルコール飲料

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007204494A (ja) * 1997-10-07 2007-08-16 Eisai R & D Management Co Ltd 乳化粉末の製造方法
JP2001064667A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Ogawa & Co Ltd 粉末香料の製造方法
JP2001327247A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 水中油型乳化組成物
JP2009207384A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 T Hasegawa Co Ltd コエンザイムq10を含有する飲料用乳化組成物およびその製造法
JP2009240219A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Riken Vitamin Co Ltd 脂溶性ビタミン含有可溶化組成物
JP2011041512A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Sanei Gen Ffi Inc 改質アラビアガムを含有する乳化組成物
JP2011193736A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Takasago Internatl Corp アルコール飲料用乳化組成物及びそれを含むアルコール飲料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109788789A (zh) * 2016-09-26 2019-05-21 三荣源有限公司 姜黄素组合物
US11136417B2 (en) 2016-09-30 2021-10-05 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Low molecular gum ghatti
CN110709160A (zh) * 2017-03-31 2020-01-17 三荣源有限公司 乳液组合物
US11647775B2 (en) 2017-03-31 2023-05-16 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Emulsion composition

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015023843A (ja) 2015-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4294606B2 (ja) 乳化香料組成物
US9259021B2 (en) Modified sugar beet pectin and method for using the same
JP5787371B2 (ja) 乳化組成物、その製造方法及びこれを含有する飲食品
JP5109972B2 (ja) カプシノイド含有飲食品の製造方法
JP2741093B2 (ja) 飲食品用乳化液組成物の製法
JP2007511225A (ja) スクロースアセテートイソブチレート配合物、それを含む飲料エマルジョン、コンセントレート、シロップ、プレミックス及び飲料
JP5576539B1 (ja) 乳化組成物
JP5588048B1 (ja) 乳化香料組成物
CA2921473C (en) Encapsulated weighting agents for beverage emulsions
TWI700045B (zh) 高度含有萜系烴香料化合物之水中油型乳化香料組成物
AU567452B2 (en) Beverage clouding agent based on carnauba wax
JPH0527376B2 (ja)
JP2022517162A (ja) 液体濃縮物デリバリーシステム
JP5260365B2 (ja) 改質シュガービートペクチンを用いて製造される乳化組成物及びその製造方法
JP2004210957A (ja) 乳濁剤組成物並びに該乳濁剤組成物を含有する乳濁乃至微濁性飲料
JPH11178551A (ja) 柑橘系飲料用乳化物
JP2020058293A (ja) 酸性液状調味料
JP2004168909A (ja) 解乳化香料組成物及び該解乳化香料組成物を含有する飲料
JPH08275726A (ja) 乳化組成物
JPS6374457A (ja) 安定な飲食品用乳化液組成物
JP2016019494A (ja) 乳化組成物
JP2011045316A (ja) トリアセチン配合水中油型乳化組成物
JP2011193736A (ja) アルコール飲料用乳化組成物及びそれを含むアルコール飲料
JP2009165429A (ja) 乳化された香味成分を含有するゼリー入り飲料
WO2015059803A1 (ja) 果実風味香味料、及び、その製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5576539

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250