JP5569374B2 - 内燃機関装置および自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関装置および自動車に関し、詳しくは、内燃機関と、内燃機関を冷却する冷却液を用いた冷却を行なう冷却部と開度調節が可能なバルブとを有し内燃機関からの排気を冷却部により冷却すると共にバルブの開度調節により排気の流量を調整して内燃機関の吸気系に再循環させる排気再循環装置と、を備える内燃機関装置およびこうした内燃機関装置を搭載する自動車に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、エンジンと、エンジンからの排気をエンジンの冷却水を用いるEGRクーラにより冷却してからエンジンの吸気マニホルドに再循環させる排ガス再循環装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この排ガス再循環装置では、エンジンの冷却水をEGRクーラに供給する冷媒供給管に冷媒バルブを設け、この冷媒バルブの開度を制御することによりEGRクーラにおける排気の過冷却を防止するものとしている。
特開2002−147292号公報
しかしながら、上述の内燃機関装置では、EGRクーラにおける排気の過冷却を防止することができたとしても、EGRクーラでの排気から冷却水への放熱によりエンジンの冷却水が過熱するおそれがある。このため、冷却水の高温時には、排気の吸気マニホルドへの再循環を停止したり制限したりすることも考えられるが、再循環される排気量が低下するため、排気に含まれる未燃焼の燃料の燃焼が進まず、エンジンの運転効率が低下してしまう。
本発明の内燃機関装置および自動車は、冷却液の温度上昇の抑制と内燃機関の運転効率の向上との両立を図ることを主目的とする。
本発明の内燃機関装置および自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
内燃機関と、前記内燃機関を冷却する冷却液を用いた冷却を行なう冷却部と開度調節が可能なバルブとを有し前記内燃機関からの排気を前記冷却部により冷却すると共に前記バルブの開度調節により該排気の流量を調整して前記内燃機関の吸気系に再循環させる排気再循環装置と、を備える内燃機関装置であって、
前記冷却液の温度を検出する冷却液温度検出手段と、
前記検出された冷却液の温度が予め定められた温度閾値以上のとき、前記内燃機関から出力されていると推定される推定出力パワーが予め定められたパワー閾値以上のときには前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値未満のときに前記内燃機関の運転状態に基づいて設定される前記バルブの開度の目標値である目標開度よりも前記バルブの開度を小さくした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御し、前記推定出力パワーが前記パワー閾値未満のときには前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、内燃機関を冷却する冷却液の温度が予め定められた温度閾値以上のときに、内燃機関から出力されていると推定される推定出力パワーが予め定められたパワー閾値以上のときには、冷却液の温度が温度閾値未満のときに内燃機関の運転状態に基づいて設定されるバルブの開度の目標値である目標開度よりもバルブの開度を小さくした状態で内燃機関が運転されるよう内燃機関と排気再循環装置とを制御する。これにより、冷却液の温度が温度閾値以上のときに内燃機関から比較的高いパワーが出力されているときには、冷却液の温度が温度閾値未満のときよりも再循環される排気の流量が抑制されて排気再循環装置の冷却部での排気から冷却液への放熱を抑制することができ、冷却液の温度上昇を抑制することができる。また、内燃機関を冷却する冷却液の温度が温度閾値以上のときに、推定出力パワーがパワー閾値未満のときには、バルブの開度を目標開度とした状態で内燃機関が運転されるよう内燃機関と排気再循環装置とを制御する。これにより、冷却液の温度が温度閾値以上のときに内燃機関から比較的低いパワーが出力されているときには、冷却液の温度が温度閾値未満のときと同様に排気を吸気系に再循環させることができ、冷却液の温度が温度閾値以上のときには排気の吸気系への再循環を一律に停止するものや冷却液の温度が温度閾値未満のときよりも制限するものに比して内燃機関の運転効率を向上させることができる。この結果、冷却液の温度上昇の抑制と内燃機関の運転効率の向上との両立を図ることができる。ここで、前記温度閾値は、前記冷却液の温度上昇を抑制すべき温度範囲の下限値として予め定められた閾値である、ものとすることもできる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値以上のときに前記推定出力パワーが前記パワー閾値以上のときには、前記バルブを閉じた状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、冷却液の過熱をより確実に抑制することができる。
この冷却液の温度が温度閾値以上のときに推定出力パワーがパワー閾値以上のときには排気再循環装置のバルブを閉じた状態とする態様の本発明の内燃機関装置において、前記パワー閾値は、前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する排気再循環用制御を実行したときよりも前記バルブを閉じた状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する非排気再循環用制御を実行したときの方が前記冷却液の温度上昇が抑制される傾向があるパワー範囲の下限値として予め定められた閾値である、ものとすることもできるし、前記パワー閾値は、前記バルブを閉じた状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する非排気再循環用制御を実行したときの前記内燃機関から前記冷却液への単位時間あたりの放熱量から、前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する排気再循環用制御を実行したときの前記内燃機関から前記冷却液への単位時間あたりの放熱量を減じて得られる差分放熱量が、前記排気再循環用制御を実行したときの前記排気再循環装置の冷却部での排気から前記冷却液への単位時間あたりの放熱量よりも小さくなる傾向があるパワー範囲の下限値として予め定められた閾値である、ものとすることもできる。こうすれば、冷却液の温度が温度閾値以上のときに推定出力パワーがパワー閾値未満のときには、排気再循環用制御を実行した方が冷却液の温度上昇が抑制されやすくなるものとなるから、このときに排気を吸気系に再循環させることにより、内燃機関の運転効率を向上させることに加えて冷却液の温度上昇を抑制することができる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値未満のときには、前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、冷却液の温度が温度閾値未満のときに内燃機関の運転効率を向上させることができる。
さらに、本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、前記内燃機関を運転する際には前記内燃機関から該内燃機関に要求される要求パワーが出力されるよう該内燃機関を制御する手段である、ものとすることもできる。
本発明の自動車は、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、内燃機関と、前記内燃機関を冷却する冷却液を用いた冷却を行なう冷却部と開度調節が可能なバルブとを有し前記内燃機関からの排気を前記冷却部により冷却すると共に前記バルブの開度調節により該排気の流量を調整して前記内燃機関の吸気系に再循環させる排気再循環装置と、を備える内燃機関装置であって、
前記冷却液の温度を検出する冷却液温度検出手段と、
前記検出された冷却液の温度が予め定められた温度閾値以上のとき、前記内燃機関から出力されていると推定される推定出力パワーが予め定められたパワー閾値以上のときには前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値未満のときに前記内燃機関の運転状態に基づいて設定される前記バルブの開度の目標値である目標開度よりも前記バルブの開度を小さくした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御し、前記推定出力パワーが前記パワー閾値未満のときには前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置を搭載し、前記内燃機関からの動力を用いて走行することを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を搭載するから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、冷却液の過熱の抑制と内燃機関の運転効率の向上との両立を図ることができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジンECU24により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のエンジン22の出力パワーとEGRの実行の有無とエンジン22の冷却水への単位時間あたりの放熱量との関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力すると共にエンジン22の燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量制御などを行なうエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50の端子間電圧や充放電電流,電池温度などを用いてバッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、シフトレバー81のポジションを検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPやアクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジション,車速センサ88からの車速Vなどを入力すると共にエンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信して車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気へ排出されると共に排気を吸気に環流する排気再循環装置(以下、「EGR(Exhaust Gas Recirculation)システム」という)160を介して吸気側に供給される。EGRシステム160は、浄化装置134の後段に接続されて排気を吸気側のサージタンクに供給するためのEGR管162と、EGR管162に配置されエンジン22を冷却する冷却水との熱交換により排気を冷却するEGRクーラ164と、EGR管162に配置されステッピングモータ165により駆動されるEGRバルブ166とを備え、不燃焼ガスとしての排気の一部を、EGRクーラ164により冷却すると共にEGRバルブ164の開度の調節により流量を調整して吸気側に供給する。EGRクーラ164による冷却を行なうのは、エンジン22の燃焼温度を低下させてノッキングの発生を抑制したり、吸気側に供給される排気の質量流量を増加させるためなどの理由に基づく。エンジン22は、こうして空気と排気とガソリンとの混合気を燃焼室に吸引することができるようになっている。以下、エンジン22の排気を吸気側に供給することをEGRといい、吸気側に供給される排気の量をEGR量Veという。
エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度Ta,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサ158からの吸気圧Pin,空燃比センサ135aからの空燃比AF,酸素センサ135bからの酸素信号O2,シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサ159からのノック信号Ks,EGRバルブ166の開度を検出するEGRバルブ開度センサ167からのEGRバルブ開度EVなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号,EGRバルブ166の開度を調節するステッピングモータ165への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数即ちエンジン22の回転数Neを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量QaとEGRバルブ開度センサ167からのEGRバルブ開度EVとエンジン22の回転数Neとに基づいてEGR量Veとエンジン22の吸入空気量Qaとの和に対するEGR量Veの比率としてのEGR率Reを演算したりしている。実施例の内燃機関装置のハード構成としては、主としてエンジン22,EGRシステム160,水温センサ142,エンジンECU24が該当する。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸32に出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力が駆動軸32に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸32に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸32に出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
エンジン運転モードでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、図3に例示するように、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速Vなどのデータを入力し(ステップS100)、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて図4に例示するマップを用いて駆動軸32に出力すべき要求トルクTr*を設定すると共に、設定した要求トルクTr*に駆動軸32の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2に換算係数を乗じて得られる回転数や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて得られる走行用パワーにバッテリ50の残容量(SOC)に基づいて設定されるバッテリ50の充放電要求パワーPb*を加えることによりエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定し(ステップS110)、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し(ステップS120)、バッテリ50を充放電してもよい最大電力としてバッテリ50の残容量(SOC)や電池温度により設定される入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共に(ステップS130)、モータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸32に作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS140)、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてエンジンECU24に送信しトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する(ステップS150)。そして、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とにより示される運転ポイントでエンジン22が運転されるようエンジン22の制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にEGRの実行を伴ってエンジン22を運転する際の動作について説明する。図5はエンジンECU24により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22を運転するときに繰り返し実行される。
運転制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、水温センサ142からの冷却水温Twやエンジン22の回転数Ne,体積効率KL,目標回転数Ne*,目標トルクTe*など制御に必要なデータを入力し(ステップS200)、入力したエンジン22の冷却水温Twを水温閾値Twrefと比較する処理を実行する(ステップS210)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいて演算されたものを入力し、体積効率KLは、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて演算されたものを入力するものとした。また、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、前述の駆動制御ルーチンにより設定されたものをハイブリッド用電子制御ユニット70から通信により入力するものとした。さらに、水温閾値Twrefは、実施例では、エンジン22の冷却水の温度上昇を抑制すべき温度範囲の下限値として、冷却水と外気との熱交換を行なう図示しないラジエータの冷却能力やエンジン22の特性,冷却水の特性などに基づいて予め実験などにより定められたもの(例えば、100℃や110℃など)を用いるものとした。
エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref未満のときには、エンジン22の冷却水が過熱するおそれはないと判断し、エンジン22の回転数Neと体積効率KLとに基づいてEGRバルブ166の開度の目標値である目標開度EV*(値0より大きい開度)を設定し(ステップS260)、EGRバルブ166の開度が設定した目標開度EV*になるようにステッピングモータ165を駆動すると共にエンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とからなる目標運転ポイントで運転されるようにエンジン22の制御(具体的には、スロットルバルブ124の開度を制御する吸入空気量制御や、燃料噴射弁126からの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御,点火プラグ130の点火時期を制御する点火制御など)を行なって(ステップS270)、運転制御ルーチンを終了する。ここで、EGRバルブ166の目標開度EV*は、実施例では、エンジン22を効率よく運転する(エンジン22の燃料消費率が高くなる)エンジン22の回転数Neと体積効率KLと目標開度EV*との関係を予め実験や解析により定めて目標開度設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、エンジン22の回転数Neと体積効率KLとが与えられると記憶したマップから対応する目標開度EV*を導出して設定するものとした。こうした制御により、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref未満のときには、EGRの実行を伴ってエンジン22を効率よく運転しながらエンジン22から要求パワーPe*に相当するパワーを出力することができる。以下、こうしてEGRを実行しながらエンジン22が目標運転ポイントで運転されるようエンジン22とEGRバルブ166とを制御することを、EGR実行用制御という。
エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときには、エンジン22の冷却水が過熱するおそれがあると判断し、エンジン22から出力されていると推定されるトルクである推定出力トルクTeestを設定すると共に(ステップS220)、設定した推定出力トルクTeestにエンジン22の回転数Neを乗じたものをエンジン22から出力されていると推定されるパワーである推定出力パワーPeestとして演算する(ステップS230)。ここで、エンジン22の推定出力トルクTeestとしては、前回このルーチンを実行したときに入力したエンジン22の目標トルクTe*を設定したり、前回このルーチンを実行したときに入力したエンジン22の目標回転数Ne*を用いた回転数フィードバック制御により駆動制御ルーチンで設定されたモータMG1のトルク指令Tm1*と、プラネタリギヤ30のギヤ比ρ(サンギヤの歯数をリングギヤの歯数で除した値)とを用いて次式(1)により演算されたものを設定したりすることができる。
Teest=-(1+ρ)・前回Tm1*/ρ (1)
こうしてエンジン22の推定出力パワーPeestを演算すると、演算した推定出力パワーPeestと、EGRを実行するよりもEGRを実行しない方が冷却水の温度上昇が抑制されるパワー範囲の下限値として予め定められたパワー閾値Perefとを比較し(ステップS240)、推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上のときには、エンジン22の冷却水の過熱を抑制するためにEGRを実行しないと判断して、EGRバルブ166の目標開度EV*に値0を設定し(ステップS250)、推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref未満のときには、EGRを実行すると判断して、EGRバルブ166の目標開度EV*をエンジン22の回転数Neと体積効率KLとに基づいて設定し(ステップS260)、EGRバルブ166の開度が設定した目標開度EV*になるようにステッピングモータ165を駆動すると共にエンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とからなる目標運転ポイントで運転されるようにエンジン22の制御を行なって(ステップS270)、運転制御ルーチンを終了する。以下、EGRを実行せずにエンジン22が目標運転ポイントで運転されるようエンジン22とEGRバルブ166とを制御することを、非EGR実行用制御という。
ここで、パワー閾値Perefについて更に説明する。図6は、実施例のエンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref未満の所定水温のときのエンジン22の出力パワーとEGRの実行の有無とエンジン22の冷却水への単位時間あたりの放熱量との関係の一例を示す説明図である。図示するように、EGRの実行の有無に関係なく、エンジン22の出力パワーPeが値Pe1,Pe2,Pe3の順に大きくなるほどエンジン22の冷却水への単位時間あたりの放熱量は大きくなる傾向がある。図中、各パワーPeに対して左側に示すように、非EGR実行用制御を行なったときの冷却水への単位時間あたりの放熱量は、エンジン22から冷却水への放熱による熱損失Qoff(右下がり斜線部分)と考えることができる。また、各パワーPeに対して右側に示すように、EGR実行用制御を行なったときの冷却水への単位時間あたりの放熱量は、エンジン22から冷却水への放熱による熱損失Qon(左下がり斜線部分)とEGRクーラ164から冷却水への放熱による熱損失Qw2との和と考えることができる。ここで、EGRを実行しないときの熱損失QoffからEGRを実行したときの熱損失Qonを減じて得られる差分熱損失ΔQw1に着目すると、この差分熱損失ΔQw1(=Qff−Qon)は、EGRを実行しないときに対して、EGRの実行に伴う主にエンジン22の燃焼温度の低下により熱損失が低下する程度(エンジン22の運転効率の向上により熱損失が低下する程度)を示すものであるが、エンジン22の出力パワーPeが大きいほど大きくなる。また、EGRクーラ164での熱損失Qw2は、EGRを実行しないときに対して、EGRの実行に伴うEGRクーラ164での熱損失が上昇する程度を示すものであるが、同様にエンジン22の出力パワーPeが大きいほど大きくなる。そして、エンジン22での差分熱損失ΔQw1とEGRクーラ164での熱損失Qw2を比較すると、エンジン22の出力パワーPeが比較的小さい値Pe1,Pe2のときには差分熱損失ΔQw1の方が熱損失Qw2よりも大きく、エンジン22の出力パワーPeが比較的大きい値Pe3のときには熱損失Qw2の方が差分熱損失ΔQw1よりも大きい。これは、エンジン22の出力パワーPeが比較的小さいときには、EGRを実行することによるエンジン22の燃焼温度の低下等による熱損失の減少の程度が、EGRを実行することによるEGRクーラ164での熱損失の増加の程度よりも大きくなるためと考えられる。したがって、実施例では、こうしてEGRを実行することによるエンジン22における熱損失の低下の程度とEGRクーラ164における熱損失の上昇の程度とを比較考量して、パワー閾値Perefを、EGR実行用制御を行なったときよりも非EGR実行用制御を行なったときの方が冷却水への放熱が抑制されて冷却水の温度上昇が抑制されるパワー範囲の下限値として、エンジン22やEGRクーラ164,冷却水の特性などに基づいて予め実験や解析により定めたもの(例えば、10kWや20kW,30kWなど)を用いるものとした。このように、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときにエンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上のときには、非EGR実行用制御を行なうから、エンジン22の冷却水の過熱を抑制することができる。また、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときにエンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref未満のときには、EGR実行用制御を行なうから、エンジン22の運転効率を向上させると共にエンジン22の冷却水の過熱を抑制することができる。この結果、エンジン22本体が過熱したりエンジン22周辺の部品が過熱したりするのを抑制することができ、冷却水と外気との熱交換を行なうラジエータを大型化するなどラジエータの冷却能力を増大させることなく車載機器や車載部品の保護を図ることができる。
以上説明した実施例の内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときにエンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上のときには、EGRバルブ166の開度を値0とした状態でエンジン22が運転されるようエンジン22とEGRシステム160のEGRバルブ166を制御するから、エンジン22の冷却水の温度上昇を抑制することができる。また、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときにエンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref未満のときには、EGRバルブ166の開度をエンジン22の運転状態に基づく目標開度EV*とした状態でエンジン22が運転されるようエンジン22とEGRシステム160のEGRバルブ166を制御するから、エンジン22の運転効率を向上させると共にエンジン22の冷却水の温度上昇を抑制することができる。この結果、エンジン22の冷却水の温度上昇の抑制とエンジン22の運転効率の向上との両立を図ることができる。
実施例の内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20では、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときにエンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上のときには、EGRバルブ166の開度を値0としてEGRを実行しないものとしたが、EGRバルブ166の開度が冷却水温Twが水温閾値Twref未満のときに設定される目標開度EV*よりも小さくなる範囲内でEGRバルブ166を僅かに開くなどしてEGRを実行するものとしてもよい。
実施例の内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20では、パワー閾値Perefを、EGR実行用制御を行なったときよりも非EGR実行用制御を行なったときの方がエンジン22の冷却水の温度上昇が抑制されるパワー範囲の下限値として予め実験や解析により定めたものを用いるものとしたが、エンジン22での差分熱損失ΔQw1がEGRクーラ164での熱損失Qw2よりも小さくなるパワー範囲の下限値として予め実験や解析により定めたものを用いるものとしてもよい。
実施例の内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20では、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときに、エンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref未満のときには冷却水温Twが水温閾値Twref未満のときに用いる目標開度設定用マップと同じマップを用いてEGRバルブ166の目標開度EV*を設定し、エンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上のときにはEGRバルブ166の目標開度EV*に値0を設定するものとしたが、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときには、冷却水温Twが水温閾値Twref未満のときに用いる目標開度設定用マップとは異なるマップを用いて目標開度EV*を設定するものとしてもよい。即ち、エンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref未満の範囲に相当する範囲では冷却水温Twが水温閾値Twref未満のときに用いる目標開度設定用マップと同じ目標開度EV*が設定され、推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上の範囲に相当する範囲では目標開度EV*に値0が設定されるようにエンジン22の回転数Neと体積効率KLとの関係を予め定めたマップを用いるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、例えばエンジンからの動力を変速機を介して駆動輪側に出力して走行する自動車などのハイブリッド自動車以外の自動車や、こうした自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される内燃機関装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、EGRシステム160が「排気再循環装置」に相当し、水温センサ142が「冷却液温度検出手段」に相当し、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときにエンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上のときには非EGR実行用制御を行ない、冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときに推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref未満のときにはEGR実行用制御を行なう図5の運転制御ルーチンを実行するエンジンECU24が「制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「排気再循環装置」としては、EGRクーラ164やEGRバルブ166を備えるEGRシステム160に限定されるものではなく、内燃機関を冷却する冷却液を用いた冷却を行なう冷却部と開度調節が可能なバルブとを有し内燃機関からの排気を冷却部により冷却すると共にバルブの開度調節により排気の流量を調整して内燃機関の吸気系に再循環させるものであれば如何なるものとしても構わない。「冷却液温度検出手段」としては、水温センサ142に限定されるものではなく、冷却液の温度を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、エンジン22の冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときにエンジン22の推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref以上のときには非EGR実行用制御を行ない、冷却水温Twが水温閾値Twref以上のときに推定出力パワーPeestがパワー閾値Peref未満のときにはEGR実行用制御を行なうものに限定されるものではなく、検出された冷却液の温度が予め定められた温度閾値以上のとき、内燃機関から出力されていると推定される推定出力パワーが予め定められたパワー閾値以上のときには検出された冷却液の温度が温度閾値未満のときに内燃機関の運転状態に基づいて設定されるバルブの開度の目標値である目標開度よりもバルブの開度を小さくした状態で内燃機関が運転されるよう内燃機関と排気再循環装置とを制御し、推定出力パワーがパワー閾値未満のときにはバルブの開度を目標開度とした状態で内燃機関が運転されるよう内燃機関と排気再循環装置とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置や自動車の製造産業に利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、32 駆動軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、159 ノックセンサ、160 EGRシステム、162 EGR管、164 EGRクーラ、165 ステッピングモータ、166 EGRバルブ、167 EGRバルブ開度センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関を冷却する冷却液を用いた冷却を行なう冷却部と開度調節が可能なバルブとを有し前記内燃機関からの排気を前記冷却部により冷却すると共に前記バルブの開度調節により該排気の流量を調整して前記内燃機関の吸気系に再循環させる排気再循環装置と、を備える内燃機関装置であって、
    前記冷却液の温度を検出する冷却液温度検出手段と、
    前記検出された冷却液の温度が予め定められた温度閾値以上のとき、前記内燃機関から出力されていると推定される推定出力パワーが予め定められたパワー閾値以上のときには前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値未満のときに前記内燃機関の運転状態に基づいて設定される前記バルブの開度の目標値である目標開度よりも前記バルブの開度を小さくした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御し、前記推定出力パワーが前記パワー閾値未満のときには前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値以上のときに前記推定出力パワーが前記パワー閾値以上のときには、前記バルブを閉じた状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する手段であり、
    前記パワー閾値は、前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する排気再循環用制御を実行したときよりも前記バルブを閉じた状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する非排気再循環用制御を実行したときの方が前記冷却液の温度上昇が抑制される傾向があるパワー範囲の下限値として予め定められた閾値である、
    内燃機関装置。
  2. 内燃機関と、前記内燃機関を冷却する冷却液を用いた冷却を行なう冷却部と開度調節が可能なバルブとを有し前記内燃機関からの排気を前記冷却部により冷却すると共に前記バルブの開度調節により該排気の流量を調整して前記内燃機関の吸気系に再循環させる排気再循環装置と、を備える内燃機関装置であって、
    前記冷却液の温度を検出する冷却液温度検出手段と、
    前記検出された冷却液の温度が予め定められた温度閾値以上のとき、前記内燃機関から出力されていると推定される推定出力パワーが予め定められたパワー閾値以上のときには前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値未満のときに前記内燃機関の運転状態に基づいて設定される前記バルブの開度の目標値である目標開度よりも前記バルブの開度を小さくした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御し、前記推定出力パワーが前記パワー閾値未満のときには前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記検出された冷却液の温度が前記温度閾値以上のときに前記推定出力パワーが前記パワー閾値以上のときには、前記バルブを閉じた状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する手段であり、
    前記パワー閾値は、前記バルブを閉じた状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する非排気再循環用制御を実行したときの前記内燃機関から前記冷却液への単位時間あたりの放熱量から、前記バルブの開度を前記目標開度とした状態で前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記排気再循環装置とを制御する排気再循環用制御を実行したときの前記内燃機関から前記冷却液への単位時間あたりの放熱量を減じて得られる差分放熱量が、前記排気再循環用制御を実行したときの前記排気再循環装置の冷却部での排気から前記冷却液への単位時間あたりの放熱量よりも小さくなる傾向があるパワー範囲の下限値として予め定められた閾値である、
    内燃機関装置。
  3. 請求項1または2記載の内燃機関装置であって、
    前記温度閾値は、前記冷却液の温度上昇を抑制すべき温度範囲の下限値として予め定められた閾値である、
    内燃機関装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置を搭載し、前記内燃機関からの動力を用いて走行する自動車。
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