JP2010019234A - 内燃機関装置およびその制御方法並びに車両 - Google Patents

内燃機関装置およびその制御方法並びに車両 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の排気を内燃機関の吸気系に供給する排気供給装置を備えるものにおいて、エネルギ効率の向上を図る。
【解決手段】EGRが実行されている最中にエンジンの運転を停止するよう要求されたときには(S110)、排気供給率Eが大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間Tidlを設定し(S120)、EGR停止後に少なくとも設定したアイドル運転時間Tidlに亘ってエンジンをアイドル運転してから(S130〜S150)、エンジンを停止する(S180)。これにより、排気供給量が比較的小さいときや吸入空気量が比較的大きいときなどに、エンジンの停止前の無駄なアイドル運転による燃料消費を抑制することができ、エネルギ効率を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関装置およびその制御方法並びに車両に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、エンジンと、エンジンの排気通路と吸気通路とを連通する通路に排気還流弁が設けられた排気還流装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この内燃機関装置では、排気還流(EGR)が行なわれている状態でエンジンをアイドル運転している最中にエンジンを停止するときに、EGRを停止し、EGR停止後に少なくとも燃焼室内から排気ガスが排出されるまでに必要な所定クランク角のエンジン回転を待ってから燃料噴射を停止している。
特開2001−280170号公報
しかしながら、上述の内燃機関装置では、EGR停止前の排気還流量や吸入空気量に拘わらずに所定時間に亘ってエンジンがアイドル運転されるため、無駄に燃料が消費される場合がある。例えば、排気還流量が少ないときにはエンジンの吸気系や燃焼室内の排気ガスが排出されるまでに必要な時間は短くなるが、こうした時間が経過した後であってもアイドル運転が行なわれ、無駄に燃料噴射が継続される場合が生じてしまう。
本発明の内燃機関装置およびその制御方法並びに車両は、内燃機関の排気を内燃機関の吸気系に供給する排気供給装置を備えるものにおいて、エネルギ効率の向上を図ることを主目的とする。
本発明の内燃機関装置およびその制御方法並びに車両は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
内燃機関を備える内燃機関装置であって、
前記内燃機関の排気を該内燃機関の吸気系に供給する排気供給手段と、
前記排気供給手段による前記排気の前記吸気系への供給である排気供給が実行されているときに前記内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、前記内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と前記内燃機関の吸入空気量との和に対する前記排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、前記排気供給が停止されるよう前記排気供給手段を制御し、前記排気供給の停止後に前記内燃機関が少なくとも前記設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう前記内燃機関を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、排気供給手段による排気の吸気系への供給である排気供給が実行されているときに内燃機関の運転を停止するよう要求されたときに、内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と内燃機関の吸入空気量との和に対する排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、排気供給が停止されるよう排気供給手段を制御し、排気供給の停止後に内燃機関が少なくとも設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう内燃機関を制御する。これにより、排気供給量が小さく吸入空気量が大きいほどアイドル運転時間が短くなる傾向にあり内燃機関の停止前のアイドル運転による燃料消費が抑制されるから、エネルギ効率の向上を図ることができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、前記排気供給が実行されているときに前記内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、前記排気供給の停止後に前記内燃機関が前記設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転された後に所定のアイドル運転条件が成立しているときには、前記所定のアイドル運転条件に応じて前記内燃機関が更にアイドル運転されてから停止されるよう前記内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の停止前のアイドル運転をより適正に行なうことができる。ここで、「所定のアイドル運転条件」は、前記内燃機関の吸気弁の開閉タイミングが変更可能な範囲で最も遅いタイミングを含む所定タイミング範囲にない条件と前記内燃機関の排気を浄化する浄化触媒の温度が所定温度未満となる条件とのうち少なくとも一方を含む条件であるものとすることもできる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の燃機関装置、即ち、基本的には、内燃機関を備える内燃機関装置であって、前記内燃機関の排気を該内燃機関の吸気系に供給する排気供給手段と、前記排気供給手段による前記排気の前記吸気系への供給である排気供給が実行されているときに前記内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、前記内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と前記内燃機関の吸入空気量との和に対する前記排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、前記排気供給が停止されるよう前記排気供給手段を制御し、前記排気供給の停止後に前記内燃機関が少なくとも前記設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう前記内燃機関を制御する制御手段と、を備える内燃機関装置と、動力を入出力可能な発電機と、車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を備えるから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、エネルギ効率の向上を図ることができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の内燃機関装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の排気を該内燃機関の吸気系に供給する排気供給手段と、を備える内燃機関装置の制御方法であって、
前記排気供給手段による前記排気の前記吸気系への供給である排気供給が実行されているときに前記内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、前記内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と前記内燃機関の吸入空気量との和に対する前記排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、前記排気供給が停止されるよう前記排気供給手段を制御し、前記排気供給の停止後に前記内燃機関が少なくとも前記設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう前記内燃機関を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関装置の制御方法では、排気供給手段による排気の吸気系への供給である排気供給が実行されているときに内燃機関の運転を停止するよう要求されたときに、内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と内燃機関の吸入空気量との和に対する排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、排気供給が停止されるよう排気供給手段を制御し、排気供給の停止後に内燃機関が少なくとも設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう内燃機関を制御する。これにより、排気供給量が小さく吸入空気量が大きいほどアイドル運転時間が短くなる傾向にあり内燃機関の停止前のアイドル運転による燃料消費が抑制されるから、エネルギ効率の向上を図ることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)134aを有する浄化装置134を介して外気へ排出される共にEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム160を介して吸気側に供給される。EGRシステム160は、浄化装置134の後段に接続されて排気を吸気側のサージタンクに供給するためのEGR管162と、EGR管162に配置されステッピングモータ163により駆動されるEGRバルブ164とを備え、EGRバルブ164の開度の調整により、不燃焼ガスとしての排気をその供給量を調整して吸気側に供給する。エンジン22は、こうして空気と排気とガソリンとの混合気を燃焼室に吸引することができるようになっている。
また、エンジン22は、吸気バルブ128を開閉する図示しないインテークカムシャフトのクランクシャフト26に対する位相角を進角または遅角させることにより吸気バルブ128の開閉タイミングを連続的に変更可能な可変バルブタイミング機構150を備える。実施例では、エンジン22から効率よく動力が出力される吸気バルブ128の開閉タイミングにおけるインテークカムシャフトの角度を基準角とし、インテークカムシャフトの角度をその基準角よりも進角させることによりエンジン22から高トルクが出力可能な運転状態とすることができ、インテークカムシャフトの角度を最遅角させることによりエンジン22の気筒内の圧力変動を小さくしてエンジン22の運転の停止や始動に適した運転状態とすることができるよう構成されている。以下、実施例では、インテークカムシャフトの角度が最遅角となる吸気バルブ128の開閉タイミングを最遅角タイミングVT1という。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた図示しない圧力センサからの筒内圧力,燃焼室での吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられて吸入空気の質量流量を検出するエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサ158からの吸気圧,空燃比センサ135aからの空燃比,酸素センサ135bからの酸素信号,浄化触媒134aの温度を検出する温度センサ134bからの触媒温度Tcなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングVTを連続的に変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号,EGRバルブ164の開度を調節するステッピングモータ163への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCを演算したり、演算した残容量SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン負荷運転モードという。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置の動作について説明する。ここで、実施例の内燃機関装置としては、主としてエンジン22とEGRシステム160とエンジンECU24とが相当する。図3は、エンジンECU24により実行されるエンジン停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の運転を停止するよう要求されたときに実行される。エンジン22を運転停止する要求は、実施例では、エンジン負荷運転モードで走行している最中にモータ運転モードに移行する条件として駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクに対応する要求動力とバッテリ50の充放電に必要な要求電力との和として計算されるエンジン22の要求パワーPe*がエンジン22を比較的効率よく運転することができるパワー領域の下限近傍の所定パワー未満となる条件が成立したときになされるものとした。
エンジン停止時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、EGRバルブ164の開度を調節してエンジン22の排気を吸気側に供給するEGRが実行されているか否かを示すEGR実行フラグFやEGR実行時の排気供給率(エンジン22の吸気側に供給する排気供給量と吸入空気量Qaとの和に対する排気供給量の比率)E,吸気バルブ128の開閉タイミングVT,温度センサ134bからの触媒温度Tcなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、EGR実行フラグFは、図示しないEGR制御ルーチンにより、水温センサ142からの冷却水温Twがエンジン22の暖機完了を示す所定水温(例えば、65℃や70℃など)以上となるEGR実行条件が成立しているときに値1が設定され、EGR実行条件が成立していないときに値0が設定されてRAM24cに記憶されたものを入力するものとした。また、排気供給率Eは、図示しないEGR制御ルーチンにより、エンジン22の運転状態(例えば、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいて演算されたエンジン22の回転数Neやエアフローメータ148からの吸入空気量Qaなど)に基づいて設定されてEGRバルブ164の制御に用いられている目標排気供給率を排気供給率Eとして入力するものとした。さらに、吸気バルブ128の開閉タイミングVTは、エンジン22の運転状態(例えば、エンジン22から要求パワーPe*を効率よく出力する目標回転数Ne*や目標トルクTe*など)に基づいて設定されて可変バルブタイミング機構150の制御に用いられている吸気バルブ128の目標開閉タイミングを開閉タイミングVTとして入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したEGR実行フラグFの値を調べ(ステップS110)、EGR実行フラグFが値0のとき、即ち、EGRが実行されていないときには、エンジン22のアイドル運転を要求する所定のアイドル運転条件が成立しているか否かを判定する(ステップS160)。所定のアイドル運転条件は、実施例では、入力した吸気バルブ128の開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1になっていないか、または、入力した触媒温度Tcが触媒の活性温度範囲の下限近傍の温度として予め設定された所定温度Tref(例えば、300℃や350℃など)未満となっているときに成立するものとした。ここで、吸気バルブ128の開閉タイミングVTを判定するのは、開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1になっていないときにエンジン22をアイドル運転しながら開閉タイミングVTを最遅角タイミングVT1まで変更してからエンジン22を停止するためであり、これは、エンジン22を次に始動するときの圧縮行程に必要なエネルギーを低減して始動性を良好なものとすることができることに基づく。また、触媒温度Tcを判定するのは、触媒温度Tcが所定温度Tref未満のときにエンジン22をアイドル運転しながら触媒を暖機してからエンジン22を停止するためである。なお、浄化装置134の触媒が暖機されていない状態としては、例えば、エンジン22の運転停止が要求される以前に、燃料噴射を停止したエンジン22をモータMG1により強制的に回転させてエンジン22の吸排気抵抗をリングギヤ軸32aに作用させるいわゆるエンジンブレーキを降坂路などで比較的長い時間に亘って作用させていた場合などが考えられる。
所定のアイドル運転条件が成立しているときには、エンジン22が所定回転数Nidl(例えば、900rpmや1000rpmなど)でアイドル運転されるようエンジン22の燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なうと共に、吸気バルブ128の開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1になっていないときには開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1に向けて変更されるよう可変バルブタイミング機構150を制御し(ステップS170)、ステップS160の判定に戻る。また、所定のアイドル運転条件が成立していないときには、エンジン22の運転が停止されるようエンジン22の燃料噴射制御や点火制御などの制御を停止して(ステップS180)、エンジン停止時制御ルーチンを終了する。こうした制御により、エンジン22の運転を停止するよう要求されたときにEGRが実行されていないときには、所定のアイドル運転条件の成立に応じてエンジン22をアイドル運転してから停止するものとなる。
ステップS110でEGR実行フラグFが値1のとき、即ち、EGRが実行されているときには、入力した排気供給率Eに基づいてアイドル運転時間Tidlを設定し(ステップS120)、EGRバルブ164が全閉されるようステッピングモータ163を駆動してEGRを停止し(ステップS130)、EGR停止後に設定したアイドル運転時間Tidlに亘ってエンジン22が所定回転数Nidlでアイドル運転されるようエンジン22を制御する(ステップS140,S150)。ここで、アイドル運転時間Tidlは、実施例では、排気供給率Eとアイドル運転時間Tidlとの関係を予め定めてアイドル運転時間設定用マップとしてROM24bに記憶しておき、排気供給率Eが与えられると記憶したマップから対応するアイドル運転時間Tidlを導出して設定するものとした。図4にアイドル運転時間設定用マップの一例を示す。図示するように、アイドル運転時間Tidlは、排気供給率Eが大きいほど長くなるように定められている。ここで、このように定める理由を説明する。EGR停止後にエンジン22をアイドル運転するのは、エンジン22の吸気側のサージタンクや燃焼室内の排気をエンジン22の運転停止前に排出することにより、エンジン22を次に始動する際の排気の成分を安定させたり始動を安定して行なうものとするためであるが、EGR実行時の排気供給量が比較的小さいときや吸入空気量Qaが比較的大きいとき、即ち、EGR停止後にサージタンクや燃焼室内に残る排気の量が比較的少ないときには、エンジン22を停止する前にアイドル運転する時間を短くしてもサージタンクや燃焼室内の排気を十分に排出することができるものとなる。こうした理由により、排気供給率Eが大きいほど長くなる(即ち、排気供給率Eが小さいほど短くなる)傾向にアイドル運転時間Tidlを定めるのである。したがって、図4のマップにおけるアイドル運転時間Tidlは、エンジン22の停止前のアイドル運転によりサージタンクや燃焼室内の排気を十分に排出することができる時間(例えば、1秒や2秒,3秒など)として実験や解析などにより予め求めたものとして定めることができる。
そして、エンジン22をアイドル運転時間Tidlに亘ってアイドル運転した後に、所定のアイドル運転条件を判定するステップS160以降の処理を実行して、エンジン停止時制御ルーチンを終了する。こうした制御により、エンジン22の運転を停止するよう要求されたときにEGRが実行されているときには、EGR停止後に排気供給率Eに応じたアイドル運転時間Tidlに亘ってエンジン22をアイドル運転し、その後は所定のアイドル運転条件の成立に応じてエンジン22を更にアイドル運転してから停止するものとなる。したがって、少なくとも排気供給率Eに応じた時間に亘ってアイドル運転してからエンジン22を停止するから、EGR停止後に排気供給率Eに拘わらずに燃焼室内などの排気を排出するのに十分な所定時間に亘ってアイドル運転するものに比して、排気供給量が比較的小さいときや吸入空気量が比較的大きいときなどに無駄なアイドル運転による燃料消費が抑制されて、エンジン22を含む内燃機関装置のエネルギ効率を向上させることができ、ハイブリッド自動車20の燃費を向上させることができる。
以上説明した実施例の内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20によれば、EGRが実行されている最中にエンジン22の運転を停止するよう要求されたときには、排気供給率Eが大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間Tidlを設定し、EGR停止後に少なくとも設定したアイドル運転時間Tidlに亘ってエンジン22をアイドル運転して停止するから、エンジン22の停止前の無駄なアイドル運転による燃料消費が抑制され、エネルギ効率の向上を図ることができる。また、EGR停止後にエンジン22を所定時間Tidlに亘ってアイドル運転した後に、所定のアイドル運転条件の成立に応じてエンジン22を更にアイドル運転するから、吸気バルブ128の開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1になるまでや触媒温度Tcが所定温度Tref未満となるまでアイドル運転を行なうことができ、エンジン22の停止前のアイドル運転をより適正に行なうことができる。もとより、エンジン22の運転を停止するよう要求されたときにEGRが実行されているか否かに拘わらずに燃焼室内などの排気を排出するのに十分な所定時間に亘ってアイドル運転するものに比しても、エネルギ効率を向上させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、EGR停止後にエンジン22をアイドル運転時間Tidlに亘ってアイドル運転した後に所定のアイドル運転条件を判定し必要に応じてエンジン22を更にアイドル運転してから停止するものとしたが、エンジン22の運転を停止するよう要求されたときに既に所定のアイドル条件が成立していないときなどには、EGR停止後にエンジン22をアイドル運転時間Tidlに亘ってアイドル運転した後に所定のアイドル運転条件を判定せずに直ちにエンジン22を停止するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、EGR実行フラグFに値1を設定する条件として、水温センサ142からの冷却水温Twがエンジン22の暖機完了を示す所定水温以上となる条件を用いるものとしたが、この水温条件に加えて、エンジン22の回転数Neと吸入空気量Qaとで示される運転ポイントが所定のEGR導入領域にある条件を用いるものとしたり、この水温条件に代えて、排気供給率Eが値0より大きい条件などを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転状態に基づいて設定されてEGRバルブ164の制御に用いられている目標排気供給率を排気供給率Eとして用いて制御するものとしたが、エンジン22の運転状態(例えば、吸入空気量Qaや回転数Neなど)やEGRバルブ164の開度などに基づいて実際の排気供給率として推定される値を排気供給率Eとして用いて制御するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、図4に示したように、アイドル運転時間Tidlを排気供給率Eが大きいほど長くなるように設定するものとしたが、排気供給率Eが所定の下限値以上では排気供給率Eが大きいほど長くなるようにアイドル運転時間Tidlを設定すると共に排気供給率Eが所定の下限値未満では所定時間をアイドル運転時間Tidlとして設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、所定のアイドル運転条件として、吸気バルブ128の開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1になっていない条件を用いるものとしたが、吸気バルブ128の開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1より若干進角側のタイミングを含む範囲として最遅角タイミングVT1を含む所定タイミング範囲になっていない条件を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、所定のアイドル運転条件として、吸気バルブ128の開閉タイミングVTが最遅角タイミングVT1になっていない条件と触媒温度Tcが所定温度Tref未満となっている条件とを用いるものとしたが、これらの条件のうち一方の条件のみを用いるものとしてもよいし、これらの条件に代えてまたは加えて異なる条件を用いるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、アイドル運転時間Tidlを設定してからEGRを停止した後にエンジン22をアイドル運転するものとしたが、EGRを停止してからアイドル運転時間Tidlを設定した後にエンジン22をアイドル運転するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、減速ギヤ35を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aにモータMG2を直接取り付けるものとしてもよいし、減速ギヤ35に代えて2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してリングギヤ軸32aにモータMG2を取り付けるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図5における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例では、動力分配統合機構30を介してのエンジン22およびモータMG1による動力とモータMG2による動力とを駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力して走行するハイブリッド自動車20に適用して説明したが、エンジンからの動力の全てを発電機による発電に用いてバッテリを充電すると共にバッテリからの電力を電動機に供給し電動機からの動力により走行するハイブリッド自動車や、走行用の動力源としての電動機を備えずにエンジンからの動力を変速機などを介して駆動輪側に出力して走行する自動車に適用するものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車などの自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の列車などの車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される内燃機関装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。さらに、こうした内燃機関装置の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、EGRシステム160が「排気供給手段」に相当し、エンジン22の運転を停止するよう要求されたときにEGR実行フラグFが値1のときに排気供給率Eが大きいほど長くなるようアイドル運転時間Tidlを設定しEGRが停止されるようEGRバルブ164を制御しEGR停止後に少なくとも設定したアイドル運転時間Tidlに亘ってエンジン22がアイドル運転されてから停止されるようエンジン22を制御する図3のエンジン停止時制御ルーチンを実行するエンジンECU24が「制御手段」に相当する。また、モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「排気供給手段」としては、EGRシステム160に限定されるものではなく、内燃機関の排気を内燃機関の吸気系に供給するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、エンジンECU24に限定されるものではなく、複数の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、エンジン22の運転を停止するよう要求されたときにEGR実行フラグFが値1のときに排気供給率Eが大きいほど長くなるようアイドル運転時間Tidlを設定しEGRが停止されるようEGRバルブ164を制御しEGR停止後に少なくとも設定したアイドル運転時間Tidlに亘ってエンジン22がアイドル運転されてから停止されるようエンジン22を制御するものに限定されるものではなく、排気供給手段による排気の吸気系への供給である排気供給が実行されているときに内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と内燃機関の吸入空気量との和に対する排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、排気供給が停止されるよう排気供給手段を制御し、排気供給の停止後に内燃機関が少なくとも設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう内燃機関を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる差動作用を有するものなど、車軸に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され、3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、発電機および電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例である内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 実施例のエンジンECU24により実行されるエンジン停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アイドル運転時間設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、134a 浄化触媒、134b 温度センサ、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、158 吸気圧センサ、160 EGRシステム、162 EGR管、163 ステッピングモータ、164 EGRバルブ、MG1,MG2 モータ。

Claims (5)

  1. 内燃機関を備える内燃機関装置であって、
    前記内燃機関の排気を該内燃機関の吸気系に供給する排気供給手段と、
    前記排気供給手段による前記排気の前記吸気系への供給である排気供給が実行されているときに前記内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、前記内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と前記内燃機関の吸入空気量との和に対する前記排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、前記排気供給が停止されるよう前記排気供給手段を制御し、前記排気供給の停止後に前記内燃機関が少なくとも前記設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう前記内燃機関を制御する制御手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 前記制御手段は、前記排気供給が実行されているときに前記内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、前記排気供給の停止後に前記内燃機関が前記設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転された後に所定のアイドル運転条件が成立しているときには、前記所定のアイドル運転条件に応じて前記内燃機関が更にアイドル運転されてから停止されるよう前記内燃機関を制御する手段である請求項1記載の内燃機関装置。
  3. 前記所定のアイドル運転条件は、前記内燃機関の吸気弁の開閉タイミングが変更可能な範囲で最も遅いタイミングを含む所定タイミング範囲にない条件と前記内燃機関の排気を浄化する浄化触媒の温度が所定温度未満となる条件とのうち少なくとも一方を含む条件である請求項2記載の内燃機関装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置と、
    動力を入出力可能な発電機と、
    車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記発電機および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    を備える車両。
  5. 内燃機関と、前記内燃機関の排気を該内燃機関の吸気系に供給する排気供給手段と、を備える内燃機関装置の制御方法であって、
    前記排気供給手段による前記排気の前記吸気系への供給である排気供給が実行されているときに前記内燃機関の運転を停止するよう要求されたとき、前記内燃機関の吸気系に供給する排気の供給量である排気供給量と前記内燃機関の吸入空気量との和に対する前記排気供給量の比率としての排気供給率が大きいほど長くなる傾向にアイドル運転時間を設定し、前記排気供給が停止されるよう前記排気供給手段を制御し、前記排気供給の停止後に前記内燃機関が少なくとも前記設定したアイドル運転時間に亘ってアイドル運転されてから停止されるよう前記内燃機関を制御する、
    ことを特徴とする内燃機関装置の制御方法。
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