JP2009052487A - 車両および車両に搭載された内燃機関の制御方法 - Google Patents

車両および車両に搭載された内燃機関の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の運転モードを反映して内燃機関をより適正に運転制御する。
【解決手段】エコスイッチ88からの信号によるエコモードやパワーモードスイッチ89からの信号によるパワーモードなど、車両の運転モードに応じた目標パワーPe*がエンジン22から出力されるようエンジンECU24によりエンジン22を制御することにより、エンジン22の運転制御に運転モードを間接的に反映するだけでなく、エコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESWやパワーモードスイッチ89からのパワーモード信号PSWをハイブリッド用電子制御ユニット70からエンジンECU24に送信することにより、運転モードをスロットルバルブの目標開度TH*やエンジン22の目標点火時期Tf*に直接反映してエンジン22を運転制御する。これにより、車両の運転モードを反映してエンジン22をより適正に運転制御することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両および車両に搭載された内燃機関の制御方法に関し、詳しくは、内燃機関と、前記内燃機関を運転制御する機関制御手段と、運転者の操作により車両の運転モードを指示する運転モード指示スイッチと、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを設定すると共に該設定した目標機関パワーを制御信号の一つとして前記機関制御手段に送信する主制御手段と、を備える車両および車両に搭載された内燃機関の制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、エンジンを運転制御するエンジン用電子制御ユニットと、パワーモードを指示するパワースイッチと、走行に要求される要求トルクに基づいてエンジンに要求される要求パワーを設定してエンジン用電子制御ユニットに送信するハイブリッド用電子制御用ユニットと、を備えるハイブリッド車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、ノーマルモードで走行している最中にパワースイッチがオフからオンされたときには、アクセルペダルの同じ踏み込みに対して、要求トルクを設定するための実行用アクセル開度をレート処理を用いて徐々に大きくすることにより、ノーマルモードからパワーモードへの切り替えをスムーズに行なうものとしている。
特開2007−69625号公報
上述の車両や、要求トルクに基づいて設定したエンジンの要求パワーを運転モードに応じて変更する車両では、運転モードに応じた要求パワーをエンジン用電子制御ユニットに送信し、この要求パワーがエンジンから出力されるようエンジン用電子制御ユニットによりエンジンが制御されるため、エンジンの運転制御に運転モードを間接的に反映させることができるが、運転モードをエンジンの運転制御に直接反映することができない。即ち、エンジンの運転制御としては、要求パワーを出力するために、スロットル開度や点火時期などの多様な制御を行なうが、これらに対して運転モードを直接反映することにより、より運転モードを反映したものとすることができる。
本発明の車両および車両に搭載された内燃機関の制御方法は、車両の運転モードを反映して内燃機関をより適正に運転制御することを主目的とする。
本発明の車両および車両に搭載された内燃機関の制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、前記内燃機関を運転制御する機関制御手段と、運転者の操作により車両の運転モードを指示する運転モード指示スイッチと、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを設定すると共に該設定した目標機関パワーを制御信号の一つとして前記機関制御手段に送信する主制御手段と、を備える車両であって、
前記主制御手段は、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードを前記機関制御手段に送信する手段であり、
前記機関制御手段は、前記主制御手段から送信された運転モードと前記目標機関パワーとに基づいて前記内燃機関を運転制御する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明の車両では、内燃機関と、内燃機関を運転制御する機関制御手段と、運転者の操作により車両の運転モードを指示する運転モード指示スイッチと、運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを設定すると共に設定した目標機関パワーを制御信号の一つとして機関制御手段に送信する主制御手段と、を備え、主制御手段は、運転モード指示スイッチにより指示された運転モードを機関制御手段に送信し、機関制御手段は、主制御手段から送信された運転モードと目標機関パワーとに基づいて内燃機関を運転制御する。これにより、主制御手段から機関制御手段に運転モードを送信することなく運転モードに基づく目標機関パワーにより内燃機関を運転制御するものに比して、車両の運転モードを反映して内燃機関をより適正に運転制御することができる。
こうした本発明の車両において、前記機関制御手段は、前記主制御手段から送信された運転モードに応じて前記内燃機関のスロットル開度の開速度または所定の点火時期に対する遅角量のうち少なくとも一方を変更して前記内燃機関から前記目標機関パワーが出力されるよう該内燃機関を運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、車両の運転モードをより確実に反映して内燃機関を運転制御することができる。ここで、所定の点火時期としては、内燃機関から目標機関パワーを効率よく出力する際の点火時期などが含まれる。
このスロットル開度の開速度や所定の点火時期に対する遅角量を変更する態様の本発明の車両において、前記運転モード指示スイッチは、車両の運転モードとして燃費を優先するための燃費優先モードを指示可能なスイッチであり、前記機関制御手段は、前記主制御手段から前記燃費優先モードが送信されたときには該燃費優先モードが送信されていないときより前記内燃機関のスロットル開度の開速度が小さくなるよう該内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃費優先モードでは内燃機関から出力されるパワーの急増が抑制される傾向になるから、燃費の向上を図ることができる。この場合、前記主制御手段は、前記運転モード指示スイッチにより前記燃費優先モードが指示されたときには該燃費優先モードが指示されていないときよりパワーの増加量を小さく制限して該目標機関パワーを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃費優先モードでは内燃機関から出力されるパワーの急増が抑制される傾向になるから、燃費の向上を図ることができる。
また、スロットル開度の開速度や所定の点火時期に対する遅角量を変更する態様の本発明の車両において、前記運転モード指示スイッチは、車両の運転モードとして高パワーを出力するためのパワー優先モードを指示可能なスイッチであり、前記機関制御手段は、前記主制御手段から前記パワー優先モードが送信されたときには該パワー優先モードが送信されていないときより前記内燃機関のスロットル開度の開速度が大きくなるか又は前記所定の点火時期に対する遅角量が小さくなるかのうち少なくとも一方となるよう該内燃機関を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、トルク優先モードでは内燃機関から出力されるパワーの急増や高トルクの出力が許容されるなどの傾向になるから、内燃機関からより高パワーを出力することができる。この場合、前記主制御手段は、前記運転モード指示スイッチにより前記パワー優先モードが指示されたときには該パワー優先モードが指示されていないときよりパワーの増加量を大きく許容して該目標機関パワーを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、トルク優先モードでは内燃機関から出力されるパワーの急増が許容される傾向になるから、内燃機関からより高パワーを出力することができる。
さらに、本発明の車両において、走行用の動力を出力可能な電動機を備え、前記主制御手段は、前記内燃機関および前記電動機から前記要求駆動力を出力して走行するよう前記電動機のトルク指令を設定すると共に該設定したトルク指令で前記電動機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関および電動機から要求駆動力を出力して走行することができる。この場合、前記電動機は、車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能であり、前記駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、前記電動機および前記電力動力入出力手段と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、を備えるものであるものとすることもできる。
本発明の内燃機関の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関を運転制御する機関制御手段と、運転者の操作により車両の運転モードを指示する運転モード指示スイッチと、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを設定すると共に該設定した目標機関パワーを制御信号の一つとして前記機関制御手段に送信する主制御手段と、を備える車両に搭載された前記機関制御手段による内燃機関の制御方法であって、
前記運転モード指示スイッチにより指示されて前記主制御手段から送信された運転モードを受信し、
該受信した運転モードに応じて前記内燃機関のスロットル開度の開速度または所定の点火時期に対する遅角量のうち少なくとも一方を変更して前記内燃機関から前記目標機関パワーが出力されるよう該内燃機関を運転制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関の制御方法では、運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて設定された内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを制御信号の一つとして主制御手段から受信して内燃機関を運転制御する際に、運転モード指示スイッチにより指示された運転モードを主制御手段から受信し、受信した運転モードに応じて内燃機関のスロットル開度の開速度または所定の点火時期に対する遅角量のうち少なくとも一方を変更して内燃機関から目標機関パワーが出力されるよう内燃機関を運転制御する。これにより、運転モードを受信することなく運転モードに基づく目標機関パワーにより内燃機関を運転制御するものに比して、車両の運転モードを反映して内燃機関をより適正に運転制御することができる。また、運転モードに応じて内燃機関のスロットル開度の開速度や点火時期の遅角量を変更するから、車両の運転モードをより確実に反映して内燃機関を運転制御することができる。ここで、所定の点火時期としては、内燃機関から目標機関パワーを効率よく出力する際の点火時期などが含まれる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,空燃比センサ135aからの空燃比,酸素センサ135bからの酸素信号などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ87からの車速V,燃費を優先するエコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESW,パワーの出力を優先するパワーモードスイッチ89からのパワーモードスイッチ信号PSWなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエコスイッチ88やパワーモードスイッチ89のオンオフに応じてエンジン22を運転制御する際の動作について説明する。図3はエンジンECU24により実行されるスロットル開度制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4はエンジンECU24により実行される点火制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図5はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。以下、説明の都合上、まず、図5に例示する駆動制御について説明し、その後、図3に例示するスロットル開度制御,図4に例示する点火制御について説明する。これらのルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ87からの車速V,エコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESW,パワーモードスイッチ89からのパワーモードスイッチ信号PSW,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS300)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーP*とを設定する(ステップS310)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図6に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーP*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じること(Nr=k・V)によって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ること(Nr=Nm2/Gr)によって求めることができる。
続いて、設定した要求パワーP*が前回このルーチンを実行したときに設定したエンジン22から出力すべきパワーである前回目標パワーPe*より大きいか否かを判定し(ステップS320)、要求パワーP*が前回目標パワーPe*以下のときには、エンジン22から出力しているパワーを増加しないと判断して、エンジン22から出力すべき目標パワーPe*にそのまま要求パワーP*を設定し(ステップS330)、設定した目標パワーPe*に基づいてエンジン22を運転すべき運転ポイントとしての目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS340)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと目標パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図7に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと目標パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算し(ステップS350)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと減速ギヤ35のギヤ比Grとを用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を式(3)により計算する(ステップS360)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図8に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。式(1)および式(3)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=ρ・Te*/(1+ρ)+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
Tm2*=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (3)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信し(ステップS370)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22におけるスロットル開度制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。なお、燃料噴射制御は、スロットル開度に応じた燃料噴射量が適当なタイミングで燃料噴射弁126から噴射されるよう燃料噴射弁126を制御することにより行なわれる。スロットル開度制御や点火制御の詳細については、後述する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を効率よく運転して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*を出力して走行することができる。
ステップS320で要求パワーP*が前回目標パワーPe*より大きいときには、エンジン22から出力しているパワーを増加すると判断し、入力したエコスイッチ信号ESWとパワーモードスイッチ信号PSWとに基づいて車両の運転モードを判定する(ステップS380)。車両の運転モードは、実施例では、エコスイッチ信号ESWがオンのときには燃費を優先するエコモード,パワーモードスイッチ信号PSWがオンのときにはパワーの出力を優先するパワーモード,エコスイッチ信号ESWとパワーモードスイッチ信号PSWとが共にオフのときにはノーマルモードが選択されていると判定するものとした。なお、エコスイッチ信号ESWとパワーモードスイッチ信号PSWとは排他的にのみオンとなるものとした。
ノーマルモードが判定されたときには、エンジン22の要求パワーP*に対して時定数Tp2を用いたなまし処理を施すことにより前回目標パワーPe*から要求パワーP*に向けて増加するよう目標パワーPe*を設定し(ステップS390)、エコモードが判定されたときには、要求パワーP*に対して時定数Tp2より大きい時定数Tp1を用いたなまし処理を施すことによりノーマルモードに比してパワーが緩やかに増加するよう目標パワーPe*を設定し(ステップS400)、パワーモードが判定されたときには、要求パワーP*に対して時定数Tp2より小さい時定数Tp3を用いたなまし処理を施すことによりノーマルモードに比してパワーが急速に増加するよう目標パワーPe*を設定し(ステップS410)、設定した目標パワーPe*に基づいてステップS340からステップS370までの処理を実行して、駆動制御ルーチンを終了する。ここで、エンジン22から出力しているパワーを増加する際になまし処理を施して目標パワーPe*を設定するのは、モータMG1,MG2に比してエンジン22の応答が遅いためである。なお、パワーを減少または保持する際にはエンジン22の応答性は問題となり難いためステップS330では要求パワーP*を目標パワーPe*にそのまま設定するものとした。また、エコモードではノーマルモードに比してパワーを緩やかに増加させるのは、パワーの急変によるロスを小さくして燃費を向上させるためであり、パワーモードではノーマルモードに比してパワーを急速に増加させるのは、燃費よりも運転者のアクセル操作に対する追従性を向上させるためである。したがって、時定数Tp1,Tp2,Tp3は、エンジン22の応答性やパワーの急変によるロス,アクセル操作に対する追従性などを考慮して定めることができる。こうした制御により、車両の運転モードを反映した目標パワーPe*によりエンジン22を運転して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*を出力して走行することができる。次に、図3に例示するスロットル開度制御について説明する。
スロットル開度制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,エコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESW,パワーモードスイッチ89からのパワーモードスイッチ信号PSWなど制御に必要なデータを入力し(ステップS100)、入力した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてスロットルバルブ124の仮の目標開度であるスロットル仮開度THtmpを設定する処理を実行する(ステップS110)。ここで、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、上述の駆動制御ルーチンにより設定されたものハイブリッド用電子制御ユニット70から通信により入力するものとした。また、エコスイッチ信号ESWとパワーモードスイッチ信号PSWとについても、ハイブリッド用電子制御ユニット70から通信により入力するものとした。さらに、スロットル仮開度THtmpは、実施例では、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とからなる運転ポイントでエンジン22を効率よく運転することができる目標開度として予め実験などにより定められてROM24bに記憶した図示しないマップを用いて導出し設定するものとした。
続いて、設定したスロットル仮開度THtmpが前回このルーチンを実行したときに設定したスロットルバルブ124の目標開度である前回目標開度TH*より大きいか否かを判定し(ステップS120)、スロットル仮開度THtmpが前回目標開度TH*以下のときには、スロットルバルブ124を更に開くことはないと判断し、スロットルバルブ124の目標開度TH*にスロットル仮開度THtmpをそのまま設定し(ステップS130)、スロットルバルブ124の開度が目標開度TH*となるようスロットルモータ136に駆動信号を出力して(ステップS140)、スロットル開度制御ルーチンを終了する。
スロットル仮開度THtmpが前回目標開度TH*より大きいときには、スロットルバルブ124を更に開くと判断し、入力したエコスイッチ信号ESWとパワーモードスイッチ信号PSWとに基づいて上述したように車両の運転モードを判定し(ステップS150)、ノーマルモードが判定されたときには、スロットルバルブ124の目標開度TH*に対して時定数Th2を用いたなまし処理を施すことにより前回目標開度TH*からスロットル仮開度THtmpに向けて増加するよう目標開度TH*を設定し(ステップS160)、エコモードが判定されたときには、目標開度TH*に対して時定数Th2より大きい時定数Th1を用いたなまし処理を施すことによりノーマルモードに比して開度が緩やかに増加するよう目標開度TH*を設定し(ステップS170)、パワーモードが判定されたときには、目標開度TH*に対して時定数Th2より小さい時定数Th3を用いたなまし処理を施すことによりノーマルモードに比して開度が急速に増加するよう目標開度TH*を設定し(ステップS180)、スロットルバルブ124の開度が目標開度TH*となるようスロットルモータ136に駆動信号を出力して(ステップS140)、スロットル開度制御ルーチンを終了する。ここで、スロットルバルブ124を更に開く際になまし処理を施して目標開度TH*を設定するのは、エンジン22から出力されるパワーの急増によるロスを小さくして燃費の悪化を抑制するためである。なお、スロットルバルブ124の開度を小さく又は保持する際にはパワーの急変によるロスは問題となり難いためステップS130ではスロットル仮開度THtmpをそのまま目標開度TH*に設定するものとした。また、エコモードではノーマルモードに比して開度を緩やかに増加させるのは、パワーの急増によるロスを小さくして燃費を更に向上させるためであり、パワーモードではノーマルモードに比して開度を急速に増加させるのは、燃費よりも運転者のアクセル操作に対する追従性を向上させるためである。したがって、時定数Th1,Th2,Th3は、燃費やパワーの急変によるロス,アクセル操作に対する追従性などを考慮して定めることができる。こうした制御により、ハイブリッド用電子制御ユニット70からエンジンECU24に送信された車両の運転モードを直接反映した目標開度TH*によりエンジン22のスロットルバルブ124の開度を制御することができる。次に、図4に例示する点火制御について説明する。
点火制御ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,エコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESW,パワーモードスイッチ89からのパワーモードスイッチ信号PSWなど制御に必要なデータを入力し(ステップS200)、このルーチンで設定される遅角処理中フラグFを調べ(ステップS210)、アクセルペダル83の急な踏み込みによる所定のノック発生予測条件が成立しているか否かを判定する処理を実行する(ステップS220)。ここで、遅角処理中フラグFは、初期値として値0が設定されると共にエンジン22の点火時期をエンジン22を効率よく運転する際の基準時期Tfbから遅角している最中には値1が設定されるフラグである。また、所定のノック発生予測条件は、アクセル開度Accの急増に応じて急変した目標回転数Ne*と目標トルクTe*によるエンジン22の運転制御によってリーン状態となるエンジン22にノックの発生が予測される条件であり、例えばエンジン22の吸入空気量Qaが閾値以上かつ吸入空気量Qaの変化量が閾値以上となる条件などを用いることができる。
遅角処理中フラグFが値0であって所定のノック発生予測条件が成立していないときには、点火遅角しないと判断し、エンジン22を効率よく運転する際の基準時期Tfbを目標点火時期Tf*に設定し(ステップS230)、設定した目標点火時期Tf*で点火プラグ130により点火されるようイグニッションコイル138を制御して(ステップS240)、点火制御ルーチンを終了する。
遅角処理中フラグFが値0であって所定のノック発生予測条件が成立しているときには、点火遅角すると判断し、遅角処理中フラグFに値1を設定し(ステップS250)、入力したエコスイッチ信号ESWとパワーモードスイッチ信号PSWとに基づいて上述したように車両の運転モードを判定する(ステップS260)。ノーマルモードまたはエコモードが判定されたときには、基準時期Tfbから第1遅角量ΔTf1だけ遅角側の時期を目標点火時期Tf*に設定し(ステップS270)、パワーモードが判定されたときには、基準時期Tfbから第1遅角量ΔTf1より小さい第2遅角量ΔTf2だけ遅角側の時期を目標点火時期Tf*に設定し(ステップS280)、設定した目標点火時期Tf*でイグニッションコイル138を制御して(ステップS240)、点火制御ルーチンを終了する。ここで、第1遅角量ΔTf1は、エンジン22のノック発生を回避するのに十分大きい遅角量としてエンジン22の特性などにより予め定められた値(例えば、15度や20度など)である。第2遅角量ΔTf2は、エンジン22のノック発生を回避しながらある程度の大きさのトルクを出力可能な遅角量としてエンジン22の特性などにより予め定められた値(例えば、10度や12度など)である。即ち、パワーモードではノーマルモードやエコモードに比して基準時期Tf1からの遅角量を小さくすることにより、ノック発生を回避しながらエンジン22から出力されるトルクが小さくなりすぎるのを抑制しているのである。
遅角処理中フラグFが値1のときには、点火時期を遅角側から徐々に戻すと判断し、前回このルーチンを実行したときに設定した目標点火時期である前回目標点火時期Tf*から所定進角量ΔTfだけ進角側の時期を目標点火時期Tf*に設定し(ステップS290)、設定した目標点火時期Tf*が基準時期Tfbと同時期か又は進角側に至ったかを判定し(ステップS300)、目標点火時期Tf*が基準時期Tfbより遅角側にあるときには、目標点火時期Tf*でイグニッションコイル138を制御して(ステップS240)、点火制御ルーチンを終了する。そして、目標点火時期Tf*が基準時期Tfbと同時期か又は進角側に至ったときには、基準時期Tfbを目標点火時期Tf*に設定すると共に遅角処理中フラグFに値0を設定し(ステップS310)、設定した目標点火時期Tf*でイグニッションコイル138を制御して(ステップS240)、点火制御ルーチンを終了する。ここで、所定進角量ΔTfは、エンジン22の点火時期を遅角側から基準時期Tfbまで戻すためのレート値であり、このルーチンの実行間隔やエンジン22の特性,回転数Neなどの運転状態に基づいて例えば0.5度や1度,2度などに定めることができる。こうした制御により、ハイブリッド用電子制御ユニット70からエンジンECU24に送信された車両の運転モードを直接反映した目標点火時期Tf*によりエンジン22の点火プラグ130による点火時期を制御することができる。
いま、実施例のハイブリッド自動車20において、エコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESWやパワーモードスイッチ89からのパワーモードスイッチ信号PSWがハイブリッド用電子制御ユニット70からエンジンECU24に送信されない場合を、比較例として考える。図9に、比較例と実施例とにおける主な信号の入出力および送受信関係を示す。図示するように、比較例では、エコスイッチ信号ESWやパワーモードスイッチ信号PSWによる車両の運転モードに応じた目標パワーPe*がエンジン22から出力されるようエンジンECU24によるエンジン22の制御が行なわれるため、エンジン22の運転制御に運転モードを間接的に反映することができるが、運転モードを直接反映することができない。これに対し、実施例では、エコスイッチ信号ESWやパワーモード信号PSWをハイブリッド用電子制御ユニット70からエンジンECU24に送信することにより、運転モードをスロットルバルブ124の目標開度TH*や点火プラグ130による目標点火時期Tf*に直接反映してエンジン22を運転制御することができる。したがって、車両の運転モードを反映してエンジン22をより適正に運転制御することができるものとなる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、ハイブリッド用電子制御ユニット70からエンジンECU24にエコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESWやパワーモードスイッチ89からのパワーモードスイッチ信号PSWを送信するから、これらの信号を送信しないものに比して、車両の運転モードを反映してエンジン22をより適正に運転することができる。また、車両の運転モードに応じてスロットルバルブ124の開速度やエンジン22の点火時期の遅角量を変更するから、運転モードをより確実に反映してエンジン22を運転制御することができる。さらに、エコモードでは、スロットルバルブ124の目標開度TH*やエンジン22の目標パワーPe*をノーマルモードに比して緩やかに増加するよう設定するから、燃費の向上を図ることができる。しかも、パワーモードでは、スロットルバルブ124の目標開度TH*やエンジン22の目標パワーPe*をノーマルモードに比して急速に増加するよう設定し、エンジン22の目標点火時期Tf*を設定する際に基準時期Tfbからの遅角量がノーマルモードに比して小さくなるよう設定するから、エンジン22からより高いパワーを出力することができる。もとより、エンジン22からのトルクをモータMG1で受けることにより作用するトルクとモータMG2からのトルクとにより駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*が出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して制御するから、駆動軸に要求トルクTr*を出力して走行することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の目標パワーPe*やスロットルバルブ124の目標開度TH*を設定する際に、なまし処理を用いるものとしたが、目標パワーPe*の増加量や目標開度TH*の開速度が変更可能なものであれば、レート処理などを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の目標パワーPe*を設定する際に、エコモードではノーマルモードに比して緩やかに増加するよう設定すると共にパワーモードではノーマルモードに比して急速に増加するよう設定するものとしたが、エコモードではノーマルモードに比して緩やかに増加するよう設定するのみとしたり、パワーモードではノーマルモードに比してと急速に増加するよう設定するのみとするなど、車両の運転モードとエンジン22の要求パワーP*とに基づいてエンジン22の目標パワーPe*を設定するものであれば如何なるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エコモードでは、スロットルバルブ124の目標開度TH*がノーマルモードに比して緩やかに増加するよう設定するものとしたが、ノーマルモードと異なることなく目標開度TH*を設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、パワーモードでは、スロットルバルブ124の目標開度TH*がノーマルモードに比して急速に増加するよう設定すると共にエンジン22の目標点火時期Tf*を設定する際の基準時期Tfbからの遅角量がノーマルモードに比して小さくなるよう設定するものとしたが、目標開度TH*と点火時期の遅角量とのうちいずれか一方のみをノーマルモードに比して急速に増加または小さくなるよう設定するものとしてもよいし、目標開度TH*と点火時期の遅角量との両方をノーマルモードと異なることなく設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、車両の運転モードに応じて、スロットルバルブ124の開速度とエンジン22の点火時期の遅角量とを変更するものとしたが、スロットルバルブ124の開速度と点火時期の遅角量とのうちいずれか一方のみを変更するものとしてもよいし、スロットルバルブ124の開速度や点火時期の遅角量に代えて又は加えて吸気バルブ128の開閉タイミングなどを変更するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エコスイッチ88からのエコスイッチ信号ESWとパワーモードスイッチ89からのパワーモードスイッチ信号PSWとをハイブリッド用電子制御ユニット70からエンジンECU24に送信するものとしたが、いずれか一方のスイッチを備える車両ではそのスイッチに対応する信号のみを送信するものとしてもよいし、モータMG2からの動力だけで走行するモータ運転モードを指示するEVスイッチや低μ路を走行するためのスノーモードスイッチなどの車両の運転モードを指示するスイッチを備える車両ではエコスイッチ信号ESWやパワーモードスイッチ信号PSWに代えて又は加えて各スイッチに対応する信号を送信するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、エンジンからの動力のみを駆動輪に伝達して走行する自動車や、自動車以外の列車などの車両,車両に搭載された内燃機関の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、エンジンECU24が「機関制御手段」に相当し、エコスイッチ88やパワーモードスイッチ89が「運転モード指示スイッチ」に相当し、ハイブリッド用電子制御ユニット70が「主制御手段」に相当する。また、モータMG2が「電動機」に相当し、ハイブリッド用電子制御ユニット70とモータECU40との組み合わせも「主制御手段」に相当し、動力分配統合機構30とモータMG1とが「電力動力入出力手段」に相当し、対ロータ電動機230も「電力動力入出力手段」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当する。ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「機関制御手段」としては、エンジンECU24に限定されるものではなく、内燃機関を運転制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「運転モード指示スイッチ」としては、EVスイッチやスノーモードスイッチなど、運転者の操作により車両の運転モードを指示するものであれば如何なるものとしても構わない。「主制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70やハイブリッド用電子制御ユニット70とモータECU40との組み合わせに限定されるものではなく、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを設定すると共に該設定した目標機関パワーを制御信号の一つとして前記機関制御手段に送信し、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードを前記機関制御手段に送信するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1とを組み合わせたものや対ロータ電動機230に限定されるされるものではなく、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、電力動力入出力手段とや電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行されるスロットル開度制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される点火制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 エンジン22からパワーを出力している状態で走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 比較例と実施例とにおける主な信号の入出力および送受信関係を説明するための説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 エコスイッチ、89 パワーモードスイッチ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136 スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (9)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関を運転制御する機関制御手段と、運転者の操作により車両の運転モードを指示する運転モード指示スイッチと、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを設定すると共に該設定した目標機関パワーを制御信号の一つとして前記機関制御手段に送信する主制御手段と、を備える車両であって、
    前記主制御手段は、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードを前記機関制御手段に送信する手段であり、
    前記機関制御手段は、前記主制御手段から送信された運転モードと前記目標機関パワーとに基づいて前記内燃機関を運転制御する手段である、
    車両。
  2. 前記機関制御手段は、前記主制御手段から送信された運転モードに応じて前記内燃機関のスロットル開度の開速度または所定の点火時期に対する遅角量のうち少なくとも一方を変更して前記内燃機関から前記目標機関パワーが出力されるよう該内燃機関を運転制御する手段である請求項1記載の車両。
  3. 請求項2記載の車両であって、
    前記運転モード指示スイッチは、車両の運転モードとして燃費を優先するための燃費優先モードを指示可能なスイッチであり、
    前記機関制御手段は、前記主制御手段から前記燃費優先モードが送信されたときには該燃費優先モードが送信されていないときより前記内燃機関のスロットル開度の開速度が小さくなるよう該内燃機関を制御する手段である、
    車両。
  4. 請求項2または3記載の車両であって、
    前記運転モード指示スイッチは、車両の運転モードとして高パワーを出力するためのパワー優先モードを指示可能なスイッチであり、
    前記機関制御手段は、前記主制御手段から前記パワー優先モードが送信されたときには該パワー優先モードが送信されていないときより前記内燃機関のスロットル開度の開速度が大きくなるか又は前記所定の点火時期に対する遅角量が小さくなるかのうち少なくとも一方となるよう該内燃機関を制御する手段である、
    車両。
  5. 前記主制御手段は、前記運転モード指示スイッチにより前記燃費優先モードが指示されたときには該燃費優先モードが指示されていないときよりパワーの増加量を小さく制限して該目標機関パワーを設定する手段である請求項3記載の車両。
  6. 前記主制御手段は、前記運転モード指示スイッチにより前記パワー優先モードが指示されたときには該パワー優先モードが指示されていないときよりパワーの増加量を大きく許容して該目標機関パワーを設定する手段である請求項4記載の車両。
  7. 請求項1ないし6いずれか1つの請求項に記載の車両であって、
    走行用の動力を出力可能な電動機を備え、
    前記主制御手段は、前記内燃機関および前記電動機から前記要求駆動力を出力して走行するよう前記電動機のトルク指令を設定すると共に該設定したトルク指令で前記電動機を制御する手段である、
    車両。
  8. 請求項7記載の車両であって、
    前記電動機は、車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能であり、
    前記駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記電動機および前記電力動力入出力手段と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    を備える、
    車両。
  9. 内燃機関と、前記内燃機関を運転制御する機関制御手段と、運転者の操作により車両の運転モードを指示する運転モード指示スイッチと、前記運転モード指示スイッチにより指示された運転モードと走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関から出力すべきパワーである目標機関パワーを設定すると共に該設定した目標機関パワーを制御信号の一つとして前記機関制御手段に送信する主制御手段と、を備える車両に搭載された前記機関制御手段による内燃機関の制御方法であって、
    前記運転モード指示スイッチにより指示されて前記主制御手段から送信された運転モードを受信し、
    該受信した運転モードに応じて前記内燃機関のスロットル開度の開速度または所定の点火時期に対する遅角量のうち少なくとも一方を変更して前記内燃機関から前記目標機関パワーが出力されるよう該内燃機関を運転制御する、
    ことを特徴とする内燃機関の制御方法。
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