JP2010274739A - 内燃機関装置およびハイブリッド車 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転している内燃機関を停止するときに、内燃機関を目標クランク角位置により近いクランク角位置で停止させる。
【解決手段】運転しているエンジンを自動停止する条件が成立したときには、エンジンにおける燃料噴射制御や点火制御を停止して(ステップS100)、エンジンの回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至るまでは、エンジンのクランク角CAに基づいてエンジンの回転に伴うトルク変動を抑制するトルクとして補正トルクTβを設定して、回転数停止用トルクTαと補正トルクTβとの和のトルクをモータから出力し(ステップS140〜S160)、エンジンの回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったらモータからのトルクの出力を停止する。これにより、エンジンを目標クランク角CAtagにより近いクランク角度で停止させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関装置およびハイブリッド車に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、エンジンと、第1のモータジェネレータと、エンジンのクランク軸と第1のモータジェネレータの回転軸とにキャリアとサンギヤとがそれぞれ接続された遊星ギヤ機構と、遊星ギヤ機構のリングギヤに回転軸が接続された第2のモータジェネレータと、を備えるハイブリッド車に搭載され、エンジンの停止が要求されたときに次回にエンジンを始動するときの始動性が良好となるクランク角位置としての目標停止位置でエンジンを停止するようエンジンと第1のモータジェネレータとを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この内燃機関装置では、エンジンの停止が要求されたときには、停止が要求されて実際に停止制御が開始されるまでに所定のクランク角位置におけるエンジンの筒内圧を検出しており、エンジンの回転数を低下させる指令トルクを第1のモータジェネレータから出力してエンジンの回転速度を低下させ、エンジンの回転速度が停止直前の所定の回転速度になったときには停止が要求されて実際に停止制御が開始されるまでに検出しておいた筒内圧を用いて第1のモータジェネレータの指令トルクを補正することにより、エンジンの回転を目標停止位置で停止させることができるとしている。
特開2008−013041号公報
しかしながら、上述の内燃機関装置では、エンジンの回転速度が停止直前の回転速度になったときに停止が要求されて実際に停止制御が開始されるまでに検出した筒内圧を用いて第1のモータジェネレータの指令トルクを補正するため、検出した筒内圧とエンジンの回転速度が停止直前の回転速度になったときの実際の筒内圧とにずれが生じているときには、エンジンを目標停止位置で停止させることができない。
本発明の内燃機関装置およびハイブリッド車は、運転している内燃機関を停止するときに目標回転停止位置により近い回転位置で内燃機関を停止させることを主目的とする。
本発明の内燃機関装置およびハイブリッド車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
内燃機関と、該内燃機関をクランキング可能な電動機と、を備える内燃機関装置であって、
前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
運転している前記内燃機関を停止するときに、前記内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に前記内燃機関を始動する際の始動性が良好となる前記内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で前記内燃機関を回転停止させるために前記電動機から出力すべき回転停止用トルクと前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために前記電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを前記電動機から出力して前記内燃機関を停止させるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、運転している内燃機関を停止するときに、内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に内燃機関を始動する際の始動性が良好となる内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で内燃機関を回転停止させるために電動機から出力すべき回転停止用トルクと検出された回転位置に基づいて内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを電動機から出力して内燃機関を停止させるよう内燃機関と電動機とを制御する。この結果、運転している内燃機関を停止するときに、目標回転停止位置により近い回転位置で内燃機関の回転を停止させることができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、運転している前記内燃機関を停止するときに、前記内燃機関における燃料噴射制御および点火制御が停止されるよう前記内燃機関を制御し、前記内燃機関の回転数が前記電動機からのトルクの出力を停止すると前記目標回転停止位置で前記内燃機関が回転を停止可能な停止可能回転数に至るまでは前記内燃機関の回転数を前記停止可能回転数にすると共に前記目標回転停止位置で前記内燃機関を回転停止させるために前記電動機から出力すべきトルクを前記回転停止用トルクとして設定して該設定した回転停止用トルクと前記補正トルクとの和のトルクが前記電動機から出力されるよう前記電動機を制御し、前記内燃機関の回転数が前記停止可能回転数に至ったとき以降は前記電動機からのトルクの出力が停止されるよう前記電動機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の回転数が停止可能回転数に至ったとき以降は電動機からのトルクの出力を停止する場合でも、目標回転停止位置により近い回転位置で内燃機関の回転を停止させることができる。
本発明のハイブリッド車は、上述したいずれかの態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、内燃機関と、該内燃機関をクランキング可能な電動機と、を備える内燃機関装置であって、前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、運転している前記内燃機関を停止するときに、前記内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に前記内燃機関を始動する際の始動性が良好となる前記内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で前記内燃機関を回転停止させるために前記電動機から出力すべき回転停止用トルクと前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために前記電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを前記電動機から出力して前記内燃機関を停止させるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置が搭載されたハイブリッド車であって、
動力を入出力可能な前記電動機としての第1電動機と、
車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記第1電動機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な第2電動機と、
前記第1電動機および前記第2電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
を備え、
前記制御手段は、運転している前記内燃機関を停止するときに、前記設定された要求駆動力により走行しながら前記内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に前記内燃機関を始動する際の始動性が良好となる前記内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で前記内燃機関を回転停止させるために前記第1電動機から出力すべき回転停止用トルクと前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために前記第1電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを前記第1電動機から出力し前記回転停止用トルクと前記補正トルクとの和のトルクと前記設定された要求駆動力とを用いて設定されるトルクを前記第2電動機から出力して前記内燃機関を停止させるよう前記内燃機関と前記第1電動機と前記第2電動機とを制御する手段である
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、上述したいずれかの態様の本発明の内燃機関装置が搭載されているから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、運転している内燃機関を停止するときに目標回転停止位置により近い回転位置で内燃機関の回転を停止させることができる効果などと同様の効果を奏する。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す。 補正トルクTβとエンジン22のクランク角CAとの関係を示す説明図である。 モータMG1からのトルクによりエンジン22の回転数Neを引き下げる際の動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 MG1トルク出力停止時制御の一例を示すフローチャートである。 エンジン22を停止する際のエンジン22の回転数Ne,トルク指令Tm1*,クランク角CAの時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2はエンジン22の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。例えば、エンジンECU24には、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内の圧力,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124の開度を検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。例えば、エンジンECU24からは、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン22の運転を停止する際の動作について説明する。図3はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、運転しているエンジン22を自動停止させる自動停止条件が成立したとき、例えばバッテリ50の残容量(SOC)がバッテリ50の充電を要しない所定残容量以上で且つ要求動力がエンジン停止用に設定されたエンジン停止動力未満になったときや図示しないモータ走行スイッチがオンされてモータ運転モードによる走行が指示されたときなどに実行される。
エンジン停止時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、エンジン22の運転を停止するエンジン停止指令をエンジンECU24に送信すると共に(ステップS100)、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エンジン22の回転数Ne,クランクシャフト26のクランク角CA,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS110)。ここで、エンジン22の回転数Neとクランク角CAは、クランクポジションセンサ140により検出されたクランクポジションに基づいて算出された回転数Neとこのクランクポジションを基準角度からの角度として算出したクランク角CAをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、エンジン停止指令を受信したエンジンECU24は、燃料噴射制御および点火制御などを停止してエンジン22の運転を停止する。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS120)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。
続いて、エンジン22の回転数Neの減少量として予め設定された回転数勾配dneでエンジン22の回転数Neが小さくなるよう前回本ルーチンが実行されたときに設定された目標回転数Ne*(前回Ne*)から回転数勾配dneを減じたものをエンジン22の目標回転数Ne*として設定する(ステップS130)。ここで、回転数勾配dneは、ダンパ28のねじれなどに基づく車両の共振回転数帯(例えば、300〜500rpm)をエンジン22の回転数Neが迅速に通過して小さくなるよう比較的大きな勾配であり、且つ、エンジン22の回転数Neが後述するモータMG1からのトルクの出力を停止するトルク出力停止回転数Nref(例えば、100rpm,150rpm,200rpmなど)となったときのクランク角CAが後述するトルク出力停止時クランク角CArefとなる勾配として設定されるものとした。ここで、トルク出力停止時クランク角CArefは、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefであるときのクランク角であり、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数NrefであるときにモータMG1からのトルクの出力を停止すると次にエンジン22を始動するときにショックが小さくなるなどエンジン22の始動性が良好となるクランク角CAとして予め設定された目標クランク角CAtag(例えば、ある気筒の圧縮行程の上死点から90度前など)でエンジン22を回転停止させることが可能なクランク角CAとして予め実験や解析などで求めたものを用いるものとした。なお、ステップS130の処理では、運転しているエンジン22を自動停止させる自動停止条件が成立して最初に本ルーチンを実行する際には、ステップS110の処理で入力されたエンジン22の回転数Neから回転数勾配dneを減じたものを目標回転数Ne*として設定するものとした。
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*を設定すると、設定した目標回転数Ne*とエンジン22の回転数Neとに基づいて次式(1)により回転停止用トルクTαを設定すると共に(ステップS140)エンジン22のクランク角CAに基づいて補正トルクTβを設定して(ステップS150)、回転停止用トルクTαと補正トルクTβとの和のトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*として設定する(ステップS160)。式(1)は、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるためのフィードバック制御(PI制御)における関係式であり、式(1)中、右辺第1項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第2項の「k2」は積分項のゲインである。図5は、補正トルクTβとエンジン22のクランク角CAとの関係を示す説明図である。補正トルクTβは、図示するように、エンジン22の圧縮行程や膨張行程などのため回転に伴って生じるトルク変動とは逆相のトルクであって、クランク角CAと補正トルクTβとの関係を予め補正トルク設定用マップとしてハイブリッド用電子制御ユニット70のROM74に記憶しておき、クランク角CAが与えられるとマップから対応する補正トルクTβを導出して設定するものとした。即ち、補正トルクTβは、エンジン22のクランク角CAに基づいてエンジン22の回転に伴うトルク変動を抑制するトルクとして設定されるのである。エンジン22の回転に伴って生じるトルク変動を考慮しないとエンジン22の回転数Neの目標回転数Ne*への追従性が悪くなり、回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったときにクランク角CAがトルク出力停止時クランク角CArefから離れてしまい、エンジン22が目標クランク角CAtagから離れた位置で停止することがある。補正トルクTβをエンジン22の回転に伴って生じるトルク変動とは逆相のトルクとして設定して、回転停止用トルクTαと補正トルクTβとの和のトルクをモータMG1から出力することにより、エンジン22の回転数Neを目標回転数Ne*へ良好に追従させながらエンジン22の回転数Neを小さくすることができる。
Tα=k1・(Ne*-Ne)+k2・∫(Ne*-Ne)dt (1)
こうしてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると、設定したトルク指令Tm1*と要求トルクTr*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと減速ギヤ35のギヤ比Grとに基づいて要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためにモータMG2から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm2tmpを次式(2)により設定し(ステップS170)、モータMG2のトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS180)、設定した仮トルクTm2tmpを次式(5)によりトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS190)。モータMG1からのトルクによりエンジン22の回転数Neを引き下げる際の動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を図6に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。S軸上の矢印は、エンジン22の回転数Neを引き下げるためにモータMG1から出力するトルクを示し、R軸上の2つの矢印は、モータMG1から出力されたトルクがリングギヤ軸32aに作用するトルクとモータMG2から出力されるトルクが減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクを示す。なお、式(2)は、この共線図から容易に導き出すことができる。
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (2)
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tmax),Tmin) (5)
こうしてモータMG1のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する(ステップS200)。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22の回転数Neを目標回転数Ne*へ良好に追従させながら回転数Neを小さくすることができる。
そして、エンジン22の回転数Neとトルク出力停止回転数Nrefとを比較し(ステップS210)、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至るまで、ステップS110〜S200の処理を繰り返し、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったら、MG1トルク出力停止時制御を実行して(ステップS220)、エンジン停止時駆動制御ルーチンを終了し、上述のモータ運転モードによる駆動制御を開始する。MG1トルク出力停止時制御では、より具体的には、以下に説明する制御が実行される。
図7は、MG1トルク出力停止後制御の一例を示すフローチャートである。MG1トルク出力停止時制御では、まず、ステップS110,S120の処理と同様に、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エンジン22の回転数Ne,クランクシャフト26のクランク角CA,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力し(ステップS300)、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいてリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS310)。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定して(ステップS320)、ステップ170〜S200の処理と同様に、要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためにモータMG2から出力すべきトルクとしての仮トルクTm2tmpを設定し(ステップS330)、設定した仮トルクTm2tmpをトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して(ステップS340,S350)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2を駆動する(ステップS360)。ステップS320の処理でトルク指令Tm1*に値0を設定したから、エンジン22の回転数Neを徐々に小さくしながらモータMG2から要求トルクTr*に基づくトルクを出力しながら走行させることができる。
続いて、エンジン22が回転しているか否かを調べ(ステップS370)、エンジン22が回転しているときにはステップS300〜S360の処理を繰り返し、エンジン22の回転が停止したときには(ステップS370)、MG1トルク出力停止時制御ルーチンを終了する。
図8は、運転しているエンジン22を自動停止させる自動停止条件が成立したときのエンジン22の回転数Ne,トルク指令Tm1*,クランク角CAの時間変化の一例を示す説明図である。図中、時刻t1はエンジン22を自動停止する条件が成立して図3のエンジン停止時駆動制御ルーチンの実行を開始した時刻であり、時刻t2はエンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至った時刻である。また、図中、破線はエンジン22の目標回転数Ne*を示し、一点鎖線は回転停止用トルクTαを示している。エンジン22を自動停止する条件が成立すると(時刻t1)、モータMG1から回転停止用トルクTαと補正用トルクTβとの和のトルクを出力しながら走行する。これにより、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に追従しながら小さくなっていき、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったとき(時刻t2)にクランク角CAがトルク出力停止時クランク角CArefに近い位置になる。そして、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったとき以降は、モータMG1からトルクの出力を停止するが、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったときのクランク角CAがトルク出力停止時クランク角CArefに近い位置になっているから、エンジン22の回転を目標クランク角CAtagにより近い位置で停止させることができる。これにより、次回エンジン22を始動する際の始動性の向上を図ることができる。
なお、こうしたエンジン停止時駆動制御を実行している最中に、アクセルペダル83が大きく踏み込まれて要求トルクに対応する要求動力が大きくなったときや、車速Vが大きくなったとき,バッテリ50の残容量(SOC)小さくなり充電が必要になったときなどには、図示しないエンジン始動時駆動制御ルーチンが実行されてエンジン22が始動され、その後、図示しないエンジン運転時駆動制御ルーチンが実行されてエンジン運転モードによる駆動制御が行なわれる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、運転しているエンジン22の自動停止条件が成立したときに、エンジン22における燃料噴射制御および点火制御を停止すると共に目標クランク角CAtagでエンジン22を回転停止させるための回転停止用トルクTαとエンジン22の回転に伴うトルク変動を抑制するための補正トルクTαとの和のトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*に設定して、モータMG1をトルク指令Tm1*で駆動するから、目標クランク角CAtagにより近いクランク角でエンジン22の回転を停止させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、補正トルクTβをクランク角CAと補正トルク設定用マップとを用いて設定するものとしたが、エンジン22の回転に伴ってリングギヤ軸32aに生じるトルク変動をリングギヤ軸32aの回転数の変動として検出して、こうして検出した回転数の変動を打ち消す方向のトルクを補正トルクTβとして設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったらモータMG1からのトルクの出力を停止するものとしたが、モータMG1からのトルクの出力を停止せずにエンジン22の回転数Neの回転が停止するまでモータMG1からエンジン22の回転数を低下させる方向のトルクを出力しながらエンジン22の回転数Neを減少させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン停止指令を受信したエンジンECU24は、燃料噴射制御および点火制御などを停止するものとしたが、燃料噴射制御および点火制御の一方を停止するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図9における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、列車などの自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される内燃機関装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。内燃機関装置としては、実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「電動機」に相当し、クランクポジションセンサ140が「回転位置検出手段」に相当し、運転しているエンジン22を自動停止する条件が成立したときに、エンジン22にエンジン停止指令を送信する図3のエンジン停止時駆動制御ルーチンのステップS100の処理やエンジン22を目標クランク角CAtagでエンジン22を回転停止させるためにモータMG1から出力すべき回転停止用トルクTαを設定すると共にクランク角CAに基づいてエンジン22の回転に伴うトルク変動を抑制するためにモータMG1から出力すべき補正トルクTβを設定すると共に設定した回転停止用トルクTαと補正トルクTβとの和のトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*として設定して設定値をモータECU40に送信するステップS130〜S160,S200の処理やエンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったらモータMG1のトルク指令Tm1*を値0に設定して設定値をモータECU40に送信する図7のMG1トルク出力停止時制御ルーチンのステップS320,S360の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジン22の停止指令を受信してエンジン22に対する燃料噴射制御や点火制御を停止するエンジンECU24とトルク指令Tm1*を受信してモータMG1を駆動するモータECU40とが「制御手段」に相当する。
ハイブリッド車としては、実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「第1電動機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「第2電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、クランクポジションセンサ140が「回転位置検出手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定する図3のエンジン停止時駆動制御ルーチンのステップS120の処理や図7のMG1トルク出力停止時制御ルーチンのステップS310の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当し、運転しているエンジン22を自動停止する条件が成立したときに、エンジン22にエンジン停止指令を送信する図3のエンジン停止時駆動制御ルーチンのステップS100の処理やエンジン22を目標クランク角CAtagでエンジン22を回転停止させるためにモータMG1から出力すべき回転停止用トルクTαを設定すると共にクランク角CAに基づいてエンジン22の回転に伴うトルク変動を抑制するためにモータMG1から出力すべき補正トルクTβを設定し、設定した回転停止用トルクTαと補正トルクTβとの和のトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*として設定すると共に要求トルクTr*に基づくトルクが駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して設定値をモータECU40に送信するステップS130〜S200の処理やエンジン22の回転数Neがトルク出力停止回転数Nrefに至ったらモータMG1のトルク指令Tm1*を値0に設定すると共に要求トルクTr*に基づくトルクが駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して設定値をモータECU40に送信する図7のMG1トルク出力停止時制御ルーチンのステップS320〜S360の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジン22の停止指令を受信してエンジン22に対する燃料噴射制御や点火制御を停止するエンジンECU24とトルク指令Tm1*を受信してモータMG1を駆動するモータECU40とが「制御手段」に相当する。
ここで、内燃機関装置において、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わず、走行用の動力を出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、内燃機関をクランキング可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「回転位置検出手段」としては、クランクポジションセンサ140に限定されるものではなく、内燃機関の出力軸の回転位置を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、運転しているエンジン22を自動停止する条件が成立したときに、エンジン22にエンジン停止指令を送信してエンジン22に対する燃料噴射制御や点火制御を停止すると共にエンジン22を目標クランク角CAtagでエンジン22を回転停止させるためにモータMG1から出力すべき回転停止用トルクTαとクランク角CAに基づいてエンジン22の回転に伴うトルク変動を抑制するためにモータMG1から出力すべき補正トルクTβとの和のトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*としてトルク指令Tm1*でモータMG1を駆動するものに限定されるものではなく、運転している内燃機関を停止するときに、内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に内燃機関を始動する際の始動性が良好となる内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で内燃機関を回転停止させるために電動機から出力すべき回転停止用トルクと検出された回転位置に基づいて内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを電動機から出力して内燃機関を停止させるよう内燃機関と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
また、ハイブリッド車において、「第1電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせたものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる差動作用を有するものなど、車軸に連結された駆動軸と内燃機関の出力軸と第1電動機の回転軸との3軸に接続され、3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「第2電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、第1電動機および第2電動機と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「要求駆動力設定手段」としては、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定するものに限定されるものではなく、アクセル開度Accだけに基づいて要求トルクを設定するものや走行経路が予め設定されているものにあっては走行経路における走行位置に基づいて要求トルクを設定するものなど、走行に要求される要求駆動力を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、運転しているエンジン22を自動停止する条件が成立したときに、エンジン22にエンジン停止指令を送信してエンジン22に対する燃料噴射制御や点火制御を停止して、エンジン22を目標クランク角CAtagでエンジン22を回転停止させるためにモータMG1から出力すべき回転停止用トルクTαとクランク角CAに基づいてエンジン22の回転に伴うトルク変動を抑制するためにモータMG1から出力すべき補正トルクTβとの和のトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に要求トルクTr*とトルク指令Tm1*とを用いて設定されたトルクがリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してトルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2を駆動するものに限定されるものではなく、運転している内燃機関を停止するときに、設定された要求駆動力により走行しながら内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に内燃機関を始動する際の始動性が良好となる内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で内燃機関を回転停止させるために第1電動機から出力すべき回転停止用トルクと検出された回転位置に基づいて内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために第1電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを第1電動機から出力し回転停止用トルクと補正トルクとの和のトルクと設定された要求駆動力とを用いて設定されるトルクを第2電動機から出力して内燃機関を停止させるよう内燃機関と第1電動機と第2電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置やハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、MG1,MG2 モータ。

Claims (2)

  1. 内燃機関と、該内燃機関をクランキング可能な電動機と、を備える内燃機関装置であって、
    前記内燃機関の出力軸の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    運転している前記内燃機関を停止するときに、前記内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に前記内燃機関を始動する際の始動性が良好となる前記内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で前記内燃機関を回転停止させるために前記電動機から出力すべき回転停止用トルクと前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために前記電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを前記電動機から出力して前記内燃機関を停止させるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関装置が搭載されたハイブリッド車であって、
    動力を入出力可能な前記電動機としての第1電動機と、
    車軸に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記第1電動機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な第2電動機と、
    前記第1電動機および前記第2電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、運転している前記内燃機関を停止するときに、前記設定された要求駆動力により走行しながら前記内燃機関における燃料噴射制御および点火制御の少なくとも一方を停止すると共に次に前記内燃機関を始動する際の始動性が良好となる前記内燃機関の出力軸の回転位置として予め定められた目標回転停止位置で前記内燃機関を回転停止させるために前記第1電動機から出力すべき回転停止用トルクと前記検出された回転位置に基づいて前記内燃機関の回転に伴うトルク変動を抑制するために前記第1電動機から出力すべき補正トルクとの和のトルクを前記第1電動機から出力し前記回転停止用トルクと前記補正トルクとの和のトルクと前記設定された要求駆動力とを用いて設定されるトルクを前記第2電動機から出力して前記内燃機関を停止させるよう前記内燃機関と前記第1電動機と前記第2電動機とを制御する手段である
    ハイブリッド車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2012063309A1 (ja) * 2010-11-08 2014-05-12 トヨタ自動車株式会社 エンジン始動装置
JP2016079931A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 株式会社豊田自動織機 車両制御装置
KR101832300B1 (ko) 2016-04-04 2018-02-26 도요타 지도샤(주) 차량 제어 장치 및 차량 제어 방법
KR20190118970A (ko) * 2018-04-11 2019-10-21 도요타 지도샤(주) 시동 제어 장치 및 방법

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