JPH0315643A - 車両用内燃機関の制御装置 - Google Patents

車両用内燃機関の制御装置

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JPH0315643A
JPH0315643A JP14938689A JP14938689A JPH0315643A JP H0315643 A JPH0315643 A JP H0315643A JP 14938689 A JP14938689 A JP 14938689A JP 14938689 A JP14938689 A JP 14938689A JP H0315643 A JPH0315643 A JP H0315643A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は車両用内燃機関の制御装置に関し、詳しくは、
アクセル操作量に応じて目標機関出力軸トルクを設定し
、この目標機関出力軸トルクが得られるように吸入空気
量を制御するよう構戒された車両用内燃機関の制御装置
に関する。
〈従来の技術〉 このような車両用内燃機関の制御装置としては、従来以
下に示すようものがある. 即ち、アクセル操作量に対する機関のトルク特性、出力
特性を車両の運転性に対して好ましい特性に制御する方
法として、例えば特開昭60−192843号公報に開
示されるように、アクセル操作量と機関回転速度とに応
じてスロットル弁の開度を定め、この設定開度に一致さ
せるようにスロットル弁を駆動制御する装置がある.く
発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来の車両用内燃機関の制御
装置にあっては、機関自体の特性によってトルクが急激
に変化するようなアクセル操作が行われた場合であって
も、実際に発生するトルク特性を好ましい形に制御する
ことができるが、アクセル操作量に対する機関の実出力
軸トルクの応答特性を、任意の運転領域で車両振動(ト
ルクの急激な変化)を回避しつつ任意の応答特性に切り
換え制御することができなかった.このため、例えば、
アクセル操作量に対する機関の実出力軸トルクの定常特
性と過渡特性とを別々に制御して、過渡時のトルク応答
特性をオーバーシュートなく最良に制御しつつ、定常時
のトルク安定性を確保するといったことが実現できない
という問題があった. 即ち、例えば運転者の好みによって、アクセルペダルの
操作量に対する機関トルクの応答特性がより敏感なもの
が良かったり(特に加速運転時)、又は、アクセル操作
量に対して鈍感な方を好む場合(特に定常運転時)もあ
るが、従来の制御装置においては、アクセル操作量と機
関回転速度とによって一義的にスロットル弁開度が決定
されるため、例えば運転者の好みに対応して応答特性を
切り換えることができなかった. また、車両振動を回避しつつ得られる最良の応答レベル
には運転領域によって差があるが、従来では、運転領域
によってトルクの応答特性を切り換えることができなか
ったため、応答性を犠牲にして車両振動を回避したり、
応答特性を確保するために一部の運転領域で不快な車両
振動が発生したりしていたものである。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、運転者
の好みや運転状態に応じてアクセル操作量に対する実ト
ルクの応答特性が複数の規範モデルの中から選択できる
ようにして、車両の運転性を高めることを目的とする. 〈諜題を解決するための手段〉 そのため本発明では、第1図に示すように、アクセル操
作量を検出するアクセル操作量検出手段と、これにより
検出されたアクセル操作量に基づいて目標機関出力軸ト
ルクを設定する目標トルク設定手段と、機関出力軸トル
クの応答特性の規範モデルを予め設定されている複数種
の中から選択する応答特性選択手段と、アクセル操作量
に対する実機関出力軸トルクの応答特性が前記応答特性
選択手段で選択された規範モデルと一致するように目標
機関出力軸トルクに位相補償を施して機関出力軸トルク
の制御値を設定する位相補償トルク設定手段と、これに
より設定された機関出力軸トルクの制御値に基づいて機
関の吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段と、を含
んで車両用内燃機関の制御装置を構成するようにした.
また、第1図点線示のように、機関の回転速度を検出す
る機関回転速度検出手段と、機関吸気系に介装されたス
ロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段
と、これらにより検出された機関回転速度とスロットル
弁開度とに基づいて吸入空気量の応答遅れ時定数を設定
する吸入空気量応答遅れ時定数設定手段と、これにより
設定された吸入空気量の応答遅れ時定数を位相補償トル
ク設定手段による目標機関出力軸トルクの位相補償に関
与させる吸入空気量応答遅れ位相補償手段と、を設ける
ことが好ましい. また、第1図点線示のように、実機関出力軸トルクを検
出する実トルク検出手段と、これで検出された実機関出
力軸トルクを位相補償トルク設定手段による目標機関出
力軸トルクの位相補償に関与させる実トルク位相補償手
段と、を設けても良い. 更に、第1図点線示のように、機関回転速度検出手段で
検出された機関回転速度に基づいて、機関がトルクを発
生するまでの応答遅れ時間を予測設定するトルク応答遅
れ時間設定手段と、これにより設定された応答遅れ時間
を位相補償トルク設定手段による目標機関出力軸トルク
の位相補償に関与させるトルク応答遅れ時間位相補償手
段と、を設けも良い. 〈作用) かかる構成の制御装置によると、アクセル操作量検出手
段によりアクセル操作量が検出されると、このアクセル
操作量に基づき目標トルク設定手段がアクセル操作量に
見合った目標機関出力軸トルクを設定する. 一方、応答特性選択手段は、機関出力軸トルクの応答特
性の規範モデルを、予め設定されている複数種の中から
選択する. ソシて、位相補償トルク設定手段は、アクセル操作量に
対する実際の機関出力軸トルクの応答特性が、選択され
た規範モデルと一致するように目標機関出力軸トルクに
位相補償を施して機関出力軸トルクの制御値を設定する
. 機関出力軸トルクの制?ll4fiが設定されると、吸
入空気量制御手段が、この制御値に基づいて機関の吸入
空気量を制御する. 即ち、アクセル操作量に基づいて目標機関出力軸トルク
が可変設定されると、更新された目標トルクに対応する
吸入空気量の制御を直ちに行ってトルク制御するのでは
なく、複数種の中から選択された規範モデルの応答特性
と実際のトルク応答特性が一致するように吸入空気量が
制御されることで、アクセル操作量に見合ったトルクが
得られるようにした. また、機関回転速度検出手段で検出した機関回転速度と
、スロットル弁開度検出手段で検出した機関吸気系に介
装されたスロットル弁の開度とに基づき、吸入空気量応
答遅れ時定数設定手段が吸入空気量の応答遅れ時定数を
設定し、吸入空気量応答遅れ位相補償手段は、前記応答
遅れ時定数を目標機関出力軸トルクの位相補償に関与さ
せ、吸入空気量の応答遅れ時定数に応した位相補償が施
されるようにする. また、実トルク検出手段は、実機関出力軸トルクを検出
し、実トルク位相補償手段は、この実機関出力軸トルク
を位相補償トルク設定手段による目標機関出力軸トルク
の位相補償に関与させ、実トルクに応じた位相補償が施
されるようにする。
更に、トルク応答遅れ時間設定手段は、機関回転速度に
基づいて機関がトルクを発生するまでの応答遅れ時間を
予測設定し、トルク応答遅れ時間位相補償手段は、この
応答遅れ時間を位相補償トルク設定手段による目標機関
出力軸トルクの位相補償に関与させ、トルクの応答遅れ
時間に応じた位相補償が施されるようにする. 即ち、吸入空気量の応答遅れ時定数.実機関出力軸トル
ク,トルク発生応答遅れ時間を、それぞれ単独で用いて
、又は、これらを組み合わせて用いることにより、規範
モデルへのマッチングが良好に行われるように位相補償
が施されるようにした. 〈実施例〉 以下に本発明の実施例を説明する。
本実施例のシステム構成の概略を示す第2図において、
機関1のクランク角及び回転速度Neを検出する機関回
転速度検出手段としてのクランク角センサ2、図示しな
いアクセルペダルの操作量(踏み込み量)aを例えばボ
テンシゴメー夕の出力電圧によって検出するアクセル操
作量検出手段としてのアクセル操作量センサ3、機関1
の吸気通路4に介装されたスロットル弁5の開度θRを
検出するスロットル弁開度検出手段としてのスロットル
センサ6、応答特性選択手段としての規範モデル選択ス
イッチ7が設けられており、これらのセンサ及びスイッ
チからの検出信号及び選択信号がマイクロコンピュータ
8のCPU8aに人力されるようになっている. ここで、前記CPU8aは、前記検出信号に基づいて機
関lの目標出力軸トルク(以下、目標トルクと略す.)
を演算すると共に、吸入空気量の応答遅れ時定数を演算
し、更に、予め複数設定されている機関トルクの応答性
における規範モデル中からスイッチ7の選択に応じて所
定の規範モデルを設定する.そして、アクセル操作量に
対する実機関出力軸トルク(以下、実トルクと略す.)
の応答特性が前記選択された規範モデルと一致するよう
に、前記時定数を用いて目標トルクに位相補償を施し、
機関出力軸トルク(以下、トルクと略す.)の制御値を
求め、この制御値を出力するのに必要な吸入空気量を与
える目標スロットル弁開度をスロットル弁開度テーブル
8bから読み出して、サーボ駆動回路9に出力し、この
サーボ駆動回路9を介してサーボモータlOを駆動制御
することによりスロットル弁5の開度を制御して吸入空
気量の制御を行う. 従って、本実施例において、マイクロコンピュータ8ば
、目標トルク設定手段.位相補償トルク設定手段,吸入
空気量応答遅れ時定数設定手段.吸入空気量応答遅れ位
相補償手段.トルク応答遅れ時間設定手段.トルク応答
遅れ時間位相補償手段,実トルク位相補償手段としての
機能を兼ね備える。また、本実施例において、吸入空気
量制御手段は、サーボ駆動回路9.サーボモータ10,
スロットル弁5で構成される。
また、マイクロコンピュータ8は、公知の方法により、
クランク角センサ2から出力されるクランク角ja号に
基づいてイグニッシッンコイル11に点火信号を出力し
て点火プラグl2による点火時期を制御する点火制御、
及び、インジエクタ13に燃料噴射信号を出力して行う
燃料供給制御を同時に行っている。
前記スロットル弁開度テーブル8bは、時々刻々の目標
トルクと機関回転速度Neとを与えれば、前記目標トル
クを発生させるのに必要な吸入空気量が得られるような
目標スロットル弁開度θ0が予めROM上に記憶されて
いるものである.サーボ駆動回路9は、スロットルセン
サ6により検出されたスロットル弁5の開度θRと、マ
イクロコンピュータ8から入力した目標スロットル弁開
度θ0との偏差に応じてスロットル弁5の回転軸に連結
されたサーポモータ10を正逆転駆動し、スロットル弁
5の開度を目標値に追従させるようになっている. 次に第3図に示すプログラムに従って、目標トルクの設
定、吸入空気量の応答遅れ時定数に基づく目標トルクの
位相補償、目標スロットル弁開度θ0の設定等の各演算
処理を説明する.第3図に示すプログラムは、一定周期
例えば10ms毎に実行されるもので、まず、PLでは
、アクセル操作量センサ3で検出したアクセルペダルの
操作量(開度)aを読み込む. P2では、クランク角センサ1からのクランク角信号を
基づいて機関回転速度Neを演算する.P3では、スロ
ットルセンサ6によって検出されたスロットル弁5の開
度θRを読み込む.P4では、吸入空気量の応答遅れの
時定数τfを以下のようにして演算する. 一般に、スロットル弁5を通過する空気量Qsと、吸入
行程時に実際にシリンダ内に吸入される空気MQcyl
と間には、コレクタ部の容積を充填するための応答遅れ
を生じ、その関係は次式のように一次遅れの関係で表さ
れることが知られている.但し、次式においてSはラプ
ラス演算子(微分演算子)とする. QcylCs)      I Qs(s)     L+rf−s τf (sec)は、空気の応答遅れ時定数で、スロッ
トル弁開度θRと機関回転速度Neとによって異なる値
をとり、その値は例えば以下の式で求められる. ここで、Vcはコレクタ容積、Rはガス定数、taは吸
気温度、Paは大気圧、ηVは充填効率、VEは機関排
気量、yaは空気の密度、Cはスロットル弁開度定数、
gは吸気管圧力によって定まる定数である. P4では、上記演算式において変数となる機関回転速度
Neとスロットル弁開度θRとに対応させて予め求めて
ある時定数τfのデーブルデータよりテーブルルックア
ップにより時定数τfを求める. P5では、規範モデル選択スイッチ7からの信号に基づ
いて機関トルク応答性の規範モデル(例えば一次遅れモ
デル)の時定数Taを予め設定記憶されている複数種の
中から選択する。
尚、規範モデルの選択は、選択スイッチ7による手動操
作による切り換えの他、車速や変速比などの運転状態に
基づいて自動的に選択されるよう構成しても良い. P6では、次式に従って、アクセル間度aから目標トル
クTerを演算する. Ter=k  1  ・a ここで、k1はトルクの収束値の大きさを規定する定数
であり、運転者の好みや、車両の走行環境によって切り
換えても良い. P7では、P6で演算された目標トルクTerに、次式
の応答関数C m (s)で与えられるようなモデルマ
ッチング位相補償を施し、トルクの制御値Tecを演算
する. τf−s+1 実際ニハ、上記式をサンプル周期Tsmp(0.01s
ec)で離散時間系に変換した次式により演算する.但
し、(k)は時系列データを示す。
X(k)=kf− X (k− 1)+ (1−k f
)・Yl(k)kf=exp  (  Tsa+p /
Ta)P8では、P2で演算された機関回転速度Neと
、P7で演算されたトルクの制御値Teaとにより、ス
ロットル弁開度テーブル8bから目標スロットル弁開度
θOを読み出す.スロットル弁開度テーブル8bは、第
5図に示すように、トルク制御値Tecと機関回転速度
Neとにより目標スロ・ノトル弁間度θOを読み出すも
ので、該目標スロ・ントル弁開度θOのデータは車両に
搭載された機関1の定常性能(アクセル間度及び機関回
転速度を一定としたときに機関トルクをプロットしたも
の)から定まるデータである. P9では、P8で演算された目標スロットル弁開度θ0
を、サーボ駆動回路9へ出力する。これにより、スロッ
トル弁5は、サーボモータ6に駆動されて目標スロット
ル弁開度θOにその間度θRが一致するようにフィード
バック制御される。
次に本実施例の作用を第4図を参照しつつ説明する. 機関lで実際に発生できるトルクは、実際に機関lに吸
入された空気量Qcylに略比例する.また、本実施例
では、車両に搭載された機関1の定常性能(アクセル開
度及び機関回転速度を一定としたときに機関トルクをプ
ロットしたもの)から定まるデータに基づいて、機関回
転速度Ne及びトルク制御値Teaから目標スロットル
弁開度θ0を求めている.従って、機関トルク制御値T
ecと実機関出力軸トルクTreaf!.との関係は、
スロットル弁通過空気IQSとシリンダ吸入空気mQc
ylとの関係と同様に、吸入空気の応答遅れ時定数τf
を用いて次式で表される.但し、τPは、機関lがトル
クを発生させるのにかかる応答遅れ時間とする. G (s) = 本実施例では、アクセル操作i1aに対する実トルクT
real の応答特性を、規範モデル選択スイッチ7で
選択される任意の規範モデルに一致させるために、前述
のように次式のようなモデルマッチングのための位相補
償を行う。
Ter(s)    k1・a(s)    Ta −
 s+1従って、極零相殺によりアクセル操作量aに対
する実トルクTreaf の応答特性は次式で表される
. ここで、定常ゲインk1又は規範モデルの時定数Taを
状況により切り換えることで、実トルクTreal  
の応答特性を自由に変えることができることが分かる. このため、規範モデル選択スイッチl1で切り換え設定
される規範モデルの時定数Taを、例えば時定数Taの
比較的小さいスポーティモードと、時定数Taの比較的
大きなノーマルモードとに対応する2種として、アクセ
ル操作Jlaに対する機関トルクの速やかな応答を得た
いときには、このスイッチtiをスポーティ側に切り換
えることで、ノーマル選択時よりも敏感な機関トルクの
応答性を得て機敏な動力性能を発揮させたり、また、逆
に僅かなアクセル操作量aに追従して機関トルクが反応
することを嫌うときにはスイッチ11でノーマルを選択
するなど、運転者の好みに応じてトルク発生の応答性を
選択できるものである.尚、規範モデルの設定において
、予め不快な車両振動が発生するレベルの応答性が設定
されないようにしておけば、より応答性に敏感なモデル
を選択した場合でも、車両振動(トルクの急激変化)を
伴うことなく良好な運転性を確保できる.更に、本実施
例では、規範モデルに実際の応答性をマッチングさせる
のに用いる吸入空気量の応答遅れ時定数τfを、機関回
転速度Neとスロットル弁開度θRにより順次切り換え
設定するようにしてあるので、より正確に規範モデルに
実際の応答性を一致させることができる。
次に、実トルクをセンサによって検出し、この実トルク
を目標トルクにフィードバック制御する構或とした第2
の実施例について説明する.前記第1実施例では、吸入
空気量の応答遅れ時定数τfに基づいて、モデルマッチ
ングのための位相補償を行ったが、次に説明する第2実
施例では、機関1の実トルクを検出すると共に、機関l
が実際にトルクを発生するまでの応答遅れ時間を推定し
、更に、前記第1実施例で用いた吸入空気量の応答遅れ
時定数τfを用い、これらによりモデルマッチングのた
めの位相補償を行うように構或してある。従って、本実
施例では、第2図に示したシステム構戒に、機関lの実
トルクTreaffiを検出するための実トルク検出手
段としてのトルクセンサ14が追加設定される. 第6図に第2実施例にかかる演算処理を示すプログラム
を示してあるが、Pi〜P5,P8については前記第1
実施例において説明した第3図に示したプログラムと同
様であるため、第3図のプログラムと異なるP6,P7
,P9についてのみ説明する. P6では、トルクセンサ14によって検出された機関1
の実トルクTrealを読み込む,P7では、前記演算
された機関回転速度Neを用いて、機関lがトルクを実
際に発生するまでの応答遅れ時間を演算する。例えば、
4サイクル内燃機関においては、吸入,圧縮行程にかか
る時間は、少なくともトルクを発生させるまでの応答遅
れ時間として残るので、2サイクル(機関1回転)に要
する時間が、機関1のもつ応答遅れ時間τP(−60/
Ne)となる。
P9では、P8で演算された目標トルクTer、P6で
検出した実トルクTreal ,P4で演算された吸入
空気量の応答遅れ時定数τf、及び、P7で演算された
機関lのトルク発生応答遅れ時間τP,P5で選択され
た規範モデル時定数Taを用いて、機関トルクの制?I
I値Tecを演算する。本実施例では、公知の制御法の
構成を用いたフィードバック制御系によって機関トルク
を制御する(第7図参照). ここで、目標トルクTer(s)、実トルクTreal
(s)、機関トルク制御値Tea(s)の関係を次式に
示す。
Tec(s)= Cm(s)・(Ter(s)   [Treal(s)
−G(s)・Tec(a)))但し、前記G (s)は
前述のように吸入空気量の応答遅れ時定数τfとトルク
発生の応答遅れ時間τPとから求められる機関トルク制
御値Tecと実トルクTreafとの関係を示す機関モ
デル( G (s)= Trea l (s) / T
ea(s) ) 、C m (s)はモデルマッチング
のための位相補償器である. 実際には、前記演算式を本プログラムの実行周期である
サンプル周期T sap(0.01sec)で離散時間
系に変換した次式により演算する。
X (k)セkf − X(k − 1)+(1−kf
)・Y l (k)Yl(k)=Ter(k) −  
{Treaj2(k)  Y2(k−rP/Tsmp)
)Y2(k)=kp−Y2(k−1)+(1 −kp)
 ・Tea(k−1)kf =exp(− Tsa+p
/ T a )kp=exp(  Tsmp/τf )
本実施例では、トルクセンサで検出された実トルクTr
eaffi  と、機関回転速度Neから演算される機
関トルク発生の応答遅れ時間τPとを規範モデルの応答
特性に実際の特性を一敗させるためのマッチングに用い
ることにより、外乱の影響をあまり受けることなくアク
セル操作量に対する実トルクの応答特性を選択された規
範モデルに正確に一致させることができる. 尚、以上2つの実施例においては、機関の出力軸トルク
の応答特性を規範モデルに一致させることを行ったが、
マニュアルトランスミッションやCVT(コンティニュ
ーズリイ・バリアブル・トランスξツション;無段変速
機構)などの変速機構を機関に連結した場合には、かか
る変速機構における変速比を検出することで、駆動輪出
力トルクの応答特性を上記実施例と同様に規範モデルに
一致させる制御を行うことができる。
また、目標トルクの位相補償を行うには、機関特有の各
種応答遅れが存在するため、上記実施例では吸入空気量
の応答遅れ時定数を用いたり、この応答遅れ時定数とト
ルク発生応答遅れ時間と実トルク検出によるフィードバ
ックとを組み合わせて位相補償を行うようにしたが、吸
入空気量の応答遅れ時定数,トルク発生応答遅れ時間,
実トルクをそれぞれ単独で用いて位相補償したり、3つ
の中から2つを組み合わせて位相補償に用いるも可能で
ある.しかしながら、特に大きなコレクタ容積をもつ機
関では、吸入空気量の応答遅れが大きくなるので、吸入
空気量の応答遅れ時定数を用いることが好ましい。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によると、アクセル操作量
に基づいて目標機関出力軸トルクを設定し、アクセル操
作量に対する実トルクの応答特性が選択された規範モデ
ルと一致するように、前記目標トルクに位相補償を施し
て、この位相補償された目標トルクに従って吸入空気量
を制御する構或としたことにより、任意の好ましい規範
モデルを選択してこの規範モデルにアクセル操作量に対
する実トルクの応答特性を一致させることができ、運転
者の好み又は運転状態に応じて好ましい応答特性に切り
換えて車両の運転性を高めることができる. また、前述のような規範モデルに一致させるための位相
補償を行うときに、吸入空気量の応答遅れ時定数,実機
関出力軸トルク,トルク発生応答遅れ時間をそれぞれ単
独で又は組み合わせて関与させることにより、規範モデ
ルへ正確に一致させて機関トルクを変化させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構或を示すブロック図、第2図は本発
明の実施例のシステム構成を示すシステム概略図、第3
図は本発明の第1実施例における制御内容を示すフロー
チャート、第4図は同上実施例における制御特性を説明
するための機能説明ブロック図、第5図は同上実施例に
おける目標スロットル弁開度の設定状態の例を示す線図
、第6図は本発明の第2実施例における制御内容を示す
フローチャート、第7図は同上実施例における制御特性
を説明するための機能説明ブロック図である。 1・・・機関  2・・・クランク角センサ  3・・
・アクセル開度センサ  5・・・スロットル弁  6
・・・スロットルセンサ  7・・・規範モデル選択ス
イッチ  8・・・マイクロコンピュータ  8a・・
・CPU   8b・・・スロットル弁開度テーブル 
 9・・・サーボ駆動回路  10・・・サーボモータ
  14・・・トルクセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手
    段と、 前記検出されたアクセル操作量に基づいて目標機関出力
    軸トルクを設定する目標トルク設定手段と、 機関出力軸トルクの応答特性の規範モデルを予め設定さ
    れている複数種の中から選択する応答特性選択手段と、 アクセル操作量に対する実機関出力軸トルクの応答特性
    が前記選択された規範モデルと一致するように前記目標
    機関出力軸トルクに位相補償を施して機関出力軸トルク
    の制御値を設定する位相補償トルク設定手段と、 前記設定された機関出力軸トルクの制御値に基づいて機
    関の吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする車両用内燃機関の制
    御装置。
  2. (2)機関の回転速度を検出する機関回転速度検出手段
    と、 機関吸気系に介装されたスロットル弁の開度を検出する
    スロットル弁開度検出手段と、 前記検出された機関回転速度とスロットル弁開度とに基
    づいて吸入空気量の応答遅れ時定数を設定する吸入空気
    量応答遅れ時定数設定手段と、前記設定された吸入空気
    量の応答遅れ時定数を前記位相補償トルク設定手段によ
    る目標機関出力軸トルクの位相補償に関与させる吸入空
    気量応答遅れ位相補償手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用内燃機
    関の制御装置。
  3. (3)実機関出力軸トルクを検出する実トルク検出手段
    と、 前記検出された実機関出力軸トルクを前記位相補償トル
    ク設定手段による目標機関出力軸トルクの位相補償に関
    与させる実トルク位相補償手段と、を設けたことを特徴
    とする請求項1又は2のいずれかに記載の車両用内燃機
    関の制御装置。
  4. (4)機関の回転速度を検出する機関回転速度検出手段
    と、 前記検出された機関回転速度に基づいて、機関がトルク
    を発生するまでの応答遅れ時間を予測設定するトルク応
    答遅れ時間設定手段と、 前記設定された応答遅れ時間を前記位相補償トルク設定
    手段による目標機関出力軸トルクの位相補償に関与させ
    るトルク応答遅れ時間位相補償手段と、 を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3のいずれ
    かに記載の車両用内燃機関の制御装置。
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