JP5566489B1 - 乗客運搬装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客運搬装置であるエスカレータのスカートガードと踏み段との間に挟み込まれた衣類が抜き取りやすくすることである。
【解決手段】エスカレータの乗降口14には、櫛板本体34と櫛板本体34の先端部である櫛板本体先端部から分岐して踏み段20の複数の溝部40とそれぞれ嵌り合う複数の櫛部36を有する櫛板32が設けられる。欄干の下部に配置されるスカートガード部を構成する複数の板材のうち、櫛板32の両側面の位置に配置されるコムスカート板30は、櫛板本体34の上面形状に沿った端面形状を有する櫛板縁端面と、櫛板縁端面に接続され櫛板32の下方側に延びる下り端面と、下り端面に接続され下り端面の下端側から移動床面に平行な方向に延びる下部端面とを含み、下り端面と下部端面とが接続される接続部は、所定の曲率半径Rを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗客運搬装置に係り、特に、互いに移動方向に沿って接続されて移動床面を構成する複数の踏み段を有する乗客運搬装置に関する。
特許文献1には、エスカレータのデッキボードの直線継ぎの部分で互いの継ぎ合わせ部分の切断加工誤差や取付誤差、経年変化等で、鋭い刃状の段差が付くことを指摘している。ここでは、この刃状段差によって乗客に不測の怪我をさせることを防ぐため、直線継ぎ合わせ端面を面取り加工することが開示される。
実開昭59−61175号公報
エスカレータ等の複数の踏み段で移動床面を構成する乗客運搬装置では、踏み段の両側に配置される欄干部の下方に、デッキボードと共にスカートガードと呼ばれる板材が配置される。スカートガードは、複数の踏み段の両側に沿って配置されるので、踏み段との間に乗客の衣類等が挟まることがある。特に、降り口のところでは複数の踏み段が平坦位置をとるので、スカートガードと踏み段との間に挟まれた衣類が抜き取りにくくなることが生じ得る。
本発明の目的は、スカートガードと踏み段との間に挟み込まれた衣類が抜き取りやすい乗客運搬装置を提供することである。
本発明に係る乗客運搬装置は、一方の乗降口から他方の乗降口との間の左右両側にそれぞれ欄干を配置し、両側欄干の間に設けられる移動床面を駆動して移動床面に乗る乗客を運搬する乗客運搬装置であって、互いに移動方向に沿って接続されて移動床面を構成する複数の踏み段であって、移動方向に沿って互いに平行に配置される複数の溝部が設けられる上面を有する複数の踏み段と、それぞれの乗降口に設けられる櫛板であって、櫛板本体、及び櫛板本体の先端部である櫛板本体先端部から分岐して踏み段の複数の溝部とそれぞれ嵌り合う複数の櫛部を有する櫛板と、欄干の下部に踏み段の両側面に沿って所定の隙間を有して配置されるスカートガード部と、を備え、スカートガード部を構成する複数の板材のうち、櫛板の両側面の位置に配置されるコムスカート板は、櫛板の乗降口側から踏み段の移動方向に対し後退方向に延び、櫛板本体の上面形状に沿った端面形状を有する櫛板縁端面と、櫛板縁端面に接続される端面で、櫛板縁端面の櫛板本体先端部に対応する位置から櫛板の下方側に延びる端面形状を有する下り端面と、下り端面に接続される端面で、下り端面の下端側から踏み段の移動方向に対し後退方向に曲がり、移動床面に平行な方向に延びる下部端面と、を含み、下り端面と下部端面とが接続される接続部は、所定の曲率半径Rを有することを特徴とする。
本発明に係る乗客運搬装置において、所定の曲率半径Rは、下部端面の移動床面に平行に延びる下部端面位置と、櫛板本体先端部の位置との間の距離をSとして、R=(0.5〜1)Sであることが好ましい。
本発明に係る乗客運搬装置において、所定の曲率半径Rは、R=(0.75〜1)Sであることが好ましい。
本発明に係る乗客運搬装置において、櫛板本体は、複数の櫛部の中で最も欄干側に配置される櫛部である最外側櫛部よりも外側に張り出して、コムスカート板を超えてさらに欄干側に延びることが好ましい。
上記構成によれば、乗降口の踏み段の両側に設けられる櫛板の両側に配置されるコムスカート板の端部形状を、櫛板本体に沿った櫛板縁端面と、そこから下方側に下りる下り端面と、下り端面から踏み段の移動方向に平行な方向に延びる下部端面で構成されるものとし、下り端面と下部端面とが接続される接続部に所定の曲率半径Rを設けた。所定の曲率半径Rは、踏み段の移動方向に対し後退側に設けられるので、踏み段が移動しても、踏み段とコムスカート板との間に挟まれた衣類等について、この曲率半径Rによって抜き取る余裕空間ができる。したがって、踏み段とコムスカート板との間に挟まれた衣類等を容易に抜き取ることができる。
本発明に係る実施の形態における乗客運搬装置であるエスカレータの構成図である。 図1について乗降口における拡大図である。 図2についての平面図である。 図2の詳細図で、図4(a)は図2の拡大図、図4(b)は乗降口側から見た断面図である。 本発明に係る実施の形態におけるエスカレータのコムスカート板の形状を示す図である。 本発明に係る実施の形態におけるエスカレータの作用を示す図で、衣類等が隣接する踏み段の間に挟まれた状態を示す図である。 図6の状態から踏み段が移動し、衣類が櫛部本体の先端に近づいた状態を示す図である。 図7の状態から踏み段が移動し、衣類が櫛部本体によって移動方向に向かうことができなくなり、コムスカート板の外側にはみ出す状態を示す図である。 図8の状態で、コムスカート板の曲率半径Rに沿って衣類を抜き取る様子を示す図である。 参考として、従来のコムスカート板の形状を示す図である。 参考として、図9と同じ状態で、従来のコムスカート板が設けられる場合に、衣類が抜き取り難いことを示す図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、乗客運搬装置として、建物の上方階から下方階に向かって乗客を運搬するエスカレータについて述べるが、これは説明のための例示であって、建物の上方階から下方階に向かって乗客を運搬するエスカレータであってもよく、また、傾斜が少なく場合によっては平坦面に沿って乗客を運搬する動く歩道等であってもよい。
以下で述べる材質、寸法、形状等は、説明のための例示であって、乗客運搬装置の仕様に応じて適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、乗客運搬装置としてのエスカレータ10の構成図である。エスカレータ10は、建物の上方階に設けられる一方の乗降口12から建物の下方階に設けられる他方の乗降口14との間に、その左右両側にそれぞれ欄干部16を配置し、両側欄干部16の間に設けられる移動床面18を駆動して乗る乗客を運搬する乗客運搬装置である。移動床面18は、互いに移動方向に沿って接続される複数の踏み段20で構成される。
踏み段20の移動方向21等を示すために、図1に、直交するXYZ軸の方向を示した。X軸は、移動床面18である踏み段20の移動方向21の水平成分の方向である。Z軸は、建物の下方階から上方階に向かう垂直方向である。Y軸は、X軸に直交する方向で、踏み段20の幅方向である。図1は、Y軸に沿って紙面の手前側に配置される欄干部16の図示を省略し、欄干部16に関連する部材と踏み段20との関係が見えるようにした。
図1では、エスカレータ10の移動床面18の移動方向21を矢印で示した。矢印で示されるように、エスカレータ10は、下りエスカレータである。図1では、エスカレータ10の構成要素ではないが、3人の乗客6A,6B,6Cが図示されている。乗客6Aは、建物の上方階に設けられる一方の乗降口12からエスカレータ10に乗ろうとする人で、乗客6Bは、建物の下方階に設けられる他方の乗降口14においてエスカレータ10から降りた人である。
乗客6Cは、エスカレータ10において、上方階から下方階に下りる途中の人である。乗客6Cは、ロングドレスを着ており、その裾8が、乗客6Cが乗っている踏み段20の前方の踏み段側に垂れている。図1の状態では隣接する踏み段20の間に段差があるので、裾8を上げれば何の問題も発生しない。移動床面18である踏み段20がX方向に移動して、下方階の乗降口14に近づくと、隣接する踏み段20の間の段差がなくなり、裾8が隣接する踏み段20の間に挟まれる。そのときでも、まだ裾8を引き上げることができる。さらに踏み段20がX方向に移動したときについては、後に、図6以下を用いて詳述する。
欄干部16は、踏み段20の両側に立設される内側板22と、内側板22の上部に設けられる移動手摺24と、内側板22の下部に設けられるインナーデッキ26と、インナーデッキ26の下方に設けられ、踏み段20のY方向側面と所定の隙間を空けて設けられるスカートガード部28で構成される。
内側板22は、移動する踏み段20に立つ乗客6Cに対し、左右の安全位置を規定する壁部である。内側板22は、板材等で構成される。例えば、透明なアクリル板材等を用いることができる。
移動手摺24は、内側板22の上部に配置され、踏み段20の移動に伴って移動する無端状のレール形状を有する手摺である。移動手摺24は、上方階における乗降口12の側から内側板22の上部を矢印で示す移動方向21に移動し、下方階における乗降口14の側において内側板22の下方に設けられるインナーデッキ26の中に潜り、インナーデッキ26の内部を下方階側から上方階側に移動し、上方階における乗降口12でインナーデッキ26から外に出て、再び内側板22の上部を矢印で示す移動方向21に移動する。乗客6Cは、移動手摺24を持つことで、移動する踏み段20に立つとき、姿勢等を安定したものに保持できる。
インナーデッキ26は、内側板22の下方に設けられ、下方階における乗降口14の側から上方階側における乗降口12側に戻る移動手摺24を覆う機能を有するカバー部材である。また、インナーデッキ26は、スカートガード部28を保持する機能を有する。インナーデッキ26は、適当な金属板を所定の形状に折り曲げて、移動手摺24を案内する空間を形成し、内側板22に対する取付部と、スカートガード部28を取り付ける取付部を形成したものを用いることができる。金属板としては、ステンレス鋼板等を用いることができる。
スカートガード部28は、インナーデッキ26の下方に設けられ、踏み段20のY方向側面と所定の隙間を空けて、踏み段20の移動方向21に沿って設けられる複数の板材である。スカートガード部28を構成する複数の板材のうちで、踏み段20の移動方向21に沿った両端の板材は、乗降口12,14に設けられる櫛板32との関係で特殊な形状を有する。そこで、踏み段20の移動方向21に沿った両端の板材を他の板材と区別して、コムスカート板30と呼び、他の板材をスカートガード板29と呼ぶ。図1では、2枚のコムスカート板30と、5枚のスカートガード板29とでスカートガード部28が構成される。
図2から図5は、コムスカート板30と櫛板32の関係を示す図である。図2は、図1について乗降口14における拡大図である。図3は、図2についての平面図である。図2、図3では、櫛板32の近くの3つの踏み段20A,20B,20Cが示される。踏み段20の移動方向21から見て、上流側から下流側に向かう順番に、踏み段20A,20B,20Cとした。図4は、図2の詳細図で、図4(a)は、図2の拡大図であり、図4(b)は乗降口14側から見た断面図である。図5は、コムスカート板30の形状を示す図である。
踏み段20A,20B,20Cは同じ構造であるので、図3の踏み段20Bに代表させて説明する。踏み段20Bは、上面に複数の溝部40と、複数の壁部42とを有する。溝部40は隣接する壁部42によって仕切られる直線状の窪みで、移動方向21に沿って互いに平行に配置される。溝部40の寸法の一例を挙げると、溝幅が約6mm、溝深さが約11mmである。これ以外の寸法であっても構わない。
櫛板32は、櫛板本体34と、櫛板本体34の先端部である櫛板本体先端部から分岐して突出し、踏み段20の複数の溝部40とそれぞれ嵌り合う複数の櫛部36を有する。図3では、踏み段20Cの溝部40に櫛部36が嵌り合うことが示される。櫛部36は、溝部40に異物があるときにそれを排除する機能を有するので、櫛板本体34から突き出す寸法は、踏み段20の移動速度を考慮してその移動速度で溝部40の異物を排除できる値に設定される。一例を挙げると、踏み段20のX方向の移動速度を30cm/sとして、、櫛部36の突出し長さは、約20mmである。これ以外の寸法としてもよい。
櫛部36の幅寸法は、踏み段20が移動駆動されるときの幅方向の揺れがあっても、溝部40に接触しないように設定される。例えば、踏み段20の幅方向の揺れを±1mmとして、櫛部36の幅寸法は溝部40の溝幅よりも2mm以上小さく設定される。溝部40の溝幅を約6mmとしたとき、櫛部36の幅寸法の一例を挙げると、約2.7mmである。これ以外の寸法であっても構わない。
コムスカート板30は、スカートガード部28を構成する板材のうちで、櫛板32の両側面の位置に配置される板材である。コムスカート板30は、踏み段20の幅方向であるY方向に沿った両側面から所定の隙間を空けて配置される。所定の隙間の寸法は、踏み段20が移動駆動されるときの幅方向の揺れがあっても、踏み段20とコムスカート板30が接触しないように設定される。踏み段20の幅方向の揺れを±1mmとして、所定の隙間の寸法は2mm以上に設定される。
図3に示されるように、櫛板本体34は、複数の櫛部36の中で最も欄干側に配置される櫛部である最外側櫛部36Eよりも外側に張り出して、コムスカート板30を超えてさらに欄干側に延びる張出部34Eを有する。したがって、コムスカート板30は、櫛板本体34が配置されないところでは、踏み段20の側面に向かい合う面48を有するが、櫛板本体34が配置されるところでは、櫛板本体34の張出部34Eの外形に沿うので、踏み段20の側面に向かい合う面がない。
図4、図5に、コムスカート板30の形状を示す。コムスカート板30は、櫛板32の乗降口14側から踏み段20の移動方向21に対し後退方向に延び、櫛板本体34の上面形状に沿った端面形状を有する櫛板縁端面50と、櫛板縁端面50に接続される端面で、櫛板縁端面50の櫛板本体先端部に対応する位置52から櫛板32の下方側に延びる端面形状を有する下り端面54と、下り端面54に接続される端面で、下り端面54の下端側56から踏み段20の移動方向21に対し後退方向に曲がり、移動床面18に平行な方向に延びる下部端面58とを含む。櫛板縁端面50は、櫛板本体34の張出部34Eの外形に沿った端面である。
コムスカート板30において、下り端面54と下部端面58とが接続される接続部は、所定の曲率半径Rを有する。この曲率半径Rは、図1において乗客6Cに関して説明したように、乗客6Cの衣類であるロングドレスの裾8が、踏み段20とコムスカート板との間に挟まったときに、挟まった衣類を抜き易くするために設けられる。
曲率半径Rの大きさは、実験等で定めることができる。実験結果の一例を挙げると、曲率半径Rの大きさは、下部端面58の移動床面18に平行に延びる下部端面位置と、櫛板本体先端部に対応する位置52との間の距離Sの大きさに関連付けて設定できる。実験によると、S=20mmとして、R=5mmでは、挟まった衣類を抜き易くする効果が認められなかった。R=10mmでは、挟まった衣類がやや抜き易くなるが、十分ではなかった。R=15mmでは、挟まった衣類をかなり容易に抜くことができた。R=20mmでは、挟まった衣類を問題なく抜き取ることができた。
これらのことから、曲率半径Rは、R=(0.5〜1)Sが好ましく、さらにR=(0.75〜1)Sが好ましい。
上記構成の作用について、図6から図9を用いて詳細に説明する。ここでは、図1で述べた乗客Cのロングドレスの裾8が踏み段20に垂れている場合を取り上げて説明する。図6から図9は、図4に対応する断面図である。乗客Cは踏み段20Bに乗っているものとし、これらの図では乗客Cの図示を省略し、ロングドレスの裾8のみを示した。また、コムスカート板30、櫛板32の櫛板本体34、櫛部36が見えるように、裾8は半透明であるとした。
図6から図9は、踏み段20B,20Cが時間経過とともに、移動方向21に沿って移動したときに、裾8がどのように挟まれ、どのように抜くことができるかを示す図である。
図6は、踏み段20Bの移動方向先端がまだ櫛部36の先端まで到達していないときである。図1でいえば、踏み段20Bが乗降口14と同じ高さまで下りてきたときに相当する。このとき、踏み段20Bの上面と、その前方にある踏み段20Cの上面とは同じ高さになる。図1では、乗客6Cが乗っている踏み段20Bの先端からロングドレスの裾8がその前方であって、踏み段20Bよりも低い位置にある踏み段20Cの上面に向かって垂れている。図1の状態では、裾8は踏み段20Bと踏み段20Cの間に挟まれていない。
図6の状態まで踏み段20Bが下がると、裾8は、踏み段20Bの先端側と踏み段20Cの後端側との間の隙間に挟まれる。この場合でも、裾8は単に隙間の中に入り込んでいるだけであるので、裾8を引っ張り上げれば、隙間の中から抜くことは容易である。
図7は、踏み段20Bの移動方向先端が櫛板本体34の先端の直前まで進んできたときである。このときには、裾8は櫛部36に当たる部分はそこで移動が止められるが、ロングドレスはやわらかい衣類であるので、その他の部分は踏み段20Bの移動と共に移動方向に運ばれる。この場合でも、裾8は部分的に櫛部36に当たっているが、踏み段20Bの先端側と踏み段20Cの後端側との間の隙間に入り込んでいるだけであるので、裾8を隙間の中から抜くことができる。
図8は、踏み段20Bの移動方向先端が櫛板本体34の先端を通り越したときを示す図である。このとき、裾8の櫛板本体34に当たる部分は、櫛板本体34によって移動方向に進むことを阻まれるが、櫛板本体34よりも下部の部分は、踏み段20Bと踏み段20Cの間の隙間に挟まれたまま移動方向に進もうとする。このため、裾8の櫛板本体34に当たる部分には、次々と裾8の部分が重なるが行き場を失って団子状になる。ここで、コムスカート板30は、櫛板本体先端部に対応する位置52から櫛板32の下方側に延びる下り端面54よりも移動方向21の側には、踏み段20B,20Cの側面に向かい合う面48がない。したがって、櫛板本体34に当たって行き場を失った裾8の部分は、コムスカート板30よりも欄干側にはみ出し、そこで次々に団子状になる。図8(b)に、コムスカート板30よりも欄干側にはみ出した裾8Eを示した。
このように、コムスカート板30に下り端面54があることで、裾8は、踏み段20Bと踏み段20Cの隙間に挟まれた部分の他に、コムスカート板30よりも欄干側にはみ出す部分の裾8Eがある。
図9は、図8の状態で、乗客6Bが裾8を上方に引っ張り上げた状態を示す図である。引っ張る力をFで示した。Fによって裾8を上方に引っ張り上げると、踏み段20Bと踏み段20Cの隙間に挟まれた部分は、櫛板本体34の先端から上方に引っ張り上げられて、踏み段20Bと踏み段20Cの隙間から抜ける。コムスカート板30よりも欄干側にはみ出す部分の裾8Eは、下り端面54が曲率半径Rを有するので、その曲率半径Rに沿ってスムーズにコムスカート板30の欄干側から踏み段20Bの側に抜ける。このように、裾8を引っ張り上げることで、踏み段20Bと踏み段20Cとの間に挟まれたものを、スムーズに抜き取ることができる。
この下り端面54の曲率半径Rの効果を、曲率半径Rを有さない従来技術のコムスカート板31と比較する。図10は、従来技術のコムスカート板31の形状を示す図である。このコムスカート板31は、櫛板本体34の上面形状に沿った端面形状を有する櫛板縁端面51と、櫛板縁端面51に接続される端面で、櫛板縁端面51の櫛板本体先端部に対応する位置53から櫛板32の下方側に垂直に下りる端面形状を有する垂直端面55と、垂直端面55に接続される端面で、垂直端面55の下端側57から踏み段20の移動方向21に対し後退方向に曲がり、移動床面18に平行な方向に延びる下部端面59を含む。櫛板縁端面51は、図5の櫛板縁端面50と同じ形状である。ここでは、図5で曲率半径Rを有する下り端面54と異なり、垂直端面55が設けられている。
このような従来技術のコムスカート板31を用いるときでも、図8で説明したように、裾8は、コムスカート板31の欄干側にはみ出す部分の裾8Eがある。図11は、図9に対応する図で、乗客6Bが引っ張る力Fで裾8を引っ張り上げたときを示す図である。Fによって裾8を上方に引っ張り上げると、踏み段20Bと踏み段20Cの隙間に挟まれた部分は、櫛板本体34の先端から上方に引っ張り上げられて、踏み段20Bと踏み段20Cの隙間から抜ける。コムスカート板30よりも欄干側にはみ出す部分の裾8Eは、垂直端面55が邪魔して、その下端側57に裾8Eが引っ掛かり、抜けない。
図9と図11を比較すると、図9において、下り端面54と下部端面58とが接続される接続部において、適度の曲率半径Rを設けることが、踏み段20Bと踏み段20Cとの間に挟まった裾8をスムーズに抜き取ることに貢献していることが分かる。
上記では、下りエスカレータの場合を説明したが、上りエスカレータの場合でも、乗降口12で裾8が隣接する踏み段の間の隙間に挟まれ、コムスカート板30よりも欄干側にはみ出す裾8Eが生じ得る。したがって、乗降口12におけるコムスカート板30も、上記の曲率半径Rが設けられる形状とする。
6A,6B,6C 乗客、8,8E 裾、10 エスカレータ(乗客運搬手段)、12,14 乗降口、16 欄干部、18 移動床面、20,20A,20B,20C 踏み段、21 移動方向、22 内側板、24 移動手摺、26 インナーデッキ、28 スカートガード部、29 スカートガード板、30,31 コムスカート板、32 櫛板、34 櫛板本体、34E 張出部、36 櫛部、36E 最外側櫛部、40 溝部、42 壁部、48 (踏み段の側面に向かい合う)面、50,51 櫛板縁端面、52,53 (櫛板本体先端部に対応する)位置、54 下り端面、55 垂直端面、56,57 下端側、58,59 下部端面。

Claims (4)

  1. 一方の乗降口から他方の乗降口との間の左右両側にそれぞれ欄干を配置し、両側欄干の間に設けられる移動床面を駆動して移動床面に乗る乗客を運搬する乗客運搬装置であって、
    互いに移動方向に沿って接続されて移動床面を構成する複数の踏み段であって、移動方向に沿って互いに平行に配置される複数の溝部が設けられる上面を有する複数の踏み段と、
    それぞれの乗降口に設けられる櫛板であって、櫛板本体、及び櫛板本体の先端部である櫛板本体先端部から分岐して踏み段の複数の溝部とそれぞれ嵌り合う複数の櫛部を有する櫛板と、
    欄干の下部に踏み段の両側面に沿って所定の隙間を有して配置されるスカートガード部と、
    を備え、
    スカートガード部を構成する複数の板材のうち、櫛板の両側面の位置に配置されるコムスカート板は、
    櫛板の乗降口側から踏み段の移動方向に対し後退方向に延び、櫛板本体の上面形状に沿った端面形状を有する櫛板縁端面と、
    櫛板縁端面に接続される端面で、櫛板縁端面の櫛板本体先端部に対応する位置から櫛板の下方側に延びる端面形状を有する下り端面と、
    下り端面に接続される端面で、下り端面の下端側から踏み段の移動方向に対し後退方向に曲がり、移動床面に平行な方向に延びる下部端面と、
    を含み、
    下り端面と下部端面とが接続される接続部は、所定の曲率半径Rを有することを特徴とする乗客運搬装置。
  2. 請求項1に記載の乗客運搬装置において、
    所定の曲率半径Rは、下部端面の移動床面に平行に延びる下部端面位置と、櫛板本体先端部の位置との間の距離をSとして、R=(0.5〜1)Sであることを特徴とする乗客運搬装置。
  3. 請求項2に記載の乗客運搬装置において、
    所定の曲率半径Rは、R=(0.75〜1)Sであることを特徴とする乗客運搬装置。
  4. 請求項1に記載の乗客運搬装置において、
    櫛板本体は、複数の櫛部の中で最も欄干側に配置される櫛部である最外側櫛部よりも外側に張り出して、コムスカート板を超えてさらに欄干側に延びることを特徴とする乗客運搬装置。
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