JP5566363B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、サイドウォール部とビード部とを含むサイド部の外表面に、印刷による環状の装飾部を設けてなる空気入りタイヤに関するものであり、特には、適用リムを大径リムとしたり、サイド部を平坦面状としたりするタイヤを好むユーザの嗜好を満たして付加価値を高めるとともに、他のタイヤとの外観上の十分な差別化を実現する技術を提案するものである。
ドレスアップ等を目的として、自動車に装着しているホイールのリム径をより大きなものに交換する、いわゆるインチアップが広く行われており、また、タイヤに対するユーザの嗜好として、サイド部が丸みを帯びておらず、平坦面状となっているタイヤが好まれる傾向にある。
しかるに、大径タイヤを大径リムに装着する場合には、車輪の重量の増加による、いわゆるバネ下重量の増加によって車両の乗り心地が悪化する等の問題が生じていた。
また、サイド部が平坦面状のタイヤを製造する場合は、タイヤ最大幅付近のゴムゲージを厚くする必要があって、タイヤの重量が増加することにより、バネ下重量の増加による同様の問題が生じていた。
この発明は、大径リムを装着したタイヤやサイド部が平坦面状のタイヤに対するユーザの嗜好を満たす際に生じていた、従来のこのような問題点を有効に解決するタイヤを提供することを目的とするものである。
この発明の空気入りタイヤは、ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ半径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部とを具えてなる空気入りタイヤであって、ビード部とサイドウォール部を含むサイド部の、タイヤ半径方向外側域に配設された、印刷からなる環状の外側装飾部と、該外側装飾部のタイヤ半径方向内側に配設された、印刷からなる環状の内側装飾部とを具え、該内側装飾部には、少なくとも、第一の内側要素と第二の内側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施し、該外側装飾部には、該内側装飾部に施された装飾とは、不連続かつ異なる装飾を施してなるものである。
ここで、前記外側装飾部と、前記内側装飾部との明度を異なるものとすることが好ましい。
また、前記外側装飾部のタイヤ半径方向の幅をD、前記内側装飾部のタイヤ半径方向の幅をDとし、DとDの和をDとしたときに、D/Dを0.3〜0.6の範囲とすることが好ましい。
このような空気入りタイヤでは、前記外側装飾部と前記内側装飾部との境界を、タイヤ最大幅付近に設けることが好ましい。
そしてまた、前記外側装飾部は、タイヤ周方向及び径方向の最大明度差を5%以内とすることが望ましい。
そしてまた、この空気入りタイヤでは、前記内側装飾部の装飾は、前記第一の内側要素と前記第二の内側要素とをタイヤ周方向で3〜100回交互に繰り返すことが好ましい。
このような空気入りタイヤにおいては、前記内側装飾部の前記第一の内側要素を、タイヤ半径方向に対して、タイヤ周方向に傾けて設けることが好ましい。
また、前記内側装飾部は、そのタイヤ半径方向の外縁位置からタイヤ半径方向内側に、3mm以上10mm以下、または、該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの50%以下離隔した位置までの領域で、明度がタイヤ半径方向内側に向けて増加し、最大明度差が30%以上の領域を具えることが好ましい。
以上に述べたところにおいて、前記内側装飾部の前記第二の内側要素が、明度50%以上、彩度15%以上の範囲の色彩部分を具えてなることが好ましく、さらに、前記色彩部分が、タイヤ周方向に延在して装飾を形成する、複数のライン部分を有することがより好ましい。
また、前記色彩部分の明度と彩度とを、明度が50〜80%で、彩度が50〜100%、または、明度が75〜100%で、彩度が15〜80%とし、前記色彩部分の色相を、タイヤが装着される車両の色相とほぼ一致させることが好ましい。
ここにおいて、前記外側装飾部には、彩度が5%以下のタイヤ周方向に連続した装飾、または、少なくとも、タイヤ周方向の幅が前記第一の内側要素及び前記第二の内側要素のいずれよりも小さく、彩度が5%以下の、第一の外側要素と第二の外側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施すことが好ましい。
ここで、前記第一の外側要素と前記第二の外側要素との明度をともに10〜90%の範囲とするとともに、第一の外側要素と第二の外側要素との明度差を50〜80%の範囲とし、かつ、第一の外側要素と第二の外側要素とをタイヤ周方向で200〜1500回交互に繰り返すことが好ましい。
ところで、前記内側装飾部の前記第一の内側要素の、タイヤ半径方向内側の内縁位置から、タイヤ半径方向外側に、該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの30%離隔した位置までの領域の少なくとも一部の明度と、前記外側装飾部の連続した装飾の平均明度、または、前記外側装飾部の前記第一の外側要素と前記第二の外側要素のそれぞれの平均明度の高い方との明度の差を、0〜15%の範囲とするとともに、前記内側装飾部の前記第一の内側要素の、前記第二の内側要素に隣接する領域の少なくとも一方に、明度が10〜30%の範囲の領域を設けることが好ましい。
なお、この発明において明度、彩度、色相とは、HSVモデルにおいて定義される。
ここで、明度は、色の明るさを表す指標であり、100%を各色相で最も明るい色、明度0%を真黒とする。
また、彩度とは、色の純度を0〜100%の範囲で示す指標であり、彩度が高い色は純粋な色となり、彩度が低い色は鈍い色となる。
そして、色相とは、色がスペクトルのどこにあるかを0〜360度の範囲で示す指標であり、0度を赤とし、以下60度毎に黄色、緑、シアン、青、マゼンタとする。
ところで、明度と、彩度と、色相との組み合わせを、以下「色彩」という。
さらに、明度差とはそれぞれの箇所における明度の絶対値の差分をいい、平均明度とはそれぞれの箇所における明度の平均値をいう。
ここにおいて、明度、彩度、色相は、分光測色計(例えば、コニカミノルタ社製)を用いて、外側装飾部または内側装飾部等の測定対象の明度を他系統(例えばLab色空間)で測定した後、必要なソフトウエア(例えば、photoshop(登録商標))を用いてHSV系統に変換する方法によって測定するものとする。
また、この明細書及び特許請求の範囲において、内側装飾部のタイヤ半径方向の幅等の各寸法の測定は、特に断りのない限りタイヤを適用リムに装着して所定内圧を充填した無負荷状態で行うものとする。
ここで「適用リム」とは、タイヤが生産され、または使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)のYEAR BOOK等に規定されたリムを指す。
さらに、「所定内圧」とは、上記JATMA等の規格で、タイヤサイズに応じて規定される、タイヤの最大負荷能力に対応する充填空気圧(最高空気圧)をいい、「最大負荷能力」とは、上記の規格でタイヤに負荷することが許される最大の質量をいう。
なお、ここでいう空気は、窒素ガスその他の不活性ガスに置換することもできる。
さらに加えて、この明細書及び特許請求の範囲において、「装飾」とは、模様のない無地等も含むものとする。
この発明の空気入りタイヤでは、ビード部とサイドウォール部を含むサイド部の、タイヤ半径方向外側域に配設された、印刷からなる環状の外側装飾部と、該外側装飾部のタイヤ半径方向内側に配設された、印刷からなる環状の内側装飾部とを具え、該内側装飾部には、少なくとも、第一の内側要素と第二の内側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施し、該外側装飾部には、該内側装飾部に施された装飾とは、不連続かつ異なる装飾を施すことにより、内側装飾部が外側装飾部とは異質に見え、内側装飾部がタイヤ周方向に不連続となるため、内側装飾部を、あたかもホイールの一部であるかのように見せることができ、リムの重量を増加させることなく、大径リムを求めるユーザのニーズに応えることができる。
また、上記のように内側装飾部がホイールの一部であるかのように見える結果として、外側装飾部だけがタイヤのサイド部のように見えるようになり、また、実際には丸みを帯びたサイド部の、少なくとも外側装飾部が平坦面状に見えるようになるので、タイヤの重量を増加させることなしに、サイド部が平坦面状のタイヤを求めるユーザのニーズに応えることができる。
ここにおいて、前記外側装飾部と、前記内側装飾部との明度を異なるものとすることにより、上述した、内側装飾部がホイールの一部であるように見えるようになる効果と、外側装飾部が平坦面上に見えるようになる効果とを高めることができる。
前記外側装飾部のタイヤ半径方向の幅をD、前記内側装飾部のタイヤ半径方向の幅をDとし、DとDの和をDとしたときに、D/Dを0.3〜0.6の範囲とした場合には、平坦面状のサイド部に見える外側装飾部と、ホイールの一部に見える内側装飾部との視覚的バランスが確保されることになって、外側装飾部と内側装飾部の視覚的効果を両立させることができる。
すなわち、D/Dの値が0.3未満となる場合には、外側装飾部のタイヤ半径方向の幅が狭くなりすぎるため、外側装飾部が平坦面状のサイド部に見えにくくなるとともに、外観品質を向上させる効果が発揮されにくくなる一方、D/Dの値が0.6を越える場合には、内側装飾部のタイヤ半径方向の幅が狭くなり過ぎるため、内側装飾部のリム径を大きく見せる効果が発揮されにくくなる。
そして、前記外側装飾部と前記内側装飾部との境界を、タイヤ最大幅付近に設けた場合には、看者に違和感を与えることなく、サイド部が平坦面状のタイヤが、大径リムに装着されているように見えるため、ユーザの嗜好をより十分に満たすことができる。
ところで、前記外側装飾部において、タイヤ周方向及び径方向の最大明度差を5%以内とした場合には、外側装飾部の明度がタイヤ周方向及び径方向のいずれにも対しても変化しないことにより、外側装飾部が平滑面に見え、外側装飾部が平坦面状に見える効果を高めることができる。
一方、外側装飾部の該明度差を5%よりも大きくすると、タイヤ周方向またはタイヤ半径方向に陰影が形成されているかの如くに見えるため、外側装飾部に立体感が生じてしまい、外側装飾部が平坦面状に見えにくくなる。
またここで、前記内側装飾部の装飾で、前記第一の内側要素と前記第二の内側要素とをタイヤ周方向で3〜100回交互に繰り返した場合には、第一の内側要素があたかもホイールのスポークのように見えることで、リムを大径に見せることができる。
すなわち、前記第一の内側要素と前記第二の内側要素の繰り返しが100回よりも大きくなった場合には、第一の内側要素同士の間隔が小さすぎるため、第一の内側要素がスポークのように見えにくくなり、リムを大径に見せる効果が低くなる。
前記内側装飾部の前記第一の内側要素を、タイヤ半径方向に対して、タイヤ周方向に傾けて設けた場合には、内側装飾部に、たとえば、タイヤの回転方向の動きを持たせることができて、外側装飾部との装飾の違いを顕著にし、外側装飾部の、サイド部を平坦面状に見せる機能と、内側装飾部の、リムを大径に見せる機能とをより有効に発揮させることができる。
そして、前記内側装飾部は、そのタイヤ半径方向の外縁位置から、タイヤ半径方向内側に、3mm以上10mm以下、または、該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの50%以下離隔した位置までの領域で、明度がタイヤ半径方向内側に向けて増加し、最大明度差が30%以上設けた場合には、内側装飾部のグラデーション領域が、外側装飾部と比べて凹んで見えることにより、外側装飾部が平坦面状に見える効果を一層高めるとともに、内側装飾部の第一の内側要素の影以外の部分が浮き上がったように見えることにより、内側装飾部を大径リムに見せる効果をもまた一層高めることができる。
前記内側装飾部の第二の内側要素が、明度50%以上、彩度15%以上の範囲の色彩部分を具える場合には、第二の内側要素が一定以上の彩度を持つことによって、外側装飾部と内側装飾部の質感を変えることで、外側装飾部が持っているサイド面を平坦面状に見せる効果を高めることができる。
さらに、外側装飾部の彩度を5%以下とした場合には、外側装飾部が無彩色に十分近づくこととなるので、内側装飾部が高い彩度を持つことによって、外側装飾部と内側装飾部の質感が大きく異なったものとなり、サイド面を平坦面状に見せる効果を一層高めることができる。
さらにまた、前記色彩部分が、タイヤ周方向に延在して装飾を形成する、複数のライン部分を有する場合には、色彩部分の全体に彩色を施す場合よりも、第一の内側要素がより浮き上がって見えることになって、内側装飾部がリムの一部に見える効果をより一層高めることができる。
加えて、前記内側装飾部が、そのタイヤ半径方向の外縁位置からタイヤ半径方向内側に3mm以上10mm以下、または該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの50%以下離隔した位置までの領域で、明度がタイヤ半径方向内側に向けて増加し、最大明度差を30%以上設けた場合には、上述の内側装飾部を大径リムに見せる効果を維持しつつ、外側装飾部と内側装飾部との質感を互いに異なるものとすることによって、第一の内側要素がより一層浮き上がって見えることになり、内側装飾部がリムの一部に見える効果をさらに高めることができる。
以上に述べたところにおいて、前記色彩部分の明度と彩度とを、明度が50〜80%で、彩度が50〜100%、または、明度が75〜100%で、彩度が15〜80%とし、前記色彩部分の色相を、タイヤが装着される車両の色相とほぼ一致させた場合には、タイヤの色相と車体の色相とに統一感を持たせることによって装飾性をより一層向上させることができる。
すなわち、上記の範囲より明度または彩度が低い場合には、色彩部分による装飾効果が小さくなる一方、上記の範囲より明度または彩度が高い場合には、外側装飾部が目立ちにくくなり、外側装飾部がサイド部を平坦面状に見せる効果を発揮しにくくなる。
さらに、前記外側装飾部に、タイヤ周方向に連続した装飾を施す場合には、タイヤ周方向に不連続な装飾を持つ内側装飾部と、外側装飾部との質感の差を大きくすることにより、外側装飾部が平坦面状に見える効果を高めることができる。
また、少なくとも、タイヤ周方向の幅が前記第一の内側要素及び前記第二の内側要素のいずれよりも小さい、第一の外側要素と第二の外側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施す場合には、外側装飾部の第一の外側要素と第二の外側要素との繰り返し数が、内側装飾部の第一の内側要素と第二の内側要素との繰り返し数よりも大きくなることにより、錯視の効果から、外側装飾部と内側装飾部のそれぞれが看者に与える凹凸感が異なるため、外側装飾部と内側装飾部との質感の差が大きくなり、外側装飾部が平坦面状に見える効果を高めることができる。
加えて、外側装飾部の彩度を5%以下とした場合には、外側装飾部がほぼ無彩色となることにより、外側装飾部が平坦面状に見える効果をさらに高めることができる。
なお、前記外側装飾部の装飾は、前記第一の外側要素と前記第二の外側要素との明度をともに10〜90%の範囲とするとともに、第一の外側要素と第二の外側要素との明度差を50〜80%の範囲とし、かつ、第一の外側要素と第二の外側要素とをタイヤ周方向で200〜1500回交互に繰り返した場合には、外側装飾部にあたかもモールド加工によるセレーション、リッジ等が形成されているように見え、また、タイヤサイド部に存在することになる前記カーカスプライの折り返し端の存在等に起因する円形状の凹凸部をより目立ちにくくすることができる。
ところで、前記内側装飾部の前記第一の内側要素の、タイヤ半径方向内側の内縁位置から、タイヤ半径方向外側に、該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの30%離隔した位置までの領域の少なくとも一部の明度と、前記外側装飾部の連続した装飾の平均明度、または、前記外側装飾部の前記第一の外側要素と前記第二の外側要素のそれぞれの平均明度の高い方との明度の差を、0〜15%の範囲とするとともに、前記内側装飾部の前記第一の内側要素の、前記第二の内側要素に隣接する領域の少なくとも一方に、明度が10〜30%の範囲の領域を設けた場合には、第一の内側要素に影を形成することによって、第一の内側要素に擬似的な立体感を与えることができ、このことにより、第一の内側要素を、第二の内側要素とは不連続に見せるとともに、ホイールのスポークにより近似させることができ、リムを大きく見せる効果をより高めることができる。
この発明の実施形態を、適用リムに組み付けて所定内圧を充填した無負荷状態のタイヤの半部について示す幅方向断面図である。なお、他のタイヤ半部は、図に示すところとは対称の構成を有することになる。 図1に示す実施形態のタイヤを、適用リムに組み付けて所定内圧を充填した無負荷状態で示す部分側面図である。 この発明の他の実施形態を示す、図2と同様の側面図である。 この発明のさらに他の実施形態のタイヤを示す、図2と同様の側面図である。 図1に示すタイヤを装着した車両を示す部分側面図である。 この発明の実施例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 この発明の実施例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 この発明の実施例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 この発明の実施例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 この発明の実施例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 この発明の実施例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 この発明の実施例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 実施例の比較例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。 実施例の比較例タイヤを示す、図2と同様の条件の下での側面図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。
なお、下記の説明はあくまで例示であり、タイヤの各部の構成や作用効果等は、これに限定されるものではない。
図1に例示する空気入りタイヤ10は、トレッド部1と、トレッド部1の側部に連続してタイヤ径方向内方に延びる一対のサイドウォール部2と、各サイドウォール部2のタイヤ半径方向内方端に連なる各ビード部3とを具えてなる。
以下、サイドウォール部2とビード部3とを合わせてサイド部4と呼ぶ。
ここで、空気入りタイヤ10は、一対のビード部3間に延在する、ラジアル配置を可とする少なくとも一枚のカーカスプライ6を具えており、該カーカスプライ6は、トレッド部1から一対のサイドウォール部2を介して一対のビード部3にわたってトロイド状に延び、ビード部3内に埋設されたビードコア5の周りに折り返すことで係止されている。
図2に、適用リム41とともに示すこの空気入りタイヤ10のタイヤサイド部4の外表面に、環状の外側装飾部11及び、該外側装飾部11のタイヤ半径方向内側に配設された、環状の内側装飾部21のそれぞれを印刷により形成する一方、内側装飾部21とリムライン位置との間32に、例えば、タイヤサイズ等を示す従来通りの凹凸面からなる刻印を施す。
なお、図2に示すところでは外側装飾部11と、内側装飾部21とを隣接させて形成しているが、外側装飾部11と内側装飾部21とを離隔させて配設することもできる。
そしてまた、同図では、会社名等を示す標章31を外側装飾部11に印刷によって形成することとしているが、これに代えて、該標章31を、内側装飾部21に印刷により形成することもできる。
ところで、環状の外側装飾部11及び内側装飾部21のそれぞれは、完全な環状、すなわちタイヤ周方向に1周にわたって連続させて形成することが、この発明の効果をより十分に発揮させる上で好ましいが、断続させて形成することもできる。この後者の場合、後述する第一の内側要素と第二の内側要素との繰り返し数は、内側装飾部21を、タイヤ周方向で断続させることなく、連続させて形成したときの繰り返し数をもってカウントするものとする。同様に、第一の外側要素と第二の外側要素との繰り返し数も、外側装飾部を連続させて形成したときの繰り返し数をもってカウントするものとする。
図示のように、印刷によって外側装飾部11、及び内側装飾部21及び標章31を形成することにより、タイヤの装飾性を向上させることができる他、印刷をもって、サイド部外表面の凹凸をなくすることで、走行時の空気抵抗が少なくなって、燃費性能が向上し、また、タイヤサイド部へのクラックも発生し難くなるので、耐久性を向上させることができる。
一方、内側装飾部21の内周側の刻印領域32には、凹凸面からなる刻印を施すことで、摩滅等による意図しない消滅を有効に防止することができる。
しかも、タイヤを車両に装着して走行した際、刻印領域32は、タイヤ最大幅位置よりもタイヤ幅方向の内側に位置することになるため、車両の進行方向前方からの空気(風圧)に対し、刻印領域32がブラインドとなり、刻印領域32の大部分には車両進行方向前方からの空気が直接当たらないため、刻印が空気抵抗に及ぼす影響は比較的小さい。
さらに、外側装飾部11と内側装飾部21とには、相互に不連続で、かつ異なる装飾を施すとともに、内側装飾部21には第一の内側要素22と、第二の内側要素23とを交互に繰り返して形成する。このことにより、内側装飾部21を、外側装飾部11とは異質に見せるとともに、内側装飾部21の、第一の内側要素22と、第二の内側要素23とをタイヤ周方向に不連続に交互に繰り返して形成することで、あたかも、内側装飾部21をホイール41の一部であるように見せることができ、リムの重量を増加させることなく、大径リムを求めるユーザのニーズに応えることができる。
なお、内側装飾部21をホイールの一部に見せるためには、内側装飾部21の少なくとも一部の彩色は、ホイールの彩色と合わせることが望ましい。
また、内側装飾部21をホイール41の一部であるように見せることによって、外側装飾部11のみがタイヤのサイド部に見えるようになるので、実際には丸みを帯びたサイド部4の外側装飾部11が平坦面状に見えるようになって、タイヤの重量を増加させることなく、サイド部が平坦面状のタイヤを求めるユーザのニーズに応えることができる。
ここにおいて、前記外側装飾部11と、前記内側装飾部21との明度を異なるものとした場合には、外側装飾部11が、内側装飾部21に対して一層異質に見えることで、内側装飾部がホイールの一部であるように見えるようになる効果と、外側装飾部が平坦面上に見えるようになる効果とを高めることができる。
ところで、図2に例示するように、外側装飾部11をタイヤ周方向に連続する装飾とした場合、または、図3に例示するように、外側装飾部11が、縞柄等のように、タイヤ周方向に間欠的に交互に繰り返し形成してなる第一の外側要素11aと、第二の外側要素11bとを具える場合には、タイヤ周方向に不連続な装飾を持つ内側装飾部と、外側装飾部との質感の差が大きくなることにより、外側装飾部が平坦面状に見える効果をより高めることができる。
またここでは、前記外側装飾部11と、前記内側装飾部21とのタイヤ半径方向の幅をそれぞれD及びDとし、DとDの和をDとしたときに、D/Dを0.3〜0.6の範囲とする。この場合には、平坦面状のサイド部4に見える外側装飾部11と、ホイール41の一部に見える内側装飾部21との視覚的バランスが確保されることで、外側装飾部11と内側装飾部21の装飾的効果をうまく両立させることができる。
そして、前記外側装飾部11と、前記内側装飾部21との境界をタイヤ最大幅位置4a付近に設けた場合には、看者に違和感を与えることなく、サイド部が平坦面状のタイヤが、大径リムに装着されているように見えるため、ユーザの嗜好をより十分に満たすことができる。
ここで、図3に示すように、外側装飾部11において、前記タイヤ周方向の第一の外側要素11aと第二の外側要素11bとの明度をともに10〜90%の範囲とするとともに、第一の外側要素11aと第二の外側要素11bとの明度差を50〜80%の範囲とすることができ、第一の外側要素11aと第二の外側要素11bとの配置は、たとえば、標章31の形成域を除いて200〜1500回交互に繰り返すことができる。
このような印刷態様によれば、外側装飾部11に、あたかもモールド加工によるセレーション、リッジ等が形成されているように見え、また、前記カーカスプライ6の折り返し端の存在に起因する円形状の凹凸部をより目立ちにくくすることができて、タイヤサイド部4の外観品質を向上させることができる。
なお、第一の外側装飾部11a及び第二の外側装飾部11bは、タイヤ回転軸を中心として放射状に形成することができる他、第一の外側装飾部11a及び第二の外側装飾部11b、または、それらの境界を曲線または折れ線等となるように形成することもできる。
またここで、内側装飾部21において、タイヤ周方向に前記第一の内側要素22と前記第二の内側要素23を3〜100回交互に繰り返す場合、それらの両要素22、23の繰り返し回数を、例えば図2、3に示すように、現在市販されているホイールのスポーク本数に近い、9回以下とし、第二の内側要素のタイヤ周方向の円弧幅Wを、第一の内側要素のタイヤ周方向の円弧幅Wよりも大きくした場合には、ホイールスポークが第一の内側要素内まで延長しているように見えるため、大径リムを装着しているように見せることができる。
なお、ユーザがタイヤとリムを別個に購入する場合、ホイールスポークの数及び形状と、タイヤの第一の内側要素の装飾とは必ずしも一致する訳ではないが、たとえ一致しなかったとしても類似さえしていれば、内側装飾部をホイールの一部と見せる効果が発揮される。
ところで、他の実施形態を示す図4のように、第一の内側要素22のタイヤ周方向の円弧幅Wと、第二の内側要素23のタイヤ周方向の円弧幅Wとを略等しくするとともに、それらの両要素22、23の繰り返し回数を、現在市販されているホイールの本数とは異なる、30回〜100回とした場合でも、内側装飾部21の全体がホイール41の一部であるように見えることになって、大径リムを装着しているように見せることができる。
ところで、図2において、内側装飾部21の、第一の内側要素22のタイヤ半径方向の内縁位置から、タイヤ半径方向外側に、該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの30%離隔した位置までの領域の一部である立体要素22aの平均明度と、外側装飾部11の連続した装飾の平均明度との明度の差を、0〜15%の範囲とするとともに、内側装飾部21の第一の内側要素22のタイヤ周方向のいずれか一方の端部分、図では周方向の右端部分に、明度が10〜30%の範囲の領域である影要素22bを設けた場合は、第一の内側要素22に影が形成されることになって、第一の内側要素22に擬似的な立体感を与えることができるので、第一の内側要素22を、よりホイールのスポークのように見せることができ、リムを大きく見せる効果をより高めることができる。
なお、外側装飾部11または内側装飾部21内に、標章31が形成される場合には、前記平均明度は標章31を除いた部分の平均明度を示すものとする。以下示す第一の外側装飾部11a及び第二の外側装飾部11bの平均明度についても同様である。
一方、図3において、内側装飾部21の、第一の内側要素22の立体要素22aの平均明度と、第一の外側装飾部11aと第二の外側装飾部11bの平均明度の高い方との明度の差を、0〜15%の範囲とするとともに、内側装飾部21の第一の内側要素22の影要素22bを設けた場合も同様に、リムを大きく見せる効果をより高めることができる。
また、内側装飾部21の第一の内側要素22を、タイヤの半径方向に対してタイヤ周方向のいずれかの側に傾けて設け、その傾きを、たとえば図2〜4に示すように、タイヤの回転方向とは逆の方向に、第一の内側要素22の輪郭が流線型となるように湾曲させた場合には、内側装飾部21に、タイヤの回転方向の動きを持たせることができるために、外側装飾部11との装飾の違いが顕著になり、外側装飾部11による、サイド部4を平坦面状に見せる効果と、内側装飾部21による、リムを大径に見せる効果を一層高めることができる。
なお、輪郭が直線となるように傾けることや、折れ線状となるように傾けることもできる。
そして、図2〜4に示すように、内側装飾部21の、タイヤ半径方向の外縁位置から、タイヤ半径方向内側に、3mm以上10mm以下の範囲内、または、該外縁位置から、内側装飾部21の半径方向の幅Dの50%以下離隔した位置までに、明度がタイヤ半径方向内側に向けて増加し、最大明度差が30%以上となる環状のグラデーション領域24を設けることができる。この場合、一般に明度が低い部分は凹んで見え、明度が高い部分は突出して見えることから、該グラデーション領域24が、外側装飾部11と比べて凹んで見えることにより、外側装飾部11が平坦面状に見える効果を一層高めることができるとともに、上述した内側装飾部21の第一の内側要素22の影以外の部分が浮き上がったように見えることにより、内側装飾部を大径リムに見せる効果をさらに高めることができる。
ここで、グラデーションを形成するに当っては、明度を任意の態様で変化させることができ、たとえば、タイヤ半径方向の内側に向けて、明度を線形的に増加させることもできる。
ここで、内側装飾部21の第二の内側要素23は、明度50%以上、彩度15%以上の範囲の色彩部分23aを具えることができる。この場合、第二の内側要素23に彩度を持たせることで、外側装飾部11と内側装飾部21の質感に大きな違いを持たせることができ、外側装飾部11による、サイド面4を平坦面状に見せる効果を高めることができる。
さらにまた、図2〜4に示すように色彩部分23aがタイヤ周方向に延在する装飾を形成する複数のライン部分を有する場合には、色彩部分23aの全体に彩色を施す場合よりも、第二の内側要素23が浮き上がって見える効果を抑えることによって、内側装飾部21がリムの一部に見える効果をより一層高めることができる。
なお、図2〜4に示すところからは明らかではないが、色彩部分23aには、明度90%、彩度100%、色相200度(黄緑)のライン部分と、明度55%、彩度85%、色相130度(青)のライン部分とが、タイヤ半径方向内側から、互いに繰り返して形成されている。またここでは、ラインを、湾曲姿勢で周方向に延在させているが、波線等とすることも可能である。
図5には、この発明に係る、上述したような空気入りタイヤを搭載した車両51を示す。ここで、色彩部分23aの明度と彩度とを、明度が50〜80%で、彩度が50〜100%、または、明度が75〜100%で、彩度が15〜80%とし、色彩部分23aの色相と、タイヤが装着される車両51の色相との差をたとえば、0度〜60度として合わせた場合には、タイヤの色相と車両の色相とに統一感を持たせることによって装飾性が向上し、またたとえば、外側装飾部11の色相を、色彩部分23a並びに車両51の色相と異なるものにすることで、外側装飾部11が強調され、外側装飾部11がサイド部4を平坦面状に見せる効果をさらに高めることができる。
以下、この発明に従う実施例タイヤ1〜7と、比較例タイヤ1、2を試作して、それぞれのタイヤを車体に装着して目視確認を行い、看者が認識するリム径の大きさ及びサイド部の平坦さについて調査した。具体的には、試作したタイヤのそれぞれを、10人の看者が観察して、外側装飾部及び内側装飾部が形成されていないタイヤよりもリムが大きく感じるか、及びサイド部が平坦に感じるかのアンケート調査を行った。その結果を表1に示す。なお、リム径の大きさ及びサイド部の平坦さは、比較例タイヤの調査結果を100として、各タイヤの調査結果を指数で示したものであり、それぞれ数字が大きいほど、看者はリム径を大きく感じ、サイド部が平坦と感じたことを示す。
ここで、実施例タイヤ1〜7及び比較例タイヤ1、2は、サイズが195/65R15であり、タイヤ半径方向の幅が75mmであるタイヤのサイド部に、リムライン位置からタイヤ半径方向に15mmの間隔を設け、タイヤ半径方向の幅をそれぞれD、Dとしてなる内側装飾部、外側装飾部を、タイヤ半径方向の外側に向けて、順次隣接させて配設したものとする。
なお、外側装飾部と内側装飾部との境界と、タイヤ最大幅位置との、タイヤ半径方向の間隔をΔDとした。ΔDが正の場合は、内側装飾部がタイヤ最大幅位置を超えて配設されていることを示し、ΔDが負の場合には、逆に外側装飾部がタイヤ最大幅位置を超えて配設されていることを示す。
また、実施例タイヤ1〜7には、外側装飾部に、明度80%、彩度0%の装飾を施した。
内側装飾部の第一の内側要素には、彩度が0%のままで、明度を80%から10%まで、タイヤ半径方向内側から外側に向けて線形的に低下させた装飾を施した。
一方、比較例タイヤ1には、外側装飾部に明度80%、彩度0%の装飾を、内側装飾部に明度70%、彩度0%の装飾を施した。
比較例タイヤ2には、外側装飾部に明度80%、彩度0%の装飾を、内側装飾部のタイヤ半径方向の外端から10mmの領域に明度10%、彩度0%の装飾を、それ以外の内側装飾部に明度70%、彩度0%の装飾を施した。
実施例タイヤ1〜6の、内側装飾部の第二の内側要素、及び比較例タイヤ2の内側装飾部には、明度80%、彩度0%の地色の上に、明度90%、彩度100%、色相200度(黄緑)のライン部分1と、明度55%、彩度85%、色相130度(青)のライン部分2とを、タイヤ半径方向内側から、互いに繰り返して形成する。ライン部分1、2のタイヤ幅方向の幅は1mmとし、ライン部分間のタイヤ幅方向の間隔は1.5mmとする。
さらに、実施例タイヤ6には、外側装飾部に、明度90%、彩度0%の第一の外側要素と、明度10%、彩度0%の第二の外側要素とを100回繰り返してなるセレーション状の装飾を形成した。
また、実施例タイヤ1〜7では、内側装飾部のタイヤ半径方向外端から、幅10mmにかけて、明度を80%から10%まで、タイヤ半径方向内側から外側にかけて線形的に低下させて、内側装飾部にグラデーション領域を形成した。該グラデーション領域の彩度は0%とした。
試験結果から、サイド部に外側装飾部と内側装飾部を設け、内側装飾部に第一の内側要素と第二の内側要素とを具える実施例タイヤでは、比較例タイヤよりもリム径が大きく見えるとともに、サイド部が平坦面状に見えることが明らかになった。
また、外側装飾部にセレーション状の印刷部を設けたり、グラデーションを形成したり、内側装飾部に色彩部分を設けることで、一層リム径が大きく見えるとともに、サイド部が平坦面状に見えることが明らかになった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 サイド部
4a タイヤ最大幅位置
5 ビードコア
6 カーカスプライ
10 タイヤ
11 外側装飾部
11a 第一の外側要素
11b 第二の外側要素
21 内側装飾部
22 第一の内側要素
22a 立体要素
22b 影要素
23 第二の内側要素
23a 色彩部分(ライン部分)
31 標章
32 刻印領域
41 ホイール
51 車両
外側装飾部のタイヤ半径方向の幅
内側装飾部のタイヤ半径方向の幅
とDの和
第一の内側要素のタイヤ周方向の幅
第二の内側要素のタイヤ周方向の幅

Claims (17)

  1. ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ半径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部とを具えてなる空気入りタイヤであって、
    ビード部とサイドウォール部を含むサイド部の、タイヤ半径方向外側域に配設された、印刷により平滑に形成してなる環状の外側装飾部と、該外側装飾部のタイヤ半径方向内側に配設された、印刷により平滑に形成してなる環状の内側装飾部とを具え、
    該内側装飾部には、少なくとも、第一の内側要素と第二の内側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施し、
    該外側装飾部には、該内側装飾部に施された装飾とは、不連続かつ異なる装飾を施し
    前記外側装飾部には、少なくとも標章を形成してなり、
    前記第一の内側要素は、前記第二の内側要素よりも高い明度の領域を有し、
    前記第一の内側要素は、前記第二の内側要素よりもタイヤ周方向の円弧幅が大きく、
    前記内側装飾部は、そのタイヤ半径方向の外縁位置から、タイヤ半径方向内側に、明度がタイヤ半径方向内側に向けて増加する領域を備える空気入りタイヤ。
  2. ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ半径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部とを具えてなる空気入りタイヤであって、
    ビード部とサイドウォール部を含むサイド部の、タイヤ半径方向外側域に配設された、印刷により平滑に形成してなる環状の外側装飾部と、該外側装飾部のタイヤ半径方向内側に配設された、印刷により平滑に形成してなる環状の内側装飾部とを具え、
    該内側装飾部には、少なくとも、第一の内側要素と第二の内側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施し、
    該外側装飾部には、該内側装飾部に施された装飾とは、不連続かつ異なる装飾を施し、
    該外側装飾部には、少なくとも標章を形成してなり、
    前記内側装飾部の前記第二の内側要素が、明度50%以上、彩度15%以上の範囲の色彩部分を具え、
    前記色彩部分が、タイヤ周方向に延在して装飾を形成する、複数のライン部分を有してなる空気入りタイヤ。
  3. ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ半径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部とを具えてなる空気入りタイヤであって、
    ビード部とサイドウォール部を含むサイド部の、タイヤ半径方向外側域に配設された、印刷により平滑に形成してなる環状の外側装飾部と、該外側装飾部のタイヤ半径方向内側に配設された、印刷により平滑に形成してなる環状の内側装飾部とを具え、
    該内側装飾部には、少なくとも、第一の内側要素と第二の内側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施し、
    該外側装飾部には、該内側装飾部に施された装飾とは、不連続かつ異なる装飾を施し、
    前記外側装飾部には、少なくとも標章を形成してなり、
    前記第一の内側要素は、前記第二の内側要素よりも高い明度の領域を有し、
    少なくとも、タイヤ周方向の幅が前記第一の内側要素及び前記第二の内側要素のいずれよりも小さく、彩度が5%以下の、第一の外側要素と第二の外側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施してなる空気入りタイヤ。
  4. 前記第一の内側要素は、前記第二の内側要素に隣接し、明度が10〜30%の範囲の領域である影要素を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記外側装飾部と、前記内側装飾部との明度を異なるものとしてなる、請求項1〜4の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記外側装飾部のタイヤ半径方向の幅をD、前記内側装飾部のタイヤ半径方向の幅をDとし、DとDの和をDとしたときに、D/Dを0.3〜0.6の範囲としてなる、請求項1〜5の何れか一項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記外側装飾部と前記内側装飾部との境界を、タイヤ最大幅付近に設けてなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  8. HSV色空間で明度100%を各色相で最も明るい色、明度0%を真黒とした場合に、前記外側装飾部の、タイヤ周方向及び径方向の最大明度差を5%以内としてなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記内側装飾部の装飾は、前記第一の内側要素と前記第二の内側要素とをタイヤ周方向で3〜100回交互に繰り返してなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記内側装飾部の前記第一の内側要素を、タイヤ半径方向に対して、タイヤ周方向に傾けて設けてなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記内側装飾部は、そのタイヤ半径方向の外縁位置から、タイヤ半径方向内側に、3mm以上10mm以下、または、該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの50%以下離隔した位置までの領域で、明度がタイヤ半径方向内側に向けて増加し、最大明度差が30%以上となる、請求項8〜10のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記内側装飾部の前記第二の内側要素が、明度50%以上、彩度15%以上の範囲の色彩部分を具えてなる、請求項8〜11のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記色彩部分が、タイヤ周方向に延在して装飾を形成する、複数のライン部分を有してなる、請求項12に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記色彩部分の明度と彩度とを、明度が50〜80%で、彩度が50〜100%、または、明度が75〜100%で、彩度が15〜80%とし、
    前記色彩部分の色相を、タイヤが装着される車両の色相とほぼ一致させてなる、請求項12または13に記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記外側装飾部には、彩度が5%以下のタイヤ周方向に連続した装飾、または、少なくとも、タイヤ周方向の幅が前記第一の内側要素及び前記第二の内側要素のいずれよりも小さく、彩度が5%以下の、第一の外側要素と第二の外側要素とを、タイヤ周方向に交互に繰り返す装飾を施してなる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  16. 前記外側装飾部の装飾は、前記第一の外側要素と前記第二の外側要素との明度をともに10〜90%の範囲とするとともに、第一の外側要素と第二の外側要素との明度差を50〜80%の範囲とし、かつ、第一の外側要素と第二の外側要素とをタイヤ周方向で200〜1500回交互に繰り返してなる、請求項1〜15のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  17. 前記内側装飾部の前記第一の内側要素の、タイヤ半径方向内側の内縁位置から、タイヤ半径方向外側に、該内側装飾部のタイヤ半径方向の幅Dの30%離隔した位置までの領域の少なくとも一部の明度と、前記外側装飾部の連続した装飾の平均明度、または、前記外側装飾部の前記第一の外側要素と前記第二の外側要素のそれぞれの平均明度の高い方との明度の差を、0〜15%の範囲とするとともに、
    前記内側装飾部の前記第一の内側要素の、前記第二の内側要素に隣接する領域の少なくとも一方に、明度が10〜30%の範囲の領域を設けてなる、請求項1〜16のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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