JP2013141927A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】多数のリッジの配設に代えて、タイヤのサイド部外表面に生じる凹凸を目立たなくすることができる新規な技術を提案する。
【解決手段】タイヤの少なくとも一方のサイド部15外表面の少なくとも一部に、明度、彩度及び色相のうちの少なくとも一つが徐々に変化するよう印刷により形成されたグラデーション要素23を有する装飾部19を複数並設してなる装飾部群17を備えるタイヤ。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤに関し、特には、タイヤのサイド部の外表面にタイヤの製造上ないし構造上発生し得る凹凸を目立たなくする技術に関するものである。
タイヤのサイド部の外表面には、カーカス層のタイヤ周方向の端部同士を重ね合わせたジョイント部やタイヤ径方向の折返し端部が局所的な凹凸となって現れ、特にこのような凹凸は、タイヤの内圧が高い場合やサイドゴムの厚みが薄い場合に目立ち易くなり、タイヤの外観を損なわせる原因になっていた。従来、このような局所的な凹凸を目立たなくすることを目的の一つとして、タイヤのサイド部の外表面に、通常リッジと呼ばれる微小な突条を多数配列することによって、帯状の装飾部を形成したものがあり(例えば、特許文献1参照)、これによれば、リッジの表面による光の反射等により、凹凸を目立ち難くすることができる。
特開2004−299662号公報
しかしながら、走行中のタイヤサイド部の繰返し変形に伴い、上記リッジないし、リッジ相互間の部分に応力が集中してクラックが発生し易い。また、リッジはサイド部外表面に対して高さを有しているため走行時の空気抵抗が増大するという問題があった。
それゆえ、本発明の目的は、リッジの配設に代えて、タイヤのサイド部外表面に生じる凹凸を目立たなくすることができる新規な技術を提案することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のタイヤは、タイヤの少なくとも一方のサイド部外表面の少なくとも一部に、明度、彩度及び色相のうちの少なくとも一つが徐々に変化するよう印刷により形成されたグラデーション要素を有する装飾部を複数並設してなる装飾部群を備えることを特徴とするものである。
かかるタイヤによれば、タイヤのサイド部に印刷により形成したグラデーション要素の色の濃淡によって、サイド部外表面にタイヤの製造上ないし構造上生じる局所的な凹凸をカモフラージュすることができるので、該凹凸を目立ち難くすることができる。なお、本明細書において、「色の濃淡」とは、明度、彩度及び色相のうち少なくとも一つに差(変化)があることを意味するものとする。
なお、本発明のタイヤにあっては、前記装飾部群は、前記装飾部を直線状に並設してなる装飾部列の複数列からなることが好ましく、これによれば、上記凹凸をより一層目立たなくすることができる。
また、本発明のタイヤにあっては、隣り合う前記装飾部列間において、一方の装飾部列の装飾部と、他方の装飾部列の装飾部は、前記装飾部の並設方向に位相がずれていることが好ましく、これによれば、それぞれのグラデーション要素を視覚的に確実に識別できるので、凹凸を目立ち難くする効果を確実に高めることができる。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記一方の装飾部列の装飾部と前記他方の装飾部列の装飾部の位相差は、0%を同位相とした場合に、前記装飾部の並設方向の長さの30%〜70%の範囲であることが好ましく、これによれば、それぞれのグラデーション要素の境界を視覚的により確実に認識できるので、凹凸を目立ち難くする効果を確実に高めることができる。すなわち、隣り合う装飾部列間において一方の装飾部列の装飾部と他方の装飾部列の装飾部の位相差30%未満又は70%を超える場合には、隣り合う装飾部列間でグラデーション要素が視覚的に一体化してしまい、サイド部外表面の凹凸を目立ち難くする効果が低下する虞がある。なお、本発明において、装飾部の長さ等の各寸法の測定は、タイヤが空気入りタイヤであるときは、空気入りタイヤを、正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、荷重を加えない無負荷状態(以下、「所定状態」という。)で行うものとする。そして、「正規リム」とは、JATMAに規定される「標準リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、「正規内圧」とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記並設方向に沿った前記装飾部の長さが、該装飾部の幅に対して100%〜400%の範囲であることが好ましく、これによれば、それぞれのグラデーション要素を視覚的に確実に識別できるので、凹凸を目立ち難くする効果を高めることができる。なお、「装飾部の幅」とは、装飾部の並設方向に対して垂直な方向における該装飾部の最大幅を指す。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記装飾部の幅が1〜5mmの範囲内であることが好ましく、これによればそれぞれのグラデーション要素を視覚的に識別し易くして、凹凸を目立ち難くする効果をより高めることができる。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記グラデーション要素が、50%以上の明度差、50%以上の彩度差、及び/又は40°以上の色相差を有することが好ましく、グラデーション要素の明度差が50%未満、彩度差が50%未満、及び色相差が40°未満であると、サイド部外表面の凹凸を目立ち難くする効果が低下する虞がある。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記装飾部群が、サイド部のタイヤの最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に配置されることが好ましく、その領域は構造上凹凸が発生しやすい場所であるため、より効果的に凹凸を目立ち難くすることができる。ここで「タイヤの最大幅位置」とは、上記所定状態における、タイヤ幅方向断面内のタイヤ最大幅を有する位置を指す。
しかも、本発明のタイヤにあっては、前記装飾部が矩形であることが好ましく、これによれば、凹凸を目立ち難くする効果をより高めることができる。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記装飾部群が配置された領域のタイヤ径方向内側の領域に印刷により形成された内側装飾部を備えることが好ましく、これによれば、タイヤのサイド部を、あたかもホイールの一部のように見せることができ、実際よりもホイールのリム径が大きなタイヤのような外観を得ることができる。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記内側装飾部が、明度と彩度との積が20%以上となるような色で構成されることが好ましく、明度と彩度との積が20%未満となるような色で構成されると、タイヤ自体の色(黒色)と比べた際に充分に識別できず、ホイールの一部のような外観を充分に得られなくなる虞がある。
さらに、本発明のタイヤにあっては、前記サイド部外表面のうち、リムラインからタイヤ径方向に10〜25mmまでを除く領域を表示可能領域としたとき、該表示可能領域のタイヤ径方向高さの20%以上の範囲に、前記内側装飾部が配置されることが好ましく、これによれば、より確実にホイールの一部のような外観を得ることができ、20%未満であると、ホイールの一部のような外観を充分に得られなくなる虞がある。ここで、「タイヤ断面高さ」とは、上記所定状態におけるタイヤの外径とリム径との差の1/2の値をいうものとする。
本発明によれば、リッジの配設に代えて、タイヤのサイド部外表面に生じる凹凸を目立たなくすることができる。
本発明にしたがう一実施形態の空気入りタイヤをリム組みした状態で示すタイヤ幅方向断面図(半図)である。 図1のタイヤのサイド部を示す部分側面図である。 図2における装飾部群を部分的に拡大して示す図である。 本発明にしたがう他の実施形態のタイヤの装飾部群を模式的に表す図である。 本発明にしたがう実施例1の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例2の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例3の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例4の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例5の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例6の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例7の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例8の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例9の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例10の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例11の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例12の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例13の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例14の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例15の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例16の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例17の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 本発明にしたがう実施例18の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 従来例の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。
以下、本発明にしたがうタイヤの実施の形態の一例について、図面に基づき詳細に説明する。
本発明は、図1に示すような、一対のビード部3と、該ビード部3のタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部5と、これらのサイドウォール部5間を跨るトレッド部7とを備えるとともに、タイヤ内部に、これらビード部3、サイドウォール部5及びトレッド部7に亘ってトロイド状に延びるとともに、その端部がそれぞれ各ビード部3に埋設したビードコア9の周りに折り返されたカーカス層11と、カーカス層11のタイヤ径方向外側に配置されたベルト層13とを備えることができる空気入りタイヤに適用することができる。また、上記の空気入りタイヤに限らず、勿論中実構造のソリッドタイヤ(図示省略)に対しても適用することも可能である。本発明が対象とするサイド部外表面の凹凸は、カーカス層のジョイント部やタイヤ径方向の折返し端部によって形成されるものに限定されず、タイヤ製造上ないし構造上生じ得る例えば加硫時の不均一なゴム流れによって生じる凹凸等も対象とすることができる。以下、本発明を空気入りタイヤに適用した例を説明する。
図1に示すように、サイド部15は、上記サイドウォール部5及び上記ビード部3を含み、より詳細には、トレッド踏面のタイヤ幅方向外側端縁からビード部3のリム嵌合部に至る範囲をいうものとする。ここで「トレッド踏面」とは、タイヤが空気入りタイヤであるときは、空気入りタイヤを、正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、正規荷重を加えて平坦な面に押し付けたときのトレッド部が上記平坦な面に接触する面を指すものとする。そして、「正規荷重」とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。なお、図中符号Rはリムである。
図2に示すように、タイヤは、少なくとも一方(この例では一方)のサイド部15の外表面の少なくとも一部の領域に、印刷により形成された環状の装飾部群17を備える。なお、装飾部群17はサイド部15の全体にわたっていても、サイド部15の一部のみに設けてもよい。装飾部群17は複数の装飾部19を直線状に並設してなる装飾部列21の複数列からなる。この実施形態の場合、装飾部19が並設方向Dに直線状に配置されて装飾部列21を形成し、複数の装飾部列21が位相をずらしながら、連続的に並設方向Dと垂直に配置される。すなわち、この場合において装飾部19は千鳥状に隙間なく配置される。また、図3に拡大して示すように、各装飾部19は印刷により形成されたグラデーション要素23を有し、各グラデーション要素23は、明度、彩度及び色相(以下、「明度等」という。)のうち少なくとも一つが、一端23aから他端23bに向けて並設方向D(すなわち、この場合矩形の長辺方向)に沿って徐々に変化するものである。また、装飾部群17は、タイヤの両方のサイド部15に形成しても良い。装飾部群17を形成する方法として、インクジェット印刷、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷等の既知の印刷技法を用いることができる。
以下、装飾部群17について具体例に基づき説明する。本実施形態において、装飾部群17を構成する各装飾部19は矩形の形状を有し、グラデーション要素23は矩形の装飾部19の長辺方向に沿って、一方の短辺19aから他方の短辺19bに向けて、明度等のうち少なくとも一つが徐々に変化している。すなわちこの場合、グラデーション要素23の一端23aと上記した装飾部19の一方の短辺19aとが一致し、グラデーション要素23の他端23bと装飾部19の他方の短辺19bとが一致する。このグラデーション要素23を有する矩形の装飾部19が長辺方向に沿って繰り返し直線状に並設されることにより、色の濃淡が繰り返される装飾部列21を形成する。さらに、隣り合う装飾部列21間において、一方の装飾部列21の装飾部19と、他方の装飾部列21の装飾部19は、上記の並設方向Dに位相がずれている。すなわち、隣り合う装飾部列21間において、色の濃淡は一致しない。なお、この例では、印刷により形成される装飾部19の形状は全て同一であるが、必ずしも全て同一でなくてもよく、また、装飾部列21の配置される方向はこの場合、全て平行であるが、必ずしも全て平行でなくてもよい。
ここで、各グラデーション要素23において、グラデーションを表現するにあたっては、明度、彩度及び色相のうちの何れか1つを一定とし、残りの2つを、装飾部19の並設方向Dに一端23aから他端23bに向けて徐々に変化させてもよく、あるいは、明度、彩度及び色相のうちの何れか2つを一定とし、残りの1つを一端23aから他端23bに向けて徐々に変化させてもよい。また、明度、彩度及び色相全てを一端23aから他端23bに向けて徐々に変化させることによりグラデーション要素23のグラデーションを表現してもよい。
この例では、各グラデーション要素23は、色相、彩度一定の下、明度が一端23aから他端23bに向けて80%から30%(明度差50%)に徐々に(滑らかに)変化するグラデーションによって構成されている。なお、明度、彩度及び色相は、HSVモデル(HSV色空間ともいう。)において定義される。また、明度、彩度及び色相は、以下の方法で測定することができる。すなわち、分光測色計(例えば、コニカミノルタ社製)を用いて、グラデーション要素23の明度、彩度及び色相を他系統(例えばLab色空間)で測定した後、必要なソフトウエア(例えば、photoshop(登録商標))を用いてHSV系統に変換することである。
かかる構成を有するタイヤによれば、サイド部15に印刷により形成したグラデーション要素23の色の濃淡の繰り返しによって、サイド部15外表面に生じる、カーカス層11のタイヤ周方向の端部同士を重ね合わせたジョイント部やタイヤ径方向の折返し端部等による局所的な凹凸(段差)をカモフラージュすることができるので、該凹凸を目立ち難くすることができる。また、グラデーション要素23は印刷により形成された平滑面であり、従来技術のように上記リッジで装飾部を形成した場合に比べて、タイヤ転動時の装飾部による空気抵抗を大幅に低減することができるとともに上述したようなリッジに起因したクラックがサイド部15に発生することもない。
また、上記実施形態のタイヤによれば、装飾部群17が、装飾部19を直線状に並設してなる装飾部列21の複数列からなることによって、並設方向Dにだけでなく、並設方向に対して垂直な方向にも色の濃淡が繰返されることによる相乗効果によって、上記凹凸をより一層目立たなくすることができる。
さらに、上記実施形態によれば、隣り合う装飾部列21間において、一方の装飾部列21の装飾部19と、他方の装飾部列21の装飾部19は、装飾部19の並設方向Dに位相がずれているため、それぞれのグラデーション要素23を視覚的に確実に識別でき、凹凸を目立ち難くする効果を確実に高めることができる。
なお、本発明において、隣り合う装飾部列21間において、一方の装飾部列21の装飾部19と他方の装飾部列21の装飾部19の位相差は、0%を同位相とした場合に、装飾部19の並設方向Dに沿った長さの30%〜70%の範囲であることが好ましく、これによれば、それぞれのグラデーション要素23の境界を、視覚的により確実に認識できるので、サイド部15外表面の凹凸を目立ち難くする効果を高めることができる。すなわち、上記の位相差が30%未満、又は70%を超える場合には、隣り合う装飾部列21間でグラデーション要素23が視覚的に殆ど一体化してしまい、サイド部15外表面の凹凸を目立ち難くする効果が低下する虞がある。
また、本発明において、並設方向に沿った装飾部19の長さLが、該装飾部19の幅Wに対して100%〜400%の範囲であることが好ましく、これによれば、それぞれのグラデーション要素23を、視覚的により確実に識別できるので、サイド部15外表面の凹凸を目立ち難くする効果を高めることができ、100%未満であるとグラデーションを明確に表現し難くなる虞があり、400%を超えると、並設方向の装飾部の個数が少なくなるため、凹凸を目立ち難くする効果が低下する虞がある。
さらに、本発明において、装飾部19の幅が1〜5mmの範囲内であることが好ましく、1mm未満だと小さすぎてそれぞれのグラデーション要素23を視認的に識別し難くなる虞があり、5mmを超えると繰り返しの相乗効果が得にくくなるため、サイド部15外表面の凹凸を目立ち難くする効果が低下する虞がある。
さらに、本発明において、グラデーション要素23が、(HSVモデルにおいて、)50%以上の明度差(明度の最小値と最大値の差)、50%以上の彩度差(彩度の最小値と最大値の差)、及び/又は40°以上の色相差(色相の最小値と最大値の差)を有することが好ましく、グラデーション要素23の明度差が50%未満、彩度差が50%未満、及び色相差が40°未満であると、それぞれのグラデーション要素23が識別し難くなり、サイド部15外表面の凹凸を目立ち難くする効果が不充分となる虞がある。
さらに、本発明において、装飾部群17が、サイド部15のタイヤの最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に配置されることが好ましく、これによれば、特に厚みが薄く、構造の端部の剛性段差の影響を受けやすいため凹凸が生じやすい領域に装飾部19を配置することにより、より効果的に凹凸を目立ち難くすることができる。
さらに、本発明において、装飾部群17が配置された領域のタイヤ径方向内側の領域に印刷により形成された内側装飾部18を備えることが好ましく、これによれば、タイヤのサイド部15を、あたかもホイールの一部のように見せることができ、実際よりもホイールのリム径が大きなタイヤのような外観を得ることができる。内側装飾部18は、明度等の変化しない単色でもよい。
さらに、本発明において、内側装飾部18が、明度と彩度との積が20%以上となるような色で構成されることが好ましく、明度と彩度との積が20%未満となるような色で構成されると、タイヤ自体の色(黒色)と比べた際に充分に識別できず、ホイールの一部のような外観を得られなくなる虞がある。
さらに、本発明において、サイド部15外表面のうち、リムラインmからタイヤ径方向に10〜25mmまでを除く領域を表示可能領域としたとき、該表示可能領域のうちタイヤ径方向高さhの20%以上の範囲に、前記内側装飾部が配置されることが好ましく、これによれば、より確実にホイールの一部のような外観を得ることができ、20%未満であると、ホイールの一部のような外観を充分に得られなくなる虞がある。
図4は、本発明にしたがう他の実施形態のタイヤのサイド部の装飾部群17を模式的に示す図である。この図において、それぞれの装飾部19は、先の実施形態と同様にグラデーション要素を備えるが、グラデーション要素は図示を省略する。このタイヤは、サイド部15の外表面の領域に、印刷により形成された装飾部群17を備え、該装飾部群が、複数の装飾部19を直線状に並設してなる装飾部列21を複数配置したものであり、装飾部19がグラデーション要素を有し、各グラデーション要素は、明度等のうち少なくとも一つが、並設方向の一端から他端に向けて徐々に変化する点では、先の実施形態のタイヤと同じであるが、装飾部列21の配置される方向は平行でない点が異なる。具体的には、図4に示すように、装飾部列21の中心を通る並設方向Aが、環状の装飾部群17の外側の輪郭をなす円Cに対して交差する点Pにおいて、その点Pにおける接線Bとのなす角度θが一定となるように傾斜している。この場合、装飾部19の形状は、タイヤ径方向内側に位置する装飾部ほど小さく、外側に位置する装飾部ほど大きくなる。また、各装飾部19は、タイヤ径方向内側の辺が短く、外側の辺が長い四角形となる。
かかる実施形態のタイヤによれば、先の実施形態のタイヤと同様、タイヤのサイド部15に形成したグラデーション要素の色の濃淡によって、サイド部に生じる、カーカス層11のタイヤ周方向の端部同士を重ね合わせたジョイント部やタイヤ径方向の折返し端部等による局所的な凹凸(段差)をカモフラージュすることができるので、該凹凸を目立ち難くすることができる。また、グラデーション要素は印刷により形成された平滑面であり、従来技術のように上記リッジで装飾部を形成した場合に比べて、タイヤ転動時の装飾部による空気抵抗を大幅に低減することができるとともに上述したようなリッジに起因したクラックがサイド部に発生することもない。また、本実施形態では、回転体であるが故に特殊な座標体系によって設計されるタイヤに於いて、装飾部群の設定が容易で、さらに先の基本的な実施形態とも同等の効果を得ることができる。
なお、上述したところは、本発明の実施形態の一例に過ぎず、本発明は種々の変更、改良が可能である。例えば、グラデーション部の色(色相)は、例えば、タイヤを装着する車体の色にほぼ合わせてもよく、これによれば、車体と一体的なデザインを創出することができる。
本発明にしたがう実施例のタイヤにおいて、装飾部群を変化させ、それぞれのタイヤのサイド部に生じる凹凸についての目視確認を行い、凹凸の目立ち難さについて実験を行ったので、以下説明する。
ここで、実施例1〜18のタイヤは、サイズが195/65R15であり、それぞれ図5〜図22に示した装飾部群および内側装飾部をサイド部に備えるものである。実施例1〜17のタイヤにおいて、装飾部群および内側装飾部の配設範囲は、リムラインからタイヤ径方向外側に10mmの位置から67mmの位置にわたる環状領域であり、実施例18のタイヤは、装飾部群および内側装飾部の配設範囲が、リムラインからタイヤ径方向外側に33.4mmの位置から67mmの位置にわたる環状領域である。それぞれのタイヤにおける装飾部のグラデーション要素のHSVモデルにしたがう明度差(%)、彩度差(%)及び色相差(度)、ならびに隣接する装飾部列間での装飾部のずれの位相差(%)、各装飾部の幅に対する長さの割合(%)、各装飾部の幅(mm)、内側装飾部の明度と彩度の積(%)、タイヤ径方向における内側装飾部の配設範囲(表示可能領域に対する割合(%))は、表1に示すとおりである。
従来例のタイヤは、サイズが195/65R15であり、サイド部にリッジによって装飾部が形成されたものである。
凹凸の目立ち難さは、上記各供試タイヤをサイズ6J×15のリムに装着し、内部にJATMA規格に準拠した最大内圧(240kPa)を充填した上で目視により判断した。評価結果を表1に示す。なお、表1の結果は、30人の看者が目視によって3段階に評価を行ったものであり、凹凸が目立つという意見が得られたのが10人未満の場合には「3」とし、凹凸が目立つという意見が得られたのが10人以上20人未満の場合には「2」とし、凹凸が目立つという意見が得られたのが20人以上の場合には「1」としている。
表1の結果からも分かるように、本発明を適用した実施例1〜18のタイヤによれば、リッジによって装飾部を形成した場合と比較して、タイヤのサイド部外表面に生じる凹凸を目立たなくすることができる(又は少なくともほぼ同等レベルである)ことが分かる。
かくして、本発明により、多数のリッジの配設に代えて、タイヤのサイド部外表面に生じる凹凸を目立たなくすることができる新規な技術を提案することが可能となった。
3 ビード部
5 サイドウォール部
7 トレッド部
9 ビードコア
11 カーカス層
13 ベルト層
15 サイド部
17 装飾部群
18 内側装飾部
19 装飾部
21 装飾部列
23 グラデーション要素
m リムライン
R リム

Claims (12)

  1. タイヤの少なくとも一方のサイド部外表面の少なくとも一部に、明度、彩度及び色相のうちの少なくとも一つが徐々に変化するよう印刷により形成されたグラデーション要素を有する装飾部を複数並設してなる装飾部群を備えることを特徴とする、タイヤ。
  2. 前記装飾部群は、前記装飾部を直線状に並設してなる装飾部列の複数列からなる、請求項1記載のタイヤ。
  3. 隣り合う前記装飾部列間において、一方の装飾部列の装飾部と、他方の装飾部列の装飾部は、前記装飾部の並設方向に位相がずれている、請求項2記載のタイヤ。
  4. 前記一方の装飾部列の装飾部と前記他方の装飾部列の装飾部の位相差は、0%を同位相とした場合に、前記装飾部の並設方向の長さの30%〜70%の範囲である、請求項3記載のタイヤ。
  5. 前記並設方向に沿った前記装飾部の長さが、該装飾部の幅に対して100%〜400%の範囲である、請求項1〜4の何れか一項に記載のタイヤ。
  6. 前記装飾部の幅が1〜5mmの範囲内である、請求項5記載のタイヤ。
  7. 前記グラデーション要素が、50%以上の明度差、50%以上の彩度差、及び/又は40°以上の色相差を有する、請求項1〜6の何れか一項に記載のタイヤ。
  8. 前記装飾部群が、サイド部のタイヤの最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に配置された、請求項1〜7の何れか一項に記載のタイヤ。
  9. 前記装飾部が矩形である、請求項1〜8の何れか一項に記載のタイヤ。
  10. 前記装飾部群が配置された領域のタイヤ径方向内側の領域に印刷により形成された内側装飾部を備えた、請求項1〜9の何れか一項に記載のタイヤ。
  11. 前記内側装飾部が、明度と彩度との積が20%以上となるような色で構成された、請求項10記載のタイヤ。
  12. 前記サイド部外表面のうち、リムラインからタイヤ径方向に10〜25mmまでを除く領域を表示可能領域としたとき、該表示可能領域のタイヤ径方向高さの20%以上の範囲に、前記内側装飾部が配置された、請求項10又は11記載のタイヤ。
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