JP5902486B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、サイド部の外表面に、周囲のゴムとは異なる色の印刷による装飾部を具えたタイヤに関する。
タイヤのサイドウォール部およびビード部のそれぞれの外表面を含むサイド部表面に、会社名、ブランド名、タイヤサイズおよび製造時期等を文字、図形、バーコードを含む記号、模様等からなる標章によって表示する従来技術では、摩擦等による標章の消滅を防ぐべく、全ての標章を、隆起部、窪み部およびリッジの少なくとも一つからなる凹凸面によって形成することが広く一般に行われている(例えば、特許文献1参照。)。
一方これとは別に、タイヤのサイド部表面に、周囲のゴムとは異なる色で環状の装飾帯を形成して、タイヤの装飾性を高めてその付加価値を上げるとともに、他のタイヤとの差別化を図る技術もある。
特開2004−299662号公報
ところで、近年、より大径のホイールに扁平のタイヤを装着するいわゆるインチアップが顧客のニーズとして高まっているが、バネ下重量増に伴う制動能力の低下や乗り心地性の悪化等の問題がある。
一方、タイヤサイド部の、ホイールスポークの径方向延長上に凹凸立体加工を施してインチアップ風の外観を創出する技術もあるが、実際にはタイヤとホイールの動バランス位置が合わないため、タイヤにこのような凹凸立体加工を施すことは現実的ではない。
それゆえ、この発明の目的は、タイヤサイズを変更することなしに錯視的にホイールを大きくでき、顧客の外観嗜好を満たすことができる新規なタイヤを提案することにある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明のタイヤは、タイヤの少なくとも一方のサイド部の外表面の少なくも一部に、装飾部を備え、該装飾部が、タイヤ周方向に沿って延びる環状装飾部分と、該環状装飾部分のタイヤ半径方向内側でタイヤ周方向に互いに離間して配置された複数の断続装飾部分とを有し、前記環状装飾部分は、タイヤ最大幅付近に配置されるとともに少なくともタイヤ半径方向の中央部分において明度が30%以上であることを特徴とするものである。
かかる構成になるタイヤによれば、看者に対して、環状装飾部分によってホイールのフランジ部に類似した視覚効果を与えることができるとともに、該環状装飾部分の半径方向内側に配置された複数の断続装飾部分によってホイールのスポーク部に類似した視覚効果を与えることができるので、装飾部をホイールの一部であると看者に錯視させることができ、タイヤサイズを変更することなくインチアップ風の外観を創出することができる。
また、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記環状装飾部分は、タイヤ最大幅付近に配置されるとともにタイヤ径方向外縁部分において明度が20%以下であることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記環状装飾部分のタイヤ径方向外縁部分のタイヤ径方向幅を、前記環状装飾部分のタイヤ径方向外縁部分以外の部分のタイヤ径方向幅よりも小さくすることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記環状装飾部分のタイヤ径方向の最大幅を、前記断続装飾部分のタイヤ径方向の最大幅よりも小さくすることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記断続装飾部分をタイヤ周方向に3個〜100個設けてなることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記装飾部が、タイヤ周方向に隣接する前記断続装飾部分同士を繋ぐ連結装飾部分を含むことが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記連結装飾部分の、前記断続装飾部分とタイヤ径方向に隣接する部分を、前記連結装飾部分の他の部分よりもタイヤ径方向内側に凹ませることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記断続装飾部分は、タイヤ径方向内側縁に向けて明度差40%以上をもって明から暗へ徐々に変化する領域を備えることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記断続装飾部分のタイヤ径方向内縁部分は、明度が20%以下であることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記断続装飾部分のタイヤ径方向内縁部分のタイヤ半径方向の幅を、前記断続装飾部分のタイヤ径方向内縁部分以外の部分のタイヤ半径方向の幅よりも小さくすることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記環状装飾部分の明度と、前記断続装飾部分の明度をともに、50%〜100%とすることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記断続装飾部分と該断続装飾部分に隣接する前記環状装飾部分とは、該断続装飾部分および環状装飾部分よりも明度の小さい中間装飾部分によって分断されることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記断続装飾部分のタイヤ周方向の辺縁部のうち少なくとも一方は明度が60%〜20%に形成されることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記装飾部のタイヤ径方向長さをhとし、トレッドパターン端からリムライン部までのタイヤ径方向幅をSとしたときに、h/Sを20%〜60%とすることが好ましい。
さらに、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記環状装飾部分はタイヤ最大幅付近に配置されるとともに彩度が5%以上であることが好ましい。
しかも、この発明の空気入りタイヤにあっては、前記環状装飾部分は、タイヤ周方向に沿って延びるとともに相互に色相の異なる複数の環状装飾帯を有することが好ましい。
この発明によれば、タイヤサイズを変更することなしに錯視的にホイールを大きくでき、顧客の外観嗜好を満たすことができる新規なタイヤを提案することができる。
この発明にしたがう一実施形態の空気入りタイヤをリム組みした状態で示すタイヤ幅方向断面図(半図)である。 図1のタイヤのサイド部を示す側面図である。 この発明にしたがう他の実施形態の空気入りタイヤをリム組みした状態で示す部分側面図である。 図1に示した構成を有する実施例1のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例2のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例3のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例4のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例5のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例6のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例7のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例8のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例9のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。 図1に示した構成を有する実施例10のタイヤをリム組みした状態で示す側面図である。
以下、この発明にしたがう実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
この実施形態の空気入りタイヤ1は、図1に示すような、一対のビード部3と、該ビード部3のタイヤ径方向に延びる一対のサイドウォール部5と、これらのサイドウォール部5間を跨るトレッド部7とを備えるとともに、タイヤ内部に、これらビード部3、サイドウォール部5及びトレッド部7に亘ってトロイド状に延びるとともに、その端部がそれぞれ各ビード部3に埋設したビードコア9の周りに折り返されたカーカス層11と、カーカス層11のタイヤ径方向外側に配置されたベルト層13とを備える。なお、この発明は、中実構造のソリッドタイヤ(図示省略)に対しても適用することできる。
図1に示すように、サイド部15は、上記サイドウォール部5及び上記ビード部3を含み、より詳細には、トレッド踏面のタイヤ幅方向外側端縁からビード部3のリム嵌合部に至る範囲をいうものとする。
ここで「トレッド踏面」とは、タイヤが空気入りタイヤであるときは、空気入りタイヤを、正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、正規荷重を加えて平坦な面に押し付けたときのトレッド部が上記平坦な面に接触する面を指すものとする。そして、正規リムとは、JATMAに規定される「標準リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、正規荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。なお、図中符号Rはリムである。
図2に示すように、タイヤ1は、少なくとも一方(この例では一方)のサイド部15の外表面の少なくも一部の領域に、印刷により形成された装飾部17を備える。装飾部17を形成するにあっては、インクジェット印刷、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷等の既知の印刷技法を用いることができる。装飾部17はタイヤ周方向に沿って実質連続して延びる環状装飾部分18と、該環状装飾部分18の半径方向内側でタイヤ周方向に互いに離間して配置された複数の断続装飾部分19とを有する。
環状装飾部分18は、タイヤ最大幅付近に配置されるとともにタイヤ半径方向の中央部分において明度を30%以上とすることが好ましい。また、環状装飾部分18は、タイヤ径方向外縁部分において明度を20%以下とすることが好ましい。そして、タイヤ径方向外縁部分のタイヤ径方向の幅を、タイヤ径方向外縁部分以外の部分のタイヤ径方向の幅よりも小さくすることが好ましい。さらに、環状装飾部分18は、彩度を5%以上とすることが好ましい。
なお、「タイヤ最大幅付近」とは、タイヤ1を正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、荷重を加えない状態においてタイヤ最大幅位置からタイヤ径方向の内外にタイヤ断面高さの20%の範囲を指す。「タイヤ断面高さ」とは、上記規格に規定されるとおり、ビードベースからタイヤ径方向最外点までのタイヤ径方向の距離を指す。
そして、この明細書において明度、彩度及び色相とは、HSVモデル(HSV色空間ともいう。)において定義されるものを指す。また、明度、彩度及び色相は、以下の方法で測定することができる。すなわち、分光測色計(例えば、コニカミノルタ社製)を用いて、装飾部の明度、彩度及び色相を他系統(例えばLab色空間)で測定した後、必要なソフトウエア(例えば、photoshop(登録商標))を用いてHSV系統に変換することである。なお、色見本を用意あるいは作成して同定することによって明度、彩度及び色相を測定してもよく、すなわち、パーソナルコンピュータ等からプリンタへ紙出力することにより、近しい色見本を多数作成しこの色見本と装飾部17とを比較することで簡易的な同定を行ってもよい。
断続装飾部分19は、タイヤ周方向に3個〜100個(この例では7個)設けることが好ましい。とくに、断続装飾部分19のタイヤ周方向の長さは20mm以上とすることが好ましい。なお、断続装飾部分19は、タイヤ径方向内側に向けて明度差40%以上をもって明から暗へと徐々に変化させる、すなわちグラデーションを施すことが好ましい。また、断続装飾部分19のタイヤ径方向内縁部分は、明度を20%以下とすることが好ましい。そして、断続装飾部分19のタイヤ径方向内縁部分のタイヤ径方向幅を、断続装飾部分19の他の部分のタイヤ径方向の幅よりも小さくすることが好ましい。また、断続装飾部分19のタイヤ径方向の辺縁部のうち少なくとも一方は明度を60%〜20%の範囲内とすることが好ましい。
ところで、環状装飾部分18のタイヤ径方向の最大幅を、断続装飾部分19のタイヤ径方向の最大幅よりも小さくすることが好ましい。また、環状装飾部分18の最も明度が小さい部分の明度と、断続装飾部分19の最も明度が小さい部分の明度をともに、50%〜100%とすることが好ましい。
この実施形態にあっては、装飾部17はさらに、タイヤ周方向に隣り合う断続装飾部分19間を繋ぐ連結装飾部分21を有しており、該連結装飾部分21は、環状装飾部分18と同様の色構成を有する。ここで、図2のように、連結装飾部分21の、断続装飾部部分19とタイヤ径方向に隣接する部分を、連結装飾部分21の他の部分よりもタイヤ径方向内側に凹ませることが好ましい。
なお、隣接する断続装飾部分19同士がタイヤ周方向に完全に分離せず、これらの断続装飾部分19の間に連結装飾部分21を形成することもできる。
また、この実施形態にあっては、断続装飾部分19と、該断続装飾部分19に隣接する環状装飾部分18とは、これらの断続装飾部分19および環状装飾部分18よりも明度の小さい、環状の中間装飾部分23によって分断されている。
また、この実施形態にあっては、タイヤ1を正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、荷重を加えない状態における、断続装飾部分19のタイヤ径方向長さをh1とし、装飾部17のタイヤ径方向長さをhとしたとき、h1/hを30%〜90%とすることが好ましい。さらに、トレッドパターン端からリムライン部までのタイヤ径方向幅をSとしたときに、h/Sを20%〜60%とすることが好ましい。
なお、装飾部17が連結装飾部21を含む場合には、上記h1は、断続装飾部分19と連結装飾部21を合わせた領域の、タイヤ径方向長さとする。
かかる構成になるタイヤ1によれば、看者に対して、環状装飾部分18によってホイールのフランジ部に類似した視覚効果を与えることができるとともに、該環状装飾部分18の半径方向内側に配置された複数の断続装飾部分19によってホイールのスポーク部に類似した視覚効果を与えることができるので、装飾部17をホイールの一部であると看者に錯視させることができ、タイヤサイズを変更することなくインチアップ風の外観を創出することができる。
また、この実施形態では、環状装飾部分18をタイヤ最大幅付近に配置するとともにタイヤ半径方向の中央部分において明度を30%以上とすることが好ましいと説明したが、その理由は、環状装飾部分18によってホイールのフランジ部と錯視させる視覚効果を高めることができるからである。
さらに、この実施形態では、環状装飾部分18のタイヤ径方向外縁部分において明度を20%以下と暗い色に設定することが好ましいと説明したが、その理由は、該外縁部分をホイールのフランジ部の影のように錯視させて立体感を付与することができ、より本物のホイールに近い外観を創出することができるからである。
さらに、この実施形態では、環状装飾部分18のタイヤ径方向外縁部分のタイヤ径方向の幅を、環状装飾部分18のタイヤ径方向外縁部分以外の部分のタイヤ径方向の幅よりも小さくすることが好ましいと説明したが、その理由は、明度が高く、視認性の高い、環状装飾部分18のタイヤ径方向外縁部分以外の部分のタイヤ径方向の幅を大きくとることで、環状装飾部分18の視認性を向上できるからである。
さらに、この実施形態では、環状装飾部分18のタイヤ径方向の最大幅を、断続装飾部分19のタイヤ径方向の最大幅よりも小さくすることが好ましいと説明したが、その理由は、タイヤ周方向に延在する環状装飾部分18と、タイヤ周方向に離間する断続装飾部分19との、大きさのバランスをとることによって、看者への違和感を取り除くことができるからである。
さらに、この実施形態では、断続装飾部分19をタイヤ周方向に3個〜100個設けることが好ましいと説明したが、その理由は、断続装飾部の個数が3個未満または100個を超えると、そのようなスポーク個数のホイールは実在せず、断続装飾部分19をホイールのスポーク部と錯視させる視覚効果が十分に得られないからである。
さらに、この実施形態では、前記装飾部17が、タイヤ周方向に隣接する断続装飾部分19同士を繋ぐ連結装飾部分21を含むことが好ましいと説明したが、その理由は、連結装飾部分21によって断続装飾部19を際立たせることで、より大径のホイールを装着しているように錯視させることができるからである。
さらに、この実施形態では、連結装飾部分21の、断続装飾部分19とタイヤ径方向に隣接する部分を、連結装飾部分21の他の部分よりもタイヤ径方向内側に凹ませることが好ましいと説明したが、その理由は、環状装飾部分18と断続装飾部分19とを立体的に見せることで、より大径のホイールを装着しているように錯視させることができるからである。
さらに、この実施形態では、断続装飾部分19を、タイヤ径方向内側に向けて明度差40%以上をもって明から暗へ徐々に変化させることが好ましいと説明したが、その理由は、装飾部17と実際のホイールとは意匠が異なるため、装飾部17は実際のホイールの外縁部から独立して見えるように形成することが好ましいが、明るさを徐々に変化させることで装飾部17を自然にホイールから独立して見せることができるからである。
さらに、この実施形態では、断続装飾部分19のタイヤ径方向内縁部分の明度を20%以下とすることが好ましいと説明したが、その理由は、装飾部17と実際のホイールとは意匠が異なるため、装飾部17は実際のホイールの外縁部から独立して見えるように形成することが好ましいが、断続装飾部分19のタイヤ径方向内縁部分の明度を20%以下と暗い色に設定することで装飾部17をホイールから独立して見せることができるからである。
さらに、この実施形態では、断続装飾部分19のタイヤ径方向内縁部分のタイヤ径方向幅を、断続装飾部分19とタイヤ径方向内縁部分以外の部分のタイヤ径方向幅よりも小さくすることが好ましいと説明したが、その理由は、明度が高く視認性の高い、断続装飾部分19のタイヤ径方向内縁部分以外の部分のタイヤ径方向の幅を大きくとることで、断続装飾部分19の視認性を向上できるからである。
さらに、この実施形態では、環状装飾部分18の最も明度が小さい部分の明度と、断続装飾部分19の最も明度が小さい部分の明度をともに、50%〜100%とすることが好ましいと説明したが、その理由は、環状装飾部分18と断続装飾部分19との明度を、サイドウォールゴムの略黒色の地色の明度と異なるものとすることで、環状装飾部分18と断続装飾部分19の視認性を向上させることができるからである。
さらに、この実施形態では、断続装飾部分19と、該断続装飾部分19に隣接する環状装飾部分18とを、該断続装飾部分19および環状装飾部分18よりも明度の小さい中間装飾部分23によって分断することが好ましいと説明したが、その理由は、該中間装飾部分23を環状装飾部分18の影のように見せることができ、装飾部17に立体感を付与して、より本物のホイールに近い外観を創出することができるからである。
さらに、この実施形態では、断続装飾部分19のタイヤ径方向の辺縁部のうち少なくとも一方において明度を60%〜20%に形成することが好ましいと説明したが、その理由は、断続装飾部分19の辺縁部を影のようのように見せることができ、装飾部17に立体感を付与して、より本物のホイールに近い外観を創出することができるからである。
さらに、この実施形態では、環状装飾部分18の彩度を5%以上とすることが好ましいと説明したが、その理由は、このようにすることで、擬似ホイール部の視認性を高めることができるからである。
さらに、この実施形態では、タイヤ1を正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、荷重を加えない状態において、断続装飾部分19のタイヤ径方向長さh1とし、装飾部17のタイヤ径方向長さをhとしたとき、h1/hを30%〜90%とすることが好ましいと説明したが、その理由は、装飾部17をホイールと錯視させる視覚効果をより確実に得ることができるからである。
また、この発明において、装飾部17はサイド部15の少なくともトレッドパターン端からリムライン部(リムフランジ部にほぼ対応する部分)の外側10〜15mmまでの範囲に設けないことが好ましい。リムライン付近には各規格(JATMA、ETRTOなど)に定められた表示(タイヤサイズなど)を設ける必要があるが、各規格で指定された位置があり、最大幅より内側に表示を求められるケースが多いため、リムライン外側10〜15mm程度には表示用のスペースが必要となる。従って該表示の視認性を高める観点からリムライン部の外側10〜15mmの範囲には装飾部17を設けない方が好ましい。
そして、この実施形態にあっては、トレッドパターン端からリムライン部までのタイヤ径方向幅をSとしたときに、h/Sを20%〜60%とすることが好ましいと説明したが、その理由は、環状装飾部分18と断続装飾部分19の、タイヤ半径方向の幅を確保して、視認性を確保しつつ、タイヤ最大幅位置付近に環状装飾部分18のタイヤ径方向外端を配置することで、タイヤの最大幅位置とリムフランジに見える位置を一致させて、看者に違和感を与えることなく、大径のホイールを装着しているように錯視させることができるからである。
すなわち、h/Sが20%未満の場合には、環状装飾部分18と断続装飾部分19の、タイヤ半径方向の幅を確保できずに、視認性を確保できないおそれがあり、また、h/Sが60%を超える場合には、タイヤの最大幅位置とリムフランジに見える位置が一致しないことで、看者に違和感を与えるおそれがある。なお、上述したリムライン部の外側15mmの範囲に装飾部を設けない場合には、h/Sを40%以下とすることが好ましい。
図3は、この発明にしたがう他の実施形態のタイヤのサイド部を示す部分側面図である。なお、前述の実施形態のタイヤにおいて説明した要素と同様の要素には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態のタイヤは、環状装飾部分18が、タイヤ周方向に沿って延びる相互に色相の異なる複数の環状装飾帯を有する点で、図2に示した装飾部17とは異なる。この例では、環状装飾部18は、互いに色相の異なる3本の環状装飾帯18a,18b,18cを有する。
このように、環状装飾部分18を複数の環状装飾帯18a,18b,18cから構成することで、例えば3種類の色相を用いて三色旗に見立てた擬似フランジ部を作ることができる。これにより、赤白青の色組でフランス車向け、赤白緑の色組でイタリア車向けというように顧客の要求に応じた演出を施すことができる。
なお、上述したところは、この発明の一部に過ぎず、この発明は種々の変更、改良が可能である。例えば、装飾部17の色(色相)は、例えば、タイヤを装着する車体の色にほぼ合わせてもよく、これによれば、車体と一体的なデザインを創出することができる。
この発明にしたがって、タイヤのサイド部表面に環状装飾部分18および断続装飾部分19からなる装飾部17を形成して、インチアップしたような錯視効果が得られるか否か試験を行ったので以下説明する。
ここで、実施例1のタイヤは、タイヤサイズが195/65R15であり、サイド部表面に。図2に示す装飾部17を具えるものである。実施例1のタイヤにおいて、環状装飾部分18の幅(タイヤ径方向長さ)は6mm、明度は80%である。環状装飾部分18のタイヤ径方向外縁部分の幅は1mm、明度は10%である。断続装飾部分19は、幅が6mmであり、タイヤ径方向内側縁に向かうに連れて明度が80%から漸減している。断続装飾部分のタイヤ径方向内縁部分の幅は1mm、明度は20%である(明度差60%)。また、連結装飾部分21は、断続装飾部分のタイヤ径方向外側の3mmの領域を、周方向に相互に繋いでおり、明度は80%である。中間装飾部分23の明度は30%である。
実施例2のタイヤは、環状装飾部分18においてタイヤ径方向の中央部分の明度が20%であり、その他の構成は実施例1のタイヤと同じである。
実施例3のタイヤは、環状装飾部分18のタイヤ径方向外縁部分において明度が80%であり、その他の構成は実施例1のタイヤと同じである。
実施例4のタイヤは、断続装飾部分19の明度がタイヤ径方向内側に向かうに連れて80%から40%(明度差40%)と漸減している。
実施例5のタイヤは、断続装飾部分19の明度がタイヤ径方向内側に向かうに連れて80%から60%(明度差20%)と漸減している。
実施例6のタイヤは、断続装飾部分19と該断続装飾部分19に隣接する中間装飾部分23の明度が80%であり、その他の構成において実施例1のタイヤと同じである。
実施例7のタイヤは、断続装飾部分のタイヤ径方向の辺縁部の明度が0%であり、その他の構成において実施例1のタイヤと同じである。
実施例8のタイヤは、断続装飾部分のタイヤ周方向の辺縁部の明度が20%であり、その他の構成において実施例1のタイヤと同じである。
実施例9のタイヤは、環状装飾部分18の彩度が2%であり、その他の構成において実施例1のタイヤと同じである。
実施例10のタイヤは、タイヤサイズが195/65R15であり、サイド部表面に図3に示した装飾部17を具えるものである。実施例10のタイヤにおいて、環状装飾部分18の幅は6mmであり、該環状装飾部分18は、タイヤ径方向内側の環状装飾帯(緑:色相120°、明度70%、彩度100%)18a、タイヤ径方向外側の環状装飾帯(赤:色相0°、明度100%、彩度100%)18bおよび中間の環状装飾帯(白:明度100%、彩度0%)18cからなる。環状装飾部分18のタイヤ径方向外縁部分の明度は10%である。その他の構成は実施例1のタイヤと同じである。
試験は、上記各供試タイヤをサイズ6J×15のリムに装着し、内部にJATMA規格に準拠した最大内圧(240kPa)を充填し、30人の看者が目視により行った。その結果を表1に示す。表中の結果は、インチアップしたような錯視効果が得られたという意見を得られた看者が10人未満の場合には、「C」とし、インチアップしたような錯視効果が得られたという意見が得られた看者が10人以上20人未満の場合には「B」とし、インチアップしたような錯視効果が得られたという意見が得られた看者が20人以上の場合には「A」としたものである。
表1の結果からも分かるように、この発明の適用により、装飾部によってインチアップしたような錯視効果を得ることができる。
かくして、この発明により、タイヤサイズを変更することなしに錯視的にホイールを大きくでき、顧客の外観嗜好を満たすことができる新規なタイヤを提案することが可能となった。
1 タイヤ
3 ビード部
5 サイドウォール部
7 トレッド部
9 ビードコア
11 カーカス層
13 ベルト層
15 サイド部
17 装飾部
18 環状装飾部分
19 断続装飾部分
21 連結装飾部分
23 中間装飾部分
m リムライン
R リム

Claims (16)

  1. タイヤの少なくとも一方のサイド部の外表面の少なくも一部に、装飾部を備え、該装飾部が、タイヤ周方向に沿って延びる環状装飾部分と、該環状装飾部分のタイヤ半径方向内側でタイヤ周方向に互いに離間して配置された複数の断続装飾部分とを有し、
    前記環状装飾部分は、タイヤ最大幅付近に配置されるとともに少なくともタイヤ半径方向の中央部分において明度が30%以上であることを特徴とするタイヤ。
  2. 前記環状装飾部分は、タイヤ最大幅付近に配置されるとともにタイヤ径方向外縁部分において明度が20%以下である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記環状装飾部分のタイヤ径方向外縁部分のタイヤ径方向幅を、前記環状装飾部分のタイヤ径方向外縁部分以外の部分のタイヤ径方向幅よりも小さくしてなる、請求項に記載のタイヤ。
  4. 前記環状装飾部分のタイヤ径方向の最大幅を、前記断続装飾部分のタイヤ径方向の最大幅よりも小さくしてなる、請求項1〜の何れか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記断続装飾部分をタイヤ周方向に3個〜100個設けてなる、請求項1〜の何れか一項に記載のタイヤ。
  6. 前記装飾部が、タイヤ周方向に隣接する前記断続装飾部分同士を繋ぐ連結装飾部分を含む、請求項1〜の何れか一項に記載のタイヤ。
  7. 前記連結装飾部分の、前記断続装飾部分とタイヤ径方向に隣接する部分を、前記連結装飾部分の他の部分よりもタイヤ径方向内側に凹ませてなる、請求項に記載のタイヤ。
  8. 前記断続装飾部分は、タイヤ径方向内側縁に向けて明度差40%以上をもって明から暗へ徐々に変化する領域を備える、請求項1〜の何れか一項に記載のタイヤ。
  9. 前記断続装飾部分のタイヤ径方向内縁部分は、明度が20%以下である、請求項1〜の何れか一項に記載のタイヤ。
  10. 前記断続装飾部分のタイヤ径方向内縁部分のタイヤ半径方向の幅を、前記断続装飾部分のタイヤ径方向内縁部分以外の部分のタイヤ半径方向の幅よりも小さくしてなる、請求項に記載のタイヤ。
  11. 前記環状装飾部分の明度と、前記断続装飾部分の明度をともに、50%〜100%としてなる、請求項1〜10の何れか一項に記載のタイヤ。
  12. 前記断続装飾部分と該断続装飾部分に隣接する前記環状装飾部分とは、該断続装飾部分および環状装飾部分よりも明度の小さい中間装飾部分によって分断される、請求項1〜11の何れか一項に記載のタイヤ。
  13. 前記断続装飾部分のタイヤ周方向の辺縁部のうち少なくとも一方は明度が60%〜20%に形成される、請求項1〜12の何れか一項に記載のタイヤ。
  14. 前記装飾部のタイヤ径方向長さをhとし、トレッドパターン端からリムライン部までのタイヤ径方向幅をSとしたときに、h/Sを20%〜60%としてなる、請求項1〜13の何れか一項に記載のタイヤ。
  15. 前記環状装飾部分はタイヤ最大幅付近に配置されるとともに彩度が5%以上である、請求項1〜14の何れか一項に記載のタイヤ。
  16. 前記環状装飾部分は、タイヤ周方向に沿って延びるとともに相互に色相の異なる複数の環状装飾帯を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載のタイヤ。
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