JP5865442B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5865442B2 JP5865442B2 JP2014140584A JP2014140584A JP5865442B2 JP 5865442 B2 JP5865442 B2 JP 5865442B2 JP 2014140584 A JP2014140584 A JP 2014140584A JP 2014140584 A JP2014140584 A JP 2014140584A JP 5865442 B2 JP5865442 B2 JP 5865442B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mark
- tire
- decorative portion
- decorative
- radial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
このように、複数の標章の視認性を確保しつつ、該複数の標章を看者に一度に認識させることは困難であった。
この空気入りタイヤによれば、複数の標章の視認性を確保しつつ、該複数の標章を看者に一度に認識させることができる。
そして、この発明において、第1装飾部の第1標章等の寸法は、適用リムに組み付けるとともに規定内圧を充填した、無負荷状態のタイヤで計測するものとする。
ここにおいて、「適用リム」とは、タイヤが生産または使用される地域に有効な産業規格であり、例えば、アメリカ合衆国では、“THE TIRE AND RIM ASSOCIATION INC.”の“YEAR BOOK”、欧州では、“The European Tyre and Rim Technical Organization”の“STANDARDS MANUAL”、日本では“日本自動車タイヤ協会”の“JATMA YEAR BOOK”等に記載されている適用サイズにおける標準リム(または“Approved Rim”、“Recommended Rim”)をいう。
また、「規定内圧」とは、上記の規格において、最大負荷能力に対応して規定される空気圧をいい、「最大負荷能力」とは、適用サイズ(プライレーティング)における上記の規格でタイヤに負荷されることが許容される最大の質量をいう。
ここで、明度は、色の明るさを表す指標であり、100%を各色相で最も明るい色、明度0%を真黒とする。
また、彩度とは、色の純度を0〜100%の範囲で示す指標であり、彩度が高い色は純粋な色となり、彩度が低い色は鈍い色となる。
そして、色相とは、色がスペクトルのどこにあるかを0〜360度の範囲で示す指標であり、0度を赤とし、以下60度毎に黄色、緑、シアン、青、マゼンタとする。
ここにおいて、明度、彩度、色相は、分光測色計(例えば、コニカミノルタ社製)を用いて、装飾帯等の測定対象の明度等を他系統(例えばLab色空間)で測定した後、必要なソフトウエア(例えば、photoshop(登録商標))を用いてHSV系統に変換する方法によって測定するものとする。
なお、この発明において、「タイヤ最大幅位置」とは、上記の適用リムにタイヤを組付けて、上記の規格で定められた最高空気圧を充填した無負荷状態での、サイドウォール部の、文字やリムガード等の凸部を除いた外輪郭仮想曲線におけるタイヤ最大幅位置をいうものとする。
なお、下記の説明はあくまで例示であり、タイヤの各部の構成や作用効果等は、これに限定されるものではない。
図1に例示する空気入りタイヤは、ビードコア4を埋設した一対のビード部1、ビード部1からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部2、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部3を具える。また空気入りタイヤは、一対のビードコア4間にまたがるトロイド状のカーカスプライ6を具える。
第1装飾部11には、タイヤの地色(明度10%、彩度0%、色相0°)で、サイドウォール部外表面からわずかに突出して形成されたリッジにより第1標章11a「XYZABC」が表示され、第2装飾部12には、白色(明度100%、彩度0%、色相0°)に印刷された第2標章12a「ABCDEF」が表示されている。なお例えば、第1標章をブランド名、第2標章を社名とすることができる。
また、第1標章11a自体は平滑として第1標章11aの周囲にリッジを形成することができ、また、第2標章12a自体をタイヤの地色として第2標章12aの周囲に印刷を施すことができる。
そして、第2装飾部12の第2標章12aの面積は、第1装飾部11の第1標章11aの面積よりも小さい。ここで、「標章の面積」とは、標章が図2のように文字で構成されている場合には、文字部分の外表面全体の面積をいうものとする。
従って、この実施形態のタイヤでは、第1標章11a及び第2標章12aの視認性を確保しつつ、第1標章11a及び第2標章12aを看者に一度に認識させることができる。
一般に、リッジによる装飾は暗い場所で視認性が低下し、印刷による装飾は非常に明るい場所で視認性が低下する。そのため、この実施形態のタイヤでは、暗い場所や非常に明るい場所でも、第1標章11a及び第2標章12aのうち少なくともいずれか一方の視認性を確保することができる。
また、タイヤの使用時に縁石等との接触が起こりやすいタイヤ径方向外側に位置する、第1装飾部11を摩滅しにくいリッジで形成することで、第1装飾部11の摩滅を有効に抑制することができる。なお、タイヤ径方向内側に位置する第2装飾部12は、縁石等との接触が起こりにくいため、第2装飾部12の摩耗も抑制することができる。
第3装飾部13には、タイヤの地色(明度10%、彩度0%、色相0°)で、リッジにより第2標章13a「ABCDEF」が表示され、第4装飾部14には、白色(明度100%、彩度0%、色相0°)に印刷された第1標章14a「XYZABC」が表示されている。
そして、第4装飾部14の第1標章14aの面積は、第3装飾部13の第2標章13aの面積よりも小さい。
また、印刷によって形成された第2装飾部及び第4装飾部が摩滅した場合でも、リッジで形成した第1装飾部11の第1標章11aと、第3装飾部13の第2標章13aとは長期間摩滅せずに残るため、第1標章と第2標章とを、長期間にわたって表示し続けることができる。
なお、第3装飾部13の第2標章13aの外表面を連ねた外輪郭線を、第4装飾部14の第1標章14aの外表面を連ねた外輪郭線よりもタイヤの外側に突出させることで、第3装飾部13の第2標章13aに同様の効果を発揮させることができる。
またこの場合には、第2装飾部12の第2標章12aの明度、および/または、第4装飾部14の第1標章14aの明度を、カラーライン15a、15bの明度よりも大きくすることで、第2標章12a、および/または、第1標章14aを目立ちやすくすることができる。そして、第2装飾部12の第2標章12a及び/または第4装飾部14の第1標章14aの明度を、80%以上とすることで、第2装飾部の第2標章12a及び/または第4装飾部の第1標章14aの、視認性をより高めることができる。
なお、汚染防止ゴム層7のゴム成分としては、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)等を単独または2種以上の組合せで配合することができる。なお、汚染防止ゴム層にエチレンプロピレンジエン三元共重合体を配合した場合は、汚染防止ゴム層中に、エチレンプロピレンジエン三元共重合体が占める割合を、ゴム成分100重量部中80重量部以上とすることが好適である。
また、汚染防止ゴム層7の少なくとも一部に、ブチル系ゴムを含ませることで、汚染防止ゴム層での老化防止剤の透過を低減させて、他のゴム層に含まれる老化防止剤による装飾部の汚染をより有効に防止することができる。
前記汚染防止ゴム層7がさらに無機粘土鉱物を含む場合には、汚染防止ゴム層での老化防止剤の透過を一層低減させて、他のゴム層による装飾部の汚染防止効果をより一層高めることができる。
実施例タイヤ1のサイズは205/55R16であり、サイドウォール部には、図1及び2に示すような、第1標章を表示する第1装飾部と、前記第1装飾部のタイヤ径方向内側に配置され、タイヤ周方向の少なくとも一部でタイヤ径方向に前記第1装飾部と重なる(以下、「タイヤ径方向に並べて配置」ともいう)、第2標章を表示する第2装飾部と、第1装飾部及び前記第2装飾部とはタイヤ周方向で異なる位置に位置して第2標章を表示する第3装飾部と、前記第3装飾部のタイヤ径方向内側に配置され、タイヤ周方向の少なくとも一部でタイヤ径方向に前記第3装飾部と重なる、第1標章を表示する第4装飾部とが形成されている。
そして、第1装飾部の第1標章及び第3装飾部の第2標章の色彩は、明度L2が10%、彩度が0%、色相が0°であり、また、第2装飾部の第2標章及び第4装飾部の第1標章の色彩は、明度L1が100%、彩度が0%、色相が0°である。
第2装飾部の第2標章及び第4装飾部の第1標章の面積S1はそれぞれ、第1装飾部の第1標章及び第3装飾部の第2標章の面積S2よりも小さい。
また、第1装飾部及び第3装飾部はリッジで形成され、第2装飾部及び第4装飾部は印刷で形成されている。
実施例タイヤ2は、第2装飾部及び第4装飾部をリッジで形成している点を除いて、実施例タイヤ1と同じである。
実施例タイヤ3は、第1装飾部及び第3装飾部を印刷で形成している点を除いて、実施例タイヤ1と同じである。
比較例タイヤ2は、第2装飾部の第2標章及び第4装飾部の第1標章の面積S1をそれぞれ、第1装飾部の第1標章及び第3装飾部の第2標章の面積S2と同じとした点を除いて、実施例タイヤ1と同じである。
比較例タイヤ3は、第2装飾部の第2標章及び第4装飾部の第1標章の面積S1をそれぞれ、第1装飾部の第1標章及び第3装飾部の第2標章の面積S2よりも小さくした点を除いて、実施例タイヤ1と同じである。
それぞれの試作タイヤを適用リムに組み付けて、標章の視認性について調査した。具体的には、試作したタイヤのそれぞれを、曇り時の中及び快晴時の中で、20人の看者が観察して、試作タイヤの第1標章及び第2標章の両方を認識することができたか、
のアンケート調査を行った。ここで"曇り"、"快晴"の定義については気象庁の定義に従うものとする。
その結果を表1に示す。結果は、第1標章及び第2標章の両方を認識することができたと回答した看者の数が18人以上の場合をA、10人以上17人以下の場合をB、9人以下の場合をCとした。
Claims (5)
- ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部とを具える空気入りタイヤであって、
前記サイドウォール部には、
第1標章を表示する第1装飾部と、
前記第1装飾部のタイヤ径方向内側に配置され、タイヤ周方向の少なくとも一部でタイヤ径方向に前記第1装飾部と重なる、第2標章を表示する第2装飾部とが形成され、
前記第2装飾部の第2標章の明度は、前記第1装飾部の第1標章の明度よりも高く、
前記第2装飾部の第2標章の面積は、前記第1装飾部の第1標章の面積よりも小さく、
前記第1装飾部をリッジで形成し、前記第2装飾部を印刷で形成してなり、
前記第2装飾部を、タイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に配置してなり、
前記第1装飾部に表示される前記第1標章および前記第2装飾部に表示される前記第2標章の上となる方向が、タイヤの中心軸を基準とした半径方向に沿って同じであり、
前記サイドウォール部には、さらに
前記第1装飾部及び前記第2装飾部とは、タイヤ周方向で異なる位置に位置し、前記第2標章を表示する第3装飾部と、
前記第3装飾部のタイヤ径方向内側に配置され、タイヤ周方向の少なくとも一部でタイヤ径方向に前記第3装飾部と重なる、前記第1標章を表示する第4装飾部とが形成され、
前記第4装飾部の第1標章の明度は、前記第3装飾部の第2標章の明度よりも高く、
前記第4装飾部の第1標章の面積は、前記第3装飾部の第2標章の面積よりも小さく、
前記第4装飾部に表示される前記第1標章および前記第3装飾部に表示される前記第2標章の上となる方向が、タイヤの中心軸を基準とした半径方向に沿って同じであることを特徴とする、空気入りタイヤ。 - 前記サイドウォール部には、前記第2装飾部の周方向両側に、タイヤ周方向に延びるカラーラインが形成される、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2装飾部に隣接するように配設され、老化防止剤を含まない汚染防止ゴム層を、さらに備える、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2装飾部をUVインクによって印刷してなる、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1標章の外表面を連ねた第1標章外輪郭線が、前記第2標章の外表面を連ねた第2標章外輪郭線よりもタイヤの外側に突出してなる、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014140584A JP5865442B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014140584A JP5865442B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 空気入りタイヤ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013001797A Division JP5603958B2 (ja) | 2013-01-09 | 2013-01-09 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014208533A JP2014208533A (ja) | 2014-11-06 |
JP5865442B2 true JP5865442B2 (ja) | 2016-02-17 |
Family
ID=51903086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014140584A Expired - Fee Related JP5865442B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5865442B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2971545B2 (ja) * | 1990-09-11 | 1999-11-08 | 株式会社ブリヂストン | 彩色装飾部を有する空気入りタイヤとその製造方法 |
JP4966795B2 (ja) * | 2007-09-18 | 2012-07-04 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
JP5371848B2 (ja) * | 2009-12-07 | 2013-12-18 | 株式会社神戸製鋼所 | タイヤ形状検査方法、及びタイヤ形状検査装置 |
JP5719552B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2015-05-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
-
2014
- 2014-07-08 JP JP2014140584A patent/JP5865442B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014208533A (ja) | 2014-11-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5519812B1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US9550397B2 (en) | Tire | |
EP2792506B1 (en) | Tire | |
JP5603958B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2013125165A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2012042812A1 (ja) | タイヤ | |
WO2012035690A1 (ja) | タイヤ | |
US20140311646A1 (en) | Tire | |
US9555670B2 (en) | Pneumatic tire | |
US10023013B2 (en) | Tire and tire surface printing method | |
JP2014125119A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5865442B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US10245898B2 (en) | Rubber decor and tire | |
JP5977577B2 (ja) | タイヤ・リムホイールの組立体 | |
WO2013069802A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2013100033A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5566362B2 (ja) | タイヤ | |
JP5902486B2 (ja) | タイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150625 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5865442 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |