JP5548778B2 - 車体フロア構造 - Google Patents
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Description
本発明は、フロアフレームの後端部がクロスメンバーに連結され、フロアフレームおよびフロアパネルで閉断面部位が形成された車体フロア構造に関する。
車体フロア構造は、左右のフロントサイドフレームの後端部から各々左右のフロアフレームが車体後方に向けて延出され、延出されたフロアフレームの後端部がクロスメンバーに連結されている。このフロアフレームは、車幅方向内側の内側壁、車幅方向外側の外側壁および底部で断面略U字状に形成され、フロアパネルが載置されることにより、フロアフレームとともに閉断面に形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
車体フロア構造のなかには、断面略U字状のフロアフレームが前フロアフレームおよび後フロアフレームに二分割されたものがある。この車体フロア構造を組み付ける場合、まず、後フロアフレームをクロスメンバー単体にスポット溶接する。つぎに、クロスメンバーを組み付ける際に、後フロアフレームをフロアパネルにスポット溶接して後フロアフレームの前端部を前フロアフレームの後端部に重ね合わせる。
後フロアフレームの前端部を前フロアフレームの後端部に重ね合わせることで、前後のフロアフレームが連結されてフロアフレームが形成される。このフロアフレームがフロアパネルに結合され、フロアフレームおよびフロアパネルで閉断面が形成される。
しかし、後フロアフレームの前端部を前フロアフレームの後端部に重ね合わせた後、重ね合わせた部位をスポット溶接で結合することが難しい。このため、前フロアフレームの後端部に予め溶接ナットを結合し、重ね合わせた部位をボルト・ナットで締結する。
このように、後フロアフレームの前端部および前フロアフレームの後端部をボルト・ナットで締結した場合、前フロアフレームから後フロアフレームに入力された荷重が、ボルト・ナットで締結された部位に集中する。ボルト・ナットで締結された部位に荷重が集中すると、ボルト・ナットで締結された部位を中心にして前後のフロアフレームの底部が曲げ変形することが考えられる。
このため、後フロアフレームの前端部および前フロアフレームの後端部をボルト・ナットで締結した場合、前フロアフレームから後フロアフレームに荷重を効率よく伝える工夫が必要とされていた。前フロアフレームから後フロアフレームに荷重を効率よく伝えることで、後フロアフレームに伝えられた荷重をクロスメンバーで好適に支えることが可能になる。
本発明は、フロアフレームの前端部から車体後方に向けて作用した荷重をフロアフレームからクロスメンバーに効率よく伝え、伝えられた荷重をクロスメンバーで好適に支えることができる車体フロア構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載のごとく、本発明の一面によれば、車体フロア構造であって、フロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの後端部から車体後方に向けて延出されたフロアフレームと、前記フロアフレームの後端部が連結されたクロスメンバーと、前記クロスメンバーに連結された前記フロアフレームが車幅方向内外側の側壁および底部で断面略U字状に形成され、断面略U字状の前記フロアフレームに載置されたフロアパネルと、前記フロアパネルが前記フロアフレームに載置されることで、前記フロアフレームおよび前記フロアパネルで形成される閉断面部位と、を具備しており、前記フロアフレームは、前記後端部のうち前記底部が前記クロスメンバーの底部に重ね合わされた状態で締結する締結部材と、前記締結部材で締結されたフレーム締結部の車幅方向内外側において下方に向けて突出した線状ビードと、を含んでおり、前記線状ビードが下方に向けて突出することにより、前記フレーム締結部は、前記線状ビードに対して凹んだ状態に形成されている車体フロア構造が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記線状ビードは、前記フロアフレームの稜線に沿って形成されている。
請求項3に記載のごちく、好ましくは、前記線状ビードは、前記締結部材の頭部よりも下方に突出する底部を有する。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記線状ビードは、前記フロアフレームの前端部から後端部まで全長に亘って設けられている。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記フロアパネルは、前記クロスメンバーの車体後方側の部位に下方へ向けて突出されたパネルビードを有し、前記パネルビードは、前記線状ビードの後端部から車体後方に向けて連続するように延出されている。
請求項6に記載のごとく、好ましくは、前記フロアパネルおよび前記クロスメンバーに前記フロアフレームが下方から重ね合わされることにより、前記クロスメンバーは、前記フロアフレームおよび前記フロアパネルで挟み込まれ、前記フロアフレームの前記車幅方向内外側の側壁は、前記フロアパネルにスポット溶接で結合され、前記フロアフレームの前記後端部のうち前記底部が前記クロスメンバーの底部に前記締結部材で締結されている。
請求項7に記載のごとく、好ましくは、前記締結部材はボルトであり、前記ボルトを締結するナットは、前記クロスメンバーの底部外面に設けられている。
請求項8に記載のごとく、好ましくは、前記フロアフレームのうち前記線状ビード間において、前記締結部材の頭部に向けて延びる線状中央ビードが形成されている。
請求項9に記載のごとく、好ましくは、前記フレーム締結部は、前記クロスメンバーの底部に相当する部位に形成されている。
請求項1に記載の発明では、フロアフレームの後端部のうち底部をクロスメンバーの底部に重ね合わせてボルトで締結し、フレーム締結部の車幅方向内外側に線状ビードを下方に向けて突出させた。このように、車幅方向内外側に線状ビードを突出することにより、線状ビードでフレーム締結部を補強することができる。
従って、フロアフレームの前端部に車体後方に向けて荷重が作用した際に、作用した荷重をフレーム締結部に効率よく伝えることができる。さらに、フレーム締結部に伝えられた荷重をフレーム締結部からボルトを経てクロスメンバーに効率よく伝えることができる。これにより、ボルトを経て効率よく伝えられた荷重をクロスメンバーに分散させて好適に支えることができる。
請求項2に記載の発明では、線状のビードをフロアフレームの稜線に沿って形成した。フロアフレームの稜線は車体前後方向の荷重に対して剛性の高い部位である。この剛性の高い稜線に線状ビードを形成することで線状ビードの剛性をさらに高めることができる。これにより、フロアフレームの前端部に車体後方に向けて荷重が作用した際に、作用した荷重をフレーム締結部からボルトを経てクロスメンバーに一層効率よく伝えることができる。
多種の車両のなかには、フロアフレームがフロアパネルに結合されないものがある。この車種の場合でも、線状ビードを稜線に形成して線状ビードの剛性を高めることで、フロアフレームの前端部に作用した荷重を線状ビードで効率よく伝えることができる。
請求項3に記載の発明では、線状のビードの底部をボルトの頭部より下方に設けるようにした。よって、車幅方向内外側の線状ビードからボルトの頭部が下方に突出しないように、車幅方向内外側の線状ビード間にボルトの頭部を収容できる。これにより、ボルトの頭部を車幅方向内外側の線状ビードで保護することができる。
請求項4に記載の発明では、線状のビードをフロアフレームの前端部から後端部まで全長に亘って設けた。よって、フロアフレームの底部を車体前後方向に向けて平坦に形成することができる。これにより、フロアフレームの底部を流れる空気の整流効果を得ることができる。
加えて、線状ビードをフロアフレームの前端部から後端部まで全長に亘って設けることで、フロアフレームの前端部に作用した荷重を線状ビードで一層効率よく伝えることができる。
請求項5に記載の発明では、フロアパネルのうちクロスメンバーの車体後方の部位においてパネルビードを下方へ向けて突出させた。さらに、このパネルビードを線状ビードの後端部から車体後方に向けて連続するように延出させた。
一般に、車体フロア構造には複数のクロスメンバーが車体前後方向に所定間隔をおいて設けられている。すなわち、フロアフレームの底部がボルトで締結されたクロスメンバーの他に、クロスメンバーの後方に別のクロスメンバー(以下、「後クロスメンバー」という)が設けられている。よって、パネルビードを車体後方に向けて延ばすことで、パネルビードを線状ビードの後端部および後クロスメンバー間に介在させることができる。
従って、フロアフレームの前端部に作用した荷重を、フレーム締結部からボルトを経てクロスメンバーに効率よく伝えるとともに、残りの荷重をパネルビードを経て後クロスメンバーに伝えることができる。よって、フロアフレームの前端部に作用した荷重を二本のクロスメンバーに分散させて一層好適に支えることができる。
請求項6に記載の発明では、フロアフレームの車幅方向内外側の側壁をフロアパネルにスポット溶接で結合し、フロアフレームの底部をクロスメンバーの底部にボルトで締結した。通常、クロスメンバーをフロアパネルに結合することで、クロスメンバーおよびフロアパネルで閉断面部位が形成される。よって、フロアフレームの底部をクロスメンバーの底部にスポット溶接で結合することは難しい。そこで、フロアフレームの底部をクロスメンバーの底部にボルトで締結するようにした。これにより、フロアフレームの底部をクロスメンバーの底部に容易に取り付けることができ、車体フロア構造の組立性を高めることができる。
請求項7に記載の発明では、ボルトを締結するナットをクロスメンバーの底部外面に設けることで、ナットを底部から下方に突出させることができる。底部から突出させたナットをフロアフレーム内に収容するために、フロアフレームの底部をクロスメンバーの底部から下方に離して配置させることができる。
よって、フロアフレームの後端部およびクロスメンバーで形成する閉断面部位の面積を、フロアフレームの底部をクロスメンバーの底部に重ね合わせた閉断面部位の面積より大きく確保できる。これにより、フロアフレームの後端部およびクロスメンバーで形成する閉断面部位の剛性を高めることができる。したがって、フロアフレームの前端部から車体後方に向けて作用した荷重でフロアフレームの後端部が変形することを防いで、荷重をクロスメンバーに一層効率よく伝えることができる。
請求項8に記載の発明では、車幅方向内外側の線状のビード間に線状中央ビードを形成し、線状中央ビードをボルトの頭部に向けて延出させた。よって、フロアフレームの前端部から車体後方に向けて作用した荷重の一部を、線状中央ビードを経てボルトの頭部に効率よく伝えることができる。これにより、フロアフレームの前端部から車体後方に向けて作用した荷重をボルトを経てクロスメンバーに一層効率よく伝えることができる。
請求項9に記載の発明では、フレーム締結部(すなわち、凹み部)をクロスメンバーの底部に相当する部位に形成した。よって、フレーム締結部(凹み部)を小さく抑えることができる。これにより、フロアフレームの剛性を高めることができるので、フロアフレームの前端部から車体後方に向けて作用した荷重をクロスメンバーに一層効率よく伝えることができる。
以下、本発明の好ましい幾つかの実施例について、添付した図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車体フロア構造10は、車体フロアの外枠を構成する外枠骨格体11と、外枠骨格体11の内側に設けられた内部骨格体12とを備えている。
外枠骨格体11は、車体前後方向に延びている左右のフロントサイドフレーム15と、左右のフロントサイドフレーム15のそれぞれの後端部15aから車体外側に張り出された左右のアウトリガー17と、左右のアウトリガー17のそれぞれの外端部から車体後方に向けて延出された左右のサイドシル18と、左右のサイドシル18のそれぞれの後端部から車体後方に向けて延出された左右のリヤフレーム21とを備えている。
さらに、外枠骨格体11は、左右のサイドシル18のそれぞれの前端部から立ち上げられた左右のフロントピラー23と、左右のフロントピラー23から車体前方に向けて延出された左右のアッパフレーム24とを備えている。
左フロントサイドフレーム15および左アッパフレーム24間に左ホイールハウス25が設けられている。右フロントサイドフレーム15および右アッパフレーム24間に右ホイールハウス25が設けられている。さらに、左右のアウトリガー17にダッシュボード26が設けられている。
内部骨格体12は、左右のサイドシル18の前端部に架け渡された前クロスメンバー31と、前クロスメンバー31よりも車体後部側に設けられた中央クロスメンバー(クロスメンバー)33と、中央クロスメンバー33よりも車体後部側に設けられた後クロスメンバー35と、左フロントサイドフレーム15の後端部15aから車体後方に向けて延出された左フロアフレーム38と、右フロントサイドフレーム15の後端部15aから車体後方に向けて延出された右フロアフレーム38とを備えている。
前クロスメンバー31は、前後の壁部31a,31bおよび底部31cで断面略U字状に形成されることで上方が開口された補強部材である。前クロスメンバー31は、左右のサイドシル18の前端部に架け渡されることにより車幅方向に延びている。
中央クロスメンバー33は、前クロスメンバー31と同様に、前後の壁部41,42および底部43で断面略U字状に形成されることで上方が開口された補強部材である。中央クロスメンバー33は、左右のサイドシル18のそれぞれの中央18aに架け渡されることにより車幅方向に延びている。中央クロスメンバー33の底部43に取付孔44(図4、図6参照)が形成されている。さらに、図6に示すように、底部43の内面43aに溶接ナット45が結合されている。溶接ナット45は、底部43の取付孔44に対して同軸上に設けられている。
図1に示すように、前クロスメンバー31および中央クロスメンバー33の上部に前フロアパネル47が載置されている。さらに、前フロアパネル47は、左右のフロアフレーム38の上部に載置されている。前クロスメンバー31の上部に前フロアパネル47が載置されることで、前クロスメンバー31および前フロアパネル47で閉断面部位が形成されている。
中央クロスメンバー33の上部に前フロアパネル47が載置されることで、中央クロスメンバー33および前フロアパネル47で閉断面部位48(図6参照)が形成されている。具体的には、図6に示すように、中央クロスメンバー33の上部に前フロアパネル47を載置した状態で、中央クロスメンバー33の前後の接合片41a,42aが前フロアパネル47にスポット溶接で結合されている。これにより、前フロアパネル47に中央クロスメンバー33が取り付けられ、中央クロスメンバー33および前フロアパネル47で閉断面部位48が形成されている。
図1に示すように、後クロスメンバー35は、前クロスメンバー31と同様に、前後の壁部35a,35bおよび底部35cで断面略U字状に形成されることで上方が開口された補強部材である。この後クロスメンバー35は、左右のリヤフレーム21のそれぞれの前端部21aに架け渡されることにより車幅方向に延びている。中央クロスメンバー33および後クロスメンバー35の上部に後フロアパネル51が載置されている。後クロスメンバー35の上部に後フロアパネル51が載置されることで、後クロスメンバー35および後フロアパネル51で閉断面部位が形成されている。
図2及び図3に示すように、右フロアフレーム38は、右フロントサイドフレーム15の後端部15a(図1)から車体後方に向けて延出されたフロアフレーム本体54と、フロアフレーム本体54に設けられたフレーム蓋部55と、フロアフレーム本体54を前フロアパネル47に連結する車幅方向内外側のフレーム脚部56と、フロアフレーム本体54の後端部54aを中央クロスメンバー33に締結する締結手段57とを備えている。以下、車幅方向内側のフレーム脚部56を「内フレーム脚部56」といい、車幅方向外側のフレーム脚部56を「外フレーム脚部56」という。
右フロアフレーム38は、例えば、車体前部に車体後方に向けて衝撃荷重が作用した際に、衝撃荷重が右フロントサイドフレーム15を経て右フロアフレーム38の前端部38b(図1)から後端部38aに向けて入力される。
締結手段57は、中央クロスメンバー33の底部43(内面43a)に溶接で結合された溶接ナット45(図6参照)と、溶接ナット45にねじ結合可能な締結ボルト(締結部材)58とを備えている。
図4及び図5に示すように、フロアフレーム本体54は、車幅方向内外側のフレーム側壁61およびフレーム底部(底部)62で断面略U字状に形成されている。以下、車幅方向内側のフレーム側壁61を「内フレーム側壁61」といい、車幅方向外側のフレーム側壁61を「外フレーム側壁61」という。
内フレーム側壁61および内フレーム脚部56で、右フロアフレーム38の内側壁(車幅方向内側の内側壁)39が形成されている。外フレーム側壁61および外フレーム脚部56で、右フロアフレーム38の外側壁(車幅方向外側の外側壁)39が形成されている。
内外のフレーム側壁61の上端部61a間にフレーム蓋部55が設けられることで、内外のフレーム側壁61の上端部61aがフレーム蓋部55で塞がれている。内フレーム側壁61の上端部61aに内フレーム脚部56の下端部56aが設けられている。外フレーム側壁61の上端部61aに外フレーム脚部56の下端部56aが設けられている。
フレーム蓋部55の内接合片55a、内フレーム側壁61の上端部61aおよび内フレーム脚部56の下端部56a(すなわち、内側壁39)がスポット溶接で結合されている。フレーム蓋部55の外接合片55a、外フレーム側壁61の上端部61aおよび外フレーム脚部56の下端部56a(すなわち、外側壁39)がスポット溶接で結合されている。
これにより、フロアフレーム本体54にフレーム蓋部55および内外のフレーム脚部56が一体に結合されて右フロアフレーム38が形成されている。右フロアフレーム38は、内外のフレーム脚部56のそれぞれの接合片56bが前フロアパネル47にスポット溶接で結合されることで、前フロアパネル47に取り付けられている。
図6に示すように、前フロアパネル47のうち中央クロスメンバー33の車体前方側の部位47aが上側に向けて凹状に形成されている。中央クロスメンバー33を凹状に形成することで、前フロアパネル47の下方に燃料タンクなどの部材を収容することが可能である。このように、中央クロスメンバー33を凹状に形成しても、右フロアフレーム38に内外のフレーム脚部56を備えることで、右フロアフレーム38を前フロアパネル47にスポット溶接で結合することが可能である。
図2及び図4に示すように、フロアフレーム本体54の内フレーム側壁61は、後端部に内張出片64が形成されている。内張出片64は、前フロアパネル47に当接可能なパネル片64aと、中央クロスメンバー33の前壁部41および底部43に当接可能なメンバ片64bとを有する。
フロアフレーム本体54の外フレーム側壁61は、内フレーム側壁61と同様に、後端部に外張出片64が形成されている。外張出片64は、前フロアパネル47に当接可能なパネル片64aと、中央クロスメンバー33の前壁部41および底部43に当接可能なメンバ片64bとを有する。
図7に示すように、フレーム底部62は、主要部位62aが幅寸法W1に形成され、後端部62bの前半部位62cが幅寸法W1から幅寸法W2まで漸次幅広に形成され、後端部62bの後半部位62dが幅寸法W2に広幅に形成されている。フレーム底部62の後端部62bは、車幅方向の中央に形成されたフレーム締結部66と、フレーム締結部66の車幅方向内外側に設けられた線状ビード71を有する。
図6及び図7に示すように、フレーム締結部66は、フレーム底部62の後端部62bの車幅方向中央において、車体後方に向けて延出するように形成された凹みである。このフレーム締結部66は、前半部66aおよび後半部66bを有する。前半部66aは、フレーム締結部66の前端部66cから中央部66dに向けて凹み深さ寸法Dが漸次大きくなるように(すなわち、窪み部の深さが漸次増すように)傾斜状に形成されている。後半部66bは、凹み深さ寸法Dが最大の状態で一定の深さに形成されて、取付孔68が形成されている。
フレーム底部62の後端部62b(フレーム締結部66の後半部66b)が中央クロスメンバー33の底部43に重ね合わされた状態において、フレーム締結部66の取付孔68が底部43の取付孔44に対して同軸上に配置される。フレーム締結部66の取付孔68および底部43の取付孔44に締結ボルト58が差し込まれ、締結ボルト58のねじ部58cが溶接ナット45にねじ結合されている。
これにより、フレーム底部62の後端部62b(具体的には、フレーム締結部66)は、中央クロスメンバー33の底部43に重ね合わされた状態において締結ボルト58で締結されている。すなわち、右フロアフレーム38の後端部38aは、中央クロスメンバー33に締結ボルト58で連結されている。
図7及び図8に示すように、フレーム底部62の後端部62bにフレーム締結部66を形成することで、フレーム締結部66の車幅方向内外側に線状ビード71が下方に向けて突出している。線状ビード71が下方に向けて突出されることにより、フレーム締結部66が線状ビード71に対して凹み深さ寸法Dだけ凹んだ状態に形成されている。このように、フレーム締結部66の車幅方向内外側に線状ビード71を下方に向けて突出させることで、線状ビード71でフレーム締結部66を補強することができる。
線状ビード71は、フロアフレーム本体54の車幅方向内外側の稜線(稜線)54bに沿って線状に形成された補強用の突起である。車幅方向内側の稜線54bは、車幅方向内側のフレーム側壁61およびフレーム底部62の交差部で形成された凸角状の部位である。車幅方向外側の稜線54bは、車幅方向外側のフレーム側壁61およびフレーム底部62の交差部で形成された凸角状の部位である。よって、車幅方向内外側の稜線54bは車体前後方向の荷重に対して剛性が高い。これにより、剛性の高い稜線54bに内外の線状ビード71をそれぞれ形成することで線状ビード71の剛性をさらに高めることができる。
線状ビード71は、車幅方向内外側の突起側壁71a,71b、突起底部71cおよび中央クロスメンバー33の底部43で断面略台形状に形成されている。突起底部71cは、中央クロスメンバー33の底部43に対してH1寸法だけ下方に離れた位置に設けられることで、締結ボルト58の頭部58aより下方に配置されている。よって、車幅方向内外側の線状ビード71から頭部58aの頭部下面58bが下方に突出しないように、車幅方向内外側の線状ビード71間に締結ボルト58の頭部58aを収容できる。これにより、締結ボルト58の頭部58aを車幅方向内外側の線状ビード71で保護することができる。
左フロアフレーム38は、右フロアフレーム38と左右対称の部材である。よって、左フロアフレーム38の各構成部材に右フロアフレーム38と同じ符号を付して左フロアフレーム38の説明を省略する。
つぎに、前フロアパネル47および中央クロスメンバー33に右フロアフレーム38を組み付ける例について、図9に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、中央クロスメンバー33の上部に前フロアパネル47を載置する。中央クロスメンバー33の前後の接合片41a,42aを前フロアパネル47にスポット溶接で結合することで、前フロアパネル47に中央クロスメンバー33を取り付ける。中央クロスメンバー33および前フロアパネル47で閉断面部位48が形成される。
つぎに、フロアフレーム本体54にフレーム蓋部55(図4も参照)および内外のフレーム脚部56を一体に結合して右フロアフレーム38を形成する。右フロアフレーム38の内外のフレーム脚部56を前フロアパネル47に下方から矢印Aの如く重ね合わせる。同時に、右フロアフレーム38のフレーム底部62(後端部62b)を中央クロスメンバー33の底部43に下方から矢印Bの如く重ね合わせる。
図9(b)に示すように、右フロアフレーム38の内外のフレーム脚部56を前フロアパネル47に下方から重ね合わせるとともに、フレーム底部62の後端部62bを中央クロスメンバー33の底部43に下方から重ね合わせる。これにより、右フロアフレーム38および前フロアパネル47で中央クロスメンバー33の前部(すなわち、前壁部41および底部43)を挟み込む。
この状態において、内外のフレーム脚部56のそれぞれの接合片56bを前フロアパネル47にスポット溶接で結合する。ついで、フレーム底部62の後端部62b(フレーム締結部66)の取付孔68および底部43の取付孔44に締結ボルト58を差し込む。
底部43の取付孔44から突出した締結ボルト58のねじ部58cを溶接ナット45にねじ結合する。よって、フレーム底部62の後端部62b(具体的には、フレーム締結部66)を中央クロスメンバー33の底部43に重ね合わされた状態において締結ボルト58で締結することができる。これにより、前フロアパネル47および中央クロスメンバー33に右フロアフレーム38を組み付ける工程が完了する。
このように、フレーム底部62のフレーム締結部66を中央クロスメンバー33の底部43に重ね合わせた状態において締結ボルト58で締結するようにした。よって、中央クロスメンバー33および前フロアパネル47で形成された閉断面部位48にフレーム底部62のフレーム締結部66をスポット溶接で結合する必要がない。これにより、フレーム底部62のフレーム締結部66を中央クロスメンバー33の底部43に容易に取り付けることができ、車体フロア構造10の組立性を高めることができる。
ついで、前フロアパネル47に作用した荷重F1を中央クロスメンバー33に伝える例について、図10に基づいて説明する。
図10(a)に示すように、フレーム底部62のフレーム締結部66が中央クロスメンバー33の底部43に重ね合わせた状態において締結ボルト58で締結されている。フレーム締結部66は車幅方向内外側の線状ビード71で補強されている。
車体前部に車体後方に向けて衝撃荷重が作用したとき、衝撃荷重F1は、右フロントサイドフレーム15(図1)を経て右フロアフレーム38の前端部38b(図1)から後端部38aに向けて入力される。このように、右フロアフレーム38の前端部38bから車体後方に向けて荷重F1が矢印の如く作用すると、作用した荷重F1は、フレーム締結部66に矢印の如く効率よく伝わる。
図10(b)に示すように、フレーム締結部66に伝えられた荷重F1は、フレーム締結部66から締結ボルト58を経て中央クロスメンバー33に矢印の如く効率よく伝えることができる。これにより、締結ボルト58を経て効率よく伝えられた荷重F1は中央クロスメンバー33に分散され、中央クロスメンバー33を好適に支えることができる。
加えて、図10(a)に示すように、線状ビード71は右フロアフレーム38の車幅方向内外側の稜線54bに沿って形成されている。右フロアフレーム38の車幅方向内外側の稜線54bは車体前後方向の荷重に対して剛性の高い部位である。この剛性の高い稜線54bに線状ビード71を形成することで線状ビード71の剛性がさらに高められている。これにより、右フロアフレーム38の前端部38b(図1)に車体後方に向けて荷重F1が作用したときに、作用した荷重F1はフレーム締結部66から締結ボルト58を経て中央クロスメンバー33に一層効率よく伝わる。
多種多様の車両のなかには、右フロアフレーム38が前フロアパネル47に結合されないものもある。この車種の場合でも、線状ビード71を車幅方向内外側の稜線54bに形成して線状ビード71の剛性を高めることで、右フロアフレーム38の前端部38bに作用した荷重F1を締結ボルト58に効率よく伝えることが可能である。
つぎに、実施例2〜実施例6を図11〜図15に基づいて説明する。実施例2〜実施例6の説明にあたり実施例1と同一・類似要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、車体フロア構造80は、実施例1の中央クロスメンバー33にスチフナ(補強部材)81を設けたもので、その他の構成は実施例1の車体フロア構造10と同様である。
スチフナ81は、中央クロスメンバー33内において底部43に配置された補強部材である。このスチフナ81は、底部43の内面43aに載置可能なスチフナ基部82と、スチフナ基部82の前端部に設けられた前折曲片83と、スチフナ基部82の後端部に設けられた後折曲片84とを有する。
スチフナ基部82は、取付孔85が形成され、裏面82aに溶接ナット45が溶接で結合されている。溶接ナット45は、取付孔85に対して同軸上に設けられている。スチフナ基部82を底部43の内面43aに載置した状態で、前折曲片83が前壁部41にスポット溶接で結合されるとともに、後折曲片84が後壁部42にスポット溶接で結合されている。これにより、中央クロスメンバー33はスチフナ81で補強されている。
この状態で、溶接ナット45および取付孔85は、底部43の取付孔44やフレーム締結部66の取付孔68に対して同軸上に配置されている。取付孔68,44,85に締結ボルト58が差し込まれ、締結ボルト58のねじ部58cが溶接ナット45にねじ結合されている。これにより、右フロアフレーム38のフレーム締結部66は、締結ボルト58を介して底部43およびスチフナ81に締結されている。
実施例2の車体フロア構造80によれば、中央クロスメンバー33をスチフナ81で補強し、右フロアフレーム38のフレーム締結部66を締結ボルト58を介して底部43およびスチフナ81に締結した。よって、右フロアフレーム38に作用した荷重F1が締結ボルト58を経て中央クロスメンバー33に伝えられた際に、伝えられた荷重F1は、中央クロスメンバー33で一層効率よく分散され、中央クロスメンバー33を好適に支えることができる。
図12に示すように、実施例3による車体フロア構造90は、実施例1の溶接ナット45が中央クロスメンバー33の底部43のうち外面(底部外面)43bに溶接で締結されたもので、その他の構成は実施例1の車体フロア構造10と同様である。
すなわち、溶接ナット45は、中央クロスメンバー33の底部43のうち外面(底部外面)43bに溶接で締結されるとともに、底部43の取付孔44に対して同軸上に配置されている。このように、溶接ナット45を中央クロスメンバー33の底部外面43bに設けることで、溶接ナット45を底部43(底部外面43b)から下方に突出させることができる。底部43から突出した溶接ナット45は、フレーム底部62の後端部62b内に収容されている。
フレーム底部62の後端部62bにおいて、フレーム締結部66の後半部66bは溶接ナット45の下面45aに当接している。この状態において、フレーム締結部66の取付孔68が溶接ナット45に対して同軸上に配置されている。
フレーム締結部66の取付孔68に締結ボルト58を差し込み、締結ボルト58のねじ部58cが溶接ナット45にねじ結合されている。これにより、フレーム締結部66は、溶接ナット45を介して中央クロスメンバー33の底部43に取り付けられている。フレーム締結部66は中央クロスメンバー33の底部43から下方に離して配置されている。線状ビード71の外突起側壁71bの上辺71dは、中央クロスメンバー33の底部43に当接されている。
このように、フレーム締結部66を中央クロスメンバー33の底部43から下方に離すことで、フレーム底部62の後端部62bおよび中央クロスメンバー33の底部43で形成する閉断面部位92の面積を実施例1より大きく確保できる。実施例1によるフレーム締結部66は、中央クロスメンバー33の底部43に重ね合わされている。
閉断面部位92の面積を大きく確保することで、閉断面部位92の剛性を高めることができる。これにより、右フロアフレーム38の前端部38b(図1)から車体後方に向けて作用した荷重F1で右フロアフレーム38の後端部38aが変形することを防いで、荷重F1を中央クロスメンバー33に一層効率よく伝えることができる。
図13に示すように、実施例4による車体フロア構造100は、線状ビード71を右フロアフレーム38の全長に亘って設け、かつ、後フロアパネル51にパネルビード102を設けたもので、その他の構成は実施例1の車体フロア構造10と同様である。
線状ビード71は、右フロアフレーム38の前端部38b(図1)から後端部38aまで全長に亘って線状に設けられた補強用の突起である。よって、右フロアフレーム38のフレーム底部62を車体前後方向に向けて平坦に形成することができる。これにより、右フロアフレーム38のフレーム底部62を流れる空気の整流効果を得ることができる。
加えて、線状ビード71を右フロアフレーム38の前端部38bから後端部38aまで全長に亘って設けることで、右フロアフレーム38の前端部38bに作用した荷重F1を線状ビード71でフレーム締結部66まで一層効率よく伝えることができる。
パネルビード102は、後フロアパネル51のうち中央クロスメンバー33の車体後方の部位において、下方に向けて突出された補強用の突起である。すなわち、後フロアパネル51にパネルビード102が一体に形成されている。このパネルビード102は、線状ビード71の後端部71eから車体後方に向けて連続するように延出されている。
一般に、車体フロア構造100には複数の前クロスメンバー31(図1)、中央クロスメンバー33や後クロスメンバー35が車体前後方向に所定間隔をおいて設けられている。すなわち、中央クロスメンバー33の後方に後クロスメンバー35が設けられている。よって、パネルビード102を車体後方に向けて延ばすことで、パネルビード102を線状ビード71の後端部71eおよび後クロスメンバー35間に介在させることができる。
これにより、右フロアフレーム38の前端部38b(図1)に作用した荷重F1を、フレーム締結部66から締結ボルト45を経て中央クロスメンバー33に効率よく伝えるとともに、残りの荷重F2をパネルビード102を経て後クロスメンバー35に伝えることができる。したがって、右フロアフレーム38の前端部38bに作用した荷重F1を二本のクロスメンバー(すなわち、中央クロスメンバー33および後クロスメンバー35)に分散させて一層好適に支えることができる。
実施例4では、線状ビード71を右フロアフレーム38の全長に亘って設け、かつ、後フロアパネル51にパネルビード102を設けた例を示したが、本発明ではこれに限定するものではない。例えば、後フロアパネル51からパネルビード102を除去して、線状ビード71を右フロアフレーム38の全長に亘って設けるだけの構成にすることも可能である。または、実施例4の線状ビード71に代えて実施例1の線状ビード71を備え、この状態で後フロアパネル51にパネルビード102を設けることも可能である。
さらに、実施例4では、後フロアパネル51にパネルビード102を一体に形成した例について説明したが、これに限らないで、パネルビード102および後フロアパネル51を個別の部材で構成することも可能である。この場合、パネルビード102は、後フロアパネル51にスポット溶接や締結ボルトなどで結合される。
パネルビード102および後フロアパネル51を個別の部材で構成することで、パネルビード102の形状を決める際の自由度を高めることができる。これにより、パネルビード102の形状を、右フロアフレーム38に作用した荷重F1が車体後方に一層効率よく伝達可能に形成することも可能である。
図14に示すように、実施例5による車体フロア構造110は、線状ビード71間に線状中央ビード112を形成したもので、その他の構成は実施例4の車体フロア構造100と同様である。
線状中央ビード112は、フレーム底部62のうち、車幅方向内外側の線状ビード71間に形成されるとともに、締結ボルト58の頭部58aに向けて延出された補強用の突起である。よって、線状中央ビード112の後端部112aを締結ボルト58の頭部58a近傍に設けることができる。
これにより、右フロアフレーム38の前端部38b(図1)から車体後方に向けて作用した荷重F1の一部を、線状中央ビード112を経て締結ボルト58の頭部58aに効率よく伝えることができる。したがって、右フロアフレーム38の前端部38bから車体後方に向けて作用した荷重F1を締結ボルト58を経て中央クロスメンバー33に一層効率よく伝えることができる。
図15に示すように、実施例6による車体フロア構造120は、フレーム底部62の後端部62bのうち中央クロスメンバー33の底部43に相当する部位62eにフレーム締結部122を形成したもので、その他の構成は実施例1の車体フロア構造10と同様である。
このように、フレーム締結部122(すなわち、凹み部)を中央クロスメンバー33の底部43に相当する部位62eに形成することで、フレーム締結部122を実施例1のフレーム締結部66(図2)より小さく抑えることができる。よって、フレーム底部62の後端部62bの凹み部を小さく抑えて、右フロアフレーム38の剛性を高めることができる。これにより、右フロアフレーム38の前端部38bから車体後方に向けて作用した荷重F1を右フロアフレーム38のフレーム締結部122を経て中央クロスメンバー33に一層効率よく伝えることができる。
本発明による車体フロア構造は、前述した幾つかの実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。例えば、実施例1では、線状ビード71を断面略台形状に形成した例について説明したが、これに限らないで、断面略三角形状や断面略円弧状などの他の形状に形成することも可能である。
実施例1〜6では、締結手段57として締結ボルト58および溶接ナット45を例示したが、これに限らないで、クリップなどの他の締結手段(締結部材)を用いることも可能である。
さらに、実施例1〜6では、フレーム底部62の後端部62bを中央クロスメンバー33の底部43に重ね合わせて締結ボルト58で連結した例について説明したが、これに限定するものではない。例えば、フレーム底部62の後端部62bを中央クロスメンバー33の底部43に連結するとともに、車幅方向内外側の外側壁39の後端部などを中央クロスメンバー33の前壁部41などに締結ボルト58などで連結することも可能である。
さらにまた、実施例1〜6では、一個の締結ボルト58を用いて中央クロスメンバー33の底部43にフレーム締結部66,122を締結した例について説明したが、締結ボルト58の本数は例示したものに限定しない。その他の例として、例えば、複数個の締結ボルト58を車体前後方向に並べて締結することも可能である。複数個の締結ボルト58を用いてフレーム締結部66,122を締結することで、右フロアフレーム38が締結ボルト58を軸にして回転することを一層良好に防止できる。
さらに、実施例1〜6で示した車体フロア構造10,80,90,100,110,120、左右のフロントサイドフレーム15、中央クロスメンバー33、左右のフロアフレーム38、車幅方向内外側の外側壁39、前後の壁部41,42、底部43、底部外面43b、前フロアパネル47、閉断面部位48、車幅方向内外側の稜線54b、フレーム底部62、フレーム締結部66,122、線状ビード71、スチフナ81、パネルビード102および線状中央ビード112などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明の車体フロア構造は、フロアフレームの後端部がクロスメンバーに連結され、フロアフレームおよびフロアパネルで閉断面部位が形成された自動車への適用に好適である。
10,80,90,100,110,120…車体フロア構造、15…左右のフロントサイドフレーム、15a…左右のフロントサイドフレーム15の後端部、33…中央クロスメンバー、38…左右のフロアフレーム、38a…左右のフロアフレームの後端部、38b…左右のフロアフレームの前端部、39…内外の側壁(車幅方向内外側の側壁)、41,42…前後の壁部、43…底部、43b…底部外面、45…溶接ナット、47…フロアパネル、48…閉断面部位、54b…車幅方向内外側の稜線、58…締結部材、58a…締結ボルトの頭部、62…フレーム底部、62e…中央クロスメンバーの底部に相当する部位、66,122…フレーム締結部、71…車幅方向内外側の線状ビード、71c…突起底部、71e…線状ビードの後端部、81…スチフナ、102…パネルビード、112…線状中央ビード。
Claims (15)
- 車体フロア構造であって、
フロントサイドフレームと、
前記フロントサイドフレームの後端部から車体後方に向けて延出されたフロアフレームと、
前記フロアフレームの後端部が連結されたクロスメンバーと、
前記クロスメンバーに連結された前記フロアフレームが車幅方向内外側の側壁および底部で断面略U字状に形成され、断面略U字状の前記フロアフレームに載置されたフロアパネルと、
前記フロアパネルが前記フロアフレームに載置されることで、前記フロアフレームおよび前記フロアパネルで形成される閉断面部位と、
を具備しており、
前記フロアフレームは、
前記後端部のうち前記底部が前記クロスメンバーの底部に重ね合わされた状態で締結する締結部材と、
前記締結部材で締結されたフレーム締結部の車幅方向内外側において下方に向けて突出した線状ビードと、を含んでおり、
前記線状ビードが下方に向けて突出することにより、前記フレーム締結部は、前記線状ビードに対して凹んだ状態に形成されており、
前記フロアパネルは、前記クロスメンバーの車体後方の部位に下方へ向けて突出されたパネルビードを有し、前記パネルビードは、前記線状ビードの後端部から車体後方に向けて連続するように延出していることを特徴とする車体フロア構造。 - 前記線状ビードは、前記フロアフレームの稜線に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
- 前記線状ビードは、前記締結部材の頭部よりも下方に突出する底部を有することを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
- 前記線状ビードは、前記フロアフレームの前端部から後端部まで全長に亘って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
- 前記フロアパネルおよび前記クロスメンバーに前記フロアフレームが下方から重ね合わされることにより、前記クロスメンバーは、前記フロアフレームおよび前記フロアパネルで挟み込まれ、前記フロアフレームの前記車幅方向内外側の側壁は、前記フロアパネルにスポット溶接で結合され、前記フロアフレームの前記後端部のうち前記底部が前記クロスメンバーの底部に前記締結部材で締結されていることを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
- 前記締結部材はボルトであり、前記ボルトを締結するナットは、前記クロスメンバーの底部外面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車体フロア構造。
- 前記フロアフレームのうち前記線状ビード間において、前記締結部材の頭部に向けて延出する線状中央ビードが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
- 前記フレーム締結部は、前記クロスメンバーの底部に相当する部位に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
- 車体フロア構造であって、
フロントサイドフレームと、
前記フロントサイドフレームの後端部から車体後方に向けて延出されたフロアフレームと、
前記フロアフレームの後端部が連結されたクロスメンバーと、
前記クロスメンバーに連結された前記フロアフレームが車幅方向内外側の側壁および底部で断面略U字状に形成され、断面略U字状の前記フロアフレームに載置されたフロアパネルと、
前記フロアパネルが前記フロアフレームに載置されることで、前記フロアフレームおよび前記フロアパネルで形成される閉断面部位と、
を具備しており、
前記フロアフレームは、
前記後端部のうち前記底部が前記クロスメンバーの底部に重ね合わされた状態で締結する締結部材と、
前記締結部材で締結されたフレーム締結部の車幅方向内外側において下方に向けて突出した線状ビードと、を含んでおり、
前記線状ビードが下方に向けて突出することにより、前記フレーム締結部は、前記線状ビードに対して凹んだ状態に形成されており、
前記フロアパネルは、前記クロスメンバーの車体後方の部位に下方へ向けて突出されたパネルビードを有し、前記パネルビードは、前記線状ビードの後端部から車体後方に向けて連続するように延出しており、
前記線状ビードは、前記フロアフレームの稜線に沿って形成されており、
前記フロアフレームの前記後端部は、漸次幅広となるよう形成されていることを特徴とする車体フロア構造。 - 前記線状ビードは、前記締結部材の頭部よりも下方に突出する底部を有することを特徴とする請求項10に記載の車体フロア構造。
- 前記線状ビードは、前記フロアフレームの前端部から後端部まで全長に亘って設けられていることを特徴とする請求項10に記載の車体フロア構造。
- 前記フロアパネルおよび前記クロスメンバーに前記フロアフレームが下方から重ね合わされることにより、前記クロスメンバーは、前記フロアフレームおよび前記フロアパネルで挟み込まれ、前記フロアフレームの前記車幅方向内外側の側壁は、前記フロアパネルにスポット溶接で結合され、前記フロアフレームの前記後端部のうち前記底部が前記クロスメンバーの底部に前記締結部材で締結されていることを特徴とする請求項10に記載の車体フロア構造。
- 前記締結部材はボルトであり、前記ボルトを締結するナットは、前記クロスメンバーの底部外面に設けられていることを特徴とする請求項10記載の車体フロア構造。
- 前記フロアフレームのうち前記線状ビード間において、前記締結部材の頭部に向けて延出する線状中央ビードが形成されていることを特徴とする請求項10に記載の車体フロア構造。
- 前記フレーム締結部は、前記クロスメンバーの底部に相当する部位に形成されたことを特徴とする請求項10に記載の車体フロア構造。
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