JP5543649B1 - 小売り袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安価な資材コストで袋詰めが可能であり、袋詰めの作業も容易で、且つ剥離テープのような廃棄物が出ない構造の小売り袋を提供する。
【解決手段】 第一の側片部1の取っ手用開口4を上下方向にまたがるようにして封止片6が設けられている。封止片6の一端は取っ手用開口4の上側部外面41に接着材7により貼り付けられ、他端は取っ手用開口4の下側部外面42に接着材7により貼り付けられ、各接着材7は、封止片6が第一の側片部1から剥がされた際、封止片6に残留するものであり、第二の側片部2の外面に再接着可能なものである。
【選択図】 図4

Description

本願の発明は、各種食品や日用品等を袋詰めして小売りする際に用いられる小売り袋に関するものである。
スーパーマーケットや食料品店、量販店等では、食品や日用品等を袋詰めして小売りすることが行われている。例えば、ナスやピーマンのような小さめの野菜、果物等が袋詰めされて複数個単位で小売りされている。
このような袋詰めにおいて使用される袋(小売り袋)としては、ポリプロピレン製の透明袋が使用されることが多い。ある程度の個数の商品が詰め込まれた後、小売り袋の口がテープ等で止められ、売り場に並べられる。
特開平7−277346号公報
このような小売り袋は、小売店にとっては間接費を生じるものであるため、まずできるだけ低コストであることが要請される。また、人件費を抑える観点から、袋詰めの作業が容易なことも必要である。
一方、袋の構造的な点についてみると、売り場に並べたり顧客が持ち帰ったりする際に便利なように取っ手が形成されていることが望ましい。また、詰めた商品が飛び出さないように開口は封止されることが望ましい。開口の封止は、売り場に並べられた後で顧客がバラのものを勝手に追加して増量する不正を防ぐ観点もある。
また、環境への配慮の点から言うと、剥離テープのような使用後に廃棄されるもの(ゴミ)が出ない構造であることも要請される。廃棄物が出ると、その分の処分費用がかかってくる。また、剥離テープのような小さいテープ片は、飛散し易く、集めて廃棄するのも面倒である。特に問題なのは、小さなテープ片が、商品が詰められた袋内に混入してしまうことである。テープ片の混入があると、イメージが悪くなるし、特に野菜や果物等の食品の場合には問題となり得る。
本願の発明は、このような観点を考慮して為されたものであり、安価な資材コストで袋詰めが可能であり、袋詰めの作業も容易で、且つ剥離テープのような廃棄物が出ない構造の小売り袋を提供する意義を有するものである。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、販売される商品が入られる小売り袋であって、
底部でつながっている第一第二の一対の側片部から成っており、
各側片部には、同じ高さの位置に取っ手用開口が形成されており、
第一の側片部には、取っ手用開口を上下方向にまたがるようにして封止片が設けられており、
封止片は、一端が第一の側片部の取っ手用開口の上側部外面に第一の接着材により貼り付けられ、他端が第一の側片部の取っ手用開口の下側部外面に第二の接着材により貼り付けられており、
封止片は、第一の側片部及び第二の側片部とは異なる材料で形成されており、
第一の接着材は、剥離剤層無しに封止片の一端を第一の側片部の取っ手用開口の上側部外面から剥がすことが可能なものであり且つ剥がした際に封止片に残留するものであって、第二の側片部の取っ手用開口の下側部外面に再接着可能なものであり、
第二の接着材は、剥離剤層無しに封止片の他端を第一の側片部の取っ手用開口の下側部外面から剥がすことが可能なものであり且つ剥がした際に封止片に残留するものであって、第二の側片部の取っ手用開口の上側部外面に再接着可能なものであり、
取っ手用開口を上下方向にまたがるようにして設けられた封止片の両側には、人の指が入る大きさの開口が残されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記封止片の一端の先端縁は、前記第一の側片部の取っ手用開口の上側部表面に接着しておらず、
前記封止片の他端の先端縁は、前記第一の側片部の取っ手用開口の下側部表面に接着していないという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記第一の接着材及び前記第二の接着材は、封止片の一方の面の全面に被着している接着材層の一部であり、前記第一の接着材及び前記第二の接着材以外の領域において接着材層を覆って表面を非接着性にするカバー層が設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項3の構成において、前記カバー層は、印刷によって形成されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記封止片には、入れられる商品の販売に関する情報又は袋の封止に関する情報が印刷されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項1乃至5いずれかの構成において、前記封止片は、人の指の形に適合した湾曲部を有する形状であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項1乃至6の構成において、前記封止片の長さは、前記第一の側片部の取っ手用開口の上側部外面から一端を剥がして前記第二の側片部の取っ手用開口の下側部外面に再接着した際、前記第一の側片部の取っ手用開口の下縁と前記第二の側片部の取っ手用開口の下縁とが離間した状態で双方の下縁にまたがるようにして封止できる長さであるという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1記載の発明によれば、封止片の一端を第一の側片部の取っ手用開口の上側部外面から剥がし、第二の側片部の取っ手用開口の下側部外面に貼り付けるか、封止片の他端を第一の側片部の取っ手用開口の下側部外面から剥がして第二の側片部の取っ手用開口の上側部外面に貼り付けることで袋の口が封止される。このため、剥離テープのような廃棄物は生じず、余分なコストや廃棄コストは発生しない。また、飛散し易いテープ片が生じることもないので、テープ片を集めて廃棄するような面倒な作業はなく、小さなテープ片が、商品が詰められた袋内に混入してしまうこともない。さらに、封止片をそのままにした状態でも封止片の両側に人の指を入れることが開口が残されているので、そのままの状態でも取っ手を掴んで保持することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、封止片の一端及び他端の各先端縁は接着されていないので、先端縁をつまんで剥がすことができ、封止の作業が容易となる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、各接着材が封止片の一方の面の全面に被着している接着材層の一部であり、各接着材の以外の領域において接着材層を覆って表面を非接着性にするカバー層が設けられているので、製作コストを安価にしつつ、接着材層が不必要に露出することがない。このため、袋を重ねた際に袋同士がくっついてしまうことがなく、また持ち運びの際にべとついてしまうこともない。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、カバー層は、印刷によって形成されているので、製作が容易で、またカバー層の形成とともに必要な情報の印刷も併せて行うことができる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、封止片に販売に関する情報又は封止に関する情報が印刷されているので、封止片を利用して顧客に情報を伝えることができ、商品を宣伝したり、又は封止の仕方について伝えたりすることができる。
また、請求項6記載の発明によれば、上記効果に加え、封止片は、人の指の形に適合した湾曲部を有する形状であるので、非封止状態において取っ手用開口に指を入れ易く、持ち運びのし易いものとなる。
また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、各側片部の取っ手用開口の下縁が離間している状態でも封止ができるので、収容される商品の量や大きさに応じた封止状態とすることができ、汎用性が高い。
実施形態に係る小売り袋の斜視概略図であり、小売り袋を立てて少し開いた状態を描いている。 図1に示す小売り袋の断面概略図であり、第一の側片部1の取っ手用開口4の上側部41における断面構造を示したものである。 実施形態の小売り袋における封止片6の構造を示した斜視概略図である。 実施形態の小売り袋の使用方法について示した斜視概略図である。 実施形態の小売り袋の別の使用方法について示した斜視概略図である。 実施形態の小売り袋のさらに別の使用方法について示した斜視概略図である。 第二の実施形態の小売り袋の斜視概略図である。
次に、本願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、第一の実施形態に係る小売り袋の斜視概略図であり、小売り袋を立てて少し開いた状態を描いている。図1に示す小売り袋は、透明なプラスチック製の袋である。例えば、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルムのようなポリプロピレンフィルムを使用することができる。この他、CPP(無延伸ポリプロピレン)フィルムも使用でき、OPPとCPPをラミネートしたフィルムも使用できる。
この小売り袋は、一対の側片部1,2と、側片部1,2をつないで形成された底片部3とから成っている。以下、一対の側片部1,2を、第一の側片部1、第二の側片部2とする。
図1に示すように、各側片部1,2には、同じ高さの位置に取っ手用開口4,5が形成されている。第一の側片部1に形成された取っ手用開口4を第一の取っ手用開口とし、第二の側片部2に形成された取っ手用開口5を第二の取っ手用開口とする。
各取っ手用開口4,5は、本実施形態では、横に長い長方形の左右に半円状の部分を設けたような形状の開口が形成されるようになっている。説明の都合上、各取っ手用開口4,5の下側の部位を下側部と呼び、上側の部位を上側部と呼ぶ。
図2は、図1に示す小売り袋の断面概略図であり、第一の取っ手用開口4の上側部41における断面構造を示したものである。図1に示すように、第一の側片部1には、取っ手用開口4を上下方向にまたがるようにして封止片6が設けられている。図1に示すように、この実施形態では、封止片6は長方形である。尚、この明細書において「封止」とは、袋の口を止め、袋の口を成す縁がぶらぶらしないようにすることを意味するものである。
封止片6は、一端が第一の取っ手用開口4の上側部41の外面に接着材7により貼り付けされている。また、図2に示すように、封止片6の他端は、第一の取っ手用開口4の下側部42の外面に接着材7により貼り付けされている。尚、この明細書において、「接着」とは「粘着」も含む広い概念の用語となっている。
封止片6としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)製のフィルムを用いることができる。
封止片6の両端を接着している各接着材7は、第一の側片部1の外面から剥がした際に封止片6に残留するものであり、且つ第二の側片部2の外面に再接着可能なものとなっている。第一第二の側片部1,2は同じ材質であるので、接着材7を適宜選定することでこの点は達成できる。
具体的には、第一第二の各側片部1,2がOPPのようなポリプロピレン系フィルムであり、封止片6がPETフィルムである場合(両者が異なる材質である一例)、接着材7としては、アクリル系エマルジョン粘着材(例えばアクリル酸エステル共重合体)を使用することができる。アクリル系エマルジョン粘着材は、ポリプロピレンに対するよりはPETに対する方が粘着力が高い。このため、実施形態の接着材7として使用することができる。
図3は、実施形態の小売り袋における封止片6の構造を模式的に示した斜視概略図である。
実施形態において、接着材7は、封止片6の一端と他端とに設けられていれば足りる。しかしながら、図1に示すような小さな方形のシート片を形成してから、その両端の箇所にのみ接着材を設けることは難しく、高価な特注加工になってしまう。この実施形態では、この点を考慮し、接着材が全面被着したシート片を入手し、必要な加工を施すことで封止片6を得るようにしている。
具体的に説明すると、実施形態では、封止片6の一方の面の全面に接着材層70が被着しており、接着材層70を部分的に覆ったカバー層71が設けられており、カバー層71で覆われていない領域が接着材7となっている。図3において、カバー層71で覆われた箇所が斜線のハッチングで示され、カバー層71で覆われずに接着材層70が露出している箇所がドットのハッチングで示されている。封止片6や各層70,71は、実際には薄いシートや層であるが、図3では、理解を容易にするため、厚みを持たせて模式的に示している。
カバー層71としては、接着材層70の接着性を解消できる塗料が使用されており、印刷により形成されている。例えば、紫外線硬化型のアクリル系ニスがカバー層71として使用できる。この際、透明な塗料として封止片6を透明な状態としてもよく、多少色のついた塗料を使用して封止片6の色づけをしても良い。
尚、図3に示すように、カバー層71は、封止片6の両側の先端縁にも狭い幅で形成されている。この点は、封止片6を剥がす際、先端縁を指で摘んで剥がし易くするためである。
加工方法の一例を説明すると、一方の面の全面に接着材層70が被着している大きなシートを入手する。例えば、PETを封止片6の材質とする場合、マルウ接着株式会社製のPET#50エマルジョンPGS等が好適に使用できる。
このような接着材層70付きの大きなシートに対し、必要な箇所に予めカバー層71の印刷を行う。この印刷は、接着材層70を部分的に覆う印刷であり、接着材層70の接着性を無くす印刷である。
カバー層70の印刷後、所定の箇所で切断して封止片6の大きさとし、剥離シートにいったん貼り付ける。そして、図1に示すように、取っ手用開口4をまたぐようにしてに第一の側片部1に貼り付ける。剥離シートにいったん貼り付ける点は、貼り付け作業の機械化を考慮したものである。尚、封止片6の第一の側片部1への貼り付けは、図1に示すように第一第二の側片部1,2及び底片部3で袋を形成した後でも良く、最初に第一の側片部1に封止片6を貼り付けてから袋を形成しても良い。
次に、図4〜図6を使用して、本実施形態の小売り袋の使用方法について説明する。図4〜図6は、実施形態の小売り袋の使用方法について示した斜視概略図である。
実施形態の小売り袋を使用する場合、例えば図4(1)に示すように、袋を開いた状態とし、商品gを入れる。次に、図4(2)に示すように、封止片6の一端を第一の取っ手用開口4の上側部41から剥がす。
そして、双方の取っ手用開口4,5の下側部を突き合わせた状態とする。また、図4(2)に矢印で示すように、封止片6を第二の側片部2の側に折り曲げ、取っ手用開口4,5に挿通させる。そして、図3(4)に示すように、封止片6の一端を、第二の取っ手用開口5の下側部の外面に押し当て、残留している接着材7により接着する。これにより、袋の口が封止片6により封止された状態で商品gが袋詰めされる。
図4(4)から解るように、第一第二の側片部1,2において各取っ手用開口4,5の上側の部位は閉じ合わされた状態となり、この部分が取っ手となる。このため、この取っ手を握って袋を持って運ぶことができる。尚、図3に示すように、底片部3があるので、袋を広げた状態では、小売り袋は自立可能である。
図5には、別の使用方法が示されている。図5(1)に示すように、袋に商品gを入れる。次に、図5(2)に示すように、封止片6の下端を第一の取っ手用開口4の下側部42から剥がし、双方の取っ手用開口4,5の上側部を突き合わせた状態とする。そして、図5(2)に矢印で示すように、封止片6を第二の側片部2の側に折り曲げ、取っ手用開口4,5に挿通させる。その上で、図5(3)に示すように、封止片6の他端を、第二の取っ手用開口5の上側部の外面に押し当て、残留している接着材7により接着する。図5に示す使用用法は、商品の収容量が多くなり、取っ手用開口4,5の下側部で閉じるのが難しい場合の使用方法である。
図6は、さらに別の使用方法が示されている。図4や図5に示す使用方法では、双方の取っ手用開口4,5の下縁又は上縁が突き合わされて閉じられた状態となっている。このような使用方法の他、実施形態の小売り袋は、図6に示すような方法で使用することができる。即ち、図6に示すように、双方の取っ手用開口4,5の下縁が離間して開いた状態とし、この状態で双方の下縁にまたがるようにして封止片6を貼り付ける。このような封止が可能なように、封止片6は、底片部3の幅に応じてある程度の長さを有している。
尚、図4と図6とを比較すると解るように、封止片6の一端又は他端が第二の側片部2に対して再接着される箇所は、その時々で異なる場所となり得る。接着材7は、第二の側片部2のどの箇所でも同じ材料なので、どの箇所においても再接着することができる。この点は、第一の側片部1においても同じであり、封止状態を調整するため、封止片6の一端又は他端をいったん剥がしてから第一の側片部1に再接着することもある。
上記のような小売り袋は、例えばスーパーの食料品売り場において好適に用いることができる。野菜又は果物等の商品は、段ボール箱に詰められて仕入れられるが、従業員が箱から出してこの小売り袋に所定数詰め、上述したように封止片6で封止して売り場に並べるようにする。
実施形態の小売り袋によれば、封止片6の一端又は他端を第一の取っ手用開口4の上側部41又は下側部42から剥がし、各取っ手用開口4,5を通して折り曲げ、第二の取っ手用開口5の下側部又は上側部の外面に貼り付けすることで袋の口が封止される。このため、剥離テープのような廃棄物は生じない。剥離テープのような廃棄物が生じるということは、その分だけ資材コストがかかっているということであり、また廃棄物の処分コストがかかることになる。実施形態の小売り袋ではこのようなコストは生じない。また、剥離テープのような飛散し易いテープ片が生じることもないので、テープ片を集めて廃棄するような面倒な作業はなく、小さなテープ片が、商品が詰められた袋内に混入してしまうこともない。
また、図3に示すように、封止片6の一端及び他端において、先端縁から僅かな幅でカバー層71が形成されており、接着材7が露出しない領域を設けている。この理由は、封止の際の剥離を容易にするためである。即ち、他端の先端縁まで完全に接着材7が露出していると、第一の取っ手用開口4の上側部の外面に先端縁まで完全に封止片6が貼り付いていることになり、剥がしにくい。一方、図3に示すように先端縁から僅かに接着材7が形成されていない領域があると、この部分を摘んで剥がすことが容易となる。
尚、封止片6は、第一第二の側片部1,2及び底片部3から成る袋本体とは別の単独の部材となっている点は、製作を容易にする意義も有している。封止片6については、例えば、第一の側片部1に延設された部位(即ち、封止片部)とすることもできる。しかしながら、この場合、封止片部の先端は第一の取っ手用開口4の上側部と重なる程度の長さで延設される必要がある。この種の袋は、図1に示すように底片部3を介して第一第二の側片部1,2を貼り合わせた後、打ち抜き加工によって第一第二の取っ手用開口4,5を同時に形成する。この場合、封止片部が第一の取っ手用開口4の上側部41から上方に延設されるように形成することは、打ち抜き加工のみでは難しい。
一方、実施形態の構造では、第一第二の取っ手用開口5を打ち抜き加工によって同時に形成し、その後、封止片6の両端を接着によって第一の取っ手用開口4をまたぐように第一の側片部1に貼り付ければ良く、製造が極めて容易である。
次に、第二の実施形態について説明する。図7は、第二の実施形態の小売り袋の斜視概略図である。
第二の実施形態の小売り袋は、封止片6の形状が異なるのみで、他の部分は第一の実施形態と同様である。図7に示すように、第二の実施形態における封止片6は、長方形の中腹部の両側に湾曲部61を設けた形状であり、ひょうたん型とも言うべき形状である。湾曲部61における湾曲は、人の指に適当した曲率となっている。
上記のような封止片6の形状は、図1や図4(1)に示すように封止片6が第一の取っ手用開口4を上下にまたがって貼り付けられた状態のままで使用される場合をも想定したものである。商品の収容量が少ない場合や、平べったい商品を収容する場合、袋の口は封止しない場合もある。このような場合、封止片6が第一の取っ手用開口4を上下にまたがって貼り付けられた状態のままで持ち運ぶことになる。この際に、指を入れ易いように湾曲部61を設けた形状としている。尚、図4〜図6に示すような通常の使用(取っ手用開口4,5の下縁同士又は上縁同士にまたがって再接着される使用)がされる場合も、封止片6は特に問題なく使用される。尚、図1に示すように、第一の実施形態においても、封止片6の両側には人の指を入れることができる開口が残されており、上記と同様の使い方が可能である。
上記各実施形態において、製作のための加工コストは高くなるが、接着材層70を封止片6の一方の面の特定の領域にのみ被着させるようにすれば、カバー層71は不要である。また、カバー層71を形成する場合、カバー層71の形成は印刷によると説明したが、カバー層71を形成しない場合も含めて、封止片6に何らかの情報を印刷によって表示する場合もあり得る。例えば、収容される商品の販売に関する情報が印刷され得る。「特価」とか、「セール品」とかいった価格に関する情報やキャッチコピー、「今が旬」、「初物」といった商品の販売時期に関する情報が挙げられる。また、「一端を剥がし、袋を閉じた後、再接着してください。」といった袋の封止に関する情報が印刷される場合もある。印刷を行う場合、封止片6は袋本体とは別個の部材なので、封止片6のみ印刷機に投入すれば良く、印刷が容易である。尚、カバー層71が印刷によって形成される場合、カバー層71の印刷と同時に各種情報の印刷をしても良く、別々に行っても良い。
上述した実施形態の小売り袋は、各商品の小売り用に用いることができ、生鮮食品の他、菓子、飲料、薬、日用品、雑貨等の小売りに使用することができる。また、一つのみの商品を入れて店頭に並べる場合もあり得る。一つのみの商品であっても、顧客が取っ手を持って持ち運ぶことができる利便性が重視されることがあるからである。
また、小売り袋の使用方法としては、顧客が売り場で商品を詰めるのに使用することもできる。例えば、鮮魚を売り場で顧客が袋詰めして買い物かごに入れる際に使用することができる。
上記各実施形態において、第一第二の側片部1,2はポリプロピレン系のフィルムであり、封止片6はPETより成るフィルムであったが、封止片6についても第一第二の側片部1,2と同様のポリプロピレン系としても良い。但しこの場合、接着材7の接着力が第一第二の側片部1,2と封止片6とで同様になってしまうので、接着材7の接着力が弱まるような表面処理(例えばコーティング)が第一第二の側片部1,2の外面に対して行われる。
また、上記各実施形態において、袋本体は、第一第二の側片部1,2と底片部3とから成るものであったが、薄い商品を入れる小売り袋である場合、第一第二の側片部1,2のみで袋本体が形成されることもあり得る。
尚、封止片6は、袋の口を部分的に止めて双方の縁がぶらぶらしないようにするものであったが、袋の口を完全に止める(封鎖する)ようにすることを排除するものではない。例えば、図4に示す使用方法において、封止片6の幅を取っ手用開口4,5の幅と同程度としておけば、取っ手用開口4,5の部分は封止片6により完全に閉じられることになる。この場合、取っ手用開口4,5の左右の部分において各側片部1,2が最初から閉じている構造とすれば、封止片6により袋の口は完全に封止されることになる。
1 第一の側片部
2 第二の側片部
3 底片部
4 第一の取っ手用開口
41 上側部
42 下側部
5 第二の取っ手用開口
6 封止片
7 接着材
70 接着材層
71 カバー層

Claims (7)

  1. 販売される商品が入られる小売り袋であって、
    底部でつながっている第一第二の一対の側片部から成っており、
    各側片部には、同じ高さの位置に取っ手用開口が形成されており、
    第一の側片部には、取っ手用開口を上下方向にまたがるようにして封止片が設けられており、
    封止片は、一端が第一の側片部の取っ手用開口の上側部外面に第一の接着材により貼り付けられ、他端が第一の側片部の取っ手用開口の下側部外面に第二の接着材により貼り付けられており、
    封止片は、第一の側片部及び第二の側片部とは異なる材料で形成されており、
    第一の接着材は、剥離剤層無しに封止片の一端を第一の側片部の取っ手用開口の上側部外面から剥がすことが可能なものであり且つ剥がした際に封止片に残留するものであって、第二の側片部の取っ手用開口の下側部外面に再接着可能なものであり、
    第二の接着材は、剥離剤層無しに封止片の他端を第一の側片部の取っ手用開口の下側部外面から剥がすことが可能なものであり且つ剥がした際に封止片に残留するものであって、第二の側片部の取っ手用開口の上側部外面に再接着可能なものであり、
    取っ手用開口を上下方向にまたがるようにして設けられた封止片の両側には、人の指が入る大きさの開口が残されていることを特徴とする小売り袋。
  2. 前記封止片の一端の先端縁は、前記第一の側片部の取っ手用開口の上縁部表面に接着しておらず、
    前記封止片の他端の先端縁は、前記第一の側片部の取っ手用開口の下縁部表面に接着していないことを特徴とする請求項1記載の小売り袋。
  3. 前記第一の接着材及び前記第二の接着材は、封止片の一方の面の全面に被着している接着材層の一部であり、前記第一の接着材及び前記第二の接着材以外の領域において接着材層を覆って表面を非接着性にするカバー層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の小売り袋。
  4. 前記カバー層は、印刷によって形成されていることを特徴とする請求項3記載の小売り袋。
  5. 前記封止片には、入れられる商品の販売に関する情報又は袋の封止に関する情報が印刷されていることを特徴とする請求項1乃至4いずかに記載の小売り袋。
  6. 前記封止片は、人の指の形に適合した湾曲部を有する形状であることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の小売り袋。
  7. 前記封止片の長さは、前記第一の側片部の取っ手用開口の上側部外面から一端を剥がして前記第二の側片部の取っ手用開口の下側部外面に再接着した際、前記第一の側片部の取っ手用開口の下縁と前記第二の側片部の取っ手用開口の下縁とが離間した状態で双方の下縁にまたがるようにして封止できる長さであることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の小売り袋。
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JP3050730U (ja) * 1998-01-19 1998-07-31 和幸 広瀬 菓子等包装袋の開封口の再シール装置
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