JP4319876B2 - 粘着テープ付き包装袋を貼着した容器 - Google Patents

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Description

本発明は、食品容器等に添付される調味料、香辛料等を収納した包装袋に関し、さらに詳しくは、弁当容器等の調理済食品と接触することなく、弁当容器等に容易に添付することができる調味料、香辛料等を収納した粘着テープ付き包装袋および該包装袋を貼着した容器に関するものである。
従来より、お弁当屋さん等でプラスチック容器や紙製容器、あるいは、これらのコンビネーション容器からなるお持ち帰り弁当が販売されている。そして、これらのお持ち帰り弁当には、調味料、香辛料、あるいは、ふりかけ等が収納された包装袋が添付されることが多く、これらの包装袋はお弁当内に直に添付されるなり、あるいは、セロハンテープ等により容器の外面に貼付されて添付されている。
お弁当内に直に添付される場合は、衛生面で難があり、通常は、セロハンテープ等により容器の外面に貼付されて添付される。しかしながら、この貼付作業は、調味料、香辛料、あるいは、ふりかけ等が収納された包装袋を手に持ち、セロハンテープが収納されたテープカット台からセロハンテープを適当な長さだけ引き出すと共に、テープ台に設けられたカッター刃で切断し、切断したセロハンテープで前記包装袋を容器外面に貼着するといった作業であり、しかも店頭で行なうために結構煩雑な作業となっていた。
このような煩雑な作業を解消するものとして、基材シートと離型紙とを粘着剤を介して積層した積層シートを用い、この積層シートの前記基材シート上面に接着剤を介して調味料、香辛料、あるいは、ふりかけ等が収納された包装袋を接着した構成としたものを予め作製しておき、店頭において離型紙を剥離して粘着剤面を表出させ、この粘着剤面を容器外面に貼着することにより添付作業が完了するという提案がなされている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された技術は、確かに店頭における作業性は向上するものの、積層シートが包装袋と一体化されているために、包装袋単品の取扱いと比べると嵩高くなることは否めず、流通コストがアップするという問題があった。
特開2003−170960号公報
そこで本発明は、店頭における作業性に優れ、費用対効果においても優れた粘着テープ付き包装袋を貼着した容器を提供することである。
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明の包装袋を貼着した容器は、周縁熱接着部で密封した扁平な矩形状包装袋と、該包装袋に貼着される一方の面に粘着部を有する帯状粘着テープとからなり、前記帯状粘着テープはその長尺方向の一方の端部に非粘着部を有すると共に折り曲げられて前記矩形状包装袋の両面に貼着されている粘着テープ付き包装袋を、前記非粘着部から前記矩形状包装袋に貼着された前記粘着テープの前記非粘着部側の面を剥離すると共に剥離した部分を容器外面に貼着して一体化したことを特徴とするものである。
請求項1記載の構成とすることにより、衛生的であることは言うに及ばず、包装袋に予め貼着されている粘着テープを必要部分だけ剥離し、剥離した部分を容器外面に貼着するだけで店頭での添付作業が完了するために、別途粘着テープや粘着テープを切断するためのテープ台を用意したりする手間が省けると共にテープの切断長さのバラツキによる無駄使いを防止することができる。また、包装袋が容器外面に貼着されているので容器と一体的に取扱うことができるために取扱いが容易である。また、粘着テープ付き包装袋は包装袋単品と同様に取扱うことができるために、流通コストがアップアップすることがない
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の包装袋を貼着した容器において、前記粘着テープ付き包装袋が三方シールタイプの包装袋であって、前記帯状粘着テープが折り曲げられる側の前記矩形状包装袋の外端縁が前記三方シールタイプ包装袋の折返し縁であることを特徴とするものである。このように構成することにより、三方シールタイプ包装袋の折返し縁に略一致した状態で帯状粘着テープを折り曲げることができ、外観の良い粘着テープ付き包装袋とすることができる
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の包装袋を貼着した容器において、前記粘着テープ付き包装袋は前記帯状粘着テープの前記非粘着部の存在する面が裏面であることを特徴とするものである。このように構成することにより、一般に前記帯状粘着テープの前記非粘着部は、手指で摘む箇所として明示する意味から白色等に着色されているものであるが、これが包装袋の正面に印刷等により設けられている内容物の表示を見難くすることを防止することができる
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋を貼着した容器において、前記粘着テープ付き包装袋の前記非粘着部が存在する前記矩形状包装袋の面に貼着された前記帯状粘着テープは前記粘着部の前記非粘着部側に前記粘着部の粘着力より弱い粘着部を有していることを特徴とするものである。このように構成することにより、包装袋に貼着された帯状粘着テープを容易に剥離することができるために、粘着テープを包装袋から剥離して容器へ貼着するという一連の作業性が向上する
本発明に用いる粘着テープ付き包装袋は、包装袋単品と同様に取扱うことができるために流通コストがアップすることがなく、また、店頭において容器に包装袋を添付する際の作業性に優れるという効果を奏するものである。さらにまた、包装袋を貼着した容器は包装袋が容器外面に貼着されているので衛生的であり、容器と一体的に取扱うことができるために取扱いが容易であるという優れた効果を奏するものである。
上記本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる粘着テープ付き包装袋の一実施例を示す正面図、図2は図1のX−X線の断面を図解的に示す図、図3は帯状粘着テープの製造方法の一例を説明する図、図4は本発明にかかる粘着テープ付き包装袋を容器外面に添付した状態を示す図、図5は本発明にかかる帯状粘着テープの他の実施例を示す拡大平面図であり、図中の1は粘着テープ付き包装袋、2は包装袋、3,3’は帯状粘着テープ、4はお弁当の容器、30,30’は非粘着部、31,31’,33は粘着部、32は白ベタ印刷層、3Aは粘着テープ用基材、3Bは離型紙、3C,3C’はタック紙、Sは熱接着部、Fは包装袋の折返し縁をそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる粘着テープ付き包装袋の一実施例を示す正面図、図2は図1のX−X線の断面を図解的に示す図であって、粘着テープ付き包装袋1は三側端辺が熱接着部Sで密封された三方シールタイプ包装袋2の両面に前記三方シールタイプ包装袋2の折返し縁Fに略一致するように折り曲げられた、その長尺方向の一方の端部に非粘着部30を有する透明な帯状粘着テープ3がその粘着部31で貼着されている。また、前記非粘着部30は手指で摘むための明示がなされているのが一般的であり、たとえば、白色等の印刷が施されている。なお、図1、2において内容物は図示せず。
前記三方シールタイプ包装袋2としては、少なくとも基材層と内層に熱接着性樹脂層とを備えた積層体であればよく、基材層としては、通常、内容物の表示(図1上、香辛料という表示)が印刷により設けられるために、機械的強度に優れた、たとえば、セロハン、あるいは、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の一軸ないし二軸方向に延伸したフィルムを用いることができ、内層としては、前記基材層への積層方法、具体的にはTダイ押出機を用いて積層する場合には、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の周知の熱接着性樹脂を用いることができ、また、Tダイ押出機によるサンドイッチラミネーションやドライラミネ−ション等の積層方法の場合には、上記樹脂をシート状にしたフィルムを用いることができる。また、前記基材層、あるいは、内層にフィルムを用いる場合、必要に応じてアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、ポリ塩化ビニリデン等を一方の面に塗布したフィルムを用いて水蒸気や酸素ガスバリアー性を向上させてもよいものである。
また、前記積層体としては、前記三方シールタイプ包装袋2としたときの要求物性により、前記基材層と前記内層との間に必要に応じて、機械的強靭性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性、ガスバリアー性等の機能を付与ないし向上させる目的で、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂からなる延伸した延伸フィルムや未延伸フィルムないしこれらの少なくとも一方の面にアルミニウムや酸化珪素や酸化アルミニウム、ポリ塩化ビニリデン等の水蒸気や酸素ガスバリアー層を設けたもの、あるいは、アルミニウム箔やエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などからなるものを中間層として使用することができる。
次に、一方の端部に非粘着部を有する前記帯状粘着テープ3について説明する。前記帯状粘着テープ3の粘着テープ用基材としては、たとえば、セロハン、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリエステルフィルム等を挙げることができ、粘着剤として、たとえば、ゴム系、アクリル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系等の周知の粘着剤を挙げることができる。前記帯状粘着テープ3の製造方法としては、たとえば、図3(a)に示すように、長尺の前記粘着テープ用基材3Aの一方の面の一方の端部に白色の帯状のベタ印刷を長尺方向に連続してグラビア印刷法で印刷して帯状の白ベタ印刷層32を形成する。次いで前記粘着テープ用基材の他方の面に前記白色の帯状のベタ印刷した領域に対応する部分を除いてほぼ全面にアクリル系粘着剤を塗布・乾燥して粘着部31を形成して後にその離型面が粘着剤側に位置するように離型紙3Bを貼合して図3(a)に示すような長尺のタック紙3C’を作製する。次いでロータリーダイカッター(図示せず)で所定形状に型抜きすると共に余白部を取除くことにより図3(b)に示すような帯状粘着テープ3が整然と定間隔を開けて設けられた長尺のタック紙3Cを得ることができる。上記した製造方法は一列で製造する場合の一方法を説明したものであってこれに限るものではない。また、コストを勘案すれば当然のことながら通常は多数列で製造されるものである。
次に、前記三方シールタイプ包装袋2に前記帯状粘着テープ3を貼着する方法について説明する。一般に、前記三方シールタイプ包装袋2は、長尺ロール状の積層体を縦型、横型等の周知の自動充填機で内容物が充填されて個包装された図1に示す形状となるが、前記三方シールタイプ包装袋2に前記帯状粘着テープ3を貼着する方法として、一例を挙げるならば、前記三方シールタイプ包装袋2とする前の長尺ロール状の積層体の状態のときに、周知のタックラベラーで前記タック紙Cから前記帯状粘着テープ3を剥離して図1に示すような包装袋2の所定箇所に連続して貼着してもよいし、また、三方シールタイプ包装袋2とした状態で適宜の貼着手段により所定箇所に貼着してもよいものである。
上記したように製造された粘着テープ付き包装袋1は、ダンボール箱等に一定数量が入れられて梱包され、たとえば、お弁当を販売する各店舗に配送される。粘着テープ付き包装袋1が配送された各店舗では、店員が開梱されたダンボール箱から粘着テープ付き包装袋1を取り出し、粘着テープ付き包装袋1に貼着された粘着テープ3の非粘着部30を手指で摘んで粘着テープ付き包装袋1の前記非粘着部30側の面に貼着された部分を剥離すると共に剥離した部分を顧客が購入したお弁当の容器4の外面(蓋の外面)に図4に示すように貼着して後にお持ち帰り袋等に入れて顧客に手渡すという作業となるために、お弁当への香辛料、調味料、あるいは、ふりかけ等の包装袋の添付作業が極めて単純化される。また、お弁当と前記包装袋が粘着テープで一体化されるために取扱いが容易となる。
図5は本発明にかかる帯状粘着テープの他の実施例を示す拡大平面図であって、粘着部側を示す平面図である。帯状粘着テープ3’は図2、3に示した帯状粘着テープ3の前記非粘着部30と前記粘着部31との間に前記粘着部31の粘着力より弱い粘着部33を有しているものであって、これ以外は前記粘着テープ3と同じである。前記粘着部33は、前記粘着部31と同じ粘着力を有する部分31’と全く粘着力がない部分30’とから構成されていて、前記粘着部33としては前記粘着部31に比べて相対的に弱い粘着部からなっている。そして、この帯状粘着テープ3’が包装袋2に貼着される際には、一点鎖線で示した箇所が前記包装袋2の折返し縁Fと略一致するように折り曲げられて前記包装袋2の両面に貼着される。前記粘着部31’の設け方としては、パターン状に設けてもよいし、いわゆる糊殺し手法を用いてもよいものである。図5においては、前記粘着部33の粘着力を有する部分31’と粘着力がない部分30’とを千鳥状に設けたものを示したが、粘着力を有する部分31’の形状およびこの形状に対応する粘着力がない部分30’の形状は種々の形状を取り得るものである。このように構成した帯状粘着テープ3’は前記帯状粘着テープ3に比べて弱い粘着部33を有していることから、前記帯状粘着テープ3’を備えた粘着テープ付き包装袋(図示せず)において、前記帯状粘着テープ3’の前記非粘着部30を手指で摘んで剥離する際に前記帯状粘着テープ3を備えた前記粘着テープ付き包装袋1に比べて容易に剥離することができるために、図4に示すように容器4外面に包装袋2を添付するための作業性が向上する。また、図5からも明らかなように一点鎖線で示した箇所から前記粘着部33側にも前記粘着部31を有する構成となっているために、図4に示すように持ち帰り時等に容器4外面に貼着した包装袋2が剥がれ落ちるのを防止することができる。
なお、本発明の構成要素である帯状粘着テープは、図2、図5に示した構成に限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しないものは全て本発明に含まれるものであり、たとえば、図示はしないが、帯状粘着テープの折り曲げ部(図5上、一点鎖線で示した箇所)が一点鎖線を挟んで両側に非粘着部を有する構成であってもよいし、また、前記粘着部33は図5に示したもの以外に、全体を網点状粘着部に構成してもよいものである。前記粘着部33はいずれの構成においても、粘着部と非粘着部との面積比率は、容器の材質や包装袋2の大きさ、この包装袋2に貼着する帯状粘着テープの幅や長さ等を勘案して適宜決めればよいものである。さらにまた、前記粘着部33は、前記粘着部31と同様にベタ柄にして粘着剤の塗布量を前記粘着部31よりも少なく構成してもよいし、粘着剤のタイプを代えるなり、あるいは、添加剤を加えるなりして粘着力を弱く(前記粘着部31の粘着力よりも弱く)構成してもよいものである。また、本発明の構成要素である包装袋は、三方シールタイプ包装袋に限るものではなく、四方シールタイプ包装袋やピロータイプ包装袋であってもよいものであるし、さらに、図示はしないが前記包装袋2の前記熱接着部SにIノッチ等の開封手段を設けてもよいものであり、開封手段を設ける場合は開封予定線と前記帯状粘着テープとが交差することがないような位置に設けるのが適当である。
また、前記帯状粘着テープ3,3’は、必要に応じて、当たり外れ等の籤(クジ)機能やポイント機能(ポイントを貯めることで景品等と交換できる機能)、あるいは、他社広告等を掲載(たとえば、飲料メーカー名等の掲載)する機能を備えたものとしてもよいものである。
本発明にかかる粘着テープ付き包装袋の一実施例を示す正面図である。 図1のX−X線の断面を図解的に示す図である。 図3は帯状粘着テープの製造方法の一例を説明する図である。 本発明にかかる粘着テープ付き包装袋を容器外面に添付した状態を示す図である。 本発明にかかる帯状粘着テープの他の実施例を示す拡大平面図である。
符号の説明
1 粘着テープ付き包装袋
2 包装袋
3,3’ 帯状粘着テープ
3A 粘着テープ用基材
3B 離型紙
3C,3C’ タック紙
4 お弁当の容器
30,30’ 非粘着部
31,31’,33 粘着部
32 白ベタ印刷層
S 熱接着部
F 包装袋の折返し縁

Claims (4)

  1. 周縁熱接着部で密封した扁平な矩形状包装袋と、該包装袋に貼着される一方の面に粘着部を有する帯状粘着テープとからなり、前記帯状粘着テープはその長尺方向の一方の端部に非粘着部を有すると共に折り曲げられて前記矩形状包装袋の両面に貼着されている粘着テープ付き包装袋を、前記非粘着部から前記矩形状包装袋に貼着された前記粘着テープの前記非粘着部側の面を剥離すると共に剥離した部分を容器外面に貼着して一体化したことを特徴とする包装袋を貼着した容器
  2. 前記粘着テープ付き包装袋が三方シールタイプの包装袋であって、前記帯状粘着テープが折り曲げられる側の前記矩形状包装袋の外端縁が前記三方シールタイプ包装袋の折返し縁であることを特徴とする請求項1記載の包装袋を貼着した容器
  3. 前記粘着テープ付き包装袋は前記帯状粘着テープの前記非粘着部の存在する面が裏面であることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の包装袋を貼着した容器
  4. 前記粘着テープ付き包装袋の前記非粘着部が存在する前記矩形状包装袋の面に貼着された前記帯状粘着テープは前記粘着部の前記非粘着部側に前記粘着部の粘着力より弱い粘着部を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋を貼着した容器
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