JP5541697B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る画像形成装置の構成図である。図1に示すように、画像形成装置であるカラーレーザープリンタ100は、画像形成手段であるプロセスカートリッジ7(7Y、7M、7C、7K)、中間転写ベルトユニット12、給送装置13、制御部101を有している。
次に本実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置の駆動伝達装置について説明する。図2(a)は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。図2(b)は分岐ギアの回転速度変動による感光ドラム1Y、1Mの回転速度変動と、各転写時刻(転写時間)、及び、各露光時刻(露光時間)を示した図である。
L/v={n+(θ/360)}×G(n;整数) (1.1)
の関係となるように構成されている。
である。よって、モータM1、M2の回転数から分岐ギアI1、I2の周期Gを求めると、
G=1/(ω/60)=1/(168.027/60)=0.357(sec)
となる。分岐角θは180°であるから、nを求めると、
L/v={n+(180/360)}×0.357
n={(L/v)/0.357}−1/2={(53.4/99.71)/0.357}−1/2≒1.000148・・・≒1.0
となる。
次に本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図3(a)は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。本実施形態が第一実施形態と異なるのは、第一実施形態では、駆動伝達装置における分岐ギアIが、モータの回転軸に一体的に取り付けられたモータギアであったのが、本実施形態ではアイドラギアになっている点である。なお、分岐ギアI2、ギア18C、18Kについては、分岐ギアI1、ギア18Y、18Mと同様の構成であるため、説明を省略する。
図4(a)、(b)、(c)はモータギアMG、及び、感光ドラムギア18と回転軸がギア中心(中心軸)から偏心量εで偏心した分岐ギアIの噛合い状態を示している。分岐ギアIに対しモータギアMGが駆動伝達方向上流側で、感光ドラムギア18が駆動伝達方向下流側である。図4では、説明を容易にするために、簡易的に噛合い角φを180°として示してある。各ギアの円はピッチ円半径で示し、分岐ギアIのピッチ円半径をr、分岐ギアIの回転軸からモータギアMGとの噛合い点までの距離をr’、分岐ギアIの回転軸から感光ドラムギア18との噛合い点までの距離をr’’とする。図4(b)は、分岐ギアIがモータギアMGから駆動力を入力される入力時の回転半径であるr’が、(r−ε)と最も小さくなる噛合い状態を示している。また、この偏心状態では感光ドラムギア18に駆動力を出力する出力時の回転半径であるr’’が(r+ε)と最も大きくなっている。同様に、図4(c)は、入力時の回転半径であるr’が、(r+ε)と最も大きくなり、且つ、出力時の回転半径であるr’’ が(r−ε)と最も小さくなる噛合い状態を示している。なお、分岐ギアIの回転軸から噛合い点までの距離とは、分岐ギアIと分岐ギアIに噛合う他のギアの中心を結んだ線と分岐ギアIのピッチ円の交点と分岐ギアIの回転軸との距離ことである。一般的にピッチ円の半径rはr=mz/2(モジュールm、歯数z)で定義されているが、実際は製造誤差等によって全ての歯のモジュールが一定でなるわけではない。そこで本発明においては、ある時点における分岐ギアIのピッチ円の半径rを、その時点に他のギアと噛合っている状態の分岐ギアの歯を基準としたピッチ円の半径とする。即ち、他のギアと噛合う歯が変ればその歯のモジュールに応じてピッチ円の半径が変る。
すなわち、表1入力時に分岐ギアIの回転半径が小さいときは分岐ギアIの回転速度が速くなるので、結果として感光ドラムギア18の回転速度が速くなる。出力時に分岐ギアIの回転半径が小さいときは分岐ギアIの回転速度が遅くなるので、結果として感光ドラムギア18の回転速度は遅くなる。入力時に分岐ギアIの回転半径が大きいときは感光ドラムギア18の回転速度は遅く、出力時に分岐ギアIの回転半径が大きいときは感光ドラムギア18の回転速度は速くなる。このように、分岐ギアIの回転半径と感光ドラムギア18の回転速度の関係は、駆動伝達方向上流側(入力時)と同下流側(出力時)では逆転する関係となる。このような関係を踏まえて、噛合い角とギア位相の合わせ方について次に説明する。
まず転写時に発生する色ずれを低減する第1の条件として、2色間の速度変動の振幅を一致させる方法について説明する。図5、図7は分岐ギアI(I1、I2)の回転速度変動による感光ドラム1Y(1C)と1M(1K)の速度変動をそれぞれ示した。分岐ギアIの入力時(モータギアMGとの噛合い時)における速度変動50はY、Mに限らず挙動は共通である。この速度変動50は、分岐ギアIの回転軸から分岐ギアIのモータギアMGとの噛合い部までの距離の変動によって分岐ギアIが速度変動し、この分岐ギアIの速度変動による感光ドラム1Y、1Mの速度変動を示す。分岐ギアIの出力時の感光ドラム1Yにおける速度変動は51Y、感光ドラム1Mにおける速度変動は51Mである。この速度変動51Y、51Mは夫々、分岐ギアIの回転軸から分岐ギアIのギア18Y、18Mとの噛合い部までの距離の変動による感光ドラム1Y、1Mの速度変動を示す。このため、感光ドラム1Mにおける速度変動51Mは感光ドラム1Yにおける速度変動51Yから分岐角θ分だけ位相がずれたものとなる。感光ドラム1Y、1Mとも同一のギアである分岐ギアIにより速度変動させられるので、振幅は50、51Y、51Mで一致している。分岐ギアIの入力時における速度変動50と出力時における速度変動51Yの関係は噛合い角φ分だけ位相がずれたものとなる。ここで、上述したとおり、分岐ギアIの回転半径と感光ドラムギア18の速度変動は駆動伝達方向上流側(入力時)と下流側(出力時)では逆転する関係にある。このため、分岐ギアIの入力時における速度変動50と出力時における速度変動51Yの関係は噛合い角φ分だけ位相がずれて、且つ、振幅が上下反転する関係になる。
φ=180−θ/2 (2.1)
または、
φ=360−θ/2 (2.2)
となる。
上記に示したとおり、図6、図7、式(2.1)、式(2.2)に2色間の速度変動52Y、52Mの振幅を一致させる方法を示した。しかしながら、図6、図7に示すとおり、2色間の速度変動の位相が一致しておらず、噛合い角φを設定しただけでは色ずれを軽減することが困難なことが分かる。次に分岐ギアIによる転写時に発生する色ずれを低減する第2の条件として、転写間位置L(mm)によって2色間の速度変動の位相を一致させる方法について説明する。
φ=180−θ/2 (2.1)
L/v={n+(θ/2)/360}×G (2.3)
nは0以上の整数(0、1、2・・・)であり、式(2.1)と式(2.3)の両方を満たす条件のときに2色間YとMの色ずれを軽減することができる。なお露光時においても、式3において、2色間Y、Mの転写間距離Lを中間転写ベルト12aが移動する時間L/vに換えて2色(Y、M)の露光時刻の間隔Saとすれば、露光時に発生する2色間の色ズレを軽減できる。
φ=180−θ/2・・・・(2.1)
S={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5)
S=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6)
また、分岐ギアI1から駆動を分岐して伝達される2色(Y、M)間で対応して画像形成される際の露光時刻の間隔(TM−TY)をSaとしたとき、Sa、G、Ga、θ、φは次の関係となるように設定されている。
φ=180−θ/2・・・・(2.1)
Sa={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6a)
図3に示す本実施形態では、転写間距離L=56.55mm、周速v=100mm/s、分岐角θ=90°、モータギアMGとギア18Yとの噛合い角φ=135°に設定されている。
S=L/v・・・・(2.7)
である。次に下の表2にモータ回転数と、分岐ギアI1、モータギアMGの歯数を表し、それらを用いて説明する。
S=L/v=56.55100=0.5655(sec)
となる。また、上流側のモータギアMGの回転数(=モータM1の回転数)をω(rpm)として、モータギアMGの周期Ga(sec)を求めると、
Ga=1/(ω/60)=1/(954.93/60)=1/15.9155=0.06283・・・≒0.0628(sec)
となる。また、モータギアMGと分岐ギアI1の減速比はZI/ZMであるので、分岐ギアI1の周期Gは、
G=(ZI/ZM)×Ga=(64/8)×0.0628=8×0.0628=0.5024(sec)
となる。分岐角θは90°であるから、式(2.5)よりnを求めると、
S=0.5655={n+〔(90/2)/360〕}×0.5024
0.5655=〔n+(1/8)〕×0.5024
n=(0.5655/0.5024)−(1/8)=1.000597・・・≒1.0となる。更に、式(2.6)よりmを求めると、
S=0.5655=m×0.0628
m=0.5655/0.0628=9.0047・・・≒9.0
となる。また、式(2.1)よりφとθの関係は、
φ=135(°)=180−(90/2)=180−(θ/2)
となっており、且つ、式(2.4)の条件である、
0<135<270(=360−90)→0<φ<(360−θ)
を満たしている。
0<φ<(360−θ)・・・・(2.4)
φ=180−θ/2 ・・・・(2.1)
となるように構成することによって駆動伝達装置に関わる色ずれの理論上の色ずれを限りなく小さくしている。つまり、噛合い角φが135°でなくとも、この135°に近い値になればなるほど、色ズレを軽減する効果が高まる。本実施形態においては、噛合い角φ(°)の範囲が大凡±40°であれば、4色の色ずれが20μm以下となることが解析的にわかっている。このため、最適値である135°に対して、噛合い角φは95°〜175°の範囲に収まっていればよい。
S={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5)
S=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6)
Sa={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6a)
となるように構成することによって、駆動伝達装置に関わる理論上の色ずれを限りなく小さくしている。つまり、分岐角θが90°でなくとも、この90°に近い値になればなるほど、色ズレを軽減する効果が高まる。本実施形態において、分岐角θ(°)の範囲が大凡±32°であれば、4色間の最大色ずれが20μm以下となることが解析的にわかっている。このため、分岐角θの最適値である90°に対して分岐角θ(°)は58°〜122°の範囲に収まってさえいれば本発明の効果が得られる。同様に、上式のパラメータであるs、Sa、φ、θ、G、Ga、m、nが上式の関係を多少なりとも成立させていなかったとしても、駆動伝達装置に関わる色ずれが約20μm以下に収まるようになっていればよい。
この場合、ΔVTが、
ΔVT≦(ΔVYMAX+ΔVMMAX)/2 (2.8)
となるように噛合い角φ、分岐角θ、2色間Y、Mの転写間距離Lを中間転写ベルト12が移動する時間S、分岐ギアの周期Gを設定する。このように設定することで、ランダムに上記φ、θ、S、Gを設定した場合に比べて色ずれを軽減することができる。
次に本発明に係る画像形成装置の第三実施形態について説明する。本実施形態では第二実施形態の<設計条件1>において噛合い角φを式(2.2)のφ=360−θ/2と設定した場合の2色間の色ずれ低減方法について説明する。第二実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図8(a)は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。図8(b)は分岐ギアI1、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Yの回転速度変動と、各転写時刻(TY、TM)、及び、各露光時刻(tM、tY)を示した図である。図8(c)は分岐ギアI1、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Mの回転速度変動と、各転写時刻(TY、TM)、及び、各露光時刻(tM、tY)を示した図である。
φ=360−θ/2 (2.2)
L/v={n+1/2+(θ/2)/360}×G (3.1)
nは0以上の整数(0、1、2・・・)であり、式(2.2)と式(3.1)の両方を満たす条件のときに2色間YとMの色ずれを軽減することができる。なお露光時においても、式(3.1)において、2色間Y、Mの転写間距離Lを中間転写ベルト12aが移動する時間L/vに換えて2色(Y、M)の露光時刻の間隔Saとすれば、露光時に発生する2色間の色ズレを軽減できる。
φ=360−θ/2・・・・(2.2)
S={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3)
S=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4)
また、分岐ギアI1から駆動を伝達し分岐される2色の露光時刻の間隔(TM−TY)をSaとしたとき、Sa、G、Ga、θ、φは次の関係となるように設定されている。
φ=360−θ/2・・・・(2.2)
Sa={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4a)
I1が反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
S=L/v・・・・(3.5)
である。次に下の表3にモータ回転数と、分岐ギアI1、モータギアMGの歯数を表し、それらを用いて説明する。
S=L/v=64.805/100=0.64805・・≒0.6481(sec)
となる。また、上流ギアの回転数(=モータの回転数)をω(rpm)として、モータギアMGの周期Ga(sec)を求めると、
Ga=1/(ω/60)=1/(1203.609/60)=1/20.0602=0.04985・・・≒0.0499(sec)
となる。また、モータギアMGと分岐ギアI1の減速比はZI/ZMであるので、分岐ギアI1の周期Gは、
G=(ZI/ZM)×Ga=(64/8)×0.0496=8×0.0499≒0.3992(sec)
となる。分岐角θは90°であるから、式(3.3)よりnを求めると、
S=0.6481={n+〔1/2+(90/2)/360〕}×0.3992
0.6481=〔n+(5/8)〕×0.3992
n=(0.6481/0.3992)−(5/8)=0.998496・・・≒1.0となる。更に、式(3.4)よりmを求めると、
S=0.6481=m×0.0499
m=0.6481/0.0499=12.98797・・・≒13
となる。また、式(2.2)よりφとθの関係は、
φ=315(°)=360−(90/2)=360−(θ/2)
となっており、且つ、式(3.2)の条件である、
270(=360−90)<315<360→(360−θ)<φ<360
を満たしている。
(360−θ)<φ<360・・・・(3.2)
φ=360−θ/2 ・・・・(2.2)
となるように構成することによって駆動伝達装置に関わる色ずれの理論上の色ずれを限りなく小さくしている。これにより、本実施形態において、4色の色ずれが20μmとなる噛合い角φ(°)の範囲は大凡±21°であるため、最適値である315°に対して、噛合い角φは294°〜336°の範囲に収まってさえいれば本発明の効果が得られる。
S={n+〔1/2 +(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3)S=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4)
Sa={n+〔1/2 +(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4a)
となるように構成することによって、駆動伝達装置に関わる理論上の色ずれを限りなく小さくしている。つまり、噛合い角θが90°でなくとも、この90°に近い値になればなるほど、色ズレを軽減する効果が高まる。本実施形態においては、分岐角θ(°)の範囲は大凡±103°であれば、4色間の最大色ずれが20μm以下となことが解析的にわかっている。このため、分岐角θの最適値である90°に対して分岐角θ(°)は−13°(347°)〜193°の範囲に収まってさえいればよい。同様に、上式のパラメータであるS、Sa、φ、θ、G、Ga、m、nが上式の関係を多少なりとも成立させていなかったとしても、駆動伝達装置に関わる色ずれが約20μm以下に収まるようになっていればよい。
次に本発明に係る画像形成装置の第四実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図9は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。
φ=180−θ2/2・・・・・・・・・・・・・・・・・(4.1)
L1/v=(j+θ1/360)×G1(j;整数)・・・・・(4.2)
L2/v=n×G1(n;整数)・・・・・・・・・・・・・(4.3)
L2/v={m+〔(θ2/2)/360〕}×G2(m;整数)・・・・・・(4.4)
L2/v=k×G2a(k;整数)・・・・・・・・・・・・(4.5)
以下、具体的な数値を明記し更に詳しく説明する。モータの回転数をωとし、分岐ギアI0、I1、I2、アイドラギアM1A、M1B、アイドラギアM2A(M2B)の大ギア、小ギアの歯数をそれぞれ、ZI1、ZI2、ZM1、ZML、ZMSとする。表4にv、L1、L2、θ1、θ2、φの数値をはじめとするそれらの各数値を示す。
G1=1/(ω/60)=1/(377.993/60)=1/6.2999=0.1587331・・・≒0.1587(sec)
となる。また、アイドラギアM1A(M1B)と分岐ギアI0の減速比はZM1/ZI1であるので、アイドラギアM1A(M1B)の周期をG1aとすると、
G1a=(ZM1/ZI1)×G1=(80/40)×0.1587=2×0.1587=0.3174(sec)
となる。また、アイドラギアM1A(M1B)と噛合っているアイドラギアM2A(M2B)はアイドラギアM2A(M2B)の大ギアと噛合っており、表4よりZM1=ZMLであるので、アイドラギアM2A(M2B)の周期G2aは、
G2a=G1a=0.3174(sec)
となる。また、アイドラギアM2A(M2B)と分岐ギアI2はアイドラギアM2A(M2B)の小ギアと噛合っており、アイドラギアM2A(M2B)と分岐ギアI2の減速比はZI2/ZMSであるので、分岐ギアI2の周期G2は、
G2=(ZI2/ZMS)×G2a=(51/32)×0.3174=1.5938×0.3174=0.5059(sec)
となる。分岐ギアI0の分岐角;θ1=240°であるので、式(4.2)よりjを求めると、
L1/v=(j+θ1/360)×G1
58.202/100=(j+240/360)×0.1587
j+2/3=0.58202/0.1587
j=(0.58202/0.1587)−2/3=3.66742−0.66666=3.000762・・・≒3.0
となる。更に、式(4.3)よりnを求めると、
L2/v=n×G1
63.65/100=n×0.1587
n=0.6365/0.1587=4.0107・・・≒4.0
となる。また、式(4.4)よりmを求めると、
L2/v={m+〔(θ2/2)/360〕}×G263.65/100={m+〔(180/2)/360〕}×0.5059
m+(180/720)=0.6365/0.5059
m=(0.6365/0.5059)−1/4=1.25815−0.25=1.00815・・・≒1.0
となる。また、式(4.5)よりkを求めると、
L2/v=k×G2a
63.65/100=k×0.3174
k=0.6365/0.3174=2.00535・・・≒2.0
となる。また、式(4.1)よりφとθの関係は、
φ=90(°)=180−(180/2)=180−(θ2/2)
となっており、式(4.0)の条件である、
0<90<180(=360−180)→0<φ<(180−θ2)
を満たしている。
(360−θ2)<φ<360のとき・・・・・・・・・・・・(4.0a)φ=360−θ2/2・・・・・・・・・・・・・・・・・(4.1a)とすれば、上記第三実施形態で述べたように式(4.4)が
L2/v={m+〔1/2+(θ2/2)/360〕}×G2(m;整数)・・・・・・(4.4a)
となるように設定することにより、上記と同様に4色の転写時、露光時に発生する色ずれを抑制できる。
Claims (7)
- 第一の感光体と、
第二の感光体と、
前記第一の感光体と同軸上に設けられた第一の感光体ギアと、
前記第二の感光体と同軸上に設けられた第二の感光体ギアと、
前記第一の感光体及び第二の感光体を回転駆動するための駆動源と、
前記駆動源の回転軸と一体的に設けられ、第一の噛合い点で前記第一の感光体ギアと噛合い、第二の噛合い点で前記第二の感光体ギアと噛合う分岐ギアと、を有し、前記第一の感光体及び第二の感光体を露光して潜像を形成し、前記潜像にトナーを付着させたトナー像を夫々転写位置で転写材に転写する画像形成装置であって、
前記分岐ギアの前記第一の噛合い点にある部分が、前記分岐ギアが回転することによって前記第二の噛合い点まで移動する時間と、前記分岐ギアが整数回回転する時間との和が、前記転写材が前記第一の感光体の転写位置から前記第二の感光体の転写位置まで移動する時間と同じであることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第一の感光体が前記第一の感光体の露光位置から前記第一の感光体の転写位置まで回転する時間と、前記第二の感光体が前記第二の感光体の露光位置から前記第二の感光体の転写位置まで回転する時間と、が同じであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 第一の感光体と、
第二の感光体と、
前記第一の感光体と同軸上に設けられた第一の感光体ギアと、
前記第二の感光体と同軸上に設けられた第二の感光体ギアと、
前記第一の感光体及び第二の感光体を回転駆動するための駆動源と、
第一の噛合い点で前記第一の感光体ギアと噛合い、第二の噛合い点で前記第二の感光体ギアと噛合い、前記第一の感光体ギア及び前記第二の感光体ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する分岐ギアと、
第三の噛合い点で前記分岐ギアと噛合い、前記分岐ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する上流ギアと、
を有し、前記第一の感光体及び第二の感光体を夫々露光位置で露光して潜像を形成し、前記潜像にトナーを付着させたトナー像を夫々転写位置で転写材に転写する画像形成装置であって、
前記分岐ギアの前記第一の噛合い点にある部分が、前記第二の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をθ(°)、前記分岐ギアの前記第三の噛合い点にある部分が、前記第一の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をφ(°)、前記転写材が前記第一の感光体の転写位置から前記第二の感光体の転写位置まで移動する時間をS(秒)、前記分岐ギアの回転の周期をG(秒)としたとき、
φ=180−θ/2
S=〔n+(θ/2)/360〕×G(nは整数)
を満たすことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第一の感光体と前記第二の感光体との夫々に形成され、転写材上に重ねて転写されるトナー像を形成するために、前記第一の感光体を露光位置で露光する露光時刻から前記第二の感光体を露光位置で露光する露光時刻の間隔をSa(秒)としたとき、
φ=180−θ/2
Sa=〔n+(θ/2)/360〕×G(nは整数)
を満たすことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 第一の感光体と、
第二の感光体と、
前記第一の感光体と同軸上に設けられた第一の感光体ギアと、
前記第二の感光体と同軸上に設けられた感光体ギアと、
前記第一の感光体及び第二の感光体を回転駆動するための駆動源と、
第一の噛合い点で前記第一の感光体ギアと噛合い、第二の噛合い点で第二の感光体ギアと噛合い、前記第一の感光体ギア及び前記第二の感光体ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する分岐ギアと、
第三の噛合い点で前記分岐ギアと噛合い、前記分岐ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する上流ギアと、
を有し、前記第一の感光体及び第二の感光体を夫々露光位置で露光して潜像を形成し、前記潜像にトナーを付着させたトナー像を夫々転写位置で転写材に転写する画像形成装置であって、
前記分岐ギアの前記第一の噛合い点にある部分が、前記第二の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をθ(°)、前記分岐ギアの前記第三の噛合い点にある部分が、前記第一の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をφ(°)、前記転写材が前記第一の感光体の転写位置から前記第二の感光体の転写位置まで移動する時間をS(秒)、前記分岐ギアの回転の周期をG(秒)としたとき、
φ=360−θ/2
S={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(nは整数)
を満たすことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第一の感光体と前記第二の感光体との夫々に形成され、転写材上に重ねて転写されるトナー像を形成するために、前記第一の感光体を露光位置で露光する露光時刻から前記第二の感光体を露光位置で露光する露光時刻の間隔をSa(秒)としたとき、
φ=360−θ/2
Sa={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(nは整数)
を満たすことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記第一の感光体ギア及び前記第二の感光体ギアは同一形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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