JP5541697B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ等の多色画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置として、フルカラーの画像形成を行うタンデム型の画像形成装置がある。タンデム型は、複数の画像形成部を有する。このため、機械精度等の原因により、複数の感光ドラムや搬送ベルトの移動むら等が各色毎にバラバラに発生し、画像を重ね合わせたときに一致せず、色ずれを生じる課題がある。
色ずれには、定常的な色ずれと、非定常的な色ずれの2種類の色ずれがある。定常的な色ずれは、各色のレーザスキャナ等の組み付け位置のずれなどにより発生する。非定常的な色ずれは、感光ドラムや搬送ベルトの駆動ローラ等の回転速度変動などにより発生する。
非定常的な色ずれを抑制するために、複数の感光ドラムや転写ベルトの駆動系の周波数変動成分が画像上に発生しないようにする必要がある。このような周波数変動成分による画像劣化を軽減するものとして、特許文献1に記載の技術が提案されている。特許文献1に記載の技術は、複数の感光ドラムを共通の駆動源で駆動し、転写ベルトが隣り合った転写位置を通過する時間間隔が駆動源の駆動ムラ周期の整数倍となるように、感光ドラムを配置している。
特開昭63−11967号公報
しかしながら、特許文献1では、共通の駆動源から複数の感光ドラムに駆動を分岐するための分岐ギアの駆動分岐角の位相分、同時刻で転写速度がずれ、色ずれが発生してしまうという課題がある。
その色ずれ発生のメカニズムについて以下に述べる。図10(a)は従来のカラー画像形成装置における駆動伝達装置と一次転写部の概略断面図である。図10(b)は共通の駆動源である分岐ギアの回転速度変動と感光ドラム1Y、1Mの回転速度変動と、各転写時刻を示した図である。図10(b)において、実線は分岐ギアIの回転速度変動による感光ドラムギア(第一の感光体ギア)18Yの速度変動を示し、破線は分岐ギアIの回転速度変動による感光ドラムギア(第二の感光体ギア)18Mの速度変動を示す。
図10(b)に示すように、感光ドラム1Yと1Mは分岐ギアIによって駆動されている。また、分岐ギアIは、2箇所の被駆動ギアである感光ドラムギア18Yと18Mに対してそれぞれθの分岐角で噛合い駆動している。感光ドラム1Cと1Kも同様に、感光ドラム1Yと1Mと共通の分岐ギアIによって駆動されている。また、分岐ギアIは、2箇所の被駆動ギアである感光ドラムギア(第一の感光体ギアと第二の感光体ギア)18Cと18Kに対してそれぞれθの分岐角で噛合い駆動している。
図10に示すように、そして、分岐ギアIと感光ドラムギア18Yとの噛合い点が、分岐ギアIのピッチ円上をθ°回転運動した後に、感光ドラムギア18Mと噛合うようになっている。そのため、感光ドラム1Yの転写時刻TYに感光ドラム1Yの回転速度が最も速かったとすると、分岐角θ°回転した後に分岐ギアIと噛合う感光ドラムギア18Mの回転速度変動が最も速い状態となる。これにより、感光ドラムギア18Mと一体的に回転している感光ドラム1Mの回転速度が最も速い状態となる。その結果、分岐角θに相当する時間分だけ同時刻で位相がずれることとなり、感光ドラム1Yの転写時刻TYと感光ドラム1Mの転写時刻TMでそれぞれの感光ドラム1の回転速度が異なることとなる。すなわち、転写位置19Yから19M(19Cから19K)に移動する時間において、図10(b)に示す回転速度の差がΔ分発生し、回転速度の差がΔに相当する距離だけ色ずれが発生するという課題がある。
そこで本発明は、色ずれを軽減する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、第一の感光体と、第二の感光体と、前記第一の感光体と同軸上に設けられた第一の感光体ギアと、前記第二の感光体と同軸上に設けられた第二の感光体ギアと、前記第一の感光体及び第二の感光体を回転駆動するための駆動源と、前記駆動源の回転軸と一体的に設けられ、第一の噛合い点で前記第一の感光体ギアと噛合い、第二の噛合い点で前記第二の感光体ギアと噛合分岐ギアと、を有し、前記第一の感光体及び第二の感光体を露光して潜像を形成し、前記潜像にトナーを付着させたトナー像を夫々転写位置で転写材に転写する画像形成装置であって、前記分岐ギアの前記第一の噛合い点にある部分が、前記分岐ギアが回転することによって前記第二の噛合い点まで移動する時間と、前記分岐ギアが整数回回転する時間との和が、前記転写材が前記第一の感光体の転写位置から前記第二の感光体の転写位置まで移動する時間と同じであることを特徴とする。
本発明によれば、色ずれを軽減することができる。
第一実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図2(a)は第一実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。図2(b)は分岐ギアの回転速度変動による感光ドラム1Y、1Mの回転速度変動と、各転写時刻、及び、各露光時刻を示した図である。 図3(a)は第二実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。図3(b)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Yの回転速度変動と、各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。図3(c)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Mの回転速度変動と、各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。 図4(a)はモータギアMG、及び、感光ドラムギア18と回転軸がギア中心(中心軸)から偏心量εで偏心した分岐ギアIの噛合い状態を示した図である。図4(b)は分岐ギアIがモータギアMGから駆動力を入力される入力時の回転半径が、最も小さくなる噛合い状態を示した図である。図4(c)は分岐ギアIがモータギアMGから駆動力を入力される入力時の回転半径が、最も大きくなる噛合い状態を示した図である。 図5(a)は分岐ギアIの入力時の回転速度変動及び出力時の回転速度変動による感光ドラム1Yと1Mの回転速度変動を示した図である。図5(b)は分岐ギアIの回転速度変動による実際の感光ドラム1Yと1Mの回転速度変動を示した図である。 図6(a)はφ=180−θ/2(°)に設定した場合における分岐ギアIの入力時の回転速度変動及び出力時の回転速度変動による感光ドラム1Yと1Mの回転速度変動を示した図である。図6(b)はφ=180−θ/2(°)に設定した場合における分岐ギアIの回転速度変動による実際の感光ドラム1Yと1Mの回転速度変動を示した図である。 図7(a)はφ=360−θ/2(°)に設定した場合における分岐ギアIの入力時の回転速度変動及び出力時の回転速度変動による感光ドラム1Yと1Mの回転速度変動を示した図である。図7(b)はφ=360−θ/2(°)に設定した場合における分岐ギアIの回転速度変動による実際の感光ドラム1Yと1Mの回転速度変動を示した図である。 図8(a)は第三実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。図8(b)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Yの回転速度変動と、各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。図8(c)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Mの回転速度変動と、各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。 第四実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。 図10(a)は従来のカラー画像形成装置における駆動伝達装置と一次転写部の概略断面図である。図10(b)は共通の分岐ギアの回転速度変動と感光ドラムの各転写時刻を示した図である。
[第一実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1は本実施形態に係る画像形成装置の構成図である。図1に示すように、画像形成装置であるカラーレーザープリンタ100は、画像形成手段であるプロセスカートリッジ7(7Y、7M、7C、7K)、中間転写ベルトユニット12、給送装置13、制御部101を有している。
プロセスカートリッジ7は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナーによる画像を形成する。プロセスカートリッジ7は、現像手段である現像ユニット4(4Y、4M、4C、4K)、クリーナユニット5(5Y、5M、5C、5K)を有している。現像ユニット4は、現像ローラ24(24Y〜24K)、現像剤塗布ローラ25(25Y〜25K)、トナー容器を有している。クリーナユニット5は、像担持体である感光ドラム1(1Y〜1K)、帯電ローラ2(2Y〜2K)、ドラムクリーニングブレード8(8Y〜8K)と、廃トナー容器とを有している。
感光ドラム1は、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC)を塗布して構成したものであり、その両端部をフランジによって回転自在に支持されている。感光ドラム1の一端に駆動力を伝達することにより、回転駆動される。
帯電ローラ2によって所定の負極性の電位に帯電された感光ドラム1は、露光手段3によってレーザ30(30Y〜30K)を照射され、静電潜像が形成される。静電潜像は現像ユニット4によって反転現像されて負極性のトナーが付着され、それぞれY、M、C、Bkのトナー像が形成される。
中間転写ベルトユニット12は、中間転写ベルト12a、駆動ローラ12b、テンションローラ12dを有している。中間転写ベルト12aは、駆動ローラ12b、テンションローラ12dに張架されている。各感光ドラム1に対向して、中間転写ベルト12aの内側に一次転写ローラ26(26Y〜26K)が配設されている。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ26により順次、中間転写ベルト12a上に一次転写され、4色のトナー像が重なった状態で二次転写部15まで搬送される。
給送装置13は、給送ローラ9、搬送ローラ対10、給送カセット11を有している。給送カセット11に収納されたシートSは、給送ローラ9に圧接され、分離パッド23によって一枚ずつ分離され(摩擦片分離方式)搬送される。給送装置13から搬送されたシートSは、レジストローラ対17によって二次転写部15に搬送される。二次転写部15に搬送されたシートSは、二次転写ローラ16により中間転写ベルト12a上の4色のトナー像を二次転写される。トナー像を転写されたシートSは、定着ニップ部Nに搬送され、定着部14(定着ベルト14a、加圧ローラ14b、ベルトガイド部材14c)により熱及び圧力を加えられ、トナー像が定着する。トナー像を定着されたシートSは、排出ローラ対20によって排出トレイ21に排出される。
一方、トナー像転写後に、感光ドラム1の表面に残ったトナーは、クリーニングブレード8によって除去され、クリーナユニット5内の廃トナー容器に回収される。また、シートSへの二次転写後に中間転写ベルト12a上に残ったトナーは、転写ベルトクリーニング装置22によって除去される。
(タンデム型カラー画像形成装置の駆動伝達装置)
次に本実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置の駆動伝達装置について説明する。図2(a)は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。図2(b)は分岐ギアの回転速度変動による感光ドラム1Y、1Mの回転速度変動と、各転写時刻(転写時間)、及び、各露光時刻(露光時間)を示した図である。
図2(a)に示すように、駆動伝達装置A1は、感光ドラムギア18(第一の感光体ギア18Y、第二の感光体ギア18M、第一の感光体ギア18C、第二の感光体ギア18K)、分岐ギアI(I、I)を有している。ギア18(18Y〜18K)は、感光ドラム1(1Y〜1K)に駆動を伝達するための感光ドラム1と同軸上に一体的に設けられている。分岐ギアI(I、I)は、駆動源であるモータM1、M2の回転軸に一体的に取り付けられ、ギア18に駆動を伝達する。分岐ギアIは2箇所のギア18Y、18Mに駆動を分岐し、分岐ギアIは2箇所のギア18C、18Kに駆動を分岐する。転写部(一次転写位置)19(19Y、19M、19C、19K)は、中間転写ベルト12aの裏側に配置された一次転写ローラ12Y〜12Kと感光ドラム1によって挟持圧接されたニップである。
分岐ギアIと感光ドラムギア18Y(18C)とが噛合う第一の噛合い点K1a(K2a)が分岐ギアIのピッチ円上を回転運動し、分岐ギアIと感光ドラムギア18M(18K)とが噛合う第二の噛合い点K1b(K2b)まで移動する時間をT1とする。分岐ギアIが整数回回転する時間をT2とする。感光ドラムギア18Y(18C)の転写位置から感光ドラムギア18M(18K)の転写位置まで、中間転写ベルト12a(転写材)が移動する時間をT3とする。T1とT2の和がT3と同じになるように、制御部101は、ギア18Y(18C)、ギア18M(18K)、分岐ギアI、中間転写ベルト12aの移動時間を制御する。
ここで、感光ドラム1の回転とギア列(分岐ギアI、ギア18)の回転について説明する。転写位置19Y−19M間の距離、及び、19M−19C間の距離、19C−19K間の距離は、それぞれL(mm)に配置されている。感光ドラム1と中間転写ベルト12aは、同じ周速v(mm/s)で回転している。2個の分岐ギアI、Iは、複数設けた同一形状のギアであり、同じ周期G(sec)の速度で回転している。分岐ギアI、Iは、同一形状であるため、同周期で、同じ偏芯量で回転している。なお、ギア18Y〜18Kも複数設けた同一形状のギアである。
分岐ギアIによって駆動を伝達される隣り合ったギア18Y、18Mは、角度θ(°)で分岐され噛み合っている。この角度θ(°)を分岐角θと称す。分岐ギアIによって駆動を伝達されるギア18C、18Kも同様に、θ(°)の角度で噛合うように構成されている。分岐角θ(°)は、上流のギア18Y(18C)との第一の噛合い点K1a(K2a)から下流のギア18M(18K)との第二の噛合い点K1b(K2b)への回転方向(図2中、分岐ギアIが反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
分岐ギアIから駆動を伝達される2色間の転写間隔である19Y−19M間を中間転写ベルト12aが移動する時間をT3とする。分岐ギアIがn回転する時間をT2とする。分岐ギアIの第一の噛合い点K1aにある部分が分岐ギアIのピッチ円上を回転運動し、第二の噛合い点K1bまで移動する時間をT1とする。T1とT2の和がT3と等しくなるように設定されている。同様に、分岐ギアIから駆動を伝達される2色の転写間隔19C−19K間を中間転写ベルト12aが移動する時間をT3とする。分岐ギアIがn回転する時間をT2とする。分岐ギアIの第一の噛合い点K2aにある部分が分岐ギアIのピッチ円上を回転運動し、第二の噛合い点K2bまで移動する時間をT1とする。T1とT2の和がT3と等しくなるように設定されている。
すなわち、転写位置間距離L、中間転写ベルト12aの周速v、分岐ギアI(I、I)の周期Gが、
L/v={n+(θ/360)}×G(n;整数) (1.1)
の関係となるように構成されている。
図2(a)と図2(b)を対比させてさらに説明する。図2では、転写間距離L=53.4mm、周速v=99.71mm/s、分岐角θ=180°に設定されている。図2(b)の縦軸は、分岐ギアIの回転軸の偏芯等による感光ドラム1Y、1Mの回転速度変動を表す。図2(b)の横軸は、感光ドラム1Y、1Mの各転写時刻T、Tと各露光時刻t、tを示している。ここで転写時刻T、T、及び、露光時刻t、tは、中間転写ベルト12aの同一位置に各単色トナー像を転写する場合の時刻を一例として示したものである。実線は感光ドラム1Yの回転速度変動を示し、破線は感光ドラム(第二の感光体)1Mの回転速度変動を示す。
図2(b)に示すように、転写時刻Tに、分岐ギアIによって回転される感光ドラム(第一の感光体)1Yの回転速度が最も速い状態となる。一方、同時刻(転写時刻T)で感光ドラム1Mは感光ドラム1Yに対して分岐角θ分位相がずれるため(本構成では180°)、感光ドラム1Mの回転速度は最も遅い状態となる。よって、転写位置19Yで中間転写ベルト12aに転写された画像が転写位置19Mに移動した転写時刻T(TからL/v=53.4/99.71=0.536sec後)において、感光ドラム1Mの回転速度は、転写時刻Tにおける感光ドラム1Yの回転速度となる。このように、転写時における各感光ドラム1の回転速度が同じになるため、転写時に発生する2色間の色ずれを抑制できる。
露光時においても転写時と同様に、露光時に発生する2色間の色ずれを抑制できる。具体的には、レーザ30Yが露光した露光位置から転写位置19Yまでの角度、及び、レーザ30Mが露光した露光位置から転写位置19Mまでの角度は同一に設定されている。すなわち、感光ドラム1Yの露光位置から感光ドラム1Yの転写位置まで感光ドラム1Yが回転する時間と、感光ドラム1Mの露光位置から感光ドラム1Mの転写位置まで感光ドラム1Mが回転する時間と、が同じになる。このため、図2(b)に示すように、感光ドラム1Yの露光時刻tにおけるギア18の回転速度は、感光ドラム1Mの露光時刻t(TからL/v=0.536sec後)におけるギア18の回転速度と、等速度となる。これにより、露光時における各感光ドラム1の回転速度が同じになるため、露光時に発生する2色間の色ずれを抑制できる。
さらに、ギア18C、18K、分岐ギアIは、ギア18Y、18M、分岐ギアIと同一形状、同様の配置となっている。従って、分岐ギアI1、ギア18Y、18Mと同様に、分岐ギアI、ギア18C、18Kも、中間転写ベルト12aが転写位置19Cを通過して、転写位置19Kに到達するまでの時間で同位相(位相が一致)となるように、位相を合わせて組立てられている。
ギア18Y、18Cには、ギア位相検知センサ27が、それぞれ設けられている。2つのギア位相検知センサ27は、ギア18Y、18Cに一体的に設けられたセンサフラグ(不図示)によって、ギア18Y、18Cの位相を検知する。この検知結果に基づいて、2つのモータM1、M2を制御してギア18Y、18Cの位相合わせを行う。これにより、2個の分岐ギアI、Iは、中間転写ベルト12aが転写位置19Yを通過して、転写位置19Cに到達するまでの時間で同位相となる。
このようにすることで、ギア18Yと18Cの位相も転写位置19Yと19Cで同位相にすることができる。その結果、4個のギア18Y〜18Kは、各々の転写位置19Y〜19Kで同位相に合わせることができ、4色の転写時における色ずれを抑制できる。また、転写時における色ずれと同様に、4個のギア18Y〜18Kの各々の露光時における速度変動を同位相に合わせることができ、4色の露光時における色ずれを抑制できる。
以下、具体的な数値を明記し更に詳しく説明する。図2におけるモータM1、M2の回転数ω(=モータM1、M2の回転数)は168.027(rpm)に、分岐ギアI、Iの歯数は34に設定されている。分岐ギアI、Iの周期G(sec)は、G=1/(ω/60)(sec)
である。よって、モータM1、M2の回転数から分岐ギアI、Iの周期Gを求めると、
G=1/(ω/60)=1/(168.027/60)=0.357(sec)
となる。分岐角θは180°であるから、nを求めると、
L/v={n+(180/360)}×0.357
n={(L/v)/0.357}−1/2={(53.4/99.71)/0.357}−1/2≒1.000148・・・≒1.0
となる。
すなわち、転写間距離Lを移動する時間に分岐ギアIとIは1回転と分岐角180°回転するように設定されている。
なお、本実施形態では、中間転写ベルト12aを用いた構成について説明したが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、中間転写ベルト12aに変えて、記録媒体であるシートSを吸着搬送し、シートSにトナー画像を直接転写する静電吸着ベルトを用いた構成であってもよい。
本実施形態では、画像形成装置の駆動伝達装置に関わる色ずれについて述べているが、色ずれの発生要因は他にもある。例えば、4色の感光ドラムの位置や露光手段の位置、転写手段の位置などの取り付け位置に関する精度や、駆動ローラの外径誤差や偏芯、転写ベルトの膜厚精度、感光ドラムの外径誤差や偏芯などの寸法に関する精度、などがある。
そのため、駆動伝達装置に関わる色ずれは大凡最大で1/2ドット、すなわち、600dpiの画像解像度では約20μm以下、に抑えなければ高画質な画像形成装置を得ることが困難である。本実施形態では、上述のごとく、L/v={n+(θ/360)}×G(n;整数)となるように構成することによって、駆動伝達装置に関わる理論上の色ずれを限りなく小さくしている。つまり、分岐角θが180°でなくとも、この180°に近い値になればなるほど、色ずれを軽減する効果が高まる。本実施形態において、分岐角θ(°)の範囲が±24°でああれば、4色間の最大色ずれが20μm以下となること解析的にわかっている。このため最適値である180°に対して分岐角θ(°)は156°〜204°の範囲に収まってさえいれば本発明の効果が得られる。同様に、上式の関係が多少なりとも不成立であったとしても、駆動伝達装置に関わる色ずれが約20μm以下に収まるようになっていればよい。
[第二実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図3(a)は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。本実施形態が第一実施形態と異なるのは、第一実施形態では、駆動伝達装置における分岐ギアIが、モータの回転軸に一体的に取り付けられたモータギアであったのが、本実施形態ではアイドラギアになっている点である。なお、分岐ギアI、ギア18C、18Kについては、分岐ギアI、ギア18Y、18Mと同様の構成であるため、説明を省略する。
ギア18Y、18Mは、隣り合っており、それぞれ分岐ギアIから駆動を伝達される。モータギアMGは、駆動源であるモータM1の回転軸に一体的に取り付けられ、分岐ギアIに駆動を伝達するための上流ギアに相当する。転写位置19Y−19M間、転写位置19M−19C間、転写位置19C−19K間の距離は、L(mm)に設定されている。中間転写ベルト12aは周速v(mm/s)で回転し、感光ドラム1(1Y〜1K)は中間転写ベルト12aの周速vと同じ周速で回転している。
分岐ギアIは周期G(sec)の速度で回転し、モータギアMGは周期Ga(sec)の速度で回転している。ギア18Yと18M(ギア18Cと18K)は分岐角θ(°)で分岐されるように噛み合っている。分岐角θ(°)は、上流のギア18Y(18C)との噛合い点K1a(K2a)から下流のギア18M(18K)との噛合い点K1b(K2b)への回転方向(図3中、分岐ギアIが反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
分岐ギアIのモータギアMGと分岐ギアIとが噛合う第三の噛合い点K1cにある部分が、ことで、分岐ギアIとギア18Yとの噛合い点K1aまで移動するために分岐ギアIが回転する角度φ(°)を噛合い角φと称す。噛合い角φ(°)は上流の噛合い点K1cから下流の噛合い点K1aへの回転方向(図3中、分岐ギアIが反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
本実施形態を説明する前に、まず分岐ギアの速度変動のメカニズムと色ずれへの影響について説明する。
<分岐ギアの速度変動>
図4(a)、(b)、(c)はモータギアMG、及び、感光ドラムギア18と回転軸がギア中心(中心軸)から偏心量εで偏心した分岐ギアIの噛合い状態を示している。分岐ギアIに対しモータギアMGが駆動伝達方向上流側で、感光ドラムギア18が駆動伝達方向下流側である。図4では、説明を容易にするために、簡易的に噛合い角φを180°として示してある。各ギアの円はピッチ円半径で示し、分岐ギアIのピッチ円半径をr、分岐ギアIの回転軸からモータギアMGとの噛合い点までの距離をr’、分岐ギアIの回転軸から感光ドラムギア18との噛合い点までの距離をr’’とする。図4(b)は、分岐ギアIがモータギアMGから駆動力を入力される入力時の回転半径であるr’が、(r−ε)と最も小さくなる噛合い状態を示している。また、この偏心状態では感光ドラムギア18に駆動力を出力する出力時の回転半径であるr’’が(r+ε)と最も大きくなっている。同様に、図4(c)は、入力時の回転半径であるr’が、(r+ε)と最も大きくなり、且つ、出力時の回転半径であるr’’ が(r−ε)と最も小さくなる噛合い状態を示している。なお、分岐ギアIの回転軸から噛合い点までの距離とは、分岐ギアIと分岐ギアIに噛合う他のギアの中心を結んだ線と分岐ギアIのピッチ円の交点と分岐ギアIの回転軸との距離ことである。一般的にピッチ円の半径rはr=mz/2(モジュールm、歯数z)で定義されているが、実際は製造誤差等によって全ての歯のモジュールが一定でなるわけではない。そこで本発明においては、ある時点における分岐ギアIのピッチ円の半径rを、その時点に他のギアと噛合っている状態の分岐ギアの歯を基準としたピッチ円の半径とする。即ち、他のギアと噛合う歯が変ればその歯のモジュールに応じてピッチ円の半径が変る。
なお本発明においては、ギアの偏心による感光ドラムギア18の速度変動に関するものであり、簡単のため全ての歯のモジュールは同一であるとして説明する。
図4(b)の状態について説明する。まずは分岐ギアIとモータギアMGとの噛合いについて説明する。分岐ギアIの回転半径がギア中心(中心軸)で回転したときより小さいとき、駆動伝達方向上流側に位置するモータギアMGの回転に対して、分岐ギアIの回転はギア中心で回転したときよりも多く回転する。つまり、入力時の回転半径r’が、(r−ε)と最も小さい状態である図4(b)のとき、モータギアMGの回転に対して、分岐ギアIは回転速度が最も大きい状態となる。
次に分岐ギアIと感光ドラムギア18の噛合いについて説明する。分岐ギアIの回転半径がギア中心で回転したときより大きいとき、駆動伝達方向下流側に位置する感光ドラムギア18は分岐ギアIの回転に対して、分岐ギアIの回転半径がギア中心で回転したときより多く回される。すなわち、図4(b)の出力時の回転半径r’’が(r+ε)と最も大きいとき、感光ドラムギア18の回転は最も速く回転し、回転速度が最も大きい状態となる。つまり、図4(b)の状態は、入力時の分岐ギアIの回転速度が最も大きく、出力時に分岐ギアIと噛合う感光ドラムギア18の回転速度も最も大きくなる状態である。つまり、図4(b)の状態では感光ドラムギア18の回転速度が最も大きい状態である。
次に図4(c)の状態について説明する。まずは分岐ギアIとモータギアMGとの噛合いについて説明する。分岐ギアIの回転半径がギア中心で回転したときより大きいとき、駆動伝達方向上流側に位置するモータギアMGの回転に対して、分岐ギアIの回転はギア中心で回転したときよりも少なく回転する。つまり、入力時の回転半径r’が、(r+ε)と最も大きい状態である図4(c)のとき、モータギアMGの回転に対して、分岐ギアIは回転速度が最も小さい状態となる。
次に図4(c)の分岐ギアIと感光ドラムギア18の噛合いについて説明する。分岐ギアIの回転半径がギア中心で回転したときより小さいとき、感光ドラムギア18は分岐ギアIの回転に対して、分岐ギアIの回転半径がギア中心で回転したときより少なく回される。すなわち、図4(c)の出力時の回転半径r’’が(r−ε)と最も小さいとき、感光ドラムギア18の回転は最も遅く回転し、回転速度が最も小さい状態となる。つまり、図4(c)の状態は、入力時の分岐ギアIの回転速度が最も小さく、出力時に分岐ギアIと噛合う感光ドラムギア18の回転速度が最も小さい状態である。
上述した分岐ギアIの入力時(モータギアMGとの噛合い)における感光ドラムギア18の回転速度と分岐ギアIの回転半径の関係、分岐ギアIの出力時(感光ドラムギア18との噛合い)における感光ドラムギア18の回転速度と分岐ギアIの回転半径の関係をまとめる。表1がまとめたものである。
Figure 0005541697


すなわち、表1入力時に分岐ギアIの回転半径が小さいときは分岐ギアIの回転速度が速くなるので、結果として感光ドラムギア18の回転速度が速くなる。出力時に分岐ギアIの回転半径が小さいときは分岐ギアIの回転速度が遅くなるので、結果として感光ドラムギア18の回転速度は遅くなる。入力時に分岐ギアIの回転半径が大きいときは感光ドラムギア18の回転速度は遅く、出力時に分岐ギアIの回転半径が大きいときは感光ドラムギア18の回転速度は速くなる。このように、分岐ギアIの回転半径と感光ドラムギア18の回転速度の関係は、駆動伝達方向上流側(入力時)と同下流側(出力時)では逆転する関係となる。このような関係を踏まえて、噛合い角とギア位相の合わせ方について次に説明する。
分岐ギアIによる転写時に発生する色ずれを低減するためには、第1の条件として2色間の速度変動の振幅を一致させること、第2の条件として2色間の速度変動の位相を一致させることである。
<設計条件1>
まず転写時に発生する色ずれを低減する第1の条件として、2色間の速度変動の振幅を一致させる方法について説明する。図5、図7は分岐ギアI(I1、I2)の回転速度変動による感光ドラム1Y(1C)と1M(1K)の速度変動をそれぞれ示した。分岐ギアIの入力時(モータギアMGとの噛合い時)における速度変動50はY、Mに限らず挙動は共通である。この速度変動50は、分岐ギアIの回転軸から分岐ギアIのモータギアMGとの噛合い部までの距離の変動によって分岐ギアIが速度変動し、この分岐ギアIの速度変動による感光ドラム1Y、1Mの速度変動を示す。分岐ギアIの出力時の感光ドラム1Yにおける速度変動は51Y、感光ドラム1Mにおける速度変動は51Mである。この速度変動51Y、51Mは夫々、分岐ギアIの回転軸から分岐ギアIのギア18Y、18Mとの噛合い部までの距離の変動による感光ドラム1Y、1Mの速度変動を示す。このため、感光ドラム1Mにおける速度変動51Mは感光ドラム1Yにおける速度変動51Yから分岐角θ分だけ位相がずれたものとなる。感光ドラム1Y、1Mとも同一のギアである分岐ギアIにより速度変動させられるので、振幅は50、51Y、51Mで一致している。分岐ギアIの入力時における速度変動50と出力時における速度変動51Yの関係は噛合い角φ分だけ位相がずれたものとなる。ここで、上述したとおり、分岐ギアIの回転半径と感光ドラムギア18の速度変動は駆動伝達方向上流側(入力時)と下流側(出力時)では逆転する関係にある。このため、分岐ギアIの入力時における速度変動50と出力時における速度変動51Yの関係は噛合い角φ分だけ位相がずれて、且つ、振幅が上下反転する関係になる。
実際の分岐ギアIの感光ドラム1Yにおける速度変動は、図5(b)、図6(b)に示すように、入力時の成分50と出力時の成分51Yとを重ね合わせた52Yである。同様に分岐ギアIの感光ドラム1Mにおける速度変動は、入力時の成分50と出力時の成分51Mとを重ね合わせた52Mである。図5は噛合い角φを適当に設定した場合の図で、52Yと52Mの振幅は一致していない。図6は噛合い角をφ=180−θ/2(°)に設定した場合の図で、52Yと52Mの振幅は一致することがわかる。これは、YとMで共通な速度変動50を51Yと51Mの挙動(変動の山)に対しその両者の中間位置に位相をずらすことを意味する。その結果、51Yと51Mからずれた50の挙動が対称系となり、52Y=50+51Y、52M=50+51Mの挙動が揃う。図7はもう一つの対称系を形成する解である噛合い角φ=360−θ/2(°)に設定した場合の図で、52Yと52Mの振幅は一致することがわかる。
以上のように、2色間の速度変動(52Y、52M)の振幅を一致させる方法は噛合い角φを適切に設定すればよく、その解は2つあることがわかる。よって、噛合い角φ(°)の設定方法を一般化すると、
φ=180−θ/2 (2.1)
または、
φ=360−θ/2 (2.2)
となる。
<設計条件2>
上記に示したとおり、図6、図7、式(2.1)、式(2.2)に2色間の速度変動52Y、52Mの振幅を一致させる方法を示した。しかしながら、図6、図7に示すとおり、2色間の速度変動の位相が一致しておらず、噛合い角φを設定しただけでは色ずれを軽減することが困難なことが分かる。次に分岐ギアIによる転写時に発生する色ずれを低減する第2の条件として、転写間位置L(mm)によって2色間の速度変動の位相を一致させる方法について説明する。
本実施形態では、図6の状態を示す噛合い角φが、上述の式(2.1)φ=180−θ/2である場合について説明する。51Mは51Yに対して、分岐角θだけ位相が遅れている。また、入力時の速度変動50は、51Y、51Mの中間位置にずらした位置にあるので、51Yと50の位相差、及び、50と51Mの位相差は、いずれもθ/2である。従って、入力時の成分50と出力時の成分51Yを重ね合わせた成分52Yと出力時の成分51Yとの位相差はθ/4となる。同様に、及び、入力時の成分50と出力時の成分51Mを重ね合わせた成分52Mと出力時の成分51Mとの位相差もθ/4となる。よって、2色間の速度変動52Yと52Mの位相差は、θ−(θ/4+θ/4)=θ/2であることがわかる。このため、噛合い角φがφ=180−θ/2であるときは、2色間Y、Mの転写間距離L(mm)を中間転写ベルト12aが移動する時間に分岐ギアIが整数回転とθ/2回転するようにする。このように設定すれば、感光ドラム1Y、1Mの転写時における回転速度を同じとすることができ、2色間YとMの色ずれを軽減できることができる。
すなわち、転写位置間距離をL、中間転写ベルト12aの周速をv、分岐ギアIの周期をGとすると、
φ=180−θ/2 (2.1)
L/v={n+(θ/2)/360}×G (2.3)
nは0以上の整数(0、1、2・・・)であり、式(2.1)と式(2.3)の両方を満たす条件のときに2色間YとMの色ずれを軽減することができる。なお露光時においても、式3において、2色間Y、Mの転写間距離Lを中間転写ベルト12aが移動する時間L/vに換えて2色(Y、M)の露光時刻の間隔Saとすれば、露光時に発生する2色間の色ズレを軽減できる。
次に、具体的に数値をあてはめて説明する。図3(b)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光体ドラム1Yの回転速度変動と、2色間で対応した画像形成における各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。図3(c)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光体ドラム1Mの回転速度変動と、各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。
分岐ギアIから駆動を伝達し分岐される2色間の転写間隔である19Y−19M間を転写ベルト12aが移動する時間をS(=L/v)(sec)とする。分岐ギアIの周期をG(sec)、モータギアMGの周期をGa(sec)とする。このとき、S、G、Ga、θ、φは次の関係となるように設定されている。
0<φ<(360−θ)・・・・(2.4)
φ=180−θ/2・・・・(2.1)
S={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5)
S=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6)
また、分岐ギアIから駆動を分岐して伝達される2色(Y、M)間で対応して画像形成される際の露光時刻の間隔(T−T)をSaとしたとき、Sa、G、Ga、θ、φは次の関係となるように設定されている。
0<φ<(360−θ)・・・・(2.4)
φ=180−θ/2・・・・(2.1)
Sa={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6a)
図3に示す本実施形態では、転写間距離L=56.55mm、周速v=100mm/s、分岐角θ=90°、モータギアMGとギア18Yとの噛合い角φ=135°に設定されている。
図3(b)、図3(c)において、細線31(31Y、31M)は、分岐ギアIの回転速度変動による感光ドラム1(1Y、1M)の回転速度変動を示す。細い一点鎖線32(32Y、32M)は、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1(1Y、1M)の回転速度変動を示す。実線33は、分岐ギアIとモータギアMGの回転速度変動の和による感光ドラム1(1Y、1M)の総回転速度変動を示す。
図3(b)に示すように、転写時刻Tで、分岐ギアI1、モータギアMGによる感光ドラム1Yの回転速度が最も速く、感光ドラム1Yの総回転速度変動は最大となる。一方、図3(c)に示すように、中間転写ベルト12aが転写位置19Yから転写位置19Mまで移動する時間S(T−T)(sec)に、分岐ギアIが1回転と1/8回転((θ/2)/360)するように設定されている。
その結果、図3(b)、図3(c)に示すとおり、転写時刻Tと同様に転写時刻Tにおいても、感光ドラム1Mの総回転速度変動が最大となり、転写時刻Tと転写時刻Tにおいて感光ドラム1Y、1Mは等速度となる。
露光時においても転写時と同様に、露光時に発生する2色間の色ずれを抑制できる。具体的には、レーザ30Yが露光した露光位置から転写位置19Yまでの角度と、レーザ30Mが露光した露光位置から転写位置19Mまでの角度は同一に設定されている。このため、露光時刻t、tにおいても感光ドラム1Y、1Mの回転速度は等速度となり、露光時に発生する2色間の色ずれを抑制できる。
さらに分岐ギアI、ギア18C、18K、モータギアMGは、夫々、分岐ギアI、ギア18Y、18M、モータギアMGと同形状、同様の配置となっている。従って、分岐ギアI、ギア18C、18Kも、中間転写ベルト12aが転写位置19Cを通過して転写位置19Kに到達するまでの時間で同位相となるように、位相を合わせて組立てられている。
ギア18Y、18Cには、ギア位相検知センサ27が、それぞれ設けられている。2つのギア位相検知センサ27は、ギア18Y、18Cに一体的に設けられたセンサフラグ(不図示)によって、ギア18Y、18Cの位相を検知する。この検知結果に基づいて、2つのモータM1、M2を制御してギア18Y、18Cの位相合わせを行う。これにより、2個の分岐ギアI、Iは、中間転写ベルト12aが転写位置19Yを通過して、転写位置19Cに到達するまでの時間で同位相となる。
このようにすることで、ギア18Yと18Cの位相も転写位置19Yと19Cで同位相にすることができる。その結果、4個のギア18Y〜18Kは、各々の転写位置19Y〜19Kで同位相に合わせることができ、4色の転写時における色ずれを抑制できる。また、転写時における色ずれと同様に、4個のギア18Y〜18Kの各々の露光時における速度変動を同位相に合わせることができ、4色の露光時における色ずれを抑制できる。
ここで、2色間の転写間隔を移動する時間Sは
S=L/v・・・・(2.7)
である。次に下の表2にモータ回転数と、分岐ギアI、モータギアMGの歯数を表し、それらを用いて説明する。
Figure 0005541697
式(2.7)よりSは
S=L/v=56.55100=0.5655(sec)
となる。また、上流側のモータギアMGの回転数(=モータM1の回転数)をω(rpm)として、モータギアMGの周期Ga(sec)を求めると、
Ga=1/(ω/60)=1/(954.93/60)=1/15.9155=0.06283・・・≒0.0628(sec)
となる。また、モータギアMGと分岐ギアIの減速比はZ/Zであるので、分岐ギアIの周期Gは、
G=(Z/Z)×Ga=(64/8)×0.0628=8×0.0628=0.5024(sec)
となる。分岐角θは90°であるから、式(2.5)よりnを求めると、
S=0.5655={n+〔(90/2)/360〕}×0.5024
0.5655=〔n+(1/8)〕×0.5024
n=(0.5655/0.5024)−(1/8)=1.000597・・・≒1.0となる。更に、式(2.6)よりmを求めると、
S=0.5655=m×0.0628
m=0.5655/0.0628=9.0047・・・≒9.0
となる。また、式(2.1)よりφとθの関係は、
φ=135(°)=180−(90/2)=180−(θ/2)
となっており、且つ、式(2.4)の条件である、
0<135<270(=360−90)→0<φ<(360−θ)
を満たしている。
つまり、図3と上記の説明で示すように、転写時刻Tから転写時刻Tの間に、分岐ギアIは1回転と1/8回転し、モータギアMGは9回転するように設定されている。露光時刻tから露光時刻tの間(=Sa)に、分岐ギアIは1回転と1/8回転し、モータギアMGは9回転するように設定されている。モータギアMGとギア18Yの噛合い角φと分岐角θが式(2.4)、(2.1)を満たすように設定されている。
なお、本実施形態では、中間転写ベルト12aを用いた構成について説明したが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、中間転写ベルト12aに変えて、記録媒体であるシートSを吸着搬送し、シートSにトナー画像を直接転写する静電吸着ベルトを用いた構成であってもよい。
本実施形態も上記第一実施形態と同様に、駆動伝達装置に関わる色ずれは大凡最大で1/2ドット、すなわち、600dpiの画像解像度では約20μm以下に抑えなければなられない。
本実施形態では、上述のごとく、モータギアMGと分岐ギアI、第1の感光ドラムギア18Y、18Cの噛合い角度であるφが式(2.4)、及び式(2.1)を満たすことで、すなわち、
0<φ<(360−θ)・・・・(2.4)
φ=180−θ/2 ・・・・(2.1)
となるように構成することによって駆動伝達装置に関わる色ずれの理論上の色ずれを限りなく小さくしている。つまり、噛合い角φが135°でなくとも、この135°に近い値になればなるほど、色ズレを軽減する効果が高まる。本実施形態においては、噛合い角φ(°)の範囲が大凡±40°であれば、4色の色ずれが20μm以下となることが解析的にわかっている。このため、最適値である135°に対して、噛合い角φは95°〜175°の範囲に収まっていればよい。
同時に、本実施形態では、上述のごとく、分岐ギアIから駆動を伝達し分岐される2色間の転写間隔である19Y−19M間(19C−19K間)を転写ベルト12aが移動する時間であるSと、分岐ギアIから駆動を伝達し分岐される2色の露光時刻の間隔(TM−TY)(露光時刻の間隔(TK−TC )であるSaと分岐角θが、式(2.5)、(2.6)、(2.5a)、(2.6a)を満たす。すなわち、
S={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5)
S=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6)
Sa={n+〔(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(2.5a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(2.6a)
となるように構成することによって、駆動伝達装置に関わる理論上の色ずれを限りなく小さくしている。つまり、分岐角θが90°でなくとも、この90°に近い値になればなるほど、色ズレを軽減する効果が高まる。本実施形態において、分岐角θ(°)の範囲が大凡±32°であれば、4色間の最大色ずれが20μm以下となることが解析的にわかっている。このため、分岐角θの最適値である90°に対して分岐角θ(°)は58°〜122°の範囲に収まってさえいれば本発明の効果が得られる。同様に、上式のパラメータであるs、Sa、φ、θ、G、Ga、m、nが上式の関係を多少なりとも成立させていなかったとしても、駆動伝達装置に関わる色ずれが約20μm以下に収まるようになっていればよい。
また、上述したのはあくまでも色ずれを軽減するための最良の方法であって、この方法に限定されるものではない。本実施形態においては、以下のようにすることでも色ずれを軽減することができるので、その方法について以下に説明する。即ち、感光ドラム18Y、18M夫々の速度変動52Y、52Mを示した図5(b)において、52Yの転写時刻Tにおける速度変動値と52Mの転写時刻Tにおける速度変動値の差分をΔVTとする。さらに、52Y、52M夫々の振幅(ΔvaとΔvbの合成である平均速度からの速度変動ΔV1、ΔvaとΔvcの合成である平均速度からの速度変動ΔV2の振幅)の最大値をΔVYMAX、ΔVMMAX(ΔV1MAX、ΔV2MAX)とする。分岐ギアの回転軸から前記第三の噛合い点までの距離の変動によって、前記分岐ギアが速度変動することによる前記第一の感光体ギア及び前記第二の感光体ギアの平均速度からの速度変動をΔva、前記分岐ギアの回転軸から前記第一の噛合い点までの距離の変動による前記第一の感光体ギアの平均速度からの速度変動をΔvb、前記分岐ギアの回転軸から前記第二の噛合い点までの距離の変動による前記第二の感光体ギアの平均速度からの速度変動をΔvcとする。
この場合、ΔVTが、
ΔVT≦(ΔVYMAX+ΔVMMAX)/2 (2.8)
となるように噛合い角φ、分岐角θ、2色間Y、Mの転写間距離Lを中間転写ベルト12が移動する時間S、分岐ギアの周期Gを設定する。このように設定することで、ランダムに上記φ、θ、S、Gを設定した場合に比べて色ずれを軽減することができる。
[第三実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第三実施形態について説明する。本実施形態では第二実施形態の<設計条件1>において噛合い角φを式(2.2)のφ=360−θ/2と設定した場合の2色間の色ずれ低減方法について説明する。第二実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図8(a)は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。図8(b)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Yの回転速度変動と、各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。図8(c)は分岐ギアI、モータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1Mの回転速度変動と、各転写時刻(T、T)、及び、各露光時刻(t、t)を示した図である。
図8に示すように、本実施形態の画像形成装置の駆動伝達装置A3は、上記第二実施形態の駆動伝達装置A2において、モータギアMG、モータM1の配置を変えたものである。なお、分岐ギアI、ギア18C、18K、モータギアMG、モータM2については、分岐ギアI、ギア18Y、18M、モータギアMG、モータM1と同様の構成であるため、説明を省略する。
転写位置19Y−19M間、転写位置19M−19C間、転写位置19C−19K間の距離は、L(mm)に設定されている。中間転写ベルト12a、感光ドラム1(1Y〜1K)は、周速v(mm/s)で回転する。分岐ギアIは周期G(sec)の速度で回転し、モータギアMGは周期Ga(sec)の速度で回転する。分岐ギアIから駆動を伝達される隣り合ったギア18Y、18Mはθ(°)の角度で分岐されるように噛み合っている。
モータギアMG、分岐ギアI、ギア18Yは、モータギアMGと分岐ギアIとの噛合い点K1cから分岐ギアIのピッチ円上を回転運動し、分岐ギアIと第1のギア18Yとの噛合い点K1aまでの角度がφ(°)となるように構成されている。角度φ(°)は上流の噛合い点K1cから下流の噛合い点K1aへの回転方向(図8中、分岐ギアIが反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
次に第二実施形態の<設計条件1>において噛合い角φを式(2.2)のφ=360−θ/2と設定した場合<設計条件2>ついて図7を用いて説明する。図7は分岐ギアI(I1、I2)の回転速度変動による感光ドラム1Y(1C)と1M(1K)の速度変動をそれぞれ示したものである。分岐ギアIの入力時(モータギアMGとの噛合い時)における速度変動50はY、Mに限らず挙動は共通である。分岐ギアIの出力時の感光ドラム1Y、感光ドラム1Mにおける速度変動はそれぞれ51Y、51Mである。51Mは51Yに対して、分岐角θ分だけ位相が遅れているので、51Yと1回転前の51Mとの位相差は、360−θである。また、噛合い角φ=360−θ/2と設定したので、入力時の速度変動50は、51Y、51Mの中間位置にずらした位置にある。このため51Yと50の位相差、及び、50と51Mの位相差は、いずれも、180−θ/2となる。図7(b)には、入力時の成分50と出力時の成分51Yを重ね合わせた成分52Yと、入力時の成分50と出力時の成分51Mを重ね合わせた成分52Mを示す。入力時の成分50と出力時の成分51Yを重ね合わせた成分52Yと出力時の成分51Yとの位相差は90−θ/4となる。入力時の成分50と出力時の成分51Mを重ね合わせた成分52Mと出力時の成分51Mとの位相差は90−θ/4となる。従って2色間の速度変動52Mに対する52Yの位相の遅れは、(360−θ)−{(90−θ/4)+(90−θ/4)}=180−θ/2となる。つまり、モータギアMGの噛合い点を分岐ギアIの回転の起点とした際の1回転目の52Yと2回転目の52Mの位相差(52Yに対する52Mの位相の遅れ)は、360−(180−θ/2)=180+θ/2である。
すなわち、噛合い角φがφ=360−θ/2であるとき、2色間Y、Mの転写間距離L(mm)を中間転写ベルト12aが移動する時間に分岐ギアIが整数回転と180°とθ/2回転すれば、2色間YとMの色ずれを軽減できることを示しており、式で表すと、
φ=360−θ/2 (2.2)
L/v={n+1/2+(θ/2)/360}×G (3.1)
nは0以上の整数(0、1、2・・・)であり、式(2.2)と式(3.1)の両方を満たす条件のときに2色間YとMの色ずれを軽減することができる。なお露光時においても、式(3.1)において、2色間Y、Mの転写間距離Lを中間転写ベルト12aが移動する時間L/vに換えて2色(Y、M)の露光時刻の間隔Saとすれば、露光時に発生する2色間の色ズレを軽減できる。
次に、具体的に数値をあてはめて説明する。分岐ギアIから駆動を伝達し分岐される2色間の転写間隔である19Y−19M間を中間転写ベルト12aが移動する時間をSとしたとき、S、G、Ga、θ、φは次の関係となるように設定されている。
(360−θ)<φ<360・・・・(3.2)
φ=360−θ/2・・・・(2.2)
S={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3)
S=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4)
また、分岐ギアIから駆動を伝達し分岐される2色の露光時刻の間隔(T−T)をSaとしたとき、Sa、G、Ga、θ、φは次の関係となるように設定されている。
(360−θ)<φ<360・・・・(3.2)
φ=360−θ/2・・・・(2.2)
Sa={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4a)
が反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
8に示す本実施形態では、転写間距離Lは64.805mm、周速vは100mm/s、分岐角θは90°、モータギアMGと第1のギア18Yとの噛合い角φは315°に設定されている。図8(b)、図8(c)において、縦軸は感光ドラム1の回転速度変動を表し、横軸は感光ドラム1Y、1Mの各転写時刻と各露光時刻を示している。細線31(31Y、31M)は分岐ギアI1の回転速度変動による感光ドラム1(1Y、1M)の回転速度変動を示す。細い一点鎖線32(32Y、32M)はモータギアMGの回転速度変動による感光ドラム1(1Y、1M)の回転速度変動を示す。実線33は分岐ギアI1とモータギアMGの回転速度変動の和による感光ドラム1(1Y、1M)の総回転速度変動を示す。
図8(b)に示すように、転写時刻Tの時に、分岐ギアI、モータギアMGによる感光ドラム1Yの回転速度が最も速くなり、感光ドラム1Yの総回転速度変動は最大となる。一方、図8(c)に示すように、中間転写ベルト12aが転写位置19Yから転写位置19Mまで移動する時間S(T−T)(sec)に、分岐ギアIが1回転と5/8回転するように設定されている。
その結果、図8(b)、図8(c)に示すとおり、転写時刻Tと同様に転写時刻Tにおいても、感光ドラム1Mの総回転速度変動が最大となり、転写時刻Tと転写時刻Tにおいて感光ドラム1Y、1Mは等速度となる。
露光時においても転写時と同様に、露光時に発生する2色間の色ずれを抑制できる。具体的には、レーザ30Yが露光した露光位置から転写位置19Yまでの角度と、レーザ30Mが露光した露光位置から転写位置19Mまでの角度は同一に設定されている。このため、露光時刻t、tにおいても感光ドラム1Y、1Mの回転速度は等速度となり、露光時に発生する2色間の色ずれを抑制できる。
さらに分岐ギアI、ギア18C、18K、モータギアMGは、夫々、分岐ギアI、ギア18Y、18M、モータギアMGと同形状、同様の配置となっている。従って、分岐ギアI、ギア18C、18Kも、中間転写ベルト12aが転写位置19Cを通過して転写位置19Kに到達するまでの時間で同位相となるように、位相を合わせて組立てられている。
ギア18Y、18Cには、ギア位相検知センサ27が、それぞれ設けられている。2つのギア位相検知センサ27は、ギア18Y、18Cに一体的に設けられたセンサフラグ(不図示)によって、ギア18Y、18Cの位相を検知する。この検知結果に基づいて、2つのモータM1、M2を制御してギア18Y、18Cの位相合わせを行う。これにより、2個の分岐ギアI、Iは、中間転写ベルト12aが転写位置19Yを通過して、転写位置19Cに到達するまでの時間で同位相となる。
このようにすることで、ギア18Yと18Cの位相も転写位置19Yと19Cで同位相にすることができる。その結果、4個のギア18Y〜18Kは、各々の転写位置19Y〜19Kで同位相に合わせることができ、4色の転写時における色ずれを抑制できる。また、転写時における色ずれと同様に、4個のギア18Y〜18Kの各々の露光時における速度変動を同位相に合わせることができ、4色の露光時における色ずれを抑制できる。
ここで、2色間の転写間隔を移動する時間Sは
S=L/v・・・・(3.5)
である。次に下の表3にモータ回転数と、分岐ギアI、モータギアMGの歯数を表し、それらを用いて説明する。
Figure 0005541697
式(3.5)よりSは、
S=L/v=64.805/100=0.64805・・≒0.6481(sec)
となる。また、上流ギアの回転数(=モータの回転数)をω(rpm)として、モータギアMGの周期Ga(sec)を求めると、
Ga=1/(ω/60)=1/(1203.609/60)=1/20.0602=0.04985・・・≒0.0499(sec)
となる。また、モータギアMGと分岐ギアIの減速比はZ/Zであるので、分岐ギアIの周期Gは、
G=(Z/Z)×Ga=(64/8)×0.0496=8×0.0499≒0.3992(sec)
となる。分岐角θは90°であるから、式(3.3)よりnを求めると、
S=0.6481={n+〔1/2+(90/2)/360〕}×0.3992
0.6481=〔n+(5/8)〕×0.3992
n=(0.6481/0.3992)−(5/8)=0.998496・・・≒1.0となる。更に、式(3.4)よりmを求めると、
S=0.6481=m×0.0499
m=0.6481/0.0499=12.98797・・・≒13
となる。また、式(2.2)よりφとθの関係は、
φ=315(°)=360−(90/2)=360−(θ/2)
となっており、且つ、式(3.2)の条件である、
270(=360−90)<315<360→(360−θ)<φ<360
を満たしている。
つまり、図8と上記の説明で示すように、転写時刻Tから転写時刻Tの間に、分岐ギアIは1回転と5/8回転し、モータギアMGは13回転するように設定されている。露光時刻tから露光時刻tの間(=Sa)に、分岐ギアIは1回転と5/8回転し、モータギアMGは13回転するように設定されている。モータギアMGとギア18Yの噛合い角φと分岐角θが式(3.2)、(2.2)を満たすように設定されている。
なお、本実施形態では、中間転写ベルト12aを用いた構成について説明したが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、中間転写ベルト12aに変えて、記録媒体であるシートSを吸着搬送し、シートSにトナー画像を直接転写する静電吸着ベルトを用いた構成であってもよい。
本実施形態も上記第一、第二実施形態と同様に、駆動伝達装置に関わる色ずれは大凡最大で1/2ドット、すなわち、600dpiの画像解像度では約20μm以下に抑えなければなられない。
本実施形態では、上述のごとく、モータギアMGと分岐ギアI、第1の感光ドラムギア18Y、18Cの噛合い角度であるφが式(3.2)、及び式(2.2)を満たすことで、すなわち、
(360−θ)<φ<360・・・・(3.2)
φ=360−θ/2 ・・・・(2.2)
となるように構成することによって駆動伝達装置に関わる色ずれの理論上の色ずれを限りなく小さくしている。これにより、本実施形態において、4色の色ずれが20μmとなる噛合い角φ(°)の範囲は大凡±21°であるため、最適値である315°に対して、噛合い角φは294°〜336°の範囲に収まってさえいれば本発明の効果が得られる。
同時に、本実施形態では、上述のごとく、分岐ギアIから駆動を伝達し分岐される2色間の転写間隔である19Y−19M間(19C−19K間)を転写ベルト12aが移動する時間であるSと、分岐ギアIから駆動を伝達し分岐される2色の露光時刻の間隔(TM−TY)(露光時刻の間隔(TK−TC )であるSaと分岐角θが、式(3.3)、(3.4)、(3.3a)、(3.4a)を満たす。すなわち、
S={n+〔1/2 +(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3)S=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4)
Sa={n+〔1/2 +(θ/2)/360〕}×G(n;整数)・・・・(3.3a)
Sa=m×Ga(m;整数)・・・・(3.4a)
となるように構成することによって、駆動伝達装置に関わる理論上の色ずれを限りなく小さくしている。つまり、噛合い角θが90°でなくとも、この90°に近い値になればなるほど、色ズレを軽減する効果が高まる。本実施形態においては、分岐角θ(°)の範囲は大凡±103°であれば、4色間の最大色ずれが20μm以下となことが解析的にわかっている。このため、分岐角θの最適値である90°に対して分岐角θ(°)は−13°(347°)〜193°の範囲に収まってさえいればよい。同様に、上式のパラメータであるS、Sa、φ、θ、G、Ga、m、nが上式の関係を多少なりとも成立させていなかったとしても、駆動伝達装置に関わる色ずれが約20μm以下に収まるようになっていればよい。
[第四実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第四実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図9は本実施形態に係る画像形成装置の駆動伝達装置と一次転写部の構成図である。
図9に示すように、本実施形態の画像形成装置の駆動伝達装置A4は、上記第一実施形態の駆動伝達装置A1と、駆動源であるモータを1個に集約したいわゆる1モータ系を組み合わせた駆動伝達装置である。
分岐ギアIは、駆動源であるモータMの回転軸に一体的に設けられ、2つのアイドラギアM1A、M1Bに駆動を分岐、伝達する。アイドラギアM1Aは、段ギアで構成されているアイドラギアM2Aを介して、分岐ギアIに駆動を伝達する。アイドラギアM1Bは、段ギアで構成されているアイドラギアM2Bを介して、分岐ギアIに駆動を伝達する。
分岐ギアIは、ギア18Y、18Mに駆動を伝達する。分岐ギアI、ギア18Y、18Mの関係は、上記第一実施形態と同様であり、説明を省略する。分岐ギアIは、ギア18C、18Kに駆動を伝達する。分岐ギアI、ギア18C、18Kの関係は、上記第一実施形態と同様であり、説明を省略する。
2色間転写距離19M−19C間の距離はL(mm)に設定されており、2色間転写距離19Y−19M間、及び、19C−19K間の距離はL(mm)に設定されている。中間転写ベルト12a、感光ドラム1(1Y〜1K)は周速v(mm/s)で回転する。分岐ギアIは周期G(sec)の速度で回転し、分岐ギアIは周期G(sec)の速度で回転し、アイドラギアM2A、M2Bは周期Ga(sec)の速度で回転する。
分岐ギアIから駆動を伝達される2つのアイドラギアM1A、M1Bは角度θ(°)で分岐されるように噛み合っている。角度θ(°)は、分岐ギアIとアイドラギアM1Aの噛合い点K0aから分岐ギアIとアイドラギアM1Bの噛合い点K0bへの回転方向(図9中、分岐ギアIが時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
ギア18Yと18M(ギア18Cと18K)とは角度θ(°)で分岐されるように噛み合っている。角度θ(°)は、噛合い点K1a(K2a)から噛合い点K1b(K2b)への回転方向(図9中、分岐ギアI、Iが反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
アイドラギアM2A(M2B)と分岐ギアI(I)との噛合い点K1c(K2c)から噛合い点K1a(K2a)までの角度φ(°)となるように構成されている。角度φ(°)は上流の噛合い点K1cから下流の噛合い点K1aへの回転方向(図9中、分岐ギアIが反時計回りに回転する方向)を+として角度を示す。
、L、G、G、Ga、θ、θ、φは次の関係となるように構成されている。
0<φ<(360−θ)・・・・・・・・・・・・・・・・(4.0)
φ=180−θ/2・・・・・・・・・・・・・・・・・(4.1)
/v=(j+θ/360)×G(j;整数)・・・・・(4.2)
/v=n×G(n;整数)・・・・・・・・・・・・・(4.3)
/v={m+〔(θ/2)/360〕}×G(m;整数)・・・・・・(4.4)
/v=k×Ga(k;整数)・・・・・・・・・・・・(4.5)
以下、具体的な数値を明記し更に詳しく説明する。モータの回転数をωとし、分岐ギアI、I、I、アイドラギアM1A、M1B、アイドラギアM2A(M2B)の大ギア、小ギアの歯数をそれぞれ、ZI1、ZI2、ZM1、ZML、ZMSとする。表4にv、L、L、θ、θ、φの数値をはじめとするそれらの各数値を示す。
Figure 0005541697
各感光ドラムの回転速度変動は上述した第一実施形態と同様であるので、各感光ドラムの回転速度変動を表す画と詳細な説明については省略する。ここでは、G、G、Ga等の残りの数値を具体的に述べることにより、上記実施形態と異なる部分について説明する。
分岐ギアIの回転数(=モータの回転数)をω(rpm)として、分岐ギアIの周期G(sec)を求めると、
=1/(ω/60)=1/(377.993/60)=1/6.2999=0.1587331・・・≒0.1587(sec)
となる。また、アイドラギアM1A(M1B)と分岐ギアIの減速比はZM1/ZI1であるので、アイドラギアM1A(M1B)の周期をGaとすると、
a=(ZM1/ZI1)×G=(80/40)×0.1587=2×0.1587=0.3174(sec)
となる。また、アイドラギアM1A(M1B)と噛合っているアイドラギアM2A(M2B)はアイドラギアM2A(M2B)の大ギアと噛合っており、表4よりZM1=ZMLであるので、アイドラギアM2A(M2B)の周期Gaは、
a=Ga=0.3174(sec)
となる。また、アイドラギアM2A(M2B)と分岐ギアIはアイドラギアM2A(M2B)の小ギアと噛合っており、アイドラギアM2A(M2B)と分岐ギアIの減速比はZI2/ZMSであるので、分岐ギアIの周期Gは、
=(ZI2/ZMS)×Ga=(51/32)×0.3174=1.5938×0.3174=0.5059(sec)
となる。分岐ギアIの分岐角;θ=240°であるので、式(4.2)よりjを求めると、
/v=(j+θ/360)×G
58.202/100=(j+240/360)×0.1587
j+2/3=0.58202/0.1587
j=(0.58202/0.1587)−2/3=3.66742−0.66666=3.000762・・・≒3.0
となる。更に、式(4.3)よりnを求めると、
/v=n×G
63.65/100=n×0.1587
n=0.6365/0.1587=4.0107・・・≒4.0
となる。また、式(4.4)よりmを求めると、
/v={m+〔(θ/2)/360〕}×G63.65/100={m+〔(180/2)/360〕}×0.5059
m+(180/720)=0.6365/0.5059
m=(0.6365/0.5059)−1/4=1.25815−0.25=1.00815・・・≒1.0
となる。また、式(4.5)よりkを求めると、
/v=k×G
63.65/100=k×0.3174
k=0.6365/0.3174=2.00535・・・≒2.0
となる。また、式(4.1)よりφとθの関係は、
φ=90(°)=180−(180/2)=180−(θ/2)
となっており、式(4.0)の条件である、
0<90<180(=360−180)→0<φ<(180−θ
を満たしている。
つまり、図9と上記の説明で示すように、噛合い角φを180−θ/2に設定し、2色間転写距離Lを中間転写ベルト12aが通過する時間(T−T)に、分岐ギアIは3回転と分岐ギアIの分岐角θ(180°)回転するように設定する。2色間転写距離Lを中間転写ベルト12aが通過する時間(T−T、T−T)に、分岐ギアIは4回転するように設定する。また、2色間転写距離Lを中間転写ベルト12aが通過する時間(T−T、T−T)に、アイドラギアM2A、M2Bが2回転するように設定する。また、2色間転写距離Lを中間転写ベルト12aが通過する時間(T−T、T−T)に、分岐ギアI、Iは1回転と分岐ギアI、Iの分岐角の1/2(すなわち、90°)回転するように設定する。これにより、4色の転写時における感光ドラム1(1Y〜1K)の速度変動を同じにすることができ、4色の色ずれを抑制できる。
一方、4色の露光時においても、露光時刻tから露光時刻tの間に、分岐ギアIは3回転と分岐ギアIの分岐角である180°回転するようになっている。そして、露光時刻tから露光時刻tの間、及び、露光時刻tから露光時刻tの間に、分岐ギアIは4回転し、アイドラギアM2A、M2Bが2回転するように設定する。また、露光時刻tから露光時刻tの間、及び、露光時刻tから露光時刻tの間に、分岐ギアI、Iは1回転と分岐ギアI、Iの分岐角の1/2(すなわち、90°)回転するように設定する。これにより、4色の露光時における感光ドラム1(1Y〜1K)の速度変動を同じにすることができ、4色の色ずれを抑制できる。
つまり、本実施形態では、いわゆる1モータ系駆動伝達装置A4を用いており、4箇所のギア18Y〜18K、分岐ギアI、Iと、アイドラギアM2A(M2B)、M、分岐ギアIに対する位相合わせ組みによって実現しているのである。よって、いわゆる2モータ系駆動伝達装置A1〜A3を用いた上記第一〜第三実施形態のように、ギア位相検知センサ27による2箇所のモータ間における位相の検知−制御によるギアの位相合わせを行う必要がない。よって、ギア位相検知センサ27、制御装置等が必要なく、コストを抑えることができる。
また、本実施形態では、式(4.0)、(4.1)となるようにφとθを設定したが、φとθが、
(360−θ)<φ<360のとき・・・・・・・・・・・・(4.0a)φ=360−θ/2・・・・・・・・・・・・・・・・・(4.1a)とすれば、上記第三実施形態で述べたように式(4.4)が
/v={m+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(m;整数)・・・・・・(4.4a)
となるように設定することにより、上記と同様に4色の転写時、露光時に発生する色ずれを抑制できる。
以上説明したようにギア列が式(4.0)〜(4.4a)にv、L、L、θ、θ、φを満たすように構成する。これにより、分岐ギアI、I、I、アイドラギアM1A(M1B)、M2A(M2B)、ギア18に回転軸の偏芯等により回転速度変動が発生したとしても、転写時、露光時の各感光ドラム1の回転速度を同じにすることができ、4色の色ずれを抑制できる。
なお、本実施形態では、中間転写ベルト12aを用いた構成について説明したが、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、中間転写ベルト12aに変えて、記録媒体であるシートSを吸着搬送し、シートSにトナー画像を直接転写する静電吸着ベルトを用いた構成であってもよい。
本実施形態も上記第一〜第三実施形態と同様に、駆動伝達装置に関わる色ずれは大凡最大で1/2ドット、すなわち、600dpiの画像解像度では約20μm以下、に抑えなければなられない。本実施形態では、上述のごとく、式(4.0)〜式(4.5)の全てを(或いは、式(4.0a)、(4.1a)、(4.2)、(4.3)、(4.4a)、(4.5))満たすように構成することで駆動伝達装置に関わる理論上の色ずれが限りなく小さくしている。しかしながら、上式(4.0)〜式(4.5)(或いは、式(4.0a)、(4.1a)、(4.2)、(4.3)、(4.4a)、(4.5))のパラメータであるv、L 1、L 2、θ1、θ2、φ、j、k、m、nが上式(4.0)〜式(4.5)(或いは、式(4.0a)、(4.1a)、(4.2)、(4.3)、(4.4a)、(4.5))の関係を多少なりとも成立させていなかったとしても、駆動伝達装置に関わる色ずれが約20μm以下に収まるようになっていればよい。
A…駆動伝達装置、G…周期、I…分岐ギア、K…噛合い点、L…転写位置間距離、M…モータ(駆動源)、MG…モータギア(上流ギア)、N…定着ニップ部、S…シート、t1、t2…時間、1…感光ドラム(感光体)、2…帯電ローラ、3…露光手段、4…現像ユニット、5…クリーナユニット、7…プロセスカートリッジ、8…ドラムクリーニングブレード、9…給送ローラ、10…搬送ローラ対、11…給送カセット、12…中間転写ベルトユニット、12a…中間転写ベルト、12b…駆動ローラ、12d…テンションローラ、13…給送装置、14…定着部、15…二次転写部、16…二次転写ローラ、17…レジストローラ対、18…感光ドラムギア、19…転写部、20…排出ローラ対、21…排出トレイ、22…転写ベルトクリーニング装置、23…分離パッド、24…現像ローラ、25…現像剤塗布ローラ、26…一次転写ローラ、27…ギア位相検知センサ、30…レーザ、100…カラーレーザープリンタ、101…制御部

Claims (7)

  1. 第一の感光体と、
    第二の感光体と、
    前記第一の感光体と同軸上に設けられた第一の感光体ギアと、
    前記第二の感光体と同軸上に設けられた第二の感光体ギアと、
    前記第一の感光体及び第二の感光体を回転駆動するための駆動源と、
    前記駆動源の回転軸と一体的に設けられ、第一の噛合い点で前記第一の感光体ギアと噛合い、第二の噛合い点で前記第二の感光体ギアと噛合分岐ギアと、を有し、前記第一の感光体及び第二の感光体を露光して潜像を形成し、前記潜像にトナーを付着させたトナー像を夫々転写位置で転写材に転写する画像形成装置であって、
    前記分岐ギアの前記第一の噛合い点にある部分が、前記分岐ギアが回転することによって前記第二の噛合い点まで移動する時間と、前記分岐ギアが整数回回転する時間との和が、前記転写材が前記第一の感光体の転写位置から前記第二の感光体の転写位置まで移動する時間と同じであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一の感光体が前記第一の感光体の露光位置から前記第一の感光体の転写位置まで回転する時間と、前記第二の感光体が前記第二の感光体の露光位置から前記第二の感光体の転写位置まで回転する時間と、が同じであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 第一の感光体と、
    第二の感光体と、
    前記第一の感光体と同軸上に設けられた第一の感光体ギアと、
    前記第二の感光体と同軸上に設けられた第二の感光体ギアと、
    前記第一の感光体及び第二の感光体を回転駆動するための駆動源と、
    第一の噛合い点で前記第一の感光体ギアと噛合い、第二の噛合い点で前記第二の感光体ギアと噛合い、前記第一の感光体ギア及び前記第二の感光体ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する分岐ギアと、
    第三の噛合い点で前記分岐ギアと噛合い、前記分岐ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する上流ギアと、
    を有し、前記第一の感光体及び第二の感光体を夫々露光位置で露光して潜像を形成し、前記潜像にトナーを付着させたトナー像を夫々転写位置で転写材に転写する画像形成装置であって、
    前記分岐ギアの前記第一の噛合い点にある部分が、前記第二の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をθ(°)、前記分岐ギアの前記第三の噛合い点にある部分が、前記第一の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をφ(°)、前記転写材が前記第一の感光体の転写位置から前記第二の感光体の転写位置まで移動する時間をS(秒)、前記分岐ギアの回転の周期をG(秒)としたとき、
    φ=180−θ/2
    S=〔n+(θ/2)/360〕×G(nは整数)
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第一の感光体と前記第二の感光体との夫々に形成され、転写材上に重ねて転写されるトナー像を形成するために、前記第一の感光体を露光位置で露光する露光時刻から前記第二の感光体を露光位置で露光する露光時刻の間隔をSa(秒)としたとき、
    φ=180−θ/2
    Sa=〔n+(θ/2)/360〕×G(nは整数)
    を満たすことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 第一の感光体と、
    第二の感光体と、
    前記第一の感光体と同軸上に設けられた第一の感光体ギアと、
    前記第二の感光体と同軸上に設けられた感光体ギアと、
    前記第一の感光体及び第二の感光体を回転駆動するための駆動源と、
    第一の噛合い点で前記第一の感光体ギアと噛合い、第二の噛合い点で第二の感光体ギアと噛合い、前記第一の感光体ギア及び前記第二の感光体ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する分岐ギアと、
    第三の噛合い点で前記分岐ギアと噛合い、前記分岐ギアへ前記駆動源からの駆動力を伝達する上流ギアと、
    を有し、前記第一の感光体及び第二の感光体を夫々露光位置で露光して潜像を形成し、前記潜像にトナーを付着させたトナー像を夫々転写位置で転写材に転写する画像形成装置であって、
    前記分岐ギアの前記第一の噛合い点にある部分が、前記第二の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をθ(°)、前記分岐ギアの前記第三の噛合い点にある部分が、前記第一の噛合い点まで移動するのに前記分岐ギアが回転する角度をφ(°)、前記転写材が前記第一の感光体の転写位置から前記第二の感光体の転写位置まで移動する時間をS(秒)、前記分岐ギアの回転の周期をG(秒)としたとき、
    φ=360−θ/2
    S={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(nは整数)
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記第一の感光体と前記第二の感光体との夫々に形成され、転写材上に重ねて転写されるトナー像を形成するために、前記第一の感光体を露光位置で露光する露光時刻から前記第二の感光体を露光位置で露光する露光時刻の間隔をSa(秒)としたとき、
    φ=360−θ/2
    Sa={n+〔1/2+(θ/2)/360〕}×G(nは整数)
    を満たすことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第一の感光体ギア及び前記第二の感光体ギアは同一形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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