JP5538402B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、多層構造のゴルフボールに関する。
近年、ゴルフボールは、高い反発性及び打撃時のソフトフィーリングを兼ね備えた種々のものが提案されており、その一種にボールを複数の層で構成する多層構造のゴルフボールがある。その一つとして、特許文献1に記載のゴルフボールがある。このゴルフボールは、球状の本体部の周囲にリブを形成し、さらにリブに囲まれた凹部に中間層を形成することで構成されている。そして、中間層の硬度をリブの硬度よりも大きくすることで、次のような効果を奏している。すなわち、一般的に、ゴルフボールとゴルフクラブとが接触すると、クラブフェース面との摩擦によりボールは周方向にねじれた状態となる。そして、ねじれたボールは弾性抵抗により元の状態に復元しつつバックスピンとは反対向きの力をボールに作用させる。このとき、ねじれたボールの変形が大きいほどバックスピンが抑制され飛距離を伸ばすことが可能になる。
ここで、特許文献1のゴルフボールでは、リブによってボールが元の状態に戻ろうとする弾性抵抗が助長されるため、バックスピンを効果的に抑制することができる。すなわち、このゴルフボールでは、リブの硬度が中間層の硬度よりも低いため、打撃によって中間層よりもリブが大きく変形する。そして、リブは単なる突出部ではなく中間層の周囲を囲む壁のように構成されているため、リブが復元する際にこの壁全面の力が中間層の周囲から大きく作用し、これによって、バックスピンと反対向きの力が助長される。その結果、飛距離を大きく伸ばすことができる。このような効果は、特にドライバーのような飛距離を狙ったクラブで打撃したときに現れる。
再公表公報2005/089883号公報
ところで、上記ゴルフボールでは、ドライバーによる打撃には適しているものの、アイアンを用いたアプローチショットにおいては、問題がある。すなわち、アプローチショットにおいては、バックスピンを作用させ、ボールを止めることが重要であるため、上記のように、バックスピンと反対向きの力が助長されると、ボールを的確に止めることができなくなるという問題がある。
本発明は、ドライバーにより飛距離を得ることができるとともに、アプローチショットにおいても的確にバックスピンを生じさせることが可能なゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明に係るゴルフボールは、球状の本体部と、前記本体部の表面に形成される複数のリブと、前記リブによって囲まれる凹部に充填され、前記リブよりも硬度の高い中間層と、前記中間層を覆うインナーカバーと、前記インナーカバーを覆い、当該インナーカバーよりも硬度の低いアウターカバーと、を備えている。
この構成によれば、リブの硬度が中間層の硬度よりも低いため、打撃によって中間層よりもリブが大きく変形する。そして、リブは単なる突出部ではなく中間層の周囲を囲む壁のように構成されているため、リブが復元する際にこの壁全面の力が中間層の周囲から大きく作用し、これによって、バックスピンと反対向きの力が助長される。その結果、飛距離を大きく伸ばすことができる。このような効果は、特にドライバーのような飛距離を狙ったクラブで打撃したときに現れる。
但し、中間層とアウターカバーとの間にインナーカバーが配置されているため、アイアンによる打撃のように、ボールの変形が小さいアプローチショットにおいては、打撃力が中間層及びリブに伝達されるのを抑制することができる。その結果、上述したバックスピンを相殺する力が助長されるのを防止することができる。したがって、本発明のゴルフボールによれば、ドライバーによる打撃時には、バックスピンを低減して飛距離を伸ばすことができる一方、アイアンによる打撃時には、バックスピンを作用させることができ、ボールを的確に止めることができる。
さらに、アウターカバーの硬度をインナーカバーの硬度よりも低くしているため、打感を柔らかくすることができる。しかも、アウターカバーの変形を大きくすることができるため、アイアンによる打撃時にバックスピンを大きく作用させることができる。さらに、インナーカバーの硬度がアウターカバーよりも高いため、アウターカバーの打感が柔らかいとしても、インナーカバーにより反発性能を向上することができる。したがって、飛距離を伸ばすことができる。例えば、インナーカバーのショアD硬度を55〜70とすると、反発性能を向上することができる。また、アウターカバーのショアD硬度を54〜60とすると、打感を柔らかくすることができる。
上記ゴルフボールにおいては、インナーカバーの硬度を、中間層の硬度よりも高くすることができる。これにより、インナーカバーよりも径方向の内側の硬度が低くなり、インナーカバーによる打感の硬さを緩和することができる。
上記ゴルフボールにおいては、インナーカバーとアウターカバーの層厚の合計が、1.9mm以上とすることができる。これは、ウェッジを用いたアプローチによる打撃でのボールの変形量は、2.0mm程度になることもあり、インナーカバーとアウターカバーの層厚の合計を、1.9mm以上としておくと、ウェッジを用いたアプローチによる打撃が中間層及びリブまで伝達されにくくなり、リブによるバックスピンの相殺を確実に低減することができる。したがって、ウェッジによるアプローチショットにおいては、的確にボールを止めることが可能になる。また、この層厚により、ボールの耐久性も向上する。
上記ゴルフボールにおいては、本体部とリブとを一体化し、本体部の硬度をリブの硬度と同じにすることができる。この構成によれば、中間層の硬度が、リブの硬度だけでなく本体部の硬度よりも高いため、スピン量を抑制することができ、飛距離の向上を図ることができる。
本発明に係るゴルフボールの第1実施形態を示す断面図である。 図1のゴルフボールのコアを示す斜視図である。 図1のゴルフボールの打撃時の状態を示す断面図である。 図1に係るゴルフボールのコアの他の実施例を示す斜視図である。 図1のコアの他の例を示す断面図である。 図1のコアの他の例を示す断面図である。 図1のコアの他の例を示す断面図である。 図1のコアの他の例を示す断面図である。 図1のコアの他の例を示す断面図である。 図1に示すゴルフボールの製造方法の一例を示す図である。 図1に示すゴルフボールの製造方法の一例を示す図である。
以下、本発明に係るマルチピースゴルフボールの一実施形態を図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係るゴルフボールの断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るゴルフボール1は、コア3を中間層5、インナーカバー及びアウターカバー15で被覆したマルチピースゴルフボールである。ゴルフボールの直径は、規則(R&A、及びUSGA参照)の定めるところにより、42.67mm以上にする必要がある。但し、空力特性等を考慮するとボール径はできるだけ小さくすることが好ましく、例えば42.7〜42.9mmとすることができる。コア3は、ゴム組成物で構成され、図2に示すように、球状の本体部9と、その表面に一体形成された3本のリブ(突条)11とから構成されている。各リブ11は、本体部9の表面に描かれ相互に直交する大円に沿って延びており、これらリブ11により本体部9の表面には8個の凹部13が形成されている。
本体部9の直径は、29.5〜36.7mmにすることが好ましく、29.9〜35.1mmであることがさらに好ましいい。また、リブ11の高さは1.0〜4.0mmであることが好ましく、1.2〜2.0mmであることがさらに好ましい。また、コア3の硬度は、表面のショアD硬度が50〜60であることが好ましく、53〜57であることがさらに好ましい。これは、50より小さいと反発が低下し、芯のない打感になるからであり、60より大きいと硬すぎて打感が悪くなるからである。
図1及び図2に示すように、各リブ11は、本体部9側にいくにしたがってその幅が増大するように断面台形状に形成されている。リブ11の径方向外方の上端部の幅aは1.5〜2.5mmにすることが好ましく、またリブ11の径方向内方の下端部の幅bは3.0〜6.0mmにすることが好ましい。この範囲外にすることもできるが、このようにリブ11の各端部の下限を設定することにより、製造時に中間層5を充填する際に、金型締めの圧力からくる中間層5の充填圧によってリブ11が変形するのを防止することができる。その結果、コア9を金型の中心に正確に保持することができる。
中間層5は、ゴム組成物又はエラストマーで構成され、コア3の表面を覆い、その外形が略球状をなしている。図1に示すように、中間層5は、リブ11の高さとほぼ同じ層厚で、リブ11によって囲まれる8つの凹部13に充填されており、中間層5の表面からリブ11の先端が露出している。中間層5の硬度は、後述するバックスピンの抑制のために、コア3の硬度よりも高くする必要があり、中間層5の表面のショアD硬度が53〜62であることが好ましく、56〜60であることがさらに好ましい。このとき、中間層5の硬度は、コア3の硬度よりもショアD硬度が1〜5高いことが好ましい。
インナーカバー7は、エラストマーで構成され、リブ11の先端部と中間層5とを覆っている。インナーカバー7の層厚は0.9〜1.7mmとするのが好ましく、0.9〜1.5mmとするのがさらに好ましい。この範囲外も可能ではあるが、その理由は、インナーカバー7の層厚が0.9mmより小さくなると、ボールが柔らかくなりすぎて、反発性能が低下するとともに、耐久性が低下するからである。一方、1.7mmを越えると打感が硬くなり過ぎる。また、その硬度はインナーカバー7の表面のショアD硬度を55〜70とするのが好ましく、58〜68であることがさらに好ましく、64〜68とすることが特に好ましい。
アウターカバー15は、エラストマーで構成され、インナーカバー7を覆うとともに、その表面には図示を省略する所定のディンプルが形成されている。アウターカバー15の層厚は0.8〜1.3mmとするのが好ましく、0.9〜1.2mmとするのがさらに好ましい。この範囲外も可能ではあるが、その理由は、アウターカバー15の層厚が0.8mmより小さくなると、アウターカバー15の耐久性が著しく低下するとともに成形が困難になる一方、1.3mmを越えると反発が低下しすぎて飛距離が伸びなくなるからである。また、その硬度はゴルフボール表面のショアD硬度が54〜60とするのが好ましく、56〜60であることがさらに好ましい。なお、アウターカバー15の層厚とは、ディンプルが形成されていない径方向の最も外側の任意の一点から、中間層と接する任意の一点までの距離を法線に沿って計測した値である。また、層厚に関しては、インナーカバー7とアウターカバー15との合計の層厚が1.9〜3.0mmであることが好ましく、2.0〜2.8mmとすることがさらに好ましく、2.0〜2.6mmとすることが特に好ましい。これにより、好ましい反発性能と、耐久性を得ることができる。
次に、アウターカバー15に形成されるディンプルについて説明する。ディンプルの形状は、円形や各種多角形や楕円形などを1種類または複数種を組み合わせて使用することができる。例えば、円形ディンプルであれば直径は、2.5〜4.5mmとすることができる。また、ディンプル数は、350〜450個、好ましくは、360個〜410個である。ディンプルの数が多すぎると、ボールの弾道が低くなり飛距離が落ちるおそれがある。一方、ディンプルの数が少なすぎると、弾道が高くなり飛距離が落ちるおそれがある。また、ディンプルがゴルフボールの球面に占める面積率は、73%以上がよく、75%以上がさらに好ましい。
続いて、上記ゴルフボールの各部材を構成する材料について詳細に説明する。コア3は、基材ゴム、架橋材、不飽和カルボン酸の金属塩、充填剤等を配合した公知のゴム組成物で製造することができる。基材ゴムとしては、天然ゴム、ポリイソブレンゴム、スチレンブタジエンゴム、EPDM等を使用できるが、シス1,4結合を80%以上を有するハイシスポリブタジエンを使用することが特に好ましい。
架橋剤としては、例えばジクミルパーオキサイドやt−ブチルパーオキサイドのような有機過酸化物を使用することができるが、ジクミルパーオキサイドを使用するのが特に好ましい。配合量は、基材ゴム100重量部に対して0.3〜5重量部であり、好ましくは0.5〜2重量部である。
不飽和カルボン酸の金属塩としては、アクリル酸又はメタクリル酸のような炭素数3〜8の一価又は二価の不飽和カルボン酸の金属塩を使用することが好ましいが、アクリル酸亜鉛を使用するとボールの反発性能を向上することができ、特に好ましい。配合量は、基材ゴム100重量部に対して10〜40重量部にするのが好ましい。
充填剤は、コアに通常配合されるものを使用することができ、例えば酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を使用することができる。配合量は、基材ゴム100重量部に対して2〜50重量部にするのが好ましい。また、必要に応じて老化防止剤、またはしゃく解剤等を配合してもよい。
中間層5は、上記のようにゴム組成物またはエラストマーで構成されるが、ゴム組成物で構成する場合には、上記したコア3と同様の成分で構成することができる。但し、コア3より硬度を上げるため、不飽和カルボン酸の配合量を多くすることが好ましい。
中間層5をエラストマーで構成する場合には、例えばスチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロックコポリマー(SEPS)のようなスチレン系熱可塑性エラストマー;ポリエチレンまたはポリプロピレンをハードセグメントとし、ブタジエンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴムをソフトセグメントとするオレフィン系熱可塑性エラストマー;結晶ポリ塩化ビニルをハードセグメントとし、非晶ポリ塩化ビニルまたはアクリロニトリル・ブタジエンゴムをソフトセグメントとする塩化ビニル系熱可塑性エラストマー;ポリウレタンをハードセグメントとし、ポリエーテルまたはポリエステルをソフトセグメントとするウレタン系熱可塑性エラストマー;ポリエステルをハードセグメントとし、ポリエーテルまたはポリエステルをソフトセグメントとするポリエステル系熱可塑性エラストマー;ポリアミドをハードセグメントとし、ポリエーテルまたはポリエステルをソフトセグメントとするポリアミド系熱可塑性エラストマー;アイオノマー樹脂などを使用することができる。
インナーカバー7及びアウターカバー15は、公知のエラストマーで構成され、上記中間層と同じものを使用することができるが、アイオノマー樹脂が、反発性、耐久性、成形性などにより好適である。アイオノマー樹脂としては、例えば、三井デュポンポリケミカル社製ハイミラン1706、1605や、デュポン社製サーリン9910,8940,8150,8120,8320を用いることができる。また、インナーカバー7としては、例えば、デュポン社製アイオノマーHPF1000やHPF2000がソフト感と反発性の点で好適に用いることができる。また、アウターカバー15としては、例えば、デュポン社製アイオノマーHPC AD1043が、反発性、耐傷性などの点で、好適に用いることができる。
なお、これらの材料は単体で使うことはもとより、ブレンドして使い、性能を向上させることも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、次のような利点がある。一般的に、ゴルフボールとゴルフクラブとが接触すると、クラブフェース面との摩擦によりボールは周方向にねじれた状態となる。そして、ねじれたボールは弾性抵抗により元の状態に復元しつつバックスピンとは反対向きの力をボールに作用させる。このとき、ねじれたボールの変形が大きいほどバックスピンが抑制され飛距離を伸ばすことが可能になる。
ここで、本実施形態に係るゴルフボールでは、リブ11によってボールが元の状態に戻ろうとする弾性抵抗が助長されるため、バックスピンを効果的に抑制することができる。より詳細に説明すると、図3(a)に示すように、このゴルフボールでは、リブ11の硬度が中間層5の硬度よりも低いため、クラブCによる打撃によって中間層5よりもリブ11が大きく変形する。この打撃によりボール自体にはバックスピンBを生じさせる応力が働く。そして、ボールがクラブCから離れる際には、図3(b)に示すように、硬度の低いリブ11の変形が復元されるため、この復元によってバックスピンBを相殺する方向に力Fが作用する。その結果、スピンが減り、飛び出し角度が高くなるため、飛距離をさらに伸ばすことができる。特に、本実施形態では、リブ11が単なる突出部ではなく、中間層5の周囲を囲む壁のように構成されているため、リブ11が復元する際の力は、この壁全面によって中間層5の周囲から大きく作用し、これによって、バックスピンBと反対向きの力Fが助長される。したがって、バックスピン量が減少し、飛距離を大きく伸ばすことが可能となる。このような効果は、特にドライバー等の飛距離を狙ったクラブを使用したときに顕著になる。なお、図3では、現在の状態を実線で表し、その直前の状態を破線で表している。
但し、中間層5とアウターカバー15との間にインナーカバー7が配置されているため、アイアンによる打撃のように、ボールの変形が小さいアプローチショットにおいては、打撃力が中間層5及びリブ11に伝達されるのを抑制することができる。その結果、上述したバックスピンを相殺する力が助長されるのを防止することができる。したがって、ドライバーによる打撃時には、バックスピンを低減して飛距離を伸ばすことができる一方、アイアンによる打撃時には、バックスピンを作用させることができ、ボールを的確に止めることができる。
さらに、アウターカバー15の硬度を低くしているため、打感を柔らかくすることができる。しかも、アウターカバー15の硬度が低いため、変形させやすい。すなわち、最外層であるアウターカバー15が変形しやすいため、アイアンによる打撃時にバックスピンを大きく作用させることができる。
また、インナーカバー7の硬度を高くしているため、アウターカバー15の打感が柔らかいとしても、インナーカバー7により反発性能を向上することができる。これにより、クラブのヘッドスピードが低くても、高い反発性能を得ることができ、飛距離を伸ばすことができる。
上記のように、本実施形態におけるゴルフボールでは、コア3にリブ11を形成し、中間層5の硬度をリブ11の硬度よりも高くすることで、上述したようにバックスピンを抑制する効果を得ている。このようなバックスピン抑制効果は、リブ11の高さ、中間層5とリブ11との高度差により調整可能であり、これによって、飛距離も調整可能である。また、ディンプルの形状などにより、ボールの揚力を調整することで、飛距離を調整することも可能である。このようなボール性能の調整は、ユーザのレベル、求められる性能によって行われる。例えば、プロなどの上級者用としては、アプローチでボールを止めたい場合には、リブによるバックスピン抑制効果を低減し、ある程度バックスピンを生じやすくしたいという要望がある。しかしながら、アプローチショットに重点をおくと、ドライバー使用時に、ボールが吹き上がりやすくなり、飛距離が伸びない。そこで、例えば、予め、ボールの揚力を低くして吹き上がりを防止するような、ディンプル設計などを施しておけば、ドライバー使用時の飛距離を伸ばすことができる。
上記のような要望に対し、次のように、揚力を設定することができる。例えば、ドライバーでの打撃直後は、例えばボール速度62m/s、スピン量2400rpmで、スピンパラメータが0.09である。この時の揚力係数は0.13〜0.17が好ましい。また、アイアンでの打撃直後は、例えばボール速度46m/s、スピン量4700rpmとなり、スピンパラメータが0.23であるが、ラフなどから打撃した時は、スピンは通常の打撃時に比べ、大幅に減少し、スピン量が2500rpm程度となる。この時のスピンパラメータは0.12である。このスピンパラ
メータが0.12の時の揚力係数は、0.16〜0.20が好ましい。前述の通り、揚力係数が高すぎると吹き上がりなどにより、飛距離が減る。一方、揚力係数が小さすぎると、アイアンでのラフからの打撃時に、弾道が低く、落下角も低くなり、止まりが悪くなる。よって、上述したボールの構造などからして、ディンプル設計などで、揚力を上記のように設定することが好ましい。
なお、上述した揚力など、ゴルフボールに働く力は、下記弾道方程式で現される。
F=FL+FD+Mg
F:ゴルフボールに働く力
FL:揚力(N)
FD:抗力(N)
M:ゴルフボールの質量(kg)
g:重力加速度(m/s2)
揚力FL、抗力FDは、それぞれ下記数式で表わされる。
FL=0.5×CL×ρ×A×V
FD=0.5×CD×ρ×A×V
CL:揚力係数
CD:抗力係数
ρ:空気の密度(kg/m3)
A:ゴルフボールの断面積(m2
V:ゴルフボールの速度(m/s)
また、スピンパラメータSpは、下記数式で表される。
Sp=π×d×N/V
d:ゴルフボール直径(m)
N:ゴルフボールの回転数(rps)
なお、スピンパラメータ、揚力などの測定は、ゴルフロボットを用いて打撃したボールを、Interactive Sports Games Co.Ltd.社製のTrackManを用いて計測することができる。このTrackManはレーダー・ドップラー効果を用い、飛翔しているボールの追尾計測を目的とした装置である。
ところで、上述したリブは、種々の形状にすることができるが、製造時に中間層を効率よく成形する観点からは、次のような切欠部をリブに形成することが好ましい。図4は切欠部が形成されたコアの斜視図、図5は、図4の断面図である。図4及び図5に示すように、切欠部24は、大円の交点Pを通る接平面Hに沿って延びる底面24aを有するように形成されている。すなわち、この接平面Hによってリブ11を切り取ることで切欠部24を形成している。このように切欠部24を形成することにより、大円の交点Pを中心として配置される4つの凹部13が連通し、後述するように、中間層用の材料を切欠部24を介して各凹部13に容易に行き渡らせることができる。この場合、図6に示すように、接平面Hからリブ11の中央側へ1〜3°傾斜した平面H、つまり交点Pを通る本体部9の法線nと平面視において91〜93°の角度をなす平面に沿って切欠部24の底面24aを形成するようにしてもよい。このようにすると、上記傾斜が抜き勾配となり、例えば成形型が上型と下型の2つの型から構成されている場合に、コア3を成形型から容易に取り出すことができる。
また、上記のように切欠部24を形成する場合、図5に示すように、リブ11において各交点Pによって区切られた各円弧セクションSでは、切欠部24が形成されていない上端部の円弧方向の長さLを10mm以上にすることが好ましい。
また、図7に示すように、切欠部24が、リブ11の高さ方向の中間を通り、上記法線nに垂直な平面Hに沿う底面24aを有するように形成することもできる。この場合、凹部13間で中間層5をスムーズに流通させるため、切欠部24がない場合の仮想的なリブ11の上端から底面24aまでの距離Dを1.2mm以上にして切欠部24を形成することが好ましい。また、長さLは、上記と同様に10mm以上にすることが好ましい。さらに、この場合も、図6と同様に、法線nと91〜93°の角度をなす平面に沿うようにして切欠部24の底面24aを形成し、抜き勾配を形成することもできる。
また、リブ11の各円弧セクションSの中間に切欠部を設けることもできる。すなわち、図8(a)に示すように、円弧セクションSの円弧方向の中心点Qを通る本体部9の法線m上の一点から両端の交点P側へ延びる2つの底面25aを有するように切欠部25を形成することもできる。この場合、底面25aと法線mとが正面視で45〜48度をなすようにすることが好ましい。このようにすると、上記したように、コア3を成形型から容易に抜き出すことができる。但し、上記角度が48度より大きくなると、上記したリブの円弧方向の長さLが短くなり好ましくない。また、この場合の切欠部25の深さDは、1.2mm以上にすることが好ましい。この範囲外も可能ではあるが、上記範囲にすることで、中間層用の材料を凹部13間でスムーズに流通させることができる。なお、切欠部25の深さDとは、切欠部25がない場合の仮想的なリブ11の上端から切欠部25の最深部までの距離をいう。
或いは、図8(b)に示すように、切欠部25が、円弧セクションSの円弧方向の中心点Qを通る本体部9の法線m上の一点から両端の交点P側へ延びる2つの平面に沿う側面25bと、これら2つの側面25bを結び本体部9に沿う円弧状の底面25cとを有するように形成することもできる。側面25bと、法線mとのなす角は、図8(a)のものと同様に、抜き勾配を考慮して平面視で45〜48°である。なお、上記底面25cは、リブ11の高さ方向の中間部を通るように形成することもできる。但し、この場合も切欠部の深さDは、1.2mm以上にすることが好ましい。また、円弧セクションSの中間部には、型抜きが容易に行える形状であれば、2個以上の切欠部25を設けることもできる。
また、図9に示すように、円弧セクションSが、図5、図6,または図7に示す切欠部24、及び図8に示す切欠部25の両方を有するようにしてもよい。なお、図8及び図9に示すように、円弧セクションSにおける切欠部が形成されていない部分の長さL(=L+L)は、10mm以上にすることが好ましい。
また、上記実施形態では、中間層5の層厚とリブ11の高さとを同一にしているが、必ずしも同一である必要はなく、例えば、中間層5の層厚をリブ11の高さより厚くしてもよい。但し、リブ11の高さより若干高い程度、例えば0.3mm以内とすることが望ましい。
次に、上記のように構成されたゴルフボールの製造方法の一例を図面を参照して説明する。以下においては、中間層をゴム組成物で形成する場合の製造方法について説明する。図10及び図11は、図5に示すコアを有するフォーピースのゴルフボールの製造方法を示す図である。
まず、コアを成形する。ここでは、所定量の未加硫のゴム組成物を金型に配置する。配置する。このゴム組成物は、上述したような基材ゴム、架橋剤、不飽和カルボン酸の金属塩、及び充填材等を配合し、パンバリーミキサーやロール等の混練機により混練したものである。そして、このゴム組成物を130〜180℃でプレス成形し、図4に示すコア3を形成する。
次に、図10に示すように、プレス成形により中間層5を成形する。図10(a)に示すように、中間層を成形する金型は、半球状の凹部41を有する上型43及び下型45とから構成されている。上型43及び下型45の凹部41は、コア成形用の金型と同様に表面が粗く仕上げられるとともに、各凹部41の周囲に、複数の凹状のバリを溜める部分49が形成されている。
そして、図10(a)に示すように、下型45の凹部41に未加硫のゴム組成物61を挿入するとともに、上記のように形成したコア3の上部にゴム組成物61を配置し、このコア3を上型43及び下型45の間に配置する。続いて、図10(b)に示すように、上型43及び下型45を当接させ、ゴム組成物61を130〜180℃で5〜25分間全加硫してプレス成形を行い、中間層5を形成する。
このとき、コア3の上部及び下型45の凹部41に配置されたゴム組成物61は、コア3の表面にプレスされながら、凹部13に充填されていく。上記したように隣接する各凹部13は切欠部24を介して連通しているため、ゴム組成物はすべての凹部に行き渡り、均一に充填される。なお、中間層5は、例えば図11に示すような金型を用いて、射出成形により成形することもできる。この場合、切欠部がなければすべての凹部13に対してゲートを設けなければゴム組成物が均一に充填されないが、上記のようにリブ11に切欠部24を設けることにより、金型47,48にコア3を挿入した後、1箇所のゲート50からゴム組成物を注入しても、上記と同様に切欠部24を介して各凹部13にゴム組成物が均一に充填される。
こうして中間層5の成形が完了すると、中間層5が被覆されたコア3を金型から取り外す。これに続いて、中間層5の表面に、インナーカバー7をプレス成形或いは射出成形する。さらに、インナーカバーの表面に、アウターカバーをプレス成形あるいは射出成形により所定のディンプルを備えた状態に被覆すると本実施形態に係るゴルフボールを得ることができる。
このように、リブ11に切欠部24が形成され、隣接する凹部13が切欠部24を介して連通しているため、ゴム組成物61がコア3表面のいずれの位置からプレスされても、すべての凹部13に行き渡って充填される。したがって、1工程のプレス成形で、中間層5をコア3に被覆することができ、その結果、製造時間を大幅に短縮することができる。
なお、上記の説明では、切欠部が形成された中間層を有するゴルフボールの製造方法について説明したが、切欠部がないものもほぼ同様の方法で製造することができる。但し、切欠部がない場合には、各凹部に中間層の材料が充填されるように材料を配置してプレス成形したり、射出成形の場合には各凹部に対応する複数のゲートを設ける必要がある。
以上、本発明に係るゴルフボールの一実施形態を示したが、本発明に係るゴルフボールは、これに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、3つのリブを本体部の大円に沿って形成しているが、リブの形態は特には限定されず、その形状、数、位置も適宜変更可能である。すなわち、リブによって中間層が充填される凹部が形成されればよい。
以下、本発明の実施例及びこれと対比する比較例を示す。ここでは、本発明の実施例に係る7種類のゴルフボールと、比較例に係る9種類のゴルフボールとを比較する。この実施例は、上記実施形態に対応するものである。以下の表1は各ゴルフボールの形状を示しており、表2は各部材の硬度を示している。これらのボールは、直径42.7mm、重量45.5gで製造された。
Figure 0005538402
Figure 0005538402
また、表3及び表4は、コアと中間層を構成する材料の組成を示しており、数値は重量部を示している。
Figure 0005538402
Figure 0005538402
さらに、インナーカバー及びアウターカバーを構成する材料は以下の通りであり、表中の各数値は、材料の配合比を示している。
Figure 0005538402
なお、上記表で、1706は、三井デュポンポリケミカル社製ハイミラン1706を示し、1601は、三井デュポンポリケミカル社製ハイミラン1601を示している。また、HPCは、デュポン社製アイオノマーHPC AD 1043、HPFは、デュポン社製アイオノマーHPF 1000、8150は、デュポン社製アイオノマー サーリン8150を示している。
以上のように構成された実施例及び比較例に係るゴルフボールを用い、打撃ロボット(ミヤマエ株式会社製SHOT ROBO v)による1番ウッド(1W:ミズノ株式会社製MP Craft425、ロフト角9.5°、シャフト QUAD 6 Buttスタンダード長さ45インチ)、シャフト硬さS)及びサンドウェッジ(SW:ミズノ株式会社製MP Tシリーズ、56°クロムメッキ、シャフト ダイナミックゴールド Wedgeフレックス 長さ35.25インチを使用した打撃テストを行い飛距離(キャリー)を測定した。ここで、1番ウッドのヘッドスピードは45m/sとし、サンドウェッジのヘッドスピードは35m/sとした。また、アマチュア上級者5人による1番ウッドでの打感テストを行った。この打感テストでは、被験者に4段階評価(1:非常にソフト、2:ソフト、3:硬い、4:非常に硬い)を行ってもらい、その平均値を各例の打感値とした。さらに、耐久試験も行った。試験方法として、エアーガンでボールを40m/sで発射し、鉄板に繰り返しぶつけ、割れるまでの回数を測定した。実施例1を用いてこの試験を行い、割れるまでの回数を100として、各ボールの相対値を耐久指数として算出した。結果は、以下の表6の通りである。
Figure 0005538402
表6に示す結果から明らかなように、実施例1〜7は、いずれも良好な結果が得られている。一方、比較例1では、リブの高さが低すぎるため、バックスピン抑制効果が低くなっている。比較例2では、リブの高さが高すぎるため、また、比較例3は、コアと中間層との高度差が大きすぎてバックスピン抑制効果が大きくなリ過ぎ、飛距離が落ちている。これは、揚力が低下していることも考えられる。
比較例4はアウターカバーの硬度が高いため、アウターカバーの変形が小さく、サンドウェッジ使用時のバックスピンが小さくなっており、アプローチには適していない。一方、比較例5のようにアウターカバーの硬度が低すぎると、ドライバー使用時においても、バックスピンが大きくなり、飛距離が伸びない。また、比較例6では、アウターカバーの層厚が大きいため、反発性能が低下し、飛距離が伸びていない。比較例7は、アウターカバーに加え、インナーカバーも柔らかいため、反発性能が低下して飛距離が伸びていない。また、比較例8はインナーカバーとアウターカバーの合計層厚が薄いため、耐久性が劣っている。そして、比較例9はカバーが1層であるため、ボールが硬くなり、打感が悪くなっており、またサンドウェッジ使用時のバックスピンが小さくなっている。
以上から明らかなように、本発明に係るゴルフボールによれば、飛距離を大きく伸ばすことができるとともに、アプローチショットにおいては適度なバックスピンを生じさせることができる。
1 ゴルフボール
3 コア
5 中間層
7 インナーカバー
9 本体部
11 リブ
13 凹部
15 アウターカバー

Claims (5)

  1. 球状の本体部及び前記本体部の表面に形成される複数のリブで構成されるコアと、
    前記リブによって囲まれる凹部に充填され、前記リブよりも硬度の高い中間層と、
    前記中間層を覆うインナーカバーと、
    前記インナーカバーを覆い、前記インナーカバーよりも硬度の低いアウターカバーと、
    を備え、
    前記インナーカバーの硬度は、前記中間層の硬度よりも高く、
    前記インナーカバーのショアD硬度が55〜70であり、
    前記リブの高さは、1.0mm以上2.0mm未満である、ゴルフボール。
  2. 前記インナーカバーとアウターカバーの層厚の合計が1.9mm以上である、請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 前記アウターカバーのショアD硬度が54〜60である、請求項1または2に記載のゴルフボール。
  4. 前記リブの高さは、1.0mm以上1.8mm以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のゴルフボール。
  5. 前記中間層の硬度は、前記コアの硬度よりもショアD硬度が1〜5高い、請求項1〜4のいずれかに記載のゴルフボール。
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