JP5535889B2 - 機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の動作制御方法 - Google Patents
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Description
機械式駐車装置は、このようなパレットの移動動作を繰返し行うことにより、目的のパレットを指定した位置の格納棚へ移動させる。
一方、出庫時には、機械式駐車装置は、格納庫内のパレットを移動させて、出庫させる車両の載ったパレットをリフトへ移動させ、当該パレットをリフトによって乗入階の入出庫部へ搬送することで、車両を出庫させる。
この問題を解決するために、特許文献1には、入出庫のためのリフトに直結していない場所の格納棚を特別スペースに設定し、特定者の車両を該特別スペースへ格納し、他の車両の入出庫動作時には特別スペースのパレットを移動させない制御を行うことで、特定者の車両がリフトから離れることを防ぎ、特定者の車両の出庫時間を短縮させる技術が記載されている。
また、特許文献2には、入出庫のためのリフトに近接するスペースを予約トレー(パレット)待ち受けエリアとし、特定者の車両を該待ち受けエリアへ格納し、他の車両の入出庫動作時には特定者の車両を載せたトレーを移動させるものの、特定者の車両を載せたトレーが、移動終了後に予約トレー待ち受けエリア外に出ていたら、予約トレー待ち受けエリアへ戻す移動制御を行うことで、特定者の車両の出庫時間を短縮させる技術が記載されている。
さらに、複数の特別スペースが設けられていると、リフトの近傍にパレットを移動させることができない固定された領域ができてしまう。そのため、一般車両の出庫の所要時間が長くなる確率が上がり、特別スペースの数が増えるに従い特別スペースの影響が大きくなるため、多くの特別スペースを設けにくいという問題があった。
すなわち、本発明に係る機械式駐車装置は、車両を入出庫させる入出庫部と、車両を載せて搬送するためのパレットが配置された複数の格納棚、及び前記パレットが配置されない空き領域となる1箇所以上の格納棚が格子状に配置された格納庫と、前記入出庫部と前記格納庫の間を昇降して前記パレットを搬送する昇降装置と、備え、前記パレットが前記格納棚間を縦及び横方向に水平に移動することで、前記格納庫内で車両の搬送を行う機械式駐車装置であって、出庫の所要時間が他の車両に比べて短くなるように優先的に扱われる特定車両を収容するための特定棚としての前記格納棚が前記昇降装置の周囲に設定されており、前記特定車両でない非特定車両を出庫させる場合に、前記特定棚に配置された前記パレットを固定して前記非特定車両を出庫させる第1出庫動作に要する第1所要時間、及び前記特定棚に配置された前記パレットを動かして前記非特定車両を出庫させる第2出庫動作に要する第2所要時間を算出する算出手段と、前記第1所要時間と前記第2所要時間との時間差が予め設定されている設定時間以下の場合に、前記第1出庫動作を行い、前記時間差が前記設定時間を越える場合に、前記第2出庫動作を行う動作制御手段と、を備える。
また、機械式駐車装置は、出庫の所要時間が他の車両に比べて短くなるように優先的に扱われる特定車両を収容するための特定棚としての格納棚が昇降装置の周囲に設定されている。
そして、動作制御手段によって、算出手段で算出された第1所要時間と第2所要時間との時間差が予め設定されている設定時間以下の場合に、第1出庫動作が行われ、上記時間差が設定時間を越える場合に、第2出庫動作が行われる。
従って、出庫の所要時間が他の車両に比べて短くなるように優先的に扱われる特定車両を収容するための格納棚が設けられていても、特定車両以外の車両も迅速に出庫させることができる。
そして、第2出庫動作を行う場合、動作制御手段によって、第2所要時間が算出された組合せの第2出庫動作で非特定車両が出庫される。
従って、本発明は、第2出庫動作で非特定車両を出庫させる場合、より適した出庫動作で非特定車両を出庫できる。
そして、出庫の予約の指示を受け付けた場合に、移動処理手段によって、出庫の予約が指定された出庫予約車両が載せられたパレットが、出庫待ち棚へ移動される。また、出庫予約車両が出庫待ち棚へ移動した後、設定手段によって、当該出庫待ち棚が特定棚として設定され、当該出庫予約車両が出庫された後、設定手段によって、当該出庫待ち棚を特定棚とした設定が解除される。
従って、本発明は、出庫の予約がされた車両を優先して出庫させることができる。
従って、本発明は、出庫の予約がされた車両に対して、移動距離が長くなるような無駄な移動を防ぐことができる。
なお、特定棚として設定される格納棚の位置は、第1距離の総和と第2距離の総和の合算値がより小さいほど好ましい。
従って、本発明は、特定棚を選定する保守員は、第1距離の総和と第2の距離の総和を確認しながら、特定棚を選定することができるので、保守員の利便性が向上する。
本発明によれば、出庫待ち棚を選定する保守員の利便性が向上する。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る機械式駐車装置10の構成図である。
機械式駐車装置10は、車両12を入出庫させる入出庫部14と、車両12を載せて搬送するためのパレット16(板状の台)が配置された複数の格納棚18、及びパレット16が配置されない空き領域となる1箇所以上の格納棚18が格子状(例えば、N行×M列)に配置された格納庫20と、入出庫部14と格納庫20の間を昇降してパレット16を搬送するリフト22と、を備える。
また、機械式駐車装置10は、パレット16及びリフト22等の移動を制御するための制御装置24を備えている
操作盤28は、機械式駐車装置10の利用者が操作可能なように、入出庫部14の外側に設けられ、例えば、スイッチ等を介して各種操作(入庫又は出庫の指示等)の入力を受け付ける共に、液晶ディスプレイ装置等の画像表示装置によって、種々の情報を利用者のために表示する。
すなわち、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、パレットを水平循環させるパズル式の機械式駐車装置である。
さらに、各層の格納棚18は、リフト22によって接続されており、各層のレイアウト(格納棚の数及び縦横比、並びに特定棚の設定数及び位置等)は、各々同じでも異なっていてもよい。
制御装置24は、CPU(Central Processing Unit)40、各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)42、CPU40による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)44、各種プログラム及び各種情報を記憶する記憶手段としてのHDD(Hard Disk Drive)46を備えている。
また、HDD46の代わりに、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、バッテリバックアップ付きのSRAM(Static Random Access Memory)等の記憶素子を用いてもよく、プログラム、利用者情報、及び設定値等のデータの種類に応じて記憶素子を使い分けて記憶させてもよい。
車両12を入庫させる場合、機械式駐車装置10は、格納棚18から車両12の載っていない空のパレット16を取り出し、取り出したパレット16を入出庫部14まで移動させる。そして、入出庫部14においてパレット16に車両12が乗せられ、機械式駐車装置10は、車両12が載せられたパレット16を格納棚18へ格納することで入庫を完了させる。
一方、車両12の出庫される場合、機械式駐車装置10は、格納棚18から出庫させる車両12の載っているパレット16を取り出し、取り出したパレット16を入出庫部14まで移動させる。そして、入出庫部14で利用者によってパレット16から車両12が降ろされ、機械式駐車装置10は、空となったパレット16を格納棚18へ格納することで出庫を完了させる。
なお、機械式駐車装置10において、入庫又は出庫であっても、パレット16に車両12が載る又は車両12が載らないという違いはあるものの、パレット16を格納庫20から取り出し、再び格納庫20へ戻すという動作の流れは同じであるため、入庫及び出庫を同一の図面で説明する。
なお、入出庫の際に操作盤28を介して入力される情報は、暗証番号ではなく、専用のICカードや磁気カードを読取装置で読み取って得られたIDでもよい。また、専用のカードに記述されている1次元バーコード又は2次元バーコード等を読み取ってもよいし、利用者が使用するパレット16の番号を入力してもよいし、利用者がリモコン(赤外線、無線)によって利用者コードを入力してもよい。
ステップ102では、パレット16を格納棚18間で移動させることで、リフト22まで搬送する。なお、ステップ102において、後述する格納棚間移動処理が行われる。
次のステップ104では、リフト22に載せられたパレット16を、リフト22を移動(本第1実施形態では上昇)させることで入出庫部14へ搬送する。
次のステップ106では、リフト22が入出庫部14へ搬送された後に、入出庫部14の扉26を開け、入出庫部14への利用者及び車両12の出入りを可能とする。
ステップ110では、入出庫部14内に利用者等の人が居ない等の安全を確認する安全確認を行った後に、利用者が操作盤28を操作することで扉26を閉める。
次のステップ112では、リフトに載ったパレット16を、リフト22を移動(本第1実施形態では下降)させることで格納庫20へ搬送する。
次のステップ114では、パレット16をリフト22から格納庫20へ搬送することによって、パレット16を格納する。なお、パズル式である機械式駐車装置10では、パレット16を取り出した初期位置へパレット16を戻す必要はなく、パレット16を取り出した格納棚18の層と同一の層へパレット16を戻せばよい。
ステップ116では、特定棚に位置するべき特定車両12Sが全て特定棚に位置しているか否かを判定し、肯定判定の場合は、入出庫動作を終了し、否定判定の場合は、ステップ118へ移行する。
ステップ118では、特定棚に位置していない特定車両12Sを載せたパレット16を特定棚へ移動させ、入出庫動作を終了する。
図4の各ステップにおける縦横は格納棚18の位置を示し、斜線で示される格納棚18には、パレット16が配置され、白抜きで示される格納棚18には、パレット16が配置されていない。そして、黒丸(●)と斜線の組み合わせで示される格納棚18には、車両12が載せられたパレット16が配置されている。また、各矢印は、各ステップで移動させるパレット16の方向を示している。
ステップ0では、位置B2のパレット16を、パレット16が配置されていない格納棚18の位置A2へ移動させる。
次のステップ1では、位置B3に配置されているパレット16を、パレット16が配置されていない格納棚18の位置B2へ移動させる。
そして、ステップ2からステップ9まで、矢印に従い順次パレット16を移動させることで、取り出す対象となるパレット16をリフト22の位置へ移動させることができる。
このように、機械式駐車装置10は、パレット16の移動が行われている層にリフト22が位置していない場合、当該層にリフト22が無い、すなわちパレット16の移動先の候補としてリフト22の位置を加えずにパレット16の移動を行う。一方、パレット16の移動が行われている層にリフト22が位置している場合、機械式駐車装置10は、当該層にリフト22がある、すなわちパレット16の移動先の候補としてリフト22の位置を加えてパレット16の移動を行なう。
そこで、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、上述のように、特定車両を収容するための特定棚が設定されている。
一方、図5(B)に示されるように、リフト22の近傍に特定棚(図5(B)の斜線で示される部分)を設け、特定棚に特定車両12Sを固定しておくことで、定常的に短時間での出庫を可能としている。
なお、リフト22に近接しており、1マス(格納棚18)の移動でリフト22まで移動できる範囲を距離「1」とし、2マスで移動リフト22まで移動できる場所を距離「2」とすることによって、距離「3」,「4」…と全ての格納棚18からリフト22までの距離を求めることができる。
なお、図6(B)において、リフト22の左右方向に隣接する格納棚18は距離が「1」ではなく「3」となっている理由は、リフト22の左右方向からリフト22へ移動することができず、回り込むことによってリフト22へ移動しなければならないためである。
また、特定棚を固定とすることも考えられる。この場合、他の一般車両12Aを移動させるために、特定棚に位置する特定車両12Sを載せたパレット16が移動することはない。しかし、他の一般車両12Aは、特定棚を迂回してリフト22へ移動しなければならず、この場合も、一般車両12Aの円滑な出庫の妨げとなる可能性がある。
なお、特定棚の設定数は、特定車両12Sの数と同等とすることが好ましい。特定車両12Sは、予め登録されており、特定車両の登録情報は、利用者の暗証番号に関連付けられている。
また、設定される特定棚は、一つであっても複数であってもよい。また、複数の特定棚が設定される場合は、特定棚は隣り合って設定されてもよいし、離れて設定されてもよい。
すなわち、特定車両12Sが格納されていない場合は、特定車両12Sを優先する処理を必要としないため、ステップ204では、特定棚を可動に設定する。また、出庫させる車両12が特定車両12Sである場合は、特定棚を可動としないと該特定車両12Sを出庫させることができないため、ステップ204では、特定棚を可動に設定する。
なお、複数の特定棚が設定されている場合は、複数の特定棚に配置されたパレット16の全てを動かす移動手順、及び複数の特定棚に配置されているパレット16の一部を動かし残りの特定棚に配置されているパレット16を固定する全ての組合せの可動時移動手順を導出する。
なお、複数の特定棚が設定されている場合は、全ての組み合わせの可動時移動手順についての所要時間を算出し、最も小さい所要時間を可動時所要時間T2とする。
ここで、設定時間T3=0とすれば、固定時所要時間T1と可動時所要時間T2とのうち、より短い時間が選択されることになる。しかし、可動時移動手順を選択した場合、上述のように、出庫させる車両12のリフト22までの移動に応じて、特定棚から動いた特定車両12Sを載せたパレット16を、再び特定棚へ戻す戻し動作を行う可能性がある。この戻し動作は、一般車両12の出庫が短時間で連続した場合等には、一般車両12の迅速な出庫の妨げとなる。
そのため、設定時間T3を例えば、利用者が不便を感じない程度の時間(例えば、60秒)に設定することによって、戻し動作を行う可能性のある可動時移動手順よりも、戻し動作を行う可能性のない固定時移動手順が選択されやすくなる。
機械式駐車装置10は、一般車両12を出庫させる場合に、特定棚に配置されたパレット16を固定して一般車両12を出庫させる固定時移動手順に要する固定時所要時間T1を算出し、特定棚に配置されたパレット16を動かして一般車両12を出庫させる可動時移動手順に要する可動時所要時間T2を算出する。そして、機械式駐車装置10は、固定時所要時間T1と可動時所要時間T2との時間差が予め設定されている設定時間T3以下の場合に、固定時時移動手順による一般車両12の出庫動作を行い、上記時間差が設定時間T3を越える場合に、可動時移動手順による一般車両12の出庫動作を行う。
従って、本第1実施形態に係る機械式駐車装置10は、出庫の所要時間が他の車両に比べて短くなるように優先的に扱われる特定車両12Sを収容するための格納棚が設けられていても、特定車両12S以外の一般車両も迅速に出庫させることができる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本第2実施形態に係る機械式駐車装置10の構成は、図1から図2に示される第1実施形態に係る機械式駐車装置10の構成と同様であるので説明を省略する。
なお、本第2実施形態に係る機械式駐車装置10では、格納棚18の1箇所以上が、出庫の予約(以下、「出庫予約」という。)がされた車両12である出庫予約車両を載せるための出庫待ち棚として設定されている。
機械式駐車装置は、一般に利用者が入出庫部の前に到着してから車両を出庫させるための処理を行うため、利用者が入出庫部の前で待つ必要がある。例えば、マンション等に設定された機械式駐車装置では、利用者が自宅を出るときに自宅玄関に設けられた操作装置を介して機械式駐車装置の出庫操作を行い、利用者が自宅を出て入出庫部に到着する頃には車両に対する出庫の処理が終了することが望ましい。
しかし、車両を入出庫部へ出庫したままにしておくと、例えば、上記利用者が忘れ物を取りに自宅に戻ったり、何らかの理由により自宅を出ることが遅れたりすると、その間、機械式駐車装置は該利用者の車両に占有されてしまい、他の利用者が利用できなくなる可能性があった。
これにより、利用者が入出庫部14に到着してから操作盤28を用いて出庫の指示を入力することで、出庫予約によってリフト22までの移動距離がすでに縮まっているので、利用者に対する出庫までの待ち時間を短縮することができる。すなわち、出庫待ち棚は、特定棚として扱われ、出庫待ち棚に位置する出庫予約車両は、特定車両12Sとして扱われることとなる。
なお、出庫待ち棚は、出庫予約車両がない場合は、通常の格納棚18として用いられ、出庫待ち棚に載せられた出庫予約車両が出庫されると、出庫待ち棚は通常の格納棚18として用いられる。
出庫待ち棚の位置は、予め設定されており、一つでもよいし、複数でもよい。出庫待ち棚の位置が、複数設定されている場合には、各出庫待ち棚に出庫予約車両を載せる優先順位が予め設定されている。
出庫待ち棚は、リフト22の近傍に設定されることが望ましい。しかし、リフト22の近傍に固定される可能性のある出庫待ち棚や特定棚が多数設定されると、通常の格納棚18に位置する車両12の移動が円滑に行われない可能性がある。そこで、出庫待ち棚は、特定棚に比較して優先順位が低いとし、特定棚が設定された位置よりもリフト22から遠い距離に設定しても良い。この場合、出庫待ち棚を設定する位置を、例えば、リフト22から最も遠い格納棚18までの距離の3分の1(1/3)から2分の1(1/2)の位置とする。
なお、機械式駐車装置10は、例えば、利用者が自宅に設けられた操作装置を介して、出庫予約を指示するスイッチが押圧され、操作装置を介して利用者の暗証番号が入力されることによって、出庫予約の受け付けを認識する。
上記所定時間とは、出庫待ち棚へ出庫予約車両が載せられてから一定時間経過しても、出庫予約車両に対する出庫指示がない場合は、出庫予約はキャンセルされたとして扱うために予め設定されている時間である。
従って、本第2実施形態に係る機械式駐車装置10は、出庫の予約がされた車両を優先して出庫させることができる。
12 車両
12S 特定車両
14 入出庫部
16 パレット
18 格納棚
20 格納庫
22 リフト
28 操作盤
40 CPU
Claims (7)
- 車両を入出庫させる入出庫部と、
車両を載せて搬送するためのパレットが配置された複数の格納棚、及び前記パレットが配置されない空き領域となる1箇所以上の格納棚が格子状に配置された格納庫と、
前記入出庫部と前記格納庫の間を昇降して前記パレットを搬送する昇降装置と、
を備え、
前記パレットが前記格納棚間を縦及び横方向に水平に移動することで、前記格納庫内で車両の搬送を行う機械式駐車装置であって、
出庫の所要時間が他の車両に比べて短くなるように優先的に扱われる特定車両を収容するための特定棚としての前記格納棚が前記昇降装置の周囲に設定されており、前記特定車両でない非特定車両を出庫させる場合に、前記特定棚に配置された前記パレットを固定して前記非特定車両を出庫させる第1出庫動作に要する第1所要時間、及び前記特定棚に配置された前記パレットを動かして前記非特定車両を出庫させる第2出庫動作に要する第2所要時間を算出する算出手段と、
前記第1所要時間と前記第2所要時間との時間差が予め設定されている設定時間以下の場合に、前記第1出庫動作を行い、前記時間差が前記設定時間を越える場合に、前記第2出庫動作を行う動作制御手段と、
を備えた機械式駐車装置。 - 前記算出手段は、複数の前記特定棚が設定されている場合、複数の前記特定棚に配置された前記パレットの全てを動かす前記第2出庫動作、及び複数の前記特定棚に配置された前記パレットの一部を動かし残りの前記パレットを固定する全ての組合せにおける前記第2出庫動作に要する所要時間を算出し、最小の所要時間を前記第2所要時間として選択し、
前記動作制御手段は、前記第2出庫動作を行う場合、前記第2所要時間が算出された組合せの前記第2出庫動作で非特定車両を出庫させる請求項1記載の機械式駐車装置。 - 前記格納棚は、1箇所以上を、出庫の予約がされた車両である出庫予約車両を載せるための出庫待ち棚として設定されており、
出庫の予約の指示を受け付けた場合に、出庫の予約が指定された前記出庫予約車両が載せられた前記パレットを前記出庫待ち棚へ移動させる移動処理手段と、
前記移動処理手段によって、前記出庫予約車両が前記出庫待ち棚へ移動した後、当該出庫待ち棚を前記特定棚として設定し、当該出庫予約車両が出庫された後、当該出庫待ち棚を前記特定棚とした設定を解除する設定手段と、
を備えた請求項1又は請求項2記載の機械式駐車装置。 - 前記移動処理手段は、出庫の予約が指定された前記出庫予約車両の位置から前記昇降装置までの距離が、設定された前記出庫待ち棚の位置から前記昇降装置までの距離よりも短い場合、該出庫予約車両を前記出庫待ち棚へ移動させない請求項3記載の機械式駐車装置。
- 前記格納棚を前記特定棚として設定する場合に、前記特定棚として設定する前記格納棚から前記昇降装置までの第1距離の総和と、該特定棚に載る前記パレットを固定した場合における他の前記格納棚から前記昇降装置までの距離と前記特定棚を設定しなかった場合における他の前記格納棚から前記昇降装置までの距離との差である第2距離の総和と、を表示する表示手段を備えた請求項1〜4の何れか1項に記載の機械式駐車装置。
- 前記特定棚は、出庫の予約がされた車両である出庫予約車両を載せるための出庫待ち棚である請求項5記載の機械式駐車装置。
- 車両を入出庫させる入出庫部と、
車両を載せて搬送するためのパレットが配置された複数の格納棚、及び前記パレットが配置されない空き領域となる1箇所以上の格納棚が格子状に配置された格納庫と、
前記入出庫部と前記格納庫の間を昇降して前記パレットを搬送する昇降装置と、
を備え、
前記パレットが前記格納棚間を縦及び横方向に水平に移動することで、前記格納庫内で車両の搬送を行う機械式駐車装置の動作制御方法であって、
出庫の所要時間が他の車両に比べて短くなるように優先的に扱われる特定車両を収容するための前記格納棚としての特定棚の位置が前記昇降装置の周囲に設定されており、前記特定車両でない非特定車両を出庫させる場合に、前記特定棚を固定して前記非特定車両を出庫させる第1出庫動作に要する第1所要時間、及び前記特定棚を動かして前記非特定車両を出庫させる第2出庫動作に要する第2所要時間を算出する第1工程と、
前記第1所要時間と前記第2所要時間との時間差が予め設定されている設定時間以下の場合に、前記第1出庫動作を行い、前記時間差が前記設定時間を越える場合に、前記第2出庫動作を行う第2工程と、
を含む機械式駐車装置の動作制御方法。
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