JP5533202B2 - 絶縁ゲート型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、キャリア蓄積型トレンチゲートIGBT(CSTBT: Carrier Stored Trench Gate Bipolar Transistor)に関し、特にパンチスルーを防止することができる絶縁ゲート型半導体装置及びその製造方法に関する。
トレンチゲート絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT: Insulated Gate Bipolar Transistor)として、n型キャリア蓄積層を備えたキャリア蓄積型トレンチゲートIGBT(CSTBT: Carrier Stored Trench Gate Bipolar Transistor)が提案されている。このn型キャリア蓄積層は、正孔がエミッタ電極に通過するのを防止し、正孔を蓄積する。この結果、オン電圧が低減される。
CSTBTは、トレンチ溝の近傍のチャネル領域にn型キャリア蓄積層、p型ベース領域、及びn型エミッタ領域を備える。それぞれの拡散層の不純物注入工程及び拡散工程によって、チャネル領域の不純物濃度プロファイルが決定される。不純物濃度プロファイルのバラツキは、デバイスの電気特性、特に閾値電圧に大きく影響する。従って、これらの工程を厳重に管理しなければならない。
そこで、部分キャリア蓄積層構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構造では、チャネル領域のキャリア蓄積層の不純物濃度が、それ以外のキャリア蓄積層の不純物濃度より低い。これにより、チャネル領域のキャリア蓄積層の不純物濃度が低減され、キャリア蓄積層の不純物濃度による閾値電圧への影響が低減される。よって、閾値電圧がp型ベース領域とn型エミッタ領域の不純物濃度によって決定されるため、閾値電圧のバラツキを抑制することができる。
特開2005−347289号公報
部分キャリア蓄積層構造では、チャネル領域に低濃度のキャリア蓄積層が存在するため、通常設計されている閾値電圧を得るためには比較的低濃度のp型ベース領域が必要となる。しかし、高濃度のキャリア蓄積層が存在するため、p型ベース領域の不純物濃度が低すぎるとp型ベース領域の空乏層がパンチスルーし易くなるという問題があった。特に、n型エミッタ領域の下方でp型ベース領域の厚みが薄くなるため、パンチスルーが顕著となる。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、パンチスルーを防止することができる絶縁ゲート型半導体装置及びその製造方法を得るものである。
本発明は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の上面に形成された、前記第1導電型とは反対の第2導電型のベース領域と、前記半導体基板と前記ベース領域の間に選択的に形成され、前記半導体基板より不純物濃度が高い前記第1導電型のキャリア蓄積層と、前記ベース領域の表面に選択的に形成された前記第1導電型のエミッタ領域と、前記エミッタ領域及び前記ベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝と、前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介して埋設されたゲート電極と、前記ベース領域と前記エミッタ領域の上に形成され、前記ベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極と、前記半導体基板の下面に形成された前記第2導電型のコレクタ領域と、前記コレクタ領域の下に形成され、前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極とを備え、前記キャリア蓄積層は、第1のキャリア蓄積層と、前記第1のキャリア蓄積層より不純物濃度が高い第2のキャリア蓄積層とを有し、前記エミッタ領域の直下に前記第2のキャリア蓄積層が存在しないことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置である。
本発明により、パンチスルーを防止することができる。
実施の形態1に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。 図1のA−A´に沿った断面図である。 図1のB−B´に沿った断面図である。 図1のC−C´に沿った断面図である。 比較例1に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。 図5のA−A´に沿った断面図である。 図5のB−B´に沿った断面図である。 実施の形態2に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。 図8のA−A´に沿った断面図である。 図8のB−B´に沿った断面図である。 図8のC−C´に沿った断面図である。 実施の形態3に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。 図12のA−A´に沿った断面図である。 実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 比較例2に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 比較例2に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 比較例2に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 比較例2に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 比較例2に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 比較例2に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。 図26のA−A´に沿った断面図である。 図26のB−B´に沿った断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。 図37のA−A´に沿った断面図である。 図37のB−B´に沿った断面図である。 実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
本発明の実施の形態に係る絶縁ゲート型半導体装置について図面を参照して説明する。同じ構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図2は図1のA−A´に沿った断面図であり、図3は図1のB−B´に沿った断面図であり、図4は図1のC−C´に沿った断面図である。
型基板1の上面に、p型ベース領域2が形成されている。n型基板1とp型ベース領域2の間に、n型基板1より不純物濃度が高いn型キャリア蓄積層3a,3bが選択的に形成されている。p型ベース領域2の表面にn型エミッタ領域4が選択的に形成されている。n型エミッタ領域4以外のp型ベース領域2の表面にp型エミッタ領域5が形成されている。
型エミッタ領域4及びp型ベース領域2を貫通してn型基板1まで到達するトレンチ溝6が形成されている。トレンチ溝6の内部に絶縁膜7を介してゲート電極8が埋設されている。ゲート電極8上に層間絶縁膜9が配置されている。p型ベース領域2とn型エミッタ領域4にエミッタ電極10が接続されている。n型基板1の下面にp型コレクタ領域11が形成されている。p型コレクタ領域11にコレクタ電極12が接続されている。
トレンチ溝6の平面形状はストライプ形状である。n型キャリア蓄積層3aはトレンチ溝6の近傍のチャネル領域に存在する。n型キャリア蓄積層3bは、トレンチ溝6から離間した領域に存在しn型キャリア蓄積層3aより不純物濃度が高い。n型エミッタ領域4の平面形状は、トレンチ溝6に対して垂直方向に延びるストライプ形状である。n型キャリア蓄積層3bは、隣り合うn型エミッタ領域4の間に配置されている。ここで、n型基板1の材料はシリコンである。p型ベース領域2、n型キャリア蓄積層3a,3b、n型エミッタ領域4、p型エミッタ領域5、及びp型コレクタ領域11はシリコンによるプロセスで形成される。n型不純物は例えばヒ素またはリンであり、p型不純物は例えばボロンである。これらの材料、プロセス、及び不純物は上記の例に限定されず、絶縁ゲート型半導体装置の機能を発揮する限り他の種類を用いてもよい。
本実施の形態に係る絶縁ゲート型半導体装置の効果について比較例1と比較して説明する。図5は、比較例1に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図6は図5のA−A´に沿った断面図であり、図7は図5のB−B´に沿った断面図である。
比較例1のB−B´では、n型エミッタ領域4の下側にもn型キャリア蓄積層3bが形成されている。従って、p型ベース領域2の不純物濃度が低すぎるとp型ベース領域2の空乏層がパンチスルーし易くなるという問題がある。
一方、本実施の形態のB−B´では、p型コレクタ領域11、n型基板1、p型ベース領域2、及びn型エミッタ領域4というトレンチIGBTと同じ構造となっている。即ち、n型エミッタ領域4の直下に高濃度のn型キャリア蓄積層3bが存在しない。これにより、閾値電圧を下げるためにp型ベース領域2の不純物濃度を低くしても、p型ベース領域2の実効的な不純物濃度が高くなる。従って、p型ベース領域2の空乏層のエミッタ側への広がりを抑制できるため、パンチスルーを防止することができる。
また、本実施の形態のA−A´では、p型コレクタ領域11、n型基板1、n型キャリア蓄積層3b、p型ベース領域2、及びp型エミッタ領域5という構造となっている。即ち、n型エミッタ領域4が形成されていない。これにより、p型ベース領域2の不純物濃度を低くしても、p型ベース領域2の空乏層の広がり幅を十分に確保できる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図9は図8のA−A´に沿った断面図であり、図10は図8のB−B´に沿った断面図であり、図11は図8のC−C´に沿った断面図である。n型エミッタ領域4の平面形状が図5に示す比較例1と同じであるが、実施の形態1と同様にn型エミッタ領域4の直下に高濃度のn型キャリア蓄積層3bが形成されていない。これにより、実施の形態1と同様にパンチスルーを防止することができる。
実施の形態3.
図12は、実施の形態3に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図13は図12のA−A´に沿った断面図である。n型エミッタ領域4は、トレンチ溝6間で断線しており、隣接するトレンチ溝6の中間領域には存在しない。一方、n型キャリア蓄積層3bは、この中間領域に存在する。従って、実施の形態1と同様にn型エミッタ領域4の直下に高濃度のn型キャリア蓄積層3bが形成されていない。これにより、実施の形態1と同様にパンチスルーを防止することができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法について説明する。図14〜図19は、実施の形態4に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図14に示すように、高加速電圧注入装置によりレジスト13を介してn型基板1の上面にn型の不純物を選択的に深く注入する。その後、熱処理を行うが、熱処理時間を調整して不純物拡散を短くする。これにより、図15に示すように、n型基板1の上面から離れた位置にn型キャリア蓄積層3a,3bを形成する。
次に、図16に示すように、n型基板1の上面にp型の不純物を注入する。そして、熱処理を行うことで、図17に示すようにp型ベース領域2を形成する。さらに、図18に示すように、p型ベース領域2内にn型の不純物を選択的に注入してn型エミッタ領域4を形成する。
次に、図19に示すように、n型エミッタ領域4及びp型ベース領域2を貫通してn型基板1まで到達するトレンチ溝6を形成する。そして、トレンチ溝6の内部に絶縁膜7を介してゲート電極8を埋設する。
その後、p型ベース領域2とn型エミッタ領域4に接続されたエミッタ電極10を形成する。n型基板1の下面にp型コレクタ領域11を形成する。p型コレクタ領域11に接続されたコレクタ電極12を形成する。
本実施の形態に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法の効果について比較例2と比較して説明する。図20〜図25は、比較例2に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
比較例2では、まず、図20に示すように、レジスト13を介してn型基板1の上面にn型の不純物を選択的に浅く注入する。そして、熱処理を行うことで、図21に示すように、n型基板1の上面にn型キャリア蓄積層3bを形成する。
次に、図22に示すように、n型キャリア蓄積層3bの表面にp型の不純物を注入する。そして、熱処理を行うことで、図23に示すようにp型ベース領域2を形成する。さらに、図24に示すように、p型ベース領域2内にn型の不純物を選択的に注入してn型エミッタ領域4を形成する。そして、図25に示すようにトレンチ溝6を形成する。その後の工程は本実施の形態と同様である。
比較例2では、n型キャリア蓄積層3bにp型の不純物を注入してp型ベース領域2を形成する。このため、p型ベース領域2の実効的な不純物濃度が低くなる。従って、p型ベース領域2の空乏層が広がってパンチスルーが発生する。
一方、本実施の形態では、n型キャリア蓄積層3bの不純物を深く打ち込むことで、n型基板1の上面付近におけるn型キャリア蓄積層3bの不純物濃度を低下する。このため、p型ベース領域2の実効的な不純物濃度が高くなる。従って、p型ベース領域2の空乏層のエミッタ側への広がりを抑制できるため、パンチスルーを防止することができる。
実施の形態5.
図26は、実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図27は図26のA−A´に沿った断面図であり、図28は図26のB−B´に沿った断面図である。
本実施の形態のp型ベース領域は、トレンチ溝6の近傍のチャネル領域に存在するp型ベース領域2aと、トレンチ溝6から離間した領域に存在しp型ベース領域2aより不純物濃度が高いp型ベース領域2bとを有する。
続いて、上記の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法について説明する。図29〜図36は、実施の形態5に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図29に示すように、レジスト13を介してn型基板1の上面にn型の不純物を選択的に注入する。そして、熱処理を行うことで、図30に示すように、n型基板1の上面にn型キャリア蓄積層3a,3bを形成する。
次に、図31に示すように、n型基板1の上面に、p型の不純物を注入してp型ベース領域2aを形成する。そして、図33に示すように、レジスト14を介してp型ベース領域2a内にp型の不純物を選択的に注入する。そして、熱処理を行うことで、図34示すように、p型ベース領域2aより不純物濃度が高いp型ベース領域2bを形成する。
次に、図35に示すように、p型ベース領域2a,2b内にn型の不純物を選択的に注入してn型エミッタ領域4を形成する。
次に、図36に示すように、n型エミッタ領域4及びp型ベース領域2aを貫通してn型基板1まで到達するトレンチ溝6を形成する。そして、トレンチ溝6の内部に絶縁膜7を介してゲート電極8を埋設する。
その後、p型ベース領域2a,2bとn型エミッタ領域4に接続されたエミッタ電極10を形成する。n型基板1の下面にp型コレクタ領域11を形成する。p型コレクタ領域11に接続されたコレクタ電極12を形成する。
以上説明したように、本実施の形態では、不純物濃度が高いn型キャリア蓄積層3b上に、不純物濃度が高いp型ベース領域2bが配置されている。これにより、p型ベース領域の空乏層のエミッタ側への広がりを抑制できるため、パンチスルーを防止することができる。また、チャネルに寄与しない領域にp型ベース領域2bを形成するため、p型ベース領域2bの不純物注入量や拡散のバラツキは閾値電圧に影響しない。
なお、図31のp型ベース領域2aの不純物注入工程の直後に拡散工程を行わずに、図32のp型ベース領域2aの不純物注入工程を行った後にまとめて拡散工程を行ってもよい。これにより、図32の拡散工程を省略することができる。
実施の形態6.
図37は、実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置を示す上面図である。図38は図37のA−A´に沿った断面図であり、図39は図37のB−B´に沿った断面図である。本実施の形態に係る絶縁ゲート型半導体装置の構造は、実施の形態5の装置とほぼ同じである。
続いて、上記の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法について説明する。図40〜図45は、実施の形態6に係る絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図40に示すように、レジスト13を介してn型基板1の上面にn型の不純物を選択的に注入する。そして、熱処理を行うことで、図41に示すように、n型基板1の上面にn型キャリア蓄積層3a,3bを同時に形成する。
次に、図42に示すように、レジスト14を介してn型基板1の上面に、p型の不純物を選択的に注入する。そして、熱処理を行うことで、図43に示すように、p型ベース領域2aと、p型ベース領域2aより不純物濃度が高いp型ベース領域2bとを同時に形成する。
次に、図44に示すように、p型ベース領域2a,2b内にn型の不純物を選択的に注入してn型エミッタ領域4を形成する。そして、図45に示すようにトレンチ溝6を形成する。その後の工程は実施の形態5と同様である。
本実施の形態では、図42に示すようにp型の不純物を選択的に注入し、注入した不純物を横方向に拡散させる。これにより、トレンチ溝6の近傍に不純物濃度が薄いp型ベース領域2aを形成し、隣接するトレンチ溝6の中間領域に不純物濃度が高いp型ベース領域2bを形成することができる。よって、実施の形態5よりも製造工程を簡略化できる。その他、実施の形態5と同様の効果を得ることもできる。
1 n型基板(半導体基板)
2 p型ベース領域(ベース領域)
2a p型ベース領域(第1のベース領域)
2b p型ベース領域(第2のベース領域)
3a n型キャリア蓄積層(第1のキャリア蓄積層)
3b n型キャリア蓄積層(第2のキャリア蓄積層)
4 n型エミッタ領域(エミッタ領域)
6 トレンチ溝
7 絶縁膜
8 ゲート電極
10 エミッタ電極
11 p型コレクタ領域(コレクタ領域)
12 コレクタ電極

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の上面に形成された、前記第1導電型とは反対の第2導電型のベース領域と、
    前記半導体基板と前記ベース領域の間に選択的に形成され、前記半導体基板より不純物濃度が高い前記第1導電型のキャリア蓄積層と、
    前記ベース領域の表面に選択的に形成された前記第1導電型のエミッタ領域と、
    前記エミッタ領域及び前記ベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝と、
    前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介して埋設されたゲート電極と、
    前記ベース領域と前記エミッタ領域の上に形成され、前記ベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極と、
    前記半導体基板の下面に形成された前記第2導電型のコレクタ領域と、
    前記コレクタ領域の下に形成され、前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極とを備え、
    前記キャリア蓄積層は、前記トレンチ溝の近傍に存在する第1のキャリア蓄積層と、前記トレンチ溝から離間した領域に存在し前記第1のキャリア蓄積層より不純物濃度が高い第2のキャリア蓄積層とを有し、
    前記エミッタ領域の直下に前記第2のキャリア蓄積層が存在しないことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。
  2. 前記トレンチ溝の平面形状はストライプ形状であり、
    前記エミッタ領域の平面形状は、前記トレンチ溝に対して垂直方向に延びるストライプ形状であり、
    前記第2のキャリア蓄積層は、隣り合う前記エミッタ領域の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  3. 前記トレンチ溝の平面形状はストライプ形状であり、
    隣接する前記トレンチ溝の中間領域に、前記第2のキャリア蓄積層が存在し、前記エミッタ領域は存在しないことを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  4. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の上面に形成された、前記第1導電型とは反対の第2導電型のベース領域と、
    前記半導体基板と前記ベース領域の間に選択的に形成され、前記半導体基板より不純物濃度が高い前記第1導電型のキャリア蓄積層と、
    前記ベース領域の表面に選択的に形成された前記第1導電型のエミッタ領域と、
    前記エミッタ領域及び前記ベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝と、
    前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介して埋設されたゲート電極と、
    前記ベース領域と前記エミッタ領域の上に形成され、前記ベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極と、
    前記半導体基板の下面に形成された前記第2導電型のコレクタ領域と、
    前記コレクタ領域の下に形成され、前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極とを備え、
    前記キャリア蓄積層は、前記トレンチ溝の近傍に存在する第1のキャリア蓄積層と、前記トレンチ溝から離間した領域に存在し前記第1のキャリア蓄積層より不純物濃度が高い第2のキャリア蓄積層とを有し、
    前記ベース領域は、前記トレンチ溝の近傍に存在する第1のベース領域と、前記トレンチ溝から離間した領域に存在し前記第1のベース領域より不純物濃度が高い第2のベース領域とを有することを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置
  5. 第1導電型の半導体基板の上面に前記第1導電型の不純物を選択的に注入してキャリア蓄積層を形成する工程と、
    前記半導体基板の上面に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の不純物を選択的に注入して熱拡散させて、第1のベース領域と、前記第1のベース領域より不純物濃度が高い第2のベース領域とを形成する工程と、
    前記第1及び第2のベース領域の表面に前記第1導電型の不純物を選択的に注入してエミッタ領域を形成する工程と、
    前記エミッタ領域及び前記第1のベース領域を貫通して前記半導体基板まで到達するトレンチ溝を形成する工程と、
    前記トレンチ溝の内部に絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と、
    前記第1及び第2のベース領域と前記エミッタ領域の上に形成され、前記第1及び第2のベース領域と前記エミッタ領域に接続されたエミッタ電極を形成する工程と、
    前記半導体基板の下面に第2導電型のコレクタ領域を形成する工程と、
    前記コレクタ領域の下に形成され、前記コレクタ領域に接続されたコレクタ電極を形成する工程とを備えることを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
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